JP3461342B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3461342B2
JP3461342B2 JP2001158024A JP2001158024A JP3461342B2 JP 3461342 B2 JP3461342 B2 JP 3461342B2 JP 2001158024 A JP2001158024 A JP 2001158024A JP 2001158024 A JP2001158024 A JP 2001158024A JP 3461342 B2 JP3461342 B2 JP 3461342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写紙給紙方向に
沿って左右に振り分け配置された第1,第2の給紙手段
を備え、第2の給紙手段から給紙された転写紙を第1の
給紙手段の上部に配設された給紙搬送路を介して本体に
給送する給送手段を有する画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、通常の転写紙収容手段の他に大量
の転写紙を本体内に収納する給送手段を接続して、種々
の画像形成モードに応じて複数の給紙手段から転写紙を
給送して、大量の複写物を必要とするような画像形成に
も対応できるように構成された装置も製品化されてい
る。
【0003】この場合、特に、転写紙給紙方向に沿って
左右に振り分け配置された第1,第2の給紙手段を備
え、第2の給紙手段から給紙された転写紙を第1の給紙
手段の上部に配設された給紙搬送路を介して本体に給送
する給送手段を有する画像形成装置において、第2の給
送手段から給送した転写紙に画像形成を行っているとき
に本体ジャムが発生した場合、搬送路内で待機中の正常
な転写紙には何ら特別な制御を行っていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、上記従来の
画像形成装置では、給送装置の給紙搬送路の所定位置に
待機している正常な転写紙であっても、当該待機中の転
写紙をジャムと判別してしまい、画像形成を再開(リカ
バリ)するためには、本体内にジャムしている転写紙を
除去するだけでなく、給紙搬送路に待機している正常な
転写紙をも除去しなければならず、転写紙を無駄にする
ばかりでなく、ジャム解除処理負担が重いという問題点
があった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、転写紙給紙方向に沿って左右に振り分
け配置された第1及び第2の給紙手段を備え、第2の給
紙手段から給紙された転写紙を第1の給紙手段の上部に
配設された給紙搬送路を介して本体に給送する給送手段
を有する画像形成装置において、前記本体内の転写紙の
ジャムを検出した際に転写紙が前記給紙搬送路内にある
と判別した場合であっても、前記給紙搬送路内の転写紙
はジャムと判別しないことにより、第2の給紙手段から
給送した転写紙に画像形成を行っているときに本体ジャ
ムが発生しても、給紙搬送路中で待機中の正常な転写紙
を除去することなく、本体内でジャムしている転写紙の
みを除去するだけで、給紙搬送路内で待機中の正常な転
写紙を用いて画像形成を再開することができる画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、転写紙給紙方向に沿って左右に振り分け配置された
第1及び第2の給紙手段(図1に示す右デッキ125,
左デッキ126)を備え、第2の給紙手段(図1に示す
左デッキ126)から給紙された転写紙を第1の給紙手
段(図1に示す右デッキ125)の上部に配設された給
紙搬送路を介して本体に給送する給送手段を有する画像
形成装置において、前記給紙搬送路に転写紙があるか否
か判別する転写紙判別手段(図1に示すセンサ362)
と、前記本体内の転写紙のジャムを検出した際に前記転
写紙判別手段により転写紙が前記給紙搬送路にあると判
別した場合、前記給紙搬送路中の転写紙はジャムと判別
しないジャム判別手段(図3に示すマイクロコンピュー
タQ1)とを具備したことを特徴とする。
【0007】本発明に係る第2の発明は、前記本体内の
転写紙のジャムを検出した際にジャム状態を記憶する不
揮発性の記憶手段(図1に示すコントローラ部CONT
内の不揮発性メモリ)を有することを特徴とする。
【0008】本発明に係る第3の発明は、前記ジャム判
別手段が前記給紙搬送路中の転写紙はジャムと判別しな
い場合、前記本体にジャムがあることを表示する表示手
段(図3に示すマイクロコンピュータQ1が図2に示す
操作パネル上の表示部に表示制御する,図14に示すス
テップ(1)〜(3))を有することを特徴とする。
【0009】本発明に係る第4の発明は、前記転写紙判
別手段は、前記給紙搬送路中の待機位置に転写紙がある
か否か判別し、前記ジャム判別手段は、前記本体内の転
写紙のジャムを検出した際に前記転写紙判別手段により
転写紙が前記給紙搬送路中の前記待機位置にあると判別
した場合、前記待機位置の転写紙はジャムと判別しない
(図14に示すステップ(8)の判定で「YES」→
(10))ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
す画像形成装置の構成を説明する断面図である。なお、
本実施形態における駆動系は、給紙部,搬送部,感光
体,定着部を駆動するためのメイン駆動系と、光学系を
駆動するための光学駆動系と、倍率を変化させるための
ズームレンズを駆動するためのレンズ駆動系と、カセッ
トデッキの給紙部,搬送部,リフタ部を駆動するための
デッキ駆動系に分離されている。
【0011】メイン駆動源とデッキ駆動源にはDCモー
タ(メイン駆動モータ)25とDCモータ(デッキ駆動
モータ)325、光学駆動源(画像を読み取るための機
構を含む)とレンズ駆動系(画像形成倍率を変化させる
ための機構を含む)にはステッピングモータ26,27
を採用している。CONTはコントローラ部で、後述す
るマイクロコンピュータQ1,拡張IC部Q2,スタテ
ィックRAMQ3および電源オフ後もスタティックRA
MQ3の記憶内容を保持しておくために電力を供給する
バッテリBAT等を含む駆動回路を備えている。なお、
マイクロコンピュータQ1の拡張IC部Q2により励磁
駆動方式が選択的に指定されると、ステッピングモータ
26の各相A,B,C,D,Eに印加する相励磁信号を
出力する。
【0012】給紙方式は、カセット123,124およ
び右デッキ125,左デッキ126からの給紙と手差し
給紙部127からの給紙が選択できる。カセット12
3,124から給紙する場合、カセット123,124
に収納された転写紙サイズを検知するスイッチ群13
1,132とカセット123,124内の転写紙の有無
を検知するスイッチ137,138により状態が管理さ
れており、上記スイッチで異常を検出した場合に、後述
する表示部に表示する。117,118は給紙ローラで
ある。
【0013】右デッキ125,左デッキ126から給紙
の場合、右デッキ125,左デッキ126の有無を検知
するスイッチおよび右デッキ125,左デッキ126の
サイズを指定するスイッチ群(図示しない)と右デッキ
125,左デッキ126内の転写紙の有無を検知するス
イッチおよび右リフタ,左リフタの位置を検出するため
のリフタリミットスイッチにより状態が管理されてい
る。なお、上記スイッチで異常を検出した場合に、後述
する表示部にその旨を表示する。
【0014】一方、手差し給紙の場合、手差し給紙部1
27の状態を検知するスイッチによって状態を管理し、
異常を検出すると後述する表示部に表示する。
【0015】感光体12は図面に向かって時計回り方向
に回転する際に、一次帯電器13によって表面が一様に
帯電され、後述する感光位置において画像が感光されて
静電潜像が形成され、当該静電潜像が現像ユニット15
にて現像され、転写ユニット部14で給紙部より送られ
てきた転写紙に画像を転写する。転写後の感光体12は
クリーニングユニット38によって残留トナーが取り除
かれ、また、前露光ランプ16により残留電位が除電さ
れ、再び画像形成が行われるというプロセスが繰り返さ
れる。
【0016】画像が転写された転写紙は搬送ユニット2
0の搬送ベルト上にのって、定着ユニット21に送られ
る。定着ユニット21は、定着ローラ35,加圧ローラ
44の2個のローラから構成されている。ヒータにはハ
ロゲンヒータ43を採用している。また、定着ローラ3
5には、温度検出素子(サーミスタ)41が取り付けて
あり、温度検出素子41は、直接定着ローラ35の表面
に接触させてある。定着ローラ35は、あらかじめ定め
られた圧力で加圧ローラ44に加圧している。
【0017】定着ユニット21を通過した紙は、排紙ロ
ーラ22によって定着ユニット21から排出され、排紙
トレイ39上に納められる。また、センサ34は、転写
紙が定着ユニット21を正常に通過したか否か検知する
センサである。
【0018】光学駆動系の駆動源は、前述したようにス
テッピングモータ26であり、露光ランプ4および第1
ミラー5,第2ミラー6,第3ミラー7で構成されるユ
ニットを駆動している。また、レンズ駆動系の駆動源
は、ステッピングモータ27であり、ズームレンズ8を
構成するユニットを駆動している。
【0019】本実施形態の光学駆動部のステッピングモ
ータ26によってランプ系4〜7の速度制御による多段
階の倍率選択機能、また、原稿ガラス面3に置かれた原
稿の反射光を検知する光センサ40によって自動的に濃
度選択を行う機能,外部装置(図示しない)との接続に
よる(通信手段を有する)画像形成倍率の自動選択機能
およびレンズ駆動部のステッピングモータ27によって
ズームレンズ8の位置制御、また、万一紙詰り等の異常
が発生した時の各種状態、例えば残り枚数,倍率値,異
常情報等をスタティックRAMQ3に記憶するメモリバ
ックアップ機能、さらにはステッピングモータ26によ
って露光ランプ4の位置を制御することによるページ連
写機能、また、さらには現像ユニット15を交換するこ
とにより複数の色画像が形成可能で、現像ッユニット1
5の交換を検知するスイッチ36を設けることにより、
この状態によって制御を切り換える機能等を有してい
る。
【0020】本装置の電源コード(図示しない)は、所
定の電源コンセントに接続される。本体上部手前側に
は、例えば図2に示す操作パネルが配設されており、電
源スイッチ51の1側を押下すると、本装置に電源が供
給され、電源表示ランプ52が点灯表示される。電源投
入時、操作パネルの表示を標準モードとして、以下の内
容を表示する。すなわち枚数表示器59は「1」を表示
し、倍率表示器67は等倍(100%)を表示し、自動
濃度調整表示器76は「A」を表示する。
【0021】また、コピースタートキー56の表示部
は、電源投入時の初期設定(レンズを等倍位置に移動さ
せる等)の時、およびコピー中に赤色表示となってお
り、通常緑色表示で画像形成動作可能であることを示
す。なお、定着ユニット21の温調温度は、現像ユニッ
ト15の種類によって異なり、現像ユニット15に設け
たスイッチ36により現像ユニット15の種類を判別し
て設定温度を切り換える。
【0022】次に、図1,図2を参照しながら給送装置
の構造について詳述する。
【0023】右デッキ125および左デッキ126から
の転写紙給送による画像形成が選択されて、コピースタ
ートキー56が押下されると、デッキ内用紙サイズ指定
スイッチ(図示しない)の入力信号による転写紙サイズ
データ,置数キー54によって設定される枚数データ,
倍率選択キー61,62,64,65,66による倍率
データ、その他各種のモード選択手段によるデータに基
づいて画像形成動作がスタートする。
【0024】コピースタートキー56を受け付けると、
表示は緑色から赤色に切り換わり、置数キー54,倍率
選択キー61,62,64,65,66等のモード切換
えキーは入力禁止される。メイン駆動モータ25および
デッキ駆動モータ325が回転を開始し、本体レジスト
ローラ18,感光体12,搬送ユニット20,定着ユニ
ット21等へ駆動力が伝達される。縦搬送第1ローラ2
11,縦搬送第2ローラ212は縦搬送第1クラッチ,
縦搬送第2クラッチ(図示しない)によってメイン駆動
モータ25からの駆動力が伝達される。右デッキ125
から本体への給紙動作を図4〜図6を参照しながら説明
する。
【0025】図4〜図6は、図1に示した右デッキから
の転写紙給送動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【0026】右デッキ125からの給紙の場合、メイン
駆動モータ25およびデッキ駆動モータ325の回転開
始から、所定時間Xsec 後に右デッキ給紙クラッチ(図
示しない)が動作し、それに伴って右デッキ給紙ローラ
201と右デッキ給紙送りローラ203が回転し、右デ
ッキ125内の転写紙をデッキレジストローラ205方
向に送り出す。
【0027】右デッキ給紙ローラ201は右デッキ給紙
送りローラピックアップソレノイド(図示しない)によ
って上下するもので、ピックアップ中は、デッキ最上部
用紙よりも離れた上の位置に上昇し、給紙動作をしなく
なる。また、右デッキ給紙送りローラピックアップソレ
ノイドのピックアップが解除されると、右デッキ給紙ロ
ーラ201は最上部用紙上まで降下し、右デッキ給紙ロ
ーラ201の回転による給紙を可能にしている。
【0028】右デッキ給紙ローラピックアップソレノイ
ドは、右デッキ給紙送りローラ203まで、転写紙が到
達すると、右デッキ給紙ローラ201をピックアップ
し、次の用紙の給紙までの時間、用紙から離れて待機し
ている。右デッキ給紙ローラピックアップ解除時間およ
び右デッキ給紙送りローラ203の転写紙送り量はデッ
キ内用紙サイズデータによって制御される。つまり、転
写紙が所定値より大きい場合、ピックアップ解除時間お
よび送り量を多くする。
【0029】転写紙がデッキレジストローラ205に達
したことをデッキレジ前センサ(センサ)361が検知
すると、デッキレジストローラ205が駆動され、本体
縦搬送第2ローラ212へと用紙が受け渡される。左デ
ッキ126から本体への給紙動作を図7〜図9を参照し
ながら説明する。
【0030】図7〜図9は、図1に示した左デッキから
の転写紙給送動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【0031】左デッキ126からの給紙の場合、メイン
駆動モータ25およびデッキ駆動モータ325の回転開
始と同時に左デッキクラッチ(図示しない)が動作し、
それに伴って左デッキ給紙ローラ202と左デッキ給紙
送りローラ204が回転し、左デッキ126内の転写紙
をデッキ搬送第2ローラ(デッキローラ)207,デッ
キ搬送第1ローラ(デッキローラ)206へと送り出
す。左デッキ給紙ローラ202も右デッキ同様、左デッ
キ給紙送りローラピックアップソレノイド(図示しな
い)により給紙のタイミングに応じて上下動するもので
ある。
【0032】左デッキ給紙ローラピックアップ解除時間
および左デッキ給紙送りローラ204の転写紙送り量も
右デッキ同様、デッキ内用紙サイズデータによって制御
される。つまり、転写紙が所定値より大きい場合、ピッ
クアップ解除時間および送り量を多くする。また、デッ
キ搬送第1ローラ206とデッキ搬送第2ローラ207
はデッキ搬送クラッチ(図示しない)によって同一駆動
源で駆動されており、左デッキ給紙ローラ202および
左デッキ給紙送りローラ204が駆動と同時に駆動開始
される。そして、2つのデッキ搬送ローラ206,20
7は転写紙がデッキ搬送路待機ポジション(あらかじめ
定められている)に到達するまで回転する。転写紙が待
機ポジションに到達するまでの時間は、転写紙がデッキ
搬送路センサ(センサ)362を通過してから計時して
決めている。待機ポジションであらかじめ定められた時
間待機すると、再びデッキ搬送ローラ206,207の
駆動が開始され、デッキレジストローラ205へと転写
紙が受け渡される。
【0033】転写紙がデッキレジストローラ205に到
達したことをデッキレジ前センサ361が検知すると、
デッキレジストローラ205が駆動され、本体縦搬送第
2ローラ212へと用紙が受け渡される。
【0034】デッキ給紙ローラによって給紙が繰り返さ
れると、デッキ内の用紙最上部位置が下がってくるの
で、基準位置に戻すためリフタで持ち上げる動作が必要
となる。
【0035】以下、図10,図11を参照しながら基準
位置に戻すためリフタで持ち上げる動作について説明す
る。
【0036】図10は、図1に示した左右デッキのリフ
タ機構を説明する要部斜視図である。
【0037】この図に示されるように、リフタ位置検知
にフォトインタラプタ601を用いており、デッキ内最
上部用紙位置が変わることによるフォトインタラプタの
信号に基づいてリフトアップ動作を行っている。デッキ
内用紙が減ってきて最上部用紙位置が降下し、フォトイ
ンタラプタ601の信号が変化すると、デッキ駆動モー
タ325からの駆動力がリフタクラッチによってリフタ
に伝達され、フォトインタラプタからの信号が元に戻る
までリフトアップ動作が行われる。602は紙サイズ検
知器、603は紙有無センサである。
【0038】なお、リフトアップ動作は、図11のタイ
ミングチャートに示すように、デッキ駆動モータの負荷
を軽くするための右デッキ,左デッキ両方同時に行わな
いように制御を行っている。
【0039】転写紙が縦搬送路を送られてレジストロー
ラ19に到達するまでの所定のタイミングにおいて、露
光ユニット(4〜7)の原稿走査開始が許可される。こ
の時、露光ランプはホームポジションセンサ(HPセン
サ)29によって検知される位置にある。さらに、詳述
すれば、初期動作時ないしコピー動作の後進時におい
て、HPセンサ29を検知した位置から、その時点での
選択倍率に応じた距離だけ後進した位置で停止してい
る。
【0040】原稿走査の開始により、光学系駆動源であ
るステッピングモータ26は、露光ユニット(4〜7)
が前進する方向(右方向)に、選択された倍率値に応じ
た駆動パルスレートに到達するまで、パルスレートは漸
増する(スローアップ制御と呼ぶ)。つまり、移動速度
は徐々に加速され、目標速度に到達することになる。特
に、図示しない本装置のパルスモータ駆動回路は、定電
流制御方式を採用し、かつ駆動電流値を複数段階(本実
施形態では2段階)に切り換え可能な構成(図3に示す
ように光学駆動用パルスモータ制御信号のうち、制御信
号PB4により選択)となっている。
【0041】一般に、パルスモータの特性は、高パルス
レートになるに従いプルイントトルクは低下して行く。
このため、定電流設定値を切り換える手段を設け、必要
に応じて電流値を切り換える。本実施形態では、移動開
始から比較的低パルスレートの間は、設定電流を下げて
おき、速度が所定値を越える時点から設定電流値を上げ
るように制御し、目標速度に到達した後、所定時間の経
過により再び設定電流値を下げるように制御している。
これにより、主にパルスモータの騒音,昇温および脱調
現象の防止を図っている。
【0042】なお、本実施形態では、図1に示したデッ
キ搬送路内の転写紙有無を検知するセンサ362の検知
信号と、右デッキ内転写紙サイズ検知センサS12,左
デッキ内転写紙サイズ検知センサS11からの転写紙サ
イズ情報を、図3に示したマイクロコンピュータQ1が
読み込んで演算を行う。
【0043】また、マイクロコンピュータQ1内のメモ
リには、搬送路内で待機している転写紙のサイズが記憶
されており、左デッキ126の転写紙サイズが変更にな
ったとき、搬送路内転写紙のサイズと比較できるように
構成されている。さらに、本実施形態では、右デッキ1
25と左デッキ126の転写紙サイズを自動判断する構
成としているが、転写紙サイズをマニュアル的にディッ
プスイッチや、操作部からの入力によって切り換える構
成であっても、本発明を適用できることは言うまでもな
い。
【0044】このように構成された第1の画像形成装置
においては、画像形成動作待機中における第2の給紙紙
検出手段(紙センサS1)の検出結果,転写紙検出手段
(センサ362)の検出結果,第2のサイズ検出手段
(サイズセンサS11)とに基づいて制御手段(コント
ローラ部CONTのマイクロコンピュータQ1)が画像
形成開始指示時の転写紙給送および画像形成を制御する
ので、第2の給紙手段(左デッキ126)の転写紙が切
れ、かつ第2の給紙手段より既に紙搬送路中に転写紙を
給紙して停止している場合に、既に給送された転写紙サ
イズと第2の給紙手段に補給収納された転写紙サイズの
異同があるかないかに応じて停止中の転写紙をジャムと
せずに継続して給紙させることを可能とする。
【0045】また、制御手段は、連続コピーモード指定
中に、第2の給紙紙検出手段が転写紙切れ状態を検出
し、かつ、転写紙検出手段が給紙搬送路上に転写紙有り
を検出した場合に、画像形成動作を停止し、第2の給紙
手段内転写紙切れ状態を表示するので、第2の給紙手段
から給紙して転写紙が給紙搬送路上に停止している時点
における第2の給紙段の転写紙切れを確実に報知するこ
とを可能とする。
【0046】さらに、制御手段は、連続コピーモード指
定中に、第2の給紙手段からの給紙の場合、給紙搬送路
上の転写紙に対する画像形成を終了後、第2の給紙手段
内転写紙切れ状態を表示するので、給紙搬送路上に第2
の給紙手段から給送された転写紙を滞留していない状態
で、第2の給紙手段の転写紙切れを報知することを可能
とする。
【0047】また、制御手段は、転写紙検出手段が給紙
搬送路上に転写紙有りを検出し、かつ、第2のサイズ検
出手段が検出する転写紙サイズの変更を検出し、第2の
給紙手段内の転写紙サイズと給紙搬送路上の転写紙サイ
ズとが異なる場合に、画像形成開始指示入力に従って給
紙搬送路上に停止する転写紙の除去を催促する旨を表示
するので、補給された転写紙サイズと滞留する転写紙サ
イズが同一サイズの場合には滞留する転写紙を解除する
ことなく画像形成を継続することを可能とする。
【0048】さらに、制御手段は、画像形成開始指示入
力に従って給紙搬送路上に停止する転写紙の除去を催促
する旨の表示後、画像形成開始指示入力に従って給紙搬
送路上の転写紙を本体給紙搬送路を介して機外に白紙排
紙するので、給紙搬送路上の転写紙をマニュアル解除さ
れない場合には、画像形成停止直前に当該画像形成停止
要因を明確に報知した後、当該転写紙を機外に自動白紙
排紙することが可能となる。
【0049】また、画像形成開始指示入力に従って給紙
搬送路上に停止する転写紙の白紙排紙を催促表示し、画
像形成を一時停止するので、滞留する転写紙のマニュア
ル解除が可能となる。
【0050】さらに、画像形成一時停止後の画像形成開
始指示入力に従って給紙搬送路上の転写紙を本体給紙搬
送路を介して機外に白紙排紙するので、速やかに転写紙
を機外に排出することを可能とする。
【0051】また、制御手段は、転写紙検出手段が給紙
搬送路上に転写紙有りを検出し、かつ、第2のサイズ検
出手段が検出する転写紙サイズの変更を検出し、第2の
給紙手段内の転写紙サイズと給紙搬送路上の転写紙サイ
ズとが異なる場合で、さらに給紙搬送路上の転写紙サイ
ズと指定中の単一コピーモードの転写紙サイズとが同一
の場合は、給紙搬送路上の転写紙に画像形成を実行し
て、待機モードとするので、滞留する転写紙を解除する
ことなく、給送して支障なく画像形成を完了することを
可能とする。
【0052】第2の画像形成装置においては、ジャム検
出手段(レジ前センサ33,センサ34等)が本体給紙
搬送路中における転写紙のジャムを検出した際に、転写
紙検出手段(センサ362)が検出した給送装置より給
紙された転写紙の停止位置情報を記憶手段(SRAMQ
3)に記憶し、当該記憶した転写紙検出手段の検出結果
に基づいて判別手段(コントローラ部CONT)がジャ
ム処理後の給送装置内の転写紙のジャム状態を判別する
ので、本体内のジャム発生時点における給送装置内の転
写紙の停止状態に起因したジャムを確実に認識すること
が可能となる。
【0053】また、判別手段は、ジャム検出手段が本体
給紙搬送路中における転写紙のジャムを検出した際に、
転写紙が給送装置内のあらかじめ決められた所定の待機
位置に滞留している場合は、給送装置内の転写紙を非ジ
ャム状態と判別するので、滞留する転写紙を解除するこ
となく継続して給送可能となる。
【0054】さらに、判別手段は、ジャム検出手段が本
体給紙搬送路中における転写紙のジャムを検出した際
に、転写紙が給送装置内のあらかじめ決められた所定の
待機位置以外の位置に滞留している場合は、前記給送装
置内の転写紙をジャム状態と判別して、ジャム解除を催
促表示するので、前記給送装置内に滞留する転写紙を画
像形成開始前に解除させることを可能とする。
【0055】また、判別手段は、ジャム検出手段が本体
給紙搬送路中における転写紙のジャム解除後の転写紙検
出手段の転写紙検出状態に基づいてジャム状態を判別す
るので、本体ジャム発生に伴って電源がオフ状態となっ
ても、再度電源がオンとなった時点で給送装置内に滞留
する転写紙のジャム有無状態を検出することが可能とな
る。
【0056】さらに、判別手段は、ジャム検出手段が本
体給紙搬送路中における転写紙のジャム解除後、転写紙
検出手段が転写紙を検出しない場合は、非ジャム状態と
判別するので、本体ジャム発生時において、給送装置内
に転写紙が滞留していない場合は、本体ジャム復帰後の
非転写紙検出状態を正常な状態として判別することが可
能となる。
【0057】第3の画像形成装置においては、ジャム検
出手段(レジ前センサ33,センサ34等)が本体給紙
搬送路中における転写紙のジャムを検出した際に、記憶
手段(SRAMQ3)に記憶した転写紙検出手段の検出
結果に基づいて制御手段がジャム処理後の給送装置内の
転写紙を本体給紙搬送路を介して機外に白紙排紙するの
で、本体ジャム復帰後、給送装置から転写紙が滞留して
いれば、必ず機外に転写紙を排紙することを可能とす
る。
【0058】第4の画像形成装置においては、ジャム検
出手段(レジ前センサ33,センサ34等)が本体給紙
搬送路中における転写紙のジャムを検出した際に、給送
装置内の転写紙をジャム発生時から第1,第2の制御手
段(コントローラ部CONTのマイクロコンピュータQ
1の機能処理による)が後述するフローチャートに従っ
て第1または第2の所定時間搬送を継続した後、画像形
成シーケンスを停止するので、本体ジャム検出後、第1
の給紙手段または第2の給紙手段から給紙した転写紙を
所定の待機位置まで搬送して停止させることを可能とす
る。
【0059】また、第1の制御手段は、ジャム検出手段
が本体給紙搬送路中における転写紙のジャムを検出した
際に、第2の給紙手段から給紙された転写紙をタイミン
グローラに突き当て形成するループ形成状態に基づいて
タイミングローラの停止およびコピーシーケンス停止の
タイミングを制御するので、本体ジャム復帰後、第2の
給紙手段から給送された転写紙を正確なタイミングで給
送開始可能とする。
【0060】さらに、第1の制御手段は、ジャム検出手
段が本体給紙搬送路中における転写紙のジャムを検出し
た際に、第2の給紙手段から給紙された転写紙をタイミ
ングローラに突き当て形成するループ形成後は、ジャム
発生からループ形成時間分、タイミングローラの駆動を
継続してからコピーシーケンスを停止させるので、本体
ジャム復帰後、第2の給紙手段から給送された転写紙の
ループを取り除いた平面状態で転写紙を保持させること
を可能とする。
【0061】また、第1の制御手段は、ジャム検出手段
が本体給紙搬送路中における転写紙のジャムを検出した
際に、第2の給紙手段から給紙された転写紙をタイミン
グローラに突き当て形成するループ形成前は、ジャム発
生から前記タイミングローラへの到達時間および到達後
のループ形成時間分、タイミングローラの駆動を継続し
てからコピーシーケンスを停止させるので、本体ジャム
復帰後、第2の給紙手段から斜行状態を取り除かれた転
写紙を正確なタイミングで給送開始可能とする。
【0062】さらに、第2の制御手段(コントローラ部
CONTのマイクロコンピュータQ1の機能処理によ
る)は、ジャム検出手段が本体給紙搬送路中における転
写紙のジャムを検出した際に、第1の給紙手段から給紙
された転写紙を給送装置内の所定待機位置まで給送した
後、コピーシーケンスを停止させるので、本体ジャム復
帰後、第1の給紙手段から給送されて滞留した転写紙を
正確なタイミングで給紙可能とする。
【0063】第5の画像形成装置においては、ジャム検
出手段(レジ前センサ33,センサ34等)が本体給紙
搬送路中における転写紙のジャムを検出した際に、帰還
制御手段(コントローラ部CONTのマイクロコンピュ
ータQ1の機能処理による)が第1および第2の給送駆
動源の逆転駆動を制御して給送装置より給紙された転写
紙を第1または第2の給紙手段に帰還搬送するので、本
体ジャム発生時点で、給送装置内に給送された転写紙が
滞留しても、本体ジャム復帰後における転写紙の給紙開
始位置を第1または第2の給紙手段とすることを可能と
する。
【0064】図12は本発明に係る画像形成装置におけ
るデッキ給送制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。なお、(1)〜(20)は各ステップを示す。ま
た、本制御は、基本的に左デッキから優先的に給紙を行
う場合のもので、自動転写紙選択によって右デッキサイ
ズの転写紙が選択された場合は、制御手順が異なる場合
がある。
【0065】上述したように給送装置の搬送路内に左デ
ッキ126から給紙された転写紙が待機した状態でスタ
ンバイしている状態で、左デッキ126の転写紙サイズ
が変更されると、搬送路内転写紙と左デッキ内転写紙の
サイズが異なる。
【0066】そこで、先ず、左デッキ126の転写紙が
搬送路内の転写紙と異なったかどうかを判断し(1)、
YESならばコピーモードが連続コピーか単一コピーか
どうかを判断し(2)、YESならば搬送路内転写紙と
左デッキ126内転写紙のサイズが異なり、コピー終了
時に不揃のサイズのコピーができてしまうため、コピー
スタートキー56が押下されるのを待機し(3)、コピ
ースタートキー56が押下されたら、搬送路内転写紙の
み白紙排出する旨の警告表示を行う(4)。なお、本実
施形態では、白紙排出の警告を表示する場合について説
明したが、搬送路内転写紙を取り除くように表示を行う
ように制御しても良い。
【0067】次いで、再度コピースタートキー56が押
下されるのを待機し(5)、コピースタートキー56が
押下されたら、強制的に白紙を排出させるモードを設定
し(6)、白紙を機外に排出させる。
【0068】一方、ステップ(5)でNOの場合は、警
告中に搬送路内の転写紙が取り除かれたかどうかを判断
し(7)、NOならばステップ(5)に戻り、YESな
らば警告を解除し、通常の左デッキ126から給紙を行
う(8)。
【0069】一方、ステップ(2)の判定でNO(単一
コピー)ならば、選択された転写紙のサイズが左デッキ
に収容される転写紙のサイズと同一サイズかどうかを判
定し(9)、YESならば、左デッキサイズの転写紙に
コピーを行う場合、搬送路内のサイズの異なった転写紙
が障害となってしまうため、上記同様にステップ(3)
以降の処理を実行する。
【0070】一方、ステップ(9)の判定でNOの場
合、すなわち選択された転写紙のサイズが左デッキのサ
イズとは異なった場合、選択された転写紙は右デッキサ
イズかどうかを判定し(10)、YESならば左デッキ
内転写紙および搬送路内転写紙に関係なく右デッキ給紙
を行い(11)、NOならば(コピーに使用される転写
紙が右デッキ125から内転写紙ともサイズが異なる場
合)、搬送路内に滞留する転写紙のサイズと同一サイズ
かどうかを判定し(12)、YESならば単一コピーな
ので、搬送路内転写紙1枚分にコピーしてシーケンスを
実行し(14)、スタンバイモードに入る。
【0071】一方、ステップ(12)の判定でNOの場
合は、適正サイズ転写紙がないと判断し、適正サイズ転
写紙無しの表示を行う(13)。
【0072】一方、ステップ(1)の判定でNOの場
合、すなわち左デッキの転写紙サイズが変更されない場
合(搬送路内転写紙が左デッキ内転写紙のサイズが同じ
場合)、搬送路内転写紙が左デッキからの最終紙かどう
かを判断し(15)、YESの場合はコピースタートキ
ー56が押下されるのを待機し(17)、YESならば
搬送路内転写紙に画像形成を行った後(18)、コピー
シーケンスを終了し(19)、左デッキ紙無しを表示す
る(20)。
【0073】一方、ステップ(15)の判断でNOの場
合は、通常のコピーシーケンスを実行して(16)、処
理を終了する。
【0074】なお、上記実施形態では、マイクロコンピ
ュータQ1が搬送路内に滞留する転写紙サイズと左右デ
ッキの転写紙サイズの異同をソフト的に判定処理する構
成の場合について説明したが、図13に示すように論理
回路で構成することも可能である。
【0075】図13は、図1に示した左右デッキの転写
紙と滞留する転写紙サイズとを判定する論理回路ブロッ
ク図である。なお、デッキ内転写紙サイズデータは、デ
ッキ内に積載できる転写紙の種類に応じてビット数が決
定されるが、本実施形態では説明上、4種類の転写紙
(A4,A5,B5,B6)がデッキに積載可能な場合
を想定し、上記ビット数を「2」とし、各サイズに対応
する2ビットのデータを、A4(「00」),A5
(「01」),B5(「10」),B6(「11」)の
ように割り当てている。さらに、転写紙サイズ情報は、
ラッチ801において、搬送路内転写紙を検知するセン
サ361が紙有りを検知している間保持される。 ラッ
チ801で保持された情報と、タイマ364からのビッ
ト情報が異なる場合は、コンパレータ802からLレベ
ルがセレクタSELに出力され、ラッチ801で保持さ
れた情報と、タイマ364からの情報が一致した場合に
は、HレベルがセレクタSELに出力される。
【0076】この状態で、コピースタートキー56が押
下された際に、上記左デッキ126内の転写紙と搬送路
内転写紙のサイズが異なった時点で、すぐに警告表示を
行う。また、1枚だけのコピーで、搬送路内の転写紙の
サイズにコピーする場合は、コンパレータ802の信号
と、ラッチ801からの信号,転写紙サイズ検知用のセ
ンサS12からの信号およびコピー枚数設定から判断
し、1枚コピーが終了した時点で警告(ALARM)を
出力する。すなわち、コンパレータ802の出力がLレ
ベルの場合は、転写紙搬送路内のセンサ362の信号が
Lレベルの場合は、転写紙搬送路内のセンサ362の信
号がLレベルからHレベルに変わった時点で画像形成動
作を終了し、その旨を表示部に表示する。
【0077】一方、転写紙サイズが変更された左デッキ
126から給紙を行う場合は、ラッチ801の信号と転
写紙サイズ検知用のセンサS12からの信号および転写
紙サイズ検知用のセンサS12の信号から1枚だけ白紙
排出する動作を行う。
【0078】以下、図4,図7に示したタイミングチャ
ートを参照しながら本発明に係る画像形成装置における
滞留転写紙処理動作について詳述する。
【0079】連続コピーの時、例えば右デッキから給紙
した場合、図4に示すタイミングtj時に、ジャムで給
紙,搬送シーケンスがストップすると、右デッキ給紙紙
送りローラ203から出たところで、右デッキ給紙送り
ローラ203に転写紙が挟まれた状態となって転写紙が
停止している場合がある。この状態でデッキ右ドアを開
けても転写紙に手が届かない場合がある。
【0080】また、左デッキ126からの給紙の場合、
図7に示したタイミングtk時にジャムすると、右デッ
キ給紙と同様に転写紙は、左デッキ給紙送りローラ20
4とデッキ搬送第2ローラ207の両方に噛まれた状態
で停止している。また、図7に示したタイミングtl時
にジャムすると、転写紙はデッキ搬送第1ローラ206
とデッキレジストローラ205の両方に噛まれた状態で
停止している。さらに、デッキ搬送ローラ206,20
7により受け渡された転写紙が所定の待機ポジションに
停止している場合は、本体ジャム処理の際、そのままデ
ッキ内に滞留させたままとしている。
【0081】本実施形態ではこのように左デッキ126
からデッキ搬送路に受け渡された用紙が本体ジャムの際
どの位置に停止しているかを、図3に示したスタティッ
クRAMQ3に以下のように記憶させるように制御を行
っている。
【0082】本体ジャムのタイミングと左デッキ給紙送
りローラ204,デッキ搬送ローラ206,207の駆
動時間からデッキ搬送路内の用紙位置が、所定の待機ポ
ジションに止まっているかどうかを判断する。
【0083】通常のシーケンスでは、左デッキ126か
ら給紙された転写紙は、デッキ搬送路内待機ポジション
に一旦停止して、デッキレジストローラ205に送るた
めには、一定時間は待機ポジションに停止することにな
る。
【0084】すなわち、この一定時間内に本体がジャム
した場合、デッキ搬送路内転写紙は、所定の待機ポジシ
ョンに停止している。
【0085】このように、デッキ搬送路内の用紙が所定
の待機ポジションに置かれるタイミングでの本体ジャム
ではデッキ搬送路内に取り残された転写紙はジャムと判
断されない。
【0086】従って、図3に示したスタティックRAM
Q3はデッキ搬送路内の転写紙が所定の待機ポジション
に停止していることを記憶し、本体ジャム処理で電源が
オフからオンに切り換わった後、デッキ内残留紙(デッ
キ搬送部内の転写紙)から給送するものとする。
【0087】上記制御はデッキ搬送路内の転写紙が所定
の待機ポジションにある場合のものであるが、所定の待
機ポジションにない場合には、以下のように制御を行っ
ている。
【0088】すなわち、左デッキ126から給紙を行っ
た場合に、給紙された転写紙が、待機ポジションに到達
するまで、あるいは到達して待機中の本体ジャムについ
ては上述の通りであるが、待機ポジションから外れた位
置で停止してしまった場合、あるいはデッキ搬送路内に
前の転写紙が残っていて給紙された転写紙が所定の待機
ポジションまでたどり着けなかった場合について、以下
詳述する。
【0089】本体側ジャムのタイミングと、左デッキ給
紙送りローラ204,デッキ搬送ローラ206,207
の駆動時間,デッキ搬送部センサ362の検知信号から
デッキ搬送部内転写紙の位置を算出し、スタティックR
AMQ3に記憶させる。
【0090】そして、所定の待機ポジションにないと判
断した場合は、本体ジャム表示と同時にデッキ内ジャム
表示を出力する。本体ジャム処理で、本体内滞留紙が取
り除かれてもデッキ搬送部内ジャムが取り除かれていな
い場合は、電源復帰時にデッキ内ジャム表示だけ出力す
るように制御する。
【0091】次に、左デッキ126から給紙され、本体
ジャムが生じた時に、転写紙が待機ポジションにあるに
も関わらず、ジャム処理としてデッキ搬送部内転写紙が
取り除かれた場合について説明する。
【0092】左デッキ126から給紙し、本体ジャムが
生じた時のデッキ搬送部内の転写紙の位置は、左デッキ
給紙送りローラ204とデッキ搬送ローラ206,20
7から算出できる。本体ジャムが生じジャム処理する
際、本体内滞留紙だけを取り除けば良いにも関わらず、
デッキ搬送部内の転写紙まで取り除いてしまうと、デッ
キ搬送部センサ362の出力が、ジャム処理前とジャム
処理後で変わってしまう。
【0093】この場合は、ジャム処理終了における電源
復帰後、デッキ搬送部内転写紙が取り除かれたことをデ
ッキ搬送部センサ362で検知し、シーケンスを通常の
左デッキからの給紙シーケンスで開始するものである。
【0094】以下、図14に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係る画像形成装置における連続コピー
中本体ジャム処理動作について説明する。
【0095】図14は本発明に係る画像形成装置におけ
る第2の連続コピー中本体ジャム処理手順の一例を示す
フローチャートである。なお、(1)〜(10)は各ス
テップを示す。
【0096】連続コピー時に本体ジャムが発生すると、
本体ジャム発生時のデッキ内転写紙の状態を判断し、デ
ッキ内転写紙が所定の待機ポジションにあるかどうかを
判断し(1)、YESならば不揮発性メモリにジャム状
態を記憶させた後(2)、本体ジャム表示のみを行う
(3)。
【0097】一方、ステップ(1)の判定でNOの場合
は、不揮発性メモリにジャム状態を記憶させた後
(4)、本体ジャム表示およびデッキジャムの双方を表
示する(5)。この表示に呼応して、ユーザが電源をオ
フし、本体またはデッキ扉を開けてジャム処理を行う
(6)。そして、再び電源が投入されると、機内残留紙
が解除されているかかどうかを判断し(7)、YESな
らばジャム処理終了とみなして、リカバリシーケンスを
実行する(10)。この際、デッキ搬送路内の転写紙が
取り除かれていればジャム処理終了とみなすもので、デ
ッキ内転写紙が本体ジャム発生時に所定の位置にあった
かどうかはどちらでも良い。
【0098】一方、ステップ(7)の判定でNOの場合
(デッキ内に転写紙が残留していると判断した場合)
は、本体ジャム発生時の不揮発性メモリの内容でデッキ
内残留紙の状態を判断する。すなわち、不揮発性メモリ
の内容が所定の位置に転写紙が残留しているかどうかを
判定し(8)、YESならばその転写紙は取り除く必要
がなく、ジャムとは扱わないで、ステップ(10)以降
へ進む。
【0099】一方、ステップ(8)の判定でNOならば
デッキ内の転写紙は所定の位置にない状態で、かつ取り
除かれていないので取り除くように、デッキジャム解除
を催促する旨の警告ジャム表示を行い(9)、ステップ
(6)に戻る。
【0100】なお、上記実施形態ではデッキ内転写紙の
停止位置をマイクロコンピュータQ1が算出してバック
アップされるSRAMQ3に記憶してデッキ内転写紙の
ジャム解除状態を制御する場合について説明したが、図
15に示すように、論理回路でデッキ内転写紙の位置算
出処理を行う構成としても良い。
【0101】図15は本発明に係る画像形成装置におけ
る連続コピー中本体ジャム処理回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【0102】図において、X1は発振器で、基本クロッ
クを分周器Vのクロック入力に送出する。SELはセレ
クタで、分周器Vにより分周された分周クロックのいず
れかを選択してカウンタC1〜C4に出力する。L1〜
L4はデ−タラッチで、対応するスイッチSW1〜SW
4により設定されたカウント値をカウンタC1〜C4に
出力する。カウンタC1〜C4がデ−タラッチL1〜L
4から設定されたカウント値となったら4ビットの信号
がパラレル/シルアル変換器P/Sに出力され、その値
がEEPROM(E2 PROM)Q11に格納される。
なお、E2 PROMQ11は、電源がオフされた後にバ
ックアップ用の電力を必要とするスタティックRAMと
異なり、電力を供給する必要はない。また、図示しない
駆動系に電力を供給する24Vの電源は、ジャム発生と
同時にオフし、その後信号系や演算素子に供給する5V
の電源をオフする。
【0103】図示されるカウンタC1〜C4等により構
成されるカウンタ回路は、転写紙が給送装置搬送路内セ
ンサに到達してからの時間を通り抜けてから、次の転写
紙が到達するまでの時間をカウントしており、カウンタ
回路の出力がHレベルの場合は、給送装置内の遅延また
は滞留ジャムなので本体内の転写紙を排紙し終えたとこ
ろで、シーケンスをストップしてジャム表示を出す。
【0104】24V電源をオフしてから5V電源をオフ
するまでの時間内にカウンタでカウントした時間を転写
紙位置情報としてE2 PROMQ11に記憶する。そし
て、ジャム処理が終了して再び電源がオンされた時、E
2 PROMQ11の情報を読み出し、所定の位置に止ま
っているかどうかを判断する。その判断情報に基づいて
ジャム表示を出すかあるいはそのままコピー可能とする
かを決定する。
【0105】E2 PROMQ11では、本体側のジャム
か給紙装置側のジャムか、またその発生頻度も同時に記
憶し、駆動系の耐久や、消耗部品の判定を行うことも可
能である。なお、E2 PROMQ11はコントローラ部
CONTの制御基板からサービスマンが着脱可能に構成
されており、交換作業または取り付け作業により、E 2
PROMQ11ようのソケットにマウント装着される。
【0106】一方、図4,図7に示すように、連続コピ
ー時、例えば右デッキ給紙した場合の、タイミングtj
時にジャムとなって、給紙,搬送シーケンスがストップ
すると、右デッキ給紙送りローラ203から出たところ
で、右デッキ給紙送りローラ203に転写紙が挟まれた
状態となって転写紙が停止している場合がある。
【0107】また、左デッキ126からの給紙の場合、
図7に示すタイミングtkでジャムとなると、右デッキ
給紙と同様に転写紙は左デッキ給紙送りローラ204と
デッキ搬送ローラ207の両方に噛んだ状態で止まって
いる。また、タイミングtlでジャムとなった場合に
は、転写紙はデッキ搬送ローラ206とデッキレジスト
ローラ205の両方に噛んだ状態で止まっている。
【0108】さらに、デッキ搬送ローラ206,207
に受け渡された転写紙が所定の待機ポジションに停止し
ている場合は、本体ジャム処理の際、そのまま待機ポジ
ションに滞留させたままの状態となっている。
【0109】本実施形態では、このように左デッキ12
6からデッキ搬送路に受け渡された用紙が本体ジャムの
際、どの位置に停止しているかの情報を、図3に示した
SRAMQ3に記憶させておき、本体内のみのジャムの
場合は、デッキ内転写紙がどの位置に合ってもジャムと
して扱うことなく、取り除くような表示を出力しないよ
うに制御している。
【0110】すなわち、本体ジャムのタイミングと左デ
ッキ給紙送りローラ204,デッキ搬送ローラ206,
207の駆動時間からデッキ搬送路内の用紙の位置が、
デッキ内のどの位置に止まっているかが判断される。
【0111】通常のシーケンスでは、左デッキ126か
ら給紙された転写紙は、デッキ搬送路内待機ポジション
に一旦止まって、デッキレジストローラ205に送られ
るため、一定時間は待機ポジションに止まることにな
る。すなわち、この一定時間内に本体がジャムした場
合、デッキ搬送路内転写紙は、所定の待機ポジションに
止まっている。従って、図3に示したスタティックRA
MQ3は、デッキ搬送路内の転写紙が所定の待機ポジシ
ョンに停止していることを記憶し、本体ジャム処理で電
源がオフ/オンされた後、デッキ内残留紙(デッキ搬送
部内の転写紙)から給送するものである。以上の制御
は、デッキ搬送路内の転写紙が所定の待機ポジションに
ある場合であるが、所定の待機ポジションにない場合の
制御について以下詳述する。
【0112】すなわち、左デッキ126から給紙を行っ
た場合に、給紙された転写紙が、待機ポジションに到達
するまで、あるいは到達して待機中の本体ジャムについ
ては上述の通りであるが、待機ポジションからでてしま
った場合、あるいはデッキ搬送路内に前の転写紙が残っ
ていて給紙された転写紙が所定の待機ポジションまでた
どり着けない場合は、本体側ジャムのタイミングと、左
デキ給紙送りローラ204,デッキ搬送ローラ206,
207の駆動時間、デッキ搬送部センサ362の検知信
号からデッキ搬送部内転写紙の位置を算出し、SRAM
Q3に記憶させる。そして、所定の待機ポジションにな
いと判断した場合は、本体ジャム表示は出力するが、デ
ッキ内ジャム表示は出力されない。
【0113】また、本体ジャム処理で、本体内滞留紙が
取り除かれても、デッキ搬送部内ジャムが取り除かれて
いない場合は、電源復帰時にデッキ内転写紙を強制的に
白紙排出または待機ポジションまでの搬送を行うもので
ある。
【0114】以下、図4,図7に示したタイミングチャ
ートを参照しながら本発明に係る画像形成装置における
デッキ給送時の転写紙ジャム制御動作について詳述す
る。
【0115】連続コピーの時、例えば右デッキから給紙
した場合で、図4に示したタイミングtj時で給紙,搬
送シーケンスがストップすると、右デッキ給紙送りロー
ラ203から出たところで、右デッキ給紙送りローラ2
03に転写紙が挟まれた状態となって転写紙が停止して
いる場合がある。この場合は、デッキ右ドアを開けても
転写紙に手が届かない状態となる。
【0116】また、左デッキ126からの給紙の場合、
図7に示すタイミングtkのタイミングでジャムとなる
場合は、右デッキ給紙と同様に転写紙は左デッキ給紙送
りローラ204とデッキ搬送ローラ207の両方に噛ま
れた状態で停止している。
【0117】さらに、タイミングtlでジャムとなる場
合は、転写紙はデッキ搬送ローラ206とデッキレジス
トローラ205の両方に噛んだ状態で停止している。
【0118】本実施形態では、本体ジャムと同時にデッ
キ給紙,搬送のシーケンスをストップせずに、一定時間
搬送を継続してからシーケンスをストップしている。な
お、シーケンスをストップするまでの送り時間は、図3
に示したマイクロコンピュータQ1でカウントして決定
している。マイクロコンピュータQ1でカウントした送
り量だけ転写紙を搬送することにより、右デッキ給紙の
場合には、転写紙は本体右ドアを開けて取り出せる位置
まで搬送されて停止する。
【0119】左デッキ給紙の場合も、図7に示したタイ
ミングで本体ジャムが生じてもジャムと同時に給紙搬送
シーケンスをストップせずに、一定時間転写紙の搬送を
継続してからシーケンスをストップしている。ここで
も、シーケンスをストップするまでの送り時間は、図3
に示すマイクロコンピュータQ1でカウントして決定し
ている。
【0120】また、図7に示したタイミングtlで本体
ジャムが生じた場合には、左デッキからデッキ搬送路に
受け渡された転写紙がデッキレジストローラ205から
出た位置で停止するように制御される。
【0121】さらに、図7に示したタイミングtlで本
体ジャムが生じた場合には、左デッキ給紙送りローラ2
04からデッキ搬送ローラ206,207に転写紙が受
け渡されたところで停止するように制御している。
【0122】以下、図16に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係る画像形成装置におけるデッキ給紙
処理動作について説明する。
【0123】図16は本発明に係る画像形成装置におけ
るデッキ給紙処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。なお、(1)〜(18)は各ステップを示す。
【0124】デッキからの給紙が開始され駆動系が駆動
されると、その際、タイマ1のカウントを開始し
(1)、カウント時間tl を順次加算(インクリメン
ト)し(2)、カウント時間tl が所定時間kl 以下か
どうかを判定し(3)、NOならば(カウントを開始し
てから所定時間kl 以内に転写紙が所定位置に到達しな
い場合は)、給紙遅延ジャムとして(4)、その旨をジ
ャム表示する(5)。
【0125】一方、ステップ(3)の判定でYESの場
合は、タイマ1の計時時間kl 内に紙センサに転写紙が
到達したかどうかを判定し(6)、NOならばステップ
(2)に戻り、YESならばタイマ2のカウントを開始
し(7)、カウント時間t2を順次加算(インクリメン
ト)し(8)、カウント時間t2 が所定時間k2 以下か
どうかを判定し(9)、NOならばステップ(8)に戻
り、YESならば駆動系を停止させて(12)、転写紙
が待機ポジションにあることをチェックするために所定
位置フラグを「0」から「1」に変化させる(13)。
【0126】次いで、再び駆動系がスタートした際、所
定位置フラグを「1」から「0」に戻し(14)、タイ
マ3のカウントをスタートし(15)、カウント時間t
3 を順次加算(インクリメント)し(16)、カウント
時間t3 が所定時間k3 以下かどうかを判定し(1
7)、YESならば、すなわち転写紙がセンサ位置を時
間k3 以内に抜けるかどうかを確認し(18)、NOな
らばステップ(16)に戻り、YESならば次の給紙待
ちとなる。
【0127】一方、ステップ(17)の判定でNOなら
ば、センサ位置滞留ジャムと判定し(10)、その旨を
ジャム表示する(11)。
【0128】以下、図17に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係る画像形成装置における連続コピー
時本体ジャム処理動作について説明する。
【0129】図17、は本発明に係る画像形成装置にお
ける第3の連続コピー中本体ジャム処理手順の一例を示
すフローチャートである。なお、(1)〜(7)は各ス
テップを示す。
【0130】連続コピー時の本体ジャムが発生すると、
デッキ内に転写紙があるかどうかを判定し(1)、YE
Sならばデッキ内転写紙が所定の待機ポジションにある
かどうかを所定位置フラグの内容(「1」が所定待機ポ
ジション状態)から判定し(4)、YESならばジャム
の瞬間に駆動系をストップし、NOならば、すなわち紙
センサで紙有りを検知していても、デッキ内転写紙が所
定の待機ポジションにない場合(所定位置フラグ「0」
の場合)は、タイマ2の計時したカウント時間t3 が正
かどうかを判定し(5)、YESならば(所定の待機ポ
ジション到達前ならば)、カウント時間t2 が所定時間
2 以上となるまで転写紙を所定の待機ポジションまで
送るようにデッキ給送搬送を行う駆動系を継続駆動し
(7)、ジャム解除処理し易い位置でデッキから給送さ
れる転写紙を停止させるため、転写紙給送を行う駆動系
をストップする。
【0131】一方、ステップ(5)の判定でNOの場合
は、(所定の待機ポジション到達後ならば)カウント時
間t3 が所定時間k3 以上となるまで転写紙を本体側に
送るようにデッキ給送搬送を行う駆動系を継続駆動し
(6)、YESならばジャム解除処理し易い位置でデッ
キから給送される転写紙を停止させるため、転写紙給送
を行う駆動系をストップする。
【0132】一方、ステップ(1)の判定でNOの場
合、すなわち紙センサに転写紙がない状態で本体ジャム
が生じた場合は、給紙動作を開始したかどうかを判定し
(2)、NOならば、給紙動作を開始していないので、
転写紙は待機ポジションから出て紙センサを抜けた位置
に有ると判断し、ステップ(6)に進み、本体側へ転写
紙を搬送し、YESならば給紙を開始しているので、カ
ウント時間t1 が所定時間k1 を越えるまで(3)、転
写紙の搬送を継続し、所定の待機ポジションで転写紙を
停止させる。
【0133】なお、上記実施形態では、図1に示した左
デッキ126,右デッキ125から転写紙を給送する駆
動系が単一の場合について説明したが、左デッキ12
6,右デッキ125それぞれが独立した駆動系により駆
動/停止が制御される構成であっても本発明を適用する
ことができ、以下、図18に示すブロック図を参照しな
がら連続コピー時におけるジャム駆動制御動作について
説明する。
【0134】図18は、図1に示した左デッキ126,
右デッキ125の給送駆動系の構成を説明するブロック
図である。
【0135】この図に示すように、ジャム発生時には、
デッキ内センサ361の状態に応じて転写紙を所定の位
置まで搬送して駆動伝達を停止する。なお、本実施形態
ではデッキ内のセンサ361,362は転写紙の存在を
検知すると、「L」レベルを出力し、転写紙がない場合
はHレベルを出力する。図1に示した左デッキ126か
ら給紙が行われていて、デッキ内センサ361に転写紙
が達していない状態でジャムが発生した場合には、左デ
ッキ126と搬送部の間に転写紙が存在している。
【0136】そこで、その転写紙を取り出し易い位置ま
で搬送するために、デッキ内センサ361の信号がLレ
ベルになるまで駆動を継続し、さらに、デッキ内センサ
の出力がLレベルになるまで駆動を継続し、さらにデッ
キ内センサの出力がLレベルになってからの一定時間駆
動して駆動伝達を停止する。カウンタ901はデッキ内
センサ361の信号がHレベルからLレベルに変わった
瞬間からカウントを開始するようにしている。
【0137】一方、本体ジャムの信号が入力された際
に、デッキ内センサ361の出力がLレベル、すなわち
転写紙有りの場合は、カウンタ901はカウント一定時
間計時した後、停止するように構成されている。
【0138】ここで、カウンタ901でカウントする時
間は、デッキ内センサ361の出力がHレベルになって
からジャム処理で搬送する時間分だけ駆動伝達を継続す
るようにあらかじめ設定されている。なお、902はカ
ウンタ、904はタイマである。
【0139】また、左デッキ126から給紙を行って転
写紙が図1に示したデッキレジストローラに到達すると
ころで、本体ジャムが発生した場合には、図1に示した
デッキレジ前センサ362の信号から駆動伝達時間を決
定するものである。
【0140】さらに、右デッキから給紙した場合も、同
様にデッキレジ前センサ362の信号に基づいてカウン
タでカウントし、駆動継続時間を決定している。
【0141】以下、図4,図7を参照しながらさらに連
続コピー時、例えば右デッキ給紙し、さらに図4に示し
たタイミングtmでジャムとなって、給紙,搬送シーケ
ンスがストップすると、右デッキ給紙送りローラ203
到達寸前で転写紙が止まっている場合がある。
【0142】この場合、ジャム処理時に転写紙が取りに
くい等の大きな障害はないものの、所定の待機ポジショ
ンではないので取り除く必要がある。
【0143】しかし、駆動系を逆転させれば、すぐに待
機ポジションに復帰できる位置であることから、本体ジ
ャム発生と同時に給送装置駆動系を一時停止し、逆転し
て待機ポジションに復帰させる。
【0144】また、左デッキ126からの給紙の場合、
図7に示すタイミングtnでジャムとなった場合は、右
デッキ125の給紙と同様に、転写紙はデッキ搬送ロー
ラ207等立つ寸前で停止した状態となる。さらに、タ
イミングtpでジャムとなった場合は、転写紙はデッキ
レジストローラ205到達寸前で停止した状態となって
いる。
【0145】なお、本実施形態では本体ジャムと同時に
デッキ給紙,搬送のシーケンスをストップし、一定時間
逆方向搬送を行ってからシーケンスをストップしてい
る。シーケンスをストップするまでの送り時間は、図3
に示したマイクロコンピュータQ1でカウントして決定
している。そして、マイクロコンピュータQ1でカウン
トした送り量だけ、転写紙を逆方向搬送することによ
り、右デッキ給紙の場合には、転写紙は右デッキ内に搬
送されて停止する。
【0146】左デッキ給紙の場合も、図7に示したタイ
ミングtn,tpのタイミングで本体ジャムが生じた場
合は、ジャムと同時に給紙搬送シーケンスをストップ
し、一定時間転写紙の逆方向搬送を行ってからシーケン
スをストップしている。
【0147】ここで、シーケンスをストップするまでの
送り時間は、図3に示したマイクロコンピュータQ1で
カウントして決定している。
【0148】また、図7に示したタイミングtnで本体
ジャムが生じた場合には、左デッキからデッキ搬送路に
受け渡された転写紙がデッキ搬送路内待機ポジションで
停止するように制御される。
【0149】さらに、図7に示したタイミングtpで本
体ジャムが生じた場合には、左デッキ給紙送りローラ2
04から左デッキ126内に転写紙が受け渡されたとこ
ろで停止するように制御されている。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、転写紙給紙方向に沿って左右に振り分
け配置された第1及び第2の給紙手段を備え、第2の給
紙手段から給紙された転写紙を第1の給紙手段の上部に
配設された給紙搬送路を介して本体に給送する給送手段
を有する画像形成装置において、前記本体内の転写紙の
ジャムを検出した際に転写紙判別手段により転写紙が前
記給紙搬送路にあると判別した場合、ジャム判別手段は
前記給紙搬送路中の転写紙はジャムと判別しないので、
第2の給紙手段から給送した転写紙に画像形成を行って
いるときに本体ジャムが発生しても、給紙搬送路内で待
機中の正常な転写紙を除去することなく、本体内でジャ
ムしている転写紙のみを除去するだけで、給紙搬送路内
で待機中の正常な転写紙を用いて画像形成を再開するこ
とができる。
【0151】第2の発明によれば、前記本体内の転写紙
のジャムを検出した際にジャム状態を記憶する不揮発性
の記憶手段を有するので、ジャム処理のために画像形成
装置の電源が落とされたとしても、本体内のジャム発生
時点における給紙搬送路中の転写紙の停止状態に起因し
たジャムの誤認を確実に防止することができる。
【0152】第3の発明によれば、前記ジャム判別手段
が前記給紙搬送路中の転写紙はジャムと判別しない場
合、前記本体にジャムがあることを表示する表示手段を
有するので、ジャム処理時にユーザが給紙搬送路内で待
機中の正常な転写紙を誤って除去してしまうことを確実
に防止することができる。
【0153】第4の発明によれば、前記転写紙判別手段
は、前記給紙搬送路中の待機位置に転写紙があるか否か
を判別し、前記ジャム判別手段は、前記本体内の転写紙
のジャムを検出した際に前記転写紙判別手段により転写
紙が前記給紙搬送路中の前記待機位置にあると判別した
場合、前記待機位置の転写紙はジャムと判別しないの
で、第2の給紙手段から給送した転写紙に画像形成を行
っているときに本体ジャムが発生しても、給紙搬送路内
で待機中の正常な転写紙を除去することなく、本体内で
ジャムしている転写紙のみを除去するだけで、給紙搬送
路内で待機中の正常な転写紙を用いて画像形成を再開す
ることができる。
【0154】従って、左デッキから給送した転写紙に画
像形成を行っているときに本体ジャムが発生しても、給
紙搬送路内で待機中の正常な転写紙を除去することな
く、該給紙搬送路内で待機中の正常な転写紙を用いて画
像形成を再開することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像形成装置の構成
を説明する断面図である。
【図2】図1に示した本体の上部に設けられる操作部の
詳細構成を説明する平面図である。
【図3】図1に示したコントローラ部の構成を説明する
制御ブロック図である。
【図4】図1に示した右デッキからの転写紙給送動作を
説明するタイミングチャートである。
【図5】図1に示した右デッキからの転写紙給送動作を
説明するタイミングチャートである。
【図6】図1に示した右デッキからの転写紙給送動作を
説明するタイミングチャートである。
【図7】図1に示した左デッキからの転写紙給送動作を
説明するタイミングチャートである。
【図8】図1に示した左デッキからの転写紙給送動作を
説明するタイミングチャートである。
【図9】図1に示した左デッキからの転写紙給送動作を
説明するタイミングチャートである。
【図10】図1に示した左右デッキのリフタ機構を説明
する要部斜視図である。
【図11】図1に示した左右デッキのリフタ機構の動作
を説明するタイミングチャートである。
【図12】本発明に係る画像形成装置におけるデッキ給
送制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】図1に示した左右デッキの転写紙と滞留する
転写紙サイズを判定する論理回路ブロック図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置における第2の連
続コピー中本体ジャム処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図15】本発明に係る画像形成装置における連続コピ
ー中本体ジャム処理回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図16】本発明に係る画像形成装置におけるデッキ給
紙処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る画像形成装置における連続コピ
ー中本体ジャム処理手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図18】図1に示した左デッキ,右デッキの給送駆動
系の構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
33 センサ 34 センサ 125 右デッキ 126 左デッキ 206 デッキローラ 207 デッキローラ 361 センサ 362 センサ CONT コントローラ部 S1 紙センサ S2 紙センサ S11 センサ S12 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 21/00 370 G03G 21/00 370 386 386 (72)発明者 廣岡 和彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−182428(JP,A) 特開 平4−28675(JP,A) 特開 平4−361935(JP,A) 特開 平2−163244(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/06 B41J 29/42 B65H 3/00 310 B65H 3/44 G03G 15/00 526 G03G 21/00 370 G03G 21/00 386

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写紙給紙方向に沿って左右に振り分け
    配置された第1及び第2の給紙手段を備え、前記第2の
    給紙手段から給紙された転写紙を前記第1の給紙手段の
    上部に配設された給紙搬送路を介して本体に給送する給
    送手段を有する画像形成装置において、 前記給紙搬送路に転写紙があるか否かを判別する転写紙
    判別手段と、 前記本体内の転写紙のジャムを検出した際に前記転写紙
    判別手段により転写紙が前記給紙搬送路にあると判別し
    た場合、前記給紙搬送路中の転写紙はジャムと判別しな
    いジャム判別手段と、を具備したことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記本体内の転写紙のジャムを検出した
    際にジャム状態を記憶する不揮発性の記憶手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ジャム判別手段が前記給紙搬送路中
    の転写紙はジャムと判別しない場合、前記本体にジャム
    があることを表示する表示手段を有することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写紙判別手段は、前記給紙搬送路
    中の待機位置に転写紙があるか否かを判別し、前記ジャ
    ム判別手段は、前記本体内の転写紙のジャムを検出した
    際に前記転写紙判別手段により転写紙が前記給紙搬送路
    中の前記待機位置にあると判別した場合、前記待機位置
    の転写紙はジャムと判別しないことを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
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