JP3488001B2 - 顔料分散剤、塗料組成物及び印刷インキ組成物 - Google Patents

顔料分散剤、塗料組成物及び印刷インキ組成物

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JP3488001B2
JP3488001B2 JP34575095A JP34575095A JP3488001B2 JP 3488001 B2 JP3488001 B2 JP 3488001B2 JP 34575095 A JP34575095 A JP 34575095A JP 34575095 A JP34575095 A JP 34575095A JP 3488001 B2 JP3488001 B2 JP 3488001B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料分散剤および
これを含む組成物に関する。さらに詳しくは、塗料組成
物、印刷インキ組成物などを調製する際に、これらに含
まれる顔料の分散性を向上させるために使用される分散
剤、およびこれを含む塗料用または印刷インキ用組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗料組成物、印刷インキ組成物な
どを調製する際に、これらに含まれる顔料の分散性を向
上させ、塗料、印刷インキなどの貯蔵安定性、分散時間
の短縮、色分かれ現象の防止、塗膜の光沢を向上させる
などの目的で、種々の分散剤が使用されている。たとえ
ば、このような目的で使用される分散剤は、一般的に
は、顔料に吸着される部分と、塗料またはインキ用のビ
ヒクルに相溶性のよい部分を有する構造の化合物であ
る。従来から知られているこのような構造の化合物とし
ては、分子鎖中にポリエステル成分および/またはアク
リル樹脂成分などを有するものである。
【0003】顔料に吸着され易い基(以下「被吸着基」
と称することがある。)としては、種々の官能基が用い
られているが、分子鎖中にアミノ基を有する分散剤が多
数知られている。たとえば、特開昭53−103988
号公報には、N,N−ジメチルアミノプロピルアミンな
どの低分子量アミノ化合物が、また特開昭61−174
939号公報には、高分子量のアミン化合物であるポリ
エチレンイミンを用いた顔料分散剤が記載されている。
【0004】これらの分散剤は、その分子鎖中にある極
性の高いアミノ基の部分で、顔料の表面に吸着され、顔
料分散剤としての効果を発揮する。これらの分子鎖中に
アミノ基を有する分散剤は、多くの無機顔料や一部の有
機顔料に対しては、極めて有効に作用するものの、フタ
ロシアニン類の様な結晶構造の外側に極性基を有しない
顔料に対しては、有効に作用することができず、十分な
顔料分散効果を発揮し得なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この点を改善するため
に、たとえばフタロシアニンブルーまたはフタロシアニ
ングリーンなどに対して、フタロシアニンスルホン酸の
様な顔料誘導体を、従来の顔料分散剤と併用する方法が
採られており、ある程度の効果を上げてきた。しかしな
がら、これらの顔料の誘導体は高度に着色しており、そ
の使用に際しては、製品である顔料組成物の色調に影響
を与えない場合のみにしか使用できないという制約があ
り、また、使用できる場合でも、多量には使用できず、
十分な顔料分散効果を発揮することができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる状況
に鑑み、上記従来の技術に存する問題、課題を解消した
顔料分散剤およびこれを含む塗料用または印刷インキ用
組成物を提供することを目的として、鋭意検討を重ねた
結果、芳香族基で変性されたポリアミン化合物成分と、
ラクトン類を含む成分とを反応させて得た反応生成物
が、顔料の分散性を著しく向上させ、かつ、顔料本来の
色調を全く妨げることがないことを見い出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の第1は、ポリアミン化
合物のアミノ基の一部を芳香族基で変性して得られた
香族基変性ポリアミン化合物成分(A成分)のポリアミ
ン化合物のアミノ基の残りの一部に、下記いずれかの反
応: (a)一般式(1)で示されるラクトン類のモノマーの
付加反応、 (b)一般式(1)で示されるラクトン類からなるポリ
ラクトン化合物のエステル/アミド交換反応、 (c)一般式(1)で示されるラクトン類からなる、片
末端に(メタ)アクリル基を有するポリエステルポリラ
クトン(B成分)の付加反応を行って得られる 反応生成
物からなる顔料分散剤に関する。
【0008】
【化2】
【0009】 また、本発明の第2は、ポリアミン化合
物のアミノ基の一部を芳香族基で変性して得られた芳香
族基変性ポリアミン化合物成分(A成分)のアミノ基の
残りの一部に、(c)一般式(1)で示されるラクトン
類からなる、片末端に(メタ)アクリル基を有するポリ
エステルポリラクトンの付加反応を行って得られる反応
生成物からなる顔料分散剤に関する。本発明の第3は、
ポリアミン化合物の分子量が、100〜100,000
の範囲内である本発明の第1又は2に記載の顔料分散剤
に関する。本発明の第4は、ポリアミン化合物が、ポリ
エチレンイミン、ポリアリルアミンまたはポリビニルア
ミンである本発明の第1〜3のいずれか1項に記載の顔
料分散剤に関する。本発明の第5は、ラクトン類を含む
ポリエステル化合物成分の平均分子量が、500〜5,
000の範囲内である本発明の第1〜4のいずれか1項
に記載の顔料分散剤に関する。本発明の第6は、ラクト
ン類としてε−カプロラクトン、メチルカプロラクトン
の各単独、またはこれら両者を含む本発明の第1〜5の
いずれか1項に記載の顔料分散剤に関する。本発明の第
7は、アミン価が、10〜500mgKOH/gの範囲
内である本発明の第1〜6のいずれか1項に記載の顔料
分散剤に関する。本発明の第8は、顔料がフタロシアニ
ン系顔料である本発明の第1〜7のいずれか1項に記載
の顔料分散剤に関する。本発明の第9は、本発明の第1
〜8のいずれか1項に記載の顔料分散剤を分散剤とした
ことを特徴とする塗料組成物に関する。本発明の第10
は、本発明の第1〜8のいずれか1項に記載の顔料分散
剤を分散剤としたことを特徴とする印刷インキ組成物に
関する。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。 (A成分)A成分は、芳香族基で変性されたポリアミン
化合物をいう。芳香族基で変性されたポリアミン化合物
は、ポリアミン化合物のアミノ基と、このアミノ基と反
応する官能基を有する芳香族化合物とを反応させること
によって、容易に得ることができる。
【0011】A成分を合成するために使用できるポリア
ミン化合物としては、工業的に利用できる1級、2級、
3級アミノ基を有する化合物が利用できるが、好ましく
は、分子量が100〜100,000の範囲の化合物が
好適である。ポリアミン化合物の分子量が100未満で
あると、顔料に吸着されるアミノ基1分子当りの被吸着
基の量が少なく、顔料への被吸着効果が不十分で、十分
な顔料分散効果を発揮しなかったり、分散中のシェアに
よって分散剤が脱離し、顔料の凝集を招き易く好ましく
ない。他方、ポリアミン化合物の分子量が100,00
0を越えると、分散剤の分子量がきわめて大きくなり、
塗料組成物を調製した場合にその粘度の増加の原因にな
ったり、塗料溶剤に溶解し難くくなったり、また、ポリ
アミン部分が顔料との橋掛けが起るため、顔料の凝集を
起こし易くなる、などでいずれも好ましくない。上記分
子量の範囲で特に好ましいのは、500〜50,000
の範囲である。なお、ここでポリアミン化合物の分子量
は、GPC法およびアミン価による計算分子量を併用し
て測定した値である。
【0012】ポリアミン化合物は、上記の分子量の要件
を満たすものであれば、工業的に入手可能な種々のポリ
アミンが制限無く使用できる。具体的には、ポリエチレ
ンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミンなどが
挙げられる。
【0013】ポリアミン化合物のアミノ基と反応する官
能基を有する芳香族化合物としては、アミノ基とアミド
結合で結合し得る化合物であり、芳香族カルボン酸類、
芳香族イソシアネート類、芳香族アクリル酸エステル
類、芳香族エポキシ化合物類などが挙げられる。芳香族
基としては特に制限はないが、芳香族基の中に共役二重
結合の数が多くなると、製品が着色し易くなることか
ら、共役二重結合の数が少ないアントラセン環、ナフタ
レン環などが望ましい。
【0014】具体的化合物としては、安息香酸、p−ヒ
ドロキシ安息香酸、α−ナフトエ酸、β−ナフトエ酸、
2−キノリンカルボン酸、8−ヒドロキシキノリン、
1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、2,
6−ナフタレンジイソシアネート、フェノキシエチルア
クリレート、ナフトキシエチルアクリレート、グリシジ
ルフタルイミド、ジブロモ安息香酸グリシジルエステル
などが挙げられる。
【0015】ポリアミン化合物を前記芳香族カルボン酸
によって変性するには、上記のように、ポリアミン化合
物と芳香族カルボン酸との間でアミド結合を生じさせて
導入する外に、2,3ーエポキシシクロヘキシルメチル
アクリレートなどのエポキシ(メタ)アクリレートと芳
香族カルボン酸とを反応させた後、アクリル基のアミノ
基へのマイケル付加反応を利用して導入することも可能
である。また、顔料との親和性を高めるため、ポリアミ
ン化合物に共役系を有するアクリルモノマー、メタクリ
ルモノマーをマイケル付加させて、変性することも有効
である。このようなアクリル系モノマーとして、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、α−メチ
ルスチレン、スチレン−p−スルホン酸ナトリウム等が
挙げられる。
【0016】(B成分)B成分は、前記一般式(1)で
表されるラクトン類を含むポリエステル化合物をいう。
ここで、ラクトン類を含むポリエステル化合物とは、一
般式(1)で表される1種または2種以上のラクトン類
開環構造単位単独、またはラクトン類開環構造単位の他
にこれらと共重合し得る他の化合物との共重合体単位を
含む化合物をいう。
【0017】一般式(1)で表されるラクトン類として
は、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メ
チル−δ−バレロラクトン、4−メチルカプロラクト
ン、2−メチルカプロラクトン、β−プロピオラクト
ン、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。これらは前
記のように単独でも、2種類以上を併用して共重合させ
てもよい。特に、カプロラクトンと側鎖を有するラクト
ンを共重合することにより、生成する顔料分散剤の融点
を下げ、顔料分散剤を液状とすることができ、顔料の分
散工程における作業性の向上、塗料中での顔料分散剤の
析出などの問題を防止できる、などの有利な効果を奏す
る。ラクトン類の中でも、特に好ましいのは、ε−カプ
ロラクトン、4−メチルカプロラクトン、2−メチルカ
プロラクトン、またはこれらの混合物である。
【0018】ラクトン類と共重合し得る他の化合物とし
ては、ヒドロキシカルボン酸類、一官能のカルボン酸
類、ヒドロキシル基含有の(メタ)アクリレート類が挙
げられる。ヒドロキシカルボン酸類としては、ヒドロキ
シピバリン酸、12ーヒドロキシステアリン酸などが挙
げられる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(顔料分散剤の合成法)上記A成分とB成分とを反応さ
せるには、次のいずれかの方法によることができる。 (a)ラクトンモノマーのポリアミン化合物への付加反
応、(b)ポリラクトン化合物のエステル/アミド交換
反応、(c)片末端に(メタ)アクリル基を有するポリ
エステルポリラクトンのアミノ基への付加反応。
【0020】以下、これらの方法について説明する。 (a)ラクトンモノマーのポリアミン化合物への付加反
応:ラクトンモノマーのポリアミン化合物への付加反応
は、ポリアミン化合物とラクトンモノマー類とを、触媒
の存在下、さらに要すれば溶媒を使用して、加熱するこ
とにより行うことができる。この際、ポリアミン類とラ
クトンモノマー類との比率は、生成する開環ラクトンポ
リマー鎖の平均の分子量が、500〜5,000になる
ように設定することが望ましい。
【0021】触媒としては、テトラブチルチタネート、
テトライソプロピルチタネート、モノブチルスズオキサ
イド、塩化第一スズなどのチタン系、スズ系触媒が挙げ
られる。触媒の使用量は、その種類、原料両成分の種
類、その比率、反応温度、溶剤の有無、その種類、その
使用量などにより変るが、1〜3,000ppmの範囲
で選ぶのが好ましい。触媒量が1ppm未満では、反応
が極めて遅くなり、また3,000ppmを超えると、
製品が着色したり、塗料に配合した際に塗料のポットラ
イフを損なうなど、いずれも好ましくない。
【0022】反応温度は、原料成分の種類、その比率、
溶剤の有無、その種類、その使用量、触媒の有無、その
種類、その使用量などにより変るが、60〜180℃の
範囲で選ぶのが好ましい。上記温度範囲で、特に80〜
120℃の範囲とすると、適度な反応速度が得られ、製
品の着色を抑制することができるので好ましい。この
(a)の反応は、窒素ガスなどの不活性ガス気流中で行
なうと、製品の着色も抑制することができる。またこの
(a)の反応は、適当な溶剤の存在下に行なうと、温度
調節が容易で、均一な製品が得られ、好ましい。
【0023】(b)ポリラクトン化合物のエステル/ア
ミド交換反応:ポリアミン化合物へのポリラクトン類の
グラフト反応は、高分子量ポリラクトン類をポリアミン
化合物と反応させ、エステル基とアミド基の交換反応を
利用して行うこともできる。この際、ポリアミンと高分
子量ポリラクトンの比率は、生成するラクトンポリマー
鎖の平均の分子量が500〜5,000になるように設
定するのが好ましい。
【0024】この(b)の反応を行なう際の温度は、原
料成分の種類、その比率、溶剤の有無、その種類、その
使用量、触媒の有無、その種類、その使用量などにより
変るが、60〜180℃の範囲で選ぶのが好ましい。上
記温度範囲で、特に80〜120℃の範囲とすると、適
度な反応速度が得られ、製品の着色を抑制することがで
き好ましい。この(b)の反応は、窒素ガスなどの不活
性ガス気流中で行なうと、製品の着色を抑制することが
できる。またこの(b)の反応は、適当な溶剤の存在下
に行なうと、温度調節が容易で、均一な製品が得られ好
ましい。
【0025】(c)片末端に(メタ)アクリル基を有す
るポリエステルポリラクトンのアミノ基への付加反応:
ポリアミン化合物へのラクトン類のグラフト反応は、分
子鎖の一方の末端(片末端)に(メタ)アクリル基を有
するポリエステルポリラクトンのアミノ基への付加反応
により行うこともできる。片末端に(メタ)アクリル基
を有するポリエステル類は、ヒドロキシエチル(メタ)
クリレートや、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒド
ロキシル基含有の(メタ)アクリレートに、前記一般式
(1)で示されるラクトン類を付加することによって製
造することができる。
【0026】この(c)の反応を行なう際、ヒドロキシ
ル基含有の(メタ)アクリレートとラクトンの反応比率
は、生成するラクトンポリマー鎖の平均の分子量が50
0〜5,000になるように設定するのが望ましい。
【0027】この(c)の反応を行なう際の温度は、原
料成分の種類、その比率、溶剤の有無、その種類、その
使用量、触媒の有無、その種類、その使用量などにより
変るが、50〜180℃の範囲で選ぶのが好ましい。上
記温度範囲で特に好ましいのは、70〜120℃の範囲
とすると、適度な反応速度が得られ、製品の着色を抑制
することができ、好ましい。この(c)の反応は、適当
な溶剤の存在下に行なうと、温度調節が容易で、均一な
製品が得られ、好ましい。なお、(メタ)アクリレート
のゲル化を防止するため、酸素存在下で行うことが望ま
しい。
【0028】この(c)の反応を行なう際に使用される
片末端に(メタ)アクリル基を有するポリエステル類
は、ヒドロキシピバリン酸、12ーヒドロキシステアリ
ン酸などのヒドロキシカルボン酸や、または一官能のカ
ルボン酸と前記一般式(1)で表されるラクトン類とを
反応させ、片末端のカルボキシル基を有するポリエステ
ルを製造した後、エポキシ基含有(メタ)アクリレート
に反応させることにより、製造することができる。ポリ
エステルは、その平均の分子量を500〜5,000の
範囲とするのが望ましい。
【0029】ポリエステルとエポキシ基含有(メタ)ア
クリレートとの反応を行なう際の温度は、150〜21
0℃で選ぶことにより、適度な反応速度が得られ、製品
の着色も抑制することができる。この反応は、窒素ガス
などの不活性ガス気流中で行なうと、製品の着色を抑制
することができる。またこの反応は、適当な溶剤の存在
下に行なうと、温度調節が容易で、均一な製品が得ら
れ、好ましい。
【0030】上記の方法で製造した片末端にカルボキシ
ル基末端ポリエステルを、ついでエポキシ基含有(メ
タ)アクリレートに反応させる。エポキシ基含有(メ
タ)アクリレートとしては、グリシジルメタクリレー
ト、メチルグリシジルメタクリレート、2,3−エポキ
シシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、などが
挙げられる。この反応は、テトラメチルアンモニウムク
ロライド、ジメチルベンジルアミン、テトラフェニルホ
スホニウムクロライド、トリフェニルホスフィンなどの
アミン系、またはリン系の触媒の存在下、50〜120
℃の温度範囲で、さらに要すれば溶媒の存在下で行なう
ことができる。
【0031】以上のように製造した片末端に(メタ)ア
クリル基を有するポリエステル化合物とポリアミン化合
物との反応は、20〜100℃の温度範囲で、両者を混
合することにより発熱を伴いながら定量的に進行し、本
発明の第1に係る顔料分散剤が得られる。
【0032】本発明の第1に係る顔料分散剤は、本発明
者の実験によれば、そのアミン価が、10〜500mg
KOH/mgの範囲が好ましい。アミン価が10mgK
OH/mg未満であると、顔料に吸着するアミノ基濃度
が低すぎ、十分な顔料分散作用を示さないため好ましく
ない。一方、500mgKOH/mgの範囲を越える
と、ポリエステル部分が少なすぎ、立体的な反発作用が
低すぎて十分な顔料の分散安定性を示さず好ましくな
い。
【0033】(顔料分散剤の使用方法)本発明の第1に
係る顔料分散剤は、顔料、あるいは磁性材料、その他の
添加物などと混合し、周知の方法によって分散させ、塗
料組成物、印刷インキ組成物として使用することができ
る。すなわち、顔料、本分散剤、塗料用樹脂、適切な溶
剤を分散機により分散後、塗料、インキ用樹脂を配合す
ることにより、塗料組成物、印刷インキ組成物を得るこ
とができる。本発明に係る顔料分散剤は、これら用途に
使用した時に、顔料などに吸着され易い被吸着基を有す
るので、被吸着性能が十分であり、従って顔料の分散
性、ミルベース流動性、顔料分散液の貯蔵安定性、など
を向上させる機能を発揮する。
【0034】本発明に係る顔料分散剤と組合せて使用で
きる顔料としては、無機顔料、有機顔料などが挙げられ
る。無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化カ
ドミウム、黄色酸化鉄、ベンガラ、黄鉛、カーボンブラ
ックなどが挙げられ、有機顔料としては、フタロシアニ
ン類、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合多環系顔
料(スレン系、インジゴ系、ペリレン系、ペリノン系、
フタロン系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イソイ
ンドリノン系、ジケトピロロピロール系顔料)などの各
種顔料が挙げられる。
【0035】本分散剤と組み合わせて使用することので
きる塗料用樹脂としては、一般の塗料用樹脂が好適に使
用できるが、アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド
樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が好適である。ま
たその他の添加物として、レベリング剤、消泡剤などを
用いることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
詳細に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、
以下の記載例に限定されるものではない。なお、以下の
記載例において、「部」はいずれも重量部を示す。ま
た、以下の例において、アミン価およびオキシラン酸素
濃度は、次に記載の方法で測定したものである。
【0037】(1)ポリアミンの分子量:GPC法および
アミン価による計算分子量を併用した。 (2)ポリカプロラクトンの分子量:1H−NMR法(日本
電子JNM EX−270、CDCl3溶媒、室温)で
測定した。 (3)反応混合物の二重結合の有無の確認:1H−NMR法
(日本電子JNM EX−270、CDCl3溶媒、室
温)の測定により、二重結合のシグナルの消失を確認し
た。 (4)アミン価:塩酸法による滴定を行った。 (5)オキシラン酸素濃度:HBr−酢酸法によった。
【0038】[実施例1:「分散剤1」の合成]窒素ガ
ス導入管、脱水管、還流冷却器、攪拌機を装備した容量
1リットルのガラス製反応フラスコに、ポリエチレンイ
ミン(日本触媒社製「SP−200」、分子量10,0
00)100部と、β−ナフトエ酸15部とを、それぞ
れ仕込んだ。フラスコ内容物を攪拌しつつ、窒素ガス気
流下、内温を150℃に昇温し、この温度で反応させ
た。水が脱水管に1.6部貯った時点で反応を停止し、
ついでフラスコ内温を60℃に冷却し、ヒドロキシエチ
ルアクリレートにカプロラクトンを12mol付加した
アクリル基含有ポリカプロラクトン(ダイセル化学工業
社製、「PCL FA−12」)を885部添加した。
反応途中サンプリングした試料につき、二重結合の有無
を確認しつつ反応を継続し、二重結合の消失を確認して
から反応を終了した。生成物についてアミン価を測定し
たところ、87mgKOH/gであった。得られた生成
物を、「分散剤1」と称する。
【0039】(顔料分散ペーストの調製)フタロシアニ
ンブルー(大日精化工業社製「クロモファインブルー4
920」:C.I−Pigment Blue 15:
3)25部、「分散剤1」10部、キシレン32.5
部、ブチルセロソルブアセテート32.5部、ガラスビ
ーズ100部を、それぞれ秤量し、分散機(レッドデビ
ル社製)で60分間処理し、分散させた。得られた顔料
分散ペーストは、良好な流動性を示し、かつ、室温で1
週間放置した後も、良好な流動性を示した。
【0040】[実施例2:「分散剤2」の合成]実施例
1で使用した同じガラス製反応フラスコに、ポリエチレ
ンイミン(実施例1で使用したものと同じ)100部、
2,4−ジブロモ安息香酸グリシジルエステル(長瀬化
成社製「デナコールEX−147」)15部を、それぞ
れ仕込んだ。フラスコ内容物を攪拌しつつ、窒素ガス気
流下、内温を110℃の昇温し、この温度で反応させ
た。反応途中サンプリングした試料につき、オキシラン
酸素濃度を分析し、これが0.1%以下になった時点で
反応を停止し、ついでフラスコ内温を60℃に冷却し、
ヒドロキシエチルアクリレートにカプロラクトンを12
mol付加したアクリル基含有ポリカプロラクトン(実
施例1で使用したものと同じ)を885部添加した。反
応途中サンプリングした試料につき、二重結合の有無を
確認しつつ反応を継続し、二重結合の消失を確認してか
ら反応を終了した。生成物についてアミン価を測定した
ところ、90mgKOH/gであった。得られた生成物
を、「分散剤2」と称する。
【0041】(顔料分散ペーストの調製)フタロシアニ
ングリーン(大日精化工業製「クロモファイングリーン
5310」:C.I−Pigment Green7)
25部、「分散剤2」10部、キシレン65部、ガラス
ビーズ100部をそれぞれ秤量し、分散機(レッドデビ
ル社製)で60分間処理し、分散させた。得られた顔料
分散ペーストは、良好な流動性を示し、かつ、室温で1
週間放置した後も、良好な流動性を示した。
【0042】[実施例3:「分散剤3」の合成]実施例
1で使用した同じガラス製反応フラスコに、ポリエチレ
ンイミン(実施例1で使用したものと同じ)100部、
グリシジルフタルイミド(長瀬化成社製「デナコールE
X−731」)10部を、それぞれ仕込んだ。フラスコ
内容物を攪拌しつつ、窒素ガス気流下、内温を110℃
に昇温し反応させた。反応途中サンプリングした試料に
つき、オキシラン酸素濃度を分析し、これが0.1%以
下になった時点で反応を停止し、ついでフラスコ内温を
60℃に冷却し、ヒドロキシエチルアクリレートにカプ
ロラクトンを8mol、4−メチルカプロラクトン4m
olを付加したアクリル基含有カプロラクトン(分子量
1540)を、885部添加した。反応途中でサンプリ
ングした試料につき、二重結合の有無を確認しつつ反応
を継続し、二重結合の消失を確認してから反応を終了し
た。生成物についてアミン価を測定したところ、89m
gKOH/gであった。得られた生成物を、「分散剤
3」と称する。
【0043】(顔料分散ペーストの調製)フタロシアニ
ンブルー(大日精化工業製「クロモファインブルー49
20」:C.I−Pigment Blue15:3)
25部、「分散剤3」10部、キシレン32.5部、チ
ルセロソルブアセテート32.5部、ガラスビーズ10
0部を、それぞれ秤量し、分散機(レッドデビル社製)
で60分間処理し、分散させた。得られた顔料分散ペー
ストは、良好な流動性を示し、かつ、室温で1週間放置
した後も、良好な流動性を示した。
【0044】[比較例1]実施例1に記載の例におい
て、「分散剤1」を添加しなかった外は、同例における
と同様の手順で顔料分散ペーストを調製した。得られた
顔料分散ペーストは、流動性を示さなかった。
【0045】
【発明の効果】本発明は、次の様な特別に有利な効果を
奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る顔料分散剤は、分子中に顔料の被吸着
基として芳香族基を持つポリアミン類を有し、また、側
鎖にポリラクトンをグラフトした構造を有するので、従
来分散が困難であったフタロシアニンなどの有機顔料の
分散に極めて有効である。 2.本発明に係る顔料分散剤は、無色であるので、従来
の高度に着色した顔料誘導体を分散剤として場合と異な
り、顔料本来の色調を損なうことがない。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミン化合物のアミノ基の一部を芳
    香族基で変性して得られた芳香族基変性ポリアミン化合
    物成分(A成分)のポリアミン化合物のアミノ基の残り
    の一部に、下記いずれかの反応: (a)一般式(1)で示されるラクトン類のモノマーの
    付加反応、 (b)一般式(1)で示されるラクトン類からなるポリ
    ラクトン化合物のエステル/アミド交換反応、 (c)一般式(1)で示されるラクトン類からなる、片
    末端に(メタ)アクリル基を有するポリエステルポリラ
    クトン(B成分)の付加反応を行って得られる反応生成物からなる顔料分散剤 。 【化1】
  2. 【請求項2】 ポリアミン化合物のアミノ基の一部を芳
    香族基で変性して得られた芳香族基変性ポリアミン化合
    物成分(A成分)のアミノ基の残りの一部に、(c)一
    般式(1)で示されるラクトン類からなる、片末端に
    (メタ)アクリル基を有するポリエステルポリラクトン
    の付加反応を行って得られる反応生成物からなる顔料分
    散剤。
  3. 【請求項3】 ポリアミン化合物の分子量が、100〜
    100,000の範囲内である請求項1又は2に記載の
    顔料分散剤。
  4. 【請求項4】 ポリアミン化合物が、ポリエチレンイミ
    ン、ポリアリルアミンまたはポリビニルアミンである請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の顔料分散剤。
  5. 【請求項5】 ラクトン類を含むポリエステル化合物成
    分の平均分子量が、500〜5,000の範囲内である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の顔料分散剤。
  6. 【請求項6】 ラクトン類としてε−カプロラクトン、
    メチルカプロラクトンの各単独、またはこれら両者を含
    む請求項1〜5のいずれか1項に記載の顔料分散剤。
  7. 【請求項7】 アミン価が、10〜500mgKOH/
    gの範囲内である請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    顔料分散剤。
  8. 【請求項8】 顔料がフタロシアニン系顔料である請求
    項1〜7のいずれか1項に記載の顔料分散剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の顔
    料分散剤を分散剤としたことを特徴とする塗料組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    顔料分散剤を分散剤としたことを特徴とする印刷インキ
    組成物。
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