JP3517419B2 - キャニスタパージ制御装置 - Google Patents

キャニスタパージ制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、自動車用燃料蒸気回収
装置における回収燃料をエンジンへパージする装置を備
えた電子制御燃料噴射装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車の燃料タンクなどから排出される
燃料蒸気は、紫外線との反応により高化学スモッグを発
生させ大気汚染につながる事が知られている。従って、
各国において前記燃料蒸気の排出量に規制値を設ける事
で環境破壊の防止をはかっている。 【0003】前記燃料蒸気の排出量規制に対応する手段
としては、図2に示す自動車用燃料蒸気回収装置が一般
的に知られている。 【0004】ここで、図2を用いて、燃料タンクから発
生した燃料蒸気の回収とパージのメカニズムについて説
明する。 【0005】1はエンジン本体で、吸入空気は、スロッ
トルボディ5に内蔵された絞り弁で量が制御され、吸気
管9を通り、エンジン本体1へ吸入される。 【0006】一方、燃料タンク13で発生した燃料蒸気
は、配管46を通り、キャニスタ40に一時回収され
る。回収された燃料は、エンジン1の運転中に、キャニ
スタ40に装着された新鮮空気導入口45から導入され
た新鮮空気とともに、配管47,キャニスタパージバル
ブ41,配管48を経由して吸気管9に導かれ、エンジ
ン1に吸入され燃焼することにより、外部への排出が抑
制されている。 【0007】前記キャニスタパージバルブ41は、パー
ジ流量をECM30で制御可能とする事を目的として装
着されている。また、前記キャニスタパージバルブ41
の特性は、図3に示す通り、駆動信号0でも漏れ空気が
発生するため、パージカットバルブ44により、漏れ空
気を遮断する構成を取っている。前記パージカットバル
ブには、配管50,パージカットソレノイド43,配管
49が接続され、吸気管9の負圧をパージカットソレノ
イド43のON,OFFにより、パージカットバルブ4
4に導入し動作させる構成となっている。 【0008】パージカットバルブ44の制御は、スロッ
トルボディ5に内蔵されている絞り弁が全閉以外の時に
ONとし、エンジン1へキャニスタ40から吸着燃料を
パージする。また、パージ量は、キャニスタパージバル
ブ41により、O2 センサの出力に応じて増加減するよ
うにし、空燃比の変動を抑えるように制御される。具体
的な制御方法は図4に示す通りである。尚、本システム
を適用している電子制御燃料噴射装置は、O2 センサの
出力に応じて、エンジン1への供給燃料を増加減して、
2 センサの出力が所定の周期でRich(High)
とLean(Low)に変動するよう制御され空気過剰
率をλ=1となるよう、いわゆるO2 フィードバック制
御をするものが前提となっている。従って、図4のステ
ップ1003でO2 出力がRichの場合は、キャニス
タパージバルブ41の駆動信号の増加を停止しておき、
前記O2 フィードバック制御により、O2 出力がLea
nとなるのを待ってから、ステップ1004へ進み、キ
ャニスタパージバルブ41の駆動信号を徐々に増加さ
せ、パージを促進するようにし、かつ、空燃比の変動を
抑えるように工夫している。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところが近年、北米に
おいてはさらなる規制強化が実施される事になっており
特に、燃料蒸発量の規制強化は特に厳しいものとなっ
た。具体的には、排気ガス試験の前に、前記キャニスタ
40に燃料蒸気(ここではブタン)をフルチャージし、
排気ガス試験中に所定値までパージする事が必要となっ
た。 【0010】一方、排気規制値のほうも、TLEV,L
EVと呼称されている厳しい規制を要求され、前記パー
ジの促進と、パージ中の空燃比の変動を抑制するという
互いに相反する動作を両立する事が不可欠となった。 【0011】ところが、先に述べた従来のパージ制御で
は、前記規制強化に対する考慮がなされていないため、
たとえば図5に示すように、キャニスタパージカットバ
ルブ44をONとした場合、キャニスタ40には燃料蒸
気はフルチャージされている上、キャニスタパージバル
ブ41には漏れ空気がある事より、過濃混合気が一気に
エンジン1へ吸入されるため、図示したようにA/F
(空燃比)がRich側へステップ状に変動し、かつ、
エンジン1が発生する軸トルクもAないしBのように変
化する。これにより、有害排気ガスの排出および運転性
の悪化を引き起こす事が判明した。 【0012】上記問題を解決し、かつ規制強化に対応す
るためには以下の点について工夫する必要がある。 【0013】(1) バルブ44がON時のA/FのRi
ch側への変動を抑える。 【0014】従来制御では、O2 フィードバック制御で
しか補正が出来ないため、λ=1となるまでには、数秒
間の時間を必要とする。 【0015】(2) パージの促進 従来制御では、O2 の出力がLean(Low)となる
までパージ量の増加を行なえないため、排気試験中に所
定値をパージすることが困難である。 【0016】上記課題を解決するには、例えば特開昭63
−186955号に示すようにキャニスタパージによる燃料蒸
気の増加分をO2 フィードバック補正係数のアイドルと
オフアイドルの段差により推定し、通常燃料制御で供給
する燃料分から減算する方法をとることにより制御の応
答性(収束性)を早めて対応する方法がある。 【0017】しかしながら、前記方法では、燃料蒸気の
増加分を推定するためにO2 フィードバック制御が安定
するまでのむだ時間が必要となるため、前記むだ時間の
間だけエミッションが悪化する。 【0018】 【課題を解決するための手段】したがって、上記問題を
解決するためには、燃料蒸気の増加分をO2 フィードバ
ックのむだ時間を必要とせずに、予め推定補正する技術
が必要となる。 【0019】本発明では、キャニスタパージにおける燃
料噴射制御をパージ内燃料重量を推定し、インジェクタ
駆動パルス幅算出手段でパージ中の燃料分だけ補正し
て、エンジンへ燃料を供給するように構成した。具体的
にはキャニスタ内の燃料重量を推定し、キャニスタ内を
通過する空気量いわゆるパージ流量を算出し、キャニス
タから燃料が脱離する割合、いわゆる脱離効率を推定
し、パージ流量と脱離効率とによりパージ内燃料重量を
推定する様にした。 【0020】 【作用】キャニスタパージによる過濃混合気中の燃料重
量相当分を、インジェクタから供給する燃料を減少させ
てエンジンへ供給するため、エンジンへの供給燃料の絶
対値は、キャニスタパージの有無にかかわらず一定とな
る様補正される。従って、無用なA/Fの変動を抑制す
る事が可能となる。 【0021】 【実施例】以下、本発明によるキャニスタパージ制御装
置を有する電子制御燃料噴射装置について図示の実施例
により説明する。 【0022】図6は、本発明の適用対象となる自動車用
内燃機関の電子制御燃料噴射装置の一例を示したもの
で、1は内燃機関、2はエアクリーナ、3は空気入り口
部、4は吸気ダクト、5はスロットルボディ、6は絞り
弁、7は吸気流量計測用の空気流量計(AFM)、8は
スロットルセンサ、9はサージタンク、10は補助空気
バルブ(ISCバルブ)、11はインテークマニホール
ド、12は燃料噴射弁(インジェクタ)、13は燃料タ
ンク、26は燃料ポンプ、14は燃料ダンパ、15は燃
料フィルタ、16は燃料調圧弁(プレッシャレギレー
タ)、17はカム角センサ、18は点火コイル、19は
イグナイタ、20は水温センサ、21は排気マニホール
ド、22は酸素センサ、23は前触媒、24は主触媒、
25はマフラ−、30はコントロールユニットである。 【0023】吸入空気は、エアクリーナ2の入り口部3
から入り、吸入空気を検出する空気流量計7,空気流量
を制御する絞り弁6を通りサージタンク9に入る。ここ
で空気は、内燃機関1の各シリンダに直通するインテー
クマニホールド11により分配され、内燃機関1のシリ
ンダ内に入る。 【0024】この時、空気流量計7からは、吸入空気量
を検出した信号が出力され、コントロールユニット30
に入力される。 【0025】一方、燃料は、燃料タンク13から燃料ポ
ンプ26で吸引,加圧され、燃料ダンパ14,燃料フィ
ルタ15を通り、インテークマニホールド11に設けら
れた燃料噴射弁12に供給され、コントロールユニット
30からの噴射信号に応じて燃料が噴射される。この
時、燃料噴射弁12に作用する燃料圧力は、燃料調圧弁
16で調圧されるが、このため、燃料調圧弁16はイン
テークマニホールド11の負圧を導入して、燃料圧力と
インテークマニホールド11内の圧力差を常時一定に保
持する働きをする。 【0026】また、スロットルボディ5には絞り弁の開
度を検出するスロットルセンサ8が取り付けられてお
り、絞り弁開度を表わす信号がコントロールユニット3
0に入力される。同様に、絞り弁6をバイパスしてIS
Cバルブ10が装着され、コントロールユニット30か
らの信号により、絞り弁6をバイパスして空気量を制御
する事で、アイドル回転数を一定に保つ。 【0027】さらに、エンジン回転数の検出や燃料噴射
時期,点火時期を制御するための基準信号が、カム角セ
ンサ17より発生しコントロールユニット30に入力さ
れる。 【0028】内燃機関1の温度は、水温センサ20によ
って検出され、コントロールユニット30に入力され
る。 【0029】燃料タンク13には、圧力センサ51と温
度センサ52が装着され、それぞれ燃料タンク内圧力と
温度を検出し、コントロールユニット30に信号を送
る。 【0030】コントロールユニット30は、前記エンジ
ン状態信号(空気流量計7,スロットルセンサ8,カム
角センサ17,水温センサ20)に応じて、最適燃料量
を演算し、燃料噴射弁12を駆動し、内燃機関1へ燃料
を供給する。同様に点火時期についても、イグナイタ1
9への通電により、点火コイル18を通して、点火が行
なわれる。 【0031】図7は、本発明の一実施例におけるコント
ロールユニット30の内部構成を示したもので、MPU
100と読み書き自由なRAM101,読みだし専用の
ROM,入出力を制御するI/OLSI103は、それぞ
れ、バス104,105,106で連結され、データのや
りとりが行なわれる。MPU100は、前記エンジン状
態を示す信号を、I/OLSI103からバス106を
通して受取り、ROM102に記憶された処理内容を、
順次呼び出して、所定の計算を行なった後各アクチュエ
ータ(インジェクタ12,イグナイタ19,補助空気バ
ルブ10)への駆動信号を、再びI/OLSIを通して
供給する。 【0032】また、燃料蒸気回収装置については、従来
技術で説明した通りの構成であるため、説明はここでは
省略する。 【0033】つぎに、本発明を構成する制御ブロック図
(図1)の詳細について説明する。初めに、キャニスタ
パージ流量算出手段であるが、これは、図3のキャニス
タパージバルブの特性が示すように、駆動Dutyと流
量が1対1の関係となっているため、駆動Dutyと流
量をあらかじめECM内のROMにテーブルとして記憶
しておき、駆動Dutyよりテーブルを検索すれば容易
に算出する事が出来る(体積流量)。制御フローを図8
に示す。ステップ1101でキャニスタパージバルブ制
御Duty値を検索する。つぎに、ステップ1102で
予めROMに記憶された制御Dutyと流量の関係か
ら、前記Duty値に対応した流量を検索する。つぎ
に、ステップ1103で、キャニスタパージ流量値Qe
vpとしてRAMに格納して本フローを終わる。 【0034】つぎに、キャニスタ燃料吸着量算出手段で
あるが、これは、燃料タンク内のベーパ発生量を予測す
る事になる。本発明では予測のための情報として、燃料
タンク内圧力,燃料タンク内温度,O2 フィードバック
係数を用いて、「式1」により、所定時間毎に算出す
る。 【0035】 Fevpin=EVP×KPtank×KTtank×KO2evp 「式1」 Fevpin:キャニスタ燃料吸着量 EVP :標準状態での単位時間当たり燃料蒸気発
生量 KPtank:発生燃料蒸気の圧力補正係数 KTtank:発生燃料蒸気の温度補正係数 KO2evp :O2 フィードバック補正係数による補正 制御フローを図9に示す。ステップ1200で予めRO
Mに設定されたEVPデータを取り込む。つぎにステッ
プ1201で燃料タンクに設置された圧力センサの出力
値を取り込む。ステップ1202で前記圧力センサ出力
値に応じて予めROMにテーブルとして設定されている
圧力補正値をKPevpとして検索する。同様に、ステ
ップ1203で燃料タンクに設置された温度センサの出
力値を取り込む。ステップ1204で、ステップ120
2と同様の手法で温度補正係数KTtankを検索す
る。つぎに、ステップ1205でαevpを読み込む。
前記αevpは後述する制御フロ−で説明するので、こ
こでは説明を省略する。つぎにステップ1206で、1
202と同様の手法でKO2evp を検索する。最後
に、ステップ1207で、「式1」に示した計算を行な
い、フローを終了する。 【0036】ここで、本発明で設定したテーブルデータ
例を図10に示す。データとしては、圧力,温度が高
く、αevpが小さい時に燃料吸着量が増加するように
補正される。 【0037】つぎに、キャニスタ内燃料重量算出手段で
あるが、これは、前記キャニスタ吸着燃料算出手段の結
果と後述するパージ内燃料重量算出手段の結果とキャニ
スタ内残留燃料に応じて、「式2」により、所定時間毎
に算出する。 【0038】 WC=WCold−Fevpex+Fevpin 「式2」 WC:キャニスタ内燃料重量 WCold:前回計算したキャニスタ内燃料重量(キャ
ニスタ内残留燃料) Fevpex:パージ内燃料重量 Fevpin:キャニスタ燃料吸着量 制御フローを図11に示す。まず、ステップ1300で
前回の計算結果であるWCを読み込みWColdとす
る。つぎに、ステップ1301で後述のフローでの計算
結果Fevpexを読み込む。ステップ1302で前記
Fevpinを読み込み、ステップ1303で「式2」
に基づく計算を行ない、本フローを終了する。 【0039】つぎに、脱離効率算出手段であるが、これ
は現時点で気体に含まれる燃料流量を測定するセンサが
無いため、O2 フィードバック係数の状態と前記キャニ
スタ内燃料重量WCとパージ流量Qevpにより推定す
る。 【0040】考え方として、O2 フィードバック係数が
燃料減量の方へ補正している場合は、脱離効率大。パー
ジ流量Qevpが大きい時は脱離効率小。キャニスタ内
燃料重量WCが大きい時は、脱離効率大として、「式
3」より脱離効率を算出する。 KFevp=WC×KQevp×αevp 「式3」 KFevp:脱離効率 KQevp:パージ流量補正係数 αevp :O2 フィードバック係数による補正係数 また、前記αevpは、「式4」により算出する。 【0041】 αevp=0.75×αevpold+0.25α 「式4」 α:O2 フィードバック係数 制御フローを図12に示す。ステップ1400で図11
のフローで求めたWCを読み込み、ステップ1401で
図8で求めたQevpを読み込む。つぎに、ステップ1
402で、ステップ1202と同様の手法で、KQev
pを検索する。つぎに、ステップ1403でO2 フィー
ドバック係数αを読み込み、ステップ1404で前回の
αevpを読み込みαevpoldとし、ステップ14
05で「式4」の計算を行ない、αevpを求め、ステ
ップ1406で「式3」の計算を行ない、KFevpを
RAMに格納して、本フローを終わる。 【0042】つぎに、パージ内燃料重量算出手段である
が、これは、先に求めたQevp,KFevpを用い
て、「式5」より算出する。 【0043】 Fevpex=Qevp×KFevp×γevp 「式5」 Fevpex:パージ内燃料重量 Qevp :パージ流量 KFevp :脱離効率 γevp :燃料比重 制御フローを図13に示す。ステップ1500で図8で
求めたQevpを読み込み、ステップ1501で図12
で求めたKFevpを読み込む。つぎに、ステップ15
02で予めROMに設定された、燃料比重値をγevp
として読み込む。つぎに、ステップ1503で「式5」
に基づき計算を行ない、FevpexとしてRAMに格
納する。 【0044】つぎに、インジェクタ駆動パルス幅算出手
段であるが、従来の計算式に本発明で求めた前記パージ
内燃料重量計算結果をパルス換算したものを差し引く形
で実現される。その計算式を「式6」に示す。 【0045】 Ti=(Tion−Tevp)×α×αL+TB 「式6」 Tion:基準パルス幅 Tevp:パージ内燃料重量換算パルス幅 α :O2 フィードバック係数 αL :O2 フィードバック学習補正係数 TB :インジェクタ無効噴射パルス幅 ここで、Tionは、従来制御に用いられているインジ
ェクタ基準パルス幅で「式7」で算出される。 【0046】 Tion=Kinj×Qa/Ne×COEF 「式7」 Kinj:インジェクタ噴射量補正係数 Qa :吸入空気量 Ne :エンジン回転数 COEF:各種補正係数(水温増量など) また、Tevpは「式8」で計算される。 【0047】 Tevp=Kinj×Fevpex 「式8」 Fevpex:パージ内燃料重量 制御フローを図14に示す。まず、ステップ1600
で、図13で求めたFevpexを読み込み、ステップ
1601でKinjを読み込む。このKinjは、インジ
ェクタの噴射量特性から求められるもので、噴射燃料を
駆動パルス幅に換算するための係数で、予めROMに記
憶しておくデータである。つぎに、ステップ1602
で、「式8」に基づきTevpを計算しRAMに格納す
る。 【0048】つぎに、ステップ1603で吸入空気量Q
aを取り込み、ステップ1604でエンジン回転数Ne
を取り込む。つぎに、ステップ1605で水温や負荷に
応じた混合比補正を行なうためのCOEFを読み込む。
つぎに、これらのデータをもとにステップ1606で基
準パルス幅の計算を「式7」に基づき行ないRAMに格
納する。つぎに、ステップ1607でαを読み込み、ス
テップ1608でαの学習補正係数であるαLを読み込
む。つぎに、ステップ1609でインジェクタの無効噴
射時間TBを読み込み、ステップ1610で「式6」に
示す計算を行ない、結果をステップ1611で噴射レジ
スタにセットして終わる。前記噴射レジスタは、所定の
噴射タイミングになるとインジェクタ駆動パルスが出力
されるが、前記駆動パルスの幅を制御するレジスタであ
る。 【0049】 【発明の効果】本発明によれば、キャニスタパージバル
ブがONとなると、パージ流量が算出され、パージ内燃
料重量分のパルス幅が基準パルス幅から減算されるの
で、パージによる、過濃混合気に対応した燃料しかイン
ジェクタから供給しないので、無用な混合気の過濃化を
未然に防止する事が可能となる。改善結果の一例を図1
5に示す。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施例
におけるキャニスタパージの制御ブロック図である。 【図2】従来例におけるキャニスタパージシステム構成
図である。 【図3】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施例
におけるキャニスタパージバルブの流量特性を示す図で
ある。 【図4】従来例におけるキャニスタパージ制御のフロー
図である。 【図5】従来例における不具合事例を示す図である。 【図6】本発明を実施するための電子制御燃料噴射装置
の構成図である。 【図7】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施例
におけるコントロールユニットの内部構成図である。 【図8】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施例
におけるキャニスタパージ流量Qevpの算出フローを
示す図である。 【図9】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施例
におけるキャニスタ燃料吸着量の算出フローを示す図で
ある。 【図10】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施
例における燃料吸着量算出テーブルを示す図である。 【図11】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施
例におけるキャニスタ内燃料重量の算出フローを示す図
である。 【図12】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施
例における脱離効率の算出フローを示す図である。 【図13】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施
例におけるパージ内燃料重量の算出フローを示す図であ
る。 【図14】本発明による電子制御燃料噴射装置の一実施
例におけるインジェクタ駆動パルス幅の算出フローを示
す図である。 【図15】本発明による改善効果を示す図である。 【符号の説明】 1…エンジン本体、5…スロットルボディ、9…吸気
管、13…燃料タンク、40…キャニスタ、41…キャ
ニスタパージバルブ、43…パージカットソレノイド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 301 F02D 41/02 330 F02D 41/04 330

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】燃料タンクで発生した蒸発ガスを一時的に
    回収する燃料蒸気回収手段と、前記燃料蒸気回収手段で
    回収された燃料をエンジン動作中にエンジンへパージす
    る回収燃料パージ手段を備えた内燃機関の電子制御燃料
    噴射装置において、前記電子制御燃料噴射装置は、前記
    回収燃料パージ手段でパージされている燃料重量を推定
    するパージ内燃料重量算出手段と、この手段からの信号
    によって燃料量を補正する手段とを備える内燃機関の電
    子制御燃料噴射装置であって、前記パージ内燃料重量算
    出手段は、前記回収燃料のパージ量を推定するキャニス
    タパージ流量算出手段と、前記燃料蒸気回収手段からの
    燃料の脱離を推定する脱離効率算出手段と、前記燃料蒸
    気回収装置への燃料の吸着量を推定するキャニスタ燃料
    吸着量算出手段と、前記燃料蒸気回収手段内の燃料重量
    を推定するキャニスタ内燃料重量算出手段とを有するこ
    とを特徴とする内燃機関の電子制御燃料噴射装置。
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