JP3439318B2 - ブラシレスモータおよびその製造方法 - Google Patents

ブラシレスモータおよびその製造方法

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JP3439318B2
JP3439318B2 JP10128097A JP10128097A JP3439318B2 JP 3439318 B2 JP3439318 B2 JP 3439318B2 JP 10128097 A JP10128097 A JP 10128097A JP 10128097 A JP10128097 A JP 10128097A JP 3439318 B2 JP3439318 B2 JP 3439318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラシレスモータお
よびその製造方法に関し、さらに詳しくは回転軸の振れ
を安定化するための構造技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からある各種のモータのうち、VT
R用のキャプスタンモータなどでは、モータの基体とな
るモータ基板の側にステータコアが固定され、このステ
ータコアの突極に駆動コイルが巻回されている。モータ
基板の側には軸受も固定され、この軸受にはロータケー
スと一体に回転する回転軸が支持されている。ロータケ
ースの内周面にはステータコアの外周面に対向するよう
にロータマグネットが固着され、このロータマグネット
と駆動コイルとの間に発生する磁力によってロータが回
転する。
【0003】ここで、軸受としてはボールベアリングに
代えて安価な焼結含油軸受が用いられつつあるが、焼結
含油軸受では回転軸との間に比較的大きなクリアランス
があるため、ロータが回転する際に回転軸にすりこぎ運
動のような不規則な振れが起こりやすい。このような回
転軸の不規則な振れを防止するための技術として、実公
平5−10547号公報には、ヨーク板(鉄板)のう
ち、ロータマグネットに対峙する領域に絞り加工などを
施して凹部や凸部を形成し、ロータマグネットとヨーク
板との間に発生する磁気吸引力に強弱を付けることによ
り、ロータが一方の側に常に引き寄せられるようにした
発明が開示されている。また、実開平4−58065号
公報には、モータ基板のうち、ロータの回転中心位置に
対して一方の側のみに磁性体粉末を塗布し、この磁性体
粉末とロータマグネットとの間に発生する磁気吸引力を
利用して、ロータが一方の側に常に引き寄せられるよう
にした発明が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
つの発明のうち、ヨーク板に絞り加工を施して凹部や凸
部を形成する方法では、凹凸をこれ以上深く、あるいは
高く形成できないため、ロータマグネットとヨークとの
間に発生する磁気吸引力にこれ以上大きな強弱をつけれ
ないという問題点がある。また、ヨーク板の表面に絶縁
膜を介して配線パターンを印刷してそれをモータ基板と
して用いようとすると、ヨーク板に凹凸を形成する際に
配線パターンに剥離が生じるため、モータ基板にはこの
ような技術を適用できないという問題点がある。一方、
モータ基板に磁性体粉末を塗布する方法では、そのため
の作業に手間がかかるという問題点がある。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
ヨーク板に絞り加工で形成した凹凸を利用しなくても、
かつ、磁性体粉末を塗布するなどの新たな工程を追加し
なくても、モータの基体を回路基板として利用するため
に基体に配線パターンを形成するという構成を利用し
て、回転軸の不規則な振れを確実、かつ安価に防止する
ことのできるブラシレスモータ、およびその製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、基体の側に保持された駆動コイルと、
前記基体の側に保持された軸受と、該軸受に回転自在に
支持された回転軸を介して前記基体の側に支持され、前
記駆動コイルとロータマグネットとの間に発生する磁力
によって前記基体上で回転するロータとを有するブラシ
レスモータにおいて、前記基体は、磁性板と樹脂との一
体成形品から構成され、前記磁性板には、前記駆動コイ
ルの端部が配線接続される端子部、該端子部から延設さ
れた配線パターン、および前記ロータマグネットに対峙
する領域のうち、前記ロータの回転中心位置に対して一
方側の領域に偏在して該一方側に前記ロータを引き寄せ
る磁気吸引力を前記ロータマグネットとの間で発生させ
るロータ吸引部が形成されていることを特徴とする。
【0007】本発明に係るブラシレスモータでは、磁性
板と樹脂との一体成形品で構成された基体の側において
ロータマグネットに対峙する領域には、ロータの回転中
心位置に対して一方側の領域に前記磁性板の一部で構成
されたロータ吸引部が配置され、このロータ吸引部は、
ロータマグネットとの間に磁気吸引力を発生させてい
る。従って、ロータマグネットに作用する磁気吸引力
は、ロータ吸引部の有無により場所によって強弱がある
ので、ロータ吸引部はロータを一方の側に引き寄せるこ
とになる。それ故、軸受と回転軸との間に比較的大きな
クリアランスがあっても、回転軸は常に側圧を受けてい
る状態にあるので、不規則な振れが起こらない。しか
も、ロータマグネットに作用する磁気吸引力はロータ吸
引部の有無によって強弱が規定されるので、磁性板に絞
り加工で形成した凹凸によってロータマグネットと磁性
板とのギャップに広狭を付ける場合と相違して、磁気吸
引力に大きな強弱をつけることができる。よって、回転
軸の不規則な振れを確実に防止できる。また、配線パタ
ーンを構成する導電性の板材と樹脂とを一体成形して、
前記基体を回路基板として構成する際に、板材として磁
性板を用い、この磁性板の一部で前記のロータ吸引部を
構成してある。すなわち、基体を回路基板として構成す
るための工程をそのまま援用してロータ吸引部を構成し
ていくため、工程数が増えない。よって、ブラシレスモ
ータの回転軸の振れを安価に防止することができる。
【0008】本発明において、前記配線パターンに対し
て、前記ロータマグネットと対峙する領域の一部に該ロ
ータマグネット形状に対応する幅広の円弧部を構成し、
該幅広の円弧部をそのまま前記ロータ吸引部として利用
してもよい。
【0009】本発明では、前記磁性板をプレス加工によ
って安価に製造することが好ましい。
【0010】このような構成のブラシレスモータを製造
するにあたっては、前記磁性板の原材料となる板材にプ
レス加工を施して前記端子部、前記配線パターン、前記
ロータ吸引部をフレーム部に接続する状態で形成するプ
レス工程と、該プレス工程を経た前記板材のうち、前記
端子部、前記配線パターン、および前記ロータ吸引部を
金型内に収納して該金型内で樹脂成形を行って樹脂モー
ルド品を形成するモールド工程と、前記端子部、前記配
線パターン、前記ロータ吸引部を前記フレーム部から切
り離して前記樹脂モールド品を前記基体に整形する整形
工程と、前記基体に対して前記駆動コイル、前記軸受、
および前記ロータを搭載していく組立工程とを行う。す
なわち、磁性体粉末を塗布するなどの新たな工程を追加
しなくてもよいので、回転軸に不規則な振れが発生しな
いブラシレスモータを安価に製造できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
たブラシレスモータを説明する。
【0012】(全体構造)図1(A)、(B)、(C)
はそれぞれ、本発明を適用したブラシレスモータ1の平
面図、そのI−I′線における部分断面図、そのII−I
I′線における部分断面図である。
【0013】図1(A)、(B)、(C)に示すよう
に、本形態のブラシレスモータ1はVTR用キャプスタ
ンモータであり、ステータ基板2には、その中央部分に
円筒状の突起20が形成されている。この突起20の中
央孔の内部には焼結含油軸受3が保持され、突起20の
外側にはステータコア4が嵌め込まれている。ステータ
コア4の突極のそれぞれには3相(U相、V相、W相)
の駆動コイル5が巻回されている。焼結含油軸受3には
ロータの回転軸61が回転自在に支持され、回転軸61
にはロータケース62が固着されている。ロータケース
62の側面部の内周面には、ステータコア4の外周面に
対向するようにリング状のロータマグネット63が固着
されている。従って、ロータマグネット63と駆動コイ
ル5との間に発生する磁力によって、ロータケース62
は回転軸61と一体に回転する。ここで、ロータケース
62の上面部にはプーリ64が構成され、このプーリ6
4に掛けられたベルト(図示せず。)を介して、ブラシ
レスモータ1は駆動力を伝達する。
【0014】(ステータ基板2の構成)図2(A)、
(B)、(C)はそれぞれ、本発明を適用したブラシレ
スモータに用いたステータ基板(基体/コアホルダー)
の平面図、そのIII −III ′線における断面図、そのIV
−IV′線における断面図である。
【0015】本形態では、ステータ基板2は、駆動コイ
ル5への給電を行う回路基板としても使用される。すな
わち、図2(A)〜(C)に示すように、ステータ基板
2は、突起20の周囲において4箇所で起立して各相
(U相、V相、W相)の駆動コイル5の端末が配線接続
される3つの端子部71、72、73と、3相の駆動コ
イル5の全ての端末がコモンで配線接続される1つの端
子部74とが構成されている。それぞれ端子部71〜7
4の下端部分からは配線パターン75、76、77、7
8が一体に延設され、各配線パターン75、76、7
7、78の端部には外部端子部751、761、77
1、781、782がそれぞれ構成されている。これら
の外部端子部751、761、771、781、782
のうち、各相の外部端子部751、761、771とコ
モンの外部端子部781は、ステータ基板2の一方の端
縁21から張り出すように配置され、コモンの外部端子
782はステータ基板2の他方の端縁22から張り出す
ように配置されている。
【0016】前記の4つの端子部71〜74、および4
つの配線パターン75〜78はいずれも、後述するよう
に、1枚の鉄板(磁性板)にプレス加工を施した後、イ
ンサート成形されたものである。すなわち、ステータ基
板2は、前記の4つの端子部71〜74、および4つの
配線パターン75〜78を構成する鉄板70(磁性板)
と、PBTやPPS、あるいは66ナイロンなどの耐熱
性の高い樹脂80との一体成形品(インサートモールド
基板)であり、いずれの配線パターン75〜78も、ほ
とんどの部分がステータ基板2の表面において樹脂80
の部分から露出している(図2(A)ではこの露出部分
に斜線を付してある。)。
【0017】ステータ基板2の表面側では、ロータケー
ス62の外側を取り巻くように形成された補強リブ89
が突出している。なお、ステータ基板2の表面に薄い絶
縁膜を形成し、この薄い絶縁膜で配線パターン75〜7
8を被覆しておく場合もある。
【0018】ここで、4つの配線パターン75〜78の
形成領域は、ロータマグネット63に対峙する領域のう
ち、ロータ6の回転軸61に対して一方側の領域に偏在
するように構成されている。すなわち、4つの配線パタ
ーン75〜78のうち、駆動コイル5の端末をコモン電
位とするための配線パターン78は、ステータ基板2の
一方の端縁21からロータの回転軸61に対して一方の
側を通って、他方の端縁22に到るように形成されてい
るが、そのうち、ロータマグネット63に対峙する領域
を通る部分は幅広の円弧部79となっている。このた
め、ロータマグネット63と配線パターン78の幅広の
円弧部79とは、広い面積をもって対向している。これ
に対して、コモンの配線パターン78のその他の部分は
幅が細く、かつ、他の3本の配線パターン75〜77の
いずれもが幅の狭いパターンであるため、前記の幅広の
円弧部79を除く領域では、ロータマグネット63と配
線パターン75〜78との対向面積は極めて狭い。
【0019】(本形態の効果)このように構成したブラ
シレスモータ1では、回転軸61を支持する軸受として
安価な焼結含油軸受3を用いたため、回転軸61と焼結
含油軸受3の内周面との間には比較的大きなクリアラン
スが存在する。従って、そのままの構造では、ロータ6
が回転する際に焼結含油軸受3内で回転軸61が不規則
な振れを起こそうとする。しかるに本形態では、ロータ
マグネット63に対峙する領域のうち、ロータ6の回転
中心位置(回転軸61)に対して一方側の領域には、鉄
板の一部で構成された配線パターン78の幅広の円弧部
79が配置され、この幅広の円弧部79は、ロータマグ
ネット63との間に磁気吸引力(矢印Bで示す。)を発
生させるロータ吸引部として機能する。従って、ステー
タ基板2とロータマグネット63との間に作用する磁気
吸引力は、幅広の円弧部79がある側で強く、その反対
側には存在しない。すなわち、ステータ基板2とロータ
マグネット63との間に作用する磁気吸引力は、幅広の
円弧部79の有無により場所によって強弱があるので、
ステータ基板2(幅広の円弧部79)はロータ6を一方
の側に引き寄せることになる。その結果、焼結含油軸受
3と回転軸61との間に比較的大きなクリアランスがあ
っても、回転軸61は常に、矢印Cで示すように、側圧
を受けている状態にあるので、すりこぎ運動のような不
規則な振れが起こらない。しかも、ロータマグネット6
3に作用する磁気吸引力は、ロータ吸引部としての幅広
の円弧部79の有無によって強弱が規定されるので、磁
気吸引力に大きな強弱をつけることができる。
【0020】(ブラシレスモータ1の製造方法)このよ
うな構成のブラスレスモータは、以下に説明する方法で
製造する。
【0021】本形態に係るブラシレスモータ1の製造方
法においては、まず、大型の鉄板にプレス加工を施し
て、図3に示すように、端子部71〜74、配線パター
ン75〜77、およびロータ吸引部となるべる幅広の円
弧部79を備える配線パターン78を矩形のフレーム部
701に接続する状態で打ち抜く(プレス工程)。ま
た、端子部71〜74についてはそれを起立させるため
の加工を施す。
【0022】次に、プレス工程を経た鉄板700のう
ち、端子部71〜74、配線パターン75〜77、およ
び幅広の円弧部79を備える配線パターン78を金型内
に収納して該金型内で樹脂成形を行い樹脂モールド品を
形成する(モールド工程)。勿論、端子部71〜74に
ついては後でコイルの配線接続が可能なように樹脂80
で覆わない。なお、図3には、樹脂モールド品の外周輪
郭を一点鎖線Lで表してある。
【0023】次に、配線パターン75〜77、および幅
広の円弧部79を備える配線パターン78を、矢印Fで
示す位置でフレーム部701から切り離して樹脂モール
ド品を、図2に示したステータ基板2に整形する(整形
工程)。
【0024】次に、図1に示すように、ステータ基板2
に対して駆動コイル5、焼結含油軸受3、およびロータ
6を搭載していく(組立工程)。
【0025】このように、ステータ基板2を回路基板と
して構成するための工程をそのまま援用してロータ吸引
部(幅広の円弧部79)を構成していくため、工程数が
増えない。よって、ブラシレスモータ1の回転軸61の
不規則な振れを安価に防止することができる。そこで、
ブラシレスモータ1をVTR用キャプタンモータとして
セットに搭載する際には、図1(B)に矢印Cで示す側
圧のかかる方向と、プーリ64に掛けられたベルトで引
っ張られる方向(矢印E)とが一致する向きにブラシレ
スモータ1を配置する。
【0026】[その他の実施の形態]なお、上記形態で
は、コモンの配線パターン78にロータ吸引部となるべ
る幅広の円弧部79を設けた構成であっが、その他の配
線パターン75〜77にロータ吸引部となるべる幅広の
円弧部79を設けてもよい。
【0027】また、ロータ吸引部となるべき部分はいず
れの配線パターン75〜78とも電気的に絶縁状態にあ
ってもよい。それには、大型の鉄板にプレス加工を施し
て、図4に示すように、端子部71〜74、および配線
パターン75〜78を形成するとともに、それらとは別
個にロータ吸引部となるべる幅広の円弧部79を形成す
ればよい。この場合には、幅広の円弧部79(ロータ吸
引部)は、配線パターン75〜78と分離した状態にあ
るので、インサート成形前には幅広の円弧部79とフレ
ーム部701とを連結部702を介して接続しておき、
インサート成形後に連結部702を矢印Fで示す位置で
切り離す。このように構成した場合でも、図1(B)を
参照して説明したように、ロータマグネット63に作用
する磁気吸引力は、幅広の円弧部79(ロータ吸引部)
の有無により場所によって強弱があるので、ロータ6を
一方の側に引き寄せる。それ故、焼結含油軸受3と回転
軸61との間に比較的大きなクリアランスがあっても、
回転軸61は常に側圧を受けている状態にあるので、不
規則な振れが起こらないなど、前記した実施の形態と同
様な効果を奏する。また、幅広の円弧部79は、配線パ
ターン75〜78と分離、独立しているといっても、前
記した実施の形態と同様、ステータ基板2を回路基板と
して構成するための工程をそのまま援用して形成してい
くため、製造工程を増やす必要がなく、ブラシレスモー
タ1の回転軸61の振れを安価に防止することができ
る。
【0028】さらに、ステータ基板2についてはモータ
の基体としてではなく、セット(電気製品)のシャーシ
の一部として構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るブラ
シレスモータでは、磁性板と樹脂との一体成形品で構成
された基体の側においてロータマグネットに対峙する領
域には、ロータの回転中心位置に対して一方側の領域に
磁性板の一部で構成されたロータ吸引部が配置されてい
ることに特徴を有する。従って、本発明によれば、ロー
タ吸引部は、場所によって強弱のある大きな磁気吸引力
を発生させてロータを一方の側に引き寄せることにな
る。それ故、軸受と回転軸との間に比較的大きなクリア
ランスがあっても、回転軸は常に側圧を受けている状態
にあるので、不規則な振れが起こらない。また、基体を
回路基板として構成するための工程をそのまま援用して
ロータ吸引部を構成していくため、工程数が増えない。
よって、ブラシレスモータの回転軸の振れを安価に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明を
適用したブラシレスモータの平面図、そのI−I′線に
おける部分断面図、そのII−II′線における部分断面図
である。
【図2】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明を
適用したブラシレスモータ1に用いたステータ基板の平
面図、そのIII −III ′線における断面図、そのIV−I
V′線における断面図である。
【図3】図2に示すステータ基板を形成するために鉄板
にプレス加工を施した後の様子を示す平面図である。
【図4】本発明を適用した別のブラシレスモータに用い
たステータ基板を形成するために鉄板にプレス加工を施
した後の様子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ 2 ステータ基板(基体) 3 焼結含油軸受 4 ステータコア 5 駆動コイル 6 ロータ 61 回転軸 62 ロータケース 63 ロータマグネット 64 プーリ 70 鉄板(磁性板) 71〜74 端子部 75〜78 配線パターン 79 幅広の円弧部(ロータ吸引部) 80 樹脂 89 補強リブ 700 プレス工程後の鉄板 701 フレーム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/00 H02K 5/22 H02K 15/02 H02K 21/22 H02K 7/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の側に保持された駆動コイルと、前
    記基体の側に保持された軸受と、該軸受に回転自在に支
    持された回転軸を介して前記基体の側に支持され、前記
    駆動コイルとロータマグネットとの間に発生する磁力に
    よって前記基体上で回転するロータとを有するブラシレ
    スモータにおいて、前記基体は、磁性板と樹脂との一体成形品から構成さ
    れ、 前記磁性板には、前記駆動コイルの端部が配線接続され
    る端子部、該端子部から延設された配線パターン、およ
    び前記ロータマグネットに対峙する領域のうち、前記ロ
    ータの回転中心位置に対して一方側の領域に偏在して該
    一方側に前記ロータを引き寄せる磁気吸引力を前記ロー
    タマグネットとの間で発生させるロータ吸引部が形成さ
    れている ことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記配線パターン
    は、前記ロータマグネットと対峙する領域の一部に該ロ
    ータマグネット形状に対応する幅広の円弧部を備え、該
    円弧部によって前記ロータ吸引部が構成されていること
    を特徴とするブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記磁性板は、プレ
    ス加工によって製造されたものであることを特徴とする
    ブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに規定する
    ブラシレスモータの製造方法において、前記磁性板の原
    材料となる板材にプレス加工を施して前記端子部、前記
    配線パターン、前記ロータ吸引部をフレーム部に接続す
    る状態で形成するプレス工程と、該プレス工程を経た前
    記板材のうち、前記端子部、前記配線パターン、および
    前記ロータ吸引部を金型内に収納して該金型内で樹脂成
    形を行って樹脂モールド品を形成するモールド工程と、
    前記端子部、前記配線パターン、前記ロータ吸引部を前
    記フレーム部から切り離して前記樹脂モールド品を前記
    基体に整形する整形工程と、前記基体に対して前記駆動
    コイル、前記軸受、および前記ロータを搭載していく組
    立工程とを有することを特徴とするブラシレスモータの
    製造方法。
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EP1670125A1 (en) * 2004-12-10 2006-06-14 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Electric motor

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