JP3469152B2 - 面付け型窓枠における密封材の装着構造 - Google Patents

面付け型窓枠における密封材の装着構造

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JP3469152B2
JP3469152B2 JP36600199A JP36600199A JP3469152B2 JP 3469152 B2 JP3469152 B2 JP 3469152B2 JP 36600199 A JP36600199 A JP 36600199A JP 36600199 A JP36600199 A JP 36600199A JP 3469152 B2 JP3469152 B2 JP 3469152B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、窓枠の躯体に対す
る固定装置、さらに詳しくは、窓枠を構成する上下の横
枠材及び左右の縦枠材の面付け部の内面に装着された弾
性を有する密封材を建物躯体の屋外側面に押し付けて窓
枠を固定する装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】窓枠には、建物に対する取付形態に基づ
き、面付け型窓枠といわれるものがある。これは、窓枠
を構成する各枠材を、建具又は嵌め殺しガラスを保持す
る基壁と、その基壁の幅方向一端から窓枠開口中心より
離れる方向に延出する面付け壁とを有して断面ほぼL字
形となるように形成し、全枠材の矩形に連続する基壁で
嵌合部を、その嵌合部の屋外側端部において矩形に連続
する面付け壁で面付け部をそれぞれ構成して、前記嵌合
部を建物駆体に形成された窓開口の中に嵌合するととも
に、面付け部を建物躯体の屋外側面、通常は、建物躯体
に一体に取付けられている窓開口枠の矩形に連続する屋
外側面に押し付けた状態で固定されるものである。そし
て、面付け型窓枠は、面付け部と建物駆体との間の密封
性(水密性及び気密性)を高めるために、面付け壁の内
面に形成してある密封材取付け溝に密封材を嵌着し、そ
の密封材を建物躯体又は窓開口枠の屋外側面に密着させ
ている(実公昭51−52854号公報、特開平10−
131634号公報、特開平10−317821号公
報)。 【0003】そして、密封材取付け溝(以下、単に溝と
いう場合がある。)は、面付け壁と建物駆体の屋外側面
との間からの雨水浸入を阻止するため、各面付け壁の端
部寄りの位置に形成される。従来、このような密封材を
装着した窓枠を建物躯体に押し付けた状態で固定する装
置には、面付け壁の屋外側からねじを密封材に貫通し、
そのねじをさらに建物躯体又は窓開口枠までねじ込むも
のが知られている(特開平10−317821号公
報)。 【0004】図8は、面付け型窓枠の従来の固定装置の
一例を示す窓の縦断面図、図9は同窓枠の背面図であ
る。窓枠WFの上横枠材Hには、上下に平行に隔てられ
た2本の凸条81,82により形成された密封材取付け
溝83が、下横枠材Sには上下に平行に隔てられた2本
の凸条84,85により形成された溝86が、左右の縦
枠材J1、J2には左右に平行に隔てられた3本の凸条
87,88,89により形成された内外2条の溝81
0,811が設けられている。そして、上横枠材の溝8
3に嵌着された密封材812を左右の縦枠材の外側の溝
810に連続させて嵌着することを可能にするため、各
縦枠材の内側の2本の凸条88,89は、その上下端部
を適当な長さに渡って切除されている。 【0005】また、各枠材に嵌着された密封材を窓枠の
全周に沿って実質的に連続させて所要の密封性を確保す
るため、上横枠材Hの溝83に嵌着される密封材812
は、溝83よりも長く形成され、その両端部が窓枠の上
コーナー部において、すなわち、左右の縦枠材J1,J
2の上端部の凸条切除部815において縦枠材の長手方
向に湾曲されて、縦枠材の外側の溝89に嵌着され、下
横枠材Sの溝86に嵌着される密封材813は、同様に
溝86よりも長く形成され、その両端部が窓枠の下コー
ナー部において、すなわち、縦枠材の下端部の凸条の切
除部815において縦枠材の長手方向に湾曲されて、縦
枠材の内側の溝811に嵌着され、さらに、縦枠材J
1,J2には、密封材814の上部が内側の溝811に
嵌着され、中間部において中央の凸条88に形成した切
欠部816を通して外側の溝810に移行され、下部が
外側の溝810に嵌着されて、縦密封材814の上端部
は上密封材812の端部と、その内側において重なり合
い、縦密封材814の下端部は下密封材813の端部
と、その外側において重なり合わせてある。そして、上
記のように密封材812〜814を嵌着した窓枠WF
は、その嵌合部を窓開口枠の中に嵌合するとともに、面
付け部を窓開口部の屋外側面に当接し、各面付け壁の屋
外側からねじ817を各密封材において貫通し、さらに
建物躯体の一部を構成する窓開口枠OFまでねじ込ん
で、密封材を窓開口枠の屋外側面に押付けて固定してい
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ね
じを密封材に貫通させるため、密封材が回転されるねじ
とともにねじれ、あるいは、ねじ貫通部分の密封材が他
の部分よりも多く圧縮されるため、ねじ貫通部分の密着
性が不十分となるので、これを防止するためには、ねじ
貫通部の間隔を小さくする必要があり、そのため、勢い
ねじ締め作業数が増えて、コスト増大を招くという問題
があった。 【0007】また、密封材は、上下の横枠材と左右の縦
枠材のそれぞれに対応する当該枠材よりも若干長い4本
を用い、各端部が内外に重なり合うように配置するの
で、4コーナーに微小隙間が生じることは避けられず、
密封性の向上に限界があるばかりでなく、密封材の消費
量及び装着手間が多くなり、これもコスト増大の原因と
なっていた。 【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その課題は、建物躯体の屋外側面に
密着する密封材を取付けた窓枠を高い安定性をもって堅
固に、かつ、高い密封性をもって建物躯体に固定するこ
及び最小限の密封材を最小限の手間で装着すること
可能にすることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の密封材の装着構造は、下の横枠材及び左
右の縦枠材の面付け部に装着した弾性を有する密封材を
建物駆体の屋外側面に押し付けて取付けられる面付け型
窓枠において、密封材を嵌着するための溝を、横枠材に
おいてはその全長に渡って延長する3本の平行な凸条に
よって内外に隣接する2条の溝で構成し、縦枠材におい
てはその全長に渡って延長する3本の平行な凸条によっ
て内外に隣接する2条の溝で構成するとともに最も内側
の凸条を長手方向両端部付近で切除して構成し、横枠材
と縦枠材の接続部においては、横枠材の内側の溝の長手
方向端部と縦枠材の内側の溝の長手方向端部とを繋ぐ溝
形成部材を設け、少なくとも一方の縦枠材の3本の凸条
のうち中間の凸条を、少なくとも上部において切除して
内側の溝と外側の溝を連通させる連絡路を形成し、前記
溝には内側の溝の全長よりも若干長い密封材の一端を連
絡路付近において内側の溝に位置させ、かつ、内側の溝
を一周するように密封材を嵌着し、密封材の内側の溝の
一周よりも余分な長さ部分を連絡路を経て外側の溝に移
行させ、かつ、密封材の一端部の外側に重なり合わせた
ことを特徴としている。上記構成により、密封材は窓枠
の面付け部の全周に渡って連続し、密封材の重なり部分
に生じる微小隙間は、従来と異なり、1コーナーのみで
ある。従って、密封性能が向上する。また、全長に渡っ
て連続する密封材が溝に嵌着されるので、密封材の消費
量が少なく、装着手間も削減される。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について、
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る面付け型
窓枠を取付けた窓の縦断面図、図2は同じく横断面図、
図3は一つの縦枠材に対するアンカー金具の取付け状態
を示す断面図、図4は同アンカー金具の構成を示す斜視
図、図5は縦枠材の引寄せ金具の斜視図、図6は窓枠の
一つのコーナー部における密封材取付け溝の接続構造と
密封材の装着を説明する要部斜視図、図7は密封材の装
着を終了した状態の窓枠の背面図である。図1,図2に
おいて、窓枠WFは、従来と同様に、上下の横枠材H,
Sの長手方向両端部を左右の縦枠材J1,J2の互いに
対向する面の上端部及び下端部に突き合わせて、後述さ
れるように、縦枠材J1,J2から上下の横枠材H,S
にビスをねじ込むことにより、矩形枠体に組み立てられ
ている。また、同図において、h,s,j1,j2は、
上下の構造材及び左右の構造材であり、矩形に連続され
て建物躯体と一体とされた窓開口枠を構成している。 【0011】そして、窓枠WFの各枠材H,S,J1,
J2は、それぞれ基壁1,3,5,7を有するととも
に、各基壁の屋外側端部から窓開口の中心に関して外方
向に延出する面付け壁2,4,6,8を有している。基
壁1,3,5,7は、浅いほぼ角筒状に連続して、窓開
口枠が形成する窓開口に嵌合される嵌合部を構成し、そ
の嵌合部の内周面、すなわち、基壁1,3,5,7の内
周面には、窓の形態に応じて、嵌め殺しガラス板又は引
き違い障子、滑り出し戸、引き倒し戸などの建具を保持
するために必要な既知の構造が備えられる。図示の例
は、ガラス板9を嵌め殺し式に装着する場合の既知の構
造が示されているが、窓の形態は本発明の要旨に関わり
がないので、詳細な説明は省略する。また、面付け壁
2,4,6,8も垂直面に沿って矩形に連続して、窓開
口枠の屋外側面に当接される面付け部を構成している。 【0012】面付け壁2,4,6,8には、その内面、
すなわち、基壁の窓開口への嵌合時に面付け壁2,4,
6,8が窓開口枠の屋外側面に対向する面の、窓開口中
心に関してできるだけ遠い側において、内面方向に開口
された密封材取付け溝が形成されている。さらに詳述す
ると、窓枠の各枠材H,S,J1,J2には、面付け壁
の幅方向に隔てられた3本の平行な凸条10a,10
b,10c;11a,11b,11c;12a,12
b,12cにより内外に隣接する2条の溝13i,13
o;14i,14o;15i,15oが形成されてい
る。そして、後述されるように、上下の横枠材の内側の
溝13i,14iと左右の縦枠材の内側の溝15iに1
本の密封材16が嵌着されて、その密封材の一部が各溝
の開口面よりも僅かに外側に突出させた状態に保持され
ている。密封材16の断面形状は、窓開口枠の屋外側面
に高い密着性をもって当接するように設定されている。 【0013】また、窓枠の各枠材には、基壁1,3,
5,7のそれぞれの外側において、アンカー金具17,
18,19が係止されている。いずれのアンカー金具
も、屋外側端部と中間部とに係合縁17a,17b;1
8a,18b;19a,19bを有し、それぞれの係合
縁を、面付け壁2,4,6,8の内側の溝13i,14
i,15iを形成する最も内側の凸条10a,11a,
12aに突設された第1係止縁10d,11d,12d
と、基壁1,3,5,7の外側面に突設された第2係止
縁21,22,23とに係止して取付けられている。 【0014】上下のアンカー金具17,18は、窓開口
枠の上下の構造材h,sの屋内側端部に取付けられた横
枠材引寄せ手段24,25にそれぞれ連結されていて、
その引寄せ手段を操作することにより、所望の距離だけ
屋内方向に引寄せることができるようになっている。引
寄せ手段24,25は、ボルトや楔などの部材によるね
じ対偶又はすべり対偶によりアンカー金具に屋内方向の
引寄せ力を与えるものであれば、実現するための構成は
とくに限定されないが、次にねじ対偶を利用する場合の
実施例について説明する。図示の引寄せ手段24,25
は、横枠材引寄せ金具24a,25aと、その引寄せ金
具に屋内側からねじ込まれたボルト24b,25bとか
ら構成されている。引寄せ金具24a,25aは、断面
U字形に形成され、構造材h,sの屋内側端部に屋内外
方向に移動自在に跨がらされている。これに対応して、
上下のアンカー金具17,18には、引寄せ手段24,
25と連結するために、その屋内側端部にフック17
c,18cが形成してあり、そのフック17c,18c
は、横枠材引寄せ金具24a,25aの屋内側の一辺の
下部(上横枠材用引寄せ金具24aの場合)又は上部
(下横枠材用引寄せ金具25aの場合)に係合されてい
る。ボルト24b,25bは、横枠材引寄せ金具24
a,25aの屋内側から構造材h,sの屋内側端部に向
けてねじ込まれている。そして、その引寄せボルト24
b,25bを所定方向に回し、その引寄せボルトの軸先
端が構造材h,sの屋内側端部に突き当たった後、さら
に強く回し続けると、引寄せ金具24a,25aが屋内
方向に引寄せられるため、各アンカー金具17,18を
介して上下の横枠材H,Sがそれぞれ屋内方向に引寄せ
られる結果、面付け壁2,4に嵌着されている密封材1
6が構造材h,sの屋外側面に密着されるようになって
いる。 【0015】26は縦枠材J1,J2を引寄せるための
引寄せ手段であり、アンカー金具19にねじ込まれた引
寄せボルト27と縦枠材引寄せ金具28とから構成され
ている。左右の縦枠材j1,j2に取付けられたアンカ
ー金具19は、図3及び図4に示すように、中間部に設
けてある孔19cから貫通し、縦枠材J1,J2の基壁
の背面に突設されている係止縁23にねじ込んだビス1
9dにより定位置に固定されている。また、アンカー金
具19の屋内側端部に引寄せボルト27が屋内側から屋
外方向にねじ込まれている。この引寄せボルト27の軸
部は、縦構造材j1,j2に固定されている縦枠材引寄
せ金具28に係合されている。この引寄せ金具は、図2
及び図5に示すように、屋内外方向両端部に二股状の係
止部28a,28bを有するほか、屋内側端部に窓開口
中心方向に突出する係止板28cが設けられ、その係止
板28cに前記引寄せボルト27の軸部を遊挿する切欠
孔28dを有している。そして、図2に示されているよ
うに、各係止部28a,28bにCチャンネルで構成さ
れている縦構造材j1,j2の両端縁をそれぞれ緊密に
嵌合して固定した後、窓開口に嵌合した窓枠の縦枠材J
1,J2の背面に予め装着してあるアンカー金具19の
引寄せボルト27の軸部を切欠孔28dに遊挿する。そ
して、引寄せボルト27を所定方向に回し、ボルト27
の頭が係止板28cに当接した後、さらに強くボルトを
回し続けると、アンカー金具19が屋内方向に引寄せら
れ、従って、アンカー金具19を介して縦枠材J1,J
2が屋内方向に引寄せられるため、縦枠材の面付け壁
6,8に嵌着されている密封材16が縦構造材j1,j
2の屋外側面に密着される。 【0016】このような密封材を装着した窓枠WFは、
各枠材の基壁を窓開口部に嵌合するとともに、各枠材の
面付け壁を窓開口枠の屋外側面に軽く当接させた状態
で、アンカー金具17,18のフック17c,18cを
引寄せ金具24a,25aに係合させた状態で、アンカ
ー金具19のボルト27を引寄せ金具28の切欠溝28
dに挿入した状態で、それぞれの横枠材引寄せボルト2
4b,25b及び縦枠材寄せボルト27を所定方向に回
転することにより、面付け部の内面に矩形に連続させて
嵌着されている密封材16の先端が窓開口枠の屋外側面
に押圧密着される。 【0017】この場合、本発明においては、横枠材H,
Sの溝13i,13o;14i,14oを形成する凸条
10a,10b,10c;11a,11b,11cは全
て横枠材の長手方向端部まで延長されているが、縦枠材
J1,J2の溝15i,15oを形成する凸条12a,
12b,12cのうち最も内側の凸条12は、図6
(a)に示されているように、縦枠材J2(左の縦枠材
J1にも共通するので、とくに左右を指定しない場合
は、符号Jを用いる。)の長手方向端部至近で切除され
ている。従って、この状態では、横枠材の各溝13i,
13oの端部と縦枠材の各溝15i,15oの端部との
間が切断されている。この不連続状態にある溝を連続状
態にするため、この実施例では、図6(a)に示すよう
に、まず、縦枠材Jの最も内側の凸条12aの端部と横
枠材H,Sの最も内側の凸条10a,11aの端部とを
繋ぐ溝形成部材29が、縦枠材Jの基壁6の長手方向端
部における背面に取付けられている。なお、図6(a)
の6aは、縦枠材の基壁6の上端部を上横枠材Hの内側
の溝13iに対面する位置において切除して形成された
切欠であり、溝13iの断面形状と同一の形状を有して
いる。図示されていないが、縦枠材の基壁6の下端部に
も、下横枠材Sの内側の溝14iに対応する位置にも、
同様の切欠が形成されている。 【0018】第1の溝形成部材29は、縦枠材の基壁6
と平行な第1の当接板29aと、その第1の当接板の端
部から縦枠材の面付け壁8と平行な第2の当接板29b
とを有し、その第2の当接板29bの上下方向の一方の
端部(窓枠の上部コーナー取付け用のものにおいては上
端部、下部コーナー取付け用のものにおいては下端部)
に、凸条10a,11aと等しい突出高さを有する水平
な塞ぎ板29cとを有している。また、第1の当接板2
9aには、縦枠材Jから横枠材H又はSに設けてあるビ
スホール(符号省略)にねじ込まれるビス30を貫通す
るための孔6bに対応する位置に、ビス貫通用孔29d
が設けられている。図6には、溝形成部材29を、窓枠
が嵌め殺し窓用の場合と引き違い窓用の場合のいずれに
も共通に用いることができるように、それぞれの窓枠の
横枠材のビスホールに対応する位置にビス貫通用孔が設
けられている例が示されている。もちろん、それぞれの
窓枠のビスホールのみに対応するビス貫通孔を設けても
良い。 【0019】こうして、溝形成部材29は、第1の当接
板29aを縦枠材Jの基壁6の背面に、また、第2の当
接板29bを縦枠材の面付け壁8の背面にそれぞれ当接
し、ビス貫通孔29dからビス30を縦枠材のビス貫通
孔6bを経て横枠材のビスホールにねじ込むことによ
り、横枠材H,Sと縦枠材Jとを接続すると同時に、溝
形成部材29を取付けている。この場合、溝形成部材2
9をスチール製すると、縦横の枠材J,H,Sの接続
強度が増大される効果が得られるので好ましい。 【0020】続いて、図6(b)に示すように、縦枠材
Jの面付け壁8の内面の上端部にもう一つの溝形成部材
31を固着する。この溝形成部材31は、断面L字形又
はコ字形に形成されて、少なくとも一端部に凸条10
b,12bと等しい突出高さを有する水平な塞ぎ板31
aを有している。そして、その塞ぎ板31aを溝形成部
材の塞ぎ板29cから各枠材の溝の幅と等しい平行間隔
をおいて、溝形成部材31の底部に設けてある孔からビ
ス32を縦枠材Jの面付け壁8にねじ込むことにより固
着されて、図6(c)に示すように、両溝形成部材2
9,31の塞ぎ板29c,31aの間に、横枠材及び縦
枠材の内側の溝13i,15iと等しい幅と深さを有す
る溝33が形成されている。 【0021】縦枠材Jの面付け部が、図示の例のよう
に、角筒状に形成されている場合は、図6(b)に示さ
れているように、その面付け部の中空部8aから面付け
壁の背面にスチール製のねじ受け部材34を当接し、溝
形成部材31に貫通したビス32をそのねじ受け部材3
4にねじ込むようにすると、溝形成部材31の縦枠材J
に対する固着をより確実にすることができる。なお、ね
じ受け部材34は、これを断面L字形に形成した場合
は、その縦辺で溝形成部材のビス32を受けるほか、横
辺で縦枠材Jの面付け部の長手方向端部(図3の場合は
上端部)に嵌入した小口キャップ35を止めるビス36
を受けるためにも使用することができる。 【0022】上述のように、縦枠材J1,J2の上端部
に一対の溝形成部材29,31を取付けることにより、
図6(c)に示すように、窓枠の上部コーナーにおい
て、上横枠材Hの内側の溝13iと、縦枠材J1,J2
の内側の溝15iとが、一対の溝形成部材29,31の
間に形成された溝33により連続されている。そして、
図7に示すように、窓枠WFの他の上部コーナー及び下
部コーナーにおいても、同様に同一形状又は対称形状の
一対の溝形成部材29,31により同様に上下横枠材の
内側の溝13i,14iと縦枠材の内側の溝15iとが
連続されている。 【0023】さらに、本発明においては、図7に示すよ
うに、縦枠材J1,J2の隣接する2条の溝15i,1
5oを形成する3本の凸条12a,12b,12cのう
ち、中間の凸条12bには、これを縦枠材J1,J2の
上部と下部において等しい長さに渡って切除して内側の
溝15iと外側の溝15oとを連通させる連絡路15c
が形成してある。 【0024】上記のように窓枠の全周に渡って連続され
た溝13i,14i,15iには、図7に示すように、
1本の密封材16が嵌合固定される。この密封材16
は、通水性も通気性もない弾性材料で成形されたもので
あり、一部が各溝の背面に突出する態様で、内側の溝を
一周するように嵌合され、その密封材16の一端は、窓
枠WFの縦枠材の内側の溝15iを一方の上部コーナー
よりも僅か下方の位置まで延長され、他端は同じ内側の
溝15iから上部連絡路15cを経て外側の溝15oに
移行し、その下端部は内側の密封材の上端部の外側に重
なり合う状態で終止されている。 【0025】本発明は、引寄せ手段の構成について特に
限定されないことは既に述べた通りであり、建物駆体又
は窓開口枠に固定又は屋内外方向に移動自在に取付けら
れた引寄せ金具と、その引寄せ金具又はアンカー金具に
作用してアンカー金具を介して窓枠の各枠材に屋内方向
の引寄せ力を与えるものであれば良い。 【0026】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、1本の密封材が窓枠の面付け部の全周に渡って連続
し、密封材の重なり部分に生じる微小隙間は、従来と異
なり、1コーナーのみであるから、密封性能が向上す
る。また、全長に渡って連続する密封材が溝に嵌着され
るので、密封材の消費量が少なく、装着手間も削減され
る。従って、密封性の高いサッシを低コストで提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る面付け型窓枠を取付けた窓の縦断
面図。 【図2】同じく横断面図。 【図3】一つの縦枠材に対するアンカーの取り付け状態
を示す断面図。 【図4】同アンカーの構成を示す斜視図。 【図5】縦枠材の引寄せ金具の斜視図。 【図6】窓枠の一つのコーナー部における溝の接続構造
と密封材の装着を説明する要部斜視図。 【図7】密封材の装着を終了した状態の窓枠の背面図。 【図8】従来の固定装置を用いて窓枠が取付けられた窓
の断面図。 【図9】同窓枠の背面図。 【符号の説明】 H,S 上下の横枠材 J1,J2 縦枠材 1,3,5 面付け壁 2,4,6 基壁 13i,13o;14i,14o;15i,15o
密封材取付け溝 16 密封材 17,18,19 アンカー金具 24,25 横枠材引寄せ手段 24a,25a 引寄せ金具 24b,25b ボルト 26 縦枠材引寄せ手段 27 引寄せボルト 28 縦枠材引寄せ金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−159488(JP,A) 実開 昭57−123476(JP,U) 実開 昭54−123634(JP,U) 実開 昭56−74172(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 1/56 - 1/60

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上下の横枠材及び左右の縦枠材の面付け
    部に装着した弾性を有する密封材を建物駆体の屋外側面
    に押し付けて取付けられる面付け型窓枠において、前記密封材を嵌着するための溝を、前記横枠材において
    はその全長に渡って延長する3本の平行な凸条によって
    内外に隣接する2条の溝で構成し、前記縦枠材において
    はその全長に渡って延長する3本の平行な凸条によって
    内外に隣接する2条の溝で構成するとともに最も内側の
    凸条を長手方向両端部付近で切除して構成し、 前記横枠材と前記縦枠材の接続部においては、前記横枠
    材の内側の溝の長手方向端部と前記縦枠材の内側の溝の
    長手方向端部とを繋ぐ溝形成部材を設け、 少なくとも一方の縦枠材の上記3本の凸条のうち中間の
    凸条を、少なくとも上部において切除して内側の溝と外
    側の溝を連通させる連絡路を形成し、 前記溝には内側の溝の全長よりも若干長い密封材の一端
    を前記連絡路付近において前記内側の溝に位置させ、か
    つ、内側の溝を一周するように前記密封材を嵌着し、前
    記密封材の前記内側の溝の一周よりも余分な長さ部分を
    前記連絡路を経て前記外側の溝に移行させ、かつ、前記
    密封材の一端部の外側に重なり合わせた ことを特徴とす
    面付け型窓枠における密封材の装着構造。
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