JP3473071B2 - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機等に
使用される陰極線管に組み合わせる偏向ヨークに関する
ものである。 【０００２】 【従来の技術】陰極線管（以下；ＣＲＴ）に組み合わせ
る偏向ヨークにおいては、一般にフェライトコアの装着
の左右ずれにより生ずるスクリーン上のＸ軸上のＲＥ
Ｄ、ＢＬＵＥの非対称を修正するためには、偏向ヨーク
の水平偏向コイルのＣＲＴの電子銃側の左右に磁性片を
取り付けて水平偏向コイルの偏向磁界を左右非対称にし
て修正する。 【０００３】図６は従来のコマコイルを有する偏向ヨー
クにおいてコマコイルに可変抵抗器を接続したときの磁
界の様子を示す説明図である。コマコイルを有する偏向
ヨークの場合、図６に示すように６極磁界を発生するコ
マコイルとＥ字形磁性体が水平偏向コイルの電子銃側の
左右に取り付けてあるため、上記磁性片を取り付けても
その効果はほとんど期待できない。このような場合、一
般的には図７から図９に示すように偏向ヨークの左右の
首振りによりスクリーン上のＸ軸上のＲＥＤ、ＢＬＵＥ
の非対称のミスコンバーゼンスを修正し、これにより生
ずるＹ軸上の非対称のミスコンバーゼンスを図６のよう
にコマコイルの左右の磁界を可変抵抗器を用いて非対称
にする事で修正する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように構成された偏向ヨークの場合、左右の首振り
により生じるＹ軸上のＹ方向のＲＥＤ、ＢＬＵＥのミス
コンバーゼンスをコマコイルから生じる左右の磁界を可
変抵抗器で非対称にし補正しなければならず、偏向ヨー
クの効率の悪化、回路の複雑化の要因になる。 【０００５】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、コマコイルから生じる左右の磁界を可変抵抗器を
使用する事なく非対称にし、Ｙ軸上のＹ方向のＲＥＤ、
ＢＬＵＥのミスコンバーゼンスを補正することが可能な
偏向ヨークを提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の偏向ヨークは、コマコイルとＥ字型磁性体を
ネックホルダーに設けるとともに、前記コマコイルの発
生する６極磁界の中のＥ字型磁性体に対するＸ軸上の磁
界中に置かれて一部を低減する磁性片を前記ネックホル
ダーの磁性体ホルダーに設け、Ｘ軸上で左右非対称の磁
界を形成するものである。 【０００７】 【作用】コマコイルとＥ字型磁性体をネックホルダーに
設けるとともに、磁性片をネックホルダーの磁性体ホル
ダーでコマコイルの発生するＸ軸上の磁界中に設けたこ
とにより、６極磁界の中のＥ字型磁性体に対するＸ軸方
向の影響が部分的に低減し、左右の首振りにより生じる
Ｙ軸上のＹ方向のＲＥＤ、ＢＬＵＥのミスコンバーゼン
スを補正し、結果的にスクリーン上のＸ軸上のＲＥＤ、
ＢＬＵＥの非対称を修正することが可能となる。 【０００８】 【実施例】以下に本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。 【０００９】図１は本発明の一実施例に於ける偏向ヨー
クの側面図である。図１において、１はネックホルダー
である。２はコマコイルが巻装されたコマコイルボビン
であり、ネックホルダー１に装着される。３はフェライ
トコアであり、このフェライトコア３の取り付けのずれ
によりスクリーン上のＸ軸上のＲＥＤ、ＢＬＵＥの非対
称が生ずる。４は配線板、５は垂直偏向コイルである。 【００１０】図２は同実施例の偏向ヨークのネックホル
ダーの上面図である。図２において、６はコマコイルで
あり、コマコイルボビン２に巻線されている。７はＥ字
型磁性体である。Ｅ字型磁性体７はコマコイルボビン２
に挿入されており、Ｅ字型磁性体７の先端より磁界を発
生させる。８は磁性体ホルダーであり、この磁性体ホル
ダー８に磁性片９（図３に示す）を挿入する。磁性片９
はＥ字型磁性体７から発生する磁界のＸ軸上の磁界の一
部を低減する。１１は固定バンド、１０はビスである。 【００１１】図３は、磁性体ホルダー８に磁性片９を挿
入したときに磁性片９がＥ字型磁性体７より発生するコ
マコイル磁界へ与える影響を表している。磁性片９を挿
入した側では、コマコイル６の磁界の一部が挿入した磁
性片９の中を回るため、ＲＥＤの電子ビームに架かる磁
界が減少し、偏向力ＦRが弱まる。すなわちＸ軸上で左
右非対称の磁界を形成され、図８のようなパターンが修
正できる。 【００１２】図４は同実施例の偏向ヨークの垂直部の配
線図である。垂直コイルにコマコイルが直列に接続され
ている。 【００１３】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、偏向効率
の悪化や回路の複雑化を伴わず、偏向ヨークのフェライ
トコアの装着の左右のずれにより生ずるスクリーン上の
Ｘ軸上のＲＥＤ、ＢＬＵＥの非対称をコマコイルの発生
する磁界の一部を磁性片で低減して修正することができ
る。
使用される陰極線管に組み合わせる偏向ヨークに関する
ものである。 【０００２】 【従来の技術】陰極線管（以下；ＣＲＴ）に組み合わせ
る偏向ヨークにおいては、一般にフェライトコアの装着
の左右ずれにより生ずるスクリーン上のＸ軸上のＲＥ
Ｄ、ＢＬＵＥの非対称を修正するためには、偏向ヨーク
の水平偏向コイルのＣＲＴの電子銃側の左右に磁性片を
取り付けて水平偏向コイルの偏向磁界を左右非対称にし
て修正する。 【０００３】図６は従来のコマコイルを有する偏向ヨー
クにおいてコマコイルに可変抵抗器を接続したときの磁
界の様子を示す説明図である。コマコイルを有する偏向
ヨークの場合、図６に示すように６極磁界を発生するコ
マコイルとＥ字形磁性体が水平偏向コイルの電子銃側の
左右に取り付けてあるため、上記磁性片を取り付けても
その効果はほとんど期待できない。このような場合、一
般的には図７から図９に示すように偏向ヨークの左右の
首振りによりスクリーン上のＸ軸上のＲＥＤ、ＢＬＵＥ
の非対称のミスコンバーゼンスを修正し、これにより生
ずるＹ軸上の非対称のミスコンバーゼンスを図６のよう
にコマコイルの左右の磁界を可変抵抗器を用いて非対称
にする事で修正する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように構成された偏向ヨークの場合、左右の首振り
により生じるＹ軸上のＹ方向のＲＥＤ、ＢＬＵＥのミス
コンバーゼンスをコマコイルから生じる左右の磁界を可
変抵抗器で非対称にし補正しなければならず、偏向ヨー
クの効率の悪化、回路の複雑化の要因になる。 【０００５】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、コマコイルから生じる左右の磁界を可変抵抗器を
使用する事なく非対称にし、Ｙ軸上のＹ方向のＲＥＤ、
ＢＬＵＥのミスコンバーゼンスを補正することが可能な
偏向ヨークを提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の偏向ヨークは、コマコイルとＥ字型磁性体を
ネックホルダーに設けるとともに、前記コマコイルの発
生する６極磁界の中のＥ字型磁性体に対するＸ軸上の磁
界中に置かれて一部を低減する磁性片を前記ネックホル
ダーの磁性体ホルダーに設け、Ｘ軸上で左右非対称の磁
界を形成するものである。 【０００７】 【作用】コマコイルとＥ字型磁性体をネックホルダーに
設けるとともに、磁性片をネックホルダーの磁性体ホル
ダーでコマコイルの発生するＸ軸上の磁界中に設けたこ
とにより、６極磁界の中のＥ字型磁性体に対するＸ軸方
向の影響が部分的に低減し、左右の首振りにより生じる
Ｙ軸上のＹ方向のＲＥＤ、ＢＬＵＥのミスコンバーゼン
スを補正し、結果的にスクリーン上のＸ軸上のＲＥＤ、
ＢＬＵＥの非対称を修正することが可能となる。 【０００８】 【実施例】以下に本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。 【０００９】図１は本発明の一実施例に於ける偏向ヨー
クの側面図である。図１において、１はネックホルダー
である。２はコマコイルが巻装されたコマコイルボビン
であり、ネックホルダー１に装着される。３はフェライ
トコアであり、このフェライトコア３の取り付けのずれ
によりスクリーン上のＸ軸上のＲＥＤ、ＢＬＵＥの非対
称が生ずる。４は配線板、５は垂直偏向コイルである。 【００１０】図２は同実施例の偏向ヨークのネックホル
ダーの上面図である。図２において、６はコマコイルで
あり、コマコイルボビン２に巻線されている。７はＥ字
型磁性体である。Ｅ字型磁性体７はコマコイルボビン２
に挿入されており、Ｅ字型磁性体７の先端より磁界を発
生させる。８は磁性体ホルダーであり、この磁性体ホル
ダー８に磁性片９（図３に示す）を挿入する。磁性片９
はＥ字型磁性体７から発生する磁界のＸ軸上の磁界の一
部を低減する。１１は固定バンド、１０はビスである。 【００１１】図３は、磁性体ホルダー８に磁性片９を挿
入したときに磁性片９がＥ字型磁性体７より発生するコ
マコイル磁界へ与える影響を表している。磁性片９を挿
入した側では、コマコイル６の磁界の一部が挿入した磁
性片９の中を回るため、ＲＥＤの電子ビームに架かる磁
界が減少し、偏向力ＦRが弱まる。すなわちＸ軸上で左
右非対称の磁界を形成され、図８のようなパターンが修
正できる。 【００１２】図４は同実施例の偏向ヨークの垂直部の配
線図である。垂直コイルにコマコイルが直列に接続され
ている。 【００１３】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、偏向効率
の悪化や回路の複雑化を伴わず、偏向ヨークのフェライ
トコアの装着の左右のずれにより生ずるスクリーン上の
Ｘ軸上のＲＥＤ、ＢＬＵＥの非対称をコマコイルの発生
する磁界の一部を磁性片で低減して修正することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に於ける偏向ヨークの側面図
【図２】本発明の一実施例に於ける偏向ヨークのネック
ホルダーの上面図 【図３】同実施例に於いて磁性片を取り付けたときの磁
界の様子を示す説明図 【図４】同実施例の偏向ヨークの垂直部の配線図 【図５】従来のコマコイルが発生する磁界の様子を示す
説明図 【図６】従来のコマコイルに可変抵抗器を接続したとき
の磁界の様子を示す説明図 【図７】Ｘ軸上のＲＥＤ、ＢＬＵＥの非対称の様子を示
す説明図 【図８】図７に示す非対称を偏向ヨークの首振りで修正
したときのパターンを示す説明図 【図９】図８に示すパターンをコマコイルの磁界で修正
した様子を示す説明図 【符号の説明】 １ ネックホルダー ２ コマコイルボビン ３ フェライトコア ４ 配線板 ５ 垂直偏向コイル ６ コマコイル ７ Ｅ字型磁性体 ８ 磁性体ホルダー ９ 磁性片 １０ ビス １１ 固定バンド
ホルダーの上面図 【図３】同実施例に於いて磁性片を取り付けたときの磁
界の様子を示す説明図 【図４】同実施例の偏向ヨークの垂直部の配線図 【図５】従来のコマコイルが発生する磁界の様子を示す
説明図 【図６】従来のコマコイルに可変抵抗器を接続したとき
の磁界の様子を示す説明図 【図７】Ｘ軸上のＲＥＤ、ＢＬＵＥの非対称の様子を示
す説明図 【図８】図７に示す非対称を偏向ヨークの首振りで修正
したときのパターンを示す説明図 【図９】図８に示すパターンをコマコイルの磁界で修正
した様子を示す説明図 【符号の説明】 １ ネックホルダー ２ コマコイルボビン ３ フェライトコア ４ 配線板 ５ 垂直偏向コイル ６ コマコイル ７ Ｅ字型磁性体 ８ 磁性体ホルダー ９ 磁性片 １０ ビス １１ 固定バンド
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01J 29/76
H04N 9/28
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 陰極線管の電子ビームを偏向するための
偏向磁界を発生する偏向ヨークにおいて、陰極線管の電
子銃側にあって６極磁界を発生させるためのコマコイル
とＥ字型磁性体をネックホルダーに設けるとともに、前
記コマコイルの発生する６極磁界の中の前記Ｅ字型磁性
体に対するＸ軸上の磁界中に置かれて一部を低減する磁
性片を前記ネックホルダーの磁性体ホルダーに設け、Ｘ
軸上で左右非対称の磁界を形成することを特徴とする偏
向ヨーク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31629893A JP3473071B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31629893A JP3473071B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 偏向ヨーク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07169413A JPH07169413A (ja) | 1995-07-04 |
| JP3473071B2 true JP3473071B2 (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=18075568
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31629893A Expired - Fee Related JP3473071B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3473071B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020016426A (ko) * | 2000-08-25 | 2002-03-04 | 이형도 | 편향요크 |
| JP2002150975A (ja) * | 2000-11-13 | 2002-05-24 | Nec Kansai Ltd | カラーブラウン管の偏向ヨークおよびカラーブラウン管 |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP31629893A patent/JP3473071B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07169413A (ja) | 1995-07-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |