JP3421619B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JP3421619B2
JP3421619B2 JP30782799A JP30782799A JP3421619B2 JP 3421619 B2 JP3421619 B2 JP 3421619B2 JP 30782799 A JP30782799 A JP 30782799A JP 30782799 A JP30782799 A JP 30782799A JP 3421619 B2 JP3421619 B2 JP 3421619B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/50Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
    • F16D3/76Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members shaped as an elastic ring centered on the axis, surrounding a portion of one coupling part and surrounded by a sleeve of the other coupling part
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D7/00Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock
    • F16D7/02Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type
    • F16D7/024Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type with axially applied torque limiting friction surfaces
    • F16D7/025Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type with axially applied torque limiting friction surfaces with flat clutching surfaces, e.g. discs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーエアコン用コ
ンプレッサ等に用いられる動力伝達装置に関し、特に駆
動側回転部材と従動側回転部材とを連結するとともに従
動側機器の回転軸に過負荷が加わったときに連結を解除
するトルクリミッタ機構を備えた動力伝達装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の動力伝達装置としては、
例えば実公平6−39105号公報に記載されているも
のが知られている。この公報に記載された動力伝達装置
は、圧縮機(従動側機器)のプーリ(駆動側回転部材)
と、圧縮機の回転軸に装着されたハブ(従動側回転部
材)の軸線方向において対向する側面に嵌入穴を個々に
形成し、これらの嵌入穴に過負荷可破断材からなる結合
部材を圧入嵌合してトルクリミッタ機構を構成し、回転
軸に過負荷が発生したときに自動車エンジン(駆動側機
器)の動力で前記結合部材を破断する構造を採ってい
る。
【0003】しかしながら、上記した従来の動力伝達装
置は、何らかの原因により一時的に回転軸が過負荷にな
った場合に結合部材が破断されてしまうため、その都度
新しい結合部材と交換しなければ圧縮機を再駆動させる
ことができないという問題があった。
【0004】そこで、上記問題を解決するものとして、
例えば特開平10−311399号公報に開示された動
力伝達装置が提案されている。この動力伝達装置は、ハ
ブのフランジ部に設けた円弧状突起部と内側保持部材と
の間にワッシャを介装し、この内側保持部材を皿ばねに
より別のワッシャを介して押圧することにより、内側保
持部材と2つのワッシャを摩擦結合させ、過負荷時にハ
ブ側のワッシャを円弧状突起部に設けた凹部内に逃がし
内側保持部材をハブ側に変位させることにより、摩擦結
合を解除するようにしている。したがって、非破壊で動
力伝達を遮断することができる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平10−311399号公報に開示された動力伝
達装置は、動力伝達が遮断された後、内側保持部材のフ
ランジ部とハブの円弧状突起部およびワッシャが摺動す
るため構造的に空転トルクが発生したり、摺擦音や摩擦
熱が発生し易く、特に摩擦熱が発生すると、外側保持部
材と内側保持部材を連結しているゴム部材が劣化すると
いう欠点がある。また、摩擦結合が解除され動力伝達が
遮断されると、内側保持部材およびワッシャは軸線方向
に移動可能になるため、振動等によってがたつくと騒音
が発生するという問題もあった。
【0006】本発明は、上記した従来の問題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、過負
荷により動力伝達が遮断されても構造的に騒音や摩擦熱
が発生しない動力伝達装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、従動側機器のハウジングの円筒状突出
部の内側と外側に同軸に配置された回転軸および駆動側
回転部材と、前記回転軸に配設された従動側回転部材
と、この従動側回転部材と前記駆動側回転部材を摩擦結
合によって連結し、前記回転軸に過負荷が加わったとき
に連結を解除するトルクリミッタ機構を備えた動力伝達
装置において、前記トルクリミッタ機構は、複数の保持
部を有し前記駆動側回転部材または従動側回転部材に取
付けられる保持板と、前記駆動側回転部材と前記従動側
回転部材を連結する弾性部材とを備え、この弾性部材を
前記従動側回転部材または前記駆動側回転部材に固定さ
れる基部と、前記保持部と同数の被挾持部と、この被挾
持部と前記基部を連結する板厚方向に弾性変形可能な連
結部とで構成し、前記被挾持部は、前記連結部の弾性変
形によって前記駆動側回転部材または前記従動側回転部
材と前記保持板の保持部とによって離脱可能に挾持さ
れ、前記回転軸に過負荷が加わったとき前記駆動側回転
部材または前記従動側回転部材と前記保持板の保持部と
の間から抜け出し、前記連結部が弾性復帰するように組
み付けられているものである。
【0008】第2の発明は、上記第1の発明において、
保持板は保持部に形成された係止部を有し、弾性部材は
被挾持部に形成され前記係止部に係合する係合部を有す
るものである。
【0009】第3の発明は、上記第1の発明において、
駆動側回転部材または従動側回転部材と保持板の互いに
対向する面の少なくとも一方に静摩擦係数が大きい摩擦
部材を設けたものである。
【0010】第4の発明は、上記第1、第2または第3
の発明において、保持板を内周または外周に複数の保持
部と凹部を周方向に交互に有する円板状に形成したもの
である。
【0011】第5の発明は、上記第1の発明において、
駆動側回転部材の反回転方向側となる弾性部材の被挾持
部の端部、または前記駆動側回転部材の回転方向側とな
る保持板の保持部の端部に、回転軸に過負荷が加えられ
前記被挾持部が前記保持板と前記駆動側回転部材または
前記従動側回転部材との間から抜け出したときに連結部
を軸線方向に弾性復帰させる折曲部を設けたものであ
る。
【0012】第6の発明は、上記第1、第2、第3、第
4または第5の発明において、弾性部材をばね材で形成
したものである。
【0013】第7の発明は、上記第1〜第6のうちのい
ずれか1つの発明において、弾性部材の連結部を円板状
に形成し、周方向に長い複数の長穴を形成したものであ
る。
【0014】第8の発明は、上記第1〜第7のうちのい
ずれか1つの発明において、保持板を駆動側回転部材ま
たは従動側回転部材に押付ける押圧部材を備えたもので
ある。
【0015】第9の発明は、上記第1〜第7のうちのい
ずれか1つの発明において、保持板を板厚方向に弾性変
形自在な金属板によって形成し、弾性部材の被挾持部を
押圧するものである。
【0016】第10の発明は、上記第1または第2の発
明において、弾性部材の連結部を軸線方向に伸縮自在な
筒状またはリング状のゴムによって構成したものであ
る。
【0017】第11の発明は、上記第1または第2の発
明において、保持板を複数のプレートで構成し、弾性部
材を複数の屈曲板で構成したものである。
【0018】第12の発明は、上記第1または第2の発
明において、弾性部材は、円板状の基部と、円弧状に形
成され回転方向に所定の間隔をおいて配列された複数の
被挾持部と、各被挾持部の反回転方向側となる端部と前
記基部を連結する連結部とから構成され、この連結部と
前記被挾持部を保持板の保持部と同一円周上に位置させ
たものである。
【0019】第13の発明は、上記第1または第2の発
明において、弾性部材の基部を駆動側回転部材または従
動側回転部材にダンパー機構を介して連結したものであ
る。
【0020】第1の発明において、トルクリミッタ機構
は回転軸に過負荷が加わったとき弾性部材の被挾持部が
駆動側回転部材または従動側回転部材と保持板との間か
ら抜け出し、連結部が弾性復帰することにより駆動側回
転部材から従動側回転部材への動力の伝達を遮断する。
被挾持部は連結部の弾性復帰により駆動側回転部材また
は従動側回転部材と保持板と非接触になる。したがっ
て、空転トルクが発生したり、摺擦音や擦熱が発生しな
い。第2の発明において、トルクリミッタ機構は係止部
と係合部との係合により駆動側回転部材と従動側回転部
材を連結する。係止部と係合部は大きな結合強度が得ら
れる。第3の発明において、摩擦部材はトルクリミッタ
機構の結合強度を増大させる。第4の発明において、弾
性部材の被挾持部は駆動側回転部材または従動側回転部
材と保持板の保持部との間から抜け出して凹部内に移動
し、保持部から解放される。
【0021】第5の発明において、弾性部材の被挾持部
に折曲部が設けられている場合、回転軸に過負荷が加わ
り、被挾持部が保持板と駆動側回転部材または従動側回
転部材との間から抜け出したとき、折曲部は保持板の保
持部の回転方向側端縁に当接して連結部が軸線方向に弾
性復帰する。保持板の保持部に折曲部が設けられている
場合、回転軸に過負荷が加わり被挾持部が保持板と駆動
側回転部材または従動側回転部材から抜け出したとき、
折曲部には弾性部材の被挾持部の反回転方向側端縁が当
接するので、連結部が軸線方向に弾性復帰する。
【0022】第6の発明において、板ばねからなる弾性
部材は製作および駆動側回転部材または従動側回転部材
への取付けが容易である。また、連結部の板厚方向の弾
性変形によって被挾持部が駆動側回転部材または従動側
回転部材と保持板との間に挿入される。第7の発明にお
いて、長穴は連結部の剛性を低減し撓み易くする。した
がって、弾性部材の取付けが容易となる。第8の発明に
おいて、押圧部材は保持板を駆動側回転部材または従動
側回転部材に押し付けることにより、トルクリミッタ機
構の結合強度を高める。押圧部材としては皿ばね、コイ
ルばね等が用いられる。
【0023】第9の発明において、保持板は弾性部材の
被挾持部を押圧し、トルクリミッタ機構の結合強度を高
める。第10の発明において、ゴム製の連結部は動力伝
達時の衝撃や動力伝達中におけるトルク変動を吸収す
る。第11の発明においては、保持板と弾性部材の形状
を簡素化するとともに製作を容易にする。第12の発明
においては、弾性部材の被挾持部と連結部が保持板の保
持部と同一円周上に位置しているので、折曲部を必要と
せず、弾性部材の形状が簡単で小型になる。第13の発
明において、ダンパー機構は駆動側回転部材に動力が伝
達されたときに弾性部材に作用する負荷を吸収し、衝撃
を軽減する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1〜図6は本発明を
カーエアコン用コンプレッサに適用した第1の実施の形
態を示し、図1はトルクリミッタ機構の連結時における
動力伝達装置の図2におけるI-I 線断面図、図2は同装
置の正面図、図3はトルクリミッタ機構の分解斜視図、
図4は弾性部材の平面図、図5はトルクリミッタ機構の
連結解除時における図6のV-V 線断面図、図6は同装置
の連結解除時の正面図である。
【0025】これらの図において、動力伝達装置1は、
従動側機器としてのカーエアコン用コンプレッサ2のハ
ウジング3に回転自在に装着されたプーリ(駆動側回転
部材)4と、コンプレッサ2の回転軸5に装着されたハ
ブ(従動側回転部材)6と、前記プーリ4とハブ6を連
結するトルクリミッタ機構7を備えている。
【0026】前記プーリ4は、内側円筒部4aと、外周
面にプーリ溝8が形成された外側円筒部4bと、これら
両円筒部4a,4bの一端を連結する円板部4cとから
なる筒状体に形成され、前記ハウジング3の円筒状の突
出部3Aの外周に軸受9を介して回転自在に取付けられ
ている。円板部4cの表面には、環状の収納凹部10が
形成されている。なお、本実施の形態におけるプーリ4
は、型内に軸受9を装填した後、加熱溶融した合成樹脂
材料を型内に充填することにより成型された合成樹脂材
製のプーリであり、補強用リブ4dが一体に形成されて
いる。
【0027】前記ハブ6は、前記回転軸5の軸端にスプ
ライン嵌合されたボス部6aと、このボス部6aから半
径方向に延びる円板状のフランジ部6bとを一体に備
え、フランジ部6bが当接板11に後述する弾性部材1
7とともに複数個のリベット13によって固定されてい
る。前記当接板11は、前記回転軸5の前記突出部3A
から突出する突出端面にボルト14によって固定されて
いる。
【0028】前記トルクリミッタ機構7は、摩擦部材1
5と、保持板16および前記弾性部材17の3部材によ
って構成されている。摩擦部材15は、例えば弾性を有
し静摩擦トルクが大きい材料によってリング状に形成さ
れ、前記プーリ4の収納凹部10に嵌合されている。ま
た、摩擦部材15は、収納凹部10の深さ寸法より若干
大きな厚み寸法を有することにより、表面(摩擦面)が
プーリ4の円板部4cの表面より僅かに突出している。
円板部4cの表面で前記収納凹部10より半径方向外側
で円周方向を3等分する位置には、ねじ穴18が形成さ
れており、このねじ穴18に螺合するボルト19によっ
て前記保持板16をプーリ4の円板部4cに固定してい
る。
【0029】前記保持板16は、プレス機械による打ち
抜き加工によって図2および図3に示すように円板状に
形成されて外周寄りに前記ボルト19が挿通されるボル
ト挿通孔20を有し、内周に3つの円弧状の凹部16a
が周方向に等間隔をおいて形成され、隣り合う凹部16
a間が弾性部材17の後述する被挾持部17cを前記摩
擦部材15とともに挟持する保持部16bを形成してい
る。この保持部16bは、裏面側が前記摩擦部材15と
所要の間隔をおいて対向するように、前記ボルト19に
よってプーリ4に固定される外周部よりも薄肉に形成さ
れている。
【0030】前記弾性部材17は、図3および図4に示
すように環状基部17aと、この環状基部17aの円周
方向を3等分する位置から半径方向外側へ延びる扇形の
弾性撓み部17bとを一体に有し、環状基部17aが前
記ハブ6とともに前記当接板11に3本のリベット13
によって固定されている。このため、環状基部17aに
は、3つのリベット用穴23が周方向に等間隔をおいて
形成されている。
【0031】前記弾性撓み部17bは、前記摩擦部材1
5と保持板16の保持部16bとによって挾持される円
弧状の被挾持部17cと、この被挾持部17cと前記環
状基部17aを連結する連結部17dとで構成されてい
る。また、被挾持部17cの円周方向の端縁のうち、プ
ーリ4の回転方向(図2の矢印T方向)とは反対側端縁
には、折曲部24が表面側(摩擦部材15から離間する
方向)に適宜な角度で折り曲げ形成されている。この折
曲部24は、回転軸5が過負荷になったときに前記被挾
持部17cを前記摩擦部材15と保持板16の保持部1
6bとの間から凹部16aを通って軸線方向(保持板1
6の外側)に離脱させるためのものである(後述す
る)。なお、連結部17dは、図3および図5に示すよ
うに自然状態において被挾持部17cが保持板16と近
接して対向するようにプーリ4側に所要角度をもって折
り曲げ形成されている。
【0032】このような構造からなる動力伝達装置1の
取付けに当たっては、先ず軸受9をハウジング3の突出
部3Aに嵌合してスナップリングで抜け止めすることに
より、プーリ4を突出部3Aに回転自在に取付ける。ま
た、当接板11と弾性部材17がリベット13によって
固定されたハブ6を回転軸5にスプライン嵌合し、ボル
ト14によって当接板11を回転軸5に固定する。また
さらに、弾性部材17の連結部17dをプーリ4側に弾
性変形させながら被挾持部17cを摩擦部材15の摩擦
面に密着させ、この被挾持部17cに保持板16の保持
部16bを押付ける。そして、保持板16をボルト19
によってプーリ4に固定する。この状態において、被挾
持部17cの端縁に設けられた折曲部24は、図2に示
すように保持板16の当該被挾持部17cを押圧してい
る保持部16bの回転方向とは反対側端縁より突出して
いる。
【0033】このような構造からなる動力伝達装置1
は、図示しないベルトがプーリ4のプーリ溝8に掛けら
れることにより、駆動側機器の動力によってプーリ4が
回転され、このプーリ4の回転をトルクリミッタ機構7
によってハブ6に伝達する。したがって、回転軸5も回
転しコンプレッサ2が駆動する。本実施の形態において
は、トルクリミッタ機構7による伝達トルクの設定値は
約80Nmである。
【0034】このようなトルクリミッタ機構7により動
力が伝達されているとき、過負荷により回転軸5が制動
され仮に停止したとしてもプーリ4は回転し続けるた
め、弾性部材17の被挟持部17cと摩擦部材15、保
持板16の保持部16bとの間に滑りが生じる。このた
め、被挾持部17cは、摩擦板15および保持板16と
の摩擦結合力に抗して保持板16の凹部16a側へ移動
する。そして、被挾持部17cは凹部16a内に移動し
て保持部16bから解放されると、連結部17dが元の
状態に弾性復帰することにより、図5および図6に示す
ように保持板16の表面側に離脱する。なお、連結部1
7dの弾性復帰力は、軸受9や回転軸5に大きなスラス
ト荷重が作用しないようにするために小さいことが望ま
しい。
【0035】また、滑りの発生により弾性部材17の被
挟持部17cが凹部16aに移動すると、当該凹部16
aの回転方向とは反対側の保持部16bの回転方向側端
縁16d(図2)が折曲部24の傾斜した裏面側に当接
して被挾持部17cを凹部16aの外側にはじき飛ばし
強制的に離脱させる。この結果、プーリ4とハブ6の連
結は解除され、図5に示すように弾性部材17の被挾持
部17cが連結部17dの弾性復帰によって保持板16
の前方側に変位し非接触状態となる。したがって、プー
リ4が回転し続けていても空転トルク、摺擦音、摩擦熱
等が発生しない。また、振動が生じても弾性部材17と
保持部材16が接触しないかぎり騒音も発生しない。さ
らに、弾性部材17は連結解除時に破壊されることがな
いので、保持板16をプーリ4から取り外して連結部1
7dをプーリ4側に弾性変形させ、被挟持部17cを摩
擦部材15と保持板16の保持部16bとで再度挟持し
て保持板16をプーリ4に固定すると元の連結状態に復
帰するため、部品を交換する必要がなく、トルクリミッ
タ機構7をそのまま使用することができる。
【0036】図7〜図9は本発明の第2の実施の形態を
示し、図7は図8のVII-VII 線断面図、図8はトルクリ
ミッタ機構の連結時における動力伝達装置の正面図、図
9は弾性部材の平面図である。なお、図中上記した実施
の形態と同一構成部材については同一符号をもって示
し、その説明を適宜省略する。
【0037】本実施の形態においては、トルクリミッタ
機構7を保持板16と弾性部材17の2部材で構成して
いる。弾性部材17は、ハブ6に固定される環状基部1
7aと、この環状基部17aの外周を取り囲む環状の連
結部17gと、この連結部17gに周方向に等間隔をお
いて径方向外方に突設された3つの被挾持部17cとで
構成されている。環状基部17aには、リベット13が
挿通される3つのリベット用穴23と、隣り合うリベッ
ト用穴23間にそれぞれ位置する円弧状の長穴31が形
成されている。
【0038】連結部17gには、半径が異なる三種類の
円弧状の長穴32が周方向に複数個形成されており、こ
れによって連結部17gの剛性を低減し撓み易くしてい
る。各被挾持部17cの反回転方向側端縁には、折曲部
24が形成されている。そして、被挾持部17cは、連
結部17gの板厚方向の弾性変形によってプーリ4の円
板部4cの表面と保持板16の保持部16bによって挟
持されている。このような弾性部材17は、0.8mm
程度の板厚の炭素工具鋼(SK材)をプレス機械によっ
て打ち抜き加工して長穴31,32をレーザーカットす
ることにより製作されている。また、焼き入れ焼き戻し
するとともに、耐食性を向上させ錆による凝着を防止す
るために全面にカチオンの電着塗装または亜鉛被膜処理
が施されている。
【0039】前記保持板16は板厚が一定の円板状で、
内周に3つの凹部16aと保持部16bが交互に形成さ
れ、前記プーリ4の円板部4cに複数個のボルト19に
よって軸線方向に移動可能に取付けられ、押圧部材33
によって被挾持部17cに圧接されている。ここで、本
実施の形態においては押圧部材33として皿ばねを用い
た例を示したが、これに限らず圧縮コイルばねであって
もよい。なお、その他の構成は上記した第1の実施の形
態と同一である。
【0040】このような構造からなる動力伝達装置にお
いては、長穴32によって弾性部材17の連結部17g
を撓み易くしているので、プーリ4の取付位置に対して
ハブ6の取付位置が軸線方向に離れていても連結部17
gを大きく撓ませることで確実に装着することができ
る。すなわち、電磁クラッチが装着されるように設計さ
れたコンプレッサであっても、設計変更することなく動
力伝達装置を装着することができる。
【0041】また、弾性部材17を撓み易い形状に形成
しているので、予め連結部17gをプーリ4側に折り曲
げておく必要がなく、平板状に形成することが可能であ
る。また、皿ばね33によって保持板16をプーリ4方
向に付勢し、被挾持部17cとプーリ4および保持板1
6との面圧を高めるようにしたので、上記した第1の実
施に形態における摩擦板15を省略することができ、ト
ルクリミッタ機構7の部品点数を削減することができ
る。また、小型の動力伝達装置とすることができるとと
もに、コンプレッサの正常な運転時において動力伝達が
遮断されるようなことがない。したがって、トルクリミ
ッタ機構7の信頼性を向上させることができる。
【0042】図10は本発明の第3の実施の形態を示す
トルクリミッタ機構の連結状態における動力伝達装置の
要部の断面図である。この実施の形態においては、プー
リ4の円板部4cと保持板16の互いに対向する面に摩
擦部材15A,15Bを設け、これらの摩擦部材15
A,15Bによって弾性部材17の被挾持部17cを挟
持している。その他の構造は上記した第2の実施の形態
と全く同一である。
【0043】このような構造においては、摩擦部材15
A,15Bによって被挾持部17cを挟持しているの
で、大きな摩擦結合力が得られ、装置をより一層小型化
できるとともにトルクリミッタ機構7の信頼性をより一
層高めることができる。
【0044】図11〜図13は本発明の第4の実施の形
態を示し、図11は図12のXI-XI線断面図、図12は
トルクリミッタ機構の連結状態における動力伝達装置の
正面図、図13は弾性部材の平面図である。摩擦部材だ
けでは動力を伝達するための十分な結合力が得られない
場合が想定される。このため、本実施の形態においては
保持板16の保持部16bに溝からなる係止部40を形
成し、この係止部40によって係止される係合部41を
弾性部材17の被挾持部17cに設けている。係止部4
0は保持板16の半径方向に形成され、一端が保持部1
6bの内周縁に開放している。また、保持板16は弾性
部材33によってプーリ4側に付勢されている。前記係
合部41は弾性部材17の半径方向に形成された半円筒
形の突起からなり、通常係止部40に係合することによ
り、プーリ4の回転を弾性部材17を介してハブ6に伝
達している。回転軸5が過負荷により制動され仮に停止
したとしてもプーリ4は回転し続けるので、係合部41
は係止部40から離脱し、皿ばね33のばね力に抗して
保持板16を後退させる。したがって、動力の伝達が遮
断される。その他の構造は上記した第2の実施の形態と
同じである。
【0045】このような構造においては、係止部40と
係合部41との係合により大きな結合力を得ることがで
きるので、摩擦部材を必要とせずトルクリミッタ機構の
信頼性を一層向上させることができる。
【0046】図14および図15は本発明の第5の実施
の形態を示し、図14は図15のXIV-XIV 線断面図、図
15はトルクリミッタ機構の連結状態における動力伝達
装置の正面図である。この実施の形態においては、第4
の実施の形態における図12に示した長溝からなる係止
部40の代わりに凹部からなる係止部40Aを保持板1
6の保持部16bのプーリ4と対向する面に形成してい
る。係止部40Aは半円形の凹部からなり、保持部16
bの内周から保持板16の外周にまで延在するように形
成されている。その他の構造は上記した第4の実施の形
態と全く同じである。
【0047】このような構造においても係止部40Aと
係合部41との係合によって大きな結合力が得られ、ト
ルクリミッタ機構の信頼性を向上させることができる。
【0048】図16〜図18は本発明の第6の実施の形
態を示し、図16は図18のXVI-XVI 線断面図、図17
はトルクリミッタ機構を組込む直前の要部の断面図、図
18はトルクリミッタ機構の連結状態における動力伝達
装置の正面図である。この実施の形態においては、ボル
ト19を皿ばね33とともにプーリ4の環状凹部45に
挿入して保持板16のねじ穴46にねじ込むことによ
り、保持板16をプーリ4に取付けている。保持板16
は、図7に示した第2の実施の形態と同様に平板状に形
成され、内周に凹部16aと保持部16bが交互に形成
されている。
【0049】このような構造からなる動力伝達装置にお
いて、工場出荷時にはボルト19を皿ばね33とともに
環状凹部45に挿入して保持板16のねじ穴46にねじ
込み、プーリ4と保持板16を皿ばね33のばね力によ
り圧接しておく。弾性部材17の被挾持部17cをプー
リ4と保持板16によって挟持する場合は、セット用の
ボルト47を保持板16に設けたねじ穴48にねじ込ん
で先端をプーリ4の円板部4cに押し付け、保持板16
を皿ばね33のばね力に抗してプーリ4から離間させ、
プーリ4と保持板16との間に所定の隙間を形成する。
次に、弾性部材17の連結部17dを弾性変形させて被
挾持部17cを保持板16の凹部16a内に位置させ、
ハブ6を所要角度回転させることにより被挾持部17c
を前記隙間に挿入する。そして、セット用のボルト47
を保持板16から取り外すと、プーリ4と保持板16は
皿ばね33のばね力によって圧接され、被挾持部17c
を挟持する。
【0050】このような構造においては、ボルト19が
環状凹部45内に位置しているので、保持板16の表面
側に突出部がなく、外観をすっきりさせることができ
る。また、上記した第1〜第5の実施の形態において
は、ボルト19の頭部が弾性部材17の被挾持部17c
に当接しないようにするために弾性部材17の外径を小
さくしているが、本実施の形態においては、ボルト19
を保持板16の保持部16bのうち回転方向の端部にね
じ込んでいるので、弾性部材17の外形寸法を大きくす
ることができ、トルクリミッタ機構による結合力を大き
くすることができる。
【0051】図19および図20は本発明の第7の実施
の形態を示し、図19は図20のXIX-XIX 線断面図、図
20は動力伝達装置の正面図である。本実施の形態にお
いては、保持板16をばね性を有する鋼板で平板状に製
作し、弾性部材17の被挾持部17cをプーリ4ととも
に挟んで各凹部16aの周方向中央部に対応する外周部
3箇所をボルト19によってプーリ4に固定することに
より、保持部16bを被挾持部17cの板厚分だけプー
リ4とは反対側に弾性変形させ、この弾性変形による復
元力によってプーリ4と保持板16で被挾持部17cを
挟持するようにしている。弾性部材17は図9に示した
弾性部材と同一に形成されている。
【0052】このような構造においては、第2〜第6の
実施の形態において用いた皿ばね33を省略することが
できる。
【0053】図21〜図24は本発明の第8の実施の形
態を示し、図21は図22のXXI-XXI 線断面図、図22
は動力伝達装置の正面図、図23は同装置の連結解除時
における図24のXXIII-XXIII 線断面図、図24は同装
置の連結解除時の正面図である。この実施の形態におい
ては、弾性部材17を金属製の環状基部17aと、同じ
く金属製の被挾持部17cと、環状基部17aと被挾持
部17cを連結するゴム製の連結部17hとで構成して
いる。連結部17hは筒状またはリング状に形成され、
環状基部17aと被挾持部17cに加硫接着されてい
る。ゴムは自動車の使用環境温度(−30°C〜120
°C)において動力伝達時の衝撃や動力伝達時における
トルク変動を吸収することができるものであり、一般に
電磁クラッチで使用しているダンパーゴムと同じ材質の
ものが用いられる。なお、その他の構造は上記した第1
の実施の形態と略同一である。
【0054】このような構造においては、連結部17h
をゴムで製作しているので、動力伝達時におけるコンプ
レッサへの衝撃や、動力伝達中におけるトルク変動を吸
収することができる。
【0055】図25〜図28は本発明の第9の実施の形
態を示し、図25は図26のXXV-XXV 線断面図、図26
は動力伝達装置の正面図、図27は連結解除時の図28
のXXVII-XXVII 線断面図、図28は連結解除時の正面図
である。この実施の形態においては、弾性部材17の環
状基部17aの外周側に円筒部17iを一体に設けると
ともに被挾持部17cの内周側に前記円筒部17iを取
り囲む円筒部17jを一体に設け、これら両円筒部17
i,17jを円筒状またはリング状に形成したゴム製の
連結部17hによって連結している。その他の構造は上
記した第1、第8の実施の形態と略同一である。このよ
うな構造においても弾性部材17がゴム製の連結部17
hを備えているので、上記した第8の実施の形態と同様
な効果が得られる。
【0056】図29〜図31は本発明の第10の実施の
形態を示し、図29は図30のXXIX-XXIX 線断面図、図
30は動力伝達装置の正面図、図31は弾性部材の正面
図である。この実施の形態においては、トルクリミッタ
機構7を保持板16と弾性部材17の2部材で構成して
いる。弾性部材17は、環状基部17aと、回転方向
(T方向)とは反対側端に折曲部24を有する3つの被
挾持部17cと、環状基部17aと各被挾持部17cを
連結する連結部17kとで構成されている。連結部17
kは、撓み易くするために環状基部17aの外周を略1
/3周取り囲むように円弧状に湾曲して形成され、その
先端に被挾持部17cが設けられている。被挾持部17
cは、連結部17kの先端より半径方向に延びて連結部
17kの外側に位置し、先端に折曲部24が形成されて
いる。保持板16は第2の実施の形態と同様に平板状に
形成され、ボルト19によりプーリ4に固定されること
により、弾性部材17の被挾持部17cをプーリ4とと
もに挟持している。
【0057】このような構造においても第2の実施の形
態と同様にコンプレッサへの装着が容易である。
【0058】図32および図33は本発明の第11の実
施の形態を示し、図32は図33のXXXII-XXXII 線断面
図、図33は動力伝達装置の正面図である。この実施の
形態においては、保持板16を弾性を有する2つの金属
製プレート51,51によって構成している。プレート
51は正面視形状が凸形を呈することにより、円弧状の
基部51aと、基部51aの内周側中央部に突設された
円弧状の突起部51bとからなり、基部51aの両端部
が2本のボルト19によってプーリ4に固定され、突起
部51bが弾性部材17の被挾持部52cをプーリ4と
ともに挟持する保持部を構成している。
【0059】前記弾性部材17は、C字状または螺旋状
に屈曲した2つの屈曲板52,52によって構成されて
いる。屈曲板52は、ばね性を有する金属板の打ち抜き
加工によって形成され、コンプレッサの中心に近い一端
部が基部52a、中間部が連結部52b、他端部が前記
被挾持部52cを構成している。このような屈曲板52
は、ハブ6のフランジ部6bに点対称になるように18
0°位相を異ならせて基部52aが2本のリベット13
によって固定されることにより、基部52aどうし、連
結部52bどうしおよび被挾持部52cどうしがそれぞ
れ回転軸5を挟んで互いに対向し、連結部52bがプー
リ4方向に弾性変形され、被挾持部52cがプーリ4と
金属プレート51の保持部51bとによって挟持されて
いる。
【0060】このような構造においては、保持板16お
よび弾性部材17の形状が簡単で容易に製作することが
できる。また、保持板16に凹部を設けたり、屈曲板5
2の被挾持部52cの反回転方向側端に折曲部を形成す
る必要もない。
【0061】図34および図35は本発明の第12の実
施の形態を示し、図34は図35のXXXIV-XXXIV 線断面
図、図35は動力伝達装置の正面図である。この実施の
形態においては、プーリ4を板金によって製作し、ハブ
6を機械構造用炭素鋼からなる鋼材で製作して回転軸5
に螺合するとともにボルト14によって固定している。
【0062】また、保持板16を1.6mm〜2.0m
m程度の焼き入れ焼き戻しされた炭素工具鋼からなる鋼
板によって円板状に形成し、内周にそれぞれ3つからな
る凹部16aと保持部16bを交互に形成し、3本の六
角穴付きボルト60によって前記プーリ4の円板部4c
に固定している。保持部16bは周方向の長さが凹部1
6aよりも十分に短く形成され、プーリ4と対向する面
に弾性部材17を係止する係止部40Aが形成されてい
る。この係止部40Aは、図14および図15に示した
第5の実施の形態と同様に半円形の凹部からなり、保持
部16bの外周から保持部16bの先端にまで延在する
ように保持板16の半径方向に形成されている。
【0063】前記弾性部材17は、0.8mm〜1.0
mm程度の焼き入れ焼き戻しされた炭素工具鋼からなる
鋼板によって平板状に形成され、環状基部17aと、こ
の環状基部17aの外側に周方向に等間隔をおいて位置
する3つの被挾持部17cと、各被挾持部17cと環状
基部17aを連結する3つの連結部17kとで構成され
ている。環状基部17aはハブ6のフランジ部6bの裏
面に3個のリベット13によって固定されている。連結
部17kは、前記環状基部17aの周囲を取り囲むよう
に円弧状に形成され、反回転方向側端が弾性部材17の
中心方向に折り曲げられることにより環状基部17aと
の接続部17mを形成し、回転方向側端に前記被挾持部
17cが延設されている。この被挾持部17cは、連結
部17kと同一の半径で円弧状に形成され、前記保持板
16の保持部16bによってプーリ4の円板部4cに押
し付けられている。この状態において、前記連結部17
kは、接続部17mを支点としてプーリ4側に撓み、保
持板16の凹部16a内に位置している。ただし、接続
部17mは環状基部17aと略同一面で前記保持部16
bの表面より前方に位置している。
【0064】また、被挾持部17cの表面には、前記保
持部16bの係止部40Aに係合する係合部41が形成
されている。係合部41は弾性部材17の半径方向に長
い半円筒形の突起からなり、通常前記係止部40Aに係
合することにより、プーリ4の回転を弾性部材17を介
してハブ6に伝達するようにしている。
【0065】前記プーリ4、ハブ6、保持板16および
弾性部材17は、耐食性を向上させ錆による凝着を防止
するために全面にカチオンの電着塗装または亜鉛被膜処
理がそれぞれ施されている。
【0066】このような構造からなる動力伝達装置にお
いて、過負荷により回転軸5が制動され停止すると、プ
ーリ4は回転し続けるため、係止部40Aと係合部41
の係合が外れ、連結部17kの弾性復帰により被挾持部
17cが保持板16の表面側に離脱する。このとき、連
結部17kの弾性復帰力が弱く被挾持部17cが保持板
16から迅速に離脱しない場合でも、保持板16の保持
部16bが接続部17mの裏面側に入り込んで連結部1
7kおよび被挾持部17cを凹部16aの外側に強制的
に押し出すので、トルクリミッタ機構によるプーリ4と
ハブ6の結合が確実に解除される。
【0067】このような構造においては、図10に示し
た第3の実施の形態および図11〜図15に示した第4
および第5の実施の形態と同様に係止部40Aと係合部
41の係合によりトルクリミッタ機構による結合力を大
きくすることができる。また、弾性部材17の被挾持部
17cと連結部17kが保持板16の保持部16bと同
一円周上に位置するように形成されているので、図29
〜図31に示した第10の実施の形態に較べて弾性部材
17の形状が簡素化され、製造が簡単で小径化すること
ができ、また材料の歩留りを向上させることができる。
また、図32および図33に示した第11の実施の形態
と同様に被挾持部17cに折曲部を形成する必要もな
い。
【0068】図36〜図39は本発明の第13の実施の
形態を示し、図36は動力伝達装置の一部を破断して示
す正面図、図37は図36のXXXVII-XXXVII 線断面図、
図38(a)、(b)は弾性部材の平面図およびXXXVII
I-XXXVIII 線断面図、図39(a)、(b)、(c)は
保持板の平面図、XXXIX-XXXIX 線断面図および保持板の
保持部の側面図である。この実施の形態においては、ト
ルクリミッタ機構を保持板16と、弾性部材17の2部
材で構成し、保持板16を従動側回転部材であるハブ6
に固定し、弾性部材17を駆動側回転部材であるプーリ
4に固定し、弾性部材17の被挾持部17cをハブ6と
保持板16によって挟持している。また、プーリ4をハ
ブ6と同様に鋼材によって製作している。
【0069】前記ハブ6は、ボス部6aと、フランジ部
6bを一体に有し、ボス部6aが回転軸5にスプライン
嵌合され、ボルト14を回転軸5の先端面に形成したね
じ孔70に当接板11を介してねじ込むことにより、回
転軸5に固定されている。当接板11は、フランジ部6
bの表面中央に形成した嵌合凹部71内に嵌合され、嵌
合凹部71の周壁部を複数箇所かしめることにより抜け
を防止されている。72はかしめ部である。
【0070】前記保持板16は、金属板をプレス加工等
によって図39に示すような円板状に形成することによ
り、前記ハブ6のボス部6aが貫通する中心穴73と、
この中心孔73の周りに形成された3つのねじ取付孔7
4を有し、また外周には3つの保持部16bが周方向に
等間隔をおいて放射状に突設され、互いに隣り合う2つ
の保持部16b,16bと外周面とで囲まれた円弧状の
空間が凹部16aを形成している。また、各保持部16
bの表面、すなわちプーリ4側とは反対側の面の幅方向
中央には半円形の溝からなる係止部40Aが保持板16
の半径方向にそれぞれ形成されている。前記ねじ取付孔
74は、隣り合う2つの保持部16b間に位置するよう
に周方向に等間隔をおいて形成されている。このような
保持板16は、係止部40Aが形成されている表面がハ
ブ6のフランジ部6bの裏面に密接するようにボス部6
aに嵌装され、止めねじ75をねじ取付孔74に挿通し
てフランジ部6bに形成したねじ孔76にねじ込むこと
により、フランジ部6bの裏面側に固定される。
【0071】前記弾性部材17は、図38に示すように
環状基部17aと、この環状基部17aの外側に周方向
に等間隔をおいて位置する3つの被挾持部17cと、各
被挾持部17cと環状基部17aを連結する3つの連結
部17kとで構成されている。連結部17kは、前記環
状基部17aの周囲を取り囲むように円弧状に形成され
て、回転方向側端が接続部17nによって環状基部17
aの外周に連結され、反回転方向側端に前記被挾持部1
7cが延設されている。この被挾持部17cは、連結部
17kと同一の半径で円弧状に形成され、前記連結部1
7kと同一面を形成している。また、被挾持部17cの
裏面側には、前記保持板16の係止部40Aに係合する
半円筒形の突起からなる係合部41が被挾持部17cの
全幅にわたって形成されている。前記接続部17nは前
記環状基部17aと同一面を形成し、ねじ取付孔78が
形成されている。この接続部17nと前記連結部17k
との境部には折曲部17pが設けられ、これによって自
然状態において被挾持部17cと連結部17kを環状基
部17aの前方側に平行に変位させている。
【0072】このような弾性部材17は、予め前記保持
板16とともにハブ6に取付けられることにより、ハブ
6とトルクリミッタ機構7がユニット化されている。ハ
ブ6への取付けに当たっては、被挾持部17cをフラン
ジ部6bと保持部16bとで挟み込んで係合部41を係
止部40Aに係合され、この状態で保持板16を止めね
じ75によってフランジ部6bに固定することにより、
ハブ6、保持板16および弾性部材17の3部品をユニ
ット化する。次に、ハブ6のボス部6aを回転軸5にス
プライン嵌合してボルト14により固定する。次いで、
連結部17kをプーリ4側に撓ませて接続部17nを止
めねじ80によってプーリ4の円板部4cの表面に固定
することにより、プーリ4とハブ6を連結する。なお、
ハブ6のフランジ部6bの外周には、前記止めねじ80
のねじ込みおよび取り外しを容易にするために凹部81
が形成されている。
【0073】このような構造において、過負荷によって
回転軸5が制動されて停止すると、係止部40Aと係合
部41の係合が外れて被挾持部17cがフランジ部6b
と保持部16bとの間から離脱し、連結部17kが弾性
復帰してプーリ4とハブ6の結合が解除される。
【0074】このような動力伝達装置においては、弾性
部材17の連結部17kと接続部17nとの境部を折り
曲げて環状基部17aと連結部17k、被挾持部17c
との間に段差を設けているので、弾性部材17のプーリ
4への取付部や、ハブ6と保持板16によって挟持され
る被挾持部17cに作用する応力を軽減することができ
る。
【0075】図40〜図42は本発明の第14の実施の
形態を示し、図40は動力伝達装置の断面図、図41は
プーリの要部の背面図、図42は図41のXXXXII-XXXXI
I 線断面図である。この実施の形態においては、プーリ
4を板金製とし、弾性部材17の各接続部17nをプー
リ4にダンパー機構82を介して接続した点が上記した
第13の実施の形態と異なり、その他の構造は略同一で
ある。
【0076】前記プーリ4の円板部4cには、周方向に
長い円弧状の開口83が周方向に等間隔をおいて3個形
成されている。各開口83の周方向の両側縁は、プーリ
4の環状凹部45内に略直角に折り曲げられることによ
り、ダンパー機構82の係止部84を構成している。環
状凹部45は、プーリ4の内側円筒部4aと、外側円筒
部4bおよび前記円板部4cとによって囲まれた空間
で、プーリ4の背面側に開放している。
【0077】前記ダンパー機構82は、弾性部材17の
接続部17nが止めねじ80によって固定されるナット
部材85を備えている。このナット部材85は、ねじ穴
86が形成された円筒状の本体85aと、この本体85
aの後端側外周面に一体に設けられた台形のフランジ部
85bとを有し、フランジ部85bが前記環状凹部45
内に回転を防止されて嵌挿され、本体85aが前記開口
83からプーリ4の前方側に突出している。また、本体
85aの外周にはゴム保持部材87と固定リング88が
嵌装され、先端面には前記弾性部材17の接続部17n
が止めねじ80によって固定されている。
【0078】前記ゴム保持部材87は、金属板の折曲加
工によって前記開口83を覆うに十分な長さを有する円
弧状に形成されることにより、中央板部87aと、この
中央板部87aの両端部にそれぞれ折り曲げ形成された
コ字状のゴム収納部87bとからなり、前記環状凹部4
5に嵌合され、中央板部87aが前記ナット部材85の
本体85aに嵌装されている。このため、中央板部87
aの中央には、前記本体85aが貫通する穴89が形成
されている。ゴム収納部87bはハブ6側に開放し、ダ
ンパーゴム90が嵌合されている。ダンパーゴム90の
表面中央には、プーリ4の係止部84が係入する溝91
が形成されている。なお、保持板16と弾性部材17の
構造は上記した第13の実施の形態と全く同一である。
【0079】このような構造においては、弾性部材17
をプーリ4にダンパー機構82を介して接続しているの
で、プーリ4に動力が伝達されたときに弾性部材17に
作用する負荷をダンパーゴム90によって効果的に吸収
することができる。したがって、動力伝達時の衝撃や動
力伝達中におけるトルク変動によりハブ6と保持板16
によって挟持される弾性部材17の被挾持部17cに作
用する応力を軽減することができ、弾性部材17の被挾
持部17cがハブ6と保持板16との間から抜け易くな
ることがない。
【0080】図43〜図45は本発明の第15の実施の
形態を示し、図43は動力伝達装置の断面図、図44は
プーリの要部の背面図、図45は図44のXXXXV-XXXXV
線断面図である。この実施の形態においては、プーリ4
を合成樹脂によって製作した点と、弾性部材17をハブ
4に接続するダンパー機構95の構造が上記した第14
の実施の形態と異なり、その他の構造は全く同一であ
る。
【0081】前記プーリ4は、内側円筒部4aと、外側
円筒部4bと、これら両円筒部4a,4bを連結する円
板部4cと、径方向リブ91および周方向リブ92とを
備えている。径方向リブ91は、周方向に等間隔をおい
て放射状に形成されることにより、内側円筒部4aと外
側円筒部4bとの環状凹部45を12個の台形状凹部4
5aに分割している。前記周方向リブ92は、前記12
個の凹部45aのうち120°間隔をおいた3個の凹部
45aを除く残り9個の凹部45aの内部中央にのみ形
成されている。前記円板部4cには、12個の穴93a
が前記凹部45aに対応して周方向に形成されている。
したがって、3つの凹部45aは、プーリ4の軸線方向
に貫通する貫通穴を構成し、これらの凹部内に前記ダン
パー機構95が組み込まれている。また、ダンパー機構
95が組み込まれる3つの穴93aは、ダンパー機構9
5の抜けを防止するために凹部45aより小さく形成さ
れている。
【0082】前記ダンパー機構95は、ナット部材85
と、このナット部材85の外周に設けられたダンパーゴ
ム90とからなる。ナット部材85は、上記した第14
の実施の形態において用いられているナット部材85と
同一に形成されて凹部45a内に位置し、先端面に前記
弾性部材17の接続部17nが止めねじ80によって固
定されている。
【0083】このような構造においては、プーリ4にゴ
ム収納部を一体に製作することができるので、上記した
第14の実施の形態に較べてダンパー機構95の組込み
作業が容易で組立工数を削減することができる。
【0084】図46〜図49は本発明の第16の実施の
形態を示し、図46は動力伝達装置の正面図、図47は
図46のXXXXVII-XXXXVII 線断面図、図48は図46の
XXXXVIII-XXXXVIII 線断面図、図49は動力伝達が遮断
された状態の断面図である。この実施の形態において
は、プーリ4をコンプレサのハウジング3の突出部3A
に、円板部4cがハブ6とは反対側になるように前後逆
にして回転自在に取付け、ハブ6のフランジ部表面と保
持板16によって弾性部材17の被挾持部17cを挟み
込み、環状基部17aをダンパー機構100を介してプ
ーリ4に接続している。プーリ4は鋼材の鍛造加工によ
って円筒状に製作され、環状凹部45内にダンパー機構
100が組み込まれている。
【0085】前記保持板16は板厚が一定の円板からな
り、外周にそれぞれ3個からなる凹部16aと凸部から
なる保持部16bが周方向に交互に設けられ、隣り合う
保持部16b間がボルト14によって前記ハブ6のフラ
ンジ部6bの表面に固定されている。
【0086】前記弾性部材17は、環状基部17aと、
この環状基部17aの内側に周方向に等間隔をおいて位
置する3つの被挾持部17cと、各被挾持部17cと環
状基部17aを連結する弾性変形自在な3つの連結部1
7kとで構成されている。連結部17kは環状基部17
aの内周に沿って円弧状に形成され、これら両部の接続
部17nが前記ダンパー機構100を介して前記プーリ
4に接続されている。一方、各連結部17kの先端には
前記被挾持部17cが一体に設けられている。被挾持部
17cは、連結部17kの内周より弾性部材17の中心
方向に突出して形成され、前記ハブ6のフランジ部6b
と前記保持板16の保持部16bとの間に差し込まれ、
前記ボルト101の締め込み力によって挾持されてい
る。
【0087】前記ダンパー機構100は、前記プーリ4
の環状凹部45内に組み込まれたダンパーゴム90と、
このダンパーゴム90をプーリ4に固定する3個のリベ
ット102と、前記弾性部材17の環状基部17aをダ
ンパーゴム90に固定する3個のリベット103とで構
成されている。
【0088】前記ダンパーゴム90は肉厚が不均一なリ
ング状に形成され、円周方向を3等分した部位で前記リ
ベット102に対応する部位が図48に示すように左側
面が凹んだ薄肉部90aとされ、前記リベット102が
貫通する貫通穴106を有している。リベット102
は、弾性部材17を取付ける前に予めプーリ4の環状凹
部45内にダンパーゴム90とともに挿入され、プーリ
4の円板部4cの表面にかしめられている。また、ダン
パーゴム90の円周方向を3等分した部位で前記リベッ
ト103に対応する部位は、図47に示すように右側面
が凹んだ薄肉部90bとされ、リベット103が貫通す
る貫通穴104を有している。そして、この薄肉部90
bに前記弾性部材17の接続部17nがリベット103
によって固定されている。
【0089】このような構造において、弾性部材17は
接続部17nがリベット103によってダンパーゴム9
0に固定され、連結部17kをハブ6側に弾性変形させ
て被挾持部17cをハブ6のフランジ部6bと保持板1
6の保持部16bとで挟み込み、保持板16をボルト1
01によってハブ6に固定することにより、プーリ4と
ハブ6がトルクリミッタ機構7によって分離可能に連結
される。そして、過負荷時に回転軸5が制動されて停止
すると、被挾持部17cがフランジ部6bと保持部16
bとの間から離脱し、連結部17kが図49に示すよう
に弾性復帰してプーリ4とハブ6の結合が解除され、動
力の伝達が遮断される。
【0090】このような構造においても、ダンパー機構
100のダンパーゴム90をリング状に形成しているの
で、ダンパー効果が大きく、弾性部材17のプーリ4へ
の接続部17nや、ハブ6と保持板16によって挟持さ
れる被挾持部17cに作用する応力を軽減することがで
きる。また、ダンパーゴム90には、薄肉部90a,9
0bの形成によってリベット102,103の頭部を収
納する収納部105を有しているので、第14の実施の
形態におけるゴム保持部材87が不要である。
【0091】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の変更、変形が可能である。例えば、第1〜
第10の実施の形態においては、いずれも回転軸5が過
負荷になったときに弾性部材17の被挾持部17cをプ
ーリ4または摩擦板15と保持板16との間から離脱さ
せる折曲部24を被挾持部17cに設けた例を示した
が、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、保持
板16側に設けてもよい。この場合は、保持板16の保
持部16bの回転方向側端縁部をプーリ4側に折り曲げ
て折曲部とすればよい。
【0092】また、弾性部材17を板ばねとして説明し
たが、材質としては通常の金属板でも非金属でもよい。
例えば合成樹脂材料で製造された弾性部材17としても
よい。すなわち、動力を伝達する上で必要な機械的な強
度など、設計上満足するものであれば形状、構造や部品
の材質は変更できる。
【0093】さらに、第4、第5の実施の形態において
は、プーリ4と保持板16によって弾性部材17の被挾
持部17cを挟持するとともに係止部40(または40
A)と係合部41との係合によって動力の伝達を行なう
例を示したが、係止部40(40A)と係合部41の係
合による結合力を大きくすると、挾持による摩擦結合力
を小さくすることができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
に係る動力伝達装置によれば、保持部を有する保持板と
弾性部材とからなり駆動側回転部材と従動側回転部材を
連結するトルクリミッタ機構を備え、保持板に複数の凹
部と保持部を設け、弾性部材を環状基部と、複数の被挾
持部と、これら両部を連結する弾性変形自在な連結部と
で構成し、被挾持部を保持板と駆動側回転部材または従
動側回転部材とで挟持し、環状基部を従動側回転部材ま
たは駆動側回転部材に固定するか、または反対に被挾持
部を保持板と従動側回転部材または駆動側回転部材とで
挟持し、環状基部を駆動側回転部材または従動側回転部
材に固定し、回転軸に過負荷が発生したとき被挾持部を
前記保持板と駆動側回転部材または従動側回転部材との
間から離脱させるように構成したので、空転トルク、摺
擦音、摩擦熱等が発生せず、トルクリミッタ機構の耐久
性を向上させることができる。また、簡単にトルクリミ
ッタ機構を連結状態に復帰させることができる。
【0095】また、請求項2に記載された本発明によれ
ば、保持板の保持部と弾性部材の被挾持部とを係止部と
係合部との係合により連結したので、大きな結合強度を
得ることができ、挾持による摩擦結合力を小さくするこ
とができる。
【0096】また、請求項3に記載された発明によれ
ば、静摩擦係数が大きい摩擦部材を備えているので、ト
ルクリミッタ機構の結合強度を増大させることができ
る。
【0097】また、請求項4に記載された発明によれ
ば、保持板の構造が簡単で、プレス加工によって容易に
製作することができる。
【0098】また、請求項5に記載された発明によれ
ば、駆動側回転部材の反回転方向側となる弾性部材の被
挾持部の端面、または駆動側回転部材の回転方向側とな
る保持板の保持部の端面に折曲部を形成したので、トル
クリミッタ機構の連結解除が円滑に行われる。
【0099】また、請求項6に記載された発明によれ
ば、弾性部材をばね材で形成したので、簡単に製造する
ことができる。
【0100】また、請求項7に記載された発明によれ
ば、弾性部材の連結部に長穴を設けているので、連結部
の撓みが容易で弾性部材の取付けを容易にするととも
に、回転軸へのスラスト荷重を小さくすることができ
る。
【0101】また、請求項8に記載された発明によれ
ば、保持板を押圧する押圧部材を備えているので、トル
クリミッタ機構の結合強度を高めることができる。
【0102】また、請求項9に記載された発明によれ
ば、保持板を弾性変形自在な金属板で構成し、弾性部材
の被挾持部を押圧するように構成したので、トルクリミ
ッタ機構の結合強度を高めることができる。
【0103】また、請求項10に記載された発明によれ
ば、弾性部材の連結部をゴムによって形成したので、動
力伝達時の衝撃や動力伝達中におけるトルク変動を吸収
することができる。
【0104】また、請求項11に記載された発明によれ
ば、保持板を複数のプレートで構成し、弾性部材を複数
の屈曲板で構成したので、保持板と弾性部材の形状を簡
素化するとともに製作を容易にすることができる。
【0105】また、請求項12に記載された発明によれ
ば、弾性部材の連結部と被挾持部を保持板の保持部と同
一円周上に位置させたので、弾性部材の形状が簡素化さ
れ、製造が簡単で小径化することができ、また、材料の
歩留りを向上させることができる。
【0106】さらに、請求項13に記載された発明によ
れば、弾性部材の基部を駆動側回転部材または従動側回
転部材にダンパー機構を介して連結したので、プーリに
動力が伝達されたときに弾性部材に作用する負荷による
衝撃をダンパー機構によって効果的に吸収することがで
きる。したがって、断続的な駆動の繰り返しにより弾性
部材の挾持力が低下しても弾性部材が保持板と駆動側回
転部材または従動側回転部材との間から抜け易くなるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すトルクリミ
ッタ機構の連結時における動力伝達装置の図2における
I-I 線断面図である。
【図2】 同装置の正面図である。
【図3】 トルクリミッタ機構の分解斜視図である。
【図4】 弾性部材の平面図である。
【図5】 トルクリミッタ機構の連結解除時における図
6のV-V 線断面図である。
【図6】 同装置の連結解除時の正面図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態を示す図8のVII-
VII 線断面図である。
【図8】 トルクリミッタ機構の連結時における動力伝
達装置の正面図である。
【図9】 弾性部材の平面図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態を示す動力伝達
装置のトルクリミッタ機構の連結状態における要部の断
面図である。
【図11】 本発明の第4の実施の形態を示す図12の
XI-XI 線断面図である。
【図12】 トルクリミッタ機構の連結状態における動
力伝達装置の正面図である。
【図13】 弾性部材の平面図である。
【図14】 本発明の第5の実施の形態を示す図15の
XIV-XIV 線断面図である。
【図15】 トルクリミッタ機構の連結状態における動
力伝達装置の正面図である。
【図16】 本発明の第6の実施の形態を示す図18の
XVI-XVI 線断面図である。
【図17】 トルクリミッタ機構を組込む直前の要部の
断面図である。
【図18】 トルクリミッタ機構の連結状態における動
力伝達装置の正面図である。
【図19】 本発明の第7の実施の形態を示す図20の
XIX-XIX 線断面図である。
【図20】 動力伝達装置の正面図である。
【図21】 本発明の第8の実施の形態を示す図22の
XXI-XXI 線断面図である。
【図22】 動力伝達装置の正面図である。
【図23】 同装置の連結解除時における図24のXXII
I-XXIII 線断面図である。
【図24】 同装置の連結解除時の正面図である。
【図25】 本発明の第9の実施の形態を示す図26の
XXV-XXV 線断面図である。
【図26】 動力伝達装置の正面図である。
【図27】 連結解除時の図28のXXVII-XXVII 線断面
図である。
【図28】 同装置の連結解除時の正面図である。
【図29】 本発明の第10の実施の形態を示す図30
のXXIX-XXIX 線断面図である。
【図30】 動力伝達装置の正面図である。
【図31】 弾性部材の正面図である。
【図32】 本発明の第11の実施の形態を示す図33
のXXXII-XXXII 線断面図である。
【図33】 動力伝達同装置の正面図である。
【図34】 本発明の第12の実施の形態を示す図35
のXXXIV-XXXIV 線断面図である。
【図35】 動力伝達装置の正面図である。
【図36】 本発明の第13の実施の形態を示す動力伝
達装置の一部を破断して示す正面図である。
【図37】 図36のXXXVII-XXXVII 線断面図である。
【図38】 (a)、(b)は弾性部材の平面図および
XXXVIII-XXXVIII 線断面図である。
【図39】 (a)、(b)、(c)は保持板の平面
図、XXXIX-XXXIX 線断面図および保持板の保持部の側面
図である。
【図40】 本発明の第14の実施の形態を示す動力伝
達装置の断面図である。
【図41】 プーリの要部の背面図である。
【図42】 図41のXXXXII-XXXXII 線断面図である。
【図43】 本発明の第15の実施の形態を示す動力伝
達装置の断面図である。
【図44】 プーリの要部の背面図である。
【図45】 図44のXXXXV-XXXXV 線断面図である。
【図46】 本発明の第16の実施の形態を示す動力伝
達装置の正面図である。
【図47】 図46のXXXXVII-XXXXVII 線断面図であ
る。
【図48】 図46のXXXXVIII-XXXXVIII 線断面図であ
る。
【図49】 動力伝達が遮断された状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…動力伝達装置、2…コンプレッサ、3…ハウジン
グ、3A…円筒状の突出部、4…プーリ(駆動側回転部
材)、5…回転軸、6…ハブ、7…トルクリミッタ機
構、15,15A,15B…摩擦部材、16…保持板、
16a…凹部、16b…保持部、17…弾性部材、17
a…基部、17b…弾性撓み部、17c…被挾持部、1
7d,17h,17k…連結部、24…折曲部、40,
40A…係止部、41…係合部、51…プレート、52
…屈曲板、82…ダンパー機構、90…ダンパーゴム、
95,100…ダンパー機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−311399(JP,A) 特開 昭57−61825(JP,A) 特開 平8−338441(JP,A) 実開 昭59−96459(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 9/00 F16D 7/02 - 7/04 F16H 35/10 F16F 15/12

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 従動側機器のハウジングの円筒状突出部
    の内側と外側に同軸に配置された回転軸および駆動側回
    転部材と、前記回転軸に配設された従動側回転部材と、
    この従動側回転部材と前記駆動側回転部材を摩擦結合に
    よって連結し、前記回転軸に過負荷が加わったときに連
    結を解除するトルクリミッタ機構を備えた動力伝達装置
    において、 前記トルクリミッタ機構は、複数の保持部を有し前記駆
    動側回転部材または従動側回転部材に取付けられる保持
    板と、前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材を連結
    する弾性部材とを備え、この弾性部材を前記従動側回転
    部材または前記駆動側回転部材に固定される基部と、前
    記保持部と同数の被挾持部と、この被挾持部と前記基部
    を連結する板厚方向に弾性変形可能な連結部とで構成
    し、前記被挾持部は、前記連結部の弾性変形によって前
    記駆動側回転部材または前記従動側回転部材と前記保持
    板の保持部とによって離脱可能に挾持され、前記回転軸
    に過負荷が加わったとき前記駆動側回転部材または前記
    従動側回転部材と前記保持板の保持部との間から抜け出
    し、前記連結部が弾性復帰するように組み付けられてい
    ることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動力伝達装置において、 保持板は保持部に形成された係止部を有し、弾性部材は
    被挾持部に形成され前記係止部に係合する係合部を有す
    ることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の動力伝達装置において、 駆動側回転部材または従動側回転部材と保持板の互いに
    対向する面の少なくとも一方に静摩擦係数が大きい摩擦
    部材を設けたことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の動力伝達装
    置において、 保持板は内周または外周に複数の保持部と凹部を周方向
    に交互に有する円板状に形成されていることを特徴とす
    る動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の動力伝達装置において、 駆動側回転部材の反回転方向側となる弾性部材の被挾持
    部の端部、または前記駆動側回転部材の回転方向側とな
    る保持板の保持部の端部に、回転軸に過負荷が加えられ
    前記被挾持部が前記保持板と前記駆動側回転部材または
    前記従動側回転部材との間から抜け出したときに連結部
    を軸線方向に弾性復帰させる折曲部を設けたことを特徴
    とする動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の動
    力伝達装置において、 弾性部材はばね材で形成されていることを特徴とする動
    力伝達装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のうちのいずれか1つに記
    載の動力伝達装置において、 弾性部材の連結部は円板状に形成され、周方向に長い複
    数の長穴を有することを特徴とする動力伝達装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちのいずれか1つに記
    載の動力伝達装置において、 保持板を駆動側回転部材または従動側回転部材に押付け
    る押圧部材を備えたことを特徴とする動力伝達装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のうちのいずれか1つに記
    載の動力伝達装置において、 保持板は板厚方向に弾性変形自在な金属板によって形成
    され、弾性部材の被挾持部を押圧することを特徴とする
    動力伝達装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または2に記載の動力伝達装
    置において、 弾性部材の連結部は軸線方向に伸縮自在な筒状またはリ
    ング状のゴムによって形成されていることを特徴とする
    動力伝達装置。
  11. 【請求項11】 請求項1または2に記載の動力伝達装
    置において、保持板は複数のプレートからなり、弾性部
    材は複数の屈曲板からなることを特徴とする動力伝達装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1または2記載の動力伝達装置
    において、 弾性部材は、円板状の基部と、円弧状に形成され回転方
    向に所定の間隔をおいて配列された複数の被挾持部と、
    各被挾持部の反回転方向側となる端部と前記基部を連結
    する連結部とから構成され、この連結部と前記被挾持部
    を保持板の保持部と同一円周上に位置させたことを特徴
    とする動力伝達装置。
  13. 【請求項13】 請求項1または2記載の動力伝達装置
    において、 弾性部材の基部は駆動側回転部材または従動側回転部材
    にダンパー機構を介して連結されていることを特徴とす
    る動力伝達装置。
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