JP3491852B2 - 車両用サンルーフのスライド装置 - Google Patents

車両用サンルーフのスライド装置

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JP3491852B2 JP11375295A JP11375295A JP3491852B2 JP 3491852 B2 JP3491852 B2 JP 3491852B2 JP 11375295 A JP11375295 A JP 11375295A JP 11375295 A JP11375295 A JP 11375295A JP 3491852 B2 JP3491852 B2 JP 3491852B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、車両用サンルーフのス
ライド装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】車体ルーフの開口部にリッドを前後にス
ライド可能に取付けた所謂スライド式サンルーフにおい
ては、リッドの左右部が前後において左右のガイドレー
ルにスライド装置を介して支持され、駆動部(例えば電
動モータ)の駆動により、リッドがルーフと面一に連な
って開口部を完全に閉塞した全閉状態とリッドが開口部
後方のルーフ下部に収納され上記開口部を開放した全開
状態との間を上記ガイドレールにガイドされてスライド
するようになっている。 【0003】上記リッドの開閉作動において、開作動時
はその作動初期に先ずリッドの後部が車体ルーフと面一
に連なった状態から下方へ下がり、その後に後方へスラ
イドしながらリッド前部も下方へ変位して開口部後方の
ルーフ下部へとリッドが入って全開状態となり、又閉作
動時はリッドが前方へスライドしながらリッド前部が上
方へと変位してリッド前端縁部がルーフ開口部の前縁に
当接した後、リッドの後部が上方へ持ち上げられルーフ
開口部の後端縁部に面一に接して全閉状態となるもので
ある。上記において、リッド前部の上下方向変位は前後
方向スライドに伴う変位であるから、例えば特公平4−
59166号公報に開示されているように、左右のガイ
ドレールの前端部分の所定範囲を上向きに折曲して前上
りの傾斜部を形成しておくことで、開作動時は後方へス
ライドしながらリッド前部が下方へ変位し、閉作動時は
前方へスライドしながら上方へ変位する、という目的を
容易に達成できるが、リッド後部は開作動時には後方へ
のスライド開始前に下方へ下がり閉作動時には前方への
スライド終了後に上方へ持ち上げられるものであるか
ら、リヤ側のスライド装置にリッド後部を上下させるリ
フト装置が組み込まれる。 【0004】従来のリヤ側スライド装置としては、図4
に示すように、ガイドレールaに前後摺動可能に嵌装さ
れ図示しない駆動部にて駆動される駆動ワイヤに連結さ
れた駆動シューbと、該駆動シューbにビスにて固着さ
れたリフトウエッジcと、該リフトウエッジcに形成し
た前下がりガイド溝c1 ,水平ガイド溝c2 及びカム面
部c3 にそれぞれガイドされる第1ピンd1 ,第2ピン
2 及びローラd3 をもったリンクdとからなり、該リ
ンクdの先端部がリッドeの後側ブラケットfに軸gに
て軸着された構造のものがある(例えば、特開平2−2
74618号公報,実開平2−112518号公報等参
照)。 【0005】この従来構造のものは、図4(A)に示す
全閉状態から駆動ワイヤが駆動シューbを後方に駆動す
ると、該駆動シューbとリフトウエッジcとが一体とな
って後方へスライドし、それに伴い第1ピンd1 と第2
ピンd2 が前下がりガイド溝c1 と水平ガイド溝c2
をそれぞれ相対的に前方へ摺動すると共にローラd3
カム面部c3 の前上がり傾斜部上を相対的に前方へと転
動し、リンクdは第2ピンd2 廻りに反時計方向に回動
して軸g部が下方へ下がり、図4(B)に示すようにリ
ッド後部を下方へ引下ろし、以後の駆動シューbの後方
スライドにてリッドeを後方へ移動させ、開状態とな
る。開状態から駆動ワイヤが駆動シューbを前方に駆動
すると、リフトウエッジc,リンクd及びリッドeが駆
動シューbと一体的に前方へ移動する。そして、図4
(B)に示す位置までくるとリッドeの前方への移動が
拘止され、それ以後の駆動シューbとリフトウエッジc
のみの前方スライドによって第1ピンd1 ,第2ピンd
2 は前下がりガイド溝c1 ,水平ガイド溝c2 内をそれ
ぞれ相対的に後方へ摺動すると共にローラd3 がカム面
部c3 の前上がり傾斜部上を相対的に後方へと転動し、
リンクdは第2ピンd2廻りに時計方向に回動して軸g
部が上方へ変位し、リッドeの後部を上方に持ち上げ図
4(A)に示す全閉状態となるものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、駆動シ
ューbとリフトウエッジcとリンクdとからなるスライ
ド装置においては、駆動シューbは合成樹脂成形品であ
り、リフトウエッジcは金属部材であるので、従来は図
5に示すように、駆動シューbの下側に金属製のスライ
ダプレートhを接合し、該スライダプレートhの下面か
らビスiを挿込み駆動シューbを貫通して金属製のリフ
トウエッジcに形成したねじ孔にねじ込み締付けて、ス
ライダプレートhと駆動シューbとリフトウエッジcと
を結合するという手段を採っているのが一般的である。 【0007】ところが、上記のようにスライダプレート
hと駆動シューbとリフトウエッジcとを単に重ね合わ
せそれらの重なり部をビスiで締付け固定した従来の固
定構造では、合成樹脂の熱性,クリープ性によって、使
用中の環境温度の変化にて挟み付けられている駆動シュ
ーbに歪み,肉薄化等の変形が生じ易く、その変形によ
ってガタツキが生じ、リッドを開閉作動させる度毎にビ
スiの締付けが緩んでいく、という課題を有している。 【0008】本発明は上記のような従来の課題を解決す
ることを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記のよう
に、ガイドレールに摺動可能に嵌装され駆動ワイヤの駆
動にて前後方向にスライドする合成樹脂製のシューウエ
ッジ(駆動シュー)と、先端部をリッドに結合したリン
クプレートを上下回動可能に案内支持するガイド部を有
する金属製のリフトウエッジと、金属製のスライダプレ
ートとを、ビスにて締付け固定して構成したサンルーフ
のスライド装置において、上記シューウエッジを、ガイ
ドレールの左右一対のガイド溝部に摺動可能に嵌装され
る左右の摺動部と該左右の摺動部を複数箇所において一
体に連結する複数の連結部とをもった形状に形成し、上
記リフトウエッジの底面部に上記シューウエッジの複数
の連結部がそれぞれ圧入嵌合される複数の凹陥部を形成
し、該リフトウエッジの凹陥部にシューウエッジの連結
部を圧入嵌合させて組付け、該リフトウエッジの底面部
にスライダプレートを接合し、リフトウエッジ底面部と
スライダプレートとの直接の接合部をビスの締付けにて
固定したことを特徴とするものである。 【0010】 【作用】上記のように、シューウエッジはその連結部が
リフトウエッジ底面部の凹陥部に圧入嵌合され且つリフ
トウエッジ底面部に接合固定されたスライダプレートに
て該連結部が凹陥部より抜け出さないよう抑えられた状
態で組付けられ、リフトウエッジ底面部とスライダプレ
ートとの金属同士の直接接合部をビスにて締付けた構成
としたことにより、使用中において合成樹脂のクリープ
性等によりシューウエッジに多少の変形が生じても、ビ
スによる締付け部には全く影響を与えず、ビスが緩んで
ガタツキが生ずるようなことはなく、長期にわたり円滑
なるリッドの開閉作動を維持することができる。 【0011】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜3を参照して
説明する。 【0012】図1,2において、1はスライダプレート
2とシューウエッジ(駆動シュー)3とリフトウエッジ
4とリンクプレート5とからなる車両用サンルーフにお
けるリッドのスライド装置であり、左右一対のスライド
装置1のリンクプレート5先端部がリッド後部の左右側
部に取付けられるブラケット6に軸着され、車体ルーフ
の開口部の左右両側縁下部に前後方向に向けて配設され
た左右のガイドレール10に左右のスライド装置1のシ
ューウエッジ3がスライド可能に嵌装され、図示しない
駆動源にて駆動される駆動ワイヤ8がシューウエッジ3
に固着され、該駆動ワイヤ8の前後方向駆動にてシュー
ウエッジ3がガイドレール10にガイドされてスライド
することにより、リンクプレート5の前端部にブラケッ
ト6を介して軸着されたリッドの開閉作動が行なわれる
ものである。 【0013】シューウエッジ3は、ガイドレール10の
左右一対のガイド溝部11,12に嵌装ガイドされる左
右の摺動部31,32を有し、該左右の摺動部31と3
2とを一体に連結する連結部34が複数箇所,例えば前
部と後部とその中間部との3箇所に設けられており、摺
動部32の側方にはガイドレール10のワイヤガイド溝
部13に摺動可能に嵌装され該ワイヤガイド溝部13内
を前後方向に作動する駆動ワイヤ8が嵌合固定されるワ
イヤ結合部33が一体に突設された形状に合成樹脂にて
一体形成される。尚、上記一方の摺動部31は後方部分
31aと前方部分31bとに上下に段差をもって分割構
成され、該一方の摺動部31が嵌装されるガイドレール
10の一方のガイド溝部11は上側溝部11aと下側溝
部11bとの上下2段に形成され、摺動部31の後方部
分31aは上側溝部11aに嵌り前方部分31bは下側
溝部11bに嵌ってガイドされるようになっている。 【0014】リフトウエッジ4は、前下がり傾斜の前側
ガイド溝41と前上がり傾斜の後側ガイド溝42と前端
に形成された前下がり傾斜のカム面部43とを有し、底
面部に上記シューウエッジ3の前部,後部及び中間部の
3箇所の連結部33がそれぞれ圧入嵌合される凹陥部4
4が前部,後部及び中間部の3箇所に凹設された形状に
板金部材にて一体に形成されると共に、該底面部にはス
ライダプレート2を接合しビス止めするためのねじ孔が
複数箇所に設けられている。 【0015】そして、上記リフトウエッジ4の凹陥部4
4にシューウエッジ3の連結部34を圧入嵌合させて、
該リフトウエッジ4をシューウエッジ3上に組付け、該
リフトウエッジ4の底面部に平坦な板金部材よりなるス
ライダプレート2を接合し、該スライダプレート2とリ
フトウエッジ4の底面部とが直接接合している部分を複
数箇所ビス7にてねじ込み締付けることにより、スライ
ダプレート2とシューウエッジ3とリフトウエッジ4と
を一体的に固定するものである。 【0016】上記のように、板金製のスライダプレート
2と同じく板金製のリフトウエッジ4との直接の接合部
をビス7でねじ込み締付けて固定し、合成樹脂製のシュ
ーウエッジ4はその複数個所の連結部34がリフトウエ
ッジ4底面部の凹陥部44に圧入嵌合しスライダプレー
ト2にて該凹陥部44よりの抜け出しが拘止された状態
となっているので、合成樹脂のクリープ性等により連結
部34に多少の変形が生じてもビス7による締付け固定
部には全く影響を与えることがなく、ビス7の締付けが
緩むようなことは全くない。 【0017】リンクプレート5は板金部材にて形成さ
れ、上記リフトウエッジ4の前側ガイド溝41と後側ガ
イド溝42にそれぞれスライド可能に嵌装される前側ウ
エッジピン51と後側ウエッジピン52とを有し、且つ
前端近傍位置に上記リフトウエッジ4のカム面部43上
を転動するゴム或は板ばね材等の弾性材よりなるローラ
53がローラ軸にて取付けられており、該リンクプレー
ト5の前端部はリッド後部の側部に取付けられるブラケ
ット6に軸54にて軸着される。上記前側ウエッジピン
51は一側方に延長しその延長部にウエッジローラ51
aが取付けられている。 【0018】ガイドレール10の一方のガイド溝部11
の適所にはその上面に切欠部が形成され、該切欠部に上
側溝部11aから上向きに連なる上向きガイド溝部9a
をもったウエッジガイド9が取付けられ、上記ウエッジ
ローラ51aが後述するリンクプレート5の上下回動に
応じてウエッジガイド9の上向きガイド溝部9a内を上
下動すると共に、リッドの前後方向スライド時はウエッ
ジローラ51aが上側溝部11a内を前後に移動するよ
うになっている。 【0019】上記において、リッドの全閉状態では図3
(A)のように、前側ウエッジピン51が前側ガイド溝
41の後部に位置しウエッジローラ51aがウエッジガ
イド9の上向きガイド溝部9aの上部に位置し、後側ウ
エッジピン52が後側ガイド溝42の後部に位置し、ロ
ーラ53がカム面部43の後端平坦面部に位置し、リッ
ド後部は車体ルーフと面一に連なる上方位置に保持され
ている。 【0020】この全閉状態から、サンルーフの開スイッ
チをオン操作し図示しない駆動源が駆動して駆動ワイヤ
8が後方に向けて作動すると、先ずスライダプレート2
とシューウエッジ3とリフトウエッジ4とが一体的に後
方へ移動し、図3(B)に示すように、前側ウエッジピ
ン51と後側ウエッジピン52が前側ガイド溝41と後
側ガイド溝42にそれぞれガイドされて相対的に前方へ
摺動し、前側ウエッジピン51が下方へ変位してウエッ
ジローラ51aが上向きガイド溝部9a内を下方に向け
て変位し、後側ウエッジピン52が上向きに変位すると
共に、ローラ53がカム面部43の前下がり傾斜面部上
を相対的に前方へと転動し、リンクプレート5は反時計
廻り方向に回動して前端部に軸着されたブラケット6を
介してリッド後部を下降させていく。そして、前側ウエ
ッジピン51と後側ウエッジピン52がそれぞれ前側ガ
イド溝41と後側ガイド溝42の前端部に至ったとき、
図3(C)に示すように、ウエッジローラ51aが上向
きガイド溝部9aの下端部即ちガイドレール1の一方の
ガイド溝部11の上側溝部11a内に位置すると共に、
ローラ53がカム面部43の前下がり傾斜面部最下端の
前端平坦面部上に位置し、リンクプレート5の反時計廻
り方向の回動即ちリッド後部の下降は終り、以後は駆動
ワイヤ8の後方への作動により、図3(D)に示すよう
に前側ウエッジピン51と後側ウエッジピン52が前側
ガイド溝41の前端縁と後側ガイド溝42の前端縁にて
それぞれ後方へ押され、スライド装置1全体がリッドを
伴って後方へスライドして、ルーフ開口部を開状態とす
る。この場合、ウエッジローラ51aがガイドレール1
0のガイド溝部11の上側溝部11aにガイドされるこ
とにより、リッド後部は最下降位置に保持された状態で
後方へスライドする。 【0021】サンルーフの閉スイッチをオン操作し駆動
源が前記とは逆方向に駆動し駆動ワイヤ8が前方へ向け
て作動すると、スライド装置1全体がリッドを伴って前
方へスライドする。その場合、ウエッジローラ51aが
上側溝部11aにガイドされることでリンクプレート5
の上向きの回動は規制され、リフトウエッジ4のカム面
部43がローラ53を前方へ押すことによりリッドは下
降状態を保ったままで前方へとスムースにスライドす
る。 【0022】そして、図3(C)に示すように、全閉位
置近傍にてウエッジローラ51aがウエッジガイド9の
上向きガイド溝部9aの前縁下部に形成したストッパ部
9bに当ってリンクプレート5の前方移動が拘止され、
以後は駆動ワイヤ8の前方への作動にてスライダプレー
ト2とシューウエッジ3とリフトウエッジ4だけが前方
へスライドし続けることにより、図3(B)に示すよう
に、前側ウエッジピン51と後側ウエッジピン52がそ
れぞれ前側ガイド溝41と後側ガイド溝42内を相対的
に後方へと移動し、前側ウエッジピン51が上向きに変
位してウエッジローラ51aが上向きガイド溝部9a内
を上方へ移動し、後側ウエッジピン52が下方へ変位す
ると共に、ローラ53がカム面部43の前下がり傾斜面
部上を相対的に後方へと転動して、リンクプレート5が
時計廻り方向に回動し、ブラケット6を介してリッド後
部を上昇させ、図3(A)に示す全閉状態とする。この
リッド後部の上昇作動において、ウエッジローラ51a
がウエッジガイド9の上向きガイド溝部9aにガイドさ
れて該上向きガイド溝部9aの上部に位置しリッドが全
閉状態となったとき、シューウエッジ3の後方の摺動部
31a前端に形成した当接部31a′が前記ウエッジガ
イド9のストッパ部9bに当接してスライダプレート
2,シューウエッジ3及びリフトウエッジ4の前方移動
は拘止され、駆動源の駆動が停止する。 【0023】上記スライド装置1は、車体ルーフ開口部
の側縁下部に沿って配設される左右のガイドレール10
にガイドされて前後方向にスライドするものであるか
ら、太陽光線の直射によって加熱される車体ルーフの極
く近傍にて、非常に熱的影響を受け易く、特に合成樹脂
性のシューウエッジ3はそのクリープ性にて歪み等の変
形が生じ易いが、前述したようにスライダプレート2と
リフトウエッジ4との板金部材同士のビス7による締付
け部に合成樹脂製のシューウエッジ3が介在しておら
ず、該シューウエッジ4は複数箇所でリフトウエッジ4
の凹陥部44内に圧入嵌合し該凹陥部44よりの抜け出
しをスライダプレート2にて抑えられた状態で組付けら
れているので、熱的影響にてシューウエッジ3に多少の
変形が生じても、ビス7による締付け部には影響がな
く、使用中にビス7の締付けが緩んでガタツキが生じる
ような不具合の発生は完全に防止され、円滑なるリッド
の開閉作動を長期間持続することができる。 【0024】尚、本発明が適用されるスライド装置は、
図示のリヤのスライド装置だけでなく、フロントのスラ
イド装置としてシューウエッジとそれに固定されたリフ
トウエッジとリンクプレートとからなるスライダ装置を
用い、リッド閉作動終期及び開作動初期にリッド前部を
上昇及び下降させるようにしたサンルーフの場合は、該
フロントのスライド装置にも適用可能である。又、スラ
イド装置の具体的構造については、図示実施例のものに
限らず、板金製のスライダプレートと合成樹脂製のシュ
ーウエッジと板金製のリフトウエッジとをビスの締付け
にて固定する構造の任意のスライド装置に適用可能であ
る。 【0025】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属製の
スライダプレートとリフトウエッジとに合成樹脂製のシ
ューウエッジが挟まれビスにて締付け固定されるサンル
ーフのスライド装置において、シューウエッジを左右の
摺動部を複数個所にて連結部により一体に連結した形状
に形成し、リフトウエッジの底面部に上記シューウエッ
ジの複数個所の連結部がそれぞれ圧入嵌合される複数の
凹陥部を形成し、該凹陥部に連結部を圧入嵌合させてリ
フトウエッジにシューウエッジを組付け、該リフトウエ
ッジの底面部に金属製のスライダプレートを接合し、該
スライダプレートとリフトウエッジ底面部とが直接接合
した部分をビスの締付けにて固定した構成を採ったこと
により、使用中において合成樹脂のクリープ性等により
シューウエッジに多少の変形が生じても、ビスによる締
付け固定部には全く影響を与えず、使用中にビスの締付
けが緩んでガタツキが生じるようなことは全くなく、長
期にわたり円滑なるリッド開閉作動を維持することがで
きるもので、構成が簡単でコストアップをまねくことが
ないことと相俟って、実用上多大の効果をもたらし得る
ものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例を示すもので、(A)はスライ
ド装置の外観斜視図、(B)は(A)の縦断側面図、
(C)は(B)のC−C断面図でスライド装置がガイド
レールに摺動可能に嵌装された状態を示している。 【図2】図1に示すスライド装置とガイドレールとの分
解斜視図である。 【図3】図1に示すスライド装置を用いたサンルーフの
リッド開閉作動を説明する側面説明図で、(A)はリッ
ド全閉状態,(B)はリッドの下降(又は上昇)途中の
状態,(C)はリッドの下降状態,(D)はリッドの前
後方向スライド状態を示している。 【図4】従来の車両サンルーフのリッド開閉作動を説明
する側面説明図で、(A)はリッドの全閉状態、(B)
はリッドの下降状態を示している。 【図5】従来のスライド装置の一例を示す縦断側面図で
ある。 【符号の説明】 1 スライド装置 2 スライダプレート 3 シューウエッジ 4 リフトウエッジ 5 リンクプレート 7 ビス 8 駆動ワイヤ 9 ウエッジガイド 9a 上向きガイド溝部 10 ガイドレール 11 ガイド溝部 12 ガイド溝部 13 ワイヤガイド溝部 31 摺動部 32 摺動部 33 ワイヤ結合部 34 連結部 41 前側ガイド溝 42 後側ガイド溝 43 カム面部 44 凹陥部 51 前側ウエッジピン 51a ウエッジローラ 52 後側ウエッジピン 53 ローラ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 7/02 B60J 7/057

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガイドレールの左右のガイド溝部に摺動
    可能に嵌装される左右の摺動部と該左右の摺動部を複数
    箇所にて連結する複数の連結部とを有する形状に合成樹
    脂にて一体に形成されたシューウエッジと、先端部をリ
    ッドに結合したリンクプレートを上下回動可能に案内支
    持するガイド部を有し底面部に上記シューウエッジの複
    数の連結部が圧入嵌合される複数の凹陥部を有する金属
    製のリフトウエッジと、金属製のスライダプレートとか
    らなるスライド装置であって、上記リフトウエッジの凹
    陥部に連結部を圧入嵌合させて上記シューウエッジを組
    付け、該リフトウエッジの底面部に上記スライダプレー
    トを接合し、該スライダプレートとリフトウエッジ底面
    部との直接の接合部をビスにて締付けて固定したことを
    特徴とする車両用サンルーフのスライド装置。
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