JP3513751B2 - 平型柔軟ケーブル用コネクタ - Google Patents

平型柔軟ケーブル用コネクタ

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JP3513751B2
JP3513751B2 JP2000192833A JP2000192833A JP3513751B2 JP 3513751 B2 JP3513751 B2 JP 3513751B2 JP 2000192833 A JP2000192833 A JP 2000192833A JP 2000192833 A JP2000192833 A JP 2000192833A JP 3513751 B2 JP3513751 B2 JP 3513751B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般にFPCな
どと呼ばれている平型柔軟ケーブルを接続するコネクタ
に係り、特に、接続の際の平型柔軟ケーブルの挿入力を
ゼロ(ZIF)とした平型柔軟ケーブル用コネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、前縁から後縁方向にケーブル受入
空洞が形成されている絶縁ハウジングと、この絶縁ハウ
ジングに所定のピッチで横並びに装着された複数の端子
と、前記ケーブル受入空洞を開閉するために、前後の方
向で回動自在としたアクチュエータとを備えた構成の平
型柔軟ケーブル用コネクタが公知である。端子の横並び
のピッチを小さくするために、端子を絶縁ハウジングの
前側および後側から交互に装着し、ケーブル受入空洞に
配置される各端子のコンタクト部を、絶縁ハウジングの
前側から装着された端子のコンタクト部と、後側から装
着された端子のコンタクト部とで、前後の方向で異なる
位置とされて全体として千鳥状の配置とすることが採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、端子の
コンタクト部を千鳥状の配置とした従来の平型柔軟ケー
ブル用コネクタにおいて、アクチュエータを開の位置に
回動すると、絶縁ハウジングの前側に並んでいるコンタ
クト部の列は外部に完全に露出するので、平型柔軟ケー
ブルの挿入上の問題はなかったが、絶縁ハウジングの後
側に並んでいるコンタクト部の列は、コネクタの前後方
向のサイズの小型化やコネクタの低背化の関係で、ケー
ブル受入空洞の奥に位置して、その上部に端子の一部や
絶縁ハウジングの一部がひさし状に延びることが多く、
平型柔軟ケーブルをゼロ挿入力で挿入可能とすることを
妨げる問題点があった。このため、接続の際の作業性が
害されていた。
【0004】この発明は斯かる問題点に鑑みてなされた
もので、平型柔軟ケーブルをゼロ挿入力で接続できるよ
うにした新規な構成の平型柔軟ケーブル用コネクタを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的のもとになさ
れたこの発明の平型柔軟ケーブル用コネクタは、前縁か
ら後縁方向にケーブル受入空洞が形成されている絶縁ハ
ウジングと、絶縁ハウジングの前側および後側から交互
に、それぞれ所定のピッチで横並びに装着された複数の
端子と、前記ケーブル受入空洞を開閉するために、前後
の方向で回動自在としたアクチュエータとを備えてお
り、前記複数の端子の、前記ケーブル受入空洞に配置さ
れたコンタクト部が、絶縁ハウジングの前側から装着さ
れた端子のコンタクト部と、後側から装着された端子の
コンタクト部とで、前後の方向で異なる位置とされて全
体として千鳥状の配置とされている平型柔軟ケーブル用
コネクタにおいて、絶縁ハウジングの前側または後側の
一方の側から装着された端子に、絶縁ハウジングの上面
壁の下側に接して前側の方向に延びる回動支持片が設け
られ、その先端部がケーブル受入空洞に露出して臨んで
いると共に、他方の側から装着された端子に、絶縁ハウ
ジングの上面壁の下側に接して前側の方向に延びる耐圧
片が設けられ、その先端部がケーブル受入空洞に露出し
て臨んでおり、前記アクチュエータの後縁側には、前記
回動支持片の先端部に対応させて貫通孔が形成されてい
ると共に、前記耐圧片の先端部に対応させて逃げ溝が形
成されており、貫通孔を画成した後縁側の側壁を回動壁
として前記回動支持片の先端部の下側に係合させて、ア
クチュエータの回動中心を構成し、そして、前記逃げ溝
の下側に形成される突部がアクチュエータの閉方向の回
動の際に前記耐圧片の先端部の下にもぐり込むようにさ
れており、アクチュエータを開位置に回動すると、回動
支持片の先端部が前記貫通孔を通って前側に延び、そし
て、絶縁ハウジングの前側に配置されたコンタクト部が
外部に露出すると共に、絶縁ハウジングの後側に配置さ
れたコンタクト部が、挿入される平型柔軟ケーブルの厚
さより広い挿入間隙をその上部に形成して、平型柔軟ケ
ーブルをゼロ挿入力で挿入することを可能にし、アクチ
ュエータを閉位置に回動すると、前記逃げ溝の下側に形
成された突部が前記耐圧片の先端部の下にもぐり込んで
係合し、回動支持片の先端部と係合している前記回動壁
と協働して平型柔軟ケーブルをコンタクト部側に押圧す
る力を発生させることを特徴とする平型柔軟ケーブル用
コネクタである。
【0006】
【作用】上記のように構成されるこの発明の平型柔軟ケ
ーブル用コネクタによれば、アクチュエータを開位置に
回動させた時には、回動支持片の先端部がアクチュエー
タに形成した貫通孔を通って前側に延びるように構成さ
れているので、ケーブル受入空洞を大きく開放すること
ができる。しかも、絶縁ハウジングの後側に配置された
コンタクト部の上部には平型柔軟ケーブルの厚さより広
い挿入間隙が形成されているので、ケーブル受入空洞の
大きな開放と相俟って平型柔軟ケーブルはゼロ挿入力の
もとに挿入することを可能とする。また、アクチュエー
タを位置に回動させた時には、回動支持片の先端部
アクチュエータに形成した貫通孔を通って前側に延びる
ようにした上記の構成は、前後方向のサイズの小型化や
低背化を妨げることなくコネクタを構成することを可能
とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
の図を参照して説明する。
【0008】各図に示されているように、実施形態の平
型柔軟ケーブル用コネクタも従来と同様に、絶縁ハウジ
ング10と、絶縁ハウジング10の前側11と後側12
から交互に装着された端子30、40と、前後の方向で
回動自在とされているアクチュエータ50とを備えてい
る。なお、この明細書で前とは平型柔軟ケーブル100
(図1)を挿入する側としてあり、後側とはその反対側
としてあるが、これは便宜上のものである。
【0009】絶縁ハウジング10は、絶縁性のプラスチ
ックを成形したもので、全体として平板状のものであ
る。前縁から後縁方向にケーブル受入空洞13が形成さ
れて、このケーブル受入空洞13は絶縁ハウジング10
の上面14と前面15で外部に開放している。また、絶
縁ハウジング10の前後方向で、複数の端子装着溝16
が幅方向に所定のピッチで横並びに形成されている。
【0010】絶縁ハウジング10には、更に、プリント
回路基板などの取付部材に半田付けするための金属ネイ
ルなども設けられるが、ここでは図示を省略している。
【0011】前記端子30、40は端子装着溝16に、
前側11および後側12から交互に装着されている。即
ち、絶縁ハウジング10の端から数えて奇数番目の端子
装着溝16には前側11から端子30が装着され、偶数
番目の端子装着溝16には後側12から端子40が装着
されている。端子30が奇数極を構成し、端子40が偶
数極を構成している。
【0012】図1、5の断面図は、この奇数極の端子3
0に沿って示したものであり、図2、6の断面図は偶数
極の端子40に沿って示したものであり、奇数極の端子
30と偶数極の端子40の形状は異なったものとなって
いる。何れの端子30、40も、薄金属板を打ち抜いて
成形したものである。
【0013】アクチュエータ50は、絶縁ハウジング1
0と同様に、絶縁性のプラスチックを平板状に成形した
もので、閉位置にあるときは、ケーブル受入空洞13内
にほぼ収まる大きさとされている。図3、4に示されて
いるように、アクチュエータ50の後縁側両側には、円
柱状のボス51がその軸をアクチュエータ50の幅方向
に向けて形成してあり、このボス51が絶縁ハウジング
10の両側縁に沿って設けた棚17上に載置されて、ア
クチュエータ50はケーブル受入空洞13を開とする位
置(図1〜4)と、ケーブル受入空洞13を閉とする位
置(図5〜8)の間で回動できるようにされている。
【0014】また、アクチュエータ50の前縁側両側に
は、半円柱状の突部52がその軸をアクチュエータ50
の前後方向に向けて形成してあり、ケーブル受入空洞1
3を閉とする位置の時に、絶縁ハウジング10の前部両
側に設けたストッパ片18と係合できるようにしてあ
る。ストッパ片18は、断面をT字状とされて、幅方向
で広がる方向に弾性変形が可能とされ、突部52によっ
てストッパ片18が押し広げられた後弾性復帰すると、
ストッパ片18と突部52が互いに係合してアクチュエ
ータ50が開の方向に回動するのを阻止できるようにさ
れている。
【0015】前記のように回動するアクチュエータ50
の回動中心は前記端子30を介して構成されるようにし
てあり、また、アクチュエータ50を閉の位置に回動し
た時に、平型柔軟ケーブル100の接点と端子30、4
0の間の電気的接続に必要な接圧は端子30、40を介
して得られるように構成されている。これらの構成を以
下で詳細に説明する。
【0016】先ず、端子30、40の構成について説明
する。絶縁ハウジング10の前側11から装着された奇
数極の端子30が、図1、5に示されている形状とされ
ている。この端子30は全体の長さが、絶縁ハウジング
10の前後方向の長さにほぼ等しい長さとされ、基部3
1に連続片32を介して係合片33が連続している。係
合片33が端子装着溝16の高さにほぼ等しい高さとさ
れて、端子装着溝16内で、縁部に設けたとげ34が絶
縁ハウジング10に喰い込んで係止できるようにされて
いる。
【0017】前記基部31から係合片33に向って、片
持ち梁構造のコンタクト片35が斜め上方に延びてい
る。絶縁ハウジング10に装着した状態では、このコン
タクト片35がケーブル受入空洞13内で後縁方向に延
びることになる。コンタクト片35の先端部上縁にコン
タクト部36が突出させてあり、各端子30のコンタク
ト部36がケーブル受入空洞13内で、後側に1列で整
列することになる。
【0018】端子30には、更に、前記アクチュエータ
50の回動を支持するための回動支持片37が、係合片
33の上部からほぼ水平となって基部31に向って延び
るように設けてある。前記コンタクト部36の上方まで
延びている。コンタクト部36の上方まで延びるこの回
動支持片37の先端部38は、クランク形状をして
る。絶縁ハウジング10に端子30を装着すると、回動
支持片37は、絶縁ハウジング10の上面14を形成し
ている上面壁14aの下側に接して前側11の方向に延
び、先端部38がケーブル受入空洞13に露出して
み、その上縁と絶縁ハウジング10の上面14とがほぼ
面一となって、絶縁ハウジング10の前縁方向に延びる
ようにしてある。そして、このクランク形状の先端部3
8の下縁に弧状の凹入部39が設けてある。
【0019】アクチュエータ50は、奇数極の端子30
に設けたこの回動支持片37に対応するようにして、貫
通孔53が形成してある。貫通孔53を画成しているア
クチュエータ50の後縁側の側壁が、図1、5に示され
ているように断面が繭型の如くの独特な形状をしてお
り、この側壁がアクチュエータ50の回動に伴って回動
する回動壁54を構成している。そして、回動壁54の
膨大部分が、端子30側の回動支持片37に形成した凹
入部39に収まって互いに係合し、回動支持片37の凹
入部39と、回動壁54の膨大部分によって、アクチュ
エータ50の回動中心Oが構成されているのである。回
動壁54の膨大部分は、断面がほぼ円形であって、回動
中心Oは膨大部分の中心に合致し、回動壁54の膨大部
分と回動支持片37が常時係合した状態を維持できるよ
うにされている。
【0020】前記回動壁54は、アクチュエータ50の
板面に対して、図1、5に表れているように、斜めに傾
斜して設けられ、その一側面がアクチュエータ50の後
端面55と面一とされている。後端面55は全面が斜め
に傾斜していることになる。図5の、アクチュエータ5
0が閉の位置に回動した時には、回動壁54の膨大部分
が上となって、そこから下方にアクチュエータ50の下
面まで延びるようになる。また、図1の、アクチュエー
タ50が開の位置に回動した時には、回動壁54はほぼ
水平となって、膨大部分が後方に位置し、そこから前方
に延びて、回動支持片37の凹入部39より先端側の下
に位置する。この状態から更にアクチュエータ50が開
方向へ回動することは、回動壁54と回動支持片37の
先端部の係合によって阻止されている。
【0021】次に、絶縁ハウジング10の後側12から
装着された偶数極の端子40は、図2、6に示された形
状とされている。この端子40は、基部41が端子装着
溝16の高さにほぼ等しい高さとされて、端子装着溝1
6内で、縁部に設けたとげ42が絶縁ハウジング10に
喰い込んで係止できるようにされている。基部41から
コンタクト片43と、耐圧片44が延びている。
【0022】コンタクト片43は基部41の下側から斜
め上方に向かって片持ち梁状に延びて、先端部上縁にコ
ンタクト部45が突出させてある。絶縁ハウジング10
に装着した状態では、コンタクト片43がケーブル受入
空洞13で前縁方向に延びて、各端子40のコンタクト
部45がケーブル受入空洞13内の前側に1列で整列す
ることになる。この結果、ケーブル受入空洞13内で後
側に1列で整列している端子30のコンタクト部36
と、前側で1列に整列している端子40のコンタクト部
45によって、コンタクト部36、45の全体は千鳥状
の配列となっている。
【0023】前記の回動中心Oは、図1、5に明らかな
ように、ケーブル受入空洞13内で、端子30のコンタ
クト部36の列と、端子40のコンタクト部45の列の
間の位置の上方となっている。
【0024】耐圧片44は、基部41の上側からほぼ水
平となって延びている。耐圧片44はコンタクト片43
より短くされて、端子30のコンタクト部36の列の上
部あたりまで延びるようにされている。端子40を絶縁
ハウジング10に装着すると、耐圧片44は絶縁ハウジ
ング10の上面14を形成している上面壁14aの下側
に接して前側11の方向に延び、先端部がケーブル受入
空洞13の上部後方に突出して臨むようにしてある。こ
の耐圧片44に対応させて、アクチュエータ50の後端
面55には、図2、6に示した如くの、逃げ溝56が形
成してある。逃げ溝56は、アクチュエータ50の上面
から下面に向って途中まで形成されて、逃げ溝56が形
成されることなく残った部分が、アクチュエータ50が
閉の位置に回動した時に、耐圧片44の先端部の下にも
ぐり込む突部57としてある。
【0025】逃げ溝56の溝底58は、アクチュエータ
50の後端面55とほぼ平行とされて、アクチュエータ
50が閉の状態(図6)では、耐圧片44の先端と溝底
58の間には若干のクリアランス59が形成されるよう
にしてある。また、アクチュエータ50が開の位置に回
動した時(図2)には、溝底58は耐圧片44の上縁の
上に係合し、アクチュエータ50が更に開の方向に回動
するのを阻止するようにしてある。
【0026】斯くして、回動自在に支持されているアク
チュエータ50を、図1〜4に示したように開の位置ま
で回動させると、アクチュエータ50はその位置で停止
する。端子30に設けた回動支持片37は、アクチュエ
ータ50に形成した貫通孔53を通して前方に延びた状
態となる。このようなアクチュエータ50の開方構造に
よって、ケーブル受入空洞13を大きく開放させること
が可能である。この結果、アクチュエータ50を開の位
置にした時には、端子40のコンタクト部45が外部か
ら見えるように露出すると共に、端子30のコンタクト
部36は、アクチュエータ50の後端面55の下方にあ
って、外部からのぞくことができる状態となる。
【0027】端子30のコンタクト部36とアクチュエ
ータ50の後端面55の間隙は、平型柔軟ケーブル10
0が挿入される挿入間隙101である。この挿入間隙1
01は、平型柔軟ケーブル100の厚さT(図1)より
広い間隙に設定されている。したがって、平型柔軟ケー
ブル100は、アクチュエータ50を開の状態として、
矢示102の方向にコンタクト部36、45の上方まで
ゼロ挿入力で容易に挿入することが可能である。
【0028】平型柔軟ケーブル100を挿入した後、ア
クチュエータ50を図5〜8の閉の位置まで回動する
と、アクチュエータ50の前縁両側に設けた突部52が
絶縁ハウジング10のストッパ片18と係合して閉の状
態が維持される。アクチュエータ50が閉の位置に回動
すると、アクチュエータ50の下面が平型柔軟ケーブル
100を下方のコンタクト部36、45側に向けて押圧
し、コンタクト部36、45と平型柔軟ケーブル100
の接点が適度の接圧で係合して電気的に接続される。図
5、6には平型柔軟ケーブル100が示されていない
が、アクチュエータ50の下面とコンタクト部36、4
5の間に挟まれることになり、平型柔軟ケーブル100
厚さTと、アクチュエータ50の下面とコンタクト部
36、45の間隙との差の分だけ、コンタクト片35、
43が下方に弾性変形し、その弾力によって適度の接圧
が得られる。
【0029】コンタクト片35、43の弾力は、端子3
0の回動支持片37の先端部38とアクチュエータ50
の回動壁54の係合部分と、端子40の耐圧片44の先
端部とアクチュエータ50の突部57の係合部分の双方
が協働して受けられている。即ち、コンタクト片35、
43の弾力が全ての端子30、40とアクチュエータ5
0の係合部分に分散されて、回動支持片37または耐圧
片44の一方に応力が集中しないようにされている。こ
れは、回動支持片37や耐圧片44の変形を未然に防止
し、また、アクチュエータ50の早期の摩耗を避ける点
で有効となっている。
【0030】アクチュエータ50の回動壁54の膨大部
分と、端子30の回動支持片37の凹入部39は、アク
チュエータ50の開の位置と閉の位置の回動範囲で常時
係合している。したがって、アクチュエータ50を開の
位置へ回動する操作も、閉の位置へ回動する操作も、安
定して行うことが可能である。
【0031】回動壁54の膨大部分と凹入部39の係合
によって形成される回動中心Oが、コンタクト部36の
列とコンタクト部45の列の間の上方に位置させた構成
は、コンタクト部36側の接圧と、コンタクト部45側
の接圧を均衡させ易い構成である。したがって、平型柔
軟ケーブル100の接点と、対応するコンタクト部3
6、45の全ての接続部分の信頼性を向上させる。
【0032】また、アクチュエータ50を開の位置にし
た時に、端子30の回動支持片37がアクチュエータ5
0の貫通孔53を通して前側に延びる構成は、ケーブル
受入空洞13を大きく開放させるだけでなく、この平型
柔軟ケーブル用コネクタの前後の方向の寸法の小型化の
点でも有効である。また、平型柔軟ケーブル100のた
めの広い挿入間隙101を確保した上で、平型柔軟ケー
ブル用コネクタの低背化にも寄与することができる。
【0033】なお、以上で説明した実施形態では、回動
支持片37を絶縁ハウジング10の前側から装着した端
子30に設け、耐圧片44を絶縁ハウジング10の後側
から装着した端子40に設けているが、回動支持片37
を端子40側に設け、また、耐圧片44を端子30側に
設けるように構成することも可能である。
【0034】また、端子30、40の基部31、41
に、それぞれ、外部に突出するように形成した突部は、
プリント回路基板などの取付基板の表面に半田付けがで
きるようにした半田テイル46である。この半田テイル
46は、プリント基板などの取付基板を貫通するように
したピン形状のテイルとすることも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上に説明の通り、この発明によれば、
アクチュエータを開の位置にした時には、アクチュエー
タの回動を支持する端子の回動支持片がアクチュエータ
の貫通孔を通して前縁方向に延びるようにしてケーブル
受入空洞を広く開放できるようにし、そして、ケーブル
受入空洞内に配置されたコンタクト部の上方には広い挿
入間隙を形成したので、平型柔軟ケーブルをゼロ挿入力
で容易に挿入でき、接続作業が能率良くできる平型柔軟
ケーブル用コネクタを提供することができる。また、平
型柔軟ケーブル用コネクタの低背化および前後方向の寸
法の小型化を図ることができる。更に、端子のコンタク
ト片の弾力による応力が、アクチュエータと全ての端子
の係合部分に分散される構成であるので、端子の変形や
アクチュエータの早期の摩耗を避けることができる。
【0036】請求項2の発明によれば、アクチュエータ
が端子側の回動支持片と常時係合した構成なので、上記
に加えて、アクチュエータの回動操作を安定にかつ円滑
にできるようになる。
【0037】請求項3の発明によれば、回動中心の位置
が、前後のコンタクト部の列の間の上方に設定されてい
るので、上記に加えて、平型柔軟ケーブルの接点とコン
タクト部の接圧を均衡させて、電気的接続の信頼性を向
上することができるようになる。
【0038】更に、請求項4の発明によれば、アクチュ
エータの後縁側に設けた円柱状のボスが絶縁ハウジング
側の棚の上に載置された構成なので、回動中心を構成す
るアクチュエータの後縁側の下方向への移動を阻止する
ことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の奇数極の端子に沿って示
した拡大断面図であり、アクチュエータを開の位置にし
た時の図である。
【図2】同じく実施形態の偶数極の端子に沿って示した
拡大断面図であり、図1と同様にアクチュエータを開の
位置にした時の図である。
【図3】同じく実施形態の前側から見た斜視図であり、
図1、2と同様にアクチュエータを開の位置にした時の
図である。
【図4】同じく実施形態の後側から見た斜視図であり、
図1、2、3と同様にアクチュエータを開の位置にした
時の図である。
【図5】同じく実施形態の奇数極の端子に沿って示した
拡大断面図であり、アクチュエータを閉の位置にした時
の図である。
【図6】同じく実施形態の偶数極の端子に沿って示した
拡大断面図であり、図5と同様にアクチュエータを閉の
位置にした時の図である。
【図7】同じく実施形態の前側から見た斜視図であり、
図5、6と同様にアクチュエータを閉の位置にした時の
図である。
【図8】同じく実施形態の後側から見た斜視図であり、
図5、6、7と同様にアクチュエータを閉の位置にした
時の図である。
【符号の説明】
10 絶縁ハウジング 11 絶縁ハウジングの前側 12 絶縁ハウジングの後側 13 ケーブル受入空洞14 絶縁ハウジングの上面 14a 絶縁ハウジングの上面壁 17 30 端子(奇数極) 36 コンタクト部 37 回動支持片 39 凹入部 40 端子(偶数極) 44 耐圧片 45 コンタクト部 50 アクチュエータ51 ボス 53 貫通孔 54 回動壁 57 突部 100 平型柔軟ケーブル 101 挿入間隙 T 平型柔軟ケーブルの厚さ O アクチュエータの回動中心
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−283235(JP,A) 特開2000−48886(JP,A) 特開2001−110483(JP,A) 特開2001−307804(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 12/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前縁から後縁方向にケーブル受入空洞
    (13)が形成されている絶縁ハウジング(10)と、 絶縁ハウジング(10)の前側(11)および後側(1
    2)から交互に、それぞれ所定のピッチで横並びに装着
    された複数の端子(30、40)と、 前記ケーブル受入空洞(13)を開閉するために、前後
    の方向で回動自在としたアクチュエータ(50)とを備
    えており、 前記複数の端子(30、40)の、前記ケーブル受入空
    洞(13)に配置されたコンタクト部(36、45)
    が、絶縁ハウジング(10)の前側(11)から装着さ
    れた端子(30)のコンタクト部(36)と、後側(1
    2)から装着された端子(40)のコンタクト部(4
    5)とで、前後の方向で異なる位置とされて全体として
    千鳥状の配置とされている平型柔軟ケーブル用コネクタ
    において、 絶縁ハウジング(10)の前側(11)または後側(1
    2)の一方の側から装着された端子(30)に、絶縁ハ
    ウジング(10)の上面壁(14a)の下側に接して前
    側(11)の方向に延びる回動支持片(37)が設けら
    れ、その先端部(38)がケーブル受入空洞(13)に
    露出して臨んでいると共に、他方の側から装着された端
    子(40)に、絶縁ハウジング(10)の上面壁(14
    a)の下側に接して前側(11)の方向に延びる耐圧片
    (44)が設けられ、その先端部がケーブル受入空洞
    (13)に露出して臨んでおり、 前記アクチュエータ(50)の後縁側には、前記回動支
    持片(37)の先端部(38)に対応させて貫通孔(5
    3)が形成されていると共に、前記耐圧片(44)の先
    端部に対応させて逃げ溝(56)が形成されており、貫
    通孔(53)を画成した後縁側の側壁を回動壁(54)
    として前記回動支持片(37)の先端部(38)の下側
    に係合させて、アクチュエータ(50)の回動中心
    (O)を構成し、そして、前記逃げ溝(56)の下側に
    形成される突部(57)がアクチュエータ(50)の閉
    方向の回動の際に前記耐圧片(44)の先端部の下にも
    ぐり込むようにされており、 アクチュエータ(50)を開位置に回動すると、回動支
    持片(37)の先端部(38)が前記貫通孔(53)を
    通って前側(11)に延び、そして、絶縁ハウジング
    (10)の前側(11)に配置されたコンタクト部(4
    5)が外部に露出すると共に、絶縁ハウジング(10)
    の後側(12)に配置されたコンタクト部(36)が、
    挿入される平型柔軟ケーブル(100)の厚さ(T)よ
    り広い挿入間隙(101)をその上部に形成して、平型
    柔軟ケーブル(100)をゼロ挿入力で挿入することを
    可能にし、 アクチュエータ(50)を閉位置に回動すると、前記逃
    げ溝(56)の下側に形成された突部(57)が前記耐
    圧片(44)の先端部の下にもぐり込んで係合し、回動
    支持片(37)の先端部(38)と係合している前記回
    動壁(54)と協働して平型柔軟ケーブル(100)を
    コンタクト部(36、45)側に押圧する力を発生させ
    ことを特徴とする平型柔軟ケーブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 端子(30)の回動支持片(37)の
    先端部(38)の下縁に弧状の凹入部(39)が形成さ
    れ、この凹入部(39)にアクチュエータ(50)の貫
    通孔(53)の一側壁を構成した回動壁(54)が常時
    係合して、アクチュエータ(50)の回動中心(O)を
    構成している請求項1に記載の平型柔軟ケーブル用コネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 回動支持片(37)の先端部(38)に
    形成した弧状の凹入部(39)と、アクチュエータ(5
    0)の回動壁(54)の係合で構成されるアクチュエー
    タ(50)の回動中心(O)の位置は、ケーブル受入空
    洞(13)の前側のコンタクト部(45)の列と後側の
    コンタクト部(36)の列の間の位置の上方に設定され
    ている請求項に記載の平型柔軟ケーブル用コネクタ。
  4. 【請求項4】 アクチュエータ(50)には、後縁側
    両側に円柱状のボス(51)が設けられ、絶縁ハウジン
    グ(10)側の棚(17)上に載置されている請求項1
    に記載の平型柔軟ケーブル用コネクタ。
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