JP3497072B2 - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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JP3497072B2
JP3497072B2 JP35394897A JP35394897A JP3497072B2 JP 3497072 B2 JP3497072 B2 JP 3497072B2 JP 35394897 A JP35394897 A JP 35394897A JP 35394897 A JP35394897 A JP 35394897A JP 3497072 B2 JP3497072 B2 JP 3497072B2
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広治 赤間
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朝之 松村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを内部
に収納したカートリッジを複数収納し、一つのカートリ
ッジを選択し再生または記録するディスク記録再生装置
(光ディスクオートチェンジャ)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、たとえば
特開平7−176127号に示されるような記録及び/
又は再生装置が知られている。この従来装置は、積層状
にカートリッジを収納するストッカを有し、このストッ
カの後方に、光ピックアップを搭載し記録や再生をする
光デッキがある。光デッキは、収納されている各カート
リッジのうち、演奏または記録しようとするカートリッ
ジに対応した位置に移動する。収納されているカートリ
ッジの中から一つのカートリッジを水平に移送し、光デ
ッキ上に保持し演奏する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例の装置
では、収納したカートリッジを排出する場合、手動によ
り外部に露出した操作部を押すことで、カートリッジの
機構的な保持を解除し装置外にバネ力にて排出してい
た。
【0004】また、従来例の装置では、カートリッジを
ストッカから光デッキに移送するのに1個の駆動モータ
を使用している。なお、ストッカ中に収納されたカート
リッジをそれぞれ自動的に排出する機構としては、排出
すべきカートリッジを機構的に選択する動作と装置外へ
のカートリッジ排出動作が必要となる。すなわち駆動源
は、選択動作と排出動作の2系統を要する。
【0005】本発明は、積層状のストッカに収納された
カートリッジを、単純な構成でありながらモータ駆動に
より自動で排出できるディスク記録再生装置を構成する
ことを目的とする。
【0006】また本発明は、使用する駆動モータを増や
すことなく、カートリッジ移送用モータを兼用してスト
ッカのカートリッジ自動排出を構成し、モータを増やさ
ない低コストのディスク記録再生装置を実現することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のディスク記録再生装置においては、カートリ
ッジ排出手段において排出するカートリッジを選択する
機構として、ストッカのカートリッジ収納数に対応して
分岐したカム溝が形成され回転動作するカム板と、カム
板のカム溝にカムフォロワ部材を介して従動しその先端
部がカートリッジ積層方向に変位する排出カートリッジ
選択部材と、排出カートリッジ選択部材の変位位置を選
択するようカム板のカム分岐部での従動部材の進路を制
御する為に付勢手段とプランジャタイプのソレノイドを
用いたものである。
【0008】この本発明によれば、収納カートリッジを
自動に電気的にモータにより動作させ排出する機構とす
ることで、収納カートリッジを全数排出する場合でも1
回のキータッチ動作ででき、手動の場合のようにそれぞ
れを毎回取り出す操作をせずにすむ。また、演奏中のカ
ートリッジを排出する場合、1回のキー操作ですむこと
もメリットである。手動取り出しでは、演奏中の場合は
再生停止操作でストッカにカートリッジを戻してから更
に排出操作部を操作する2度手間が必要となるが、自動
では一度のキー操作ですむ。カートリッジ排出手段が自
動ならば、リモコンによる操作でも同様に収納カートリ
ッジを排出でき、従ってリモコン操作でも演奏中のカー
トリッジを取り出したいときに演奏カートリッジの排出
キーを操作する1回のキー操作で演奏停止・排出動作が
できる。さらに、ストッカ内の排出すべきカートリッジ
の選択を、ソレノイドとカム板により簡易に構成でき
た。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、光ディスクを内部に収納したカートリッジ複数を略
平行に積層状に収納するストッカ、前記ストッカに隣接
しストッカのカートリッジの積層方向に移動し収納され
た各カートリッジそれぞれに対応した位置をとるカート
リッジ収容部、前記ストッカ中の一つのカートリッジを
選択し前記カートリッジ収容部へ移送するカートリッジ
移送手段、前記カートリッジ収容部に移送されたカート
リッジ内の光ディスクを保持し記録再生する記録再生
部、前記ストッカ中に収納したカートリッジを装置外へ
排出するカートリッジ排出手段を有し、前記カートリッ
ジ排出手段は、前記ストッカのカートリッジ収納数に対
応して分岐したカム溝が形成され動作するカム板と、該
カム溝に従動ないし介在部材を介して従動しその先端部
がカートリッジ積層方向に変位する排出カートリッジ選
択部材と、前記カム分岐における前記カム従動ないし介
在部材の進路を制御する手段を有するディスク記録再生
装置である。
【0010】この請求項1の構成によると、排出カート
リッジ選択手段として、収納カートリッジの位置に対応
した分岐を有するカム・カムフォロワ・分岐における進
路制御手段としてのソレノイドによる単純な機構とする
ことができた。分岐を有したカム板は、カートリッジを
光デッキへ移送する手段中のギア列内に大径のギアとし
て配置でき、駆動モータをカートリッジ移送手段と共用
することができる。これにより、カートリッジ排出選択
手段として専用モータを用いずに済み、低コスト化が図
れる。更に排出カートリッジを選択するための、カム板
のカム分岐部におけるカムフォロワの進路制御はわずか
な動作ストローク(カムフォロワの直径分)で進路を切
り替えることができることから、その進路制御手段とし
ては、モータに限らずモータより安価なソレノイド等小
駆動量小型のアクチュエータを使用することができ、低
コスト省スペースが得られる。結果として駆動源は、カ
ートリッジ移送手段と共用したモータ1個とソレノイド
による機構とすることができ、安価に済む。
【0011】請求項2に記載の発明は、光ディスクを内
部に収納したカートリッジ複数を略平行に積層状に収納
するストッカ、前記ストッカに隣接しストッカのカート
リッジの積層方向に移動し収納された各カートリッジそ
れぞれに対応した位置をとるカートリッジ収容部、前記
ストッカ中の一つのカートリッジを選択し前記カートリ
ッジ収容部へ移送するカートリッジ移送手段、前記カー
トリッジ収容部に移送されたカートリッジ内の光ディス
クを保持し記録再生する記録再生部、前記ストッカ中に
収納したカートリッジを装置外へ排出するカートリッジ
排出手段を有し、前記カートリッジ排出手段は、前記ス
トッカのカートリッジ収納数に対応して分岐したカム溝
が形成され回転動作するカム板と、一端を回転自在に支
持され他端に前記カム溝に係合するフォロワ部を有し前
記カム板に従動するカムフォロワと、前記カムフォロワ
に従動ないし介在部材を介して従動しカートリッジ積層
方向に変位する排出カートリッジ選択部材と、機構動作
の検知スイッチと、前記カム分岐部に対応して前記検知
スイッチを駆動するよう前記カム板に一体に形成された
検知スイッチ駆動部と、前記カム溝の分岐方向へ向けて
前記カムフォロワを付勢するソレノイドを含む分岐進路
制御手段とを有し、装置制御部は前記カム板を動作さ
せ、排出すべく指示されたカートリッジに対応するカム
溝への前記カム分岐を前記検知スイッチ駆動部による前
記検知スイッチの信号により検出すると共にソレノイド
を動作させることで、前記カムフォロワの前記フォロワ
部を前記カム板のカム分岐方向に回転させ、該カムフォ
ロワに従属動作する排出カートリッジ選択部材を排出す
べき収納カートリッジに対応した位置となす、ことを特
徴とするディスク記録再生装置である。
【0012】この請求項2の構成によると、カム板に分
岐カム部を形成すると共にその分岐に対応してカム板に
一体に検知スイッチの駆動部を設け、その検知信号によ
り分岐進路制御手段としてのソレノイドを制御するよう
にしたので、カムが分岐する方向へカムフォロワを送る
タイミングを正確にすることができる。動作初期位置か
らの回転経過時間を計測してソレノイドを動作させカム
フォロワを分岐へ進入させた場合、負荷のばらつきによ
る駆動モータの回転数変化によるカム板の回転変化によ
り進入すべきカム分岐部を失敗するといったことが起こ
ることが予想されるが、本装置ではカム分岐位置の判断
を正確にできる。正確にカム分岐の判断ができることか
ら、カム分岐部間の間隔を狭めることができ、カム板の
直径を小径にすることができ、以て装置側面に設置する
ことができて、装置の小型化に寄与する。カムフォロワ
は回転動作によりカム板のカム溝に従うようにしたの
で、直動スライド動作に比較し低負荷で済む。
【0013】請求項3に記載の発明は、光ディスクを内
部に収納したカートリッジ複数を略平行に積層状に収納
するストッカ、前記ストッカに隣接しストッカのカート
リッジの積層方向に移動し収納された各カートリッジそ
れぞれに対応した位置をとるカートリッジ収容部、前記
ストッカ中の一つのカートリッジを選択し前記カートリ
ッジ収容部へ移送するカートリッジ移送手段、前記カー
トリッジ収容部に移送されたカートリッジ内の光ディス
クを保持し記録再生する記録再生部、前記ストッカ中に
収納したカートリッジを装置外へ排出するカートリッジ
排出手段を有し、前記カートリッジ排出手段は、前記ス
トッカのカートリッジ収納数に対応して分岐したカム溝
が形成され回転動作するカム板と、一端を回転自在に支
持され他端に前記カム溝に係合するフォロワ部を有し前
記カム板に従動するカムフォロワと、前記カム溝の分岐
方向へ向けて前記カムフォロワを付勢する付勢手段と、
前記カムフォロワに従動ないし介在部材を介して従動し
カートリッジ積層方向に変位する排出カートリッジ選択
部材と、機構動作の検知スイッチと、前記カム分岐部に
対応して前記検知スイッチを駆動するよう前記カム板に
一体に形成された検知スイッチ駆動部と、通電時前記付
勢手段の付勢力を係止して前記カムフォロワに前記付勢
手段の付勢力を与えぬよう動作するソレノイドとを有
し、装置制御部は前記カム板を動作させ、排出すべく指
示されたカートリッジに対応するカム溝への前記カム分
岐部を前記検知スイッチ駆動部による前記検知スイッチ
の信号により検出すると共にソレノイドの通電を停止す
ることで前記付勢手段による係止を解除し、前記カムフ
ォロワの前記フォロワ部は前記カム板の回転及び付勢手
段の付勢力に従いカム分岐部方向に回転し、該カムフォ
ロワに従属動作する排出カートリッジ選択部材を排出す
べき収納カートリッジに対応した位置となす、ことを特
徴とするディスク記録再生装置である。
【0014】この請求項3の構成によると、カム板のカ
ム溝のカム分岐部におけるカムフォロワ進路制御機構と
して、分岐方向へ向けてカムフォロワを付勢する付勢手
段を設けると共に、ソレノイドは通電時に付勢手段の付
勢力を係止してカムフォロワに付勢力を与えぬようにし
通電を停止することで、付勢力をカムフォロワに与えカ
ム分岐部へと進入させるようにした。カートリッジ排出
動作時、初期位置ではカム溝によりカムフォロワが戻さ
れるに従いソレノイドのプランジャもほぼ戻されてお
り、ほぼ電磁吸引状態の位置にある。この位置でソレノ
イドを通電すると、プランジャが吸引される距離は僅か
であり、ソレノイド採用時に問題となりがちな衝撃音で
あるソレノイドの動作音をほぼなくすことができる。ま
た、ソレノイドはプランジャが引き込まれた状態で吸引
力が最大となる。吸引できる力は吸引ストロークに反比
例して減じる。ソレノイドの動作ストロークが少ないほ
ど使用できる吸引力が大となる。上記位置ではほぼ引き
込まれた状態でソレノイドを通電するため、使用する付
勢手段の付勢力をソレノイドの吸着時吸引力に近い値ま
で使用できる。逆に、必要付勢力に対してソレノイドは
比較的小容量、小型、低駆動電圧にできる。低駆動電圧
にできたので他の駆動モータと使用電圧を合わせること
ができ、装置電源部のコストダウンができた。消費電力
も削減でき、動作音も低い。また、プランジャの戻りを
ソレノイド吸引で行っておらず、プランジャの戻りが確
実になる利点がある。さらに、プランジャ型のソレノイ
ドは、吸引時プランジャに横方向の負荷がかかると吸引
力を大幅に減じるが、プランジャを戻すことをカム溝で
行うこと、吸引ストロークを使用した動作を行っていな
いこと、によりそういう問題を生じない。ソレノイドは
周囲の温度条件や連続通電による温度上昇、部材ばらつ
き、等により動作力にばらつきが生じがちであるが、ほ
ぼプランジャ密着で吸引動作させることにより、吸引力
を大きく取ることができ負荷である付勢手段の付勢力に
対するソレノイドのマージンを大きく取ることができ、
安定した動作の装置にできた。また、同様にソレノイド
の動作力に比べてコイルバネ等の付勢力は安定してお
り、ソレノイドの動作力で直接カムフォロワをカム分岐
へ動作させる場合カムフォロワに要する所要力に比べソ
レノイドの動作力は余裕を持って設定しなければならな
いが、本装置のように付勢手段で動作させることで、カ
ムフォロワを実際に動作させる所要力に対する付勢力の
設定マージンを大きく取ることができた。安定した動作
が得られる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3記載のディスク記録再生装置であって、前記カ
ムフォロワに従動するよう構成された前記排出カートリ
ッジ選択部材のその前記カムフォロワとの係合部は、前
記カム分岐部で前記カムフォロワが分岐方向に回転動作
する際、カム分岐部に入り込む所定の動作角において前
記排出カートリッジ選択部材が変位せぬ不感部が形成さ
れていることを特徴としている。
【0016】また請求項5に記載の発明は、請求項4記
載のディスク記録再生装置であって、前記カムフォロワ
が前記カム分岐部に入り込む所定の動作角において前記
排出カートリッジ選択部材が変位せぬ前記不感部は、前
記カムフォロワを回転自在に支持する回転支点を中心と
した円弧形状であることを特徴としている。
【0017】これら請求項4や請求項5の構成による
と、付勢手段の付勢力は、排出カートリッジ選択部材を
変位させる力を必要とせず、カムフォロワの変位に要す
る力のみでカム分岐部にカムフォロワを送り込むことが
できる。そして排出カートリッジ選択部材とそれに従動
する排出部材の変位に要する力を考慮せずにすむため、
付勢手段の付勢力を低く抑えることができ、ソレノイド
の容量を少なくでき、低コストにつながる。また、この
ように付勢手段が働く領域では排出カートリッジ選択部
材が変位せぬようにし、排出カートリッジ選択部材が変
位する力は、カム板の回転によりそのカム溝により発生
する力をもとに設定することができた。モータにより駆
動されるカム板により駆動されるので、付勢手段の付勢
力に駆動される場合に比較して重い変位力に設定しても
動かせ、排出カートリッジ選択部材や排出部材、排出ス
ライダ等の部品変形等による動作負荷の上昇を十分見込
んだ値に設定できた。その結果、安定した動作が得られ
る。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項4記載の
ディスク記録再生装置であって、前記排出カートリッジ
選択部材は、一端が回転自在に支持され他端が前記スト
ッカのカートリッジ積層方向に回転動作で変位するよう
構成されるとき、前記カムフォロワと前記排出カートリ
ッジ選択部材との係合点と前記カムフォロワの回転支点
とを結ぶ線と、前記カムフォロワと前記排出カートリッ
ジ選択部材との係合点と前記排出カートリッジ選択部材
の回転支点とを結ぶ線がなす角は略直角であることを特
徴としている。
【0019】この請求項6の構成によると、2本の結線
がなす角を75゜とし、直角に近い角度に設定したこと
により、振動等の外乱による力が排出カートリッジ選択
部材や排出部材等に掛かっても、カムフォロワのフォロ
ワ部を介してカムフォロワを回転させる分力は僅かにな
る。したがって、不用意な外乱による力が掛かってカム
フォロワが予定しないカム分岐部に飛び込んでしまう可
能性を大幅に減じることができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項2または
請求項3記載のディスク記録再生装置であって、前記カ
ム板は回転動作し所定動作を実行後逆転して動作初期位
置に戻るよう装置制御部が駆動モータを制御するとき、
装置制御部は前記カム板の戻り動作時にソレノイドを通
電状態とすることを特徴としている。
【0021】この請求項7の構成によると、カムフォロ
ワのフォロワ部がカム分岐部を通過する際の異音の発生
を防止できる。なお通電せぬ場合、付勢手段によりカム
フォロワは付勢されているのでカム分岐部に飛び込み異
音を発生することになる。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項2または
請求項3記載のディスク記録再生装置であって、前記カ
ム板は回転動作し所定動作を実行後逆転して動作初期位
置に戻るよう装置制御部が駆動モータを制御するとき
に、逆転動作において、前記カムフォロワは逆転開始時
に前記複数に分岐したカム溝の一つに案内され排出すべ
く指示されたカートリッジに対応した位置をなしている
とき、該案内されているカム溝へのカム分岐部に対応し
た前記検知スイッチ駆動部による検知スイッチの信号を
検出し、該信号により装置制御部はソレノイドを通電開
始することを特徴としている。
【0023】この請求項8の構成によると、カム板の逆
転によりカムフォロワはそのカム溝に従って戻り、カム
フォロワの動きに従いソレノイドをはぼ吸引状態の位置
にまで戻される。装置制御部は、この位置を上記の検知
信号により検出しソレノイドを通電する。ほぼ吸引状態
のソレノイドに通電するので、そのプランジャが引き込
まれる際の衝撃音がほとんど発生せずに済む。逆転時す
ぐソレノイドに通電するとプランジャ引き込みの衝撃音
が発生するがそれを防止できる。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項1記載の
ディスク記録再生装置であって、前記ストッカのカート
リッジ挿入口前方に複数のカートリッジ挿入口を覆う開
閉自在のフロントカバーと、フロントカバーを閉状態に
するフロントカバー係止部材と、該係止部材を変位させ
フロントカバーの係止を外すフロントカバーオープン部
材と、前記カム板に形成されたフロントカバーオープン
部材に係合するカム部とを有し、前記カム板の動作によ
りフロントカバーオープン部材が駆動されることを特徴
としている。
【0025】この請求項9の構成によると、フロントカ
バーを自動オープンするための専用部品はフロントカバ
ーオープン部材のみであり、1部品のみを設けること
で、フロントカバーを自動オープンできるよう構成でき
る。これによりカートリッジ排出時に、操作者が前もっ
てフロントカバーを開く操作を行わずに済む。フロント
カバーオープン部材を駆動するカム部は、カム板に一体
のためその変位タイミングを排出スライダ駆動用のカム
との関係で決めることが容易であり、フロントカバーが
開ききる前にカートリッジを排出して衝突する、等の事
態を防止できる。
【0026】請求項10に記載の発明は、請求項9記載
のディスク記録再生装置であって、前記カム板に形成さ
れたフロントカバーオープン部材駆動カム部は、前記カ
ム板の動作初期位置から排出カートリッジ選択部材が排
出すべく指示されたカートリッジに対応する位置に変位
を完了する位置までの動作範囲内に、前記フロントカバ
ーオープン部材が変位する範囲が含まれることを特徴と
している。
【0027】この請求項10の構成によると、カートリ
ッジ排出前に必ずフロントカバーオープンが実行される
よう構成でき、カートリッジ排出時フロントカバーが障
害となり排出不能となることがない。排出カートリッジ
と同領域を使用するため、カム板の直径を節約でき小径
にできる。また、フロントカバーのみ開く動作では、フ
ロントカバー解放後、分岐カム部の信号を使用してカム
板を逆転させることができ、専用の検知スイッチを設け
る必要がない。
【0028】請求項11に記載の発明は、光ディスクを
内部に収納したカートリッジ複数を略平行に積層状に収
納するストッカと、移動し前記ストッカに収納された各
カートリッジそれぞれに対応した位置をとるカートリッ
ジ収容部と、前記ストッカから前記カートリッジ収容部
へカートリッジを移送するカートリッジ移送手段ならび
にその駆動モータと、前記カートリッジ収容部に移送さ
れたカートリッジ内の光ディスクを保持し記録再生する
記録再生部と、前記ストッカに収納されたカートリッジ
を装置外に排出するカートリッジ排出手段とを有し、前
記駆動モータの一方への回転方向をA方向としその逆を
B方向とするとき、前記カートリッジ移送手段は、動作
初期位置からその駆動モータをA方向に回転させること
で前記ストッカから前記記録再生部へ前記カートリッジ
を移送し、その移送位置から前記駆動モータをB方向に
回転させることで前記記録再生部から前記ストッカへカ
ートリッジを戻し移送し、前記動作初期位置から前記駆
動モータをB方向に回転させることで前記収納カートリ
ッジ排出手段を動作させ、前記記録再生部へカートリッ
ジを移送した前記移送位置からモータをA方向に回転さ
せることで前記収納カートリッジ排出手段を動作させる
ことを特徴とするディスク記録再生装置である。
【0029】この請求項11の構成によると、カートリ
ッジ移送手段と1個のモータを共用しつつ、演奏中かど
うかに関わらず(カートリッジを移送しているかどうか
に関わらず)カートリッジ排出手段を動作させることが
できる。駆動モータはカートリッジ移送手段とカートリ
ッジ排出手段で共用され、低コスト化が図れる。1個の
駆動モータにより低コストが図れ、さらに、操作者は、
演奏中でもそれ以外でも好きなときにストッカ中のカー
トリッジをモータ駆動により取り出すことができる。機
構としては、タイミングギヤに排出するカートリッジを
選択するカム溝、排出スライダ駆動カム溝、フロントカ
バーオープン部材駆動カム溝を2重に形成するのみで、
ほとんど部品を増すこと無く、低コストで実現できた。
【0030】請求項12に記載の発明は、請求項2、
3、11のいずれかに記載のディスク記録再生装置であ
って、機構動作の検知スイッチとして3個のスイッチ、
SW1、SW2、SW3を有し、そのスイッチ駆動部
と、装置制御部とを有し、スイッチ状態A[SW1=オ
ン、SW2=オフ、SW3=オフ、(またはSW1=オ
フ、SW2=オン、SW3=オン)]で記録再生部への
カートリッジ移送待機状態を、スイッチ状態B[SW1
=オン、SW2=オン、SW3=オフ、(またはSW1
=オフ、SW2=オフ、SW3=オン)]で記録再生部
へカートリッジを移送する途中状態を、スイッチ状態C
[SW1=オフ、SW2=オン、SW3=オフ、(また
はSW1=オン、SW2=オフ、SW3=オン)]で記
録再生部へカートリッジを移送した状態を、スイッチ状
態D[SW1=オフ、SW2=オフ、SW3=オンない
しオフ、(またはSW1=オン、SW2=オン、SW3
=オフないしオン)]でストッカ中のカートリッジ排出
動作途中状態を、スイッチ状態E[SW1=オフ、SW
2=オン、SW3=オン、(またはSW1=オン、SW
2=オフ、SW3=オフ)]でカートリッジ移送待機状
態でのストッカ中カートリッジの排出動作終了状態を、
スイッチ状態F[SW1=オン、SW2=オフ、SW3
=オン、(またはSW1=オフ、SW2=オン、SW3
=オフ)]で記録再生部へカートリッジを移送した状態
でのストッカ中カートリッジの排出動作終了状態を、装
置制御部が判断すると共に、1個のスイッチ、SW3に
て前記カム分岐位置を検出し、ソレノイドを動作させ、
前記排出カートリッジ駆動部材を変位させることを特徴
としている。
【0031】この請求項12の構成によると、少ないス
イッチ数にもかかわらず7状態を判別でき、装置制御部
は、電源投入時に装置がどんな状態かが判断でき、スム
ーズに初期状態に回復できるうえ、カートリッジ排出動
作ではスイッチを増やすことなくタイミングギアの分岐
カム位置を正確に判断できる。フロントカバーのオープ
ン動作もこのスイッチ配列で行うことができる。スイッ
チ状態Dでは、二つの排出領域の状態があるが、駆動モ
ータを所定方向に回転させることでスイッチ変化を検出
し、状態判断が可能である。
【0032】請求項13に記載の発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載のディスク記録再生装置であって、前
記カム板に形成された収納カートリッジそれぞれに対応
したカム溝への分岐位置の順序は、排出カートリッジ選
択部材の初期位置を前記ストッカのカートリッジ配列中
一端のカートリッジに対応した位置付近としたとき、ス
トッカ他端のカートリッジに対応した分岐から順に前記
一端のカートリッジに対応した分岐へと配置したことを
特徴としている。
【0033】この請求項13の構成によると、排出カー
トリッジ選択部材の変位する量が大きい順にカム溝を配
置することで、変位量が大きいカム溝は回転角上早く変
位を開始でき、カム曲線を無理なく設定できる。カム曲
線の圧力角を減らすことができ、変位させるための負荷
を少なくできた。変位の大きいカム溝と変位の少ないカ
ム溝を角度上で重ねることができ、カム板上で排出カー
トリッジ選択部材が変位するのに要する角度はコンパク
トにでき、カム板の直径を小径にできた。順序が逆で有
れば変位の大きいカム溝と変位の小さいカム溝とを交叉
させずに小径にするのは難しいが、交叉させずに済むこ
とも利点である。
【0034】以下、本発明の実施の形態を図を用いて説
明する。図1は本発明の光ディスクチェンジャの機構配
置図であり上方から見た図、図2は同様に側方(図1矢
印48方向)から見た機構配置図であり、模式的に示
す。図3はその反対側(図1矢印49方向)から見た機
構配置図である。図19は部品の配置関係図であり、図
3に示される箇所を斜視図としたものである。
【0035】図4に示すように、カートリッジ1はその
内部に光ディスク2を収納している。図1、図2に示す
ようにカートリッジ収納部であるストッカ3は、カート
リッジ1をその前方の挿入口部材4の挿入口33(図1
0参照)から挿入し、複数、平行に収納する。挿入口3
3は、収納するカートリッジ数分が並列とされて、遮蔽
ケース34に一体状に設けられた挿入口部材4に形成さ
れている。このカートリッジ挿入口33を有するストッ
カ3は5枚(複数枚)のカートリッジ1を収納できる。
【0036】ストッカ3には、各挿入口33の内部にそ
れぞれカートリッジホルダ5が設置されている(図
1)。カートリッジホルダ5は、厚さ(t)が0.5mm
の板金部品からなり、左右に突起状のガイドピン(後述
する。)を有する。ストッカ3の右ガイド壁6、左ガイ
ド壁7には、各カートリッジホルダ5に対応して左右そ
れぞれに5ヶ所の溝がある。ここでは、最上段から順に
第1ガイド溝20、第2ガイド溝21、第3ガイド溝2
2、第4ガイド溝23、第5ガイド溝24とする。
【0037】各カートリッジホルダ5は、その左右のガ
イドピン38、39、40が、ストッカ3の右ガイド壁
6や左ガイド壁7に形成された第1〜第5ガイド溝2
0、21、22、23、24に保持されている。カート
リッジ1は、ストッカ3に挿入すると内部のカートリッ
ジホルダ5に、図示しない保持手段を介して保持され
る。
【0038】ストッカ3の後方に配置された光デッキ
(記録再生部)8は、光ディスク2に対し記録や再生を
行う。光デッキ8は、光ピックアップ9、光ピックアッ
プ9を光ディスク2の半径方向に移動させる光ピックア
ップ駆動手段10、光ディスク2を載置するターンテー
ブル11、ターンテーブル11を駆動するスピンドルモ
ータ12、光ディスク2へ記録の際に光ディスク2に磁
界を印可する磁気ヘッド13等を搭載する。
【0039】光デッキ8の上方にカートリッジ収容部1
4が設置される。光デッキ8、カートリッジ収容部14
は共にシャーシ15に軸16の位置で軸支されている。
シャーシ15上には他に光デッキ昇降手段(図示しな
い)が設置される。光デッキ昇降手段は、カートリッジ
収容部14及び光デッキ8を、ストッカ3に収納された
カートリッジ1のどれかに対応した位置に軸16を中心
にした回動により移動させる機構である。光デッキ昇降
手段の詳細な説明は省略し、また図2にはその駆動モー
タ36のみ図示する。光デッキ8とカートリッジ収容部
14は、軸16を中心に4.7度の角度を保ってストッ
カ3に収納された各カートリッジ1に対応した位置に、
光デッキ昇降手段により移動する。ストッカ3はベース
フレーム17上に構成されている。同様にシャーシ15
もベースフレーム17上に、4箇所のゴム及びコイルバ
ネからなるダンパ32を介して設置される。
【0040】ストッカ3およびシャーシ15の側方でベ
ースフレーム17上には、ストッカ3のカートリッジ1
を光デッキ8へ移送するカートリッジ移送手段18が配
置される。カートリッジ移送手段18は、ストッカ3の
収納カートリッジのうちカートリッジ収容部14が対向
した位置にあるカートリッジ1を、ストッカ3から光デ
ッキ8へカートリッジホルダ5と共に移送する機構であ
る。また、光デッキ8からストッカ3へ戻し移送も行
う。カートリッジ移送手段18の詳細な説明は省略し、
図1には、カートリッジ移送手段18の概略の位置とそ
の駆動モータ37のみ図示する。
【0041】駆動モータ37からカートリッジ移送手段
18までの間に、ストッカからカートリッジを排出する
カートリッジ排出手段46等が介在するが、図1ではそ
の詳細を省略する。駆動モータ37からカートリッジ移
送手段18までのギア列の概略図を図11に示す。上方
から見た図である。
【0042】装置のカートリッジ交換動作の状態図を図
2、図5、図6、図7、図8に示す。図2はストッカ3
の最上段の光ディスクカートリッジ1に対応した位置に
カートリッジ収容部14が移動した状態を示す。図5は
ストッカ3の上から2段目のカートリッジ1に対応した
位置にカートリッジ収容部14が移動した状態を示す。
図6はストッカ3の上から3段目のカートリッジ1に対
応した位置にカートリッジ収容部14が移動した状態を
示す。図7はストッカ3の上から4段目のカートリッジ
1に対応した位置にカートリッジ収容部14が移動した
状態を示す。図8はストッカ3の最下段である上から5
段目のカートリッジ1に対応した位置にカートリッジ収
容部14が移動した状態を示す。
【0043】ストッカ3の右ガイド壁6や左ガイド壁7
に形成された各ガイド溝20、21、22、23、24
は、シャーシ15の軸16方向に湾曲している。第1ガ
イド溝20と第2ガイド溝21は下方、第3ガイド溝2
2はほぼ水平、第4ガイド溝23と第5ガイド溝24は
上方に湾曲しており、図2、図5、図6、図7、図8に
示すようにカートリッジ収容部14が移動することで、
カートリッジ収容部14に形成したガイド溝47に接続
される。
【0044】ストッカ3の収納されたカートリッジ1を
上から順に第1、2、3、4、5のカートリッジ41、
42、43、44、45と呼ぶことにする。第1のカー
トリッジ41を移送する場合、カートリッジ移送手段1
8は第1のカートリッジ41のカートリッジホルダ5を
保持し、第1ガイド溝20に沿ってカートリッジ収容部
14へカートリッジホルダ5を移送する。
【0045】カートリッジ収容部14上でカートリッジ
ホルダ5に保持された第1のカートリッジ41は、光デ
ッキ昇降手段により光デッキ8上に載置される。このと
きの光デッキ昇降手段の動作は、第1のカートリッジ4
1を収容したカートリッジ収容部14は動かさずに光デ
ッキ8のみを、カートリッジ収容部14〜光デッキ8の
なす角度が4.7度から平行になるまで軸16を中心に
上方に回動させ、以て光デッキ8上に第1のカートリッ
ジ41を載置する。光デッキ昇降手段の詳細な説明は省
略する。
【0046】第1のカートリッジ41内の光ディスク2
はターンテーブル11上に載置され、演奏または記録動
作が行われる。図9は第1のカートリッジ41への記録
動作状態を示す図である。図示しない磁気ヘッド昇降手
段により磁気ヘッド13は、支軸30を介して退避位置
(図2に示される上方に上がった状態)から光ディスク
2上に降下している。第2〜第5のカートリッジ42,
43,44,45への演奏ないし記録の動作も同様であ
る。
【0047】ストッカ3からカートリッジ1を排出する
カートリッジ排出手段46と、カートリッジ移送手段1
8について述べる。カートリッジ1の排出は、カートリ
ッジ移送手段18の駆動モータ37により駆動される。
駆動モータ37は兼用で移送及び排出動作を行い、別途
専用モータを用いてはいない。図1、図3、図11に示
されるように、本装置のカートリッジ排出手段46はス
トッカ3の側方に配置されている。
【0048】図3は前述のように側方(図1矢印49方
向)から見た図であり、カートリッジ移送手段18の駆
動モータ37、及び駆動モータ37の減速系とカートリ
ッジ排出手段46の概略図が示されている。図中の各部
材の関係をまず記す。
【0049】ベースフレーム17の側面に各部材が配さ
れている。駆動源であるモータ37、モータ37から減
速段としてモータプーリ52、ベルト53、プーリとウ
ォームギアが一体のプーリギア54、ギア55、ギア5
6を介しタイミングギア57が接続される。タイミング
ギア57は、本装置の主な機構的動作タイミングを決め
るカム板の一例である。
【0050】タイミングギア57に接続されている機構
は、カートリッジ1をストッカ3〜光デッキ8間で移送
するカートリッジ移送手段18、ストッカ3に収納され
たカートリッジのうちから排出指示されたカートリッジ
を選択する排出カートリッジ選択機構を含むカートリッ
ジ排出手段46、ストッカ3の前面のフロントカバー5
0を開く機構がある。さらにタイミングギア57には機
構動作状態を検知する複数の検知スイッチが接続され、
駆動モータ37により駆動される。
【0051】図3,図11に示すように、タイミングギ
ア57に接続されたギア58は、長い形状のギア59を
介しカートリッジ移送手段18内のカートリッジ移送ラ
ック60に接続される。図11に、カートリッジ移送ラ
ック60の配置を装置上方から見た図として示す。
【0052】カートリッジ移送ラック60は、矢印14
5方向にギア59からギア140、ギア141を介して
駆動され、別途光デッキ昇降手段の動作で選択されたカ
ートリッジ1を、ストッカ3からターンテーブル11や
光ピックアップ9等を搭載する光デッキ8へ移送する。
またカートリッジ移送ラック60は、矢印146方向に
動作して光デッキ8からストッカ3へカートリッジ1を
移送する。
【0053】移送されるカートリッジ1の選択は前述の
カートリッジ収容部14の高さ位置による。カートリッ
ジ収容部14の高さ位置に対応したストッカ3のカート
リッジ1は、そのカートリッジホルダ5がカートリッジ
移送ラック60と係合し光デッキ8へ移送される。ここ
では、移送するカートリッジ1の選択とカートリッジ移
送手段18の各部材形状との関係までは詳述しない。
【0054】図3に、タイミングギア57とその周囲の
部品の関係が示されるが、図13は、図3とは逆である
タイミングギア57の裏面方向から見た周囲の部品との
関係を示す図である。図14、図15はタイミングギヤ
57の形状図、図16、図17はタイミングギア57と
周囲の部品の関係を抜き出した動作状態図である。
【0055】図3、図13、図16、図17のように、
タイミングギア57の周囲には、カムフォロワ62、排
出カートリッジ選択部材63、バネ64、フォトインタ
ラプタ(検知スイッチ)65、スイッチレバー66、ス
イッチレバー67、検知スイッチ68、検知スイッチ6
9、排出スライダ70、フロントカバーオープンスライ
ダ(フロントカバーオープン部材)71、ソレノイド7
2とそのプランジャ73、プランジャバネ74が配され
ている。
【0056】タイミングギア57は、図3、図14、図
15に示すように、外周に歯車(モジュール0.8、6
4枚)が形成され、その装置外方側の平面部にカム溝7
5、76、フォトインタラプタ65で検出する回転角検
知壁98が形成されている。タイミングギア57の上記
と反対の面(図13、図15に示される面)には、フロ
ントカバーオープンスライダ71を駆動するカム溝(カ
ム部)77、排出スライダ70を駆動するカム溝78、
スイッチレバー66,67を駆動するカム面79が形成
されている。
【0057】カム溝75は、回転につれ図3、図14の
ように4箇所のカム分岐部80、81、82、83があ
り、ストッカ3の各カートリッジ収納部に対応する5本
のカム溝84、85、86、87、88に分岐する。カ
ム溝75とほぼ対称形のカム溝76も同様であり、カム
溝75とは逆の回転方向であるがカム分岐部89、9
0、91、92を介しカム溝93、94、95、96、
97に分岐する。カム溝75、76に係合するのはカム
フォロワ62である。
【0058】図3、図16、図17のように、カムフォ
ロワ62は1mm厚の板材からなり、2個の軸状の凸部
99,100を有する。カムフォロワ62は、ベースフ
レーム17上に支点105により回転自在に固定されて
おり、直径2mmの前記凸部(フォロワ部)99が前述
のタイミングギア57のカム溝75,76に係合してい
る。また、他の前記凸部100は凸部99とは逆方向に
突出し、排出カートリッジ選択部材63のカム溝102
に係合している。バネ64はカムフォロワ62とベース
フレーム17間に架設され、カムフォロワ62をタイミ
ングギア57の外周方向へ回転するよう付勢する部材で
ある。
【0059】カムフォロワ62の突起部先端103はプ
ランジャ73の先端面104に対向している。プランジ
ャバネ74はプランジャ73に同軸に配した圧縮コイル
バネであり、プランジャ73をソレノイド72から解放
される方向(図3、矢印150方向)に付勢し、その結
果プランジャ73は、カムフォロワ62の先端103を
押し、カムフォロワ62はその支点105を中心に回転
するよう付勢される。
【0060】排出カートリッジ選択部材63は、ベース
フレーム17上の支点106に回転自在に固定され、そ
のカム溝102が前述のようにカムフォロワ62の凸部
100に係合する。また排出カートリッジ選択部材63
の先端部107は、排出部材108の縦長の溝109に
嵌入している。
【0061】排出スライダ70は、ベースフレーム17
上で矢印110方向にスライド可能に支持されている。
排出スライダ70の一部に形成されている直径2.6m
mの軸状凸部111(図12、図13参照)が、タイミ
ングギア57のカム溝78に係合しタイミングギア57
の回転により矢印110方向にスライド駆動される。ま
た、排出スライダ70は、前述の排出部材108をスト
ッカ3のカートリッジ積層方向(矢印112方向)にス
ライド自在に支持している。
【0062】排出部材108は、その縦長の溝109に
排出カートリッジ選択部材63の先端部107が嵌入し
ており、排出カートリッジ選択部材63の変位に従い排
出スライダ70上をスライドし上下動する。排出部材1
08は、排出カートリッジ選択部材63に従い上下動す
ることで、ストッカ3の各カートリッジに対応した位置
をとり、図12のようにその位置に収納されたカートリ
ッジの端辺後端113と排出部材108の押し出し部1
14がほぼ接した位置になる。図12は、排出スライダ
70、タイミングギヤ57周辺を上方から見た模式図で
ある。
【0063】排出部材108ごと排出スライダ70が前
述のタイミングギア57のカム溝78に矢印110方向
に駆動されることで、排出部材108は、カートリッジ
1の端辺後端113を押し、装置外へカートリッジ1を
押し出す。
【0064】図13において、フロントカバーオープン
スライダ71は、タイミングギア57のカム溝77にそ
の軸形状の凸部115(直径2.2mm)が係合されて
おり、矢印110方向に進退するよう駆動される。そし
てフロントカバーオープンスライダ71の先端116
は、フロントカバー50の係止フック(フロントカバー
係止部材)117を押す。装置前面、すなわち、ストッ
カ3の前方に配置されたフロントカバー50は、該係止
フック117に係止されて閉状態にあるが、係止フック
117がフロントカバーオープンスライダ71に押され
るとその回転軸142を中心に回転して係止を解放し、
フロントカバー50はバネ118(図3参照)の力によ
り開き、ストッカ3の挿入口33及び収納されたカート
リッジ1を露出する。
【0065】図3、図13において、2個のスイッチレ
バー66,67は、それぞれ一端がタイミングギア57
のカム面79に接しており他端が検知スイッチ68,6
9に接する。スイッチレバー66、67は、中央を軸に
回転自在としてベースフレーム17上に配されている。
スイッチレバー66、67は、タイミングギア57の回
転によりカム79に従い検知スイッチ68,69を駆動
する。
【0066】図示しない装置制御部は、検知スイッチ6
8,69、フォトインタラプタ65の状態により装置状
態を判断して駆動モータ37を駆動し装置の制御を行
う。タイミングギア57に接して配置されたフォトイン
タラプタ(検知スイッチ)65は、前述の回転角検知壁
98を挟むように設置されている。回転角検知壁98は
不連続であって複数の切り欠きが形成されている。その
切り欠きに従い、フォトインタラプタ65はタイミング
ギア57の回転角を検出する。図14のように、回転角
検知壁98の切り欠き端辺121、122、123、1
28、129、130をフォトインタラプタ65は検出
する。
【0067】以上に述べた部材関係により、以下に収納
カートリッジ排出の動作を記す。ストッカ3に収納され
た複数のカートリッジ1を、装置はそれぞれ別個に排出
動作する。あるカートリッジ1を排出する場合、まず排
出するカートリッジを機構的に選択する。その後選択さ
れたカートリッジを装置外へ排出する動作が行われる。
以下では、ストッカ3の中央に位置された第3のカート
リッジ43を排出する場合を述べる。
【0068】まず選択動作を記す。駆動モータ37の駆
動に従い、タイミングギア57が矢印119方向に回転
を始めると同時にソレノイド72を通電し、プランジャ
73はプランジャバネ(付勢手段)74の力に抗して吸
引される。ソレノイド72が電磁的に吸引状態にあると
き、プランジャ73の先端104とカムフォロワ62の
先端103の間には間隙が生じ、プランジャバネ74の
付勢力はカムフォロワ62にはかからない。
【0069】カムフォロワ62はカム溝75に係合して
いるが、バネ64の力によりタイミングギア57の外周
方向に付勢されているので、カム溝75の外周方向側の
壁にカムフォロワ62の凸部99が接しつつタイミング
ギア57は回転する。
【0070】タイミングギア57の回転角検知壁98は
図14に示したような切り欠きを有するが、切り欠きの
端辺121をフォトインタラプタ65が検知すると装置
制御部はソレノイド72の通電を停止する。その結果、
プランジャ73はプランジャバネ74により矢印150
方向に付勢され、移動する。プランジャ73はカムフォ
ロワ62の先端103を押し、カムフォロワ62は支点
105を中心に回転する。プランジャバネ74の付勢力
はバネ64より十分強い力を与えられている。
【0071】回転することでカムフォロワ62の凸部9
9はカム溝75のカム分岐部82に入り、カムフォロワ
62はカム溝86に従って回転変位する。プランジャ7
3は、図示しないストッパにより吸引状態の位置から3
mmまで移動し停止する。カムフォロワ62の凸部10
0は排出カートリッジ選択部材63のカム溝102に係
合されている。
【0072】カムフォロワ62がプランジャバネ74の
付勢力により回転を始めカム分岐部82に入り込む回転
角(凸部100の直径1.5mmの2倍、ほぼ3mmの
動き)では、排出カートリッジ選択部材63は変位せぬ
ようにそのカム溝102の形状が構成されている。カム
溝102はカギ形状でありその初期位置付近は、図3に
示されるようにカムフォロワ62の支点105をほぼ中
心とした円弧形状(不感部)となっている。
【0073】また、カムフォロワ62と排出カートリッ
ジ選択部材63との係合点とカムフォロワ62の回転支
点105とを結ぶ線151と、カムフォロワ62と排出
カートリッジ選択部材63との係合点と排出カートリッ
ジ選択部材63の回転支点106とを結ぶ線152とが
なす角は75゜であり、直角に近い。
【0074】カムフォロワ62がカム分岐部82に入り
込む間は、カム溝102のこの円弧形状部をカムフォロ
ワ62が動くので、排出カートリッジ選択部材63は変
位しない。カムフォロワ62がカム分岐部82を通りカ
ム溝86に入ると、カムフォロワ62はカム溝86に従
って回転し、その結果、カム溝102の形状により排出
カートリッジ選択部材63は支点106を中心に回転し
変位する。排出カートリッジ選択部材63の先端部10
7は、ストッカ3の中央であるカートリッジ43の位置
に対応した位置に変位する。従って排出部材108は、
排出カートリッジ選択部材63の動きにより排出スライ
ダ70上をスライドし、ストッカ3の収納カートリッジ
の位置になる。
【0075】排出部材108がカートリッジ43の位置
になった後、さらにタイミングギア57は回転を継続
し、カム溝78に従って排出スライダ70は矢印110
方向に進行を始め、排出部材108の押し出し部114
がカートリッジ43を装置外へ押し出す。
【0076】その後、タイミングギア57のスイッチレ
バー駆動用のカム面79、スイッチレバー67に従い、
検知スイッチ69がオンする。装置制御部は、検知スイ
ッチ69のオンにより、駆動モータ37を停止し、その
後すぐ逆転させる。タイミングギア57は逆転し初期位
置までもどる。このとき、タイミングギア57のスイッ
チレバー駆動用のカム面79により検知スイッチ68が
オンすることで、制御部は初期位置を判断し駆動モータ
37を停止させる。
【0077】タイミングギア57を1回転させたときの
検知スイッチ68、69、フォトインタラプタ65のス
イッチパターンを示したのが図18である。図18上で
初期位置とは、停止領域124であり、そこから停止領
域133までタイミングギア57を回転させ、停止後す
ぐに逆転させ、初期位置である停止領域124へ戻した
のが上記動作である。
【0078】上記のカートリッジ排出後、タイミングギ
ア57が逆転し戻る際、フォトインタラプタ65が回転
角検知壁98の切り欠き端辺121を検知したら装置制
御部はソレノイド72を通電する。これによりカムフォ
ロワ62の凸部99がカム分岐部81、カム分岐部80
を通過する際の異音の発生を防止できる。通電せぬ場
合、プランジャバネ74によりカムフォロワ62は付勢
されているので、カム分岐部に飛び込み異音を発生する
ことになる。初期位置に達したらソレノイド72の通電
は停止される。
【0079】他の位置の収納カートリッジを排出する場
合も同様である。すなわち、最上段である第1のカート
リッジ41の場合は、カム分岐部80,81,82,8
3のすべてに入らぬようソレノイド72を通電したまま
とし、カム溝88にカムフォロワ62は案内される。第
2のカートリッジ42を排出する場合は、回転角検知壁
98の切り欠き端辺122を検出してソレノイド72の
通電を停止する。カムフォロワ62はカム分岐部83に
入りカム溝87に案内される。第4のカートリッジ44
を排出する場合は、回転角検知壁98の切り欠き端辺1
23に従い、ソレノイド72の通電を停止し、カムフォ
ロワ62はカム分岐部81からカム溝85に入る。第5
のカートリッジ45を排出する場合は、ソレノイド72
は最初から通電されず、カムフォロワ62はプランジャ
バネ74により付勢されカム分岐部80からカム溝84
に案内される。
【0080】以上説明のカートリッジ排出動作は、図1
8の停止領域124を初期位置として動作した。タイミ
ングギア57は矢印119の方向に動作し、停止領域1
33で停止、逆転し、停止領域124に戻った。本装置
では一個の駆動源であるモータ37でカートリッジの移
送と排出を可能にしている。またカートリッジ1が光デ
ッキ8に移送されているか否かに関わらず排出を可能と
するようにした。そのことについて以下に説明する。
【0081】タイミングギア57は全周を三分し、中央
にカートリッジ移送手段18を駆動する領域、その両側
にそれぞれカートリッジを排出する領域を有している。
図18において、カートリッジ移送手段18を駆動する
領域は図上で駆動領域136に対応し、カートリッジ排
出動作の領域は排出領域135及び排出領域137に対
応する。
【0082】カートリッジを光デッキ8に移送した場
合、移送していない場合、それぞれでカートリッジ排出
する場合、タイミングギア57の異なる領域を用いカー
トリッジは排出される。図18で示す排出領域135と
排出領域137である。前述したカートリッジ排出動作
では、カートリッジ移送手段18がカートリッジを光デ
ッキ8に移送していない状態において、カートリッジ排
出手段46を動作させた状態を述べた。前述の初期位置
は図18における停止領域124であり、動作領域は排
出領域135である。
【0083】カートリッジ移送手段18を動作させ、ス
トッカ3のカートリッジを光デッキ8に移送する場合の
動作初期位置は、同様に図18における停止領域124
である。この時の動作は、装置制御部がまず駆動モータ
37によりタイミングギア57を矢印120方向(図
3)に駆動する。タイミングギア57の外周の歯車はギ
ア58に対しては外周の一部にのみ歯を有する部分ギア
であり、回転を開始後にギア58と噛み合い始める。ギ
ア58が回転するとカートリッジ移送ラック60は矢印
145方向に動作し(図11)、選択されたストッカ3
の収納カートリッジを光デッキ8に移送する。移送終了
点ではタイミングギア57からギア58の噛み合いが外
れる。
【0084】その後、装置制御部は、図18に示す停止
領域125を検出(検知スイッチ68のオフ動作を検
出)して駆動モータ37を停止し、カートリッジ移送を
終了する。停止領域125内に機構は停止する。
【0085】この状態(停止領域125)でストッカ3
の収納カートリッジを排出する場合、使用領域は図18
における排出領域137が使用され、タイミングギア5
7は矢印120方向に回転する。排出カートリッジの選
択にはカム溝76(図14)が使用され、排出スライダ
70の動作はカム溝78の変位領域126(図13)に
従い動作する。駆動モータ37の回転方向、タイミング
ギア57の使用領域、スイッチ68、69の動作が異な
るほかは前記説明と同様の動作によりストッカ3の収納
カートリッジが排出される。
【0086】このように本装置は、移送と排出の動作に
1個の駆動モータ37のみを使用し、なおかつ、カート
リッジを光デッキ8に移送しているか否かに関わらず、
言い換えれば一つのカートリッジを記録再生部で演奏中
にも、またすべての収納カートリッジがストッカ3にあ
る場合も、どちらでもカートリッジ排出をモータ動作で
行うことを可能とする。また、カム溝を2ヶ所に形成す
るのみで、余分な部材や別の駆動源を要せずに可能とす
ることができた。
【0087】図13において、フロントカバーオープン
スライダ71はタイミングギア57のカム溝77に従い
動作する。フロントカバー50をオープンする場合、タ
イミングギア57を、機構停止位置が停止領域124の
場合は矢印119方向へ、機構停止位置が停止領域12
5の場合は矢印120方向へ回転させる。カム溝77に
よりフロントカバーオープンスライダ71は動作し、係
止フック117を解放しフロントカバー50が開く。
【0088】フロントカバーオープンスライダ71がほ
ぼ動作後にフォトインタラプタ65が回転角検知壁98
の端辺122ないし128を検知する。それにより制御
部は駆動モータ37を停止させ、さらに逆転させ、初期
位置まで戻す。フロントカバーオープンスライダ71を
動作させるカム溝77のその動作変位領域131、13
2(図15)は、ほぼカムフォロワ62がカム溝75、
76により変位する領域、つまり排出カートリッジを選
択する領域に一致する。
【0089】フロントカバー50のみを解放する動作で
は、排出カートリッジ選択後に排出スライダ70が動作
する変位領域126、127まで回転させずに端辺12
2ないし128を検知することで、タイミングギア57
を逆転させる。排出スライダ70は動作させない。タイ
ミングギア57の回転角上、排出カートリッジ選択領域
とドア解放領域を重ねることでタイミングギア57のサ
イズの小型化がはかれ、装置を大きくすることなく装置
側面にタイミングギア57を納めることができた(図
3)。
【0090】また、カートリッジ排出の際に、機構上、
排出動作の前に必ずフロントカバー50のオープン動作
が実行される。排出カートリッジを選択する機構動作と
フロントカバー50の解放動作が同時に実行される。も
しフロントカバー50の解放動作が手動であれば、収納
されたカートリッジを取り出す場合、操作者はまずスト
ッカ3前のフロントカバー50を手動で開き、次に排出
操作をする等の2度手間が必要となるが、本装置ではフ
ロントカバー解放動作が自動のため、フロントカバー5
0が閉じた状態であってもカートリッジ排出指示のキー
操作のみで所望のカートリッジの排出ができる。
【0091】さらに、フロントカバー50を開くことが
手動なら起こるであろう「フロントカバー50が閉じた
状態で収納カートリッジの排出操作を指示してしまい排
出カートリッジが閉状態のフロントカバー50に衝突す
る」等の事態は起こることがない。
【0092】また、カートリッジ排出機構中に付属して
設けた単純な機構でフロントカバー50を解放するの
で、別に専用のフロントカバー開閉機構を設けた場合と
比較すると、別駆動源でまずフロントカバー50を開く
等の複雑な機構を要せず、低コスト、省スペースで済ん
でいる。
【0093】フロントカバー50を解放した後、タイミ
ングギア57を逆転制御するときのフォトインタラプタ
65用の回転角検知壁98の切り欠き端辺122、12
8は、排出するカートリッジを選択する際の検知壁の切
り欠き端辺を共用している。フロントカバー解放動作の
回転検知のために専用スイッチを設けず共用化しローコ
スト省スペースである。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、排出するカートリッジの選択機構として、収納カー
トリッジの位置に対応した分岐を有するカム・カムフォ
ロワ・分岐における進路制御手段としてのソレノイドに
よる単純な機構とすることができた。分岐を有したカム
板は、駆動モータをカートリッジ移送手段と共用するこ
とができ、カートリッジ排出選択機構として専用モータ
を用いず、低コスト化が図れる。更に排出カートリッジ
選択時のカム分岐は、わずかな動作ストロークで進路を
切り替えることができ、モータより安価なソレノイド等
を使用することができ、低コスト省スペースが得られ
る。駆動源は、カートリッジ移送手段と共用のモータと
ソレノイドの2個とすることができ、安価に済む。
【0095】上記した本発明の請求項2によれば、カム
板に分岐カム部を形成し一体に検知スイッチ駆動部を設
け、その検知信号によりソレノイドを制御するようにし
たので、カム分岐方向へカムフォロワを送るタイミング
を正確にすることができ、カム分岐部間の間隔を狭める
ことができ、カム板の直径を小径にすることができ、装
置の小型化が可能になる。
【0096】上記した本発明の請求項3によれば、ソレ
ノイド採用時に問題となりがちな衝撃音であるソレノイ
ドの動作音をほぼなくすことができた。また、プランジ
ャがほぼ引き込まれた状態でソレノイドを通電するた
め、必要バネ力に対してソレノイドは比較的小容量、小
型、低駆動電圧にできコストダウンを可能とする。消費
電力も削減できる。また、プランジャの戻りをソレノイ
ド吸引で行っておらず、プランジャの戻りが確実にな
る。ソレノイドの吸引力を大きく使え安定した動作が得
られる。
【0097】上記した本発明の請求項4と請求項5によ
れば、排出カートリッジ選択時、カムフォロワがカム分
岐部に入り込む回転角で、従動する排出カートリッジ選
択部材が変位せぬように構成したことにより、付勢手段
の付勢力を低く設定でき、ソレノイドの容量を少なくで
き、低コストにできた。排出カートリッジ選択部材は安
定した動作が得られる。
【0098】上記した本発明の請求項6によれば、カム
フォロワと排出カートリッジ選択部材の位置関係によ
り、排出カートリッジ選択部材は、振動等の外乱による
力が掛かっても動作ミス等の生じにくい安定した動作が
得られる。
【0099】上記した本発明の請求項7によれば、カー
トリッジ排出手段の戻り時のソレノイド通電により、カ
ートリッジ選択手段においてカムフォロワがカム分岐部
が通過する際の異音の発生を防止できる。
【0100】上記した本発明の請求項8によれば、カー
トリッジ排出手段の戻り時にカム分岐部を検出しソレノ
イドを通電するようにしたので、ソレノイドはプランジ
ャが引き込まれる際の衝撃音がほとんど発生せずに済
む。
【0101】上記した本発明の請求項9によれば、フロ
ントカバーオープン部材の1部品のみを設けることで、
ストッカのカートリッジ挿入口前方に設けたフロントカ
バーの自動オープン機構を構成できる。これによりカー
トリッジ排出時に操作者が前もってフロントカバーを開
く操作を行わずに済む。フロントカバーが開ききる前に
カートリッジを排出してしまい衝突する等の事態を防止
できる。
【0102】上記した本発明の請求項10によれば、フ
ロントカバーオープン部材駆動カム部は、その変位タイ
ミングを排出カートリッジ選択動作領域内としたこと
で、カートリッジ排出前に必ずフロントカバーオープン
が実行されるよう構成でき、カートリッジ排出時フロン
トカバーが障害となり排出不能となることがない。カム
板(タイミングギヤ)の直径を小径にできる。フロント
カバーのみ開く動作では、分岐カム部の信号を共用する
ので、専用の検知スイッチを設ける必要がなく、低コス
トである。
【0103】上記した本発明の請求項11によれば、カ
ートリッジ移送手段と1個のモータを共用しつつ、カー
トリッジを移送しているかどうかに関わらずカートリッ
ジ排出手段をいつでも動作させることができる。駆動モ
ータの共用により、低コスト化が図れる。操作者は、演
奏中でもそれ以外でも好きなときにストッカ中のカート
リッジをモータ駆動により取り出すことができる。
【0104】上記した本発明の請求項12によれば、カ
ートリッジ排出手段とカートリッジ移送手段との機構動
作検知を3個の検知スイッチを用いて検出するようにし
たことで、少ないスイッチ数にもかかわらず装置制御部
は、電源投入時に装置がどんな状態かが判断でき、スム
ーズに初期状態に回復できるうえ、カートリッジ排出動
作ではスイッチを増やすことなくカム板の分岐カム部の
位置を正確に判断できる。フロントカバーのオープン動
作もこのスイッチ配列で行うことができる。低コストで
ある。
【0105】上記した本発明の請求項13によれば、カ
ートリッジ選択手段において、排出カートリッジ選択部
材の変位する量が大きい順にカム溝を配置することで、
変位量が大きいカム溝は回転角上早く変位を開始でき、
カム曲線の圧力角を減らすことができ、変位させるため
の負荷を少なくできた。またタイミングギア等カム板の
直径を小径にでき、装置小型化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、装置の機構
配置図であって、一部切り欠き平面図。
【図2】同装置の機構配置図であって、図1矢印48方
向から見た模式的な側面図。ストッカ3の最上段の光デ
ィスクカートリッジ1(第1のカートリッジ41)に対
応した位置にカートリッジ収容部14が移動した状態を
示す。
【図3】同装置の機構配置図であって、図1矢印48方
向から見た側面図。
【図4】同カートリッジと光ディスクを示す斜視図。
【図5】同装置の機構配置図であって、図1矢印48方
向から見た模式的な側面図。ストッカ3の上から2段目
のカートリッジ1(第2のカートリッジ42)に対応し
た位置にカートリッジ収容部14が移動した状態を示
す。
【図6】同装置の機構配置図であって、図1矢印48方
向から見た模式的な側面図。ストッカ3の上から3段目
のカートリッジ1(第3のカートリッジ43)に対応し
た位置にカートリッジ収容部14が移動した状態を示
す。
【図7】同装置の機構配置図であって、図1矢印48方
向から見た模式的な側面図。ストッカ3の上から4段目
のカートリッジ1(第4のカートリッジ44)に対応し
た位置にカートリッジ収容部14が移動した状態を示
す。
【図8】同装置の機構配置図であって、図1矢印48方
向から見た模式的な側面図。ストッカ3の最下段である
上から5段目のカートリッジ1(第5のカートリッジ4
5)に対応した位置にカートリッジ収容部14が移動し
た状態を示す。
【図9】同装置の機構配置図であって、図1矢印48方
向から見た模式的な一部切り欠き側面図。第1のカート
リッジ41への記録動作状態を示す。
【図10】同装置の斜視図であって、カートリッジの挿
入口部材4と挿入口33、開状態のフロントカバー5
0、遮蔽ケース34を示す。
【図11】同駆動モータ37からカートリッジ移送機構
18までのギア列を示す概略平面図。
【図12】同カートリッジ排出機構46、排出スライダ
70、タイミングギヤ57周辺を示す概略平面図。
【図13】同図3とは逆にタイミングギア57の裏面方
向から見た周囲の部品との関係を示す側面図。
【図14】同タイミングギヤ57の形状を示す側面図。
【図15】同タイミングギヤ57の形状を示し、図14
の裏面側から見た側面図。
【図16】同タイミングギア57と周囲の部品の関係を
抜き出した動作状態図。カムフォロワ62は初期位置に
ある。
【図17】同タイミングギア57と周囲の部品の関係を
抜き出した動作状態図。カムフォロワ62、排出カート
リッジ選択部材63は最下段のカートリッジに対応した
位置に変位している。
【図18】同タイミングギア57を1回転させたときの
検知スイッチ68、69、フォトインタラプタ65のス
イッチパターンを示した図。
【図19】同部品の配置関係図であり、図3に示される
箇所の分解斜視図。
【符号の説明】
1 カートリッジ 2 光ディスク 3 ストッカ 4 挿入口部材 5 カートリッジホルダ 8 光デッキ(記録再生部) 9 光ピックアップ 10 光ピックアップ駆動手段 11 ターンテーブル 14 カートリッジ収容部 18 カートリッジ移送手段 36 光デッキ昇降手段の駆動モータ 37 カートリッジ移送手段の駆動モータ 41 第1のカートリッジ 42 第2のカートリッジ 43 第3のカートリッジ 44 第4のカートリッジ 45 第5のカートリッジ 46 カートリッジ排出手段 50 フロントカバー 57 タイミングギア(カム板) 62 カムフォロワ 63 排出カートリッジ選択部材 65 フォトインタラプタ(検知スイッチ) 68 検知スイッチ 69 検知スイッチ 71 フロントカバーオープンスライダ(フロントカ
バーオープン部材) 72 ソレノイド 73 プランジャ 74 プランジャバネ(付勢手段) 77 フロントカバーオープンスライダの駆動カム溝
(カム部) 78 排出スライダ駆動用のカム溝 79 スイッチレバー駆動用のカム面 80 カム分岐部 81 カム分岐部 82 カム分岐部 83 カム分岐部 84 カム溝 85 カム溝 86 カム溝 87 カム溝 88 カム溝 89 カム分岐部 90 カム分岐部 91 カム分岐部 92 カム分岐部 93 カム溝 94 カム溝 95 カム溝 96 カム溝 97 カム溝 98 回転角検知壁 99 軸状凸部(フォロア部) 117 フロントカバー係止フック(フロントカバー係
止部材) 151 結線 152 結線
フロントページの続き (72)発明者 松村 朝之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 阿多口 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−235119(JP,A) 特開 昭64−66863(JP,A) 特開 平8−339602(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/30 G11B 17/04

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを内部に収納したカートリッ
    ジ複数を略平行に積層状に収納するストッカ、前記スト
    ッカに隣接しストッカのカートリッジの積層方向に移動
    し収納された各カートリッジそれぞれに対応した位置を
    とるカートリッジ収容部、前記ストッカ中の一つのカー
    トリッジを選択し前記カートリッジ収容部へ移送するカ
    ートリッジ移送手段、前記カートリッジ収容部に移送さ
    れたカートリッジ内の光ディスクを保持し記録再生する
    記録再生部、前記ストッカ中に収納したカートリッジを
    装置外へ排出するカートリッジ排出手段を有し、前記カ
    ートリッジ排出手段は、前記ストッカのカートリッジ収
    納数に対応して分岐したカム溝が形成され動作するカム
    板と、該カム溝に従動ないし介在部材を介して従動しそ
    の先端部がカートリッジ積層方向に変位する排出カート
    リッジ選択部材と、前記カム分岐における前記カム従動
    ないし介在部材の進路を制御する手段を有するディスク
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクを内部に収納したカートリッ
    ジ複数を略平行に積層状に収納するストッカ、前記スト
    ッカに隣接しストッカのカートリッジの積層方向に移動
    し収納された各カートリッジそれぞれに対応した位置を
    とるカートリッジ収容部、前記ストッカ中の一つのカー
    トリッジを選択し前記カートリッジ収容部へ移送するカ
    ートリッジ移送手段、前記カートリッジ収容部に移送さ
    れたカートリッジ内の光ディスクを保持し記録再生する
    記録再生部、前記ストッカ中に収納したカートリッジを
    装置外へ排出するカートリッジ排出手段を有し、前記カ
    ートリッジ排出手段は、前記ストッカのカートリッジ収
    納数に対応して分岐したカム溝が形成され回転動作する
    カム板と、一端を回転自在に支持され他端に前記カム溝
    に係合するフォロワ部を有し前記カム板に従動するカム
    フォロワと、前記カムフォロワに従動ないし介在部材を
    介して従動しカートリッジ積層方向に変位する排出カー
    トリッジ選択部材と、機構動作の検知スイッチと、前記
    カム分岐部に対応して前記検知スイッチを駆動するよう
    前記カム板に一体に形成された検知スイッチ駆動部と、
    前記カム溝の分岐方向へ向けて前記カムフォロワを付勢
    するソレノイドを含む分岐進路制御手段とを有し、装置
    制御部は前記カム板を動作させ、排出すべく指示された
    カートリッジに対応するカム溝への前記カム分岐を前記
    検知スイッチ駆動部による前記検知スイッチの信号によ
    り検出すると共にソレノイドを動作させることで、前記
    カムフォロワの前記フォロワ部を前記カム板のカム分岐
    方向に回転させ、該カムフォロワに従属動作する排出カ
    ートリッジ選択部材を排出すべき収納カートリッジに対
    応した位置となす、ことを特徴とするディスク記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクを内部に収納したカートリッ
    ジ複数を略平行に積層状に収納するストッカ、前記スト
    ッカに隣接しストッカのカートリッジの積層方向に移動
    し収納された各カートリッジそれぞれに対応した位置を
    とるカートリッジ収容部、前記ストッカ中の一つのカー
    トリッジを選択し前記カートリッジ収容部へ移送するカ
    ートリッジ移送手段、前記カートリッジ収容部に移送さ
    れたカートリッジ内の光ディスクを保持し記録再生する
    記録再生部、前記ストッカ中に収納したカートリッジを
    装置外へ排出するカートリッジ排出手段を有し、前記カ
    ートリッジ排出手段は、前記ストッカのカートリッジ収
    納数に対応して分岐したカム溝が形成され回転動作する
    カム板と、一端を回転自在に支持され他端に前記カム溝
    に係合するフォロワ部を有し前記カム板に従動するカム
    フォロワと、前記カム溝の分岐方向へ向けて前記カムフ
    ォロワを付勢する付勢手段と、前記カムフォロワに従動
    ないし介在部材を介して従動しカートリッジ積層方向に
    変位する排出カートリッジ選択部材と、機構動作の検知
    スイッチと、前記カム分岐部に対応して前記検知スイッ
    チを駆動するよう前記カム板に一体に形成された検知ス
    イッチ駆動部と、通電時前記付勢手段の付勢力を係止し
    て前記カムフォロワに前記付勢手段の付勢力を与えぬよ
    う動作するソレノイドとを有し、装置制御部は前記カム
    板を動作させ、排出すべく指示されたカートリッジに対
    応するカム溝への前記カム分岐部を前記検知スイッチ駆
    動部による前記検知スイッチの信号により検出すると共
    にソレノイドの通電を停止することで前記付勢手段によ
    る係止を解除し、前記カムフォロワの前記フォロワ部は
    前記カム板の回転及び付勢手段の付勢力に従いカム分岐
    部方向に回転し、該カムフォロワに従属動作する排出カ
    ートリッジ選択部材を排出すべき収納カートリッジに対
    応した位置となす、ことを特徴とするディスク記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記カムフォロワに従動するよう構成さ
    れた前記排出カートリッジ選択部材のその前記カムフォ
    ロワとの係合部は、前記カム分岐部で前記カムフォロワ
    が分岐方向に回転動作する際、カム分岐部に入り込む所
    定の動作角において前記排出カートリッジ選択部材が変
    位せぬ不感部が形成されていることを特徴とする請求項
    2または3記載のディスク記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記カムフォロワが前記カム分岐部に入
    り込む所定の動作角において前記排出カートリッジ選択
    部材が変位せぬ前記不感部は、前記カムフォロワを回転
    自在に支持する回転支点を中心とした円弧形状であるこ
    とを特徴とする請求項4記載のディスク記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記排出カートリッジ選択部材は、一端
    が回転自在に支持され他端が前記ストッカのカートリッ
    ジ積層方向に回転動作で変位するよう構成されるとき、
    前記カムフォロワと前記排出カートリッジ選択部材との
    係合点と前記カムフォロワの回転支点とを結ぶ線と、前
    記カムフォロワと前記排出カートリッジ選択部材との係
    合点と前記排出カートリッジ選択部材の回転支点とを結
    ぶ線がなす角は略直角であることを特徴とする請求項4
    記載のディスク記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記カム板は回転動作し所定動作を実行
    後逆転して動作初期位置に戻るよう装置制御部が駆動モ
    ータを制御するとき、装置制御部は前記カム板の戻り動
    作時にソレノイドを通電状態とすることを特徴とする請
    求項2または3記載のディスク記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記カム板は回転動作し所定動作を実行
    後逆転して動作初期位置に戻るよう装置制御部が駆動モ
    ータを制御するときに、逆転動作において、前記カムフ
    ォロワは逆転開始時に前記複数に分岐したカム溝の一つ
    に案内され排出すべく指示されたカートリッジに対応し
    た位置をなしているとき、該案内されているカム溝への
    カム分岐部に対応した前記検知スイッチ駆動部による検
    知スイッチの信号を検出し、該信号により装置制御部は
    ソレノイドを通電開始することを特徴とする請求項2ま
    たは3記載のディスク記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記ストッカのカートリッジ挿入口前方
    に複数のカートリッジ挿入口を覆う開閉自在のフロント
    カバーと、フロントカバーを閉状態にするフロントカバ
    ー係止部材と、該係止部材を変位させフロントカバーの
    係止を外すフロントカバーオープン部材と、前記カム板
    に形成されたフロントカバーオープン部材に係合するカ
    ム部とを有し、前記カム板の動作によりフロントカバー
    オープン部材が駆動されることを特徴とする請求項1記
    載のディスク記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記カム板に形成されたフロントカバ
    ーオープン部材駆動カム部は、前記カム板の動作初期位
    置から排出カートリッジ選択部材が排出すべく指示され
    たカートリッジに対応する位置に変位を完了する位置ま
    での動作範囲内に、前記フロントカバーオープン部材が
    変位する範囲が含まれることを特徴とする請求項9記載
    のディスク記録再生装置。
  11. 【請求項11】 光ディスクを内部に収納したカートリ
    ッジ複数を略平行に積層状に収納するストッカと、移動
    し前記ストッカに収納された各カートリッジそれぞれに
    対応した位置をとるカートリッジ収容部と、前記ストッ
    カから前記カートリッジ収容部へカートリッジを移送す
    るカートリッジ移送手段ならびにその駆動モータと、前
    記カートリッジ収容部に移送されたカートリッジ内の光
    ディスクを保持し記録再生する記録再生部と、前記スト
    ッカに収納されたカートリッジを装置外に排出するカー
    トリッジ排出手段とを有し、前記駆動モータの一方への
    回転方向をA方向としその逆をB方向とするとき、前記
    カートリッジ移送手段は、動作初期位置からその駆動モ
    ータをA方向に回転させることで前記ストッカから前記
    記録再生部へ前記カートリッジを移送し、その移送位置
    から前記駆動モータをB方向に回転させることで前記記
    録再生部から前記ストッカへカートリッジを戻し移送
    し、前記動作初期位置から前記駆動モータをB方向に回
    転させることで前記収納カートリッジ排出手段を動作さ
    せ、前記記録再生部へカートリッジを移送した前記移送
    位置からモータをA方向に回転させることで前記収納カ
    ートリッジ排出手段を動作させることを特徴とするディ
    スク記録再生装置。
  12. 【請求項12】 機構動作の検知スイッチとして3個の
    スイッチ、SW1、SW2、SW3を有し、そのスイッ
    チ駆動部と、装置制御部とを有し、スイッチ状態A[S
    W1=オン、SW2=オフ、SW3=オフ、(またはS
    W1=オフ、SW2=オン、SW3=オン)]で記録再
    生部へのカートリッジ移送待機状態を、スイッチ状態B
    [SW1=オン、SW2=オン、SW3=オフ、(また
    はSW1=オフ、SW2=オフ、SW3=オン)]で記
    録再生部へカートリッジを移送する途中状態を、スイッ
    チ状態C[SW1=オフ、SW2=オン、SW3=オ
    フ、(またはSW1=オン、SW2=オフ、SW3=オ
    ン)]で記録再生部へカートリッジを移送した状態を、
    スイッチ状態D[SW1=オフ、SW2=オフ、SW3
    =オンないしオフ、(またはSW1=オン、SW2=オ
    ン、SW3=オフないしオン)]でストッカ中のカート
    リッジ排出動作途中状態を、スイッチ状態E[SW1=
    オフ、SW2=オン、SW3=オン、(またはSW1=
    オン、SW2=オフ、SW3=オフ)]でカートリッジ
    移送待機状態でのストッカ中カートリッジの排出動作終
    了状態を、スイッチ状態F[SW1=オン、SW2=オ
    フ、SW3=オン、(またはSW1=オフ、SW2=オ
    ン、SW3=オフ)]で記録再生部へカートリッジを移
    送した状態でのストッカ中カートリッジの排出動作終了
    状態を、装置制御部が判断すると共に、1個のスイッ
    チ、SW3にて前記カム分岐位置を検出し、ソレノイド
    を動作させ、前記排出カートリッジ駆動部材を変位させ
    ることを特徴とする請求項2、3、11のいずれかに記
    載のディスク記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記カム板に形成された収納カートリ
    ッジそれぞれに対応したカム溝への分岐位置の順序は、
    排出カートリッジ選択部材の初期位置を前記ストッカの
    カートリッジ配列中一端のカートリッジに対応した位置
    付近としたとき、ストッカ他端のカートリッジに対応し
    た分岐から順に前記一端のカートリッジに対応した分岐
    へと配置してある請求項1〜3のいずれかに記載のディ
    スク記録再生装置。
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