JP3494329B2 - コイル状巻取体の端面加熱装置 - Google Patents
コイル状巻取体の端面加熱装置Info
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Description
いて、圧延材の巻き取り/巻き戻しを行うコイラーに係
わり、更に詳しくは、コイル状巻取体の端面加熱装置に
関する。
では、図5(A)に模式的に示すように、粗圧延機で3
0〜50mm厚のバーまで圧延し、次いで仕上圧延機で
更に数mm厚のストリップまで圧延する。この場合、粗
圧延完了後、仕上圧延が完了するまでの時間が長く、バ
ーの後端が先端に比較して低温になり、均一な仕上加工
が困難になる問題点があった。
に、粗圧延後のバーをコイル状に巻き取り、それを巻き
戻しながら仕上圧延する方法が既に開示されている(特
公昭51−26317号)。この方法により、バー全体
の冷却を防止し、かつ粗圧延における後端から仕上圧延
するので、バーの先後端の温度差をほぼ同一にすること
ができる。
較して、コイル端部は冷えやすく、そのため幅方向の温
度の均一化が困難な問題点があった。そこで、この問題
を解決するために、コイルを熱シールドパネルで保温
しながら移送する方法(特表平5−503040号)、
コイルの端面を加熱する方法(特開平7−51726
号)等が提案されている。
3040号の手段では、コイル端面全体を熱シールドパ
ネルで保温するため、特殊な移送機構を必要とし、かつ
幅方向の位置決めができない問題点があった。すなわ
ち、コイルの巻き取りの際にはコイル両端をガイドする
ガイド板(センタリング装置)が必要になるが、このガ
イド板を設けると、熱シールドパネルを切り欠く必要が
あり、熱シールドパネルの有効面積が大幅に少なくな
り、十分な熱シールド(熱遮蔽)ができなくなる問題点
があった。
は、バーナを用いてコイルの端面を積極的に加熱するの
で十分な加熱はできるが、やはり幅方向の位置決めがで
きないため、バーナにコイル端が接触してバーナを損傷
させるおそれがあった。更に、従来の手段では、巻き取
り中に不良コイルが発生しても、熱シールドパネルやバ
ーナにより、不良コイルの取り出しが困難である問題点
があった。
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、コイ
ル端をガイドしながらコイル端を加熱することができ、
巻き取り時の振動及び衝撃やコイル端との接触により加
熱装置が損傷するおそれがなく、かつ不良コイルを容易
に取り出すことができるコイル状巻取体の端面加熱装置
を提供することにある。
延材を芯なしでコイル状に巻き取る巻き取り機構と、熱
間圧延材を巻き取る際に熱間圧延材の両端位置をガイド
する一対のガイド板と、を備えた装置において、ガイド
板と異なる位置でコイル端部に対峙してコイル端部を加
熱する平板状のヒータパネルと、ヒータパネルを熱間圧
延材の幅方向に移動させるヒータ移動装置と、を備え、
ヒータ移動装置は、コイル中心よりも上流側上部に幅方
向に水平に伸びたレールフレームと、一端部に前記ヒー
タパネルが取り付けられ前記レールフレームに支持され
幅方向に水平移動するスライダーフレームとを有し、ヒ
ータパネルをガイド板よりも外側に常に位置させ、かつ
不良コイル取出し時には、ヒータパネルを幅方向に大き
く後退させるようになっている、ことを特徴とするコイ
ル状巻取体の端面加熱装置が提供される。
なる位置でコイル端部に対峙してコイル端部を加熱する
平板状のヒータパネルを備えているので、コイル端をガ
イドしながら、ヒータパネルによりコイル端を加熱する
ことができる。また、このヒータパネルは、ヒータ移動
装置によりガイド板よりも常に外側に位置するので、ガ
イド板により熱間圧延材の両端位置をガイドし、熱間圧
延材とヒータパネルとの接触を確実に防止し、かつ巻き
取り時の振動及び衝撃のヒータパネルへの伝達を低減し
てヒータパネルの保護・長寿命化を図ることができる。
し時には、ヒータパネルを幅方向に大きく後退させるよ
うになっているので、ヒータパネルを幅方向に後退さ
せ、その間に例えばCフック等を挿入して不良コイルを
簡単に取り出すことができる。
心よりも上流側上部に幅方向に水平に伸びたレールフレ
ームと、該レールフレームに支持され幅方向に水平移動
するスライダーフレームとを有し、該スライダーフレー
ムの一端部に前記ヒータパネルが取り付けられているの
で、ヒータパネルを幅方向に後退させることにより、コ
イル中心を含む下流側上部に十分な開き空間ができるの
で、その間に例えばCフック等を容易に搬入でき、Cフ
ックの下側水平部をコイルの中心孔に挿入して不良コイ
ルを簡単に取り出すことができる。
ナ、輻射加熱バーナ、又は電熱バーナを備え、圧延材の
端面を効率良く加熱できるようになっている。
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本
発明によるコイル状巻取体の端面加熱装置の第1実施形
態を示す全体側面図である。この図において、本発明に
よるコイラー10は、熱間圧延材1を芯なしでコイル状
に巻き取る巻き取り機構20と、熱間圧延材1を巻き取
る際に熱間圧延材1の両端位置をガイドする一対のガイ
ド板12と、巻き取られたコイル2の両端部を加熱する
加熱装置14とを備えている。
き癖を付ける3つの曲げロール21、圧延材1をコイル
状に巻くように案内する案内ロール22、巻き取ったコ
イルを逆転させてその後端部を剥がすピーラーアーム2
3、等を備え、圧延材1を芯なしでコイル2に巻き取
り、これを逆転して巻き取った後端部から仕上圧延機側
へ巻き戻すことができるようになっている。コイル2の
大きさ(直径)は、例えば図1に示すように小径から大
径まで、巻き取り/巻き戻しの状態により種々に変化す
る。
じて幅方向に移動し、熱間圧延材1を巻き取る際に熱間
圧延材1の両端位置を常にガイドするようになってい
る。ガイド板12は、図1に示すように、圧延材1の上
流側(粗圧延機側、図で右側)にコイル2の中心から外
れて位置し、かつコイル2の小径位置から大径位置まで
コイル端を案内するように構成されている。また、この
ガイド板12は、ガイドロッド12aにより幅方向に案
内され、かつ液圧シリンダ(図示せず)により所定の位
置を保持し、熱間圧延材1の両端と接触し、振動及び衝
撃を受けても十分耐えるように強固に作られている。ガ
イド板12を含む圧延材1のガイド機構全体を一般にス
タビライザと称する。
ド板12と異なる位置でコイル端部に対峙してコイル端
部を加熱する平板状のヒータパネル15と、ヒータパネ
ル15を熱間圧延材の幅方向に移動させるヒータ移動装
置16と、からなる。ヒータパネル15は、切欠き部1
5aを有し、この切欠き部15aを通してコイル中心に
マンドレル(図示せず)を挿入できるようになってい
る。前述のようにコイル2の大きさ(直径)は、小径か
ら大径まで種々に変化するので、これに対応して切欠き
部15aの形状が定められている。更に、ヒータパネル
15には、複数(この図では6本)の火炎で加熱する火
炎加熱バーナを組み込んだバーナパネル15bが複数
(この図で7組)取り付けられ、天然ガス等の燃料を燃
焼させ、その火炎及びパネルの輻射熱により圧延材1の
端面を所望の温度(例えば約1000℃)に加熱するよ
うになっている。なお、本発明は、かかる構成に限定さ
れず、火炎加熱バーナの代わりに、平板状の多孔質発熱
面で燃料を燃焼させその輻射熱で加熱する輻射加熱バー
ナ、又は電気による抵抗加熱を用いた電熱バーナを適用
してもよい。
−A線における側面図である。図3に示すように、ヒー
タ移動装置16は、ヒータパネル15をガイド板12よ
りも幅方向の外側に常に位置させ、かつ不良コイル取出
し時には、ヒータパネル15を幅方向に大きく後退させ
るようになっている。すなわち図2及び図3において、
ヒータ移動装置16は、コイル中心よりも上流側(図2
において右側)の上部に幅方向に水平に伸びたレールフ
レーム17と、レールフレーム17に支持され幅方向に
水平移動するスライダーフレーム18と、からなる。ス
ライダーフレーム18の一端部には上述したヒータパネ
ル15が取り付けられている。
の字状に開き上下にV形のレール17aを有する水平ガ
イド部17bと、鉛直な案内面17cとを有する。ま
た、スライダーフレーム18は、上下のレール17aに
より水平に案内される複数の車輪18aと、案内面17
cで支持されるガイドローラ18bとを有する。この構
成により、ヒータパネル15の自重による上下方向の力
を車輪18aとレール17aで支持して図3のように水
平に案内し、同時に捩じりモーメントをガイドローラ1
8bと案内面17cとで支持してその捩じれを防止する
ことができる。
と同様の図である。この図において、レールフレーム1
7′は、コの字状に開き上下に平板状のレール17a′
を有する水平ガイド部17b′と、鉛直面な案内面17
c′と、ガイドローラ17d′とを有する。また、スラ
イダーフレーム18′は、上下のレール17a′により
水平に案内される複数の車輪18a′と、案内面17
c′で支持されるガイドローラ18b′と、ガイドロー
ラ17d′と接触する鉛直な案内面18c′とを有す
る。この構成により、ヒータパネル15の自重による上
下方向の力を車輪18a′とレール17a′で支持して
水平に案内し、同時に捩じりモーメントを案内面17
c′とガイドローラ18b′、及びガイドローラ17
d′と案内面18c′で支持することができる。なお、
その他の構成は、図1〜図3の第1実施形態と同様であ
る。
ヒータパネル15の少なくとも一方を幅方向に後退させ
ることにより、コイル2の中心を含む下流側上部に十分
な開き空間ができるので、その間に例えばCフック3等
を容易に搬入でき、Cフック3の下側水平部をコイル2
の中心孔に挿入して不良コイルを簡単に取り出すことが
できる。
イド板12と異なる位置でコイル端部に対峙してコイル
端部を加熱する平板状のヒータパネル15を備えている
ので、コイル端をガイドしながら、ヒータパネル15に
よりコイル端面を加熱することができる。また、このヒ
ータパネル15は、ヒータ移動装置16によりガイド板
12よりも常に幅方向外側に位置するので、ガイド板1
2により熱間圧延材1の両端位置をガイドし、熱間圧延
材1とヒータパネル15との接触を確実に防止し、かつ
巻き取り時の振動及び衝撃のヒータパネル15への伝達
を低減してヒータパネル15の保護・長寿命化を図るこ
とができる。
取出し時には、ヒータパネル15を幅方向に大きく後退
させるようになっているので、ヒータパネル15を幅方
向に後退させ、その間に例えばCフック3等を挿入して
不良コイルを簡単に取り出すことができる。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
体の端面加熱装置は、コイル端をガイドしながらコイル
端を加熱することができ、巻き取り時の振動及び衝撃や
コイル端との接触により加熱装置が損傷するおそれがな
く、かつ不良コイルを容易に取り出すことができる、等
の優れた効果を有する。
第1実施形態を示す全体側面図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱間圧延材を芯なしでコイル状に巻き取
る巻き取り機構と、熱間圧延材を巻き取る際に熱間圧延
材の両端位置をガイドする一対のガイド板と、を備えた
装置において、 ガイド板と異なる位置でコイル端部に対峙してコイル端
部を加熱する平板状のヒータパネルと、 ヒータパネルを熱間圧延材の幅方向に移動させるヒータ
移動装置と、を備え、 ヒータ移動装置は、コイル中心よりも上流側上部に幅方
向に水平に伸びたレールフレームと、一端部に前記ヒー
タパネルが取り付けられ前記レールフレームに支持され
幅方向に水平移動するスライダーフレームとを有し、ヒ
ータパネルをガイド板よりも外側に常に位置させ、かつ
不良コイル取出し時には、ヒータパネルを幅方向に大き
く後退させるようになっている、ことを特徴とするコイ
ル状巻取体の端面加熱装置。 - 【請求項2】 前記ヒータパネルは、火炎加熱バーナ、
輻射加熱バーナ、又は電熱バーナを備える、ことを特徴
とする請求項1に記載のコイル状巻取体の端面加熱装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30938895A JP3494329B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | コイル状巻取体の端面加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30938895A JP3494329B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | コイル状巻取体の端面加熱装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09150218A JPH09150218A (ja) | 1997-06-10 |
JP3494329B2 true JP3494329B2 (ja) | 2004-02-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30938895A Expired - Fee Related JP3494329B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | コイル状巻取体の端面加熱装置 |
Country Status (1)
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1995
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