JP3454956B2 - 画像保持支持体の再生方法およびその再生装置 - Google Patents

画像保持支持体の再生方法およびその再生装置

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JP3454956B2 JP03455995A JP3455995A JP3454956B2 JP 3454956 B2 JP3454956 B2 JP 3454956B2 JP 03455995 A JP03455995 A JP 03455995A JP 3455995 A JP3455995 A JP 3455995A JP 3454956 B2 JP3454956 B2 JP 3454956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、電子写真法、熱転写法、ホット
メルト・インクを用いるインクジエット法、印刷法等
様に、被記録材の表面近傍に皮膜状の画像が形成される
画像記録方法で記録され、不要になった被記録材から画
像形成物質を除去し、再利用可能な状態に被記録材を再
生する被記録材の再生装置に関する。本発明にかかる被
記録材の再生方法及び再生装置は、自動的に画像を消去
することが可能な電子黒板など、部材の表面の異物を除
去する種々の分野へ応用することができる。
【0002】
【従来技術】最近のOA化により、プリンター用紙や複
写用紙が大量に使用されるようになってきた。それにと
もなってオフィスからは大量の廃棄用紙が生ずるように
なり、この多くが無駄に捨てられているのが現状であ
る。この処分に多大の費用がかかると同時に、これら廃
棄処理による地域環境の悪化、ひいては紙を生産するた
めの森林伐採による地球規模での環境悪化まで最近では
とりだたされるようになってきた。従来、この問題を解
消し紙のリサイクルを図るためには、一度使用した紙に
対して用紙上のインキを取り除き、紙をセルロース繊維
まで離解し、再び漉いて再生古紙として利用する処置を
施していた。この処置には大規模な古紙再生施設が必要
となる上、使用済みの古紙にたいして分別、回収、輸送
など再生紙を得るまでにいくつもの工程を踏まざるをえ
なかった。また、この方法では、再生操作でで繊維が痛
んでしまうため、同一繊維を用いた場合、約2回程度の
再生しか出来なかった。最近になって1度使用した用紙
上の文字画像をクリーニングにより取り去り、複写ある
いはプリンティングに再利用することができる紙が開発
されている。例えば特開平4−67043号公報にシー
ト状支持体の表面、特に片面のみに離型処理してなり、
且つ、該離型処理した支持体に印を付け、普通紙と区別
したものが開示されている。しかしながら、これは特殊
紙であるため定着性に難があり、一般の複写用紙として
使用するには問題がある。また、特開平1−10157
6号公報、特開平1−101577号公報には画像形成
支持体上の画像形成物質(トナー)を、これを溶解する
有機溶媒中で超音波処理することにより画像を除去する
方法が開示されているが、有機溶剤による公害や引火及
び毒性に問題があり、一般のオフィスや家庭で使用する
にはやはり問題がある。さらに特開平1ー297294
号公報には、画像形成支持体としてプラスチック、金
属、液浸透性の悪い紙あるいはセラミック等で形成され
たものを使用し、該支持体状に形成された画像を熱溶融
性の剥離体を介在させて加熱し、画像を支持体から剥離
するクリーニング方法が開示されている。しかしこの方
法の場合、表面に離型処理を施した特別な用紙を用いな
ければならない。一方、本出願人は、特願平5−202
557号において、少なくとも一部がセルロース繊維を
主成分とした紙質層で構成された被記録材を用い、この
被記録材に水を含有する液体を含浸させ、紙質層とイン
キとの接着力を弱めた状態で、被記録材と剥離部材とを
圧接せしめ紙質層から熱可撓性のインキを剥離する方法
を提案した。この方法は普通に用いられている紙の上に
形成された画像をも剥離でき被記録材を再生できる点、
安全性に問題が無いなどの点で優れた方法である。ま
た。本出願人は特願平5−96619において、特願平
5−202557号で提案した再生方法を具現化するた
めの装置構成を提案した。さらに、その後の検討によ
り、被記録材が必ずしもセルロース繊維を主成分とした
ものではなくとも画像が形成される側の表面近傍に水を
含む液体で膨張する層を有する被記録材であれば、前記
の特願平5−202557号にかかる方法は有効である
ことを見出し、本出願人はその技術に関する被記録材及
びその再生方法、再生装置もすでに提案している。本出
願人が特願平5−96619号、特願平5−20255
7号において提案した被記録材の再生方法、再生装置
(以下、本出願人の従来の方法あるいは本出願人の従来
の方法を実施するための装置ともいう。)について具体
例およびその欠点について記す。これらの既提案の方式
及び装置は、前記の記録方法で記録した被記録材に水を
含む液体(画像除去促進液)を付与し、被記録材と画像
形成物質との接着力を弱め、皮膜状画像との接着力が弱
められた後の被記録材と画像形成物質との接着力よりも
大きな画像形成物質との接着力を有する剥離部材を被記
録材に接合せしめて、被記録材と剥離部材とを加圧およ
び/または加熱することにより画像形成物質を被記録材
より剥離部材に転写、除去するものであった。
【0003】図1は、本出願人の従来の方法を実施する
ための装置構成の例である。給紙トレイ1から給紙ロー
ラー2によりガイド板3を通して搬送ローラー4で剥離
部材ローラー5に導く。該剥離部材ローラー5表面に給
液ローラー6により画像除去促進液7が塗布され、前記
搬送ローラー4から搬送されてきた被記録材に画像除去
促進液7が塗布含浸される。画像除去促進液7が塗布含
浸され、剥離部材ローラー5と接触している被記録材を
加熱ローラー8で加熱圧接した後、分離爪9で剥離部材
と被記録材とが分離される。分離された剥離部材上の画
像形成物質はクリーニング部1Fで剥離部材ローラー5
の表面からクリーニングされて、再び剥離部材ローラー
5の表面に画像除去促進液が塗布される。一方、分離爪
9で分離された被記録材は搬送ローラー1Aにより、乾
燥ベルト1Bの上へ導かれ、乾燥される。乾燥された被
記録材は搬送ローラー1Aにより、排紙トレイ1Cに排
紙される。排出された被記録材はその表面の画像形成物
質が除去されて再利用が可能な被記録材となっている。
このような従来例の欠点の一つは、被記録材として普通
に使用される紙を用いる場合、画像除去促進液を紙にほ
ぼ飽和する程度の量の比較的大量の液を付与して剥離を
行う必要があることである。このように大きな量の画像
除去促進液を被記録材に付与する場合、再利用するでき
る被記録材として仕上げるためには付与した液を乾燥す
る必要がある。従って、再生するためのエネルギーが大
きくなってしまう、高速の処理が不可能になったりする
欠点がある。また、被記録材として一般の紙を使用する
場合、画像除去促進液に含有される水により紙が膨潤し
紙力が低下するので、被記録材に大量の画像除去促進液
を付与する場合には、紙の腰が弱くなってしまうことが
あった。そのために、画像形成物質を除去するための被
記録材の再生装置内での搬送が難しくなったり、仕上が
った紙全体のサイズの変化が大きくなるという問題を生
じる。また、画像除去促進液を大量に付与するために
は、その量に応じて必要な容器を再生装置内に保持する
ことが必要となるため再生装置が大型化する欠点があ
る。更に、大量の画像除去促進液を被記録材に付与する
と、画像形成物質を除去後被記録材を乾燥したとき、そ
の分だけ大量に画像除去促進液の成分(水)が蒸発して
くるので、再生装置の周りの液成分の濃度(湿度)が異
常に上昇したり、再生装置内に液成分(水)が凝結して
電気回路にトラブルを生じるなどの問題を生じる。ま
た、本出願人の従来の方法を実施するための装置におい
ては、連続的に被記録材の再生を行なう際に、画像除去
促進液の塗布状態にむらを生じたり、被記録材に画像除
去促進液を付与したときの被記録材のカールや波打ち状
の変形により、再生装置内で被記録材の搬送不良を生じ
るなど、信頼性の高い再生が必ずしも可能では無かっ
た。以上の欠点に加え、本出願人の従来の方法で同一被
記録材での再生・再利用をを繰り返すと、被記録材に画
像除去促進液の成分が蓄積されるため、種々の問題を発
生することがあった。例えば、繰り返し再生された紙の
表面に画像除去促進液の成分である界面活性剤が蓄積さ
れるため、画像記録をするための装置を汚染したり、画
像の定着性が低下したり、摩擦係数が低下するため、画
像記録をする装置内でのローラーでのスリップが生じて
搬送不良になることがあった。
【0004】
【目的】本発明の目的は、上記のような従来技術の問題
点、欠点を解決することにある。すなわち、本発明の目
的の一つは、電子写真法や熱転写法、ホットメルト・イ
ンを用いるインクジエット法、印刷法等のように、被記
録材の表面に皮膜状の画像が形成される画像記録方法で
記録された被記録材を、地汚れなく、効率的に再生する
方法および装置を提供することが本発明の目的である。
本発明の他の目的は、前記の本出願人が提案した特願平
5−202557号にかかる被記録材の再生方法、特願
平5−96619号にかかる再生装置の上述の問題点を
解決することにある。より具体的には、本発明は、前記
の本出願人が提案した再生方法、再生装置を改良し、被
記録材の再生の為に要する画像除去促進液の必要量を低
減することにより、再生エネルギーの低減、処理速度の
高速化、被記録材搬送の信頼性の向上、被記録材サイズ
の変化の減少、再生装置の小型化、大量の画像除去促進
液が蒸発するために発生する再生装置内外のトラブルの
除去を目的とするものである。他の目的は、被記録材と
剥離部材との分離特性を向上し再生処理中の被記録材の
搬送の信頼性を高め、再生可能な被記録材種、画像形成
物質種の制約を少なくすることにある。更に他の目的
は、同一の被記録材における再生・再利用を繰り返し可
能なサイクル数を上げることである。
【0005】
【発明の構成および動作】本出願人が提案した前記の方
法においては、被記録材と画像形成物質との接着力を低
下するために画像除去促進液を被記録材に付与する液付
与手段として、比較的低濃度の界面活性剤等を含む水溶
液を1回の工程で含浸させる方法を採用していた。本発
明者は、この方法に比較して、画像除去促進液の被記録
材への付与を複数回行なう方法により、より少量の画像
除去促進液により良好な画像形成物質の除去が可能なこ
と、より信頼性の高い画像形成物質の除去が可能なこと
を見出した。
【0006】以下に本発明に係る被記録材の再生方法お
よび装置に関する構成、動作について詳細に、説明す
る。被記録材上に、所謂ハード・コピーとして画像を形
成する方法としては、従来より多くの方法が提案されて
いる。例えば、乾式トナーや湿式トナーを用いた電子写
真法、熱溶融性インク・シートを用いた熱転写法、熱拡
散性染料を用いた熱拡散転写法、インクジェット法、熱
により発色する材料を用いた感熱記録方法、銀塩写真
法、オフセット版、凹版、凸版、孔版を用いる印刷方法
などが、その例として挙げられる。これらの従来から用
いられている画像形成方法の中で、本発明の被記録材の
再生方法に関する被記録材は、通常の電子写真、熱転写
方法、ホットメルト・インクを用いるインクジエット法
または印刷法などの熱可塑性又は熱溶融性の画像形成物
質が用いられ、且つ、画像形成物質が被記録材の表面近
傍に皮膜状に形成される方法で記録されたものである。
ここで皮膜状とは必ずしも、画像全体が一つの膜を形成
している必要はなく、単に画像形成物質が被記録材の内
部に深く浸透していないことや、染料を含有する水性イ
ンクで印字した場合のように画像形成物質がほとんど分
子レベルで被記録材に吸着されている状態ではないこと
を意味する。従って、例えば乾式トナーを用いる電子写
真法により印字された画像であって、1文字の中で画像
がとぎれているような場合や一つのトナー粒子が独立し
て存在する状態でも、その粒子が被記録材の内部深くま
で浸透していない場合には、その除去原理から本発明の
再生方法における画像除去の対象である膜状画像とみな
す。本発明は、これらのその表面近傍に皮膜状の画像形
成する画像形成方法で形成された被記録材を再生し再利
用できるようにする方法、再生するための装置に関する
ものである。本発明に用いられる被記録材は、少なくと
も除去しようとする画像形成物質を有する表面の近傍が
セルロース繊維を主成分とする一般の記録用紙、プラス
チック・フィルムの少なくと画像形成面に紙質層を積層
してなるもの、その他表面近傍に画像除去促進液により
膨潤性を示す層が設けられたものであればよい。これら
の被記録材の中でも、本発明には、厚みが20〜200
μm程度の市販の紙が、廉価であり且つ入手の容易性の
点で好ましい被記録材である。
【0007】本発明に用いられる剥離部材は、被記録材
上の画像形成物質と接着せしめて被記録材から転写・剥
離するための部材であり、剥離部材を構成する材料とし
ては、画像形成物質とある程度以上の接着性や耐熱性を
示すことが必要である。剥離部材の材料として使用でき
るものの例としては、イソプレンゴム、ネオプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、シリコンゴム、ブタジエンゴ
ム、フッ素ゴムなどの合成ゴム、天然のゴム、ビスフェ
ノール・エヒクロルヒドリン縮合物などのエポキシ樹
脂、アルキド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル
尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホルムア
ルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂
などのアミノ樹脂、テルペンフェノール樹脂、フェノー
ルエーテル樹脂、フェノール樹脂などのフェノール系熱
硬化樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化
ビニリデン-アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル-酢
酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エ
チレン-テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化
ビニリデン、ビニル共重合体ポリビニルブチラール、ポ
リビニルホルマール、ポリプロピレン、ポリエチレンな
どのビニル系重号体、ポリブチルアクリレート、ポリメ
タクリル酸、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル
樹脂、ポリイミド、6,6-ナイロン、6-ナイロンなど
のポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリエス
テルなどのポリエステル、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリパラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミ
ド、などの熱可塑性あるいは熱硬化性の合成樹脂、ニッ
ケル、鉄、アルミニウムなどの金属及びその酸化物、N
i鋼、ステンレス鋼,Fe−Ni合金、Co−Al合
金、モネル、インコネル、ジュラルミン等の金属合金、
等を挙げることが出来る。前記の熱可塑性あるいは熱硬
化性の合成樹脂は単独で用いても混合して用いてもよ
く、酸化チタン粒子、シリカ粒子、カーボン粒子などの
添料を含有させることもできる。セラミックス材料等が
その例として挙げられる。また、これらの材料は単独で
も使用が可能であるが、耐久性向上及び剥離特性等の特
性を向上する為に積層したり、アロイ化したり、グラス
ファイバー、ウィスカー、カーボン、シリカ、酸化チタ
ンなどの他の添加剤を加えるなどにより複合して用いる
こともできる。最適な剥離部材材料は、剥離しようとす
る画像形成物質の種類、画像形成物質除去プロセス条件
等により選定されるべきであるが、剥離部材を繰り返し
使用することが再生コストを下げるなど種々の点で有利
であり、その場合には、比較的高い耐熱性や表面の安定
性が要求される。画像の除去特性及び耐久性から好まし
い剥離部材の例としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルエーテル
ケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン
酸、ポリエーテルニトリル、アラミド、ポリイミド、ポ
リエーテルイミド、ステンレススチール、ニッケル、ア
ルマイトが挙げられる。また、画像形成物質を直接剥離
部材と接触させるのではなく、被記録材に水溶性ポリマ
ーを保持させることにより、被記録材/画像形成物質/
水溶性ポリマー/剥離部材の如く接触せしめて、水溶性
ポリマーの粘着力により画像形成物質を剥離することも
できる。剥離部材は、シート状、ブロック状、ドラムあ
るいはローラー状のいずれの形状に形成されたものを用
いても本発明は実施可能である。
【0008】本発明において、被記録材に付与される液
体(画像除去促進液)は、被記録材の表面近傍を膨潤さ
せ被記録材と画像形成物質の接着力を低下せしめる液
体、あるいは被記録材を膨潤させる液体の浸透を促進す
る等の補助的作用を有する液体である。画像除去促進液
として、エタノール、メタノール、グリセリン、ジエチ
レングリコールなどの種々の有機溶剤も考えられるが、
人体に対する安全性や、燃え難くく火災の心配が無い、
また、最も一般的に用いられる被記録材である紙を良く
膨潤させる点で、水を主体とした液体を用いることが好
ましい。画像除去促進液が同一被記録材に対して複数回
に分けて付与される場合、必ずしも各回で付与される液
体のすべてに水が含まれている必要は無いが、複数回の
付与の中で少なくとも1回は水を含む液が被記録材に付
与されることが好ましい。同一処方の画像除去促進液を
複数回に分けて被記録材に付与する場合には、画像除去
促進液として表面張力が50mN/m以下に調整されて
いるものを用いることが好ましい。画像除去促進液とし
てその表面張力が50mN/m以下に調整されているも
のを用いることにより、被記録材や被記録材上の画像形
成物質への液の濡れ性が高まり、画像除去促進液の被記
録材の表面近傍への浸透速度が速くなるため、高速処理
や処理装置の小型化が可能となる。表面張力に関して更
に述べると、静的な表面張力が50mN/m以下に調整
されていることが好ましいが、高速処理に対応するため
には、例えば振動ジエット法、液滴重量法、泡圧法等で
測定される、動的な表面張力の値が50mN/m以下に
調整されていることが更に好ましい。例えば、水に下記
のような界面活性剤を加えることにより、表面張力が5
0mN/m以下に調整された、本発明に使用できる画像
除去促進液が調製できる。すなわち、本発明の画像除去
促進液には、下記のアニオン系、カチオン系、ノニオン
系、両性型の界面活性剤のいずれの界面活性剤も使用で
きる。例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、
ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエ
チレンアルキルソルビタンエステル類、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン類、グリセリン脂肪酸エステル類、
デカグリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪
酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンブロックポリマー類、パーフルオロア
ルキル燐酸エステル類、ポリオキシエチレン変性ポリジ
メチルシロキサン類、等のノニオン系界面活性剤、高級
脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、ア
ルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
アルキルナフタレンスルホン酸塩、モノあるいはジアル
キルスルホ琥珀酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N
−アシルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸
塩、モノアルキル燐酸塩、ジアルキル燐酸塩、トリアル
キル燐酸塩、モノポリオキシエチレンアルキルエーテル
燐酸塩、ビスポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸
塩、トリスポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル燐酸
塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロ
アルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルケニルアリー
ルスルホン酸塩、N−パーフルオロオクタンスルホニル
グルタミン酸塩、パーフルオロアルキル−N−エチルス
ルホニルグリシン塩、3−(ω−フルオロアルカノイル
−N−エチルアミノ)−1−プロパンスルホン酸塩、パ
ーフルオロアルキルエチル燐酸エステル塩、カルボン酸
変性ポリジメチルシロキサン、スルホン酸変性ポリジメ
チルシロキサン、等のアニオン型界面活性剤、高級アル
キルアミン塩、高級アルキル第4級アンモニウム塩、ア
ルキルベンゼンアミン塩、アルキルベンゼン第4級アン
モニウム塩、アルキル複素環第4級アンモニウム塩、等
のカチオン型界面活性剤、ベタイン、アミノカルボン
酸、等の両性界面活性剤、が用いられる。また、前記界
面活性は1種類、あるいは2種類以上の混合物であって
もよい。画像除去促進液の表面張力を低下するため、あ
るいは被記録材や画像形成物質への濡れ性を向上するた
めには、必ずしも界面活性剤を用いる必要は無く、例え
ば、メタノール、エタノール等のアルコール類やアセト
ン、カルビトール、ソルビトール等の水溶性有機化合物
を添加することにより同様の効果を得ることができる。
本発明の画像除去促進液には、水溶性高分子を添加する
ことも好ましい。水溶性高分子は、前記のように剥離部
材への画像形成物質の粘着性を与えることができる。ま
た、水溶性高分子は画像形成物質を剥離した後の被記録
材の剛性を向上するなど、被記録材の仕上り品質を向上
する効果がある。本発明の画像除去促進液に使用出来る
水溶性高分子化合物の具体例として、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコール、でん粉、アルギン
酸塩、アラゴアゴム、ゼラチン、ポリアクリル酸塩、ポ
リメタクリル酸塩、スチレン−無水マイレン酸共重合物
の加水分解化合物の塩、スチレン−イソブチレン−フタ
ルイミド共重合体加水分解化合物の塩、ヒアルロン酸、
ジェランガム、ナフタレンスルホン酸とホルマリンの縮
合物、ポリビニルアリールスルホン酸塩、水溶性ポリア
ミド、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリルアミドを挙げることができる。
【0009】画像除去促進液の被記録材への付与を、実
質的に1処方の画像除去促進液のみを用いて行なう場合
のように、被記録材に複数回付与される画像除去促進液
中の界面活性剤あるいは水溶性ポリマーの含有量がほぼ
等しいものを用いる方法においては、界面活性剤および
/または水溶性ポリマーの含有量は、画像除去促進液の
0.01〜20wt%となるように添加するのが好まし
く、特に、0.1〜2wt%の範囲で用いることが好ま
しい。界面活性剤および/または水溶性ポリマーの含有
量が、画像除去促進液の0.01wt%以下の時には、
画像除去促進液の被記録材への浸透が遅くなって、高速
な再生処理が困難となったり、画像形成物質と被記録材
との界面に画像除去促進液が浸透しないため、画像形成
物質の除去特性が劣化したりする等の不具合を生じる。
界面活性剤および/または水溶性ポリマーの含有量が、
画像除去促進液の20wt%以上の時には、画像除去促
進液中の成分が再生操作を繰り返すことにより、被記録
材中に蓄積し、再生された被記録材の再記録特性が劣化
したり、画像除去後の被記録材の乾燥が困難となったり
する不具合を生じる。本発明においては、画像除去促進
液の被記録材への付与は複数段階で行うことが好まし
い。画像除去促進液の被記録材への複数段階の付与は目
的に応じて何段階に分けても良いが、通常、操作が複雑
になること、装置が複雑になること、それ以上に分けて
も以下に述べる効果に大きな差が無いことから、2段階
分けて行なうことが、最も好ましい。同一処方の画像除
去促進液を用いて被記録材への画像除去促進液の付与を
複数回に分けて行なう方法においては、1回の付与のみ
による場合に比較して、画像形成物質の除去に必要な画
像除去促進液の付与量が低減される効果が得られる。こ
の効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、最
初に付与された画像除去促進液によりある程度の被記録
材の膨潤が生じるため、被記録材上の画像形成物質に亀
裂が生じたり、下部と被記録材との間に微少な隙間が生
じたりするため、次に付与された画像除去促進液が効率
的に画像形成物質と被記録材との接触部位へ浸透し易く
なることが寄与していると推定される。また、もう一つ
の作用として、最初の画像除去促進液の付与により、被
記録材および画像形成物質の表面が画像除去促進液に濡
れやすい状態になり、画像除去促進液が被記録材の比較
的浅い部分に均一に浸透することにより、少量の付与に
より良好な画像形成物質の除去が可能となることが推定
される。通常の紙は、セルロース繊維が絡み合った不均
一な被記録材であるため、画像除去促進液を1回で付与
した場合、濡れ性の不均一性により、画像除去促進液
は、紙の深さ方向に不均一に、且つ、紙の奥深くにまで
浸透してしまう。画像形成物質と被記録材との接着力の
低下に寄与するのは、画像形成物質と被記録材とが接す
る部位近傍の被記録材の膨潤である。最初に付与する画
像除去促進液により被記録材及び画像形成物質への画像
除去促進液の濡れ性を高めておくことにより、画像除去
促進液の付与量を低減できるから、最初に付与する画像
除去促進液で十分にこの効果が得られれば、次に付与す
る画像除去促進液の表面張力は比較的高く、濡れ性が低
い場合でも十分な浸透速度が得られる。従って、後工程
で付与される画像除去促進液中の界面活性剤の濃度は低
く出来る。後工程で付与される画像除去促進液中の界面
活性剤の濃度を低くすることは、不必要な界面活性剤を
被記録材に付与しないため、再生された被記録材の筆記
性の劣化、再記録時の記録画像の画質の劣化、画像形成
物質の定着性の低下や記録装置への悪影響等の種々の問
題を解決することが出来る。また、後工程で付与する画
像除去促進液については、その濡れ性が低い方が、紙の
ように不均一な被記録材に浸透するときには、均一、且
つ、浅い浸透をするため、前述と同様な作用により、同
一濡れ性を示す画像除去促進液を付与する場合に比較し
て、より少量の画像除去促進液の付与で良好な画像形成
物質の除去が可能となる。
【0010】液の界面活性剤濃度が後工程の付与になる
にしたがって低くなるように複数回にわたって画像除去
促進液を付与することにより、画像除去促進液の付与量
を少なくしても良好な画像形成物質の除去特性が得られ
ることをのべたが、この方法において、界面活性剤濃度
を3段階以上に変えた画像除去促進液を用いて、塗布工
程毎に徐々に変化させながら、同一被記録材に3回以上
の画像除去促進液の付与を行うことも有効ではある。し
かしながら、本発明者は、通常、高濃度の界面活性剤を
含有する液と、低濃度の界面活性剤を含有するか界面活
性剤を全く含まない液との2種の液体を組み合わせて使
用することによって、画像形成物質を除去することが十
分可能であることを見出した。高濃度液体と低濃度水溶
性液体の2種の液体のみを用いることは、液付与装置の
簡素になり、被記録材の再生操作の簡略になる点で好ま
しい。高濃度液体としては、同一被記録材に対して複数
回に分けて付与される画像除去促進液の界面活性剤含有
濃度が後工程の付与になるにしたがって低くなる画像除
去促進液の付与方法において、界面活性剤を5〜100
重量%の高い濃度で含有することが好ましく、高濃度液
体中の界面活性剤濃度が5重量%以下の場合、本発明に
おける、少量の画像除去促進液の付与においても十分に
良好な画像形成物質の除去ができる効果が得られない。
良好な画像形成物質の除去ができること、液を被記録材
に付与するため適正な物性値が得られること、同一の被
記録材を用いて画像形成・画像形成物質の除去による再
生の繰り返しが多数回できることから、特に好ましい高
濃度液体の界面活性剤の濃度は5〜50重量%である。
一方、低濃度水溶性液体としては、界面活性剤を5重量
%以下の濃度で含有するかあるいは界面活性剤を含有し
ない、例えば、水溶性ポリマー、防腐防黴剤のみを含む
水溶液、あるいは水のみからなる液体を用いることが好
ましい。低濃度水溶性液体中の界面活性剤濃度を5重量
%以上にすると、画像形成物質の剥離が可能な条件はあ
るものの再生された被記録材の特性が変化し、筆記性が
低下する、再コピー時の画像品質が低下する、再コピー
時に皺が発生しやすくなる、再生可能な回数が低下する
等の不具合が生ずる。十分に良好な画像形成物質の除去
ができること、上記の再生された被記録材の品質が良好
であること、繰り返し再生・使用が可能なことより、低
濃度水溶性液体として、特に好ましい界面活性剤の濃度
範囲は、1重量%以下である。一般の上質紙を被記録材
として使用する場合、高濃度液体を少なくとも被記録材
の画像形成物質を保持する面に16μg/cm〜1.
6mg/cm(A4判当たり0.01〜1g)の範囲
で付与した後、低濃度水溶性液体又は水を16μg/c
〜3.2mg/cm(A4判当たり0.01〜2
g)の範囲で付与することによりに非常に良好な被記録
材の再生が可能となる。高濃度液体付与量が16μg/
cm(A4判当たり0.01g)以下の場合、および
低濃度水溶性液体又は水の付与量が16μg/cm
(A4判当たり0.01)以下の場合、十分に画像形
成物質を剥離することができない。高濃度液体付与量が
1.6mg/cm(A4判当たり1g)以上の場合、
画像形成物質の剥離は良好になるものの、再生された被
記録材の特性が変化し、筆記性が低下する、コピーなど
により再生された被記録材に再び画像を形成したとき画
像品質が低下する、複写機で再コピーする時に皺が発生
しやすくなる、再生可能な回数が低下する等の不具合が
生ずる。さらに、多量に高濃度液体を付与した場合に、
被記録材の紙力低下が生じ紙詰まりが起きやすくなり、
用いる界面活性剤の種類によって、画像形成物質の剥離
特性が劣化する場合もある。低濃度水溶性液体又は水を
3.2mg/cm(A4判当たり2g)以上付与した
場合、被記録材の紙力低下が生じ紙詰まりが起きやすく
なり、皺も生じやすくなる。また1段で多量の液付与を
行ったときと同様に、多量の電力を必要とする、被記録
材が伸びやすい等の不具合が生じる。
【0011】ここで高濃度液体と低濃度水溶性液体又は
水の2種の画像除去促進液を用いることによる効果の作
用をより詳しく説明するため、高濃度液体を被記録材の
画像形成物質を保持する面(画像保持面)に付与した場
合の現象について、図2を用いて簡単に説明をする。一
般に界面活性剤の分子は図2に示すように親水性基20
1と疎水性基(親油性基)202とから構成されてお
り、画像形成物質203は疎水性を示す。したがって画
像除去促進液20の界面活性剤濃度が低い場合は、画像
除去促進液20は、特に画像除去促進液20が水を主体
とした溶液である時、画像形成物質203上には付着又
は吸着しにくく、画像形成物質203上では弾かれてし
まいやすい。そのため例えば1回の液付与では、図3の
(a)に示すように画像形成物質203の存在しない部
分では被記録材10の内部深くにまで液が浸透し、画像
形成物質203の表面および被記録材10と画像形成物
質203の界面には液が存在しないという現象が生じ
る。特に、ローラーで画像除去促進液20を塗布する場
合のように、浸透速度により被記録材10への画像除去
促進液20の付着量が変化するような場合には、画像部
分よりも地肌部分の方が浸透速度が速いため、画像形成
物質203と被記録材10との接着力の低下に寄与しな
い地肌部ばかりに多量の画像除去促進液20が浸透して
しまう現象を生じることになる。その為、画像除去促進
液20を画像形成物質203と被記録材10の界面付近
に浸透させるのには被記録材10全体に浸透する程度に
多量の画像除去促進液20を付与しなければならなくな
る。一方高濃度液体を画像保持面に少量塗布した場合
は、図3の(b)に示すように、界面活性剤の疎水性基
が画像形成物質に吸着することから高濃度液体は被記録
材10および画像形成物質203にまんべんなく濡れ
る。高濃度液体は、その粘度が比較的高く、比較的流動
性が乏しいことも被記録材10に均一に付与されること
に寄与していると推定される。この高濃度液体は、ま
た、わずかではあるが画像形成物質203の隙間を通過
し画像形成物質203と被記録材10の界面付近にまで
到達している可能性もある。これはベタ画像(大面積を
有する画像)においても内部に多数の穴があいた構造に
なっていることが顕微鏡観察等から確認されていること
等により推測できる。さて高濃度液体を付与した後に低
濃度水溶性液体または水を付与した場合、あらかじめ画
像形成物質203上にも高濃度液体が存在するため低濃
度水溶性液体が弾かれることなく、被記録材10、画像
形成物質203表面にほぼ均一に付与される。被記録材
10と画像形成物質203との接着力の低下にに寄与す
るのは前述の通り被記録材10と画像形成物質203と
の界面付近に浸透してくる水であるが、上記の作用によ
り、本方法による液付与を行うことによって、被記録材
10全体に液を含浸するのに比べて少量の液量でも良好
な剥離を行うことができる。高濃度液体と低濃度水溶性
液体の2種の画像除去促進液を用いる方法においては、
1回の画像除去促進液の付与のみを行う従来の付与方法
に比較して、付与した画像除去促進液中の界面活性剤が
被記録材表面近傍に多く分布するようになる。このため
に、画像除去促進液に使用する界面活性剤の種類によっ
ては、剥離部材と圧接せしめて画像形成物質を剥離部材
に接着・転写せしめる時に、一旦、剥離部材側に転写さ
れた画像形成物質が再び被記録材側に転写される現象
(再付着)を防止する作用を及ぼし、その作用も、上記
ような画像形成物質の除去特性を向上する効果が生じる
1つの理由となっているものと推定される。
【0012】ところで、本発明者らは、紙等のバルクで
浸透性があるもの(表面から裏面あるいは裏面から表面
へと液が浸透することが可能な)被記録材を用いる場合
には、高濃度液体を被記録材の画像保持面に付与した
後、それとは反対側の面(画像非保持面)から低濃度水
溶性液体を付与することで、効果的な剥離が行われるこ
とを発見した。特に、画像形成物質の付着量が多く、画
像形成物質が完全に膜状になっており、画像除去促進液
がその画像形成物質を通過して浸透することが困難であ
る場合においては、低濃度水溶性液体を被記録材の画像
を保持する面から付与する場合に比較して、非画像面よ
り付与したほうが、より良好な画像形成物質の除去が可
能となる。もちろん、被記録材の厚みが厚い場合や、低
濃度水溶性液体として浸透性が悪い液を用いる場合にを
必ずしも非画像保持面から浸透させる方が好ましいとは
言えないが、厚みが100ミクロン以下の普通紙を用い
ている場合,低濃度水溶性液体に適宜な浸透剤を添加す
ることにより、低濃度水溶性液体を被記録材の画像を保
持する面から付与する場合に比較して、非画像面より付
与したほうが、より良好な画像形成物質の除去が可能と
なる。この低濃度液体を被記録材の裏面から付与する方
法においても、高濃度液体としては、界面活性剤を5〜
100重量%の高い濃度で含有することが好ましく、高
濃度液体中の界面活性剤濃度が5重量%以下の場合、少
量の画像除去促進液の付与で十分に良好な画像形成物質
の除去ができる効果が得られない。良好な画像形成物質
の除去ができること、液を被記録材に付与するため適正
な物性値が得られること、同一の被記録材を用いて画像
形成・画像形成物質の除去による再生の繰り返しが多数
回できることから、特に好ましい高濃度液体の界面活性
剤の濃度は5〜50重量%である。一方、低濃度水溶性
液体としては、0.05ないし2重量%の界面活性剤を
濃度で含有する浸透性の高い水溶性液体を用いることが
好ましい。低濃度水溶性液体中の界面活性剤濃度を0.
05重量%以下にすると、良好な画像形成物質の除去が
困難となり,低濃度水溶性液体中の界面活性剤濃度を2
重量%以上にすると、画像形成物質の剥離は良好となる
が,再生された被記録材の特性が変化し、筆記性が低下
する、再コピー時の画像品質が低下する、再コピー時に
皺が発生しやすくなる、再生可能な回数が低下する等の
不具合が生ずる。十分に良好な画像形成物質の除去がで
きること、上記の再生された被記録材の品質が良好であ
ること、繰り返し再生・使用が可能なことより、低濃度
水溶性液体として、特に好ましい界面活性剤の濃度範囲
は、0.2ないし1重量%である。また,この方法にお
ける高濃度液体と低濃度水溶性液体の適当な付与量は、
高濃度液体が被記録材の画像形成物質を保16μg/c
〜1.6mg/cm(A4判当たり0.01〜1
g)の範囲であり、低濃度水溶性液は16μg/cm
〜3.2mg/cm(A4判当たり0.01〜2g)
の範囲である。高濃度液体付与量が16μg/cm
(A4判当たり0.01g)以下の場合、および低濃
度水溶性液体の付与量が16μg/cm(A4判当た
り0.01)以下の場合、十分に画像形成物質を剥離す
ることができない。高濃度液体付与量を1.6mg/c
(A4判当たり1g)以上の付与する場合、あるい
は,低濃度水溶性液体3.2mg/cm(A4判当た
り2g)以上付与した場合、前述の高濃度液体と低濃度
水溶性液体の両方を画像面から付与する場合に生じる不
具合と同様の不具合を生じる。
【0013】前述の高濃度液体と低濃度水溶性液体の少
なくとも2種の画像除去促進液を用い、且つ、低濃度液
体を被記録材の裏面から付与する方法において、高濃度
液体の処方中に湿潤剤を加えることは、画像形成物質の
除去特性を向上する、画像除去促進液の必要量を少なく
出来る等の点で有効である。ここで湿潤剤とは、水との
相溶性に優れ、水よりも蒸気圧が低い化合物を意味す
る。このような化合物としては具体的には、例えば エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、グリセリン、等の多価アルコール類、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエ
チレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコール、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、等の多価アルコールのエーテル類、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3,−ジメチルイミダゾリ
ジノン、ε−カプロラクタム、等の複素環式化合物、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等のアミン類、等が挙げられる。また、前記
の湿潤剤は1種あるいは2種以上の混合物として使用す
ることができる。湿潤剤を高濃度液体の処方中に添加す
ることが、特に低濃度液体を被記録材の裏面から付与す
る方法において効果がある理由は、転写のために被記録
材を加熱する際に、その加熱により蒸発した低濃度液体
中の水が湿潤剤に吸収され、被記録材の画像保持面近傍
に水分が凝縮した状態になり、その水が画像形成物質と
被記録材との接着力を弱めたり、剥離部材への転写時に
画像形成物質の被記録材への再定着を防止する作用があ
るためと推定される。
【0014】ところで、本発明の様に、被記録材に画像
除去促進液を付与して、被記録材と画像形成物質との接
着力を弱めた状態で、被記録材と剥離部材とを圧接せし
め被記録材から画像形成物質を剥離する方法において
は、上記のように画像形成物質が加熱された状態で剥離
部材との接着力が与えられ、且つ、画像形成物質が加熱
された状態で被記録材と剥離部材とが分離されることが
好ましい。被記録材として通常に用いられている紙を用
い、通常の電子写真法で得られた画像を除去して紙を再
利用できるように再生するには、画像形成物質が軟化ま
たは可塑化する温度まで加熱し、被記録材と剥離部材と
を圧接せしめ被記録材から画像形成物質を剥離すること
により良好に画像形成物質の除去ができる。画像除去促
進液を紙に付与した後、画像形成物質を軟化または可塑
化する温度まで加熱することなしに、例えば、粘着テー
プで画像を剥離しようとしても完全に被記録材上から画
像形成物質を除去することは困難である。これは、加熱
なしで画像形成物質を除去しようとすると、普通の紙は
多孔質になっており、孔の中に入り込んだ画像形成物質
とともに紙質層の表面が剥離されてしまうからである。
従って、本発明の高濃度液体を被記録材の画像保持面に
付与した後、低濃度水溶性液体を付与する画像除去促進
液の付与方法を利用した被記録材の再生方法において
も、被記録材とて紙を用いる場合には、被記録材に画像
除去促進液を付与した後、画像形成物質が軟化または可
塑化する温度まで加熱し、被記録材と剥離部材とを圧接
せしめ画像形成物質の被記録材への接着・転写を行い、
被記録材から画像形成物質を剥離することが好ましい。
そして、特に、前述の低濃度液体を被記録材の裏面から
付与する方法において、被記録材の画像保持面側の温度
が非画像保持面側の温度よりも低くなるように被記録材
を加熱することにより、良好な剥離特性が得られること
がわかった。これは、被記録材の非画像保持面側の温度
を高く設定することによって、被記録材の非画像保持面
側近傍に存在していた画像除去促進液中の水が、蒸発に
よりより低温側の記録面側へと移行することにより記録
面側の水分の密度が高まる作用に基づくものと推定され
る。比較的低濃度の界面活性剤の水溶液を大量に被記録
材に付与していた従来法では、被記録材の再生で大量の
画像除去促進液を消費するため、画像除去促進液の入
手、補充などのメンテナンスに問題があった。上記の高
濃度液体と低濃度水溶性液体の2種の画像除去促進液を
用いる方法において、低濃度水溶性液体として水を用い
ると、水が比較的どこでも入手が容易なものであるの
で、メーカーからユーザーへの供給は、高濃度液体のみ
を行うことでユーザーの使用が可能となる。この方法の
採用により、画像除去促進液の入手や液補充の頻度が少
なく出来、サプライコストも有効に削減できる。特に、
市水(水道水)を直接再生装置に取り入れることによ
り、使用者のメンテナンスの頻度はきわめて少なくする
ことができる。ただし、水のみを用いるは、腐敗により
種々のトラブルの発生が懸念されるので、例えば、市水
(水道水)を保持する再生装置内のタンクに微量の防腐
防黴剤を自動的に添加するような機構を設けておくこと
は有用である。
【0015】次に本発明にかかる被記録材の再生装置の
構成と動作について用いて説明する。本発明にかかる被
記録材の再生装置においては、同一被記録材に対して、
画像除去促進液を複数回付与する手段が設けられる。被
記録材の画像形成物質を剥離部材に剥離する転写部や画
像形成物質が除去された被記録材を平滑に仕上げたり、
乾燥する仕上げ部は、本出願人が既に提案した種々の方
法、装置が基本的には用いられる。画像除去促進液を付
与する装置は、液の付着したローラーやベルト被記録材
に密着させて付与する装置、噴霧器や加湿器等のように
ミスト状の液滴を発生させて被記録材に付与する装置、
インクジエット法のように比較的運動量の大きなを液滴
を発生させて被記録材に付与する装置等が例示される。
ローラーにより画像除去促進液を付与する装置の例をよ
り具体的に示す。図4において、各ローラーは矢印で示
す方向に回転し、被記録材10は塗布ローラー23と被
記録材10を一定加重で上面から押える押えローラー2
4の間をやはり矢印で示す方向に移動する。画像除去促
進液20の入った容器21内部には、表面が例えばクロ
ロプレンゴムあるいは金属等濡れ性の高い弾性材料より
成るローラー22(汲み上げローラー)が、一部が画像
除去促進液20中に浸るように設置され、このローラー
が回転されることにより、画像除去促進液20はローラ
ー22に付着して汲み上げられる。汲み上げられた画像
除去促進液20は、汲み上げローラー22と接するか、
わずかのギャップを持った状態で設置された、やはりク
ロロプレンゴム等の弾性材料よりなるかあるいは金属材
料よりなるローラー23(塗布ローラー)とのギャップ
あるいはニップにより一定量に計量される(絞られ
る)。塗布ローラー23上に計量され付着している画像
除去促進液20は、押さえローラー24と塗布ローラー
23との間に搬送されてきた被記録材に付与される。図
4において被記録材10を液付与前後で支持するため
に、ガイド板25が取り付けられているが、これを搬送
性向上の為に搬送ベルトに置き換えてもよい。画像除去
促進液の被記録材への付与量を所望の量に調整するため
には、汲み上げローラーあるいは塗布ローラーのいずれ
かに溝等の凹凸を形成したり、表面処理を施して濡れ性
を変えたりする方法が有効である。また、液面がほぼ常
に一定の位置にくるように液面を検知する手段(図示せ
ず)とそれに応じた液供給手段260を備えるのが望ま
しい。図5に画像除去促進液20を液滴で被記録材10
に付与する装置の例を示す。この装置においてはタンク
261からポンプ260によって汲み上げられ、加圧さ
れた画像除去促進液20が、アキュミュレータ271、
バルブ270を介して液噴射ユニット27に設けれられ
たノズルから噴射される。この場合液の加圧力としては
0.5〜10kgf/cm2が適当であり、ノズル径と
しては1〜50μmのものが適当である。これらのノズ
ル数、ノズル密度などの値は、所望の画像除去促進液の
付与量により適宜選択して用いられる。画像除去促進液
20を液滴で被記録材10に付与する装置としては、上
記のようなポンプによる液加圧方式の他に、所謂インク
ジエット記録法に用いられているあらゆる液滴形成装置
が使用できる。例えば発熱素子が設けられた液室内に画
像除去促進液を導き、発熱素子による加熱により画像除
去促進液を沸騰させることによる泡の発生により、画像
除去促進液を飛翔させる装置、液室内に設けられた振動
板をPZT等の電気−機械結合素子により駆動して、そ
れによる液室の体積変化や圧力波により画像除去促進液
を飛翔させる装置、PZT等の電気−機械結合素子によ
る振動を音響レンズにより収束させ、画像除去促進液液
面よりミストを発生させる装置、高電界による静電気力
で液滴を吸引して飛翔させる装置等がその例として挙げ
られる。これらの装置により画像除去促進液20は被記
録材10に付与されるが、画像除去促進液付与を複数回
行うためには、上記で示した装置を所望の数だけ設けれ
ばよい。また、前記のローラー塗布装置や液滴形成装置
を適当に組合せて使用することもできる。図6にはロー
ラー塗布パートを4段に並べ液付与を行う場合の構成を
示している。これらのパートは全く同一の構成にしても
よいし、画像除去促進液20の特性等にあわせて変化さ
せてもよい。
【0016】図7には、図6の塗布ローラー23、押え
ローラー24に変えてそれぞれ塗布ベルト231、押え
ベルト290を用いた場合の構成を示している。塗布ベ
ルト231および/または押えベルト290を用いた構
成では各ベルトが次段への搬送ベルトの役割も兼ねるの
で、被記録材の搬送性が向上する。図8では、特に、画
像除去促進液20として各段で同一処方のものを用いる
場合に、その供給源(タンク)を共用化した場合の例を
示す。このようにタンクを共通化することにより、液供
給等の保守が容易になる。また、本図の装置は、各液付
与パート毎にポンプ260を設けているが、液容器21
からオーバーフローする画像除去促進液20を再びタン
ク261に回収するようにする場合には、液成分の蒸発
などにより画像除去促進液の組成に変化があっても、常
に各パートの液処方がほぼ同一となり、安定した剥離特
性が得られる利点がある。このように多段のパートを設
ける場合においても、すべての液付与手段で同一処方の
画像除去促進液20を用いるのではなく、例えば1段目
に高濃度液体を付与し、2段目以降は同一処方の低濃度
水溶性液体又は水を付与するのであれば、2段目以降の
タンクを共用化するように構成してもよい。ところで、
図4に示した液付与装置では、被記録材への液付与操作
をしていない時、すなわち、塗布ローラー23と押えロ
ーラー24との間に被記録材が無いときにも、塗布ロー
ラーと押えローラーとが接触する構成にしておくと、押
えローラーが液で濡れるため、被記録材が搬送されてき
た時、被記録材の先端は表裏両面から液が付与される。
押えローラーに付着していた画像除去促進液は、被記録
材に転移して行くので、被記録材の先端よりある程度の
距離で、被記録材の裏面側、すなわち押えローラー側に
は液は付与されなくなる。両面に液が付与される距離
は、押えローラー側の径や、押えローラーと塗布ローラ
ーとの接触圧、両ローラーの表面の粗さ等により決定さ
れる。このように、少なくとも被記録材の先端部の両面
に画像除去促進液を塗布することは、被記録材の搬送の
先端部のカールが少なくなることから、再生装置におい
て被記録材の搬送の信頼性を高めるために大きな効果が
あることが判明した。すなわち、被記録材の先端部の両
面に画像除去促進液を塗布することで、再生装置内で発
生するジャムの確率を著しく低減できた。本発明の被記
録材の再生装置において、画像除去促進液の付与手段と
して高濃度液体を付与する手段と低濃度液体の付与手段
の少なくとも2つの液付与手段が設けられる場合、前述
のように高濃度液体がより早い段階で付与されるように
設定されることが好ましいが、低濃度液体の付与装置と
しては、上述の液滴で画像除去促進液を付与する液付与
手段をを用いることが、特に好ましい。それは、ローラ
ーやベルトによる液付与方式を低濃度付与に用いた場
合、高濃度液体が付与された被記録材から低濃度液体中
に高濃度液体の成分が流出してしまい、低濃度液に混入
して、その液組成を変化させてしまう問題を生じるから
である。また、液滴で画像除去促進液を付与する液付与
手段は、低濃度液体を裏面からの液付与などの構成にも
容易に対応できる利点もある。低濃度液体は低粘度であ
るため、その液物性としても、液滴で付与する装置に適
している。また、前述のように低濃度液体は、16μg
/cm2〜3.2mg/cm2(A4判当たり0.01〜
2g)の範囲で付与することが好ましいが、この付与量
を得るためにも、上述の液滴による液付与手段は適して
いる。一方、高濃度液体については、その液物性が適す
ること、好ましい16μg/cm2〜1.6mg/cm2
(A4判当たり0.01〜1g)の範囲の被記録材への
付与量を得られることから、ローラー方式、ベルト方式
により付与することが、均一で安定した付与が出来、好
ましい。
【0017】液付与手段から複数回にわたって液付与を
行う場合、ここまでは、多段の画像除去促進液付与パー
トを設けた装置を例示したが、同一処方の画像除去促進
液を複数回付与する場合には、必ずしも複数個の液付与
手段が必要ではなく、被記録材が、同一液付与手段を複
数回通過するような搬送手段を設けることにより複数回
の付与をすることもできる。そのような装置の構成例を
図10、図11に示す。この装置においては、所望の液
付与量を得るために必要な周回数に達するまで分岐爪2
93は被記録材10が周回するように、先端が塗布ベル
ト231側にくるように位置し、所望の周回数に達した
ときには押えベルト290側にくるように設定してあ
る。その為に図中には示されないが、被記録材10の通
過を検知する手段と通過回数を記憶する手段が設置され
ている。また、図10の液付与ユニットでは被記録材1
0の分岐爪293と押えベルト290に添った搬送が良
好に行われるように圧空装置294からの圧空により被
記録材10の移動を制御している。被記録材10の分岐
部での圧空の送風方向は分岐爪に連動し変化させるのが
望ましく、その他の圧空発生装置294は被記録材10
の通過位置によってON−OFFさせるのが良い。同一
液付与手段を複数回通過するような搬送手段を設けた装
置の他の例を図11に示す。図11に示す液付与装置で
は、被記録材10の先端が、クランプ手段を有するドラ
ム295のクランプ296によって挾持・固定される。
ドラムにはロータリーエンコーダー等の位置検出手段が
設けられ、クランプ時に被記録材10の先端位置とクラ
ンプ296位置が同期するように設定される。被記録材
はドラム295に添って周回するが、その間設定された
回数だけドラムが回転し、複数回、画像除去促進液が付
与される。所望の回数だけ画像除去促進液が付与された
後、クランプ手段296は、被記録材先端が開放される
ように動作する。図10、図11のような、同一付与装
置を被記録材が複数回通過する液付与装置においては、
液付与装置では多段のローラ塗布ユニットを配列した液
付与装置に比較して、装置が小型化できる。更にこのよ
うに同一付与装置を被記録材が複数回通過する液付与装
置においては、例えば被記録材の再生処理回数により、
画像除去促進液の付与量を変えたい場合には、その通過
回数を制御することにより容易に液の付与量を変えるこ
とが出来るという効果がある。特に、図11の装置にお
いては、被記録材への液付与がドラムに密着されたまま
行なわれるので、液付与により、カールや皺が発生する
ような場合にも、ジャムなどの搬送不良を起こすことな
く安定した液付与を行うことができるという効果もあ
る。先に、高濃度液体と低濃度水溶性液体の少なくとも
2種の画像除去促進液を用いる方法においては、低濃度
水溶性液体として水を用いること、特に市水を用いるこ
とによりメンテナンス性が向上する、ランニング・コス
トを低減できる等の利点があることを記した。この方法
を実施するための装置としては、例えば、図4の装置に
おいてタンク261に直結する水道からの水の取り入れ
口を設けておき、タンク中の液量が一定量以下になった
時に、バルブが開きタンク内に水道から水が流入する手
段を設けて置けば良い。
【0018】図12は図9の再生装置の画像除去促進液
を塗布するユニットを変更した例である。2段目の画像
除去促進液の付与装置としてローラー塗布に代えて液滴
で画像除去促進液を付与する装置が装着されている。図
13は、図12と同様に図9の被記録材の再生装置の画
像除去促進液を付与するユニットの一部を異なる構成と
した例である。この装置においては、第2段目の画像除
去促進液の付与が、被記録材10の画像保持面と画像非
保持面の両側から行なわれる。このような装置を使用し
て、被記録材の両面から画像除去促進液を付与すること
により、片面のみ液付与するときに発生するカールを予
防することができる。図13の画像除去促進液付与ユニ
ットの2段目の付与装置について更に説明を加える。図
13の画像除去促進液付与ユニットの2段目の付与装置
も、図4のローラー方式の付与装置と基本的な構成はほ
ぼ同じであり、被記録材は、裏面塗布用ローラー280
と表面塗布ローラー23との間に挟まれるように搬送さ
れる。裏面塗布用ローラー280と接するように裏面塗
布用液供給ローラー282設置されている。また、裏面
塗布用液供給ノズル281は画像除去促進液を裏面塗布
用ローラー280と裏面塗布用液供給ローラー282と
の間に落すように配置されている。裏面塗布用液供給ノ
ズル281と液供給手段260との間には、画像除去促
進液の供給を制御するための裏面塗布用バルブ283が
備えられている。図示されていない被記録材の先端検知
手段からの検知信号によって、被記録材先端がローラ塗
布ユニットに到達するのにタイミングをあわせて、裏面
塗布用バルブ283が開き、裏面塗布用ローラー280
に送られる。供給液量は液供給手段260からの送圧と
バルブの開いている時間によって決定されるが、目的に
より、被記録材の両面への付与は被記録材の先端部のみ
行なうようにすることもできるし、被記録材の全面に行
なっても良い。液はノズルから裏面塗布用液供給ローラ
ー282に滴下され、裏面塗布用液供給ローラー282
と裏面塗布用ローラー280間のニップ幅あるいはギャ
プ幅に応じた液が裏面塗布用ローラー280から被記録
材10の裏面すなわち非画像保持面側に塗布される。こ
のような2段目以降の画像除去促進液付与装置で被記録
材の両面等画像除去促進液を付与する構成の装置は、特
に、高濃度水溶液と低濃度水溶液の2種以上の画像除去
促進液を用いて、被記録材の再生操作をする装置に適し
ている。それは、高濃度水溶液は水の含有量が少ないこ
と、適正な付与量が、低濃度水溶性液体に比較して少な
いことら、高濃度水溶液を付与した後の被記録材のカー
ルはあまり支障にならず、低濃度水溶性液体の付与によ
るカールが問題となるからである。
【0019】図14は、2段目の液付与を画像形成物質
11を保持する面とは反対の面、すなわち画像非保持面
側から行う場合の装置構成例である。この装置おける画
像除去促進液の付与装置は、図13に示した非画像面塗
布用の裏面塗布用ローラー等と同様に構成されるが、被
記録材の画像面に画像除去促進液を付与しないように、
2段目の画像除去促進液の付与装置には汲み上げローラ
ーが取り付けられていない。図15も、2段目の液付与
を画像形成物質11を保持する面とは反対の面、すなわ
ち非画像保持面側から行う場合の装置構成例である。こ
の装置おける画像除去促進液の付与装置は、2段目の画
像除去促進液の付与に、画像除去促進液を液滴として付
与する装置を設けた例である。2段目の液付与を液滴と
して付与する装置は、前記の理由により、特に、高濃度
液と低濃度水溶液の2種以上の画像除去促進液を用いる
被記録材の再生操作をする装置に適している。図16
は、再生処理に先立って被記録材10が以前に再生処理
を受けたことがあるか否か判別する手段を有し、再生処
理を受けたことがある被記録材(再生済み被記録材)に
対する液付与回数を、再生処理を受けたことのない被記
録材に対する液付与回数とは異なる値になるように、被
記録材10の搬送経路を複数設けた再生装置の画像除去
促進液付与ユニットの例を示すものである。図16にお
いて、給紙トレイ12から送り出された被記録材10は
再生処理回数判別手段15下を通過し、搬送ローラー対
16を介して液付与ユニットに案内される。ここで再生
処理回数判別手段15としては、例えば再生処理時に被
記録材10に再生済みであることを示すマークを形成し
たり、あるいは再生処理時にパンチなどで被記録材に孔
や凹凸を形成されたものを読み取ることができるセンサ
ーであればよい。具体的には反射型や透過型の光電スイ
ッチ等を用いてマーク部とそれ以外の部分との反射光量
の差からマーク判別を行うように構成される。この再生
処理回数判別手段15からの信号は液付与ユニット内に
設置された分岐爪293の位置制御に用いられ、図16
においては、マークが検出された場合、すなわち再生済
み被記録材が送られてきた場合は、分岐爪293は下部
ガイド板方向に先端が移動し被記録材10が上側搬送路
に導かれる。上側搬送路は被記録材10が第1段目の液
付与をスキップし第2段目から液付与が行われるよう
に、第2段目手前から正規の搬送路に合流する。上側搬
送路には被記録材の搬送を補助するために補助ローラ2
53を設けてもよい。図の装置で1段目の画像除去促進
液として高濃度液体、2段目の画像除去促進液として低
濃度液体を用いる場合には、処理済みの被記録材に対し
ては高濃度液体が付与されないことになる。このような
構成にしておくと、再生と再使用を繰り返しても、被記
録材に界面活性剤等の画像除去促進液の成分が蓄積して
行くことを防止出来る。被記録材の再生処理の回数によ
り画像除去促進液の付与回数を変化するために、図16
のように被記録材の搬送パスを替える装置では、確実に
不要な画像除去促進液の被記録材への付着を防止するこ
とが出来る。図10のようなローラーにより画像除去促
進液を被記録材に付与する装置においては、液供給手段
(ポンプ)の作動を停止したり、画像除去促進液容器21
から画像除去促進液を抜いても、容器21に残っている
画像除去促進液やローラーに付着した画像除去促進液が
被記録材に付着するため、電気的制御手段や、画像除去
促進液付与装置の一部のみをわずかに移動する等の機械
的手段だけで、確実に不要な画像除去促進液の被記録材
への付着を防止することは困難である。しかしながら、
被記録材の再生処理の回数により画像除去促進液の付与
回数を変化するために、検知された再生処理回数に対応
して、電気的制御手段のみや、画像除去促進液付与装置
の一部のみをわずかに移動する等の機械的手段だけで付
与手段の作動をON−OFF制御して付与回数を替える
ことは、装置を簡素化する為には有効な手段である。液
の付与がインクジエットと類似の液滴により付与する装
置によるものであれば、付与手段の作動のON−OFF
は電気的制御により容易に行なうことができる。
【0020】図17に低濃度水溶性液体として市水が用
いられるよう構成されている装置の例を示す。図11に
おいて配水管262は一般上水道に接続されており、バ
ルブ263を介して補助タンク265に市水が導かれ
る。ここから液容器内水位が一定となるように液補給が
なされるが、液補給に際して防腐剤、防かび剤等の添加
剤を保持した容器264から該添加剤を補助タンクに混
入させ、液質を改良してもよい。
【0021】以上に、本発明による被記録材の再生方
法、被記録材への液付与手段について記したが、以下、
本発明の被記録材の再生装置全体について図9に基づい
て具体例に従って述べる。図9に例示した被記録材の再
生装置は、5つのユニットからなる。給紙ユニットは、
除去しようとする画像を保持する面を下に向けて給紙ト
レイ12上に積載された被記録材10を最上部のものか
ら給紙ローラー13で給紙し、図示しない分離機構で重
送が発生しないように被記録材を分離して、一枚の被記
録材10のみを、タイミング調整及びスキュー補正のた
めのレジストローラー対14で送り出すものである。そ
の具体的な構成及び動作は電子写真複写機などにおける
給紙機構と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略
する。画像除去促進液の付与ユニットとしては、ここで
は、図4で示したローラーによる塗布ユニット2台から
構成されるものを例示している。給紙ユニットから給送
された被記録材10は、ガイド板25を介して、1段目
の塗布ローラー23と押えローラー24の間に案内さ
れ、ここで1段目の液付与を受ける。その後さらに、両
ローラー塗布ユニット間に設けられたガイド板25を介
して2段目のローラー塗布ユニットへ導かれ、ここで2
段目の液付与を受け、つぎの画像除去ユニットへと搬送
される。これらの画像除去促進液の塗布装置の構成の詳
細と、動作については既に説明したので、詳細はここで
は説明しないが、画像除去促進液の付与ユニットで画像
除去促進液が付与されることにより、被記録材上の画像
形成物質と被記録材との接着力は弱いものとなる。画像
除去促進液の付与ユニットで画像除去促進液の付与を受
けた被記録材10は次に画像形成物質の剥離ユニットへ
と導かれる。剥離ユニットには、剥離部材ベルト30、
被記録材10を加熱するためのハロゲン・ランプ、赤外
線ランプ等よりなるヒーター310aを内部に有し、表
面には耐熱性のゴム層を有するアルミニウム製の加熱ロ
ーラー32、加熱ローラー32と対向して、剥離部材ベ
ルト30と被記録材10を加圧するための加圧ローラー
31が設けられている。加圧ローラー31は、加熱ロー
ラー32と同様にその表面に耐熱性のゴム層を有する。
加圧ローラー31は、内部に必ずしもヒーターを設ける
必要は無いが、高速で画像形成物質の除去をする場合な
どにおいては、ヒーター310bを設けることにより被
記録材の加熱温度低下を防止することが出来ることから
好ましい。また、加熱ローラー32と加圧ローラー31
との両方にゴムなどの弾性層を有している必要は無く、
例えば、加熱ローラー32はその表面をポリテトラフル
オロエチレン等の画像形成物質が接着しにくい材質での
薄層を設けたアルミニウムで構成することもできる。加
熱ローラー32は図示されていない駆動手段により駆動
され回転する。エンドレス・ベルト状の剥離部材30
は、加圧ローラー31、ベルト支持ローラー34、クリ
ーニング部材支持ローラー42、テンション・ローラー
37に支持されて駆動される。テンション・ローラー
は、図示していないバネ等の付勢手段により剥離部材ベ
ルトに押しつけられ、剥離部材ベルトにテンションを加
えるように構成されている。
【0022】被記録材10は、加熱ローラー32と剥離
ベルト30の間に画像保持面が剥離ベルト30側にくる
ように導かれ、加熱ローラー32と加圧ローラー31と
の間に形成されたニップにおいて加熱、加圧される。こ
の加熱は、図示していないローラーの温度検出器、ヒー
ター入力の制御手段により、被記録材上の画像形成物質
11が軟化する温度以上になるように制御される。この
加熱による昇温は、画像形成物質11の軟化点以上の温
度で、且つ、画像形成物質11が完全に溶融して弾性が
無くなることがない範囲に設定することが望ましい。画
像形成物質11が完全に溶融して弾性が無くなってしま
うと、被記録材10と剥離部材ベルト30とを分離した
ときに、画像形成物質11が、被記録材10側と剥離ベ
ルト30側とに分断し易く、被記録材上に画像形成物質
が残ってしまう。また、加熱しすぎると、加熱ローラー
32と加圧ローラー31との間に形成されたニップを通
過する際に、被記録材10に付与された画像除去促進液
が乾燥してしまい、画像形成物質11の被記録材10に
対する接着力が被記録材10が濡れている場合に比して
強まり、被記録材10と剥離部材ベルト30との分離が
困難になるという問題も発生する。従って、加熱ローラ
ー32及び加圧ローラー31の温度については、加熱ロ
ーラー32と加圧ローラー31との間に形成されたニッ
プを通過しした後の被記録材に、適度に画像除去促進液
が残って、被記録材10と剥離部材ベルト30との分離
が良好に行なわれるように、一定温度以下に制御され
る。加熱ローラ32及び剥離部材ベルト30の表面に接
するように1対の分離爪36が配設されている。加熱ロ
ーラー32と加圧ローラー31との間に形成されたニッ
プを通過することにより、画像形成物質10は剥離部材
ベルト30に接着する。分離爪36により被記録材10
は、剥離部材ベルト30及び加熱ローラー32から分離
される。クリーニング部材支持ローラー42に対抗する
位置には、回動するクリーニング部材40が設けられ、
剥離部材ベルト30の剥離部材に転写された画像形成物
質11は、クリーニング部材40により擦られて、剥離
部材ベルト30から除去される。クリーニング手段によ
る剥離部材ベルト30のクリーニングは剥離操作を行な
うたびに実行されるように設定することも出来るが、必
ずしも剥離操作のたびに実行せず、適度な使用回数、使
用時間ごとに行うように設定しても良い。クリーニング
部材40としては、剥離部材上の画像形成物質に対して
せん断力を及ぼすことが可能で、画像形成物質を掻き落
とすことが可能な部材であればなんでも良いが、好まし
いもの具体例としては、真鍮、ステンレス・スチール等
の毛が植え付けられたロール状ブラシ部材が挙げられ
る。また、上記ではクリーニング手段として、クリーニ
ング部材を回動する手段を例示したが、真鍮、ステンレ
ス・スチール等でなるブレード状部材を剥離部材ベルト
に圧接するように固定し、剥離部材ベルトを摺動させる
ことによる手段を用いることもできる。これらのクリー
ニング手段は単独で使用しても、幾つかを組み合わせて
使用しても良い。画像形成物質11が剥離された被記録
材10は剥離部材ベルトおよび加熱ローラーから分離さ
れ、ヒーター51、布、多孔性のプラスチック網などの
通気性を有する材質よりなる1対の被記録材搬送ベルト
52などから構成される乾燥・排紙ユニットに導かれ
る。乾燥・排紙ユニットにおいて被記録材10内部の余
分な水分が蒸発するとともに、両側からの加熱圧接によ
り被記録材は平滑な表面状態に仕上げられる。紙受けユ
ニットは、乾燥ユニットから排出された被記録材10を
受けるための排紙トレー61と排紙トレーにまで被記録
材を導く排紙搬送ガイド板62とを備えている。また、
この被記録材の再生装置には、図示を省略したが、給紙
台に被記録材10があるか否かを検出する検出手段、給
紙ユニットによる被記録材10の重送検出手段、液容器
21中の液量検出手段、被記録材10の装置内ジャム検
出手段、ヒーターの点灯制御手段、画像形成物質回収箱
41内満杯検出手段、剥離ベルト寄り検出手段及び補正
手段等が設けられている。次に本発明にかかる再生装置
で、前記の装置と異なる構成の再生装置について更に説
明する。図18の被記録材の再生装置において、画像形
成物質を保持する被記録材は、給紙トレイ901から給
紙ローラー902によりガイド板903を通して、第1
工程の塗布ローラー904と搬送ローラー904'とで
高濃度液体904"を表面に薄く塗布され、剥離部材ロ
ーラー905に導かれる。剥離部材ローラー905表面
に第2工程の塗布ローラー906により低濃度水溶性液
体又は水907が塗布され、前記第1塗布ローラー90
4から搬送されてきた被記録材に低濃度水溶性液体又は
水907が剥離部材ローラー905を介して塗布含浸さ
れる。低濃度水溶性液体又は水907が塗布含浸され、
剥離部材ローラー905と接触している被記録材を加熱
・加圧ローラー908で加熱圧接した後、分離爪909
で剥離部材ローラー905と被記録材とが分離される。
分離された剥離部材ローラー905はトナークリーニン
グ部910で剥離部材ローラー905の表面からクリー
ニングされて、再び剥離部材ローラー905の表面に画
像除去促進液が塗布される。一方、分離爪909で分離
された被記録材はもはや表面には画像形成物質はなく再
複写、再印字が可能な状態になっている。該被記録材は
搬送ローラー911によって、乾燥ベルト912上に導
かれ乾燥される。乾燥された被記録材は搬送ローラー9
11によって、排紙トレイ913に排紙されて再複写再
印字可能な被記録材が得られる。
【0023】実施例1 図9の装置を用いて被記録材の再生操作を行なった。画
像除去促進液20としては、アルキルスルホコハク酸系
界面活性剤(MA−80:三井サイアナミド製 商品
名)1.0重量%水溶を使用し、画像形成は、PPC複
写機(リコー製 FT2200 商品名)にて市販のA
−4サイズの上質紙に行なった。ローラー塗布ユニット
を使用し被記録材10にたいする画像除去促進液20の
付与を行ったところ、1台のローラー塗布ユニットでの
液付与量は1.1gであった。このローラー塗布ユニッ
トを図5の通り2台ならべて同一の液を付与したところ
液付与量は2.5gであった。この液付与の状態から、
線速度30mm/sec、加熱ローラー表面温度95°
の剥離条件にて剥離処理を行った。剥離部材ベルトには
ポリカーボネートを使用した。この処理によって紙上に
形成されていた画像はすべて剥離され、普通紙から繊維
等が剥がれ落ちる現象(以後、紙剥けと呼ぶ)は見られ
なかった。再生された紙に再度画像を形成し、再び再生
処理をした。この画像形成、再生の操作を10回繰り返
した後の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使用の
紙の場合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0024】比較例1 実施例1に示したローラー塗布ユニットを1台だけ使用
し、ローラー表面の凹凸及びローラー間ギャップを調節
して、画像除去促進液の付与量を変化させた以外は実施
例1と同様に、液付与および剥離処理を実施したとこ
ろ、良好な剥離が行われるためには3g以上の画像除去
促進液が必要であった。実施例1で画像剥離が可能であ
った2.5gの画像除去促進液の付与では十分な剥離が
なされず画像が紙上に残った。
【0025】実施例2 図9の装置の液付与ユニットを図8のユニットに置き換
えた被記録材の再生装置を用いて液付与並びに剥離処理
を行った。この液付与ユニットを用いた以外は実施例1
同様の操作を行なった。本液付与ユニットには4台のロ
ーラー塗布部が備わっているが、各ローラー塗布部での
付与量を測定してみたところ0.3〜0.4gであっ
た。4つの塗布部を全部通した場合の付与量を測定した
ところ1.5〜2.0gであった。この付与量で再生処
理を施したところ、紙上に形成されていた画像はすべて
剥離され、紙剥けは見られなかった。本実施例および実
施例1から、画像除去促進液20を同一被記録材10に
たいして複数回に分けて付与することによって、唯1回
の付与と比較し、より少量の付与量で良好な再生が行え
ることが示された。また図9に示した2段の液付与でも
十分の効果があがるが、さらに多段とすることでより少
量化できることが確認された。
【0026】実施例3 図18の装置を用いて再生操作を行なった。未使用状態
であらかじめ再生処理を施さなかったPPC複写用紙に
PPC複写機(リコー製、IMAGIO 320 FP
1 商品名)にて画像を形成させた。高濃度液体として
50重量%の界面活性剤BT−7(日光ケミカルズ製
商品名)の水溶液を用意し、図18の装置の第1段目の
塗布ローラー904において、前記の被記録材に約0.
04g/A−4の高濃度液体を付与した。次に、第2段
目の塗布ローラー906により、前記の高濃度液体が付
与された被記録材に、水を約0.5g/A−4付与し
て、その状態で剥離部材ローラー905と被記録材の画
像面とを接触させ、加熱ローラー908で加熱圧接した
後、分離爪909で剥離部材ローラーと画像保持支持体
を分離し、搬送ローラー911によって乾燥ベルト91
2上に導き乾燥させた。処理された紙の表面の画像は除
去されており、こ処理された紙を前記の複写機で再使用
したところ、きれいな画像が得られた。画像形成、再生
の操作を10回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に
形成したが、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得る
ことができた。
【0027】比較例2 実施例3と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により1
重量%のBT−7界面活性剤水溶液を0.5g/A−4
の付与量となるように付与した後、その状態で剥離部材
ローラー905と被記録材の画像面を接触させ、加熱・
加圧ローラー908で加熱、加圧した後、分離爪909
で剥離部材ローラーと被記録材とを分離すると、画像は
被記録材からほとんど剥離していない状態であり、紙の
表面の一部が破損して破れてしまった。
【0028】比較例3 実施例3と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により1
重量%のBT−7界面活性剤水溶液を付与した。第2段
目の塗布ローラー906の表面の凹凸及びローラー間ギ
ャップを調節して、画像除去促進液の付与量を変化させ
た被記録材を用意し、実施例3と同様に、剥離部材ロー
ラー905と被記録材の画像面とを接触させ、加熱ロー
ラー908で加熱圧接した後、分離爪909で剥離部材
ローラーと画像保持支持体を分離した。良好な剥離が行
われるためには約3g/A−4以上の画像除去促進液の
付与が必要であった。3g/A−4以上の画像除去促進
液の付与で画像の剥離は可能であったが、実施例3と同
じ乾燥条件では、排出された紙がまだ濡れており、実施
例3の画像除去促進液の付与量の時に比較して、明らか
に乾燥のために大きなエネルギーが必要であることが確
認された。
【0029】実施例4 実施例3における第1段目の界面活性剤BT−7の水溶
液をエタノール溶液に替え、第2段目の水の代わりに1
重量%の水溶性ポリマーであるでん粉の水溶液を使用し
た以外は、実施例3と同様に操作を行なった。その結
果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪
909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材
表面には画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥
ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は
乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写機に
て再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得
ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを1
0回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成した
が、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることがで
きた。
【0030】比較例4 実施例4と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
1重量%の水溶性ポリマーであるでん粉水溶液と1重量
%界面活性剤BT−7の水溶液との等量の混合液を0.
5g/A−4の付与量となるように付与した。その状態
で剥離部材ローラー905と被記録材の画像面を接触さ
せ、加熱・加圧ローラー908で加熱、加圧した後、分
離爪909で剥離部材ローラーと被記録材とを分離する
と、画像は被記録材からほとんど剥離していない状態で
あり、紙の表面の一部が破損して破れてしまった。
【0031】比較例5 実施例4と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
1重量%の水溶性ポリマーであるでん粉水溶液と1重量
%界面活性剤BT−7の水溶液との等量の混合液を付与
した。第2段目の塗布ローラー906の表面の凹凸及び
ローラー間ギャップを調節して、画像除去促進液の付与
量を変化させた被記録材を用意し、実施例4と同様に、
剥離部材ローラー905と被記録材の画像面とを接触さ
せ、加熱ローラー908で加熱圧接した後、分離爪90
9で剥離部材ローラーと画像保持支持体を分離した。良
好な剥離が行われるためには約3g/A−4以上の画像
除去促進液の付与が必要であった。3g/A−4以上の
画像除去促進液の付与で画像の剥離は可能であったが、
実施例4と同じ乾燥条件では、排出された紙がまだ濡れ
ており、実施例4の画像除去促進液の付与量の時に比較
して、明らかに乾燥のために大きなエネルギーが必要で
あることが確認された。
【0032】実施例5 実施例3における第2段目の水の代わりに0.02重量
%の界面活性剤BT−7の水溶液を使用した以外は実施
例3と同じ操作を行なった。この場合も第2段目の画像
除去促進液の付与量は約0.5g/A−4であった。そ
の結果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分
離爪909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記
録材表面には画像はなく、搬送ローラー911によって
乾燥ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された
紙は乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写
機にて再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙
を得ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生の
を10回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成し
たが、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることが
できた。
【0033】比較例6 実施例5と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
0.02重量%の界面活性剤BT−7の水溶液を0.5
g/A−4の付与量となるように付与した。その状態で
剥離部材ローラー905と被記録材の画像面を接触さ
せ、加熱・加圧ローラー908で加熱、加圧した後、分
離爪909で剥離部材ローラーと被記録材とを分離する
と、画像は被記録材からほとんど剥離していない状態で
あり、紙の表面の一部が破損して破れてしまった。
【0034】実施例6 実施例3における第1段目の界面活性剤BT−7水溶液
の代わりにBT−12(日光ケミカルズ製 商品名)のエ
タノール溶液を使用した以外は、実施例3と同じ操作を
行なった。この時の第1段目の画像除去促進液の付与量
は約0.05g/A−4であり、第2段目の画像除去促
進液の付与量は約0.5g/A−4であった。その結
果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪
909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材
表面には画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥
ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は
乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写機に
て再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得
ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを1
0回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成した
が、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることがで
きた。
【0035】比較例7 実施例6と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
1重量%の界面活性剤BT−7の水溶液を約0.5g/
A−4の付与量となるように付与した。その状態で剥離
部材ローラー905と被記録材の画像面を接触させ、加
熱・加圧ローラー908で加熱、加圧した後、分離爪9
09で剥離部材ローラーと被記録材とを分離すると、画
像は被記録材からほとんど剥離していない状態であり、
紙の表面の一部が破損して破れてしまった。
【0036】比較例8 実施例6と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
1重量%の界面活性剤BT−7水溶液を付与した。第2
段目の塗布ローラー906の表面の凹凸及びローラー間
ギャップを調節して、画像除去促進液の付与量を変化さ
せた被記録材を用意し、実施例6と同様に、剥離部材ロ
ーラー905と被記録材の画像面とを接触させ、加熱ロ
ーラー908で加熱圧接した後、分離爪909で剥離部
材ローラーと画像保持支持体を分離した。良好な剥離が
行われるためには約3g/A−4以上の画像除去促進液
の付与が必要であった。3g/A−4以上の画像除去促
進液の付与で画像の剥離は可能であったが、実施例3と
同じ乾燥条件では、排出された紙がまだ濡れており、実
施例4の画像除去促進液の付与量の時に比較して、明ら
かに乾燥のために大きなエネルギーが必要であることが
確認された。
【0037】実施例7 実施例4における第1段目の界面活性剤BT−7エタノ
ール溶液の代わりにBT−12の水溶液を使用した以外
は、実施例4と同じ操作を行なった。この時の第1段目
の画像除去促進液の付与量は約0.05g/A−4であ
り、第2段目の画像除去促進液の付与量は約0.5g/
A−4であった。その結果、剥離部材ローラー908で
加熱圧接した後、分離爪909で剥離部材と被記録材と
を分離すると、被記録材表面には画像はなく、搬送ロー
ラー911によって乾燥ベルト912に導かれて乾燥工
程を経て排出された紙は乾燥されていた。排出された無
画像の紙を前記複写機にて再使用すると、きれいな画像
を有する複写画像紙を得ることが出来た。同様な操作
で、画像形成、再生のを10回繰り返した後の紙に画像
を上記と同様に形成したが、未使用の紙の場合とほぼ同
質の画像を得ることができた。
【0038】比較例9 実施例7と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
1重量%の界面活性剤BT−12の水溶液を約0.5g
/A−4の付与量となるように付与した。その状態で剥
離部材ローラー905と被記録材の画像面を接触させ、
加熱・加圧ローラー908で加熱、加圧した後、分離爪
909で剥離部材ローラーと被記録材とを分離すると、
画像は被記録材からほとんど剥離していない状態であ
り、紙の表面の一部が破損して破れてしまった。
【0039】比較例10 実施例7と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
1重量%の界面活性剤BT−12水溶液を付与した。第
2段目の塗布ローラー906の表面の凹凸及びローラー
間ギャップを調節して、画像除去促進液の付与量を変化
させた被記録材を用意し、実施例7と同様に、剥離部材
ローラー905と被記録材の画像面とを接触させ、加熱
ローラー908で加熱圧接した後、分離爪909で剥離
部材ローラーと画像保持支持体を分離した。良好な剥離
が行われるためには約3g/A−4以上の画像除去促進
液の付与が必要であった。3g/A−4以上の画像除去
促進液の付与で画像の剥離は可能であったが、実施例3
と同じ乾燥条件では、排出された紙がまだ濡れており、
実施例4の画像除去促進液の付与量の時に比較して、明
らかに乾燥のために大きなエネルギーが必要であること
が確認された。
【0040】実施例8 実施例5における第1段目の界面活性剤BT−7の代わ
りにBT−12を使用した以外は、実施例5と同じ操作
を行なった。この時の第1段目の画像除去促進液の付与
量は約0.05g/A−4であり、第2段目の画像除去
促進液の付与量は約0.5g/A−4であった。その結
果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪
909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材
表面には画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥
ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は
乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写機に
て再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得
ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを1
0回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成した
が、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることがで
きた。
【0041】比較例11 実施例8と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
0.02重量%の界面活性剤BT−12の水溶液を約
0.5g/A−4の付与量となるように付与した。その
状態で剥離部材ローラー905と被記録材の画像面を接
触させ、加熱・加圧ローラー908で加熱、加圧した
後、分離爪909で剥離部材ローラーと被記録材とを分
離すると、画像は被記録材からほとんど剥離していない
状態であり、紙の表面の一部が破損して破れてしまっ
た。
【0042】実施例9 実施例3における第1段目の界面活性剤BT−7の代わ
りに界面活性剤MA−80(三井サイアナミド 商品名)
を使用した以外は、実施例3と同じ操作を行なった。こ
の時の第1段目の画像除去促進液の付与量は約0.08
g/A−4であり、第2段目の画像除去促進液の付与量
は約0.5g/A−4であった。その結果、剥離部材ロ
ーラー908で加熱圧接した後、分離爪909で剥離部
材と被記録材とを分離すると、被記録材表面には画像は
なく、搬送ローラー911によって乾燥ベルト912に
導かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥されてい
た。排出された無画像の紙を前記複写機にて再使用する
と、きれいな画像を有する複写画像紙を得ることが出来
た。同様な操作で、画像形成、再生のを10回繰り返し
た後の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使用の紙
の場合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0043】比較例12 実施例8と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
0.2重量%のt界面活性剤MA−80水溶液を0.6
g/A−4の付与量となるように付与した。その状態で
剥離部材ローラー905と被記録材の画像面を接触さ
せ、加熱・加圧ローラー908で加熱、加圧した後、分
離爪909で剥離部材ローラーと被記録材とを分離する
と、画像は被記録材からほとんど剥離していない状態で
あり、紙の表面の一部が破損して破れてしまった。
【0044】比較例13 実施例9と同様にして得た画像が形成された紙に、図1
8の装置の第1段目の塗布ローラー904における付与
をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906により、
0.2重量%のMA−80水溶液を付与した。第2段目
の塗布ローラー906の表面の凹凸及びローラー間ギャ
ップを調節して、画像除去促進液の付与量を変化させた
被記録材を用意し、実施例9と同様に、剥離部材ローラ
ー905と被記録材の画像面とを接触させ、加熱ローラ
ー908で加熱圧接した後、分離爪909で剥離部材ロ
ーラーと画像保持支持体を分離した。良好な剥離が行わ
れるためには約3g/A−4以上の画像除去促進液の付
与が必要であった。3g/A−4以上の画像除去促進液
の付与で画像の剥離は可能であったが、実施例4と同じ
乾燥条件では、排出された紙がまだ濡れており、実施例
4の画像除去促進液の付与量の時に比較して、明らかに
乾燥のために大きなエネルギーが必要であることが確認
された。
【0045】実施例10 実施例4における第1段目の界面活性剤BT−7のエタ
ノール溶液水の代わりに50重量%の界面活性剤MA−
80の水溶液を使用した以外は実施例4と同じ操作を行
なった。この時の第1段目の画像除去促進液の付与量は
約0.10g/A−4であり、第2段目の画像除去促進
液の付与量は約0.5g/A−4であった。その結果、
剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪90
9で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材表面
には画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥ベル
ト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥
されていた。排出された無画像の紙を前記複写機にて再
使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得るこ
とが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを10回
繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成したが、未
使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0046】比較例14 実施例10と同様にして得た画像が形成された紙に、図
18の装置の第1段目の塗布ローラー904における付
与をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906によ
り、1重量%の水溶性ポリマーであるでん粉の水溶液と
1重量%の界面活性剤MA−80の水溶液との等量混合
溶液を0.5g/A−4の付与量となるように付与し
た。その状態で剥離部材ローラー905と被記録材の画
像面を接触させ、加熱・加圧ローラー908で加熱、加
圧した後、分離爪909で剥離部材ローラーと被記録材
とを分離すると、画像は被記録材からほとんど剥離して
いない状態であり、紙の表面の一部が破損して破れてし
まった。
【0047】比較例15 実施例10と同様にして得た画像が形成された紙に、図
18の装置の第1段目の塗布ローラー904における付
与をせずに直接、第2段目の塗布ローラー906によ
り、1重量%の水溶性ポリマーであるでん粉の水溶液と
1重量%の界面活性剤MA−80の水溶液との等量混合
溶液を付与した。第2段目の塗布ローラー906の表面
の凹凸及びローラー間ギャップを調節して、画像除去促
進液の付与量を変化させた被記録材を用意し、実施例6
と同様に、剥離部材ローラー905と被記録材の画像面
とを接触させ、加熱ローラー908で加熱圧接した後、
分離爪909で剥離部材ローラーと画像保持支持体を分
離した。良好な剥離が行われるためには約3g/A−4
以上の画像除去促進液の付与が必要であった。3g/A
−4以上の画像除去促進液の付与で画像の剥離は可能で
あったが、実施例3と同じ乾燥条件では、排出された紙
がまだ濡れており、実施例4の画像除去促進液の付与量
の時に比較して、明らかに乾燥のために大きなエネルギ
ーが必要であることが確認された。
【0048】実施例11 実施例9における第1段目の50重量%界面活性剤MA
−80水溶液の代わりに、エタノール溶液を使用すると
ともに、第2段目の水の代わりに、0.2重量%界面活
性剤MA−80水溶液を使用した以外は、実施例9と同
じ操作を行なった。この時の第1段目の画像除去促進液
の付与量は約0.15g/A−4であり、第2段目の画
像除去促進液の付与量は約0.5g/A−4であった。
その結果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、
分離爪909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被
記録材表面には画像はなく、搬送ローラー911によっ
て乾燥ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出され
た紙は乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複
写機にて再使用すると、きれいな画像を有する複写画像
紙を得ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生
のを10回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成
したが、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ること
ができた。
【0049】実施例12 実施例3における第1段目の界面活性剤BT−7の代わ
りに、界面活性剤RBS−25(純正化学製 商品名)を
使用した以外は、実施例3と同じ操作を行なった。この
時の第1段目の画像除去促進液の付与量は約0.3g/
A−4であり、第2段目の画像除去促進液の付与量は約
0.5g/A−4であった。その結果、剥離部材ローラ
ー908で加熱圧接した後、分離爪909で剥離部材と
被記録材とを分離すると、被記録材表面には画像はな
く、搬送ローラー911によって乾燥ベルト912に導
かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥されていた。
排出された無画像の紙を前記複写機にて再使用すると、
きれいな画像を有する複写画像紙を得ることが出来た。
同様な操作で、画像形成、再生のを10回繰り返した後
の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使用の紙の場
合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0050】実施例13 実施例4における第1段目の界面活性剤BT−7の代わ
りに、界面活性剤RBS−25(純正化学製 商品名)を
使用した以外は、実施例4と同じ操作を行なった。この
時の第1段目の画像除去促進液の付与量は約0.3g/
A−4であり、第2段目の画像除去促進液の付与量は約
0.5g/A−4であった。その結果、剥離部材ローラ
ー908で加熱圧接した後、分離爪909で剥離部材と
被記録材とを分離すると、被記録材表面には画像はな
く、搬送ローラー911によって乾燥ベルト912に導
かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥されていた。
排出された無画像の紙を前記複写機にて再使用すると、
きれいな画像を有する複写画像紙を得ることが出来た。
同様な操作で、画像形成、再生のを10回繰り返した後
の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使用の紙の場
合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0051】実施例14 実施例3における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7水溶液の代わりに、20重量%界面活性剤BT−7
水溶液を使用した以外は、実施例3と同じ操作を行なっ
た。この時の第1段目の画像除去促進液の付与量は約
0.06g/A−4であり、第2段目の画像除去促進液
の付与量は約0.5g/A−4であった。その結果、剥
離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪909
で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材表面に
は画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥ベルト
912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥さ
れていた。排出された無画像の紙を前記複写機にて再使
用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得ること
が出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを10回繰
り返した後の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使
用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0052】実施例15 実施例4における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7エタノール溶液の代わりに、20重量%界面活性剤
BT−7水溶液を使用した以外は、実施例4と同じ操作
を行なった。この時の第1段目の画像除去促進液の付与
量は約0.05g/A−4であり、第2段目の画像除去
促進液の付与量は約0.7g/A−4であった。その結
果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪
909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材
表面には画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥
ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は
乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写機に
て再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得
ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを1
0回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成した
が、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることがで
きた。
【0053】実施例16 実施例3における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7水溶液の代わりに、20重量%界面活性剤BT−1
2水溶液を使用した以外は、実施例3と同じ操作を行な
った。この時の第1段目の画像除去促進液の付与量は約
0.06g/A−4であり、第2段目の画像除去促進液
の付与量は約0.7g/A−4であった。その結果、剥
離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪909
で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材表面に
は画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥ベルト
912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥さ
れていた。排出された無画像の紙を前記複写機にて再使
用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得ること
が出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを10回繰
り返した後の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使
用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0054】実施例17 実施例4における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7エタノール溶液の代わりに、20重量%界面活性剤
BT−12水溶液を使用した以外は、実施例4と同じ操
作を行なった。この時の第1段目の画像除去促進液の付
与量は約0.06g/A−4であり、第2段目の画像除
去促進液の付与量は約0.7g/A−4であった。その
結果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離
爪909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録
材表面には画像はなく、搬送ローラー911によって乾
燥ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙
は乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写機
にて再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を
得ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを
10回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成した
が、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることがで
きた。
【0055】実施例18 実施例3における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7水溶液の代わりに、20重量%界面活性剤MA−8
0水溶液を使用した以外は、実施例3と同じ操作を行な
った。この時の第1段目の画像除去促進液の付与量は約
0.03g/A−4であり、第2段目の画像除去促進液
の付与量は約0.6g/A−4であった。その結果、剥
離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪909
で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材表面に
は画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥ベルト
912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥さ
れていた。排出された無画像の紙を前記複写機にて再使
用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得ること
が出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを10回繰
り返した後の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使
用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0056】実施例19 実施例4における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7エタノール溶液の代わりに、20重量%界面活性剤
MA−80水溶液を使用した以外は、実施例4と同じ操
作を行なった。この時の第1段目の画像除去促進液の付
与量は約0.03g/A−4であり、第2段目の画像除
去促進液の付与量は約0.6g/A−4であった。その
結果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離
爪909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録
材表面には画像はなく、搬送ローラー911によって乾
燥ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙
は乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写機
にて再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を
得ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを
10回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成した
が、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることがで
きた。
【0057】実施例20 実施例3における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7水溶液の代わりに、20重量%界面活性剤RBS−
25水溶液を使用した以外は、実施例3と同じ操作を行
なった。この時の第1段目の画像除去促進液の付与量は
約0.08g/A−4であり、第2段目の画像除去促進
液の付与量は約1.0g/A−4であった。その結果、
剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪90
9で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材表面
には画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥ベル
ト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥
されていた。排出された無画像の紙を前記複写機にて再
使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得るこ
とが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを10回
繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成したが、未
使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0058】実施例21 実施例4における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7エタノール溶液の代わりに、20重量%界面活性剤
RBS−25水溶液を使用した以外は、実施例4と同じ
操作を行なった。この時の第1段目の画像除去促進液の
付与量は約0.08g/A−4であり、第2段目の画像
除去促進液の付与量は約1.2g/A−4であった。そ
の結果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分
離爪909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記
録材表面には画像はなく、搬送ローラー911によって
乾燥ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された
紙は乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写
機にて再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙
を得ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生の
を10回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成し
たが、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることが
できた。
【0059】実施例22 実施例3における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7水溶液の代わりに、20重量%界面活性剤SH37
46(東レダウコーニング製 商品名)水溶液を使用した
以外は、実施例3と同じ操作を行なった。この時の第1
段目の画像除去促進液の付与量は約0.05g/A−4
であり、第2段目の画像除去促進液の付与量は約0.7
g/A−4であった。その結果、剥離部材ローラー90
8で加熱圧接した後、分離爪909で剥離部材と被記録
材とを分離すると、被記録材表面には画像はなく、搬送
ローラー911によって乾燥ベルト912に導かれて乾
燥工程を経て排出された紙は乾燥されていた。排出され
た無画像の紙を前記複写機にて再使用すると、きれいな
画像を有する複写画像紙を得ることが出来た。同様な操
作で、画像形成、再生のを10回繰り返した後の紙に画
像を上記と同様に形成したが、未使用の紙の場合とほぼ
同質の画像を得ることができた。
【0060】実施例23 実施例4における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7エタノール溶液の代わりに、20重量%界面活性剤
TSF4771(東芝シリコーン製 商品名)水溶液を使
用した以外は、実施例4と同じ操作を行なった。この時
の第1段目の画像除去促進液の付与量は約0.05g/
A−4であり、第2段目の画像除去促進液の付与量は約
0.7g/A−4であった。その結果、剥離部材ローラ
ー908で加熱圧接した後、分離爪909で剥離部材と
被記録材とを分離すると、被記録材表面には画像はな
く、搬送ローラー911によって乾燥ベルト912に導
かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥されていた。
排出された無画像の紙を前記複写機にて再使用すると、
きれいな画像を有する複写画像紙を得ることが出来た。
同様な操作で、画像形成、再生のを10回繰り返した後
の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使用の紙の場
合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0061】実施例24 実施例3における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7水溶液の代わりに、100重量%界面活性剤SH3
746を使用した以外は、実施例3と同じ操作を行なっ
た。この時の第1段目の画像除去促進液の付与量は約
0.06g/A−4であり、第2段目の画像除去促進液
の付与量は約0.8g/A−4であった。その結果、剥
離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離爪909
で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録材表面に
は画像はなく、搬送ローラー911によって乾燥ベルト
912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙は乾燥さ
れていた。排出された無画像の紙を前記複写機にて再使
用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得ること
が出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを10回繰
り返した後の紙に画像を上記と同様に形成したが、未使
用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることができた。
【0062】実施例25 実施例4における第1段目の50重量%界面活性剤BT
−7エタノール溶液の代わりに、100重量%界面活性
剤TSF4771を使用した以外は、実施例4と同じ操
作を行なった。この時の第1段目の画像除去促進液の付
与量は約0.25g/A−4であり、第2段目の画像除
去促進液の付与量は約0.5g/A−4であった。その
結果、剥離部材ローラー908で加熱圧接した後、分離
爪909で剥離部材と被記録材とを分離すると、被記録
材表面には画像はなく、搬送ローラー911によって乾
燥ベルト912に導かれて乾燥工程を経て排出された紙
は乾燥されていた。排出された無画像の紙を前記複写機
にて再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を
得ることが出来た。同様な操作で、画像形成、再生のを
10回繰り返した後の紙に画像を上記と同様に形成した
が、未使用の紙の場合とほぼ同質の画像を得ることがで
きた。
【0063】実施例26 高濃度液体として次の処方の画像除去促進液を準備し
た。 界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキル 20 重量% フェニルエーテル 防腐剤 デヒドロ酢酸カリウム 0.3重量% イオン交換水 残量 低濃度液体として次の処方の画像除去促進液を準備し
た。 界面活性剤 ドデシルベンゼンスルホン酸 0.4 重量% ナトリウム 防腐剤 デヒドロ酢酸カリウム 0.3重量% イオン交換水 残量 市販の複写用紙(再生上質紙)を被記録材として用い、こ
の紙に市販の複写機(リコー製 FT5840 商品名)
で画像を形成し以下の再生操作を行なった。再生装置と
しては、図15に示した構成の装置を使用した。剥離部
材ベルトには厚み75μmのポリエステル・フィルムを
用いた。図15の装置の第1段目の画像除去促進液の付
与部に上記の高濃度液体を充填し、付与量が、0.08
g/A−4となるように高濃度液体を被記録材に付与し
た。図15の装置の第2段目の画像除去促進液の付与部
に上記の低濃度液体を充填し、付与量が、0.9g/A
−4となるように低濃度液体を被記録材の裏面に付与し
た。このように画像除去促進液が付与された被記録材に
対して、加熱ローラー32の温度を120℃、加圧ロー
ラー31の温度を105℃に制御しながら、すなわち画
像保持面の温度の方が裏面よりも低くなるように保っ
て、線速20mm/secで画像の剥離処理を行なっ
た。その結果良好な画像形成物質の剥離が可能であり、
被記録材上に画像は残っていなかった。ちなみに、加熱
ローラー32の温度を105℃、加圧ローラー31の温
度を120℃に制御しながら、すなわち画像保持面の温
度の方が裏面よりも高くなるように保って、上記と同様
な操作を行なった場合には、画像がわずかに残ってしま
った。
【0064】実施例27 高濃度液体として次の処方の画像除去促進液を準備し
た。 界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキル 20 重量% フェニルエーテル 湿潤剤 N−メチル−2−ピロリドン 20 重量% 防腐剤 デヒドロ酢酸カリウム 0.3重量% イオン交換水 残量 図15の装置の第1段目の画像除去促進液の付与部に上
記の高濃度液体を充填し、付与量が、0.08g/A−
4となるように高濃度液体を被記録材に付与した。ま
た、低濃度液体としは実施例26と同じ処方の画像除去
促進液を用い、図15の装置の第2段目の画像除去促進
液の付与部に上記の低濃度液体を充填し、付与量が、
0.5g/A−4となるように低濃度液体を被記録材の
裏面に付与した。このように画像除去促進液が付与され
た被記録材に対して、加熱ローラー32の温度を120
℃、加圧ローラー31の温度を105℃に制御しなが
ら、すなわち画像保持面の温度の方が裏面よりも低くな
るように保って、線速20mm/secで画像の剥離処
理を行なった。その結果良好な画像形成物質の剥離が可
能であり、被記録材上に画像は残っていなかった。高濃
度溶液処方中の湿潤剤をN−メチル−2−ピロリドンか
らエチレングリコール、ジエチレングリコール、ジエレ
チングリコールモノエチルエーテルに替えて同様な試験
をしたが、いずれの湿潤剤を用いた場合にも、良好な画
像形成物質の剥離が可能であり、被記録材上に画像は残
っていなかった。ちなみに、実施例26の高濃度液体を
用い、低濃度液体の付与量を0.5g/A−4として同
様な操作を行なった場合には、画像がわずかに残ってし
まい、湿潤剤を添加する効果が確認された。
【0065】実施例28 高濃度液体として次の処方の画像除去促進液を準備し
た。 界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキル 20 重量% フェニルエーテル 防腐剤 デヒドロ酢酸カリウム 0.3重量% イオン交換水 残量 低濃度液体として次の処方の画像除去促進液を準備し
た。 界面活性剤 ドデシルベンゼンスルホン酸 0.4 重量% ナトリウム 防腐剤 デヒドロ酢酸カリウム 0.3重量% イオン交換水 残量 市販の複写用紙(再生上質紙)を被記録材として用い、こ
の紙に市販の複写機(リコー製 FT5840 商品名)
で画像を形成し以下の再生操作を行なった。再生装置と
しては、図15に示した構成の装置を使用した。剥離部
材ベルトには厚み75μmのポリエステル・フィルムを
用いた。図15の装置の第1段目の画像除去促進液の付
与部に上記の高濃度液体を充填し、付与量が、0.08
g/A−4となるように高濃度液体を被記録材に付与し
た。また、低濃度液体としは実施例26と同じ処方の画
像除去促進液を用い、図15の装置の第2段目の画像除
去促進液の付与部に上記の低濃度液体を充填し、付与量
が、0.5g/A−4となるように低濃度液体を被記録
材の裏面に付与した。このように画像除去促進液が付与
された被記録材に対して、加熱ローラー32の温度を1
20℃、加圧ローラー31の温度を105℃に制御しな
がら、すなわち画像保持面の温度の方が裏面よりも低く
なるように保って、線速20mm/secで画像の剥離
処理を行なった。その結果良好な画像形成物質の剥離が
可能であり、被記録材上に画像は残っていなかった。高
濃度溶液処方中の湿潤剤をN−メチル−2−ピロリドン
からエチレングリコール、ジエチレングリコール、ジエ
レチングリコールモノエチルエーテルに替えて同様な試
験をしたが、いずれの湿潤剤を用いた場合にも、良好な
画像形成物質の剥離が可能であり、被記録材上に画像は
残っていなかった。ちなみに、実施例26の高濃度液体
を用い、低濃度液体の付与量を0.5g/A−4として
同様な操作を行なった場合には、画像がわずかに残って
しまい、湿潤剤を添加する効果が確認された。
【0066】実施例29 高濃度液体として次の処方の画像除去促進液を準備し
た。 界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキル 10 重量% フェニルエーテル 界面活性剤 ジアルキルスルホコハク酸 10 重量% ナトリウム 防腐剤 ソルビン酸カリウム 0.3重量% イオン交換水 残量 市販の複写用紙(上質紙)を被記録材として用い、この紙
に市販の複写機(リコー製 FT6500 商品名)で画
像を形成し以下の再生操作を行なった。再生装置として
は、図10に示した画像除去促進液の付与ユニットを図
5の画像除去促進液の付与ユニットで置き換えた構成の
装置を使用した。剥離部材ベルトには厚み75μmのポ
リエステル・フィルムを用いた。図10の装置の第1段
目の画像除去促進液の付与部に上記の高濃度液体を充填
し、付与量が、0.25g/A−4となるように高濃度
液体を被記録材に付与した。図16の装置の第2段目の
画像除去促進液の付与部に水に防腐剤ソルヒ゛ン酸カリウムを
0.3重量%溶解した水溶液を充填し、付与量が、0.
8g/A−4となるように低濃度液体を被記録材の裏面
に付与した。このように画像除去促進液が付与された被
記録材に対して、加熱ローラー32の温度を120℃、
加圧ローラー31の温度を105℃に制御しながら、す
なわち画像保持面の温度の方が裏面よりも低くなるよう
に保って、線速20mm/secで画像の剥離処理を行
なった。その結果良好な画像形成物質の剥離が可能であ
り、被記録材上に画像は残っていなかった。上記の再生
操作をする際に、乾燥後の再生された被記録材にスタン
プで小さな黒点を押印して再生処理済みであることが認
識できるようにしておいた。上記で再生された紙に再び
上記の複写機で画像を形成した。この紙を再生処理する
とき、この再生処理済みのマークを装置が検知し、図1
0において被記録材がガイド板252の方に被記録材が
搬送され、第1段目の画像除去促進液の付与部を被記録
材が通過しないように装置を調整した。この装置で、前
記の再生済み用紙に画像を形成した被記録材を処理した
ところ、2回目以降の再生処理においては、高濃度溶液
を付与することなく、水を付与するのみで、良好な画像
形成物質の剥離が可能であり、被記録材上に画像は残ら
なかった。
【0067】実施例30 次の処方の画像除去促進液を準備した。 界面活性剤 BT−7 1 重量% 界面活性剤 パーフルオロアルキルカルボン酸 1 重量% アンモニウム塩 湿潤剤 グリセリン 1.5重量% 防腐剤 2−ピリヂンチオール−1−オキ 0.2重量% サイドナトリウム塩 イオン交換水 残量 市販の複写用紙(上質紙)を被記録材として用い、この紙
に市販の複写機(リコー製 FT6500 商品名)で画
像を形成し以下の再生操作を行なった。再生装置として
は、図11に示した画像除去促進液の付与ユニットを図
5の画像除去促進液の付与ユニットで置き換えた構成の
装置を使用した。剥離部材ベルトには厚み75μmのポ
リエステル・フィルムを用いた。図11の画像除去促進
液付与装置上記の画像除去促進液を充填し、ドラム29
5上に九ランプされた被記録材にドラムが1回転する毎
に、画像除去促進液の付与量が、0.4g/A−4とな
るように調整した。未使用の紙に画像を記録した被記録
材を処理する場合には、ドラム295が液付与手段を2
回通過するように調整し、画像除去促進液が付与された
被記録材に対して、加熱ローラー32の温度を120
℃、加圧ローラー31の温度を105℃に制御しなが
ら、すなわち画像保持面の温度の方が裏面よりも低くな
るように保って、線速20mm/secで画像の剥離処
理を行なった。その結果良好な画像形成物質の剥離が可
能であり、被記録材上に画像は残っていなかった。上記
の再生操作をする際に、乾燥後の再生された被記録材に
スタンプで小さな黒点を押印して再生処理済みであるこ
とが認識できるようにしておいた。上記で再生された紙
に再び上記の複写機で画像を形成した。この紙を再生処
理するとき、この再生処理済みのマークを装置が検知
し、図11の装置において、ドラム295が液付与手段
を1回のみ通過するように調整し先記と同様の画像形成
物質の剥離処理を行なったところ、良好な画像形成物質
の剥離が可能であり、被記録材上に画像は残っていなか
った。このことから、再生処理を受けた被記録材に対し
ては、画像除去促進液の付与回数を減じても、すなわち
画像除去促進液の付与量が少ない場合にも良好な画像形
成物質の剥離が可能であることが確認された。
【0068】以下、本発明の具体的な実施態様を示す。 1. 少なくとも画像が形成される側の表面近傍が液体
で膨潤する被記録材を用い、該被記録材を膨潤せしめる
液体(以下、画像除去促進液ともいう)を付与して被記
録材の表面近傍を膨潤せしめることにより、該被記録材
の表面近傍に形成された熱可塑性又は熱溶融性を有する
皮膜状の画像形成物質と被記録材との接合力を弱めた状
態で、該画像形成物質と剥離部材とを接触せしめて、被
記録材表面近傍の画像を剥離部材側に転写せしめて被記
録材上の画像形成物質を除去する被記録材の再生方法に
おいて、前記の画像除去促進液の付与が、同一被記録材
に対して複数回に分けて行われることを特徴とする被記
録材の再生方法。 2. 画像除去促進液が、実質的に同一処方のものであ
る前記第1の被記録材の再生方法。 3. 画像除去促進液の付与が2回に分けて行われるこ
とを特徴とする前記第2の被記録材の再生方法。 4. 画像除去促進液を被記録材の少なくても先端部の
表裏両面に塗布する少なくても1回の塗布工程を有する
前記2または3の被記録材の再生方法。 5. 画像除去促進液が、水あるいは界面活性剤および
/または水溶性ポリマーを含有する水溶液であり、水溶
液の場合には界面活性剤および/または水溶性ポリマー
の含有量が0.01〜20重量%であることを特徴とす
る前記第1、2または3の被記録材の再生方法。 6. 画像除去促進液が、表面張力を低下する剤、例え
ばメタノール、エタノール等のアルコール類やアセト
ン、カルビトール、ソルビトール等の水溶性有機化合物
を含有するものである前記第1、2、3または4の被記
録材の再生方法。
【0069】7. 画像除去促進液表面張力が50mN
/m以下に調整されているものである前記第1、2、
3、4、5または6の被記録材の再生方法。 8. 記録材に対して複数回に分けて付与される画像除
去促進液の界面活性剤含有濃度が、後工程の付与になる
にしたがって低くなり、かつ界面活性剤を5〜100
量%の高い濃度で含有する高濃度液体を少なくとも被記
録材の画像形成物質を保持する面に16μg/cm
1.6mg/cm(A4判当たり0.01〜1g)の
範囲で付与した後、界面活性剤を5重量%以下、好まし
くは0.05ないし2重量%、さらに好ましくは0.2
ないし1重量%の濃度で含有する低濃度水溶性液体又は
水とからなる低濃度水溶性液体又は水を16μg/cm
〜3.2mg/cm(A4判当たり0.01〜2
g)の範囲で付与することを特徴とする前記第1の被記
録材の再生方法。 9. 被記録材が一般の上質紙である前記第8の被記録
材の再生方法。 10.低濃度水溶性液体が、界面活性剤を5重量%以下
の濃度で含有するかあるいは界面活性剤を含有しない、
例えば水溶性ポリマー、防腐防黴剤のみを含む水溶液、
あるいは水のみからなる液体である前記第7または8記
載の再生方法。 11.低濃度水溶性液体を被記録材の裏面(画像非保持
面)から付与することを特徴とする前記第8、9または
10の被記録材の再生方法。 12.高濃度液体が少なくとも1種の水との相溶性に優
れ、水よりも蒸気圧が低い化合物である湿潤剤を含有す
るものである前記第8、9、10または11の被記録材
の再生方法。 13.画像除去促進液が付与された被記録材を画像形成
物質保持面の温度の方がその裏面よりも低くなるように
被記録材を加熱することを特徴とする前記第8、9、1
0、11または12の被記録材の再生方法。
【0070】14.同一被記録材に対して、被記録材の
表面近傍を膨潤せしめる液体(画像除去促進液)を複数回
付与する手段、液体を付与した被記録材と剥離部材とを
接合せしめた後、被記録材と剥離部材とを加圧および/
または加熱せしめて被記録材上の画像形成物質を被記録
材から剥離部材へ転写させる手段を少なくとも有する被
記録材の再生装置。 15.画像除去促進液を被記録材に付与する機構が複数
設けられ、同一被記録材に対して実質的に同一処方の画
像除去促進液が複数に分けて付与されることを特徴とす
る前記第14の被記録材の再生装置。 16.被記録材に付与する画像除去促進液を共通に貯蔵
するタンクを備えたものであることを特徴とする前記第
15の被記録材の再生装置。 17.被記録材が同一の液付与手段を複数回通過するよ
うに搬送される手段を設けて、同一被記録材に対して実
質的に同一処方の画像除去促進液が付与されることを特
徴とする前記第14の被記録材の再生装置。 18.被記録材を同一の液付与手段を複数回通過するよ
うに搬送させる手段が、被記録材先端が固定するための
ローラーに設けられた被記録材クランプ手段、および該
クランプ手段が設けられたローラーを回転する手段より
構成されたことを特徴とする前記第17の被記録材の再
生装置。
【0071】19.界面活性剤を5〜100重量%の高
い濃度で含有する高濃度液体を16μg/cm〜1.
6mg/cm(A4判当たり0.01〜1g)の付与
量となるように被記録材に付与する手段、界面活性剤を
5重量%以下の濃度で含有する低濃度水溶性液体を16
μg/cm〜3.2mg/cm(A4)判当たり
0.01〜2g)の付与量となるように被記録材に付与
する手段の少なくとも2つ以上の液付与手段、および除
去しようとしている画像形成物質を保持する面に高濃度
液体が付与されるように、被記録材を、高濃度液体付与
手段へ搬送し、その後、低濃度水溶液体又は水を付与す
る手段へと搬送する搬送手段を有することを特徴とする
前記第14の被記録材の再生装置。 20.低濃度水溶性液体の付与手段が、水として市水を
利用する手段であることを特徴とする前記第19の被記
録材の再生装置。 21.高濃度液体を被記録材に付与する手段および低濃
度水溶性液体を被記録材に付与する手段が、少なくとも
低濃度水溶性液体を被記録材に付与する手段が被記録材
に対し液滴で液を付与するものであることを特徴とする
前記第19または20の被記録材の再生装置。 22.高濃度液体を被記録材に付与する手段および低濃
度水溶性液体を被記録材に付与する手段が、少なくとも
低濃度水溶性液体又は水を被記録材に付与する手段が少
なくとも被記録材の先端部では表裏両面に液を塗布する
ように構成されたことを特徴とする前記第19、20ま
たは21の被記録材の再生装置。 23.被記録材の除去しようとしている画像形成物質保
持面の温度の方がその裏面よりも低くなるように被記録
材と剥離部材とを加熱、加圧し画像形成物質を被記録材
から剥離部材へと転写する手段を有することを特徴とす
る前記第19、20、21または22の被記録材の再生
装置。 24.再生処理に先立って該被記録材が以前に再生処理
を受けた回数を判別する手段を有し、画像除去促進液の
付与回数を、再生処理を受けた回数により変える制御手
段を設けたことを特徴とする前記第19、20、21、
22または23の被記録材の再生装置。 25.再生処理に先立って判別した以前に受けた再生処
理の回数により、高濃度液体付与回数を制御する制御手
段を設けたことを特徴とする前記24記載の被記録材の
再生装置。 26.画像除去促進液の付与回数を、再生処理を受けた
回数により変える選択制御手段が、画像除去促進液の付
与手段の作動を制御する手段であることを特徴とする前
記第24または25記載の被記録材の再生装置。 27.画像除去促進液の付与回数が変化する複数の被記
録材の搬送経路を有し、画像除去促進液の付与回数を、
再生処理を受けた回数により変える制御手段が、複数の
被記録剤の搬送経路の選択をする手段であることを特徴
とする前記第24または25記載の被記録材の再生装
置。
【0072】
【効果】
1.請求項1 1回のみで付与する場合に比較して、画像除去促進液の
必要量を低減することが可能となり、その結果1回のみ
で画像除去促進液を付与する場合に発生していた不具
合、すなわち剥離時、乾燥時に被記録材を加熱するため
の電力消費が増大する、画像除去促進液塗布後の紙力低
下により紙搬送性が悪化し、装置内での紙詰まり(ジャ
ム)、被記録材中の皺が発生しやすくなる、再生処理時
に紙が伸びやすい等を解消することができる。さらに多
段で液付与を行うことで、それぞれの付与時に塗りむら
が発生した場合でも、それが平均化され全体的に均一に
付与できるという画像除去促進液の付与の信頼性を向上
できるという効果もある。 2.請求項2 同一処方の画像除去促進液を複数回に分けて付与するこ
とで、1回で多量の液を塗布したときに発生するカー
ル、波打ち、皺発生を防止する効果がある。多段に分け
ることで、前段階の画像除去促進液の付与により画像形
成物質に亀裂が生ずるため、後段階で付与した画像除去
促進液の浸透が容易となるため、少量の液でも良好な画
像形成物質の除去が可能となり且つ繰り返し再生後の複
写特性にも優れる。さらに多段で液付与を行うことで、
それぞれの付与時に塗りむらが発生した場合でも、それ
が平均化され全体的に均一に付与できるという効果もあ
る。 3.請求項3 界面活性剤又は/および水溶性ポリマーの含有量が0.
01重量%以下では、十分に画像形成物質を剥離するこ
とができない。 20重量%以上では画像形成物質の剥
離が可能な条件があるものの再生された被記録材の特性
が変化し、筆記性が低下する、再コピー時の画像品質が
低下する、再コピー時に皺が発生しやすくなる、再生可
能な回数が低下する等の不具合が生ずる。
【0073】4.請求項4 界面活性剤濃度を後工程の付与になるにしたがって低く
することで、画像除去促進液付与量を低減することがで
き、且つ、不必要な界面活性剤を被記録材に付与するこ
とがないので、再生された被記録材の特性が変化して、
筆記性が低下する、再コピー時の画像品質が低下する、
再コピー時に皺が発生しやすくなる、再生可能な回数が
低下する等の不具合が生ずるのを防止することができ
る。 5.請求項5 低濃度水溶性液体の付与を裏面(非画像保持面側)から
行うことで、被記録材と画像形成物質との界面に画像除
去促進液が浸透しやすくなり、両者の接着力を効果的に
弱めることが可能となる。画像形成物質が完全に膜状に
なっている場合で且つべた画像のような広い面積の画像
が形成されている場合には、被記録材の画像保持面から
の低濃度液体の付与では画像の剥離が困難となり、この
ような画像に対して、特に、効果が大きい。 6.請求項6 高濃度液体に湿潤剤を含有することで、画像形成物質を
被記録材から転写する際に被記録材を加熱しても、低濃
度水溶性液体又は水が湿潤剤にトラップされる為少量の
付与量でも良好な画像形成物質の除去が可能となる。 7.請求項7 前記4〜6の方法で液付与を行った後の被記録材側から
剥離部材側への画像形成物質の転写を、本方法を用いる
ことで良好に行うことができる。また、温度勾配が逆の
場合に比較して少量の画像除去促進液の付与により画像
形成物質の剥離が可能になる。 8.請求項8 良好な被記録材の再生が行えるとともに、画像除去促進
液の付与を複数回に分けて行う機構を有することから、
液の必要量を1回の液付与工程の場合に比較して低減す
ることが可能となり、その結果1回の液付与工程を採用
した場合に発生していた不具合、すなわち剥離時、乾燥
時に被記録材を加熱するための電力消費が増大する、画
像除去促進液塗布後の紙力低下により紙搬送性が悪化
し、装置内での紙詰まり(ジャム)、被記録材中の皺が
発生しやすくなる、再生処理時に紙が伸びやすい等を解
消することができる被記録材の再生装置が提供された。 9.請求項9 液成分の蒸発等により画像除去促進液の組成が変化した
場合にも、各付与パートの液が共通になっているので各
付与パートの画像除去促進液の組成が一定になるため、
安定した剥離が得られる。また、例えば画像除去促進液
中の水が蒸発して組成が変る場合に、蒸発した分んの水
を補給するなどの装置を設けることが容易となる被記録
材の再生装置が提供された。 10.請求項10 同一処方の画像除去促進液を複数回に分けて付与する場
合に装置構成が小型化でき、簡素な装置構成で多段の効
果が得られる被記録材の再生装置が提供された。 11.請求項11 高濃度液体と低濃度水溶性液体又は水を用いた液付与を
順次行い、その後剥離が行われる被記録材の再生装置で
あり、請求項5、6記載の効果が本装置を用いることで
具現化できる被記録材の再生装置が提供された。 12.請求項12 低濃度水溶性液体又は水の液付与を非接触で行うこと
で、高濃度液体成分が低濃度液体側に混入せず液組成の
経時安定に優れている為、液付与量のバラツキが無く良
好な剥離が安定して行える。また、被記録材の液の吸収
特性によらず一定量の画像除去促進液を被記録材に付与
できるため、多種の被記録材を再生処理する場合にも、
液付与条件を変化することなく安定した画像形成物質の
剥離特性が得られる被記録材の再生装置が提供された。 13.請求項13 低濃度水溶性液体の付与手段が被記録材の少なくとも先
端部に対して表裏両面に液を付与することで、先端部の
カール量を低減でき紙詰まり、しわ発生等を低減できる
被記録材の再生装置が提供された。 14.請求項14 被記録材と画像形成物質との界面に画像除去促進液が浸
透しやすくなり両者の接着力を効果的に弱めることが可
能となる為少量の液付与量で効果的な剥離が行われる被
記録材の再生装置が提供された。 15.請求項15 被記録材に対する再生処理を複数回実施したときの、被
記録材中への画像除去促進液成分の蓄積量の増加割合を
低減でき、したがって被記録材の特性変化を低減できる
ため、再利用可能回数を向上させることが可能となる被
記録材の再生装置が提供された。 16.請求項16 高濃度液体と低濃度液体とを用い、一度再生処理された
被記録材の再生処理に当って、高濃度液体の付与を行な
わないことにより、再生処理の繰返しによる画像除去促
進液中の被記録材への蓄積が著しく低減できるため、請
求項15記載の効果をより高めることが可能となり、再
利用可能回数が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願人の従来の被記録材の再生装置の1例で
ある。
【図2】界面活性剤の画像形成物質に対する作用を説明
する図である。
【図3】画像除去促進液の被記録材および画像形成物質
に対する作用を説明する図である。 (a)界面活性剤濃度が低い場合の画像除去促進液の作
用を説明する図である。 (b)界面活性剤濃度が高い場合の画像除去促進液の作
用を説明する図である。
【図4】塗布ローラーによる被記録材に画像除去促進液
を付与する塗布分部分を示す図である。
【図5】液滴で被記録材に画像除去促進液を付与する液
滴付与部を示す図である。
【図6】図4に示す塗布部の4単位で構成される塗布部
を示す図である。
【図7】塗布ローラーおよび押さえベルトを使用した被
記録材に画像除去促進液を付与する塗布部分を示す図で
ある。
【図8】画像除去促進液の供給源(タンク)を共同化
し、かつ同一被記録材に同一処方の画像除去促進液を複
数に分けて付与する手段を有する画像除去促進液供給お
よび塗布部を示す図である。
【図9】本発明の被記録材の再生装置全体の1例を示す
図である。
【図10】被記録材が、同一画像除去促進液付与手段を
複数回通過するような搬送手段を有する画像除去促進液
塗布部を示す図である。
【図11】被記録材が、同一画像除去促進液付与手段を
複数回通過するような搬送手段を有する画像除去促進液
塗布部の別の態様を示す図である。
【図12】図9の再生装置の第2段目のローラー塗布方
式に代えて、液滴で画像除去促進液を付与する再生装置
を示す図である。
【図13】図9の再生装置の第2段目の画像除去促進液
の付与が、記録材の画像保持面と画像非保持面の両側か
ら行われる再生装置を示す図である。
【図14】図9の再生装置の第2段目の画像除去促進液
の付与が、画像非保持面側からローラー方式で行われる
再生装置を示す図出ある。
【図15】図9の再生装置の第2段目の画像除去促進液
が、画像非保持面側から液滴の付与として行われる再生
装置を示す図である。
【図16】被記録材を再生処理の経験の有無および経験
回数によって液付与回数を異ならせることができるよう
に画像除去促進液の搬送経路を複数設けた再生装置を示
す図である。
【図17】低濃度水溶性液体として市水が用いられるよ
うに構成された再生装置を示す図である。
【図18】実施例3で用いる再生装置を示す図である。
【符号の説明】
1 給紙トレイ 2 給紙ローラー 3 ガイド板 4 搬送ローラー 5 剥離ローラー 6 塗布ローラー 7 剥離液 8 加熱ローラー 9 分離爪 1A 搬送ローラー 1B 乾燥ベルト 1C 排紙トレイ 1D 搬送リブ 1E 回収熱可撓性インキの回収容器 1F トナークリーニング部 10 被記録材 11 画像形成物質 12 給紙トレイ 13 給紙ローラー 14 レジストローラー対 15 再生処理回数判別手段 16 搬送ローラ対ー 20 画像除去促進液 201 親水性基 202 疎水性基 203 画像形成物質 21 画像除去促進液容器 22 汲み上げローラー 23 塗布ローラー 231 塗布ベルト 232 塗布ベルト支持ローラー 24 押えローラー 25 ガイド板 251 下ガイド板 253 補助ローラー 260 液供給手段(ポンプ) 261 タンク 262 配水管 263 バルブ 264 添加剤容器 265 補助タンク 27 液噴射ユニット 270 液噴射ユニット用バルブ 271 アキュミュレータ 280 裏面塗布用ローラー 281 裏面塗布用液供給ノズル 282 裏面塗布用液供給ローラー 283 裏面塗布用バルブ 290 押えベルト 291 押えベルト支持ローラー 292 周回用ガイド 293 分岐爪 294 圧空発生装置 295 クランプ付き押えローラー 296 クランプ 30 剥離部材ベルト 31 加圧ローラー 310a ヒーター 310b ヒーター 32 加熱ローラー 33 搬送ベルト 34 ベルト支持ローラー 36 分離爪 37 テンションローラー 40 クリーニング部材(スクレーバブレード) 41 異物回収箱 42 クリーニング部材支持ローラー 51 加熱ローラー 52 乾燥ベルト 61 排紙トレー 62 排紙用ガイド板 901 給紙トレイ 902 給紙ローラー 903 ガイド板 904 塗布ローラー 904' 搬送ローラー 904" 高濃度液体 905 剥離ローラー 906 第2工程塗布ローラー 907 低濃度液体 908 加熱ローラー 909 分離爪 910 トナークリーニング部 911 搬送ローラー 912 乾燥ベルト 913 排紙トレイ
フロントページの続き (72)発明者 鴇田 才明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 永井 希世文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 藤田 滋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭59−33483(JP,A) 特開 平4−91298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 G03G 21/00 560 - 578 G03G 21/10 - 21/12

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも画像が形成される側の表面近
    傍が液体で膨潤する被記録材を用い、該被記録材を膨潤
    せしめる液体(以下、画像除去促進液ともいう)を付与
    して被記録材の表面近傍を膨潤せしめることにより、該
    被記録材の表面近傍に形成された熱可塑性又は熱溶融性
    を有する皮膜状の画像形成物質と被記録材との接合力を
    弱めた状態で、該画像形成物質と剥離部材とを接触せし
    めて、被記録材表面近傍の画像を剥離部材側に転写せし
    めて被記録材上の画像形成物質を除去する被記録材の再
    生方法において、前記の画像除去促進液の付与が、同一
    被記録材に対して複数回に分けて行われることを特徴と
    する被記録材の再生方法。
  2. 【請求項2】 画像除去促進液が、実質的に同一処方の
    ものであることを特徴とする請求項1記載の被記録材の
    再生方法。
  3. 【請求項3】 画像除去促進液が、水あるいは界面活性
    剤および/または水溶性ポリマーを含有する水溶液であ
    り、水溶液の場合には界面活性剤および/または水溶性
    ポリマーの含有量が0.01〜20重量%であることを
    特徴とする請求項2記載の被記録材の再生方法。
  4. 【請求項4】 同一被記録材に対して複数回に分けて付
    与される画像除去促進液の界面活性剤含有濃度が、後工
    程の付与になるにしたがって低くなり、かつ界面活性剤
    を5〜100重量%の高い濃度で含有する高濃度液体を
    少なくとも被記録材の画像形成物質を保持する面に16
    μg/cm〜1.6mg/cm(A4判当たり0.
    01〜1g)の範囲で付与した後、界面活性剤を5重量
    %以下の濃度で含有する低濃度水溶性液体又は水とから
    なる液体(以下、低濃度水溶性液体ともいう。)を16
    μg/cm〜3.2mg/cm(A4判当たり0.
    01〜2g)の範囲で付与することを特徴とする請求項
    1記載の被記録材の再生方法。
  5. 【請求項5】 低濃度水溶性液体を被記録材の裏面(画
    像非保持面)から付与することを特徴とする請求項4記
    載の被記録材の再生方法。
  6. 【請求項6】 高濃度液体が少なくとも1種の湿潤剤を
    含有するものである請求項4または5記載の被記録材の
    再生方法。
  7. 【請求項7】 画像除去促進液が付与された被記録材を
    画像形成物質保持面の温度の方がその裏面よりも低くな
    るように被記録材を加熱し、被記録材と剥離部材とを接
    合させて行なわれることを特徴とする請求項4、5また
    は6記載の被記録材の再生方法。
  8. 【請求項8】 同一被記録材に対して、被記録材の表面
    近傍を膨潤せしめる液体(画像除去促進液)を複数回付与
    する手段、液体を付与した被記録材と剥離部材とを接合
    せしめた後、被記録材と剥離部材とを加圧および/また
    は加熱せしめて被記録材上の画像形成物質を被記録材か
    ら剥離部材へ転写させる手段を少なくとも有する被記録
    材の再生装置。
  9. 【請求項9】 被記録材に付与する画像除去促進液を貯
    蔵するタンクを備え、該タンクより送液された画像除去
    促進液を被記録材に付与する機構が複数設けられ、同一
    被記録材に対して実質的に同一処方の画像除去促進液が
    複数に分けて付与される手段を有することを特徴とする
    請求項8記載の被記録材の再生装置。
  10. 【請求項10】 被記録材が同一の液付与手段を複数回
    通過するように搬送される手段を設けて、同一被記録材
    に対して実質的に同一処方の画像除去促進液が複数に分
    けて付与される手段を有することを特徴とする請求項8
    記載の被記録材の再生装置。
  11. 【請求項11】 界面活性剤を5〜100重量%の高い
    濃度で含有する高濃度液体を16μg/cm〜1.6
    mg/cm(A4判当たり0.01〜1g)の付与量
    となるように被記録材に付与する手段、界面活性剤を5
    重量%以下の濃度で含有する低濃度水溶性液体を16μ
    g/cm〜3.2mg/cm(A4判当たり0.0
    1〜2g)の付与量となるように被記録材に付与する手
    段の少なくとも2つ以上の液付与手段、および除去しよ
    うとしている画像形成物質を保持する面に高濃度液体が
    付与されるように、被記録材を高濃度液体付与手段へ搬
    送し、その後、低濃度水溶性液体を付与する手段へと搬
    送する搬送手段を少なくとも有することを特徴とする請
    求項8記載の被記録材の再生装置。
  12. 【請求項12】 高濃度液体を被記録材に付与する手段
    および低濃度水溶性液体を被記録材に付与する手段が、
    少なくとも低濃度水溶性液体を被記録材に付与する手段
    が被記録材に対し液滴で液を付与するものであることを
    特徴とする請求項11記載の被記録材の再生装置。
  13. 【請求項13】 高濃度液体を被記録材に付与する手段
    および低濃度水溶性液体を被記録材に付与する手段が、
    少なくとも低濃度水溶性液体を被記録材に付与する手段
    が少なくとも被記録材の先端部では表裏両面に液を塗布
    するように構成されたことを特徴とする請求項11また
    は12記載の被記録材の再生装置。
  14. 【請求項14】 被記録材の除去しようとしている画像
    形成物質保持面の温度の方がその裏面よりも低くなるよ
    うに被記録材と剥離部材とを加熱、加圧し画像形成物質
    を被記録材から剥離部材へと転写する手段を有する請求
    項11、12または13記載の被記録材の再生装置。
  15. 【請求項15】 再生処理に先立って該被記録材が以前
    に再生処理を受けた回数を判別する手段を有し、画像除
    去促進液の付与回数を、再生処理を受けた回数により変
    える制御手段を設けたことを特徴とする請求項8、9、
    10、11、12、13または14記載の被記録材の再
    生装置。
  16. 【請求項16】 再生処理に先立って判別した以前に受
    けた再生処理の回数により、高濃度液体付与回数を制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする請求項15記載
    の被記録材の再生装置。
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