JP3443261B2 - 車両のシート取付部構造 - Google Patents
車両のシート取付部構造Info
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Description
策を主目的とするシート取付部構造に関するものであ
る。
センタピラーが主要な強度部材(耐衝突部材)として機
能することは従来より周知であり、センタピラーを複数
のリンフォースメントにより補強,補剛して、側面衝突
時のセンタピラーの変形量を減少させ、乗員を保護する
ようにしたものは従来より種々開発されている(例えば
実開平4−81887号公報参照)。
に着座している乗員の胸部及び腰部に対応する緩衝部を
形成し、衝突時に、その緩衝部が潰されるときに衝突荷
重を吸収させ、乗員を保護するようにしたもの等も提案
されている。
ドア等を強化し抗力を増大させることにより、車体側面
から突っ込んでくるバリアをその抗力にて減速させる、
という従来の側面衝突対策構造は、ある程度以上の重量
をもった比較的大型の車両には充分な効果をもたらす。
量が軽くシートに着座した乗員と車体最外側面との間の
スペースに充分な余裕をもたない車両においては、車体
抗力を増強させて乗員の傷害を軽減させようとする方策
だけでは限界があり、対策に要する重量増やコスト増の
わりには効果が少なく、生産性の悪化をまねき、軽量小
型でコストも廉価であるという軽自動車本来の利点を失
ってしまう。又、堅固な車体を構成したにしてもして
も、自重より大きな重量をもつ車両が衝突した場合は、
その慣性エネルギを吸収できずにはじき飛ばされてしま
い、乗員の安全を確保しにくい、という課題を有してい
る。
小型軽量の車両の側面衝突対策構造としてのシート取付
部構造を提供することを目的とするものである。
のシート取付部に固設されたクロスメンバの閉断面内
に、プッシュフレームをその側方部分がサイドシルの断
面内に突出し側端部がサイドシルアウタの内側面に近接
対向した状態にて配設係止し、該プッシュフレームにシ
ートをボルト等にて取付けたことにより、側面衝突時、
サイドシルアウタが内側向きの変形を始めた直後に、M
DB(Moving Deformable Barrier)が該サイドシル
アウタを介してプッシュフレームの側端部に当たり、そ
の後車体の潰れに伴ってプッシュフレームは内側向きに
押されクロスメンバとの係止が脱れてシートを伴って車
室内中央方向へ移動し、内側へ変形してくる車体(例え
ばセンタピラー等)やサイドドアがシートに着座してい
る乗員に衝突(2次衝突)する速度を相対的に低下さ
せ、軽自動車のように乗員の側外方スペースに余裕があ
まりない車両であっても、乗員がこうむる傷害を大幅に
軽減できる。
を参照して説明する。
あり、1はシートクッション1aとバックレスト1bと
からなるシートである。2はフロアパネルであり、該フ
ロアパネル2のシート取付位置にはほぼコ字状断面のク
ロスメンバ3が固着される。4はサイドシルインナ4a
とサイドシルアウタ4bとからなる閉断面のサイドシル
であり、上記フロアパネル2の側端縁及びクロスメンバ
3の側端部は該サイドシル4のサイドシルインナ4aに
突きあわせ固着される。
フレーム5は上記クロスメンバ3の断面内に配設係止さ
れ、図1(A)に示すように、このプッシュフレーム5
の側方部分はサイドシルインナ4aを貫通してサイドシ
ル4の断面内に突出し、側端部5aがサイドシルアウタ
4bの内側面に近接対向した状態となっている。そし
て、該プッシュフレーム5に上記シート1をブラケット
6を介してボルトにて取付ける。尚、図1において、1
0はサイドドアである。
ル4とがMDB(Moving Deformable Barrier)にて
車室内方向に押されて変形するが、サイドシルアウタ4
bが内側向きの変形を始めた直後に、MDBが該サイド
シルアウタ4aを介してプッシュフレーム5の側端部5
aに当たり、その後車体の潰れに伴ってプッシュフレー
ム5は内側向きに押されクロスメンバ3との係止が脱れ
て車室内中央方向へ移動し、図1(B)に示すように、
該プッシュフレーム5に取付けられているシート1もプ
ッシュフレーム5と一緒に車室内中央方向へ移動する。
4bの内向きの変形に伴ないプッシュフレーム5が押さ
れ、該プッシュフレーム5とそれに取付けられているシ
ートとが一緒に車室内中央方向へ移動することにより、
内側へ変形してくる車体(例えばセンタピラー等)やサ
イドドア10がシートに着座している乗員に衝突(2次
衝突)する速度を相対的に低下させ、乗員がこうむる傷
害を低減させることができる。
の増大は最小限に抑制され、車体の生産性向上の面でも
極めて有効である。
への具体的取付構造例について、図2乃至図4を参照し
て説明する。
例を示すものである。
れ車幅方向の閉断面部を構成するクロスメンバ3には、
その閉断面内に配設されるプッシュフレーム5にシート
1を取付けるための切欠部3aが左右2箇所に設けられ
る。この切欠部3aの側外方の側縁部には横方向の溝穴
3bが形成され、クロスメンバ3の閉断面内に配設され
たプッシュフレーム5に設けた取付穴5bを該溝穴3b
に合せてボルト7を挿込み、取付穴5bの内側に設けた
ウエルディングナット8にねじ込み締付けることによっ
て、プッシュフレーム5をクロスメンバ3に係止する。
このように、クロスメンバ3にボルト7にて係止された
プッシュフレーム5のシート取付部5cに、上記クロス
メンバ3の切欠部3a位置にて、取付ブラケット6を介
してシート1をボルト等にて取付けるものである。
5はボルト7の締付けによるフリクションにてクロスメ
ンバ3に係止された状態となっているので、プッシュフ
レーム5の側端部5aに内側向きの衝突荷重が入力する
と、ボルト7,プッシュフレーム5とクロスメンバ3と
の間に滑りが生じ、ボルト7が溝穴3b内を移動してプ
ッシュフレーム5とそれに取付けられているシート1と
が一緒に車内中央部方向へ移動する。従って、ボルト7
の締付け具合にてクロスメンバ3に対するプッシュフレ
ーム5の摺動抵抗を調整することができるので、乗員の
車室中央部方向への移動のタイミングや移動速度のチュ
ーニングが可能となる。
を示すもので、クロスメンバ3の閉断面内に配設したプ
ッシュフレーム5の側端部分をサイドシル4の断面内に
突出させその側端部5aがサイドシルアウタ4bの内側
面に近接対向した状態とし、クロスメンバ3に設けた切
欠部3a位置にてシート1をブラケット6を介してプッ
シュフレーム5のシート取付部5cにボルト等にて取付
けた基本構成は、上記図2に示す第1の実施例と同じで
あるが、この図3の例ではクロスメンバ3の切欠部3a
の側縁部分にプッシュフレーム5を溶接Wにて強固に結
合すると共に、クロスメンバ3に蛇腹状のクラッシュビ
ード3cを形成した点で、上記図2の実施例とは異な
る。
ウタ4bの変形によりプッシュフレーム5の側端部5a
に内側向きの衝突荷重が入力すると、プッシュフレーム
5がクロスメンバ3のクラッシュビード3c部を変形さ
せつつ、シート1と一緒に車内中央部方向へ移動するも
のである。
を示すもので、この例ではプッシュフレーム5は第1プ
ッシュフレーム51と第2プッシュフレーム52との2
部材から構成される。
イドシル4の断面内に突出してその側端部51aがサイ
ドシルアウタ4bの内側面に近接対向し、他端部分はク
ロスメンバ3の側外方の切欠部3aの中央側の側縁部に
溶接W1 にて固着され、その溶接された端部付近には蛇
腹状のクラッシュビード51bが形成され、該クラッシ
ュビード51bより側外方の位置にシート取付部51c
が設けられる。
第1プッシュフレーム51に重なって、その側端部52
aがクラッシュビード51bより側外方の位置で第1プ
ッシュフレーム51に溶接W2 にて固着される。第2プ
ッシュフレーム52の車体中央側の端部は、クロスメン
バ3の車体中央側の切欠部3aの中央側の側縁部に溶接
W3 にて固着され、その溶接固着された端部付近には蛇
腹状のクラッシュビード52bが形成され、該クラッシ
ュビード52bより側外方の位置にシート取付部52c
が設けられる。
シート取付部51cと第2プッシュフレーム52のシー
ト取付部52cとに、シート1の左右部をブラケット6
を介してボルト等にて取付ける。
4bの内側への変形により第1プッシュフレーム51の
側端部51aに内側向きの衝突荷重が入力すると、該荷
重は第1プッシュフレーム51から第2プッシュフレー
ム52へと伝達され、第1プッシュフレーム51の側方
部分と第2プッシュフレーム52の側方部分はそれぞれ
のクラッシュビード51b部及び52b部を変形させつ
つシート1を伴って車内中央部方向へ一体となって移動
するものである。
付部構造のみを示しているが、シート後部の取付部構造
も図示のシート前部取付部構造と同じ構造とし、側面衝
突時にシートの前後をそれぞれ取付けている前後のプッ
シュフレームがシートを伴って車内中央部方向に移動す
るものとする。
状断面をなす部材にて構成した例を示しているが、プッ
シュフレーム5の断面形状は上記コ字状断面に限らず任
意形状の部材を採用できる。
単な構成により、側面衝突初期のサイドシルアウタの内
向きの変形に伴ない、プッシュフレームが押され、該プ
ッシュフレームとそれに取付けられているシートとが一
緒に車室内中央方向へ移動することにより、その後内側
へ変形してくる車体(例えばセンタピラー等)やサイド
ドア等がシートに着座している乗員に衝突(2次衝突)
する速度を相対的に低下させ、乗員がこうむる傷害を低
減させることができるもので、乗員の側外方スペースに
あまり余裕がない車両、特に軽自動車用の側面衝突対策
構造として極めて大なる効果をもたらし得るものであ
る。
の概略縦断正面図で、(A)は側面衝突前の状態、
(B)は側面衝突時の状態をそれぞれ示している。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 フロアパネルのシート取付位置に固設さ
れたクロスメンバの閉断面内に、プッシュフレームをそ
の側方部分がサイドシルの断面内に突出し側端部がサイ
ドシルアウタの内側面に近接対向した状態にて配設係止
し、該プッシュフレームにシートをボルト等にて取付け
たことを特徴とする車両のシート取付部構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両のシート取付部構
造において、クロスメンバの閉断面内に配設されたプッ
シュフレームは、その側端部に内側向きの所定値以上の
荷重が入力したときクロスメンバへの係止が解除され、
シートを伴って車内中央部方向へ移動するよう、上記ク
ロスメンバにボルトの締付けにて係止されていることを
特徴とする車両のシート取付部構造。 - 【請求項3】 請求項1に記載の車両のシート取付部構
造において、クロスメンバには、その閉断面内に配設さ
れたプッシュフレームにシートを取付けるための切欠部
が形成され、該クロスメンバの切欠部の側縁部に上記プ
ッシュフレームを溶接にて固定すると共に、上記クロス
メンバに蛇腹状のクラッシュビードを形成し、プッシュ
フレームの側端部に内側向きの所定値以上の荷重が入力
したとき、上記プッシュフレームがクロスメンバのクラ
ッシュビーム部を変形させつつシートを伴って車内中央
部方向へ移動するよう構成したことを特徴とする車両の
シート取付部構造。 - 【請求項4】 フロアパネルのシート取付位置に固設さ
れたクロスメンバに切欠部を左右2箇所に形成し、第1
プッシュフレームをその側方部分がサイドシルの断面内
に突出して側端部がサイドシルアウタの内側面に近接対
向した状態で上記クロスメンバの閉断面内に配置し、上
記クロスメンバの側外方の切欠部の車体中央側の側縁付
近において上記第1プッシュフレームを該クロスメンバ
に溶接固着すると共に、該溶接固着した部位より側外方
位置にて第1プッシュフレームに蛇腹状のクラッシュビ
ードを形成し、第2プッシュフレームをその側方部分が
上記第1プッシュフレームのクラッシュビードより側外
方の位置に溶接固着された状態で上記クロスメンバの閉
断面内に配置し、上記クロスメンバの車体中央側の切欠
部の中央側の側縁付近において該第2プッシュフレーム
を該クロスメンバに溶接固着すると共に、該溶接固着し
た部位より側外方位置にて第2プッシュフレームに蛇腹
状のクラッシュビードを形成し、上記第1プッシュフレ
ームと第2プッシュフレームの各クラッシュビードより
側外方の各位置にシートをボルト等にて取付けたことを
特徴とする車両のシート取付部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34461596A JP3443261B2 (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 車両のシート取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34461596A JP3443261B2 (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 車両のシート取付部構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10166918A JPH10166918A (ja) | 1998-06-23 |
JP3443261B2 true JP3443261B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=18370640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34461596A Expired - Fee Related JP3443261B2 (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 車両のシート取付部構造 |
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JP4511768B2 (ja) * | 2001-06-12 | 2010-07-28 | 本田技研工業株式会社 | 乗員保護装置 |
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1996
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