JP3435043B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3435043B2
JP3435043B2 JP36031397A JP36031397A JP3435043B2 JP 3435043 B2 JP3435043 B2 JP 3435043B2 JP 36031397 A JP36031397 A JP 36031397A JP 36031397 A JP36031397 A JP 36031397A JP 3435043 B2 JP3435043 B2 JP 3435043B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
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  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を電子的に読
み取り原稿画像データとして多彩な編集機能によって原
稿画像に効果的な表現を追加することのできる画像形成
装置に関するものであり、より詳細には、原稿載置台の
最大原稿載置サイズより大きな原稿をスキャナー等にて
複数回に分けて読み取り、その分割原稿の画像データ
を、1つの画像データとしてつなぎ合わせることにより
原稿画像を再現する機能を備えた画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平7−131631
号公報に開示されているように、原稿載置台にて載置で
きる最大サイズよりも大きな原稿の画像を複数回に分け
て読み取り、その読み取った分割原稿画像を1つの画像
として再現にする画像編集機能を備えたデジタル複写機
などの画像形成装置が知られている。この画像形成装置
では、原稿画像を複数回に分けて読み取るに際し、隣接
する分割画像の中に共通する画像を含ませて読み取り、
その共通部分を有した複数個の分割画像データを記憶装
置に格納した後、その共通部分においてパターンマッチ
ングを行い、複数個の分割画像をつなぎ合わせた原稿画
像データを記憶装置上に生成し、その画像データを複写
サイズ等に応じたサイズの画像データに変換した後、画
像出力手段によって所定の記録媒体に出力するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像
つなぎ合わせ処理機能を備えた画像形成装置では、以下
のような問題点を有している。すなわち、従来は複数の
画像データをつなぎ合わせてなる大量の原稿画像データ
を一旦記憶装置上で生成し、格納していたため、記憶装
置には大きな記憶容量を必要とし、装置が高価になると
いう問題があった。例えば、原稿載置台のサイズがA
3、原稿サイズがA2の場合、原稿をA3サイズに分割
して記憶装置に格納するため、A2サイズの記憶容量を
必要とし、また共通部分の画像を用いてパターンマッチ
ングをするに際しても大量の記憶容量が必要になると共
に膨大なマッチング処理時間がかかる。
【0004】また、マッチング処理後のA2サイズの画
像を生成するためには、膨大なつなぎ合わせ処理時間も
必要となる。さらに、原稿設定において原稿が傾いた
(回転した)状態が発生した場合には、マッチング処理
を行うための検索領域が増加するため、それによるマッ
チング処理時間の増大、及び必要記憶容量の増加が生じ
るという問題も生じる。また、画像の回転、移動、拡大
/縮小等にいわゆるアフィン変換が必要となるため、そ
の処理には多大な時間を要し、実用レベルの処理時間を
満たすことは不可能となっている。また、パターンマッ
チング等のつなぎ合わせ処理を行う場合には、前述のよ
うに複数回に分けて読み取った各分割原稿画像中に共通
する画像を含ませる必要があるが、パターンマッチング
を必要とするような大きな原稿にあっては、原稿載置台
上にセットしようとする際に、原稿載置台に対して何を
基準に原稿をセットすれば良いのかが判断しにくく、先
に読み取るべき分割原稿画像と、再セットにより読み取
るべき分割原稿画像との間でパターンマッチングのため
の共通画像を正確に確保しにくいといった問題がある。
【0005】本発明は上記の課題を解決するものであっ
て、原稿載置台の最大載置サイズより大きい原稿の複写
を安価な構成にて適正かつ容易に行うことができる画
形成装置の提供を目的とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するため
に、本発明に係る画像形成装置は、 原稿載置台の最大載
置サイズよりも大きな原稿画像を複写する画像形成装置
であって、前記原稿載置台に一方向へと延出するよう設
けられ、側縁部が原稿設定位置の基準となる基準板と、
この基準板の側縁部に当接させて載置された原稿の画像
を複数回に分けて走査し、一部が共通する複数の分割画
像データを送出する原稿画像走査手段と、 前記基準板
と直交する方向に所定の幅をもって延出するつなぎ合わ
せ領域に載置された原稿画像の画像データに基づき、隣
接する複数の原稿画像データのつながり関係を確定する
つながり関係確定手段と、前記つながり関係確定手段に
よって確定されたつながり関係に基づき複数の分割原稿
画像データを単一の原稿画像データにつなぎ合わせて出
力するデータ出力制御手段と、前記出力制御手段によっ
て出力された画像データに基づき原稿画像データを所定
の記録媒体に形成する画像形成手段と、を備え、前記基
準板には、前記つなぎ合わせ領域を表す領域マークと、
前記領域マークの範囲内における一つの基準指標とを表
示するようにしたものである。これによれば、原稿両端
部の相対する位置に付されたマーク、あるいは原稿の折
り目などを、つなぎ合わせ処理に要する領域マーク内に
設けられた基準指標に合わせるようにして原稿載置台上
にセットすることにより、それぞれの原稿画像のつなぎ
合わせ処理に必要な領域の画像を一層確実に読み取らせ
ることが可能となる。さらに、本発明に係る画像形成装
置は、前記領域マークの中央に基準指標を設けたものと
なっており、これによれば、原稿両端部の相対する位置
に付されたマーク、あるいは原稿の折り目などを前記基
準指標に合わせるようにセットすることで、つなぎ合わ
せ処理に必要な領域を最小限に抑えつつ確実に画像を読
み取らせることが可能となる。また、本発明に係る画像
形成装置は、原稿を原稿載置台上に固定するための原稿
押圧部材を設け、原稿が不用意に回転したりするのを防
止したりするのを防止すれば、パターンマッチング処理
などにおいて画像が回転してしまうことに伴う補正処理
などを省略することができ、より効率的に画像形成動作
を行うことができる。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。まず、図1ないし図6により本発明の実施形態の基
本的構成、作用を説明する。なお、この実施形態では、
A3原稿サイズまで載置できる原稿載置台を備えた画像
形成装置を例にとり説明する。
【0011】図1に示すように、この実施形態における
複写機は、原稿載置台11(図2及び図4参照)上に載
置された原稿Mの画像を走査して分割画像データを得る
原稿画像走査手段1と、この原稿画像走査手段1によっ
て得られた画像データを縮小分割画像データに変換して
出力する画像縮小手段2と、この画像縮小手段2によっ
て得られた縮小分割画像データを格納する複数の記憶領
域を有する縮小分割画像データ記憶手段3と、前記縮小
分割画像データ記憶手段3の各記憶領域に格納された縮
小分割画像の共通する画像データに基づきパターンマッ
チング処理を行うパターンマッチング手段4と、前記パ
ターンマッチング手段4による処理結果に基づき、各記
憶領域におけるつなぎ位置に対応する各縮小画像データ
の各記憶領域におけるつなぎ位置アドレスを設定するア
ドレス設定手段5と、このアドレス設定手段5によって
設定されたつなぎ位置アドレスなどに基づき縮小分割画
像データ記憶手段3の各記憶領域から出力された画像デ
ータを順次つなぎ合わせて出力するデータ出力制御手段
6と、前記データ出力制御手段6から出力された画像デ
ータに従って所定の用紙などの記録媒体に画像を形成す
る画像形成手段7とからなる。
【0012】そして、図2に示すように、この実施形態
における複写機には、A3サイズの原稿Mの画像を走査
可能な最大原稿として支持する原稿載置台11が設けら
れており、さらに、この原稿載置台11には開閉自在に
原稿載置台カバー14が設けられている。この原稿載置
台カバー14には、原稿載置台11上に載置された原稿
Mを保持、固定する押圧部材13が設けられている。こ
こでは、原稿Mの主走査方向における端縁部と、副走査
方向における端縁部を保持・固定するよう2箇所に設け
られているが、その個数、形状などは特に限定されるも
のではなく、要は原稿Mを回転不能に固定し得るもので
あればいかなるものも適用可能である。また、前記原稿
載置台12には、原稿Mの主走査方向における位置を規
制すると共に、副走査方向における位置を示す基準板1
2aが形成されており、この基準板12aの手前側端部
には、所定の幅Tを有する領域マーク12bが表示され
ている。さらに、前記領域マーク12bには、原稿設定
表示部12b内に設定されている画像(共通画像)の1
ラインを指示する基準指標12b1が表示されている。
【0013】なお、前記画像出力手段は、ここでは特に
図示しないが画像データに従って画像を形成するレーザ
光によって感光体に静電潜像を形成するレーザ出力手段
などをはじめとする周知の機構によって構成されてい
る。また、図1において、4aはパターンマッチング手
段による処理結果に対応して適宜表示を行う表示手段で
ある。
【0014】次に、上記構成を有する画像形成装置を用
いて実行される原稿載置台11より大なる原稿Mの複写
方法を図6のフローチャートに基づき説明する。まず、
原稿載置台11上にこれより大なる原稿Mの複写を行う
場合には、図外のモード設定スイッチによって繋ぎ合わ
せモードを設定し(ステップS1)、次いで原稿Mのセ
ットを行う。
【0015】原稿載置台11より大なる原稿をセットす
る場合には、まず副走査方向における一辺を原稿載置台
11の基準板12aの側縁部に合わせ、さらに原稿Mの
主走査方向における位置を設定する。この設定は、前記
基準板12aに形成した領域マーク12bにA3サイズ
以上A2サイズ以下の原稿Mのつなぎ合わせたい領域を
合わせることにより行う。例えば原稿MがA2サイズの
原稿であった場合には、その長辺方向における中央部を
繋ぎ合わせたい領域とし、これを領域マーク12bに合
わせる(図2参照)。そして、位置を設定した原稿Mの
原稿載置台11上に位置する分割原稿(第1の分割画
像)M1において直交する2辺を2個の押圧部材13,
13によって保持・固定する。これにより原稿Mは回転
方向などの位置ずれを完全に阻止することができる。
【0016】こうして原稿Mのセットが終了した後は、
図外のスイッチによって読み取り開始指令を不図示のス
イッチによって入力する。これにより、原稿画像走査手
段1の原稿載置台11上にセットされた第1の分割原稿
画像M1の走査を開始する(ステップS2,S3)。そ
して、原稿画像走査手段1からは走査した第1の分割原
稿画像M1の画像データが出力され、その分割画像デー
タは画像縮小手段7によって複写すべき画像の複写サイ
ズに応じた縮小分割画像データに変換する(ステップS
4)。この縮小分割画像データは、縮小画像データ格納
手段3における第1の記憶領域に格納される。これによ
り、まず、第1回目の原稿走査が終了し、次に第2回目
の原稿走査を行う。
【0017】第2回目の原稿走査に先立ち、作業者は、
第1回目の原稿走査においてセットした第1の分割画像
M1の押圧部材13による固定状態を一旦解除した後1
80°回転させ、第1回目と同様につなぎ合わせたい領
域を領域マーク12bに合わせ、原稿載置台11上に位
置する第2の分割画像M2を再び押圧部材13によって
固定する。この後、第2回目の走査開始指令を不図示の
スイッチによって入力し、反転させた原稿Mにおける第
2の分割画像2の走査を実行させ(ステップS6)、こ
の走査によって得られた分割画像信号を画像縮小手段2
を介して縮小分割画像データとした後、縮小分割画像デ
ータ記憶手段3の第2の記憶領域に格納する(ステップ
S7)。
【0018】ここで、第1回目及び第2回目の走査によ
って読み取られた分割画像の画像データは、A4サイズ
に縮小された縮小分割画像データとなっており、第1の
記憶領域と、第2の記憶領域とに格納された2枚の画像
データの中の共通する画像領域における画像データを用
いてマッチング手段4がマッチンチング処理を開始する
(ステップS8)。このマッチング処理では、単一のマ
ッチングポイントを求め、このマッチングポイントによ
ってマッチングラインを求める。マッチングラインが求
められることにより、縮小分割画像データ格納手段3の
第2の記憶領域に格納されている画像データ(参照画像
データ)のつなぎ位置アドレスをアドレス設定手段5に
よって設定する(ステップS9,S10)。なお、原稿
設定に何らかの不備があり、マッチング処理が適正に行
われず、マッチングラインの設定などが不可能な場合に
は、前記表示パネル4aに図5に示すような原稿セット
の位置確認等の指示を促す警告表示を行い、一連の処理
を停止する(ステップS15)。
【0019】また、アドレス設定手段によってつなぎ位
置アドレスが設定されると、データ出力制御手段6が、
ステップS11〜ステップS14における画像データ生
成動作を実行させる。すなわち、ステップS11では、
第1回目の走査を実行した第1の分割画像M1の先頭ラ
インからマッチングラインまでの分割画像データを前記
縮小分割画像データ格納手段3の第1の記憶領域から読
み出し、画像形成手段7に入力させる。これにより、画
像形成手段は入力された画像データに基づき第1の分割
原稿画像M1を記録媒体としての用紙に形成する。
【0020】この後、引き続いてアドレス設定手段5で
求められた第2回目の走査を実行した画像(第2の縮小
分割画像データ)のつなぎ位置アドレスから最終ライン
までの縮小分割画像データを第2の記憶領域から読み出
し、その画像データを画像形成手段7へと入力させる。
画像形成手段7は、前記第1の縮小分割画像M1に連続
して第2の縮小分割画像M2も用紙に出力し、これによ
ってA3サイズに縮小された複写画像が完成する。な
お、つなぎ合わせモードではなく、通常モードをモード
設定スイッチによって設定すれば、原稿載置台11の最
大載置サイズ以内の原稿Mの複写を行うことも可能とな
る。
【0021】また、上記実施形態においては、原稿Mを
原稿載置台11上に固定する押圧部材13を設けたた
め、単一のマッチングポイントを設定することでマッチ
ングラインを設定することができるが、押圧部材を設け
ない場合には2箇所以上にマッチングポイントを求め、
両マッチングポイントによってマッチングラインを設定
すれば良い。また、複写可能な原稿としては、A3以上
でありかつA2以下の原稿Mを例にとり説明したが、A
2を越えるサイズの原稿Mの複写にも本願発明は適用可
能である。例えば、A2サイズの原稿より数倍の長さの
長辺を有する原稿Mを走査する場合には、原稿Mを18
0度反転させながら繰り返し原稿走査を行えば良い。勿
論、この場合には、少なくとも原稿走査回数以上の記憶
領域が縮小データ格納手段に必要となる。
【0022】以上のように、上記実施形態によれば、原
稿載置台のサイズより大きい原稿Mを分割し、隣接する
分割原稿を一部共通させて走査すると共に、分割画像の
共通部分における画像データを複写サイズに対応した縮
小分割画像データとし、この縮小分割画像データを用い
てパターンマッチング処理を行い、各分割画像Mを合成
して複写画像を形成するようにしたため、格納手段に要
する記憶容量を大幅に削減することが可能となり、ま
た、記憶手段上で分割画像の合成を行わず、各縮小分割
画像データに従って用紙などの記録媒体上に直接的に合
成画像を形成するようにしたため、記憶手段上で一旦分
割画像を合成した後、その合成画像データを読み出す従
来に比し、画像データ処理時間を格段に短縮することが
できると共に、画像を合成するための大容量を有する記
録手段を省略することができるため、コストを大幅に低
減することができる。さらに、原稿を原稿載置台上に固
定するための原稿押圧部材13を設け、原稿が不用意に
回転したりするのを防止するようにしたため、パターン
マッチング処理において画像が回転してしまうことに伴
う補正処理を省略することが可能となり、画像データの
処理時間を一層短縮することができる。
【0023】次に、本発明の第2の実施形態を図7ない
し図14を説明する。この実施形態は、上記第1の実施
形態を基礎としてさらに具体化したデジタル複写方法及
び複写機を示すものであり、特に、上記基本画像つなぎ
合わせ処理モードにおける原稿画像の走査時に、確実に
原稿画像つなぎ合わせ部分を含めて複数回の走査入力が
行えるように、原稿載置台上における原稿の位置合わせ
基準を明確にし、つなぎ合わせ領域の画像を基準として
簡単に複数回の原稿セットが行えるように配慮したもの
となっている。
【0024】まず図13に基づき、この第2の実施形態
における画像形成装置としてのデジタル複写機30の構
成を説明する。このデジタル複写機30本体は大きく分
けてスキャナ部(原稿画像走査手段)31と、レーザ記
録部(画像形成手段)32とから構成されている。スキ
ャナ部31は透明ガラスからなる原稿載置台35、原稿
載置台35上へ自動的に原稿を供給搬送するための両面
対応自動原稿送り装置(RADF)36、及び原稿載置
台35上に載置された原稿の画像を走査して読み取るた
めの原稿画像読み取りユニット(以下、スキャナユニッ
トと称す)40から構成されている。
【0025】このスキャナ部31にて読み取られた原稿
画像は、画像データとして後述する画像データ入力部へ
と送られ、画像データに対して所定の画像処理が施され
る。上記RADF36には、備えられた図示しない原稿
トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしておき、セッ
トされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナーユニット4
0の原稿載置台上へ給送する装置である。また、RAD
F36は、オペレーターの選択に応じて原稿の片面また
は両面をスキャナーユニット40に読み取らせるよう
に、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送
経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿の状
態を把握し管理するセンサー群、及び制御部などから構
成されている。なお、このRADF36は周知であるの
で、これ以上の詳細説明は省略する。
【0026】原稿載置台35上の原稿の画像を読み取る
ためのスキャナー部31を構成するスキャナーユニット
40は、原稿面上を露光するランプリフレクターアセン
ブリ41と、原稿からの反射光像を光電変換素子(CC
D)に導くための原稿からの反射光を反射する第1の反
射ミラー42aを搭載してなる第1の走査ユニット40
a、また第1の反射ミラー42aからの反射光像を光電
変換素子(CCD)に導くための第2、第3反射ミラー
42b,42cを搭載してなる第2の走査ユニット40
b、原稿からの反射光像を上述した各反射ミラーを介し
て電気的画像信号に変換する素子(CCD)上に結像さ
せるための光学レンズ43、及び原稿からの反射光像を
電気的画像信号に変換する上述したCCD素子44から
構成される。
【0027】スキャナー部31は、上記RADF36と
スキャナーユニット40の関連した動作により、原稿載
置台35上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、
原稿載置台35の下面に沿ってスキャナーユニット40
を移動させて原稿画像を読み取るように構成されてい
る。特に第1走査ユニット40aは、原稿載置台に沿っ
て左から右へと一定速度Vで走行され、また第2走査ユ
ニット40bは、その速度Vに対してV/2の速度で同
一方向に平行に走査制御される。これにより、原稿載置
台35上に載置された原稿の画像を1ライン毎に順次C
CD素子44へと結像させて画像を読み取ることとな
る。
【0028】原稿画像をスキャナーユニット40にて読
み取ることにより得られた画像データは、後述する画像
処理部へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部の
メモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画
像を読み出してレーザ記録部32に転送して記録シート
上に画像を形成させる。このレーザ記録32は画像を形
成させるための記録材であるシートの搬送系、レーザ書
き込みユニット46、及び画像を形成するための電子写
真プロセス部を備えている。
【0029】レーザ書き込みユニット46は、上述した
スキャナーユニット40による走査入力後に、メモリか
ら読み出した画像データまたは外部の装置から転送され
てきた画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レ
ーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラ
ー、等角速度で偏向されたレーザ光が電子写真プロセス
部47を構成する感光体ドラム48上で等角速度で偏向
されるように補正するf−θレンズなどを有している。
上記電子写真プロセス部47は、周知である感光体ドラ
ム48の周囲に帯電器、現像器、転写器、剥離器、クリ
ーニング器、除電器を備えている。
【0030】一方、用紙の搬送系は、上述した画像形成
を行う電子写真プロセス部の特に転写器が配置された転
写位置へと用紙Pを搬送する搬送部、該搬送部へと用紙
Pを送り込むためのカセット給紙装置51,52また
は、必要なサイズの用紙を適宜給紙するための手差し給
紙装置54、転写後の用紙Pに形成された画像、特にト
ナー像を定着するための定着器49、定着後の用紙Pの
裏面に再度画像を形成するために用紙Pを再供給するた
めの再供給経路53とを備えている。また、定着器49
の下流側には、画像が記録された用紙Pを受け取り、こ
の用紙Pに対して所定の処理を施す後処理装置34が配
置されている。レーザ書き込みユニット46及び電子写
真プロセス部47において、画像メモリから読み出され
た画像データに基づきレーザ書き込みユニット46はレ
ーザ光線を感光体ドラム48に照射し、感光体ドラム4
8の表面上に静電潜像を形成し、その後静電扇三はトナ
ーにより顕像化され、さらにそのトナー像は多段給紙ユ
ニット51,52,53のいずれかの給紙部から搬送さ
れた用紙の面上に静電転写され、定着器49により定着
される。
【0031】このようにして画像が形成された用紙は定
着器49から後処理装置34内へと搬送される。 (デジタル複写機制御ブロック)図2は、図1のデジタ
ル複写機30を構成している各種ユニット部、画像処理
部などの制御系回路の全体ブロック図であり、こに示す
制御系回路はメイン中央演算処理装置401(CPU)
により各ユニット部毎に搭載されたサブ中央演算処理装
置(CPU)との連携を取りながら図1に示す各部の動
作制御を行うものとなっている。
【0032】図示のように、この実施形態における制御
系回路は、操作パネル103を管理制御するオペレーシ
ョンパネルボード100と、デジタル複写機30を構成
する前記各ユニット部を管理制御するマシンコントロー
ルボード200と、原稿画像を電気的に読み取り電子デ
ータに変換するCCDボード300と、前記CCDボー
ド300にて電子データ化された原稿画像データに対し
て所定の画像処理を施すメイン画像処理ボード400
と、このメイン画像処理ボード400にて処理された画
像データに対してさらに所定の画像処理を施すサブ画像
処理ボード500と、さらに、前記サブ画像処理ボード
500にインターフェイスを介して接続されたその他の
拡張ボード群600(プリンタボード601、FAXボ
ード603、画像つなぎ合わせ処理ボード602)など
から構成されている。
【0033】以下、各ボードによって行われる制御動作
を説明する。 (オペレーションパネルボード)オペレーションパネル
ボード100は、基本的にサブの中央演算処理装置(C
PU)101により制御されており、操作パネル103
上に配置されたLCD表示部104の表示画面、各種モ
ードに関する指示を入力する操作キー群105からの操
作入力などを管理している。そして操作キー群105か
ら入力されたデータ、LCD画面に表示させる情報など
操作パネルにおける各種制御情報を記憶しておくメモリ
102が設けられている。この構成において、サブの中
央演算処理装置(CPU)101は、メインの中央演算
処理装置(CPU)401との制御データ通信を行い、
デジタル複写機30の動作指示を行う。また、メインの
中央演算処理装置401からは、デジタル複写機30の
動作状態を示す制御信号をサブの中央演算処理装置(C
PU)101へと転送することにより、操作パネル10
3のLCD表示部104を駆動しデジタル複写機が現在
どのような状態にあるかを操作者に表示するようになっ
ている。
【0034】(マシンコントロールボード)マシンコン
トロールボード200は、サブの中央演算処理装置20
2により全体が制御されており、ADF・RADFなど
の自動原稿送り装置203、原稿画像を読み取る前記ス
キャナ部31を駆動するスキャナ駆動部204、画像情
報を画像として再現する電子写真プロセス部47の駆動
部であるプロセス駆動部205、画像が記録される用紙
を収納部から電子写真プロセス部47へ向かって順次搬
送する給紙搬送部206、画像が記録された用紙を反転
させて用紙の両面に画像が形成されるように用紙を反転
搬送する両面ユニット207、画像が記録された用紙に
対してステープルなどの後処理を行う後処理装置34の
後処理駆動部208などを管理している。
【0035】(CCDボード)CCDボード300は、
原稿画像を電気的に読み取るためのCCD301,CC
D301を駆動するCCDゲートアレイ(CCD G/
A)302、CCD301から出力されるアナログデー
タのゲイン調整などを行うアナログ回路303、CCD
301のアナログ出力をデジタル信号に変換して電子デ
ータとして出力するA/D変換器304などから構成さ
れ、制御管理はメインの中央演算処理装置401により
行われている。
【0036】(メイン画像処理ボード)メイン画像処理
ボード400は、メインの中央演算処理装置401によ
り制御され、前記CCDボード300から送られてきた
原稿画像の電子データを基に、画像の階調性を所望の状
態で表現できるように、シェーディング補正、濃度補
正、領域分離、フィルタ処理、MTF補正、解像度変
換、電子ズーム(変倍処理)、ガンマ補正など多値の画
像データの状態のまま処理を施す多値画像処理部40
2、処理が施された画像データ及び処理の手順管理プロ
グラムなどの各種制御情報を記憶させておくメモリ40
3、処理が施された画像情報によって画像を再現するた
めにレーザ書き込みユニット46側へとレーザ駆動デー
タを出力するレーザコントロール404などから構成さ
れる。
【0037】(サブ画像処理ボード)サブ画像処理ボー
ド500は、メイン画像処理ボード400とコネクタ4
05及び505により接続され、メイン画像処理ボード
400上のメインの中央演算処理装置401により制御
されるようになっており、2値画像処理部501と、画
像処理の施された2値画像情報と、処理上での制御情報
などを記憶管理するメモリ502と、メモリ502を制
御するメモリゲートアレイ(メモリG/A)502a
と、複数枚の原稿画像情報を記憶管理しておき複数枚の
原稿画像を繰り返し所望部数の数だけ読み出して複数の
複写物を生成するためのハードディスク(記憶手段)5
03と、このハードディスク503を制御するRDHゲ
ートアレイ(RDH G/A)503aと、外部インタ
ーフェイスとしてのSCSI504a及びこのSCSI
504aを制御するSCSIゲートアレイ504などか
ら構成される。また、前述の2値画像処理部501は、
多値画像情報を2値画像に変換する処理部、画像を回転
する処理部、2値画像の変倍処理を行う2値変倍(ズー
ム)処理部、画像データの圧縮、伸長を行う処理部など
から構成され、さらに、ファックス画像を通信手段を介
して送受信することができるようにファックスインター
フェイス(FAX I/F)も備えている。
【0038】(拡張ボード)拡張ボード600として
は、パーソナルコンピュータなどから送られてくるデー
タをデジタル複写機30のレーザ記録部32からプリン
タモードとして出力可能とするためのプリンタボード6
01、画像つなぎ処理等のデジタル複写機における編集
機能を拡張してデジタル複写機の特徴を有効活用するた
めの機能拡張ボード(つながり関係確定手段)602、
デジタル複写機のスキャナ部から読み込んだ原稿画像を
相手先に対して送信したり、相手先から送られてきた画
像情報をデジタル複写機のレーザ記録部32から出力す
ることを可能にするファクシミリボード603などがあ
る。なお、この拡張ボード600、前記サブ画像処理ボ
ード500、およびメイン画像処理ボード400により
データ出力制御手段を構成している。
【0039】以下、デジタル複写機の画像処理装置とし
て、コピー、ファックス、プリンタモードとしての画像
データの処理、画像データの流れについてさらにくわし
く説明する。 (コピーモード)デジタル複写機30のRADF36の
所定位置にセットされた原稿は、1枚ずつスキャナユニ
ット40の原稿載置台35上へと順次供給され、原稿の
画像は先に説明したスキャナユニット40の構成により
順次読み取られ、8ビットの電子データとしてメイン画
像処理ボード400へと転送される。メイン画像処理ボ
ード400に転送された8ビットの電子データは、8ビ
ットの電子画像データとして多値画像処理部402上で
所定の処理が施される。そして、8ビットの電子画像デ
ータにガンマ補正などの処理を行いレーザコントロール
部404を介してレーザ書き込みユニット(LSU)4
6へと送られる。これにより、デジタル複写機30のス
キャナ部31にて読み取られた原稿画像は、レーザ記録
部32から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0040】(コピーモードにおける電子RDH機能)
同じくデジタル複写機30のRADF36の所定位置に
セットされた原稿は、1枚ずつスキャナユニット40の
原稿載置台35上へと順次供給され、原稿の画像は先に
説明したスキャナユニット40の構成により順次読み取
られ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボー
ド400へと転送される。メイン画像処理ボード400
に転送された8ビットの電子データは、8ビットの電子
画像データとして多値画像処理部402上で所定の処理
が施される。
【0041】そして、この8ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ40
5からサブ画像処理ボード500側のコネクタ505を
介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画像
処理部501の多値2値変換部において誤差拡散などの
処理と共に8ビットの電子画像データから2ビットの電
子画像データに変換される。なお、8ビットの電子画像
データを誤差拡散などの処理を含めて2ビットの電子画
像データに変換しているのは、ただ多値2値変換を行っ
ただけでは画質的に問題があるので、画質の劣化が少な
くなるように配慮したためである。
【0042】また、8ビットの電子画像データを2ビッ
トの電子画像データに変換するのは、画像の記憶容量な
どを考慮したためでもある。このようにして変換された
2ビットの電子画像データは、原稿1枚毎にハードディ
スクなどのディスクメモリ503へと転送されて一時的
に記憶管理される。デジタル複写機30のRADF36
にセットされた原稿群の全てが読み取り処理されると、
先程一時的にハードディスク503に記憶された2ビッ
トの電子画像データをゲートアレイの制御により指定さ
れた部数の数だけ繰り返し読み出して、読み出された2
ビットの電子画像データは、再度コネクタ接続部40
5,505を介してメイン画像処理ボード400へ送ら
れ、ガンマ補正などの処理を行いレーザコントロール部
404を介してレーザ書き込みユニット46へと送られ
る。なお、全ての原稿群画像が読み取られてから画像群
を所望する部数の数だけ繰り返し読み出す場合を例にと
り説明したが、1部目の画像出力は所定分の画像が準備
できた段階で順次出力するように構成することも可能で
ある。これにより、デジタル複写機30のスキャナ部3
1にて読み取られた原稿画像は、レーザ記憶部32から
階調性のあるコピー画像として出力される。
【0043】(プリンタモード)パーソナルコンピュー
タなどのネットワーク接続された外部機器から送られて
きた画像データは、プリンタボード601上でページ単
位の画像データとしてボード601上で展開された後、
インターフェイスであるSCSIゲートアレイ504か
ら一旦サブ画像処理ボード500側へ転送されハードデ
ィスク503などのメモリへと記憶される。なお、プリ
ンターボード601上でページ画像データとして展開さ
れた画像は、サブ画像処理ボード500側に送られる
が、ページ画像データに2値画像処理は行わず、ハード
ディスク503に一時記憶されるだけである。また、一
旦記憶されたページ画像がハードディスク503から読
み出される時も、ページ画像に対する2値画像処理は行
わない。そしてハードディスク503へ一時記憶された
画像情報は、所定のページ順となるようにハードディス
ク503から読み出されながらメイン画像処理ボード4
00へと送られてガンマ補正を行い、レーザコントロー
ル404からLSU46にて画像を再現するよう画像の
形成が制御される。
【0044】(ファックスモード)ファックスモードに
は、相手先に対する原稿の送信と、相手先からの原稿の
受信に対する処理がある。まず、相手先に対する原稿の
送信について説明すると、デジタル複写機30のRAD
F36の所定位置にセットされた送信原稿は、1枚ずつ
スキャナユニット40の原稿載置台35上へと順次供給
され、送信原稿の画像は先に説明したスキャナユニット
40の構成により順次読み取られ、8ビットの電子デー
タとしてメイン画像処理ボード400へと転送される。
メイン画像処理ボード400に転送された8ビットの電
子データは、8ビットの電子画像データとして多値画像
処理部402上で所定の処理が施される。
【0045】そして、この8ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ40
5からサブ画像処理ボード500側のコネクタ505を
介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画像
処理部501の多値2値変換部において誤差拡散などの
処理と共に8ビットの電子画像データから2ビットの電
子画像データに変換される。なお、8ビットの電子画像
データを誤差拡散などの処理を含めて2ビットの電子画
像データに変換しているのは、ただ多値2値変換を行っ
ただけでは画質的に問題があるので、画質の劣化画質の
少なくなるように配慮している。このようにして2値画
像化された送信原稿画像データは、所定の形式で圧縮さ
れメモリ502に記憶される。そして相手先との送信手
続きを行い送信可能な状態が確保されると、メモリ50
2から読み出された所定の形式で圧縮された送信原稿画
像はファックスボード603側へと転送され、このファ
ックスボード603上で圧縮形式の変更など必要な処理
を施して、相手先に対して通信回線を介して順次送信さ
れることとなる。
【0046】次に相手先から送信されてきた原稿画像の
処理について説明する。相手先から通信回線を介して原
稿が送信されてくると、ファックスボード603での通
信手続きを行いながら相手先から送信されてくる原稿画
像データを受信すると共に、所定の形式に圧縮された状
態の受信画像データは、サブ画像処理ボード500の2
値画像処理部501に設けられたファックスインターフ
ェイスから2値画像処理部501へと送られ、圧縮伸張
処理部などによりページ画像データとして送信されてき
た原稿画像データを再現する。そして、ページ単位の画
像として再現された原稿画像は、メイン画像処理ボード
400側へと転送されガンマ補正を行い、レーザコント
ロール404からLSU46にて画像を再現するよう画
像の書き込みが制御される。
【0047】以上の構成から分かるように、画像情報に
所定の処理を施す画像処理部は、主としてスキャナ部3
1から読み取り入力された原稿画像を多値の画像情報と
して処理するメイン画像処理ボード400と、このメイ
ン画像処理ボード400にて多値画像情報として処理さ
れた原稿画像情報に対して2値化処理など所定の処理を
施したり、外部インターフェイスを介して接続された機
器から送られてきた画像情報に対して所定の処理を施し
た後、多値画像処理部(メイン画像処理ボード400)
側へと転送したりするサブ画像処理ボード500とに分
割構成されている。また、メイン画像処理ボード400
には、画像をレーザ書き込みユニット46から電子写真
プロセスの感光体48上に再現させるため、レーザ書き
込みユニット46の画像情報の書き込みを制御するため
のレーザコントロール404が含まれている。
【0048】この構成により、スキャナ部31から読み
取り入力された原稿画像は、多値画像として原稿が有す
る画像の特徴を損なうことなくレーザ記録部32からコ
ピー画像として再現可能であり、大量の原稿を電子RD
H機能などを用いて高速出力処理する場合などは、サブ
画像処理ボード500、ハードディスク503などを用
いることで可能となっている。さらに、ファックス、プ
リンタなど外部機器からの画像情報に対する処理及び出
力、ファックスに限ってはさらに、多値画像処理が施さ
れた(原稿画像の特徴が保たれた)送信原稿に対する2
値化処理など、デジタル複写機30として備えられたデ
ジタルの特徴機能に合わせて画像情報に適切な処理を施
すことが可能な構成となっている。
【0049】さらにまた、画像処理部を分散させること
で、デジタル複写機30のバリエーション(ラインナッ
プ)を多種多様揃えることが可能であり、ユーザーの要
望に合わせてデジタル複写機を設置することができ、ま
た、設置後もユーザーの要望に合わせてシステム展開を
簡単にはかることが可能である。メイン画像処理ボード
400上に配置された中央演算処理装置(CPU)40
1は、上記構成においてサブ画像処理ボード500をも
管理制御しているので、それぞれの処理部において、連
続して処理される画像全体の流れが管理され、データ及
び処理の流れもスムーズになり、画像データが失われる
こともない。
【0050】次に、拡張機能としてデジタル複写機30
の拡張ボードとして機能アップ可能な画像のつなぎ合わ
せ処理について説明する。 (画像つなぎ合わせモード)まず、図3に基づき、デジ
タル複写機30の上面に配置された、原稿を載置する透
明なガラスなどからなる原稿載置台35及びその周辺の
状態を説明する。原稿載置台35の左側側辺部が、原稿
読み取り部31における原稿走査ユニット40の走査開
始基準位置側であって、原稿走査ユニット40は、この
原稿載置台35の下面に沿って原稿載置台35下面と一
定の距離関係を保ちながら右側に向かって平行に走査駆
動される。この原稿載置台35の左側側辺部分には、読
み取られる原稿の一辺を位置決めするための原稿基準位
置合わせ板(以下、基準板と称す)35aが配置されて
おり、操作パネルOP側には、原稿副走査方向に向かっ
て延びた原稿サイズ目盛り板35bが配置されている。
【0051】そして、原稿基準位置合わせ板35aの操
作パネルOP側に偏倚した箇所には、原稿画像つなぎ合
わせモード時のつなぎ合わせ処理に用いる画像領域(マ
ッチング領域)であることを表す領域マーク35cがマ
ーキングされており、また、原稿サイズ目盛り板35b
には、原稿副走査方向に向かって、原稿載置台35上に
セットされる原稿の主走査方向におけるサイズを明確に
するための目盛り35dが記されている。また、この領
域マーク35c及び目盛り35dにも、それぞれ分かり
やすくするために工夫が施されている。すなわち、基準
板35aにマーキングされた領域マーク35cは、つな
ぎ合わせ処理に用いる画像データを得るための原稿載置
領域(つなぎ合わせ領域)の範囲であることを明確にす
ると共に、この領域の中央部分を表す基準指標35eが
記されている。
【0052】次に、図8の制御系回路を示すブロック図
を用いて、画像つなぎ合わせモードにおける画像処理の
流れを説明する。原稿読み取り部31から読み取り入力
された複数の分割画像は、メイン画像処理ボード400
上で通常の多値画像処理が施された後、多値画像データ
としてサブ画像処理ボード500側へと転送される。そ
して、サブ画像処理ボード500上で多値画像データか
ら2値画像データとして変換された複数の分割画像は、
一旦画像を一時的に退避可能なメモリ502に退避され
る。
【0053】そして複数の分割画像の中のつなぎ合わせ
領域に載置された画像データのみがそれぞれの分割画像
から抽出され、この抽出されたつなぎ合わせ領域画像の
みが、機能拡張ボード602として拡張接続された画像
つなぎ合わせ処理ボード602に送られ、それぞれのつ
なぎ合わせ領域画像に基づいてパターンマッチング処理
を行い、つなぎ合わせ領域におけるマッチング画像とし
て確定される。あとは、一時的にメモリ502もしくは
ハードディスク503に退避された複数の分割画像を、
画像つなぎ合わせ処理ボード602上にて、つなぎ合わ
せ領域におけるマッチング画像として確定されたマッチ
ング画像により接続して、画像出力部32から1枚の画
像として出力される。なお、画像つなぎ合わせモードに
おける画像の抽出、画像のマッチング、画像のつなぎ合
わせは、後に詳述する画像処理動作によって行う。
【0054】ここで、画像つなぎ合わせモードにおい
て、デジタル複写機30の原稿読み取り部31にて原稿
画像を読み取らせるためのセット方法、及び入力された
原稿画像をつなぎ合わせるための処理動作などについて
説明する。図4は、デジタル複写機30の原稿載置台3
5上にセットされる原稿載置第35より大きめの原稿m
の状態、及び読み取られた原稿画像データを、つなぎ合
わせ処理の対象となる分割画像として記憶させるまでの
動作について説明したものである。
【0055】図10において、図中、(a)は原稿載置
台35上にセットされた原稿mの上半分の画像(第1の
分割画像)を、また図中(b)は、原稿載置台35上に
セットされた原稿の下半分の画像(第2の分割画像)m
2を、それぞれ別々に読み取り、この複数の分割画像m
1,m2のデータに対して、画像つなぎ合わせ処理のた
めの準備を行う処理の流れを表している。まず原稿mの
第1の分割画像m1をデジタル複写機30のスキャナ3
1にて読み取らせる。先にも説明したように、原稿載置
台35の基準側に配置された基準板35aの操作パネル
OP側には、つなぎ合わせ処理のためのつなぎ合わせ領
域であることを表すめたの領域マーク35cが記されて
おり、この領域マーク35c内に第1の分割画像mのつ
なぎ合わせるべき部分がくるようにセットする。
【0056】そしてスキャナ31から走査入力された原
稿mの第1の分割画像m1のデータは、メイン画像処理
ボード400上にて多値画像データとして所定の処理が
施され、結果としてA2サイズの原稿がA3サイズの画
像として処理できるように70%縮小された多値画像デ
ータとなるように処理される。そしてこの70%縮小さ
れた多値画像データから、まず領域マーク35cに位置
する画像(第1のつなぎ合わせ処理マッチング画像)m
12の多値データに基づいてパターンマッチングのため
の参照データD1が形成され、その後サブ画像処理ボー
ド500上にて多値2値変換された後、第1のつなぎ合
わせ処理対象画像m11と、第1のつなぎ合わせ処理マ
ッチング画像m12のデータとに分割される。さらに第
1のつなぎ合わせ処理対象画像m11のデータには90
度の回転処理が施され、第1のつなぎ合わせ処理マッチ
ング画像m12のデータ、及びマッチングのための参照
データD1は、180度の回転処理が施される。ここで
作成準備された第1のつなぎ合わせ処理対象画像m11
のデータと、第1のつなぎ合わせ処理マッチング画像m
12のデータ、及び参照データD1は、一旦画像を蓄積
することが可能なメモリ502に退避される。
【0057】次に原稿の上下を180度反転させて原稿
mの第2の分割画像m2をデジタル複写機30の画像読
み取り部31にて読み取らせる。ここでも原稿mの第1
の分割画像m1を読み取り入力するときに説明したよう
に、原稿載置台35の基準側に配置された基準板35a
の操作パネルOP側に記された、つなぎ合わせ処理のた
めのつなぎ合わせ領域であることを表すための領域マー
ク35c内に、第2の分割画像m2のつなぎ合わせるべ
き部分がくるようにセットする。
【0058】そして画像読み取り部31から走査入力さ
れた第2の分割画像は、メイン画像処理ボード400上
にて多値データとして所定の処理が施され、結果として
A2サイズの原稿がA3サイズの画像データとして処理
できるように70%縮小された多値画像データとなるよ
うに処理させる。この70%縮小された多値画像データ
から、まず領域マーク35cに位置する第2のつなぎ合
わせ処理マッチング画像m22の多値データに基づいて
パターンマッチングのための参照データD2が形成さ
れ、その後サブ画像処理ボード500上にて多値2値変
換された後、第2のつなぎ合わせ処理対象画像m21の
データと、第2のつなぎ合わせ処理マッチング画像m2
1のデータとに分割される。さらに第2のつなぎ合わせ
処理対象画像m21はデータには270度の回転処理が
施される。ここで作成準備された第2のつなぎ合わせ処
理対象画像m21と、第2のつなぎ合わせ処理マッチン
グ画像m22のデータ及び参照データD2は、一旦画像
を蓄積することが可能なメモリ502に退避される。
【0059】なお、原稿mの上下を180度回転させた
上、先に読み取らせた第1の分割画像m1の中の領域マ
ーク35cに載置した部分を、第2の分割画像m2のセ
ットにおいても領域マーク35c内に完全に位置させる
よう載置することは非常に困難である。そこで、つなぎ
合わせ処理を行う原稿を2つに折る、もしくは原稿の両
端に相対する一対の印を付しておくなどして、この折り
目、もしくは印を、原稿基準位置合わせ板35aの操作
パネルOP側に記されたつなぎ合わせ処理のための領域
マーク35cの中央に設けた基準指標35eに合わせる
ようにセットすれば、原稿mの第1の分割画像m1と第
2の分割画像を共に正確にセットして読み取らせること
が可能となると共に、マッチング精度が向上し、つなぎ
合わせられた画像の正確さ、及びつなぎ合わせ処理にお
ける処理速度が向上する。
【0060】次に図11を用いて、前述のメモリ502
に格納された第1のつなぎ合わせ処理マッチング画像m
12のデータと第2のつなぎ合わせ処理マッチング画像
m22のデータによるパターンマッチング処理、及びマ
ッチング処理された画像データによる第1のつなぎ合わ
せ処理対象画像m11のデータと第2のつなぎ合わせ処
理対象画像m21のデータとのつなぎ合わせ処理につい
て説明する。まず、サブ画像処理ボード500上で作成
されメモリ502に一時的に記憶されている第1のつな
ぎ合わせ処理マッチング画像m12のデータ及び参照デ
ータD1と、第2のつなぎ合わせ処理マッチング画像M
22のデータ及び参照データD2を、画像つなぎ合わせ
処理ボード602へ転送する。そして、画像つなぎ合わ
せ処理ボード602上では、第1のつなぎ合わせ処理マ
ッチング画像m12のデータ及び参照データD1と、第
2のつなぎ合わせ処理マッチング画像m12のデータ及
び参照データD2のそれぞれから、原稿載置台35上に
各分割画像を載置したときに同時に取り込まれた原稿の
不要な後端部分m12a,m22aを原稿幅情報に基づ
いて除去した後、所定のアルゴリズムに基づいて、それ
ぞれの参照データD1,D2に基づいてパターンマッチ
ングを行い、第1のつなぎ合わせ処理マッチング画像m
12のデータと第2のつなぎ合わせ処理マッチング画像
がつなぎ合わされた原稿中央部分の接続画像m30のデ
ータが生成される。
【0061】ここで作成された接続画像m30のデータ
は、再びサブ画像処理ボード500側に送られ、第1の
つなぎ合わせ処理対象画像m11と第2のつなぎ合わせ
処理対象画像m21との向きが一致するように270度
の処理が施されて、メモリ502に一時記憶される。そ
して、メモリ502に記憶されている第1のつなぎ合わ
せ処理対象画像m11のデータと接続画像m30のデー
タ、さらに第2のつなぎ合わせ処理対象画像m21のデ
ータというようにメモリ502から順次読み出してメイ
ン画像処理ボード400側に送り、ガンマ補正を行った
上でレーザーコントロール404を介してLSU(レー
ザ書き込みユニット)46から電子写真プロセスの感光
体48に向かって画像記録を行うことで、1つのつなぎ
合わされたA3サイズの画像maとして再現されること
となる。
【0062】なお、メモリ502に記憶されている第1
のつなぎ合わせ処理対象画像m11と接続画像m30の
データ、さらに第2のつなぎ合わせ処理対象画像m21
のデータから、先につなぎ合わされた最終画像maのデ
ータを完成させて記憶しておき、画像出力段階でメモリ
502から順次読み出してメイン画像処理ボード400
側に送り、ガンマ補正を行った上でレーザーコントロー
ル404を介してLSU(レーザ書き込みユニット)4
6から電子写真プロセスの感光体48に向かって画像記
録を行うことで、1つのつなぎ合わされたA3サイズの
画像として再現することも可能である。但し、この場合
には、メモリに大きな記憶容量を要すると共に、格納の
ための処理時間がかかる。以上が原稿画像を複数回に分
けて読み込ませ、それぞれの画像を1つの縮小された画
像として再現する画像のつなぎ合わせモードの説明であ
る。
【0063】次に、この画像つなぎ合わせモードにおい
て、操作性、及び機能のさらなる向上を目的とした構成
について説明する。原稿には定形サイズのものと、不定
形サイズのものとが存在する。そこでこの原稿つなぎ合
わせモードが選択されると、操作パネルOPの液晶ドッ
トマトリックス表示部Pに、図12の表示画像P1が表
示され原稿の幅が入力できるようになっている。なお、
液晶ドットマトリックス表示部Pの表示画面上には、透
明のタッチパネルタブレットが表示画面を覆うように配
置されており、表示画面を確認しながら所望するキー表
示部分P2をタッチ操作することで入力指示があったと
いうことで入力を受け付ける。
【0064】この構成で、表示画面の略中央には現在設
定されている原稿幅が数値表示されており、その下方に
配置されたアップキーP21、ダウンキーP22でもっ
て所定の単位毎に増減することが可能である。また、表
示画面の右側には、頻繁に使用する原稿幅サイズを予め
登録しておき、タッチ操作により原稿幅のダイレクト入
力を可能にした登録キーP23,P24,P25,P2
6が4つ配列表示されている。これらのキーP23〜P
26により原稿幅が設定された後、操作パネルOP上に
設けられたプリントスイッチを操作すると原稿mの第1
の分割画像が、そして原稿mを上下反転させてプリント
スイッチを操作すると原稿mの第2の分割画像m2が読
み取られる。
【0065】このときデジタル複写機30における画像
読み取り部31の原稿操作ユニット40は、入力された
原稿幅情報に応じて原稿の読み取り走査範囲が確定され
ると共に、読み取られたつなぎ合わせ対象画像のつなぎ
合わせ処理に用いるマッチング画像をも限定して抽出す
ることが可能となるので、画像つなぎ合わせ処理ボード
602上におけるマッチング処理速度も向上し、短時間
でマッチング処理が完了する。また、原稿の幅が分から
ない状態で原稿を原稿載置台35にセットしたとして
も、原稿サイズ目盛り板35bには目盛り35dが設け
られているため、原稿の幅を容易に判別でき、さらに、
この目盛り35dの右側には、原稿載置台35上にセッ
トされた原稿によって隠れて見えなくなることのないよ
うな位置に数値が付されている。この目盛り35d、及
び目盛り35d近傍に記された数値を確認して、図12
の表示画面P1からキー表示部分P2タッチパネルを操
作入力することで原稿幅を簡単に設定入力することがで
きる。
【0066】次に、つなぎ合わされた画像を記録する用
紙サイズ及び用紙の向きに応じて、第1のつなぎ合わせ
処理対象画像m11と第2のつなぎ合わせ処理対象画像
m21の向きを変更する回転制御方法について説明す
る。先の説明では、A2サイズの原稿を原稿読み取り部
31から入力して、画像出力部32からA3用紙に記録
して出力するように説明したが、デジタル複写機30が
通紙可能な用紙サイズであれば給紙部に用紙がセットさ
れている限り出力可能であるので、つなぎ合わされた画
像を指定された用紙のサイズに応じて変倍して出力する
ように考慮しておかなけばならない。例えば、用紙サイ
ズとしては、A3サイズの用紙以外に、B4、A4、B
5などの用紙サイズがあり、A4とB5の用紙において
は用紙の向きを90度回転させ縦横を入れ替えた状態
(A4R、B5R)で、複写する場合もあり、この点を
考慮しておく必要がある。
【0067】そこで、この実施形態では、最大A3サイ
ズの原稿を原稿載置台上にセット可能となっているた
め、画像つなぎ合わせモードとして処理できる原稿の最
大サイズは必然的にA2となり、また、デジタル複写機
30の画像出力部32において搬送できる最大サイズと
してはA3であることから、第1段階としては、A2サ
イズの原稿からA3サイズの用紙にコピーする場合の倍
率を70%として画像つなぎ合わせ処理が実行されるよ
うに構成されている。そして、A3サイズの1つの画像
としてつなぎ合わされた画像を指定された用紙サイズに
収まるようにさらなる変倍処理を行い、指定された用紙
上に画像を記録して出力するようになっている。すなわ
ち、A3のつなぎ合わされた画像を指定された用紙サイ
ズに合わせて、B4は86%、A4は70%、B5は6
1%として変倍処理する。
【0068】また、先にも述べたように、用紙のサイズ
及び用紙の向きを考慮してつなぎ合わされた画像を再現
する必要もある。つまり、出力する用紙サイズとしてA
3、B4、A4R、B5Rのいずれかが指定されたので
あれば、図10及び図11を用いて先に説明した動作に
基づいて処理した後、B4、A4R、B5Rは、それぞ
れの変倍率でもってA3サイズのつなぎ合わされた画像
を縮小すれば良いが、出力する用紙サイズがA4、B5
である場合は、図13、図14にあるように、複数回に
分けて読み取らせた原稿からの第1のつなぎ合わせ処理
対象画像m11と、第2のつなぎ合わせ処理対象画像m
21、さらには第1のつなぎ合わせ処理マッチング画像
m12と、第2のつなぎ合わせ処理マッチング画像m2
2を必要に応じて回転処理させ、パターンマッチング処
理後、1つのA3画像として再現し、その後A4もしく
はB5の画像となるように変倍処理している。なお、図
10及び図11に示すようにマッチング処理して1つの
A3画像として再現した後、A4もしくはB5の変倍処
理を行うと同時に90度の回転処理を行って用紙上に記
録して出力することも可能である。
【0069】ところで、上記実施形態においては、領域
マーク35cに中央に基準指標35eを設けた場合を例
にとり説明したが、基準指標35eを設ける位置は、領
域マーク35c内であれば、必ずしも中央である必要は
なく、その他の位置に設定することも可能である。ま
た、領域マーク内に設ける指標としては、基準指標35
e以外にも補助的な指標を設けても良く、本発明は特に
上記実施の形態に限定されるものではない。
【0070】
【0071】
【発明の効果】 以上説明した通り、本発明の画像形成装
置によれば、 原稿台上の基準位置に配置された基準板に
は、つなぎ合わせマッチング領域を表す領域マークと、
この領域マークの範囲内において基準となる指標が設け
られているので、複数回に分けて原稿の画像を読み取る
場合でも、原稿の接続部分にあたるパターンマッチング
処理に必要な領域の画像を確実に読み取り入力させるこ
とが可能となり、不定形な原稿など様々な種類の原稿に
容易に対応することができる。さらに原稿画像領域位置
を検出するための前処理を削除することができるため、
画像処理を大幅に高速化することができる。
【0072】また、本発明の画像形成装置によれば、
稿両端部の相対する位置に付されたマーク、あるいは原
稿の折り目などを、パターンマッチング領域を表す領域
マーク内に設けられた基準指標に合わせるようにして原
稿載置台上にセットすることにより、それぞれの原稿画
像のつなぎ合わせ処理に必要な領域の画像を一層確実に
読み取らせることが可能となり、さらに、前記領域マー
クの中央に基準指標を設ければ、原稿両端部の相対する
位置に付されたマーク、あるいは原稿の折り目などを前
記基準指標に合わせるようにセットすることで、つなぎ
合わせ処理に必要な領域を最小限に抑えつつ、確実に分
割画像を読み取らせることが可能になり、処理時間の短
縮、処理精度を一層向上させることができる。
【0073】さらに、本発明の画像形成装置によれば、
原稿を原稿載置台上に固定するための原稿押圧部材を設
け、原稿が不用意に回転したりするのを防止するように
すれば、つなぎ合わせ処理において画像が回転してしま
うことに伴う補正処理などを省略することが可能とな
り、より効率的に画像形成作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタル複写機の概略
構成図である。
【図2】同上実施形態におけるデジタル複写機のプラテ
ンへの原稿設定状態を示す説明平面図であり、(a)は
第1回目の走査における設定状態を、(b)は第2回目
の走査における設定状態をそれぞれ示している。
【図3】図2に示した原稿指示標における原稿設定表示
部を示す部分平面図である。
【図4】図2に示したプラテンに設けられた押圧部材を
示す平面図である。
【図5】図1に示す表示パネルによって行われる警告表
示の一例を示す説明平面図である。
【図6】図1に示したデジタル複写機の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるデジタル複写
機の内部構成を示す説明側面図である。
【図8】図7に示したデジタル複写機の制御系回路を示
すブロック図である。
【図9】(a)は本願発明の第2の実施形態における原
稿載置台及びその周辺構成を示す平面図、(b)は前記
(a)のX部拡大図、(c)は前記(a)のY部拡大図
である。
【図10】本願発明の第2の実施形態におけるA2サイ
ズの原稿画像をA3の画像としてつなぎ合わせる場合の
原稿読み取り状態を示す説明図であり、(a)は上側画
像の読み取り状態を、(b)は下側画像の読み取り状態
をそれぞれ示している。
【図11】本願発明の第2の実施形態においてA2サイ
ズの原稿画像をA3の画像としてつなぎ合わせる場合の
状態を示す説明図である。
【図12】本願発明の第2の実施形態において、つなぎ
合わせ処理のために原稿載置台上にセットされる原稿の
幅を設定するための操作パネル及び表示部を示す平面図
である。
【図13】本願発明の第2の実施形態において、最終的
につなぎ合わされた画像を用紙の方向を考慮して、A2
サイズの原稿画像をA3の画像としてつなぎ合わせる場
合の原稿読み取り状態を示した説明図であり、(a)は
上側画像の読み取り状態を、(b)は下側画像の読み取
り状態をそれぞれ示している。
【図14】本願発明の第2の実施形態において、最終的
につなぎ合わされた画像を用紙の方向を考慮して、A2
サイズの原稿画像をA3の画像としてつなぎ合わせる場
合の状態を示した説明図である。
【符号の説明】
M 原稿 M1 第1の分割画像 M2 第2の分割原稿 1 原稿画像走査手段 2 画像縮小手段 3 縮小データ格納手段 4 パターンマッチング手段 5 アドレス設定手段 6 データ出力制御手段 7 画像形成手段 11 原稿載置台 12a 原稿指示標 12b 原稿設定表示部 13 原稿押圧部材 m 原稿 m1 第1の分割画像 m2 第2の分割画像 35a 基準板 31 スキャナ部(原稿画像走査手段) 32 画像形成手段 35c 領域マーク 35e 基準指標 46 レーザ書き込みユニット(画像形成手段) 200 マシンコントロールボード 300 CCDボード 400 メイン画像処理ボード 500 サブ画像処理ボード 503 ハードディスク(記憶手段) 600 拡張ボード群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 時行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 松元 健二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−314263(JP,A) 特開 平5−145742(JP,A) 特開 昭63−90269(JP,A) 特開 平4−290066(JP,A) 特開 平8−70380(JP,A) 特開 平6−36009(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿載置台の最大載置サイズよりも大き
    な原稿画像を複写する画像形成装置であって、 前記原稿載置台に一方向へと延出するよう設けられ、側
    縁部が原稿設定位置の基準となる基準板と、この基準板
    の側縁部に当接させて載置された原稿の画像を複数回に
    分けて走査し、一部が共通する複数の分割画像データを
    送出する原稿画像走査手段と、前記基準板と直交する方
    向に所定の幅をもって延出するつなぎ合わせ領域に載置
    された原稿画像の画像データに基づき、隣接する複数の
    原稿画像データのつながり関係を確定するつながり関係
    確定手段と、前記つながり関係確定手段によって確定さ
    れたつながり関係に基づき複数の分割原稿画像データを
    単一の原稿画像データにつなぎ合わせて出力するデータ
    出力制御手段と、前記出力制御手段によって出力された
    画像データに基づき原稿画像データを所定の記録媒体に
    形成する画像形成手段と、を備え、前記基準板には、前
    記つなぎ合わせ領域を表す領域マークと、前記領域マー
    クの範囲内における一つの基準指標とを表示することを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記基準指標は、基準板延出方向におい
    て前記領域マークの中央部に設定されていることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿を前記原稿載置台上に固定する
    ための原稿押圧部材を備えたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の画像形成装置。
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