JP3517173B2 - 伝動ベルトへのマーク刻印方法及びマークを刻印した伝動ベルト - Google Patents

伝動ベルトへのマーク刻印方法及びマークを刻印した伝動ベルト

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JP3517173B2
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    • B44CPRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝動ベルトへのマー
ク刻印方法及びマークを刻印した伝動ベルトに係り、詳
しくはダブルVリブドベルトに適用できるものであり、
鮮明なマークを長期にわたって維持できる伝動ベルトへ
のマーク刻印方法及びマークを刻印した伝動ベルトに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の伝動ベルトの背面にマークを付け
る方法として、マークとなる未加硫カラーゴム等を透明
な合成樹脂フルムの基材上に付着させた転写マーク
を、成形ドラムに貼着した後、ゴム付カバー帆布を嵌挿
し、伸張ゴム層、心線そして圧縮ゴム層を巻付け、次い
でジャケットを嵌挿して加硫し、加硫したベルトスリー
ブから転写マークのフルムをはぎとることでゴム付カ
バー帆布の表面にマークを転写していた。
【0003】しかし、加硫中、基材および基材から***
した転写マークのゴムがベルトスリーブの背面に圧入さ
れるため、背面には基材をはぎとった後の段差パターン
が形成されてマークのある領域がわずかに窪んだ状態に
なった。ベルト背面にはマークを転写した領域としない
領域との間に段差が生じて平坦な面にならなかった。最
近のVリブドベルトは自動車の補機駆動用として使用さ
れ、特に多軸駆動でサーペンティーン状に巻き付けられ
るとともに、ベルト背面にはテンショナーを係合させる
ために、このようなベルト背面に凹凸面があると前記テ
ンショナーは振動し騒音を発していた。そればかりでな
く、ベルト背面を使用するベルト背面駆動でも、ベルト
駆動時の騒音が大きくなる問題があった。
【0004】このため、特公平7−96330号公報に
は、基材の上にマークを付着させた転写マーク材と未加
硫ゴムを含んだ帆布とを、該マークが帆布に面するよう
に重ね合わせ、これを加熱加圧した後に基材を剥離して
該マークを予め帆布に転写しておき、この帆布をベルト
の成形時に使用する方法が開示され、また特開平8−1
52048号公報には、不織布の基材の上にマークを付
着させたマーク材をベルトのカバー帆布に付着させ、マ
ーク材とカバー帆布とを一体にする方法が提案されてい
る。
【0005】また、最近では、マーク材を使用せずに、
インクジェットプリンタを用いて直接ベルト背面にマー
クを印刷する方法が特開平7−238992号公報に開
示されている。インクジェットプリンタにより、ベルト
背面に直接にインクを噴射することでマークを印刷する
ものであり、具体的にはベルトスリーブから一定幅に切
断したものを用意し、これをベルト支持台上に一定数並
べて固定し、この支持台を所定位置へ移動させ、インク
ジェットプリンタを動作させ、そのインクヘッドよりイ
ンクを上記ベルトに向けて噴射し、所望のマークを印刷
する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルト背面に
マークを転写し、転写マーク材をベルトと一体にする方
法では、マークの付いたベルト背面をプーリに当接させ
て駆動面として使用する場合には、マークがプーリによ
って擦られて消えやすくなり、せっかくの製造者名、商
品名、製造年月、製造ロットNo.を含むマークも、ベ
ルト走行後間もなく判読不能になるといった問題があっ
た。また、インクジェットプリンタを用いて直接ベルト
背面にマークを印刷する方法でも、プーリがベルト背面
を均一に摩耗させるために、マークが消えてしまう問題
があった。
【0007】本発明はこのような問題点を改善するもの
で、ダブルVリブドベルトにおいて鮮明なマークを長期
にわたり残存させることができる伝動ベルトへのマーク
刻印方法及びマークを刻印した伝動ベルトを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のうち請求項1に係る発明は、マークを設け
た伝動ベルトのマーク刻印方法において、上記伝動ベル
トが心線を埋設した接着ゴム層の上下両面にベルト長手
方向に延びる複数のリブ部を有するダブルVリブドベル
トであり、レーザ光を少なくとも1つのスキャンミラー
によって反射角度を調節しながらベルト最外側面の一方
もしくは両方に照射して深さ0.1〜1mmにし、ベル
ト張力に寄与しないベルト最外側面の心線を含めてマー
クを刻印することを特徴とする伝動ベルトのマーク刻印
方法にあり、特にダブルVリブドベルトにおいてレーザ
光で照射して得られたマークを直接プーリに当接する領
域から外し、またその深さを0.1〜1mmにしている
ために、心線に致命的な損傷を与えずに刻印できてレー
ザ光の照射後のベルト機械的特性を低下させることはな
く、ベルトを走行させても鮮明なマークを長期にわたり
残存させることができる。
【0009】
【0010】本発明に係る請求項2記載に係る発明は、
刻印したマークの窪みにリブ部と異なる色を有するイン
クを付着する伝動ベルトのマーク刻印方法にあり、刻印
したマークをより鮮明に出現させることができる。
【0011】本発明に係る請求項3記載に係る発明は、
レーザ光の照射中、伝動ベルトを静止させる伝動ベルト
のマーク刻印方法にあり、正確なマークを刻印すること
ができる。
【0012】本発明に係る請求項4記載に係る発明は、
伝動ベルトにマークを刻印した伝動ベルトにおいて、
記伝動ベルトが心線を埋設した接着ゴム層の上下両面に
ベルト長手方向に延びる複数のリブ部を有するダブルV
リブドベルトであり、該マークがベルト最外側面の一方
もしくは両方にレーザ光を照射して深さ0.1〜1mm
なり、ベルト張力に寄与しないベルト最外側面の心線
を含めて刻印した伝動ベルトにあり、特に、ダブルVリ
ブドベルトにおいてレーザ光で照射して得られたマーク
を直接プーリに当接領域から外し、またその深さを0.
1〜1mmの範囲に設定しているために、心線に致命的
な損傷を与えることなく、レーザ光の照射後のベルト機
械的特性を低下させることなく、そしてベルトを走行さ
せても鮮明なマークを長期にわたり残存させることがで
きる。
【0013】
【0014】本発明に係る請求項5記載に係る発明は、
刻印したマークの窪みにリブ部と異なる色を有するイン
クを付着した伝動ベルトにあり、より長期間にわたりマ
ークパターンを鮮明に維持することができる。
【0015】本発明に係る請求項6記載に係る発明は、
リブ部にエチレン−α−オレフィンエラストマーの架橋
物を用いた伝動ベルトにあり、請求項1の効果に加え
て、耐熱性、耐寒性を向上させ高温雰囲気下及び低温雰
囲気下での走行時におけるベルトの耐久性を向上させる
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を、図を
用いて説明する。図1に示すダブルVリブドベルト1
は、高強度で低伸度のコードよりなる心線2を接着ゴム
層3中に埋設し、その上側と下側にそれぞれ弾性体層で
ある伸張ゴム層4と圧縮ゴム層5を備え、この伸張ゴム
層4と圧縮ゴム層5にはベルト長手方向に伸びる断面略
三角形の複数の上下リブ部7、8が設けられている。伸
張ゴム層4と圧縮ゴム層5に設けたリブ部7、8のピッ
チは等間隔で、上下リブ部7、8の位置も合致してい
る。しかし、上下リブ部7、8のピッチは等間隔でなく
てもよく、また上下リブ部7、8の位置も不一致であっ
てもよい。
【0017】上記ダブルVリブドベルト1のベルト最外
側面9には、商標、製造年月、ロット番号、グレード等
に代表されるマーク10が刻印されている。刻印された
マーク10は、後述するようにレーザ光を照射して得ら
れたものであり、その深さは0.1〜1mmであってベ
ルトの引張り強さ等の機械的特性に影響を与える上で重
要になる。0.1mm未満では、プーリに接する場合も
あるために摩耗により消える可能性がある。一方、1m
mを超えると、レーザ光が接着ゴム層3に埋設している
心線2に熱的な悪影響を及ぼす危険性があり、またゴミ
等がマーク10の窪みに溜まりやすく、走行中に溜まっ
たゴミが放出されて他の機材を汚染する可能性がある。
マーク10の文字の幅も0.1〜1mmであるが、これ
は任意に調節可能である。
【0018】また、マークの深さが0.1〜1mm程度
であれば、レーザ光で傷めるのはスパイラル状に切断さ
れた心線2であり、ベルトの張力分担に殆ど寄与しない
端の心線2の部分ですむため、性能に影響を与えること
がない。
【0019】上記のレーザ光を照射してマークを刻印す
る方法は、図2に示すようにレーザ発振部20から発振
したCO2 レーザ光等の印字用レーザ光21を集光レン
ズ22に集めて表面でレーザスポットが最小になるよう
し、制御部23によってスキャンミラー24を走査させ
てレーザ光21の反射角度を調節しながら移動可能な支
持台25上に設置されたベルト1のベルト最外側面9に
照射して所定範囲内でマーク10を刻印する。これは表
面を焼き付けるという原理に似ており、照射したレーザ
光21はベルト最外側面9のごく一部のゴムや繊維を瞬
時に溶かして気化させ、窪み27を形成する。
【0020】所定範囲外のマークを刻印する場合には、
支持台25を平行に一軸方向へ移動させた後、再度レー
ザ光21を照射して新たなマーク10を刻印する。即
ち、A、B、Cの3文字が最大範囲であれば、支持台2
5を移動した後に、他の文字を刻印する。
【0021】このレーザ光21は、予め文字、記号、図
形等のデータを入力した制御部23が入力したプログラ
ムにしたがって自動的にスキャンミラー24を走査し、
かつレーザ光21のON、OFFを制御することにより
入力した所望の文字、記号、図形を描くことができる。
ベルト最外側面9とスキャンミラー24の距離が100
〜150mm程度と比較的短いため、強いレーザ光21
を長時間照射する必要もないため、ベルトの構成部材、
例えば心線等が熱により損傷することもない。
【0022】ベルト最外側面9にレーザ光21を照射し
てマーク10を刻印して得られたベルト1は、その後、
背面と異なる色をもつインクを用いインクジェットによ
り付着する。即ち、上記ベルト1を2軸のプーリに懸架
してベルトを所定速度で移動させ、またインクジェット
プリンターのヘッド(図示せず)を移動させ、そのヘッ
ドよりインクを上記ベルト1に向けて噴射し、マーク1
0の窪み27にインク層を付着する。この場合、インク
層の付着量はマーク10の窪み27を溢れ出てはならな
い。
【0023】前記上下リブ部7、8に使用されるゴムと
しては、エチレン−α−オレフィンエラストマー、ニト
リルゴム、水素化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムに
不飽和カルボン酸金属塩を添加したもの、クロロスルフ
ォン化ポリエチレン、クロロプレン、ウレタンゴム、エ
ピクロルヒドリンゴム、天然ゴム、CSM、ACSM、
SBRが使用される。なかでも、エチレン−α−オレフ
ィンエラストマーが好ましく、このゴムはエチレン−プ
ロピレンゴム(EPR)やエチレン−プロピレン−ジエ
ンモノマー(EPDM)からなるゴムをいう。ジエンモ
ノマーの例としては、ジシクロペンタジエン、メチレン
ノルボルネン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン、シクロオクタジエンなどがあげられる。
【0024】上記上下リブ部7、8には、エチレン−α
−オレフィンエラストマーの加硫剤としてパーオキサイ
ドを添加する。また、共架橋剤(co−agent)と
しTIAC、TAC、1,2ポリブタジエン、不飽和カ
ルボン酸の金属塩、オキシム類、グアニジン、トリメチ
ロールプロパントリメタクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、N−N’−m−フェニレンビスマ
レイミド、硫黄など通常パーオキサイド架橋に用いるも
のである。
【0025】この中でもN,N’−m−フェニレンジマ
レイミドが好ましく、これを添加することによって架橋
度を上げて粘着摩耗等を防止することができる。N,
N’−m−フェニレンジマレイミドの添加量はエチレン
−α−オレフィンエラストマー100重量部に対して
0.2〜10重量部であり、0.2重量部未満の場合に
は、架橋密度が小さくなり耐摩耗性、耐粘着摩耗性の改
善効果が小さく、一方10重量部を越えると加硫ゴムの
伸びの低下が著しく、耐屈曲性に問題が生じる。更に、
上記上下リブ部7、8には、硫黄をエチレン−α−オレ
フィンエラストマー100重量部に対して0.01〜1
重量部添加することにより、加硫ゴムの伸びの低下を制
御することができる。1重量部を越えると、架橋度が期
待できる程に向上しないため、加硫ゴムの未耐摩耗性、
耐粘着摩耗性も向上しなくなる。
【0026】上記有機過酸化物としては、通常、ゴム、
樹脂の架橋に使用されているジアシルパーオキサイド、
パーオキシエステル、ジアリルパーオキサイド、ジ−t
−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、2・5−ジメチル−2
・5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン−3,1
・3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピル)ベ
ンゼン、1・1−ジ−ブチルパーオキシ−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン等があり、熱分解による1分
間の半減期が150〜250°Cのものが好ましい。
【0027】その添加量はエチレン−α−オレフィンエ
ラストマー100重量部に対して約1〜8重量部であ
り、好ましくは1.5〜4重量部である。
【0028】また、上下リブ部7、8には、ナイロン
6、ナイロン66、ポリエステル、綿、アラミドからな
る短繊維を混入して圧縮ゴム層4の耐側圧性を向上させ
るとともに、プーリと接する面になる圧縮ゴム層4の表
面をグラインダーによって研磨加工して該短繊維を突出
させる。圧縮ゴム層4の表面の摩擦係数は低下して、ベ
ルト走行時の騒音を軽減する。これらの短繊維のうち、
剛直で強度を有し、しかも耐磨耗性を有するアラミド短
繊維が最も効果がある。
【0029】更に、上下リブ部7、8には、必要に応じ
てカーボンブラック、シリカなどの補強剤、クレー、炭
酸カルシウムなどの充填剤、軟化剤、加工助剤、老化防
止剤、TAICなどの共架橋剤などの各種薬剤を添加し
てもよい。
【0030】前記接着ゴム層3にも上下リブ部7、8と
同様のエチレン−α−オレフィンエラストマー組成物が
使用される。しかし、心線であるポリエステル繊維、ア
ラミド繊維、ガラス繊維等と良好に接着するために、パ
ーオキサイドを含まない硫黄加硫によるエチレン−α−
オレフィンエラストマー組成物や、クロロスルフォン化
ポリエチレン組成物もしくは水素化ニトリルゴム組成物
を使用することもできる。
【0031】心線2にはポリエチレンテレフタレート繊
維、エチレン−2,6−ナフタレートを主たる構成単位
とするポリエステル繊維、ポリアミド繊維からなるロー
プが使用され、ゴムとの接着性を改善する目的で接着処
理が施される。このような接着処理としては繊維をレゾ
ルシン−ホルマリン−ラテックス(RFL液)に浸漬
後、加熱乾燥して表面に均一に接着層を形成するのが一
般的である。しかし、これに限ることなくエポキシ又は
イソシアネート化合物で前処理を行なった後に、RFL
液で処理する方法等もある。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。 実施例1 本発明において用いたスリーブは、表1に示すゴム組成
物から調製し、バンバリーミキサーで混練後、カレンダ
ーロールで厚さ3mmに圧延した伸張ゴム層、厚さ0.
5mmに圧延した接着ゴム層、そして伸張ゴム層と同じ
厚さ3mmに圧延した圧縮ゴム層、また心線としてポリ
エステル繊維からなるロープを使用して作製した。尚、
伸張ゴム層と圧縮ゴム層には、短繊維が含まれベルト幅
方向に配向している。
【0038】
【表1】
【0039】上記スリーブを駆動ロールと従動ロールに
掛架され所定の張力下で走行させ、同時にダイヤモンド
を付着した研磨ホイールをスリーブと逆方向に1,80
0rpm回転させてスリーブに当接させながら、リブ谷
部とリブ山部を研磨した。
【0040】反転したスリーブを、筒状のカートリッジ
を装着した駆動ロールと従動ロールに掛架して該スリー
ブのリブ谷部とリブ山部をカートリッジの突起部と溝部
にそれぞれ嵌合させた後に、前述と同様の方法でスリー
ブの他の表面を研磨しリブ谷部を得た。このスリーブを
駆動ロールと従動ロールから取り除いて、他の切断用の
ロールに掛架して、3個のリブをもつダブルVリブ
ルトに切断した。
【0041】得られたダブルVリブドベルトはRMA規
格による長さ975mmのK型3リブドベルトであり、
上下のリブピッチ3.56mm、リブ高さ2.0mm、
ベルト厚さ6.3mm、上下のリブ角度40°であっ
た。
【0042】次に、図2に示すような装置を使用し、レ
ーザ発振部から発振したCO2 レーザ光(12W、クラ
ス4、波長10.6μm)を集光レンズに集め、制御部
と連結したスキャンミラーを2軸へ走査させ、スキャン
ミラーとの距離を130mmに調節した支持台上のベル
トの最外側面に照射し、表面にマークを刻印した。スキ
ャンスピードは50mm/秒、印字時間2.7秒、レー
ザパワー70%であり、サイズ4mm、深さ0.5mm
の鮮明な文字をベルト最外側面に刻印した。
【0043】室温下で上記ベルトを走行させ、最外側面
のマークの摩耗状態を評価した。走行試験機として駆動
プーリ(直径120mm)、従動プーリ(直径120m
m)、これにテンションプーリ(直径45mm)を組み
合わせて配置したものを使用し、駆動プーリの回転数4
900rpm、テンションプーリに85kgfの初張力
をかけて走行させた。その結果、目標時間である100
0時間走行後もマークの消失はなく、またマーク部分か
らの亀裂の発生も見られなかった。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本願請求項記載の発明で
は、レーザ光を少なくとも1つのスキャンミラーによっ
て反射角度を調節しながらベルト最外側面の一方もしく
は両方に照射して深さ0.1〜1mmのマークを刻印す
ダブルVリブドベルトにおけるマーク刻印方法、また
ダブルVリブドベルトであり、レーザ光照射して得ら
れたマークを直接プーリに当接する領域から外し、また
その深さを0.1〜1mmにしているために、心線に致
命的な損傷を与えず刻印することができてレーザ光照射
後のベルト機械的特性を低下させることはなく、更にベ
ルトを走行させても鮮明なマークを長期にわたり残存さ
せることができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によって得られたマーク付き伝動
ベルトの一つであるダブルVリブドベルトである。
【図2】レーザ光を照射してマークを刻印する方法を示
す図である。
【図3】レーザ光をダブルVリブドベルトの最外面に照
射してマークを刻印している状態を示す図である。
【符号の説明】 1 ダブルVリブドベルト 2 心線 3 接着ゴム層 7 上リブ部 8 下リブ部 9 ベルト最外側面 10 マーク 20 レーザ発振部 21 レーザ光 22 集光レンズ 23 制御部 24 スキャンミラー 27 窪み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/42 F16G 1/00 F16G 5/04 F16G 5/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マークを設けた伝動ベルトのマーク刻印
    方法において、上記伝動ベルトが心線を埋設した接着ゴ
    ム層の上下両面にベルト長手方向に延びる複数のリブ部
    を有するダブルVリブドベルトであり、レーザ光を少な
    くとも1つのスキャンミラーによって反射角度を調節し
    ながらベルト最外側面の一方もしくは両方に照射して深
    さ0.1〜1mmにし、ベルト張力に寄与しないベルト
    最外側面の心線を含めてマークを刻印することを特徴と
    する伝動ベルトのマーク刻印方法。
  2. 【請求項2】 刻印したマークの窪みにリブ部と異なる
    色を有するインクを付着する請求項1記載の伝動ベルト
    のマーク刻印方法。
  3. 【請求項3】 レーザ光の照射中、伝動ベルトを静止さ
    せる請求項1または2記載の伝動ベルトのマーク刻印方
    法。
  4. 【請求項4】 伝動ベルトにマークを刻印した伝動ベル
    トにおいて、該伝動ベルトが心線を埋設した接着ゴム層
    の上下両面にベルト長手方向に延びる複数のリブ部を有
    するダブルVリブドベルトであり、該マークがベルト最
    外側面の一方もしくは両方にレーザ光を照射して深さ
    0.1〜1mmになり、ベルト張力に寄与しない心線を
    含めて刻印したことを特徴とする伝動ベルト。
  5. 【請求項5】 刻印したマークの窪みにリブ部と異なる
    色を有するインクを付着した請求項4の伝動ベルト。
  6. 【請求項6】 リブ部にエチレン−α−オレフィンエラ
    ストマーの架橋物を用いた請求項4または5記載の伝動
    ベルト。
JP2000019200A 2000-01-27 2000-01-27 伝動ベルトへのマーク刻印方法及びマークを刻印した伝動ベルト Expired - Lifetime JP3517173B2 (ja)

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