JP3501255B2 - スピンコート法およびスピンコート装置 - Google Patents

スピンコート法およびスピンコート装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハある
いは液晶ディスプレイ用ガラス基板上にフォトレジスト
のようなコート液を塗布するのに好適なスピンコート法
およびスピンコート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ICの製造工程では、半導体ウエ
ハにフォトレジストを均一に塗布するために、一般的に
はスピンコート法が用いられている。このスピンコート
法では、フォトレジスト液が滴下される半導体ウエハ
は、1000rpmないし2000rpmで回転され
る。半導体ウエハのような基板上に供給されるフォトレ
ジスト液のようなコート液は、この基板の回転による遠
心力によって基板表面に拡げられ、これにより基板の表
面にコート液がほぼ均一に塗布される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来のスピンコート法では、揮発性の有機溶媒を含む
コート液の基板表面上への供給量が充分でないと、コー
ト液が基板上に拡がるとき、有機溶媒の蒸発によってコ
ート液の粘度が高まり、塗りむらが生じると考えられて
いた。そのため、塗りむらが生じることなくコート液で
あるフォトレジスト液を基板表面である半導体ウエハ表
面に塗布するために、基板表面に供給されるコート液の
実にほぼ95%を越える量が回転される基板の外縁から
遠心力によって飛び散る程に、極めて多量の過剰なコー
ト液が基板上に供給されている。そこで、省資源の観点
から、この無駄なコート液の供給量を削減できる技術が
望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、コート液が供給される基板を従来のスピ
ンコート法では考えられなかった高速度で回転させ、従
来のような多量の過剰コート液を基板外周から放散させ
ることなく、少量のコート液で基板面を効果的に塗布す
るという基本構想に立脚して、次の構成を採用する。
【0005】 〈構成〉 本発明は、基板上に供給されたコート液を前記基板の回
転に伴う遠心力によって前記基板面の全域に拡げるべ
く、4000rpm以上の高速回転で基板を回転させる
スピンコート法であって、前記基板上に供給されたコー
ト液の揮発を抑制するために、該コート液を該コート液
の溶媒で覆った状態で前記基板を高速回転させることを
特徴とする。
【0006】 また、本発明に係るスピンコ−ト装置
は、基板の方位を示す目印部が形成された半導体ウエハ
を保持した状態で回転されるチャックと、チャック上の
前記半導体ウエハの表面にコート液を供給するコート液
供給手段と、前記半導体ウエハと前記チャックとの総合
重心を前記チャックの回転中心軸線に一致させる調整手
段とを含む、ウエハ用スピンコート装置において、前記
調整手段は、前記チャックに付加されたカウンタウエイ
トと、前記チャックにおける前記カウンタウエイトの位
置を検出する装置と、前記半導体ウエハの前記目印部が
前記回転軸から見て前記カウンタウエイトと同じ側に位
置するように、前記半導体ウエハの中心と前記チャック
の回転軸とを一致させて前記半導体ウエハを前記チャッ
ク上に配置するウエハ取扱い装置とを備えることを特徴
とする。
【0007】〈作用、効果〉 本発明に係るスピンコ−ト法では、コ−ト液をその溶媒
で覆った状態で基板を高速回転させるので、この高速回
転によって生じる強い遠心力の作用により、瞬時にコー
ト液が基板の外縁部へ向けて強いむらを生じることなく
ほぼ均一に延び拡げられる。その結果、従来のような多
量の過剰コート液を基板外縁部から放散させる程に多量
のコート液を供給することなく、従来に比較して極めて
少量のコート液の供給により、このコート液を強いむら
が生じるなく基板表面の全域に拡げることができる。
【0008】 また、基板の1つである半導体ウエハ
は、全体に円形の外形を呈するが、結晶方位を明示する
ための目印部として、外縁の円弧部が、例えば直線上の
弦に沿って切り取られている。そのため半導体ウエハが
保持された状態で回転されるチャックの重心とその回転
中心軸線とが一致していても、半導体ウエハの中心とそ
の重心とが一致していないと、半導体ウエハをその中心
がチャックの中心である回転軸線に一致するように配置
しても、半導体ウエハおよびこれが保持されたチャック
の総合重心がチャックの回転中心軸線から外れる。本発
明に係るスピンコート装置の調整手段は、チャックにカ
ウンタウエイトを付加し、半導体ウエハをその中心が
ャックの回転中心に一致させるように配置することで
たとえチャックが4000rpm以上の高速度で回転さ
れても、半導体ウエハにぶれのない安定した回転を確保
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例〉図1は、本発明に係る基板の回転数と実質的
に影響を及ぼす程の強いむらを生じることのない必要最
小限のコート液供給量との関係を示すグラフであるが、
このグラフに沿っての説明に先立ち、図2に示されたス
ピンコート装置について説明する。
【0010】図2は、本発明のスピンコート法を実施す
るのに好適な半導体ウエハ用スピンコート装置を概略的
に示す模式図である。スピンコート装置10は、例えば
4000rpm以上の高速回転で駆動される回転軸11
を有し、この回転軸11と一体的に回転される全体に円
形のテーブル12が設けられたチャック13と、このチ
ャック13のテーブル12上の所定箇所に半導体ウエハ
14を配置し、またスピンコート処理後の半導体ウエハ
14をチャック13のテーブル12から取り外すためウ
エハ取扱い装置15と、テーブル12上の半導体ウエハ
14の表面にレジスト液を滴下するためのコート液供給
手段たる従来よく知られたコート液供給ノズル16とを
含む。
【0011】チャック13には、半導体ウエハ14をテ
ーブル12上に保持するための例えば従来よく知られた
真空吸着手段(図示せず)が設けられており、このチャ
ック13の重心位置は、回転軸11の回転軸線11a上
に設定されている。
【0012】図3は、半導体ウエハ14の平面図であ
る。半導体ウエハ14は、全体に円形の外形を呈する
が、結晶方位を明示するための目印部17として、外縁
の円弧部が、直線上の弦に沿って切り取られている。そ
のため、半導体ウエハ14の符号18で示す中心位置
は、半導体ウエハ14の円形外形の2本の直径線が交わ
る交点に位置するが、半導体ウエハ14の重心位置19
は、中心位置18に一致せず、この中心位置18よりも
目印部17が設けられた側と反対側に偏っている。
【0013】そのため、ウエハ取扱い装置15によっ
て、半導体ウエハ14がその中心位置18を回転軸線1
1aに一致させてテーブル12上に配置されると、半導
体ウエハ14を保持したチャック13の総合重心位置が
回転軸線11aから外れることとなる。このずれは、本
発明におけるような4000rpm以上の高速回転に悪
影響を及ぼす虞がある。
【0014】そこで、図2に示されているように、ウエ
ハ取扱い装置15に関連して総合重心位置のずれを補正
してこの総合重心位置を回転軸線11aに一致させるた
めの調整手段20が設けられている。この調整手段20
は、図2に示す例では、テーブル12の一側に固定さ
れ、半導体ウエハ14の目印部17による欠損分の重量
を補うためのカウンタウエイト21と、このカウンタウ
エイト21の位置を検出するための赤外線センサあるい
は反射センサのような検出器22とを備える。
【0015】ウエハ取扱い装置15は、半導体ウエハ1
4のテーブル12上への配置に際し、検出器22からの
情報に基づいてカウンタウエイト21の位置を検知し、
図4に示されているように、半導体ウエハ14の中心位
置18が回転軸線11aに一致しかつ目印部17がカウ
ンタウエイト21の側に位置する姿勢で、半導体ウエハ
14をチャック13に配置する。
【0016】カウンタウエイト21の補償作用により、
半導体ウエハ14の重心位置19が回転軸線11aから
ずれていても、半導体ウエハ14およびチャック13の
総合重心位置は回転軸線11a上に調整される。従っ
て、テーブル12が4000rpmを越える高速度で回
転され、このテーブル12の回転と一体的に半導体ウエ
ハ14が高速度で回転されても、半導体ウエハ14はぶ
れを生じることなく、安定した姿勢で回転される。
【0017】ダイナミックディスペンス方式では、テー
ブル12上でこれと一体的に回転する半導体ウエハ14
の表面に、その回転を停止させることなく高速回転の状
態で、コート液供給ノズル16からレジスト液が滴下さ
れる。コート液供給ノズル16から半導体ウエハ14の
表面に滴下されたレジスト液は、半導体ウエハ14の高
速回転による強い遠心力により、瞬時に半導体ウエハ1
4の径方向外方に延び拡がる。
【0018】図5は、レジスト液滴下時の半導体ウエハ
14の回転速度と、滴下されたレジスト液の拡がり直径
との関係を求める実験結果を示すグラフである。X軸
は、レジスト液供給時の回転速度(rpm)を示し、Y
軸はそのときのレジスト液の拡がり直径(mm)をそれ
ぞれ示す。試料基板として、6インチ(約15cm)の
半導体ウエハが用いられ、レジスト液として粘度が10
cp、100cpおよび180cpの3種類のレジスト
液が使用された。
【0019】それぞれの粘度に応じて滴下されたレジス
ト液の供給量に僅かな差が見られ、最も粘度の低い10
cpのレジスト液では、0.34g、100cpのレジ
スト液では、0.3g、最も粘度の高い180cpのレ
ジスト液では0.35gのレジスト液が供給された。各
粘度のレジスト液についての特性線がそれぞれ記号A,
B,Cで示されている。粘度を相互に異にする各特性線
A,B,Cの比較から明らかなように、いずれもレジス
ト液の滴下時の回転の増大に応じて、レジスト液の拡が
り直径が増大している。また、同一回転速度であれば、
レジスト液の粘度の低下に応じて、拡がり直径が増大し
ている。
【0020】図1は、図5に示した10cpの粘度のレ
ジスト液を用い、このレジスト液の滴下時における6イ
ンチの半導体ウエハ14の回転数と、この滴下によって
半導体ウエハ14の全域を覆うに必要なレジスト液の最
小供給量すなわち必要最小限の滴下量との関係を求めた
実験結果を示すグラフである。
【0021】図1のグラフで読み取れるように、従来の
ような2000rpm未満の比較的低い回転速度では、
2ccを越えるレジスト液の滴下が必要となる。しか
も、供給された2ccのレジスト液のうち、約95%の
1.9ccという多量のレジスト液が半導体ウエハ14
の表面に付着することなく、過剰分として回転する半導
体ウエハ14の外縁から外方へ飛び散ることから、無駄
となる。
【0022】これに対し、本発明の方法による例えば4
000rpmの高速回転では、従来の半値である1cc
のレジスト液の滴下によって、このレジスト液で半導体
ウエハ14の表面を全面に亘って覆うことができる。こ
れにより、強いむらを生じることなくレジスト液を塗布
することができ、しかも半導体ウエハ14の縁部から放
散されるレジスト液の量も1ccに満たない僅かな量と
なる。
【0023】また、6000rpmの回転速度では、約
0.5ccのレジスト供給量で足り、しかも半導体ウエ
ハ14の縁部から放散される過剰分は、供給量の80%
の僅かに0.4ccに過ぎない。さらに、レジスト液滴
下時の回転速度が7000rpmに達すると、約0.3
ccのレジスト供給量で十分であり、しかも過剰分とし
て放散されるレジスト量は、供給量の約66%にあたる
0.2ccという微量である。
【0024】この回転速度の高速化に関し、さらに図1
の特性線の破線で示される7000rpmを越える高速
領域では、回転速度の高速化の実現により、必要最小限
のレジスト滴下量のさらなる削減と共に、放散される過
剰分の一層の削減を図ることが可能になると推定でき
る。
【0025】先に示したところでは、本発明をダイナミ
ックディスペンス方式に適用した例について説明した
が、本発明をスタティックディスペンス方式に適用でき
る。図6は、半導体ウエハの回転停止状態でレジスト液
を滴下し、その後、半導体ウエハを急激に回転させるい
わゆるスタティックディスペンス方式において、半導体
ウエハの加速度と、そのときのレジスト液の拡がり直径
との関係を求めた実験結果を示すグラフである。
【0026】図6の実験では、6インチの半導体ウエハ
14を停止状態において、180cpの粘度を示す0.
35gのレジスト液が半導体ウエハ14に供給された。
図6のグラフのX軸およびY軸は、レジスト液供給後の
半導体ウエハ14に与えられる回転加速度(rpm/
s)およびレジスト液の拡がり直径(mm)とをそれぞ
れ示す。
【0027】特性線D,E,F,GおよびHは、それぞ
れレジスト液の供給後における到達回転速度が2000
rpm、4000rpm、5000rpm、7000r
pmおよび8000rpmの各例における特性を表す。
各特性線D〜Hで明らかなように、到達回転速度が高い
ほど、レジスト液の拡がり直径も増大している。また、
レジスト液の拡がり直径に最大値を与える回転加速度が
ほぼ20000rpm/sに存在する。従って、180
cpのような高粘度を示すレジスト液では、最大レジス
ト液拡がり直径を示す回転加速度で、この速度の継続時
間を適宜選択することにより、ダイナミックディスペン
ス方式速度におけると同様に、無駄のないレジストの塗
布が可能となる。
【0028】本発明の高速回転によるスピンコート法で
は、ダイナミックディスペンス方式とスタティクディス
ペンス方式とを比較するに、後者の方式において、より
明確で著しい省資源効果を確認することができた。
【0029】スピンコート法によるレジスト液の拡がり
直径は、レジスト液の粘度調整によって行うことができ
るが、この粘度が比較的高い場合、高速回転時にレジス
ト液の有機溶媒の気化が促進されることから、レジスト
液が十分に拡がらないことがある。このような高粘度の
レジスト液を使用するとき、有機溶媒の揮発を抑制する
ために、半導体ウエハ14上に供給された高粘度レジス
ト液を覆うように、このレジスト液の有機溶媒を供給し
続けた状態で半導体ウエハ14を高速回転することがで
きる。
【0030】図7に示すスピンコート装置10では、半
導体ウエハ14上に供給された高粘度のレジスト液23
を覆うように、このレジスト液23に使用されたと同じ
有機溶媒24が溶媒供給ノズル25から連続的に供給さ
れている。この溶媒24の供給は、半導体ウエハ14の
高速回転によってレジスト液23が半導体ウエハ14の
表面にほぼ行き渡るまで続けられる。この溶媒24は、
その下方のレジスト液23の揮発作用を抑制する。従っ
て、粘度の高いレジスト液をも、半導体ウエハ14の高
速回転によってほぼ均一に塗布することが可能となる。
【0031】半導体ウエハ14に高粘度のレジスト液2
3が供給されたとき、溶媒24を連続的に供給し続ける
ことに代えて、このレジスト液23を一時的に溶媒24
で覆うことによっても、レジスト液23の揮発を抑制す
る作用を期待することができる。
【0032】また、図示しないが、半導体ウエハ14に
供給されるレジスト液の揮発を抑制する手段として、半
導体ウエハ14上に供給されたレジスト液を所定の加圧
雰囲気下において半導体ウエハ14を高速回転すること
ができる。この加圧雰囲気を実現するために、スピンコ
ート装置10全体を加圧チャンバ内に配置することがで
きる。この加圧チャンバの形成のために、テーブル12
の外周を覆って配置される図示しないが従来よく知られ
た外部カップ部材およびトップカップ部材を利用するこ
とができる。また、前記加圧チャンバ内をレジスト液の
有機溶媒の雰囲気下におくことによい、レジスト液の揮
発を抑制することができ、これにより、一層むらなく良
好にレジスト液を半導体ウエハ14に塗布することがで
きる。
【0033】図2および図4に示した例では、カウンタ
ウエイト21および検出器22を備える調整手段20に
ついて説明したが、カウンタウエイト21および検出器
22を設けることなく、ウエハ取扱い装置15自体が、
図3に示した半導体ウエハ14の重心位置19をチャッ
ク13の回転軸線11aに一致させて半導体ウエハ14
をテーブル12上に配置させることができる。
【0034】ウエハ取扱い装置15により、半導体ウエ
ハ14の重心位置19を回転軸線11aに一致させて配
置することにより、前記したカウンタウエイト21およ
び検出器22を用いることなく、半導体ウエハ14の安
定した極めて良好な高速回転を実現することができる。
【0035】本発明に係るスピンコート法は、前記した
半導体ウエハへのフォトレジスト液の塗布に限らず、例
えば液晶ディスプレイ用ガラス基板へのフォトレジスト
液の塗布等、種々の基板へのコート液の塗布に適用する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るスピンコート法によれば、
高速回転によって生じる強い遠心力の作用により、瞬時
に少量のコート液が基板の外縁部へ向けて強いむらを生
じることなくほぼ均一に延び拡げられることから、無駄
な多量のコート液の過剰供給を防止し、従来に比較して
極めて少量のコート液の供給により、このコート液を基
板表面の全域に拡げることができ、これにより、実質上
問題になるような大きなむらを生じさせることなく、無
駄の少ない効率的なコート液の塗布が可能となる。
【0037】また、本発明に係るスピンコート装置によ
れば、調整手段が、半導体ウエハおよびこれを保持する
チャックの総合重心をチャックの回転中心に一致させる
ことにより、たとえチャックが4000rpm以上の高
速度で回転されても、半導体ウエハにぶれのない安定し
た回転を確保することから、本発明の方法を好適に実施
することを可能とすることに加えて、さらに、高速での
チャックの回転運転を可能とすることにより、コート液
の一層の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピンコート法における必要最小
限のレジスト液滴下量と半導体ウエハの回転数との関係
を示すグラフである。
【図2】本発明に係るスピンコート装置を概略的示す模
式図である。
【図3】本発明に係る半導体ウエハの平面図である。
【図4】本発明に係る半導体ウエハのチャックへの取付
姿勢を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るスピンコート法における回転数と
レジスト液の拡がり直径との関係を示すグラフである。
【図6】本発明に係るスピンコート法における回転加速
度とレジスト液の拡がり直径との関係を示すグラフであ
る。
【図7】本発明に係るスピンコート装置の他の例を概略
的に示す模式図である。
【符号の説明】
10 スピンコート装置 11 回転軸 11a 回転軸線 12 テーブル 13 チャック 14 (基板)半導体ウエハ 15 ウエハ取扱い装置 16 コート液供給ノズル 17 目印部 18 中心位置 19 重心位置 20 調整手段 21 カウンタウエイト 22 検出器 23 (コート液)レジスト液 24 溶媒 25 溶媒供給ノズル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 564C (56)参考文献 特開 平4−98823(JP,A) 特開 平7−328517(JP,A) 特開 平3−169006(JP,A) 特開 平6−155213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/16 502

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に供給されたコート液を前記基板
    の回転に伴う遠心力によって前記基板面の全域に拡げる
    べく、4000rpm以上の高速回転で基板を回転させ
    るスピンコート法であって、 前記基板上に供給されたコート液の揮発を抑制するため
    に、該コート液を該コート液の溶媒で覆った状態で前記
    基板を高速回転させることを特徴とするスピンコート
    法。
  2. 【請求項2】 基板の方位を示す目印部が形成された半
    導体ウエハを保持した状態で回転されるチャックと、チ
    ャック上の前記半導体ウエハの表面にコート液を供給す
    るコート液供給手段と、前記半導体ウエハと前記チャッ
    クとの総合重心を前記チャックの回転中心軸線に一致さ
    せる調整手段とを含む、ウエハ用スピンコート装置にお
    いて、前記調整手段は、前記チャックに付加されたカウ
    ンタウエイトと、前記チャックにおける前記カウンタウ
    エイトの位置を検出する装置と、前記半導体ウエハの前
    記目印部が前記回転軸から見て前記カウンタウエイトと
    同じ側に位置するように、前記半導体ウエハの中心と前
    記チャックの回転軸とを一致させて前記半導体ウエハを
    前記チャック上に配置するウエハ取扱い装置とを備える
    ことを特徴とするウエハ用スピンコ−ト装置。
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