JP3427668B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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- H01Q9/00—Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
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Description
し、特に、広範囲の周波数を送受信する移動体通信機、
例えば携帯電話器、ページャ等に用いられるアンテナ装
置に関する。
は、帯域幅×利得=一定であるため、利得を維持しつ
つ、送受信周波数が異なるような広帯域が必要な移動体
通信機に対応できるように帯域幅を広げるためには、体
積を大きくしたアンテナや、共振周波数の異なる複数の
アンテナが用いられる。前者の場合には、例えば、携帯
電話器の一種である受信周波数818MHz付近、送信
周波数948MHz付近、帯域幅それぞれ16MHzの
PDC(Personal Digital Cellular)800のシステム
では、受信周波数の波長あるいは送信周波数の波長の5
/8倍、すなわち約10cmのホイップアンテナが用い
られる。また、後者の場合には、例えば、受信周波数9
40MHz付近、送信周波数901.5MHz付近、帯
域幅それぞれ1MHzの双方向ページャのシステムで
は、図15に示すように、受信用のループアンテナ61
と送信用の逆Fアンテナ62が実装基板63に実装され
たようなものが用いられる。
のアンテナにおいては、広範囲の周波数を送受信する移
動体通信機に用いるために帯域幅を広くすると、アンテ
ナの体積が大きくなったり、共振周波数の異なるアンテ
ナを実装基板に複数実装したりと、移動体通信機におけ
るアンテナの占有面積が大きくなる。その結果、移動体
通信機の小型化が困難であるという問題が生じる。
めになされたものであり、広範囲の周波数を送受信する
移動体通信機に用いることができる小形のアンテナ装置
を提供することを目的とする。
るため本発明は、誘電材料及び磁性材料の少なくとも一
方からなる基体と、該基体の表面及び内部の少なくとも
一方に形成され、等価回路が直列接続されたインダクタ
ンス成分及び抵抗成分からなり、一端及び他端を有する
少なくとも1つの導体と、前記基体の表面に形成され、
前記導体が接続される給電用端子とを備えるチップアン
テナであるアンテナ本体と、スイッチング素子と受動素
子とからなる並列回路を少なくとも含む周波数調整回路
とで構成され、前記アンテナ本体の導体と前記周波数調
整回路とを直列接続することを特徴とする。
子であることを特徴とする。
子であることを特徴とする。
ナ本体の導体の一端側に接続することを特徴とする。
ナ本体の導体の他端側に接続することを特徴とする。
ス素子を直列接続することを特徴とする。
列回路を構成するスイッチング素子を搭載し、前記並列
回路を構成する受動素子を内蔵してアンテナ部品とする
ことを特徴とする。
本体の導体に、スイッチング素子と受動素子とからなる
並列回路を含む周波数調整回路を直列接続するため、ス
イッチング素子をオンあるいはオフすることにより、ア
ンテナ装置の容量成分、あるいはアンテナ装置のインダ
クタンス成分を変えることができる。
施例を説明する。図1に、本発明に係るアンテナ装置の
第1の実施例の回路図を示す。アンテナ装置10は、ア
ンテナ本体11と周波数調整回路12とを備える。
されたインダクタンス成分L及び抵抗成分Rからなり、
給電部となる一端13及び自由端となる他端14を有す
る導体15を備える。
であるダイオードD1、コンデンサC11、C12及び
抵抗R11からなる。ダイオードD1のアノードは、ア
ンテナ本体11の一端13に接続されるとともに、抵抗
R11とコンデンサC11とからなる直列回路を介して
接地され、抵抗R11とコンデンサC11との接続点に
は、ダイオードD1のオン・オフを制御するコントロー
ル電源Vcが接続される。
テナ装置10の入力インピーダンスを調整するためのコ
ンデンサC13を介してアンテナ装置10を搭載する移
動体通信機の高周波回路RFに接続されるとともに、コ
ンデンサC14を介してグランドに接続される。さら
に、ダイオードD1のカソードは、抵抗R12を介して
グランドに接続される。
タンス素子であるコンデンサC12が接続される。すな
わち、ダイオードD1とコンデンサC12とからなる並
列回路16を備える周波数調整回路12が、アンテナ本
体11の導体15の一端13側に直列接続された構成と
なる。
面図を示す。アンテナ装置10は、アンテナ本体11、
周波数調整回路12を構成するダイオードD1、コンデ
ンサC11、C12及び抵抗R11、並びにアンテナ装
置10の入力インピーダンスを調整するためのコンデン
サC13、C14及び抵抗R12を、伝送線路17a〜
17d及びグランド電極18が表面上に形成された実装
基板19の上に実装することにより構成される。
伝送線路17aを介して、ダイオードD1のアノードに
接続されるとともに、伝送線路17a、抵抗R11、伝
送線路17b及びコンデンサC11を介してグランド電
極18に接続される。
線路17c、コンデンサC13及び伝送線路17dを介
して高周波回路RFに接続されるとともに、伝送線路1
7c、コンデンサC13、伝送線路17d及びコンデン
サC14を介してグランド電極18に接続される。さら
に、ダイオードD1のカソードは、伝送線路17c及び
抵抗R12を介してグランド電極18に接続される。ま
た、ダイオードD1と並列に、コンデンサC12が伝送
線路17a、17cを介して接続される。
いて、ダイオードD1をオンしたときの反射係数及び利
得を、図4に、図2に示すアンテナ装置10において、
ダイオードD1をオフしたときの反射係数及び利得を示
す。そして、図3及び図4中において、実線は反射係
数、破線は利得を示し、点A及び点B(図3及び図4中
△印)はそれぞれの場合(ダイオードD1のオン・オフ
時)における共振周波数を示す。なお、コンデンサC1
1、C12、C13、C14の容量値はそれぞれ100
0pF、1pF、1000pF、2pF、抵抗R11の
抵抗値はそれぞれ1.5kΩ、1.5kΩである。
とにより、アンテナ装置10の共振周波数が901.5
MHz(点A)、利得が−3dBdとなり、図4から、
ダイオードD1をオフにすることにより、アンテナ装置
10の共振周波数が940MHz(点B)、利得が−4
dBdとなることがわかる。
1をオンすると、ダイオードD1のインピーダンスが
“ゼロ”になるため、共振周波数f1onは、
オードD1のインピーダンスが“無限大”になるため、
共振周波数f1offは、
ダクタンス成分Lのインダクタンス値、C0は導体15
の自由端14とグランドとの間に発生する浮遊容量Cの
容量値、C1は並列回路16を構成するコンデンサC1
2の容量値、C2はアンテナ装置10の入力インピーダ
ンスを調整するためのコンデンサC13、C14の合成
容量値を示している。
イオードD1のオフ時とを比較すると、ダイオードD1
のオン時の共振周波数f1onの方が低くなる。
れば、アンテナ本体の導体に、ダイオードとコンデンサ
とからなる並列回路を含む周波数調整回路を直列接続す
るため、そのダイオードをオンあるいはオフすることに
より、アンテナ装置の容量成分を変えることができる。
せずに、アンテナ装置の共振周波数を変化させることが
できる。すなわち、ダイオードのオン時の共振周波数を
低く、ダイオードのオフ時の共振周波数を高くすること
ができる。その結果、アンテナ装置自体の帯域幅が狭く
ても、広範囲の周波数に対応することができ、広範囲の
周波数を送受信する移動体通信機に使用することができ
る。
デンサとからなる並列回路を実装基板に実装しているた
め、アンテナ装置の小形化が実現できる。従って、広範
囲の周波数を送受信する携帯用の移動体通信機に取り付
けることができる。
ることにより、移動体通信機の筐体内部にアンテナ装置
を収納することができるため、その移動体通信機から突
起部分を無くすることができる。
並列回路に、アンテナ装置の入力インピーダンスを調節
するコンデンサを直列接続しているため、ダイオードを
オンあるいはオフすることにより、アンテナ装置の入力
インピーダンスが、アンテナ装置を搭載する移動体通信
機の高周波回路の特性インピーダンスからずれても、こ
のコンデンサの容量値を調整することにより、アンテナ
装置の入力インピーダンスを調整ができる。
の導体の一端側に接続されるため、アンテナ本体の導体
の一端が、アンテナ装置の入力インピーダンスを調整す
るためのコンデンサを介して接地され、アンテナ本体の
導体の他端が、開放される構造となり、モノポールアン
テナと同等の構造となる。したがって、アンテナ装置の
帯域幅が広くなるため、より広範囲の周波数に対応する
ことができ、より広範囲の周波数を送受信する移動体通
信機に使用することができる。
の実施例の回路図を示す。アンテナ装置20は、第1の
実施例のアンテナ装置10(図1)と比較して、周波数
調整回路12を構成する並列回路21が、スイッチング
素子であるダイオードD1とインダクタンス素子である
インダクタL11とからなる点で異なる。なお、インダ
クタL11には、直流カット用のコンデンサC15が直
列接続される。
数f2の変化を、式を用いて説明する。ダイオードD1
をオンすると、ダイオードD1のインピーダンスが“ゼ
ロ”になるため、共振周波数f2onは、
オードD1のインピーダンスが“無限大”になるため、
共振周波数f2offは、
ダクタンス成分Lのインダクタンス値、L1は並列回路
21を構成するインダクタL11のインダクタンス値、
C0は導体15の自由端14とグランドとの間に発生す
る浮遊容量Cの容量値、C1は並列回路21を構成する
コンデンサC15の容量値、C2はアンテナ装置10の
入力インピーダンスを調整するためのコンデンサC1
3、C14の合成容量値を示している。なお、コンデン
サC15は直流カット用のため、その容量値C1は非常
に大きい。すなわち、インダクタL11のインダクタン
ス値L1の方が、コンデンサC15の容量値C1よりも
共振周波数に与える影響が大きい。
イオードD1のオフ時とを比較すると、ダイオードD1
のオン時の共振周波数f2onの方が高くなる。
れば、アンテナ本体の導体に、ダイオードとインダクタ
とからなる並列回路を含む周波数調整回路を直列接続す
るため、そのダイオードをオンあるいはオフすることに
より、アンテナ装置のインダクタンス成分を変えること
ができる。
せずに、アンテナ装置の共振周波数を変化させることが
できる。すなわち、ダイオードのオン時の共振周波数を
高く、ダイオードのオフ時の共振周波数を低くすること
ができる。
の実施例の回路図を示す。アンテナ装置30は、第1の
実施例のアンテナ装置10(図1)と比較して、周波数
調整回路12が、アンテナ本体11の導体15の他端1
4側に直列接続される点で異なる。
面図を示す。アンテナ装置30は、アンテナ本体11、
周波数調整回路12を構成するダイオードD1、コンデ
ンサC11、C12及び抵抗R11、並びにアンテナ装
置30の入力インピーダンスを調整するためのコンデン
サC13、C14を、伝送線路31a〜31d及びグラ
ンド電極32が表面上に形成された実装基板33の上に
実装することにより構成される。
伝送線路31a、コンデンサC13を介して伝送線路3
1bに接続される。伝送線路31bは、高周波回路部R
Fに接続されるとともに、コンデンサC14を介してグ
ランド電極32にも接続される。
送線路31cに接続される。伝送線路31cは、ダイオ
ードD1を介してグランド電極32に接続されるととも
に、抵抗R11、伝送線路31d、コンデンサC11を
介してもグランド電極21に接続される。さらに、ダイ
オードD1と並列に、コンデンサC12が伝送線路31
c、グランド電極32を介して接続される。
いて、ダイオードD1をオンしたときの利得及び電圧定
在波比を、図9に、図7に示すアンテナ装置30におい
て、ダイオードD1をオフしたときの利得及び電圧定在
波比を示す。そして、図8及び図9中において、実線は
電圧定在波比、破線は利得を示し、点A及び点B(図8
及び図9中△印)はそれぞれの場合(ダイオードD1の
オン・オフ時)における共振周波数を示す。なお、コン
デンサC11、C12、C13、C14の容量値はそれ
ぞれ1000pF、3pF、0.3pF、2.5pF、
抵抗R1の抵抗値は3kΩである。
とにより、アンテナ装置10の共振周波数が819MH
z(点A)、共振周波数時の電圧定在波比が約2、利得
が約−3dBdとなり、図9から、ダイオードD1をオ
フにすることにより、アンテナ装置10の共振周波数が
889MHz(点B)、共振周波数時の電圧定在波比が
約1、利得が−1dBdとなることがわかる。
1をオンすると、ダイオードD1のインピーダンスが
“ゼロ”になるため、共振周波数f3onは、
オードD1のインピーダンスが“無限大”になるため、
共振周波数f3offは、
ダクタンス成分Lのインダクタンス値、C1は並列回路
16を構成するコンデンサC12の容量値、C2はアン
テナ装置10の入力インピーダンスを調整するためのコ
ンデンサC13、C14の合成容量値を示している。
イオードD1のオフ時とを比較すると、ダイオードD1
のオン時の共振周波数f3onの方が低くなる。
れば、アンテナ本体の導体に、ダイオードとコンデンサ
とからなる並列回路を含む周波数調整回路を直列接続す
るため、そのダイオードをオンあるいはオフすることに
より、アンテナ装置の容量成分を変えることができる。
せずに、アンテナ装置の共振周波数を変化させることが
できる。すなわち、ダイオードのオン時の共振周波数を
低く、ダイオードのオフ時の共振周波数を高くすること
ができる。その結果、アンテナ装置自体の帯域幅が狭く
ても、広範囲の周波数に対応することができ、広範囲の
周波数を送受信する移動体通信機に使用することができ
る。
デンサとからなる並列回路を実装基板に実装しているた
め、アンテナ装置の小形化が実現できる。従って、広範
囲の周波数を送受信する携帯用の移動体通信機に取り付
けることができる。
ることにより、移動体通信機の筐体内部にアンテナ装置
を収納することができるため、その移動体通信機から突
起部分を無くすることができる。
導体の他端側に接続されるため、アンテナ本体の導体の
一端が、アンテナ装置の入力インピーダンスを調整する
ためのコンデンサを介して接地され、アンテナ本体の導
体の他端が、周波数調整回路を介して接地される構造と
なり、ループアンテナと同等の構造となる。したがっ
て、アンテナ装置が周囲からの影響を受け難くなるた
め、利得、指向性等のアンテナ特性を良くすることがで
きる。
4の実施例の回路図を示す。アンテナ装置40は、第3
の実施例のアンテナ装置30(図6)と比較して、周波
数調整回路12を構成する並列回路21が、スイッチン
グ素子であるダイオードD1とインダクタンス素子であ
るインダクタL11とからなる点で異なる。なお、イン
ダクタL11には、直流カット用のコンデンサC15が
直列接続される。
数f4の変化を、式を用いて説明する。ダイオードD1
をオンすると、ダイオードD1のインピーダンスが“ゼ
ロ”になるため、共振周波数f4onは、
オードD1のインピーダンスが“無限大”になるため、
共振周波数f4offは、
ダクタンス成分Lのインダクタンス値、L1は並列回路
21を構成するインダクタL11のインダクタンス値、
C1は並列回路21を構成するコンデンサC15の容量
値、C2はアンテナ装置10の入力インピーダンスを調
整するためのコンデンサC13、C14の合成容量値を
示している。なお、コンデンサC15は直流カット用の
ため、その容量値C1は非常に大きい。すなわち、イン
ダクタL11のインダクタンス値L1の方が、コンデン
サC11の容量値C1よりも共振周波数に与える影響が
大きい。
イオードD1のオフ時とを比較すると、ダイオードD1
のオン時の共振周波数f4onの方が高くなる。
れば、アンテナ本体の導体に、ダイオードとインダクタ
とからなる並列回路を含む周波数調整回路を直列接続す
るため、そのダイオードをオンあるいはオフすることに
より、アンテナ装置のインダクタンス成分を変えること
ができる。
せずに、アンテナ装置の共振周波数を変化させることが
できる。すなわち、ダイオードのオン時の共振周波数を
高く、ダイオードのオフ時の共振周波数を低くすること
ができる。
0、30、40を構成するアンテナ本体11の透視斜視
図を示す。アンテナ本体11は、酸化バリウム、酸化ア
ルミニウム、シリカを主成分とする直方体状の基体1の
内部に、基体1の長手方向に螺旋状に巻回される導体1
5と、基体1の表面に形成された給電用端子2及び自由
端子3とを備える。この際、導体15の一端13は、基
体1の表面に引き出され、導体15に電圧を印加するた
めの給電用端子2に接続される。一方、導体15の他端
14は、基体1の表面に引き出され、自由端子3に接続
される。
置10、20を構成するアンテナ本体11は、導体15
の他端14が開放になるため、基体1の表面に、自由端
子3を形成しなくてもよい。また、導体15の他端14
は、基体1の表面に引き出さずに、基体1の内部にとど
めておいてもよい。
ウム、酸化アルミニウム、シリカを主成分とする直方体
状の基体を用いることで、伝搬速度が遅くなり、波長短
縮が生じるため、基体の比誘電率をεとすると、実効線
路長はε1/2倍になり、従来の線状アンテナの実効線路
長と比較して長くなる。したがって、電流分布の領域が
増えるため、放射する電波の量が多くなり、アンテナ装
置の利得を向上させることができる。
体11の変形例の透視斜視図を示す。図12のアンテナ
本体11aは、直方体状の基体1aと、基体1aの表面
に沿って、基体1aの長手方向に螺旋状に巻回される導
体15aと、基体1aの表面に、給電用端子2a及び自
由端子3aとを備える。この際、導体15aの一端13
aは、基体1aの表面において、導体15aに電圧を印
加するための給電用端子2aに接続される。また、導体
15aの他端14aは、基体1aの表面において自由端
子3aに接続される。この場合には、導体15aを基体
1aの表面に螺旋状にスクリーン印刷等で簡単に形成で
きるため、アンテナ本体11aの製造工程が簡略化でき
る。
の基体1bと、基体1bの表面に、ミアンダ状に形成さ
れる導体15bと、基体1bの表面に、給電用端子2b
及び自由端子3bとを備える。この際、導体15bの一
端は、基体1bの表面において、導体15bに電圧を印
加するための給電用端子2bに接続される。また、導体
15bの他端は、基体1bの表面において自由端子3b
に接続される。この場合には、ミアンダ状の導体15b
を基体1bの一方主面のみ形成するため、基体1bの低
背化が可能となり、それにともないアンテナ本体11b
の低背化も可能となる。なお、ミアンダ状の導体15b
は、基体1bの内部に形成されていてもよい。
ち、アンテナ本体11と、周波数調整回路12を構成す
るダイオードD1及びコンデンサC12とが複合一体化
されてなるアンテナ部品の斜視図を示す。
構成する基体51の上面及び内部にコンデンサC12を
構成するコンデンサ電極52a、52bが配置され、基
体51の上面にダイオードD1が搭載される。
テナ本体11の導体15の一端、基体51の側面に設け
られた外部端子53a及びコンデンサ電極52bに、基
体51の内部にて接続される。また、ダイオードD1の
カソードは、コンデンサ電極52aに接続され、コンデ
ンサ電極52aは、基体51の端面に設けられた外部端
子53bに、基体51の内部で接続される。以上の構成
により、アンテナ本体11の導体15に、ダイオードD
1とコンデンサC12とからなる並列回路21が直列接
続されたことになる。
51は、周波数調整回路12を構成するコンデンサC1
1及び抵抗R11、アンテナ装置10の入力インピーダ
ンスを調整するコンデンサC13、C14とともに、実
装基板上に実装され、アンテナ装置10を構成する。
本体の導体と直列に接続されるダイオードとコンデンサ
とからなる並列回路とを、同一の基体に複合一体化し、
アンテナ部品としたため、アンテナ装置の周波数調整を
アンテナ部品のみで行うことができる。したがって、ア
ンテナ装置を構成する他の部品、例えば抵抗、コンデン
サなどの実装バラツキによるアンテナ装置の特性バラツ
キが発生しにくくなるため、アンテナ装置の歩留りが向
上し、その結果、そのアンテナ装置を搭載する移動体通
信機の歩留りが向上する。
本体が、基体の内部あるいは表面に、螺旋状に巻回され
た導体を有する場合、基体の表面に、ミアンダ状に形成
された導体を有する場合について説明したが、アンテナ
本体の導体の等価回路がインダクタンス成分及び抵抗成
分からなる回路であればよく、その形状は本発明の実施
にあたって必須の条件となるものではない。
テナ部品の基体が、酸化バリウム、酸化アルミニウム、
シリカを主成分とする誘電材料により構成される場合に
ついて説明したが、基体としてはこの誘電材料に限定さ
れるものではなく、酸化チタン、酸化ネオジウムを主成
分とする誘電材料、ニッケル、コバルト、鉄を主成分と
する磁性材料、あるいは誘電材料と磁性材料の組み合わ
せでもよい。
部品の導体が1本の場合について説明したが、それぞれ
が平行に配置された複数本の導体を有していてもよい。
この場合には、導体の本数に応じて複数の共振周波数を
有することが可能となり、1つのアンテナでマルチバン
ドに対応することが可能となる。
を用いる場合について説明したが、電界効果トランジス
タ、バイポーラトランジスタを用いても同様の効果が得
られる。
子と受動素子とからなる並列回路とが、同一の基板に複
合一体化されるアンテナ部品において、受動部品がキャ
パシタンス素子である場合について説明したが、インダ
クタンス素子であっても同様の効果が得られる。
置10、20において、抵抗R11の代わりに、インピ
ーダンスの非常に大きなコイルやλ/4の長さを有する
伝送線路で構成されるRFチョークを用いてもよい。こ
の場合には、RFチョークのインピーダンスを振ること
により、アンテナ装置の入力インピーダンスを調整する
ことができる。
装置30、40において、抵抗R11と直列に、インピ
ーダンスの非常に大きなコイルやλ/4の長さを有する
伝送線路で構成されるRFチョークを接続してもよい。
この場合には、抵抗R11とRFチョークとの合成イン
ピーダンスが大きくなるため、アンテナ装置30、40
を搭載する移動体通信機の高周波回路RFからのアンテ
ナ装置30、40の抵抗成分への影響を小さくすること
ができる。
テナ本体の導体に、スイッチング素子と受動素子とから
なる並列回路を直列接続するため、そのスイッチング素
子をオンあるいはオフすることにより、アンテナ装置の
容量成分、あるいはインダクタンス成分を変えることが
できる。
せずに、アンテナ装置の共振周波数を変えることができ
る。その結果、アンテナ装置自体の帯域幅が狭くても、
広範囲の周波数に対応することができ、広範囲の周波数
を送受信する移動体通信機に使用することができる。
と受動素子とからなる並列回路とを実装基板に実装して
いるため、アンテナ装置の小形化が実現できる。従っ
て、広範囲の周波数を送受信する携帯用の無線機器に取
り付けることができる。
ることにより、無線機器の筐体内部にアンテナ装置を収
納することができるため、その無線機器から突起部分を
無くすることができる。さらに、アンテナ本体が、誘電
材料及び磁性材料の少なくとも一方からなる基体を備え
ることで、伝搬速度が遅くなり、波長短縮が生じるた
め、基体の比誘電率をεとすると、実効線路長はε 1/2
倍になり、従来の同じ導体長を有する線状アンテナの実
効線路長と比較して長くなる。したがって、電流分布の
領域が増えるため、放射する電波の量が多くなり、アン
テナ装置の利得を向上させることができる。
ナ本体の導体に、スイッチング素子とキャパシタンス素
子とからなる並列回路を直列接続するため、そのスイッ
チング素子をオンあるいはオフすることにより、アンテ
ナ装置の容量成分を変えることができる。したがって、
ダイオードのオン時の共振周波数を低く、ダイオードの
オフ時の共振周波数を高くすることができる。
ナ本体の導体に、スイッチング素子とインダクタンス素
子とからなる並列回路を直列接続するため、そのスイッ
チング素子をオンあるいはオフすることにより、アンテ
ナ装置のインダクタンス成分を変えることができる。し
たがって、ダイオードのオン時の共振周波数を高く、ダ
イオードのオフ時の共振周波数を低くすることができ
る。
調整回路が、アンテナ本体の導体の一端側に接続される
ため、アンテナ本体の導体の一端が、アンテナ装置の入
力インピーダンスを調整するためのコンデンサを介して
接地され、アンテナ本体の導体の他端が、開放される構
造となり、モノポールアンテナと同等の構造となる。し
たがって、アンテナ装置の帯域幅が広くなるため、より
広範囲の周波数に対応することができ、より広範囲の周
波数を送受信する移動体通信機に使用することができ
る。
調整回路が、アンテナ本体の導体の他端側に接続される
ため、アンテナ本体の導体の一端が接地され、アンテナ
本体の導体の他端が、周波数調整回路を介して接地され
る構造となり、ループアンテナと同等の構造となる。し
たがって、アンテナ装置が周囲からの影響を受け難くな
るため、利得、指向性等のアンテナ特性を良くすること
ができる。
チング素子と受動素子とからなる並列回路にキャパシタ
ンス素子を直列接続するため、このコンデンサの容量値
を調整することにより、アンテナ装置の入力インピーダ
ンスを調整ができる。
ダンスが、アンテナ装置を搭載する移動体通信機の高周
波回路の特性インピーダンスからずれても、スイッチン
グ素子をオンあるいはオフすることにより調整すること
が可能である。
ナ本体と、アンテナ本体の導体と直列に接続されるスイ
ッチング素子と受動素子とからなる並列回路とを複合一
体化し、アンテナ部品としたため、アンテナ装置の周波
数調整をアンテナ部品のみで行うことができる。
部品の実装バラツキによるアンテナ装置の特性バラツキ
が発生しにくくなるため、アンテナ装置の歩留りが向上
し、その結果、そのアンテナ装置を搭載する移動体通信
機の歩留りが向上する。
路図である。
子をオンした場合の反射係数及び利得を示す図である。
子をオフした場合の反射係数及び利得を示す図である。
路図である。
路図である。
子をオンした場合の利得及び電圧定在波比を示す図であ
る。
子をオフした場合の利得及び電圧定在波比を示す図であ
る。
回路図である。
の斜視図である。
視図である。
視斜視図である。
の斜視図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 誘電材料及び磁性材料の少なくとも一方
からなる基体と、該基体の表面及び内部の少なくとも一
方に形成され、等価回路が直列接続されたインダクタン
ス成分及び抵抗成分からなり、一端及び他端を有する少
なくとも1つの導体と、前記基体の表面に形成され、前
記導体が接続される給電用端子とを備えるチップアンテ
ナであるアンテナ本体と、スイッチング素子と受動素子
とからなる並列回路を少なくとも含む周波数調整回路と
で構成され、前記アンテナ本体の導体と前記周波数調整
回路とを直列接続することを特徴とするアンテナ装置。 - 【請求項2】 前記受動素子が、キャパシタンス素子
であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装
置。 - 【請求項3】 前記受動素子が、インダクタンス素子
であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装
置。 - 【請求項4】 前記周波数調整回路を、前記アンテナ
本体の導体の一端側に接続することを特徴とする請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置。 - 【請求項5】 前記周波数調整回路を、前記アンテナ
本体の導体の他端側に接続することを特徴とする請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置。 - 【請求項6】 前記並列回路に、別のキャパシタンス
素子を直列接続することを特徴とする請求項1乃至請求
項5のいずれかに記載のアンテナ装置。 - 【請求項7】 前記アンテナ本体の基体に、前記並列
回路を構成するスイッチング素子を搭載し、前記並列回
路を構成する受動素子を内蔵してアンテナ部品とするこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載のアンテナ
装置。
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