JP3435186B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の絶縁膜の
改良に関し、特に、配線層間における絶縁膜の比誘電率
の低減及び防水性の向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、LSI等の高密度集積回路にあっ
ては半導体素子同士やパッド電極等との接続を行うた
め、配線を2層以上にした多層配線が用いられる。この
多層配線における配線層間の絶縁のために層間絶縁膜が
形成され、層間絶縁膜にはシリコン酸化膜が用いられ
る。この場合のシリコン酸化膜は、例えば主原料ガスに
テトラエトキシランを用いてプラズマCVD法により作
成される。このプラズマCVD法で形成した不純物を含
まないシリコン酸化膜は比誘電率が4.1程度ある。最
も比誘電率の低いシリコン酸化膜は、熱酸化法によって
形成したシリコン酸化膜であり、3.9である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体装置
にはより動作の高速化が求められており、このために
は、比誘電率の低い絶縁膜を形成して配線における容量
を低減することが有効である。
【0004】しかしながら、上記したように熱酸化法に
よってシリコン酸化膜を形成しても比誘電率が3.9が
限界である。また、プラズマCVD法によるシリコン酸
化膜の堆積では比誘電率が4.1よりも下がらない。ま
た、このシリコン酸化膜を大気中に放置しておくと大気
中の水分を吸収する。水分を吸収したシリコン酸化膜
は、比誘電率が更に高くなってLSIの配線相互間の線
間容量が大きくなりLSIの動作速度を低下させる。シ
リコン酸化膜が大気中の水分を吸収し、その水分がトラ
ンジスタ領域まで拡散すると、トランジスタ部分でホッ
トキャリアによる信頼性を劣化させてしまうという問題
も生ずる。よって、本発明は、誘電率がより小さく信頼
性の高い絶縁膜を備える半導体装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置は、複数の半導体素子が表
面に形成される半導体基板と、上記半導体基板上に形成
され、上記半導体素子を接続して電気回路を形成する複
数の配線膜と、上記配線膜上に形成され、窒素を含むシ
リコン酸化膜と、上記窒素を含むシリコン酸化膜上に形
成され、上記配線膜相互間を絶縁する、弗素を含むシリ
コン酸化膜と、上記弗素を含むシリコン酸化膜上に形成
され、窒素を含むシリコン酸化膜と、を備えていること
を特徴とする。上記各窒素を含むシリコン酸化膜中に
は、窒素−水素(N−H)結合が形成されているものと
するとよい。上記弗素を含むシリコン酸化膜は、上面が
平坦化されているものとするとよい。
【0006】
【作用】不純物として弗素を含ませて比誘電率を3.9
よりも小さくしたシリコン酸化膜と、不純物として、例
えば窒素を含ませて防水性を備えたシリコン酸化膜と、
を積層した複合構造のシリコン酸化膜を配線相互間の絶
縁膜として用いることにより、絶縁膜の比誘電率を小さ
くし、かつ、絶縁膜への大気中からの水分の吸収と透過
を防ぐことが可能となる。この結果、配線容量を低減し
て半導体装置の動作速度を向上することが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明を適用した半導体装置にお
ける層間絶縁膜構造の第1の参考例を示している。同図
において、知られている方法によってトランジスタ素子
等が表面に形成された半導体基板1上にアルミニウムや
銅等による金属配線2が形成されている。この半導体基
板1の表面及び金属配線2を覆うように、弗素を含むシ
リコン酸化膜3がプラズマCVD法によって堆積され
る。シリコン酸化膜3は、例えば、主原料ガスとしてテ
トラエトキシシランを用い、不純物として弗素を加え
る。ここで、弗素を加えるのは、シリコン酸化膜中に弗
素を微量加えると比誘電率が低下することを見出したか
らである。不純物として加える弗素の量を後述するよう
に適当に選定することによって、従来製法によるシリコ
ン酸化膜の比誘電率の限界値である、比誘電率3.9よ
りも容易に小さい値にすることができる。この不純物と
して弗素を含むシリコン酸化膜3の堆積に続いて、例え
ば、窒素を含むシリコン酸化膜4の堆積を行う。シリコ
ン酸化膜4の形成は、CVD装置の真空を維持したま
ま、すなわち、シリコン酸化膜3を形成した基板が大気
に触れないようにして、シリコン酸化膜3の形成に引続
いて連続したプラズマCVD法によって行われる。シリ
コン酸化膜4を形成するプラズマCVD法では、例え
ば、主原料ガスとしてテトラエトキシシランを用い、不
純物として窒素を加える。窒素を含むシリコン酸化膜4
は、酸化膜中に、窒素−水素(N−H)結合が形成さ
れ、シリコン酸化膜3及び4中への水分の吸収、拡散を
防止する。このような工程によって図1に示すシリコン
酸化膜による層間絶縁膜構造が得られる。
【0008】後述するように、防水を目的とするシリコ
ン酸化膜4は、低比誘電率のシリコン酸化膜3に水分が
侵入して比誘電率が増加することを防止できるように形
成されていれば良く、直接シリコン酸化膜3上に形成さ
れる場合の他、シリコン酸化膜3及び4間に他の薄膜が
介在する構造であっても良い。なお、窒素を含むシリコ
ン酸化膜4の主たる役割は水分の酸化膜への侵入防止で
あり、同じ機能を果たす、好ましくは比誘電率の低い別
種の絶縁膜を用いることができる。
【0009】図6は、プラズマCVD法によるシリコン
酸化膜の形成において、弗素をシリコン酸化膜に加えた
ときの比誘電率の変化を示している。同図において、縦
軸は比誘電率、横軸はシリコン酸化膜中におけるシリコ
ン・弗素結合(Si−F)とシリコン・酸素結合(Si
−O)との比率を示している。この図に示される関係に
より、弗素をシリコン酸化膜中に微量含ませるだけで比
誘電率の低下が生じ、しかも、加えられる弗素量の増加
に応じて比誘電率が減少する。従って、単一のシリコン
酸化膜による絶縁膜、同種或いは異種の複数のシリコン
酸化膜を積層して形成される絶縁膜の比誘電率をある範
囲内で低い値に選定することが可能である。
【0010】図7は、各種シリコン酸化膜の比誘電率の
比較を示している。従来のプラズマCVD法によるシリ
コン酸化膜の比誘電率は4.1程度である。熱酸化によ
って形成した最も低いシリコン酸化膜の誘電率は3.9
程度である。これに対し、本発明の弗素を含むシリコン
酸化膜3の比誘電率は約3.46、窒素を含むシリコン
酸化膜4の比誘電率4は約3.9である。更に、シリコ
ン酸化膜3及び4による積層構造によって形成されるシ
リコン酸化膜の比誘電率は約3.5である。これは、同
図に示す従来のプラズマCVD法や熱酸化法によって形
成されるシリコン酸化膜に比べて十分に小さい値であ
る。このように積層構造の酸化膜の比誘電率が低いの
は、弗素を含むシリコン酸化膜の比誘電率が特に低いこ
と、弗素を含むシリコン酸化膜は配線間の絶縁を目的と
して厚く堆積され、窒素を含むシリコン酸化膜は薄く堆
積されるので、弗素を含むシリコン酸化膜の誘電率がよ
り大きく影響すること、窒素を含むシリコン酸化膜によ
って絶縁層の表面が被覆された結果、シリコン酸化膜中
への水分の侵入が遮断され、シリコン酸化膜中の水分が
極めて少ないために低い比誘電率が維持されるためであ
る。前述したように、図7に示される本発明の積層構造
のシリコン酸化膜における比誘電率3.5は、図6に示
すようにシリコン酸化膜中の弗素の含有量によって調整
可能である。
【0011】シリコン酸化膜における水分の吸収、拡散
を図8を参照して説明する。同図において、縦軸は水の
分子数に比例した相対的な目盛を、横軸はシリコン酸化
膜の種類を示している。従来のプラズマCVD法によっ
て形成した不純物を含まないシリコン酸化膜から放出さ
れる水分の量に比べて、本発明による窒素を含むシリコ
ン酸化膜4は水分の放出(吸収、拡散)が極めて少ない
ことが分かる。窒素を含むシリコン酸化膜4において
は、N−H結合とSi−O結合との比(N−H)/(S
i−O)が増加するにつれて水分の拡散に対するバリア
性は増加する。窒素が僅かに入っているだけでバリア性
は発揮され、例えばN−H結合が1.5%以上あれば良
い。同図に示すように、この窒素を含むシリコン酸化膜
を弗素を含むシリコン酸化膜上に形成して、シリコン酸
化膜中への水分の吸収、拡散の防止を図った本発明の積
層構造のシリコン酸化膜も水分の放出量が極めて少な
い。従って、表面が窒素を含むシリコン酸化膜4で被覆
された本発明の層間絶縁膜の構造によれば外部からの水
分の侵入による比誘電率の上昇を防止することが可能で
ある。このような構造を有するシリコン酸化膜を、例え
ば多層配線の層間絶縁膜としてLSIに用いると、配線
に付随するキャパシタが減少してLSIの動作速度はよ
り早くなる。例えば、配線膜間での層間絶縁膜の比誘電
率を3.5程度まで低減することができ、こうした場合
には、従来構造の絶縁膜を用いた場合に比して配線間容
量を約13%低減することができる。この容量の低減に
よって配線部分が複雑でかつ配線量が多いLSIを動作
させたときの伝送速度は、従来の酸化膜による従来膜構
造の場合に比して約10%の向上が見られる。
【0012】図2は、本発明の第1の実施例を示してい
る。同図において図1と対応する部分には同一符号を付
し、かかる部分の説明は省略する。この実施例では、半
導体基板1及び金属配線2の上に不純物として窒素を含
むシリコン酸化膜41 をプラズマCVD法によって形成
する。その上に不純物として弗素を比誘電率が3.9よ
りも小さくなるような量で加えてシリコン酸化膜3をプ
ラズマCVD法によって形成する。更に、その上に窒素
を含むシリコン膜42 をプラズマCVD法によって形成
している。これ等のプロセスは、プラズマCVD装置に
よって、大気に触れることなく、連続的に行うことが可
能である。
【0013】この弗素を含むシリコン酸化膜3を窒素を
含むシリコン酸化膜41 及び42 で挟む積層構造では、
次の利点がある。すなわち、図1に示すLSIの製造工
程においてシリコン酸化膜3及び4にビア開孔し、金属
配線2にコンタクトをとるとき、ビアホール側壁からシ
リコン酸化膜3に水分が侵入してしまう。この水分の下
地トランジスタ部への拡散が、配線部及び下地トランジ
スタ部の上に形成された窒素を含むシリコン酸化膜41
によって防止される。勿論、開孔部以外では第1の参考
例と同様に大気中に放置していても、最上層の窒素を含
むシリコン酸化膜42 の効果により水分の侵入はない。
このためLSIの信頼性を劣化させることはない。
【0014】図3は、本願発明の第2の参考例を示して
いる。同図において図2と対応する不部には同一符号を
付し、かかる部分の説明は省略する。この参考例では、
低比誘電率のシリコン酸化膜及び防水性のシリコン酸化
膜を2組積層する構成としている。すなわち、半導体基
板1及び金属配線2の上に不純物として弗素を含むシリ
コン酸化膜31 が形成され、その上に不純物として窒素
を含むシリコン酸化膜41 が形成されている。その上に
不純物として弗素を含むシリコン酸化膜32 が形成さ
れ、更に、その上に窒素を含むシリコン膜42 が形成さ
れている。
【0015】このような積層構造は、層間絶縁膜の形成
途中に、シリコン酸化膜3が比較的に長い時間大気にさ
らされるような場合、例えば、層間絶縁膜を平坦化する
工程が入るような場合に、水分の侵入を可及的に防止で
きる工程を実現できる利点がある。
【0016】例えば、LSIの多層配線製造工程におい
ては、信頼性の高い配線膜を形成することを目的として
層間絶縁膜の平坦化が行われる。この平坦化は、例え
ば、絶縁膜を厚く堆積した後、この上にフォトレジスト
層を塗布して平坦な表面を形成し、フォトレジスト及び
絶縁膜に対するエッチング速度が等しい溶液を用いて絶
縁膜中までエッチングを行って平坦な絶縁膜を得るレジ
ストエッチバック法、或いは物理的研磨によって絶縁膜
表面を平坦化する方法等によって行われる。このような
平坦化工程は一般的に長時間を要する。長い時間大気中
にさらされると、この間に大気中の水分が半導体基板表
面に形成されている膜から内部に侵入する。
【0017】このため、図3に示すように、半導体素子
が形成されている半導体基板1に金属配線膜2を形成し
た後、弗素を含むシリコン酸化膜31 をプラズマCVD
法によって堆積し、この上に窒素を含むシリコン酸化膜
1 をプラズマCVD法によって堆積して、低比誘電率
の酸化膜31 及び防水性の酸化膜41 を1組積層する。
更に、シリコン酸化膜41 の上にプラズマCVD法によ
って弗素を含むシリコン酸化膜32 を厚く堆積し、前述
した平坦化工程を行う。この平坦化工程では、窒素を含
む防水性のシリコン酸化膜41 をエッチングしない、或
いは削り取らないようにする。平坦化されたシリコン酸
化膜32 上に、プラズマCVD法によって、水分を含ま
ず、弗素を含むシリコン酸化膜32 を更に堆積して必要
な膜厚にする。この酸化膜32 の上にプラズマCVD法
によって窒素を含むシリコン酸化膜42 を堆積する。
【0018】こうして、低比誘電率の酸化膜及び防水性
の酸化膜を2組積層する多層膜構造(31 及び41 、3
2 及び42 )、或いは製造工程であれば、層間絶縁膜形
成の途中に層間膜の平坦化工程のような水分の侵入しや
すい状態が介在する場合にも水分の侵入を可及的に防止
することが可能となる。
【0019】図4は、本発明の第3の参考例を示してい
る。この参考例では、図1に示す多層酸化膜を形成した
状態から、更に、金属配線2上にシリコン酸化膜3及び
4をエッチングしてビアホールを開孔し、この後、窒素
を含むシリコン酸化膜4cをビアホールの側壁及びシリ
コン酸化膜4上に堆積している。
【0020】こうすると、窒素を含むシリコン酸化膜4
cによって酸化膜に開口したビアホールの側壁から酸化
膜中への水分の侵入・透過を防止することができる。こ
れにより、例えば、側壁から侵入した水分に起因するビ
アホール部分での導通不良の発生を防止することが可能
となる。
【0021】図5は、本発明の第2の実施例を示してい
る。この実施例では、図2に示すシリコン酸化膜の積層
構造を繰り返してアルミニウムや銅等の配線膜21 〜2
3 が多層(3層)配線されている。
【0022】同図において、第1層の配線膜21 の上
に、窒素を含むシリコン酸化膜41 が形成される。この
上に弗素を含むシリコン酸化膜31 及び窒素を含むシリ
コン酸化膜42 が形成される。配線膜21 上のシリコン
酸化膜42 、31 及び41 にビアホールを開孔してタン
グステン61 を堆積する。タングステン61 及びシリコ
ン酸化膜42 の一部に第2層の配線膜22 を形成する。
この配線膜22 及びシリコン酸化膜42 上に、窒素を含
むシリコン酸化膜43 、弗素を含むシリコン酸化膜32
及び窒素を含むシリコン酸化膜44 を形成する。配線膜
2 上のシリコン酸化膜44 、32 及び43 にビアホー
ルを開孔してタングステン62 を堆積する。タングステ
ン62 及びシリコン酸化膜44 の一部に第3層の配線膜
3 を形成する。配線膜23 及びシリコン酸化膜44
に、弗素を含むシリコン酸化膜33及びシリコン窒化膜
7を形成する。
【0023】この例では、最上層には表面保護膜として
防水性に優れるシリコン窒化膜7が使用されている。低
誘電率の弗素を含むシリコン酸化膜31 〜33 を配線膜
間に用いるために線間容量が少ない。また、シリコン酸
化膜31 〜33 の各々は防水性のシリコン酸化膜41
4 、シリコン窒化膜7によって挟まれる構造であるた
め、水分が絶縁層に侵入し難く、絶縁層のシリコン酸化
膜間を水分が拡散することも防止される。
【0024】こうして、層間絶縁膜として本発明の弗素
を含むシリコン酸化膜を用いると、配線間の絶縁物の比
誘電率を低くすることが可能となるため、配線量の増大
に伴う配線容量の増大を減らすことが可能となる。
【0025】なお、必要な絶縁膜の特性、或いは積層構
造によっては、防水を目的とする窒素を含むシリコン酸
化膜4、41 〜44 を、シリコン酸化膜SiO2 やその
他のシリコン酸化膜、他の防水膜で置換えることが可能
であり、また、場合によっては省略することも可能であ
る。また、実施例では金属配線膜を用いているが配線材
料として低抵抗のポリシリコンを用いることができる。
また、シリサイドやバリアメタルを用いることも可能で
ある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
では、LSIの層間絶縁膜を、弗素を含むシリコン酸化
膜と窒素を含むシリコン酸化膜との積層構造を基本とし
て形成し、弗素を含むシリコン酸化膜で低い比誘電率を
確保し、かつこのシリコン酸化膜への大気中の水分の拡
散及び透過を窒素を含むシリコン酸化膜で防いでいるの
で、低い比誘電率を維持することが可能となる。例え
ば、配線膜間での層間絶縁膜の比誘電率を3.5程度ま
で低減することが可能であり、こうすると、従来構造の
絶縁膜を用いた場合に比して配線間容量を約13%低減
することができる。この容量の低減によって配線部分が
複雑でかつ配線量が多いLSIを動作させたときの伝送
速度は、従来の酸化膜による従来膜構造の場合に比して
約10%の向上が見られる。また、信頼性の面でも、酸
化膜に吸収された水分がトランジスタ部に移動してホッ
トキャリアを発生させるという不具合が解消するので、
LSIの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の参考例を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の参考例を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図6】シリコン酸化膜における、弗素の含有量と比誘
電率との関係を示すグラフである。
【図7】各種シリコン酸化膜の比誘電率を示すグラフで
ある。
【図8】各種シリコン酸化膜からの水分の放出量を相対
値で示すグラフである。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 金属配線膜 3 弗素を含むシリコン酸化膜 4 窒素を含むシリコン酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 山 幸 男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平5−90249(JP,A) 特開 平6−333919(JP,A) 特開 平5−198690(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 - 21/3213 H01L 21/768

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の半導体素子が表面に形成される半導
    体基板と、 前記半導体基板上に形成され、前記半導体素子を接続し
    て電気回路を形成する複数の配線膜と、 前記配線膜上に形成され、窒素を含むシリコン酸化膜
    と、 前記窒素を含むシリコン酸化膜上に形成され、前記配線
    膜相互間を絶縁する、弗素を含むシリコン酸化膜と、 前記弗素を含むシリコン酸化膜上に形成され、窒素を含
    むシリコン酸化膜と、を備えていることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】前記各窒素を含むシリコン酸化膜中には、
    窒素−水素(N−H)結合が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記弗素を含むシリコン酸化膜は、上面が
    平坦化されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の半導体装置。
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