JPH0630472A - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

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JPH0630472A
JPH0630472A JP4207337A JP20733792A JPH0630472A JP H0630472 A JPH0630472 A JP H0630472A JP 4207337 A JP4207337 A JP 4207337A JP 20733792 A JP20733792 A JP 20733792A JP H0630472 A JPH0630472 A JP H0630472A
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JP
Japan
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data
transmission
priority
buffer
control unit
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Application number
JP4207337A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kasai
俊明 河西
Seiji Hirano
誠治 平野
Toshiyuki Matsuzaki
俊幸 松▲崎▼
Koji Terayama
孝二 寺山
Hidemi Nakazono
秀己 中園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の制御ユニットが共通の多重伝送路を介
して信号の授受を行う多重伝送装置において、各制御ユ
ニット間で授受される信号のうち予め設定された優先順
位の高い信号を早期に処理すると共に、優先順位の低い
信号についても所定のタイミングで処理することによ
り、この優先順位の低い信号の未処理状態を解消する。 【構成】 送信バッファに書き込まれた複数の送信デー
タ毎に予め設定された優先順位(優先度)と、待機時間
計測手段により計測された各送信データが送信バッファ
に書き込まれてからの待機時間とに基づいて、優先順位
が高く、待機時間が長いデータほど早期に送信する。
(ステップS31、ステップS32)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用多重伝送、特に、
複数の制御ユニットが共通の多重伝送路に接続されて該
多重伝送路を介して各制御ユニット間で信号の授受が行
われる多重伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車においては、エレクトロニ
クス技術の急激な進歩に伴って各種制御の電子化が進め
られていると共に、ユーザの要求や付加価値を高めるた
めに新たなな電装品がより多く搭載される傾向にある。
この場合、各機器に対して多数の電気配線が束ねられた
ワイヤハーネスを用いて制御信号を伝達するようになっ
ているが、エレクトロニクス化が進むにつれてワイヤハ
ーネスが肥大化し、その配設スペースの確保やレイアウ
トが困難となる傾向にあった。
【0003】そこで、上記のような不具合を解決するた
めに、例えば特開昭64−103044号公報に示され
ているように、多重通信技術を自動車に応用した多重伝
送装置が開発されている。この種の装置は、各種の電気
負荷等を制御する複数の制御ユニットを共通の多重伝送
路で互いに接続することにより、該多重伝送路を介して
各制御ユニット間において信号の授受を行い、これに基
づいて各種電気負荷等の作動を制御するようにしたもの
である。これによれば、複数の制御ユニットが共通の多
重伝送路により接続されることにより、従来に比べて多
数の信号線が省略されることになって、これらを束ねる
ワイヤハーネスの肥大化が抑制され、該ワイヤハーネス
が簡素化されることになり、その配設スペースを確保す
ることが可能となると共に、該ワイヤハーネスを適切に
レイアウトすることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な自動車用の多重伝送装置において、共通の多重伝送路
を介して各制御ユニット間で授受される信号には、予め
優先順位が設定されており、例えば、アンチスキッドブ
レーキシステムや4輪操舵システム等の車両の走行状態
に直接関与する制御を行う制御ユニットからの信号の優
先順位は高く設定されている。これに対して、ヘッドラ
イト等のランプ系統を制御する制御ユニットからの信号
の優先順位は、車両の走行状態に直接関与する制御を行
う制御ユニットからの信号に比べて低く設定されている
のであるが、各制御ユニット間で信号の授受が行われる
場合、優先順位の高い信号のみが授受され、優先順位の
低い信号授受が遅延されることになって、優先順位の低
い信号がいつまでも処理されないといった不具合が発生
する。
【0005】そこで本発明は、複数の制御ユニットが共
通の多重伝送路を介して信号の授受を行う多重伝送装置
において、各制御ユニット間で授受される信号のうち予
め設定された優先順位の高い信号を早期に処理すると共
に、優先順位の低い信号についても所定のタイミングで
処理することにより、この優先順位の低い信号がいつま
でも処理されないといった不具合を解消することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0007】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、送信すべきデータを一時的に書き
込む送信バッファと、該送信バッファに書き込まれたデ
ータを所定のタイミングで送信する送信部とを有する複
数の制御ユニットが共通の多重伝送路を介して信号の授
受を行う多重伝送装置において、上記送信バッファに書
き込まれた複数の送信データに予め優先順位を設定する
優先順位設定手段と、各送信データが送信バッファに書
き込まれてからの待機時間をそれぞれ計測する計測手段
とを設けると共に、各送信データのうち優先順位が高く
待機時間が長いデータほど早く送信するように各送信デ
ータ毎の送信順位を決定し、この送信順位に従って各デ
ータを送信する送信制御部を設けたことを特徴とする。
【0008】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、受信したデータを一時的に書き込
む受信バッファと、該受信バッファに書き込まれるデー
タを受信する受信部とを有する複数の制御ユニットが共
通の多重伝送路を介して信号の授受を行う多重伝送装置
において、上記受信バッファに書き込まれる複数の受信
データに予め優先順位を設定する優先順位設定手段と、
各受信データが受信バッファに書き込まれてからの待機
時間をそれぞれ計測する計測手段とを設けると共に、各
受信データの優先順位と待機時間に基づいて各受信デー
タ毎の読込み順位を設定し、この読込み順位に従って各
データを読み込む中央処理装置を設けたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】第1発明によれば、送信バッファに書き込まれ
た送信データ毎に予め優先順位が設定されると共に、該
送信データが送信バッファに書き込まれてからの待機時
間がそれぞれ計測され、優先順位と待機時間の長短に基
づいて決定された送信順位に従って各データが送信され
ることになるので、優先順位が低いものでも待機期間が
長くなれば、優先順位は高いが待機時間が短いものに比
べて早期に送信処理されることになる。これにより、優
先順位の高い送信データが早期に処理されると共に、優
先順位の低いものについても所定のタイミングで処理さ
れることになって、優先順位の高いデータのみが処理さ
れ、いつまでも優先順位の低いデータが処理されないと
いった不具合が解消されることになる。
【0010】また、第2発明によれば、受信バッファに
書き込まれた受信データ毎に予め優先順位が設定される
と共に、該受信データが受信バッファに書き込まれてか
らの待機時間がそれぞれ計測され、優先順位と待機時間
の長短に基づいて決定された読込み順位に従って各デー
タが読み込まれることになるので、優先順位が低いもの
でも待機時間が長くなれば、優先順位は高いが待機時間
が短いものに比べて早期に読み込まれることになる。こ
れにより、優先順位の高い受信データが早期に処理され
ると共に、優先順位の低いものについても所定のタイミ
ングで処理されることになって、優先順位の高いデータ
のみが処理され、いつまでも優先順位の低いデータが処
理されないといった不具合が解消されることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】なお、本実施例においては、本発明に係る
多重伝送装置を自動車に適用する場合について説明す
る。
【0013】図1は本実施例に係る多重伝送装置の全体
概略構成図であって、この多重伝送装置1は、ループ状
に構成された1本まはた2本のツイストペア線等でなる
多重伝送路(多重通信線)2に複数の制御ユニット、例
えば、第1から第6の6つの制御ユニット3〜8がそれ
ぞれ接続されており、各制御ユニット3〜8間で多重信
号の授受を行うものである。
【0014】そして、上記第1制御ユニット3は、例え
ば燃料噴射量や燃料噴射時期、あるいは吸入空気量等の
制御を始めとするエンジンの作動に関する制御を行う制
御ユニット、第2制御ユニット4は、制動性を向上させ
るアンチスキッド制御を行う制御ユニットであり、また
第3制御ユニット5は、操縦安定性や乗心地を向上させ
るトラクション制御を行う制御ユニットである。更に、
第4制御ユニット6は、車体前部右側に設けられたラン
プ系統および警報機等の作動を制御するための制御ユニ
ットであり、第5制御ユニット7は、車体前部左側に設
けられたランプ系統の作動を制御するための制御ユニッ
トであって、第6制御ユニット8は、ステアリングコラ
ム周りに設けられた各種スイッチやインジケータ類を制
御する制御ユニットである。
【0015】上記第1制御ユニット3には、エアフロメ
ータやエンジン回転センサまたは水温センサ等のセンサ
類が接続されていると共に、燃料噴射量、燃料噴射時期
あるいは吸入空気量等を制御するアクチュエータとして
の各種電気負荷が接続されており、第2制御ユニット4
には、車両制動時における減速度を検出する加速度等が
接続されていると共に、アンチスキッド制御を行うため
のブレーキ用油圧回路に設けられた油圧制御弁等を始め
とする各種アクチュエータとしての電気負荷が接続され
ている。また、第3制御ユニット5には、車高を検出す
る車高センサ等が接続されていると共に、トラクション
制御を行うためにサスペンション装置のダンパへの流体
圧の給排を制御する制御弁等を始めとする各種アクチュ
エータとしての電気負荷が接続されており、第4制御ユ
ニット6には、車体前部右側に設けられたフロントター
ンシグナルランプ、フォグランプ、スモールランプやそ
れらを点灯ないし点滅させるためのスイッチ類が接続さ
れていると共に、第5制御ユニット7には、車体前部左
側に設けられたフロントターンシグナルランプ、フォグ
ランプ、スモールランプやそれらを点灯ないし点滅させ
るためのスイッチ類が接続されている。更に、第6制御
ユニット8には、各ランプ類の点灯状態やエンジン水温
等を示す各種インジケータ類が接続されている。
【0016】そして、上記第1〜第6制御ユニット3〜
8には、バッテリーからの電源電圧が直接に、あるいは
アクセサリースイッチまたはイグニッションスイッチの
投入に伴って供給されることになって、各制御ユニット
が起動されるようになっている。
【0017】なお、本実施例においては、上記多重伝送
路2に第1ないし第6の6つ制御ユニット3〜8が接続
されているが、多重伝送路2に接続される制御ユニット
の数は6つの限定されるものではなく、上記第1〜第6
制御ユニット3〜8以外に、例えば操縦安定性を向上さ
せるための4輪操舵制御を行うための制御ユニット等を
必要に応じて接続することも可能である。
【0018】ここで、上記第1ないし第6制御ユニット
3〜8の具体的な構成を、図2に基づいて説明する。な
お、図2は第1制御ユニット3の具体構成を示すもので
あるが、他の制御ユニット4〜8についても当該第1制
御ユニット3と同様構成とされており、該第1制御ユニ
ット3の構成について詳しく説明し、他の制御ユニット
4〜8についてはその具体的な構成の説明を省略する。
【0019】図2に示すように、第1制御ユニット3
は、上記多重伝送路2にコネクタ10を介して接続され
ており、多重伝送路2を介して送信される他の制御ユニ
ット4ないし8からの情報信号が多重インターフェイス
モジュールでなる受信制御部11で受信され、この受信
制御部11で変換された信号がCPU(中央処理装置)
12に入力されて論理演算処理されると共に、該CPU
12から多重インターフェイスモジュールでなる送信制
御部13に出力された信号が変換されて、多重伝送路2
を介して他の制御ユニット4〜8に送信されることにな
る。更に、上記CPU12には、入出力インターフェイ
ス14を介して各種スイッチやセンサ類15および各種
の電気負荷16が接続されており、各種スイッチやセン
サ類15からの信号がCPU12に入力されると共に、
該CPU12からは各種の電気負荷16を制御する信号
が出力されるようになっている。
【0020】そして、上記受信制御部11は、図3に示
すように、多重伝送路2を介して送信される信号を受信
する受信制御回路11aと、該受信制御回路11aで受
信した信号を一時的に書き込む複数の受信バッファ11
b…11bとを有すると共に、上記受信制御回路11a
には、各信号が受信バッファ11bに書き込まれてから
の待機時間をそれぞれ計測する待機時間計測手段11c
が設けられている。
【0021】また、上記送信制御部13は、図4に示す
ように、多重伝送路2を介して送信する送信制御回路1
3aと、該送信制御回路13aより送信する信号を一時
的に書き込む複数の送信バッファ13b…13bとを有
すると共に、上記送信制御回路13aには、各信号が送
信バッファ13bに書き込まれてからの待機時間をそれ
ぞれ計測する待機時間計測手段13cが設けられてい
る。
【0022】ところで、本実施例においては、上記第1
ないし第6制御ユニット3〜8より送信される情報信号
として、図5に示すような構成のフレームFごとに各種
情報を伝送することが行われている。このフレームF
は、SOMコード、プライオリティ/宛先アドレスコー
ド、IDコード、VALID/INVALIDコード、
データ領域、EODコード、ACK領域およびEOMコ
ードを有するフレーム構成とされている。
【0023】上記SOMコードは、フレームFの開始を
示すコードであり、各制御ユニット3〜8は、このSO
Mコードを受信することによりフレームFの開始を認知
するようになっている。また、プライオリティ/宛先ア
ドレスコードのうち、プライオリティは、各制御ユニッ
ト3〜8のうち複数のユニットから同時に送信されて信
号が衝突した場合に、どの信号を優先して処理するかを
指示する優先順位を示すものである。一方、宛先アドレ
スは、信号を送信すべき送信先の制御ユニットを示すも
のである。更に、IDコードは、当該フレームFのデー
タの内容を示すコードであって、このIDコードにより
各制御ユニット3〜8はそのフレームFのデータ領域の
内容を知ることができる。また、VALID/INVA
LIDコードは、送信すべきデータの有効、無効を示す
コードである。そして、データ領域には、各種データの
数、各データ内容等が示されており、EODコードは、
データの終わりを示すコードである。更に、ACK領域
は各制御ユニット3〜8間で信号の授受が正確に行われ
たか否かを判別する領域であり、また、EOMコード
は、フレームFの終了を示すコードである。
【0024】そして、上記ACK領域は、複数のビッ
ト、例えば16ビットからなり、各制御ユニット3〜8
に対応させてそれぞれのユニットに対して予め設定され
たビット領域が割り当てられており、各ビットにより各
制御ユニット3〜8は正常受信の確認を行う。即ち、送
信元の制御ユニットは、16ビットのACK領域の自身
のユニットに対応する位置のビットのみを“0”とし、
他のビットの全てを“1”にして、1個の“0”と15
個の“1”ビットを送信する。一方、受信側の制御ユニ
ットにおいては、受信したフレームFの内容に誤りがな
いかをチェックし、誤りがなければ、自身のユニットに
ついて予め設定された位置のビット領域に、それぞれの
制御ユニットに固有の受信確認信号(以下、ACK信号
と記載する)を“0”として送信元の制御ユニットに返
送するようになっている。従って、上記ACK領域にお
けるビット領域が“0”になっている制御ユニットは、
正常にフレームFを受信したことを示す。
【0025】なお、受信側の制御ユニットからACK信
号が返送されてこない場合は、受信エラーが発生したも
のとして、送信元の制御ユニットは所定の周期で繰り返
しフレームFを再送信するが、所定の回数以上、例えば
3回以上繰り返し送信してもACK信号が返送されてこ
ない場合には、その制御ユニットが何らかの原因でシス
テムダウンしたものとして多重伝送路2から取り除かれ
るようになっている。
【0026】次に、上記第1ないし第6制御ユニット3
〜8の起動時における制御動作を図6のフローチャート
に従って説明する。
【0027】図6に示すように、上記第1ないし第6ユ
ニット3〜8のうちの特定の制御ユニット、例えば、第
1制御ユニット3のコントローラ12は、まず、ステッ
プS1でイニシャルチェックを行い、ステップS2にお
いてエンジン回転がアイドル状態であるかを判定する。
そして、YESと判定したとき、即ち、エンジン回転が
アイドル状態となり、発電機の作動状態が安定したとき
には、ステップS3で、他の制御ユニット4〜8に対し
て、それらのユニットを起動させるための信号としての
起動フレームを送信する。次いで、ステップS4でタイ
マをクリアすると共に、ステップS5においては他の制
御ユニット4〜8よりACK信号が返送されてきたか否
かを判定し、YESの場合、即ち、各制御ユニット4〜
8よりのACK信号を受信した場合には、ステップS6
で各制御ユニット4〜8の起動を確認し、ステップS7
において、予め設定された所定時間が経過したかを判定
し、所定時間を経過した場合にステップS8に進む。な
お、ステップS5でNOと判定したちき、即ち、いずれ
かの制御ユニットがACK信号を返送しない場合には、
所定時間が経過するまで、ステップS5〜ステップS7
を繰り返し実行し、所定時間が経過しても特定の制御ユ
ニットよりACK信号が返送されてこない場合には、そ
の特定の制御ユニットがシステムダウンしているものと
してステップS6で起動状態にある制御ユニットを確認
する。
【0028】そして、ステップS8においては、起動が
完了して多重通信可能な状態にある制御ユニットを判別
すると共に、ステップS9で起動完了したことを示す起
動完了フレームを送信し、多重通信状態に入る。
【0029】ここで、本実施例の特徴部分である各制御
ユニット3〜8の信号の送受信時における制御動作を、
図7ないし図9に示すフローチャート図に基づいて説明
する。
【0030】図7に示すように、各制御ユニット3〜8
のいずれかのユニットにおいては、まず、ステップS1
0で他の制御ユニットからフレームを受信したかを判定
し、受信した場合(YESの場合)には、ステップS1
1でフレーム送信元の制御ユニットに対してフレームを
受信したことを示すACK信号を返送し、次いで、ステ
ップS12で受信したフレーム内のデータを自己の受信
制御部11における受信バッファ11bに書き込む。
【0031】次に、受信バッファ11bに一時的に書き
込んだデータの処理動作を、図8に基づいて説明する
と、まず、ステップS20で受信バッファ11b内に読
み込むべきデータがあるかを判定し、受信バッファ11
b内にデータがある場合(YESの場合)には、ステッ
プS21で受信バッファ11b内の各データ毎にそれぞ
れについて予め設定された優先順位を示す値(以下、優
先度という)と、待機時間計測手段11cにより計測さ
れたそのデータの待機時間とを比較する。そして、ステ
ップS22では、各データの優先度からその時点におけ
る待機時間を減算した値が最も小さいデータをCPU1
2内に読み込む。
【0032】即ち、図9に示すように、ある時点におい
て、例えば優先度が50であり且つ待機時間が10のデ
ータD1と、優先度が100であり且つ待機時間が1の
データD2とがある場合、それぞれの優先度から待機時
間を減算し、その値が小さいデータを優先して読み込
む。従って、データD1が読み込まれることになる。そ
して、上記データD1の読込み後、所定時間が経過して
優先度が50の新たのデータDnが書き込まれた場合に
は、この新たなデータDnの経過時間が1であり、この
データDnの優先度から待機時間を減算した値が、該デ
ータDnより優先度が低いデータD2の優先度から待機時
間を減算した値より大であるため、この場合には、優先
度が低いが待機時間が長いデータD2が優先して読み込
まれることになる。
【0033】一方、送信バッファ13bに一時的に書き
込んだデータの処理動作は、図10に示すように、ま
ず、ステップS30で送信バッファ13b内に送信すべ
きべきデータがあるかを判定し、送信バッファ13b内
にデータがある場合(YESの場合)には、ステップS
31で送信バッファ13b内の各データ毎のそれぞれに
ついて予め設定された優先度と、待機時間計測手段13
cにより計測されたそのデータの待機時間とを比較す
る。そして、ステップS32では、各データの優先度か
らその時点における待機時間を減算した値が最も小さい
データを送信する。
【0034】このように、本実施例によれば、受信バッ
ファ11bに書き込まれた受信データ毎に予め優先順位
(優先度)が設定されると共に、該受信データが受信バ
ッファ11bに書き込まれてからの待機時間がそれぞれ
計測され、優先順位と待機時間の長短に基づいて決定さ
れた読込み順位に従って各データが読み込まれることに
なるので、優先順位が低いものでも待機時間が長くなれ
ば、優先順位は高いが待機時間が短いものに比べて早期
に読み込まれることになる。これにより、優先順位の高
い受信データが早期に処理されると共に、優先順位の低
いものについても所定のタイミングで処理されることに
なって、優先順位の高いデータのみが処理され、いつま
でも優先順位の低いデータが処理されないといった不具
合が解消されることになる。
【0035】また、送信バッファ13bに書き込まれた
送信データ毎に予め優先順位が設定されると共に、該送
信データが送信バッファ13bに書き込まれてからの待
機時間がそれぞれ計測され、優先順位と待機時間の長短
に基づいて決定された送信順位に従って各データが送信
されることになるので、優先順位が低いものでも待機期
間が長くなれば、優先順位は高いが待機時間が短いもの
に比べて早期に送信処理されることになる。これによ
り、優先順位の高い送信データが早期に処理されると共
に、優先順位の低いものについても所定のタイミングで
処理されることになって、優先順位の高いデータのみが
処理され、いつまでも優先順位の低いデータが処理され
ないといった不具合が解消されることになる。
【0036】なお、本実施例においては、本発明に係る
多重伝送装置を自動車に適用した場合について説明した
が、本発明に係る多重伝送装置が適用される対象は必ず
しも自動車に限定されるものではない。
【0037】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、送信
バッファに書き込まれた送信データ毎に予め設定された
優先順位と、それぞれの待機時間の長短とに基づいて決
定された送信順位に従って各データが送信されることに
なるので、優先順位が低いものでも待機期間が長くなれ
ば、優先順位は高いが待機時間が短いものに比べて早期
に送信処理されることになる。これにより、優先順位の
高い送信データが早期に処理されると共に、優先順位の
低いものについても所定のタイミングで処理されること
になって、優先順位の高いデータのみが処理され、いつ
までも優先順位の低いデータが処理されないといった不
具合が解消されることになる。
【0038】また、第2発明によれば、受信バッファに
書き込まれた受信データ毎に予め設定された優先順位
と、それぞれの待機時間の長短に基づいて決定された読
込み順位に従って各データが読み込まれることになるの
で、優先順位が低いものでも待機時間が長くなれば、優
先順位は高いが待機時間が短いものに比べて早期に読み
込まれることになる。これにより、優先順位の高い受信
データが早期に処理されると共に、優先順位の低いもの
についても所定のタイミングで処理されることになっ
て、優先順位の高いデータのみが処理され、いつまでも
優先順位の低いデータが処理されないといった不具合が
解消されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多重伝送装置の全体概略システム図。
【図2】 多重伝送装置を構成する制御ユニットの具
体的な構造を示すシステム図。
【図3】 受信制御部の具体的な構成を示すシステム
図。
【図4】 送信制御部の具体的な構成を示すシステム
図。
【図5】 信号フレームの具体的な構成の一例を説明
する説明図。
【図6】 起動時における第1制御ユニットの制御動
作を示すフローチャート図。
【図7】 各制御ユニットにおける信号の送受信時の
制御動作を示すフローチャート図。
【図8】 各制御ユニットにおける受信データの読込
み時の制御動作を示すフローチャート図。
【図9】 各制御ユニットにおける受信データ読込み
動作を説明する説明図。
【図10】 各制御ユニットにおける送信データの送信
時の制御動作を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1 多重伝送装置 2 多重伝送路 3〜8 第1〜第6制御ユニット 11 受信制御部 11a 受信制御回路 11b 受信バッファ 11c 待機時間計測手段 12 CPU 13 送信制御部 13a 送信制御回路 13b 送信バッファ 13c 待機時間計測手段 14 スイッチ、センサ 15 電気負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺山 孝二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 中園 秀己 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信すべきデータを一時的に書き込む送
    信バッファと、該送信バッファに書き込まれたデータを
    所定のタイミングで送信する送信部とを有する複数の制
    御ユニットが共通の多重伝送路を介して信号の授受を行
    う多重伝送装置であって、上記送信バッファに書き込ま
    れた複数の送信データに予め優先順位を設定する優先順
    位設定手段と、各送信データが送信バッファに書き込ま
    れてからの待機時間をそれぞれ計測する計測手段とが設
    けられていると共に、各送信データのうち優先順位が高
    く、待機時間が長いデータほど早く送信するように各送
    信データ毎の送信順位を決定し、この送信順位に従って
    各データを送信する送信制御部が設けられていることを
    特徴とする多重伝送装置。
  2. 【請求項2】 受信したデータを一時的に書き込む受信
    バッファと、該受信バッファに書き込まれるデータを受
    信する受信部とを有する複数の制御ユニットが共通の多
    重伝送路を介して信号の授受を行う多重伝送装置であっ
    て、上記受信バッファに書き込まれる複数の受信データ
    に予め優先順位を設定する優先順位設定手段と、各受信
    データが受信バッファに書き込まれてからの待機時間を
    それぞれ計測する計測手段とが設けられていると共に、
    各受信データの優先順位と待機時間に基づいて各受信デ
    ータ毎の読込み順位を設定し、この読込み順位に従って
    各データを読み込む中央処理装置が設けられていること
    を特徴とする多重伝送装置。
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