JP3431834B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JP3431834B2
JP3431834B2 JP16330898A JP16330898A JP3431834B2 JP 3431834 B2 JP3431834 B2 JP 3431834B2 JP 16330898 A JP16330898 A JP 16330898A JP 16330898 A JP16330898 A JP 16330898A JP 3431834 B2 JP3431834 B2 JP 3431834B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2個のローラと、
該ローラにより張架され用紙載置部の用紙を吸着搬送す
る搬送ベルトとを備えた用紙搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から用紙を負圧により吸引して搬送
する用紙搬送装置としては、2個のローラに張架された
無端状の搬送ベルトを備えたものが知られており、この
搬送ベルト全体には均等に複数の貫通孔が穿設されてお
り、この貫通孔から空気を吸引するために両ローラと搬
送ベルトとの間に吸引ダクトが設けられ、該吸引ダクト
を介して空気を吸引する吸引ファンが設けられていた。
この吸引ファンは、搬送ベルトの貫通孔からその近傍の
空気を吸引し、用紙を搬送ベルトに吸い付け、この用紙
を吸い付けた状態、すなわち、用紙を吸着した状態で用
紙を搬送する。
【0003】このような構造の用紙搬送装置に基づいて
なされたものとして特開平1−104560号公報に記
載されたものがあった。
【0004】この特開平1−104560号公報のもの
は、用紙の大きさや紙質に応じて吸引ファンの吸引力を
制御するもので、この吸引ファンの変化は、複数個の吸
引ファンを切り換えたり、吸引ファンの回転数を変化さ
せており、小さいサイズの用紙の搬送時に吸引力を増加
させていた。
【0005】また、特開平5−278894号公報のも
のは、吸引ダクトが用紙搬送方向に沿って上流側の小さ
い部分と下流側の大きな部分とに区画され、それぞれの
部分に別個の吸引ファンが設けられており、このような
構成により上流側の吸引力を強くすることが可能とな
り、搬送される用紙がカールしている場合であっても、
用紙を安定して搬送することを可能としていた。
【0006】そして、特開平9−150987号公報の
ものは、搬送ベルト及び搬送する用紙の位置を検出する
位置検出手段を設けるとともに、搬送ベルトの貫通孔を
搬送される用紙の大きさの範囲内に穿設しており、用紙
が貫通孔の穿設された領域上に載置された際、吸引力を
要する搬送状態であることを位置検出手段により検出
し、吸引ファンの吸引力を強くすることによって安定し
て用紙の搬送を行うことを可能としていた。
【0007】また、搬送ベルトを用いずに用紙の吸着を
行うものとして特開平5−278281号公報に記載さ
れたものがあった。この特開平5−278281号公報
のものは、用紙送りローラとプラテンの間に隙間を設
け、用紙送りローラの外周に凹溝を設けることにより、
用紙が用紙送りローラ上を通過する際に、プラテン下部
に構成されたチャンバー及びチャンバー下部に設けられ
た吸引ファンの駆動によって、用紙送りローラとプラテ
ンの間の隙間及び用紙送りローラの凹溝を通じて用紙を
プラテンに吸引し用紙の搬送を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような搬送ベル
トを用いたものにおいては、貫通孔から搬送ベルトの表
面側の空気を吸引することにより用紙を吸着して搬送す
る構造となっていることから、吸引のための吸引ファン
が必要となり、用紙搬送装置が大きくなるとともに、空
気の吸気・排気時に騒音が発生したり、用紙のサイズが
異なる場合、特に小さなサイズの用紙の場合、用紙の位
置していない部分すなわち空気抵抗のない部分より空気
が流入するので小さなサイズの用紙に対しては吸引力が
不充分となり、搬送不良の発生の虞れがあった。
【0009】また、特開平1−104560号公報及び
特開平5−278894号公報のものにおいては複数個
の吸引ファンを設けているが、上記の用紙搬送装置と同
様に用紙のサイズが小さなサイズの用紙を搬送する場
合、用紙の位置していない部分すなわち空気抵抗のない
部分より空気が流入するので小さなサイズの用紙に対し
ては吸引力が不充分となり、搬送不良の発生の虞れがあ
った。
【0010】特開平9−150987号公報のものにお
いては、搬送ベルト上に位置する用紙に合わせた貫通孔
を設ける必要があり、搬送する用紙サイズが限定され、
各種サイズの用紙の搬送を行うことができないという問
題を生じる。
【0011】そして、特開平5−278281号公報の
ものにおいても、吸引のための吸引ファンが必要とな
り、用紙搬送装置が大きくなるとともに、用紙の先端又
は後端が用紙送りローラ・プラテン間の隙間に達した際
に、吸引ファンによる吸引が行われると用紙がチャンバ
ーに引き込まれ、用紙送りローラに巻き付きジャムを発
生する虞れがあるという問題があった。
【0012】本発明の用紙搬送装置は上記の問題に鑑み
なされたものであり、搬送ベルトに貫通孔を穿設し、こ
の貫通孔に嵌合する嵌合突起を搬送ベルトを張架するロ
ーラに設け、該ローラの嵌合突起が搬送ベルトの貫通孔
から抜け出るときに生じる吸引力により用紙を吸着し搬
送することで、吸引ファンを備えることなく用紙の吸着
搬送を可能とすることを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の用紙搬送装置は、2個のローラ
と、該ローラにより張架され用紙載置部の用紙を吸着搬
送する搬送ベルトとを備え、上記搬送ベルトに複数の貫
通孔を設け、上記2個のローラの用紙載置部に近いロー
ラを他方のローラよりも大きい径に形成し、その周面に
上記貫通孔に嵌合する嵌合突起を形成している。
【0014】請求項2記載の用紙搬送装置は、2個のロ
ーラと、該ローラにより張架され用紙載置部の用紙を吸
着搬送する搬送ベルトとを備え、上記搬送ベルトに複数
の貫通孔を設け、上記搬送ベルトの内側に当該搬送ベル
トよりも全長が短い2個のローラにより張架された内側
ベルトを設け、該内側ベルトの表面に上記搬送ベルトの
貫通孔に嵌合する嵌合突起を形成している。
【0015】請求項3記載の用紙搬送装置は、上記貫通
孔を搬送ベルトの幅方向の両端部分を除いて形成してい
る。
【0016】請求項4記載の用紙搬送装置は、上記搬送
ベルトの搬送方向に上記貫通孔を形成していない帯領域
を形成し、該搬送ベルトの表面側から当該搬送ベルトの
帯領域に当接する当接ローラを設けている。
【0017】請求項5記載の用紙搬送装置は、上記2個
のローラを同径に形成し、両ローラに嵌合突起を設け、
両ローラ間に搬送ベルトの表面に当接し当該搬送ベルト
を内側へ押圧し用紙搬送路から離間させる離間ローラを
2個設け、該離間ローラの間に画像形成装置の画像形成
部の現像剤像を用紙へ転写する転写器を設けている。
【0018】請求項6記載の用紙搬送装置は、2個のロ
ーラと、該ローラにより張架され用紙載置部の用紙を吸
着搬送する搬送ベルトとを備え、上記搬送ベルトに複数
の有底孔を設け、該有底孔の底部に磁石を設け、上記搬
送ベルトの内側に有底孔底部の磁石を吸引する電磁石を
設けている。
【0019】請求項7記載の用紙搬送装置は、上記電磁
石の磁力を搬送される用紙の種類により制御している。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の用紙搬送装置を用いた電
子写真式複写機を図1とともに説明する。
【0021】本発明の電子写真式複写機は、複写機本体
1の上面に原稿を載置する原稿台2を設け、複写機本体
1の上部で原稿台2の下部に原稿読取部を設け、該原稿
読取部の下方に画像形成手段である画像形成部を設けて
いる。
【0022】この原稿読取部は、原稿に光を照射する光
源3と、原稿から反射した反射光を後述する画像形成部
の感光体ドラム4へ反射し照射する反射ミラー5,6と
から構成されている。
【0023】上記画像形成部は、感光体ドラム4と、感
光体ドラム4の表面を一様に帯電する帯電器7と、帯電
された感光体ドラム4に反射ミラー6から反射光が照射
され形成された静電潛像をトナーにより現像しトナー像
を形成する現像器8と、感光体ドラム4のトナー像を用
紙に転写する転写器9と、感光体ドラム4の電位を除電
する除電器10とから構成されている。
【0024】そして、複写機本体1の側部には用紙Pを
収容する給紙カセット11を設け、該給紙カセット11
の用紙を1枚ずつピックアップするピックアップローラ
12を設け、ピックアップローラ12の用紙搬送方向下
流側に一対の用紙搬送ローラ13を設け、転写器9によ
りトナー像が転写される転写部へ用紙搬送ローラ13に
より搬送された用紙を吸着搬送する用紙搬送装置14を
設け、転写部の下流側に一対の搬送ローラ15を設け、
この搬送ローラ15の下流側に用紙に転写されたトナー
像を定着する定着ローラ16を設けるとともに一対の搬
送ローラ17を設け、定着後の用紙Pを排出する一対の
排出ローラ18を設け、排出された用紙Pを集積する排
出トレイ19を設けている。
【0025】上記用紙搬送装置14の実施形態1を図2
乃至図4とともに説明すると、この用紙搬送装置14は
図に示すように搬送経路の下方に位置する駆動ローラ2
0及び従動ローラ21に張架された搬送ベルト22に複
数の貫通孔23を設け、この貫通孔23に嵌合する嵌合
突起24を駆動ローラ20に設けている。上記駆動ロー
ラ20は用紙搬送方向の上流側に設けられ、当該駆動ロ
ーラ20の径は上記従動ローラ21の径よりも大きな径
に形成され、駆動ローラ20に用紙搬送経路を介して対
向する位置に用紙搬送ローラ25を設けている。
【0026】上記構成の動作を説明すると、給紙カセッ
ト11からピックアップローラ12によりピックアップ
された用紙Pの先端が用紙搬送装置14に到達すると、
用紙搬送装置14の搬送ベルト22に用紙Pが吸着し転
写部へ搬送される。
【0027】このとき、図3のa位置で駆動ローラ20
の嵌合突起24が搬送ベルト22の貫通孔23に嵌合
し、この状態がb位置まで継続され、c位置において嵌
合突起24が貫通孔23から抜け出ることにより、吸引
力が生じ用紙Pを吸着する。
【0028】すなわち、図4に示すように、駆動ローラ
20の嵌合突起24aは搬送ベルト22の貫通孔23の
最奥部まで嵌合しており、駆動ローラ20の回転により
図左側へ駆動ローラ20及び搬送ベルト22が移動し、
嵌合突起24bに示すように貫通孔23から抜け出し始
め、嵌合突起24cに示すように貫通孔23から抜け出
る。このように嵌合突起24bが貫通孔23から抜け出
すことにより、貫通孔23の表面側(用紙P側)の空気
が貫通孔23内側へ吸い込まれる動きとなり、この貫通
孔23の表面側で吸引力を生じ、この吸引力により用紙
Pを吸着し転写部へ搬送する。
【0029】この際、吸引力は個々の貫通孔23で生じ
るので、搬送する用紙Pのサイズによって貫通孔23で
生じる吸引力が異なることはなく、どのようなサイズの
用紙Pであっても安定した状態で吸着搬送することがで
きる。
【0030】本発明の用紙搬送装置の実施形態2を図5
とともに説明すると、搬送ベルト22の用紙搬送方向の
両端部分の領域B1,B2を除いて領域Aの部分のみに
貫通孔23を設けている。この際、搬送ベルト22の領
域Aの幅を搬送用紙の最大幅と同一の幅に形成し、この
領域Aの両側に領域B1,B2を形成している。そし
て、搬送ベルト22の領域B1,B2に対向する駆動ロ
ーラ23の両側に嵌合突起24を形成していない領域C
を形成している。
【0031】このような構成にすることにより、搬送ベ
ルト22は両端部分(領域B1,B2)に貫通孔23が
穿設されていないので、この両端部分の機械強度を増す
ことによって、結果的に搬送ベルト22の機械強度を強
くすることができる。
【0032】本発明の用紙搬送装置の実施形態3を図6
とともに説明すると、搬送ベルト22の用紙搬送方向の
両端部分の領域B1,B2及び中央部分の領域Eを除い
た領域B1と領域Aとの間の領域D1と領域Eと領域B
2との間の領域D2の部分に貫通孔23を設けている。
この際、搬送ベルト22の領域D1〜D2の幅を搬送用
紙の最大幅と同一の幅に形成し、この領域D1,D2の
両側に領域B1,B2を形成している。そして、搬送ベ
ルト22の領域B1,B2,Eに対向する駆動ローラ2
3の両側及び中央部に嵌合突起24を形成していない領
域Cを形成している。
【0033】また、搬送ベルト22の搬送方向に対する
中央より従動ローラ21側よりに、当該搬送ベルト22
の領域B1,B2,E表面に当接し用紙を搬送ベルト2
2とともに挟持する用紙押さえローラ26を設け、この
用紙押さえローラ26を回動自在に回動軸27で軸支し
ている。
【0034】このような構成にすることにより、搬送ベ
ルト22は両端部分及び中央部(領域B1,B2,E)
に貫通孔23が穿設されていないので、この両端部分及
び中央部の機械強度を増すことによって、結果的に搬送
ベルト22の機械強度を強くすることができ、しかも、
用紙押さえローラ26で用紙Pを押さえるので、搬送ベ
ルト22と用紙Pとの密着性をより確実なものとするこ
とができ、用紙Pをより安定した状態で搬送することが
できる。
【0035】本発明の用紙搬送装置の実施形態4を図7
及び図8とともに説明すると、搬送ベルト22の内側に
駆動ローラ20と搬送ベルト22の内側に設けられた第
2従動ローラ27とに張架されて内側ベルト29が設け
られ、この内側ベルト29の表面側(搬送ベルト22
側)に搬送ベルト22の貫通孔23に嵌合する嵌合突起
30を設けている。
【0036】この際、駆動ローラ20と従動ローラ21
の径を同じ径に形成し、第2従動ローラ28の径のみを
他のローラの径より小さく形成することにより、内側ベ
ルト29の嵌合突起30の搬送ベルト22の貫通孔23
の抜け出し(離脱)を可能としている。
【0037】このような構成にすることにより、嵌合突
起30の貫通孔23からの離脱開始位置(抜け出しを開
始する位置)と完全離脱位置(完全に抜け出した位置)
との距離を長くすることができ、広い(長い)作用範囲
で用紙Pに対する吸引力を作用させることができ、用紙
Pの搬送状態を安定させることができる。
【0038】本発明の用紙搬送装置の実施形態5を図9
とともに説明すると、駆動ローラ20と同径の嵌合突起
が設けられた第2駆動ローラ31を転写器9の用紙搬送
方向下流側に設け、該第2駆動ローラ31の用紙搬送方
向下流側に従動ローラ21を設け、駆動ローラ20と第
2駆動ローラ31の夫々の駆動軸を駆動ベルト32で連
結し両ローラが連動するようになっている。
【0039】そして、転写器9の用紙搬送方向上流側及
び下流側に搬送ベルト22の表面側に当接して搬送ベル
ト22を転写器9から離間させる離間ローラ33,34
を設けている。
【0040】このような構成にすることにより、転写器
9の用紙搬送方向上流側及び下流側の2カ所で、駆動ロ
ーラ20及び第2駆動ローラ31の嵌合突起が搬送ベル
ト22の貫通孔から離脱することにより生じる吸引力で
用紙Pを搬送ベルト22へ吸着し搬送させることによ
り、搬送ベルト22上でトナー像の用紙Pへの加圧や加
熱による転写が行われることがなく、転写時の圧力や熱
による搬送ベルト22(貫通孔23)の変形を防ぐこと
ができ、搬送ベルト22(貫通孔23)の変形により貫
通孔23と嵌合突起との嵌合精度の低下による吸引力の
低下を防止することができ、安定した状態で用紙Pの搬
送を行うことができる。
【0041】本発明の用紙搬送装置の実施形態6を図1
0及び図11とともに説明すると、搬送ベルト22に複
数の有底孔35を設け、この有底孔35の底部に磁石3
6を設け、搬送ベルト22の内側に電磁石37を配設
し、搬送ベルト22に用紙搬送路を介して対向当接し用
紙Pを搬送ベルト22へ押圧する用紙押さえローラ25
を設けている。上記搬送ベルト22を張架している駆動
ローラ20には嵌合突起は設けられていない。
【0042】このような構成にすることにより、電磁石
37の磁力により搬送ベルト22の有底孔35に設けら
れた磁石が電磁石37側へ引き付けられ、搬送ベルト2
2が電磁石37側へ引き付けられることにより用紙P側
に負圧を生じ、この負圧により用紙Pを吸着している。
【0043】この際、搬送する用紙Pの種類によって電
磁石37への通電量を制御し、電磁石37の磁力を制御
することにより、搬送ベルト22の電磁石37側への引
き付けられる力を制御し、搬送ベルト22の用紙P側に
発生する負圧を用紙Pの種類に対応して変化させること
により、用紙Pの種類に関係なく安定した状態で用紙P
の搬送を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の用紙搬送装置によれば、
駆動ローラの嵌合突起が搬送ベルトの貫通孔から抜け出
る際に、貫通孔の表面側(用紙側)の空気が貫通孔内側
へ吸い込まれる動きとなり、この貫通孔の表面側で吸引
力が生じ、この吸引力により用紙を吸着する。このよう
に、このとき生じる吸引力は個々の貫通孔で生じている
ので、搬送する用紙のサイズによって貫通孔で生じる吸
引力が異なることはなく、どのようなサイズの用紙であ
っても安定した状態で吸着搬送することができる。ま
た、用紙を吸引するための別部材を設ける必要がないの
で、用紙搬送装置を小型化することができる。
【0045】請求項2記載の用紙搬送装置によれば、内
側ベルトに搬送ベルトの貫通孔に嵌合する嵌合突起を設
けているので、嵌合突起の貫通孔からの離脱開始位置
(抜け出しを開始する位置)と完全離脱位置(完全に抜
け出した位置)との距離を長くすることができ、広い
(長い)作用範囲で用紙Pに対する吸引力を作用させる
ことができ、用紙の搬送状態を安定されることができ
る。
【0046】請求項3記載の用紙搬送装置によれば、搬
送ベルトの両端部を除いて貫通孔を形成しているので、
この両端部分の機械強度を増すことによって、結果的に
搬送ベルトの機械強度を強くすることができる。
【0047】請求項4記載の用紙搬送装置によれば、搬
送ベルトの搬送方向に貫通孔を形成していない帯領域を
設け、この帯領域に当接する当接ローラを設けることに
より、帯領域によって搬送ベルトの機械強度を強くする
ことができ、しかも、当接ローラで用紙を押圧し搬送ベ
ルトと用紙との密着性をより確実なものとすることがで
き、用紙をより安定した状態で搬送することができる。
【0048】請求項5記載の用紙搬送装置によれば、搬
送ベルトを張架する2個の同径のローラに嵌合突起を設
け、搬送ベルトの表面側に当接して搬送ベルトを用紙搬
送路から離間させる離間ローラを設け、この離間ローラ
の間に画像形成部の転写器を設けることにより、転写器
の用紙搬送方向上流側及び下流側の2カ所で用紙の吸着
を行うことができるので、安定した状態で用紙の搬送を
行うことができ、しかも、搬送ベルト上で現像剤像の用
紙への加圧や加熱による転写が行われることがなく、転
写時の圧力や熱による搬送ベルトの変形を防ぐことがで
き、搬送ベルトの変形により貫通孔と嵌合突起との嵌合
精度の低下による吸引力の低下を防止することができ、
安定した状態で用紙の搬送を行うことができる。
【0049】請求項6記載の用紙搬送装置によれば、搬
送ベルトの有底孔の底部に設けられた磁石を電磁石によ
り吸引することにより、用紙を吸着する吸着力を発生さ
せているので、貫通孔と嵌合突起の嵌合・離脱による摩
耗をなくすことができ、摩耗による吸着性能の低下を防
止することができる。
【0050】請求項7記載の用紙搬送装置によれば、搬
送する用紙の種類によって電磁石の磁力を制御すること
により、搬送ベルトの用紙側に発生する吸着力を用紙の
種類に対応して変化させることができるので、用紙の種
類に関係なく安定した状態で用紙の搬送を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用紙搬送装置を用いた電子写真式複写
機の断面図である。
【図2】本発明の用紙搬送装置の実施形態1を示す斜視
図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図2の要部拡大断面図である。
【図5】本発明の用紙搬送装置の実施形態2を示す斜視
図である。
【図6】本発明の用紙搬送装置の実施形態3を示す斜視
図である。
【図7】本発明の用紙搬送装置の実施形態4の断面図で
ある。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】本発明の用紙搬送装置の実施形態5の断面図で
ある。
【図10】本発明の用紙搬送装置の実施形態6の断面図
である。
【図11】図10の要部拡大図である。
【符号の説明】
14 20 駆動ローラ 21 従動ローラ 22 搬送ベルト 23 貫通孔 24 嵌合突起

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のローラと、該ローラにより張架さ
    れ用紙載置部の用紙を吸着搬送する搬送ベルトとを備え
    た用紙搬送装置において、 上記搬送ベルトに複数の貫通孔を設け、 上記2個のローラの用紙載置部に近いローラを他方のロ
    ーラよりも大きい径に形成し、その周面に上記貫通孔に
    嵌合する嵌合突起を形成したことを特徴とする用紙搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 2個のローラと、該ローラにより張架さ
    れ用紙載置部の用紙を吸着搬送する搬送ベルトとを備え
    た用紙搬送装置において、 上記搬送ベルトに複数の貫通孔を設け、 上記搬送ベルトの内側に当該搬送ベルトよりも全長が短
    い2個のローラにより張架された内側ベルトを設け、 該内側ベルトの表面に上記搬送ベルトの貫通孔に嵌合す
    る嵌合突起を形成したことを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記貫通孔を搬送ベルトの幅方向の両端
    部分を除いて形成したことを特徴とする請求項1若しく
    は請求項2記載の用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記搬送ベルトの搬送方向に上記貫通孔
    を形成していない帯領域を形成し、 該搬送ベルトの表面側から当該搬送ベルトの帯領域に当
    接する当接ローラを設けたことを特徴とする請求項1若
    しくは請求項2記載の用紙搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記2個のローラを同径に形成し、両ロ
    ーラに嵌合突起を設け、 両ローラ間に搬送ベルトの表面に当接し当該搬送ベルト
    を内側へ押圧し用紙搬送路から離間させる離間ローラを
    2個設け、 該離間ローラの間に画像形成装置の画像形成部の現像剤
    像を用紙へ転写する転写器を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の用紙搬送装置。
  6. 【請求項6】 2個のローラと、該ローラにより張架さ
    れ用紙載置部の用紙を吸着搬送する搬送ベルトとを備え
    た用紙搬送装置において、 上記搬送ベルトに複数の有底孔を設け、 該有底孔の底部に磁石を設け、 上記搬送ベルトの内側に有底孔底部の磁石を吸引する電
    磁石を設けたことを特徴とする用紙搬送装置。
  7. 【請求項7】 上記電磁石の磁力を搬送される用紙の種
    類により制御したことを特徴とする請求項5記載の用紙
    搬送装置。
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