JPH08168715A - 回転式塗布装置および回転式塗布方法 - Google Patents

回転式塗布装置および回転式塗布方法

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JPH08168715A
JPH08168715A JP31333594A JP31333594A JPH08168715A JP H08168715 A JPH08168715 A JP H08168715A JP 31333594 A JP31333594 A JP 31333594A JP 31333594 A JP31333594 A JP 31333594A JP H08168715 A JPH08168715 A JP H08168715A
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substrate
wafer
processing liquid
rotating
supporting means
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JP31333594A
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English (en)
Inventor
Masahiro Mimasaka
昌宏 美作
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理液の吐出量を必要最小限にし、基板上で
の液量を平準化する。 【構成】 低速回転用チャック12に円形ウェハ11を
全面吸着して平坦化し、ウェハ11の直径に略等しい長
さのスリットノズル14からウェハ表面に処理液を吐出
しつつ、ウェハ11を低速回転させる。その後ウェハ1
1を高速回転用チャック16へ搬送し、ウェハ11を高
速回転させて、余剰の処理液を遠心力にて振り切って所
望の膜厚とする。 【効果】 スリットノズル14を可及的にウェハ11へ
近接して処理液を供給でき、処理液の使用量を低減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばIC、LS
I、液晶表示装置等の電子部品の製造工程における微細
パターンの形成工程において、シリコンウエハに代表さ
れる半導体基板、あるいは誘電体、金属、絶縁体等の基
板に、フォトレジスト液等を供給して回転させることに
より塗布するスピンコータ等の回転式塗布装置および回
転式塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
{第1の従来例}第1の従来例の回転式塗布装置は、図
6の如く、水平に支持されたウェハ1の中心部に、ウェ
ハ1を静止ないし図7のように低速回転させた状態でノ
ズル2からレジスト液3(フォトレジスト)を吐出し、
その後、図8のようにウェハ1を高速回転させることに
より、レジスト液3を基板表面に塗布するものである。
なお、図6、図7および図8中の4はウェハ1の中央部
を吸着固定して回転する回転支持部、図6中の5はチャ
ンバーである。
【0003】{第2の従来例}第2の従来例の回転式塗
布装置として、例えば特開昭58−170565号公報
で開示されているレジスト塗布装置が存在する。図9
は、この装置の構造を説明する図である。第2の従来例
の回転式塗布装置では、円形のウェハ1を支持台の上に
水平に載置してその中央部を吸着固定し、ウェハ1を支
持台ごと中心軸(鉛直軸)を中心に低速で回転させつ
つ、このウェハ1の表面上に、スリット状の吐出口6a
が形成されたノズル6からレジスト液3(フォトレジス
ト)を帯状に滴下する。次に、レジスト液3の滴下を終
了してから、ウェハ1を支持台ごと中心軸(鉛直軸)を
中心に高速で回転させ、遠心力によりウェハ1の表面に
レジスト液3を広げて薄膜を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
{第1の従来例の課題}第1の従来例では、ウェハ1を
比較的低速で回転させてウェハ1の中心部に吐出された
レジスト液3をその全面に塗り広げ、しかる後に、ウェ
ハ1を比較的高速で回転させて余剰のレジスト液3を振
り切って所望の厚みのレジスト液3の薄膜を形成する。
この装置によれば、塗布された薄膜は、比較的良好な膜
厚均一性が得られる。しかしながらこの装置では、レジ
スト液3をウェハ1の全面に回転により塗り広げるため
に、比較的多量のレジスト液3を供給しなければなら
ず、その塗り広げる段階でもはやむだになるレジスト液
3が生じ、そこからさらに余剰のレジスト液3を振り切
るので、有効に利用されるレジスト液3の割合はごく少
ないものとなる。この場合、レジスト液3を所定の厚さ
(例えば数μm)で塗布するのに必要とされるレジスト
量(高速回転後にウェハ1に残留するレジスト量)の数
十倍のレジスト液3をノズルから供給する必要がある。
すなわち、ノズルから供給されたレジスト液3の90%
以上は、高速回転によりウェハ1の周囲に飛散されるた
め、その分の材料が無駄に使用されることになる。
【0005】{第2の従来例の課題}第2の従来例にお
いては、ウェハ1の表面に供給されたレジスト液3は、
すでにほぼその全面に塗り広げられた状態であるので、
レジスト液3をウェハ1の全面に塗り広げる段階でのレ
ジスト液3のむだは比較的少なくできる。そして、この
従来例において、レジスト液3の使用量をさらに低減す
るためには、レジスト液3をウェハ1に供給する段階
で、できるだけ最終的に所望する膜厚に近い薄さ(例え
ば数十μm)でレジスト液3を供給することが望まし
い。そのためには、ウェハ1とノズル6のスリット状の
吐出口6aとを可及的に近接(例えば数十μm)させる
必要がある。この場合、ウェハ1とノズル6のスリット
状の吐出口6aとの離間距離をほぼ一定に短く保つため
には、ウェハ1の平坦性を確保する必要がある。しかし
ながら、従来例の回転式塗布装置では、ウェハ1の支持
台上での吸着固定を中央部のみで行っていたため、それ
までに施された熱処理の影響でウェハ1が反ったり自重
により撓んだりした場合に、ウェハ1の平坦性を確保す
るのが困難であった。具体的には、かかるウェハ1の反
りや撓みは最大で数百μm(例えば、直径8インチのウ
ェハに対する反りは150μm)にも達するため、数十
μm程度までノズル6を近接させるのは困難となる。か
かる状況下で、ウェハ1上にレジスト液3を満遍なく吐
出するためには、レジスト液3の吐出量を必要最低限の
量よりかなり多めに設定する必要があり、材料コストの
増大を招いていた。
【0006】本発明は、上記課題に鑑み、必要な処理液
の量をさらに低減することができ、かつ基板上での膜厚
の均一性が良好な回転式塗布装置および回転式塗布方法
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、略円形の基板の表面に処理液を供給し
て基板を回転させることにより塗布する回転式塗布装置
において、前記基板の裏面を略全面吸着して支持する第
1の基板支持手段と、前記第1の基板支持手段に支持さ
れた前記基板の表面に対して、その直径に略等しいかま
たは若干短い長さの線状に処理液を吐出する処理液供給
手段と、前記第1の基板支持手段および前記処理液供給
手段の少なくとも一方を他方に対して所定の低速度で回
転させる第1の回転手段と、前記基板の裏面の中央部の
みを吸着して支持する第2の基板支持手段と、前記基板
上の処理液を遠心力にて平滑化するよう前記第2の基板
支持手段を所定の高速度で回転する第2の回転手段と前
記処理液供給手段での処理液吐出後に前記第1の基板支
持手段から前記第2の基板支持手段へ前記基板を搬送す
る搬送手段とを備える。
【0008】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
略円形の基板の表面に処理液を供給して基板を回転させ
ることにより塗布する回転式塗布方法において、第1の
基板支持手段に前記基板の裏面を略全面吸着した状態
で、処理液供給手段により当該基板の表面に当該基板の
直径にそって線状に処理液を吐出しつつ、当該基板およ
び前記処理液供給手段の少なくとも一方を他方に対して
所定の低速度で回転させる処理液吐出工程と、前記処理
液供給手段からの前記処理液の吐出完了後に、前記基板
を前記第1の基板支持手段から第2の基板支持手段へ搬
送する搬送工程と、前記第2の基板支持手段により基板
の裏面の中央部のみを吸着して支持した状態で、前記基
板上の処理液を遠心力にて平滑化するよう前記第2の基
板支持手段を所定の高速度で回転する高速回転工程とを
備える。
【0009】
【作用】本発明請求項1に係る回転式塗布装置および請
求項2に係る回転式塗布方法では、第1の基板支持手段
により基板の裏面を略全面吸着して基板を平坦に支持し
て低速回転させ、この状態で処理液供給手段から基板の
表面にその直径にそって線状に処理液を吐出して、基板
表面ほぼ全面に処理液が供給される。仮に基板に反りや
撓みが発生した場合でも、基板の裏面を略全面吸着して
いるので、その反りや撓みの影響を軽減でき、処理液供
給手段を基板に可及的に近接させ得る。そのため、処理
液が比較的薄く均一な状態で基板表面に供給され、処理
液の吐出量が低減される。
【0010】処理液を基板に供給した後、第2の基板支
持手段へ基板を搬送し、処理液の振り切り時において
は、基板の裏面の中央部のみを吸着して支持して高速回
転させるので、処理液が基板支持手段と基板との間に毛
細管現象で入り込んだり、処理液のミスト(霧)が基板
支持手段に付着したりして基板支持手段が汚染されるこ
とが少ない。
【0011】
【実施例】
{第1の実施例} <構成>図1は本発明の第1の実施例の回転式塗布装置
を示す概略図、図2は同じく本実施例の回転式塗布装置
を示す平面図である。該回転式塗布装置は、図1および
図2の如く、回転する半導体の円形ウェハ11(基板)
の表面にフォトレジスト(処理液)を供給して塗布し、
円形ウェハ11の表面にフォトレジストの薄膜を形成す
るものである。
【0012】ここで、図1,図2中、12は円形ウェハ
11の表面を上向きにしてその裏面を全面吸着して支持
する第1のスピンチャック(第1の基板支持手段:全面
吸着ステージ)、13は前記第1のスピンチャック12
を鉛直軸周りで所定の低速度で回転する第1のモータ
(第1の回転手段)、14は前記第1のスピンチャック
12に支持されて低速回転する円形ウェハ11の表面に
向けてフォトレジストを供給するスリットノズル14
(処理液供給手段)、15は前記スリットノズル14の
下面に形成されたスリット状の処理液吐出口(以下、単
にスリットと称す)、16は第1のスピンチャック12
の側方に並設され、前記円形ウェハ11の中央部のみを
吸着して支持する第2のスピンチャック(第2の基板支
持手段:スピン処理部)、17は前記第2のスピンチャ
ック16を鉛直軸周りで所定の高速度で回転する第2の
モータ17(第2の回転手段)、18は前記スリットノ
ズル14での処理液吐出後に前記第1のスピンチャック
12から前記第2のスピンチャック16へ前記円形ウェ
ハ11を搬送する搬送ロボット19(搬送手段)の搬送
アームである。
【0013】前記第1のスピンチャック12は、支持す
る円形ウェハ11の反りや撓みを防止してその平坦性を
精度良く確保するため、円形ウェハ11よりも大径に形
成された全面真空吸着方式のものが採用される。ここ
で、かかる全面真空吸着方式のチャックの場合、円形ウ
ェハ11の裏面のほぼ全体が第1のスピンチャック12
に直接触れることになるため、仮にこの第1のスピンチ
ャック12を高速回転用としても使用した場合には、高
速回転にて処理液を振り切る際に、処理液のミスト
(霧)がスピンチャック12に付着したり、チャック上
面とウェハ裏面の間に毛細管現象等にて回り込み、スピ
ンチャック自体が汚染されたり、該ミストが円形ウェハ
11の裏面全体に付着してこれを汚染するおそれがあ
る。かかる事態は製品管理上極めて好ましくない。そこ
で、該第1のスピンチャック12は、前記スリットノズ
ル14にて処理液を吐出する際(低速回転時)のみに限
定して使用される。
【0014】なお、前記円形ウェハ11の搬送時には、
前記搬送アーム18を前記円形ウェハ11の裏面に回し
込んで支持しながら搬送する必要があるが、該第1のス
ピンチャック12は前記円形ウェハ11の裏面全部を密
着して覆うため、このままの状態では搬送アーム18を
前記円形ウェハ11の裏面に回し込むことができない。
すなわち、搬送アーム18を前記円形ウェハ11の裏面
に回し込むためには、円形ウェハ11を上方へ浮かせて
円形ウェハ11の裏面を前記第1のスピンチャック12
から離間させる必要がある。そこで、図1の如く、円形
ウェハ11を第1のスピンチャック12の上面から上昇
させるウェハ上昇装置22を設けている。すなわち、第
1のスピンチャック12のウェハ支持領域の数カ所(3
カ所以上)に貫通孔20を形成し、さらに、該各貫通孔
20に前記ウェハ上昇装置22の支持棒21を挿入して
(図1中の点線部分参照)前記円形ウェハ11を支持
し、当該円形ウェハ11を上昇させている。該ウェハ上
昇装置22は、例えばモータ、ピニオンおよびラック等
(図示せず)を備え、前記搬送アーム18の動作と連動
して駆動制御される。
【0015】前記第1のモータ13は、図1の如く、前
記スリットノズル14にて処理液を吐出する際に前記第
1のスピンチャック12を前記スリットノズル14に対
して鉛直軸を中心として低速回転させるもので、回転速
度は10〜50rpm程度、望ましくは20〜30rp
m程度とされる。
【0016】前記スリットノズル14は、図示しない所
定の支持体によって水平姿勢で、且つ昇降可能に支持さ
れる。該スリットノズル14のスリット15の長さ(以
下、ノズル長と略す)は、図3(a)の如く、処理対象
となる円形ウェハ11の直径に略等しく設定されてい
る。そして、かかるスリットノズル14は、そのスリッ
ト15の中央が、第1のスピンチャック12に支持され
た円形ウェハ11の回転中心の上方に位置するように配
置されており、前記第1のモータ13で低速回転しなが
ら円形ウェハ11のほぼ直径に相当する領域へ線状にフ
ォトレジストを吐出することで、円形ウェハ11のほぼ
全面領域へフォトレジストを吐出する。ただし、実際に
は、ノズル長は当該円形ウェハ11の直径より若干短く
設定されていることが望ましい。このように、ノズル長
を直径より若干短くするのは、円形ウェハ11の周縁部
にはレジストを塗布する必要がないからであり、これに
より円形ウェハ11の搬送手段がレジストで汚染される
のを防止できる。そして、図1の如く、該スリットノズ
ル14が下降されて前記第1のスピンチャック12に対
して所定の高さ位置に配置されることで、当該スリット
ノズル14のスリット15と円形ウェハ11の表面との
間の離間距離(δ)は例えば30〜100μm程度に設
定される。これにより、スリットノズル14による円形
ウェハ11へのフォトレジストの供給は、供給後のフォ
トレジストの厚みがその離間距離(δ)とほぼ同程度
(約30〜100μm程度)を目標として行われる。そ
のためのフォトレジストの必要供給集まる量は、直径8
インチの円形ウェハ11の場合で約1〜3ml程度であ
る。
【0017】なお、前述の第1スピンチャック12の回
転は、スリットノズル14のスリット15を円形ウェハ
11のほぼ全面を走査させ、円形ウェハ11のほぼ全面
にフォトレジストを広げて供給するためであり、その回
転数は供給されたフォトレジストが遠心力で円形ウェハ
11の縁から外側へ流れ出たりすることのない程度の低
速に設定される。
【0018】前記第2のスピンチャック16は、振り切
りを目的として高速回転されるもので、処理液を振り切
る際に処理液のミスト(霧)がチャック上面とウェハ裏
面の間に毛細管現象等にて回り込む事態を可及的に低減
するよう、円形ウェハ11との接触面積を可及的に小に
設定している。すなわち、該第2のスピンチャック16
は、図1および図2の如く、中央部のみで円形ウェハ1
1を吸着支持するよう構成されている。該第2のスピン
チャック16は、処理液の振り切り時に排液を排出する
ためのドレン用のチャンバー25内に収容されている。
【0019】前記第2のモータ17は、図1の如く、鉛
直軸を中心として高速回転することで、前記円形ウェハ
11の表面に吐出された処理液を遠心力にて振り切って
均すことで該処理液の膜厚を所望の寸法(目標寸法は例
えば1μm程度)に平滑化ないしは平準化するもので、
回転速度は例えば2,000〜6,000rpm程度、
望ましくは3,000〜5,000rpm程度とされ
る。
【0020】なお、図示はしていないが、第1のスピン
チャック12および第2のスピンチャック16には、円
形ウエハ11を吸着支持するための吸気通路が形成され
ている。
【0021】前記搬送ロボット19は、図4に示す如
く、その基台部19aに搬送アーム18を取り付けて構
成される。基台部19aは搬送アーム18を進退させる
駆動機構を有しており、搬送アーム18は基台部19a
に対して水平(Y)方向に進退可能に取り付けられてい
る。また、基台部19aは、水平面内において(Y)方
向と直交する(X)方向に移動可能な移動機構を有して
おり、図2に示す如く、第1のスピンチャック12と第
2のスピンチャック16とに沿って移動するように設け
られる。これにより搬送アーム18は、図2の平面図に
示す如く、前記第1のスピンチャック12に隣接する搬
送位置P1と前記第2のスピンチャック16に隣接する
搬送位置P2とを結ぶ水平(X)方向に移動可能であ
り、且つ搬送位置P1と受渡位置P3、および搬送位置
P2と受渡位置P4とを結ぶ水平(Y)方向に移動可能
となっている。搬送ロボット19は、かかる移動によ
り、図示しないホットプレート、クールプレート等の熱
処理部、あるいはウエハ供給部(インデクサ)や他の処
理部等と、第1のスピンチャック12、第2のスピンチ
ャック16との間で、円形ウェハ11を搬送して供給・
搬出する動作を行う。なお、図2中の26は前記搬送ア
ーム18において前記円形ウェハ11を載置支持するた
めの支持爪である。
【0022】<動作>上記構成の回転式塗布装置の動作
と、その装置を使用した本発明の方法を図5に従って説
明する。まず搬送ロボット19にて円形ウェハ11を熱
処理等の図示しない前処理部から前記第1のスピンチャ
ック12(全面吸着ステージ)へ供給する(ステップS
1)。そして、円形ウェハ11の裏面を第1のスピンチ
ャック12に全面真空吸着させて円形ウェハ11の反り
や撓みを補正し(ステップS2)、円形ウェハ11の表
面に円形ウェハ11の直径をほぼカバーするスリットノ
ズル14を近接対向して配置する(ステップS3)。こ
の際、図1の如く、円形ウェハ11とノズルの間の離間
距離(δ)を30〜100μm程度に小さく設定してお
く。
【0023】次に、円形ウェハ11を低速回転させ(ス
テップS4)、スリットノズル14からその円形ウェハ
11の直径にそって線状にフォトレジストを吐出し(処
理液吐出工程:ステップS5)、円形ウェハ11の表面
のほぼ全面にフォトレジストを塗布する。この際の回転
速度は、10〜50rpm程度、望ましくは、20〜3
0rpm程度である。この際、図1の如く、円形ウェハ
11とノズルの間の離間距離(δ)を30〜100μm
程度に小さく設定しているため、処理液を30〜100
μm程度に薄く塗布でき、且つその塗布むらを大幅に低
減できる。なお、スリットノズル14のノズル長を直径
より若干短く設定しているので、円形ウェハ11の周縁
部にレジストを塗布する事態を防止でき、円形ウェハ1
1の搬送ロボット19の搬送アーム18がレジストで汚
染されるのを防止できる。ここでは、円形ウェハ11の
直径にそって線状にフォトレジストを吐出するので、フ
ォトレジストを吐出しながら円形ウェハ11を半回転さ
せれば円形ウェハ11の全面にレジストを塗布できる
(ステップS6)。円形ウェハ11が半回転したところ
でその回転とフォトレジストの吐出を停止する。なお、
この段階では、塗布したフォトレジストの厚みの均一性
はさほど必要ではない。
【0024】このように、第1のスピンチャック12に
て円形ウェハ11を全面吸着支持して円形ウェハ11の
平坦性を確保することで、円形ウェハ11とノズルのス
リットとを可及的に近接(数十μm)させることがで
き、故にフォトレジストの吐出量を可及的に低減しつ
つ、ウェハ上での液量を厚さ数μmに平準化することが
できる。
【0025】その後、スリットノズル14を上昇して退
避させ、搬送ロボット19にて円形ウェハ11を第1の
スピンチャック12に並設される第2のスピンチャック
16(スピン処理部)に移載し(搬送工程:ステップS
7)、高速回転させて所望の厚みで且つ均一な膜厚のレ
ジスト膜を得る(高速回転工程:ステップS8)。回転
速度は2,000〜6,000rpm程度、望ましくは
3,000〜5,000rpm程度である。ここでは、
高速回転することにより、数μm程度で膜厚均一性に優
れたレジスト膜が形成される。しかる後、搬送ロボット
19にて処理後の円形ウェハ11を後工程の処理部へ向
けて搬出する。
【0026】以上のように、低速回転時に全面吸着にて
円形ウェハ11を極めて平坦に支持しているので、スリ
ットノズル14を可及的に円形ウェハ11の表面に近接
できる。したがって、スリットノズル14からの処理液
の吐出量を最小限に設定しても、円形ウェハ11の表面
全部に処理液をむらなく塗布できる。
【0027】また、全面吸着用の第1のスピンチャック
12を低速回転時のみ使用し、高速回転時は第2のスピ
ンチャック16にて中央部のみで吸着しているので、処
理液を振り切る際にチャックとウェハとの接触面積を小
とすることで、処理液のミスト(霧)がチャック上面と
円形ウェハ11の裏面の間に毛細管現象等にて回り込む
事態を低減することができる。
【0028】なお、スリットノズルとして、基板の半径
に略等しいかまたは若干短い長さの線状に処理液を吐出
するものを用いることもできる。その場合、図3(b)
に示すように基板の中心からその半径に沿って処理液を
吐出するようにスリットノズルを配置し、そして、処理
液吐出後は、基板を第2の基板支持手段へ搬送して高速
回転させて余剰の処理液を振り切る動作を行う。かかる
構成でも、処理液の使用量を低減でき、また基板や基板
支持手段の汚染も防止し得る。しかし、この場合には、
基板の全面へスリットノズルから処理液を供給するため
には基板とスリットノズルとを相対的に1回転させなけ
ればならず、処理液の供給に比較的長時間を要し、初期
に吐出した処理液と後期に吐出した処理液とでその処理
液の溶剤成分の揮発状態などで差が生じ、そのため、高
速回転による余剰処理液振り切り後の膜厚が均一になら
ないことが考えられる。それに比べて、処理液の供給が
半回転ですむ図3(a)の場合には、比較的短時間で処
理液の供給が完了するので、かかる不都合は生じない。
【0029】{変形例} (1) 上記実施例では、基板として円形ウェハを対象
とした場合について説明したが、本発明はこれに限られ
ることはなく、例えばオリエンテーションフラットやノ
ッチが形成された半導体ウェハ等の略円形の基板であっ
てもよい。例えばオリエンテーションフラットが形成さ
れた半導体ウェハの場合には、スリットノズル14のス
リット15は、吐出したフォトレジストがオリエンテー
ションフラットにかからないように、そのスリット15
の大きさを若干小さくすることが望ましい。これは、第
1のスピンチャック12等にフォトレジストが付着する
のを防止するためである。また、処理液供給手段として
は、上記実施例のようなスリットを使用したものに限ら
ず、例えば多数の小さな処理液吐出口を直線状に並べて
実質的に基板の直径にそって線状にフォトレジストを吐
出するものであってもよい。
【0030】(2) 上記実施例では、スリットノズル
14を固定して第1のスピンチャック12のみを回転さ
せていたが、第1のスピンチャック12を固定してスリ
ットノズル14のみを回転させてもよく、さらに、第1
のスピンチャック12およびスリットノズル14の両方
を互いに逆方向となるよう回転させてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明請求項1および請求項2による
と、低速回転時に全面吸着にて基板を平坦に支持し、か
かる状態で処理液供給手段から処理液を吐出するよう構
成しているので、基板に反りや撓みが発生した場合で
も、全面吸着にて基板を平坦化した後に、処理液供給手
段を可及的に基板の表面に可及的に近接することができ
る。したがって、液吐出を無駄なく行うことができ、処
理液供給手段からの処理液の吐出量を低減でき、且つ、
基板の表面全部に処理液をむらなく塗布できる。
【0032】また、全面吸着用の第1の基板支持手段を
低速回転時のみ使用し、高速回転時は第2の基板支持手
段にて中央部のみで吸着するよう構成しているので、処
理液を振り切る際に基板支持手段と基板との接触面積を
小にし、処理液のミスト(霧)が基板支持手段上面と基
板の裏面の間に毛細管現象等にて回り込む事態を低減
し、基板支持手段や基板の汚染を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回転式塗布装置の概略
を示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例の回転式塗布装置を示す
平面図である。
【図3】回転式塗布装置における円形ウェハおよびスリ
ットノズルを示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例の回転式塗布装置におけ
る搬送ロボットを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例の回転式塗布装置の動作
を示すフローチャートである。
【図6】第1の従来例の回転式塗布装置の概略を示す断
面図である。
【図7】第1の従来例の回転式塗布装置の処理液吐出動
作を示す図である。
【図8】第1の従来例の回転式塗布装置の処理液飛散動
作を示す図である。
【図9】第2の従来例の回転式塗布装置の概略を示す図
である。
【符号の説明】
11 円形ウェハ 12 第1のスピンチャック 13 第1のモータ 14 スリットノズル 15 スリット 16 第2のスピンチャック 17 第2のモータ 18 搬送アーム 19 搬送ロボット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形の基板の表面に処理液を供給して
    基板を回転させることにより塗布する回転式塗布装置に
    おいて、 前記基板の裏面を略全面吸着して支持する第1の基板支
    持手段と、 前記第1の基板支持手段に支持された前記基板の表面に
    対して、その直径に略等しいかまたは若干短い長さの線
    状に処理液を吐出する処理液供給手段と、 前記第1の基板支持手段および前記処理液供給手段の少
    なくとも一方を他方に対して所定の低速度で回転させる
    第1の回転手段と、 前記基板の裏面の中央部のみを吸着して支持する第2の
    基板支持手段と、 前記基板上の処理液を遠心力にて平滑化するよう前記第
    2の基板支持手段を所定の高速度で回転する第2の回転
    手段と前記処理液供給手段での処理液吐出後に前記第1
    の基板支持手段から前記第2の基板支持手段へ前記基板
    を搬送する搬送手段とを備える回転式塗布装置。
  2. 【請求項2】 略円形の基板の表面に処理液を供給して
    基板を回転させることにより塗布する回転式塗布方法に
    おいて、 第1の基板支持手段に前記基板の裏面を略全面吸着した
    状態で、処理液供給手段により当該基板の表面に当該基
    板の直径にそって線状に処理液を吐出しつつ、当該基板
    および前記処理液供給手段の少なくとも一方を他方に対
    して所定の低速度で回転させる処理液吐出工程と、 前記処理液供給手段からの前記処理液の吐出完了後に、
    前記基板を前記第1の基板支持手段から第2の基板支持
    手段へ搬送する搬送工程と、 前記第2の基板支持手段により基板の裏面の中央部のみ
    を吸着して支持した状態で、前記基板上の処理液を遠心
    力にて平滑化するよう前記第2の基板支持手段を所定の
    高速度で回転する高速回転工程とを備える回転式塗布方
    法。
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