JP3507250B2 - 射出成形機の射出ユニット - Google Patents

射出成形機の射出ユニット

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の射出
ユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールネジやサーボモータを利用して射
出動作や計量動作を行わせるようにした電動式射出成形
機が既に公知である。図7にこの種の電動式射出成形機
の射出ユニットの構成の概略を示す。
【0003】図7に示す射出ユニット100は、概略に
おいて、射出シリンダを取り付けるためのフロントプレ
ート101、ガイドロッド102を介してフロントプレ
ート101に締結されたリアプレート103、ガイドロ
ッド102に摺動自在に取り付けられたプッシャープレ
ート104、および、プッシャープレート104に送り
をかけてスクリュー105に射出動作を行わせるための
ボールねじナット106とボールねじ107、スクリュ
ー105を回転駆動するためのスクリュースリーブ10
8とによって構成される。
【0004】ボールねじ107は、リアプレート103
にアンギュラベアリング109を介して回転自在かつ軸
方向移動不能に軸支して取り付けられ、リアプレート1
03の一側に固設された図示しない射出用サーボモータ
によりタイミングベルトおよび射出用プーリ110を介
して回転駆動される。また、ボールねじ107と螺合す
るボールねじナット106は、ロードセル111を介し
てプッシャープレート104の裏面に回転不能かつ軸方
向移動不能に固着されている。
【0005】更に、スクリュー105はカプラー112
を介してスクリュースリーブ108に固着され、スクリ
ュースリーブ108はアンギュラベアリング113を介
してプッシャープレート104上に回転自在かつ軸方向
移動不能に取り付けられている。
【0006】また、スクリュースリーブ108の外周部
にはスクリュー回転用プーリ114が一体的に固着され
ており、プッシャープレート104の一側に固設された
図示しないスクリュー回転用サーボモータでタイミング
ベルトを介して該プーリ114を駆動することによりス
クリュー105を回転させて計量混練り作業を行うよう
になっている。
【0007】射出動作は、射出用サーボモータの回転運
動をボールねじ107およびボールねじナット106に
よって直線運動に変換し、プッシャープレート104に
射出軸方向の送りをかけてスクリュー105を前進させ
ることによって行う。
【0008】以上の構成によれば、ボールねじ107の
回転運動を直線運動に変換するボールねじナット106
の回転を阻止するための手段としてガイドロッド102
とプッシャープレート104を設けることが必須の要件
となり、部品点数の多さや射出ユニットの大きさおよび
重量の点で問題がある。
【0009】特に、スクリュー105を回転駆動するた
めのスクリュー回転用サーボモータは、タイミングベル
トを介してスクリュー回転用プーリ114を駆動する関
係上、タイミングベルトの捩じれや外れを防止する必要
があり、スクリュー回転用プーリ114と一体となって
射出軸方向に移動するのが望ましく、結果的に、プッシ
ャープレート104の一側に固設しなければならなくな
るが、これによってスクリュー105と一体に移動する
部材の重量が著しく増大し、射出動作におけるスクリュ
ー105の加減速特性が制限されたり、または、射出用
サーボモータを高出力化しなければならなくなるといっ
た問題がある。
【0010】また、スクリュー105を交換する際に
は、カプラー112を外してスクリュー105をスクリ
ュースリーブ108から分離させた後、射出シリンダ先
端のノズルユニットを外して射出シリンダの先端からス
クリュー105を引き抜くことになるが、この際、射出
ユニットを載せた射出ユニットベースを旋回させて型締
部のステーショナリープラテンからシリンダ先端を逃が
して取り外し作業を行う必要があり、結果的に、射出成
形機の側方に相当の作業スペースを確保しておかなけれ
ばならなくなる。旋回軸を中心として側方に振り出され
た射出シリンダの先端から射出シリンダと同等またはそ
れ以上に長いスクリュー105が突出するために側方の
作業領域が拡大するからである。
【0011】また、この作業を行うためには射出ユニッ
トベースを旋回させるための構造が必要であり、構造の
複雑化によって機械的な強度が損なわれたり、また、交
換作業完了後のシリンダ先端の位置決め精度に支障を来
たすといった恐れもある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を解消し、射出ユニットの部品点数を削
減して全体の構造を簡略化し小型化すると共に、スクリ
ューと一体的に移動する部材の総重量を軽減化して円滑
な射出動作を行うことのできる射出成形機の射出ユニッ
トを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボールねじ溝
とボールスプライン溝とを設けた軸に螺合するボールね
じナットを回転自在かつ軸方向移動不能に支えるサポー
トベアリングと、前記軸のボールスプライン溝に摺嵌す
るスプライン外筒を回転自在かつ軸方向移動不能に支え
るサポートベアリングとを射出軸に沿って射出ユニット
ベース上に固設すると共に、前記ボールねじナットを回
転駆動するサーボーモータと前記スプライン外筒を回転
駆動するサーボーモータとを前記射出ユニットベース上
に配備し、前記軸に射出および計量混練り用のスクリュ
ーを一体的に取り付け、該スクリューに作用する樹脂反
力を検出するロードセルを設けたことを特徴とする構成
により前記目的を達成した。
【0014】また、射出動作を行わせる際にはスプライ
ン外筒の回転を停止させた状態でボールねじナットのみ
を回転させて軸に送りをかけ、スクリュー回転による計
量動作を行わせる際にはボールねじナットおよびスプラ
イン外筒を同期回転させる。
【0015】スプライン外筒の回転を停止させた状態で
ボールねじナットのみを回転駆動することにより軸に直
に直線送りをかけてスクリューを移動させるようにして
いるため、回り止めやスクリュー押圧手段となるプッシ
ャープレートやガイドロッドが不要となり、部品点数の
削減と構造の簡略化および小型化が達成される。
【0016】また、射出動作時においてはスプライン外
筒やその駆動源であるサーボーモータを射出ユニットベ
ース上に残したままスクリューのみが独立して移動する
ので、スクリューと一体に移動する部材の総重量が大幅
に軽減され、応答性に優れた射出動作を行うことが可能
となる。
【0017】更に、前記2つのサポートベアリングを固
設したハウジングを射出ユニットベースのフロントプレ
ートに締結するためのタイロッドに歪みゲージを貼着し
てロードセルを構成することにより、スクリューに作用
する樹脂反力を検出することができる。
【0018】また、前記2つのサポートベアリングを固
設したハウジングを射出ユニットベースのフロントプレ
ートに締結するためのタイロッドと前記ハウジングとの
間に薄肉部分を周溝状に配備した円環体を介装し、その
薄肉部分に歪みゲージを貼着してロードセルを構成して
もよい。
【0019】また、円筒状のハウジングの先端部にスプ
ライン外筒を回転自在かつ軸方向移動不能に支えるサポ
ートベアリングを固設する一方、ハウジングの後端部に
はボールねじナットを回転自在かつ軸方向移動不能に支
えるサポートベアリングを固設し、薄肉部分を周溝状に
配備した円環体を前記ハウジングの中央部に介装し、そ
の薄肉部分に歪みゲージを貼着してロードセルを構成す
ることも可能である。
【0020】このようなロードセルを備えた構成におい
ては、前記ボールねじナットおよび前記スプライン外筒
を同期回転させて計量動作を行わせながら前記ロードセ
ルによって背圧を検出し、該ロードセルによって検出さ
れる背圧が設定値に達した段階で、スクリューが後退す
る方向に前記ボールねじナットもしくはスプライン外筒
を差動させることで、スクリューに作用する樹脂反力を
設定背圧に維持することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明を適用した一実施形態
の射出ユニット1の構成の概略を示す断面図である。
【0022】図1に示す通り、射出ユニット1は、概略
において、射出シリンダを取り付けるためのフロントプ
レート2、タイロッド3を介してフロントプレート2に
締結された円筒状のハウジング4、および、ハウシング
4に取り付けられた1組のボールねじ・スプライン5
と、ハウシング4に固設された射出用サーボモータ6お
よびスクリュー回転用サーボモータ7によって構成され
ている。
【0023】ボールねじ・スプライン5は、図3に示す
通り、ボールねじ溝8aとボールスプライン溝8bとを
備えた1本の軸8と、軸8のボールねじ溝8aに螺合す
るボールねじナット11、および、ボールねじナット1
1を回転自在かつ軸方向移動不能に支えるサポートベア
リング12と、軸8のボールスプライン溝8bに摺嵌す
るスプライン外筒9、および、スプライン外筒9を回転
自在かつ軸方向移動不能に支えるサポートベアリング1
0とから成る。
【0024】軸8とボールねじナット11およびスプラ
イン外筒9とサポートベアリング10,12とを図3に
示すような状態に組み合わせた製品は、既に、ボールね
じ・スプライン等の名称で一般に市販され、ストローク
・回転ユニットとして利用されている周知の機械要素で
あり、また、スプライン外筒9の構成自体に関しても特
公昭59−28776号等で公知であるので、各部の構
成については詳細な説明を省略する。
【0025】本実施形態では、このボールねじ・スプラ
イン5をそのまま利用し、スプライン外筒9のサポート
ベアリング10に設けられたフランジ部10aを円筒状
のハウジング4の先端部(左端)にボルトで固定し、ま
た、ボールねじナット11のサポートベアリング12に
設けられたフランジ部12aを円筒状のハウジング4の
後端部(右端)にボルトで固定することにより、ユニッ
ト構造化されたサポートベアリング10およびサポート
ベアリング12をハウジング4に内嵌するかたちで円筒
状のハウジング4の両端にスプライン外筒9およびボー
ルねじナット11を回転自在かつ軸方向移動不能に取り
付けるようにしている。無論、スプライン外筒9のサポ
ートベアリング10とボールねじナット11のサポート
ベアリング12の取り付け位置を左右で入れ替えたとし
ても一向に差し支えはない。
【0026】ハウジング4はタイロッド3およびフロン
トプレート2を介して図示しない射出ユニットベース上
に固定されているので、サポートベアリング10および
12は射出ユニットベース上に固設されているといって
よい。
【0027】この射出ユニットベースは図1に示すよう
な射出ユニット1を型締部のステーショナリープラテン
に対して一体的に接離移動させることによってスプルー
ブレイクやノズルタッチ動作を行わせるためのものであ
るから、横型の射出成形機においては必須の構成要件で
ある。また、竪型の射出成形機の場合はフロントプレー
ト2が射出ユニットベースを兼ねることになるので、射
出ユニットベースを別途設けるといった必要はなく、フ
ロントプレート2自体が射出ユニットベースとなる。
【0028】タイロッド3の外周面の一部には歪みゲー
ジが貼着され、起歪体となるタイロッド3と共にロード
セルを構成している。
【0029】更に、図1に示すように、スプライン外筒
9の端部にはスクリュー回転用プーリ13を一体的に固
着し、また、ボールねじナット11の端部には射出用プ
ーリ14を一体的に固着すると共に、ハウジング4の両
端には、これらのプーリ13,14を回転駆動するため
の駆動用プーリ15,16を取り付けたスクリュー回転
用サーボモータ7,射出用サーボモータ6を固設し、プ
ーリ13とプーリ15との間およびプーリ14とプーリ
16との間に動力伝達用のタイミングベルト17,18
を巻回している。
【0030】無論、スクリュー19は軸8と別体構造と
して着脱可能な構成とすることも可能であるが、この実
施形態の場合では、図1に示す通り完全な一体構造であ
る。当然、スクリュー19の軸心と軸8の軸心とは完全
に一致しており、また、サポートベアリング10および
サポートベアリング12の軸心も軸8の軸心と完全に一
致しているので、サポートベアリング10およびサポー
トベアリング12は射出軸に沿って配備されているとい
ってよい。
【0031】更に、この実施形態では、スクリュー19
を取り外す場合のことを考慮し、スクリュー19の直径
に比べて軸8の直径、より厳密にいえば、スプライン外
筒9の内径を大きく形成しているので、ボールねじナッ
ト11のサポートベアリング12をハウジング4の後端
部(右端)に固定しているボルトを外すことで、軸8と
スクリュー19およびボールねじナット11とサポート
ベアリング12を一体的にハウジング4の後方に引き抜
くことができる。
【0032】ボールスプライン溝8bとスプライン外筒
9との間に介在するボールはリテーナによってスプライ
ン外筒9の側に保持されているので、スプライン外筒9
から軸8を抜き取ってもこのボールが脱落することはな
いが、ボールねじ溝8aとボールねじナット11との間
に介在するボールはボールねじナット11と完全に独立
しており、ボールねじナット11から軸8を引き抜くと
このボールが外部に転出してしまうので、ボールねじナ
ット11と軸8とは一体化したまま引き抜かなければな
らない。
【0033】次に、スクリュー19と軸8とを別体構造
とし、軸8内に設けた貫通孔を介してスクリュー19の
みを後方に引き抜くようにした構成例について図4に示
す。無論、この場合の軸8はスクリュー19の最大外径
部よりも太くなければならず、また、その軸心に設けら
れる貫通孔22の内径もスクリュー19の最大外径部よ
りも太くなければならない。当然、貫通孔22を介して
スクリュー19を後方に引き抜く以上は軸8の全長に亘
って貫通孔22を設けなければならないが、貫通孔22
の内径よりもスクリュー19の外径が小さいため、この
ままでは軸8を前進させても貫通孔22の中にスクリュ
ー19が突入してしまい、射出動作を行わせることがで
きない。
【0034】そこで、この実施形態では、軸8の先端面
とスクリュー19の基部との間に図4(a)に示される
ようなサポータ23を介装して射出動作を行わせるよう
にしている。サポータ23の平面形状の一例を図4
(b)に示すが、サポータ23は必ずしも図4(b)に
示されるような矩形形状でなくてもよい。このサポータ
23は飽くまでもスクリュー19を支えるための手段に
過ぎないので、スクリュー19を軸8に固定するための
別の手段、つまり、図4(a)に示されるようなカプラ
ー部材25が別途必要である。
【0035】軸8の先端には、その中央部にスクリュー
19よりも僅かに太い貫通孔24bを有する円環体が一
体的に設けられ、その先端面には、中央部に段付き貫通
孔25aを有する小径の円環体からなるカプラー部材2
5を嵌合するための嵌合凹部24aが形成されている。
また、軸8の先端に設けられた円環体には、直径方向に
沿って図4(c)に示すような矩形状の貫通孔24cが
穿設されており、この貫通孔24cに前述のサポータ2
3が差し込まれるようになっている。
【0036】また、スクリュー19の基部には外周溝1
9aが全周に亘って刻設されており、この外周溝19a
に2つ割りの円弧状コッタ26,27を取り付けると、
円弧状コッタ26,27の外周部とその端面が、カプラ
ー部材25の段付き貫通孔25aの大径穴とその段差部
の端面とによって支えられるようになっている。
【0037】従って、軸8に対するスクリュー19の取
り付け手順としては、まず、スクリュー19の外周溝1
9aよりも先端側にカプラー部材25を挿通しておいて
から外周溝19aに円弧状コッタ26,27を取り付
け、円弧状コッタ26,27にカプラー部材25の段付
き貫通孔25aの大径穴を嵌合させて円弧状コッタ2
6,27を押さえてから、円環体の貫通孔24cにサポ
ータ23を通して貫通孔22を塞ぎ、スクリュー19の
基部とサポータ23の表面、および、円環体の嵌合凹部
24aとカプラー部材25の底面とを重合させ、カプラ
ー部材25,サポータ23,軸8の各対応位置に穿設さ
れた複数のボルト穴28,29,30に締結用ボルト3
1を挿通して、これらの部材をボルト31で軸8に共締
めすることになる。
【0038】また、スクリュー19を軸8から取り外す
場合には、全ての締結用ボルト31を外し、カプラー部
材25をスクリュー先端側に移動させて円弧状コッタ2
6,27をスクリュー19から外して、サポータ23を
円環体の貫通孔24cから抜き取れば、軸8の貫通孔2
2から後方にスクリュー19を引き抜くことができる。
【0039】この実施形態では、スクリュー19の基部
に取り外し用のボルト穴32を螺刻し、軸8の後端から
挿入した治具をボルト穴32に螺合させてスクリュー1
9を後方に引き抜けるようにしている。なお、治具は適
当な長さのボルトで代用できるが、十分な長さのボルト
がない場合には、ロッド材の先端にダイスで雄ねじを刻
設することにより、この治具を簡単に作成することがで
きる。ロッド材の基部をL時型に屈曲させて把手とすれ
ば、力をいれるのも容易である。
【0040】図5は、軸8内に設けた貫通孔を介してス
クリュー19のみを後方に引き抜くようにした場合の別
の構成例について示す図である。図4の実施形態と相違
するのは、図4におけるサポータ23および軸8の先端
部の円環体に相当する部材としてカプラー部材33を設
け、この部材を軸8の先端部に内嵌して取り付けている
点である。カプラー部材33は図4における軸8の先端
部の円環体とは相違し、スクリュー19の基部を支える
ための底面33aを一体的に備えており、また、貫通孔
22には、軸8の先端部でカプラー部材33を支えるた
めの嵌合部34が座ぐり穴状に拡径して設けられてい
る。なお、スクリュー19の外周溝19aやボルト穴3
2および円弧状コッタ26,27ならびにカプラー部材
25の構造に関しては図4のものと同様である。
【0041】また、この実施形態ではスクリュー19の
取り外しに際し、軸8の嵌合部34に埋没しているカプ
ラー部材33を手前に引き抜く必要があるので、該カプ
ラー部材33を引き抜くための把手となるボルトを螺合
するためのタップ穴35が少なくとも1つカプラー部材
33上に設けられている。カプラー部材25,33に締
結用ボルト31を通すためのボルト穴28,36の配列
については図4(c)と同様であるが、この実施形態で
は、図5に示す通り、カプラー部材33に穿設すべきボ
ルト穴36の内の1つを盲穴状の雌ねじ36aとして構
成し、他よりも短い1本の締結用ボルト31aにより、
カプラー部材25とカプラー部材33とを1か所のみ直
に締結するようにし、前述のタップ穴35をこの盲穴状
の雌ねじ36aと同軸上に設けている(図5の断面に示
される下側のボルト穴を参照のこと)。
【0042】無論、全ての締結用ボルト31,31aを
外してカプラー部材25を取り外してから、再び雌ねじ
36aに締結用ボルト31aを螺合させ、これを把手と
してカプラー部材33を手前に引き抜くようにしても構
わない。また、全ての締結用ボルト31を外した後、軸
8を後退させることによって、ボルト31aでカプラー
部材25に締結されているカプラー部材33を強制的に
引き抜くといったことも可能であり、この場合の作業手
順としてはボルト31aの取り外しが最後になる。
【0043】図4および図5に示した実施形態ではスク
リュー19を後方に引き抜くようにするために軸8に貫
通孔22を穿設しているのであるが、この貫通孔22を
設けることにより結果的に軸8の慣性モーメントも大幅
に減少するので、軸の回転や直動に関する運動の応答性
が向上するというメリットがある(無論、スクリュー1
9を後方に引き抜く必要がない場合であっても、軸8を
中空構造とすることによって応答性の向上が可能であ
る)。
【0044】また、スクリュー19を後方へ抜き取るよ
うにしたため、スクリュー19を取り外すために射出ユ
ニットベースを旋回させて型締部のステーショナリープ
ラテンから射出シリンダの先端をオフセットするといっ
た必要はなくなり、射出ユニットベースの旋回機構自体
が不要となって、射出ユニットベースの機械的な強度が
向上する。また、スクリュー19の交換作業を行っても
射出シリンダの先端位置にずれが生じるといった問題が
起こらないから、不適当な位置へのノズルの接触による
金型スプルーの損傷やそれによる樹脂洩れといった問題
も解消され、少なくとも、射出成形機の側方にスクリュ
ー交換のための作業スペースを設ける必要はなくなる
(スクリュー交換のための作業スペースは射出成形機の
後方に設ける必要がある)。
【0045】無論、従来と同様の旋回機構を採用して射
出シリンダの先端からスクリュー19を取り外すように
してもよいが、その場合には、軸8をスクリュー19と
同等に細く構成するか、または、従来と同様のカプラー
等を用いて軸8とスクリュー19とを分離可能な構成と
する必要がある。
【0046】更に、スプライン外筒9が軸8の回り止め
手段を兼ね、ボールねじナット11の回転によって軸8
に直に送りがかけられるので、図4の従来例に示される
ようなガイドロッド102やプッシャープレート104
も不要となり、射出ユニット1が全体として小型軽量化
され、部品点数も削減される。なお、タイロッド3はフ
ロントプレート2とハウジング4とを締結するための手
段に過ぎず、スクリューに作用する最終的な樹脂反力を
受けるという点を除き、図4の従来例に示されるような
ガイドロッド102とでは用途も機能も相違する。
【0047】このような構造において射出動作を行う際
には、スクリュー回転用サーボモータ7の停止状態を保
持し、プーリ15,タイミングベルト17,プーリ13
でスプライン外筒9の回転を抑えたまま射出用サーボモ
ータ6を駆動し、プーリ16,タイミングベルト18,
プーリ14を介してボールねじナット11のみを回転さ
せる。軸8の回転がスプライン外筒9で抑えられたまま
ボールねじナット11のみが回転するので、軸8に射出
軸方向の送りがかけられ、軸8と一体に固設されたスク
リュー19が射出軸方向に移動することになる。
【0048】当然、この際にはスプライン外筒9,プー
リ13,タイミングベルト17,プーリ15およびスク
リュー回転用サーボモータ7を残してスクリュー19と
軸8のみが射出軸方向に移動することになる。つまり、
スクリュー19と共に移動する慣性質量は極めて僅かな
ものであって、図4の従来例に示されるように、プッシ
ャープレート104やプーリ114およびスクリュー回
転用サーボモータと一体にスクリュー105に送りをか
けるものとは相違し、射出用サーボモータ6を高出力化
しなくても高レスポンスでスクリュー19の移動速度を
制御することができる。
【0049】また、軽量混練り動作を行う場合には、射
出用サーボモータ6に設定背圧に見合ったトルクリミッ
トをかけた状態で、ボールねじナット11とスプライン
外筒9が設定スクリュー回転数に応じた速度で同期回転
するように、射出用サーボモータ6とスクリュー回転用
サーボモータ7の回転速度を制御する。
【0050】従って、スクリューに作用する樹脂反力が
設定背圧以下であれば、ボールねじナット11とスプラ
イン外筒9が設定スクリュー回転数で完全に同期回転す
ることになり、ボールねじナット11とスプライン外筒
9との間に回転位置の位相差が全く発生しないので、軸
8、つまり、スクリュー19は軸方向に停止したまま、
その停止位置で設定スクリュー回転数の回転運動のみを
行うことになる。
【0051】この結果、軽量混練りされた溶融樹脂がシ
リンダの先端に徐々に溜まって、背圧、つまり、スクリ
ュー19の先端に作用する樹脂反力が徐々に増大してゆ
く。
【0052】そして、スクリュー19の先端に作用する
樹脂反力が設定背圧に達すると、設定背圧に見合ったト
ルクリミットをかけられた射出用サーボモータ6で駆動
されるボールねじナット11は、軸8に沿って作用する
樹脂反力がボールねじナット11のねじ面に与える周方
向の力によって生じる回転力に抗してスプライン外筒9
との同期回転を維持することができなくなり、スプライ
ン外筒9に対し、軸8が後退する方向に対応する回転方
向に同期ずれを生じる。
【0053】つまり、もし、図1においてスクリュー1
9の先端側から見て時計方向の回転によって計量動作が
行われているとするならば(スクリュー19のスパイラ
ルが右ねじ形式である場合)、ボールねじナット11の
回転速度は設定スクリュー回転数で回転するスプライン
外筒9の回転速度よりも遅くなり、また、図1において
スクリュー19の先端側から見て反時計方向の回転によ
って計量動作が行われているとするならば(スクリュー
19のスパイラルが左ねじ形式である場合)、ボールね
じナット11の回転速度は設定スクリュー回転数で回転
するスプライン外筒9の回転速度よりも速くなるという
ことである。無論、これは軸8が図1に示すような右ね
じ形式の場合に生じる現象であって、もし、軸8が左ね
じ形式であれば、これとは全く逆の同期ずれが生じるこ
とになる。
【0054】結果的に、スプライン外筒9に対して軸8
を後退させる方向に生じるボールねじナット11の同期
ずれにより、スクリュー19に作用する樹脂反力は常に
設定背圧に保持されることになる。
【0055】また、射出用サーボモータ6にトルクリミ
ットを設定して設定背圧を維持する代わりに、タイロッ
ド3と歪みゲージとで構成されるロードセルからの検出
圧力の現在値に基いて設定背圧を維持するようにするこ
とも可能である。
【0056】この場合は、ボールねじナット11とスプ
ライン外筒9が設定スクリュー回転数に応じた速度で同
期回転するように射出用サーボモータ6とスクリュー回
転用サーボモータ7の基準となる回転速度、より厳密に
いえば単位時間当たりの移動指令を決めておき、検出圧
力の現在値が設定背圧を上回る毎に、その分配周期にお
いてのみ、スプライン外筒9に対して軸8を後退させる
方向で、射出用サーボモータ6への位置指令に所定の補
正量を加算または減算して出力し、スクリュー19を僅
かに後退させ、シリンダ容量を増大させることによって
溶融樹脂の内圧を設定背圧に維持するようにする。
【0057】射出用サーボモータ6への移動指令を基準
値よりも増大させるか減少させるかは、既に述べた通り
であり、例えば、図1においてスクリュー19の先端側
から見て時計方向の回転によって計量動作が行われてい
るとするならば(スクリュー19のスパイラルが右ねじ
形式である場合)、ボールねじナット11の回転速度が
設定スクリュー回転数で回転するスプライン外筒9の回
転速度よりも遅くなる方向(要するに、移動指令の補正
値が負)、また、図1においてスクリュー19の先端側
から見て反時計方向の回転によって計量動作が行われて
いるとするならば(スクリュー19のスパイラルが左ね
じ形式である場合)、ボールねじナット11の回転速度
が設定スクリュー回転数で回転するスプライン外筒9の
回転速度よりも速くなる方向(要するに、移動指令の補
正値が正)ということである。
【0058】無論、これは軸8が図1に示すような右ね
じ形式の場合であって、もし、軸8が左ねじ形式であれ
ば、これとは全く逆の同期ずれを生じさせる必要があ
る。
【0059】結果的に、溶融樹脂の内圧が増大する度に
スプライン外筒9に対して軸8を後退させる方向に微小
な送りがかけられることになるので、スクリュー19に
作用する樹脂反力は常に設定背圧に保持されることにな
る。
【0060】当然、計量時におけるスクリュー回転数は
設定値に保持すべきではあるが、樹脂の計量混練りの結
果に影響がない範囲であれば、射出用サーボモータ6へ
の移動指令に対して補正をかける代わりにスクリュー回
転用サーボモータ7への移動指令に対して逆方向の補正
をかけることで、同様の目的を達成することが可能であ
る。次に、スクリュー19に作用する射出圧力や背圧を
検出するためのロードセルを別の位置に組み込んだ場合
の構成例について図2に示す。
【0061】図2に示す射出ユニット1′の構成の主要
部は図1における射出ユニット1と全く同様であるが、
ハウジング4′からフランジ部4a(図1参照)に相当
する部分を取り除き、タイロッド3とハウジング4′と
の間にロードセル20を介装してある点で図1の実施形
態とは異なる。
【0062】ロードセル20は、薄肉部分21を周溝状
に配備した円環体によって形成されており、この薄肉部
分21に貼着した歪みゲージによって薄肉部分21の撓
みを測定することにより、ガイドロッド3に作用する張
力、要するに、射出圧力や背圧等の樹脂反力を検出する
ようになっており、このロードセル111で検出した樹
脂反力を検出し、保圧や背圧のフィードバック制御を前
記と同様にして実施することができる。
【0063】図7に示した従来例ではスクリュー105
に作用する樹脂反力の一部がプッシャープレート104
とガイドロッド102との間の摺動部の摩擦によってガ
イドロッド102の側に分散されるため、スクリュー1
05に作用する樹脂反力の全てをロードセル111によ
って受けることはできないが、図2に示した実施形態で
は、タイロッド3に作用する張力の全て、つまり、スク
リュー19の軸方向に作用する樹脂反力の全てがロード
セル20によって受けられることになるので、図7に示
した従来例よりも高精度の検出精度を期待することがで
きる。
【0064】次に、更に別の実施形態の射出ユニット3
7について説明する。前述の各実施形態との最も大きな
相違は、ボールねじ溝とボールスプライン溝とを設けた
軸41を単体のシャフトから構成する代わりに、個別部
材から成るスプライン軸39およびボールねじ軸40を
ボルト等で接合して一体的に構成している点、図1およ
び図2におけるスプライン外筒9のサポートベアリング
10に相当する部材を省略し、このサポートベアリング
10に相当する機能をハウジング38の一部を構成する
ハウジング先端部構成要素38aによって兼ねさせると
共に、該ハウジング先端部構成要素38aに図1および
図2のスプライン外筒9に代わるスプライン外筒9′を
直接的に取り付けている点、図1および図2におけるボ
ールねじナット11のサポートベアリング12に相当す
る部材を省略し、このサポートベアリング12に相当す
る機能をハウジング38の一部を構成するハウジング後
方部構成要素38bによって兼ねさせると共に、該ハウ
ジング後方部構成要素38bに図1および図2のボール
ねじナット11に代わるボールねじナット11′を直接
的に取り付けている点、および、図2におけるロードセ
ル20と同等の構造を有するロードセル20′をハウジ
ング先端部構成要素38aとハウジング後方部構成要素
38bとの間に介装し、ハウジング38の一部を兼ねさ
せている点である。
【0065】つまり、これらの構成要素は全て新規設計
の部品であって、図1や図2の例のように市販のボール
ねじ・スプライン5を利用したものではない。
【0066】まず、軸41は、既に述べた通り、ボール
スプライン溝39bのみを備えたスプライン軸39とボ
ールねじ溝40aのみを備えたボールねじ軸40とをボ
ルト42で一体的に接合した構成を有し、スプライン軸
39の外周部にはこれを回転不能摺動自在に支えるスプ
ライン外筒9′が環装され、また、ボールねじ軸40の
外周部にはこれに螺合するボールねじナット11′が環
装されている。ボールスプライン溝39bとスプライン
外筒9′との嵌合面の構造やボールねじ溝40aとボー
ルねじナット11′との螺合面の構造に関しては従来の
ものと同様である。
【0067】また、スプライン外筒9′の外周面には、
方向性の異なる2つのアンギュラベアリング43の内輪
が間隔をおいて取り付けられ、その各々が、外筒9′の
外周溝に取り付けられたCリング状のリテーナ44a,
44b,44cと外筒9′のフランジ部45によって支
えられて、軸方向の移動を禁止されている。そして、2
つのアンギュラベアリング43の外輪は、円筒状のハウ
ジング先端部構成要素38aの内周面に取り付けられ、
図中右側に位置するベアリング43の外輪がハウジング
先端部構成要素38aの内周面にある段差部48で支え
られる一方、もう片方のベアリング43の外輪は、ハウ
ジング先端部構成要素38aの左端面にボルト止めされ
た円環状のリテーナ47によって固定されている。2つ
のベアリング43の外輪間にはスリーブ46が介装され
ているので、リテーナ47を強く締め付けてもリテーナ
44cに変形が生じることはない。なお、49はオイル
シールである。
【0068】結果的に、スプライン外筒9′はハウジン
グ先端部構成要素38aに対して回転自在であり、か
つ、軸方向には移動不能である。
【0069】そして、スプライン外筒9′の端面には、
図1および図2の各実施形態の場合と同様にして、スク
リュー回転用プーリ13が固設されている。
【0070】スプライン軸39に対するスクリュー19
の取り付け方式は基本的に図5の例と同様であるが、こ
の実施形態の場合はスクリュー19を後方に抜くように
はしていないので、図5のカプラー部材33に相当する
部品は必要なく、スプライン軸39の端面に設けた盲穴
50の底で直接スクリュー19の基部を支えるようにし
ている。
【0071】更に、ハウジング先端部構成要素38aの
右端面には、薄肉部分56を周溝状に配備した円環体か
らなるロードセル20′の内周部が、ボルトにより固着
されている。
【0072】また、ボールねじ軸40に螺合されたボー
ルねじナット11′の外周面には、方向性の異なる2つ
のアンギュラベアリング51の内輪が間隔をおいて取り
付けられ、図中右側に位置するアンギュラベアリング5
1の内輪がボールねじナット11′端部の鍔部52で支
えられる一方、もう片方のアンギュラベアリング51の
内輪が、ボールねじナット11′の他端側に螺合された
ダブルナット53により固定され、2つのアンギュラベ
アリング51の内輪間に介装されたスリーブ54によっ
て、2つのアンギュラベアリング51の位置決めがなさ
れている。
【0073】そして、2つのアンギュラベアリング51
の外輪は、円筒状のハウジング後方部構成要素38bの
内周面に取り付けられ、図中右側に位置するアンギュラ
ベアリング51の外輪がハウジング後方部構成要素38
bの内周面端部にある段差部55で支えられる一方、も
う片方のアンギュラベアリング51の外輪は、ハウジン
グ後方部構成要素38bの左端面に外周部をボルト止め
された円環状のロードセル20′の嵌合突起57によっ
て固定されている。なお、ここでいうロードセル20′
の外周部/内周部の区別は薄肉部分56を境とするもの
である。前記と同様、2つのアンギュラベアリング51
の外輪間にはスリーブ58を介装して位置決めを行って
いる。59はオイルシールである。
【0074】結果的に、ボールねじナット11′はハウ
ジング後方部構成要素38bに対して回転自在であり、
かつ、軸方向には移動不能である。
【0075】ボールねじナット11′の端面には、図1
および図2の各実施形態の場合と同様にして、射出用プ
ーリ14が固設されている。
【0076】射出および計量の動作原理に関しては図1
および図2に示した実施形態と全く同様である。
【0077】また、樹脂圧力を検出するためのロードセ
ル20′をハウジング38の中央部においてハウジング
先端部構成要素38aとハウジング後方部構成要素38
bとの間に介装し、スクリュー回転用サーボモータは、
図1および図2に示した実施形態と同様にハウジング3
8の左端側、つまり、ハウジング先端部構成要素38a
上に固設するようにしているので、スクリュー回転用サ
ーボモータとスクリュー回転用プーリ13との間に巻回
されたタイミングベルトの張力によってロードセル2
0′に歪みが生じることがなく、樹脂圧力の検出を一層
精密に行うことができる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、スクリューを押圧する
ためのプッシャープレートやプッシャープレートの回り
止めとなるガイドロッドを設ける必要がなくなるので、
射出ユニットの部品点数の削減と構造の簡略化および小
型化を達成することができる。
【0079】また、スクリューと一体に移動するプッシ
ャープレートがなくなり、スクリューを回転駆動するた
めのスクリュー回転用サーボモータもスクリューと一体
に移動させる必要がなくなるので、スクリューに付属し
て移動する部材の総重量が大幅に軽減され、低出力の射
出用サーボモータを用いた場合でも応答性に優れた射出
動作を行わせることができる。
【0080】また、ボールねじ溝とボールスプライン溝
とを設けた軸の直径をスクリューの直径よりも大きく形
成すれば、スクリューの交換に際して射出ユニットの後
方からスクリューの脱着を行えるようになる。
【0081】この結果、射出ユニットを旋回させて射出
シリンダの先端からスクリューを引き抜くといった必要
がなくなり、少なくとも、射出成形機の側方にスクリュ
ー交換のための作業スペースを設ける必要はなくなり、
射出ユニットの旋回機構自体も不要となるので、射出ユ
ニットから無駄な可動部を排除して機械的な強度を向上
させることが可能となる。
【0082】更に、円筒状のハウジングの先端部にスプ
ライン外筒を取り付けると共にハウジングの後端部にボ
ールねじナットを取り付けて、ハウジングの中央部にロ
ードセルを介装した構成によれば、スクリュー回転用サ
ーボモータとスプライン外筒のスクリュー回転用プーリ
との間に巻回されたタイミングベルトの張力によってロ
ードセルに歪みが生じることがなく、樹脂圧力の検出を
一層精密に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の射出ユニットの構成の概
略を示す断面図である。
【図2】他の一実施形態の射出ユニットの構成の概略を
示す断面図である。
【図3】各実施形態の射出ユニットの軸,スプライン外
筒,ボールねじナットおよびサポートベアリングの組み
付け状態を示す斜視図である。
【図4】スクリューと軸とを別体構造とし、軸内に設け
た貫通孔を介してスクリューのみを後方に引き抜くよう
にした構成例の主要部を示す図である。
【図5】スクリューと軸とを別体構造とし、軸内に設け
た貫通孔を介してスクリューのみを後方に引き抜くよう
にした構成例の主要部を示す図である。
【図6】更に他の一実施形態の射出ユニットの構成の概
略を示す断面図である。
【図7】従来の電動式射出成形機の射出ユニットの構成
の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 射出ユニット 1′ 射出ユニット 2 フロントプレート 3 タイロッド 4 ハウジング 4a フランジ部 4′ ハウジング 5 ボールねじ・スプライン 6 射出用サーボモータ 7 スクリュー回転用サーボモータ 8 軸 8a ボールねじ溝 8b ボールスプライン溝 9 スプライン外筒 9′ スプライン外筒 10 サポートベアリング 10a フランジ部 11 ボールねじナット 11′ ボールねじナット 12 サポートベアリング 12a フランジ部 13 スクリュー回転用プーリ 14 射出用プーリ 15,16 駆動用プーリ 17,18 タイミングベルト 19 スクリュー 19a 外周溝 20 ロードセル 20′ ロードセル 21 薄肉部分 22 貫通孔 23 サポータ 24a 嵌合凹部 24b 貫通孔 24c 貫通孔 25 カプラー部材 25a 段付き貫通孔 26 円弧状コッタ 27 円弧状コッタ 28 ボルト穴 29 ボルト穴 30 ボルト穴 31 締結用ボルト 31a 他よりも短い締結用ボルト 32 ボルト穴 33 カプラー部材 33a 底面 34 嵌合部 35 タップ穴 36 ボルト穴 36a 盲穴状の雌ねじ 37 射出ユニット 38 ハウジング 38a ハウジング先端部構成要素 38b ハウジング後方部構成要素 39 スプライン軸 39b ボールスプライン溝 40 ボールねじ軸 40a ボールねじ溝 41 軸 42 ボルト 43 アンギュラベアリング 44a リテーナ 44b リテーナ 44c リテーナ 45 フランジ部 46 スリーブ 47 リテーナ 48 段差部 49 オイルシール 50 盲穴 51 アンギュラベアリング 52 鍔部 53 ダブルナット 54 スリーブ 55 段差部 56 薄肉部分 57 嵌合突起 58 スリーブ 59 オイルシール 100 射出ユニット 101 フロントプレート 102 ガイドロッド 103 リアプレート 104 プッシャープレート 105 スクリュー 106 ボールねじナット 107 ボールねじ 108 スクリュースリーブ 109 アンギュラベアリング 110 射出用プーリ 111 ロードセル 112 カプラー 113 アンギュラベアリング 114 スクリュー回転用プーリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−345337(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじ溝とボールスプライン溝とを
    設けた軸に螺合するボールねじナットを回転自在かつ軸
    方向移動不能に支えるサポートベアリングと、前記軸の
    ボールスプライン溝に摺嵌するスプライン外筒を回転自
    在かつ軸方向移動不能に支えるサポートベアリングとを
    射出軸に沿って射出ユニットベース上に固設すると共
    に、前記ボールねじナットを回転駆動するサーボーモー
    タと前記スプライン外筒を回転駆動するサーボーモータ
    とを前記射出ユニットベース上に配備し、前記軸に射出
    および計量混練り用のスクリューを一体的に取り付け
    該スクリューに作用する樹脂反力を検出するロードセル
    を設けたことを特徴とする射出成形機の射出ユニット。
  2. 【請求項2】 前記スプライン外筒の回転を停止させた
    状態で前記ボールねじナットのみを回転させて射出動作
    を行わせるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    射出成形機の射出ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ボールねじナットおよび前記スプラ
    イン外筒を同期回転させて計量動作を行わせるようにし
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の射出
    成形機の射出ユニット。
  4. 【請求項4】 前記2つのサポートベアリングを固設し
    たハウジングを射出ユニットベースのフロントプレート
    に締結するためのタイロッドに歪みゲージを貼着してロ
    ードセルを構成したことを特徴とする請求項1,請求項
    2又は請求項3記載の射出成形機の射出ユニット。
  5. 【請求項5】 前記2つのサポートベアリングを固設し
    たハウジングを射出ユニットベースのフロントプレート
    に締結するためのタイロッドと前記ハウジングとの間に
    薄肉部分を周溝状に配備した円環体を介装し、その薄肉
    部分に歪みゲージを貼着してロードセルを構成したこと
    を特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記載の射
    出成形機の射出ユニット。
  6. 【請求項6】 円筒状のハウジングの先端部にスプライ
    ン外筒を回転自在かつ軸方向移動不能に支えるサポート
    ベアリングを固設する一方、ハウジングの後端部にはボ
    ールねじナットを回転自在かつ軸方向移動不能に支える
    サポートベアリングを固設し、薄肉部分を周溝状に配備
    した円環体を前記ハウジングの中央部に介装し、その薄
    肉部分に歪みゲージを貼着してロードセルを構成したこ
    とを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記載
    射出成形機の射出ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の内いずれか1項に記載
    射出成形機の射出ユニットにおいて、前記ボールねじ
    ナットおよび前記スプライン外筒を同期回転させて計量
    動作を行わせながら前記ロードセルによって背圧を検出
    し、該ロードセルによって検出される背圧が設定値に達
    すると、スクリューが後退する方向に前記ボールねじナ
    ットもしくはスプライン外筒を差動させてスクリューに
    作用する樹脂反力を設定背圧に維持するようにしたこと
    を特徴とする射出成形機の射出ユニット。
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