JP3476934B2 - プリンタの記録媒体間隙調整装置 - Google Patents

プリンタの記録媒体間隙調整装置

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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的にプリンタに関
し、より詳細には、自動的にプリンタのプラテンとプリ
ントヘッドの間の距離を調整するインク・ジェット・プ
リンタの記録媒体間隙調整装置に関する。この目的のた
め、プリンタの記録媒体間隙調整装置は、印字が行われ
る記録媒体の、検出された特性をベースにしてプラテン
の位置決めを制御する停止機構を有する。
【０００２】
【従来の技術】従来のインク・ジェット・プリンタにお
いては、インクは、記録媒体を横切って通る間にインク
滴を記録媒体上に推進させる動くプリントヘッドを経由
して、記録媒体上にデポジットされる。記録媒体は、プ
リントヘッドから間隔をおいて配置され、記録媒体の上
側の面はプリントヘッドから所定の最小限の距離（Ｄ
ｍ）に保持される。大部分のプリンタにおいては、距離
（Ｄｍ）は記録媒体を保持するプラテンを用いてセット
され、プラテンは一般的にプリンタのプリントヘッドに
関して固定した位置に保持される。プリントヘッドとプ
ラテンの間の距離は、記録媒体間隙と定義されている。
記録媒体はこの間隙の中をスミアリング(smearing)なし
に通らねばならないが、印字の品質が最高になるように
間隔は最小限に保たねばならない。その結果、プラテン
は、プリンタのプリントヘッドから、公称記録媒体厚さ
と所望のプリントヘッド−媒体間隔（Ｄｍ）の和と略等
しい距離にセットされる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、異なるタイプ
の記録媒体が用いられる場合において、特にかかる記録
媒体が異なる厚さを有する場合や、異なる記録媒体が程
度の異なるカールをする場合においては、問題が生じ
る。紙のシートと封筒の両方に印字するインク・ジェッ
ト・プリンタにおいて、この事態は最も一般に生じる。
理解されるように、封筒は、紙の層が多層になっている
ため紙のシートとは厚さが異なり、たれぶたや接着剤を
用いているためカールの程度が増大する。これらの要因
がプリントヘッド−媒体間隔に影響を与え、その結果、
印字の品質全体に影響を与える。たとえば、より厚い記
録媒体が用いられる場合においては、インクのスミアの
危険性が増大する。インクのスミアの危険性は記録媒体
間隔を広げることによって減少するが、このように間隔
を広げると、噴出したインクが動く距離が増大するた
め、インクのドットの位置の正確さに悪い影響を与え
る。
【０００４】この問題を解決する一つの方法として、新
しい形の記録媒体が用いられるたびに記録媒体間隔を調
節する、というものがある。この方法においては、これ
まで、オペレータがプリンタのプリントヘッドやプラテ
ンを調節せねばならず、この調節は複雑な機構を必要と
し、また、オペレータが調節を必要とするということを
覚えておく必要があった。したがって、公知の解決法を
用いたプリンタは、複雑さが増大しそれに対応してコス
トも増大してしまうという特徴があった。また、これら
のプリンタにおいては、関係する許容誤差が増大するた
め、公称のプリントヘッド−媒体間隔を増大させる可能
性がある。この結果として、印字品質の低下が必然的に
起こる可能性がある。したがって、異なるタイプの記録
媒体上への印字に関連して新しい解決法が必要である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の認識した問題を扱
うために、プリンタのプラテンの動きを選択的に制限し
てプリンタの記録媒体間隙の調整を行う、インク・ジェ
ット・プリンタに適用の装置が本明細書に開示される。
調整は、記録媒体間隙を調整する必要性を示す所定の記
録媒体特性の検出に応答して自動的に行われる。この目
的のため、装置は、所定の特性を認識することができる
検出器と、検出器と協働して所望の変化を生み出す停止
機構を備えている。公称(nominal) の構成において、停
止機構は、第１の記録媒体間隙を規定するためにプラテ
ンの動きを第１の位置に制限する。しかし、所定の特性
を有する記録媒体を検出すると、停止機構は、プラテン
が第２の記録媒体間隙を規定する第２の位置に動くこと
ができるようにするために自動的に再構成される。
【０００６】好適な実施例において、記録媒体経路に沿
って所定の経路横断位置に搭載された検出器は、記録媒
体の幅をベースにして間隙調整の必要性を判定する。好
適な検出器は、公称では(nominally) 記録媒体の経路内
まで延びているが、所定の範囲内の幅を有する記録媒体
が係合するとその経路から移動可能になるつまみを含
む。つまみが動くと、結果として必然的に停止機構が動
き、プラテンが第２の所定の記録媒体間隙を確立するた
めに第２の所定の位置に動くことができるようになる。
【０００７】本発明の目的と利点は、以下の図面と好適
な実施例の詳細な説明を考察した後に、より容易に理解
されるであろう。
【０００８】
【実施例】上述のとおり、本発明は、プリンタが処理す
る記録媒体の厚さを自動的に判定し、それに対応してプ
リンタの記録媒体間隙を調整するのに役立つ、インク・
ジェット・プリンタに適用の装置に関する。この装置は
インク・ジェット・プリンタへの適用に特に適している
が、プリンタ技術に精通した人であれば、記録媒体間隙
を広げたり狭めたりする必要のある他の型のプリンタに
も同様に用いられることが理解できるであろう。
【０００９】図において、特に図１において、インク・
ジェット・プリンタに関連して本発明のプリンタの記録
媒体間隙調整装置が示されている。このプリンタは、一
般的に１０で示されている。図示のとおり、インク・ジ
ェット・プリンタ１０は記録媒体取扱い機構１２を用い
ている。この記録媒体取扱い機構１２は、記録媒体が所
定の記録媒体経路（図２および図３において一般的に３
２で示されている）を通るように方向づけるために使用
されている。この目的のために、記録媒体取扱い機構１
２は、間隔をおいて配置した複数のローラ１４を含む。
ローラ１４はそれぞれ、モータ駆動の駆動軸１６に作動
可能に(operatively) 接続されている。この記録媒体取
扱い機構１２はまた、ピボット１８を含む。このピボッ
ト１８は、インク・ジェット・プリンタに関連する様々
な動作が行われるように、様々な方向に回転可能であ
る。通常の印字サイクルの間、ピボット１８は、記録媒
体を受け取る取り上げ方向と、その記録媒体上に印字を
行わせる支持方向の間で回転する。ピボット１８と共に
移動可能でインク・ジェット・プリンタの記録媒体間隙
を規定する略平面状のプラテン１８ａが、印字方向の間
において記録媒体を支持する。好適な記録媒体取扱い機
構１２は、Beehler （ビーヘラ）他を発明者として挙
げ、本発明の所有者が同じく所有する、米国特許第５，
０００，５９４号において詳細に説明されている。この
特許の開示は、この参照によって本明細書に組み込まれ
る。
【００１０】本発明によれば、所定の記録媒体の組を構
成する多数の異なるタイプの記録媒体に関してインク・
ジェット・プリンタ１０を用いることが意図されてい
る。また、この異なるタイプの記録媒体が異なる物理的
特性を示すということや、記録媒体のタイプ間の相違
が、用いる記録媒体のタイプにおける変化を補償するよ
うにインク・ジェット・プリンタが適応する、というこ
とも意図されている。本発明は、記録媒体の厚さにおけ
る変化をベースにして、インク・ジェット・プリンタが
適応する必要性を扱う。この必要性は、インクのスミア
リングとインク位置の不正確さという相反する問題から
生じる。
【００１１】より一般的なタイプの記録媒体のいくつか
を図１に示す。この図示のタイプの記録媒体は、封筒２
０ａ、法定用紙(executive paper) ２０ｂのシート、Ａ
サイズ用紙２０ｃのシートを含む。インク・ジェット印
刷に精通した人であれば、このような組はインク・ジェ
ット・プリンタが最も一般に用いるタイプの媒体を代表
するものであることを認識するであろう。しかし、この
記録媒体の組は、レター・サイズやリーガル・サイズの
シート等のタイプの記録媒体もまた通常含む。したがっ
て、通常の記録媒体の組を２つの部分集合に分けること
で２つの厚さの異なる特性の記録媒体が通常インク・ジ
ェット・プリンタにおいて用いられることになる。第１
の部分集合は封筒２０ａ等の多層記録媒体を含み、第２
の部分集合はＡサイズ用紙２０ｃ等の単一のシート状の
媒体を含む。これらの記録媒体のタイプは、本発明を説
明するために選ばれたものにすぎない。
【００１２】ここで少し記録媒体取扱い機構の中の記録
媒体経路に目を向けると、かかる記録媒体経路はその中
を通る記録媒体の最大幅に対応する横幅で規定される。
図示の実施例において、記録媒体経路の幅は従来のＡサ
イズ用紙の幅に対応しているが、当業者であれば経路の
幅はこのように制限する必要はないことを認識するであ
ろう。最も一般的には、記録媒体経路はレター・サイズ
やリーガル・サイズのシートの幅と一致するように規定
されるであろう。
【００１３】図１は、記録媒体取扱い機構１２の中を通
って流れる様々な記録媒体２０ａ、２０ｂ、２０ｃを示
し、前述の記録媒体のそれぞれのタイプがインク・ジェ
ット・プリンタの出力ポートから吐出されているのを想
像線で示している。図示のように、記録媒体２０ａ、２
０ｂ、２０ｃは、記録媒体経路３２の右端に揃えられて
いる。このような位置揃えは、好ましくは、１９９２年
９月２９日出願の「Printer Paper Stack-handling App
atatus（プリンタ用紙スタック取扱い装置）」という名
称の、本発明と同じく出願中で本発明の所有者が同じく
所有する米国特許出願番号第０７／９５４，５４０号に
おいて説明されているもの等の装置によって達成され
る。この特許出願の開示は、この参照によって本明細書
に組み込まれる。
【００１４】次は、異なるタイプの記録媒体は異なる物
理的特性を示す、という事実に注意を向けてみる。この
ような特性のうちで最も注目すべきであるのは媒体の厚
さと幅である。大部分のタイプの記録媒体は異なる幅特
性を示すので、媒体の幅を判定することによって媒体の
タイプを識別することがしばしば可能である。これに対
応して、与えられたタイプの記録媒体について媒体の厚
さは一般に既知であるので、単に媒体の幅を判定するこ
とによって媒体の厚さを識別することが可能である。た
とえば、封筒２０ａは一般的に法定用紙２０ｂやＡサイ
ズ用紙２０ｃよりも厚い（図２と図３を比較参照）が、
法定用紙２０ｂやＡサイズ用紙２０ｃほど幅が広くない
（図１を参照）。この意味において、記録媒体の厚さは
記録媒体の幅と関連がある。
【００１５】前述のことをベースに、図示の記録媒体の
タイプのそれぞれが（図１に示すとおり）媒体経路の右
端から媒体の幅に対応した既知の距離だけ延びることは
明白であろう。たとえば、封筒２０ａは経路の右端から
一般的に５インチ未満の幅に対応する距離Ａだけ延び
る。法定用紙２０ｂは経路の右端から距離Ｂだけ延び
る。Ａサイズ用紙２０ｃは経路の右端から距離Ｃだけ延
びる。距離Ｂと距離Ｃは、５インチから８．５インチの
間の範囲の記録媒体の幅に対応する。記録媒体経路３２
は、このように２つの横断領域からなると考えることが
できる。第１の領域は経路３２の右端から距離Ａだけ延
びるものであり、第２の領域は経路３２の第１の領域か
ら経路３２の左端まで延びるものである。前述の記録媒
体の組を前提とすると、すべてのタイプの記録媒体が第
１の領域の中を通り、封筒２０ａを除くすべてのタイプ
の記録媒体が第２の領域の中を通るということが理解さ
れるであろう。このように、封筒２０ａの使用は、印字
動作の間に第２の領域において媒体が存在しないことに
気づくことによって消極的に検出される。思い出される
ように、封筒２０ａは記録媒体間隙の調整を必要とする
記録媒体の部分集合を構成する。
【００１６】図２および図３に示すように、記録媒体は
記録媒体経路３２に沿ってインク・ジェット・プリンタ
の駆動用のローラ１４によって方向づけられており、弧
状の記録媒体走行ガイド２２によって案内されている。
記録媒体案内は、符号３６で示されているもの等の適当
な固定構造によってインク・ジェット・プリンタ１０の
シャシ３４に固定されている。ローラ１４と記録媒体案
内は、その間を異なるタイプの記録媒体が通ることがで
きるよう、間隔をおいて配置されており、この間隔は一
般的にその中を通る記録媒体の最大の厚さによって規定
される。本実施例において、ローラ１４と記録媒体走行
ガイド２２の間の間隔は、封筒２０ａの厚さに略等し
い。
【００１７】異なるタイプの記録媒体の関連する特性を
これまで検討してきたが、ここで本発明のプリンタの記
録媒体間隙調節装置に目を向けてみる。本発明のプリン
タの記録媒体間隙調節装置は、異なるタイプの記録媒体
を用いることから生じる、記録媒体の厚さにおける既知
の変化を補償するようにインク・ジェット・プリンタを
適応させることができる。記録媒体経路３２に沿った所
定の横断位置における記録媒体の存在または不在を感知
する記録媒体検出器２４を用いて、これらの変化が識別
される。したがって、記録媒体検出器２４は、該記録媒
体検出器２４を回転可能に記録媒体走行ガイド２２に搭
載するためにヒンジ部材２２ｂにしっかり接続された取
付ボス２４ａを含む。
【００１８】図１が最もよく示すとおり、記録媒体検出
器２４は、記録媒体経路３２の第２の横断領域内の記録
媒体を積極的に検出する所定の横断位置に搭載されてい
る。これに対応して、記録媒体検出器２４は第２の横断
領域において記録媒体が存在しないことに気づくことに
よって、記録媒体経路３２の第１の横断領域における記
録媒体を消極的に検出する。先に説明した理由によっ
て、印字動作の間に第２の横断領域において記録媒体が
存在しているということは、法定用紙２０ｂやＡサイズ
用紙２０ｃ等の比較的薄い記録媒体であるということを
示している。印字動作の間に第２の横断領域において記
録媒体が存在していないということは、封筒２０ａ等の
比較的厚い記録媒体であるということを示している。
【００１９】記録媒体の厚さを判定すると、記録媒体間
隙調整装置はインク・ジェット・プリンタの記録媒体間
隙を調節するために自動的に作動する。かかる記録媒体
間隙はプラテン１８ａとインク・ジェット・プリンタの
プリントヘッド２６ａの間の距離と定義される。理解さ
れるとおり、プリントヘッド２６ａはインク・ジェット
・ペン２６のインクを噴出する表面である。従来のもの
と同様、インク・ジェット・ペン２６は、インク・ジェ
ット・ペン２６が印字スウォース(print swaths)として
知られる動きで記録媒体を横切って通るときに記録媒体
上にインクをデポジットする。インク・ジェット・ペン
２６はかかる動きを通して横断軸３０に沿って移動可能
なペン・キャリッジ２８によって移動される。不正確さ
の危険性を減少するために、プリントヘッド２６ａの立
向き姿勢は固定されている。プラテン１８ａはピボット
１８と共に動いて記録媒体間隙を調整する。
【００２０】先に示したとおり、ピボット１８は駆動軸
１６の周りを回転可能であり、ピボット１８が回転する
と対応するプラテン１８ａも動く。このように動くと、
プラテン１８ａがインク・ジェット・プリンタのプリン
トヘッド２６ａに近づく方向または離れる方向に移動可
能であるため、結果として記録媒体間隙が調整される。
好適な実施例においては、（図２ないし図５に示すとお
り）ピボット１８は時計回りの回転方向にバイアスされ
ている。かかるバイアスは、プラテン１８ａをプリント
ヘッド２６ａの方に、したがって印字を行う位置に付勢
する傾向にある。バイアスは、降伏可能な（ｙｉｅｌｄ
ａｂｌｅ）ばね等の従来のバイアス機構（図示せず）に
よって与えられる。
【００２１】次に特に図２と図４において、公称印字方
向にあるピボット１８を示す。かかる方向はピボット１
８と記録媒体検出器２４の間の関係によって規定され
る。図示のとおり、記録媒体検出器２４は公称では記録
媒体走行ガイド２２の開口部２２ａを通って下向きに延
びたつまみ４０を含む。図示の記録媒体の取り上げ方向
から印字方向にピボット１８が回転すると、つまみ４０
はピボット１８上の突起４２と係合する。突起４０は、
記録媒体検出器２４上の表面４０ａによって規定される
停止機構４４と係合する。当業者であれば、図示の停止
機構４４が記録媒体検出器２４の一部を形成してはいる
が様々な他の形の停止機構も同様に用いることができる
ことが認識されるであろう。図示のとおり、停止機構４
４は突起４２の対向する表面４２ａと係合し、かかる係
合が事実上記録媒体間隙を規定する。
【００２２】図４に注目すると、プラテン１８ａが第１
の所定の位置にあるとき、第１の所定の記録媒体間隙を
規定するために、停止機構４４がピボット１８の回転を
停止する。記録媒体間隙は、プリントヘッドとプラテン
の間の間隙と定義され、公称では封筒がその中を通るこ
とができるように決められている。対応するプリントヘ
ッド−媒体間隔は図４において示す。かかる間隔はＳｅ
として識別される。この間隔は、スミアリングを避ける
ために十分でなければならないが、印字の品質がひどく
低下するほど大きくてはいけない。好適な実施例におい
て、間隔Ｓｅは約７０ミルを達成目標としている。しか
し、封筒２０ａがローラ１４を離れるときに封筒２０ａ
の層が分離する傾向があるため、この間隔を決定するの
は困難である。封筒の層が分離するのは、封筒が記録媒
体走行ガイド２２を離れるときに記録媒体走行ガイド２
２の端部３８によって記録媒体がはさまれるからであ
る。図示のとおり、封筒の層が分離することでピボット
１８が回転したときのプラテン１８ａの角度における変
化が補償される。プラテン１８ａは、ピボット１８が公
称方向にあるときは角度θｅ（図４）であるが、プラテ
ン１８ａが単一の紙のシートを支持するように配置され
ているときは角度θｐ（図５）である。図４におけるプ
ラテンの角度は約５度である。一方、図５におけるプラ
テンの角度は約２度に過ぎない。
【００２３】図２および図３に示すとおり、ピボット１
８は止め１８ｂを備える。止め１８ｂは、ピボット１８
の時計回りの回転を所定の最大程度に制限するためにイ
ンク・ジェット・プリンタのシャシ３４と係合するよう
に配置されている。ピボット１８の最大回転は最小記録
媒体間隔に対応する。止め１８ｂは、したがって、プラ
テン１８ａが第２の所定の位置にあるときにインク・ジ
ェット・プリンタのシャシ３４と係合するように位置決
めされている。かかる第２の所定の位置は、単一の紙の
シート等の薄い記録媒体上に印字するためのプリントヘ
ッドからの最適距離と規定される。このように配置する
ことで、結果としてプリントヘッド−媒体間隔Ｓｐ（図
５）は、一般に、約３５ミルオーダの(generally on th
e oederof) 間隔となる。かかる間隔をおくと、紙のシ
ート上に印字するときにインクのスミアの危険性を最小
限にした優れた印字の品質が得られることがわかった。
【００２４】次に、特に記録媒体検出器機構について述
べると、記録媒体検出器２４は公称では記録媒体経路２
２内に位置決めされるカムの働きをする( camming)表面
４０ａを含む。この表面４０ａは、記録媒体経路３２の
第２の横断領域内に延びており、したがって比較的薄い
媒体と係合するが、封筒２０ｃ等の比較的厚い媒体とは
係合しない。カムの働きをする表面４０ａと係合する
と、つまみ４０は回転して停止機構４４をピボット１８
の経路から除去して記録媒体経路３２から離れ、ピボッ
ト１８が図３および図５に示す方向に回転することがで
きるようにする。ピボット１８がそのシートを支持する
方向に置かれる前にカムの働きをする表面４０ａと係合
しなければならない、そうでなければつまみ４０は、突
起４２によって所定の位置に保持されてしまう、という
ことが理解されるであろう。
【００２５】記録媒体検出器２４は、つまみ４０と係合
している記録媒体に損傷を与えることなく公称の構成に
向けて記録媒体検出器２４の重力方向に向けて(gravity
-directed)バイアスをかけることができるような重さの
記録媒体検出器本体４６を含む。カムの働きをする表面
４０ａは記録媒体経路３２に関して鈍角の角度にあるた
め、記録媒体がつまみ４０と係合するときの記録媒体へ
の衝撃は減少する。図示のとおり、記録媒体は記録媒体
検出器上のカムの働きをする表面４０ａと接触し、記録
媒体はカムの働きをする表面４０ａに沿って記録媒体が
滑動するのに十分な力で前に進み、図３および図５に示
すように記録媒体検出器２４を持ち上げる。いったん記
録媒体がカムの働きをする表面４０ａを通り過ぎると、
つまみ４０は紙の上にそのまま留まり、記録媒体は記録
媒体検出器２４から最小の抵抗を受けながらそばを通り
過ぎる。記録媒体はそれからインク・ジェット・プリン
タのプリントヘッドの下のプラテン１８ａに沿って通り
過ぎる。
【００２６】前述のとおり、本発明はインク・ジェット
・プリンタにおいて用いることを意図しているが、プリ
ンタの記録媒体経路を適応させる必要のあるプリンタで
あればほとんどすべての型のものに用いることができ
る。同様に、本発明のプリンタの記録媒体間隙調整装置
は、記録媒体検出器の横断位置を変化させたり多数の記
録媒体検出器を用いることによってプリンタの記録媒体
間隙調整装置を応用することができるので、様々な異な
るタイプの記録媒体を検出するのに用いることができ
る。
【００２７】前述の動作原理と好適な実施例を参照して
本発明を示し説明したが、当業者であれば、特許請求の
範囲に規定する本発明の趣旨と範囲から逸脱することな
く形や詳細において他の変形を行うことができることが
明白であろう。
【００２８】以上、本発明の各実施例について詳述した
が、ここで各実施例の理解を容易にするために、各実施
例ごとに要約して以下に列挙する。
【００２９】１． それに沿って記録媒体（２０ａ、２
０ｂ、２０ｃ）が通るような経路（３２）を規定し、そ
の間に記録媒体間隙を規定するためにプリントヘッド
（２６ａ）とプリントヘッド（２６ａ）に近づく方向ま
たは離れる方向に移動することのできる対向するプラテ
ン（１８ａ）を含むプリンタ（１０）であって、記録媒
体検出器（２４）と、前記記録媒体検出器（２４）と動
作可能に結合して公称では第１の所定の記録媒体間隙を
規定するためにプラテンの動きを第１の所定の位置に停
止させるように構成され、第２の所定の記録媒体間隙を
規定するためにプラテン（１８ａ）を第２の所定の位置
に動かすことができる所定の特性を有する記録媒体（２
０ａ、２０ｂ、２０ｃ）を検出すると自動的に再構成さ
れる停止機構（４４）、を含むプリンタの記録媒体間隙
調整装置である。
【００３０】２． 前記記録媒体検出器（２４）が公称
では記録媒体経路（３２）内に位置決めされているが記
録媒体経路（３２）に沿って通る記録媒体（２０ａ、２
０ｂ、２０ｃ）と係合するとかかる記録媒体経路（３
２）から移動可能となるつまみ（４０）を含む前記１に
記載のプリンタの記録媒体間隙調整装置である。
【００３１】３． 前記つまみ（４０）の記録媒体経路
（３２）からの移動が前記停止機構（４４）の再構成を
もたらすことを特徴とする前記２に記載のプリンタの記
録媒体間隙調整装置である。
【００３２】４． 前記つまみ（４０）が前記停止機構
（４４）を支持していることを特徴とする前記２に記載
のプリンタの記録媒体間隙調整装置である。
【００３３】５． 前記つまみ（４０）が記録媒体経路
（３２）に沿って通る記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０
ｃ）と選択的に係合するカムの働きをする表面（４０
ａ）を含む前記２に記載のプリンタの記録媒体間隙調整
装置である。
【００３４】６． 前記カムの働きをする表面（４０
ａ）が前記記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）と前記
記録媒体経路（３２）に関して鈍角の角度で対向するこ
とを特徴とする前記５に記載のプリンタの記録媒体間隙
調整装置である。
【００３５】７． 前記つまみ（４０）が記録媒体経路
（３２）に沿って通る記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０
ｃ）と係合すると経路（３２）から回転運動可能である
ことを特徴とする前記２に記載のプリンタの記録媒体間
隙調整装置である。
【００３６】８． 前記つまみ（４０）が公称では重力
によって前記記録媒体経路（３２）内へとバイアスされ
ていることを特徴とする前記７に記載のプリンタの記録
媒体間隙調整装置である。
【００３７】９． 前記記録媒体検出器（２４）が第１
の幅の範囲内の幅を有する記録媒体（２０ａ、２０ｂ、
２０ｃ）は積極的に検出するが第２の幅の範囲内の幅を
有する記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）は消極的に
検出するように構成されていることを特徴とする前記１
に記載のプリンタの記録媒体間隙調節装置である。
【００３８】１０． 前記第２の幅の範囲が約５インチ
よりも小さいことを特徴とする前記９に記載のプリンタ
の記録媒体間隙調整装置である。
【００３９】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、プリン
トヘッドと該プリントヘッドに近づく方向と離れる方向
に移動可能のプラテンとにより、サイズおよび厚さの異
なる各種の記録媒体を通過する経路を形成し、この経路
内を移動する所定の特性を有した記録媒体を記録媒体検
出器で検出すると、停止機構により記録媒体間隙を第１
の所定の記録媒体間隙を規定するようにプラテンを第１
の所定の位置に停止させ、また、記録媒体検出器が別の
特性を有する記録媒体を検出すると、プラテンとプリン
トヘッドとの間に第２の記録媒体間隙を形成する第２の
所定の位置にプラテンを停止させるように停止機構を再
構成するようにしたので、記録媒体の特性に応じて自動
的に記録媒体間隙を自動的に調整することができる。し
たがって、記録媒体の特性に応じて、最適印字を行うこ
とができ、記録媒体の特性に関係なく、印字品質の向上
が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のプリンタの記録媒体間隙調整装置を組
み込んだインク・ジェット・プリンタの平面図である。
【図２】記録媒体間隙調整装置において記録媒体間隙の
中を封筒が通るのを示すように配置されている図１のイ
ンク・ジェット・プリンタの部分側面図である。
【図３】記録媒体間隙調整装置において単一のシートの
記録媒体が記録媒体間隙の中を通るのを示すように配置
されている図１のインク・ジェット・プリンタの部分側
面図である。
【図４】本発明のプリンタの記録媒体間隙調整装置を詳
細に示す図２の部分拡大図である。
【図５】本発明のプリンタの記録媒体間隙調整装置を詳
細に示す図３の部分拡大図である。
【符号の説明】
１０ インク・ジェット・プリンタ １２ 記録媒体取扱い機構 １４ ローラ １６ 駆動軸 １８ ピボット １８ａ プラテン １８ｂ 止め ２０ａ 封筒 ２０ｂ 法定用紙 ２０ｃ Ａサイズ用紙 ２２ 記録媒体走行ガイド ２４ 記録媒体検出器 ２６ インク・ジェット・ペン ２６ａ プリントヘッド ２８ ペン・キャリッジ ３０ 横断軸 ３２ 記録媒体経路 ３４ シャシ ３６ 固定機構 ３６ 記録媒体走行ガイドの端部 ４０ つまみ ４２ 突起 ４４ 停止機構 ４６ 記録媒体検出器本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャシー・エイ・ロータリング アメリカ合衆国ワシントン州カマス サ ウス・イースト・ツーハンドレッドファ ースト・アヴェニュー 1310 (56)参考文献 特開 平１−182074（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−288267（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−47966（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−270480（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41J 11/20 B41J 11/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）が
    通る記録媒体経路（３２）を規定し、 プリントヘッド（２６ａ）と、該プリントヘッド（２６
    ａ）に対向しており近づく方向または離れる方向に移動
    して記録媒体間隙を規定することのできるプラテン（１
    ８ａ）とを含むプリンタ（１０）に用いられる記録媒体
    間隙調整装置であって、 前記記録媒体経路（３２）内に位置決めされているが、
    該記録媒体経路（３２）に沿って通る記録媒体（２０
    ａ、２０ｂ、２０ｃ）と係合すると該記録媒体経路（３
    ２）から移動可能となるつまみ（４０）を含む 記録媒体
    検出器（２４）と、 前記記録媒体検出器（２４）と動作可能に結合されてお
    り、 第１の所定の記録媒体間隙を規定するようにプラテン
    （１８ａ）の動きを第１の所定の位置に停止させるよう
    に構成され、 所定の特性を有する記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０
    ｃ）を検出すると、前記プラテン（１８ａ）が第２の所
    定の記録媒体間隙を規定する第２の所定の位置に動くこ
    とを許容するように自動的に再構成が可能である停止機
    構（４４）と、 を含む記録媒体間隙調整装置。
  2. 【請求項２】 前記つまみ（４０）の前記記録媒体経路
    （３２）からの移動が前記停止機構（４４）の再構成を
    もたらすことを特徴とする請求項１に記載のプリンタの
    記録媒体間隙調整装置。
  3. 【請求項３】 前記つまみ（４０）が前記停止機構（４
    ４）を支持していることを特徴とする請求項１に記載の
    プリンタの記録媒体間隙調整装置。
  4. 【請求項４】 前記つまみ（４０）が、前記記録媒体経
    路（３２）に沿って通る記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２
    ０ｃ）と選択的に係合するカムの働きをする表面（４０
    ａ）を含む請求項１に記載のプリンタの記録媒体間隙調
    整装置。
  5. 【請求項５】 記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）が
    通る記録媒体経路（３２）を規定し、 プリントヘッド（２６ａ）と、該プリントヘッド（２６
    ａ）に対向しており近づく方向または離れる方向に移動
    して記録媒体間隙を規定することのできるプラテン（１
    ８ａ）とを含むプリンタ（１０）に用いられる記録媒体
    間隙調整装置であって、 第１の幅の範囲内の幅を有する記録媒体（２０ａ、２０
    ｂ、２０ｃ）は積極的に検出するが第２の幅の範囲内の
    幅を有する記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）は消極
    的に検出するように構成されている記録媒体検出器（２
    ４）と、 前記記録媒体検出器（２４）と動作可能に結合されてお
    り、 第１の所定の記録媒体間隙を規定するようにプラテン
    （１８ａ）の動きを第１の所定の位置に停止させるよう
    に構成され、 所定の特性を有する記録媒体（２０ａ、２０ｂ、２０
    ｃ）を検出すると、前記プラテン（１８ａ）が第２の所
    定の記録媒体間隙を規定する第２の所定の位置に動くこ
    とを許容するように自動的に再構成が可能である停止機
    構（４４）と、 を含む記録媒体間隙調整装置。
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