JP3477987B2 - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JP3477987B2 JP09718696A JP9718696A JP3477987B2 JP 3477987 B2 JP3477987 B2 JP 3477987B2 JP 09718696 A JP09718696 A JP 09718696A JP 9718696 A JP9718696 A JP 9718696A JP 3477987 B2 JP3477987 B2 JP 3477987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷式エンジン
(内燃機関)を搭載した車両において、車両の暖房、暖
機性能を改善するための暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護の一環として、車両の信
号待ち停車時等のアイドル時に、エンジンを停止するこ
とが要求されつつある。実際に、欧州系自動車メーカー
では、アイドル時に、運転者がイグニッションスイッチ
をオフ操作して、エンジンを停止することをユーザーに
対して提案している。
【0003】ところで、車両走行用エンジンの冷却系に
は、通常、エンジンのクランクシャフトによって機械的
に駆動されるウォータポンプを設け、このウォータポン
プにより冷却水を冷却水回路内を循環させているので、
エンジンの停止時にはウォータポンプが停止し、エンジ
ン冷却水の循環がなくなってしまう。そこで、欧州系の
自動車では、上記機械的駆動のウォータポンプに加え
て、小型の電動ウォータポンプを併設し、この電動ウォ
ータポンプにより主に暖房用ヒータコアへの冷却水循環
を行って、エンジン停止時にも、エンジン冷却水を熱源
とした暖房運転を継続できる、いわゆるレストモードを
設定し得るようにしたものが採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来装
置では、レストモードに電動ウォータポンプにより暖房
用ヒータコアとエンジンとの間で冷却水を循環させてい
るので、エンジン側の冷却水温度の低下により次回のエ
ンジン始動時に始動性が悪化するとともに、燃費および
排気エミッションの悪化も招く。
【0005】なお、この始動性および排気エミッション
悪化の問題は、レストモードを有している車両用暖房装
置に限られるものではなく、エンジンと電動モータとを
切り替えながら走行することにより排気エミッションの
悪化を抑制する、いわゆるハイブリット自動車において
も発生する問題である。本発明は上記点に鑑みてなされ
たもので、エンジン停止時の暖房運転を継続しつつ、次
回のエンジン始動時における始動性、燃費等の悪化を防
止できる車両用暖房装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、水冷式エンジン(1)の冷却水回路に
設けられ、冷却水を熱源として空気を加熱する暖房用ヒ
ータコア(7)と、この暖房用ヒータコア(7)に送風
する送風機(8)と、前記水冷式エンジン(1)の冷却
水回路に設けられ、冷却水が入出する断熱タンク構造か
らなる蓄熱器(16)と、前記水冷式エンジン(1)の
冷却水回路に設けられ、前記暖房用ヒータコア(7)お
び前記蓄熱器(16)へ冷却水を循環させる電動ウォ
ータポンプ(17)と、前記水冷式エンジン(1)の冷
却水回路に設けられ、前記水冷式エンジン(1)と前記
暖房用ヒータコア(7)と前記蓄熱器(16)との間の
冷却水の流れを制御するバルブ(13、14、15)
と、前記送風機(8)、前記バルブ(13、14、1
5)および前記電動ウォータポンプ(17)の作動を制
御する制御装置(35)と、乗員の手動操作により前記
水冷式エンジン(1)停止時に暖房を行うレストモード
を選択するレストモードスイッチ(34)とを備え、
記制御装置(35)は、前記水冷式エンジン(1)の停
止時に冷却水温度が所定値以上で、かつ前記レストモー
ドスイッチ(34)が投入されるとレストモードである
と判定して、前記送風機(8)および前記電動ウォータ
ポンプ(17)を作動させるとともに前記バルブ(1
3、14、15)を切り替えて、前記蓄熱器(16)と
前記暖房用ヒータコア(7)との間のみで冷却水を循環
させることを特徴とする。
【0007】
【0008】 これにより、蓄熱器(16)内に蓄えて
おいた高温の冷却水を用いて、レストモード時の暖房を
行うことができるので、水冷式エンジン(1)内の冷却
水が流出することを抑制できる。そのため、エンジン
(1)側の冷却水温度が暖房のために低下することがな
く、次回のエンジン始動時における始動性の悪化、燃費
および排気エミッションの悪化を防止できるという効果
が大である。請求項2記載の発明では、水冷式エンジン
(1)の冷却水回路に設けられ、冷却水を熱源として空
気を加熱する暖房用ヒータコア(7)と、この暖房用ヒ
ータコア(7)に送風する送風機(8)と、前記水冷式
エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、冷却水が入出
する断熱タンク構造からなる蓄熱器(16)と、前記水
冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、前記暖房
用ヒータコア(7)および前記蓄熱器(16)へ冷却水
を循環させる電動ウォータポンプ(17)と、前記水冷
式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、前記水冷式
エンジン(1)と前記暖房用ヒータコア(7)と前記蓄
熱器(16)との間の冷却水の流れを制御するバルブ
(13、14、15)と、前記送風機(8)、前記バル
ブ(13、14、15)および前記電動ウォータポンプ
17)の作動を制御する制御装置(35)とを備え、
前記制御装置(35)は、前記水冷式エンジン(1)停
止時に外気温度が所定値以下のときであって、前記冷却
水の水温が所定値以上であるときを判定すると、レスト
モードを自動的に実行して、前記送風機(8)および前
記電動ウォータポンプ(17)を作動させるとともに前
記バルブ(13、14、15)を切り替えて、前記蓄熱
器(16)と前記暖房用ヒータコア(7)との間のみで
冷却水を循環させることを特徴とする。請求項2記載の
発明によっても請求項1と同様の効果を発揮できる。
求項3記載の発明では、請求項1または2において、前
記蓄熱器(16)と前記ヒータコア(7)との間のみで
循環する冷却水の温度を温度センサで検出し、前記冷却
水の温度が車室内を暖房できない程度の所定温度まで低
下したら、前記制御装置(35)により前記レストモー
ドを自動的に停止することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明では、乗員により手動
操作可能な即効暖房スイッチ(33)を有し、冷却水温
度が所定値以下のときに、即効暖房スイッチ(33)が
投入されると、制御装置(35)により送風機(8)お
よび電動ウォータポンプ(17)を作動させるとともに
バルブ(13、14、15)を切り替えて、蓄熱器(1
6)と暖房用ヒータコア(7)との間のみで冷却水を循
環させることを特徴としている。
【0010】これにより、冷却水温度が低いときでも、
蓄熱器(16)内に蓄えておいた高温の冷却水を用い
て、車室内を即効暖房できる。請求項5記載の発明で
は、乗員により手動操作可能なプレ暖機スイッチ(3
2)を有し、冷却水温度が所定値以下のときに、プレ暖
機スイッチ(32)が投入されると、制御装置(35)
により電動ウォータポンプ(17)を作動させるととも
にバルブ(13、14、15)を切り替えて、水冷式エ
ンジン(1)と蓄熱器(16)との間のみで冷却水を循
環させることを特徴としている。
【0011】これにより、エンジン始動前に蓄熱器(1
6)内に蓄えておいた高温の冷却水を用いて、エンジン
(1)の暖機を行うことができ、寒冷時においても、エ
ンジン(1)の始動を容易に行うことができる。請求項
6記載の発明では、水冷式エンジン(1)の停止時に冷
却水温度が異常高温を示す所定値以上であると、制御装
置(35)により電動ウォータポンプ(17)を作動さ
せるとともにバルブ(13、14、15)を切り替え
て、水冷式エンジン(1)と蓄熱器(16)と暖房用ヒ
ータコア(7)との間で冷却水を循環させることを特徴
としている。
【0012】夏季等の高負荷走行時には、車両空調装置
の冷房負荷が大きいため、暖房用ヒータコア(7)への
冷却水の循環が停止され、かつ暖房用ヒータコア(7)
は冷房用熱交換器(10)により冷却された冷風の影響
を受けて、暖房用ヒータコア(7)内の冷却水温度が比
較的低温に維持されている。請求項5記載の発明では、
この点に注目して、デッドソーク時(高負荷走行後のエ
ンジン停止時)には暖房用ヒータコア(7)側の低温冷
却水をエンジン(1)内に循環させることにより、冷却
水温度の過上昇を良好に防止できる。
【0013】 請求項7に記載の発明では、水冷式エン
ジン(1)の冷却水回路に設けられ、冷却水を熱源とし
て空気を加熱する暖房用ヒータコア(7)と、前記水冷
式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、冷却水が入
出する断熱タンク構造からなる蓄熱器(16)と、前記
水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、前記水
冷式エンジン(1)および前記蓄熱器(16)から流出
した冷却水を前記暖房用ヒータコア(7)へ循環させる
電動ウォータポンプ(17)と、前記暖房用ヒータコア
(7)に流入する冷却水の冷却水回路に設けられ、この
冷却水回路内の冷却水流れを制御する制御バルブ(3
8)と、前記電動ウォータポンプ(14)の作動を制御
する制御装置(43)とを備え、前記制御装置(43)
は、暖房運転中に前記水冷式エンジン(1)が停止した
ことを判定すると、前記電動ウォータポンプ(14)を
作動状態として暖房運転を継続し、前記制御バルブ(3
8)は、冷却水の温度低下とともに前記蓄熱器(16)
から前記暖房用ヒータコア(7)に流入する冷却水の割
合を、前記水冷式エンジン(1)から前記暖房用ヒータ
コア(7)に流入する冷却水の割合より大きくすること
を特徴とする。これにより、水冷式エンジン(1)の停
止時に暖房を行うときに、水冷式エンジン(1)から冷
却水が流出することを抑制することができるので、水冷
式エンジン(1)内の冷却水の温度が低下することが抑
制される。したがって、エンジン停止時の暖房運転を継
続しつつ、次回のエンジン始動時における始動性、燃費
等の悪化を防止することができる。
【0014】なお、電動ウォータポンプ(17)は、常
時、水冷式エンジン(1)から流出した冷却水および蓄
熱器(16)から流出した冷却水の両冷却水を同時に暖
房用ヒータコア(7)へ循環させるものではなく、後述
の如く、少なくとも両冷却水が同時に暖房用ヒータコア
(7)へ循環させる場合があることを意味している。請
求項8に記載の発明では、制御バルブ(38)は、制御
バルブ(38)内を流れる冷却水温度に応じて機械的に
作動する感温作動部材(401)により冷却水流れを制
御することを特徴とする。
【0015】これにより、冷却水温度を検出する温度セ
ンサや電磁弁等の電気的制御機器を用いず、感温作動部
材(401)を用いた簡便な構成で冷却水回路内の冷却
水流れを制御することができる。したがって、車両用暖
房装置の製造原価上昇を抑制してエンジン始動時におけ
る始動性、燃費等の悪化を防止することができる。請求
項9に記載の発明では、第1弁体(396)は、感温作
動部材(401)により駆動されるとともに、第2弁体
(399)は第1弁体(396)と連動して作動するこ
とを特徴とする。
【0016】これにより、制御バルブ(38)の内部構
造が簡単となり、制御バルブ(38)の製造原価上昇を
抑制することができる。延いては、車両用暖房装置の製
造原価上昇を抑制してエンジン始動時における始動性、
燃費等の悪化を防止することができる。なお、上記各手
段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手
段との対応関係を示すものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (第1実施形態)図1において、1は車両の走行用エン
ジン(内燃機関)で、水冷式のものである。2はラジエ
ータで、冷却ファン3により送風される冷却空気と内燃
機関1の冷却水とを熱交換して冷却水を冷却するもので
ある。ここで、冷却ファン3は、モータ3aにより駆動
される電動軸流ファンから構成されている。
【0018】4はラジエータ2と並列に設けられたバイ
パス回路、5はこのラジエータ2とバイパス回路4への
冷却水の流れを制御するサーモスタット(冷却水温度応
動弁)で、サーモワックスの温度による体積変化を利用
して弁体(図示せず)を変位させて、冷却水流路の切替
を行うものである。具体的には、冷却水温度が低いとき
はサーモスタット5がバイパス回路4側を開口して、バ
イパス回路4側に冷却水を流し、一方、冷却水温度が所
定温度(例えば80°C)以上に上昇すると、サーモス
タット5がラジエータ2側を開口することにより、ラジ
エータ2側に冷却水を流して、ラジエータ2において冷
却水を冷却するようにしている。
【0019】6はエンジン1の冷却水回路に冷却水を循
環する機械式ウォータポンプ(以下。機械式ポンプと略
す。)で、エンジン1のクランクシャフトの回転が伝達
されて、機械的に駆動されるものである。7は自動車用
空調装置の暖房用ヒータコア(暖房用熱交換器)で、空
調用送風機(以下、送風機と略す。)8により送風され
る空調空気を冷却水と熱交換して加熱するものである。
この暖房用ヒータコア(以下、ヒータコアと略す。)7
は空調用ダクト9内の通風路において冷房用蒸発器10
の空気下流側に設置され、この蒸発器10で冷却された
冷風を所定温度まで再加熱することにより車室内への吹
出空気温度を制御する。送風機8はモータ8aにより駆
動される電動式遠心ファンから構成されるものである。
【0020】11は図示しない内外気切替箱を通して空
気が吸入される空気吸入口、12はヒータコア7で温度
制御された空気を車室内へ吹き出す吹出口で、乗員頭部
に向けて空気を吹き出すフェイス吹出口、乗員足元部に
向けて空気を吹き出すフット吹出口、車両窓ガラスに向
けて空気を吹き出すデフロスタ吹出口等が設けられてい
る。
【0021】13、14、15はそれぞれ3方弁タイプ
の電気制御バルブで、冷却水回路を切り替えて冷却水の
流れを制御するものである。これらの制御バルブ13、
14、15は回転可能なロータリ式の弁体(図示せず)
を内蔵し、このロータリ式の弁体の回動位置をサーボモ
ータ、電磁駆動機構等の電気的アクチュエータにより選
択して、図4のごとく冷却水回路を切り替える。
【0022】なお、本例では、上記制御バルブ13、1
4、15のうち、制御バルブ14または15の弁体(図
示せず)開度を調整して、ヒータコア7に流入する冷却
水量を制御して、ヒータコア7による空気の再加熱量を
制御することにより吹出空気温度を制御するリヒートタ
イプの温度制御方式を採用している。16は蓄熱器で、
ステンレスのような耐食性に優れた金属からなる2重タ
ンク構造16aの中間空隙部16bを真空として、断熱
構造としている。17は電動ウォータポンプ(以下、電
動ポンプと略す。)で、モータ17aにより駆動され
る。
【0023】18、19、20はメイン冷却水回路で、
エンジン1とラジエータ2との間で機械式ポンプ6によ
り冷却水を循環させる。21、22、23は蓄熱器16
にエンジン1から出た直後の高温の冷却水を循環させる
ための蓄熱用冷却水回路である。蓄熱用冷却水回路22
は蓄熱器16への入口回路をなすもので、蓄熱器16内
の底部付近において開口している。また、蓄熱用冷却水
回路23は蓄熱器16からの出口回路をなすもので、蓄
熱器16内の天井付近において開口している。24、2
5はヒータコア7に冷却水を循環するためのヒータ回路
であり、26、27はエンジン1に冷却水を戻すための
リターン回路である。
【0024】28は自動車用空調装置の制御パネル(図
示せず)に設けられた空調用スイッチ群で、空調用圧縮
機(図示せず)を起動する空調スイッチ、目標温度を設
定する温度設定スイッチ、吹出モードスイッチ、送風機
8の制御スイッチ等からなる。29は自動車用空調装置
の自動制御用のセンサ群で、車室内温度を検出する内気
温センサ、外気温度を検出する外気温センサ、日射量を
検出する日射センサ、蒸発器10の冷却温度を検出する
蒸発器温度センサ等を包含している。
【0025】30はエンジン1の冷却水出口部に設置さ
れ、冷却水温度を検出する水温センサで、サーミスタの
ような感温抵抗素子からなる。本例では、この水温セン
サ30により「冷却水温度に関連する信号を発生する水
温信号手段」が構成されている。31はエンジン1の点
火回路に電源を供給するイグニッションスイッチであ
る。本例では、このイグニッションスイッチ31により
「エンジン1の運転、停止に関連する信号を発生するエ
ンジン信号手段」を構成している。
【0026】32はプレ暖機モードを設定するためのプ
レ暖機スイッチ、33は即効用暖房モードを設定するた
めの即効暖房スイッチ、34はレストモードを設定する
ためのレストモードスイッチであり、これらの各スイッ
チ31、32、33、34はいずれも自動車の計器盤周
囲に設置されて手動操作されるものである。その中で、
スイッチ32〜34は空調装置の制御パネルに空調用ス
イッチ群28とともに設置してもよい。
【0027】35はマイクロコンピュータおよびその周
辺回路から構成される電子制御装置(ECU)で、上記
空調用スイッチ群28、センサ群29、水温センサ30
および各スイッチ31〜34等から入力される入力信号
を予め設定されたプログラムに従って判定、演算処理を
行うとともに、その演算処理結果に基づいて前記送風機
8、前記制御バルブ13、14、15、電動ポンプ17
等の作動を制御するものである。
【0028】次に、上記構成において作動を説明する。
図2は本例の電子制御装置35において実行される制御
フローの概要を示すもので、この制御フローは電子制御
装置35の電源回路が車載バッテリ(図示せず)に電気
接続されとスタートするようになっており、そしてステ
ップS1においてモード判定が行われる。このモード判
定は図3に示すモード判定表に基づいて行われる。
【0029】すなわち、図3において、モード判定は、
イグニッションスイッチ31のON、OFF、水温セン
サ30で検出される水温、およびプレ暖機スイッチ3
2、即効暖房スイッチ33、レストモードスイッチ34
のON、OFFに基づいて行われる。いま、イグニッシ
ョンスイッチ31がONで、水温がエンジン1の暖機終
了の目安となる所定値T1(例えば、50°C)以上に
なると、一般走行モードがステップS1にて選択され
る。
【0030】この一般走行モードが選択されると、ステ
ップS2にてバルブ13、14、15が図4に示す
(イ)、(ハ)、(ホ)の状態に設定される。これによ
り、冷却水の経路としては、エンジン1→バルブ13→
電動ポンプ17→蓄熱器16→バルブ14→ヒータコア
7→バルブ15→機械駆動ポンプ6に至り、エンジン1
に戻るという経路が形成される。
【0031】そして、この一般走行モードにおいては、
空調制御パネルに設けられたスイッチ群28における温
度設定スイッチ、送風機制御スイッチ等のスイッチ入力
信号あるいは、空調自動制御用のセンサ群29からのセ
ンサ信号により車室内の暖房が必要と判定されるとき
は、電動ポンプ17および送風機8を作動させて、ヒー
タコア7で送風空気を加熱して暖房を行う。
【0032】この暖房時には、バルブ14または15の
弁体の回動位置を調整して、ヒータコア7への冷却水流
路の開度を調整することにより、ヒータコア7への冷却
水流量を変化させ、暖房能力を調整できる。なお、ラジ
エータ2を含むメイン回路18、19、20およびバイ
パス回路4側の冷却水の流れの制御は従来周知のものと
同じであるので、以下、説明は省略する。
【0033】次に、信号待ち等の停車時に運転者がイグ
ニッションスイッチ31をOFFして、エンジン1を停
止するとともに、レストモードスイッチ34をONする
と、エンジン停止直後では通常、水温が所定値T1以上
の高温になっているので、図3のレストモードの条件を
満足する。従って、ステップS1にてレストモードが選
択され、ステップS3にてバルブ13、14、15が図
4に示す(ロ)、(ハ)、(ヘ)の状態に設定される。
これにより、冷却水の経路としては、バルブ13→電動
ポンプ17→蓄熱器16→バルブ14→ヒータコア7→
バルブ15からバルブ13に戻るという経路が形成され
る。
【0034】また、このレストモード時には、電動ポン
プ17および空調用送風機8を必ず作動状態とする。こ
れにより、電動ポンプ17によって、蓄熱器16とヒー
タコア7との間のみで冷却水が循環し、空調用送風機8
の送風空気がヒータコア7で加熱されて温風となり、車
室内へ吹き出すので、エンジン停止時にも車室内の暖房
を継続できる。このレストモード時における暖房は、蓄
熱器16内に蓄えておいた高温の冷却水を用いて行うの
で、ヒータコア7における冷却水の放熱があってもエン
ジン1内の冷却水温度が低下することはない。
【0035】したがって、次回のエンジン始動時(再始
動時)に、エンジン1内の冷却水温度の低下によって、
始動性悪化といった不具合が生じない。その結果、エン
ジン停止時における暖房感の維持と、エンジンの再始動
性の悪化防止の両立を図ることができる。次に、エンジ
ン1の始動直後、またはエンジン1の停止時であって、
水温が所定値T1(50°C)より低い時に、即効暖房
スイッチ33をONすると、図3の即効暖房モードの条
件を満足するので、ステップS1にて即効暖房モードが
選択され、ステップS4にてバルブ13、14、15が
図4に示す(ロ)、(ハ)、(ヘ)の状態に設定され
る。これにより、冷却水の経路としては、レストモード
時と同様に、バルブ13→電動ポンプ17→蓄熱器16
→バルブ14→ヒータコア7→バルブ15からバルブ1
3に戻るという経路が形成される。
【0036】また、この即効暖房モード時には、電動ポ
ンプ17および空調用送風機8を必ず作動状態とする。
これにより、電動ポンプ17によって、蓄熱器16とヒ
ータコア7との間のみで冷却水が循環し、空調用送風機
8の送風空気がヒータコア7で加熱されて温風となり、
車室内へ吹き出すので、冷却水温度が低いときにも車室
内の暖房を行うことができる。この即効暖房モード時に
おける暖房も、蓄熱器16内に蓄えておいた高温の冷却
水を用いて行うので、ヒータコア7における冷却水の放
熱があってもエンジン1内の冷却水温度が低下すること
はない。
【0037】なお、蓄熱器16内に蓄えられる高温の冷
却水の量には制約があるので、レストモード時および即
効暖房モード時における暖房可能時間を延長するために
は、電動ポンプ17および空調用送風機8の回転数を低
い値(LOW側)に設定することが好ましい。次に、エ
ンジン1の停止時であって、水温が所定値T1(50°
C)より低い時に、プレ暖機スイッチ32をONする
と、図3のプレ暖機モードの条件を満足するので、ステ
ップS1にてプレ暖機モードが選択され、ステップS5
にてバルブ13、14が図4に示す(イ)、(ニ)の状
態に設定される。これにより、冷却水の経路としては、
エンジン1→バルブ13→電動ポンプ17→蓄熱器16
→バルブ14→機械駆動ポンプ6からエンジン1に戻る
という経路が形成される。このように、プレ暖機モード
時には、バルブ15を通過しない経路が形成されるた
め、バルブ15は(ホ)または(ヘ)のいずれの状態に
操作されてよい。
【0038】また、このプレ暖機モード時には、電動ポ
ンプ17を必ず作動状態とし、一方、空調用送風機8は
停止したままである。これにより、電動ポンプ17によ
って、蓄熱器16内に蓄えておいた高温の冷却水がエン
ジン1内に循環し、エンジン1の始動前に予め、暖機を
行うことができるので、冬季の寒冷時においてもエンジ
ン1を容易に始動することができる。
【0039】なお、一般走行モードにおいて、水温が5
0°C未満であり、また即効暖房スイッチ33もONさ
れていないときは、制御装置35により、上記プレ暖機
モードと同じ状態が設定され、エンジン1と蓄熱器16
との間で冷却水が循環される。ところで、夏季におい
て、水冷式エンジン1を冷却する冷却水の流れは、エン
ジン1を出た後に、ラジエータ2、サーモスタット5、
機械式ポンプ6を通ってエンジン1に戻るメイン回路1
8、19、20を循環する。このとき、サーモスタット
5はメイン回路19、20間を全開している。ラジエー
タ2においては、冷却ファン3の作動により冷却空気が
強制送風され、冷却水の冷却が行われる。
【0040】しかし、夏季の高負荷走行時、例えば高外
気温時に低速登坂走行するような条件下では、エンジン
1の発熱量が大きくなると同時に、ラジエータ2流入空
気温度も高いので、ラジエータ2の冷却能力が不足気味
となり、その結果、冷却水温度は一般的には非常に高い
状態となり、100°Cを越えることが多い。上記のよ
うに、夏季において高負荷走行をした直後に、車両を停
止し、イグニッションスイッチ18を開放して、エンジ
ン1を停止すると(いわゆるデッドソーク時)、冷却フ
ァン3が停止され、ラジエータ2の冷却作用が停止され
るので、エンジン1の持つ熱量により冷却水温度が過度
に上昇する現象が生じることがある。
【0041】そこで、本実施形態では、イグニッション
スイッチ18のOFF信号が入力されたとき(エンジン
1の停止時)に、水温センサ30の検出するエンジン1
の冷却水温度が第2の所定温度T2(本例では、異常高
温に相当する100°C)以上であると、ステップS1
においてデッドソークモードが選択され、ステップS6
にてバルブ13、14、15が図4に示す(イ)、
(ハ)、(ホ)の状態に設定される。これにより、冷却
水の経路としては、エンジン1→バルブ13→電動ポン
プ17→蓄熱器16→バルブ14→ヒータコア7→バル
ブ15→機械駆動ポンプ6からエンジン1に戻るという
経路が形成される。
【0042】また、このデッドソークモード時には、電
動ポンプ17を必ず作動状態とし、一方、空調用送風機
8は停止したままである。これにより、ヒータコア7内
に溜まっていた低温の冷却水を電動ポンプ17によりエ
ンジン1内に循環して、エンジン1の熱を効果的に吸収
できるので、デッドソークによる冷却水温度の過上昇を
確実に防止できる。
【0043】ヒータコア7内に低温の冷却水が溜まって
いる理由は以下の通りである。すなわち、夏季の車両走
行時には、空調装置の蒸発器10により車室内の冷房が
行われており、このときは、電子制御装置35の出力に
よりバルブ14がヒータコア7への冷却水流入を遮断す
る全閉位置(ニ)、すなわち最大冷房位置(マックスク
ール位置)に操作されるか、あるいはヒータコア7へ冷
却水を微小量だけ流入させる、微小開度位置(最大冷房
近傍の位置)に操作されている。
【0044】従って、ヒータコア7には冷却水が全く流
入しないか、微小量の冷却水が流入するだけであり、か
つヒータコア7には蒸発器10で冷却された冷風が通過
するので、ヒータコア7内およびその前後の冷却水回路
24、25内の冷却水はメイン回路18、19、20側
の冷却水に比してはるかに温度が低い状態に保たれるの
である。
【0045】このように、ヒータコア7側の低温冷却水
をエンジン側に循環することにより、デッドソーク時に
冷却水温の過上昇を効果的に防止でき、冷却水回路各部
の温度分布を均一化することができるので、冷却水回路
の各部品の耐圧性、耐熱性等の設計基準を緩和でき、製
品コストの低減を達成できる。ところで、上記実施形態
では、レストモードスイッチ34を手動操作にて投入す
ることにより、レストモードを実行するようにしたが、
例えば、イグニッションスイッチ31のOFF時(エン
ジン停止時)に、外気温度が所定値以下のとき(暖房を
必要とする寒冷期)であって、水温が所定値T1以上で
あるとき、この条件を制御装置35にて判定して、レス
トモードを自動的に実行するようにしてもよい。
【0046】また、レストモードおよび即効暖房モード
において、蓄熱器16とヒータコア7との間で循環する
冷却水の温度を温度センサで検出し、冷却水の温度が車
室内を暖房できない程度の所定温度まで低下したら、制
御装置35にてレストモードおよび即効暖房モードを自
動的に停止するようにしてもよい。また、図1に示す車
両用空調装置の温度制御方式として、ヒータコア7への
冷却水量をバルブ14または15により調整して車室内
吹出空気温度を制御するリヒート式を示したが、ヒータ
コア7の側方にバイパス通風路を設け、このバイパス通
風路とヒータコア7への風量割合をエアミックスドアの
開度により調整して、車室内吹出空気温度を制御するエ
アミックス式空調装置においても本発明は実施可能であ
る。
【0047】(第2実施形態)図5は、本実施形態に係
る自動車用空調装置をハイブリット自動車に適用した場
合の模式図を示している。36は車載バッテリから電力
を得て回転される走行用の電動モータであり、37は車
両走行時の電動モータ36とエンジン1との切り替えを
制御する走行用制御装置である。
【0048】なお、ハイブリット自動車とは、通常、車
載バッテリに充電された電力によって駆動する電動モー
タで走行し、車載バッテリに充電された電力が所定以下
に低下すると、エンジンを使用して走行するとともに発
電および充電を行い、バッテリに充電された電力が所定
以上まで回復すると、再び電動モータで走行するもので
ある。
【0049】そして、エンジン1、ラジエータ2、ヒー
タコア7および蓄熱器16の各構成機器を、図5に示す
ように並列となるように冷却水回路が構成されており、
この冷却水回路のうち、エンジン1からヒータコア7お
よび蓄熱器16へと至る冷却水回路には、後述するワッ
クスボックス内のワックスの膨張を利用して冷却水流れ
を機械的に制御する制御バルブ38が設けられている。
この制御バルブ38は、制御バルブ38内を流れる冷却
水の温度に応じて冷却水流れを制御する、いわゆるサー
モスタット式のものである。なお、2aは、ラジエータ
2を迂回するラジエータバイパス回路であり、通常、こ
のラジエータバイパス回路2aはエンジン1内に内蔵配
置されているものである。
【0050】因みに、図5中の制御バルブ38は、その
構造を模式的に示したものであり、詳細構造は後述す
る。39は制御バルブ38に流入した冷却水をエンジン
1に還流させるための還流バイパス流路であり、この還
流バイパス流路39には、還流バイパス流路39から制
御バルブ38に冷却水が流れ込むことを阻止する第1逆
止弁40が設けられている。
【0051】また、制御バルブ38には、ヒータコア7
の流入口7a側に連通する第1流出口381および第2
流出口382が形成されており、第1流出口381とヒ
ータコア7の流入口7aとの間には電動ポンプ17が配
置されている。また、第2流出口382は、電動ポンプ
17を迂回して電動ポンプ17の吐出口17b側に至る
ポンプバイパス流路41に連通しており、このポンプバ
イパス流路41には、ヒータコア7の流入口7a側から
第2流出口382に向かって冷却水が流れること阻止す
る第2逆止弁42が設けられている。
【0052】 なお、送風機8のモータ8aおよび電動
ポンプ17のモータ17aは、制御装置43によって制
御されており、この制御装置43には、図示されていな
いエンジン1の回転数を検出する回転センサからの信号
1a、乗員が自動車用空調装置の始動を操作する始動ス
イッチ44からの信号44a、即効暖房スイッチ33か
らの信号33a、および後述する制御バルブ38の流入
口386の上流側に配置された冷却水温度を検出する水
温センサ45からの信号45aが入力されている。
【0053】次に、制御バルブ38の詳細構造につい
て、図6を用いて述べる。制御バルブ38のハウジング
は、アッパーハウジング383、センタハウジング38
4、ロワーハウジング385の3つに部位から構成され
ており、これらのハウジング383〜385はナイロン
66等の樹脂によって成形されている。そして、センタ
ハウジング384には、エンジン1から流出した冷却水
が流入する流入口386と、この流入口386と直接連
通して還流バイパス流路39に連通する第3流出口38
7が形成されている。なお、以下、流入口386から流
入口387へと流れる冷却水流路を還流バイパス通路3
88と呼ぶ。
【0054】また、アッパーハウジング383には、蓄
熱器16の流出入口16b(図5参照)に連通する流出
入口389と第1流出口381とが形成されており、流
出入口389と第1流出口381との両者は、アッパー
ハウジング383内に形成された空間390に連通して
いる。そして、この空間390は、還流バイパス通路3
88に連通しており、センタハウジング384とアッパ
ーハウジング383とが接合する部位のうちセンタハウ
ジング384には、第1弁口391が形成されている。
【0055】これにより、空間390から第1流出口3
81を経て電動ポンプ17に至るポンプ通路392と、
空間390から流出入口389を経て蓄熱器16に至る
蓄熱器通路393との両通路が第1弁口391にて還流
バイパス通路388に連通している。また、ロワーハウ
ジング385には第2流出口382が形成されており、
センタハウジング384とロワーハウジング385とが
接合する部位には、第2流出口382と還流バイパス通
路388に連通させる開口部394が形成されている。
これにより、還流バイパス通路388から開口部394
を経てポンプバイパス流路41に至るポンプバイパス通
路395が形成されている。
【0056】396は、第1弁口391を開閉する第1
弁体であり、この第1弁体396のうち第1弁体396
と第1弁口391とが接触する部位には、密閉性を向上
させるニトリルゴム等の弾性変形可能な材質からなるパ
ッキン397が装着されている。また、流出入口389
と空間390とを連通させる第2弁口398には、第1
弁体396と一体的に作動する略円柱状の第2弁体39
9が挿入されている。この第2弁体399は、その円柱
外周面に長手方向に延びる2本の溝399a、399b
が形成されている。そして、溝399aは、流出入口3
89と空間390とを常時連通させるように形成されて
おり、溝399bは、図7に示すように、第1弁口39
1が所定開度まで開いたときに、流出入口389と空間
390とを連通させるように形成されている。
【0057】なお。400は第1弁体396を所定の弾
性力にて第1弁口391に押し付けるコイルバネであ
る。401は、開口部394を開閉する感温弁体をなす
サーモスタットであり、このサーモスタット401は、
冷却水温度に応じて伸縮する感温作動部材をなすワック
スボックス402の体積変化により作動するものであ
る。403はステンレス等の防錆性に優れた金属からな
るサーモスタット401のケーシングであり、ワックス
ボックス402は、このケーシング403内に両者の軸
方向を一致させて配置されている。
【0058】また、ケーシング403の軸方向両端には
開口部403a、403bが形成されており、開口部4
03aはポンプバイパス通路395に向けて開口し、開
口部403bは第1弁口391に向けて開口している。
そして、開口部403aは、第3弁口404aを有する
樹脂製の蓋404によって覆われており、この第3弁口
404aは、ワックスボックス402の軸方向端部に形
成されたフランジ部402aによって開閉される。
【0059】一方、ワックスボックス402内には、軸
方向に摺動可能なシャフト402bと、所定の融点を有
するワックスとが収納されている。そして、シャフト4
02bの一端は、蓋404に形成に形成された凹部40
4bに挿入されている。なお、ワックスの融点は、所定
値T1を基準として冷却水の温度に対するワックス温度
変化の応答遅れを考慮して決定されるべきもので、本実
施形態では、約46℃である。
【0060】因みに、405はワックスボックス402
およびフランジ部402aを第3弁口404aに押し付
けるコイルバネであり、406は各ハウジング383〜
385の接合部の密閉性を維持するためのOリングであ
る。次に、本実施形態の作動を述べる。 1.制御バルブ38の作動 還流バイパス通路388内を流れる冷却水の温度が低い
ときは、シャフト402bは、図6に示すように、フラ
ンジ部402aによって第3弁口404aを閉じるよう
な位置に止まっている。因みに、この状態では、ワック
スボックス402内のワックスは固体状である。
【0061】そして、還流バイパス通路388内を流れ
る冷却水の温度が次第に上昇すると、ワックスボックス
402内のワックスが溶け始め、シャフト402bとワ
ックスボックス402とによって形成されるワックスボ
ックス402内空間の体積が膨張してゆく。これによ
り、ワックスボックス402が、図7に示すように、第
1弁体395に接近するように移動とともに第3弁口4
04aが開口するので、冷却水が還流バイパス通路38
8からポンプバイパス通路395へも流れ込み始める。
【0062】そして、更に還流バイパス通路388内を
流れる冷却水の温度が上昇すると、ワックスボックス4
02は、図8に示すように、コイルバネ400の弾性力
に打ち勝って第1弁体396を押し開くとともに、第2
弁体399の溝399aに加えて溝399bも連通す
る。これにより、第1弁口391が開口し、還流バイパ
ス通路388を流れる冷却水が空間390に流れ込むと
ともに、流出入口389と空間390との間を流れる冷
却水量が増加する。
【0063】2.自動車用空調装置の作動 a)エンジン停止状態で冷却水温度が低い場合(図9参
照) この状態では、制御バルブ38の第1弁口391および
第3弁口部404aは閉じ(図6参照)、機械式ポンプ
6は停止し、送風機8および電動ポンプ17が稼働して
いる。したがって、電動ポンプ15の吸入口側に位置す
る制御バルブ38の空間390の内圧が低下し、蓄熱器
16内に蓄えられた冷却水が第2弁体399に形成され
た溝399aを経て空間390に流れ込む。そして、こ
の空間390に流れ込んだ冷却水が電動ポンプ17に吸
入されてヒータコア7に向けて吐出され、熱交換を終え
た冷却水の多くが蓄熱器16に還流する。
【0064】b)エンジン稼働状態で冷却水温度が低い
場合(図10参照) この状態では、制御バルブ38の第1弁口391および
第3弁口404aは閉じ(図6参照)、機械式ポンプ6
は稼働している。そして、後述するように、通常、送風
機8および電動ポンプ17は停止している。したがっ
て、ヒータコア7への冷却水流入が停止するとともに、
エンジン1から流出した冷却水は、制御バルブ38の還
流バイパス通路388および還流バイパス流路39を経
てエンジン1に還流する。
【0065】なお、冷却水温度が低い状態(40〜50
℃以下で暖房運転が困難な温度状態)で暖房運転を行う
と、乗員が不快感を感じるので、通常、制御装置44
は、始動スイッチ44が投入されても水温センサ45よ
って検出される温度が所定値(例えば、50℃)以下の
場合は、送風機8および電動ポンプ17を稼働させな
い。しかし、乗員が即効暖房スイッチ33を投入した場
合は、電動ポンプ17および送風機8を稼働させ、蓄熱
器16の温水をヒータコア7に流入させて即効暖房運転
させる。
【0066】c)エンジン稼働状態で冷却水温度が高い
場合(図11参照) この状態では、制御バルブ38の第1弁口391および
第3弁口404aは開き(図8参照)、機械式ポンプ6
は稼働し、電動ポンプ17が停止している。したがっ
て、エンジン1から流出した冷却水の多くは、ポンプバ
イパス通路、ポンプバイパス流路41およびヒータコア
7を経てエンジン1に還流し、その他の冷却水の大部分
は、蓄熱器通路393から蓄熱器16を経てエンジン1
に還流する。
【0067】すなわち、この状態では、ヒータコア7に
エンジン1からの高温の冷却水を流入させるとともに、
高温の冷却水を蓄熱器16に流入させて蓄熱器16内の
冷えた冷却水を流出させている。 d)エンジン停止状態で却水温度が高い場合(図12参
照) この状態では、制御バルブ38の第1弁口391および
第3弁口404aは開き(図8参照)、機械式ポンプ6
は停止し、電動ポンプ17が稼働している。したがっ
て、電動ポンプ15の吸入口側に位置する制御バルブ3
8の空間390の内圧が低下し、蓄熱器16内に蓄えら
れた冷却水が第2弁体399に形成された溝399a、
399bを経て空間390に流れ込む。また、空間39
0と還流バイパス通路388とが連通しているので、エ
ンジン1内の冷却水が空間390内に流れ込み、蓄熱器
16から流れ込んだ冷却水とともに電動ポンプ17に吸
入されてヒータコア7に向けて吐出される。そして、熱
交換を終えた冷却水は、蓄熱器16およびエンジン1に
還流する。
【0068】ところで、上述のa〜dの状態は、制御バ
ルブ38のシャフト402bが完全に伸びた状態および
完全に縮んだ状態の2つの状態と、エンジン1が停止し
た状態および稼働中の2つの状態との組み合わせた4つ
の状態を述べたものであるが、実際は上述のように、シ
ャフト402bは、冷却水の温度変化とともに連続的に
伸縮するものであるため、エンジン1または蓄熱器16
からヒータコア7に流入する冷却水の流量に連続的に変
化する。
【0069】図13は、エンジン1が停止している状態
において、エンジン1または蓄熱器16からヒータコア
7に流入する冷却水の流量割合を示すグラフである。こ
のグラフからも明らかなように、冷却水の温度が低下す
るに連れて蓄熱器16からヒータコア7に流入する流量
の割合が大きくなり、冷却水温度が約40℃になると、
蓄熱器16からの冷却水が占める割合が100%とな
る。因みに、冷却水温度が約40℃以下ではヒータコア
7に流れる流量は約毎分0.5リットルであり、冷却水
温度が約60℃以上では、蓄熱器16からヒータコア7
に流れる流量は毎分約0.5リットルで、エンジン1か
らヒータコア7に流れる流量は毎分約1リットルであ
る。
【0070】なお、図14は、エンジン1が稼働してい
る状態におけるヒータコア7に流入する冷却水の流量変
化を示しており、冷却水温度が約60℃で最大流量とな
る。次に、本実施形態の特徴を述べる。暖房運転中にエ
ンジン1が停止すると電動ポンプ17が稼働し、ヒータ
コア7にエンジン1から流出する冷却水に加えて蓄熱器
16内の冷却水が流入し始める。そして、冷却水の温度
が低下するに連れて蓄熱器16からヒータコア7に流入
する流量の割合が大きくなり、エンジン1からヒータコ
ア7に流入する流量の割合が小さくなる。
【0071】これにより、エンジン1停止後も暖房運転
を継続することができるとともに、エンジン1内の冷却
水が流出することを抑制することができる。したがっ
て、エンジン1(エンジンブロック)の温度が低下する
ことを抑制することができるので、エンジン1の再起動
時にの排気エミッションの悪化を抑制することができ
る。
【0072】また、エンジン1から流出する冷却水の流
量を1つのサーモスタット401で制御することによ
り、制御バルブ38を簡便な構造とすることができるの
で、制御バルブ38の製造原価上昇を抑制することがで
きる。延いては、自動車用空調装置の製造原価上昇を抑
制することができる。また、ワックスボックス402内
のワックスの熱膨張を利用して各弁口391、398、
404aの開閉制御を行っているので、冷却水温度を検
出する温度センサや電磁弁等の電気的制御機器を用い
ず、簡便な構成で冷却水回路内の冷却水流れを制御する
ことができる。したがって、制御バルブ38の製造原価
上昇を抑制することができる。
【0073】ところで、フランジ部402a若しくは第
3弁口404aのいずれか一方にパッキンを配置して第
3弁口404aを完全閉止するようにしても本実施形態
を実施することができる。また、サーモスタット401
を用いて機械的に制御バルブ38を制御したが、冷却水
の流量を制御する流量制御電磁弁、および冷却水温度を
検出する水温センサ等を用いて電気的に制御しても本実
施形態を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す車両用水冷式エンジン
の冷却水回路図である。
【図2】図1の制御装置による作動の概要を示すフロー
チャートである。
【図3】図2のフローチャートにおけるモード判定条件
を示す図表である。
【図4】図2、3に示す各モードとバルブの流路切替作
動との関係を示す図表である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る自動車用空調装置
の模式図である。
【図6】制御バルブの断面図である。
【図7】制御バルブ内を流れる冷却水の温度が上昇した
状態を示す制御バルブの断面図である。
【図8】図7の状態から更に冷却水温度が上昇した状態
を示す制御バルブの断面図である。
【図9】エンジン停止時で冷却水温度が低い状態での冷
却水流れを示す説明図である。
【図10】エンジン運転時で冷却水温度が低い状態での
冷却水流れを示す説明図である。
【図11】エンジン運転時で冷却水温度が高い状態での
冷却水流れを示す説明図である。
【図12】エンジン停止時で冷却水温度が高い状態での
冷却水流れを示す説明図である。
【図13】ヒータコアに流入する冷却水割合を示すグラ
フである。
【図14】ヒータコアに流入する冷却水を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1…水冷式エンジン、6…機械式ウォータポンプ、7…
ヒータコア、8…送風機、13、14、15…バルブ、
16…蓄熱器、17…電動ウォータポンプ、30…水温
センサ、31…イグニッションスイッチ、32…プレ暖
機スイッチ、33…即効暖房スイッチ、34…レストモ
ードスイッチ、35…制御装置、38…制御バルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城田 雄一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 野々山 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 宮田 学 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−221233(JP,A) 特開 平7−186700(JP,A) 特開 平2−120119(JP,A) 特開 平7−164864(JP,A) 実開 昭49−86540(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設け
    られ、冷却水を熱源として空気を加熱する暖房用ヒータ
    コア(7)と、この暖房用ヒータコア(7)に送風する送風機(8)
    と、 前記水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、冷
    却水が入出する断熱タンク構造からなる蓄熱器(16)
    と、 前記水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、
    記暖房用ヒータコア(7)および前記蓄熱器(16)へ
    冷却水を循環させる電動ウォータポンプ(17)と、前記水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、前
    記水冷式エンジン(1)と前記 暖房用ヒータコア(7)
    と前記蓄熱器(16)との間の冷却水の流れを制御する
    バルブ(13、14、15)と、前記送風機(8)、前記バルブ(13、14、15)お
    よび前記電動ウォータポンプ( 17)の作動を制御する
    制御装置(35)と、乗員の手動操作により前記水冷式エンジン(1)停止時
    に暖房を行うレストモードを選 択するレストモードスイ
    ッチ(34)とを備え、前記制御装置(35)は、前記水冷式エンジン(1)の
    停止時に冷却水温度が所定値以 上で、かつ前記レストモ
    ードスイッチ(34)が投入されるとレストモードであ
    ると判定して、前記送風機(8)および前記電動ウォー
    タポンプ(17)を作動させるとともに前記バルブ(1
    3、14、15)を切り替えて、前記蓄熱器(16)と
    前記暖房用ヒータコア(7)との間のみで冷却水を循環
    させることを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設け
    られ、冷却水を熱源として空気を加熱する暖房用ヒータ
    コア(7)と、 この暖房用ヒータコア(7)に送風する送風機(8)
    と、 前記水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、冷
    却水が入出する断熱タンク構造からなる蓄熱器(16)
    と、 前記水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、前
    記暖房用ヒータコア(7)および前記蓄熱器(16)へ
    冷却水を循環させる電動ウォータポンプ(17)と、 前記水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、前
    記水冷式エンジン(1)と前記暖房用ヒータコア(7)
    と前記蓄熱器(16)との間の冷却水の流れを制御する
    バルブ(13、14、15)と、 前記送風機(8)、前記バルブ(13、14、15)お
    よび前記電動ウォータポンプ(17)の作動を制御する
    制御装置(35)とを備え、前記制御装置(35)は、前記水冷式エンジン(1)停
    止時に外気温度が所定値以下の ときであって、前記冷却
    水の水温が所定値以上であるときを判定すると、レスト
    モードを自動的に実行して、前記送風機(8)および前
    記電動ウォータポンプ(17)を作動させるとともに前
    記バルブ(13、14、15)を切り替えて、前記蓄熱
    器(16)と前記暖房用ヒータコア(7)との間のみで
    冷却水を循環させることを特徴とする車両用暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄熱器(16)と前記ヒータコア
    (7)との間のみで循環する冷却水の温度を温度センサ
    で検出し、前記冷却水の温度が車室内を暖房できない程
    度の所定温度まで低下したら、前記制御装置(35)に
    より前記レストモードを自動的に停止することを特徴と
    する請求項1または2に記載の車両用暖房装置。
  4. 【請求項4】乗員により手動操作可能な即効暖房スイッ
    チ(33)を有し、 冷却水温度が所定値以下のときに、前記即効暖房スイッ
    チ(33)が投入されると、前記制御装置(35)によ
    り前記送風機(8)および前記電動ウォータポンプ(1
    7)を作動させるとともに前記バルブ(13、14、1
    5)を切り替えて、前記蓄熱器(16)と前記暖房用ヒ
    ータコア(7)との間のみで冷却水を循環させることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車
    両用暖房装置。
  5. 【請求項5】乗員により手動操作可能なプレ暖機スイッ
    チ(32)を有し、 冷却水温度が所定値以下のときに、前記プレ暖機スイッ
    チ(32)が投入されると、前記制御装置(35)によ
    り前記電動ウォータポンプ(17)を作動させるととも
    に前記バルブ(13、14、15)を切り替えて、前記
    水冷式エンジン(1)と前記蓄熱器(16)との間のみ
    で冷却水を循環させることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1つに記載の車両用暖房装置。
  6. 【請求項6】前記水冷式エンジン(1)の停止時に冷却
    水温度が異常高温を示す所定値以上であると、前記制御
    装置(35)により前記電動ウォータポンプ(17)を
    作動させるとともに前記バルブ(13、14、15)を
    切り替えて、前記水冷式エンジン(1)と前記蓄熱器
    (16)と前記暖房用ヒータコア(7)との間で冷却水
    を循環させることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れか1つに記載の車両用暖房装置。
  7. 【請求項7】水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設け
    られ、冷却水を熱源として空気を加熱する暖房用ヒータ
    コア(7)と、 前記水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、冷
    却水が入出する断熱タンク構造からなる蓄熱器(16)
    と、 前記水冷式エンジン(1)の冷却水回路に設けられ、前
    記水冷式エンジン(1)および前記蓄熱器(16)から
    流出した冷却水を前記暖房用ヒータコア(7)へ循環さ
    せる電動ウォータポンプ(17)と、 前記暖房用ヒータコア(7)に流入する冷却水の冷却水
    回路に設けられ、この冷却水回路内の冷却水流れを制御
    する制御バルブ(38)と、前記電動ウォータポンプ(14)の作動を制御する 制御
    装置(43)とを備え、前記制御装置(43)は、暖房運転中に前記水冷式エン
    ジン(1)が停止したことを判 定すると、前記電動ウォ
    ータポンプ(14)を作動状態として暖房運転を継続
    し、 前記制御バルブ(38)は、冷却水の温度低下とともに
    前記蓄熱器(16)から前記暖房用ヒータコア(7)に
    流入する冷却水の割合を、前記水冷式エンジン(1)か
    ら前記暖房用ヒータコア(7)に流入する冷却水の割合
    より大きくすることを特徴とする車両用暖房装置。
  8. 【請求項8】前記制御バルブ(38)は、前記制御バル
    ブ(38)内を流れる冷却水温度に応じて機械的に作動
    する感温作動部材(401)により冷却水流れを制御す
    ることを特徴とする請求項7に記載の車両用暖房装置。
  9. 【請求項9】前記制御バルブ(38)は、 冷却水の流路を形成するハウジング(383、384、
    385)と、 前記ハウジング(383、384、385)に形成さ
    れ、前記水冷式エンジン(1)から流出する冷却水が流
    入するエンジン流入口(386)と、 前記ハウジング(383、384、385)に形成さ
    れ、前記蓄熱器(16)内の冷却水が流入する蓄熱器流
    入口(389)と、 前記ハウジング(383、384、385)に形成さ
    れ、前記暖房用ヒータコア(7)に向けて冷却水が流出
    する流出口(381)と、 前記エンジン流入口(386)から前記流出口(38
    1)へ至る冷却水回路内の冷却水流れを制御し、前記感
    温作動部材(401)により駆動される第1弁体(39
    6)と、 前記第1弁体(396)と連動して作動し、前記蓄熱器
    流入口(389)から前記流出口(381)へ至る冷却
    水回路内の冷却水流れを制御する第2弁体(399)と
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の車両用暖房
    装置。
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