JPH1127025A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH1127025A
JPH1127025A JP17823297A JP17823297A JPH1127025A JP H1127025 A JPH1127025 A JP H1127025A JP 17823297 A JP17823297 A JP 17823297A JP 17823297 A JP17823297 A JP 17823297A JP H1127025 A JPH1127025 A JP H1127025A
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JP
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antenna
antenna device
conductor
conductor pattern
chip
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JP17823297A
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English (en)
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Toshifumi Oida
敏文 笈田
Teruhisa Tsuru
輝久 鶴
Harufumi Bandai
治文 萬代
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ装置とこのアンテナ装置が搭載され
る移動体通信機の高周波回路部との間に、整合回路を設
ける必要がない小型でかつ高利得のアンテナ装置を提供
する。 【解決手段】 アンテナ装置10は、給電用端子11及
び自由端子12を備えるチップアンテナ13と、一方主
面上に導電材を印刷することにより形成された線状の導
体パターン14及び幅広状のグランド電極15を備える
実装基板16とからなる。そして、チップアンテナ13
は実装基板16上に実装され、チップアンテナ13と導
体パターン14とでアンテナエレメント17を構成す
る。この際、チップアンテナ13の給電用端子11は、
実装基板16上の導体パターン14の一端14aに接続
される。また、導体パターン14の他端14bはアンテ
ナ装置10が搭載される移動体通信機(図示せず)の高
周波回路部RFに接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ装置に関
し、特に、移動体通信用、ローカルエリアネットワーク
用などに用いられるアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に、従来のプリント基板上に形成
された線状アンテナを示す。線状アンテナ50は、プリ
ント基板51を備え、プリント基板51の一方主面であ
る表面には、導電材を印刷することにより形成された線
状の導体パターン52、及び幅広状のグランド電極53
が設けられる。そして、導体パターン52の一端52a
はこの線状アンテナ50が搭載される移動体通信機(図
示せず)の高周波回路部RFに接続され、他端52bは
開放端となる。
【0003】図13に、従来のプリント基板上に形成さ
れたループアンテナを示す。ループアンテナ60は、プ
リント基板61を備え、プリント基板61の一方主面で
ある表面には、導電材を印刷することにより形成された
略L字状の導体パターン62、及び幅広状のグランド電
極63が設けられる。そして、導体パターン62の一端
62aはこのループアンテナ60が搭載される移動体通
信機(図示せず)の高周波回路部RFに、他端62bは
グランド電極63に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
のアンテナにおいては、移動体通信機を小型にする関係
から、導体パターンを設けるプリント基板をあまり大き
くできないため、導体パターンの長さは、λ/4(λ:
共振周波数)よりもはるかに短い状態で使用される。こ
のため、以下に示すような問題が生じる。
【0005】図14及び図15に示すように、共振周
波数(矢印A)において、アンテナの入力インピーダン
スと、このアンテナが搭載される移動体通信機の高周波
回路部の特性インピーダンスとの比が約0.5となり、
アンテナの入力インピーダンスと高周波回路部の特性イ
ンピーダンスとが一致していないため、別途、アンテナ
の入力インピーダンスと高周波回路部の特性インピーダ
ンスとを一致させるための整合回路が必要になり、その
結果、これらが搭載される移動体通信機が大きくなる。
【0006】導体パターンの放射抵抗成分が小さくな
るため、利得が十分にとれない。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、アンテナ装置とこのアンテナ
装置が搭載される移動体通信機の高周波回路部との間
に、整合回路を設ける必要がない小型でかつ高利得のア
ンテナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明は、誘電材料及び磁性材料の少なくとも一
方からなる基体、該基体の表面及び内部の少なくとも一
方に形成された少なくとも1つの導体、及び前記基体の
表面に形成され、前記導体の一端が接続される給電用端
子を備えるチップアンテナと、少なくとも一方主面に導
体パターン及びグランド電極を備えるとともに、一方主
面に前記チップアンテナを実装する実装基板とからな
り、前記チップアンテナと前記導体パターンとでアンテ
ナエレメントを構成することを特徴とする。
【0009】また、前記導体パターンの一端に前記チッ
プアンテナの給電用端子を接続することを特徴とする。
【0010】また、前記チップアンテナが、前記基体の
表面に、前記導体の他端に接続される自由端子を備え、
前記導体パターンの一端に前記チップアンテナの自由端
子を接続し、前記導体パターンの他端に前記グランド電
極を接続することを特徴とする。
【0011】本発明のアンテナ装置によれば、実装基板
上にされるチップアンテナと、実装基板上に形成される
導体パターンとでアンテナエレメントを構成するため、
チップアンテナの導体の長さを調整することにより、ア
ンテナ装置の入力インピーダンスと、このアンテナ装置
が搭載される移動体通信機の高周波回路部の特性インピ
ーダンスとを一致させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1に、本発明に係るアンテナ装置の
第1の実施例の部分上面図を示す。アンテナ装置10
は、給電用端子11及び自由端子12を備えるチップア
ンテナ13と、一方主面上に導電材を印刷することによ
り形成された線状の導体パターン14及び幅広状のグラ
ンド電極15を備える実装基板16とからなる。そし
て、チップアンテナ13は実装基板16上に実装され、
チップアンテナ13と導体パターン14とでアンテナエ
レメント17を構成する。
【0013】この際、チップアンテナ13の給電用端子
11は、実装基板16上の導体パターン14の一端14
aに接続される。また、導体パターン14の他端14b
はアンテナ装置10が搭載される移動体通信機(図示せ
ず)の高周波回路部RFに接続される。
【0014】以上の構成により、アンテナ装置10は、
図2に示す等価回路のように、インダクタンス成分L1
1及び放射抵抗成分R11を有するチップアンテナ13
と、インダクタンス成分L12及び放射抵抗成分R12
を有する導体パターン14とからなるアンテナエレメン
ト17で、線状アンテナを構成することとなる。なお、
チップアンテナ13の自由端子12と実装基板16上の
グランド電極15との間には、浮遊容量Cが発生する。
【0015】チップアンテナ13は、図3に示すよう
に、酸化バリウム、酸化アルミニウム、シリカを主成分
とする直方体状の基体18の内部に、基体18の長手方
向に螺旋状に巻回される導体19と、基体18の表面に
形成された給電用端子11及び自由端子12とを備え
る。この際、導体19の一端は、基体18の表面に引き
出され、導体19に電圧を印加するための給電用端子1
1に接続される。一方、導体19の他端は、基体18の
表面に引き出され、自由端子12に接続される。
【0016】図4及び図5に、図3のチップアンテナ1
3の変形例の透視斜視図を示す。図4のチップアンテナ
13aは、直方体状の基体18aと、基体18aの表面
に沿って基体18aの長手方向に螺旋状に巻回される導
体19aと、基体18aの表面に形成される給電用端子
11a及び自由端子12aとを備える。この際、導体1
9aの一端は、基体18aの表面において、導体19a
に電圧を印加するための給電用端子11aに接続され
る。また、導体19aの他端は、基体18aの表面にお
いて自由端子12aに接続される。この場合には、導体
19aを基体18aの表面に螺旋状にスクリーン印刷等
で簡単に形成できるため、チップアンテナ13aの製造
工程が簡略化できる。
【0017】図5のチップアンテナ13bは、直方体状
の基体18bと、基体18bの表面にミアンダ状に形成
される導体19bと、基体18bの表面に形成される給
電用端子11b及び自由端子12bとを備える。この
際、導体19bの一端は、基体18bの表面において、
導体19bに電圧を印加するための給電用端子11bに
接続される。また、導体19bの他端は、基体18bの
表面において自由端子12bに接続される。この場合に
は、ミアンダ状の導体19bを基体18bの一方主面の
みに形成するため、基体18bの低背化が可能となり、
それにともないチップアンテナ13bの低背化も可能と
なる。なお、ミアンダ状の導体19bは、基体18bの
内部に形成されていてもよい。
【0018】図6に、図1のアンテナ装置10の利得の
周波数特性を示す。なお、比較のために、従来例の線状
アンテナ50(図12)についても示し、図中におい
て、実線は本実施例のアンテナ装置10、破線は従来例
の線状アンテナ50の特性である。この図より、従来例
の線状アンテナ50(図12)の共振周波数(点A)に
おける利得が約−5[dBd]であるのに比べ、本実施
例のアンテナ装置10(図1)の共振周波数(点A)に
おける利得は約−1[dBd]であり、本実施例のアン
テナ装置10によれば、従来の線状アンテナ50に比較
して利得が4[dBd]程度向上していることがわか
る。
【0019】これは、導体パターン14に直列にチップ
アンテナ13を接続し、チップアンテナ13と導電パタ
ーン14とでアンテナエレメント17を構成することに
より、図2に示す等価回路のように、アンテナ装置10
全体の放射抵抗成分が(R11+R12)と増加したた
めである。また、チップアンテナ13の導体19の長さ
を長くすると、アンテナ装置10全体の放射抵抗成分
(R11+R12)がさらに大きくなるため、さらなる
高利得化が実現する。
【0020】図7に、図1のアンテナ装置10のインピ
ーダンス特性を示す。なお、矢印Aが共振周波数であ
る。この図より、共振周波数における本実施例のアンテ
ナ装置10の入力インピーダンスと、このアンテナ装置
10が搭載される移動体通信機の高周波回路部RFの特
性インピーダンスとの比が約0.96となり、アンテナ
装置10の入力インピーダンスと高周波回路部RFの特
性インピーダンスとがほぼ一致することがわかる。
【0021】これは、アンテナエレメント17を構成す
るチップアンテナ13の導体19の長さあるいは巻き数
などを調整することにより、チップアンテナ13のイン
ダクタンス成分L11を変化させることができ、その結
果、アンテナ装置10全体のインダクタンス成分(L1
1+L12)を調整することができるためである。
【0022】図8に、本発明に係るアンテナ装置の第2
の実施例の部分上面図を示す。アンテナ装置20は、給
電用端子11及び自由端子12を備えるチップアンテナ
13(図3)と、アンテナ装置20の共振周波数を制御
するためのコンデンサ21、22と、一方主面上に導電
材を印刷することにより形成された線状の導体パターン
23、幅広状のグランド電極15及び線状の伝送線路2
4、25を備える実装基板26とからなる。そして、チ
ップアンテナ13及びコンデンサ21、22は実装基板
26上に実装され、チップアンテナ13と導電パターン
23とでアンテナエレメント27を構成する。
【0023】この際、チップアンテナ13の給電用端子
11は、実装基板26上の伝送線路24、コンデンサ2
1、伝送線路25及びコンデンサ22を介してグランド
電極25に接続されるとともに、伝送線路24、コンデ
ンサ21及び伝送線路25を介してアンテナ装置10が
搭載される移動体通信機の高周波回路部RFに接続され
る。
【0024】また、チップアンテナ13の自由端子12
は、実装基板26上の導体パターン23の一端23aに
接続され、導体パターン23の他端23bはグランド電
極15に接続される。
【0025】以上の構成により、アンテナ装置20は、
図9に示す等価回路のように、インダクタンス成分L1
1及び放射抵抗成分R11を有するチップアンテナ13
と、インダクタンス成分L21及び放射抵抗成分R21
を有する導体パターン23とからなるアンテナエレメン
ト27とグランド電極15とで、ループアンテナを構成
することとなる。
【0026】図10に、図8のアンテナ装置20の利得
の周波数特性を示す。なお、比較のために、従来例のル
ープアンテナ60(図13)についても示し、図中にお
いて、実線は本実施例のアンテナ装置20、破線は従来
例のループアンテナ60の特性である。この図より、従
来例のループアンテナ60(図13)の共振周波数(点
A)における利得が約−5[dBd]であるのに比べ、
本実施例のアンテナ装置20(図8)の共振周波数(点
A)における利得は約−1[dBd]であり、本実施例
のアンテナ装置20によれば、従来例のループアンテナ
60に比較して利得が4[dBd]程度向上しているこ
とがわかる。
【0027】これは、導体パターン23に直列にチップ
アンテナ13を接続し、チップアンテナ13と導体パタ
ーン23とでアンテナエレメント27を構成することに
より、図9に示す等価回路のように、アンテナ装置20
全体の放射抵抗成分が(R11+R21)と増加したた
めである。また、チップアンテナ13の導体19の長さ
を長くすると、アンテナ装置20全体の放射抵抗成分
(R11+R21)がさらに大きくなるため、さらなる
高利得化が実現する。
【0028】図11に、図8のアンテナ装置20のイン
ピーダンス特性を示す。なお、矢印Aが共振周波数であ
る。この図より、共振周波数における本実施例のアンテ
ナ装置20の入力インピーダンスと、このアンテナ装置
20が搭載される移動体通信機の高周波回路部RFの特
性インピーダンスとの比が約0.96となり、アンテナ
装置20の入力インピーダンスと高周波回路部RFの特
性インピーダンスとがほぼ一致することがわかる。
【0029】これは、アンテナエレメント27を構成す
るチップアンテナ13の導体19の長さあるいは巻き数
などを調整することにより、チップアンテナ13のイン
ダクタンス成分L11を変化させることができ、その結
果、アンテナ装置20全体のインダクタンス成分(L1
1+L21)を調整することができるためである。
【0030】上述の第1及び第2の実施例によれば、実
装基板上に実装されるチップアンテナと実装基板上に形
成される導体パターンとでアンテナエレメントを構成す
るため、チップアンテナの導体の長さあるいは巻き数を
調整し、アンテナ装置全体のインダクタンス成分を調整
することにより、アンテナ装置の入力インピーダンス
と、このアンテナ装置が搭載される移動体通信機の高周
波回路部の特性インピーダンスとをほぼ一致させること
ができる。
【0031】したがって、アンテナ装置の入力インピー
ダンスと高周波回路部の特性インピーダンスとを一致さ
せるための整合回路が不要となるため、このアンテナ装
置が搭載される移動体通信機を小型化することができ
る。
【0032】また、実装基板上に実装されるチップアン
テナと実装基板上に形成される導体パターンとでアンテ
ナエレメントを構成するため、アンテナ装置全体の放射
抵抗を大きくすることができる。したがって、アンテナ
装置の利得を向上させることができる。
【0033】さらに、チップアンテナが、酸化バリウ
ム、酸化アルミニウム、シリカを主成分とする直方体状
の基体を用いることで、伝搬速度が遅くなり、波長短縮
が生じるため、基体の比誘電率をεとすると、導体の実
効線路長はε1/2倍になり、従来の導体パターンの実効
線路長と比較して長くなる。したがって、従来の導体パ
ターンよりも小型で同一のインダクタンス成分あるいは
放射抵抗成分を得ることができ、アンテナ装置が小型化
する。
【0034】また、第1の実施例によれば、導体パター
ンの一端にチップアンテナの給電用端子を接続すること
により、チップアンテナと導体パターンとで構成される
アンテナエレメントが線状アンテナとなるため、アンテ
ナ装置の帯域幅が広くなる。したがって、より広範囲の
周波数に対応することができ、広範囲の周波数を送受信
する移動体通信機に使用することができる。
【0035】さらに、第2の実施例によれば、導体パタ
ーンの一端にチップアンテナの自由端子を接続し、導体
パターンの他端にグランド電極を接続することにより、
チップアンテナと導体パターンとで構成されるアンテナ
エレメントがループアンテナとなるため、アンテナ装置
が周囲からの影響を受け難くなる。したがって、利得、
指向性等のアンテナ特性を良くすることができる。
【0036】なお、上述の実施例においては、チップア
ンテナを構成する基体が、酸化バリウム、酸化アルミニ
ウム、シリカを主成分とする誘電材料により構成される
場合について説明したが、基体としてはこの誘電材料に
限定されるものではなく、酸化チタン、酸化ネオジウム
を主成分とする誘電材料、酸化ニッケル、酸化コバル
ト、酸化鉄を主成分とする磁性材料、あるいは誘電材料
と磁性材料の組み合わせでもよい。
【0037】さらに、チップアンテナを構成する導体が
1本の場合について説明したが、それぞれが平行に配置
された複数本の導体を有していてもよい。この場合に
は、導体の本数に応じて複数の共振周波数を有すること
が可能となり、1つのアンテナでマルチバンドに対応す
ることが可能となる。
【0038】また、第1の実施例のアンテナ装置を構成
するチップアンテナは、導体の他端が開放になるため、
基体の表面に、自由端子を形成しなくてもよい。その
際、導体の他端は、基体の表面に引き出さずに、基体の
内部にとどめておいてもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1のアンテナ装置によれば、実装
基板上に実装されるチップアンテナと実装基板上に形成
される導体パターンとでアンテナエレメントを構成する
ため、チップアンテナの導体の長さあるいは巻き数を調
整し、アンテナ装置全体のインダクタンス成分を調整す
ることにより、アンテナ装置の入力インピーダンスと、
このアンテナ装置が搭載される移動体通信機の高周波回
路部の特性インピーダンスとをほぼ一致させることがで
きる。
【0040】したがって、アンテナ装置の入力インピー
ダンスと、高周波回路部の特性インピーダンスとを一致
させるための整合回路が不要となるため、このアンテナ
装置が搭載される移動体通信機を小型化することができ
る。
【0041】また、実装基板上に実装されるチップアン
テナと実装基板上に形成される導体パターンとでアンテ
ナエレメントを構成するため、アンテナ装置全体の放射
抵抗を大きくすることができる。したがって、アンテナ
装置の利得を向上させることができる。
【0042】さらに、チップアンテナが、誘電材料及び
磁性材料の少なくとも一方からなる基体を備えること
で、伝搬速度が遅くなり、波長短縮が生じるため、基体
の比誘電率をεとすると、導体の実効線路長はε1/2
になり、チップアンテナと導体パターンで構成されるア
ンテナエレメントの実効線路長は、従来の導体パターン
の実効線路長と比較して長くなる。したがって、従来の
導体パターンよりも小型のアンテナエレメントで同一の
インダクタンス成分あるいは放射抵抗成分を得ることが
でき、アンテナ装置が小型化する。
【0043】請求項2のアンテナ装置によれば、導体パ
ターンの一端にチップアンテナの給電用端子を接続する
ことにより、チップアンテナと導体パターンとで構成さ
れるアンテナエレメントが線状アンテナとなるため、ア
ンテナ装置の帯域幅が広くなる。したがって、より広範
囲の周波数に対応することができ、広範囲の周波数を送
受信する移動体通信機に使用することができる。
【0044】請求項3のアンテナ装置によれば、導体パ
ターンの一端にチップアンテナの自由端子を接続し、導
体パターンの他端にグランド電極を接続することによ
り、チップアンテナと導体パターンとで構成されるアン
テナエレメントがループアンテナとなるため、アンテナ
装置が周囲からの影響を受け難くなる。したがって、利
得、指向性等のアンテナ特性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ装置に係る第1の実施例の部
分上面図である。
【図2】図1のアンテナ装置の等価回路図である。
【図3】図1のアンテナ装置を構成するチップアンテナ
の斜視図である。
【図4】図3のチップアンテナの変形例を示す透視斜視
図である。
【図5】図3のチップアンテナの別の変形例を示す透視
斜視図である。
【図6】図1のアンテナ装置の利得を示す図である。
【図7】図1のアンテナ装置のインピーダンス特性を示
す図である。
【図8】本発明のアンテナ装置に係る第2の実施例の部
分上面図である。
【図9】図8のアンテナ装置の等価回路図である。
【図10】図8のアンテナ装置の利得を示す図である。
【図11】図8のアンテナ装置のインピーダンス特性を
示す図である。
【図12】従来の線状アンテナの部分上面図である。
【図13】従来のループアンテナの部分上面図である。
【図14】図12の線状アンテナのインピーダンス特性
を示す図である。
【図15】図13のループアンテナのインピーダンス特
性を示す図である。
【符号の説明】
10、20 アンテナ装置 11 給電用端子 12 自由端子 13 チップアンテナ 14、23 導体パターン 15 グランド電極 16、26 実装基板 17、27 アンテナエレメント 18 基体 19 導体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電材料及び磁性材料の少なくとも一方
    からなる基体、該基体の表面及び内部の少なくとも一方
    に形成された少なくとも1つの導体、及び前記基体の表
    面に形成され、前記導体の一端が接続される給電用端子
    を備えるチップアンテナと、少なくとも一方主面に導体
    パターン及びグランド電極を備えるとともに、一方主面
    に前記チップアンテナを実装する実装基板とからなり、 前記チップアンテナと前記導体パターンとでアンテナエ
    レメントを構成することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記導体パターンの一端に前記チップア
    ンテナの給電用端子を接続することを特徴とする請求項
    1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記チップアンテナが、前記基体の表面
    に、前記導体の他端に接続される自由端子を備え、 前記導体パターンの一端に前記チップアンテナの自由端
    子を接続し、前記導体パターンの他端に前記グランド電
    極を接続することを特徴とする請求項1に記載のアンテ
    ナ装置。
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