JP3477356B2 - 印刷機のクランプ駆動装置 - Google Patents

印刷機のクランプ駆動装置

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JP3477356B2
JP3477356B2 JP01101298A JP1101298A JP3477356B2 JP 3477356 B2 JP3477356 B2 JP 3477356B2 JP 01101298 A JP01101298 A JP 01101298A JP 1101298 A JP1101298 A JP 1101298A JP 3477356 B2 JP3477356 B2 JP 3477356B2
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    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F27/00Devices for attaching printing elements or formes to supports
    • B41F27/12Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
    • B41F27/1218Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices
    • B41F27/1225Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices moving in the printing plate end substantially rectilinearly
    • B41F27/1231Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices moving in the printing plate end substantially rectilinearly by translatory motion substantially tangential to support surface

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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機のクランプ
駆動装置の構造に関し、特に刷版の取り付け、版張り等
を制御するための印刷機のクランプ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
[版胴の概略]図31に版胴60の概略を示す。この図
31は版胴60の一部断面の側面図である。版胴60に
は切り欠き部61が形成されており、この切り欠き部6
1内に咥え側クランプベース62、咥え尻側クランプベ
ース63が設けられている。そして、咥え側クランプベ
ース62上には咥え側クランプ64が位置しており、咥
え尻側クランプベース63上には咥え尻側クランプ65
が位置している。咥え側クランプ64、咥え尻側クラン
プ65はそれぞれ咥え側クランプベース62、咥え尻側
クランプベース63に対して矢印101、102方向に
開閉可能である。また、咥え尻側クランプベース63、
咥え尻側クランプ65は一体として矢印90、91方向
へ移動可能である刷版10を版胴60に取り付ける場
合、まず咥え側クランプベース62と咥え側クランプ6
4との間に刷版10の咥え側端部10aを挿入し、咥え
側クランプ64を矢印102方向に閉じ、咥え側端部1
0aを挟み込む。そして、刷版10を版胴60の外周面
に巻き付け、咥え尻側端部10bを咥え尻側クランプベ
ース63と咥え尻側クランプ65との間に挿入して咥え
尻側クランプ65を矢印101方向に閉じ、咥え尻側端
部10bを挟み込む。
【0003】こうして刷版10の咥え側端部10a、咥
え尻側端部10bを挟み込んだ時点では、刷版10は版
胴60の外周面に十分に密着していない。刷版10の密
着が不十分な状態では印刷ずれ等、印刷作業に不都合が
生じる。このため、咥え尻側クランプベース63、咥え
尻側クランプ65を矢印90方向に移動させ、刷版10
を引っ張って版張りを行い、刷版10を60の外周面に
密着させる。
【0004】[第1の従来技術]実開平4−13349
号公報に開示されている印刷機の版万力装置を第1の従
来技術として掲げる。この印刷機の版万力装置の概略を
図32A、図32Bに示す。図32A、図32Bは、そ
れぞれ版胴60の異なる部分の側面断面図である。図3
2Aに示すように、咥え側クランプ64の後端の下部に
は、カム軸67が位置しており、このカム軸67は版咥
えカム70の偏心位置を保持している。
【0005】カム軸67の回転にしたがって版咥えカム
70が矢印102方向に回動した場合、版咥えカム70
は咥え側クランプ64の後端を押し上げ、咥え側クラン
プ64は咥え側クランプベース62に対して矢印102
方向に閉じる。これによって、刷版10の咥え側端部1
0aを挟み込む。カム軸67、版咥えカム70が矢印1
01方向に回動復帰した場合、咥え側クランプ64は咥
え側クランプベース62に対して開き、刷版10の咥え
側端部10aを解放する。
【0006】咥え尻側クランプ65の後端の下部にも、
同様にカム軸66が位置しており、このカム軸66は版
咥えカム69の偏心位置を保持している。そして、カム
軸66の回転にしたがって版咥えカム69が矢印102
方向に回動した場合、版咥えカム69は咥え尻側クラン
プ65の後端を押し上げ、咥え尻側クランプ65は咥え
尻側クランプベース63に対して矢印101方向に閉じ
る。これによって、刷版10の咥え尻側端部10bを挟
み込む。カム軸66、版咥えカム69が矢印101方向
に回動復帰した場合、咥え尻側クランプ65は咥え尻側
クランプベース63に対して開き、刷版10の咥え尻側
端部10bを解放する。
【0007】図32Bに示すように、咥え尻側クランプ
ベース63内にはスプリング68が設けられており、咥
え尻側クランプベース63を矢印90方向に付勢してい
る。上記のカム軸66は版咥えカム69(図32A)と
ともに、版張りカム71も保持している。カム軸66は
版張りカム71の偏心位置を保持している。そして、咥
え尻側クランプベース63はこの版張りカム71に当接
しており、版張りカム71によって咥え尻側クランプベ
ース63の矢印90方向への移動は規制されている。
【0008】版胴60に刷版10を取り付ける場合、ま
ず咥え側クランプベース62と咥え側クランプ64との
間に刷版10の咥え側端部10aを挿入し、カム軸67
を矢印102方向に回転させる。これによって版咥えカ
ム70が咥え側クランプ64の後端を押し上げ、咥え側
クランプ64が閉じて刷版10の咥え側端部10aを挟
み込む。その後、刷版10を版胴60外周面に巻き付
け、咥え尻側クランプベース63と咥え尻側クランプ6
5との間に咥え尻側端部10bを挿入する。そして、カ
ム軸66を矢印102方向に回転させて版咥えカム69
で咥え尻側クランプ65後端を押し上げ、咥え尻側クラ
ンプ65を閉じて咥え尻側端部10bを挟み込む。
【0009】こうして刷版10の咥え側端部10a、咥
え尻側端部10bを挟み込んだ後、カム軸66をさらに
矢印102方向に回転させる。これによって、版張りカ
ム71は図32Bに実線で示す位置から破線に示す位置
に回動し、咥え尻側クランプベース63はスプリング6
8の付勢を受けて矢印90方向に移動する。咥え尻側ク
ランプベース63が矢印90方向に移動することによっ
て、刷版10の咥え尻側端部10bも引っ張られ、刷版
10は版胴60の外周面に密着する。
【0010】[第2の従来技術]次に、特公平5−84
216号公報に開示されている印刷機の版締め装置を第
2の従来技術として掲げる。この印刷機の版締装置の概
略を図33A、図33Bに示す。図33A、図33Bは
版胴60の側面近傍の一部平面図である。版胴60の側
面からは、版胴軸60J(図31)方向と同一方向に向
けて版張りカム軸72が突出している。この版張りカム
軸72には、版胴60内においてカム(図示せず)が接
続されている。
【0011】そして、このカムは咥え尻側クランプベー
ス63に当接しており、咥え尻側クランプベース63の
矢印90、91方向の移動(図31)を規制している。
すなわち、レバー73を回転させることによって咥え尻
側クランプベース63を矢印90、91方向に移動制御
することができ、刷版10を版胴60の外周面に密着さ
せ、またはゆるめることができる。版張りカム軸72先
端にはレバー73が固定されており、このレバー73に
はローラ74が取り付けられている。
【0012】他方、印刷機フレーム75にはブラケット
76を介してキッカー77が設けられており、キッカー
軸77Jを中心に矢印105、106方向に回動制御さ
れる。このキッカー77はレバー73近傍に位置してい
る。版胴60に巻き付けられた刷版10を版胴60外周
面に密着させる場合、キッカー77を矢印105方向に
回動させ、図33Bに示すように位置させる。
【0013】この後、版胴60を版胴軸60Jを中心に
回転させる(図31参照)。版張りカム軸72は咥え尻
側クランプベース63近傍に配置されており、版胴軸6
0Jから外れて位置しているため、版胴60が回転した
場合、版胴軸60Jを中心として周方向に回転移動す
る。
【0014】図33Bに示すキッカー77は版胴60の
回転にかかわらず不動であり、キッカー77はレバー7
3のローラ74の回転軌道に位置している。このため、
キッカー77によってレバー73は相対的に押圧され、
版張りカム軸72は回転する。この版張りカム軸72の
回転に応じて咥え尻側クランプベース63は矢印90方
向に移動し、刷版10は版胴60外周面に密着する。
【0015】刷版10を版胴60から取り外す場合は、
版胴60を反対方向に回転させ、キッカー77をレバー
73に対して、反対方向の回転軌道に位置させて、版張
りカム軸72を逆方向に回転させる。これによって、咥
え尻側クランプベース63は矢印91方向に移動し、刷
版10はゆるみ版胴60外周面に密着しなくなる。
【0016】[第3の従来技術]続いて、特開平2−2
77639号公報に開示されている枚葉印刷機の版締め
装置を第3の従来技術として掲げる。この枚葉印刷機の
版締装置の概略を図34に示す。図34は版胴60の側
面を示している。
【0017】版胴60の側面には咥え側カム軸81、咥
え尻側カム軸82、版張りカム軸83が突出している。
そして、咥え側カム軸81、咥え尻側カム軸82、版張
りカム軸83には、それぞれ咥え側ギヤ81G、咥え尻
側ギヤ82G、版張りギヤ83Gが固定されている。咥
え側カム軸81の回転に応じて図31に示す咥え側クラ
ンプ64が開閉し、咥え尻側カム軸82の回転に応じて
図31に示す咥え尻側クランプ65が開閉する。また、
版張りカム軸83の回転に応じて図31に示す咥え尻側
クランプベース63が矢印90、91方向に移動する。
【0018】図34に示すように、版胴軸60Jには版
胴付きギヤ80が回転自在に取り付けられている。この
版胴付きギヤ80は、クラッチ機構によって版胴60に
対する接続、分離が選択されるようになっている。ま
た、版胴付きギヤ80に形成されている第2ギヤ歯80
bには、ギヤ(図示せず)が噛合しており、このギヤを
通じてクランプ駆動用モータの回転が伝達される。
【0019】版胴60に刷版10を取り付ける場合、ま
ず図31に示す咥え側クランプベース62と咥え側クラ
ンプ64との間に刷版10の咥え側端部10aを挿入
し、図34に示す版胴付きギヤ80を矢印101方向に
回転させる。これによって、版胴付きギヤ80に形成さ
れている第1ギヤ歯80aが咥え側ギヤ81Gに噛合
し、咥え側カム軸81を回転させて咥え側クランプ64
(図31)が閉じ、咥え側端部10aが挟み込まれる。
【0020】次に、版胴60を矢印101方向に回転さ
せ、版胴60外周面に刷版10を巻き付ける。この場
合、版胴付きギヤ80はクラッチ機構によって版胴60
に接続されており、版胴付きギヤ80は版胴60と一体
となって回転する。なお、この時点では版胴付きギヤ8
0の第1ギヤ歯80aは咥え側ギヤ81Gと咥え尻側ギ
ヤ82Gとの間に位置している。
【0021】版胴60外周面に刷版10を巻き付けた
後、版胴60の回転を停止して図31に示す咥え尻側ク
ランプベース63と咥え尻側クランプ65との間に咥え
尻側端部10bを挿入する。そして、版胴60に対して
版胴付きギヤ80を矢印101方向に回転させる。これ
によって、版胴付きギヤ80に形成されている第1ギヤ
歯80aが咥え尻側ギヤ82Gに噛合し、咥え尻側カム
軸82を回転させて咥え尻側クランプ65(図31)が
閉じ、咥え尻側端部10bが挟み込まれる。
【0022】その後、版胴付きギヤ80は引き続き矢印
101方向に回転し、第1ギヤ歯80aが版張りギヤ8
3Gに噛合し、版張りカム軸83を回転させる。この版
張りカム軸83の回転によって咥え尻側クランプベース
63(図31)が矢印90方向に移動し、咥え尻側端部
10bが引っ張られて刷版10は版胴60外周面に密着
する。なお、刷版10を版胴60から取り外す場合は、
版胴付きギヤ80を矢印102方向に回転させ、上記の
動作と逆の動作を行う。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記の各従来技術に
は、それぞれ以下のような問題があった。まず、図32
A、図32Bに示す第1の従来技術では、2本のカム軸
67、66を回転させる必要があり、手間がかかるとい
う問題がある。また、2本のカム軸67、66を別々に
操作するため、時間的ロスが生じ、作業効率が悪いとい
う問題もある。
【0024】また、印刷機のフレームの内側にギヤ機構
が設けられているインサイドギヤタイプの印刷機では、
省スペースのために版胴60の一方の側面側にギヤ等の
操作部が集中している。さらに、カム軸67、カム軸6
6が近接して位置しているため、カム軸67、66それ
ぞれ設けられている回転操作用のレバーの操作に干渉が
生じ、操作性が悪いという問題もある。
【0025】また、モータやシリンダ等の駆動源を用い
て自動的にカム軸67、66を回転させようとすると、
版胴60回転駆動用のモータとは別に、クランプ駆動用
のモータ等を用意する必要がある。このように、版胴6
0回転駆動用のモータとは別に、クランプ駆動用モータ
等を設けると、印刷機が大型化し、コストも高くなると
いう問題が生じる。
【0026】これに対して、図33A、図33Bに示す
第2の従来技術においては、版胴60の回転を利用して
版張りカム軸72を回転操作している。このため、回転
駆動用のモータとは別に、クランプ駆動用モータ等を用
意する必要がない。しかし、図31に示す咥え側クラン
プ64、咥え尻側クランプ65の開閉動作については別
途、操作する必要があり、操作に手間がかかるという問
題がある。また、版張り動作と咥え側クランプ64、咥
え尻側クランプ65の開閉動作とを別々に操作するた
め、時間的ロスが生じ、作業効率が悪いという問題もあ
る。
【0027】図34に示す第3の従来技術においては、
版胴付きギヤ80を回転させることによって、図31に
示す咥え側クランプ64、65の開閉による咥え動作、
咥え尻側クランプベース63の矢印90、91方向によ
る版張り動作を行うことができる。しかし、この第3の
従来技術では、版胴60回転駆動用のモータとは別に、
クランプ駆動用モータやクラッチを用意する必要があ
る。このため、印刷機が大型化し、コストも高くなると
いう問題が生じる。
【0028】そこで本発明は、クランプの開閉作業、版
張り作業に手間がかからず、さらに作業効率を向上させ
ることができ、しかも印刷機の小型化、低コスト化を実
現することができる印刷機のクランプ駆動装置の提供を
目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)こ
の発明の印刷機のクランプ駆動装置においては、少なく
とも第2保持部に形成されている第2空間の開閉、およ
び移動制御部が行う第2保持部の引っ張り方向またはゆ
るみ方向への移動制御は、それぞれ版胴の回転に基づい
て動作する。
【0030】すなわち、版胴の回転を利用して、少なく
とも第2空間の開閉、第2保持部の引っ張り方向または
ゆるみ方向への移動を動作させることができる。したが
って、版胴を回転させるための版胴駆動部とは別にクラ
ンプ用駆動部を設ける必要がなく、印刷機の小型化、低
コスト化を実現することができる。
【0031】(2)この発明の印刷機のクランプ駆動装
置においては、第1保持部、第2保持部および移動制御
部を直接または間接に連結する連結部を備えている。そ
して、第1保持部に形成されている第1空間の前記開
閉、第2保持部に形成されている第2空間の開閉、およ
び移動制御部が行う第2保持部の引っ張り方向またはゆ
るみ方向への移動制御は、連結部を通じて連動する。
【0032】このため、連結部のいずれかの部位に対し
て力を加えるだけで、第1空間の開閉、第2空間の開
閉、第2保持部の引っ張り方向またはゆるみ方向への移
動制御を行うことができる。このように、力を加える部
位を1箇所に集中させることが可能であるため、印刷機
の小型化を実現することができる。また、連結部のいず
れかの部位に対して力を加えればよいため、力を加える
部位を操作性のよい箇所に設定することができる。
【0033】さらに、第1空間の開閉、第2空間の開
閉、第2保持部の引っ張り方向またはゆるみ方向への移
動制御は連動して動作するため、効率的なタイミングで
各動作を行うことができ、作業効率を向上させることが
できる。
【0034】(3)この発明の印刷機のクランプ駆動装
置においては、第1軸の回動に応じて第1保持部は第1
空間を開閉し、第2軸の回動に応じて第2保持部は第2
空間を開閉し、移動制御軸の回動に応じて移動制御部は
第2保持部を引っ張り方向またはゆるみ方向へ移動制御
する。そして、第1軸、第2軸および移動制御軸は、連
結部によって連結されている。
【0035】このように、連結部によって第1軸、第2
軸および移動制御軸を回動させるだけで、第1空間の開
閉、第2空間の開閉、第2保持部の引っ張り方向または
ゆるみ方向への移動を動作させることができる。したが
って、簡易な構成で各動作を実現することができ、印刷
機の小型化、低コスト化を図るとともに信頼性の高いク
ランプ駆動装置を得ることができる。
【0036】さらに、第1軸、第2軸および移動制御軸
は、それぞれ別個の軸として設けられている。すなわ
ち、第1軸、第2軸または移動制御軸は、それぞれ独立
して第1空間の開閉、第2空間の開閉、第2保持部の引
っ張り方向またはゆるみ方向への移動を動作させる。し
たがって、確実に各動作を実現することができる。
【0037】(4)この発明の印刷機のクランプ駆動装
置においては、第2軸は第2保持部に回動可能に支持さ
れており、第2保持部と一体的に引っ張り方向に移動す
る。そして、第2軸は、第2保持部に対する回動角度を
維持したままの状態で、第2保持部と一体的に引っ張り
方向に移動する。
【0038】したがって、第2軸の回動に応じて第2保
持部の第2空間を閉じ、刷版の第2端部を保持し、この
刷版の第2端部を保持状態を維持したまま第2保持部を
引っ張り方向に移動させて刷版を版胴の外周面に密着さ
せることができる。このため、より確実に刷版の第2端
部を保持し、刷版を版胴の外周面に密着させることが可
能となる。
【0039】(5)この発明の印刷機のクランプ駆動装
置においては、版胴が回転したとき、当接部と当接対象
部とが当接することによって連結部に版胴の回転が伝達
される。そして、連結部に伝達された版胴の回転に基づ
いて、少なくとも第2保持部に形成されている第2空間
の開閉、および移動制御部が行う第2保持部の引っ張り
方向またはゆるみ方向への移動制御は、それぞれ動作す
る。
【0040】このように、当接部と当接対象部との当接
によって、連結部に版胴の回転が伝達されるため、確実
に版胴の回転を利用して、少なくとも第2空間の開閉、
第2保持部の引っ張り方向またはゆるみ方向への移動を
動作させることができる。
【0041】(6)この発明の印刷機のクランプ駆動装
置においては、当接対象部または当接部のいずれか一方
または双方を移動させる当接駆動部を備えている。そし
て、この当接駆動部は、当接対象部の回転軌道上に当接
部を位置させ、または当接対象部の回転軌道上から当接
部を離脱させる。
【0042】すなわち、刷版を版胴に取り付けた後、印
刷作業を行う際に、当接対象部の回転軌道上から当接部
を離脱させることができる。したがって、当接部が版胴
の回転の障害になることはなく、印刷作業に支障が生じ
ることはない。
【0043】(7)この発明の印刷機のクランプ駆動装
置においては、刷版を版胴に取り付ける際、連結部は、
第1保持部に形成されている第1空間を閉じ、所定時間
経過後に第2保持部に形成されている第2空間を閉じ、
さらに所定時間経過後に移動制御部によって第2保持部
の引っ張り方向へ移動させる。
【0044】すなわち、第1空間で刷版の第1端部を保
持し、刷版を版胴の外周面に巻き付けた後、第2空間で
刷版の第2端部を保持し、さらにこの後、第2保持部の
引っ張り方向へ移動させて刷版を版胴の外周面に密着さ
せることができる。したがって、確実に刷版を版胴に取
り付けることができる。
【0045】(8)この発明の印刷機のクランプ駆動装
置においては、開閉用軸は、軸外周面の開き領域が保持
片に当接しているとき、保持台と保持片との間に形成さ
れる空間を開き、軸外周面の閉じ領域が保持片に当接し
ているとき、保持部を加圧することによって保持台と保
持片との間に形成される空間を閉じる。
【0046】すなわち、開閉用軸を回動させることによ
って、軸外周面の開き領域または閉じ領域を選択的に保
持片に当接させることができる。このため、簡易な構
成、制御によって保持片を開閉させることができ、印刷
機の小型化、低コスト化を実現することができる。
【0047】また、移動用軸は、軸外周面の阻止領域が
保持台に当接しているとき、保持部の引っ張り方向への
移動を阻止し、軸外周面の許容領域が保持台に当接して
いるとき、保持部の引っ張り方向への移動を許容する。
【0048】すなわち、移動用軸を回動させることによ
って、軸外周面の阻止領域または許容領域を選択的に保
持台に当接させることができる。このため、簡易な構
成、制御によって保持部の引っ張り方向への移動を阻止
または許容することができ、印刷機の小型化、低コスト
化を実現することができる。
【0049】さらに、連結部は、開閉用軸と移動用軸と
を直接または間接に連結する。そして、この連結部に対
して、版胴の回転力が加えられることによって、開閉用
軸と移動用軸とは回動する。
【0050】すなわち、版胴の回転力を利用して、開閉
用軸を回動させて保持台と保持片との間に形成される空
間を開閉し、かつ版胴の回転力を利用して、移動用軸を
回動させて保持部の引っ張り方向への移動を阻止または
許容することができる。したがって、版胴を回転させる
ための版胴駆動部とは別に開閉用軸や移動用軸を回動さ
せるための駆動部を設ける必要がなく、印刷機の小型
化、低コスト化を実現することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]本発明に係る印刷機のクランプ駆動
装置の第1の実施形態を図1、図2、図3、図4A、図
4B、図5、図6、図7、図8A、図8B、図8C、図
8D、図9A、図9B、図9C、図9Dに基づいて説明
する。
【0052】図1は、本実施形態における版胴60の平
面図である。図2は、図1に示すI-I方向の矢視断面図
であり、図3は、図1に示すII-II方向の矢視断面図で
ある。また、図4Aは咥え側軸6の詳細を示す側面図で
あり、図4Bは咥え尻側軸7の詳細を示す側面図であ
り、図5は図1に示すS1方向の矢視図である。
【0053】図6は、第1エアシリンダ40近傍の詳細
を示す平面断面図であり、図7は、第2エアシリンダ4
6近傍の詳細を示す平面断面図である。また、図8A、
図8B、図8C、図8D、図9A、図9B、図9C、図
9Dは、本実施形態における版胴60の作動状態を示す
図である。なお、図8A、図8C、図9A、図9Cは側
面断面図、図8B、図8D、図9B、図9Dは側面図で
ある。
【0054】版胴60には切り欠き部61が形成されて
おり、この切り欠き部61内に咥え側クランプベース2
および咥え尻側クランプベース3が設けられている。咥
え側クランプベース2の上部には咥え側クランプ4が設
けられており、この咥え側クランプ4は咥え側支点ボル
ト4Jによって咥え側クランプベース2に保持されてい
る。
【0055】そして、咥え側クランプ4は咥え側支点ボ
ルト4Jを中心として矢印101、102方向に回動可
能である(図3参照)。咥え側クランプ4は矢印102
方向に閉じることによって、咥え側クランプベース2と
の間で刷版10の咥え側端部(第1端部)10aを挟み
込んで保持する。なお、咥え側クランプ4は矢印101
方向に付勢されており、矢印101方向に開くことによ
って、刷版10の咥え側端部10aを解放する。
【0056】また、咥え側クランプ4は後端部4Kを備
えており、この後端部4Kは切り欠き部61内に向けて
延びている。そして、後端部4Kは、図2に示すように
咥え側軸6に当接している。この咥え側軸6は、版胴6
0の両側面に回転可能に保持されている(図1参照)。
【0057】咥え側軸6の詳細を図4Aの側面図に基づ
いて説明する。咥え側軸6には回転中心P1からの半径
L1が等しい外周曲面6aが形成されている。また、こ
の外周曲面6aから回転中心P1に向けて内側に凹んだ
凹部6bが形成されている。
【0058】そして、この凹部6b部分に咥え側クラン
プ4の後端部4Kが填り込んでいる場合、図2に示すよ
うに咥え側クランプ4は矢印101方向に開いている。
咥え側軸6が矢印101方向に回転して、咥え側軸6の
外周曲面6aが咥え側クランプ4の後端部4Kに当接し
た場合、後端部4Kは押圧されて、咥え側クランプ4は
咥え側支点ボルト4J(図3)を中心に矢印102方向
に閉じる。
【0059】咥え側クランプベース2が本実施形態にお
ける第1保持台、咥え側クランプ4が本実施形態におけ
る第1保持片であり、咥え側クランプベース2と咥え側
クランプ4との間に形成される空間が本実施形態におけ
る第1空間である。また、咥え側クランプベース2およ
び咥え側クランプ4が本実施形態における第1保持部で
ある。
【0060】咥え尻側クランプベース3の上部には咥え
尻側クランプ5が設けられており、版胴60の外周面に
巻き付けられた刷版10の咥え尻側端部(第2端部また
は端部)10bを、咥え尻側クランプベース3と咥え尻
側クランプ5との間で挟み込んで保持する。なお、咥え
尻側クランプ5は矢印102方向に付勢されており、矢
印102方向に開くことによって、刷版10の咥え尻側
端部10bを解放する。
【0061】咥え尻側クランプベース3が本実施形態に
おける第2保持台または保持台、咥え尻側クランプ5が
本実施形態における第2保持片または保持片であり、咥
え尻側クランプベース3と咥え尻側クランプ5との間に
形成される空間が本実施形態における第2空間または空
間である。また、咥え尻側クランプベース3および咥え
尻側クランプ5が本実施形態における第2保持部または
保持部である。
【0062】なお、咥え側クランプベース2と咥え尻側
クランプベース3との間には、両端にスプリング13が
位置しており(図1参照)、咥え側クランプベース2を
矢印90方向に付勢し、かつ咥え尻側クランプベース3
を矢印91方向に付勢している。
【0063】図2に示すように、咥え尻側クランプベー
ス3の下方にはスプリングベース8が位置している。こ
のスプリングベース8内には、図3に示すようにスプリ
ング9が設けられており、スプリングベース8は矢印9
0方向に付勢されている。なお、スプリング9は版胴軸
60J方向に沿って複数設けられている。
【0064】咥え尻側クランプベース3の底部には図3
に示すように凸部3Tが形成されており、この凸部3T
とスプリングベース8の端面とが当接している。そし
て、スプリング9の付勢を受けるスプリングベース8に
よって凸部3Tが押圧され、咥え尻側クランプベース3
および咥え尻側クランプ5は一体となって矢印90方向
に付勢される。
【0065】図2、図3に示すように、スプリング9に
よって付勢されているスプリングベース8には、咥え尻
側軸7が当接している。この咥え尻側軸7は版胴60の
両側面に回転可能に保持されている(図1参照)。スプ
リングベース8が、咥え尻側軸7に当接することによっ
て、スプリングベース8の矢印90方向への移動が規制
されている。スプリングベース8の移動が規制されるこ
とによって、同時に咥え尻側クランプベース3の矢印9
0方向への移動も規制される。
【0066】咥え尻側軸7の詳細を図4Bの側面に基づ
いて説明する。咥え尻側軸7には、回転中心P2からの
半径L2が等しい外周曲面7aが形成されている。ま
た、咥え尻側軸7には、半径L2が外周曲面7aから回
転中心P2に向ってしだいに短くなる平坦面7b、7c
が形成されている。
【0067】図2に示すように、咥え尻側軸7と咥え尻
側クランプ5との間にはブロック11が位置している。
このブロック11は、咥え尻側クランプベース3を上下
方向(矢印96,97方向)に貫通して移動可能に保持
されている。
【0068】なお、咥え尻側クランプベース3、咥え尻
側クランプ5を矢印90方向(刷版10が版胴60の外
周面に密着する引っ張り方向)または矢印91方向(刷
版10が版胴60の外周面に密着しないゆるみ方向)に
移動させるためのスプリングベース8、スプリング9、
咥え尻側軸7が本実施形態における移動制御部である。
【0069】図5、図7に示すように、版胴60の側面
には咥え尻側軸7が貫通して突出しており、この咥え尻
側軸7の突出部分にキー36aによって咥え尻側ギヤ2
1が固定されている。また、咥え側軸6には咥え軸ジョ
イント37を介して咥え側ギヤスタッド29が接続され
ている。この咥え側ギヤスタッド29は版胴60の側面
外側に位置しており、さらに咥え側ギヤスタッド29に
はキー36bによって咥え側ギヤ22が固定されてい
る。この咥え側ギヤ22は上述の咥え尻側ギヤ21と噛
合している。
【0070】また咥え側ギヤ22は、版胴60の側面外
側に位置する第1レバー駆動用ギヤ23とも噛合してい
る。この第1レバー駆動用ギヤ23はキー35bによっ
て第1レバー駆動ギヤ用スタッド30に固定されてい
る。この第1レバー駆動ギヤ用スタッド30にはネジ3
8aによって第1レバー26が固定されている。そし
て、この第1レバー26先端には当接ローラ33(当接
対象部)が取り付けられている。
【0071】図5に示すように、当接ローラ33は版胴
軸60Jから外れて位置しているため、版胴60が回転
した場合、当接ローラ33は版胴軸60Jを中心として
版胴軸60Jの周辺で回転することになる。
【0072】第1レバー駆動用ギヤ23には、さらに版
胴60の側面外側に位置するアイドルギヤ24が噛合し
ている。このアイドルギヤ24はキー35cによってア
イドルギヤスタッド31に固定されている。また、アイ
ドルギヤ24は、版胴60の側面外側に位置する第2レ
バー駆動用ギヤ25とも噛合している。第2レバー駆動
用ギヤ25はキー35dによって第2レバー駆動用ギヤ
スタッド32に固定されている。この第2レバー駆動用
ギヤスタッド32にはネジ38bによって第2レバー2
7が固定されている。
【0073】そして、この第2レバー27先端には当接
ローラ34が取り付けられている。図5に示すように、
当接ローラ34は版胴軸60Jから外れて位置している
ため、版胴60が回転した場合、当接ローラ34は版胴
軸60Jを中心として版胴軸60Jの周辺で回転するこ
とになる。
【0074】なお、咥え側クランプ4、咥え尻側クラン
プ5、咥え尻側クランプベース3の各動作を連動させる
ための咥え尻側ギヤ21、咥え側ギヤ22、第1レバー
駆動用ギヤ23、アイドルギヤ24、第2レバー駆動用
ギヤ25が、本実施形態における連結部である。
【0075】図7に示すように、印刷機フレーム18に
は第2エアシリンダ用ブラケット45を介して第2エア
シリンダ46(当接駆動部)が固定されている。第2エ
アシリンダ46は受けた信号に基づいて押圧軸46T
(当接部)を矢印92、93方向に移動させる。
【0076】図5に示すように、第2エアシリンダ46
の押圧軸46Tが矢印92方向に移動して突出した場
合、この押圧軸46Tは、版胴60の回転駆動にしたが
って回転する第2レバー27の当接ローラ34の回転軌
道に位置する。また、第2エアシリンダ46の押圧軸4
6Tが矢印93方向に移動して収納された場合、押圧軸
46Tは第2レバー27の当接ローラ34の回転軌道か
ら離脱する。
【0077】また、図6に示すように、印刷機フレーム
18には第1エアシリンダ用ブラケット43を介して第
1エアシリンダ40(当接駆動部)も固定されている。
この第1エアシリンダ40は受けた信号に基づいてロー
ラ軸40T(当接部)を矢印94、95方向に移動させ
る。
【0078】図6に示すように、第1エアシリンダ40
のローラ軸40Tが矢印94方向に移動して突出した場
合、このローラ軸40Tは、版胴60の回転駆動にした
がって回転する第1レバー26の当接ローラ33の回転
軌道に位置する。また、第1エアシリンダ40のローラ
軸40Tが矢印95方向に移動して収納された場合、ロ
ーラ軸40Tは第1レバー26の当接ローラ33の回転
軌道から離脱する。
【0079】次に、図8A、B、C、D、図9A、B、
C、Dに基づいて、本実施形態における版胴60、クラ
ンプ駆動装置の動作を説明する。まず、版胴60に刷版
10を取り付ける場合、版胴60を版胴軸60Jを中心
として回転させ、所定の給版位置で停止させる。この時
点での版胴60の状態を示すものが図8A、Bである。
なお、図8A、B、C、D、図9A、B、C、Dの各図
は、説明の都合上、版胴60の回転角度にかかわらず、
切り欠き部61が上方向に位置するように示されてい
る。
【0080】図8A、Bに示す状態において、第2レバ
ー27に取り付けられている当接ローラ34(当接対象
部)は第2エアシリンダ46の押圧軸46T近傍に位置
しており、押圧軸46Tと当接可能である。すなわち、
図5に示す状態から、当接ローラ34が押圧軸46Tに
当接可能な位置まで版胴60が矢印101方向に回転し
た状態が給版位置である。
【0081】版胴60が給版位置で停止した後、咥え側
クランプベース2と咥え側クランプ4との間には刷版1
0の咥え側端部10aが挿入される。そして、この状態
で第2エアシリンダ46が作動し、押圧軸46Tが矢印
92方向に突出する。上述のように、給版位置において
は、押圧軸46Tに対して当接ローラ34が当接可能な
位置にあるため、突出した押圧軸46Tによって当接ロ
ーラ34が押圧される。
【0082】この押圧を受けて、当接ローラ34が取り
付けられている第2レバー27は、第2レバー駆動用ギ
ヤスタッド32を矢印102方向に回動させる(図8D
参照)。第2レバー駆動用ギヤスタッド32には第2レ
バー駆動用ギヤ25が固定されているため、この第2レ
バー駆動用ギヤ25も同時に矢印102方向に回転す
る。
【0083】上述のように、第2レバー駆動用ギヤ2
5、アイドルギヤ24、第1レバー駆動用ギヤ23、咥
え側ギヤ22、咥え尻側ギヤ21、手動用ギヤ20は、
それぞれ隣接するギヤに噛合しており、第2レバー駆動
用ギヤ25の回転は各ギヤに伝達され、全てのギヤが連
動して回動する。
【0084】第2エアシリンダ46の押圧軸46Tの突
出によって、各ギヤが回動した状態を示す図が図8C、
Dである。咥え側ギヤ22には咥え側軸6が連結されて
いるため、図8Cに示すように咥え側ギヤ22は図8A
に示す状態から矢印101方向に回転している。これに
よって、咥え側軸6の外周曲面6aが咥え側クランプ4
の後端部4Kに当接し、後端部4Kは押圧されて、咥え
側クランプ4は咥え側支点ボルト4J(図3)を中心に
矢印102方向に閉じる。
【0085】咥え側クランプ4が閉じることによって、
刷版10の咥え側端部10aが咥え側クランプベース2
と咥え側クランプ4との間で挟み込まれて保持される。
なお、第2エアシリンダ46の押圧軸46Tの突出によ
って、咥え尻側ギヤ21も連動して矢印102方向に回
転している(図8A、C参照)。
【0086】しかし、図8Aに示す状態においては、咥
え尻側軸7の外周曲面7aがスプリングベース8の端面
に当接している。そして、この外周曲面7aは咥え尻側
軸7の回転中心P2からの半径L2が等しいように形成
されているため(図4B)、咥え尻側軸7が図8Aに示
す位置から図8Cに示す位置まで回転しても、スプリン
グベース8の位置は変わらない。すなわち、スプリング
9によって矢印90方向に付勢されているスプリングベ
ース8は(図3参照)、咥え尻側軸7の外周曲面7aに
よって移動を規制され同じ位置に停止したままの状態で
ある。
【0087】また、図8Aに示す状態においては、咥え
尻側軸7の平坦面7bがブロック11に対向して位置し
ている。このため、咥え尻側軸7が図8Aに示す位置か
ら図8Cに示す位置まで回転しても、ブロック11の位
置はほとんど変わらない。すなわち、図8C、Dに示す
時点では、ブロック11は咥え尻側軸7の平坦面7bに
押し上げられることはなく、咥え尻側クランプベース3
と咥え尻側クランプ5との間も開いたままの状態であ
る。
【0088】第2エアシリンダ46の押圧軸46Tは、
第2レバー27の当接ローラ34を押圧した後、直ちに
矢印93方向に収納される。この後、版胴60の外周面
近傍に位置する版押さえローラ(図示せず)が版胴60
に向けて移動し、刷版10を版胴60外周面に押し付け
る。そして、この状態で版胴60は版胴軸60Jを中心
として矢印101方向に回転する。
【0089】この版胴60の回転によって、刷版10は
版押さえローラによって版胴60に押し付けられなが
ら、版胴60外周面に巻き付けられる。なお、この版胴
60が回転している間、手動用ギヤ20、咥え尻側ギヤ
21、咥え側ギヤ22、第1レバー駆動用ギヤ23、ア
イドルギヤ24、第2レバー駆動用ギヤ25は回転せ
ず、咥え側クランプ4、咥え尻側クランプベース3、咥
え尻側クランプ5も図8Cに示す状態を維持したままで
ある。
【0090】版胴60が回転し、版胴60外周面のほぼ
全周に刷版10を巻き付けた時点で、版胴60は回転を
停止する。そして、この停止位置で、咥え尻側クランプ
ベース3と咥え尻側クランプ5との間に刷版10の咥え
尻側端部10bを挿入する。咥え尻側端部10b挿入
後、版胴60が再度回転を開始するとともに、第1エア
シリンダ40のローラ軸40Tが矢印94方向に突出す
る。なお、第1エアシリンダ40はローラ軸40Tの突
出状態を継続する。
【0091】上述のように、第1エアシリンダ40のロ
ーラ軸40Tが突出した場合、ローラ軸40Tは第1レ
バー26の当接ローラ33の回転軌道に位置する。そし
て、第1エアシリンダ40は印刷機フレーム18に固定
されており不動状態であるため、ローラ軸40Tは当接
ローラ33の第1作用点33a側に当接し、版胴60の
回転にしたがって当接ローラ33はローラ軸40Tによ
って押圧される。
【0092】この押圧を受けて当接ローラ33が取り付
けられている第1レバー26は、第1レバー駆動ギヤ用
スタッド30を矢印102方向に回動させる。第1レバ
ー駆動ギヤ用スタッド30には第1レバー駆動用ギヤ2
3が固定されているため、この第1レバー駆動用ギヤ2
3も同時に矢印102方向に回転する。上述のように、
第2レバー駆動用ギヤ25、アイドルギヤ24、第1レ
バー駆動用ギヤ23、咥え側ギヤ22、咥え尻側ギヤ2
1、手動用ギヤ20は、それぞれ隣接するギヤに噛合し
ており、第1レバー駆動用ギヤ23の回転は各ギヤに伝
達され、全てのギヤが連動して回動する。
【0093】第1エアシリンダ40のローラ軸40Tの
突出によって、各ギヤが回動した状態を示す図が図9
A、Bである。咥え尻側ギヤ21には咥え尻側軸7が連
結されているため、図9Aに示すように咥え尻側軸7は
図8Cに示す状態から矢印102方向に回転している。
これによって、咥え尻側軸7の外周曲面7aがブロック
11に当接し(図3参照)、ブロック11は矢印96方
向に押し上げられて、咥え尻側クランプ5は咥え尻側支
点ボルト5J(図3)を中心に矢印101方向に閉じ
る。
【0094】咥え尻側クランプ5が閉じることによっ
て、刷版10の咥え尻側端部10bが咥え尻側クランプ
ベース3と咥え尻側クランプ5との間で挟み込まれて保
持される。咥え尻側端部10bが挟み込まれた時点で
は、咥え尻側端部10b近傍は版胴60外周面に完全に
密着しておらず、版胴60外周面に対してゆるみが生じ
ている。なお、図9A、Bに示す時点では、スプリング
ベース8の端面には咥え尻側軸7の外周曲面7a(図
3)が当接している。このため、咥え尻側クランプベー
ス3は咥え尻側軸7の規制を受けて同じ位置で停止して
いる。
【0095】第1エアシリンダ40のローラ軸40Tの
突出によって、咥え側ギヤ22も連動して矢印101方
向に回転している(図8A、C参照)。しかし、咥え側
クランプ4の後端部4Kには外周曲面6aが当接してお
り、この外周曲面6aは回転中心P1からの半径L1が
等しく形成されている(図4A)。したがって、咥え側
軸6の回転にかかわらず、咥え側クランプ4の後端部4
Kに対する押圧状態は不変であり、咥え側クランプベー
ス2と咥え側クランプ4とは刷版10の咥え側端部10
aを一定の力で挟み込んだままの状態である。
【0096】図9A、Bに示す状態から引き続き版胴6
0は回転し、当接ローラ33は第1作用点33a側に当
接しているローラ軸40Tによって押圧される。このた
め、咥え尻側軸7はさらに矢印102方向へ回転する。
咥え尻側軸7が回転することによって、咥え尻側軸7の
平坦面7cがスプリングベース8の端面に対向して位置
するに至る。この状態を示す図が図9C、Dである。
【0097】咥え尻側軸7の平坦面7cがスプリングベ
ース8の端面に対向することによって、スプリングベー
ス8は規制を解かれ、スプリング9の付勢を受けて矢印
90方向に移動する。これによって、刷版10の咥え尻
側端部10bは矢印90方向に引っ張られ、刷版10は
版胴60外周面に完全に密着する。なお、刷版10に十
分な張力を加えるため、図9Cに示す状態では、咥え尻
側軸7の平坦面7cとスプリングベース8の端面とは接
触しない状態で保持される。
【0098】こうして、版胴60外周面に刷版10を取
り付けた後、第1エアシリンダ40のローラ軸40Tを
矢印95方向に収納する。なお、この時点で上述の版押
さえローラは、すでに版胴60から離れている。刷版1
0の取り付け後、印刷動作を開始する。
【0099】印刷動作終了後、刷版10を版胴60から
取り外す場合、上記刷版10の取り付け完了時(図9
C、D)の位置から版胴60を矢印101方向に回転さ
せ、第1エアシリンダ40のローラ軸40Tを矢印94
方向に突出させる。そして、版胴60がわずかに矢印1
01方向に回転した位置でこの版胴60の回転を停止さ
せる。この場合、第1エアシリンダ40のローラ軸40
Tは第1レバー26に取り付けられている当接ローラ3
3の第2作用点33b側に位置することになる。
【0100】この状態から版胴60を給版時とは逆方向
である矢印102方向に回転させる。これによって、ロ
ーラ軸40Tは当接ローラ33の第2作用点33bに当
接し、第1レバー26を矢印101方向へ回転させる。
第1レバー26が矢印101方向に回転することによっ
て、給版時とは逆の動作が行なわれ、刷版10が版胴6
0から取り外される。
【0101】すなわち、咥え尻側軸7が矢印101方向
に回転することによって咥え尻側軸7の外周曲面7aが
スプリングベース8を矢印91方向に移動させ、版胴6
0に対して刷版10にゆるみが生じる(図9A、B)。
そして、引き続き第1レバー26が矢印101方向に回
動されることによって、咥え尻側軸7の平坦面7bがブ
ロック11に当接して咥え尻側クランプ5が開き(図8
C、D)、さらに咥え側軸6の矢印102方向への回転
によって、咥え側軸6の凹部6bに咥え側クランプ4の
後端部4Kが填り込んで咥え側クランプ4が開く。以上
のようにして、刷版10の排版が行なわれる。この排版
作業においては、第2エアシリンダ46は用いられな
い。
【0102】なお、給版作業や排版作業の途中でたとえ
ば版胴60の回転が停止してしまったような場合、図5
に示す手動用ギヤ20を回転させることによって各部の
動作を制御することができる。この場合、手動用ギヤ2
0が固定されている手動用ギヤスタッド28にスパナ工
具を掛け、手動で強制的に回転させる。手動用ギヤ20
は咥え尻側ギヤ21に噛合しているため、各ギヤを連動
させることができ、各部を強制的に動作させることがで
きる。
【0103】また、咥え尻側軸7は、本実施形態におけ
る開閉用軸および移動用軸としても機能する。すなわ
ち、本実施形態においては、開閉用軸および移動用軸を
単一の咥え尻側軸7で共用している。図4Bに示す咥え
尻側軸7の平坦面7bが本実施形態における開き領域で
あり、外周曲面7aが本実施形態における閉じ領域また
は阻止領域であり、平坦面7cが本実施形態における許
容領域である。
【0104】[第2の実施形態]次に、本発明に係る印
刷機のクランプ駆動装置の第2の実施形態を図10、図
11に基づいて説明する。図10は給版作業における版
胴60の側面図であり、図11は排版作業における版胴
60の側面図である。上記第1の実施形態では一つの第
1エアシリンダ40が設けられており、この第1エアシ
リンダ40から突出するローラ軸40Tを給版作業、排
版作業の双方で用いていた。
【0105】しかし、周辺機構の配置との関係で一つの
第1エアシリンダ40を給版作業と排版作業とに共用で
きない場合がある。すなわち、図10に示すように、給
版作業では版押さえローラ50が刷版10を押し付けな
がら版胴60外周面に巻き付ける。したがって、できる
だけ広範囲にわたって刷版10を版胴60外周面に押し
付けるために、咥え側端部10aを挟み込む際、可能な
かぎり版押さえローラ50近傍に咥え側クランプベース
2と咥え側クランプ4とを位置させる必要がある。
【0106】このように、版押さえローラ50等の周辺
機構の配置にしたがって、給版作業を行う際の版胴60
の給版位置が決定される。給版を行う場合、上記第1の
実施形態で詳述したように、第1エアシリンダ40から
突出するローラ軸40Tを当接ローラ33の1作用点3
3aに当接させる。このため、第1エアシリンダ40
を、給版作業時に当接ローラ33の第2作用点33bに
当接可能な位置に設置しておく必要がある。なお、版押
さえローラ50はエアシリンダ49から突出するロッド
49T(図10)によって矢印295、296方向へ移
動制御される。
【0107】また、図11に示すように、排版時におい
ては、刷版10に付着したインキを払拭するために、水
フォームローラ51を通過した状態の刷版10を排版す
る必要がある。かりに、第1インキフォームローラ52
と水フォームローラ51との間から排版した場合、イン
キが付着したままの刷版10を取り出してしまうことに
なる。
【0108】このように、第1インキフォームローラ5
2、水フォームローラ51等の周辺機構の配置にしたが
って、排版作業を行う際の版胴60の排版位置が決定さ
れる。排版を行う場合、上記第1の実施形態で詳述した
ように、第1エアシリンダ40から突出するローラ軸4
0Tを当接ローラ33の第2作用点33bに当接させ
る。このため、第1エアシリンダ40を、排版作業時に
当接ローラ33の第2作用点33bに当接可能な位置に
設置しておく必要がある。
【0109】以上のように、給版作業時における版胴6
0の位置と排版作業時における版胴60の位置とは、周
辺機構の配置によって規制される。このため、上記第1
の実施形態のように、一つの第1エアシリンダ40を給
版作業と排版作業とに共用できない場合がある。
【0110】したがって、本実施形態では第1エアシリ
ンダを2つ設けている。図10は、刷版10の咥え側端
部10aを咥え側クランプベース2と咥え側クランプ4
との間で挟み込み、咥え尻側端部10bを咥え尻側クラ
ンプベース3と咥え尻側クランプ5との間に挿入した
後、咥え尻側クランプ5を閉じる際の状態を示してい
る。
【0111】図10に示すように、一方の第1エアシリ
ンダから版胴軸60Jの方向に沿って第1ローラ軸15
を突出させ、第1レバー26の当接ローラ33に当接さ
せている。この状態から版胴60が矢印101方向に回
転することによって、第1レバー26が矢印102方向
に回動する。そして、上述の第1の実施形態の場合と同
様に、咥え尻側クランプ5が閉じ、咥え尻側クランプベ
ース3および咥え尻側クランプ5が矢印90方向に移動
して刷版10が版胴60外周面に密着する(図9参
照)。
【0112】図11で示す排版作業においては、他方の
第1エアシリンダから第2ローラ軸16を版胴軸60J
の方向に沿って突出させる。本実施形態においては、排
版作業時に第2レバー27の当接ローラ34を用いるよ
うにしている。すなわち、第1エアシリンダから突出し
た第2ローラ軸16は、第2レバー27の当接ローラ3
4に当接可能に位置する。この状態から版胴60が矢印
102方向に回転することによって、第2レバー27が
矢印101方向に回動する。
【0113】この回動によって、上述の第1の実施形態
の場合と同様に、咥え尻側クランプベース3および咥え
尻側クランプ5が矢印91方向に移動して刷版10が版
胴60の外周面からゆるみ、咥え尻側クランプ5が開い
て咥え尻側端部10bが解放される。そして、図11に
示す状態からさらに版胴60が矢印102方向に回転
し、咥え側クランプ4が開いて咥え側端部10aを解放
する。
【0114】本実施形態で示したように、2つの第1エ
アシリンダを用いることによって、給版作業に必要な第
1ローラ軸15と、排版作業に必要な第2ローラ軸16
とを異なる位置に突出させることができ、周辺機器との
関係に柔軟に対応することができる。なお、その他の構
成については、上記第1の実施形態で示したものと同様
である。
【0115】[第3の実施形態]次に、本発明に係る印
刷機のクランプ駆動装置の第3の実施形態を図12に基
づいて説明する。図12は版胴60の側面図である。上
記各実施形態では、咥え尻側ギヤ21と咥え側ギヤ22
とは直接、噛合することによって連結されていた。しか
し、本実施形態においては、図12に示すように、咥え
尻側軸7に固定された咥え尻側スプロケット56と、咥
え側ギヤスタッド29を介して咥え側軸6に固定された
咥え側スプロケット57とがチェーン55によって連結
されている。
【0116】なお、咥え尻側軸7と咥え側ギヤスタッド
29とをチェーン55で連結した場合、咥え尻側ギヤ2
1と咥え側ギヤ22とを直接、噛合させる場合(上記各
実施形態)とは異なり、咥え尻側軸7と咥え側ギヤスタ
ッド29とは同一方向に回転することになる。
【0117】このため、図12に示す本実施形態では、
たとえば上記実施形態で示した咥え側軸6の形状を変更
し、咥え側ギヤスタッド29が矢印102方向に回転す
ることによって、咥え側クランプ4が矢印102方向に
閉じるようなカム形状を採用すればよい。
【0118】図12には他の連結部が省略されている
が、他のギヤについても同様にチェーンを用いて連結し
てもよく、たとえば咥え側ギヤスタッド29に咥え側ス
プロケット57とともに上記第1の実施形態で示した咥
え側ギヤ22を固定し、第1レバー駆動用ギヤ23と直
接噛合させてもよい。
【0119】[第4の実施形態]次に、本発明に係る印
刷機のクランプ駆動装置の第4の実施形態を図13、図
14図、図15に基づいて説明する。図13は版胴60
の側面断面図であり、図14は正面断面図である。な
お、図13は、図14に示すIV−IV方向の矢視断面図で
あり、図14は図13に示すIII−III方向の矢視断面図
である。また、図15は図13、図14に示す支持台2
00、ブロック203の詳細を示す斜視図である。
【0120】本実施形態では、上記第1の実施形態にお
いて示したブロック11の代りにブロック203が設け
られている。第1の実施形態におけるブロック11は、
咥え尻側クランプベース3に支持されており、咥え尻側
クランプベース3と一体となって、切り欠き部61内で
矢印90、91方向に移動する。
【0121】これに対して、本実施形態で示すブロック
203は、切り欠き部61内に固定された支持台200
に支持されている。この支持台200は、ボルトによっ
て切り欠き部61の底面に固定されている。そして、支
持台200のブロック支持空間201にブロック203
が挿入され、支持される。ブロック203は支持台20
0のブロック支持空間201内で矢印96、97方向に
移動可能であるが、矢印90、91方向(図13)には
移動しないようになっている。
【0122】このように、本実施形態におけるブロック
203は、支持台200に支持されているため、上記第
1の実施形態のブロック11とは異なり、咥え尻側クラ
ンプベース3の移動にかかわらず、ブロック203は矢
印90、91方向に移動しない。ブロック203には、
ローラ206が取り付けられている。ローラ206は軸
207を中心に回転可能にブロック203に支持されて
いる。なお、その他の構成については上記第1の実施形
態と同様である。
【0123】図13は、スプリングベース8が咥え尻側
軸7による規制を解かれ、矢印90方向に移動した状態
を示している。すなわち、図13は第1の実施形態にお
ける図9Cに対応する図である。スプリングベース8が
咥え尻側軸7に押圧されて矢印91方向に移動している
場合(第1の実施形態における図8A、C、図9A参
照)、咥え尻側クランプベース3はブロック203から
離れた状態に位置している(図示せず)。
【0124】ただし、この場合であっても、咥え尻側ク
ランプ5の後端はブロック203のローラ206に当接
している。そして、第1の実施形態における図8Cから
図9Aに示したように、咥え尻側軸7が矢印102方向
に回転した場合、咥え尻側軸7によってブロック203
は矢印96方向に移動し、ブロック203は咥え尻側ク
ランプ5の後端を押し上げる。これによって、咥え尻側
クランプ5が閉じ、刷版10の咥え尻側端部10bを挟
み込む(第1の実施形態における図9A参照)。
【0125】この後、さらに咥え尻側軸7が矢印102
方向に回転し、図13に示すように、スプリングベース
8が咥え尻側軸7による規制を解かれ、矢印90方向に
移動し、これに伴って咥え尻側クランプベース3も矢印
90方向に移動する。ここで、ブロック203には回転
可能にローラ206が支持されているため、咥え尻側ク
ランプ5の後端がローラ206を回転させながら咥え尻
側クランプ5は矢印90方向に移動する。
【0126】ローラ206が回転することによって、移
動する咥え尻側クランプ5とブロック203との間の摩
擦抵抗が軽減され、咥え尻側クランプベース3、咥え尻
側クランプ5が円滑に移動して刷版10の咥え尻側端部
10bを引っ張ることができる。なお、咥え尻側クラン
プベース3、咥え尻側クランプ5が矢印91方向に復帰
する場合も、咥え尻側クランプ5の後端によってローラ
206が回転し、摩擦抵抗が軽減されて咥え尻側クラン
プベース3、咥え尻側クランプ5は円滑に復帰移動す
る。
【0127】このように、刷版10を引っ張る際に移動
する部材(本実施形態における咥え尻側クランプ5)
と、移動しない部材(本実施形態におけるブロック20
3)との間に、摩擦抵抗を軽減する部材(本実施形態に
おけるローラ206)が設けられていることによって、
部材の円滑な移動を確保することができ、確実に刷版1
0を引っ張ることができる。なお、摩擦抵抗を軽減し得
るものであればローラ206以外の他の部材を採用して
もよい。
【0128】[第5の実施形態]次に、本発明に係る印
刷機のクランプ駆動装置の第5の実施形態を図16A、
図16B、図17A、図17B、図18、図19、図2
0、図21A、図21Bに基づいて説明する。図16
A、図16B、図17A、図17Bは版胴60の側面断
面図である。また、図18は図17Aに示すV−V方向の
矢視断面であり、図19は図17Bに示すVI-VI方向の
矢視断面図である。
【0129】なお、図16Aは図19に示すVII−VII方
向の矢視断面図、図16Bは図19に示すVIII−VIII方
向の矢視断面図、図17A、図17Bは図19に示すIX
−IX方向の矢視断面図である。さらに、図20は咥え尻
側軸211の詳細を示す側面図である。また、図21A
は咥え尻側軸211、継手212、スタッド213の詳
細を示す斜視図、図21Bは咥え尻側クランプベース
3、ブロック214等の詳細を示す斜視図である。
【0130】本実施形態では、上記第1の実施形態にお
いて示した咥え尻側軸7の代りに咥え尻側軸211が設
けられている。第1の実施形態における咥え尻側軸7
は、版胴60の両側面に支持されている。
【0131】これに対して、本実施形態で示す咥え尻側
軸211は、ブラケット210に支持されており、この
ブラケット210には咥え尻側クランプベース3が固定
されている(図16A参照)。すなわち、咥え尻側クラ
ンプベース3、咥え尻側クランプ5、ブラケット21
0、咥え尻側軸211は一体となって矢印90、91方
向に移動する。
【0132】切り欠き部61内の底面には、ボルト22
5によってブロック219、押え板220が固定されて
いる。押え板220はブロック219上に位置してお
り、咥え尻側クランプベース3の浮き上がりを押えてい
る。咥え尻側クランプベース3、咥え尻側クランプ5、
ブラケット210、咥え尻側軸211は、この押え板2
20に案内されて矢印90、91方向に移動する。
【0133】図21Aに示すように、咥え尻側軸211
は継手212を介してスタッド213に接続されてい
る。咥え尻側軸211と継手212との係合凹凸、継手
212とスタッド213との係合凹凸は、直角に交わっ
ており、咥え尻側軸211とスタッド213との回転軸
線にずれが生じても、スタッド213の回転が咥え尻側
軸211に伝達されるようになっている(オルダム継
手)。
【0134】図18に示すように、スタッド213が設
けられている位置と反対側の版胴60の側面には、ボル
ト223が貫通して設けられている。そして、このボル
ト223の先端には咥え尻側軸211が当接しており、
咥え尻側軸211の軸方向への移動を防止している。
【0135】スタッド213には、上記第1の実施形態
において示した咥え尻側ギヤ21が固定されており、咥
え側ギヤ22の回転を受けて咥え尻側軸211が回転す
るようになっている。
【0136】咥え尻側軸211の詳細を図20の側面に
基づいて説明する。咥え尻側軸211には、回転中心P
3からの半径L3が等しい外周曲面211aが形成され
ている。また、咥え尻側軸211には、半径L3が外周
曲面211aから回転中心P3に向ってしだいに短くな
る平坦面221、222が形成されている。この平坦面
221、222は、咥え尻側軸211の周方向に異なる
角度で形成されている。
【0137】図21Bに示すように、咥え尻側クランプ
ベース3にはブロック支持空間224が形成されてお
り、このブロック支持空間224にブロック214が填
め込まれる。ブロック214には軸215が設けられて
おり、この軸215に内輪216が取り付けられてい
る。内輪216はブロック214に対して回転自在に支
持されている。
【0138】咥え尻側クランプベース3のブロック支持
空間224に填め込まれたブロック214は、プレート
217によって押えられる。このプレート217はネジ
218によって咥え尻側クランプベース3に固定され
る。そして、ブロック214は、咥え尻側クランプベー
ス3のブロック支持空間224内で矢印96、97方向
に移動自在である。なお、その他の構成については上記
第1の実施形態と同様である。
【0139】図16B、図17Aは、咥え尻側軸211
が矢印102方向に回転し、ブロック214を矢印96
方向に押し上げ、このブロック214の移動によって咥
え尻側クランプ5が閉じた状態を示している。咥え尻側
軸211に形成されている平坦面221がブロック21
4の内輪216に当接している状態では、ブロック21
4は未だ矢印96方向に押し上げられておらず、咥え尻
側クランプ5は開いている(図示せず)。
【0140】咥え尻側軸211が矢印102方向に回転
し、ブロック214の内輪216に対して外周曲面が接
することによって、図16Bに示すようにブロック21
4が矢印96方向に押し上げられる。上述のように、内
輪216は回転自在にブロック214に支持されている
ため、内輪216の回転によってブロック214と咥え
尻側軸211との間の摩擦抵抗が軽減され、ブロック2
14は円滑に矢印96方向に移動することができる。
【0141】咥え尻側クランプ5が閉じた時点では、図
17Aに示すように、咥え尻側軸211の外周曲面がブ
ロック219に接しており、咥え尻側クランプベース
3、咥え尻側クランプ5、ブラケット210、咥え尻側
軸211は矢印90方向への移動を規制されている。図
17Aに示す状態から、咥え尻側軸211がさらに矢印
102方向に回転した状態が図16A、図17Bであ
る。
【0142】図17Bに示すように、咥え尻側軸211
の回転によって平坦面222がブロック219に対向し
て位置し、スプリングベース8の移動を受けて、咥え尻
側クランプベース3、咥え尻側クランプ5、ブラケット
210、咥え尻側軸211は一体となって矢印90方向
へ移動する。
【0143】これによって、咥え尻側クランプ5によっ
て挟み込まれた刷版10の咥え尻側端部10bが引っ張
られ、刷版10が版胴60外周面に密着する。なお、咥
え尻側クランプベース3、咥え尻側クランプ5、ブラケ
ット210、咥え尻側軸211が一体となって矢印90
方向へ移動する際、図21Aに示した継手212によっ
て咥え尻側軸211とスタッド213との接続は維持さ
れたままである。また、咥え尻側クランプベース3に対
する咥え尻側軸211の回動角度も維持されたままの状
態で矢印90方向へ移動する。
【0144】咥え尻側クランプ5が閉じた後、咥え尻側
軸211が回転し図16A、図17Bに示す状態に至る
際、内輪216は回転する。そして、ブロック214と
咥え尻側軸211との間の摩擦抵抗が軽減され、咥え尻
側クランプベース3、咥え尻側クランプ5、ブラケット
210、咥え尻側軸211は円滑に矢印90方向に移動
することができる。
【0145】なお、咥え尻側軸211が矢印101方向
に逆回転する場合も、ブロック214の内輪216が回
転し、咥え尻側軸211とブロック214との間の摩擦
抵抗が軽減される。咥え尻側軸211、スプリングベー
ス8、スプリング9が本実施形態における移動制御部で
ある。
【0146】以上のように、版胴60の切り欠き部61
内において回転する部材(本実施形態における咥え尻側
軸211)と、この回転する部材が当接する部材(本実
施形態におけるブロック214)との間に、摩擦抵抗を
軽減する部材(本実施形態におけるローラ216)が設
けられていることによって、部材の円滑な回転を確保す
ることができ、確実に咥え尻側クランプ5を閉じ、かつ
刷版10を引っ張ることができる。なお、摩擦抵抗を軽
減し得るものであればローラ216以外の他の部材を採
用してもよい。
【0147】また、咥え尻側軸211は、本実施形態に
おける開閉用軸および移動用軸としても機能する。すな
わち、本実施形態においては、開閉用軸および移動用軸
を単一の咥え尻側軸211で共用している。
【0148】[第6の実施形態]次に、本発明に係る印
刷機のクランプ駆動装置の第6の実施形態を図22、図
23、図24、図25、図26A、図26B、図27、
図28、図29A、図29B、図29C、図29D、図
30A、図30B、図30C、図30Dに基づいて説明
する。
【0149】図22は版胴60の平面図であり、図23
は図22に示すX-X方向の矢視断面図である。また、図
24は図22に示すXI-XI方向の矢視断面図であり、
25は図22に示すXII-XII方向の矢視断面図である。
さらに、図26Aは咥え尻側軸12の詳細を示す側面図
であり、図26Bは引っ張り用軸14の詳細を示す側面
図である。
【0150】また、図27は図22に示すS2方向の矢
視図であり、図28は咥え尻側軸12、スタッド47、
継手48の詳細を示す斜視図である。さらに、図29
A、図29B、図29C、図29D、図30A、図30
B、図30C、図30Dは、本実施形態における版胴6
0の作動状態を示す図である。なお、図29A、図29
C、図30A、図30Cは側面断面図、図29B、図2
9D、図30B、図30Dは側面図である。
【0151】上記第1の実施形態においては、咥え尻側
軸7を回転させることによってブロック11を押し上げ
て咥え尻側クランプ5を閉じ、刷版10の咥え尻側端部
10bを咥えている(図8C、図9A参照)。そして、
さらに咥え尻側軸7を回転させることによって、スプリ
ングベース8、咥え尻側クランプベース3、ブロック1
1、咥え尻側クランプ5を一体的に矢印90方向に移動
させて、咥え尻側端部10bを引っ張り刷版10に張力
を加えている(図9A、C参照)。
【0152】ところで、刷版10に張力を加える場合、
可能な限り咥え尻側端部10bを強力に引っ張り、刷版
10を版胴60の外周面に確実に密着させた方が望まし
い。また、刷版10を強力に引っ張るために、咥え尻側
クランプベース3と咥え尻側クランプ5との間で刷版1
0の咥え尻側端部10bをできるだけ強く挟み込んでお
く必要がある。
【0153】第1の実施形態において、咥え尻側軸7に
よってブロック11を強く押し上げれば咥え尻側クラン
プベース3を咥え尻側クランプ5に対して強力に閉じ、
刷版10の咥え尻側端部10bを強く挟み込むことがで
きる(図9A)。しかし、反面、図9Aに示す状態から
図9Cに示す状態に移る際、刷版10を強力に引っ張る
ことができないおそれがある。
【0154】すなわち、咥え尻側軸7は版胴60に支持
されておりその回転軸は版胴60に対して不変であるの
に対して、咥え尻側クランプベース3に支持されている
ブロック11は、刷版10を引っ張る際矢印90方向に
移動する。このため、咥え尻側クランプベース3に支持
されているブロック11は咥え尻側軸7の外周曲面7a
(図4B)上を滑りながら矢印90方向にスライド移動
することになる。
【0155】この場合、咥え尻側軸7によってブロック
11を強く押し上げていれば、咥え尻側軸7とブロック
11との間の摩擦抵抗が大きくなり、咥え尻側クランプ
ベース3が円滑に矢印90方向に移動することができな
い。このため、刷版10を強力に引っ張ることができな
い。また、咥え尻側軸7とブロック11との間の摩擦抵
抗が大きいため、咥え尻側軸7を図9Aに示す状態から
図9Cに示す状態に回転させる際、咥え尻側軸7の回転
の負荷が大きくなってしまう。
【0156】刷版10を強力に引っ張るためには、咥え
尻側軸7が弱い力でブロック11を押し上げておけばよ
いが、この場合反面、咥え尻側クランプベース3と咥え
尻側クランプ5との間で刷版10の咥え尻側端部10b
を強く挟み込むことができない。
【0157】上記第4の実施形態においては、ローラ2
06を設けることによって、刷版10を引っ張る際に生
じる摩擦抵抗を軽減させている(図13ないし図1
5)。しかし、このローラ206の介在による摩擦抵抗
の軽減には限界があり、確実に刷版10を強力に引っ張
ることができない。
【0158】また、上記第5の実施形態においては、ロ
ーラ216を設けることによって、咥え尻側軸211の
回転負荷を軽減させている(図16ないし図21)。し
かし、このローラ216の介在による摩擦抵抗の軽減に
は限界があり、確実に咥え尻側クランプ5を閉じて強力
に刷版10の咥え尻側端部10bを挟み込むことができ
ない。
【0159】このため、本実施形態においては、上記第
1の実施形態、第4の実施形態における咥え尻側軸7、
または上記第5の実施形態における咥え尻側軸211の
代りに、咥え尻側軸12、引っ張り用軸14を設けてい
る。
【0160】すなわち、咥え尻側クランプ5を閉じるた
めの回転軸(咥え尻側軸12)と咥え尻側クランプベー
ス53、咥え尻側クランプ5を矢印90方向に移動させ
るための回転軸(引っ張り用軸14)とを別々に設けて
いる。そして、図28に示す機構を用いて、咥え尻側軸
12が咥え尻側クランプベース53、咥え尻側クランプ
5と一体となって矢印90、91方向に移動できるよう
にしている。
【0161】これによって、咥え尻側クランプ5を咥え
尻側クランプベース53に対して強く閉じて刷版10の
咥え尻側端部10bを確実に挟み込むとともに、咥え尻
側クランプベース53、咥え尻側クランプ5を矢印90
方向に強力に引っ張り刷版10を確実に版胴60外周面
に密着させることができる。本実施形態におけるその他
の構成については、上記第1の実施形態で示したものと
ほぼ同様である。以下に本実施形態に係る印刷機のクラ
ンプ駆動装置を詳述する。
【0162】版胴60の切り欠き部61内には、咥え側
クランプベース2および咥え尻側クランプベース53が
設けられている。咥え側クランプベース2の上部には咥
え側クランプ4が設けられており、この咥え側クランプ
4は咥え側支点ボルト4Jを中心として矢印101、1
02方向に回動可能である(図23参照)。
【0163】咥え側クランプ4は後端部4Kを備えてお
り、この後端部4Kは咥え側軸6に当接している。咥え
側クランプ4、咥え側軸6等の構成、作用は上記第1の
実施形態において説明したものと同様である。咥え側軸
6が本実施形態における第1軸であり、上記第1の実施
形態において説明した回転中心P1を通る軸線が本実施
形態における中心軸線である。
【0164】咥え側クランプベース2が本実施形態にお
ける第1保持台、咥え側クランプ4が本実施形態におけ
る第1保持片であり、咥え側クランプベース2と咥え側
クランプ4との間に形成される空間が本実施形態におけ
る第1空間である。また、咥え側クランプベース2およ
び咥え側クランプ4が本実施形態における第1保持部で
ある。
【0165】咥え尻側クランプベース53の上部には咥
え尻側クランプ5が設けられており、版胴60の外周面
に巻き付けられた刷版10の咥え尻側端部(第2端部ま
たは端部)10bを、咥え尻側クランプベース53と咥
え尻側クランプ5との間で挟み込んで保持する。なお、
咥え尻側クランプ5は矢印102方向に付勢されてお
り、矢印102方向に開くことによって、刷版10の咥
え尻側端部10bを解放する。
【0166】図25に示すように、切り欠き部61内の
底面には、ボルト225によって押え板220が固定さ
れている。押え板220は咥え尻側クランプベース53
の浮き上がりを押えている。咥え尻側クランプベース5
3、咥え尻側クランプ5は、この押え板220に案内さ
れて矢印90、91方向に移動する。
【0167】咥え尻側クランプベース53が本実施形態
における第2保持台または保持台、咥え尻側クランプ5
が本実施形態における第2保持片または保持片であり、
咥え尻側クランプベース53と咥え尻側クランプ5との
間に形成される空間が本実施形態における第2空間また
は空間である。また、咥え尻側クランプベース53およ
び咥え尻側クランプ5が本実施形態における第2保持部
または保持部である。
【0168】なお、咥え側クランプベース2と咥え尻側
クランプベース53との間には、両端にスプリング13
が位置しており(図22参照)、咥え側クランプベース
2を矢印90方向に付勢し、かつ咥え尻側クランプベー
ス53を矢印91方向に付勢している。
【0169】図23に示すように、咥え尻側クランプ5
は後端部5Kを備えており、この後端部5Kは切り欠き
部61内に向けて延びている。そして、後端部5Kは、
図23に示すように咥え尻側軸12に当接している。こ
の咥え尻側軸12が本実施形態における第2軸または開
閉用軸である。
【0170】咥え尻側軸12の詳細を図26Aの側面図
に基づいて説明する。咥え尻側軸12には回転中心P4
からの半径L4が等しい外周曲面12aが形成されてい
る。また、この外周曲面12aから回転中心P4に向っ
てしだいに短くなる平坦面12bが形成されている。
【0171】回転中心P4を通る軸線が本実施形態にお
ける中心軸線であり、平坦面12bが本実施形態におけ
る開き領域であり、外周曲面12aが本実施形態におけ
る閉じ領域である。
【0172】咥え尻側軸12の外周曲面12aが後端部
5Kに当接している場合、後端部5Kは押圧されて、咥
え尻側クランプ5は咥え尻側支点ボルト5J(図24)
を中心に矢印101方向に閉じる。これに対して、咥え
尻側軸12が回転中心P4を中心に回転し、咥え尻側軸
12の平坦面12bが後端部5Kに当接した場合、後端
部5Kは外周曲面12aによる押圧を解かれ、咥え尻側
クランプ5は矢印102方向に開く。
【0173】咥え尻側軸12は咥え尻側クランプベース
53に回転可能に保持されており、咥え尻側クランプベ
ース53と一体となって矢印90、91方向に移動す
る。図28に示すように、咥え尻側軸12は継手48を
介してスタッド47に接続されている。スタッド47は
版胴60の側面を貫通して回転可能に支持されている。
【0174】咥え尻側軸12と継手48との係合凹凸、
継手48とスタッド47の係合凹凸は、直角に交わって
おり、咥え尻側軸12とスタッド47との回転軸線にず
れが生じても、スタッド47の回転が咥え尻側軸12に
伝達されるようになっている(オルダム継手)。
【0175】また、咥え尻側クランプベース53の下方
にはスプリングベース17が位置している。このスプリ
ングベース17内には、図23に示すようにスプリング
19が設けられており、スプリングベース17は矢印9
0方向に付勢されている。なお、スプリング19は版胴
軸60J方向に沿って複数設けられている。
【0176】スプリングベース17内には引っ張り用軸
14が貫通して位置している。この引っ張り用軸14は
版胴60の両側面に回転可能に保持されている。引っ張
り用軸14の詳細を図26Bの側面図に基づいて説明す
る。引っ張り用軸14には回転中心P5からの半径L5
が等しい外周曲面14aが形成されている。また、この
外周曲面14aから回転中心P5に向ってしだいに短く
なる平坦面14bが形成されている。
【0177】引っ張り用軸14が本実施形態における移
動制御軸または移動用軸であり、図26Bに示す回転中
心P5を通る軸線が本実施形態における中心軸線であ
る。また、外周曲面14aが本実施形態における阻止領
域であり、平坦面14bが本実施形態における許容領域
である。
【0178】引っ張り用軸14の平坦面14bがスプリ
ングベース17の当接壁17Wに当接している場合、ス
プリングベース17はスプリング19の付勢を受けて矢
印90方向に移動した状態にある(図23)。これに対
して、引っ張り用軸14が回転中心P5を中心に回転
し、引っ張り用軸14の外周曲面14aがスプリングベ
ース17の当接壁17Wに当接した場合、当接壁17W
は外周曲面14aに押圧されてスプリングベース17は
矢印91方向に移動することになる。
【0179】咥え尻側クランプベース53の底部には
23に示すように凸部53Tが形成されており、この凸
部53Tとスプリングベース17の端面とが当接してい
る。そして、スプリング19の付勢を受けるスプリング
ベース17によって凸部53Tが押圧され、咥え尻側ク
ランプベース53および咥え尻側クランプ5は一体とな
って矢印90方向に付勢される。
【0180】なお、咥え尻側クランプベース53、咥え
尻側クランプ5を矢印90方向(刷版10が版胴60の
外周面に密着する引っ張り方向)または矢印91方向
(刷版10が版胴60の外周面に密着しないゆるみ方
向)に移動させるためのスプリングベース17、スプリ
ング19、引っ張り用軸14が本実施形態における移動
制御部である。また、引っ張り用軸14が本実施形態に
おける移動制御軸である。
【0181】版胴60の側面には引っ張り用軸14が貫
通して突出しており、この引っ張り用軸14の突出部分
にキー39bによって引っ張り用ギヤ41が固定されて
いる。また、引っ張り用軸14の突出部分には引っ張り
用ギヤスタンド44が接続されている。
【0182】さらに、継手48を介して咥え尻側軸12
に接続されているスタッド47(図28)にはキー39
aによって咥え尻側ギヤ42が固定されている。そし
て、この咥え尻側ギヤ42は版胴60の側面外側に位置
しており、上述の引っ張り用ギヤ41と噛合している。
また、咥え側軸6には咥え軸ジョイントを介して咥え側
ギヤスタッド29が接続されている。この咥え側ギヤス
タッド29は版胴60の側面外側に位置しており、さら
に咥え側ギヤスタッド29にはキー36bによって咥え
側ギヤ22が固定されている。この咥え側ギヤ22は上
述の咥え尻側ギヤ42と噛合している。
【0183】また咥え側ギヤ22は、版胴60の側面外
側に位置する第1レバー駆動用ギヤ23とも噛合してい
る。この第1レバー駆動用ギヤ23はキー35bによっ
て第1レバー駆動ギヤ用スタッド30に固定されてい
る。この第1レバー駆動ギヤ用スタッド30にはネジ3
8aによって第1レバー26が固定されている。そし
て、この第1レバー26先端には当接ローラ33(当接
対象部)が取り付けられている。
【0184】図27に示すように、当接ローラ33は版
胴軸60Jから外れて位置しているため、版胴60が回
転した場合、当接ローラ33は版胴軸60Jを中心とし
て版胴軸60Jの周辺で回転することになる。
【0185】第1レバー駆動用ギヤ23には、さらに版
胴60の側面外側に位置するアイドルギヤ24が噛合し
ている。このアイドルギヤ24はキー35cによってア
イドルギヤスタッド31に固定されている。また、アイ
ドルギヤ24は、版胴60の側面外側に位置する第2レ
バー駆動用ギヤ25とも噛合している。
【0186】第2レバー駆動用ギヤ25はキー35dに
よって第2レバー駆動用ギヤスタッド32に固定されて
いる。この第2レバー駆動用ギヤスタッド32にはネジ
38bによって第2レバー27が固定されている。
【0187】そして、この第2レバー27先端には当接
ローラ34が取り付けられている。図5に示すように、
当接ローラ34は版胴軸60Jから外れて位置している
ため、版胴60が回転した場合、当接ローラ34は版胴
軸60Jを中心として版胴軸60Jの周辺で回転するこ
とになる。
【0188】なお、咥え側クランプ4、咥え尻側クラン
プ5、咥え尻側クランプベース53の各動作を連動させ
るための引っ張り用ギヤ41、咥え尻側ギヤ42、咥え
側ギヤ22、第1レバー駆動用ギヤ23、アイドルギヤ
24、第2レバー駆動用ギヤ25が、本実施形態におけ
る連結部である。
【0189】本実施形態においては、上記第1の実施形
態で説明した第2エアシリンダ46(当接駆動部)が設
けられている(図5、図7参照)。この第2エアシリン
ダ46の構成、作用は第1の実施形態で詳述したものと
同様である。すなわち、第2エアシリンダ46は受けた
信号に基づいて押圧軸46T(当接部)を矢印92、9
3方向(図5、図7)に移動させる。
【0190】第2エアシリンダ46の押圧軸46Tが矢
印92方向に移動して突出した場合、この押圧軸46T
は、版胴60の回転駆動にしたがって回転する第2レバ
ー27の当接ローラ34の回転軌道に位置する。また、
第2エアシリンダ46の押圧軸46Tが矢印93方向に
移動して収納された場合、押圧軸46Tは第2レバー2
7の当接ローラ34の回転軌道から離脱する。
【0191】さらに、本実施形態においては、上記第1
の実施形態で説明した第1エアシリンダ40(当接駆動
部)も設けられている(図6参照)。この第1エアシリ
ンダ40の構成、作用は第1の実施形態で詳述したもの
と同様である。すなわち、この第1エアシリンダ40は
受けた信号に基づいてローラ軸40T(当接部)を矢印
94、95方向(図6)に移動させる。
【0192】第1エアシリンダ40のローラ軸40Tが
矢印94方向に移動して突出した場合、このローラ軸4
0Tは、版胴60の回転駆動にしたがって回転する第1
レバー26の当接ローラ33の回転軌道に位置する。ま
た、第1エアシリンダ40のローラ軸40Tが矢印95
方向に移動して収納された場合、ローラ軸40Tは第1
レバー26の当接ローラ33の回転軌道から離脱する。
【0193】次に、図29A、図29B、図29C、図
29D、図30A、図30B、図30C、図30Dに基
づいて、本実施形態における版胴60、クランプ駆動装
置の動作を説明する。
【0194】まず、版胴60に刷版10を取り付ける場
合、版胴60を版胴軸60Jを中心として回転させ、所
定の給版位置で停止させる。この時点における版胴60
の状態を示すものが図29A、図29Bである。なお、
図29A、図29B、図29C、図29D、図30A、
図30B、図30C、図30Dの各図は、説明の都合
上、版胴60の回転角度にかかわらず、切り欠き部61
が上方向に位置するように示されている。
【0195】図29A、図29Bに示す状態において、
第2レバー27に取り付けられている当接ローラ34
(当接対象部)は、上記第1の実施形態で説明した第2
エアシリンダ46の押圧軸46T近傍に位置しており、
押圧軸46Tと当接可能である。すなわち、当接ローラ
34が押圧軸46Tに当接可能な位置まで版胴60が矢
印101方向に回転した状態が給版位置である。
【0196】版胴60が給版位置で停止した後、咥え側
クランプベース2と咥え側クランプ4との間には刷版1
0の咥え側端部10aが挿入される。そして、この状態
で上記第1の実施形態で説明した第2エアシリンダ46
が作動し、押圧軸46Tが矢印92方向に突出する。上
述のように、給版位置においては、押圧軸46Tに対し
て当接ローラ34が当接可能な位置にあるため、突出し
た押圧軸46Tによって当接ローラ34が押圧される。
【0197】この押圧を受けて、当接ローラ34が取り
付けられている第2レバー27は、第2レバー駆動用ギ
ヤスタッド32を矢印102方向に回動させる(図29
D参照)。第2レバー駆動用ギヤスタッド32には第2
レバー駆動用ギヤ25が固定されているため、この第2
レバー駆動用ギヤ25も同時に矢印102方向に回転す
る。
【0198】上述のように、第2レバー駆動用ギヤ2
5、アイドルギヤ24、第1レバー駆動用ギヤ23、咥
え側ギヤ22、咥え尻側ギヤ42、引っ張り用ギヤ41
は、それぞれ隣接するギヤに噛合しており、第2レバー
駆動用ギヤ25の回転は各ギヤに伝達され、全てのギヤ
が連動して回動する。
【0199】上記第1の実施形態で説明した第2エアシ
リンダ46の押圧軸46Tの突出によって、各ギヤが回
動した状態を示す図が図29C、図29Dである。咥え
側ギヤ22には咥え側軸6が連結されているため、図2
9Cに示すように咥え側ギヤ22は図29Aに示す状態
から矢印101方向に回転している。これによって、咥
え側軸6の外周曲面6aが咥え側クランプ4の後端部4
Kに当接し、後端部4Kは押圧されて、咥え側クランプ
4は咥え側支点ボルト4Jを中心に矢印102方向に閉
じる。
【0200】咥え側クランプ4が閉じることによって、
刷版10の咥え側端部10aが咥え側クランプベース2
と咥え側クランプ4との間で挟み込まれて保持される。
なお、上記第1の実施形態で説明した第2エアシリンダ
46の押圧軸46Tの突出によって、咥え尻側ギヤ4
2、引っ張り用ギヤ41も連動して回転している(図2
9A、図29C参照)。
【0201】しかし、図29Aに示す状態においては、
咥え尻側軸12の平坦面12bが咥え尻側クランプ5の
後端部5Kに当接している。そして、咥え尻側ギヤ42
が図29Bに示す状態から図29Dに示す状態に回転
し、これによって咥え尻側軸12が回転しても咥え尻側
クランプ5の後端部5Kは咥え尻側軸12の平坦面12
bの範囲内に当接した状態である。このため、咥え尻側
クランプ5は咥え尻側クランプベース53に対して開い
たままの状態で維持されている。
【0202】また図29Aに示す状態においては、引っ
張り用軸14の外周曲面14aがスプリングベース17
の当接壁17Wに当接している。そして、引っ張り用ギ
ヤ41が図29Bに示す状態から図29Dに示す状態に
回転し、これによって引っ張り用軸14が回転しても、
スプリングベース17の当接壁17Wには外周曲面14
aが当接したままである。
【0203】この外周曲面14aは引っ張り用軸14の
回転中心P5からの半径L5が等しいように形成されて
いるため(図26B)、引っ張り用軸14が図29Aに
示す位置から図29Cに示す位置まで回転しても、スプ
リングベース17の位置は変わらない。すなわち、スプ
リング19によって矢印90方向に付勢されているスプ
リングベース17は(図23参照)、引っ張り用軸14
の外周曲面14aによって移動を規制され同じ位置に停
止したままの状態である。
【0204】上記第1の実施形態で説明した第2エアシ
リンダ46の押圧軸46Tは、第2レバー27の当接ロ
ーラ34を押圧した後、直ちに矢印93方向に収納され
る。この後、版胴60の外周面近傍に位置する版押さえ
ローラ(図示せず)が版胴60に向けて移動し、刷版1
0を版胴60外周面に押し付ける。そして、この状態で
版胴60は版胴軸60Jを中心として矢印101方向に
回転する。
【0205】この版胴60の回転によって、刷版10は
版押さえローラによって版胴60に押し付けられなが
ら、版胴60外周面に巻き付けられる。なお、この版胴
60が回転している間、引っ張り用ギヤ41、咥え尻側
ギヤ42、咥え側ギヤ22、第1レバー駆動用ギヤ2
3、アイドルギヤ24、第2レバー駆動用ギヤ25は回
転せず、咥え側クランプ4、咥え尻側クランプベース5
3、咥え尻側クランプ5も図29Cに示す状態を維持し
たままである。
【0206】版胴60が回転し、版胴60外周面のほぼ
全周に刷版10を巻き付けた時点で、版胴60は回転を
停止する。そして、この停止位置で、咥え尻側クランプ
ベース3と咥え尻側クランプ5との間に刷版10の咥え
尻側端部10bを挿入する。咥え尻側端部10b挿入
後、版胴60が再度回転を開始するとともに、上記第1
の実施形態で説明した第1エアシリンダ40のローラ軸
40Tが矢印94方向に突出する。なお、第1エアシリ
ンダ40はローラ軸40Tの突出状態を継続する。
【0207】上述のように、第1エアシリンダ40のロ
ーラ軸40Tが突出した場合、ローラ軸40Tは第1レ
バー26の当接ローラ33の回転軌道に位置する。そし
て、第1エアシリンダ40は印刷機フレーム18に固定
されており不動状態であるため、ローラ軸40Tは当接
ローラ33の第1作用点33a側に当接し、版胴60の
回転にしたがって当接ローラ33はローラ軸40Tによ
って押圧される。
【0208】この押圧を受けて当接ローラ33が取り付
けられている第1レバー26は、第1レバー駆動ギヤ用
スタッド30を矢印102方向に回動させる。第1レバ
ー駆動ギヤ用スタッド30には第1レバー駆動用ギヤ2
3が固定されているため、この第1レバー駆動用ギヤ2
3も同時に矢印102方向に回転する。上述のように、
第2レバー駆動用ギヤ25、アイドルギヤ24、第1レ
バー駆動用ギヤ23、咥え側ギヤ22、咥え尻側ギヤ4
2、引っ張り用ギヤ41は、それぞれ隣接するギヤに噛
合しており、第1レバー駆動用ギヤ23の回転は各ギヤ
に伝達され、全てのギヤが連動して回動する。
【0209】上記第1の実施形態で説明した第1エアシ
リンダ40のローラ軸40Tの突出によって、各ギヤが
回動した状態を示す図が図30A、図30Bである。咥
え尻側ギヤ42には咥え尻側軸12が連結されているた
め、咥え尻側軸12は図29Cに示す状態から矢印10
1方向に回転し、図30Aに示す状態に達している。こ
れによって、咥え尻側軸12の外周曲面12a(図26
A)が咥え尻側クランプ5の後端部5Kに当接し、咥え
尻側クランプ5は咥え尻側支点ボルト5J(図24)を
中心に矢印101方向に閉じる。
【0210】上記第1の実施形態ないし第5の実施形態
において示した例は、咥え尻側クランプ5の回動中心点
(咥え尻側支点ボルト)に近い咥え尻側クランプ5の後
端を上方向に押し上げることによって咥え尻側クランプ
5を閉じている。これに対して、本実施形態において
は、版胴60の切り欠き部61内に長く延びる咥え尻側
クランプ5の後端部5Kを咥え尻側軸12の外周曲面1
2aによって押圧している。
【0211】このように、咥え尻側クランプ5の回動中
心点(咥え尻側支点ボルト)から比較的、長い距離離れ
た後端部5Kの先端部を咥え尻側軸12の外周曲面12
aによって押圧することによって、効率的に力を加える
ことができ、より確実に咥え尻側クランプ5を閉じるこ
とができる。
【0212】咥え尻側クランプ5が閉じることによっ
て、刷版10の咥え尻側端部10bが咥え尻側クランプ
ベース53と咥え尻側クランプ5との間で挟み込まれて
保持される。咥え尻側端部10bが挟み込まれた時点で
は、咥え尻側端部10b近傍は版胴60外周面に完全に
密着しておらず、版胴60外周面に対してゆるみが生じ
ている。なお、図30A、図30Bに示す時点では、ス
プリングベース17の当接壁17Wには引っ張り用軸1
4の外周曲面14a(図26B)が当接している。この
ため、スプリングベース17、咥え尻側クランプベース
53は引っ張り用軸14の規制を受けて同じ位置で停止
している。
【0213】上記第1の実施形態で説明した第1エアシ
リンダ40のローラ軸40Tの突出によって、咥え側ギ
ヤ22も連動して矢印101方向に回転している(図2
9B、図30A参照)。しかし、咥え側クランプ4の後
端部4Kには外周曲面6aが当接しており、上記第1の
実施形態で説明したように、この外周曲面6aは回転中
心P1からの半径L1が等しく形成されている(図4
A)。
【0214】したがって、咥え側軸6の回転にかかわら
ず、咥え側クランプ4の後端部4Kに対する押圧状態は
不変であり、咥え側クランプベース2と咥え側クランプ
4とは刷版10の咥え側端部10aを一定の力で挟み込
んだままの状態である。
【0215】図30A、図30Bに示す状態から引き続
き版胴60は回転し、当接ローラ33は第1作用点33
a側に当接しているローラ軸40Tによって押圧され
る。このため、引っ張り用軸14はさらに矢印101方
向へ回転する。
【0216】ここで、本実施形態においては、咥え尻側
クランプ5を閉じるための回転軸(咥え尻側軸12)と
咥え尻側クランプベース53、咥え尻側クランプ5を矢
印90方向に移動させるための回転軸(引っ張り用軸1
4)とを別々に設けている。このため、咥え尻側軸12
と咥え尻側クランプ5の後端部5Kとの間の摩擦抵抗に
影響されずに、引っ張り用軸14は図30Aに示す状態
から円滑に回転することができる。引っ張り用軸14が
回転することによって、引っ張り用軸14の平坦面14
b(図26B)がスプリングベース17の当接壁17W
に対向して位置するに至る。この状態を示す図が図30
C、図30Dである。
【0217】引っ張り用軸14の平坦面14bがスプリ
ングベース17の当接壁17Wに対向することによっ
て、スプリングベース17は規制を解かれ、スプリング
19の付勢を受けて矢印90方向に移動する。スプリン
グベース17が矢印90方向に移動することによって、
咥え尻側クランプベース53の凸部53Tは押圧され、
咥え尻側クランプベース53、咥え尻側クランプ5も矢
印90方向に移動する。
【0218】これによって、刷版10の咥え尻側端部1
0bは矢印90方向に引っ張られ、刷版10は版胴60
外周面に完全に密着する。なお、刷版10に十分な張力
を加えるため、図30Cに示す状態では、引っ張り用軸
14の平坦面14bとスプリングベース17の当接壁1
7Wとは接触しない状態で保持される。
【0219】咥え尻側クランプベース53、咥え尻側ク
ランプ5が矢印90方向に移動した場合、咥え尻側クラ
ンプベース53に支持されている咥え尻側軸12も一体
となって移動する。上記のように咥え尻側軸12は継手
48を介してスタッド47に接続されており、咥え尻側
軸12とスタッド47との回転軸線にずれが生じても咥
え尻側軸12とスタッド47との連結状態が維持される
ようになっている。また、咥え尻側クランプベース53
に対する咥え尻側軸12の回動角度も維持されたままの
状態で矢印90方向へ移動する。
【0220】このため、咥え尻側軸12が咥え尻側クラ
ンプベース53、咥え尻側クランプ5と一体的に矢印9
0方向に移動したとしても、咥え尻側クランプベース5
3に対する咥え尻側クランプ5の閉じ状態は変化せず、
確実に刷版10の咥え尻側端部10bを挟み込んだまま
刷版10の咥え尻側端部10bを強力に引っ張ることが
できる。
【0221】
【0222】こうして、版胴60外周面に刷版10を取
り付けた後、上記第1の実施形態で説明した第1エアシ
リンダ40のローラ軸40Tを矢印95方向に収納す
る。なお、この時点で上述の版押さえローラは、すでに
版胴60から離れている。刷版10の取り付け後、印刷
動作を開始する。
【0223】印刷動作終了後、刷版10を版胴60から
取り外す場合、上記刷版10の取り付け完了時(図30
C、図30D)の位置から版胴60を矢印101方向に
回転させ、上記第1の実施形態で説明した第1エアシリ
ンダ40のローラ軸40Tを矢印94方向に突出させ
る。
【0224】そして、版胴60がわずかに矢印101方
向に回転した位置でこの版胴60の回転を停止させる。
この場合、上記第1の実施形態で説明した第1エアシリ
ンダ40のローラ軸40Tは第1レバー26に取り付け
られている当接ローラ33の第2作用点33b側に位置
することになる。
【0225】この状態から版胴60を給版時とは逆方向
である矢印102方向に回転させる。これによって、ロ
ーラ軸40Tは当接ローラ33の第2作用点33bに当
接し、第1レバー26を矢印101方向へ回転させる。
第1レバー26が矢印101方向に回転することによっ
て、給版時とは逆の動作が行なわれ、刷版10が版胴6
0から取り外される。
【0226】すなわち、引っ張り用軸14が矢印102
方向に回転することによって引っ張り用軸14の外周曲
面14aがスプリングベース17の当接壁17Wを矢印
91方向に移動させ、版胴60に対して刷版10にゆる
みが生じる(図30A、図30B)。そして、引き続き
第1レバー26が矢印101方向に回動されることによ
って、咥え尻側軸12の平坦面12bが咥え尻側クラン
プ5の後端部5Kに当接して咥え尻側クランプ5が開き
(図29C、図29D)、さらに咥え側軸6の矢印10
2方向への回転によって、咥え側軸6の凹部6bに咥え
側クランプ4の後端部4Kが填り込んで咥え側クランプ
が開く。以上のようにして、刷版10の排版が行なわ
れる。この排版作業においては、上記第1の実施形態で
説明した第2エアシリンダ46は用いられない。
【0227】以上のように、本実施形態においては、咥
え尻側クランプ5を閉じるための回転軸(咥え尻側軸1
2)と咥え尻側クランプベース53、咥え尻側クランプ
5を矢印90方向に移動させるための回転軸(引っ張り
用軸14)とを別々に設けている。そして、咥え尻側軸
12も咥え尻側クランプベース53、咥え尻側クランプ
5と一体となって矢印90方向に移動する。このため、
咥え尻側クランプ5を咥え尻側クランプベース53に対
して強く閉じて刷版10の咥え尻側端部10bを確実に
挟み込むとともに、咥え尻側クランプベース53、咥え
尻側クランプ5を円滑に矢印90方向に強力に引っ張る
ことができ、刷版10を確実に版胴60外周面に密着さ
せることができる。
【0228】[その他の実施形態]本発明に係る印刷機
のクランプ駆動装置は、上記各実施形態に示すものに限
定されず、第1保持部に形成されている第1空間の開
閉、第2保持部に形成されている第2空間の開閉、およ
び移動制御部が行う第2保持部の引っ張り方向またはゆ
るみ方向への移動制御が、それぞれ版胴の回転に基づい
て動作するものである限り他の構成を採用してもよい。
【0229】たとえば、第1保持部として咥え側クラン
プベース2、咥え側クランプ4を例示し、第2保持部ま
たは保持部として咥え尻側クランプベース3または咥え
尻側クランプベース53、咥え尻側クランプ5を例示し
たが、刷版の第1端部、第2端部をそれぞれ保持するも
のであれば、他の構成を用いてもよい。
【0230】また、移動制御部として咥え尻側軸7、ス
プリングベース8、スプリング9、、咥え尻側軸21
1、スプリングベース8、スプリング9、引っ張り用軸
14、スプリングベース17、スプリング19を例示し
たが、刷版が版胴の外周面に密着する引っ張り方向、ま
たは刷版が版胴の外周面に密着しないゆるみ方向に第2
保持部を移動させるものであれば他の構成を用いること
もできる。
【0231】また、連結部として引っ張り用ギヤ41、
咥え尻側ギヤ42、咥え尻側ギヤ21、咥え側ギヤ2
2、第1レバー駆動用ギヤ23、アイドルギヤ24、第
2レバー駆動用ギヤ25やチェーン55、咥え尻側スプ
ロケット56、咥え側スプロケット57を例示したが、
ギヤ、チェーンの数は例示したものよりも多く、または
少なくてもよい。また、連結部はギヤ、チェーンによっ
て構成されるものに限定されず、第1保持部、第2保持
部および移動制御部を連動させるためのものであれば他
の機構を採用してもよい。
【0232】さらに、当接駆動部として第1エアシリン
ダ40、第2エアシリンダ46を例示したが、当接対象
部の回転軌道上に当接部を位置させ、または当接対象部
の回転軌道上から当接部を離脱させるものであれば、他
の機構を用いてもよい。また、当接対象部として当接ロ
ーラ33、当接ローラ34を例示し、当接部としてロー
ラ軸40T、押圧軸46Tを例示したが、これに限定さ
れるものではなく、他の形状、構造を用いることもでき
る。
【0233】また、上記各実施形態では印刷機フレーム
18側に設けられた当接部を移動させているが、版胴6
0側に設けられた当接対象部を移動させ、当接対象部の
回転軌道上に当接部を位置させ、または当接対象部の回
転軌道上から当接部を離脱させるようにしてもよい。
【0234】さらに、上記各実施形態においては、第1
軸として咥え側軸6を例示したが、第1軸の回動に応じ
て第1保持部が第1空間を開閉するものであれば他の構
成を採用してもよい。また、第2軸として咥え尻側軸1
2を例示したが、第2軸の回動に応じて第2保持部が第
2空間を開閉するものであれば他の構成を採用してもよ
い。さらに、移動制御軸として引っ張り用軸14を例示
したが、移動制御軸の回動に応じて移動制御部が第2保
持部を引っ張り方向またはゆるみ方向へ移動制御される
ものであれば他の構成を採用してもよい。
【0235】また、開閉用軸として咥え尻側軸12を例
示したが、軸外周面の開き領域が保持片に当接している
ことによって、保持台と保持片との間に形成される空間
を閉じ、閉じ領域が保持片に当接していることによっ
て、保持部を加圧して保持台と保持片との間に形成され
る空間を閉じるものであれば他の構成を用いることもで
きる。
【0236】また、移動用軸として引っ張り用軸14を
例示したが、軸外周面の阻止領域が保持台に当接してい
ることによって、保持部の引っ張り方向への移動を阻止
し、許容領域が保持台に当接していることによって、保
持部の引っ張り方向への移動を許容するものであれば、
他の構成を用いることもできる。
【0237】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷機のクランプ駆動装置の第1
の実施形態を示す版胴60の平面図である。
【図2】図1に示すI-I方向の矢視断面図である。
【図3】図1に示すII-II方向の矢視断面図である。
【図4】Aは咥え側軸6の詳細を示す側面図であり、B
は咥え尻側軸7の詳細を示す側面図である。
【図5】図1に示すS1方向の矢視図である。
【図6】第1エアシリンダ40近傍の詳細を示す平面断
面図である。
【図7】第2エアシリンダ46近傍の詳細を示す平面断
面図である。
【図8】A、Cは図1に示すI-I方向の矢視断面図であ
り、B、Dは図1に示すS1方向の矢視図である。
【図9】A、Cは図1に示すI-I方向の矢視断面図であ
り、B、Dは図1に示すS1方向の矢視図である。
【図10】本発明に係る印刷機のクランプ駆動装置の第
2の実施形態を示す版胴60の側面図であり、給版時の
状態を示す図である。
【図11】本発明に係る印刷機のクランプ駆動装置の第
2の実施形態を示す版胴60の側面図であり、排版時の
状態を示す図である。
【図12】本発明に係る印刷機のクランプ駆動装置の第
3の実施形態を示す版胴60の側面図である。
【図13】本発明に係る印刷機のクランプ駆動装置の第
4の実施形態を示す版胴60の側面図であり、図14に
示すIV−IV方向の矢視断面図である。
【図14】図13に示すIII−III方向の矢視断面図であ
る。
【図15】図13、図14に示す支持台200、ブロッ
ク203の詳細を示す斜視図である。
【図16】本発明に係る印刷機のクランプ駆動装置の第
5の実施形態を示す版胴60の側面図であり、Aは図1
9に示すVII−VII方向の矢視断面図、Bは図19に示す
VIII−VIII方向の矢視断面図である。
【図17】図1に示す版胴60の側面図であり、A、B
ともに図19に示すIX−IX方向の矢視断面図である。
【図18】図17Aに示すV−V方向の矢視断面図であ
る。
【図19】図17Bに示すVI-VI方向の矢視断面図であ
る。
【図20】図20は咥え尻側軸211の詳細を示す側面
図である。
【図21】Aは咥え尻側軸211、継手212、スタッ
ド213の詳細を示す斜視図、Bは咥え尻側クランプベ
ース3、ブロック214等の詳細を示す斜視図である。
【図22】本発明に係る印刷機のクランプ駆動装置の第
6の実施形態を示す版胴60の平面図である。
【図23】図22に示すX-X方向の矢視断面図である。
【図24】図22に示すXI-XI方向の矢視断面図であ
る。
【図25】図22に示すXII-XII方向の矢視断面図であ
る。
【図26】Aは咥え尻側軸12の詳細を示す側面図であ
り、Bは引っ張り用軸14の詳細を示す側面図である。
【図27】図22に示すS2方向の矢視図である。
【図28】咥え尻側軸12、スタッド47、継手48の
詳細を示す斜視図である。
【図29】A、Cは図22に示すX-X方向の矢視断面図
であり、B、Dは図22に示すS2方向の矢視図であ
る。
【図30】A、Cは図22に示すX-X方向の矢視断面図
であり、B、Dは図22に示すS2方向の矢視図であ
る。
【図31】従来の版胴の概略を示す一部断面の側面図で
ある。
【図32】A、Bは第1の従来技術に係る印刷機の版万
力装置の側面断面図である。
【図33】A、Bは第2の従来技術に係る印刷機の版締
め装置を示す平面図である。
【図34】第3の従来技術に係る枚葉印刷機の版締め装
置を示す版胴の側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 27/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴に設けられた第1保持部であって、第
    1保持台と第1保持片とを備えており、第1保持台と第
    1保持片との間に形成される第1空間を閉じることによ
    って、当該第1空間に挿入された刷版の第1端部を保持
    し、当該第1空間を開くことによって刷版の第1端部を
    解放する第1保持部、 版胴に設けられた第2保持部であって、第2保持台と第
    2保持片とを備えており、第2保持台と第2保持片との
    間に形成される第2空間を閉じることによって、版胴の
    外周面に巻き付けられ当該第2空間に挿入された刷版の
    第2端部を保持し、当該第2空間を開くことによって刷
    版の第2端部を解放する第2保持部、 刷版が版胴の外周面に密着する引っ張り方向、または刷
    版が版胴の外周面に密着しないゆるみ方向に第2保持部
    を移動させる移動制御部、第1保持部、第2保持部および移動制御部を直接または
    間接に連結する連結部、 を備えている印刷機のクランプ駆動装置であって、 版胴が回転した状態において、当該版胴の回転は連結部
    に伝達され、 版胴の回転が伝達された連結部に連動して、 少なくとも
    第2保持部に形成されている第2空間の前記開閉、およ
    び移動制御部が行う第2保持部の引っ張り方向またはゆ
    るみ方向への移動制御を行うこと、 を特徴とする印刷機のクランプ駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1に係る印刷機のクランプ駆動装置
    において、さらに、 版胴が停止した状態において、連結部に連動して、 第1
    保持部に形成されている第1空間の前記開閉を行うこ
    、 を特徴とする印刷機のクランプ駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項2に係る印刷機のクランプ駆動装置
    において、 第1保持部には、中心軸線を中心に回動する第1軸が接
    続されており、当該第1軸の回動に応じて第1保持部は
    第1空間を開閉し、 第2保持部には、中心軸線を中心に回動する第2軸が接
    続されており、当該第2軸の回動に応じて第2保持部は
    第2空間を開閉し、 移動制御部は、中心軸線を中心に回動する移動制御軸を
    備えており、当該移動制御軸の回動に応じて移動制御部
    は第2保持部を引っ張り方向またはゆるみ方向へ移動制
    御し、 第1軸、第2軸および移動制御軸は、それぞれ別個の軸
    として設けられており、第1軸、第2軸および移動制御
    軸は、連結部によって連結されている、 ことを特徴とする印刷機のクランプ駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3に係る印刷機のクランプ駆動装置
    において、 第2軸は第2保持部に回動可能に支持されており、第2
    保持部と一体的に引っ張り方向に移動し、 第2軸は、第2保持部に対する回動角度を維持したまま
    の状態で、第2保持部と一体的に引っ張り方向に移動す
    る、 ことを特徴とする印刷機のクランプ駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項2、請求項3または請求項4に係る
    印刷機のクランプ駆動装置において、 連結部に設けられており、版胴の版胴軸から外れて位置
    することによって、版胴の回転に応じて、版胴軸を中心
    として版胴軸の周囲で回転する当接対象部、 版胴の版胴軸を中心とした当接対象部の回転軌道上に設
    けられている当接部、を備えており、 版胴が回転したとき、当接部と当接対象部とが当接する
    ことによって連結部に版胴の回転が伝達され、 連結部に伝達された版胴の回転に基づいて、少なくとも
    第2保持部に形成されている第2空間の前記開閉、およ
    び移動制御部が行う第2保持部の引っ張り方向またはゆ
    るみ方向への前記移動制御は、それぞれ動作する、 ことを特徴とする印刷機のクランプ駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項5に係る印刷機のクランプ駆動装置
    において、 当接対象部または当接部のいずれか一方または双方を移
    動させる当接駆動部、を備えており、 当接駆動部は、当接対象部の回転軌道上に当接部を位置
    させ、または当接対象部の回転軌道上から当接部を離脱
    させる、 ことを特徴とする印刷機のクランプ駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項2、請求項3、請求項4、請求項5
    または請求項6に係る印刷機のクランプ駆動装置におい
    て、 刷版を版胴に取り付ける際、連結部は、第1保持部に形
    成されている第1空間を閉じ、所定時間経過後に第2保
    持部に形成されている第2空間を閉じ、さらに所定時間
    経過後に移動制御部によって第2保持部の引っ張り方向
    へ移動させる、 ことを特徴とする印刷機のクランプ駆動装置。
  8. 【請求項8】版胴軸を中心に回転する版胴に設けられて
    おり、保持台と保持片とを備え、保持台と保持片との間
    に形成される空間を閉じることによって、当該空間に挿
    入された刷版の端部を保持する保持部であって、刷版を
    版胴の外周面に密着させる引っ張り方向に付勢された保
    持部、 保持片に対して当接可能であり、中心軸線を中心に回動
    する開閉用軸であって、その軸外周面に開き領域と閉じ
    領域とを備えた開閉用軸、 保持台に対して当接可能であり、中心軸線を中心に回動
    する移動用軸であって、その軸外周面に阻止領域と許容
    領域とを備えた移動用軸、 開閉用軸と移動用軸とを直接または間接に連結する連結
    部、 を備えており、 開閉用軸は、軸外周面の開き領域が保持片に当接してい
    るとき、保持台と保持片との間に形成される空間を開
    き、 開閉用軸は、軸外周面の閉じ領域が保持片に当接してい
    るとき、保持部を加圧することによって保持台と保持片
    との間に形成される空間を閉じ、 移動用軸は、軸外周面の阻止領域が保持台に当接してい
    るとき、保持部の引っ張り方向への移動を阻止し、 移動用軸は、軸外周面の許容領域が保持台に当接してい
    るとき、保持部の引っ張り方向への移動を許容し、 連結部に対して、版胴の回転力が加えられることによっ
    て、開閉用軸と移動用軸とは回動する、 ことを特徴とする印刷機のクランプ駆動装置。
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