JP2996387B2 - 電磁連結装置 - Google Patents
電磁連結装置Info
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- JP2996387B2 JP2996387B2 JP7254655A JP25465595A JP2996387B2 JP 2996387 B2 JP2996387 B2 JP 2996387B2 JP 7254655 A JP7254655 A JP 7254655A JP 25465595 A JP25465595 A JP 25465595A JP 2996387 B2 JP2996387 B2 JP 2996387B2
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- Japan
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- damper
- boss
- coupling device
- electromagnetic coupling
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/18—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using electric, magnetic or electromagnetic means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D27/00—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
- F16D27/10—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
- F16D27/108—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members
- F16D27/112—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
- F16F15/121—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
- F16F15/1215—Leaf springs, e.g. radially extending
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- Electromagnetism (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダンパゴムの弾
性力に抗してアーマチュアが磁気吸引される電磁連結装
置、特にダンパゴムを収納するダンパカバー部が設けら
れたアーマチュアハブの改良に関するものである。
性力に抗してアーマチュアが磁気吸引される電磁連結装
置、特にダンパゴムを収納するダンパカバー部が設けら
れたアーマチュアハブの改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の電磁連結装置は、エンジン側とベ
ルト連結されたロータに、アーマチュアハブにダンパゴ
ムで弾性支持されたアーマチュアを磁気吸着させること
により、エンジンの駆動による回転を回転軸に伝達して
カーエアコン用コンプレッサを駆動する装置として使用
されている。このような電磁連結装置は、特開平１−２
６６３２４号公報で提案されているように、鋼板のプレ
ス成形品からなり外周に軸線方向に折り曲げられた周壁
が形成されたストッパプレートが設けられている。即
ち、ストッパプレートのボス部をアーマチュアハブにリ
ベットで固定するとともに、このボス部側に開放した周
壁による房壁で囲繞された複数のダンパカバー部に、加
硫接着などによりトルク伝達部材の一端が固着されたダ
ンパゴムを個々に収納している。そして、ストッパプレ
ートの反ダンパカバー部側に配設されたアーマチュアと
トルク伝達部材の他端を固定して、ダンパゴムの弾性力
に抗してアーマチュアをロータに磁気吸着する構造であ
る。
ルト連結されたロータに、アーマチュアハブにダンパゴ
ムで弾性支持されたアーマチュアを磁気吸着させること
により、エンジンの駆動による回転を回転軸に伝達して
カーエアコン用コンプレッサを駆動する装置として使用
されている。このような電磁連結装置は、特開平１−２
６６３２４号公報で提案されているように、鋼板のプレ
ス成形品からなり外周に軸線方向に折り曲げられた周壁
が形成されたストッパプレートが設けられている。即
ち、ストッパプレートのボス部をアーマチュアハブにリ
ベットで固定するとともに、このボス部側に開放した周
壁による房壁で囲繞された複数のダンパカバー部に、加
硫接着などによりトルク伝達部材の一端が固着されたダ
ンパゴムを個々に収納している。そして、ストッパプレ
ートの反ダンパカバー部側に配設されたアーマチュアと
トルク伝達部材の他端を固定して、ダンパゴムの弾性力
に抗してアーマチュアをロータに磁気吸着する構造であ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁連結装置
は、アーマチュアがロータに磁気吸着された際の負荷に
よりダンパゴムが回転方向に圧縮され、この圧縮された
ダンパゴムの圧縮応力が、ストッパプレートのダンパカ
バー部の房壁に作用する。しかしながら、ダンパカバー
部は、ボス部側に開放した周壁による房壁で囲繞された
形状であり、ダンパゴムの圧縮側の半径方向内側に圧縮
応力を受ける房壁が形成されていないため、ダンパゴム
の弾性変形が大きく亀裂が発生しやすいとともに、ダン
パゴムとトルク伝達部材との加硫接着面に対する剪断応
力も大きくはく離しやすい。この発明の電磁連結装置
は、動作の繰り返えしにより圧縮応力や剪断応力が作用
するダンパゴムの耐久性を向上させることを目的とす
る。
は、アーマチュアがロータに磁気吸着された際の負荷に
よりダンパゴムが回転方向に圧縮され、この圧縮された
ダンパゴムの圧縮応力が、ストッパプレートのダンパカ
バー部の房壁に作用する。しかしながら、ダンパカバー
部は、ボス部側に開放した周壁による房壁で囲繞された
形状であり、ダンパゴムの圧縮側の半径方向内側に圧縮
応力を受ける房壁が形成されていないため、ダンパゴム
の弾性変形が大きく亀裂が発生しやすいとともに、ダン
パゴムとトルク伝達部材との加硫接着面に対する剪断応
力も大きくはく離しやすい。この発明の電磁連結装置
は、動作の繰り返えしにより圧縮応力や剪断応力が作用
するダンパゴムの耐久性を向上させることを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第１の発明の電磁連結装置は、アーマチュア
ハブを、回転軸に装着されるボス部と、軸線方向に折り
曲げられた周壁が外周に形成された複数のフランジ部
と、このフランジ部の先端に個々に形成され、ボス部側
に開放した周壁による房壁で囲繞された複数のダンパカ
バー部とからなる形状にした。また、このような形状の
アーマチュアハブを、ダンパカバー部の房壁が、ダンパ
ゴムの引張り側でボス部側に開放されるように、プレス
加工により一体に形成した。そして、ダンパゴムがダン
パカバー部の開放部分で大きな弾性変形をしないように
した。
るために、第１の発明の電磁連結装置は、アーマチュア
ハブを、回転軸に装着されるボス部と、軸線方向に折り
曲げられた周壁が外周に形成された複数のフランジ部
と、このフランジ部の先端に個々に形成され、ボス部側
に開放した周壁による房壁で囲繞された複数のダンパカ
バー部とからなる形状にした。また、このような形状の
アーマチュアハブを、ダンパカバー部の房壁が、ダンパ
ゴムの引張り側でボス部側に開放されるように、プレス
加工により一体に形成した。そして、ダンパゴムがダン
パカバー部の開放部分で大きな弾性変形をしないように
した。
【０００５】また、第２の発明の電磁連結装置は、アー
マチュアハブを、回転軸に装着されるボス部と、このボ
ス部から接線方向回転側に延設され、軸線方向に折り曲
げられた周壁が外周に形成された複数のフランジ部と、
このフランジ部の先端に個々に形成され、ボス部側に開
放した周壁による房壁で囲繞された複数のダンパカバー
部とからなる形状にした。また、このような形状のアー
マチュアハブを、ダンパカバー部の房壁が、ダンパゴム
の引張り側でボス部側に開放されるように、プレス加工
により一体に形成した。そして、ダンパゴムがダンパカ
バー部の開放部分で大きな弾性変形をしないようにし
た。
マチュアハブを、回転軸に装着されるボス部と、このボ
ス部から接線方向回転側に延設され、軸線方向に折り曲
げられた周壁が外周に形成された複数のフランジ部と、
このフランジ部の先端に個々に形成され、ボス部側に開
放した周壁による房壁で囲繞された複数のダンパカバー
部とからなる形状にした。また、このような形状のアー
マチュアハブを、ダンパカバー部の房壁が、ダンパゴム
の引張り側でボス部側に開放されるように、プレス加工
により一体に形成した。そして、ダンパゴムがダンパカ
バー部の開放部分で大きな弾性変形をしないようにし
た。
【０００６】また、第３の発明の電磁連結装置は、第１
・２の発明の電磁連結装置において、アーマチュアハブ
の突起にアーマチュアが当接した状態で、トルク伝達部
材をアーマチュアに固定することにより、ダンパゴムの
初期のばね荷重が設定される構造にした。そして、アー
マチュアハブのフランジ部を薄く形成した。
・２の発明の電磁連結装置において、アーマチュアハブ
の突起にアーマチュアが当接した状態で、トルク伝達部
材をアーマチュアに固定することにより、ダンパゴムの
初期のばね荷重が設定される構造にした。そして、アー
マチュアハブのフランジ部を薄く形成した。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１・２は、この発明の電磁連結
装置の実施の形態である。図１は正面図であり、図２は
図１のＡ−Ａ線断面図である。これら図面の電磁連結装
置１は、カーエアコン用コンプレッサ２に装着され、エ
ンジンの駆動による回転を伝達してコンプレッサ２を駆
動する装置として例示されており、コンプレッサ２の回
転軸３に装着されたアーマチュア組立体４と、コンプレ
ッサ２の円筒部２ａに軸受５を介して回転自在に支持さ
れたロータ６と、コンプレッサ２のハウジングに支持さ
れたフィールドコア７とを備えている。
装置の実施の形態である。図１は正面図であり、図２は
図１のＡ−Ａ線断面図である。これら図面の電磁連結装
置１は、カーエアコン用コンプレッサ２に装着され、エ
ンジンの駆動による回転を伝達してコンプレッサ２を駆
動する装置として例示されており、コンプレッサ２の回
転軸３に装着されたアーマチュア組立体４と、コンプレ
ッサ２の円筒部２ａに軸受５を介して回転自在に支持さ
れたロータ６と、コンプレッサ２のハウジングに支持さ
れたフィールドコア７とを備えている。
【０００８】アーマチュア組立体４は、回転軸３の軸端
にセレーション嵌合されて一体回転可能に装着されたボ
ス部８ａと、このボス部８ａから接線方向回転側（図１
における矢印Ｔ側）に延設されたがフランジ部８ｂとが
形成されたアーマチュアハブ８と、このアーマチュアハ
ブ８のボス部８ａの一端に嵌合され固定された当て板９
とを備え、当て板９の中心孔から挿入して回転軸３のね
じ孔にボルトを螺合することにより、アーマチュア組立
体４は回転軸３に抜け止めされている。なお、回転軸３
の軸端と当て板９との間に、後述する空隙Ｇの調整用の
シムを介在する場合がある。
にセレーション嵌合されて一体回転可能に装着されたボ
ス部８ａと、このボス部８ａから接線方向回転側（図１
における矢印Ｔ側）に延設されたがフランジ部８ｂとが
形成されたアーマチュアハブ８と、このアーマチュアハ
ブ８のボス部８ａの一端に嵌合され固定された当て板９
とを備え、当て板９の中心孔から挿入して回転軸３のね
じ孔にボルトを螺合することにより、アーマチュア組立
体４は回転軸３に抜け止めされている。なお、回転軸３
の軸端と当て板９との間に、後述する空隙Ｇの調整用の
シムを介在する場合がある。
【０００９】アーマチュアハブ８の製造方法は、素材の
冷間鍛造または熱間鍛造により、ボス部８ａとフランジ
部８ｂを一体に形成した後、フランジ部８ｂを、図１の
ような平面視形状に、プレス加工により打ち抜いて形成
する第１の工程と、ボス部８ａとフランジ部８ｂの外周
を塑性加工により軸線方向に折り曲げる第２の工程と、
トルクピンを挿入する貫通孔を切削加工で形成する第３
の工程とを、主な製造工程とするものであり、フランジ
部８ｂの外周には、軸線方向に折り曲げられた周壁８ｃ
が形成されている。
冷間鍛造または熱間鍛造により、ボス部８ａとフランジ
部８ｂを一体に形成した後、フランジ部８ｂを、図１の
ような平面視形状に、プレス加工により打ち抜いて形成
する第１の工程と、ボス部８ａとフランジ部８ｂの外周
を塑性加工により軸線方向に折り曲げる第２の工程と、
トルクピンを挿入する貫通孔を切削加工で形成する第３
の工程とを、主な製造工程とするものであり、フランジ
部８ｂの外周には、軸線方向に折り曲げられた周壁８ｃ
が形成されている。
【００１０】アーマチュアハブ８のフランジ部８ｂに
は、先端に、ボス部８ａ側に開放した周壁８ｃによる房
壁８ｄで囲繞されたダンパカバー部８ｅが形成されてい
る。また、周壁８ｃは、ボス部８ａとフランジ部８ｂの
周壁よりダンパカバー部８ｅの周壁が軸線方向に長く形
成され、段差部８ｆを有する。また更に、フランジ部８
ｂの肉厚寸法は、周壁８ｃの肉厚寸法より大きく設計さ
れている。
は、先端に、ボス部８ａ側に開放した周壁８ｃによる房
壁８ｄで囲繞されたダンパカバー部８ｅが形成されてい
る。また、周壁８ｃは、ボス部８ａとフランジ部８ｂの
周壁よりダンパカバー部８ｅの周壁が軸線方向に長く形
成され、段差部８ｆを有する。また更に、フランジ部８
ｂの肉厚寸法は、周壁８ｃの肉厚寸法より大きく設計さ
れている。
【００１１】このような形状としたアーマチュアハブ８
の各ダンパカバー部８ｅには、円筒状のダンパゴム１０
が圧入嵌合され収納されている。またダンパゴム１０の
中心には、トルク伝達部材としてのトルクピン１１が加
硫接着されている。なお、トルクピン１１の一端の大径
な円筒部の頭部には、円弧状の面取り部１１ａが形成さ
れ、その頭部はダンパゴム１０に埋設された構造となっ
ている。
の各ダンパカバー部８ｅには、円筒状のダンパゴム１０
が圧入嵌合され収納されている。またダンパゴム１０の
中心には、トルク伝達部材としてのトルクピン１１が加
硫接着されている。なお、トルクピン１１の一端の大径
な円筒部の頭部には、円弧状の面取り部１１ａが形成さ
れ、その頭部はダンパゴム１０に埋設された構造となっ
ている。
【００１２】トルクピン１１は、他端の小径な円筒部が
各ダンパカバー部８ｅに穿設された貫通孔８ｇから反ダ
ンパカバー部８ｅ側に突設されており、ロータ６と所定
の空隙Ｇをおいて軸線方向に対向配置されたアーマチュ
ア１２の段付き孔１２ａ内でかしめ加工されている。ま
た、アーマチュア１２をアーマチュアハブ８の側面に当
接させた状態で、トルクピン１１の大径な円筒部の端面
１１ｂがアーマチュア１２に当接するように、前記かし
め加工が施されるので、ダンパカバー部８ｅの底部で移
動が制限されたダンパゴム１０の中心側がアーマチュア
１２側に弾性変形をする。そして、この弾性変形の程度
により、ダンパゴム１０の初期のばね荷重（復帰力）が
設定されている。なお、符号１２ｂは、アーマチュア１
２に穿設された円弧状のスリットである。
各ダンパカバー部８ｅに穿設された貫通孔８ｇから反ダ
ンパカバー部８ｅ側に突設されており、ロータ６と所定
の空隙Ｇをおいて軸線方向に対向配置されたアーマチュ
ア１２の段付き孔１２ａ内でかしめ加工されている。ま
た、アーマチュア１２をアーマチュアハブ８の側面に当
接させた状態で、トルクピン１１の大径な円筒部の端面
１１ｂがアーマチュア１２に当接するように、前記かし
め加工が施されるので、ダンパカバー部８ｅの底部で移
動が制限されたダンパゴム１０の中心側がアーマチュア
１２側に弾性変形をする。そして、この弾性変形の程度
により、ダンパゴム１０の初期のばね荷重（復帰力）が
設定されている。なお、符号１２ｂは、アーマチュア１
２に穿設された円弧状のスリットである。
【００１３】ロータ６は、図示せぬポリＶベルトが張架
されるベルト溝６ａが外周に形成された断面略コ字状の
環状な部材であり、環状溝６ｂ内には、電磁コイル１３
が内設されたフィールドコア７が所定の空隙を設けて挿
入されている。なお、符号６ｃは、ロータ６に穿設され
た二重の円弧状のスリットであり、また符号１４は、フ
ィールドコア７に溶着された取付け板でありコンプレッ
サ２に固定されている。
されるベルト溝６ａが外周に形成された断面略コ字状の
環状な部材であり、環状溝６ｂ内には、電磁コイル１３
が内設されたフィールドコア７が所定の空隙を設けて挿
入されている。なお、符号６ｃは、ロータ６に穿設され
た二重の円弧状のスリットであり、また符号１４は、フ
ィールドコア７に溶着された取付け板でありコンプレッ
サ２に固定されている。
【００１４】次に、この発明の要旨となる構造について
詳細に説明する。アーマチュアハブ８のフランジ部８ｂ
には、図１に示したように、回転軸３の中心点Ｐとトル
クピン１１の中心点Ｑとを結ぶ仮想線Ｒにより断ち切ら
れる円弧状の周壁８ｈが形成されており、ダンパカバー
部８ｅの房壁８ｄが、仮想線Ｒに対してダンパゴム１０
の引張り側（反回転Ｔ側）でボス部８ｂ側に開放されて
いる。したがって、ダンパゴム１０の圧縮側（回転Ｔ
側）は、ダンパカバー部８ｅの房壁８ｄに全て圧入嵌合
されている。
詳細に説明する。アーマチュアハブ８のフランジ部８ｂ
には、図１に示したように、回転軸３の中心点Ｐとトル
クピン１１の中心点Ｑとを結ぶ仮想線Ｒにより断ち切ら
れる円弧状の周壁８ｈが形成されており、ダンパカバー
部８ｅの房壁８ｄが、仮想線Ｒに対してダンパゴム１０
の引張り側（反回転Ｔ側）でボス部８ｂ側に開放されて
いる。したがって、ダンパゴム１０の圧縮側（回転Ｔ
側）は、ダンパカバー部８ｅの房壁８ｄに全て圧入嵌合
されている。
【００１５】以上のような構造とした電磁連結装置１
は、エンジン側とベルト連結されるロータ６が回転する
ので、電磁コイル１３への通電により発生する磁束の磁
気吸引力により、ダンパゴム１０の弾性力に抗してアー
マチュア１２がロータ６に磁気吸着されると、ロータ６
の回転は、アーマチュア組立体４のダンパゴム１０を動
力伝達経路として回転軸３に伝達される。そして、コン
プレッサ２が駆動される。また、電磁コイル１３への通
電を断つと磁束も消滅するので、ダンパゴム１０の弾性
力（復帰力）により、空隙Ｇだけアーマチュアハブ８の
フランジ部８ｂ側に後退してアーマチュア１２がロータ
６から離間される。そして、コンプレッサ２が停止す
る。
は、エンジン側とベルト連結されるロータ６が回転する
ので、電磁コイル１３への通電により発生する磁束の磁
気吸引力により、ダンパゴム１０の弾性力に抗してアー
マチュア１２がロータ６に磁気吸着されると、ロータ６
の回転は、アーマチュア組立体４のダンパゴム１０を動
力伝達経路として回転軸３に伝達される。そして、コン
プレッサ２が駆動される。また、電磁コイル１３への通
電を断つと磁束も消滅するので、ダンパゴム１０の弾性
力（復帰力）により、空隙Ｇだけアーマチュアハブ８の
フランジ部８ｂ側に後退してアーマチュア１２がロータ
６から離間される。そして、コンプレッサ２が停止す
る。
【００１６】また、このような動作の繰り返えしによ
り、ダンパゴム１０には圧縮応力や剪断応力が作用する
が、ダンパゴム１０の圧縮側はダンパカバー部８ｅの房
壁８ｄに全て圧入嵌合されているので、圧縮応力による
ダンパゴム１０の大きな弾性変形が防止される。
り、ダンパゴム１０には圧縮応力や剪断応力が作用する
が、ダンパゴム１０の圧縮側はダンパカバー部８ｅの房
壁８ｄに全て圧入嵌合されているので、圧縮応力による
ダンパゴム１０の大きな弾性変形が防止される。
【００１７】次に、この発明の電磁連結装置の実施の形
態として、別の実施例を説明する。図３は、アーマチュ
ア組立体の正面図であり、図４は、図３のＢ−Ｂ線断面
図である。また図５は、図３のＢ−Ｂ線断面をリベット
のかしめ加工前の状態で示した説明図である。なお、図
示されたアーマチュア組立体１５は、ダンパカバー部８
ｅの数が５個となり、ダンパゴム１０の初期のばね荷重
（復帰力）の設定方法が相異しているのみであるので、
アーマチュア組立体４と同等な構成部材には既に使用し
た符号を図面に付けることにより、重複する説明を省略
する。
態として、別の実施例を説明する。図３は、アーマチュ
ア組立体の正面図であり、図４は、図３のＢ−Ｂ線断面
図である。また図５は、図３のＢ−Ｂ線断面をリベット
のかしめ加工前の状態で示した説明図である。なお、図
示されたアーマチュア組立体１５は、ダンパカバー部８
ｅの数が５個となり、ダンパゴム１０の初期のばね荷重
（復帰力）の設定方法が相異しているのみであるので、
アーマチュア組立体４と同等な構成部材には既に使用し
た符号を図面に付けることにより、重複する説明を省略
する。
【００１８】アーマチュア組立体１５は、プレス加工に
よる製造工程を改善するために、鍛造加工されるアーマ
チュアハブ８のフランジ部８ｂを薄く製造しており、フ
ランジ部８ｂには、アーマチュア１２側へ突出した複数
の突起８ｉ（実施例では５ヵ所）が形成されている。そ
して、トルクピン１１の小径な円筒部をアーマチュア１
２の段付き孔１２ａ内にかしめ加工する前の、トルクピ
ン１１の端面１１ｂとフランジ部８ｂの突起８ｉとの間
に形成される隙間Ｓ（図５を参照）の寸法により、ダン
パゴム１０の初期のばね荷重（復帰力）が設定されてい
る。即ち、フランジ部８ｂの肉厚寸法が小さくなった
分、トルクピン１１の端面１１ｂをダンパゴム１０側に
すると、その端面１１ｂがダンパゴム１０の固着面に接
近してしまうので、フランジ部８ｂにアーマチュア１２
側へ突出した突起８ｉを形成している。なお、その他の
構造並びに作用はアーマチュア組立体４と同じである。
よる製造工程を改善するために、鍛造加工されるアーマ
チュアハブ８のフランジ部８ｂを薄く製造しており、フ
ランジ部８ｂには、アーマチュア１２側へ突出した複数
の突起８ｉ（実施例では５ヵ所）が形成されている。そ
して、トルクピン１１の小径な円筒部をアーマチュア１
２の段付き孔１２ａ内にかしめ加工する前の、トルクピ
ン１１の端面１１ｂとフランジ部８ｂの突起８ｉとの間
に形成される隙間Ｓ（図５を参照）の寸法により、ダン
パゴム１０の初期のばね荷重（復帰力）が設定されてい
る。即ち、フランジ部８ｂの肉厚寸法が小さくなった
分、トルクピン１１の端面１１ｂをダンパゴム１０側に
すると、その端面１１ｂがダンパゴム１０の固着面に接
近してしまうので、フランジ部８ｂにアーマチュア１２
側へ突出した突起８ｉを形成している。なお、その他の
構造並びに作用はアーマチュア組立体４と同じである。
【００１９】なお、詳細に説明した実施の形態では、ア
ーマチュアハブ８に、ボス部８ａの接線方向で回転側に
延設されたフランジ部８ｂを設け、フランジ部８ｂの先
端をダンパカバー部８ｅとしたが、ボス部８ａから折れ
曲がることなく半径方向外側に延設されたフランジ部に
ダンパカバー部を設けてもよい。その他、ダンパカバー
部８ｅやダンパゴム１０・トルクピン１１を矩形状にす
るとか、アーマチュアハブ８のフランジ部８ｂとアーマ
チュア１２との間にストッパゴムを介在するなどの設計
の変更を実施してもよい。
ーマチュアハブ８に、ボス部８ａの接線方向で回転側に
延設されたフランジ部８ｂを設け、フランジ部８ｂの先
端をダンパカバー部８ｅとしたが、ボス部８ａから折れ
曲がることなく半径方向外側に延設されたフランジ部に
ダンパカバー部を設けてもよい。その他、ダンパカバー
部８ｅやダンパゴム１０・トルクピン１１を矩形状にす
るとか、アーマチュアハブ８のフランジ部８ｂとアーマ
チュア１２との間にストッパゴムを介在するなどの設計
の変更を実施してもよい。
【００２０】
【発明の効果】以上のように、この発明の電磁連結装置
では、アーマチュアハブを、回転軸に装着されるボス部
と、軸線方向に折り曲げられた周壁が外周に形成された
複数のフランジ部と、このフランジ部の先端に個々に形
成され、ボス部側に開放した周壁による房壁で囲繞され
た複数のダンパカバー部とからなる形状にするととも
に、ダンパカバー部の房壁が、ダンパゴムの引張り側で
ボス部側に開放されるように、プレス加工により一体に
形成したので、ダンパカバー部のボス部側への開放部分
での圧縮応力によるダンパゴムの大きな弾性変形が防止
され、ダンパゴムの耐久性が向上される。また、アーマ
チュアハブにストッパプレートをリベツトで固定する必
要もなく、電磁連結装置を安価に提供できる。
では、アーマチュアハブを、回転軸に装着されるボス部
と、軸線方向に折り曲げられた周壁が外周に形成された
複数のフランジ部と、このフランジ部の先端に個々に形
成され、ボス部側に開放した周壁による房壁で囲繞され
た複数のダンパカバー部とからなる形状にするととも
に、ダンパカバー部の房壁が、ダンパゴムの引張り側で
ボス部側に開放されるように、プレス加工により一体に
形成したので、ダンパカバー部のボス部側への開放部分
での圧縮応力によるダンパゴムの大きな弾性変形が防止
され、ダンパゴムの耐久性が向上される。また、アーマ
チュアハブにストッパプレートをリベツトで固定する必
要もなく、電磁連結装置を安価に提供できる。
【００２１】また、第２の発明の電磁連結装置では、ア
ーマチュアハブを、回転軸に装着されるボス部と、この
ボス部から接線方向回転側に延設され、軸線方向に折り
曲げられた周壁が外周に形成された複数のフランジ部
と、このフランジ部の先端に個々に形成され、ボス部側
に開放した周壁による房壁で囲繞された複数のダンパカ
バー部とからなる形状にするとともに、ダンパカバー部
の房壁が、ダンパゴムの引張り側でボス部側に開放され
るように、プレス加工により一体に形成したので、ダン
パゴムの耐久性が向上される。また、ダンパカバー部を
半径方向内側に設けることができ、電磁連結装置を軽量
小形でより安価な装置とすることができる。
ーマチュアハブを、回転軸に装着されるボス部と、この
ボス部から接線方向回転側に延設され、軸線方向に折り
曲げられた周壁が外周に形成された複数のフランジ部
と、このフランジ部の先端に個々に形成され、ボス部側
に開放した周壁による房壁で囲繞された複数のダンパカ
バー部とからなる形状にするとともに、ダンパカバー部
の房壁が、ダンパゴムの引張り側でボス部側に開放され
るように、プレス加工により一体に形成したので、ダン
パゴムの耐久性が向上される。また、ダンパカバー部を
半径方向内側に設けることができ、電磁連結装置を軽量
小形でより安価な装置とすることができる。
【００２２】また更には、第３の発明の電磁連結装置で
は、第１・２の発明の電磁連結装置において、アーマチ
ュアハブの突起にアーマチュアが当接した状態で、トル
ク伝達部材をアーマチュアに固定することにより、ダン
パゴムの初期のばね荷重が設定される構造にしたので、
アーマチュアハブのフランジ部を薄く製造することがで
きる。したがって、プレス加工によるアーマチュアハブ
の製造が容易となり、また電磁連結装置の軽量化が図れ
る。
は、第１・２の発明の電磁連結装置において、アーマチ
ュアハブの突起にアーマチュアが当接した状態で、トル
ク伝達部材をアーマチュアに固定することにより、ダン
パゴムの初期のばね荷重が設定される構造にしたので、
アーマチュアハブのフランジ部を薄く製造することがで
きる。したがって、プレス加工によるアーマチュアハブ
の製造が容易となり、また電磁連結装置の軽量化が図れ
る。
【図１】この発明の実施の形態を示した電磁連結装置の
正面図である。
正面図である。
【図２】図１の電磁連結装置のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】この発明の実施の形態を示したアーマチュア組
立体の正面図である。
立体の正面図である。
【図４】図３のアーマチュア組立体のＢ−Ｂ線断面図で
ある。
ある。
【図５】図３のＢ−Ｂ線断面を、リベットのかしめ加工
前の状態で示した説明図である。
前の状態で示した説明図である。
８…アーマチュアハブ、８ｂ…フランジ部、８ｃ…周
壁、８ｄ…房壁、８ｅ…ダンパカバー部、８ｉ…突起、
１０…ダンパゴム、１１…トルク伝達部材としてのトル
クピン、１２…アーマチュア。
壁、８ｄ…房壁、８ｅ…ダンパカバー部、８ｉ…突起、
１０…ダンパゴム、１１…トルク伝達部材としてのトル
クピン、１２…アーマチュア。
Claims (3)
- 【請求項１】 回転軸に装着されたボス部と、外周に軸
線方向に折り曲げられた周壁が形成された複数のフラン
ジ部と、このフランジ部の先端に個々に形成され、前記
ボス部側に開放した前記周壁による房壁で囲繞された複
数のダンパカバー部とが設けられたアーマチュアハブ
と、前記ダンパカバー部に収納されたダンパゴムに一端
が固着され前記フランジ部の反ダンパカバー部側に配設
されたアーマチュアに他端が固定されたトルク伝達部材
と、前記ダンパゴムの弾性力に抗して前記アーマチュア
を磁気吸引する電磁コイルを内設したフィールドコアと
を備え、前記アーマチュアハブのダンパカバー部の房壁
は、前記回転軸の中心と前記トルク伝達部材の中心とを
結ぶ仮想線に対して前記ダンパゴムの引張り側で前記ボ
ス部側に開放されていることを特徴とする電磁連結装
置。 - 【請求項２】 回転軸に装着されたボス部と、このボス
部から接線方向回転側に延設され外周に軸線方向に折り
曲げられた周壁が形成された複数のフランジ部と、この
フランジ部の先端に個々に形成され、前記ボス部側に開
放した前記周壁による房壁で囲繞された複数のダンパカ
バー部とが設けられたアーマチュアハブと、前記ダンパ
カバー部に収納されたダンパゴムに一端が固着され前記
フランジ部の反ダンパカバー部側に配設されたアーマチ
ュアに他端が固定されたトルク伝達部材と、前記ダンパ
ゴムの弾性力に抗して前記アーマチュアを磁気吸引する
電磁コイルを内設したフィールドコアとを備え、前記ア
ーマチュアハブのダンパカバー部の房壁は、前記回転軸
の中心と前記トルク伝達部材の中心とを結ぶ仮想線に対
して前記ダンパゴムの引張り側で前記ボス部側に開放さ
れていることを特徴とする電磁連結装置。 - 【請求項３】 請求項１・２記載の電磁連結装置におい
て、前記アーマチュアハブのフランジ部には突起が形成
されており、この突起に前記アーマチュアが当接した状
態で、前記トルク伝達部材を前記アーマチュアに固定す
ることにより、前記ダンパゴムの初期のばね荷重が設定
されることを特徴とする電磁連結装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7254655A JP2996387B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 電磁連結装置 |
| US08/709,855 US5751202A (en) | 1995-09-06 | 1996-09-10 | Electromagnetic coupling device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7254655A JP2996387B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 電磁連結装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0972354A JPH0972354A (ja) | 1997-03-18 |
| JP2996387B2 true JP2996387B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=17268030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7254655A Expired - Lifetime JP2996387B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 電磁連結装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5751202A (ja) |
| JP (1) | JP2996387B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6095305A (en) * | 1998-08-04 | 2000-08-01 | Ogura Clutch Co., Ltd. | Electromagnetic coupling device with noise damper |
| US6129194A (en) * | 1998-08-13 | 2000-10-10 | Warner Electric Technology, Inc. | Electromagnetic coupling armature assembly with counterweight |
| DE19911561A1 (de) | 1999-03-16 | 2000-09-21 | Mannesmann Sachs Ag | Schwingungsdämpfungsvorrichtung |
| DE19911560A1 (de) | 1999-03-16 | 2000-09-21 | Mannesmann Sachs Ag | Schwingungsdämpfungsvorrichtung |
| DE19911562A1 (de) | 1999-03-16 | 2000-09-21 | Mannesmann Sachs Ag | Schwingungsdämpfungsvorrichtung |
| DE19913015B4 (de) | 1999-03-23 | 2009-06-04 | Zf Sachs Ag | Schwingungsdämpfungssystem |
| KR100913666B1 (ko) * | 2003-02-19 | 2009-08-24 | 한라공조주식회사 | 자동차 공조장치의 압축기용 클러치 |
| DE10353560A1 (de) * | 2003-11-14 | 2005-06-16 | Linnig Trucktec Gmbh | Elektromagnetische Reibscheibenkupplung |
| JP2016217497A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | カルソニックカンセイ株式会社 | 気体圧縮機用の電磁クラッチ、気体圧縮機及び気体圧縮機用の電磁クラッチの製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3605876B2 (ja) * | 1994-04-15 | 2004-12-22 | 株式会社デンソー | 動力断続機 |
| JP2875754B2 (ja) * | 1994-04-15 | 1999-03-31 | 小倉クラッチ株式会社 | 電磁連結装置のアーマチュア組立体 |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP7254655A patent/JP2996387B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-09-10 US US08/709,855 patent/US5751202A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0972354A (ja) | 1997-03-18 |
| US5751202A (en) | 1998-05-12 |
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