JP2000152914A - 内視鏡用洗浄装置 - Google Patents

内視鏡用洗浄装置

Info

Publication number
JP2000152914A
JP2000152914A JP10332577A JP33257798A JP2000152914A JP 2000152914 A JP2000152914 A JP 2000152914A JP 10332577 A JP10332577 A JP 10332577A JP 33257798 A JP33257798 A JP 33257798A JP 2000152914 A JP2000152914 A JP 2000152914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
tank
endoscope
water
cleaning liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10332577A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuki Nagai
由紀 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP10332577A priority Critical patent/JP2000152914A/ja
Publication of JP2000152914A publication Critical patent/JP2000152914A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、電気分解により
得られる酸性水の効力を失うこと無しにその酸性水によ
り内視鏡を確実に洗浄できるようにした装置を提供する
ことにある。 【解決手段】本発明は、洗浄液タンク11に貯溜する洗
浄液を電気分解して酸性水を生成し、その酸性水を洗浄
液供給管16を通じて洗浄槽2に送液して内視鏡4の洗
浄を行うようにした内視鏡用洗浄装置において、上記洗
浄液タンク11、洗浄槽2、及び上記洗浄液タンク11
と洗浄槽2とを連通させる洗浄液供給管16を含む経路
で、少なくともその一部において、少なくとも上記電気
分解手段で生成された酸性水が接する表面部を塩化ビニ
ル系の材料で形成したものである。電解酸性水の効力を
維持したまま、電解酸性水を内視鏡4へ作用させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解酸性水生成部
を内蔵し、水を電気分解して生成した酸性液により洗浄
槽内に設置した内視鏡やその付属器具等を洗浄するよう
にした内視鏡用洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な内視鏡用洗浄消毒装置は、内視
鏡を設置する洗浄槽と、洗浄液タンク及び消毒液タンク
を備え、各々のタンクに貯蔵されている洗浄液と消毒液
を切り替えて洗浄槽に順次送液して、洗浄行程、消毒行
程及び濯ぎ行程の順で各工程を逐行することにより内視
鏡等を洗浄消毒するようになっている。この場合、消毒
前の洗浄における洗浄液と消毒後の洗浄における濯ぎ洗
浄水としては通常、水道水が用いられてきた。
【0003】しかし、清浄なものとされる水道水であっ
ても、程度の差こそあれ、各種の有機物や微生物が僅か
に存在するものである。従って、使用状況によっては微
生物が洗浄液タンク内で、その有機物を栄養源として増
殖することが考えられる。この様な状況で、仮に洗浄液
タンク内の水を使用し、消毒済みの内視鏡を濯ぎ洗浄し
たとき、再び汚染される虞がある。これは実際に臨床
上、許容できる程度の汚染のものであったとしても、厳
格な衛生管理が求められる最近の状況にあってはその程
度の汚染も極力回避することが望ましい。
【0004】この対策として日常の管理に加えて、例え
ば洗浄液タンク内に消毒液を導入する管路を設けて消毒
液を注入したり、洗浄液タンク内に加熱機構を設けて、
55〜65℃に加熱する等の滅菌処置を行うことが考え
られていた。
【0005】しかしながら、前者の対策、つまり洗浄液
タンク内に消毒液を導入する管路を設ける方式にあって
は多量に貯溜されている液中にある微生物を充分に死滅
させるには十分ではない。また、後者の対策、つまり洗
浄液タンク内に加熱機構を設けて、55〜65℃に加熱
する方式にあってはその加熱に長い時間がかかり迅速な
対応ができない。また、連続的に使用する場合には、水
温の低下により供給される水道水中の微生物の除去能力
が低下し、微生物の除去効果にはその使用状況に応じて
差が生じ、充分な効果を常に期待できるものではなかっ
た。
【0006】このような事情の下、洗浄液タンク内の水
道水を電気分解することによって生成された酸性水を濯
ぎ水に用いて滅菌処理できるようにしたのが、特開平6
−160号公報において提案されている。
【0007】しかし、酸性水を濯ぎに用いる場合には次
のような問題点があった。すなわち、酸性水は性状が不
安定であり、経時的及びタンパク質のような有機物質と
の接触等によって、その性状が著しく劣化する性質があ
り、また、電気分解すべき水道水の性状や、洗浄槽に貯
溜する酸性水の量や温度等の使用する状況によって劣化
の程度が大きく変わる。そこで、内視鏡を洗浄する酸性
水の性状をモニターするセンサ機構を組み込んだ装置が
特願平9−33669号の出願において提案されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平9−3
3669号の出願において提案されている内視鏡用洗浄
消毒装置にあっては、配管及び洗浄槽がプラスティック
や重合金属を材質として作られており、洗浄液タンクで
生成した酸性水を洗浄槽へ導入する際、配管及び洗浄槽
との接触において、その酸性水の性状が劣化することが
分かった。
【0009】つまり、従来の内視鏡用洗浄消毒装置にあ
っては、生成した酸性水の効力を十分に維持したまま、
洗浄槽へ酸性水を導入する有効な手段はなんら施されて
おらず、酸性水の利用が効率良くなされていないことに
なる。そこで、特に消毒後の濯ぎに酸性水を使用する場
合、その対策が必要になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題に着
目してなされたものであり、その目的とするところは、
電気分解手段を内蔵する内視鏡用洗浄装置において、水
を電気分解することにより得られる酸性水の効力を失う
こと無しに、その酸性水により内視鏡を確実に洗浄する
ことができるようにした装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、洗浄
槽と、洗浄液タンクと、洗浄槽に洗浄液タンクを接続す
る配管とを有し、洗浄液タンクに貯溜する洗浄液を電気
分解して酸性水を生成する電気分解手段を設け、その洗
浄タンクに貯溜されている酸性水を上記配管を通じて洗
浄槽に送液して内視鏡の洗浄を行うようにした内視鏡用
洗浄装置において、上記洗浄液タンク、洗浄槽、及び上
記洗浄液タンクと洗浄槽とを連通させる配管を含む経路
で、少なくともその一部において、少なくとも上記電気
分解手段で生成された酸性水が接する表面部を塩素を含
む材料で形成したものである。本発明は、少なくとも上
記電気分解手段で生成された酸性水が接する表面部を塩
化ビニル系の材料で形成したことにより、酸性水の効力
を維持したまま、酸性水を内視鏡へ作用させることがで
きる。電気分解手段を内蔵した内視鏡用洗浄装置の狙い
である消毒効果と汚染防止を十分に達成することが可能
である。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1実施形態] (構成)図1乃至図3を参照して、本発明の第1実施形
態に係る内視鏡用洗浄消毒装置を説明する。図1におい
て、符号1は装置本体であり、この装置本体1内の上部
には洗浄槽2が配置されている。洗浄槽2には上部開口
を開閉するカバー3が設けられている。洗浄槽2の内部
には内視鏡4を載置する棚5が設けられている。洗浄槽
2の内部中央には図示しないモータによって回転させら
れる洗浄用ノズル6が設けられている。さらに、洗浄槽
2の内部の側方部位には消毒液注入用ノズル7が設けら
れ、この消毒液注入用ノズル7と反対側に位置する部位
には管路送液コネクタ8が設けられている。この管路送
液コネクタ8は図示しないアダプタ用チューブ等を用い
て内視鏡4内の管路に接続される。
【0013】この装置本体1内下部には洗浄液タンク1
1と消毒液タンク12が配置されている。洗浄液タンク
11には導入管13を通じて給水源、例えば水道の蛇口
14に接続されている。そして、洗浄液タンク11は水
道から水道水の供給を受け、これを洗浄液として貯溜す
る。導入管13の途中には給水を制御する電磁式の第1
の切換え弁15が介挿されている。この第1の切換え弁
15は洗浄液タンク11に洗浄液が所定量だけ溜まると
自動的に閉じて、それ以上の給水を止める。
【0014】導入管13には上記蛇口14に接続する管
路の他に、添加口20を接続する管路が分岐している。
添加口20は洗浄液タンク11内に、電気分解される水
道水の導電性を増す添加剤、例えば塩化ナトリウム(Na
Cl)を添加する際の注入口として利用される。尚、この
添加口20は例えば洗浄液タンク11内の洗浄消毒等の
必要があるときに洗浄剤や消毒剤を添加する場合にも使
用できる。
【0015】上記洗浄液タンク11の底部には洗浄液供
給管16と第1の排出管17が接続されている。洗浄液
供給管16の途中には洗浄液ポンプ18が設けられてい
る。洗浄液供給管16はその洗浄液ポンプ18より下流
側の部位で2つの管路に分岐し、その一方の分岐管16
aは前述したノズル6に接続され、他方の分岐管16b
は後述する第3の切換え弁27を介して前述した管路送
液コネクタ8に接続される。第1の排出管17の途中に
は排出用電磁弁19が設けられている。
【0016】上記消毒液タンク12は排出導入管21を
通じて洗浄槽2の底部に接続されている。排出導入管2
1の途中には第2の切換え弁22が介挿されている。第
2の切換え弁22は電磁式の切換え弁であり、この第2
の切換え弁22は通常、遮断しているが、洗浄槽2の中
にある消毒液を消毒液タンク12へ戻すときの還流と、
洗浄槽2に戻さずに外部に排出するときの第2の排出管
23への接続との管路切り換えを行うものである。第2
の排出管23の途中には排出ポンプ24が設けられてい
る。
【0017】また、消毒液タンク12の底部には消毒液
供給管25が接続されており、この消毒液供給管25の
途中には消毒液ポンプ26が設けられている。消毒液供
給管25はその消毒液ポンプ26よりも下流側が2つの
管路に分岐しており、その一方の分岐管25aは前述し
た消毒液注入用ノズル7に接続され、他方の分岐管25
bは第3の切換え弁27を介して前述した管路送液コネ
クタ8に接続されている。第3の切換え弁27は管路送
液コネクタ8に対する分岐管16b,25bの接続を選
択するものである。
【0018】一方、上記洗浄液タンク11内には電気分
解により洗浄液を酸性液とする電気分解手段が組み込ま
れている。この電気分解手段は図2で示す如くに構成さ
れている。上記洗浄液タンク11内には天井部を残して
その内部が無機化合物のみを通過させる隔膜31が配置
され、この隔膜31によって洗浄液タンク11内を2槽
に仕切っている。一方の槽32には陽極33が設けられ
ており、他方の槽34には陰極35が設けられている。
陽極33側の槽32の底部には上述した洗浄液供給管1
6が接続され、陰極35側の槽34の底部には上述した
第1の排出管17が接続されている。上記導入管13は
陰極35側の槽34に対応した天井の部位に位置して開
口し、陰極35側の槽34内に水道水を流下するように
接続されている。このため、導入管13を通じて供給さ
れる水道水は陰極35側の槽34に一旦入り、隔膜31
を透過して他方の槽32にも入る。
【0019】両電極33,35には直流電源36によっ
て直流電圧が印加される。このときの印加電圧は可変抵
抗器37によって調整可能である。可変抵抗器37によ
り電極33,35の間の印加電圧を調整し、陽極33側
の槽32において、pHが2〜3の酸性水が生成され、
陰極35側の槽34において、苛性水が生成する。
【0020】以上のような構成において、本発明は装置
本体1内の洗浄液タンク11から洗浄槽2までの経路の
部分が極力、塩化ビニルまたは通常の塩化ビニルよりも
塩素含有率を高めた特殊塩化ビニルなどの塩化ビニル系
の材料を用いて形成されている。すなわち、図3におい
て、ハッチングを付与して示した経路の部分が塩化ビニ
ル系等の塩素を含む材料を用いて形成されている。つま
り、洗浄液タンク11、洗浄液供給管16(両方の分岐
管16a,16bを含む。)、及び洗浄槽2の全てが塩
素を含む材料を用いて作られている。
【0021】この経路中においての洗浄液ポンプ18、
洗浄用ノズル6、第3の切換え弁27、管路送液コネク
タ8、及びこの管路送液コネクタ8に接続される図示し
ないアダプタ用チューブ等も同じように塩化ビニル系の
材料を用いて形成することが望ましいが、この部分につ
いては特に塩化ビニル系の材料を用いなくてもよい。
【0022】また、塩化ビニル系の材料を用いて形成す
る形態としては少なくとも酸性水が接する表面部が塩化
ビニル系の材料で形成すれば足りる。もちろん、経路の
構成部材の全てを塩化ビニル系の材料で作ってもよい
し、経路の構成部材の内面のみに塩化ビニル系の材料の
ライニングを施したものでもよい。さらには経路中に塩
化ビニル系の材料で形成した添加部材を邪魔にならない
場所に追加的に配設するようにしてもよい。
【0023】(作用)まず、この洗浄消毒装置の一般的
な作用を説明する。予め、水道蛇口14及び第1の切換
え弁15を開き、導入管13を通じて洗浄液タンク11
に水道水を導入して洗浄液タンク11内を水道水で満た
んにする。水道水と同時または事後的に添加口20から
洗浄液タンク11内の洗浄水中に、電気分解される洗浄
水の導電性を増す添加剤として、塩化ナトリウム(NaC
l)を添加する。
【0024】洗浄液タンク11内に溜められた洗浄水は
隔膜31で仕切られた各槽32,34にわたり貯水され
ている。そこで、陽極33と陰極35の間に直流電圧を
印加し、洗浄水の電気分解を行う。その結果、陽極33
側に位置する槽32には酸性水が生成され、陰極35側
に位置する槽34には苛性水が生成する。このときの印
加電圧を可変抵抗器37によって調整することにより陽
極33側に位置する槽32において生成する酸性水のp
Hが2〜3になるようにする。この酸性水を洗浄水とし
て用いる。また、洗浄水は陰極35側の槽34から陽極
33側に位置する槽32へ流れるため、洗浄水中に有機
物等が含まれていると、それは隔膜31で極力濾過する
ことができる。陰極35側に位置する槽34に生成した
苛性水は第1の排出管17を通じて排出することにな
る。
【0025】一方、洗浄槽2の棚5に洗浄消毒をしよう
とする対象の内視鏡4を載置し、図示しないアダプタ用
チューブを介して管路送液コネクタ8に内視鏡4の管路
を接続する。そこで、最初に洗浄が行われる。洗浄液ポ
ンプ18を作動し、洗浄液タンク11に予め貯溜されて
いた酸性水の洗浄液を洗浄液供給管16を通じて洗浄用
ノズル6および管路送液コネクタ8に送り込み、そのノ
ズル6から内視鏡4の外表面に洗浄液を吹き付けて洗浄
する。さらに、管路送液コネクタ8からアダプタ用チュ
ーブを通じて内視鏡4の管路内を洗浄する。
【0026】このとき、第2の切換え弁22は第2の排
出管23に排出導入管21を接続した状態にあり、この
状態で、排出ポンプ24を作動させるので、洗浄槽2の
底に落ちる洗浄水は順次排出される。これに連動して前
述した排出用電磁弁19が開き、苛性水を排出させるた
め、洗浄槽2から排出される洗浄水と混合して第1の排
出管17を通じて排出する。苛性水と酸性水が混和して
中和し、通常の水に戻るので、環境を損ねることがな
い。
【0027】この消毒前の洗浄工程では酸性水での予備
洗い、洗剤を混入しての本洗い、酸性水での濯ぎ洗いが
順次行われる。消毒前の洗浄工程では、洗浄液タンク1
1内の洗浄水の電気分解を行わずに水道水そのままでの
予備洗い、洗剤を混入しての本洗い、水道水そのままで
の濯ぎ洗いを行ってよい。もちろん、生成した苛性水を
用いて、これらの消毒前の洗浄を行うようにしてもよ
い。
【0028】以上の洗浄工程終了後に消毒工程が行われ
る。この消毒工程では洗浄水供給動作を停止するととも
に洗浄槽2内の洗浄液を排出した後、第2の切換え弁2
2を閉じ、消毒液ポンプ26を作動させることにより消
毒液供給管25を通じて消毒液注入用ノズル7から消毒
液を洗浄槽2に供給する。そして、この洗浄槽2に貯溜
された消毒液中に内視鏡4を浸漬させると共に、管路送
液コネクタ8からアダプタ用チューブを通じて内視鏡4
の管路内にも消毒液を供給する。内視鏡4が消毒液によ
って浸漬される状態を暫く維持することにより、内視鏡
4の外表面およびその管路内共に消毒することができ
る。この消毒が終了したら第2の切換え弁22を消毒液
タンク12側に切り換え、排出導入管21を通じて消毒
液タンク12へ消毒液を回収する。これにより一連の消
毒工程を終了する。
【0029】この後、消毒液の濯ぎ洗浄工程が行われ
る。この濯ぎ洗浄工程の動作は前述した消毒前の洗浄工
程においての洗剤なしの洗浄水のみによる洗浄と同様な
ものである。つまり、洗浄液ポンプ18を作動し、洗浄
液タンク11内に予め貯溜されていたpHが2〜3の酸
性水(濯ぎ水)を洗浄液供給管16を通じて洗浄用ノズ
ル6および管路送液コネクタ8に送り込み、そのノズル
6から内視鏡4の外表面に洗浄液を吹き付けて濯ぎ洗浄
し、さらに、管路送液コネクタ8からアダプタ用チュー
ブを通じて内視鏡4の管路内を濯ぎ洗浄する。このと
き、第2の切換え弁22は排出導入管21を第2の排出
管23に接続しており、排出ポンプ24が作動するの
で、洗浄槽2に落ちる洗浄水は順次排出される。また、
この排出される洗浄水は前述した洗浄液タンク11にお
ける陰極35側の槽34から排出される苛性水と合わさ
れて第1の排出管17を通じて排出する。ここにおいて
も排出される苛性水と酸性水の量が略一致し、中和し
て、通常の水に戻る。従って、環境を損ねることがな
い。
【0030】この濯ぎ洗浄工程において、洗浄液タンク
11で生成した酸性水による抗菌スペクトルによって、
水道水中の微生物が死滅・除去できる。また、その酸性
水の酸性度による殺菌力に加え、水道水中の塩素イオン
の活性化や、微量ながらオゾンの発生もあって、かなり
の抗菌スペクトルを示す。従って、消毒済みの内視鏡4
が濯ぎ洗浄時において再び汚染される虞がない。また、
洗浄消毒後に濯ぎ用として用いる酸性水には雑菌が残留
していないから、その後の乾燥が仮に不十分であって
も、雑菌が再び繁殖するようなことがない。
【0031】また、添加口20を通じて、電気分解すべ
き水道水に導電性を増す添加剤として塩化ナトリウム
(NaCl)を添加し、また、その流入量に応じてその水道
水に塩化ナトリウム(NaCl)を添加するので、その水道
水の導電性が増し、効率のよい電気分解を行わせること
ができる。
【0032】また、この第1実施形態において、洗浄液
タンク11から洗浄槽2までの経路の少なくとも内面部
分が塩化ビニル系の材料を用いて形成されているので、
この部分が他のプラスティックやSUS等の金属等で作
られた従来のものと比べて、接触することによる酸性水
の劣化が十分に抑えられる。これは現実の作用として確
認できたものであるが、その理由は酸性水中の塩素濃度
低下が抑えられることによるものと推定される。すなわ
ち、塩化ビニル系の重合体の脱塩素反応(塩化ビニルが
光等で分解して塩素を生じること)によって、酸性水中
の塩素濃度が補われ、塩素濃度が低下し難くなり、特に
有機物質と接触しても酸性水の性状が著しく劣化するこ
とがないというものである。
【0033】(効果)本実施形態によれば、電解酸性水
生成部を内蔵する内視鏡洗浄消毒装置において、酸性水
の効果を失うこと無しに内視鏡4に作用させることが可
能であるため、洗浄水により内視鏡4をより確実に滅菌
処置ができ、さらに再汚染防止が図られるという効果が
ある。また、経路の内表面を塩化ビニル系の材料でライ
ニングするようにしたものでは既に設計された構成部分
へ容易に適応させることが可能であるため、構成部材の
大きな設計変更をせずに実現できると言う利点がある。
また、設計変更が不要であるため、各パーツがもともと
有する強度や耐性等の機能を充分に発揮することができ
る。
【0034】[第2実施形態]図4を参照して、本発明
の第2実施形態に係る内視鏡用洗浄消毒装置を説明す
る。
【0035】(構成)基本的な構成は、前述した第1実
施形態と同様である。但し、酸性水を生成する洗浄液タ
ンク11から洗浄槽2までの管路の一部分(ハッチング
を付与した部分)のみを塩化ビニル系の材料で作り、ま
たはその部分の内表面のみを塩化ビニル系の材料でライ
ニングを施した構成となっている。
【0036】(作用・効果)経路の内表面を塩化ビニル
系の材料で作り、またはライニングすることによる酸性
水の性状劣化防止に対する作用と効果は、前述した第1
実施形態と同様である。
【0037】[第3実施形態]図5を参照して、本発明
の第3実施形態に係る内視鏡用洗浄消毒装置を説明す
る。
【0038】(構成)基本的な構成は前述した第1実施
形態と同様である。但し、酸性水を生成する洗浄液タン
ク11の部分(ハッチングを付与した部分)のみが塩化
ビニル系の材料を用いて作り、またはその内表面部分が
塩化ビニル系の材料をライニングした構成となってい
る。
【0039】(作用・効果)酸性水劣化防止等の作用・
効果は前述した第2実施形態におけるものと同様であ
る。さらに、ライニングするものにあっては既に設計さ
れた構成部分へ容易に適応させることが可能であるた
め、構成部材の大きな設計変更をせずに実現できると言
う利点があり、また、設計変更が不要であるため、各パ
ーツがもともと有する強度や耐性等の機能を充分に発揮
することができる。
【0040】[第4実施形態]図6を参照して、本発明
の第4実施形態に係る内視鏡用洗浄消毒装置を説明す
る。
【0041】(構成)基本的な構成は前述した第1実施
形態と同様である。但し、酸性水を生成する洗浄液タン
ク11から洗浄槽2までの管路(ハッチングを付与した
部分)の部分のみを特殊塩化ビニル材質を用いて作り、
またはその内面にのみに特殊塩化ビニルライニングを施
した構成となっている。
【0042】(作用)特殊塩化ビニル材質を用い、また
は特殊塩化ビニルをライニングすることによる酸性水の
性状劣化防止に対する効果は第1実施形態と同様であ
る。
【0043】(効果)第4実施形態における本発明の効
果は第1実施形態と同様である。これに加えて、ライニ
ングするものでは、構成部材の大きな設計変更をせずに
実現化できると言う利点もある。さらに、ライニングの
施工は既に設計された構成部分へ適応することが可能で
あるため、各パーツがもともと有する強度や耐性等の機
能を充分に発揮することができる。
【0044】[第5実施形態]図7を参照して、本発明
の第5実施形態に係る内視鏡用洗浄消毒装置を説明す
る。
【0045】(構成)基本的な構成は第1実施形態と同
様である。但し、洗浄槽2(ハッチングを付与した部
分)の部分のみを特殊塩化ビニル材質を用いて作り、ま
たはその内面にのみを特殊塩化ビニルライニングを施し
た構成となっている。
【0046】(作用・効果)本実施形態による酸性水の
性状劣化防止に対する作用は前述した第1実施形態と同
様であり、また、ライニングするものにおける効果は前
述した第4実施形態と同様である。
【0047】尚、本発明の洗浄には消毒後の濯ぎ洗浄を
含み、特に濯ぎ洗浄に好適するものである。前述した各
実施形態のものでは洗浄のほかに消毒を行っているが、
洗浄のみを行う内視鏡用洗浄装置の場合にも本発明を適
用することができることは勿論である。
【0048】<付記> 1.洗浄槽と、洗浄液タンクと、洗浄槽に洗浄液タンク
を接続する配管とを有し、洗浄液タンクに貯溜する洗浄
液を電気分解して酸性水を生成する電気分解手段を設
け、その洗浄タンクに貯溜されている酸性水を上記配管
を通じて洗浄槽に送液して内視鏡の洗浄を行うようにし
た内視鏡用洗浄消毒装置において、上記洗浄液タンク、
洗浄槽、及び上記洗浄液タンクと洗浄槽とを連通させる
配管を含む経路で、少なくともその一部において、少な
くとも上記電気分解手段で生成された酸性水が接する表
面部を塩素を含む材料、例えば塩化ビニル系の材料で形
成したことを特徴とする内視鏡用洗浄消毒装置。
【0049】2.第1項の内視鏡用洗浄消毒装置におい
て、洗浄液タンクを塩化ビニル系の材料で形成し、また
は、その洗浄液タンクの内面のみに塩化ビニル系の材料
のライニングを施したことを特徴とするもの。
【0050】3.第1項の内視鏡用洗浄消毒装置におい
て、管路を塩化ビニル系の材料で形成し、または、その
管路の内面のみに塩化ビニル系の材料のライニングを施
したことを特徴とするもの。
【0051】4.第1項の内視鏡用洗浄消毒装置におい
て、洗浄槽を塩化ビニル系の材料で形成し、またはその
洗浄槽の内面のみに塩化ビニル系の材料のライニングを
施したことを特徴とするもの。
【0052】5.第1〜4項の内視鏡用洗浄消毒装置に
おいて、上記経路に含まれた弁装置、送液ポンプ、ノズ
ルまたはコネクタなどの機器の少なくとも酸性水が接す
る表面部を塩化ビニル系の材料で形成したことを特徴と
するもの。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、洗
浄液タンクや洗浄槽、ならびに洗浄液タンクと洗浄槽を
連通させる管路などの経路に特殊塩化ビニルを施すこと
により、従来装置のものに比べて、酸性水の接触による
性状の劣化を充分に抑え得る。このため、電気分解で得
られる酸性水の効力を失うこと無しに内視鏡をより確実
に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の内視鏡用洗浄消毒装置の全体的
な構成の説明図である。
【図2】同じく第1実施形態の内視鏡用洗浄消毒装置の
洗浄タンク付近の構成を概略的に示した説明図である。
【図3】同じく第1実施形態の内視鏡用洗浄消毒装置の
全体的な構成を概略的に示す説明図である。
【図4】第2実施形態の内視鏡用洗浄消毒装置の全体的
な構成を概略的に示す説明図である。
【図5】第3実施形態の内視鏡用洗浄消毒装置の全体的
な構成を概略的に示す説明図である。
【図6】第4実施形態の内視鏡用洗浄消毒装置の全体的
な構成を概略的に示す説明図である。
【図7】第5実施形態の内視鏡用洗浄消毒装置の全体的
な構成を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
1…装置本体、2…洗浄槽、11…洗浄液タンク、13
…導入管、14…蛇口、16…洗浄液供給管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA12 AB03 AB45 BB02 BB22 BB62 BB89 BB92 BB94 BB96 CA01 CB12 CC01 CD22 4C058 AA12 BB07 CC04 CC05 CC06 JJ06 JJ07 4C061 AA00 BB00 CC00 DD00 GG07 GG09 GG10 JJ01 JJ11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄槽と、洗浄液タンクと、洗浄槽に洗浄
    液タンクを接続する配管とを有し、洗浄液タンクに貯溜
    する洗浄液を電気分解して酸性水を生成する電気分解手
    段を設け、その洗浄タンクに貯溜されている酸性水を上
    記配管を通じて洗浄槽に送液して内視鏡の洗浄を行うよ
    うにした内視鏡用洗浄装置において、 上記洗浄液タンク、洗浄槽、及び上記洗浄液タンクと洗
    浄槽とを連通させる配管を含む経路で、少なくともその
    一部において、少なくとも上記電気分解手段で生成され
    た酸性水が接する表面部を塩素含有材料で形成したこと
    を特徴とする内視鏡用洗浄装置。
JP10332577A 1998-11-24 1998-11-24 内視鏡用洗浄装置 Withdrawn JP2000152914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10332577A JP2000152914A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 内視鏡用洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10332577A JP2000152914A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 内視鏡用洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000152914A true JP2000152914A (ja) 2000-06-06

Family

ID=18256490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10332577A Withdrawn JP2000152914A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 内視鏡用洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000152914A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069679A (ja) * 2000-08-28 2002-03-08 Hiroichi Shioda オゾナイザー
JP2002176962A (ja) * 2000-12-12 2002-06-25 Fukushima Industries Corp 食材洗浄装置
JP2002345749A (ja) * 2001-05-25 2002-12-03 Olympus Optical Co Ltd 洗滌滅菌装置
JP2008302181A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Mayumi Kaneko 内視鏡全管路洗浄具
CN102389581A (zh) * 2011-11-17 2012-03-28 深圳市锦瑞电子有限公司 消毒机
CN102424979A (zh) * 2011-11-17 2012-04-25 深圳市锦瑞电子有限公司 内窥镜消毒机的酸性氧化还原电位水生成装置及其生成方法
CN104801504A (zh) * 2015-04-26 2015-07-29 王红玲 手术器械清洗机
CN113857137A (zh) * 2021-08-27 2021-12-31 无锡华纳医疗科技有限公司 全自动内窥镜清洗机

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069679A (ja) * 2000-08-28 2002-03-08 Hiroichi Shioda オゾナイザー
JP2002176962A (ja) * 2000-12-12 2002-06-25 Fukushima Industries Corp 食材洗浄装置
JP2002345749A (ja) * 2001-05-25 2002-12-03 Olympus Optical Co Ltd 洗滌滅菌装置
JP4727845B2 (ja) * 2001-05-25 2011-07-20 オリンパス株式会社 洗滌滅菌装置
JP2008302181A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Mayumi Kaneko 内視鏡全管路洗浄具
CN102389581A (zh) * 2011-11-17 2012-03-28 深圳市锦瑞电子有限公司 消毒机
CN102424979A (zh) * 2011-11-17 2012-04-25 深圳市锦瑞电子有限公司 内窥镜消毒机的酸性氧化还原电位水生成装置及其生成方法
CN102424979B (zh) * 2011-11-17 2015-04-08 深圳市锦瑞电子有限公司 内窥镜消毒机的酸性氧化还原电位水生成装置及其生成方法
CN104801504A (zh) * 2015-04-26 2015-07-29 王红玲 手术器械清洗机
CN104801504B (zh) * 2015-04-26 2016-11-30 王红玲 手术器械清洗机
CN113857137A (zh) * 2021-08-27 2021-12-31 无锡华纳医疗科技有限公司 全自动内窥镜清洗机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5932171A (en) Sterilization apparatus utilizing catholyte and anolyte solutions produced by electrolysis of water
KR100543138B1 (ko) 의료용구의살균세정방법및그장치
US20050126927A1 (en) Water supply system for an aircraft
JP2002512875A (ja) 水中の塩化ナトリウムからの生物負荷の存在下での活性塩素の生成
JP4359284B2 (ja) 内視鏡カメラ機器等の洗浄殺菌方法及び装置
JP2007209859A (ja) 医療用洗浄殺菌装置の排水処理方法および排水処理装置。
US7964546B2 (en) Endoscope cleaning method and washing machine
CA2475443C (en) Method for sterilisation and cleaning of water supply systems, in particular in swimming and bathing pool units and device for carrying out the same
JP2007267974A (ja) 内視鏡用洗浄消毒装置
JP2000152914A (ja) 内視鏡用洗浄装置
CN113181392A (zh) 具有消毒功能的工作站
JPH11235378A (ja) 電解水手洗器
JP3199455B2 (ja) 内視鏡用洗浄装置
JPH07171101A (ja) 内視鏡の洗浄方法とその装置
JPH08323307A (ja) 器具洗浄装置
KR101066832B1 (ko) 이온수 비데
JP3495632B2 (ja) 洗浄機
KR200353265Y1 (ko) 소독장치를 구비한 정수기
CN210020471U (zh) 一种消毒车
JP2001340822A (ja) ビール配管の洗浄方法及びビールサーバの洗浄装置
JP2005336856A (ja) トイレ装置
JP3747337B2 (ja) 食器の洗浄・殺菌方法及び装置
KR20070088410A (ko) 의료기기 및 진료기구 살균 세척기
JPH10225440A (ja) 内視鏡用洗浄装置
WO2009154302A1 (ja) 殺菌水を用いた殺菌・洗浄システムにおいて使用される送水ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060207