JP3467558B2 - プリンター搭載用のチェックリーダーおよびその制御方法 - Google Patents

プリンター搭載用のチェックリーダーおよびその制御方法

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JP3467558B2
JP3467558B2 JP10400395A JP10400395A JP3467558B2 JP 3467558 B2 JP3467558 B2 JP 3467558B2 JP 10400395 A JP10400395 A JP 10400395A JP 10400395 A JP10400395 A JP 10400395A JP 3467558 B2 JP3467558 B2 JP 3467558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MICR文字の印刷さ
れたパーソナルチェックの読み取りを行うチェックリー
ダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現金やカードと同様に、店舗における買
い物にパーソナルチェックが用いられている。このパー
ソナルチェックの表面には、カスタマーアカウントやパ
ーソナルチェックのシリアル番号などをMICR(Magn
etic Ink Character Recognition、磁気インク文字認
識)データを用いて記載してあり、これらのデータを照
会することによって、パーソナルチェックの有効・無効
が確認できるようになっている。
【0003】店舗の会計などにおいては、このパーソナ
ルチェックの処理を迅速に行うために、MICR文字を
読み取れるチェックリーダーが用いられている。このチ
ェックリーダーにより、パーソナルチェックのMICR
データを磁気ヘッドを用いて読み取り、解析した出力を
POSターミナルに供給してデータの確認を行い、照合
時間の節約とキー入力ミスを防止している。MICRリ
ーダーによってパーソナルチェックの有効が確認できる
と、パーソナルチェックの裏面に店舗のデータなどをプ
リンタによって裏書き(エンドースメント印刷)し、チ
ェック紙の処理が終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MICRリーダーを使
えばキー入力ミスなどはなく、効率良く短時間に処理を
行えるようになるが、パーソナルチェックをMICRリ
ーダーに通し、次にプリンタにセットするなどといった
動作は必要である。従って、オペレータはPOSステー
ションに配置されている複数の機器の間でパーソナルチ
ェックを次々とローディングさせなければならない。こ
の際、パーソナルチェックの表裏や、MICRリーダー
やプリンタへの挿入方向を間違えるとローディングをや
りなおす必要がある。挿入した方向が歪んでいても読み
取りエラーや、印刷不良の原因になる。特に、パーソナ
ルチェックは、MICRデータの印刷されている面と、
エンドースメント印刷を行う面が異なるので、オペレー
タは注意が必要である。
【0005】従って、POSなどにおけるチェックの処
理作業をさらに、簡素化し、短時間に確実に行えること
が望ましい。本発明は、このような要望に合った、一連
の作業を連続して処理可能なプリンター搭載用のチェッ
クリーダーを提供することを目的としている。特に、プ
リンターに装着して一体化可能なチェックリーダーを実
現し、パーソナルチェックの読み取りから必要な事項の
印刷までを、この一体化した処理装置によって短時間に
ミスなく行えるチェックリーダーを提供することを目的
としている。そして、顧客へのサービス向上と、オペレ
ータの労力の軽減を図れるチェックリーダーを提供する
ことを目的としている。さらに、必要な機能をコンパク
トに纏め、小型のプリンターにも無理なく装着できるチ
ェックリーダーを実現し、小型のPOSステーションに
も容易に導入できるチェックリーダーを提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、パー
ソナルチェックの一連の処理を一体となった装置で行え
るようにするため、チェックリーダーをプリンターに搭
載可能とし、チェックリーダーからプリンターへチェッ
ク用紙を自動的に送り込めるようにしている。すなわ
ち、本発明のチェックリーダーは、一方の端から挿入さ
れたチェック用紙を他方の端に導ける紙経路と、チェッ
ク用紙の紙面の少なくともいずれかに面するように紙経
路に設置されたMICRデータ読み取り用の少なくとも
1つの磁気ヘッドと、紙経路に挿入されたチェック用紙
を少なくとも一方の端から他方の端に送る搬送手段と、
この紙経路を、その他方の端をプリンターの単票用紙の
案内口に挿入した状態でプリンターに固定できる取付手
段とを有することを特徴としている。
【0007】本発明のチェックリーダーは、プリンター
の案内口に紙経路の一端を挿入した状態で固定できるの
で、チェックリーダーの紙経路と、プリンターの紙経路
との間でチェック用紙の受渡しが可能となり、読み取り
処理の行われたチェック用紙を自動的にプリンター側に
供給できる。従って、チェック用紙の読み取り、データ
の確認、エンドースメント印刷といった一連の処理をチ
ェックリーダーの装着されたプリンターで自動的に処理
できる。また、プリンターの案内口に対し紙経路を抜き
差しできるようにチェックリーダーを取り付けておく
と、チェック用紙の読み取りを行わないときは、例え
ば、チェックリーダーをプリンターの上下方向、あるい
は左右方向に旋回して、プリンターの案内口からチェッ
クリーダーを一時的に取り外しておける。こうしておけ
ば、チェックリーダーの装着された状態と、チェックリ
ーダーの装着されていない状態のとちらの状態でもプリ
ンターを使用できる。本発明のチェックリーダーは、こ
のようにプリンターに後付けできる構成となっており、
既に使用しているプリンターを有効に利用できる。ある
いは、メーカーオプションとしてプリンターにこのチェ
ックリーダーを装着することも容易に行え、汎用性の高
いPOSなどのシステムを構築する上で非常に便利であ
る。
【0008】本発明のチェックリーダーの小型化を図る
ためには、プリンター側とのマッチングを図ることが望
ましい。まず、本発明のチェックリーダーでは、搬送手
段は、プリンターの印刷ヘッドへチェック用紙を送る低
速と、磁気ヘッドへ前記チェック用紙を送る高速との少
なくとも2つ搬送速度を設けてある。低速のモードを用
意することによって、本発明のチェックリーダーのプリ
ンター内に差し込まれた紙経路を、プリンターの印字時
の紙経路としても兼用できる。従って、チェックリーダ
ーの紙経路をプリンターの紙経路から分離した設計をし
なくて良く、小型のチェックリーダーを実現できる。
【0009】また、搬送手段は、同一のチェック用紙を
紙経路内で往復いずれの方向にも搬送可能であることが
望ましい。例えば、紙経路の一方から他方にチェック用
紙を低速で送り、紙経路の他方から一方へはチェック用
紙を高速で送れることが望ましい。チェックリーダーの
一方から他方にチェック用紙を送り、プリンター内に導
入するときは印刷に適した低速が望ましい。これに対
し、MICR文字を認識するにはある程度の送り速度が
必要となるので、上記と逆方向に、他方の側から一方の
側には高速でチェック用紙が搬送できることが望まし
い。搬送方向によって搬送速度を切り換えるには、揺動
する歯車などが用いれる。
【0010】このようなチェックリーダーにおいては、
紙経路の一方の端にセットされたチェック用紙を、プリ
ンターの案内口に挿入された紙経路の他方の端の側に、
少なくともチェック用紙に記載されたMICRデータが
磁気ヘッドの位置を通過するまで低速で送ってチェック
用紙をプリセットする。その後、チェック用紙を紙経路
の他方の端から一方の端に高速で送ることによって磁気
ヘッドでMICRデータを読み取れる。このMICRデ
ータの照合を行い、エンドースメント印刷が必要であれ
ば、再び、チェック用紙を紙経路の一方の端から他方の
端に低速で送り、チェック用紙をプリンターに送る。そ
して、プリンターでチェック用紙にエンドースメント印
字を行う。
【0011】コンパクトなチェックリーダーで、MIC
Rデータの認識率を高めるには、紙経路内の磁気ヘッド
と対向する位置に、チェック用紙を磁気ヘッドに向かっ
て圧迫しながら搬送するローラーベルトを設けることが
望ましい。挿入されるチェック用紙には、しわがよって
いるもの、折り畳んだ跡があるものなど状態は様々であ
るが、ローラーベルトによってチェック用紙を磁気ヘッ
ドに圧迫しておけば、磁気ヘッドがMICRデータに密
着するので、読み取りミスを防止できる。そして、この
ローラーベルトは、チェック用紙を搬送する機能も兼ね
備えているので、チェックリーダーの小型化に適してい
る。さらに、ローラーベルトを磁気ヘッドに圧迫する
と、チェック用紙にベルトが密着することになるので、
ミスフィードの防止にもなる。
【0012】さらに、MICRデータの認識率を向上す
るためには、磁気ノイズを低減することが重要である。
特に、小型のチェックリーダーでは、磁気ヘッドと駆動
用のモーターとの間に距離を確保できないので、本発明
のチェックリーダーでは、搬送手段の駆動用のモーター
を強磁性材によるシールドで覆うことによって磁気ノイ
ズを低減している。このシールドは、モーターを覆える
ような箱状のものが良く、この箱状のシールドの角の部
分は1体となった材料により成形することが望ましい。
角の部分に隙間があるとこの部分から磁気ノイズの漏れ
だしが大きくなるからである。また、磁気ヘッドの前方
と対向する位置や、磁気ヘッドの後方に強磁性材による
シールドを設けることによって、磁気ヘッドの近傍にお
ける磁束密度を低減できるのでMICRデータの認識率
を高めるために有効である。
【0013】また、汚れなどが付着し易いMICRデー
タの再磁化用の磁石は、チェック用紙の通過する面と反
対側から紙経路を構成する樹脂に埋め込んでおくことが
望ましい。これによって、磁石がチェック用紙に直接当
たらないので、汚れを防止できる。これと同時に、磁石
を支持する部材やスペースが不要となるので、チェック
リーダーの小型化にも役立つ。
【0014】さらに、POSステーションが多機能化す
るにつれて、PC(パーソナルコンピュータ)などにオ
ペレータをガイドする機能を持たせているが、操作が煩
雑になるにつれてガイド用のソフトウェアの占める容量
が増大し、コンピュータ本来の機能を圧迫する方向にあ
る。そこで、本発明のチェックリーダーをプリンターに
装着し、複数の処理を連続的に行える装置を実現すれ
ば、処理上のミスも少なくなり、コンピュータ側の負荷
を軽減できる。
【0015】
【実施例】以下において、本発明のチェックリーダーの
実施例を基に本発明をさらに詳しく説明する。
【0016】全体構成 図1にプリンター1にチェックリーダー10を装着した
状態を示してある。また、図2にプリンター1にチェッ
クリーダー10を装着する様子を示してあり、図3に、
チェックリーダー10を前方から見た形状と、後方から
見た形状を示してある。さらに、図4にはチェックリー
ダー10を上方から見た状態を示してあり、ハウジング
内部の概略構成を示すためにハウジングを切断してあ
る。
【0017】本例のチェックリーダー10を装着する対
象となっているプリンター1は、2つのロール紙を収納
しており、一方のロール紙にはジャーナル印字2を行
い、また、他方のロール紙にはレシート印字3を行う。
さらに、本体の下方には単票用紙(スリップ用紙)を挿
入できる案内口4を設けてある。このようなプリンター
1は、POSステーションを構成するプリンタとして適
しており、商店やホテルなどに多く用いられている。
【0018】図2に示してあるように、本例のチェック
リーダー10は、このプリンター1の案内口4に装着で
きるものである。そして、図1ないし図4に示してある
ように、本発明のチェックリーダー10は、チェック用
紙16を導ける平坦な案内テーブル11と、この案内テ
ーブル11の略中央にテーブルの端の方から延びて、テ
ーブル11の上を半分程度覆うハウジング12と、これ
ら案内テーブル11とハウジング12をプリンターの本
体5に取り付けるアーム13を備えている。
【0019】案内テーブル11は、プリンターの案内口
4の略半分の幅の板状の部材であり、このテーブル11
上を滑らしてチェック用紙を設定し、またテーブル11
の上を紙経路としてチェック用紙を案内し易いようにな
っている。案内テーブル11の手前11aにはチェック
用紙16をセットするスペース11bが確保されてお
り、このスペース11bの後方にハウジング12が設け
られている。さらに、案内テーブル11の後端11bは
ハウジング12の後方に延びており、この部分をプリン
ターの案内口4に差し込むことによってチェック用紙1
6をプリンターの紙経路に導けるようになっている。
【0020】ハウジング12は、主に3つの部分に分か
れている。案内テーブル11の幅の略半分を占める部分
12aには、内部にMICRデータを読み取るための磁
気ヘッドや、チェック用紙16を搬送するローラーベル
トが格納されている。そして、案内テーブル11の表面
との間にチェック用紙16を通す隙間14が設けてあ
り、この隙間14にセットされたチェック用紙16をロ
ーラーベルトで挟んでテーブルの後方11cに送れるよ
うになっている。このハウジング12aには案内テーブ
ル11の裏面の方向からチェック用紙を押さえるための
ローラーも格納されており、ハウジング12aは案内テ
ーブル11の下方にも形成されている。
【0021】ハウジング12aと隣接し、さらに膨らん
だ部分12bは、ローラーベルトを駆動するための輪列
30が格納された部分である。このハウジング12bと
アーム13の間はハウジング12cであり、駆動用のモ
ーター20が格納されている。このモーター20の回転
が輪列30を介してローラーベルトに伝えられ、チェッ
ク用紙16は案内テーブル11の前後いずれの方向にも
搬送される。
【0022】アーム13は、これらのハウジング12お
よび案内テーブル11をプリンターの本体5に装着する
ためのものである。本例のアーム13は、本体5の側面
に旋回可能に取り付けられている。このため、アーム1
3を本体5に取り付けた部分13aを中心に上下方向に
旋回することによって、ハウジング12および案内テー
ブル11をプリンターの案内口4にセットした状態と、
プリンターの本体5の上方にはね上げて、案内口4から
外した状態との2つの状態が簡単に設定できる。本例の
アーム13は、このようにプリンターの本体5に対し、
ネジ止め15によって上下方向に旋回できるように取り
付けられているが、左右に旋回するように取り付けるこ
とも可能である。さらに、本例のハウジング12cの後
方には、アーム13に沿ってストッパー13bが用意さ
れている。このストッパー13bは、アーム13を下側
に旋回させて、チェックリーダー10をプリンターの案
内口4にセットしたときにプリンターの本体5に当た
る。このストッパー13bは、案内テーブル11の案内
口4内の設定位置を決める機能と、チェックリーダー1
0のがたつきを押さえる機能を果たしている。
【0023】本例で参照しているパーソナルチェック1
6は、店舗の支払いに使用される個人使用用の小切手で
あり銀行で発行される。パーソナルチェックの表面16
aには、使用者の口座番号、チェック紙の通し番号など
がMICR文字17で印刷されている。MICR文字は
文字形状や印字品質が規格化されており、また、パーソ
ナルチェック上の印刷位置も規格化されている。従っ
て、パーソナルチェックの所定の領域を磁気ヘッドでサ
ーチすることによってMICR文字に対応した波形が得
られ、この波形を解析することによって印刷されたデー
タを判別できる。この際、磁気ヘッドでサーチする前に
MICR文字の付された領域に磁石を当て、MICR文
字を磁化している。
【0024】パーソナルチェック16の表面16aに
は、さらに、払われる金額や支払い者のサインが記入さ
れる。また、パーソナルチェック16の裏面16bに
は、使用された日時、店舗名、金額などの記録が裏書き
(エンドースメント印刷)18される。店舗の担当者が
パーソナルチェックを受け取ると、まず、MICR文字
で記載されたデータからパーソナルチェックの有効・無
効を確認し、次に、有効なパーソナルチェックにはエン
ドースメント印刷を施す。
【0025】本例のチェックリーダー10をプリンター
1に装着したときは、プリンタヘッドによってエンドー
スメント印刷18が可能なように、裏面16bを上にし
てパーソナルチェック16をチェックリーダー10にセ
ットする。セットする際は、チェック用紙16のエッジ
をハウジング12aの下に開いた隙間14のハウジング
12bの側の壁面に沿って挿入する。このようにパーソ
ナルチェック16をセットすることによって、MICR
データ17がハウジング12a内の磁気ヘッドの上を通
過し、MICRデータが磁気ヘッドによって読み取られ
る。
【0026】紙経路の構成 図5ないし図7を参照して、本例のチェックリーダー1
0、およびこのチェックリーダー10を搭載したプリン
ター1におけるチェック用紙の経路を説明する。まず、
本例のプリンター1には、下方の案内口4から上方の排
出口6にわたって単票用紙用の紙経路40が形成されて
いる。この紙経路40は案内口4から排出口6に向かっ
て緩やかに湾曲したスロープ41によって構成されてお
り、このスロープ41には、案内口4の方から順番に、
第1の紙送りローラー42、紙検出器43、フォームス
トッパー44、第2の紙送りローラー45、プラテン4
6およびプリンターヘッド47が配置され、印刷の行わ
れた単票用紙が排出口6から排出される。
【0027】本例のチェックリーダー10は、アーム1
3によって案内口4に装着さる。このため、チェックリ
ーダー10からプリンター1内に搬送されるチェック用
紙は破線48で示す経路で、このプリンターの紙経路4
0に入り印刷が行われる。チェックリーダー10には、
案内テーブル11とハウジング12aの間の隙間14に
よって略平面状の紙経路31が形成されている。この紙
経路31内には、ローラーベルト32が設けられてお
り、これと対峙した位置にMICRデータを読み取る磁
気ヘッド21が設置されている。ローラーベルト32
は、輪列30を介してモーター20によって駆動される
駆動ローラー32aと、これと対になるローラー32b
と、これらのローラーの間に架けられたベルト32cを
備えている。さらに、これらのローラー32aおよび3
2bと対峙する位置に、補助ローラー33aおよび33
bが用意されており、これらのローラーによってチェッ
ク用紙を挟み込んで確実に搬送できる。
【0028】本例の輪列30は2つの系統34および3
5を備えている。第1の系統34は、案内テーブル11
の上部のハウジング12bに配置された歯車34a、3
4bおよび34cによって構成される系統である。第2
の系統35は、ハウジング12bの下部に配置された歯
車35a、35bによって構成される系統である。モー
ター20からこれらの系統34および35には、揺動歯
車36を介して動力が伝達される。すなわち、モーター
20が時計方向に回転すると、揺動歯車36が時計方向
に揺動し、第1の系統34に接続し、この系統の歯車を
介してローラーベルト32を駆動する。この結果、ロー
ラーベルト32は、案内テーブルの先端11aから後端
11cにチェック用紙を送る方向(以降ではフォアフィ
ード、あるいは順方向)に動く。一方、モーター20が
反時計方向に回転すると、揺動歯車36が反時計方向に
揺動し、第2の系統35に接続する。この結果、ローラ
ーベルト32は、第2の系統の歯車を介して駆動され、
案内テーブルの後端11cから先端11aにチェック用
紙を送る方向(以降ではバックフィード、あるいは逆方
向)に動く。
【0029】さらに、本例の輪列30は、順方向に送る
系統34のギア比の方が逆方向に送る系統35のギア比
より高く設定されている。このため、チェック用紙は順
方向には低速で、逆方向には高速で送られるようになっ
ている。順方向は、チェック用紙が印刷のために送られ
る方向であり、一方、逆方向は、MICRデータの読み
取りのために送られる方向である。印刷時における紙送
り速度は、70〜90mm/secが望ましく、印刷時
の紙送りスピードをこれ以上速めると印字位置にずれが
発生することがあり印字品質が悪化する。また、停止位
置精度を確保するための機構が高価になる。一方、現在
市販されているMICRデータの解析装置では、磁気ヘ
ッドによって得られた信号を解析する上において所定の
認識率を得るために、MICRデータを読み取る際のチ
ェック紙送り速度は、MICRデータフォーマットおよ
び磁気ヘッドの検出特性にも依存するが、100mm/
sec程度が望ましいとされている。このため、本例の
チェックリーダーでは、輪列のギア比を変えて速度を調
整している。もちろん、ステッピングモーター20の回
転速度事態を搬送方向によって変えても良い。チェック
リーダーの搬送速度は、プリンターの送りローラー42
および45の搬送速度とマッチングが取られており、チ
ェックリーダーのローラーベルト32によってプリンタ
ーの紙経路40に送り込まれたチェック用紙は、紙詰ま
りなどのトラブルなくプリンターヘッド47まで送られ
る。
【0030】本例のチェックリーダー10は、チェック
用紙を搬送するためにローラーベルト32を採用し、こ
のローラーベルト32と対峙する位置にMICRデータ
を読み取るための磁気ヘッド21を配置してある。そし
て、ローラーベルト32にチェック用紙を磁気ヘッド2
1の方向に押さえるような張力を与えており、これによ
ってチェック用紙を磁気ヘッド21に密着させ、MIC
Rデータを確実に読み取れるようにしている。このよう
に、本例のチェックリーダー10は、ローラーベルト3
2に、チェック用紙を搬送する機能と、チェック用紙を
磁気ヘッド21に密着させる機能の両方の機能を持たせ
て、チェックリーダーの小型化を図っている。チェック
リーダーをコンパクトにすると、プリンター1からはみ
出す部分を少なくでき、オペレータの操作などの障害に
なることは避け、シンプルに纏まった形状のチェックリ
ーダーが得られる。
【0031】図6に、アーム13を上方に旋回して、チ
ェックリーダー10を案内口4から外した状態を示して
ある。本例のチェックリーダー10は、アーム13によ
って本体5の側方に取り付けられているので、チェック
リーダー10をプリンターの上方に旋回することによっ
て案内口4から簡単に取り外せる。従って、バリデーシ
ョン用紙などのMICRデータの読み取り、確認が必要
のない場合は、チェックリーダー10を通さないでこれ
らの単票用紙をプリンターにセットできる。もちろん、
チェックリーダー10を介してこれらの単票用紙をプリ
ンターにセットしても良い。しかし、チェックリーダー
を装着した状態だと用紙を搬送する紙経路が長くなり、
さらに、その紙経路には磁気ヘッドなどの搬送時の抵抗
となりやすい要素が配置されている。このため、MIC
Rデータの読み取りがいらない場合は、チェックリーダ
ーを取り除いてプリンターを使用できるほうが望まし
い。チェック用紙を再び取り扱う場合は、アーム13を
下方に旋回させれば、チェックリーダーの案内テーブル
が自然に案内口4に入り、チェックリーダーからプリン
ターにかけての紙経路が自動的に確立される。チェック
リーダーを本例と異なり左右の方向に旋回して着脱可能
にすることももちろん可能である。しかし、POSなど
の情報機器では設置面積が限られているので、本例のよ
うに上方に旋回して着脱できるタイプのほうが好まし
い。この他に、案内口4に嵌め込むタイプのチェックリ
ーダーであっても良いが、チェックリーダーを外した際
の置き場所を考慮すると、旋回するタイプの方が望まし
い。
【0032】図7に基づき、紙経路内のチェック用紙の
動きをさらに詳しく説明する。図7は、紙経路を構成す
る要素を抜き出して示した図である。チェックリーダー
の紙経路31には、チェック用紙が導かれる順番に、ま
ず、チェック用紙が挿入されたことを検出する第1の紙
検出器22、磁気ヘッド21、チェック用紙が磁気ヘッ
ド21を通過したことを検出する第2の紙検出器23、
さらに、チェック用紙のMICRデータを再磁化する磁
石24が配置されている。そして、チェックリーダーの
紙経路31は、案内テーブル11の後端11cに沿って
案内口4の内部まで延びて、プリンターの紙経路40に
繋がっている。プリンターの紙経路40には上述したよ
うに、第1の送りローラー42、紙検出器43、フォー
ムストッパー44、第2の紙送りローラー45が順番に
配置され、第2の紙送りローラー45からプリンターヘ
ッドにチェック用紙が送られる。
【0033】このような構成の紙経路31および40に
おいて、チェック用紙のMICRデータを読み取り、エ
ンドースメント印字を行うために、各要素は以下のよう
な動きを行う。まず、チェック用紙をMICRデータの
方が下、すなわち、案内テーブル11に向くように紙経
路31に入れる。このチェック用紙が第1の紙検出器2
2で検出されると、モーター20が時計方向に回転し、
第1の輪列34によってローラーベルト32をフォアフ
ィードの方向に駆動する。これによって、チェック用紙
は低速度で紙経路31内を進む。この際、第2の紙検出
器23によってチェック用紙の端部が検出されるか否か
により、チェック用紙の紙経路内の挿入状況が判る。す
なわち、所定の時間が経過しても第2の紙検出器23に
よってチェック用紙が検出されなければ、紙経路31内
でチェック用紙が蛇行していると予想される。あるい
は、チェック用紙の末端をこれらの紙検出器で検知して
蛇行性を確認することもできる。
【0034】チェック用紙の先端が順調に紙経路31を
通過すると、プリンターの紙経路40に入る。この紙経
路40の中で、チェック用紙の先端が紙検出器43に検
出されると、フォームストッパーが破線で示すスタンバ
イ状態から矢印Bの方向に解除され、第1の送りローラ
ー42も破線で示すスタンバイ状態から矢印Cの方向に
閉じる。そして、プリンター側のモーターによって送り
ローラー42が駆動され、チェック用紙をさらに搬送す
る。ローラー42とチェックリーダーのローラーベルト
32の搬送速度は同期が取られており、略同じ速度でチ
ェック用紙は送られる。このような動作を確実に行うた
めには、チェックリーダーの第2の紙検出器23と、プ
リンターの紙検出器43との距離は、チェック用紙の長
さ以下に設定されていることが望ましい。
【0035】チェック用紙がさらに送られ、その末端が
チェックリーダーの第2の紙検出器23によって検出さ
れると、ローラーベルト32およびローラー42は搬送
を止める。そして、フォームストッパー44は矢印Aの
方向に閉じ、第1の送りローラー42は矢印Dの方向に
開く。フォームストッパー44は紙経路内のチェック用
紙に軽く当たるだけであり、チェック用紙の動きの障害
にはならない。従って、チェック用紙は、プリンターの
紙経路40にあるものの、プリンター側からは保持され
ていない状態となる。従って、プリンターの紙経路40
は、チェックリーダーにチェック用紙を導くための紙経
路として利用され、小型のチェックリーダーであっても
歪みなどが発生しない状態でMICRデータの読み取り
が行える。
【0036】MICRデータを読み取る際は、チェック
リーダーのモーター20は反時計方向に駆動される。こ
れによって、ローラーベルト32はバックフィードの方
向に駆動され、チェック用紙は高速度で再磁化用の磁石
24と磁気ヘッド21の上を通過する。この状態で、チ
ェック用紙に記載されたMICRデータの読み取りが行
われる。MICRデータを印刷した磁気インクを再磁化
するための磁石24は、紙経路31を構成する樹脂製の
部材に、紙経路と反対側から固定されており、この部材
を通して磁力を及ぼせるようになっている。樹脂製の部
材を介して磁石とチェック用紙を接触させることによっ
て、相互の汚れを防止できる。さらに、磁石が樹脂製の
部材によって固定されるのでこの部分の構造も簡単にな
る。
【0037】MICRデータを精度良く読み取るために
は、チェック用紙を磁気ヘッド21に密着させ、チェッ
ク用紙のしわ、歪みなどの影響を避けることが必要とな
る。このため、上述したようにローラーベルト32によ
ってチェック用紙を磁気ヘッド21に押しつけている。
さらに、精度の良い読み取りを行うためには、磁気ヘッ
ドに対する磁気ノイズを抑制することが重要となる。
【0038】このため、図4に示してあるように本例の
モーター20はハウジング12cによって覆われてお
り、このハウジング12cをパーマロイ、フェライト、
純鉄などの高透磁率材料あるいは強磁性材料によって構
成し、モーター20からの磁気の漏れを抑制している。
モーター20の周りのハウジング12cは、これを形成
する部材を曲げて角の部分を形成し、角の部分に隙間が
発生しないようにしてある。図8に示してあるように、
シールドの角の部分に隙間があると、この隙間を介して
多量の磁気ノイズが漏れだす。これに対し、角の部分に
隙間を設けないようにしておけば、材料の継ぎ目やモー
ターのシャフトの貫通部が平面の部分にあっても漏れだ
す磁気ノイズの量は少ない。本例では、ハウジング12
cにこの様な構造を採用して、磁気ノイズによる影響を
防いでいる。
【0039】また、ハウジング12aおよび12bの内
部で、輪列30やローラーベルト32を支持する取付板
37a、37bおよび37cも同じ高透磁率材料あるい
は強磁性材料によって構成してある。これによって、磁
気ヘッド21の周りに伝わる磁気ノイズはさらに削減で
きる。
【0040】これに加えて、本例では、磁気ヘッド21
をその後方から包み込むように上記と同じ高透磁率材料
あるいは高磁性材料によるシールド板25を設けてあ
る。さらに、磁気ヘッド21と対峙する位置にも同じ材
料によるシールド材26を設けてある。これらのシール
ド板25、26を設けることにより、そこへ磁束が集中
するので、磁気ヘッド21の前面の磁束密度は低下し、
モーター等から漏れてくる磁気変動による磁気ノイズを
抑えられる。
【0041】このようにして精度良く読み取られたMI
CRデータは、プリンターの制御装置を介して接続され
たコンピュータなどに送られ、パーソナルチェックの有
効性が確認される。パーソナルチェックが有効でなけれ
ば、案内テーブルの先端11付近に位置しているチェッ
ク用紙はそのままオペレータの手で排出される。一方、
パーソナルチェックが有効な場合は、チェックリーダー
のモーター20が再び時計方向に駆動され、チェック用
紙が低速度でプリンターに向かってフォアフィードされ
る。そして、上記と同様に、プリンターの紙経路内でチ
ェック用紙の先端が検出されると、フォームストッパー
44が開いて第1の送りローラー42が閉じ、さらに、
第2の送りローラー45までチェック用紙を送る。そし
て、エンドースメント印字の用意が整った段階で、チェ
ック用紙をプリンターヘッドおよびプラテンの間に送り
印字が行われる。印字の終了したチェック用紙はさらに
上方に送られ、プリンター排出口から排出される。チェ
ックリーダーのフォアフィードの方向の搬送速度は、プ
リンター内の搬送速度と合致しており、印刷時にチェッ
クリーダーの紙経路31をプリンター内の紙経路40と
合わせて利用できる。このため、チェックリーダーの紙
経路31が、プリンターから独立するような設計は採用
しなくて良く、チェックリーダーを小型にすることがで
きる。
【0042】このように、本例のチェックリーダーは簡
単にプリンターに装着できるものであり、既設のプリン
ターを活かして機能アップを図るため、あるいはプリン
ターの機能アップ用のオプション装置として好適であ
る。そして、本例のチェックリーダーをプリンターに装
着しておくと、パーソナルチェックに付されたMICR
データの読み取りと、パーソナルチェックへのデータの
印刷、本例では特に裏書き(エンドースメント印字)を
連続して処理できる。このため、チェック紙を処理する
オペレータがチェック紙を複数の装置にセットし直す手
間はいらず、これらの処理を短時間に、また、確実に行
える。さらに、本例のチェックリーダー10はプリンタ
ーに装着されると、プリンタ1と一体となるので、PO
Sステーションなどを構成する機器の数も削減でき、狭
い面積で使いやすい機器の配置が可能となる。また、P
OSステーションとのインターフェースも削減できるの
で、ケーブルも含めた部品点数を省略しPOSステーシ
ョンを簡略化できる。プリンタを内蔵した一体型のPO
Sステーションにおいても、本例のチェックリーダーを
装着することによって、プリンタを内蔵することによっ
てMICRリーダーの機能も付加できる。
【0043】また、本例のチェックリーダー10は、プ
リンターに装着されることを前提に設計されており、プ
リンターの紙経路と、そこに設置された搬送機構も用い
てチェック用紙を取り扱えるようになっている。これに
よって、チェックリーダー10を安価に、そして、コン
パクトに纏めることができる。また、小型でもチェック
用紙を安定して確実に搬送できるので、MICRデータ
の読み取りも確実であり、高い信頼性が得られる。
【0044】制御構成 本例のチェックリーダー10の制御は、プリンター1の
制御機能を介して行われる。図9に、本例の機能ブロッ
クを示してある。ホストコンピュータ61から伝送回路
を通じて、コマンド受信手段62に入力されたコマンド
は、コマンド解析手段63によって解析され、コマンド
実行手段64により実行される。コマンド実行手段64
は、解析されたコマンドに従いプリンタ機構制御手段6
5を介して、印字を行う印字機構66と、ロール紙およ
び単票用紙の紙送りを行う紙送り機構67と、単票用紙
を印字開始位置にローディングする単票用紙ローディン
グ機構68の各機構と、さらに、チェックリーダー10
のチェック紙に印字されたMICR文字を読み取るMI
CR読み取り機構51およびチェック用紙のローディン
グ機構52を制御する。コマンド実行手段64は、ま
た、コマンドに従ってMICR読み取り機構69により
読み取ったデータを格納する読み取りデータ格納手段7
0と、読み取りデータ格納手段70のデータを解析して
文字を認識し認識結果格納手段72に格納する読み取り
データ解析手段71と、認識結果格納手段72のデータ
をホストコンピュータ61に伝送回路を通じて送信する
データ送信手段73も制御する。
【0045】図10に本例の制御ブロック図を示してあ
る。制御はCPU78を中心として行われ、これに制御
を行うプログラムが格納されているROM76と、デー
タの一時記憶に用いられ、チェックリーダー10により
読み取られた文字波形をディジタル値に変換した読み取
りデータやMICR文字の認識結果の記録の記憶を行う
RAM77と、ホストコンピュータが送信したデータを
受信し、また、MICR文字の認識結果をホストに送信
するインタフェース75が接続されている。また、CP
U78は、印字ヘッド制御回路81、モーター制御回路
82、モーター制御回路83、プランジャ制御回路8
4、プランジャ制御回路85、紙検出器制御回路86、
MICRヘッド制御回路87、チェック送りモーター制
御回路88などを制御する。これらのうち、制御回路8
1〜86はそれぞれ、プリンタ機構部90の、プリンタ
ヘッド47、プリンタヘッドの駆動動力源であるステッ
プモーター92、紙送り機構の駆動動力源であるステッ
プモーター93、紙送り動力伝達系切替え機構94、単
票用紙ローディング・ローラー開閉機構95、単票用紙
の挿入を検出する検出器43の制御を行う。また、紙検
出器制御回路86、MICRヘッド制御回路87および
チェック送りモーター制御回路88は、チェックリーダ
ー10の紙検出器22および23、MICR読み取りヘ
ッド21およびモーター20をそれぞれ制御する。
【0046】制御方法 図11に、本例のチェックリーダー10を装着したプリ
ンターによりMICRデータを持ったパーソナルチェッ
クを処理する一連の流れを示してある。まず、ステップ
101でパーソナルチェックをチェックリーダーにセッ
トし、ステップ102でMICRデータを読み取る。さ
らに、ステップ103で読み取ったデータをホストコン
ピュータに照会し、ステップ104でエンドースメント
印刷を行う。そして、ステップ105でチェック紙をプ
リンターから排出し、一連の処理を終了する。
【0047】図12に、チェック紙をセットする処理の
詳細な流れを示してある。まず、ステップ112で、ホ
ストコンピュータからのコマンドがMICRデータを読
み取るコマンドであるか否かを確認する。これらのコマ
ンドでない場合は、ステップ113でそのコマンドに対
応した処理を行う。
【0048】ローディングするコマンドか、MICRデ
ータを読み取るコマンドの場合は、ステップ114で、
図7に基づき説明したようにチェック用紙を送るモータ
ー20を時計方向の回転に切り換える。また、プリンタ
ーは、フォームストッパ44および第1の送りローラー
42をスタンバイ状態にする。
【0049】この挿入待ち状態において、ステップ11
5でオペレータがチェック紙を挿入する前にキャンセル
すると、ステップ116において、チェック紙の挿入待
ちを終了し、プリンター側は、紙送り用の動力伝達系切
り替え機構94をロール紙が取り扱える状態に切替えて
処理を終える。キャンセルはホストコンピュータから送
信されてくるチェック紙挿入待ちキャンセルを行うコマ
ンド、またはオペレータのスイッチ操作等により行われ
る。
【0050】オペレータがチェック紙を裏返してチェッ
クリーダー10に入れるとステップ117で紙検出器2
2によりチェック用紙有りが検出される。これによって
用紙セットが終了し、MICRデータの読み取りにかか
る。
【0051】図13にMICRデータを読み取る処理の
詳細な流れを示してある。まず、ステップ121では、
上述したように、一端、チェック用紙全体をフォアフィ
ードした後、バックフィードしてMICRデータを読み
取る。ステップ122において、読み取りはチェック紙
の大きさに基づいて、プリンターの制御側に予め設定さ
れた所定の長さの搬送が終了するまでか、チェック用紙
の文字波形が検出されなくなるまで行う。この際、ステ
ップ123において、文字波形が検出されたか否かを判
定し、文字波形が検出されずにステップ122が終了し
た場合は、ステップ127に移行し読み取りを終了す
る。文字波形が検出されないケースとして、チェック紙
の挿入方向(表裏)を間違えるケースがある。また、紙
検出器22にチェック紙の端は当たっているが挿入時に
チェック紙が傾いていたため、MICR文字が磁気ヘッ
ドの表面を通過しないケースがある。従って、文字波形
を検出できなかったことにより、ホストコンピュータ1
にエラーを返し、オペレータにチェック紙の再セットを
促すようにしても良い。
【0052】一方、ステップ123において文字波形が
検出されたら、そのまま読み取りを続け、ステップ12
6で文字波形の終端、例えば、3文字以上の空白スペー
スが検出されるとステップ127に移行する。ステップ
126で文字波形の終端が検出されない場合は、ステッ
プ125でチェック用紙の紙送り方向長さを最大とし
て、その長さ分を送ったらステップ127に移行し読み
取りを終了する。
【0053】読み取りが終了したら、ステップ127に
おいて、モーター20を停止する。読み取ったデータは
読み取りデータ解析手段71によって解析され、認識さ
れた文字はRAM77等に格納される。
【0054】図14に、認識された情報をホストコンピ
ュータ1に送信し、確認を待つ処理の流れを示してあ
る。ステップ131でMICRデータの解析結果をイン
タフェース75を介してホストコンピュータ1へ送信す
る。認識結果の送信が終了すると、ホストコンピュータ
は受信した認識結果から読み取りを行ったチェック紙が
有効であるのか、無効であるのかを判定する。この間、
装置側はその判定結果を受信するために待機状態とな
る。この待機中にステップ132において判定結果が送
信されてくる前にキャンセルが実行されると、以下のス
テップを実行せずにチェック用紙をチェックリーダーか
ら取り除くことができる。キャンセルはホストコンピュ
ータから送信されてくる判定結果の受信待ちをキャンセ
ルするコマンド、またはオペレータのスイッチ操作等に
より行われる。
【0055】ステップ133において判定結果を受信し
たら、ステップ134において判定結果が有効であるか
無効であるか確認する。読み込んだパーソナルチェック
が有効であったら、ステップ135でエンドースメント
印刷を行う。そのため、チェックリーダー10は、再度
チェック用紙をプリンター側に送り、プリンターは送ら
れてきたチェック用紙を印字位置までさらに送る。一
方、MICR文字によって識別されたデータが無効であ
ったら、ステップ135をパスし、そのままチェック用
紙がチェックリーダーから取り出せる状態となる。
【0056】このようにしてエンドースメント印刷を行
った後、チェック用紙はステップ136においてプリン
ター側から排出される。パーソナルチェック16の表書
きを行う場合は、上記にて排出されたパーソナルチェッ
ク16を表にして、再度、案内口4にセットすれば良
い。このとき、チェックリーダー10は不要なので、ア
ーム13を旋回させてプリンターの上方に上げておくこ
とができる。表書きの済んだパーソナルチェックは客先
がサインし、オペレータがそのサインを確認した後に保
管して一連の処理は終了する。
【0057】なお、上記にて説明した各ステップは、個
々のステップ毎にホストコンピュータからのコマンドを
受け取ってプリンターおよびチェックリーダーが実行し
ても良く、MICRデータの読み取り、あるいは印刷と
いった複数のステップを単位としてホストコンピュータ
からコマンドを受け取り、その後の個々のステップをプ
リンターあるいはチェックリーダーで管理しても良い。
あるいは、一連の処理を全てプリンター側で管理して、
MICRデータの確認のみをホストコンピュータ側で行
うことも可能である。このように、プリンターに本例の
チェックリーダーを装着しておくと、上記の一連の処理
を行うためにホストコンピュータにはインターフェイス
を1つ用意すれば良い。従って、ホストコンピュータ側
のインタフェースを有効に活用できる。さらに、本例の
チェックリーダーに、いったんチェック紙をセットすれ
ばMICRデータの読み取りからエンドースメント印刷
まで行われ、オペレータの処理は簡素化される。従っ
て、オペレータに処置を促すためにディスプレイ等に表
示によるガイダンス機能を削減できるので、ホストコン
ピュータあるいは本例の装置の制御プログラムの負荷を
低減できる。
【0058】また、上記のチェックリーダーは、紙経路
の一方の面に磁気ヘッドを設けてあるが、これと反対側
に磁気ヘッドを設けて良く、両方の面に磁気ヘッドを設
けてももちろん良い。さらに、チェックリーダーの制御
機構をプリンター側に設けず、チェックリーダー内で実
現してももちろん良く、タイミングを調整する信号や読
み取ったデータを受け渡すインターフェースでプリンタ
ーや、ホストマシンと接続しても良い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るチェ
ックリーダーは、プリンターに簡単に搭載できるように
ユニット化されており、プリンターの案内口に装着する
だけで、MICRデータの読み取り機能を付加できる。
従って、本発明のチェックリーダーと一体化したプリン
ター単体で、パーソナルチェックの読み取りからエンド
ースメント印刷までの一連の流れを連続して処理でき
る。これによって、オペレータがチェック用紙を複数の
装置に繰り返しローディングする手間を省き、ローディ
ングの不良になどに起因する印刷不良や、データの読み
取り不良といったトラブルを解消できる。従って、本発
明に係るチェックリーダーを搭載したプリンターを用い
てパーソナルチェックの処理を行うと、顧客一人あたり
に要する処理時間を短くでき、サービスの向上を図れ
る。
【0060】さらに、本発明に係るチェックリーダー
は、プリンターに搭載しても邪魔にならないようにコン
パクト化されており、POSなどの設置場所の限られた
情報処理装置に好適である。また、MICRデータの認
識率を高められるように、磁気ノイズからの防護機構や
チェック用紙の押さえ機構をコンパクトなハウジング内
に収納しており、読み取りミスが少なく、オペレータに
とっても使い易いチェックリーダーである。
【0061】特に、本発明のチェックリーダーは、既設
のプリンターにも簡単に外付けできるようになっている
ので、このチェックリーダーを用いて現在のPOSの機
能をアップできる。また、プリンターの機能アップ用の
オプションとしても適しており、ユーザーの要望にフレ
キシブルな対応を行うことができ、最適な機能を持った
プリンターを提供するためにも有益なチェックリーダー
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のチェックリーダーをプリンタ
ーに搭載した状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すチェックリーダーをプリンターに搭
載する様子を示す斜視図である。
【図3】図1に示すチェックリーダーを前方から見た図
(a)および後方から見た図(b)である。
【図4】図1に示すチェックリーダーを上方から見た図
であり、ハウジング内の構成を示すためにハウジングを
欠いて示してある。
【図5】図1に示すチェックリーダーの輪列の構成を示
す断面図である。
【図6】図1に示すチェックリーダーを上方に旋回させ
た状態を示す断面図である。
【図7】図1に示すチェックリーダーの紙経路と、プリ
ンターの紙経路の構成の概略を示す断面図である。
【図8】図1に示すチェックリーダーのモーターハウジ
ングの構造を説明する図である。
【図9】図1に示すチェックリーダーの機能ブロック図
である。
【図10】図1に示すチェックリーダーの制御ブロック
図である。
【図11】図1に示すチェックリーダーによってパーソ
ナルチェックを扱う際の処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図12】図11に示すフローチャートのうち、用紙を
セットする処理の流れを示す詳細なフローチャートであ
る。
【図13】図11に示すフローチャートのうち、MIC
Rデータを読み取る処理の流れを示す詳細なフローチャ
ートである。
【図14】図11に示すフローチャートのうち、読み取
ったデータを確認する処理の流れを示す詳細なフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1・・プリンター 4・・単票用紙の案内口 5・・プリンター本体 6・・排出口 10・・チェックリーダー 11・・案内テーブル 12・・ハウジング 13・・アーム 14・・ハウジングの下の隙間 15・・アームを固定するネジ 16・・単票用紙(パーソナルチェック) 17・・MICRデータ 20・・モーター 21・・磁気ヘッド 22、23・・紙検出器 24・・磁石 30・・輪列 31・・チェックリーダーの紙経路 32・・ローラーベルト 34、35・・輪列の系統 36・・揺動歯車 40・・プリンターの紙経路 43・・紙検出器 44・・フォームストッパー

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端から挿入されたチェック用紙を
    他方の端に導ける紙経路と、 前記チェック用紙の紙面の少なくともいずれかに面する
    ように前記紙経路に設置されたMICRデータ読み取り
    用の少なくとも1つの磁気ヘッドと、 前記紙経路に挿入された前記チェック用紙を少なくとも
    前記一方の端から他方の端に送る搬送手段と、 前記紙経路を、その他方の端がプリンターの単票用紙の
    案内口に挿入した状態で前記プリンターに固定できる取
    付手段とを有することを特徴とするプリンター搭載用の
    チェックリーダー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記取付手段によっ
    て、前記紙経路が前記案内口に対し抜き差し可能なよう
    に取り付けられていることを特徴とするプリンター搭載
    用のチェックリーダー。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記取付手段は、前
    記プリンターの側方に中心を持って前記紙経路を上下方
    向に旋回できるように取り付ける手段であることを特徴
    とするプリンター搭載用のチェックリーダー。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記搬送手段は、前
    記プリンターの印刷ヘッドへ前記チェック用紙を送る低
    速と、前記磁気ヘッドへ前記チェック用紙を送る高速と
    の少なくとも2つ搬送速度を備えていることを特徴とす
    るプリンター搭載用のチェックリーダー。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記搬送手段は、同
    一の前記チェック用紙を前記紙経路内で往復いずれの方
    向にも搬送可能であることを特徴とするプリンター搭載
    用のチェックリーダー。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記搬送手段は、前
    記紙経路の一方の端から他方の端に前記チェック用紙を
    低速で送れ、前記紙経路の他方の端から一方の端に前記
    チェック用紙を高速で送れることを特徴とするプリンタ
    ー搭載用のチェックリーダー。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記搬送手段の前記
    一方の端から他方の端に前記チェック用紙を送る速度
    は、前記プリンターの単票用紙の搬送速度の同じである
    ことを特徴とするプリンター搭載用のチェックリーダ
    ー。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記搬送手段は、前
    記紙経路内の前記磁気ヘッドと対向する位置に、前記チ
    ェック用紙を前記磁気ヘッドに向かって圧迫しながら搬
    送するローラーベルトを備えていることを特徴とするプ
    リンター搭載用のチェックリーダー。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記搬送手段は、駆
    動用のモーターと、このモーターを覆う強磁性材による
    シールド材とを備えていることを特徴とするプリンター
    搭載用のチェックリーダー。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記シールド材
    は、前記モーターを覆うように箱状になっており、この
    箱状の少なくとも角の部分は継ぎ目のない一体となった
    部材で形成されていることを特徴とするプリンター搭載
    用のチェックリーダー。
  11. 【請求項11】 請求項1において、前記磁気ヘッドの
    前方と対向する位置、および、この磁気ヘッドの後方の
    少なくともいずれかに強磁性材によるシールドを有する
    ことを特徴とするプリンター搭載用のチェックリーダ
    ー。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記磁気ヘッドの
    近傍にMICRデータを再磁化するための磁石を有し、
    さらに、少なくとも前記紙経路の前記磁石を配置した部
    分は樹脂によって構成されており、この磁石が前記チェ
    ック用紙の通過する面と反対側から前記紙経路に埋め込
    まれていることを特徴とするプリンター搭載用のチェッ
    クリーダー。
  13. 【請求項13】 一方の端から他方の端にチェック用紙
    を導ける紙経路と、前記チェック用紙の紙面の少なくと
    もいずれかに面するように前記紙経路に設置されたMI
    CRデータの読み取り用の少なくとも1つの磁気ヘッド
    とを有し、前記紙経路の他方の端がプリンターの単票用
    紙用の案内口に挿入した状態で固定できるプリンター搭
    載用のチェックリーダーの制御方法であって、 前記一方の端から他方の端に、少なくとも前記チェック
    用紙に記載されたMICRデータが前記磁気ヘッドの位
    置を通過するまで低速で送った後、前記チェック用紙を
    前記紙経路の前記他方の端から一方の端に高速で送り前
    記磁気ヘッドで前記MICRデータを読み取り、再び、
    前記チェック用紙を前記紙経路の一方の端から他方の端
    に低速で送ることを特徴とするプリンター搭載用のチェ
    ックリーダーの制御方法。
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