JP3441820B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP3441820B2
JP3441820B2 JP29211894A JP29211894A JP3441820B2 JP 3441820 B2 JP3441820 B2 JP 3441820B2 JP 29211894 A JP29211894 A JP 29211894A JP 29211894 A JP29211894 A JP 29211894A JP 3441820 B2 JP3441820 B2 JP 3441820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁(磁気)誘導を利
用して導電部材に渦電流を発生させて発熱させ、その熱
により被加熱材を加熱する加熱装置に関するものであ
る。
【0002】また、該加熱装置を画像加熱定着装置とし
て用いた、電子写真装置、静電記録装置等の画像形成装
置(画像記録装置)に関するものである。
【0003】
【従来の技術】例えば、複写機・プリンタ・ファクシミ
リ等の画像形成装置において、電子写真方式・静電記録
方式・磁気記録方式等の適宜の作像プロセス機構により
被記録材(転写材・感光紙・静電記録紙・印刷紙等の紙
葉体)に転写方式(間接方式)又は直接方式で目的の画
像情報に対応させて形成担持させた未定着トナー像を被
記録材面に加熱定着させるための加熱装置としての画像
加熱定着装置(以下、定着装置と記す)としては、従来
から熱ローラー方式やフィルム加熱方式等の接触加熱方
式の装置が広く用いられている。
【0004】このような装置は、加熱体の発熱源として
ハロゲンランプや発熱抵抗体を用い、これに電流をなが
して発熱させ、その熱を伝熱部材としてのローラーやフ
ィルムを介して被加熱材としての被記録材に与えてトナ
ー像の加熱定着を行っている。
【0005】また特公平5−9027号公報では、磁束
により定着ローラーに渦電流を発生させジュール熱によ
って発熱させることが提案されている。このように渦電
流の発生を利用することで発熱位置をトナーに近くする
ことができ、ハロゲンランプを用いた熱ローラーよりも
消費エネルギーの効率アップが達成できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】a.熱ローラー方式の
加熱装置(定着装置)は、内蔵させた発熱源としてのハ
ロゲンランプで加熱される熱ローラー(定着ローラー)
と、これに圧接させた加圧ローラーとの圧接ニップ部
(定着ニップ部)へ被加熱材(被記録材)を導入して挟
持搬送させて被加熱材を熱ローラーで加熱するものであ
るが、発熱源としてのハロゲンランプは電気エネルギー
を一旦は光にエネルギーを変換しているため効率が悪い
こと、定着ローラーという熱容量の大きなものを加熱す
ることから、効率の最良のものでも決してクイックスタ
ートができるものでもなかった。
【0007】b.フィルム加熱方式の加熱装置は、発熱
抵抗体を発熱源とする固定支持された加熱体(ヒータ
部、セラミックヒータ)と、該加熱体に対向圧接しつつ
搬送される耐熱性フィルム(定着フィルム)と、該フィ
ルムを介して被加熱材を加熱体に密着させる加圧ローラ
ーを有し、加熱体と加圧ローラーとの圧接ニップ部にお
いて加熱体の熱をフィルムを介して被加熱材へ付与する
方式の装置であるが(特開昭63−313182号公報
・特開平1−263679号公報・特開平1−1578
78号公報・特開平4−44075〜44083号公報
・特開平4−204980〜204984号公報等)、
熱伝導性の悪い樹脂フィルムを介して熱を伝えるため、
温度勾配を大きく取るように加熱体を高温にする必要が
あり、周辺への熱のロスがあったため効率が悪い。
【0008】c.電磁誘導加熱方式の加熱装置は、特公
平5−9027号公報に記載の装置のように円筒体(ロ
ーラー)に渦電流を発生させジュール熱を発生させる
と、励磁コイル、励磁鉄芯が昇温して磁束の量が減って
しまい発熱が不安定となる。またローラー内部への放熱
により熱効率も充分ではない。
【0009】d.カラー画像形成装置では、被記録材に
形成担持された未定着トナー像は3色以上の色トナーに
よる3層以上のトナー層の重ね合わせ層であるため、被
記録材とトナー層の界面まで十分に温めておかないと、
定着性の不良が発生する。また加熱の程度でグロスが変
化する。
【0010】即ち、カラーの未定着画像を定着させる
時、被記録材上のカラートナーの積載高さは、モノクロ
のトナーのみの積載高さとは違いおよそ3倍ものトナー
が山積みされている。そのため上面のみからの加熱では
被記録材とトナーとの界面が溶融せず定着性が悪くな
る。そこで、カラーの未定着画像を定着させるときには
背面加熱が必要とされる。しかし、従来の熱ローラー方
式の定着装置のように被記録材の上下にローラー2本を
使用した場合は、ローラーの熱容量が大きいことや熱伝
導に時間がかかることから、定着装置を設定温度に立ち
上げるのにかなりの時間を要していた。
【0011】そこでこの対策として、熱ローラー方式の
定着装置の場合は、加圧ローラーにも加熱ヒータを入れ
ているが、このため最大消費電力が大きくなることや、
ウェイトタイムが長くかかるといった欠点がある。
【0012】フィルム加熱方式の定着装置は、被記録材
片面からの加熱は早いが、片面の発熱によりカラーのト
ナーを十分に溶融することが出来ず定着不良を起こして
しまう。被記録材とトナー層の界面まで加熱しようとす
ると、トナー層中の温度勾配が大きくなり、定着フィル
ムと直接接するトナーは過剰に溶融されてオフセットを
生じる。
【0013】e.さらには、モノクロ画像でも近年環境
保護の観点から両面印字(両面記録、両面プリント)に
需要は高まっている。
【0014】しかし、通常の画像形成装置においては、
片面印字(片面記録、片面プリント)に条件をあわせて
いると、片面印字(第1面に対する印字)・画像定着後
の被記録材には大きいカールが生じているから、該被記
録材を両面印字(第2面に対する印字)のために該被記
録材を搬送するにはカールが大きく、シワが発生した
り、熱が過剰に供給されて加圧ローラーにトナーがオフ
セットしたり、ひどい時には被記録材が巻き付いたりす
る。逆に、両面印字にあわせていると片面印字時の定着
性が悪くなる。このため、被記録材の1面目と2面目と
で定着温度を、特に表面と裏面との熱供給量を変化させ
ることが好ましい。
【0015】ところが、熱ローラー方式の定着装置の場
合には、ローラーの熱容量が大きく、短時間に各ローラ
ーの温度を変更できない。またフィルム加熱方式の定着
装置では、加圧ローラーからの熱供給量を意図的に変え
ることはできない。このため有効な解決手段がなかっ
た。
【0016】そこで本発明は、上記のような問題点を解
消した、即ち、被加熱材加熱部を所定の温度に短時間に
立ち上げ状態にできる(クイックスタート性)、カラー
画像の加熱定着装置として使用して、カラートナー像の
定着性を十分に確保できる、両面記録機能を有する画像
形成装置における画像加熱定着装置として使用して、被
記録材の第1面目のトナー像の加熱定着時のカールを少
なくでき、第2面目のトナー像の印字の際にシワや角折
れといった問題の発生を防止することが可能となり、ま
た加圧部材へのトナーオフセットを防止することができ
る、等の利点を有する加熱装置を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。
【0018】(1)導電層を有する円筒状フィルムと、
芯金と弾性層と導電層を有する加圧部材と、円筒状フィ
ルムの内部に配置されており円筒状フィルムと加圧部材
の導電層に磁場を入れることで渦電流を発生させて発熱
させるための交番磁場発生手段と、を有し、前記フィル
ムと加圧部材の圧接ニップ部に被加熱材を挟持搬送させ
ることで加熱する加熱装置において、 前記交番磁場発生
手段への通電周波数が可変となっており、通電周波数を
変えることにより前記円筒状フィルムの発熱量と前記加
圧部材の発熱量の比を変更可能となっていることを特徴
とする加熱装置。
【0019】(2)前記装置は、被加熱材の一方の面に
画像を形成し加熱定着した後、表裏を反転させて他方の
面に画像を形成し再度加熱定着することにより、被加熱
材の両面に画像を形成可能な画像形成装置に加熱定着装
置として搭載されるものであり、被加熱材の他方の面に
画像を形成し再度加熱定着する際の前記交番磁場発生手
段への通電周波数は被加熱材の一方の面に画像を形成し
た後の加熱定着時より高いことを特徴とする(1)に記
載の加熱装置。
【0020】(3)前記加圧部材は複数の被加熱材を連
続して加熱すると徐々に温まるものであり、前記加圧部
材の温度に応じて前記交番磁場発生手段への通電周波数
を変えることを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0021】(4)前記装置は、モノクロ画像とカラー
画像を形成可能な画像形成装置に加熱定着装置として搭
載されるものであり、モノクロ画像を加熱定着する際と
カラー画像を加熱定着する際の前記交番磁場発生手段へ
の通電周波数が異なることを特徴とする(1)に記載の
加熱装置。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】即ち、導電層を有する円筒状フィルムと、芯金
と弾性層と導電層を有する加圧部材と、円筒状フィルム
の内部に配置されており円筒状フィルムと加圧部材の導
電層に磁場を入れることで渦電流を発生させて発熱させ
るための交番磁場発生手段と、を有し、前記フィルムと
加圧部材の圧接ニップ部に被加熱材を挟持搬送させるこ
とで加熱する装置構成にすることで、被加熱材加熱部で
ある、フィルムと加圧部材の圧接ニップ部のフィルムと
加圧部材との両方を加熱することができて、被加熱材加
熱部を所定の温度に短時間に立ち上げ状態にでき、クイ
ックスタート性を具備させることができる。
【0028】カラー画像の加熱定着装置として使用した
とき、定着ニップ部である、フィルムと加圧部材の圧接
ニップ部のフィルムと加圧部材の両方を加熱することが
できることにより定着ニップ部の熱量を十分なものにし
て、カラートナー像の定着性を十分に確保できる。
【0029】円筒状フィルム内部に配置された交番磁場
発生手段への通電周波数を変えるだけで円筒状フィルム
の発熱量と加圧部材の発熱量の比を変更できるので、両
面プリント時や連続プリント時に最適な加熱条件を簡単
に設定できる。 すなわち、両面記録機能を有する画像形
成装置における加熱定着装置として使用して、第1面目
のトナー像の加熱定着時は被記録材をフィルム側と加圧
ローラー側の両面側から加熱することで被記録材の第1
面目のトナー像の加熱定着時のカールを少なくでき、第
2面目のトナー像印字の際の該被記録材のシワや角折れ
といった問題の発生を防止することが可能となり、また
第2面目のトナー像の加熱定着の際には加圧部材側から
の加熱を少なくして、加圧部材へのトナーオフセットを
防止することができる。
【0030】
【実施例】〈参考例1〉(図1〜図4)本例は本発明を理解する上で参考となる参考例である。 (1)画像形成装置例(図1) 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例
画像形成装置はレーザー走査式・電子写真カラープリン
タである。
【0031】3は有機感光体やアモルファスシリコン感
光体でできた感光体ドラムであり、矢示の時計方向に所
定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動され
る。この回転感光体ドラム3は帯電ローラー4によりそ
の周面が所定の極性・電位に一様帯電される。そしてそ
の帯電面に、レーザー光学箱8から出力される、不図示
の画像読み取り装置やコンピュータ等の画像信号発生装
置から入力された目的の画像情報の時系列電気デジタル
画素信号に対応して変調(オン/オフ変換)されたレー
ザー光6による走査露光がなされることで、画像情報の
静電潜像が形成される。7はレーザー光反射ミラーであ
り、レーザー光学箱8からの出力レーザー光6を感光体
ドラム3に対して偏向する。
【0032】5は現像器であり、イエロートナー現像器
5Y、マゼンタトナー現像器5M、シアントナー現像器
5Cの切り替え式のカラー現像器と、黒用のブラックト
ナー現像器5Bから構成されている。
【0033】16は中間転写体ドラムである。感光体ド
ラム3に接触もしくは近接させて配設してあり、感光体
ドラム3の回転に順方向に感光体ドラム3とほぼ同一周
速度で回転駆動される。
【0034】そして、回転感光体ドラム3に対して、目
的のフルカラー画像の色分解像に各対応する静電潜像の
形成、その静電潜像のトナー現像が順次に実行され、そ
の各トナー像の、中間転写体ドラム16に対する順次重
ね合わせ転写がなされて該中間転写体ドラム16の面に
目的のフルカラー画像の鏡像に対応したフルカラートナ
ー像が合成形成される。12は中間転写体ドラム16に
対するトナー像転写後の感光体ドラム3の面を清掃する
クリーナーである。
【0035】この中間転写体ドラム16に対して、給紙
カセット11から被記録材としての転写材Pが給紙ロー
ラー10により一枚給紙されて、該転写材Pに対して中
間転写体ドラム16側の鏡像フルカラートナー像が転写
ローラー9により転写されて転写材P面にフルカラート
ナー像が形成される。転写ローラー9は転写材Pの背面
からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間転写体
ドラム16から転写材Pにトナー像を転写する。
【0036】フルカラートナー像の転写を受けた転写材
Pは中間転写体ドラム16から分離されて定着装置13
へ導入され、トナー像の加熱定着を受け、排紙トレー1
4に排出される。
【0037】(2)定着装置(図2〜図4) 図2は本例における定着装置13の概略構成図であり、
本発明に従う装置である。即ち、導電層(発熱層)を有
する円筒状フィルムと、芯金と弾性層と導電層(発熱
層)を有する加圧部材と、円筒状フィルムの内部に配置
されており円筒状フィルムと加圧部材の導電層に磁場を
入れることで渦電流を発生させて発熱させるための交番
磁場発生手段と、を有し、前記フィルムと加圧部材の圧
接ニップ部に被加熱材を挟持搬送させることで加熱する
加熱装置である。
【0038】15は後述するように導電層を有する定着
フィルムであり、円筒状(エンドレスベルト状)フィル
ムである。この円筒状フィルム15は半円形のフィルム
ガイド30にルーズに外嵌させてある。
【0039】20は後述するように芯金と弾性層と導電
層を有する加圧部材としての加圧ローラーであり、フィ
ルムガイド30の下面に対してフィルム15を挟ませて
不図示の付勢手段により所定の加圧力で圧接させてあ
る。
【0040】Nはフィルム15を挟んでフィルムガイド
30の下面と加圧ローラー20とで形成されるの圧接ニ
ップ部(定着ニップ部)である。
【0041】31は交番磁場発生手段であり、高透磁率
コア17とこれに巻いた励磁コイル18からなる。フィ
ルムガイド30の中央部に下端部を定着ニップ部Nに対
応接近させて、フィルムガイド30に支持させて配設し
てある。19はコイル18に接続した磁気回路(励磁回
路)である。
【0042】加圧ローラー20は矢示の反時計方向に所
定の速度で回転駆動される。この加圧ローラー20の回
転に伴い、円筒状の定着フィルム15がフィルムガイド
30の周りを、内面が定着ニップ部Nにおいてフィルム
ガイド30の下面に密着摺動しながら加圧ローラー20
との摩擦力で矢示の時計方向に従動回転する。この場
合、フィルムガイド16によって定着ニップ部Nへの加
圧と定着フィルム15の搬送安定化が図られている。
【0043】そして、この定着ニップ部Nの定着フィル
ム15と加圧ローラー20との間に被加熱材としての転
写材Pが導入されることで、該転写材Pが定着フィルム
15に密着してフィルム15と一緒に該定着ニップ部N
を挟持搬送される。
【0044】図3は定着フィルム15の層構成模型図で
ある。即ち、1は定着フィルム15の基層となる金属フ
ィルム等でできた導電層であり、より好ましくはニッケ
ル、鉄、ステンレスといった強磁性体の金属を用いると
よい。2aはこの導電層1の外面側を被覆させた、シリ
コーン樹脂、フッ素樹脂シリコーンゴム、フッ素ゴム等
の離型性かつ耐熱性の良い耐熱樹脂層である。2bは導
電層1の内面側を被覆させた、フッ素樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリアミド樹脂、PPS樹脂、PEEK樹脂、液
晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂層である。
【0045】加圧ローラー20は、芯金32の周囲にシ
リコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性の良い弾性層25
を設け、その上に金属等の導電性を有し渦電流を発生で
きる導電層(発熱層)26を設けてあり、最外層にはフ
ッ素樹脂やシリコーン樹脂といった耐熱性かつ離型性の
優れた樹脂層27を被覆して設けてある。
【0046】交番磁場発生手段31の高透磁率コア17
はフェライトやパーマロイといったトランスのコアに用
いられる材料を用いるが、より好ましくは、100kH
z以上でも損失の少ないフェライトを用いるのがよい。
励磁回路19は20kHzから500kHzの高周波を
スイッチング電源で発生させるようになっている。
【0047】交番磁場発生手段31のコイル18に励磁
回路19から高周波を発生させることで、定着ニップ部
Nの定着フィルム15の導電層1の部分と加圧ローラー
20の導電層26部分に磁場が入り、それらの導電層1
と26部分に渦電流が発生して発熱を生じて定着ニップ
部Nが加熱される。従ってこの定着ニップ部Nの定着フ
ィルム15と加圧ローラー20との間に被加熱材として
の転写材Pを導入して挟持搬送させることで転写材Pの
未定着トナー像が加熱定着される。
【0048】このような構成で磁気誘導加熱定着を行な
うことによって被加熱材としての転写材Pの背面の加熱
がひとつの加熱体で同時に可能となり、また熱容量が少
なく、熱伝導に時間を要さないため立上り時間の大幅な
短縮が出来る。
【0049】この定着ニップ部N内での加熱原理を図4
で説明する。
【0050】励磁回路19によってコイル18に印加さ
れる電流で発生する磁束は、高透磁率コア17に導かれ
て定着ニップ部N内で定着フィルム15の導電層1に磁
束23と渦電流24を発生させる。この渦電流24と導
電層1の固有抵抗によって熱が発生する。
【0051】また、加圧ローラー20の表面付近でも金
属等の導電層26内に入った磁束によって該導電層26
に渦電流が発生して発熱し、転写材Pの裏面からの加熱
を可能とする。この上下の熱を転写材Pに供給し、トナ
ーTを溶融させた後、冷却して永久固着像とする。
【0052】定着フィルム15の金属フィルム1は、非
磁性の金属でも良いが、より好ましくは磁束の吸収の良
いニッケル、鉄、磁性ステンレス等の金属がよい。その
厚みは200μm以下にするとよい。より好ましくは次
の式で表される表皮深さを越えない方が好ましい。表皮
深さを越えると加圧ローラー20に供給できるエネルギ
ーが少なくなるからである。
【0053】表皮深さσ(m)は、励磁回路の周波数f
(Hz)と透磁率μと固有抵抗ρ(Ω)m)で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0054】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になっており、逆に言うとほとんどのエ
ネルギーはこの深さまでで吸収されている。
【0055】一方で200μmを越えると、金属の硬さ
が目立ち始め、フィルムとしての駆動がしづらくなる。
また熱容量も大きくなり、室温から急速に温度を上げて
数秒間で定着可能にするようなことができなくなる。
【0056】定着フィルム15の外面側の耐熱樹脂層2
aは5μm以上25μmまでの離型性のよいものを用い
る。
【0057】25μm以上厚くすることは、熱伝導を悪
化させ、また塗膜の強度が低下したり、一回の工程で作
れない、材料が多くかかるといった問題の割りにメリッ
トが無くなる。
【0058】一方、5μm以下は塗膜のムラで離型性の
悪い部分ができたり、耐久性が不足するといった問題が
生じる。
【0059】定着フィルム15の内面側の耐熱樹脂層2
bは10μm以上1mm以下が好ましい。10μm未満
では断熱の効果が得られず、また耐久性も不足する。1
mmを越えると金属フィルム層1が高透磁率コア17か
ら遠ざかり、磁束が十分金属フィルム層1に吸収されな
くなる。
【0060】加圧ローラー20の発熱層としての導電層
26はニッケル、鉄、ステンレス等の高透磁率でかつ抵
抗の低いものが好ましい。金属のフィルムを使用する場
合には、加圧ローラー20の弾性を得るために厚みは1
00μm以下が好ましく、かつ定着フィルム15と同じ
く表皮厚みよりも厚いほうが好ましい。
【0061】更には、定着フィルム15の導電層1の厚
みと、加圧ローラー20の導電層26の厚みの和が表皮
厚みより大きく、かつ定着フィルム15が表皮厚み以下
が好ましい。これは先述の電磁波の吸収に関する特徴か
ら理解される。実際の2つの導電層1・26の厚みは必
要な発熱量が決まると、励磁回路19の周波数と使用す
る導電層の抵抗と透磁率とで決定される。この場合、導
電層1・26は同じ材質である必要はない。
【0062】このように、被加熱材Pに近い金属フィル
ム1を直接発熱させ、かつ薄い離型樹脂層2aを介して
熱を被加熱材Pに伝達しやすくするとともに、金属フィ
ルム1で発生した熱がフィルム内側に向わないように樹
脂層2bで断熱することで、従来の熱ローラー加熱定着
方式や、その他のフィルムを用いた加熱定着に比較して
格段に効率の良い定着装置を提供することができた。
【0063】
【0064】ここで、定着フィルム15は、金属フィル
ム1を基材とせず、ポリイミドのような耐熱性と強度の
ある樹脂フィルム上に金属フィラーのようなものを混ぜ
た樹脂層を重ねて導電層とし、これを発熱させるように
したものでもよい。加圧ローラー20の導電層26も同
様で、金属層のかわりに、表層近くのゴム層の中に導電
性を有するフィラーを入れてもよい。
【0065】(具体例1) 定着フィルム15の導電層1として、内径24mm・肉
厚30ミクロン・長さ230mmのニッケル電鋳スリー
ブを使用した。
【0066】加圧ローラー20として、外径16mmの
芯金32の上に、耐熱弾性層25として層厚2mm・面
長230mmのシリコーンゴム層を設け、その外に導電
層26として30ミクロンのニッケルフィルム層を、さ
らにその上に耐熱樹脂層27としてPFA/PTFEの
被覆層を形成したものを用いた。
【0067】フェライトコア17は、長さ30mm・高
さ10mm・幅4mmのものを7個長さ方向に直線状に
並べて長さ210mmとしまとめてコイル18を15回
巻きつけたものを用いた。
【0068】このコイル18には140Vの直流電圧が
250kHの周期でオンデューティーが50%になるよ
うに印加した。
【0069】この結果、定着フィルム15は15秒程度
で150℃に達し、加圧ローラー20の表面もこの時1
00℃に達し、カラートナー像を十分に定着させること
ができた。
【0070】(比較例1) 定着フィルム15の導電層1として、内径24mm、肉
厚100ミクロン、長さ230mmのニッケル電鋳スリ
ーブを使用した。
【0071】加圧ローラー20として、外径16mmの
芯金32の上に、耐熱弾性層25として層厚2mm・面
長230mmのシリコーンゴム層を設け、その外に導電
層26として30ミクロンのニッケルフィルム層を、さ
らにその上に耐熱樹脂層27としてPFA/PTFEの
被覆層を形成したものを用いた。
【0072】フェライトコア17は、長さ30mm・高
さ10mm・幅4mmのものを7個長さ方向に直線状に
並べて長さ210mmとしまとめてコイル18を15回
巻きつけたものを用いた。
【0073】このコイル18には140Vの直流電圧が
250kHの周期でオンデューティーが50%になるよ
うに印加した。
【0074】この結果、定着フィルム15は15秒程度
で150℃に達し、加圧ローラー20の表面はこの時8
0℃に達しておらず、カラートナー像を十分に定着させ
ることができなかった。
【0075】このように加圧ローラーの表面温度の観点
からは、定着フィルムの導電層の厚みは100μmより
小さいことが好ましい。
【0076】(比較例2) 定着フィルム15の導電層1として、内径24mm・肉
厚10ミクロン・長さ230mmのニッケル電鋳スリー
ブを使用した。
【0077】加圧ローラー20として、外径16mmの
芯金32の上に、耐熱弾性層25として層厚2mm・面
長230mmのシリコーンゴム層を設け、その外に導電
層26として100ミクロンのニッケルフィルムを、さ
らにその上に耐熱樹脂層27としてPFA/PTFEの
被覆層を形成したものを用いた。
【0078】フェライトコア17は長さ30mm・高さ
10mm・幅4mmのものを7個長さ方向に直線状に並
べて長さ210mmとしまとめてコイル18を15回巻
きつけたものを用いた。
【0079】このコイル18には140Vの直流電圧が
250kHの周期でオンデューティーが50%になるよ
うに印加した。
【0080】この結果、定着フィルム15は15秒程度
で150℃に達し、加圧ローラーの20の表面もこの時
150℃に達したが、転写材Pの先端ではカラートナー
像を十分に定着させることができたが、後端では定着フ
ィルム15の温度が100℃にまで低下して定着できな
かった。
【0081】〈実施例1〉(図5〜図7) 近年の省資源の機運の高まりから両面に記録可能な記録
装置の要望は高まっている。
【0082】図5は本実施例における両面記録可能な画
像形成装置の一例の概略構成図である。本実施例の画像
形成装置はレーザー走査式・電子写真カラープリンタで
ある。中間転写体ドラム16に対するフルカラートナー
像の形成機構・プロセスは前述の図1の装置と同じであ
るので再度の説明を省略する。
【0083】両面印字モードにおいて、まず第1面用の
フルカラートナー像が中間転写体ドラム16に形成さ
れ、このトナー像が給紙カセット11から給紙された被
記録材としての転写材Pの第1面(片面)に対して転写
ローラー9にて転写され、その転写材Pが転写体ドラム
16から分離されて定着装置13へ導入され、第1面の
転写トナー像の加熱定着をうける。
【0084】定着装置13を出た第1面のトナー像加熱
定着済みの転写材Pは反転トレー28へ画像面上向きで
一時貯められる。
【0085】次に、中間転写体ドラム16に対して第2
面用のフルカラートナー像の形成が実行される。そして
反転トレー28から第1面画像形成済みの転写材が経路
29を通り、給紙カセット11の上側、給紙ローラー1
0を経由して再び転写部へ給紙されて、中間転写体ドラ
ム16の第2面用のフルカラートナー像が該再給紙転写
材Pの第2面に対して転写される。
【0086】第2面に対するトナー像の転写を受けた転
写材は再び定着装置13に導入されて第2面の転写トナ
ー像の加熱定着を受け、排紙トレー14に排出される。
【0087】定着装置13の構成は前述図2〜図4の装
置と同じである。
【0088】両面印字モードにおいて、転写材Pの第2
面の未定着トナー像の加熱定着時に、該第2面の未定着
トナー像側である定着フィルム15と、既にトナー像定
着処理済みである第1面側の加圧ローラー20の両方を
同じだけ発熱させてしまうと、加圧ローラー20側であ
る1面目側の既定着トナー像を溶融してしまい、該1面
目側の既定着トナー像の乱れを起こしてしまう可能性が
ある。さらに、加圧ローラー20の汚れ、転写材の裏汚
れを起こしてしまうこともある。このような場合、定着
フィルム15の発熱量と加圧ローラー20の発熱量を両
者で変える必要がある。例えば定着フィルム15の発熱
量よりも加圧ローラー20の発熱量を少なくすること
で、必要以上の熱供給を抑え、両面印字における上記の
1面目側の既定着トナー像の乱れや、加圧ローラー汚
れ、裏汚れを防ぐことができる。
【0089】即ち、磁気誘導加熱定着においては、両面
印字の際に被記録材の第1面目の未定着画像を定着させ
る場合と第2面目の未定着画像を定着させる場合とで、
定着フィルム15側の導電層1への供給電力と加圧ロー
ラー20側の導電層26への供給電力の比を、入力する
周波数を変動させることにより変化させることが出来
る。つまり、電力供給の比は第1面目の未定着画像を定
着させる場合には加圧ローラー20側の発熱を多くし
て、被記録材の両面の熱膨張を同じにしてカールを少な
くし、第2面目の未定着画像を定着させる場合には加圧
ローラー20側の発熱を減らして加圧ローラー20に接
している被記録材の第1面目のトナー像の再溶融による
オフセットを防止する。このように従来の熱ローラー方
式の定着装置に比べると、レスポンスが良く、ローラー
のように熱容量を利用して定着させるという方式ではな
いため、加圧ローラー側の温度調整も容易に行なうこと
が出来るので両面記録に適している。また従来のフィル
ム加熱方式の定着装置では被記録材のカールが大きくな
ってしまい両面記録に適していなかったが、この点、こ
の磁気誘導加熱定着は単一の加熱手段で両面加熱が可能
になり、しかも加圧部材の発熱調整も可能である。
【0090】定着フィルム15と加圧ローラー20の導
電層1・26の発熱エネルギーは図6に示された様に配
分される。図の横軸は導電層の厚みを示し、縦軸は電磁
波の強度Eを示している。先に述べたように電磁波は表
皮深さσで吸収されて1/eにまで減衰する。電磁波の
エネルギーは強度の2乗に比例しており、励磁コイル表
面から深さσまでの間に吸収されるエネルギーPは次式
で得られる。
【0091】
【数1】 この式から分かるように、エネルギーは表皮深さσ迄で
86.4%吸収され、0.5σの時には63.2%、2
σ迄で98.2%が吸収されている。
【0092】従って、定着フィルム15と加圧ローラー
20の導電層1・26を同じ材質として、それぞれを、
ある周波数fに対する表皮深さ0.5σでそれぞれ構成
した場合に定着フィルム15と加圧ローラー20の吸収
エネルギーの比率は、 63.2:(86.4−63.2)=63.2:23.2 となる。
【0093】この状態で被記録材の第1面目を定着した
後、第2面目を定着する際は、周波数を4fとする。こ
の結果、この周波数に対する表皮深さσ′は、先のσの
1/2となる。
【0094】この結果、定着フィルム15と加圧ローラ
ー20の吸収エネルギーの比率は 86.4:(98.2−86.4)=86.4:11.8 となり、被記録材の第1面目の加熱の時より、第2面目
の加熱時は加圧ローラー20側の発熱が抑えられる。
【0095】(具体例) 両面印字モードにおいて、被記録材の第1面目のトナー
像の加熱定着の時は、定着フィルム15と加圧ローラー
20を共に発熱させて被記録材の両面を加熱する。この
場合、例えば先の構成のように定着フィルム15側の導
電層1にNiを使用し、加圧ローラー20の導電層26
にもNiを用いる。そして厚みは、50μmと同じ厚み
のものを使用し、100kHzの周波数を印加すると、
定着フィルム15と加圧ローラー20の発熱量はほぼ
3:1になった。
【0096】次に被記録材の第2面目のトナー像を加熱
定着させるときは、同様の構成を使用して周波数を40
0kHzに変えると、定着フィルム15側の発熱と加圧
ローラー20の発熱の比は8:1になり、被加熱材の第
2面側が面する定着フィルム15側が大きく発熱し通常
と変わらない定着が行なえ、かつ加圧ローラー20の面
する被記録材の第1面側のトナー像は再溶融せず、オフ
セットを防ぐことができた。
【0097】上記の具体例では、定着フィルム15と加
圧ローラー20の導電層1・26を同じ材質、同じ厚み
としたが、これに限らず、異なる材質、異なる厚みでも
よいことは言うまでもない。
【0098】図7はこの例を示すものである。通常、加
圧ローラー20側の導電層26には定着フィルム15の
導電層1に吸収されたエネルギーの残りが吸収されるた
め、定着フィルム15の導電層1と同じ材質では発熱量
が少なくなってしまう。そこで、加圧ローラー20側の
導電層26は好ましくは定着フィルム15の導電層1よ
りも表皮深さの小さい材質を選択することが好ましい。
【0099】なお、定着フィルム15と加圧ローラー2
0の導電層1・26に供給する総エネルギー量は高周波
をコイル18に入れるONとOFFのデューティーを変
えて調整する。
【0100】また本実施例において両面印字機能を有す
る画像形成装置はカラープリンタに限定されるものでな
くモノクロのプリンターにも適応することができる。
【0101】〈実施例2〉 片面プリントでも、連続印字を続けると、加圧ローラー
20が暖まって被記録材Pへの加圧ローラー20からの
熱供給が多くなる。そのため、加圧ローラー20が暖ま
ってきた場合には、徐々に定着フィルム15と加圧ロー
ラー20の発熱量の関係を変化させて、加圧ローラー2
0の温度が上がり過ぎないようにすることが好ましい。
【0102】これには、連続プリントが続いた時間、途
中での給紙時間の組み合わせで、どの程度加圧ローラー
20が温まっているかわかるので、この時間データをも
とに、周波数を変化させて加圧ローラー20と定着フィ
ルム15との発熱量の比を変えると良い。あるいは、直
接加圧ローラー20の温度を測って発熱量の比を変えて
も良い。
【0103】これによって、定着フィルム20側からの
被記録材Pへの熱供給量と加圧ローラー20からの被記
録材Pへの熱供給量が常に一定となり、被記録材のカー
ル量が変化せず、排紙トレ14ー上の積載性が安定す
る。
【0104】〈実施例3〉 またカラー画像とモノクロ画像が交互に印字されるよう
な場合にも、カラー画像のようにトナー像の厚い場合に
は定着フィルム15と加圧ローラー20の双方から両面
加熱を行ない、モノクロ画像を片面で印字する場合に
は、定着フィルムのみから片面加熱を行なう。これも単
にコイル18に印加する周波数を変えるのみで可能であ
る。
【0105】〈参考例2〉(図8) 1パス同時両面の画像記録装置の一例の概略構成を図8
に示す。この画像記録装置はカラーでもモノクロでも応
用できる。
【0106】1パス同時両面の構成は、被記録材の上面
及び下面に、同時或は少し時間をおいてトナー像を乗せ
るといったものである。この構成は、とてもシンプルで
且つ小さい構成にすることが出来る。また、短時間で両
面印字が可能となる。この場合、従来のように熱ローラ
ー方式の定着装置の上下ローラーで定着を行なっていて
は装置構成も大きくなり、実施例2にも書いたように応
答性が悪くなる。しかし、磁気誘導加熱定着を用いるこ
とによって効率良く、また装置構成も簡易化される。
【0107】図8の1パス同時両面の画像記録装置にお
いて、給紙カセット11から給紙ローラー10によって
送り出された被記録材としての転写材Pは、第1の作像
機構Aの感光体ドラム3と転写ローラー9との間の転写
部に送り込まれる。転写ローラー9は該転写材の背面か
らトナーと逆極性の電荷を供給して、感光体ドラム3上
のトナー像を転写材の第1面に転写させる。
【0108】ついでその転写材は第2の作像機構Bの感
光体ドラム3と転写ローラー9との間の転写部に送り込
まれて、該感光体ドラム3上のトナー像が該転写材の第
2面に転写される。
【0109】このようにして第1と第2の作像機構A・
Bの転写部を順次に通って第1面と第2面とに順次にト
ナー像の転写を受けた転写材は定着装置13に導入され
て第1面と第2面のトナー像の加熱定着を受けて排紙ト
レー14に排出される。
【0110】定着装置13の構成は前述図2〜図4の装
置と同様である。この定着装置13は定着フィルム15
と加圧ローラー20共に定着温度まで上昇させる、ある
いは必要とあれば定着フィルム15だけを発熱させて転
写材上の未定着トナー像を定着させる。
【0111】以上の各実施例の加熱装置は画像加熱定着
装置であるが、本発明の加熱装置はこれに限らず、画像
を担持した被記録材を加熱して表面性(つや等)を改質
する装置、仮定着する装置、その他、シート状(紙葉
体)の被加熱材を加熱処理する装置として広く利用でき
るものである。
【0112】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被加熱材
加熱部を所定の温度に短時間に立ち上げ状態にできる
(クイックスタート性)、カラー画像の加熱定着装置と
して使用して、カラートナー像の定着性を十分に確保で
きる、両面記録機能を有する画像形成装置における画像
加熱定着装置として使用して、被記録材の第1面目のト
ナー像の加熱定着時のカールを少なくでき、第2面目の
トナー像の印字の際にシワや角折れといった問題の発生
を防止することが可能となり、また加圧部材へのトナー
オフセットを防止することができる、等の利点を有する
加熱装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1の画像形成装置の概略構成図
【図2】画像加熱定着装置の概略構成図
【図3】定着フィルムの層構成模型図
【図4】磁気誘導加熱の原理説明図
【図5】実施例1の画像形成装置の概略構成図
【図6】導電層の厚みに対する電磁波の吸収率を示すグ
ラフ
【図7】他の実施例の加熱原理の説明図
【図8】参考例2の画像形成装置の概略構成図
【符号の説明】
15 定着フィルム 1 導電層(発熱層) 30 フィルムガイド 20 加圧ローラー 26 導電層(発熱層) 23 磁束 24 渦電流 31 交番磁場発生手段 17 高透磁率コア 18 励磁コイル P 被記録材(被加熱材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−166966(JP,A) 特開 平3−51872(JP,A) 特開 平6−161196(JP,A) 特開 平2−271378(JP,A) 実開 昭52−8435(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電層を有する円筒状フィルムと、芯金
    と弾性層と導電層を有する加圧部材と、円筒状フィルム
    の内部に配置されており円筒状フィルムと加圧部材の導
    電層に磁場を入れることで渦電流を発生させて発熱させ
    るための交番磁場発生手段と、を有し、前記フィルムと
    加圧部材の圧接ニップ部に被加熱材を挟持搬送させるこ
    とで加熱する加熱装置において、 前記交番磁場発生手段への通電周波数が可変となってお
    り、通電周波数を変えることにより前記円筒状フィルム
    の発熱量と前記加圧部材の発熱量の比を変更可能となっ
    ている ことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記装置は、被加熱材の一方の面に画像
    を形成し加熱定着した後、表裏を反転させて他方の面に
    画像を形成し再度加熱定着することにより、被加熱材の
    両面に画像を形成可能な画像形成装置に加熱定着装置と
    して搭載されるものであり、被加熱材の他方の面に画像
    を形成し再度加熱定着する際の前記交番磁場発生手段へ
    の通電周波数は被加熱材の一方の面に画像を形成した後
    の加熱定着時より高いことを特徴とする請求項1に記載
    の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧部材は複数の被加熱材を連続し
    て加熱すると徐々に温まるものであり、前記加圧部材の
    温度に応じて前記交番磁場発生手段への通電周波数を変
    えることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記装置は、モノクロ画像とカラー画像
    を形成可能な画像形成装置に加熱定着装置として搭載さ
    れるものであり、モノクロ画像を加熱定着する際とカラ
    ー画像を加熱定着する際の前記交番磁場発生手段への通
    電周波数が異なることを特徴とする請求項1に記載の加
    熱装置。
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