JP3457870B2 - タイムドメインフィルター - Google Patents

タイムドメインフィルター

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JP3457870B2
JP3457870B2 JP35044297A JP35044297A JP3457870B2 JP 3457870 B2 JP3457870 B2 JP 3457870B2 JP 35044297 A JP35044297 A JP 35044297A JP 35044297 A JP35044297 A JP 35044297A JP 3457870 B2 JP3457870 B2 JP 3457870B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定時間以下の間
隔をもって入力される不要信号を除去するタイムドメイ
ンフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】タイムドメインフィルターは、入力信号
の変化に対して一定時間の後にその入力信号を後段に出
力するとともに、この一定時間内に入力された不要な信
号を阻止する機能を有するものであり、例えば、フロッ
ピーディスク駆動装置におけるデータ読み出し処理等に
おいて用いられている。この種のタイムドメインフィル
ターについて図6及び図7を用いて説明する。
【0003】タイムドメインフィルターの構成を示す図
6において、タイムドメインフィルター1の入力端子P
は論理回路2に接続され、その論理回路2の出力はPチ
ャネルのFET3のゲートに接続されている。この論理
回路2は、入力信号DINと後述する出力信号DOUT
1、DOUT2とからFET3の制御信号を生成するよ
うになっている。
【0004】一定時間をつくるために電荷が充放電され
るコンデンサ4は、一端が電圧Vccを有する電源線5に
接続され、他端がコンデンサ4を充電するための定電流
源6を介してグランド端子に接続されている。このコン
デンサ4には放電路を形成するための前記FET3が並
列に接続されている。また、比較器7の反転入力端子
は、このコンデンサ4と定電流源6との共通接続点(以
下、A点と称す)に接続され、非反転入力端子は一定の
基準電圧Va を有する直流電源8を介して電源線5に接
続されている。
【0005】Dタイプのフリップフロップ9は、クロッ
ク入力端子CKが比較器7の出力に接続され、データ入
力端子Dがタイムドメインフィルター1の入力端子Pに
接続されている。そして、フリップフロッップ9に取り
込まれた入力信号DINは、出力端子Qから出力信号D
OUT1として出力され、出力端子/Qからその反転信
号である出力信号DOUT2として出力される。
【0006】さて、上記構成を有する従来のタイムドメ
インフィルター1の動作について、各部のタイミングチ
ャートを示す図7を参照して説明する。初期状態におい
て、入力信号DINがHレベル、出力信号DOUT1が
Hレベル、図示しない出力信号DOUT2がLレベルで
ある場合、FET3のゲートは論理回路2によってLレ
ベルになりFET3はオンした状態にある。これによ
り、コンデンサ4の電荷は略全て放電されて、A点の電
圧は略電源電圧Vccに等しくなり、比較器7の出力はL
レベルとなっている。なお、比較器7は、非反転入力端
子電圧が反転入力端子電圧よりも低いときに出力がLレ
ベルになり、非反転入力端子電圧が反転入力端子電圧よ
りも高いときに出力がHレベルになるように動作する。
【0007】この状態において、時刻t1に入力信号D
INがHレベルからLレベルに変化すると、論理回路2
によってFET3のゲートがHレベルとなりFET3が
オフするので、コンデンサ4は定電流源6によって充電
が開始され、A点の電圧が直線的に低下し始める。そし
て、A点の電圧が基準電圧Va だけ低下した時刻t2に
おいて、比較器7の反転入力端子電圧が非反転入力端子
電圧よりも低くなると、比較器7の出力がLレベルから
Hレベルへと変化する。この比較器7の出力である取り
込み信号の立上りエッジによって、そのときの入力信号
(Lレベル)がフリップフロップ9に取り込まれ、出力
信号DOUT1がHレベルからLレベルへ変化し、出力
信号DOUT2がLレベルからHレベルへ変化する。つ
まり、タイムドメインフィルター1は、入力信号DIN
のレベルが時刻t1で変化した後、コンデンサ4の静電
容量、定電流源6の電流値、及び基準電圧Va で決まる
一定時間Tが経過した後、時刻t2に出力信号DOUT
1、DOUT2が変化するように動作する。
【0008】このようにして出力が変化した後は、論理
回路2の出力であるFET3のゲート電圧が再びHレベ
ルからLレベルへと反転するので、FET3の動作時間
等の若干の遅れ時間の後、FET3がオンしてコンデン
サ4に充電された電荷を放電し始める。これにより、電
源電圧Vccに対し基準電圧Va だけ低下したA点の電圧
は急峻な傾きをもって増加し、やがて電源電圧Vccに略
等しくなった時刻t3において初期状態に戻る。
【0009】上記動作によれば、入力信号DINのレベ
ル変化(エッジ)発生間隔が時間T以下となり、コンデ
ンサ4への充電期間中、すなわち時刻t1から時刻t2
までの間に入力信号DINの次のエッジが発生するよう
な場合には、コンデンサ4の充電は中止され、その時点
からコンデンサ4の放電が開始されるので、出力信号D
OUT1、DOUT2が出力されることなく初期状態に
戻る。つまり、一定時間T内における入力信号DINの
変化は受け付けられず、タイムドメインフィルターとし
て正常に機能する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、入力信号D
INにノイズ等が混入することにより、入力信号DIN
の1つのエッジから次のエッジが発生する時間間隔が上
記一定時間Tと略等しくなると、コンデンサ4の放電期
間中、すなわち時刻t2(正確には時刻t21)から時
刻t3までの間に入力信号DINのレベルが変化する場
合が発生する。この場合、例えば時刻t22において入
力信号DINが図に一点鎖線で示すようにLレベルから
Hレベルに変化したとすると、コンデンサ4の放電が完
全になされておらず、従ってA点の電圧が電源電圧Vcc
と(Vcc−Va )との間にある状態から再びコンデンサ
4への充電が開始されてしまう。その結果、A点の電圧
は、正常動作時の一定時間Tよりも短い時間T’で(V
cc−Va )の電圧レベルよりも低くなり、時刻t31に
おいて出力信号DOUT1が一点鎖線で示すように出力
される。つまり、コンデンサ4の放電期間中にタイムド
メインフィルター1に(本来阻止すべき)信号が入力さ
れると、その信号を受け付けてしまうとともに、一定時
間Tよりも短い時間で出力信号DOUT1、DOUT2
が出力されてしまうという不具合が発生する。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、入力信号が一定時間よりも短い間
隔で入力されたとき、これを確実に阻止することができ
るタイムドメインフィルターを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のタイムドメインフィルターは、コンデンサ
を有しこのコンデンサを初期状態からの充電時定数若し
くは放電時定数によって第1の時間帯信号を生成する遅
延手段と、入力データの切替わりに応答して予め定めら
れた第2の時間帯信号を生成するマスク時間生成手段
と、この第2の時間帯内に前記遅延手段のコンデンサを
初期状態に復帰させる復帰手段と、この復帰手段により
前記コンデンサが実質的に初期状態に復帰した後に前記
遅延手段に遅延動作を開始させるスタート手段と、第1
及び第2の時間帯の間、入力データが後段に伝送される
ことを阻止する阻止手段とからなる(請求項1)。
【0013】斯様に構成すれば、マスク時間生成手段に
よって生成される第2の時間帯信号が有効となっている
間に、復帰手段によって遅延手段のコンデンサを初期状
態に復帰させ、そのコンデンサが実質的に初期状態に復
帰した後に遅延動作を開始させることができるので、コ
ンデンサの電荷状態が復帰している途中で遅延動作が開
始されることがない。従って、常に、一定時間以上の間
隔で到来する入力信号のみを出力信号として得ることが
できる。
【0014】この場合、マスク時間生成手段は、入力デ
ータとその入力データを遅延させたデータとに基づいて
第2の時間帯信号を生成するように構成すると良い(請
求項2)。斯様に構成すれば、入力データとその入力デ
ータを遅延させたデータとの論理が異なる期間に対応し
た第2の時間帯信号を簡単な論理回路によって生成する
ことができる。
【0015】また、マスク時間生成手段は、コンデンサ
を有しこのコンデンサを初期状態からの充電時定数若し
くは放電時定数によって第2の時間帯信号を生成するの
が好ましい(請求項3)。斯様に構成すれば、コンデン
サと抵抗、又はコンデンサと定電流源等の組み合わせに
よる充電時定数若しくは放電時定数に応じた第2の時間
帯信号を高精度且つ容易に生成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1及び図2を参照して説明する。図1は、タイム
ドメインフィルター11の構成を示している。この図1
において、入力端子Pは、第2の時間帯信号を生成する
マスク時間生成手段としてのマスク時間生成回路12に
接続されている。このマスク時間生成回路12におい
て、入力端子PはExNOR(排他的論理和)回路13
の一方の入力端子に接続されるとともに、INV(イン
バータ)回路14とINV回路15の直列回路を介して
ExNOR回路13の他方の入力端子に接続されてい
る。このINV回路14とINV回路15の共通接続点
とグランド端子との間には、入力信号を遅延させるため
のコンデンサ16が挿入されている。そして、マスク時
間生成回路12の出力であるExNOR回路13の出力
端子は、FET17のゲートに接続されている。
【0017】復帰手段及びスタート手段として機能する
スイッチ回路としてのPチャネルのFET17は、遅延
回路18を構成するコンデンサ19と並列にドレイン及
びソースが接続され、コンデンサ19の電荷の放電路を
形成している。
【0018】その遅延回路18は、第1の時間帯信号を
生成する遅延手段として動作するもので、次のように構
成されている。すなわち、一定時間を生成するために充
放電されるコンデンサ19の一端が電源線21に接続さ
れ、その他端とグランド端子との間にコンデンサ19を
充電するための定電流源20が接続されている。このコ
ンデンサ19と定電流源20との共通接続点(以下、A
点と称す)は、前記FET17のドレインに接続される
とともに、比較器22の反転入力端子に接続されてい
る。比較器22の非反転入力端子は、基準電圧Va を有
する直流電源23を図示の向きに介して電源線21に接
続されている。これにより、比較器22の非反転入力端
子は電源電圧Vccに対して基準電圧Va だけ低い電圧に
保たれている。なお、比較器22は、非反転入力端子電
圧が反転入力端子電圧よりも低いときに出力がLレベル
になり、非反転入力端子電圧が反転入力端子電圧よりも
高いときに出力がHレベルになるように動作する。
【0019】阻止手段としてのデータラッチ回路である
フリップフロップ24は、そのクロック入力端子CKが
比較器22の出力端子に接続され、そのデータ入力端子
Dがタイムドメインフィルター11の入力端子Pに接続
されている。そして、クロック入力端子CKに立上りエ
ッジが入力されると、そのときのデータ入力端子Dのデ
ータを取り込み、そのデータを出力端子Qから出力信号
DOUT1として出力するとともに、その反転データを
出力端子/Qから出力信号DOUT2として出力する。
【0020】次に、上記構成の作用について各部のタイ
ミングチャートを示す図2も参照して説明する。今、初
期状態において、入力データとしての入力信号DINが
Hレベル、出力信号DOUT1がHレベル、図示しない
出力信号DOUT2がLレベルである場合を考える。こ
のとき、マスク時間生成回路12において、INV回路
14の出力がLレベル、INV回路15の出力がHレベ
ルであるので、ExNOR回路13の入力は共にHレベ
ルとなり、ExNOR回路13の出力、すなわちFET
17のゲートはHレベルとなっている。従って、Pチャ
ネルのFET17はオフした状態にあり、コンデンサ1
9は定電流源20によって十分に充電された結果、A点
の電圧、すなわち比較器22の反転入力端子の電圧は電
圧Vc まで低下した状態にある。この電圧Vc は、定電
流源20の最小動作電圧により定まる電圧で、比較器2
2の非反転入力端子の電圧である(Vcc−Va )よりも
低い値をもつので、比較器22の出力はHレベルになっ
ている。
【0021】この状態において、時刻t1に入力信号D
INがHレベルからLレベルに変化すると、マスク時間
生成回路12におけるINV回路14の出力は、コンデ
ンサ16が挿入されていることにより立上りが遅れ、I
NV回路15の出力は図に示すように入力信号DINの
立下りから一定時間T2だけ遅れて立ち下がる。この時
間T2はコンデンサ16の静電容量やINV回路14の
駆動能力等に依存し、例えば100[nsec]程度の
時間となる。その結果、ExNOR回路13の出力は、
時刻t1から時刻t3までの一定時間T2の間、すなわ
ち第2の時間帯の間だけLレベルとなる。
【0022】このLレベルの第2の時間帯信号がFET
17のゲートに印加されると、FET17がオンしてコ
ンデンサ19の電荷の放電路を形成し、コンデンサ19
の放電(電荷の初期状態への復帰動作)が行われる。こ
の放電は、A点の電圧が電源電圧Vccに略等しくなるま
で続き、その間、A点の電圧は電圧Vc から急峻な傾き
をもって増加する。また、その途中の時刻t2におい
て、A点の電圧が(Vcc−Va )よりも高くなると比較
器22の出力はHレベルからLレベルへと反転する。
【0023】さて、コンデンサ19の電荷が十分に放電
された後の時刻t3において、第2の時間帯が終了し、
スタート手段としてのFET17のゲートがHレベルに
戻ると、遅延回路18において、定電流源20によって
一定の電流でコンデンサ19の充電(遅延動作)が開始
され、A点の電圧が直線的に低下し始める。そして、時
刻t4において、A点の電圧が電源電圧Vccよりも基準
電圧Va だけ低下すると、比較器22の出力がLレベル
からHレベルへと変化する。この時刻t3から時刻t4
に至るまでの時間T1が、遅延回路18により生成され
る第1の時間帯に相当し、コンデンサ19の静電容量を
C1 、定電流源20の電流をI1 として、(1)式のよ
うに求められる。 T1=Va ×C1 /I1 …(1)
【0024】このとき、比較器22の出力である取り込
み信号に立上りエッジが発生するので、そのときの入力
信号(Lレベル)がフリップフロップ24に取り込ま
れ、出力信号DOUT1がHレベルからLレベルへ変化
し、図示しない出力信号DOUT2がLレベルからHレ
ベルへ変化する。その後、A点の電圧が、電圧Vc にま
で低下してコンデンサ19の充電が完了した時点におい
て、タイムドメインフィルター11の動作状態は再び初
期状態に戻る。
【0025】従って、タイムドメインフィルター11の
入力信号DINにレベルの切替わり(エッジ)が発生す
ると、それに応答してマスク時間生成回路12によって
一定時間幅T2を有する第2の時間帯が生成され、続い
て遅延回路18によって一定の時間幅T1を有する第1
の時間帯が生成される。そして、入力信号DINの変化
から、これら各時間帯の加算である一定時間T(=T2
+T1)が経過した後に入力信号に一致した出力信号D
OUT1、DOUT2が出力されるように動作する。
【0026】次に、本実施例において、入力信号DIN
の周期が一時的に短くなった場合のタイムドメインフィ
ルター11の動作について、図2における一点鎖線で示
すタイミングチャートを用いて説明する。
【0027】入力信号DINの1つのエッジから次のエ
ッジが発生する時間間隔が短くなり、そのエッジ間隔が
上記一定時間T(例えば1.5[μsec]程度)より
も短くなると、コンデンサ19の充電期間中(第1の時
間帯の途中)、すなわち時刻t3から時刻t4の間にお
いて入力信号DINが図に一点鎖線で示すように変化す
る(時刻t31)。この場合、入力信号DINの変化と
同時にマスク時間生成回路12によって一定の時間幅T
2が生成され、同時にコンデンサ19の放電(電荷の初
期状態への復帰動作)が開始される。この放電は時間T
2以内に確実に完了し、A点の電圧は電源電圧Vccに略
等しくなる。その後(T2経過後)は、上述した通り、
遅延回路18によってコンデンサ19の充電が開始され
(時刻t32)、第1の時間帯である時間T1が経過す
る時刻t41においてフリップフロップ24に入力信号
DINが取り込まれる。このとき、入力信号DINは初
期状態と同じHレベルに戻っているので、出力信号DO
UT1、DOUT2が変化することはない。このよう
に、入力信号DINの変化がコンデンサ19の充電期間
中に発生した場合、入力信号DINの変化は受け付けら
れず、出力信号DOUT1、DOUT2が出力されるこ
とはない。
【0028】以上述べたように、本実施例によれば、タ
イムドメインフィルター11の入力信号DINのレベル
変化に応答して、マスク時間生成回路12によって一定
の時間幅T2を有する第2の時間帯信号を生成し、その
間、復帰手段としてのFET17のゲートをその信号で
マスクするとともに、コンデンサ19を放電させて確実
に初期状態(電荷のない状態)に戻すように構成する。
従って、その後遅延回路18によるコンデンサ19の充
電時間に基づいて生成される一定の時間幅T1を有する
第1の時間帯と併せて、一定時間Tだけ遅延された出力
信号を得ることができる。また、本実施例では、入力信
号DINのエッジ間隔が短い誤信号を入力した場合であ
っても、その誤信号の発生確率が低い入力信号DINの
レベル変化の直後に、第2の時間帯を生成するように構
成しているので、コンデンサ19の初期状態への復帰動
作中にその誤信号を正規の入力信号として取り込んでし
まうことを防止できる。
【0029】次に、本発明の第2実施例について、図3
及び図4を参照して説明する。なお、図3において図1
と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略し、以
下異なる構成をもつ部分についてのみ説明する。図3
は、タイムドメインフィルター11の構成を示してお
り、図1に示すタイムドメインフィルター11のマスク
時間生成回路12をマスク時間生成回路25で置き換え
た構成を有する。このマスク時間生成回路25は次のよ
うに構成されている。
【0030】タイムドメインフィルター11の入力端子
Pは、ExOR回路26の一方の入力端子に接続される
とともに、INV回路27とINV回路28の直列回路
を介してExOR回路26の他方の入力端子に接続され
ている。このINV回路27とINV回路28の共通接
続点とグランド端子との間には、入力信号を遅延させる
ためのコンデンサ29が挿入されている。
【0031】Dタイプのフリップフロップ30のクロッ
ク入力端子CKは、上記のExOR回路26の出力端子
に接続され、データ入力端子Dは電源線21に接続され
ている。また、出力端子QはPチャネルのFET31の
ゲートに接続され、出力端子/QはFET17のゲート
に接続されている。
【0032】電源線21とグランド端子との間には、充
電回路を形成するコンデンサ32と抵抗33とが直列に
接続されており、前記FET31のソースは電源線21
に接続され、ドレインはこれらコンデンサ32と抵抗3
3との共通接続点(以下、B点と称す)に接続されてい
る。これにより、FET31はコンデンサ32と並列に
接続されてコンデンサ32の電荷の放電路を形成する。
【0033】比較器34の非反転入力端子は上記B点に
接続され、反転入力端子は基準電圧Vb を有する直流電
源35を図示の向きに介して電源線21に接続されてい
る。これにより、比較器34の反転入力端子は、電源電
圧Vccに対し基準電圧Vb だけ低い電圧に保たれてい
る。また、比較器34の出力端子はフリップフロップ3
0のクリア端子CLに接続されている。比較器34は比
較器22と同様に、非反転入力端子電圧が反転入力端子
電圧よりも低いときに出力がLレベルになり、非反転入
力端子電圧が反転入力端子電圧よりも高いときに出力が
Hレベルになるように動作する。
【0034】次に、上記構成の作用について各部のタイ
ミングチャートを示す図4も参照して説明する。なお、
マスク時間生成回路25の動作を除いては、図2に示し
た第1実施例の動作と同様であるので、以下このマスク
時間生成回路25の動作について詳述する。
【0035】今、初期状態において、入力信号DINが
Hレベルにあるとき、INV27の出力がLレベル、I
NV回路28の出力がHレベルであるので、ExOR回
路26の入力は共にHレベルとなり、ExOR回路26
の出力、すなわちフリップフロップ30のクロック入力
端子CKはLレベルとなっている。また、フリップフロ
ップ30の出力端子QすなわちFET31のゲートはL
レベル、出力端子/QすなわちFET17のゲートはH
レベルにある。FET31はゲートがLレベルのためオ
ンした状態にあり、コンデンサ32の電荷が十分に放電
されてB点の電圧が略電源電圧Vccに等しくなってい
る。これにより、比較器34の出力はHレベルとなり、
フリップフロップ30のクリア入力は無効状態となって
いる。
【0036】この状態において、時刻t1に、入力信号
DINがHレベルからLレベルに変化すると、INV回
路27の出力は、コンデンサ29が挿入されていること
により立上りが遅れ、INV回路28の出力は入力信号
DINの立下りから一定時間Tdだけ遅れて立ち下が
る。この時間Tdはコンデンサ29の静電容量やINV
回路27の駆動能力等に依存し、例えば10[nse
c]程度の極短い時間である。その結果、ExOR回路
26の出力には、時刻t1から一定時間Tdの間だけH
レベルとなるパルスが生成される。
【0037】このExOR回路26から出力されるパル
スの立上りエッジによって、フリップフロップ30はデ
ータ入力端子DからHレベルを取り込み、FET31の
ゲートはLレベルからHレベルに変化し、FET17の
ゲートはHレベルからLレベルに変化する。これによ
り、FET31はオフするので、電源線21からコンデ
ンサ32、抵抗33を介してグランド端子に至る充電回
路によって、コンデンサ32の充電が開始される。充電
中のB点電圧は、初期状態の電圧である電源電圧Vccか
ら、コンデンサ32の静電容量と抵抗33の抵抗値で決
まる時定数に従って減少する。
【0038】やがて、時刻t1から時間T2が経過した
時刻t3において、B点の電圧が電源電圧Vccに対して
基準電圧Vb だけ小さくなると、比較器34の出力がH
レベルからLレベルへと反転し、フリップフロップ30
をクリアする。その結果、FET31のゲートがLレベ
ル、FET17のゲートがHレベルになり、再びFET
31がオンするので、コンデンサ32に充電された電荷
はFET31を通して急速に放電される。マスク時間生
成回路25の動作は、この放電が完了した時点において
初期状態に戻る。
【0039】つまり、本マスク時間生成回路25を用い
れば、マスク時間生成回路12と同様に、入力信号DI
Nのレベルの切替わりの発生と同時に一定時間幅T2を
有する第2の時間帯信号が生成されて、FET17のゲ
ートをマスクする。そして、タイムドメインフィルター
11においては、この第2の時間帯におけるコンデンサ
19の放電動作、及び第1の時間帯を生成するためのコ
ンデンサ19の充電動作は、前述した第1実施例と同様
となる。その結果、入力信号DINのレベルの切替わり
から、一定時間T、すなわち時間幅T2を有する第2の
時間帯、及び時間幅T1を有する第1の時間帯を経過し
た後に、入力信号DINに対応した出力信号DOUT
1、DOUT2が出力される。
【0040】次に、入力信号DINの1つのエッジから
次のエッジが発生する時間間隔が狭まり、そのエッジ間
隔が上記一定時間Tよりも短くなった場合を考える。こ
の場合、入力信号DINの変化がコンデンサ19の充電
期間中(遅延動作中)、つまり時刻t3から時刻t4の
間に発生したときの動作については第1実施例と同様と
なる。そこで、さらにエッジ間隔が狭まり、入力信号D
INの変化がマスク期間(第2の時間帯)中つまりコン
デンサ19の初期状態への復帰動作中である時刻t1か
ら時刻t3の間に発生したときの動作を考える。
【0041】このとき、マスク時間生成回路25では、
入力信号DINの変化によりTdの幅を有する幅狭のパ
ルスが生成され、データ取り込み信号としてフリップフ
ロップ30に与えられる。しかし、フリップフロップ3
0のデータ入力端子Dは電源電圧Vccに接続されている
ので、既に時刻t1において設定されたフリップフロッ
プ30の出力状態は変化せず、FET31のゲートはH
レベルに、FET17のゲートはLレベルに夫々保持さ
れる。すなわち、フリップフロップ30は、入力信号D
INの変化から一定時間T2が経過して比較器34から
のクリア信号が入力されるまで、次の入力信号DINの
変化を受け付けないように作用する。
【0042】従って、本タイムドメインフィルター11
によれば、入力信号DINの変化が時間T2以内に続け
て発生した場合であっても、FET17のゲートをマス
クする第2の時間帯信号の時間幅は常に一定値T2とな
るので、この間に遅延回路18のコンデンサ19を完全
に放電させることができる。その結果、コンデンサ19
の放電途中から、第1の時間帯信号を生成するためのコ
ンデンサ19の充電動作が開始されるという不具合の発
生がなくなる。
【0043】以上述べたように、本実施例によれば、コ
ンデンサ32と抵抗33からなる充電回路と比較器34
とによって一定時間T2を生成し、フリップフロップ3
0によってこの一定時間T2内における入力信号DIN
の変化を受け付けない構成のマスク時間生成回路25を
用いる。従って、第1実施例と同様の効果が得られる
他、コンデンサ19の放電動作中(第2の時間帯)に入
力された誤信号も確実に阻止することができる。
【0044】次に、本発明の第3実施例について、図5
を参照して説明する。なお、図5において図3と同一構
成部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる
構成をもつ部分についてのみ説明する。図5は、タイム
ドメインフィルター11の構成を示しており、図3に示
すタイムドメインフィルター11のマスク時間生成回路
25をマスク時間生成回路36で置き替えた構成を有す
る。このマスク時間生成回路36は、マスク時間生成回
路25に対して充電回路を異にし、B点とグランド端子
との間に抵抗33に替えて定電流源37を接続してあ
る。
【0045】上記構成によれば、マスク時間生成回路3
6において、FET31がオフして第2の時間帯信号が
生成されている間、定電流源37がコンデンサ32を充
電する。このとき、B点の電圧は電源電圧Vccから基準
電圧Vb だけ低下する間直線的に低下し、その充電動作
に要する時間、すなわち第2の時間帯は、コンデンサ3
2の静電容量をC2 、定電流源37の電流をI2 とし
て、(2)式のよう計算することができる。 T2=Vb ×C2 /I2 …(2) タイムドメインフィルター11のその他の動作について
は、図4を用いて説明した第2実施例と同様である。
【0046】従って、本実施例によれば、前述した第2
実施例と同様の効果が得られる他、マスク時間生成回路
36の充電回路に定電流源37を用いたので、電源電圧
Vccの変動の影響を受けず、より精度の高いマスク信号
(第2の時間帯信号)を生成することができる。
【0047】なお、上述した各実施例において、遅延回
路18は、コンデンサ19を放電させることにより第1
の時間帯信号をつくるように構成しても良い。この場
合、放電前に復帰手段によってコンデンサ19を一定電
圧まで急速に充電させるように構成する。
【0048】
【発明の効果】本発明のタイムドメインフィルターは、
コンデンサを初期状態から充電又は放電させることによ
り第1の時間帯信号を生成する遅延手段を設け、入力デ
ータの切替わりに応答してマスク時間生成手段により一
定時間幅の第2の時間帯信号をつくるとともに、この信
号により、前記コンデンサを初期状態に復帰させる復帰
手段の制御入力をマスクするように構成したので、コン
デンサを確実に初期状態に復帰させることができ、常に
初期状態から充電又は放電が行われて一定時間幅の第1
の時間帯信号が得られる。従って、入力データの切替わ
りから一定時間の第1及び第2の時間帯を経て出力信号
を得ることができるとともに、入力データの切替わり間
隔が上記一定時間よりも短くなった場合には、確実にそ
の信号を阻止することができる。また、マスク時間生成
手段は簡単且つ精度良く構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すタイムドメインフィ
ルターの電気回路図
【図2】各部のタイミングチャートを示す図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】図2相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図6】従来例を示す図1相当図
【図7】図2相当図
【符号の説明】 1、11はタイムドメインフィルター、12、25、3
6はマスク時間生成回路(マスク時間生成手段)、17
はFET(復帰手段、スタート手段)、18は遅延回路
(遅延手段)、24はフリップフロップ(阻止手段)で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 直樹 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (56)参考文献 特開 平6−119608(JP,A) 特開 平1−246915(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 5/1252 G11B 5/09

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサを有しこのコンデンサを初期
    状態からの充電時定数若しくは放電時定数によって第1
    の時間帯信号を生成する遅延手段と、入力データの切替
    わりに応答して予め定められた第2の時間帯信号を生成
    するマスク時間生成手段と、この第2の時間帯内に前記
    遅延手段のコンデンサを初期状態に復帰させる復帰手段
    と、この復帰手段により前記コンデンサが実質的に初期
    状態に復帰した後に前記遅延手段に遅延動作を開始させ
    るスタート手段と、第1及び第2の時間帯の間、入力デ
    ータが後段に伝送されることを阻止する阻止手段とから
    なるタイムドメインフィルター。
  2. 【請求項2】 マスク時間生成手段は、入力データとそ
    の入力データを遅延させたデータとに基づいて第2の時
    間帯信号を生成することを特徴とする請求項1記載のタ
    イムドメインフィルター。
  3. 【請求項3】 マスク時間生成手段は、コンデンサを有
    しこのコンデンサを初期状態からの充電時定数若しくは
    放電時定数によって第2の時間帯信号を生成することを
    特徴とする請求項1記載のタイムドメインフィルター。
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