JP3438473B2 - 多重伝送システム、およびこれに用いられる異常処理制御方法並びに異常処理装置 - Google Patents

多重伝送システム、およびこれに用いられる異常処理制御方法並びに異常処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】負荷の制御仕様にかかる異常
処理制御仕様情報を多重伝送ネットワークを介して多重
化処理するとともに、多重化処理された異常処理制御仕
様情報に基づいて、各々に接続された負荷の制御が可能
な負荷制御ユニットが接続されて成る多重伝送システ
ム、およびこれに用いられる異常処理制御方法並びに異
常処理装置に関し、特に、負荷としてバス、乗用車、旅
客車両等の車両に搭載されているランプ、エアコン、湯
沸かし器等の電装品への電力供給を制御することができ
る負荷制御ユニットが接続されて成る車両用の多重伝送
システム、およびこれに用いられる異常処理制御方法並
びに異常処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の多重伝送システムとして
は、例えば、図10に示すようなものがある。すなわ
ち、多重伝送システム5は、マスター負荷制御ユニット
1と少なくとも1つ(図10では、2つ)のスレーブ負
荷制御ユニット2,3とが多重伝送ネットワーク4を介
して接続されて構成されていた。
【0003】マスター負荷制御ユニット1と各スレーブ
負荷制御ユニット2,3とには、異常処理制御仕様情報
を受信する又は予め記憶するための記憶手段1a,2
a,3aが各々装置されていた。記憶手段1a,2a,
3aが受信する又は予め記憶する異常処理制御仕様情報
を図11に示す。多重伝送システム5は、例えば、断線
等の原因により多重伝送ネットワーク4に通信異常が発
生した場合に、図11に示すように、異常発生前の制御
状態(具体的には、断線前出力)を維持するような異常
処理制御仕様情報に従って、異常処理制御(具体的に
は、断線後出力制御)が実行されていた。
【0004】また、マスター負荷制御ユニット1と各ス
レーブ負荷制御ユニット2,3とには、異常処理制御仕
様情報を受信する又は予め記憶するための記憶手段1
a,2a,3aには、負荷2b,2c,3b,3cの制
御仕様である異常処理制御仕様情報が多重伝送ネットワ
ーク4を介して多重化処理された状態で保持されてい
た。
【0005】記憶手段1a,2a,3aにおいて多重化
処理される正常処理仕様情報または異常処理制御仕様情
報の更新は、例えば、外部書き込み端末等をマスター負
荷制御ユニット1に接続し、この外部書き込み端末から
更新すべき正常処理仕様情報または異常処理制御仕様情
報をマスター負荷制御ユニット1の記憶手段1aに書き
込むことによって実行されていた。
【0006】なお、負荷2b,2c,3b,3cの制御
仕様である異常処理制御仕様情報とは、負荷2b,2
c,3b,3cの種類(例えば、バス、乗用車、旅客車
両等の車両に搭載されている電装品であるランプ、エア
コン等)、制御方法(例えば、ランプの点滅周期の異常
処理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制御の
制御、エアコンの異常処理制御等の電力供給の制御)を
意味する。
【0007】また、選択スイッチ(S1)6aまたは選
択スイッチ(S2)6bを適当に設定することによっ
て、スレーブ負荷制御ユニット2で負荷(L1)2bま
たは負荷(L2)2cの何れかを選択的に制御してい
た。全く同様に、選択スイッチ(S1)6aまたは選択
スイッチ(S2)6bを適当に設定することによって、
スレーブ負荷制御ユニット3で負荷(L3)3bまたは
負荷(L4)3cの何れを選択的に制御していた。
【0008】正常動作時の多重伝送システム5において
は、例えば、先ずマスター負荷制御ユニット1が送信モ
ードとなり異常処理制御仕様情報または正常処理仕様情
報を所定の時間(図12中のa秒)の間に送信し、各ス
レーブ負荷制御ユニットは各々の内蔵タイマーを用いて
所定時間(図12中のa+α秒)だけ受信モードとなっ
て、マスター負荷制御ユニットからの異常処理制御仕様
情報または正常処理仕様情報を受信する又は予め記憶す
るために、これらの情報を各々の記憶手段2a,3aに
保持していた。
【0009】続いて、スレーブ負荷制御ユニット2が送
信モードとなり異常処理制御仕様情報または正常処理仕
様情報を所定の時間(図12中のb秒)の間に送信し、
マスター負荷制御ユニット1とスレーブ負荷制御ユニッ
ト3は各々の内蔵タイマーを用いて所定時間(図12中
のb+α秒)だけ受信モードとなって、スレーブ負荷制
御ユニット2からの異常処理制御仕様情報または正常処
理仕様情報を受信する又は予め記憶するために、これら
の情報を各々の記憶手段1a,3aに保持していた。
【0010】全く同様に、スレーブ負荷制御ユニット3
が送信モードとなり異常処理制御仕様情報または正常処
理仕様情報を所定の時間(図12中のc秒)の間に送信
し、マスター負荷制御ユニット1とスレーブ負荷制御ユ
ニット2は各々の内蔵タイマーを用いて所定時間(図1
2中のc+α秒)だけ受信モードとなって、スレーブ負
荷制御ユニット3からの異常処理制御仕様情報または正
常処理仕様情報を受信する又は予め記憶するために、こ
れらの情報を各々の記憶手段2a,1aに保持してい
た。
【0011】このような従来の多重伝送システム5に用
いられる異常処理制御方法並びに異常処理装置では、異
常状態を回避するための異常状態からの復帰処理時(例
えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強
制OFF処理時)に、マスター負荷制御ユニット1が優
先的に送信モードとなって異常モード通信が開始され、
図12に示すようなマスター負荷制御ユニット1の受信
する又は予め記憶する異常処理制御仕様情報の多重化処
理が強制的に他の負荷制御ユニット(つまり、スレーブ
負荷制御ユニット2,3)に対して実行されるととも
に、これらの情報が各々の記憶手段2a,3aに保持さ
れていた。スレーブ負荷制御ユニット2は、異常状態か
らの復帰処理時(例えば、異常処理制御に伴う前状継
続、又は強制ON、強制OFF処理時)の強制的な異常
モード通信によって多重化処理された異常処理制御仕様
情報または正常処理仕様情報に基づいて、自己に接続さ
れた負荷2b,2cの制御を実行していた。スレーブ負
荷制御ユニット3も同様に、異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)の強制的な異常モード通信によ
って多重化処理された異常処理制御仕様情報または正常
処理仕様情報に基づいて、自己に接続された負荷3b,
3cの制御を実行していた。
【0012】なお、多重伝送システムに発生する異常状
態とは、多重伝送ネットワークの通信異常、電源瞬断に
起因する負荷制御ユニットの動作異常等を意味する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の多重伝送システム5では、例えば、断線等の
原因により多重伝送ネットワーク4に通信異常が発生し
た場合に、図11に示すように、異常発生前の制御状態
(具体的には、断線前出力)を維持するような異常処理
制御仕様情報に従って、異常処理制御(具体的には、断
線後出力制御)が実行されていたため、異常発生前の制
御状態(具体的には、断線前出力)を維持したのでは不
具合が発生するような負荷に対してまでも一様に前状維
持の制御が実行されていた。具体的には、通信異常前に
電源がON状態にあった湯沸かし器等の場合であって
も、通信異常発生後に前状維持の制御が実行(則ち、O
N状態を維持する制御が実行)されてしまい、その結
果、火災等の原因を発生させる可能性があった。則ち、
異常処理時のデフォルト処理(具体的には、異常処理制
御仕様情報に基づく、前状継続、又は強制ON、強制O
FF処理)が負荷毎に適切に設定されているとは言えな
いという問題点があった。
【0014】更に従来の多重伝送システム5では、記憶
手段1a,2a,3aに保持されている正常処理仕様情
報または異常処理制御仕様情報を更新する場合、外部書
き込み端末等をマスター負荷制御ユニット1に接続し、
この外部書き込み端末から更新すべき正常処理仕様情報
または異常処理制御仕様情報をマスター負荷制御ユニッ
ト1の記憶手段1aに書き込んでいたため、各種各様な
制御仕様を有する負荷がユーザの都合により適時変更さ
れて接続される可能性がある多重伝送システムにおいて
異常が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴
うデフォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報
に基づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)
を簡便、迅速、安全に、かつ的確に実行することが難し
いという問題点があった。また、多重伝送システムから
離れた場所で新たな異常処理制御仕様情報を用いた多重
伝送システムの設計が難しく、多重伝送システムの更新
を簡便、迅速、安全に、かつ的確に実行することが難し
いという問題点があった。
【0015】また、このような従来の多重伝送システム
5に用いられる異常処理制御方法並びに異常処理装置で
は、異常状態からの復帰処理時(例えば、異常処理制御
に伴う前状継続、又は強制ON、強制OFF処理時)
に、マスター負荷制御ユニット1が優先的に送信モード
となって異常モード通信が開始され、マスター負荷制御
ユニット1の受信する又は予め記憶する異常処理制御仕
様情報の多重化処理が強制的に他の負荷制御ユニット
(つまり、スレーブ負荷制御ユニット2,3)に対して
実行されていたので、正常に動作している負荷制御ユニ
ットに対しても、異常状態からの復帰処理時(例えば、
異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制OF
F処理時)の無用な異常モード通信が実行されてしまう
という問題点があった。
【0016】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ットに対してまでも、マスター負荷制御ユニット1の異
常処理制御仕様情報または正常処理仕様情報を用いた無
用な異常モード通信を実行してしまうので、正常動作中
の負荷制御ユニットにおいて実行されていた正常な負荷
の制御や多重化処理が不用意に中断されてしまうという
問題点があった。
【0017】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷の制御や多重
化処理を中断して、異常モード通信に基づく負荷の制御
や多重化処理を実行してしまうため、高い信頼性や高い
的確性を有する負荷制御の復帰処理や多重化処理の復帰
処理を実現することが難しいという問題点があった。
【0018】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、電気的に脱着式外部記憶手段を用
いることにより、各種各様な制御仕様を有する負荷がユ
ーザの都合により適時変更されて接続される可能性があ
る多重伝送システムにおいて異常が発生した場合であっ
ても、その異常処理制御に伴うデフォルト処理(具体的
には、異常処理制御仕様情報に基づく、前状継続、又は
強制ON、強制OFF処理)を簡便、迅速、安全に、か
つ的確に実行でき、多重伝送システムから離れた場所
(例えば、ユーザーの工場)でも、新たな負荷に対して
最適な異常処理制御仕様情報を用いた多重伝送システム
の設計が簡便、迅速、かつ的確にでき、バス、乗用車、
旅客車両等の車両に搭載されている電装品であるラン
プ、エアコン等の制御(例えば、ランプの点滅周期の異
常処理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制御
の的確な制御、エアコンの異常処理制御等の電力供給制
御)が簡便、迅速、安全に、かつ的確に実行できるよう
になる安全性と柔軟性に富んだ多重伝送システム、およ
びこれに用いられる異常処理制御方法並びに異常処理装
置を提供することを目的としている。
【0019】また、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷の制御や多重
化処理を不用意に中断して、異常モード通信に基づく負
荷の制御や多重化処理を不用意に実行することを回避で
き、正常な負荷の制御や多重化処理の継続性が実現で
き、高い信頼性や高い的確性を有する負荷制御の復帰処
理や多重化処理の復帰処理を実現することが可能とな
り、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を要求される多
重伝送システムにおいて異常が発生した場合であって
も、その異常処理制御に伴うデフォルト処理(具体的に
は、異常処理制御仕様情報に基づく、前状継続、又は強
制ON、強制OFF処理)を簡便、迅速、安全に、かつ
的確に設計及び実行でき、バス、乗用車、旅客車両等の
車両に搭載されている電装品であるランプの点滅周期の
異常処理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制
御、エアコンの異常処理制御、湯沸かし器の異常処理制
御等に対して、信頼性及び安全性が高くが高く、かつ的
確な制御が実現できる柔軟性に富んだ多重伝送システム
を実現できる多重伝送システム、およびこれに用いられ
る異常処理制御方法並びに異常処理装置を提供すること
を目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、負荷(22a,22b,32a,32b)の制御に
異常が発生した際に用いられる制御対象の負荷(22
a,22b,32a,32b)の種類に応じて設定可能
異常処理制御仕様情報(42)又は正常時の負荷(2
2a,22b,32a,32b)の制御を行うときに用
いられる正常処理仕様情報(41)を、伝送単位である
所定数の単位フレーム(44)に分割して、情報通信網
である多重伝送ネットワーク(40)を介して多重化処
理するとともに、多重化処理された異常処理制御仕様情
報(42)に基づいて、各々に接続された負荷(22
a,22b,32a,32b)の異常時の処理が可能な
負荷制御ユニット(51,…,51)が複数接続されて
成る多重伝送システム(50)において、前記多重伝送
ネットワーク(40)に接続され、前記異常処理制御仕
様情報(42)に基づく前記多重化処理を主系として実
行可能な前記負荷制御ユニット(51,…,51)であ
るマスター負荷制御ユニット(10)と、前記異常処理
制御仕様情報(42)を受信する又は予め記憶するため
に前記多重伝送ネットワーク(40)に接続され、当該
多重伝送ネットワーク(40)を介して前記マスター負
荷制御ユニット(10)との間で従系として前記多重化
処理を実行する前記負荷制御ユニット(51,…,5
1)である少なくとも1つのスレーブ負荷制御ユニット
(20,30)と、異常処理制御仕様情報(42)の更
新および保持が随時可能であって、前記マスター負荷制
御ユニット(10)又は前記スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)に対して電気的に装着可能であり、装着
された状態で前記異常処理制御仕様情報(42)の随時
の読み出しが可能な脱着式外部記憶手段(11)とを備
前記単位フレーム(44)のフレーム構成(43)
は、前記多重伝送ネットワーク(40)を介して多重化
処理を実行する際の通信プロトコルが記述されたヘッダ
(45)と、前記異常処理制御仕様情報(42)の内
容、または正常時の負荷(22a,22b,32a,3
2b)の制御を行うときに用いられる正常処理仕様情報
(41 )の内容が記述されたデータ列(44a)と、を
備えて成り、前記ヘッダ(45)は、前記脱着式外部記
憶手段(11)に保持された異常処理制御仕様情報(4
2)の多重化処理の実行を意味する異常モード通信(4
5a−2)、または前記正常処理仕様情報(41)の多
重化処理の実行を意味する正常モード通信(45a−
1)を実行する際に、当該実行主体よって記述される
通信モード情報(45a)と、前記異常処理制御仕様情
報(42)または正常処理仕様情報(41)が前記単位
フレーム(44)に分割されて送信される際に、当該送
信元である前記負荷制御ユニット(51,…,51)に
よって、当該送信元が前記マスター負荷制御ユニット
(10)であるかまたは前記スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)であるかが記述された認識コード情報
(45b)と、を備えて成ることを特徴とする多重伝送
システム(50)である。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】これにより、マスター負荷制御ユニット
(10)に電気的に装着可能な脱着式外部記憶手段(1
1)に保持されている異常処理制御仕様情報(42)の
各スレーブ負荷制御ユニット(20)への転送が可能と
なり、さらにこの転送された異常処理制御仕様情報(4
2)をスレーブ負荷制御ユニット(20)毎に保持させ
ることが可能となり、各種各様な制御仕様を有する負荷
がユーザの都合により適時変更されて接続される可能性
がある多重伝送システム(50)において異常が発生し
た場合であっても、その異常処理制御に伴うデフォルト
処理(具体的には、異常処理制御仕様情報に基づく、前
状継続、又は強制ON、強制OFF処理)を簡便、迅
速、安全に、かつ的確に設計及び実行できるようにな
る。
【0026】また電気的に脱着式外部記憶手段(11,
21,31)を用いることにより、多重伝送システムか
ら離れた場所(例えば、ユーザーの工場)でも、新たな
負荷(22a,22b,32a,32b)に対して最適
な異常処理制御仕様情報(42)を用いた多重伝送シス
テムの設計が簡便、迅速、かつ的確になり、安全性と柔
軟性に富んだ多重伝送システム(50)を実現できる。
【0027】つまり、マスター負荷制御ユニット(1
0)の異常処理制御仕様情報(42)をスレーブ負荷制
御ユニット(20)に簡便、迅速、かつ的確に伝達で
き、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている
電装品であるランプ、エアコン等の異常処理制御(例え
ば、ランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度および
扉連動点灯の異常処理制御に対する異常処理制御、エア
コンの異常処理制御等の電力供給に対する異常処理制
御)が簡便、迅速、安全に、かつ的確に実行できるよう
になる。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】また、更新された異常処理制御仕様情報
(42)のスレーブ負荷制御ユニット(20)への読み
込み(則ち、伝送)の際に、マスター負荷制御ユニット
(10)が、受信正常ACK(46)に同期したフレー
ム伝送を実行するとともに、単位フレームに分割されて
送信された異常処理制御仕様情報(42)に対するチェ
ックサム情報を確認用ACK(48)をして各スレーブ
負荷制御ユニット(20)に送信することができる。
【0033】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を要求される多重伝送システム(50)において
異常が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴
うデフォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報
に基づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)
を簡便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行でき、
バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている電装
品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度お
よび扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処理制
御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性及び
安全性が高くが高く、かつ的確な異常処理制御が実現で
きる。更に、異常状態からの復帰処理時(例えば、異常
処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制OFF処
理時)に、マスター負荷制御ユニット(10)が所定の
規則に従って選択的に送信モードとなって異常モード通
信(45a−2)を開始することができ、マスター負荷
制御ユニット(10)の受信する又は予め記憶する異常
処理制御仕様情報(42)の多重化処理が所定の規則に
従って選択的に他の負荷制御ユニット(つまり、スレー
ブ負荷制御ユニット(20,30)に対して実行するこ
とができるので、正常に動作している負荷制御ユニット
に対して異常状態からの復帰処理時(例えば、異常処理
制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制OFF処理
時)の無用な異常モード通信(45a−2)の実行を回
避することができる。
【0034】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ット(51,…,51)に対しては、マスター負荷制御
ユニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)また
は正常処理仕様情報(41)を用いた無用な異常モード
通信(45a−2)を回避することができ、正常動作中
の負荷制御ユニット(51,…,51)において実行さ
れていた正常な負荷の制御や多重化処理が不用意に中断
されることがなくなり、正常な負荷の制御や多重化処理
の継続性が実現できるようになる。
【0035】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷の制御や多重
化処理を不用意に中断して、異常モード通信(45a−
2)に基づく負荷の異常処理制御や多重化処理を不用意
に実行することを回避でき、正常な負荷の制御や多重化
処理の継続性が実現できるので、高い信頼性や高い的確
性が要求される負荷に対して異常処理制御の一形態であ
る復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現することが可
能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を要求さ
れる多重伝送システム(50)において異常が発生した
場合であっても、その異常処理制御に伴うデフォルト処
理(具体的には、異常処理制御仕様情報に基づく、前状
継続、又は強制ON、強制OFF処理)を簡便、迅速、
安全に、かつ的確に設計及び実行でき、バス、乗用車、
旅客車両等の車両に搭載されている電装品であるランプ
の点滅周期の異常処理制御、点灯照度および扉連動点灯
の異常処理制御、エアコンの異常処理制御、湯沸かし器
の異常処理制御等に対して、信頼性及び安全性が高くが
高く、かつ的確な異常処理制御が実現できる。
【0036】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の多重伝送システム(50)において、前記ヘッダ(4
5)は、前記送信される単位フレーム(44)の種類
が、前記異常モード通信(45a−2)の実行環境にお
いて多重化処理される異常処理制御仕様情報(42)の
単位フレーム(44)を意味するACKフレーム(45
c−1)、または前記正常モード通信(45a−1)の
実行環境において多重化処理される正常処理仕様情報
(41)の単位フレーム(44)を意味するノーマルフ
レーム(45c−2)の何れであるかを示すフレーム種
類情報(45c)、を備えて成ることを特徴とする多重
伝送システム(50)である。
【0037】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を要求される多重伝送システム(50)において
異常が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴
うデフォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報
に基づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)
を簡便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行でき、
バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている電装
品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度お
よび扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処理制
御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性及び
安全性が高くが高く、かつ的確な異常処理制御が実現で
きる。更に、異常状態からの復帰処理時(例えば、異常
処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制OFF処
理時)に、マスター負荷制御ユニット(10)が所定の
規則に従って選択的に送信モードとなって異常モード通
信(45a−2)を開始することができ、マスター負荷
制御ユニット(10)の受信する又は予め記憶する異常
処理制御仕様情報(42)の多重化処理が所定の規則に
従って選択的に他の負荷制御ユニット(つまり、スレー
ブ負荷制御ユニット(20,30)に対して実行するこ
とができるので、正常に動作している負荷制御ユニット
に対して異常状態からの復帰処理時(例えば、異常処理
制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制OFF処理
時)の無用な異常モード通信(45a−2)の実行を回
避することができる。
【0038】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ット(51,…,51)に対しては、マスター負荷制御
ユニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)また
は正常処理仕様情報(41)を用いた無用な異常モード
通信(45a−2)を回避することができ、正常動作中
の負荷制御ユニット(51,…,51)において実行さ
れていた正常な負荷の制御や多重化処理が不用意に中断
されることがなくなり、正常な負荷の制御や多重化処理
の継続性が実現できるようになる。
【0039】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷の制御や多重
化処理を不用意に中断して、異常モード通信(45a−
2)に基づく負荷の異常処理制御や多重化処理を不用意
に実行することを回避でき、正常な負荷の制御や多重化
処理の継続性が実現できるので、高い信頼性や高い的確
性が要求される負荷に対して異常処理制御の一形態であ
る復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現することが可
能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を要求さ
れる多重伝送システム(50)において異常が発生した
場合であっても、その異常処理制御に伴うデフォルト処
理(具体的には、異常処理制御仕様情報に基づく、前状
継続、又は強制ON、強制OFF処理)を簡便、迅速、
安全に、かつ的確に設計及び実行でき、バス、乗用車、
旅客車両等の車両に搭載されている電装品であるランプ
の点滅周期の異常処理制御、点灯照度および扉連動点灯
の異常処理制御、エアコンの異常処理制御、湯沸かし器
の異常処理制御等に対して、信頼性及び安全性が高くが
高く、かつ的確な異常処理制御が実現できる。
【0040】請求項3に記載の発明は、請求項1または
に記載の多重伝送システム(50)において、前記マ
スター負荷制御ユニット(10)は、前記異常モード通
信(45a−2)時に前記脱着式外部記憶手段(11)
から取り込まれた異常処理制御仕様情報(42)を所定
数の前記単位フレーム(44)に分割して当該単位フレ
ーム(44)毎に前記多重化処理を前記スレーブ負荷制
御ユニット(20,30)との間で順次実行する場合
に、前記単位フレーム(44)を正常に受信した際に前
記スレーブ負荷制御ユニット(20,30)が送信する
受信正常ACK(46)に同期して前記多重化処理を実
行する、ことを特徴とする多重伝送システム(50)で
ある。これにより、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷の制御や多重
化処理を不用意に中断して、異常モード通信(45a−
2)に基づく負荷の異常処理制御や多重化処理を不用意
に実行することを回避でき、正常な負荷の制御や多重化
処理の継続性が実現できるので、高い信頼性や高い的確
性が要求される負荷に対して異常処理制御の一形態であ
る復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現することが可
能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を要求さ
れる多重伝送システム(50)において異常が発生した
場合であっても、その異常処理制御に伴うデフォルト処
理(具体的には、異常処理制御仕様情報に基づく、前状
継続、又は強制ON、強制OFF処理)を簡便、迅速、
安全に、かつ的確に設計及び実行でき、バス、乗用車、
旅客車両等の車両に搭載されている電装品であるランプ
の点滅周期の異常処理制御、点灯照度および扉連動点灯
の異常処理制御、エアコンの異常処理制御、湯沸かし器
の異常処理制御等に対して、信頼性及び安全性が高くが
高く、かつ的確な異常処理制御が実現できる。
【0041】請求項4に記載の発明は、前記異常モード
通信(45a−2)における多重化処理を実行する場
合、前記各スレーブ負荷制御ユニット(20,30)
は、前記マスター負荷制御ユニット(10)が送信した
前記異常処理制御仕様情報(42)における単位フレー
ム(44)を正常に受信できたときに受信正常ACK
(46)を当該マスター負荷制御ユニット(10)に送
信し、当該マスター負荷制御ユニット(10)は当該受
信正常ACK(46)を受信する又は予め記憶するまで
は当該送信した単位フレーム(44)の再送信を実行
し、また当該受信正常ACK(46)を受信したときは
当該送信を終了した単位フレーム(44)に続く新たな
単位フレーム(44)を順次送信する、ことを特徴とす
請求項3に記載の多重伝送システム(50)である。
【0042】これにより、異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)に、正常動作している負荷の制
御や多重化処理を不用意に中断して、異常モード通信
(45a−2)に基づく負荷の異常処理制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷の制
御や多重化処理の継続性が実現できるので、高い信頼性
や高い的確性が要求される負荷に対して異常処理制御の
一形態である復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現す
ることが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼
性を要求される多重伝送システム(50)において異常
が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴うデ
フォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報に基
づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)を簡
便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行でき、バ
ス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている電装品
であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度およ
び扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処理制
御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性及び
安全性が高くが高く、かつ的確な異常処理制御が実現で
きる。
【0043】請求項5に記載の発明は、請求項3または
に記載の多重伝送システム(50)において、前記各
スレーブ負荷制御ユニット(20,30)は、前記マス
ター負荷制御ユニット(10)から受信した異常処理制
御仕様情報(42)に対するチェックサム情報である確
認用ACK(48)を各々生成するとともに、当該各確
認用ACK(48)と前記マスター負荷制御ユニット
(10)から受信した確認用ACK(48)との一致判
定を行い、両者の確認用ACK(48)が一致しなかっ
た場合は前記マスター負荷制御ユニット(10)の異常
処理制御仕様情報(42)に基づく単位フレーム(4
4)毎の多重化処理を再び実行し、また両者の確認用A
CK(48)が一致した場合はさらに当該スレーブ負荷
制御ユニット(20,30)の前記異常処理制御仕様情
報(42)と当該マスター負荷制御ユニット(10)か
ら受信した異常処理制御仕様情報(42)との一致判定
を行い、両者の異常処理制御仕様情報(42)が一致し
なかったときは当該スレーブ負荷制御ユニット(20,
30)の記憶部の内容を当該マスター負荷制御ユニット
(10)から受信した異常処理制御仕様情報(42)に
更新した後に前記異常モード通信(45a−2)におけ
る多重化処理を完了するとともに正常モード通信(45
a−1)へ移行する、ことを特徴とする多重伝送システ
ム(50)である。
【0044】これにより、異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)に、正常動作している負荷の制
御や多重化処理を不用意に中断して、異常モード通信
(45a−2)に基づく負荷の異常処理制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷の制
御や多重化処理の継続性が実現できるので、高い信頼性
や高い的確性が要求される負荷に対して異常処理制御の
一形態である復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現す
ることが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼
性を要求される多重伝送システム(50)において異常
が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴うデ
フォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報に基
づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)を簡
便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行でき、バ
ス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている電装品
であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度およ
び扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処理制
御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性及び
安全性が高くが高く、かつ的確な異常処理制御が実現で
きる。
【0045】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の多重伝送システム(50)に発生する
多重化処理にかかる異常を検出するとともに、当該異常
状態にある負荷制御ユニット(51,…,51)の異常
処理(前状継続処理、強制OFF処、強制ON処理理)
の制御を促して当該異常状態からの復帰処理を実行する
ことができる異常処理制御方法において、前記正常モー
ド通信(45a−1)の実行中に前記マスター負荷制御
ユニット(10)が異常状態になった場合であって前記
通信モード情報(45a)に正常モード通信(45a−
1)が記述されているとき、当該正常モード通信(45
a−1)を正常に実行している前記スレーブ負荷制御ユ
ニット(20,30)に保持されている前記正常処理仕
様情報(41)を用いた多重化処理を当該マスター負荷
制御ユニット(10)に対して実行して正常状態への復
帰を促す処理を実行し、前記正常モード通信(45a−
1)の実行中に前記スレーブ負荷制御ユニット(20,
30)が異常状態になった場合であって前記通信モード
情報(45a)に正常モード通信(45a−1)が記述
されているとき、当該正常モード通信(45a−1)を
正常に実行している前記スレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)または前記マスター負荷制御ユニット(1
0)に保持されている前記正常処理仕様情報(41)を
用いた多重化処理を当該異常状態にあるスレーブ負荷制
御ユニット(20,30)に対して実行して正常状態へ
の復帰を促す処理を実行し、また、前記正常モード通信
(45a−1)の実行中に前記スレーブ負荷制御ユニッ
ト(20,30)が異常状態になった場合であって前記
通信モード情報(45a)に異常モード通信(45a−
2)が記述されているとき、前記マスター負荷制御ユニ
ット(10)に保持されている前記異常処理制御仕様情
報(42)を用いた多重化処理を前記スレーブ負荷制御
ユニット(20,30)に対して実行して正常状態への
復帰を促す、ことを特徴とする異常処理制御方法であ
る。
【0046】これにより、異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)に、正常動作している負荷の制
御や多重化処理を不用意に中断して、異常モード通信
(45a−2)に基づく負荷の異常処理制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷の制
御や多重化処理の継続性が実現できるので、高い信頼性
や高い的確性が要求される負荷に対して異常処理制御の
一形態である復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現す
ることが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼
性を要求される多重伝送システム(50)において異常
が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴うデ
フォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報に基
づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)を簡
便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行でき、バ
ス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている電装品
であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度およ
び扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処理制
御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性及び
安全性が高くが高く、かつ的確な異常処理制御が実現で
きる。
【0047】請求項7に記載の発明は、前記異常状態
は、多重伝送ネットワーク(40)の通信異常、電源瞬
断に起因する負荷制御ユニット(51,…,51)の動
作異常である、ことを特徴とする請求項6に記載の異常
処理制御方法である。
【0048】請求項8に記載の発明は、請求項6または
に記載の異常処理制御方法を用いた異常処理装置(6
0)において、前記多重伝送ネットワーク(40)上で
多重化処理を実行する前記各負荷制御ユニット(51,
…,51)において発生する多重化処理の異常状態を検
出するとともに、前記ヘッダ(45)に記述されている
前記認識コードに基づいて、情報当該異常状態にある負
荷制御ユニット(51,…,51)を特定して異常負荷
制御ユニット情報(62a)を生成する異常検出手段
(62)と、前記異常負荷制御ユニット情報(62a)
に応じて前記異常モード通信(45a−2)または前記
正常モード通信(45a−1)の何れを前記復帰処理と
して実行するかを選択し、当該選択された復帰処理を実
行する際に前記ヘッダ(45)内の通信モード情報(4
5a)を記述するとともに、前記異常負荷制御ユニット
情報(62a)および前記通信モード情報(45a)に
基づいて前記多重化処理異常が発生した負荷制御ユニッ
ト(51,…,51)に対して前記選択された復帰処理
を実行して正常状態への復帰を促す復帰制御手段(6
4)と、を備えて成り、前記正常モード通信(45a−
1)の実行中に前記マスター負荷制御ユニット(10)
が異常状態になった場合であって通信モード情報(45
a)が正常モード通信(45a−1)であることに基づ
いて前記異常負荷制御ユニット情報(62a)が生成さ
れたとき、前記復帰制御手段(64)が、当該正常モー
ド通信(45a−1)を正常に実行している前記スレー
ブ負荷制御ユニット(20,30)に保持されている前
記正常処理仕様情報(41)を用いた多重化処理を当該
マスター負荷制御ユニット(10)に対して実行して正
常状態への復帰を促す処理を実行し、前記正常モード通
信(45a−1)の実行中に前記スレーブ負荷制御ユニ
ット(20,30)が異常状態になった場合であって前
記通信モード情報(45a)に正常モード通信(45a
−1)であることに基づいて前記異常負荷制御ユニット
情報(62a)が生成されたとき、前記復帰制御手段
(64)が、当該正常モード通信(45a−1)を正常
に実行している前記スレーブ負荷制御ユニット(20,
30)または前記マスター負荷制御ユニット(10)に
保持されている前記正常処理仕様情報(41)を用いた
多重化処理を当該異常状態にあるスレーブ負荷制御ユニ
ット(20,30)に対して実行して正常状態への復帰
を促す処理を実行し、また、前記正常モード通信(45
a−1)の実行中に前記スレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)が異常状態になった場合であって前記通信モ
ード情報(45a)に異常モード通信(45a−2)が
記述されていることに基づいて前記異常負荷制御ユニッ
ト情報(62a)が生成されたとき、前記復帰制御手段
(64)が、前記マスター負荷制御ユニット(10)に
保持されている前記異常処理制御仕様情報(42)を用
いた多重化処理を前記スレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)に対して実行して正常状態への復帰を促す、
ことを特徴とする異常処理装置(60)である。
【0049】これにより、異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)に、正常動作している負荷の制
御や多重化処理を不用意に中断して、異常モード通信
(45a−2)に基づく負荷の異常処理制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷の制
御や多重化処理の継続性が実現できるので、高い信頼性
や高い的確性が要求される負荷に対して異常処理制御の
一形態である復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現す
ることが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼
性を要求される多重伝送システム(50)において異常
が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴うデ
フォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報に基
づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)を簡
便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行でき、バ
ス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている電装品
であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度およ
び扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処理制
御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性及び
安全性が高くが高く、かつ的確な異常処理制御が実現で
きる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる
多重伝送システム(50)、およびこれに用いられる異
常処理装置(60)の機能ブロック図である。図2は異
常処理制御に用いられる異常処理制御仕様情報のデフォ
ルト(異常処理時の制御仕様情報)を示す表である。図
3(a)は本発明の実施形態にかかる異常処理制御仕様
情報(42)または正常処理仕様情報(41)の単位フ
レーム(44)のフレーム構成(43)を示す図であ
り、同図(b)〜(e)はフレーム構成(43)におけ
るヘッダ(45)のデータ構成を示す図である。
【0051】始めに、発明の実施形態の多重伝送システ
ム(50)の構成を説明する。本発明の実施の形態にか
かる多重伝送システム(50)は、図1に示すように、
脱着式外部記憶手段(11)と多重伝送ネットワーク
(40)と多重伝送ネットワーク(40)に接続された
複数の負荷制御ユニット(51,…,51)とを備えて
成る。
【0052】本発明の実施形態の多重伝送ネットワーク
(40)は情報の授受を行うための信号線であって、一
本の光ファイバーケーブルによって構成されている。な
お、本発明の実施形態の多重伝送ネットワーク(40)
として同軸ケーブル、ツイストペア線を束ねたワイヤー
ハーネス(WH)を用いることも可能であるが、径や重
量が大きくなることを考慮して光ファイバーケーブルを
用いている。
【0053】脱着式外部記憶手段(11)は、異常処理
制御仕様情報(42)の更新および保持が随時可能であ
って、マスター負荷制御ユニット(10)又は前記スレ
ーブ負荷制御ユニットに対して電気的に装着可能であ
り、装着された状態で異常処理制御仕様情報(42)の
随時の読み出しが可能な記憶手段である。
【0054】脱着式外部記憶手段(EEPROM)(1
1)は、車両仕様に応じたスイッチ(S1やS2)及び
負荷(L1,L2,L3,L4)の制御仕様である異常
処理制御仕様情報(42)が書き込まれて保持されてお
り、異常処理制御仕様情報(42)の更新および保持が
随時可能であって、マスター負荷制御ユニット(10)
又は前記スレーブ負荷制御ユニットに対して電気的に装
着可能であり、装着された状態で異常処理制御仕様情報
(42)の随時の読み出しが可能なものである。
【0055】負荷の制御仕様である異常処理制御仕様情
報(42)とは、負荷の種類例えば、バス、乗用車、旅
客車両等の車両に搭載されている電装品であるランプ、
エアコン等、制御方法例えば、ランプの点滅周期の異常
処理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制御の
制御、エアコンの異常処理制御等の電力供給の制御を意
味する。
【0056】脱着式外部記憶手段(11)に記憶される
記憶する異常処理制御仕様情報を図2に示す。異常処理
制御仕様情報(42)としては、例えば、図2に示すよ
うに、断線等の原因により多重伝送ネットワーク(4
0)に通信異常が発生した場合に、負荷に対して異常発
生前の制御状態(具体的には、断線前出力)を維持する
ようなデフォルト処理である前状継続処理、前状に関わ
らず強制的にON状態に制御する強制ON処理、又は前
状に関わらず強制的にOFF状態に制御する強制OFF
処理)を多重伝送システム(50)に実行させるための
制御命令やデータを用いている。
【0057】前状継続処理とは、例えば、図2の負荷
[L3]に示すように、異常発生前の断線前出力を異常
発生後に維持(OFF→OFF,ON→ON)するよう
なデフォルト処理であって、エアコンやカーステレオ等
の前の状態を維持したい負荷(則ち、電装品)に対する
異常処理制御として有効である。強制ON処理とは、例
えば、図2の負荷[L1]に示すように、異常発生前の
断線前出力に無関係にON状態に制御(OFF→ON,
ON→ON)するするようなデフォルト処理であって、
点灯照度および扉連動点灯等の不用意に滅灯すると危険
な負荷(則ち、電装品)に対する異常処理制御として有
効である。強制OFF処理とは、例えば、図2の負荷
[L2]に示すように、異常発生前の断線前出力に無関
係にON状態に制御(OFF→OFF,ON→OFF)
するするようなデフォルト処理であって、湯沸かし器等
の過熱すると危険な負荷(則ち、電装品)に対する異常
処理制御として有効である。
【0058】本実施形態における電気的に装着とは、読
取手段に設けられた金属電極コネクタをを介した信号処
理可能状態を意味するが、特にこれに限定されるもので
はなく、電磁気力(例えば、無線電波、静電誘導)を応
用した接続、赤外線や可視光線を応用した光接続、等の
各種接続方法を用いることができる。
【0059】なお、脱着式外部記憶手段(11)として
の不揮発性メモリ(例えばEEPROM)を脱着可能な
形態(例えばICカード、ICコネクタ)にして、マス
ター負荷制御ユニット(10)に設けられた読取手段に
適時挿入して読み取らせることにより、所望の異常処理
制御仕様情報(42)をマスター負荷制御ユニット(1
0)に読み込ませるようにすることもできる。なお、脱
着式外部記憶手段(11)として不揮発性メモリを用い
ているが、特にこれに限定されるものではなく、異常処
理制御仕様情報(42)の更新、記憶保持が随時所定回
数可能な脱着式外部記憶手段であればよく、磁気記録手
段(例えば、磁気カード、磁気ディスク、バブルメモ
リ)、光磁気記録手段(例えば、MOディスク)等を用
いることも可能である。
【0060】負荷制御ユニット(51,…,51)は、
負荷(22a,22b,32a,32b)の制御仕様に
かかる異常処理制御仕様情報(42)、または負荷(2
2a,22b,32a,32b)の制御結果にかかる正
常処理仕様情報(41)を情報通信網である多重伝送ネ
ットワーク(40)を介して多重化処理するとともに、
多重化処理された異常処理制御仕様情報(42)に基づ
いて、各々に接続された負荷(22a,22b,32
a,32b)の制御が可能なものであって、多重伝送ネ
ットワーク(40)に複数接続されて成る。
【0061】負荷制御ユニット(51,…,51)は、
多重伝送ネットワーク(40)に接続され、異常処理制
御仕様情報(42)に基づく多重化処理を主系として実
行可能な負荷制御ユニット(51,…,51)であるマ
スター負荷制御ユニット(10)と、異常処理制御仕様
情報(42)を受信するために多重伝送ネットワーク
(40)に接続され、当該多重伝送ネットワーク(4
0)を介してマスター負荷制御ユニット(10)との間
で従系として多重化処理を実行する負荷制御ユニット
(51,…,51)である少なくとも1つのスレーブ負
荷制御ユニット(20,30)とから構成されている。
【0062】次に、マスター負荷制御ユニット(10)
の構成を説明する。マスター負荷制御ユニット(10)
は、図1に示すように、多重化処理される自己の正常処
理仕様情報(41)の更新および保持が随時可能であっ
て正常処理仕様情報(41)の随時の読み出しが可能な
脱着式外部記憶手段(11)を備えて成る。
【0063】負荷制御ユニット(51,…,51)であ
るマスター負荷制御ユニット(10)は、図1に示すよ
うに、異常モード通信(45a−2)時に脱着式外部記
憶手段(11)から取り込まれた異常処理制御仕様情報
(42)を所定数の単位フレーム(44)に分割して当
該単位フレーム(44)毎に多重化処理をスレーブ負荷
制御ユニット(20,30)との間で順次実行する場合
に、単位フレーム(44)を正常に受信した際にスレー
ブ負荷制御ユニット(20,30)が送信する受信正常
ACK(46)に同期して多重化処理を実行することが
できるよう、多重伝送ネットワーク(40)に接続され
て成る。
【0064】さらに、マスター負荷制御ユニット(1
0)は、図3に示すように、異常モード通信(45a−
2)における多重化処理を実行する場合各スレーブ負荷
制御ユニット(20,30)は、マスター負荷制御ユニ
ット(10)が送信した異常処理制御仕様情報(42)
における単位フレーム(44)を正常に受信できたとき
に受信正常ACK(46)を当該マスター負荷制御ユニ
ット(10)に送信し、当該マスター負荷制御ユニット
(10)は当該受信正常ACK(46)を受信するまで
は当該送信した単位フレーム(44)の再送信を実行
し、また当該受信正常ACK(46)を受信したときは
当該送信を終了した単位フレーム(44)に続く新たな
単位フレーム(44)を順次送信することができるよ
う、多重伝送ネットワーク(40)に接続されて成る。
【0065】マスター負荷制御ユニット(10)は、多
重伝送ネットワーク(40)を介して異常処理制御仕様
情報(42)を相互間で転送(つまり、多重通信)する
ための通信用I/F回路と、複数のスイッチS1,S2
などが接続される入力I/F回路と、予め定めた制御プ
ログラム(多重伝送の通信通信プロトコルを含む)や固
定データを格納する読出専用のメモリであるROMと、
制御プログラムによって定められた仕事を実行する際に
異常処理制御仕様情報(42)の展開が実行されるワー
クエリアとして使用される読出書込自在のメモリである
一時記憶部(RAM)(14)と、脱着式外部記憶手段
(11)を電気的に装着してそこに保持されている異常
処理制御仕様情報(42)を読み出すための金属電極コ
ネクタと、通信モードの異常時の多重化処理のための内
部タイマーと、多重化処理等を実行するためのMPUと
を内装している。なお、出力I/F回路には、負荷の不
具合状態を示す信号を出力するダイアグ出力も設けられ
ている。
【0066】マスター負荷制御ユニット(10)に実装
されたMPUは、マスター負荷制御ユニット(10)に
脱着式外部記憶手段(EEPROM)(11)を電気的
に装着して脱着式外部記憶手段(11)に保持されてい
る異常処理制御仕様情報(42)を読み出す場合に、脱
着式外部記憶手段(11)に保持されている異常処理制
御仕様情報(42)を読み出し、読み出した異常処理制
御仕様情報(42)のなかで所定回の一致が見られたと
きに、一致した異常処理制御仕様情報(42)を取り込
むとともに取り込んだ異常処理制御仕様情報(42)に
基づく多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,
30)との間で実行するものである。
【0067】マスター負荷制御ユニット(10)に実装
されたMPUは、取り込まれた異常処理制御仕様情報
(42)を所定数の単位フレーム(44)に分割し、単
位フレーム(44)毎の多重化処理を実行する際に、単
位フレーム(44)の正常受信時にスレーブ負荷制御ユ
ニット(20,30)が生成する受信正常ACK46信
号に同期して単位フレーム(44)毎に多重化処理をス
レーブ負荷制御ユニット(20,30)との間で順次実
行するためをものである。
【0068】さらに、マスター負荷制御ユニット(1
0)に実装されたMPUは、自己が送信した異常処理制
御仕様情報(42)のチェックサム情報と各スレーブ負
荷制御ユニット(20,30)から受信した確認用AC
K(48)との一致判定を行い、一致した場合は異常処
理制御仕様情報(42)の多重化処理を完了するととも
に正常モード通信へ移行し、一致しなかった場合は異常
処理制御仕様情報(42)に基づく単位フレーム(4
4)毎の多重化処理を再び実行するものである。
【0069】次に、スレーブ負荷制御ユニット(20,
30)の構成を説明する。少なくとも1つ(本実施形態
では、2つ)のスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)は、負荷としてバス、乗用車、旅客車両等の車両に
搭載されているランプ、エアコン、湯沸かし器等の電装
品への電力供給を制御することができるものであって、
多重伝送ネットワーク(40)に接続され、異常処理制
御仕様情報(42)を受信する又は予め記憶するための
脱着式外部記憶手段(21,31)が装置されるととも
に、多重伝送ネットワーク(40)を介してマスター負
荷制御ユニット(10)との間で従系として多重化処理
を実行することができるものである。
【0070】負荷制御ユニット(51,…,51)であ
る各スレーブ負荷制御ユニット(20,30)は、図1
および図3に示すように、マスター負荷制御ユニット
(10)から受信した異常処理制御仕様情報(42)に
対するチェックサム情報である確認用ACK(48)を
各々生成するとともに、当該各確認用ACK(48)と
マスター負荷制御ユニット(10)から受信した確認用
ACK(48)との一致判定を行い、両者の確認用AC
K(48)が一致しなかった場合はマスター負荷制御ユ
ニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)に基づ
く単位フレーム(44)毎の多重化処理を再び実行し、
また両者の確認用ACK(48)が一致した場合はさら
に当該スレーブ負荷制御ユニット(20,30)の脱着
式外部記憶手段(21,31)に保持されている異常処
理制御仕様情報(42)と当該マスター負荷制御ユニッ
ト(10)から受信した異常処理制御仕様情報(42)
との一致判定を行い、両者の異常処理制御仕様情報(4
2)が一致しなかったときは当該スレーブ負荷制御ユニ
ット(20,30)の記憶部の内容を当該マスター負荷
制御ユニット(10)から受信した異常処理制御仕様情
報(42)に更新した後に異常モード通信(45a−
2)における多重化処理を完了するとともに正常モード
通信(45a−1)へ移行することができるよう、多重
伝送ネットワーク(40)に接続されて成る。
【0071】ここで、負荷の制御仕様である異常処理制
御仕様情報(42)とは、負荷の種類例えば、バス、乗
用車、旅客車両等の車両に搭載されている電装品である
ランプ、エアコン等、制御方法例えば、ランプの点滅周
期の異常処理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処
理制御の制御、エアコンの異常処理制御等の電力供給の
制御を意味する。
【0072】脱着式外部記憶手段(11)に記憶される
記憶する異常処理制御仕様情報を図2に示す。異常処理
制御仕様情報(42)としては、例えば、図2に示すよ
うに、断線等の原因により多重伝送ネットワーク(4
0)に通信異常が発生した場合に、負荷に対して異常発
生前の制御状態(具体的には、断線前出力)を維持する
ようなデフォルト処理である前状継続処理、前状に関わ
らず強制的にON状態に制御する強制ON処理、又は前
状に関わらず強制的にOFF状態に制御する強制OFF
処理)を多重伝送システム(50)に実行させるための
制御命令やデータを用いている。
【0073】前状継続処理とは、例えば、図2の負荷
[L3]に示すように、異常発生前の断線前出力を異常
発生後に維持(OFF→OFF,ON→ON)するよう
なデフォルト処理であって、エアコンやカーステレオ等
の前の状態を維持したい負荷(則ち、電装品)に対する
異常処理制御として有効である。強制ON処理とは、例
えば、図2の負荷[L1]に示すように、異常発生前の
断線前出力に無関係にON状態に制御(OFF→ON,
ON→ON)するするようなデフォルト処理であって、
点灯照度および扉連動点灯等の不用意に滅灯すると危険
な負荷(則ち、電装品)に対する異常処理制御として有
効である。強制OFF処理とは、例えば、図2の負荷
[L2]に示すように、異常発生前の断線前出力に無関
係にON状態に制御(OFF→OFF,ON→OFF)
するようなデフォルト処理であって、湯沸かし器等の過
熱すると危険な負荷(則ち、電装品)に対する異常処理
制御として有効である。スレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)の各々は、多重伝送ネットワーク(40)を
介して異常処理制御仕様情報(42)を相互間で転送
(つまり、多重通信)するための通信用I/F回路と、
複数のセンサ(例えば、温度センサ)などが接続される
入力I/F回路と、ランプ、モータ、エアコン、湯沸か
し器などの複数の負荷(L1またはL2),(L3また
はL4)が接続される出力I/F回路と、予め定めた制
御プログラム(多重伝送の通信通信プロトコルを含む)
や固定データを格納する読出専用のメモリであるROM
と、制御プログラムによって定められた仕事を実行する
際に異常処理制御仕様情報(42)の展開が実行される
ワークエリアとして使用される読出書込自在のメモリで
ある一時記憶部(RAM)(24,34)と、異常処理
制御仕様情報(42)を記録受信する又は予め記憶する
ための脱着式外部記憶手段(21,31)である不揮発
性メモリ(本実施形態では、EEPROMを使用してい
る)と、通信モードの異常時の多重化処理のための内部
タイマーと、多重化処理を実行するためのMPUとを内
装している。
【0074】なお、本実施形態では、脱着式外部記憶手
段(21,31)として不揮発性メモリを用いている
が、特にこれに限定されるものではなく、異常処理制御
仕様情報(42)の更新、記憶保持が随時所定回数可能
な脱着式外部記憶手段であればよく、磁気記録手段(例
えば、磁気カード、磁気ディスク、バブルメモリ)、光
磁気記録手段(例えば、MOディスク)等を用いること
も可能である。
【0075】スレーブ負荷制御ユニット(20,30)
に実装された各々のMPUは、マスター負荷制御ユニッ
ト(10)から単位フレーム(44)に分割されて送信
された異常処理制御仕様情報(42)に対してチェック
サム情報を算出するとともにチェックサム情報を確認用
ACK(48)としてマスター負荷制御ユニット(1
0)に送信する多重化処理を実行するものである。
【0076】また、スレーブ負荷制御ユニット(20,
30)に実装された各々のMPUは、マスター負荷制御
ユニット(10)のMPUと同期してマスター負荷制御
ユニット(10)のMPU主系となって実行する多重化
処理を従系として実行するとともに、スレーブ負荷制御
ユニット(20,30)内における記憶手段(EEPR
OM)21,31の更新等の内部処理を個々に実行する
ものである。
【0077】さらにスレーブ負荷制御ユニット(20,
30)に実装された各々のMPUは、マスター負荷制御
ユニット(10)から受信した異常処理制御仕様情報
(42)に対するチェックサム情報である確認用ACK
(48)を各々生成するとともに、各確認用ACK(4
8)とマスター負荷制御ユニット(10)から受信した
確認用ACK(48)との一致判定を行い、両者の確認
用ACK(48)が一致しなかった場合はマスター負荷
制御ユニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)
に基づく単位フレーム(44)毎の多重化処理を再び実
行し、また両者の確認用ACK(48)が一致した場合
はさらにスレーブ負荷制御ユニット(20,30)の脱
着式外部記憶手段(21,31)に保持されている異常
処理制御仕様情報(42)とマスター負荷制御ユニット
(10)から受信した異常処理制御仕様情報(42)と
の一致判定を行い、両者の異常処理制御仕様情報(4
2)が一致しなかったときはスレーブ負荷制御ユニット
(20,30)の脱着式外部記憶手段(21,31)の
内容をマスター負荷制御ユニット(10)から受信した
異常処理制御仕様情報(42)に更新した後に異常処理
制御仕様情報(42)の多重化処理を完了するとともに
正常モード通信へ移行する制御を行うものである。
【0078】次に、単位フレーム(44)のフレーム構
成(43)構成を説明する。単位フレーム(44)は、
図3に示すように、所定数に分割されるとともに、多重
伝送ネットワーク(40)を介して伝送(則ち、多重化
処理)される異常処理制御仕様情報(42)または正常
処理仕様情報(41)の伝送単位である、単位フレーム
(44)のフレーム構成(43)は、多重伝送ネットワ
ーク(40)を介して多重化処理を実行する際の通信プ
ロトコルが記述されたヘッダ(45)と、異常処理制御
仕様情報(42)または正常処理仕様情報(41)の内
容が記述されたデータ列(44a)と、を備えて成る。
【0079】なお、図3に示すように、ブロック・チェ
ックサム・キャラクタであって送受された単位フレーム
のチェックサムを意味するBCCを設けても良い。次
に、単位フレーム(44)におけるヘッダ(45)の構
成を説明する。ヘッダ(45)は、図3に示すように、
通信モード情報(45a)と認識コード情報(45b)
とフレーム種類情報(45c)とを備えて成る。
【0080】ヘッダ(45)は、図3に示すように、8
ビット(Bit)長であって、通通信モード情報(45
a)(B7)、認識コード情報(45b)(B6,B
5)、フレーム種類情報(45c)(B4)、およびフ
レーム番号(B3〜B0)より構成されている。
【0081】通信モード情報(45a)は、脱着式外部
記憶手段(11)に保持された異常処理制御仕様情報
(42)の多重化処理の実行を意味する異常モード通信
(45a−2)、または正常処理仕様情報(41)の多
重化処理の実行を意味する正常モード通信(45a−
1)を実行する際に、当該実行主体よって記述されるも
のである。
【0082】認識コード情報(45b)は、異常処理制
御仕様情報(42)または正常処理仕様情報(41)が
単位フレーム(44)に分割されて送信される際に、当
該送信元である負荷制御ユニット(51,…,51)に
よって、当該送信元がマスター負荷制御ユニット(1
0)であるかまたはスレーブ負荷制御ユニット(20,
30)であるかが記述されたものである。
【0083】フレーム種類情報(45c)は、送信され
る単位フレーム(44)の種類が、異常モード通信(4
5a−2)の実行環境において多重化処理される異常処
理制御仕様情報(42)の単位フレーム(44)を意味
するACKフレーム(45c−1)、または正常モード
通信(45a−1)の実行環境において多重化処理され
る正常処理仕様情報(41)の単位フレーム(44)を
意味するノーマルフレーム(45c−2)の何れである
かを示すものである。
【0084】次に、異常処理装置(60)の構成を説明
する。本発明の実施の形態にかかる異常状態とは、多重
伝送ネットワーク(40)の通信異常、電源瞬断に起因
する負荷制御ユニット(51,…,51)の動作異常を
意味する。
【0085】多重伝送システム(50)に発生する多重
化処理にかかる異常を検出するとともに、当該異常状態
にある負荷制御ユニット(51,…,51)の異常処理
(前状継続処理、強制OFF処、強制ON処理理)の制
御を促して当該異常状態からの復帰処理を実行すること
ができる異常処理装置(60)に用いられる異常処理制
御方法は、正常モード通信(45a−1)の実行中にマ
スター負荷制御ユニット(10)が異常状態になった場
合であって通信モード情報(45a)に正常モード通信
(45a−1)が記述されているとき、当該正常モード
通信(45a−1)を正常に実行しているスレーブ負荷
制御ユニット(20,30)に保持されている正常処理
仕様情報(41)を用いた多重化処理を当該マスター負
荷制御ユニット(10)に対して実行して正常状態への
復帰を促す処理を実行し、正常モード通信(45a−
1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)が異常状態になった場合であって通信モード情報
(45a)に正常モード通信(45a−1)が記述され
ているとき、当該正常モード通信(45a−1)を正常
に実行しているスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)またはマスター負荷制御ユニット(10)に保持さ
れている正常処理仕様情報(41)を用いた多重化処理
を当該異常状態にあるスレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)に対して実行して正常状態への復帰を促す処
理を実行し、また、正常モード通信(45a−1)の実
行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,30)が異常
状態になった場合であって通信モード情報(45a)に
異常モード通信(45a−2)が記述されているとき、
マスター負荷制御ユニット(10)に保持されている異
常処理制御仕様情報(42)を用いた多重化処理をスレ
ーブ負荷制御ユニット(20,30)に対して実行して
正常状態への復帰を促すものである。
【0086】本発明の実施の形態にかかる異常処理装置
(60)は、図1に示すように、正常モード通信(45
a−1)の実行中にマスター負荷制御ユニット(10)
が異常状態になった場合であって通信モード情報(45
a)が正常モード通信(45a−1)であることに基づ
いて異常負荷制御ユニット情報(62a)が生成された
とき、復帰制御手段(64)が、当該正常モード通信
(45a−1)を正常に実行しているスレーブ負荷制御
ユニット(20,30)に保持されている正常処理仕様
情報(41)を用いた多重化処理を当該マスター負荷制
御ユニット(10)に対して実行して正常状態への復帰
を促す処理を実行し、正常モード通信(45a−1)の
実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,30)が異
常状態になった場合であって通信モード情報(45a)
に正常モード通信(45a−1)であることに基づいて
異常負荷制御ユニット情報(62a)が生成されたと
き、復帰制御手段(64)が、当該正常モード通信(4
5a−1)を正常に実行しているスレーブ負荷制御ユニ
ット(20,30)またはマスター負荷制御ユニット
(10)に保持されている正常処理仕様情報(41)を
用いた多重化処理を当該異常状態にあるスレーブ負荷制
御ユニット(20,30)に対して実行して正常状態へ
の復帰を促す処理を実行し、また、正常モード通信(4
5a−1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)が異常状態になった場合であって通信モード
情報(45a)に異常モード通信(45a−2)が記述
されていることに基づいて異常負荷制御ユニット情報
(62a)が生成されたとき、復帰制御手段(64)
が、マスター負荷制御ユニット(10)に保持されてい
る異常処理制御仕様情報(42)を用いた多重化処理を
スレーブ負荷制御ユニット(20,30)に対して実行
して正常状態への復帰を促すことができるように、異常
検出手段(62)と復帰制御手段(64)とを備えて成
る。更に詳しく、本発明の実施形態の異常処理装置(6
0)の構成を説明する。
【0087】異常検出手段(62)は、図1に示すよう
に、多重伝送ネットワーク(40)上で多重化処理を実
行する各負荷制御ユニット(51,…,51)において
発生する多重化処理の異常状態を検出するとともに、ヘ
ッダ(45)に記述されている認識コードに基づいて、
情報当該異常状態にある負荷制御ユニット(51,…,
51)を特定して異常負荷制御ユニット情報(62a)
を生成するよう、復帰制御手段(64)と多重伝送ネッ
トワーク(40)とに接続されて成る。
【0088】復帰制御手段(64)は、図1に示すよう
に、異常負荷制御ユニット情報(62a)に応じて異常
モード通信(45a−2)または正常モード通信(45
a−1)の何れを復帰処理として実行するかを選択し、
当該選択された復帰処理を実行する際にヘッダ(45)
内の通信モード情報(45a)を記述するとともに、異
常負荷制御ユニット情報(62a)および通信モード情
報(45a)に基づいて多重化処理異常が発生した負荷
制御ユニット(51,…,51)に対して選択された復
帰処理の実行して正常状態への復帰を促すよう、異常検
出手段(62)と多重伝送ネットワーク(40)とに接
続されて成る。
【0089】更に詳しく、本発明の実施形態の復帰制御
手段(64)と異常検出手段(62)との構成を説明す
る。復帰制御手段(64)と異常検出手段(62)と
は、多重伝送ネットワーク(40)を介して異常処理制
御仕様情報(42)を相互間で転送(つまり、多重通
信)するための通信用I/F回路と、予め定めた復帰処
理にかかる制御プログラム(多重伝送の通信通信プロト
コルを含む)や固定データを格納する読出専用のメモリ
であるROMと、制御プログラムによって定められた仕
事を実行する際に異常処理制御仕様情報(42)または
正常処理仕様情報41の展開が実行されるワークエリア
として使用される読出書込自在のメモリである一時記憶
部(RAM)と、通信モードの異常時の復帰処理のため
の内部タイマーと、復帰処理等を実行するためのMPU
とを内装している。
【0090】多重伝送システム(50)に発生する多重
化処理にかかる異常を検出するとともに、当該異常状態
にある負荷制御ユニット(51,…,51)の異常処理
(前状継続処理、強制OFF処、強制ON処理理)の制
御を促して当該異常状態からの復帰処理を実行すること
ができる異常処理装置(60)に用いられる異常処理制
御方法は、本発明の実施形態の復帰制御手段(64)と
異常検出手段(62)とに実装されたMPUによって統
括的に実行可能である。
【0091】MPUは、単位フレーム(44)毎の多重
化処理を実行する際に、単位フレーム(44)の正常受
信時にスレーブ負荷制御ユニット(20,30)が生成
する受信正常ACK46信号に同期して単位フレーム
(44)毎に多重化処理を監視することができるよう、
多重伝送ネットワーク(40)を介してスレーブ負荷制
御ユニット(20,30)とマスター負荷制御ユニット
(10)とに接続されて成る。
【0092】なお、MPUは、自己が送信した異常処理
制御仕様情報(42)のチェックサム情報と各スレーブ
負荷制御ユニット(20,30)から受信した確認用A
CK(48)との一致判定を行い、一致した場合は異常
処理制御仕様情報(42)の多重化処理を完了するとと
もに正常モード通信へ移行し、一致しなかった場合は異
常処理制御仕様情報(42)に基づく単位フレーム(4
4)毎の多重化処理を再び実行する処理を監視すること
もできる。
【0093】復帰制御手段(64)と異常検出手段(6
2)とに実装されたMPUは、[1] 正常モード通信
(45a−1)の実行中にマスター負荷制御ユニット
(10)が異常状態になった場合であって通信モード情
報(45a)に正常モード通信(45a−1)が記述さ
れているとき、当該正常モード通信(45a−1)を正
常に実行しているスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)に保持されている正常処理仕様情報(41)を用い
た多重化処理を当該マスター負荷制御ユニット(10)
に対して実行して正常状態への復帰を促す処理を実行
し、[2] 正常モード通信(45a−1)の実行中に
スレーブ負荷制御ユニット(20,30)が異常状態に
なった場合であって通信モード情報(45a)に正常モ
ード通信(45a−1)が記述されているとき、当該正
常モード通信(45a−1)を正常に実行しているスレ
ーブ負荷制御ユニット(20,30)またはマスター負
荷制御ユニット(10)に保持されている正常処理仕様
情報(41)を用いた多重化処理を当該異常状態にある
スレーブ負荷制御ユニット(20,30)に対して実行
して正常状態への復帰を促す処理を実行し、[3] 正
常モード通信(45a−1)の実行中にスレーブ負荷制
御ユニット(20,30)が異常状態になった場合であ
って通信モード情報(45a)に異常モード通信(45
a−2)が記述されているとき、マスター負荷制御ユニ
ット(10)に保持されている異常処理制御仕様情報
(42)を用いた多重化処理をスレーブ負荷制御ユニッ
ト(20,30)に対して実行して正常状態への復帰を
促す、ことによって、異常状態からの復帰処理を実行す
るものである。
【0094】次に、発明の実施形態の作用を説明する。
図4は本発明の実施の形態にかかるマスター負荷制御ユ
ニット(10)における異常処理(前状継続処理、強制
OFF処、強制ON処理理)の制御後の異常処理制御を
説明したフローチャートである。図5は本発明の実施の
形態にかかるスレーブ負荷制御ユニット(20,30)
における異常処理(前状継続処理、強制OFF処、強制
ON処理理)の制御後の異常処理制御を説明したフロー
チャートである。図6は本発明の実施の形態にかかる多
重伝送システム(50)および異常処理装置(60)で
実行される、正常モード通信(45a−2)における多
重化処理を示タイム・シーケンス・ダイアグラムであ
る。図7は本発明の実施の形態にかかる多重伝送システ
ム(50)および異常処理装置(60)で実行される、
異常モード通信(45a−2)における多重化処理を示
すタイム・シーケンス・ダイアグラムである。図8は本
発明の実施の形態にかかる多重伝送システム(50)お
よび異常処理装置(60)で実行される、正常時の正常
モード通信(45a−1)における多重化処理を示すタ
イム・シーケンス・ダイアグラムである。図9は本発明
の実施の形態にかかる多重伝送システム(50)および
異常処理装置(60)で実行される、異常時の正常モー
ド通信(45a−1)における多重化処理を示すタイム
・シーケンス・ダイアグラムである。
【0095】始めに、発明の実施形態の多重伝送システ
ム(50)の作用を説明する。脱着式外部記憶手段(1
1)は、異常処理制御仕様情報(42)の更新および保
持が随時可能であって、マスター負荷制御ユニット(1
0)又は前記スレーブ負荷制御ユニットに対して電気的
に装着可能であり、装着された状態で異常処理制御仕様
情報(42)の随時の読み出しが可能でり、不揮発性の
記憶特性を有する。
【0096】脱着式外部記憶手段(EEPROM)(1
1)は、車両仕様に応じたスイッチ(S1やS2)及び
負荷(L1,L2,L3,L4)の制御仕様である異常
処理制御仕様情報(42)が書き込まれて保持されてお
り、異常処理制御仕様情報(42)の更新および保持が
随時可能であって、マスター負荷制御ユニット(10)
又は前記スレーブ負荷制御ユニットに対して電気的に装
着可能であり、装着された状態で異常処理制御仕様情報
(42)の随時の読み出しが可能である。
【0097】なお、脱着式外部記憶手段(11)として
の不揮発性メモリ(例えばEEPROM)を脱着可能な
形態(例えばICカード、ICコネクタ)にして、マス
ター負荷制御ユニット(10)に設けられた読取手段に
適時挿入して読み取らせることにより、所望の異常処理
制御仕様情報(42)をマスター負荷制御ユニット(1
0)に読み込ませるようにすることもできる。
【0098】負荷制御ユニット(51,…,51)は、
負荷(22a,22b,32a,32b)の制御仕様に
かかる異常処理制御仕様情報(42)、または負荷(2
2a,22b,32a,32b)の制御結果にかかる正
常処理仕様情報(41)を情報通信網である多重伝送ネ
ットワーク(40)を介して多重化処理するとともに、
多重化処理された異常処理制御仕様情報(42)に基づ
いて、各々に接続された負荷(22a,22b,32
a,32b)の制御が可能である。
【0099】多重伝送ネットワーク(40)に接続され
た負荷制御ユニット(51,…,51)であるマスター
負荷制御ユニット(10)は異常処理制御仕様情報(4
2)に基づく多重化処理を主系として実行することがで
きる。同様に、多重伝送ネットワーク(40)に接続さ
れた負荷制御ユニット(51,…,51)であるスレー
ブ負荷制御ユニット(20,30)は、異常処理制御仕
様情報(42)を受信するために多重伝送ネットワーク
(40)に接続され、当該多重伝送ネットワーク(4
0)を介してマスター負荷制御ユニット(10)との間
で従系として多重化処理を実行することができる。
【0100】次に、発明の実施形態のマスター負荷制御
ユニット(10)の作用を説明する。マスター負荷制御
ユニット(10)に装置された脱着式外部記憶手段(2
1,31)は、多重化処理される自己の正常処理仕様情
報(41)の更新および保持が随時可能であって、正常
処理仕様情報(41)の随時の読み出しが可能である。
【0101】負荷制御ユニット(51,…,51)であ
るマスター負荷制御ユニット(10)は、図6または図
8に示すように、異常モード通信(45a−2)時に脱
着式外部記憶手段(11)から取り込まれた異常処理制
御仕様情報(42)を所定数の単位フレーム(44)に
分割して当該単位フレーム(44)毎に多重化処理をス
レーブ負荷制御ユニット(20,30)との間で順次実
行する場合に、単位フレーム(44)を正常に受信した
際にスレーブ負荷制御ユニット(20,30)が送信す
る受信正常ACK(46)に同期して多重化処理を実行
することができる マスター負荷制御ユニット(10)は、図6〜図9に示
すように、異常モード通信(45a−2)における多重
化処理を実行する場合、各スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)が送信した異常処理制御仕様情報(4
2)における単位フレーム(44)を正常に受信できた
ときに受信正常ACK(46)を当該各スレーブ負荷制
御ユニット(20,30)に送信し、当該各スレーブ負
荷制御ユニット(20,30)は当該受信正常ACK
(46)を受信するまでは当該送信した単位フレーム
(44)の再送信を実行し、また当該受信正常ACK
(46)を受信したときは当該送信を終了した単位フレ
ーム(44)に続く新たな単位フレーム(44)を順次
送信することができる。
【0102】さらに、各スレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)は、図6〜図9に示すように、異常モード通
信(45a−2)における多重化処理を実行する場合、
マスター負荷制御ユニット(10)が送信した異常処理
制御仕様情報(42)における単位フレーム(44)を
正常に受信できたときに受信正常ACK(46)を当該
マスター負荷制御ユニット(10)に送信し、当該マス
ター負荷制御ユニット(10)は当該受信正常ACK
(46)を受信するまでは当該送信した単位フレーム
(44)の再送信を実行し、また当該受信正常ACK
(46)を受信したときは当該送信を終了した単位フレ
ーム(44)に続く新たな単位フレーム(44)を順次
送信することができる。
【0103】マスター負荷制御ユニット(10)におい
て、通信用I/F回路は多重伝送ネットワーク(40)
を介して異常処理制御仕様情報(42)または正常処理
仕様情報(41)を相互間で転送(つまり、多重通信)
することができ、入力I/F回路は複数のスイッチS
1,S2からの入力信号を受信することができ、ROM
は予め定めた制御プログラム(多重伝送の通信通信プロ
トコルを含む)や固定データを格納する読出専用のメモ
リであり、一時記憶部(RAM)(14)は制御プログ
ラムによって定められた仕事を実行する際に異常処理制
御仕様情報(42)または正常処理仕様情報(41)の
展開が実行されるワークエリアとして使用される読出書
込自在のメモリであり、金属電極コネクタは脱着式外部
記憶手段(11)を電気的に装着してそこに保持されて
いる異常処理制御仕様情報(42)を読み出すことがで
き、内部タイマーは通信モードの異常時に所定のカウン
トアップまたはカウントダウンを実行して復帰処理のた
めのトリガ信号を生成することができ、MPUは多重化
処理等を統括的に実行することができる。なお、内部タ
イマーは異常処理装置(60)と多重伝送システム(5
0)とで共有化してもよい。同様に、内部タイマーのカ
ウントアップ情報またはカウントダウン情報を多重化し
て異常処理装置(60)と多重伝送システム(50)と
で共有化してもよい。
【0104】マスター負荷制御ユニット(10)に実装
されたMPUは、マスター負荷制御ユニット(10)に
脱着式外部記憶手段(EEPROM)(11)を電気的
に装着して脱着式外部記憶手段(11)に保持されてい
る異常処理制御仕様情報(42)を読み出す場合に、脱
着式外部記憶手段(11)に保持されている異常処理制
御仕様情報(42)を読み出し、読み出した異常処理制
御仕様情報(42)のなかで所定回の一致が見られたと
きに、一致した異常処理制御仕様情報(42)を取り込
むとともに取り込んだ異常処理制御仕様情報(42)に
基づく多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,
30)との間で実行することができる。
【0105】またマスター負荷制御ユニット(10)に
実装されたMPUは、図6〜図9に示すように、取り込
まれた異常処理制御仕様情報(42)または正常処理仕
様情報(41)を所定数の単位フレーム(44)に分割
し、単位フレーム(44)毎の多重化処理を実行する際
に、単位フレーム(44)の正常受信時にスレーブ負荷
制御ユニット(20,30)が生成する受信正常ACK
(46)信号に同期して単位フレーム(44)毎に多重
化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,30)との
間で順次実行することができ、さらに、マスター負荷制
御ユニット(10)に実装されたMPUは、図7または
図9に示すように、自己が送信した異常処理制御仕様情
報(42)のチェックサム情報と各スレーブ負荷制御ユ
ニット(20,30)から受信した確認用ACK(4
8)との一致判定を行い、一致した場合は異常処理制御
仕様情報(42)の多重化処理を完了するとともに正常
モード通信へ移行し、一致しなかった場合は異常処理制
御仕様情報(42)に基づく単位フレーム(44)毎の
多重化処理を再び実行することができる。
【0106】次に、発明の実施形態のスレーブ負荷制御
ユニット(20,30)の作用を説明する。少なくとも
1つ(本実施形態では、2つ)のスレーブ負荷制御ユニ
ット(20,30)は、図3に示すように、負荷として
バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されているラン
プ、エアコン、湯沸かし器等の電装品への電力供給を制
御することができるものであって、多重伝送ネットワー
ク(40)に接続され、異常処理制御仕様情報(42)
を受信する又は予め記憶するための脱着式外部記憶手段
(21,31)が装置されるとともに、多重伝送ネット
ワーク(40)を介してマスター負荷制御ユニット(1
0)との間で従系として多重化処理を実行することがで
きる。
【0107】負荷制御ユニット(51,…,51)であ
る各スレーブ負荷制御ユニット(20,30)は、図6
〜図9に示すように、マスター負荷制御ユニット(1
0)から受信した異常処理制御仕様情報(42)に対す
るチェックサム情報である確認用ACK(48)を各々
生成するとともに、当該各確認用ACK(48)とマス
ター負荷制御ユニット(10)から受信した確認用AC
K(48)との一致判定を行い、両者の確認用ACK
(48)が一致しなかった場合はマスター負荷制御ユニ
ット(10)の異常処理制御仕様情報(42)に基づく
単位フレーム(44)毎の多重化処理を再び実行し、ま
た両者の確認用ACK(48)が一致した場合はさらに
当該スレーブ負荷制御ユニット(20,30)の脱着式
外部記憶手段(21,31)に保持されている異常処理
制御仕様情報(42)と当該マスター負荷制御ユニット
(10)から受信した異常処理制御仕様情報(42)と
の一致判定を行い、両者の異常処理制御仕様情報(4
2)が一致しなかったときは当該スレーブ負荷制御ユニ
ット(20,30)の記憶部の内容を当該マスター負荷
制御ユニット(10)から受信した異常処理制御仕様情
報(42)に更新した後に異常モード通信(45a−
2)における多重化処理を完了するとともに正常モード
通信(45a−1)へ移行することができる。
【0108】スレーブ負荷制御ユニット(20,30)
の各々において、通信用I/F回路は多重伝送ネットワ
ーク(40)を介して異常処理制御仕様情報(42)を
相互間で転送(つまり、多重通信)することができ、入
力I/F回路は複数のセンサ(例えば、温度センサ)な
どからの信号を受け取ってMPUに転送することがで
き、出力I/F回路はランプ、モータ、エアコン、湯沸
かし器などの複数の負荷(L1またはL2),(L3ま
たはL4)からの正常処理仕様情報(41)等をを受け
取ってMPUに転送することができ、ROMは予め定め
た制御プログラム(多重伝送の通信通信プロトコルを含
む)や固定データを格納する読出専用のメモリでり、一
時記憶部(RAM)(24,34)は制御プログラムに
よって定められた仕事を実行する際に異常処理制御仕様
情報(42)または正常処理仕様情報(41)の展開が
実行されるワークエリアとして使用される読出書込自在
のメモリであり、不揮発性メモリ(本実施形態では、E
EPROMを使用している)は異常処理制御仕様情報
(42)または正常処理仕様情報(41)を受信する又
は予め記憶するための脱着式外部記憶手段(21,3
1)であり、内部タイマーは通信モードの異常時に所定
のカウントアップまたはカウントダウンを実行して復帰
処理のためのトリガ信号を生成することができ、MPU
は多重化処理等を統括的に実行することができる。な
お、内部タイマーは異常処理装置(60)と多重伝送シ
ステム(50)とで共有化してもよい。同様に、内部タ
イマーのカウントアップ情報またはカウントダウン情報
を多重化して異常処理装置(60)と多重伝送システム
(50)とで共有化してもよい。
【0109】スレーブ負荷制御ユニット(20,30)
に実装された各々のMPUは、図6または図7に示すよ
うに、マスター負荷制御ユニット(10)から単位フレ
ーム(44)に分割されて送信された異常処理制御仕様
情報(42)または正常処理仕様情報(41)に対して
チェックサム情報を算出するとともにチェックサム情報
を確認用ACK(48)としてマスター負荷制御ユニッ
ト(10)に送信する多重化処理を実行することができ
る。
【0110】また、スレーブ負荷制御ユニット(20,
30)に実装された各々のMPUは、マスター負荷制御
ユニット(10)のMPUと同期してマスター負荷制御
ユニット(10)のMPU主系となって実行する多重化
処理を従系として実行するとともに、スレーブ負荷制御
ユニット(20,30)内における脱着式外部記憶手段
(EEPROM)(21,31)の更新等の内部処理を
個々に実行することができる。
【0111】さらにスレーブ負荷制御ユニット(20,
30)に実装された各々のMPUは、図6〜図9に示す
ように、マスター負荷制御ユニット(10)から受信し
た異常処理制御仕様情報(42)に対するチェックサム
情報である確認用ACK(48)を各々生成するととも
に、各確認用ACK(48)とマスター負荷制御ユニッ
ト(10)から受信した確認用ACK(48)との一致
判定を行い、両者の確認用ACK(48)が一致しなか
った場合はマスター負荷制御ユニット(10)の異常処
理制御仕様情報(42)に基づく単位フレーム(44)
毎の多重化処理を再び実行し、また両者の確認用ACK
(48)が一致した場合はさらにスレーブ負荷制御ユニ
ット(20,30)の脱着式外部記憶手段(21,3
1)に保持されている異常処理制御仕様情報(42)と
マスター負荷制御ユニット(10)から受信した異常処
理制御仕様情報(42)との一致判定を行い、両者の異
常処理制御仕様情報(42)が一致しなかったときはス
レーブ負荷制御ユニット(20,30)の脱着式外部記
憶手段(21,31)の内容をマスター負荷制御ユニッ
ト(10)から受信した異常処理制御仕様情報(42)
に更新した後に異常処理制御仕様情報(42)の多重化
処理を完了するとともに正常モード通信へ移行する制御
を行うことができる。
【0112】以上説明したように本発明の実施の形態に
かかる多重伝送システム(50)によれば、マスター負
荷制御ユニット(10)に電気的に装着可能な脱着式外
部記憶手段(11)に保持されている異常処理制御仕様
情報(42)の各スレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)への転送が可能となり、さらにこの転送された異常
処理制御仕様情報(42)をスレーブ負荷制御ユニット
(20,30)の脱着式外部記憶手段(21,31)毎
に保持させることが可能となり、各種各様な制御仕様を
有する負荷がユーザの都合により適時変更されて接続さ
れる可能性がある多重伝送システム(50)において異
常が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴う
デフォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報に
基づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)を
簡便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行できるよ
うになる。
【0113】また電気的に脱着式外部記憶手段(11,
21,31)を用いることにより、多重伝送システム
(50)から離れた場所(例えば、ユーザーの工場)で
も、新たな負荷(22a,22b,32a,32b)に
対して最適な異常処理制御仕様情報(42)を用いた多
重伝送システム(50)の設計が簡便、迅速、かつ的確
になり、安全性と柔軟性に富んだ多重伝送システム(5
0)を実現できる。
【0114】つまり、マスター負荷制御ユニット(1
0)の異常処理制御仕様情報(42)をスレーブ負荷制
御ユニット(20,30)に簡便、迅速、かつ的確に伝
達でき、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されて
いる電装品であるランプ、エアコン等の制御(例えば、
ランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度および扉連
動点灯の異常処理制御の的確な制御、エアコンの異常処
理制御等の電力供給制御)が簡便、迅速、安全に、かつ
的確に実行できるようになる。
【0115】多重伝送システム(50)、およびこれに
用いられる異常処理制御方法並びに異常処理装置(6
0)によれば、更新された異常処理制御仕様情報(4
2)のスレーブ負荷制御ユニット(20,30)への読
み込み(則ち、伝送)の際に、マスター負荷制御ユニッ
ト(10)が、受信正常ACK(46)に同期したフレ
ーム伝送を実行するとともに、単位フレーム(44)に
分割されて送信された異常処理制御仕様情報(42)に
対するチェックサム情報を確認用ACK(48)をして
各スレーブ負荷制御ユニット(20,30)に送信する
ことができる。
【0116】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を要求される多重伝送システム(50)を実現で
き、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている
電装品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照
度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処
理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性
及び安全性が高くが高く、かつ的確な制御が実現できる
柔軟性に富んだ多重伝送システム(50)を実現でき
る。
【0117】次に、発明の実施形態の単位フレーム(4
4)のフレーム構成(43)作用を説明する。異常処理
制御仕様情報(42)または正常処理仕様情報(41)
の伝送単位である単位フレーム(44)は、図3に示す
ように、マスター負荷制御ユニット(10)またはスレ
ーブ負荷制御ユニット(20,30)によって、所定数
のに分割されるとともに、多重伝送ネットワーク(4
0)を介して伝送(則ち、多重化処理)される。
【0118】単位フレーム(44)のフレーム構成(4
3)するヘッダ(45)には、図1または図3に示すよ
うに、異常処理装置(60)、マスター負荷制御ユニッ
ト(10)、または各スレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)によって、多重伝送ネットワーク(40)を
介して多重化処理を実行する際の通信プロトコルが記述
される。
【0119】データ列(44a)には、マスター負荷制
御ユニット(10)、または各スレーブ負荷制御ユニッ
ト(20,30)によって、異常処理制御仕様情報(4
2)または正常処理仕様情報(41)の内容が記述され
る。なお、図3に示すBCCように、マスター負荷制御
ユニット(10)、または各スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)によって記述される、ブロック・チェッ
クサム・キャラクタであって送受された単位フレームの
チェックサムを意味する。
【0120】このような単位フレーム(44)のフレー
ム構成(43)を用いることにより、異常状態からの復
帰処理時(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は
強制ON、強制OFF処理時)に、マスター負荷制御ユ
ニット(10)が所定の規則に従って選択的に送信モー
ドとなって異常モード通信(45a−2)を開始するこ
とができ、マスター負荷制御ユニット(10)の受信す
る又は予め記憶する異常処理制御仕様情報(42)の多
重化処理が所定の規則に従って選択的に他の負荷制御ユ
ニット(51,…,51)(つまり、スレーブ負荷制御
ユニット(20,30)2,3)に対して実行すること
ができるので、正常に動作している負荷制御ユニット
(51,…,51)に対して異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)の無用な異常モード通信(45
a−2)の実行を回避することができる。
【0121】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ット(51,…,51)に対しては、マスター負荷制御
ユニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)また
は正常処理仕様情報(41)を用いた無用な異常モード
通信(45a−2)を回避することができ、正常動作中
の負荷制御ユニット(51,…,51)において実行さ
れていた正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理が不用意に中断されることがな
くなり、正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理の継続性が実現できるようにな
る。
【0122】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷(22a,2
2b,32a,32b)の制御や多重化処理を不用意に
中断して、異常モード通信(45a−2)に基づく負荷
(22a,22b,32a,32b)の制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷(2
2a,22b,32a,32b)の制御や多重化処理の
継続性が実現できるので、高い信頼性や高い的確性を有
する負荷制御の復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現
することが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信
頼性を要求される多重伝送システム(50)を実現で
き、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている
電装品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照
度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処
理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性
及び安全性が高くが高く、かつ的確な制御が実現できる
柔軟性に富んだ多重伝送システム(50)を実現でき
る。
【0123】次に、発明の実施形態の単位フレーム(4
4)におけるヘッダ(45)の作用を説明する。発明の
実施形態のヘッダ(45)は、図3に示すように、8ビ
ット(Bit)長であって、通通信モード情報(45
a)(B7)、認識コード情報(45b)(B6,B
5)、フレーム種類情報(45c)(B4)、およびフ
レーム番号(B3〜B0)が、異常処理装置(60)、
マスター負荷制御ユニット(10)、または各スレーブ
負荷制御ユニット(20,30)によって記述可能とな
っている。
【0124】通信モード情報(45a)は、脱着式外部
記憶手段(11)に保持された異常処理制御仕様情報
(42)の多重化処理の実行を意味する異常モード通信
(45a−2)、または正常処理仕様情報(41)の多
重化処理の実行を意味する正常モード通信(45a−
1)を実行する際に、当該実行主体(つまり、異常処理
装置(60)、マスター負荷制御ユニット(10)、ま
たは各スレーブ負荷制御ユニット(20,30))よっ
て記述されることができる。
【0125】認識コード情報(45b)は、異常処理制
御仕様情報(42)または正常処理仕様情報(41)が
単位フレーム(44)に分割されて送信される際に、当
該送信元である負荷制御ユニット(51,…,51)に
よって、当該送信元がマスター負荷制御ユニット(1
0)であるかまたはスレーブ負荷制御ユニット(20,
30)であるかを、実行主体(つまり、マスター負荷制
御ユニット(10)、または各スレーブ負荷制御ユニッ
ト(20,30))よって記述されることができる。
【0126】フレーム種類情報(45c)は、送信され
る単位フレーム(44)の種類が、異常モード通信(4
5a−2)の実行環境において多重化処理される異常処
理制御仕様情報(42)の単位フレーム(44)を意味
するACKフレーム(45c−1)、または正常モード
通信(45a−1)の実行環境において多重化処理され
る正常処理仕様情報(41)の単位フレーム(44)を
意味するノーマルフレーム(45c−2)の何れである
かを、実行主体(つまり、マスター負荷制御ユニット
(10)、または各スレーブ負荷制御ユニット(20,
30))よって記述されることができる。
【0127】このようなデータ構造を有するヘッダ(4
5)を用いることにより、異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)に、マスター負荷制御ユニット
(10)が所定の規則に従って選択的に送信モードとな
って異常モード通信(45a−2)を開始することがで
き、マスター負荷制御ユニット(10)の受信する異常
処理制御仕様情報(42)の多重化処理が所定の規則に
従って選択的に他の負荷制御ユニット(51,…,5
1)(つまり、スレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)2,3)に対して実行することができるので、正常
に動作している負荷制御ユニット(51,…,51)に
対して異常状態からの復帰処理時(例えば、異常処理制
御に伴う前状継続、又は強制ON、強制OFF処理時)
の無用な異常モード通信(45a−2)の実行を回避す
ることができる。
【0128】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ット(51,…,51)に対しては、マスター負荷制御
ユニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)また
は正常処理仕様情報(41)を用いた無用な異常モード
通信(45a−2)を回避することができ、正常動作中
の負荷制御ユニット(51,…,51)において実行さ
れていた正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理が不用意に中断されることがな
くなり、正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理の継続性が実現できるようにな
る。
【0129】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷(22a,2
2b,32a,32b)の制御や多重化処理を不用意に
中断して、異常モード通信(45a−2)に基づく負荷
(22a,22b,32a,32b)の制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷(2
2a,22b,32a,32b)の制御や多重化処理の
継続性が実現できるので、高い信頼性や高い的確性を有
する負荷制御の復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現
することが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信
頼性を要求される多重伝送システム(50)を実現で
き、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている
電装品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照
度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処
理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性
及び安全性が高くが高く、かつ的確な制御が実現できる
柔軟性に富んだ多重伝送システム(50)を実現でき
る。
【0130】次に、図6を用いて正常時の異常処理制御
仕様情報(42)の異常モード通信(正常時)の作用を
説明する。多重伝送システム(50)は、以下の手順に
従って正常時の多重化処理を実行する。
【0131】[手順1] 異常処理(前状継続処理、強
制OFF処、強制ON処理理)の制御時のリセットによ
る電源立ち上がり後、スレーブ負荷制御ユニット20、
スレーブ負荷制御ユニット30は、各々の脱着式外部記
憶手段(EEPROM)(21,31)からそこに記憶
されている異常処理制御仕様情報(42)を各々の一時
記憶部(RAM)(24,34)に取り込む(図4
(1)参照)。
【0132】同時にマスター負荷制御手段は、異常処理
(前状継続処理、強制OFF処、強制ON処理理)の制
御時のリセットによる電源立ち上がり後、マスター負荷
制御ユニット(10)に脱着式外部記憶手段(EEPR
OM)(11)を電気的に装着して脱着式外部記憶手段
11に保持されている異常処理制御仕様情報(42)を
読み出す場合に、マスター負荷制御ユニット(10)
は、脱着式外部記憶手段(EEPROM)(11)に保
持されている異常処理制御仕様情報(42)を読み出
す。
【0133】本発明の実施の形態では、連続して読み込
みを行い、同じ異常処理制御仕様情報(42)を連続し
て複数回読み出すようにしている。マスター負荷制御ユ
ニット(10)は、複数回(本発明の実施の形態では、
3回)の連続した読み出しを実行する場合、複数回(本
発明の実施の形態では、3回)読み出した異常処理制御
仕様情報(42)の全てが一致した則ち、全数一致(則
ち、3回一致)のときに、真の異常処理制御仕様情報
(42)として認識し、一致した異常処理制御仕様情報
(42)を一時記憶部(RAM)(14)に取り込むと
ともに、取り込んだ異常処理制御仕様情報(42)に基
づく多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)との間で実行することができる(図4(1)参
照)。
【0134】つまり、読み出すことにより、ノイズ等の
外乱に強く、高い信頼性を要求される多重伝送システム
(50)を実現でき、バス、乗用車、旅客車両等の車両
に搭載されている電装品であるランプの点滅周期の異常
処理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制御、
エアコンの異常処理制御、湯沸かし器の異常処理制御等
に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【0135】[手順2] 取り込んだ異常処理制御仕様
情報(42)に基づく多重化処理において、マスター負
荷制御ユニット(10)は、その取り込まれた異常処理
制御仕様情報(42)を所定数の単位フレーム(本発明
の実施の形態では、16単位フレーム(1単位フレーム
長=8バイト)44に分割して、単位フレーム(44)
毎に多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)との間で順次実行する(図4(2)参照)。
【0136】単位フレーム(44)毎の多重化処理の順
次実行とは、例えば、第一単位フレーム(44)の多重
化処理の実行、第二単位フレーム(44)の多重化処理
の実行,…,所定数最後(則ち、最終)の単位フレーム
(44)の多重化処理の実行のように、一定の順番で単
位フレーム(44)毎の多重化処理を実行することを意
味する。
【0137】つまり、単位フレーム(44)毎の多重化
処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に強く、高
い信頼性を要求される多重伝送システム(50)を実現
でき、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されてい
る電装品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯
照度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常
処理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼
性の高い制御が実現できる。
【0138】[手順3] 単位フレーム(44)毎に多
重化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,30)と
の間で順次実行する際に、マスター負荷制御ユニット
(10)は、単位フレーム(44)の正常受信時にスレ
ーブ負荷制御ユニット(20,30)が生成する受信正
常ACK(46)に同期して多重化処理を実行する(図
4(2)参照) 受信正常ACK(46)に同期した多重化処理におい
て、受信正常ACK(46)は、単位フレーム(44)
のスレーブ負荷制御ユニット(20,30)への送信開
始命令(則ち、同期信号)として機能する。
【0139】[手順4] 受信正常ACK(46)に同
期した多重化処理を実行する場合、各スレーブ負荷制御
ユニット(20,30)は、マスター負荷制御ユニット
(10)が送信した単位フレーム(44)を正常に受信
できたときに、受信正常ACK(46)をマスター負荷
制御ユニット(10)に送信する(図4(2)参照)。
【0140】マスター負荷制御ユニット(10)は、受
信正常ACK(46)を受信するまでは送信した単位フ
レーム(44)の再送信を実行する。また、受信正常A
CK(46)を受信したとき、マスター負荷制御ユニッ
ト(10)は、送信を終了した単位フレーム(44)に
続く新たな単位フレーム(44)を順次送信する(図4
(2)参照)。つまり、第一単位フレーム(44)→第
二単位フレーム(44)→,…,十五単位フレーム(4
4)→十六単位フレーム(44)の順番で順次送信する
(図4(2)参照)。
【0141】つまり、受信正常ACK(46)に同期し
た多重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に
強く、高い信頼性を要求される多重伝送システム(5
0)を実現でき、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭
載されている電装品であるランプの点滅周期の異常処理
制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制御、エア
コンの異常処理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対
して、信頼性の高い制御が実現できる。
【0142】[手順5] 所定数(本発明の実施の形態
では、16)の単位フレーム(44)の順次送信(則
ち、マスター負荷制御ユニット(10)から単位フレー
ム(44)に分割されて送信された異常処理制御仕様情
報(42)の送信)が終了した際に、各スレーブ負荷制
御ユニット(20,30)は、マスター負荷制御ユニッ
ト(10)から単位フレーム(44)に分割されて送信
された異常処理制御仕様情報(42)に対してチェック
サム情報を算出するとともに、チェックサム情報を確認
用ACK(48)としてマスター負荷制御ユニット(1
0)に送信する(図4(3)参照)。
【0143】所定数(本発明の実施の形態では、16)
の単位フレーム(44)の順次送信の終了とは、全ての
単位フレーム(44)の送信に対して、各スレーブ負荷
制御ユニット(20,30)から各々、送信数(則ち、
所定数=16)の受信正常ACK(46)が返信された
状態を意味する。[手順6] 両者の確認用ACK(4
8)(則ち、スレーブ負荷制御ユニット20がマスター
負荷制御ユニット(10)に送信した確認用ACK(4
8)とマスター負荷制御ユニット(10)から受信した
確認用ACK(48)、またはスレーブ負荷制御ユニッ
ト30がマスター負荷制御ユニット(10)に送信した
確認用ACK(48)とマスター負荷制御ユニット(1
0)から受信した確認用ACK(48))が一致しなか
った場合は、マスター負荷制御ユニット(10)は、マ
スター負荷制御ユニット(10)の異常処理制御仕様情
報(42)が正常に送信されなかったと判断して、マス
ター負荷制御ユニット(10)の異常処理制御仕様情報
(42)に基づく単位フレーム(44)毎の多重化処理
を再び実行する。
【0144】このとき、各スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)は、両者(則ち、スレーブ負荷制御ユニ
ット20の確認用ACK(48)とマスター負荷制御ユ
ニット(10)の確認用ACK(48)、または、スレ
ーブ負荷制御ユニット30の確認用ACK(48)とマ
スター負荷制御ユニット(10)の確認用ACK(4
8)の確認用ACK(48))が一致した場合は、さら
にスレーブ負荷制御ユニット(20,30)の脱着式外
部脱着式外部記憶手段21,31に保持されている異常
処理制御仕様情報(42)とマスター負荷制御ユニット
(10)から受信した異常処理制御仕様情報(42)と
の一致判定を行う(図4(3)参照)。
【0145】各スレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)は、両者の異常処理制御仕様情報(42)(則ち、
スレーブ負荷制御ユニット20の脱着式外部記憶手段2
1に保持されている異常処理制御仕様情報(42)とマ
スター負荷制御ユニット(10)から受信した異常処理
制御仕様情報(42)、またはスレーブ負荷制御ユニッ
ト30の脱着式外部記憶手段31に保持されている異常
処理制御仕様情報(42)とマスター負荷制御ユニット
(10)から受信した異常処理制御仕様情報(42))
が一致しなかったときは、スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)の脱着式外部脱着式外部記憶手段21,
31の内容をマスター負荷制御ユニット(10)から受
信した異常処理制御仕様情報(42)に更新した後に、
異常処理制御仕様情報(42)の多重化処理を完了する
とともに、異常処理制御仕様情報(44)の通信モード
が正常に終了したと判断して、正常モード通信へ移行す
る(図4(3)参照)。
【0146】つまり、確認用ACK(48)の一致判定
を伴う多重化処理を実行することにより、ノイズ等の外
乱に強く、高い信頼性を要求される多重伝送システム
(50)を実現でき、バス、乗用車、旅客車両等の車両
に搭載されている電装品であるランプの点滅周期の異常
処理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制御、
エアコンの異常処理制御、湯沸かし器の異常処理制御等
に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【0147】[手順7] マスター負荷制御ユニット
(10)は、自己が送信した異常処理制御仕様情報(4
2)のチェックサム情報と各スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)から受信した確認用ACK(48)との
一致判定を行う。一致した場合、マスター負荷制御ユニ
ット(10)は、異常処理制御仕様情報(44)の通信
モードが正常に終了したと判断して、異常処理制御仕様
情報(42)の多重化処理を完了するとともに正常モー
ド通信へ移行する(図4(3)参照)。
【0148】一致しなかった場合、マスター負荷制御ユ
ニット(10)は、異常処理制御仕様情報(42)に基
づく単位フレーム(44)毎の多重化処理を再び実行す
る。つまり、確認用ACK(48)の一致判定を伴う多
重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に強
く、高い信頼性を要求される多重伝送システム(50)
を実現でき、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載さ
れている電装品であるランプの点滅周期の異常処理制
御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコ
ンの異常処理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対し
て、信頼性の高い制御が実現できる。
【0149】次に、図7を用いて異常時の異常処理制御
仕様情報(42)の通信モード(多重化処理)の作用を
説明する。本発明の実施の形態では、図4に説明した異
常処理制御仕様情報(42)の通信モードの終了以前に
多重伝送ネットワーク(40)の異常が発生した場合、
多重伝送システム(50)は全機能不作動となるように
している。
【0150】具体的な異常発生時の多重化処理例を以下
に説明する。 [異常発生時の多重化処理例1] 異常処理制御仕様情
報(42)の通信モードでは、2つのスレーブ負荷制御
手段(20,30)共にマスター負荷制御ユニット(1
0)からの異常処理制御仕様情報(42)受信状態とな
っているため、マスター負荷制御ユニット(10)は異
常の場合は全機能不作動となる(図7(a)参照)。
【0151】[異常発生時の多重化処理例2] スレー
ブ負荷制御手段(20,30)は、マスター負荷制御ユ
ニット(10)からの異常処理制御仕様情報(42)を
受信後、各々、内部タイマーをスタートさせる。この内
部タイマーにより、スレーブ負荷制御ユニット(20,
30)からの受信正常ACKが送信されなくても一定時
間(内部タイマーによって実行される)後に、受信正常
ACK(46)を送信することができる(図7(b)参
照)。
【0152】[異常発生時の多重化処理例3] マスタ
ー負荷制御ユニット(10)は、スレーブ負荷制御ユニ
ット(20,30)からの受信正常ACKを受信後、内
部タイマーをスタートさせる。この内部タイマーによ
り、スレーブ負荷制御手段(20,30)からの受信正
常ACKが送信されなくても一定時間(内部タイマーに
よって実行される)後に、異常処理制御仕様情報(4
2)を再度送信することができる(図7(c)参照)。
【0153】[異常発生時の多重化処理例4] マスタ
ー負荷制御ユニット(10)は、異常処理制御仕様情報
(42)を送信後、内部タイマーをスタートさせる。こ
の内部タイマーにより、スレーブ負荷制御ユニット2
0、スレーブ負荷制御手段(20,30)からの受信正
常ACKが送信されなくても一定時間(内部タイマーに
よってカウントされる)後に、異常処理制御仕様情報
(42)を再度送信することができる(図7(d)参
照)。
【0154】以上説明したように本発明の実施の形態に
よれば、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を要求され
る多重伝送システム(50)を実現でき、バス、乗用
車、旅客車両等の車両に搭載されている電装品であるラ
ンプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度および扉連動
点灯の異常処理制御、エアコンの異常処理制御、湯沸か
し器の異常処理制御等に対して、信頼性の高い制御が実
現できる。
【0155】次に、発明の実施形態の異常処理制御方法
の作用を説明する。本発明の実施の形態にかかる異常状
態とは、多重伝送ネットワーク(40)の通信異常、電
源瞬断に起因する負荷制御ユニット(51,…,51)
の動作異常を意味する。
【0156】異常処理制御方法は、多重伝送システム
(50)に発生する多重化処理にかかる異常を検出する
とともに、当該異常状態にある負荷制御ユニット(5
1,…,51)の異常処理(前状継続処理、強制OFF
処、強制ON処理理)の制御を促して当該異常状態から
の復帰処理を実行することができる。
【0157】この異常処理制御方法は、図7または図9
に示すように、以下の復帰処理([復帰処理1]〜[復
帰処理3])を実行して正常状態への復帰を促すことが
できる。 [復帰処理1] 正常モード通信(45a−1)の実行
中にマスター負荷制御ユニット(10)が異常状態にな
った場合であって通信モード情報(45a)に正常モー
ド通信(45a−1)が記述されているとき、当該正常
モード通信(45a−1)を正常に実行しているスレー
ブ負荷制御ユニット(20,30)に保持されている正
常処理仕様情報(41)を用いた多重化処理を当該マス
ター負荷制御ユニット(10)に対して実行して正常状
態への復帰を促す処理を実行する。
【0158】[復帰処理2] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)が異常状態になった場合であって通信モード情報
(45a)に正常モード通信(45a−1)が記述され
ているとき、当該正常モード通信(45a−1)を正常
に実行しているスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)またはマスター負荷制御ユニット(10)に保持さ
れている正常処理仕様情報(41)を用いた多重化処理
を当該異常状態にあるスレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)に対して実行して正常状態への復帰を促す処
理を実行する。
【0159】[復帰処理3] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)が異常状態になった場合であって通信モード情報
(45a)に異常モード通信(45a−2)が記述され
ているとき、マスター負荷制御ユニット(10)に保持
されている異常処理制御仕様情報(42)を用いた多重
化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,30)に対
して実行する。
【0160】次に、発明の実施形態の異常処理制御方法
を用いたマスター負荷制御ユニット(10)に対する復
帰処理を図4のフローチャートを用いて説明する。本発
明の実施の形態にかかる異常処理装置(60)において
は、図9に示すように、以下の復帰処理([復帰処理
1])を実行して正常状態への復帰を促すことができ
る。
【0161】[復帰処理1] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にマスター負荷制御ユニット(10)が
異常状態になった場合であって、ヘッダ45のB7を検
出すること(ステップS1→ステップS2)により、通
信モード情報(45a)が正常モード通信(45a−
1)であること(ステップS2→ステップS3のY)に
基づいて異常負荷制御ユニット情報(62a)が生成さ
れたとき、復帰制御手段(64)が、当該正常モード通
信(45a−1)を正常に実行しているスレーブ負荷制
御ユニット(20,30)に保持されている正常処理仕
様情報(41)を用いた多重化処理を当該マスター負荷
制御ユニット(10)に対して実行して正常状態への復
帰を促す処理を実行することができるステップS3のY
→ステップS4)。
【0162】また、正常モード通信(45a−1)の実
行中にマスター負荷制御ユニット(10)が異常状態に
なった場合であって、ヘッダ45のB7を検出すること
(ステップS1→ステップS2)により、通信モード情
報(45a)が異常モード通信(45a−2)であると
判定されたとき(ステップS1→ステップS2のY、ま
たはステップS2のN→ステップS3のN)に、図7に
示す異常時の異常処理制御仕様情報(42)の通信モー
ドに基づく異常モード通信(45a−2)が実行した後
(ステップS2のY→ステップS5→ステップS6→ス
テップS7)、正常状態(正常モード通信(45a−
1))へ復帰することができる(ステップS4)。
【0163】これにより、異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)に、マスター負荷制御ユニット
(10)が所定の規則に従って選択的に送信モードとな
って異常モード通信(45a−2)を開始することがで
き、マスター負荷制御ユニット(10)の受信する異常
処理制御仕様情報(42)の多重化処理が所定の規則に
従って選択的に他の負荷制御ユニット(51,…,5
1)(つまり、スレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)2,3)に対して実行することができるので、正常
に動作している負荷制御ユニット(51,…,51)に
対して異常状態からの復帰処理時(例えば、異常処理制
御に伴う前状継続、又は強制ON、強制OFF処理時)
の無用な異常モード通信(45a−2)の実行を回避す
ることができる。
【0164】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ット(51,…,51)に対しては、マスター負荷制御
ユニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)また
は正常処理仕様情報(41)を用いた無用な異常モード
通信(45a−2)を回避することができ、正常動作中
の負荷制御ユニット(51,…,51)において実行さ
れていた正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理が不用意に中断されることがな
くなり、正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理の継続性が実現できるようにな
る。
【0165】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷(22a,2
2b,32a,32b)の制御や多重化処理を不用意に
中断して、異常モード通信(45a−2)に基づく負荷
(22a,22b,32a,32b)の制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷(2
2a,22b,32a,32b)の制御や多重化処理の
継続性が実現できるので、高い信頼性や高い的確性を有
する負荷制御の復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現
することが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信
頼性を要求される多重伝送システム(50)を実現で
き、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている
電装品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照
度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処
理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性
及び安全性が高くが高く、かつ的確な制御が実現できる
柔軟性に富んだ多重伝送システム(50)を実現でき
る。
【0166】次に、発明の実施形態の異常処理制御方法
を用いたスレーブ負荷制御ユニット(20,30)に対
する復帰処理を図5のフローチャートを用いて説明す
る。本発明の実施の形態にかかる異常処理装置(60)
においては、図9に示すように、以下の復帰処理([復
帰処理2]〜[復帰処理3])を実行して正常状態への
復帰を促すことができる。
【0167】スレーブ負荷制御ユニット(20,30)
に対する復帰処理においては、常にマスター負荷制御ユ
ニット(10)の異常モード通信(45a−2)または
正常モード通信(45a−1)通信状態(つまり、通信
モード)を監視しており、ヘッダ(45)において異常
モード通信(45a−2)の要求を検出した場合には、
直ちに、ステップS15〜ステップS17に示す異常モ
ード通信(45a−2)を実行することができる。
【0168】正常モード通信(45a−1)の実行中に
スレーブ負荷制御ユニット(20,30)が異常状態に
なった場合であって、ヘッダ45のB7を検出すること
(ステップS11→ステップS12)により、通信モー
ド情報(45a)に正常モード通信(45a−1)であ
ることが検出され(ステップS13のY)、当該正常モ
ード通信(45a−1)に基づいて異常負荷制御ユニッ
ト情報(62a)が生成されたとき(ステップS12の
Y→ステップS13のY)、復帰制御手段(64)が、
当該正常モード通信(45a−1)を正常に実行してい
るスレーブ負荷制御ユニット(20,30)またはマス
ター負荷制御ユニット(10)に保持されている正常処
理仕様情報(41)を用いた多重化処理を当該異常状態
にあるスレーブ負荷制御ユニット(20,30)に対し
て実行して(ステップS13のY→ステップS14)、
正常状態(正常モード通信(45a−1))へ復帰する
処理を実行することができる。
【0169】[復帰処理3] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)が異常状態になった場合であって、ヘッダ45のB
7を検出すること(ステップS11→ステップS12)
により、通信モード情報(45a)に異常モード通信
(45a−2)が記述されていることが検出され(ステ
ップS13のN)、当該異常モード通信(45a−2)
に基づいて異常負荷制御ユニット情報(62a)が生成
されたとき(ステップS13のN)、復帰制御手段(6
4)が、マスター負荷制御ユニット(10)に保持され
ている異常処理制御仕様情報(42)を用いた多重化処
理をスレーブ負荷制御ユニット(20,30)に対して
実行して(ステップS13のY→ステップS15→ステ
ップS16→ステップS17)、正常状態(正常モード
通信(45a−1))へ復帰する処理を実行することが
できる。
【0170】これにより、異常状態からの復帰処理時
(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制O
N、強制OFF処理時)に、マスター負荷制御ユニット
(10)が所定の規則に従って選択的に送信モードとな
って異常モード通信(45a−2)を開始することがで
き、マスター負荷制御ユニット(10)の受信する又は
予め記憶する異常処理制御仕様情報(42)の多重化処
理が所定の規則に従って選択的に他の負荷制御ユニット
(51,…,51)(つまり、スレーブ負荷制御ユニッ
ト(20,30)2,3)に対して実行することができ
るので、正常に動作している負荷制御ユニット(51,
…,51)に対して異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)の無用な異常モード通信(45a−2)
の実行を回避することができる。
【0171】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ット(51,…,51)に対しては、マスター負荷制御
ユニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)また
は正常処理仕様情報(41)を用いた無用な異常モード
通信(45a−2)を回避することができ、正常動作中
の負荷制御ユニット(51,…,51)において実行さ
れていた正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理が不用意に中断されることがな
くなり、正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理の継続性が実現できるようにな
る。
【0172】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷(22a,2
2b,32a,32b)の制御や多重化処理を不用意に
中断して、異常モード通信(45a−2)に基づく負荷
(22a,22b,32a,32b)の制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷(2
2a,22b,32a,32b)の制御や多重化処理の
継続性が実現できるので、高い信頼性や高い的確性を有
する負荷制御の復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現
することが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信
頼性を要求される多重伝送システム(50)を実現で
き、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている
電装品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照
度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処
理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性
及び安全性が高くが高く、かつ的確な制御が実現できる
柔軟性に富んだ多重伝送システム(50)を実現でき
る。
【0173】次に、発明の実施形態の異常処理制御方法
を用いた異常処理装置(60)の作用を説明する。本発
明の実施の形態にかかる異常処理装置(60)において
は、図7または図9に示すように、以下の復帰処理
([復帰処理1]〜[復帰処理3])を実行して正常状
態への復帰を促すことができる。
【0174】[復帰処理1] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にマスター負荷制御ユニット(10)が
異常状態になった場合であって通信モード情報(45
a)が正常モード通信(45a−1)であることに基づ
いて異常負荷制御ユニット情報(62a)が生成された
とき、復帰制御手段(64)が、当該正常モード通信
(45a−1)を正常に実行しているスレーブ負荷制御
ユニット(20,30)に保持されている正常処理仕様
情報(41)を用いた多重化処理を当該マスター負荷制
御ユニット(10)に対して実行して正常状態への復帰
を促す処理を実行する。
【0175】[復帰処理2] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)が異常状態になった場合であって通信モード情報
(45a)に正常モード通信(45a−1)であること
に基づいて異常負荷制御ユニット情報(62a)が生成
されたとき、復帰制御手段(64)が、当該正常モード
通信(45a−1)を正常に実行しているスレーブ負荷
制御ユニット(20,30)またはマスター負荷制御ユ
ニット(10)に保持されている正常処理仕様情報(4
1)を用いた多重化処理を当該異常状態にあるスレーブ
負荷制御ユニット(20,30)に対して実行して正常
状態への復帰を促す処理を実行する。
【0176】[復帰処理3] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)が異常状態になった場合であって通信モード情報
(45a)に異常モード通信(45a−2)が記述され
ていることに基づいて異常負荷制御ユニット情報(62
a)が生成されたとき、復帰制御手段(64)が、マス
ター負荷制御ユニット(10)に保持されている異常処
理制御仕様情報(42)を用いた多重化処理をスレーブ
負荷制御ユニット(20,30)に対して実行する。
【0177】更に詳しく、本発明の実施形態の異常処理
装置(60)の作用を説明する。異常検出手段(62)
は、図1に示すように、多重伝送ネットワーク(40)
上で多重化処理を実行する各負荷制御ユニット(51,
…,51)において発生する多重化処理の異常状態を検
出するとともに、ヘッダ(45)に記述されている認識
コードに基づいて、情報当該異常状態にある負荷制御ユ
ニット(51,…,51)を特定して異常負荷制御ユニ
ット情報(62a)を生成することができる。
【0178】復帰制御手段(64)は、図1に示すよう
に、異常負荷制御ユニット情報(62a)に応じて異常
モード通信(45a−2)または正常モード通信(45
a−1)の何れを復帰処理として実行するかを選択し、
当該選択された復帰処理を実行する際にヘッダ(45)
内の通信モード情報(45a)を記述するとともに、異
常負荷制御ユニット情報(62a)および通信モード情
報(45a)に基づいて多重化処理異常が発生した負荷
制御ユニット(51,…,51)に対して選択された復
帰処理の実行して正常状態への復帰を促すことができ
る。
【0179】更に詳しく、本発明の実施形態の復帰制御
手段(64)と異常検出手段(62)との作用を説明す
る。本発明の実施形態の復帰制御手段(64)と異常検
出手段(62)とにおける、通信用I/F回路は多重伝
送ネットワーク(40)を介して異常処理制御仕様情報
(42)を相互間で転送(つまり、多重通信)すること
ができ、ROMは予め定めた復帰処理にかかる制御プロ
グラム(多重伝送の通信通信プロトコルを含む)や固定
データを格納する読出専用のメモリであり、一時記憶部
(RAM)は制御プログラムによって定められた仕事を
実行する際に異常処理制御仕様情報(42)または正常
処理仕様情報(41)の展開が実行されるワークエリア
として使用される読出書込自在のメモリであり、内部タ
イマーは通信モードの異常時に所定のカウントアップま
たはカウントダウンを実行して復帰処理のためのトリガ
信号を生成することができ、MPUは多重化処理等を統
括的に実行することができる。なお、内部タイマーは異
常処理装置(60)と多重伝送システム(50)とで共
有化してもよい。同様に、内部タイマーのカウントアッ
プ情報またはカウントダウン情報を多重化して異常処理
装置(60)と多重伝送システム(50)とで共有化し
てもよい。
【0180】多重伝送システム(50)に発生する多重
化処理にかかる異常を検出するとともに、当該異常状態
にある負荷制御ユニット(51,…,51)の異常処理
(前状継続処理、強制OFF処、強制ON処理理)の制
御を促して当該異常状態からの復帰処理を実行すること
ができる異常処理装置(60)に用いられる異常処理制
御方法は、本発明の実施形態の復帰制御手段(64)と
異常検出手段(62)とに実装されたMPUによって統
括的に実行可能である。
【0181】MPUは、単位フレーム(44)毎の多重
化処理を実行する際に、単位フレーム(44)の正常受
信時にスレーブ負荷制御ユニット(20,30)が生成
する受信正常ACK(46)信号に同期して単位フレー
ム(44)毎に多重化処理を監視することができるよ
う、多重伝送ネットワーク(40)を介してスレーブ負
荷制御ユニット(20,30)とマスター負荷制御ユニ
ット(10)とに接続されて成る。
【0182】なお、MPUは、自己が送信した異常処理
制御仕様情報(42)のチェックサム情報と各スレーブ
負荷制御ユニット(20,30)から受信した確認用A
CK(48)との一致判定を行い、一致した場合は異常
処理制御仕様情報(42)の多重化処理を完了するとと
もに正常モード通信へ移行し、一致しなかった場合は異
常処理制御仕様情報(42)に基づく単位フレーム(4
4)毎の多重化処理を再び実行する処理を監視すること
もできる。
【0183】復帰制御手段(64)と異常検出手段(6
2)とに実装されたMPUは、以下の復帰処理([復帰
処理1]〜[復帰処理3])を実行して正常状態への復
帰を促すことができる。 [復帰処理1] 正常モード通信(45a−1)の実行
中にマスター負荷制御ユニット(10)が異常状態にな
った場合であって通信モード情報(45a)に正常モー
ド通信(45a−1)が記述されているとき、当該正常
モード通信(45a−1)を正常に実行しているスレー
ブ負荷制御ユニット(20,30)に保持されている正
常処理仕様情報(41)を用いた多重化処理を当該マス
ター負荷制御ユニット(10)に対して実行して正常状
態への復帰を促す処理を実行する。
【0184】[復帰処理2] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)が異常状態になった場合であって通信モード情報
(45a)に正常モード通信(45a−1)が記述され
ているとき、当該正常モード通信(45a−1)を正常
に実行しているスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)またはマスター負荷制御ユニット(10)に保持さ
れている正常処理仕様情報(41)を用いた多重化処理
を当該異常状態にあるスレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)に対して実行して正常状態への復帰を促す処
理を実行する。
【0185】[復帰処理3] 正常モード通信(45a
−1)の実行中にスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)が異常状態になった場合であって通信モード情報
(45a)に異常モード通信(45a−2)が記述され
ているとき、マスター負荷制御ユニット(10)に保持
されている異常処理制御仕様情報(42)を用いた多重
化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,30)に対
して実行して正常状態への復帰を促す、ことによって、
異常状態からの復帰処理を実行する。
【0186】以上説明したように本発明の実施の形態に
かかる多重伝送システム(50)によれば、マスター負
荷制御ユニット(10)に電気的に装着可能な脱着式外
部記憶手段(11)に保持されている異常処理制御仕様
情報(42)の各スレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)への転送が可能となり、さらにこの転送された異常
処理制御仕様情報(42)をスレーブ負荷制御ユニット
(20,30)の脱着式外部記憶手段(21,31)毎
に保持させることが可能となり、各種各様な制御仕様を
有する負荷がユーザの都合により適時変更されて接続さ
れる可能性がある多重伝送システム(50)において異
常が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴う
デフォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報に
基づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)を
簡便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行できるよ
うになる。
【0187】また電気的に脱着式外部記憶手段(11,
21,31)を用いることにより、多重伝送システム
(50)から離れた場所(例えば、ユーザーの工場)で
も、新たな負荷(22a,22b,32a,32b)に
対して最適な異常処理制御仕様情報(42)を用いた多
重伝送システム(50)の設計が簡便、迅速、かつ的確
になり、安全性と柔軟性に富んだ多重伝送システム(5
0)を実現できる。
【0188】つまり、マスター負荷制御ユニット(1
0)の異常処理制御仕様情報(42)をスレーブ負荷制
御ユニット(20,30)に簡便、迅速、かつ的確に伝
達でき、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されて
いる電装品であるランプ、エアコン等の制御(例えば、
ランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度および扉連
動点灯の異常処理制御の的確な制御、エアコンの異常処
理制御等の電力供給制御)が簡便、迅速、安全に、かつ
的確に実行できるようになる。
【0189】多重伝送システム(50)、およびこれに
用いられる異常処理制御方法並びに異常処理装置(6
0)によれば、更新された異常処理制御仕様情報(4
2)のスレーブ負荷制御ユニット(20,30)への読
み込み(則ち、伝送)の際に、マスター負荷制御ユニッ
ト(10)が、受信正常ACK(46)に同期したフレ
ーム伝送を実行するとともに、単位フレーム(44)に
分割されて送信された異常処理制御仕様情報(42)に
対するチェックサム情報を確認用ACK(48)をして
各スレーブ負荷制御ユニット(20,30)に送信する
ことができる。
【0190】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を要求される多重伝送システム(50)を実現で
き、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている
電装品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照
度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処
理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性
及び安全性が高くが高く、かつ的確な制御が実現できる
柔軟性に富んだ多重伝送システム(50)を実現でき
る。
【0191】また、本発明の実施の形態にかかる多重伝
送システム(50)、およびこれに用いられる異常処理
制御方法並びに異常処理装置(60)によれば、異常状
態からの復帰処理時(例えば、異常処理制御に伴う前状
継続、又は強制ON、強制OFF処理時)に、マスター
負荷制御ユニット(10)が所定の規則に従って選択的
に送信モードとなって異常モード通信(45a−2)を
開始することができ、マスター負荷制御ユニット(1
0)の受信する又は予め記憶する異常処理制御仕様情報
(42)の多重化処理が所定の規則に従って選択的に他
の負荷制御ユニット(51,…,51)(つまり、スレ
ーブ負荷制御ユニット(20,30)2,3)に対して
実行することができるので、正常に動作している負荷制
御ユニット(51,…,51)に対して異常状態からの
復帰処理時(例えば、異常処理制御に伴う前状継続、又
は強制ON、強制OFF処理時)の無用な異常モード通
信(45a−2)の実行を回避することができる。
【0192】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ット(51,…,51)に対しては、マスター負荷制御
ユニット(10)の異常処理制御仕様情報(42)また
は正常処理仕様情報(41)を用いた無用な異常モード
通信(45a−2)を回避することができ、正常動作中
の負荷制御ユニット(51,…,51)において実行さ
れていた正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理が不用意に中断されることがな
くなり、正常な負荷(22a,22b,32a,32
b)の制御や多重化処理の継続性が実現できるようにな
る。
【0193】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷(22a,2
2b,32a,32b)の制御や多重化処理を不用意に
中断して、異常モード通信(45a−2)に基づく負荷
(22a,22b,32a,32b)の制御や多重化処
理を不用意に実行することを回避でき、正常な負荷(2
2a,22b,32a,32b)の制御や多重化処理の
継続性が実現できるので、高い信頼性や高い的確性を有
する負荷制御の復帰処理や多重化処理の復帰処理を実現
することが可能となり、ノイズ等の外乱に強く、高い信
頼性を要求される多重伝送システム(50)を実現で
き、バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている
電装品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照
度および扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処
理制御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性
及び安全性が高くが高く、かつ的確な制御が実現できる
柔軟性に富んだ多重伝送システム(50)を実現でき
る。
【0194】
【発明の効果】請求項記載の発明によれば、マスター負
荷制御ユニットに電気的に装着可能な脱着式外部記憶手
段に保持されている異常処理制御仕様情報の各スレーブ
負荷制御ユニットへの転送が可能となり、さらにこの転
送された異常処理制御仕様情報をスレーブ負荷制御ユニ
ット毎に保持させることが可能となり、各種各様な制御
仕様を有する負荷がユーザの都合により適時変更されて
接続される可能性がある多重伝送システム(50)にお
いて異常が発生した場合であっても、その異常処理制御
に伴うデフォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様
情報に基づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処
理)簡便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行でき
るようになる。
【0195】また電気的に脱着式外部記憶手段を用いる
ことにより、多重伝送システムから離れた場所(例え
ば、ユーザーの工場)でも、新たな負荷(22a,22
b,32a,32b)に対して最適な異常処理制御仕様
情報を用いた多重伝送システムの設計が簡便、迅速、か
つ的確になり、安全性と柔軟性に富んだ多重伝送システ
ム(50)を実現できる。
【0196】つまり、マスター負荷制御ユニットの異常
処理制御仕様情報をスレーブ負荷制御ユニットに簡便、
迅速、かつ的確に伝達でき、バス、乗用車、旅客車両等
の車両に搭載されている電装品であるランプ、エアコン
等の異常処理制御(例えば、ランプの点滅周期の異常処
理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制御に対
する異常処理制御、エアコンの異常処理制御等の電力供
給に対する異常処理制御)が簡便、迅速、安全に、かつ
的確に実行できるようになる。
【0197】また、更新された異常処理制御仕様情報の
スレーブ負荷制御ユニットへの読み込みの際に、マスタ
ー負荷制御ユニットが、受信正常ACKに同期したフレ
ーム伝送を実行するとともに、単位フレームに分割され
て送信された異常処理制御仕様情報に対するチェックサ
ム情報を確認用ACKをして各スレーブ負荷制御ユニッ
トに送信することができる。
【0198】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を要求される多重伝送システム(50)において
異常が発生した場合であっても、その異常処理制御に伴
うデフォルト処理(具体的には、異常処理制御仕様情報
に基づく、前状継続、又は強制ON、強制OFF処理)
を簡便、迅速、安全に、かつ的確に設計及び実行でき、
バス、乗用車、旅客車両等の車両に搭載されている電装
品であるランプの点滅周期の異常処理制御、点灯照度お
よび扉連動点灯の異常処理制御、エアコンの異常処理制
御、湯沸かし器の異常処理制御等に対して、信頼性及び
安全性が高くが高く、かつ的確な異常処理制御が実現で
きる。更に、異常状態からの復帰処理時(例えば、異常
処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制OFF処
理時)に、マスター負荷制御ユニット1が所定の規則に
従って選択的に送信モードとなって異常モード通信を開
始することができ、マスター負荷制御ユニットの受信す
る又は予め記憶する異常処理制御仕様情報の多重化処理
が所定の規則に従って選択的に他の負荷制御ユニット
(つまり、スレーブ負荷制御ユニット2,3)に対して
実行することができるので、正常に動作している負荷制
御ユニットに対して異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)の無用な異常モード通信の実行を回避す
ることができる。
【0199】さらに、正常に動作している負荷制御ユニ
ットに対しては、マスター負荷制御ユニットの異常処理
制御仕様情報または正常処理仕様情報を用いた無用な異
常モード通信を回避することができ、正常動作中の負荷
制御ユニットにおいて実行されていた正常な負荷の制御
や多重化処理が不用意に中断されることがなくなり、正
常な負荷の制御や多重化処理の継続性が実現できるよう
になる。
【0200】つまり、異常状態からの復帰処理時(例え
ば、異常処理制御に伴う前状継続、又は強制ON、強制
OFF処理時)に、正常動作している負荷の制御や多重
化処理を不用意に中断して、異常モード通信に基づく負
荷の異常処理制御や多重化処理を不用意に実行すること
を回避でき、正常な負荷の制御や多重化処理の継続性が
実現できるので、高い信頼性や高い的確性が要求される
負荷に対して異常処理制御の一形態である復帰処理や多
重化処理の復帰処理を実現することが可能となり、ノイ
ズ等の外乱に強く、高い信頼性を要求される多重伝送シ
ステム(50)において異常が発生した場合であって
も、その異常処理制御に伴うデフォルト処理(具体的に
は、異常処理制御仕様情報に基づく、前状継続、又は強
制ON、強制OFF処理)を簡便、迅速、安全に、かつ
的確に設計及び実行でき、バス、乗用車、旅客車両等の
車両に搭載されている電装品であるランプの点滅周期の
異常処理制御、点灯照度および扉連動点灯の異常処理制
御、エアコンの異常処理制御、湯沸かし器の異常処理制
御等に対して、信頼性及び安全性が高くが高く、かつ的
確な異常処理制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システ
ム、およびこれに用いられる異常処理装置の機能ブロッ
ク図である。
【図2】異常処理制御に用いられる異常処理制御仕様情
報のデフォルト(異常処理時の制御仕様情報)を示す表
である。
【図3】同図(a)は本発明の実施形態にかかる異常処
理制御仕様情報または正常処理仕様情報の単位フレーム
のフレーム構成を示す図であり、同図(b)〜(e)は
フレーム構成におけるヘッダのデータ構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態にかかるマスター負荷制御
ユニットにおけるリセット後の異常処理制御を説明した
フローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態にかかるスレーブ負荷制御
ユニットにおけるリセット後の異常処理制御を説明した
フローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
および異常処理装置で実行される、正常モード通信にお
ける多重化処理を示すタイム・シーケンス・ダイアグラ
ムである。
【図7】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
および異常処理装置で実行される、異常モード通信にお
ける多重化処理を示すタイム・シーケンス・ダイアグラ
ムである。
【図8】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
および異常処理装置で実行される、正常時の正常モード
通信における多重化処理を示すタイム・シーケンス・ダ
イアグラムである。
【図9】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
および異常処理装置で実行される、異常時の正常モード
通信における多重化処理を示すタイム・シーケンス・ダ
イアグラムである。
【図10】従来の多重伝送システムを示す機能ブロック
図である。
【図11】従来の異常処理制御に用いられる異常処理制
御仕様情報のデフォルト(異常処理時の制御仕様情報)
を示す表である。
【図12】従来の多重伝送システムで実行される、正常
モード通信における多重化処理と異常モード通信におけ
る多重化処理とを示すタイム・シーケンス・ダイアグラ
ムである。
【符号の説明】
10 マスター負荷制御ユニット 11,21,31 脱着式外部記憶手段(EEPRO
M) 20,30 スレーブ負荷制御ユニット 22a 負荷[L1] 22b 負荷[L2] 32a 負荷[L3] 32b 負荷[L4] 40 多重伝送ネットワーク 41 正常処理仕様情報 42 異常処理制御仕様情報 43 フレーム構成 44 単位フレーム 44a データ列 45 ヘッダ 45a 通信モード情報 45a−1 正常モード通信 45a−2 異常モード通信 45b 認識コード情報 45c フレーム種類情報 45c−1 ACKフレーム 45c−2 ノーマルフレーム 46 受信正常ACK 48 確認用ACK 50 多重伝送システム 51,…,51 負荷制御ユニット 60 異常処理装置 62 異常検出手段 62a 異常負荷制御ユニット情報 64 復帰制御手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−284574(JP,A) 特開 平7−15452(JP,A) 特開 平4−23595(JP,A) 特開 昭60−53398(JP,A) 特開 昭55−50761(JP,A) 実開 平5−82690(JP,U) 実開 昭60−155840(JP,U) 特公 昭59−2811(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷の制御に異常が発生した際に用いら
    れる制御対象の負荷の種類に応じて設定可能な異常処理
    制御仕様情報又は正常時の負荷の制御を行うときに用い
    られる正常処理仕様情報を、伝送単位である所定数の単
    位フレームに分割して、情報通信網である多重伝送ネッ
    トワークを介して多重化処理するとともに、多重化処理
    された異常処理制御仕様情報に基づいて、各々に接続さ
    れた負荷の異常時の処理が可能な負荷制御ユニットが複
    数接続されて成る多重伝送システムにおいて、 前記多重伝送ネットワークに接続され、前記異常処理制
    御仕様情報に基づく前記多重化処理を主系として実行可
    能な前記負荷制御ユニットであるマスター負荷制御ユニ
    ットと、 前記異常処理制御仕様情報を受信するために前記多重伝
    送ネットワークに接続され、当該多重伝送ネットワーク
    を介して前記マスター負荷制御ユニットとの間で従系と
    して前記多重化処理を実行する前記負荷制御ユニットで
    ある少なくとも1つのスレーブ負荷制御ユニットと、 異常処理制御仕様情報の更新および保持が随時可能であ
    って、前記マスター負荷制御ユニット又は前記スレーブ
    負荷制御ユニットに対して電気的に装着可能であり、装
    着された状態で前記異常処理制御仕様情報の随時の読み
    出しが可能な脱着式外部記憶手段とを備え前記単位フレームのフレーム構成は、 前記多重伝送ネットワークを介して多重化処理を実行す
    る際の通信プロトコルが記述されたヘッダと、 前記異常処理制御仕様情報の内容、または正常時の負荷
    の制御を行うときに用いられる正常処理仕様情報の内容
    が記述されたデータ列と、 を備えて成り、 前記ヘッダは、 前記脱着式外部記憶手段に保持された異常処理制御仕様
    情報の多重化処理の実行を意味する異常モード通信、ま
    たは前記正常処理仕様情報の多重化処理の実行を意味す
    る正常モード通信を実行する際に、当該実行主体によっ
    て記述される通 信モード情報と、 前記異常処理制御仕様情報または正常処理仕様情報が前
    記単位フレームに分割されて送信される際に、当該送信
    元である前記負荷制御ユニットによって、当該送信元が
    前記マスター負荷制御ユニットであるかまたは前記スレ
    ーブ負荷制御ユニットであるかが記述された認識コード
    情報と、 を備えて成ることを特徴とする多重伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記ヘッダは、 前記送信される単位フレームの種類が、前記異常モード
    通信の実行環境において多重化処理される異常処理制御
    仕様情報の単位フレームを意味するACKフレーム、ま
    たは前記正常モード通信の実行環境において多重化処理
    される正常処理仕様情報の単位フレームを意味するノー
    マルフレームの何れであるかを示すフレーム種類情報、 を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載の多重伝
    送システム。
  3. 【請求項3】 前記マスター負荷制御ユニットは、前記
    異常モード通信時に前記脱着式外部記憶手段から取り込
    まれた異常処理制御仕様情報を所定数の前記単位フレー
    ムに分割して当該単位フレーム毎に前記多重化処理を前
    記スレーブ負荷制御ユニットとの間で順次実行する場合
    に、前記単位フレームを正常に受信した際に前記スレー
    ブ負荷制御ユニットが送信する受信正常ACKに同期し
    て前記多重化処理を実行する、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の多重伝送シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記異常モード通信における多重化処理
    を実行する場合、 前記各スレーブ負荷制御ユニットは、前記マスター負荷
    制御ユニットが送信した前記異常処理制御仕様情報にお
    ける単位フレームを正常に受信できたときに受信正常A
    CKを当該マスター負荷制御ユニットに送信し、当該マ
    スター負荷制御ユニットは当該受信正常ACKを受信す
    るまでは当該送信した単位フレームの再送信を実行し、
    また当該受信正常ACKを受信したときは当該送信を終
    了した単位フレームに続く新たな単位フレームを順次送
    信する、 ことを特徴とする請求項3に記載の多重伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記各スレーブ負荷制御ユニットは、前
    記マスター負荷制御ユニットから受信した異常処理制御
    仕様情報に対するチェックサム情報である確認用ACK
    を各々生成するとともに、当該各確認用ACKと前記マ
    スター負荷制御ユニットから受信した確認用ACKとの
    一致判定を行い、両者の確認用ACKが一致しなかった
    場合は前記マスター負荷制御ユニットの異常処理制御仕
    様情報に基づく単位フレーム毎の多重化処理を再び実行
    し、また両者の確認用ACKが一致した場合はさらに当
    該スレーブ負荷制御ユニットの前記脱着式外部記憶手段
    に保持されている異常処理制御仕様情報と当該マスター
    負荷制御ユニットから受信した異常処理制御仕様情報と
    の一致判定を行い、両者の異常処理制御仕様情報が一致
    しなかったときは当該スレーブ負荷制御ユニットの記憶
    部の内容を当該マスター負荷制御ユニットから受信した
    異常処理制御仕様情報に更新した後に前記異常モード通
    信における多重化処理を完了するとともに正常モード通
    信へ移行する、 ことを特徴とする請求項3または4に記載の多重伝送シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の多重
    伝送システムに発生する多重化処理にかかる異常を検出
    するとともに、当該異常状態にある負荷制御ユニットの
    異常処理の制御を促して当該異常状態からの復帰処理を
    実行することができる異常処理制御方法であって、 前記正常モード通信の実行中に前記マスター負荷制御ユ
    ニットが異常状態になった場合であって前記通信モード
    情報に正常モード通信が記述されているとき、当該正常
    モード通信を正常に実行している前記スレーブ負荷制御
    ユニットに保持されている前記正常処理仕様情報を用い
    た多重化処理を当該マスター負荷制御ユニットに対して
    実行して正常状態への復帰を促す処理を実行し、 前記正常モード通信の実行中に前記スレーブ負荷制御ユ
    ニットが異常状態になった場合であって前記通信モード
    情報に正常モード通信が記述されているとき、当該正常
    モード通信を正常に実行している前記スレーブ負荷制御
    ユニットまたは前記マスター負荷制御ユニットに保持さ
    れている前記正常処理仕様情報を用いた多重化処理を当
    該異常状態にあるスレーブ負荷制御ユニットに対して実
    行して正常状態への復帰を促す処理を実行し、 また、前記正常モード通信の実行中に前記スレーブ負荷
    制御ユニットが異常状態になった場合であって前記通信
    モード情報に異常モード通信が記述されているとき、前
    記マスター負荷制御ユニットに保持されている前記異常
    処理制御仕様情報を用いた多重化処理を前記スレーブ負
    荷制御ユニットに対して実行して正常状態への復帰を促
    す、 ことを特徴とする異常処理制御方法。
  7. 【請求項7】 前記異常状態は、多重伝送ネットワーク
    の通信異常、電源瞬断に起因する負荷制御ユニットの動
    作異常である、 ことを特徴とする請求項6に記載の異常処理制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の異常処理制御
    方法を用いた異常処理装置であって、 前記多重伝送ネットワーク上で多重化処理を実行する前
    記各負荷制御ユニットにおいて発生する多重化処理の異
    常状態を検出するとともに、前記ヘッダに記述されてい
    る前記認識コードに基づいて、情報当該異常状態にある
    負荷制御ユニットを特定して異常負荷制御ユニット情報
    を生成する異常検出手段と、 前記異常負荷制御ユニット情報に応じて前記異常モード
    通信または前記正常モード通信の何れを前記復帰処理と
    して実行するかを選択し、当該選択された復帰処理を実
    行する際に前記ヘッダ内の通信モード情報を記述すると
    ともに、前記異常負荷制御ユニット情報および前記通信
    モード情報に基づいて前記多重化処理異常が発生した負
    荷制御ユニットに対して前記選択された復帰処理の実行
    して正常状態への復帰を促す復帰制御手段と、 を備えて成り、 前記正常モード通信の実行中に前記マスター負荷制御ユ
    ニットが異常状態になった場合であって通信モード情報
    が正常モード通信であることに基づいて前記異常負荷制
    御ユニット情報が生成されたとき、前記復帰制御手段
    が、当該正常モード通信を正常に実行している前記スレ
    ーブ負荷制御ユニットに保持されている前記正常処理仕
    様情報を用いた多重化処理を当該マスター負荷制御ユニ
    ットに対して実行して正常状態への復帰を促す処理を実
    行し、 前記正常モード通信の実行中に前記スレーブ負荷制御ユ
    ニットが異常状態になった場合であって前記通信モード
    情報に正常モード通信であることに基づいて前記異常負
    荷制御ユニット情報が生成されたとき、前記復帰制御手
    段が、当該正常モード通信を正常に実行している前記ス
    レーブ負荷制御ユニットまたは前記マスター負荷制御ユ
    ニットに保持されている前記正常処理仕様情報を用いた
    多重化処理を当該異常状態にあるスレーブ負荷制御ユニ
    ットに対して実行して正常状態への復帰を促す処理を実
    行し、 また、前記正常モード通信の実行中に前記スレーブ負荷
    制御ユニットが異常状態になった場合であって前記通信
    モード情報に異常モード通信が記述されていることに基
    づいて前記異常負荷制御ユニット情報が生成されたと
    き、前記復帰制御手段が、前記マスター負荷制御ユニッ
    トに保持されている前記異常処理制御仕様情報を用いた
    多重化処理を前記スレーブ負荷制御ユニットに対して実
    行して正常状態への復帰を促す、 ことを特徴とする異常処理装置。
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