JP3421472B2 - チップ部品供給装置 - Google Patents

チップ部品供給装置

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JP3421472B2
JP3421472B2 JP11698295A JP11698295A JP3421472B2 JP 3421472 B2 JP3421472 B2 JP 3421472B2 JP 11698295 A JP11698295 A JP 11698295A JP 11698295 A JP11698295 A JP 11698295A JP 3421472 B2 JP3421472 B2 JP 3421472B2
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浩二 斉藤
喜久司 深井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ばらばらの状態でホッ
パー内に収納されたチップ状の電子部品を所定向きで一
列に整列して供給するチップ部品供給装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチップ部品供給装置とし
て下記のものが知られている。この装置は、ばらばらの
状態にあるチップ状の電子部品(以下、チップ部品と言
う)を収納する収納箱と、収納箱の下面に上下動可能に
挿通された部品取出管と、部品取出管を上下動させる機
構と、部品取出管に連通して下方に向かって延設された
部品搬送管と、部品搬送管の終端位置に配設され該部品
搬送管から排出されるチップ部品を搬送するベルトと、
ベルトを所定ピッチで間欠移動させる機構と、ベルト上
のチップ部品を整列するカバーと、ベルトにより搬送さ
れるチップ部品を所定位置に停止させる開放可能なスト
ッパーと、部品停止後にストッパーを開放させる機構と
から構成されている。
【0003】上記の装置では、部品取出管を上下動させ
ることにより収納箱内のチップ部品を所定向きで部品取
出管内に取り込み、これを部品搬送管を通じてベルト上
に排出させ、排出されたチップ部品をベルトの間欠移動
によりストッパー方向に搬送することができると共に、
ベルトにより搬送されるチップ部品をストッパーで停止
させた後に該ストッパーを開放することにより、先頭の
チップ部品からストッパーを離反させて該チップ部品に
かかる挟み力を解除できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置では、ストッパーによる部品停止後に単に該ス
トッパーを開放しているだけなので、先頭のチップ部品
と2番目のチップ部品とが湿気や部品製造段階で用いら
れる処理液等の影響でくっついていたり、或いは先頭部
品と2番目部品とに相互の表面凹凸による引っ掛かりが
あると、先頭のチップ部品を吸着ヘッド等で取り出す際
に2番目のチップ部品が引き釣られて取り出されてしま
ったり、2番目のチップ部品の位置及び姿勢に乱れを生
じてそれ以後の部品取り出しに支障を生じる問題点があ
り、プリント基板等の回路構成部品に対してチップ部品
を実装する際の弊害となっている。
【0005】
【0006】さらに、上記の従来装置では、部品搬送管
の終端の向きをベルト上面とほぼ平行にしており、これ
を実現するには部品搬送管自体にかなりの長さが必要で
あり、また部品搬送管を配設するスペースを余分に必要
とし、このために装置が大型になる問題点がある。
【0007】
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、第1の目的は、ベルト上の先頭のチップ部品を2番
目のチップ部品と完全に分離させて、先頭のチップ部品
の取り出しを良好に行えるチップ部品供給装置を提供す
ることにある。
【0009】
【0010】第の目的は、部品収納箇所からベルト迄
の距離を短く構成して、装置を小型化できるチップ部品
供給装置を提供することにある。
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1の発明は、ばらばらの状態にあるチッ
プ部品を収納するホッパーと、ホッパー内のチップ部品
を所定向きで取り込み可能な内形を有する排出通路と、
排出通路の下側に配置された無端状のベルトと、ベルト
を所定方向に移動させるベルト送り機構と、ベルト上の
チップ部品を整列する部品ガイドとを具備し、排出通路
の下端からベルト上に排出されたチップ部品をベルトを
用いて所定向きで一列に整列して供給するチップ部品供
給装置において、前記ベルト上の先頭のチップ部品と2
番目のチップ部品との間に隙間を形成する手段を設けて
いる。
【0014】
【0015】上記第の目的を達成するため、請求項
の発明は、ばらばらの状態にあるチップ部品を収納する
ホッパーと、ホッパー内のチップ部品を所定向きで取り
込み可能な内形を有する排出通路と、排出通路の下側に
配置された無端状のベルトと、ベルトを所定方向に移動
させるベルト送り機構と、ベルト上のチップ部品を整列
する部品ガイドとを具備し、排出通路の下端からベルト
上に排出されたチップ部品をベルトを用いて所定向きで
一列に整列して供給するチップ部品供給装置において、
前記ベルトに、前記排出通路からベルト上に排出される
チップ部品を横転させる手段を兼用させている。
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】請求項1の発明によれば、ベルト上の先頭のチ
ップ部品と2番目のチップ部品との間に強制的に隙間を
形成することにより、先頭部品を2番目部品から確実に
分離できる。
【0019】
【0020】請求項の発明によれば、ベルトそれ自体
に排出通路から該ベルト上に排出されるチップ部品を横
転させる手段を兼用させることにより、排出通路内の最
下位のチップ部品をベルト移動を利用して横転させてベ
ルト上に排出できる。
【0021】
【0022】
【0023】
【実施例】図1には本発明の好適な実施例を示してあ
る。同図において、符号1はベースフレームで、計4個
の位置決め用突起1aを下面に有し、先端に係合凹部2
aを有する固定用レバー2を下部側面に備えている。レ
バー2は、ピン2bによってベースフレーム1に回動自
在に取り付けられており、ベースフレーム1との間に張
設されたコイルばね3によって図中時計回り方向に付勢
されその中央部分をベースフレーム1の段部1bに当接
している。このベースフレーム1は、下面の突起1aを
図示省略の設置用台に設けられた穴に挿入し、且つレバ
ー操作により先端の係合凹部2aを設置用台上の突起や
水平シャフト等に係合させることにより設置用台に任意
に取り付けることができる。
【0024】符号4はホッパーで、収納部品を外部から
確認できるよう透明又は半透明に形成され、ベースフレ
ーム1の上部に固定配置されている。図2にも示すよう
に、このホッパー4は逆三角形状の収納室4aを内部に
有し、その上部開口をスライド自在な蓋板4bによって
閉塞されている。また、収納室4aの底面中央には、後
述の可動パイプ6が摺動可能な内径を有し、且つ上部に
2〜5°程度の傾斜を有する摺動孔4cが形成されてい
る。
【0025】上記ホッパー4の収納室4a内には、図5
(a)に示す円柱状のチップ部品P1,同図(b)に示
す四角柱状のチップ部品P2,または同図(c)に示す
偏平四角柱状のチップ部品P3が夫々ばらばらの状態で
多数個収納される。
【0026】符号5は固定パイプで、図2にも示すよう
に、所定長の円形パイプ材から成り、ベースフレーム1
の側面に設けられた支持片1c及び後述の部品ガイド1
2に下端部を挿着され、その上端が摺動孔4cの上端よ
りも僅かに低くなるような位置関係で、ホッパー4の摺
動孔4c内の中心位置に配置されている。図5(a)の
チップ部品P1を供給対象とする場合の固定パイプ5の
内径G(図3参照)はチップ部品P1の直径Rよりも僅
かに大きく、また図5(b)(c)のチップ部品P2,
P3を供給対象とする場合の固定パイプ5の内径Gはチ
ップ部品P2,P3の対角線長さDよりも夫々僅かに大
きく設定されており、固定パイプ5は各チップ部品P
1,P2,P3を長手向きで取り込み、且つ同向きのま
ま自重移動できるようになっている。
【0027】符号6は可動パイプで、図2にも示すよう
に、上記固定パイプ5よりも厚みのある所定長の円形パ
イプ材から成り、ホッパー4の摺動孔4cと固定パイプ
5との間に上下動可能に配置されている。この可動パイ
プ6は、中心に向かって傾斜する円錐状の案内面6a
(図3参照)を上端に備えており、下端を支持片1cに
当接した状態で、その上端がホッパー4の摺動孔4cの
上端及び固定パイプ5の上端よりも低くなるような長さ
寸法を有している。つまり、可動パイプ6が下降位置に
ある状態では、該可動パイプ6の上端と摺動孔4cの内
面と固定パイプ5の外面との間に、少量のチップ部品を
受容可能な環状ポケットEが形成される。また、可動パ
イプ6の下端外面と中間部外面には鍔6b,6cが夫々
形成されている。
【0028】符号7はパイプ上下動機構で、図2にも示
すように、ピン8aによってベースフレーム1に回動自
在に取り付けられた駆動レバー8と、ピン9aによって
ベースフレーム1に回動自在に取り付けられそのU字形
先端9bを可動パイプ6の下端鍔6bに係合する従動レ
バー9と、従動レバー9のU字形先端9bと可動パイプ
6の中間鍔6cとの間に張設された第1のコイルばね1
0と、可動パイプ6の中間鍔6cとホッパー4との間に
張設された第2のコイルばね11とから構成されてお
り、第1のコイルばね10には第2のコイルばね11よ
りも強弾性のものが使用されている。
【0029】上記のパイプ上下動機構7では、駆動レバ
ー8の可動端を押し下げ、該駆動レバー8の下面で従動
レバー9の一端を押し下げてそのU字形先端9bを上昇
させることにより、第1のコイルばね10の付勢力下で
第2のコイルばね11を押し縮めて、可動パイプ6をそ
の上端が摺動孔4cの上端及び固定パイプ5の上端より
も高い位置まで上昇させることができ(図2の2点鎖線
参照)、また駆動レバー8の押し下げを解除することに
より、第2のコイルばね11の付勢力によって可動パイ
プ6を摺動孔4cの上端及び固定パイプ5の上端よりも
低い位置まで下降復帰させることができる。また、可動
パイプ6の上昇過程で第1のコイルばね10の付勢力に
勝る抵抗が発生した際には、これを第1のコイルばね1
0の収縮によってこれを吸収することができる。
【0030】符号12は部品ガイドで、図2及び図4に
も示すように、所定の幅w及び深さdの直線状案内溝1
2aを下面に有しており、該案内溝12aが後述のベル
ト14の上面中央に位置するように後述のベルトガイド
13の上側に配置されている。案内溝12aの後端は、
上記固定パイプ5と同一内径にてL字状に屈曲し固定パ
イプ5の下端と連通しており、該屈曲部分と固定パイプ
5の内部通路とによって、固定パイプ5内に取り込まれ
たチップ部品をベルト14上に移動し排出するための排
出通路が構成されている。
【0031】また、案内溝12aの前端は、図7(a)
に示すように、外部から先頭部品Paが取り出せるよう
にその上面部分を除外され部品取出口12bとして開口
している。図5(a)のチップ部品P1を供給対象とす
る場合の案内溝12aの幅w及び深さdはチップ部品P
1の直径Rよりも僅かに大きく、また図5(b)(c)
のチップ部品P2,P3を供給対象とする場合の案内溝
12aの幅w及び深さdはチップ部品P2,P3の幅W
及び高さHよりも夫々僅かに大きく設定され、ベルト1
4上の各チップ部品P1,P2,P3を夫々長手向きで
一列に並んだ状態で整列できるようになっている。
【0032】符号13はベルトガイドで、図2及び図4
にも示すように、所定の幅w及び深さdの直線状案内溝
13aを上面に有しており、ベースフレーム1の側面に
固定配置されている。案内溝13aの幅w及び深さdは
ベルト14の幅及び厚みよりも僅かに大きく、ベルト1
4を抵抗なく溝に沿って案内できる。
【0033】符号14は部品搬送用の無端状ベルトで、
合成ゴム製或いは軟質プラスチック製の平ベルト或いは
タイミングベルトから成る。このベルト14は、ピン1
5a,16aによってベースフレーム1の側面に前後間
隔をおいて回動自在に取り付けられた一対のプーリー1
5,16に巻き付けられ、図4に示すようにその上側部
分をベルトガイド13の案内溝13a内に位置しその上
面を部品ガイド12の下面に接触している。尚、直径や
高さの小さなチップ部品を供給対象とする場合には、ベ
ルト自体の弾性やその撓みによってベルト上にチップ部
品が重なる虞れがあるので、このような場合にはベルト
14として極力厚みの薄いものを用いてその弾性変形量
を抑えると共に、ベルト14とベルトガイド13の案内
溝13aの底面との隙間を小さくすることが望ましく、
或いはベルトとして弾性変形のない金属製のものを使用
すると良い。
【0034】符号17はベルト送り機構で、図6にも示
すように、ピン18aによってベースフレーム1の側面
に回動自在に取り付けられた駆動レバー18と、駆動レ
バー18を後方に付勢するコイルばね19(図1参照)
と、上記前側プーリー15のピン15aに回動自在に取
り付けられた従動プレート20と、駆動レバー18と従
動プレート20を回転連結するリンク21と、ピン22
aによって従動プレート20の端部に回動自在に取り付
けられた爪22と、爪22を図中反時計回り方向に付勢
する巻きばね23と、前側プーリー15に同軸上に固着
された爪車24とから構成されており、駆動レバー18
の静止位置及び回動限界位置は夫々ベースフレーム1の
側面に設けられたピン25と26(図1参照)によって
規定されている。
【0035】上記のベルト送り機構17では、駆動レバ
ー18の可動端をコイルばね19の付勢力に抗して手前
に引き込むことにより、リンク21を介して従動プレー
ト20を図中時計回り方向に所定角度回動させ、該回動
過程で爪22を今現在係合している溝24aから隣接す
る溝24aに移動させて係合させることができ(図6の
2点鎖線矢印参照)、また駆動レバー18の引き込みを
解除することにより、コイルばね19の付勢力によって
従動プレート20を図中反時計回り方向に回動復帰さ
せ、爪22に係合する爪車24を前側プーリー15と共
に同方向に同角度だけ回動させてベルト14を所定ピッ
チだけ前方に移動させることができる。ちなみに図示例
のものでは、1回のレバー操作によるベルト移動量を部
品長さLよりも大きく設定してある。
【0036】符号27はストッパーで、図7にも示すよ
うに、その一端をピン27aによって部品ガイド12の
前端に回動自在に取り付けられおり、巻きばね28によ
って図中反時計回り方向に付勢されている。また、スト
ッパー27の部品ガイド12側の側面には、案内溝12
aの前端と対応する位置関係にて、永久磁石29が面一
に埋設されている。この永久磁石29はN極とS極の一
方が案内溝12aの前端と向き合い、しかも磁力集中部
が案内溝12aの中心と一致している。後述の戻しプレ
ート32がストッパー27から離れている状態(図10
参照)では、該ストッパー27は巻きばね28の付勢力
によって部品ガイド12の案内溝12aの前端に当接す
る。
【0037】符号30はストッパー開放機構で、図6及
び図7にも示すように、前側プーリー15に同軸上に固
着された爪車31と、ピン32aによってベースフレー
ム1の側面に回動自在に取り付けられた戻しプレート3
2と、戻しプレート32とベルトガイド13との間に張
設され該戻しプレート32を前方に付勢する第1のコイ
ルばね33と、ピン34aによって部品ガイド12の前
部に回動自在に取り付けられた部品保持レバー34と、
部品保持レバー34を図中時計回り方向に付勢する第2
のコイルばね35と、案内溝12aの前部側面に設けた
孔12cに挿通された部品保持ピン36と、部品保持ピ
ン36を外方に付勢する第3のコイルばね37とから構
成されている。戻しプレート32が前方位置にある図示
状態では、部品保持レバー34は第2のコイルばね35
によって図中時計回り方向に付勢され、これにより部品
保持ピン36が第3のコイルばね37の付勢力に抗して
案内溝12a内に押し込まれ、該部品保持ピン36によ
って2番目部品Pbが案内溝12aの内面に押し付けら
れて同位置に保持されている。また、戻しプレート32
の押圧によってストッパー27は前方に開放しており、
先頭部品Paは該ストッパー27の永久磁石29に吸着
されたまま前方に移動し、2番目部品Pbから完全に離
れている。
【0038】上記のストッパー開放機構30では、爪車
31が先に述べたベルト送り機構17の爪車24と一体
に回動復帰する過程(ベルト14が所定ピッチ前方に移
動する過程)で、戻しプレート32の爪部分32bを今
現在係合している溝31aから隣接する溝31aに移動
させて戻しプレート32を山高さ分だけ後方に移動させ
ることができる(図6の3点鎖線矢印参照)。また、戻
しプレート32が後方に移動するときには、図10に示
すように、上記のストッパー27は巻きばね28の付勢
力によって案内溝12aの前端に当接すると共に、部品
保持レバー34の突出部分34bが内方に押し込まれて
該部品保持レバー34が第2のコイルばね35の付勢力
に抗して図中反時計回り方向に回動する。これにより、
部品保持レバー34から部品保持ピン36への押圧が解
除されて、該部品保持ピン36が第3のコイルばね37
の付勢力によって外方に移動して2番目部品Pbの保持
が解除される。
【0039】ここで、上述したチップ部品供給装置にお
ける固定パイプへの部品取り込み動作を図8(a)〜
(d)を参照して説明する。
【0040】パイプ上下動機構7の駆動レバー8とベル
ト送り機構17の駆動レバー18は、部品取出時に部品
ガイド12の取出口12bに向かって吸着ヘッドが下降
する際に、該ヘッドの一部或いは他の動力機器によって
同期して押圧操作される。
【0041】可動パイプ6が下降位置にある図8(a)
の状態では、収納室4a内のチップ部品Pは固定パイプ
5と可動パイプ6の上に積み重っており、可動パイプ6
上に形成された環状ポケットEにも幾つかのチップ部品
Pが入り込んでいる。
【0042】可動パイプ6が下降位置から上昇位置まで
上昇する過程では、図8(b)に示すように、該可動パ
イプ6によって上方のチップ部品Pが解され、固定パイ
プ5上に横たわるチップ部品Pも同位置から押し退けら
れる。可動パイプ6が上昇位置にある同図(b)の状態
では、可動パイプ6上のチップ部品Pにブリッジ現象を
生じることがあるが、同図(c)に示すように可動パイ
プ6が上昇位置から下降する際にこれを固定パイプ5の
突き上げによって崩すことができる。
【0043】固定パイプ5への部品取り込みは、可動パ
イプ6の上昇過程及び下降過程の両方で行われ、収納室
4a内のチップ部品Pは可動パイプ6の案内面6aの傾
斜を利用しつつ長手向きで固定パイプ5内に順次取り込
まれる。
【0044】可動パイプ6を固定パイプ5よりも低い下
降位置から上昇させ上昇位置から下降させる動作を1サ
イクルとして上下動させるようにしているので、可動パ
イプ6内にチップ部品Pが入り込んでも該チップ部品P
が可動パイプ6内で詰まるようなことがない。しかも、
可動パイプ6が下降位置にあるときには該可動パイプ6
の上端を摺動孔4cの上端及び固定パイプ5の上端より
も低くして可動パイプ6上に環状ポケットEが形成され
るようにしてあるので、可動パイプ6が下降する際に部
品全体が下がって固定パイプ5上の部品密度が高くなる
ような場合でも、部品密度が粗になり易い環状ポケット
Eを利用して可動パイプ6が下降位置から上昇する際の
上昇開始抵抗を軽減してその動きをスムーズに行うこと
ができ、可動パイプ6が下降位置から上昇できなくなる
ような問題を確実に回避して、固定パイプ5への部品取
り込みを良好に行うことができる。
【0045】次に、上述したチップ部品供給装置におけ
るベルト上への部品排出動作を図9(a)〜(c)を参
照して説明する。
【0046】固定パイプ5内に取り込まれたチップ部品
Pは、図9(a)に示すように、長手向きのまま該固定
パイプ5を含む排出通路内を自重移動し、排出通路内の
最下位のチップ部品Pはその端部をベルト14の上面に
当接する。
【0047】ベルト14は上記の可動パイプ6の上下動
と同期して所定ピッチだけ前方に移動するため、ベルト
14に接触する最下位のチップ部品Pは、同図(b)に
示すように、前方に移動するベルト14によってその接
触端部を前方に押圧されて傾き、やがてベルト14上に
横たわる。最下位のチップ部品Pにはその上側のチップ
部品Pの重量がかかっているので、ベルト14との接触
端部を前方に押圧されるだけでも十分に横転は可能であ
るが、仮に最下位のチップ部品Pがベルト14による押
圧で傾かないまま前方に移動した場合でも、部品ガイド
12の案内溝12aと排出通路の境界部分前側にある角
部分が最下位のチップ部品Pの搬送側上部に当接するの
で、上記の横転作用はミスなく確実に行われることにな
る。ベルト14上に横たわったチップ部品Pは、案内溝
12aによって整列作用を受けながら長手向きのままベ
ルト14と共に前方に移動する。ベルト14の間欠送り
はベルト14上の先頭のチップ部品が取り出される度に
繰り返されるので、排出通路内の最下位のチップ部品P
は順次横転作用を受けながらベルト14上に排出される
(図9(c)参照)。
【0048】ベルト14の上面に対し固定パイプ5がほ
ぼ直角な向きで配置されているので、固定パイプ5内に
取り込まれたチップ部品Pをその自重によってベルト1
4まで確実に、且つ抵抗なくスムーズに移動させること
ができる。また、排出通路内の最下位のチップ部品Pを
ベルト移動を利用して横転させてベルト14上に排出し
ているので、排出通路自体の傾きによって方向転換を行
う場合に比べて該排出通路を短くすることができ、これ
によりホッパー4とベルト14との配置間隔を小さく構
成して装置を小型化することができる。
【0049】次に、上述のチップ部品供給装置における
先頭部品の分離動作を図10及び図7(b)を参照して
説明する。
【0050】ストッパ開放機構30の戻しプレート32
は、先に述べたベルト送り機構17によってベルト14
が所定ピッチ前方に移動する初期の過程で後方に移動す
る。戻しプレート32が後方に移動するときには、図1
0に示すように、ストッパー27が巻きばね28の付勢
力によって案内溝12aの前端に当接すると共に、部品
保持レバー34の突出部分34bが内方に押し込まれて
該部品保持レバー34が第2のコイルばね35の付勢力
に抗して図中反時計回り方向に回動する。これにより、
部品保持レバー34から部品保持ピン36への押圧が解
除されて、該部品保持ピン36が第3のコイルばね37
の付勢力によって外方に移動して2番目部品Pbの保持
が解除され、ベルト14上のチップ部品が該ベルト14
と共に前方に移動し、先頭部品Paがストッパー27の
永久磁石29に当接したところで部品全体の移動が停止
する。
【0051】所定ピッチのベルト移動が完了すると、ス
トッパ開放機構30の戻しプレート32が第1のコイル
ばね33の付勢力によって前進復帰する。戻しプレート
32が前方に移動するときには、図7(b)に示すよう
に、戻しプレート32から部品保持レバー34への押圧
が解除されて、該部品保持レバー34が第2のコイルば
ね35の付勢力によって図中時計回り方向に回動復帰
し、これにより部品保持ピン36が第3のコイルばね3
7の付勢力に抗して案内溝12a内に押し込まれて、該
部品保持ピン36によって2番目部品Pbが案内溝12
aの内面に押し付けられて同位置に保持される。また、
戻しプレート32の押圧によってストッパー27が前方
に開放し、先頭部品Paが該ストッパー27の永久磁石
29に吸着されたまま前方に移動して2番目部品Pbか
ら完全に離れる。
【0052】ベルト14上のチップ部品が該ベルト14
と共に前方に移動するときにはストッパー27を案内溝
12aの前端に当接させて先頭部品Paを所定位置に停
止できると共に、先頭部品Paがストッパー27に当接
して部品全体の移動が停止したときには、2番目部品P
bを同位置に保持しつつ、ストッパー27を前方に開放
して先頭部品Paを該ストッパー27の永久磁石29で
吸着したまま前方に移動させ2番目部品Pbとの間に強
制的に隙間を形成しているので、先頭部品Paと2番目
部品Pbとが湿気や部品製造段階で用いられる処理液等
の影響でくっついていたり、或いは先頭部品Paと2番
目部品Pbとに相互の表面凹凸による引っ掛かりがある
場合でも、先頭部品Paを2番目部品Pbから確実に分
離させて、2番目部品Pbの引き釣られや位置及び姿勢
の乱れを防止して吸着ヘッド等による先頭部品Paの取
り出しを良好に行うことができる。
【0053】ベルト14上の先頭部品Paは、部品実装
機の吸着ヘッド等によってベルト14上から順次取り出
され、プリント基板等の回路構成部品に移送される。上
記のように、先頭部品Paはストッパー27で停止され
る度に2番目部品Pbと完全に分離されるので、先頭部
品Paの取り出しを極めてスムーズに行うことができ、
これによりプリント基板等の回路構成部品に対する部品
移送を良好且つ高速で行うことができる。
【0054】上述のチップ部品供給装置には上記以外に
も下記のような作用,効果が得られる。
【0055】即ち、ベルト14上にある先頭部品Paを
吸着ヘッド等によって取り出す際に該吸着ヘッド等から
先頭部品Paに過度な押圧力が加わった場合でも、該押
圧力をベルト14自体が持つ弾性によって吸収すること
ができる。また、部品ガイド12の取出口12b下側ま
でベルトガイド13を延設してあるので、部品取出時に
押圧力を受けても先頭部品Paが必要以上に潜る心配も
ない。
【0056】また、先頭部品Paの取り出しにミスを生
じた場合でも、次の部品搬送時にはベルト14上の部品
全体をストッパー27により停止したままベルト14の
みを移動させて、先頭部品Paの飛び出しや姿勢乱れ等
を防止できる。しかも、ベルト14の送りピッチをチッ
プ部品の長さLよりも大きく設定してあるので、固定パ
イプ5からベルト14上への部品排出が一時的に滞って
部品間に隙間を生じた場合でも、以後のベルト移動によ
って該隙間をつめて無くすことができる。
【0057】さらに、図11に示すように、ストッパ2
7を指先で押し開くと共に、部品保持レバー34の突出
部分34bを指先で内方に押し込んで部品保持ピン36
による2番目部品Pbの保持を解除すれば、部品ガイド
12の案内溝12a内にある多数のチップ部品Pを案内
溝12aの前端から自重落下させて抜き出すことができ
るので、供給対象となるチップ部品の種類等を変更する
場合でもその交換作業が極めて容易に行える。
【0058】以下に、図12乃至図33を順に参照して
上述のチップ部品供給装置における変形例について説明
する。尚、各変形例では図1に示したものと構成を同じ
くする部分に同一符号を用いその説明を省略する。
【0059】図12(a)〜(h)には可動パイプの変
形例を夫々示してある。図12(a)に示した可動パイ
プ41は、上側に湾曲し中心に向かって傾斜する案内面
41aを上端に有している。図12(b)に示した可動
パイプ42は、下側に湾曲し中心に向かって傾斜する案
内面42aを上端に有している。図12(c)に示した
可動パイプ43は、階段状の段差を有し中心に向かって
傾斜する案内面43aを上端に有している。
【0060】図12(d)に示した可動パイプ44は、
中心に向かって傾斜する案内面44aに、チップ部品の
幅よりも小さな幅の溝44bを複数個(図中は等間隔で
3個)形成してある。この可動パイプ44によれば、案
内面44aに乗るチップ部品を溝44bによって不安定
化させ、可動パイプ44内にチップ部品が取り込まれる
確率を高めることができる。
【0061】図12(e)に示した可動パイプ45は、
上方から見て約90度角の傾斜案内面45aを180度
対向する向きで有している。図12(f)に示した可動
パイプ46は、上記と同様に上方から見て約90度角の
傾斜案内面46aを180度対向する向きで有してお
り、角形の固定パイプを挿通可能な矩形断面の内孔46
bを有している。これら可動パイプ45,46は偏平角
柱状のチップ部品(図5(c)参照)を供給対象とする
場合に有効であり、チップ部品は幅方向の側面を案内面
45a,46aに接触する長手向きの姿勢でのみ可動パ
イプ45,46内に取り込まれ、これ以外の向きや案内
面45a,46aから外れた位置にあるチップ部品は案
内面45a,46aから落下して可動パイプ45,46
には取り込まれない。尚、上記の案内面45a,46a
は90度角よりも小さなものであってもよく、また図1
2(g)に示す可動パイプ47のような単一のもの(4
7a)であってもよい。また、上記の案内面45a,4
6aを図12(h)に示す可動パイプ48のような複数
の傾斜突起(48a)から構成してもよい。
【0062】図13(a)には可動パイプの変形例、詳
しくは可動パイプをその上下動過程で回転できるように
した構造例を示してある。可動パイプ49の外面には螺
旋状溝49aが形成され、ホッパーの摺動孔内面には該
螺旋状溝49aに係合するピン50が突設されてある。
この構造によれば、同図(b)に示すように、可動パイ
プ49を固定パイプ5上昇及び下降させる過程でその軸
心線を中心として正逆回転させることにより、該回転に
より上昇開始抵抗を軽減できると共に、部品解し作用を
促進して部品取り込み確率を高めることができる。尚、
螺旋状溝をホッパーの挿通孔内面に形成しピンを可動パ
イプの外面に形成しても同様の回転動作を得ることがで
きる。
【0063】図14(a)には可動パイプの変形例、詳
しくは可動パイプを2重構造にした構造例を示してあ
る。固定パイプ51の外側には第1の可動パイプ52が
上下動可能に配置され、第1の可動パイプ52の外側に
は第2の可動パイプ53が上下動可能に配置されてい
る。両可動パイプ52,53は中心に向かって傾斜する
円錐状の案内面52a,53aを上端に備えており、第
2の可動パイプ53の上下動は第1の可動パイプ52の
外面に形成された溝52bによって規制されている。ま
た、従動レバー9のU字形先端9bの上面と第2の可動
パイプ53の下端との間には第1のコイルばね54が張
設され、第2の可動パイプ53の下端鍔とホッパー4と
の間には第2のコイルばね55が張設されている。
【0064】両可動パイプ52,53が下降位置にある
図14(a)の状態では、第1の可動パイプ52の下端
は支持片1cに当接しており、両可動パイプ52,53
上には環状ポケットEが形成されている。また、第1の
コイルばね54には、第2のコイルばね55よりも強弾
性のものが使用されている。
【0065】この構造によれば、図14(b)に示すよ
うに、従動レバー9のU字形先端9bを上昇させること
により、第1のコイルばね54の付勢力下で第2のコイ
ルばね55を押し縮めて第2の可動パイプ53を上昇さ
せ、該第2の可動パイプ53の上昇過程で内側の第1の
可動パイプ52を係合して一緒に上昇させることができ
る。また、従動レバー9のU字形先端9bの上昇力を解
除することにより、第2のコイルばね55の付勢力によ
って両可動パイプ52,53を下降復帰させることがで
きる。つまり、第2の可動パイプ53を利用して収納室
4内のチップ部品をより広範囲で解すことができ、また
少なくなったチップ部品を固定パイプ51側に集めて残
らず固定パイプ51内に取り込むことができる。他の作
用効果は図1のものと同様である。
【0066】図15には固定パイプの変形例、詳しくは
固定パイプの外側に永久磁石を配置した構造例を示して
ある。支持片1c及び部品ガイド12に挿着される固定
パイプ5の下端部後側には、複数部品に対応する縦長の
永久磁石61が、N極とS極の一方が固定パイプ5と向
き合い、且つ磁力集中部が固定パイプ3の中心と一致す
るように配置されている。
【0067】この構造によれば、固定パイプ5内を移動
するチップ部品Pのうち永久磁石61の磁力が及ぶ複数
部品、即ちベルト14上に排出される直前の複数のチッ
プ部品Pを、部品落下を妨げない力でパイプ内壁に引き
寄せる作用を発揮する。図16(a)(b)(c)に示
すように、円柱状部品P1や偏平角柱状部品P3や角柱
状部品P2では、図中破線で示すように円形の固定パイ
プ5内を移動する過程でその向き及び位置に乱れが生じ
ることがあるが、固定パイプ5の後側に永久磁石61を
配しておけば、該永久磁石61の磁力による吸引作用を
利用してその向き及び位置を揃えることができ、これに
より固定パイプ5内におけるチップ部品Pの移動をスム
ーズに行って、固定パイプ5からベルト14上への部品
排出を良好に行うことができる。また、図12(e)
(f)(g)(h)に示したような方向規制を行わなく
とも、円形の固定パイプ5への角柱部品P2及び偏平角
柱部品P3の取り込みと該固定パイプ5からベルト14
上への部品排出を良好に行うことができる。
【0068】上記の永久磁石は図16(d)に示すよう
に固定パイプ5の外形に合致した面を有するもの(符号
62)であってもよく、また図16(e)に示すような
角形の固定パイプ5’への適用も可能である。
【0069】尚、永久磁石の代わりに、固定パイプ5の
複数のエア吸引孔を形成し、該エア吸引孔に外部から負
圧を作用させれば上記と同様の向き及び位置の矯正を行
うことも可能である。
【0070】図17(a)〜(e)には部品排出部分の
変形例を夫々示してある。図17(a)には部品ガイド
12の案内溝12aと排出通路の境界部分前側に傾斜面
71を設けたものを示してある。図17(b)には部品
ガイド12の案内溝12aと排出通路の境界部分後側に
傾斜面72を設けたものを示してある。図17(c)に
は固定パイプ5の下側部分(排出通路の下端部)73を
30度程度の角度で傾斜させたものを示してある。図1
7(d)には固定パイプ5の下側部分(排出通路の下端
部)74を30度程度の角度で傾斜させこれと同じ角度
で固定パイプ5を傾斜させたものを示してある。図17
(e)には固定パイプ3に対し搬送ベルト14を前側下
向きに僅かに傾斜させたものを示してある。
【0071】図17(a)の構造によれば、傾斜面71
によって部品横転時におけるチップ部品Pの擦れや引っ
かかりを防止してベルト14上への部品排出をスムーズ
に行うことができる。また、図17(b)の構造によれ
ば、ベルト14上に排出される最下位のチップ部品Pの
姿勢を横転方向に変化させてベルト14上への部品排出
をスムーズに行うことができる。図17(c)(d)
(e)の構造でもベルト14上に排出される最下位のチ
ップ部品Pの姿勢を横転方向に変化させてベルト14上
への部品排出をスムーズに行うことができる。
【0072】図18(a)(c)(d)には固定パイプ
の変形例を夫々示してある。図18(a)に示したもの
は、固定パイプ81を部品ガイド12の下面まで延設
し、ガイド溝12aに対応する固定パイプ81の下端部
前側にチップ部品Pが通過可能な開口81a(同図
(b)参照)を設けてある。図18(c)に示したもの
は、固定パイプ82を部品ガイド12の下面まで延設
し、ガイド溝12aに対応する固定パイプ82の下端部
前側にチップ部品Pが通過可能な開口82aを設けると
共に、開口82aの上縁内側に傾斜面82bを設けてあ
る。図18(d)に示したものは、固定パイプ83を部
品ガイド12の下面まで延設し、ガイド溝12aに対応
する固定パイプ83の下端部前側にチップ部品Pが通過
可能な開口83aを設けると共に、固定パイプ83の下
端部後側に、先端に傾斜面84aを有する姿勢調整具8
4を固定配置してある。
【0073】図18(c)の構造によれば、傾斜面82
bによって部品横転時におけるチップ部品Pの擦れや引
っかかりを防止してベルト14上への部品排出をスムー
ズに行うことができる。また、図18(d)の構造によ
れば、ベルト14上に排出される最下位のチップ部品P
の姿勢を姿勢調整具84の傾斜面によって横転方向に変
化させてベルト14上への部品排出をスムーズに行うこ
とができる。
【0074】図19(a)〜(e)にはベルトの変形例
を夫々示してある。図19(a)に示したベルト91は
それ自体にチップ部品Pを吸着可能な磁力を有してい
る。磁力を付与する方法としては、金属粉を含有したベ
ルト材を所定の極性が上面に現れるように強制的に磁化
するか、または金属膜や磁気テープをベルト材の上下面
或いは内部に設けてこれを強制的に磁化する方法等があ
げられる。このベルト91によれば、ベルト91上に排
出されたチップ部品Pを磁力によってベルト上面に吸着
保持し、これによりベルト91に対するチップ部品Pの
過度な滑りを防止して、ベルト91によるチップ部品P
の搬送を確実に行うことができる。
【0075】図19(b)に示したベルト92は上面に
粗面92aを有しており、図19(c)に示したベルト
93は上面に毛足の短い植毛93aが施されている。こ
れらベルト92,93によれば、ベルト92,93に排
出されたチップ部品Pに対し、粗面92aや植毛93a
により形成される微細凹凸によって適度な接触抵抗を付
与し、これによりベルト92,93に対するチップ部品
Pの過度な滑りを防止して、ベルト92,93によるチ
ップ部品Pの搬送を確実に行うことができる。
【0076】図19(d)に示したベルト94は、その
上面に、チップ部品Pを長手向きで受容する浅底の窪み
94aをその上面長手方向にベルト送りピッチに相当す
る間隔をおいて有している。このベルト94によれば、
ベルト94上に排出されるチップ部品Pを順次窪み94
aに受容させて上記と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0077】図19(e)のものは、ベルト14の上側
に補助ベルト95を平行に配置し、該補助ベルト95を
ベルト14と同ピッチで前方に移動できるようにしてあ
る。この構造によれば、搬送部品をベルト14と補助ベ
ルト95で挟み込みながら前方に移動させることが可能
であり、搬送部品をベルト14に押し付けてその滑りを
防止することができる。
【0078】図20にはベルトガイドの変形例を示して
ある。このベルトガイド101は、案内溝101aの底
面に複数の永久磁石102をその底面長手方向に等間隔
で埋設してある。各永久磁石102の上面高さは案内溝
101aの底面と一致しており、搬送ベルト14の下面
はこれらに接触或いは非接触で支持されている。これら
磁石群はベルト14上のチップ部品Pを磁力によって下
方に吸引してベルト上面に密着させ部品搬送時の過度の
部品滑りを防止するためのものであり、各永久磁石10
2は、N極とS極の一方がベルト14の下面と向き合っ
ており、磁力集中部が案内溝101aの中心と一致して
いる。各永久磁石102の上面側極性は、図21(a)
に示すように、N極とS極が交互に並ぶようにする他、
図21(b)に示すように、N極或いはS極が連続して
並ぶようにしてもよく、特に後者の極性形態では磁力に
よる吸引力が直線的に連続して発揮できるように各磁石
間の隙間を極力小さくすることが望ましい。
【0079】尚、ベルトとして磁性を持つもの、例えば
金属粉を含有したベルト材等を用いれば、案内溝の底面
側にベルトを引き寄せて該ベルトと案内溝底面との遊び
を無くすることができ、またベルト自体に上記の磁石群
と同様の極性を付与して、ベルト上に排出されたチップ
部品をベルト上面に吸着保持することもできる。また、
ベルトとして通気性のものを使用し、磁石群の代わりに
エア吸引孔を該ベルト下側に設け、該エア吸引孔に外部
から負圧を作用させれば上記と同様の密着作用を得るこ
とも可能である。
【0080】図22(a)〜(c)にはストッパーの変
形例を夫々示してある。図22(a)に示したものは、
ストッパー111の部品ガイドとは反対側の側面に、案
内溝の前端と対応する位置関係にて永久磁石112を面
一に埋設してある。この構造によれば、チップ部品が永
久磁石112に直接当接しないので欠けや摩耗等を防止
して永久磁石112の耐久性を向上できる他、永久磁石
112と吸着面との間隔Sを調整することにより磁力に
よる吸着力をコントロールできる。
【0081】図22(b)に示したものは、ストッパー
113の部品ガイド側の側面に、案内溝の前端と対応す
る位置関係にて永久磁石114を面一に埋設すると共
に、永久磁石114の中心を通るようにストッパー11
3及び永久磁石114にねじ穴113a,114aを形
成してねじ115を挿着してある。この構造によれば、
ねじ115を回して該ねじ115の永久磁石114から
の突出量を変化させることにより、先頭のチップ部品の
停止位置を微調整することができ、また永久磁石114
により磁化されたねじ115の先端で先頭のチップ部品
を吸着できる。
【0082】図22(c)に示したものは、部品ガイド
の案内溝の中心に対応するようにストッパー116にね
じ穴116aを形成してねじ117を挿着すると共に、
ねじ117の頭部に永久磁石118を固着してある。こ
の構造によれば、ねじ117を回して該ねじ117の突
出量を変化させることにより、先頭のチップ部品の停止
位置を微調整することができ、また永久磁石118によ
り磁化されたねじ117の先端で先頭のチップ部品を吸
着できる。
【0083】尚、上記のねじ115,117として磁力
を有するものを使用すれば、別途永久磁石114,11
8を設けることなく該ねじの先端で先頭のチップ部品を
吸着できる。
【0084】図23にはストッパーの変形例を示してあ
る。図24にも示すように、このストッパー121は部
品ガイド12側の側面に永久磁石122を面一に埋設さ
れ、その一端をピン123によってストッパー支持部材
124の中間凹部124aに回動自在に取り付けられ、
コイルばね125によって図23において反時計回り方
向に付勢されている。ストッパー支持部材124はその
一端をピン126によって部品ガイド12の前端に回動
自在に取り付けられており、ピン126を中心として上
下方向の回動を可能としている。また、ストッパー支持
部材124の他端には上下に斜面を持つ突起124bが
形成されており、該突起124bは部品ガイド12の前
端に固着された板ばね127に着脱自在に係合し、係合
状態でストッパー支持部材124及びストッパー121
は水平状態に保持される。
【0085】この構造によれば、板ばね127の係合力
に抗してストッパー支持部材124の突起側端部を持ち
上げ、該ストッパー支持部材124及びストッパー12
1を上方に回動させることにより、部品ガイド12の案
内溝12a内にある多数のチップ部品Pを案内溝12a
の前端から自重落下させて抜き出すことができる。スト
ッパー121による先頭部品の停止及び分離の動作は図
1のものと同様である。
【0086】図25(a)にはストッパ開放機構の変形
例を示してある。部品ガイド12の前端には永久磁石2
9を備えたストッパー131が前後動可能に配置され、
該ストッパー131の周囲には一対の部品保持アーム1
32が夫々固定ピン133を中心として回動自在に配置
されている。ストッパー131は、前後方向の長穴13
1aを有し部品ガイド12側に設けたピン134により
その移動方向を規制されており、両端部に傾斜面131
bを有している。一対の部品保持アーム132は、夫々
の一端に部品保持ピン132aを有し各部品保持ピン1
32aを案内溝12aの前部側面に設けた孔12cに挿
通しており、各々のアーム途中に傾斜面付きの突起13
2bを有している。また、一対の部品保持アーム132
は夫々の他端を操作片135に設けられたピン135a
により連結されている。さらに、操作片135とストッ
パー131との間には第1のコイルばね136が介装さ
れ、各部品保持アーム132と部品ガイド12との間に
は第2のコイルばね137が介装されている。
【0087】操作片135に後方押圧力が付与されてい
ない図25(a)の状態では、一対の部品保持アーム1
32は第2のコイルばね137の付勢力によって内側に
閉じており、各部品保持ピン132aが案内溝12a内
に押し込まれて2番目部品Pbが両ピン132aにより
挟持されて同位置に保持されている。また、各部品保持
アーム132の突起132bによりストッパー131の
傾斜面131bが押圧されて該ストッパー131が前方
に移動して開放し、先頭部品Paが永久磁石29に吸着
されたままストッパー131と共に前方に移動し2番目
部品Pbから離れている。
【0088】先頭部品Paが吸着ヘッド等によって取り
出された後に、操作片135が他の動力機器によって押
圧されると、図25(b)に示すように、一対の部品保
持アーム132が固定ピン133を中心として各々外側
に開き、各部品保持ピン132aが外方に移動して2番
目部品Pbの保持が解除されると共に、各突起132b
からストッパー131への押圧が解かれ該ストッパー1
31が第1のコイルばね136の付勢力によって後方に
移動して案内溝12aの前端に当接する。図示を省略し
たが、ベルト移動はストッパー131が案内溝12aの
前端に当接した後に開始され、これによりベルト上のチ
ップ部品が該ベルトと共に前方に移動し先頭部品Paが
ストッパー131の永久磁石29に当接したところで部
品全体の移動が停止する。
【0089】この構造によれば、ベルト上のチップ部品
が該ベルトと共に前方に移動するときにはストッパー1
31を案内溝12aの前端に当接させて先頭部品Paを
所定位置に停止できると共に、先頭部品Paがストッパ
ー131に当接して部品全体の移動が停止したときに
は、2番目部品Pbを同位置に保持しつつ、ストッパー
131を開放して先頭部品Paを該ストッパー131の
永久磁石29で吸着したまま前方に移動させ2番目部品
Pbから引き離すことができるので、先頭部品Paと2
番目部品Pbとが湿気や部品製造段階で用いられる処理
液等の影響でくっついていたり、或いは先頭部品Paと
2番目部品Pbとに相互の表面凹凸による引っ掛かりが
ある場合でも、先頭部品Paの分離及び独立化を確実に
行って、2番目部品Pbの引き釣られや位置及び姿勢の
乱れを防止して吸着ヘッド等による先頭部品Paの取り
出しを良好に行うことができる。
【0090】図26にはストッパ開放機構の変形例を示
してある。図7(b)との比較から分かるように、この
構造ではストッパー開放時に2番目部品Pbを保持する
機構を除外してある。ベルト14の上面と該ベルト14
上のチップ部品との間に適度な摩擦抵抗がある場合に
は、図7(b)に示した2番目部品の保持機構を除外し
ても、ストッパー27が開放する際に先頭部品Paを該
ストッパー27の永久磁石29に吸着したまま前方に移
動するだけで、該先頭部品Paを2番目部品Pbから分
離することができる。
【0091】図27(a)〜(d)には2番目部品保持
機構の変形例を夫々示してある。図27(a)のもの
は、2番目部品Pbに対応するベルト14の下側位置、
或いは部品ガイド12の上側位置に永久磁石141を配
置してある。この構造によれば、永久磁石141の磁力
によって2番目部品Pbをベルト側或いは部品ガイド側
に吸引して保持することができる。
【0092】図27(b)のものは、2番目部品Pbに
対応する部品ガイド12の上面或いは側面にエア吸引孔
142を形成し、該エア吸引孔142にエアパイプ14
3を接続してある。この構造によれば、エアパイプ14
3を通じてエア吸引孔142に負圧を作用させることに
より、2番目部品Pbをエア吸引孔142に吸引して保
持することができる。尚、ベルトとして通気性のものを
使用すれば、上記のエアパイプ143は該ベルトの下側
位置に配置することも可能である。
【0093】図27(c)のものは、2番目部品Pbに
対応するベルト14の下側位置に上下動可能な押圧ピン
144を配置してある。この構造によれば、押圧ピン1
44を上昇させその先端でベルト14を押圧変形させる
ことにより、2番目部品Pbを案内溝12aの上面に押
し付けて保持することができる。
【0094】図27(d)のものは、前側プーリー14
5として外周面に例えば90°間隔で突起145aを有
するものを使用してある。この構造によれば、プーリー
145の1つの突起145aが上端位置にあるときに、
該突起145aによってベルト14を押し上げて変形さ
せることにより、2番目部品Pbを案内溝12aの上面
に押し付けて保持することができる。
【0095】図28(a)(b)と図29(a)(b)
にはベルト上の先頭のチップ部品を分離する他の方法を
夫々模式的に示してある。図28のものは、ベルト14
の移動によって先頭部品Paがストッパー27に当接し
て停止した後(同図(a)参照)、2番目部品Pbを保
持してこれを後続部品と共に滑らせて後方に移動させ
(同図(b)参照)、先頭部品Paと2番目部品Pbと
の間に隙間を形成して先頭部品Paの分離を行うように
してある。図29のものは、ベルト14の移動によって
先頭部品Paがストッパー27に当接して停止した後
(同図(a)参照)、先頭部品Paを停止位置で保持し
ここでベルト14を後方に所定距離だけ移動して2番目
部品Pbを後続部品と共に後方に移動させて(同図
(b)参照)、先頭部品Paと2番目部品Pbとの間に
隙間を形成して先頭部品Paの分離を行うようにしてあ
る。
【0096】図30にはパイプ上下動機構の変形例を示
してある。このパイプ上下動機構151は、U字形先端
152aを有しピン152bによってベースフレームの
側面に回動自在に取り付けられた駆動レバー152と、
ガイドロッド153と、側面のピン154aを駆動レバ
ー152のU字形先端152aに係合しガイドロッド1
53に上下動可能に取り付けられたラック154と、ピ
ン155aによってベースフレームの側面に回動自在に
取り付けられたピニオン155と、ピニオン155に固
着されたカム156と、一端がカム156の上方に位置
するように可動パイプ6に連結された従動レバー157
とから構成されている。
【0097】このパイプ上下動機構151によれば、駆
動レバー152の一端を押し下げてラック154を上昇
させることにより、該ラック154によってピニオン1
55及びカム156を図中時計回り方向に回転させ、半
回転毎にカム156によって従動レバー157を押し上
げて可動パイプを上昇させることができる。1回のレバ
ー操作で可動パイプ6を複数回上下動させることができ
るので、1回のレバー操作で可動パイプ6を1回上下動
させるものに比べて固定パイプへのチップ部品の取り込
み確率を高めることができる。
【0098】図31には部品交換構造の変形例を示して
ある。この構造では、ベルトガイド161に長穴161
aを形成し該長穴161aをベースフレーム1に設けた
ピン162に係合してベルトガイド161をベースフレ
ーム1に対し上下動可能に取り付けると共に、ベースフ
レーム1の側面に設けた支持片163とベルトガイド1
61との間にコイルばね164を介装してベルトガイド
161を上方に付勢し部品ガイド12に圧接している。
【0099】この構造によれば、ベルトガイド161に
設けた操作リブ161bを指先に引っかけて該ベルトガ
イド161をコイルばね164の付勢力に抗して引き下
げ、同状態でベルト14を指先によって下方に撓ませる
ことにより、該ベルト14と部品ガイド12との間に形
成された隙間からベルト14上の部品Pを抜き出すこと
ができる。
【0100】尚、後側プーリー16を上下動可能に構成
して、上記のベルトガイド161と一緒に該後側プーリ
ーを押し下げて隙間を形成するようにしてもよく、後側
プーリーに取手を設けて該プーリー及びベルトを手操作
により逆回転できるようにすれば、ベルト上のチップ部
品を一列に並んだ状態のままで抜き出すことが可能であ
る。
【0101】図32にはベルトに付着したゴミや金属粉
を除去する場合に有用な構造例を示してある。符号17
1は先端をベルト14に接触するブラシであり、符号1
72はベルト14に非接触で配置された永久磁石であ
る。この構造によれば、ベルト14に付着したゴミをが
付着したゴミをブラシ171によって掻き落とすことが
でき、またベルト14に付着した金属粉を永久磁石17
2によって吸着して取り除くことができる。
【0102】尚、ベルトとして帯電し易い材質のものを
使用する場合には、上記ブラシとして金属等の導電材か
ら成るものを使用してこれをアースすれば、ベルトに帯
電した静電気を除外することができる。
【0103】図33には固定パイプ等に対する部品荷重
を軽減する場合に有用な構造例を示してある。この構造
は、ホッパー4の収納室4aに山形状の板片181を配
置してある。この構造によれば、板片181によって収
納部品の荷重を一部を受け止めてその下側に位置する固
定パイプ5及び可動パイプ6にかかる部品荷重を軽減す
ることができ、両パイプ上に収納部品全体の荷重が集中
することを防止できる。
【0104】図示を省略したが、多量の部品を連続して
供給する場合には、ホッパー内に部品残量(残量レベ
ル)を検知する光スイッチ等のセンサを配置し、部品残
量が所定レベル以下になったときに別途配設した部品補
充用の大型ホッパーから上記ホッパー内に部品をベルト
コンベア等の手段により部品を移送して補充するように
するとよい。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るチッ
プ部品供給装置によれば、先頭部品と2番目部品とが湿
気や部品製造段階で用いられる処理液等の影響でくっつ
いていたり、或いは先頭部品と2番目部品とに相互の表
面凹凸による引っ掛かりがある場合でも、先頭部品を2
番目部品から確実に分離させて、2番目部品の引き釣ら
れや位置及び姿勢の乱れを防止して吸着ヘッド等による
先頭部品の取り出しを良好に行うことができる。
【0106】
【0107】さらに、排出通路内の最下位のチップ部品
をベルト移動を利用して横転させてベルト上に排出でき
るので、排出通路自体の傾きによって方向転換を行う場
合に比べて該排出通路を短くすることができ、これによ
りホッパーとベルトとの配置間隔を小さく構成して装置
を小型化することができる。
【0108】
【0109】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例を示すチップ部品供給装
置の側面図
【図2】図1における部品取り込み部分と部品排出部分
を含む拡大断面図
【図3】図1における固定パイプと可動パイプの部分斜
視図
【図4】図2のA−A線に沿う断面図
【図5】(a)〜(c)は図1のチップ部品供給装置に
使用可能なチップ部品を示す斜視図
【図6】図1におけるベルト送り機構の拡大詳細図
【図7】(a)は図1における部品取出部分の拡大上面
図、(b)はその一部切欠き上面図
【図8】(a)〜(d)は固定パイプへの部品取り込み
動作を順に示す部分断面図
【図9】(a)〜(c)はベルト上への部品排出動作を
順に示す部分断面図
【図10】先頭部品の分離動作を示す一部切欠き部分上
面図
【図11】ベルト上のチップ部品を抜き出す動作を示す
一部切欠き部分上面図
【図12】(a)〜(c)は可動パイプの変形例を夫々
示す部分断面図、(d)(e)(g)(h)は可動パイ
プの変形例を夫々示す部分斜視図、(f)は可動パイプ
の変形例を示す上面図
【図13】(a)は可動パイプの変形例を示す部分側面
図、(b)はその動作説明図
【図14】(a)は可動パイプの変形例を示す部分断面
図、(b)はその動作説明図
【図15】固定パイプの変形例を示す部分断面図
【図16】(a)〜(c)は図15に示した固定パイプ
による部品種毎の作用説明図、(d)(e)はそのさら
なる変形例を示す断面図
【図17】(a)〜(e)は部品排出部分の変形例を夫
々示す部分断面図
【図18】(a)(b)は固定パイプの変形例を示す部
分断面図と部分斜視図、(c)(d)は固定パイプの変
形例を夫々示す部分断面図
【図19】(a)〜(e)はベルトの変形例を夫々示す
部分断面図
【図20】ベルトガイドの変形例を示す部分斜視図
【図21】(a)(b)は図20に示した磁石群の極性
を夫々示す図
【図22】(a)はストッパーの変形例を示す上面図、
(b)(c)はストッパーの変形例を夫々示す一部切欠
き上面図
【図23】ストッパーの変形例を示す部分上面図
【図24】図23に示したストッパーとストッパー支持
部材と板ばねの斜視図
【図25】(a)はストッパー開放機構の変形例を示す
上面図、(b)はその動作説明図
【図26】ストッパー開放機構の変形例を示す部分上面
【図27】(a)〜(d)は2番目部品保持機構の変形
例を夫々示す部分断面図
【図28】先頭部品の他の分離方法を示す模式図
【図29】先頭部品の他の分離方法を示す模式図
【図30】パイプ上下動機構の変形例を示す構成概略図
【図31】部品交換構造の変形例を示す部分側面図
【図32】ベルトに付着したゴミや金属粉を除去する場
合に有用な構造例を示す部分側面図
【図33】固定パイプ等に対する部品荷重を軽減する場
合に有用な構造例を示す部分断面図
【符号の説明】
1…ベースフレーム、4…ホッパー、4c…摺動孔、P
1,P2,P3…チップ部品、5…固定パイプ、6…可
動パイプ、6a…案内面、E…環状ポケット、7…パイ
プ上下動機構、12…部品ガイド、13…ベルトガイ
ド、14…ベルト、17…ベルト送り機構、27…スト
ッパー、29…永久磁石、30…ストッパー開放機構、
Pa…先頭部品、Pb…2番目部品、41〜49…可動
パイプ、41a〜47a…案内面、51…固定パイプ、
52…第1の可動パイプ、53…第2の可動パイプ、6
1,62…永久磁石、71,72…傾斜面、81〜83
…固定パイプ、82b,84a…傾斜面、91〜94…
ベルト、95…補助ベルト、101…ベルトガイド、1
02…永久磁石、111,113,116…ストッパ
ー、112,114,118…永久磁石、115,11
7…ねじ、121…ストッパー、122…永久磁石、1
31…ストッパー、141…永久磁石、142…エア吸
引孔、144…押圧ピン、145a…突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−232596(JP,A) 実開 平5−68958(JP,U) 特公 昭57−47095(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/14 B65G 47/78 B65G 47/88

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばらばらの状態にあるチップ部品を収納
    するホッパーと、ホッパー内のチップ部品を所定向きで
    取り込み可能な内形を有する排出通路と、排出通路の下
    側に配置された無端状のベルトと、ベルトを所定方向に
    移動させるベルト送り機構と、ベルト上のチップ部品を
    整列する部品ガイドとを具備し、排出通路の下端からベ
    ルト上に排出されたチップ部品をベルトを用いて所定向
    きで一列に整列して供給するチップ部品供給装置におい
    て、 前記ベルト上の先頭のチップ部品と2番目のチップ部品
    との間に隙間を形成する手段を設けた、 ことを特徴とするチップ部品供給装置。
  2. 【請求項2】 先頭のチップ部品と2番目のチップ部品
    との間に隙間を形成する手段が、先頭のチップ部品を2
    番目のチップ部品から離反させる手段である、 ことを特徴とする請求項1記載のチップ部品供給装置。
  3. 【請求項3】 先頭のチップ部品を2番目のチップ部品
    から離反させる手段が、ベルト上の先頭のチップ部品を
    所定位置で停止させるストッパーと、先頭のチップ部品
    を前記ストッパーに吸着させる手段と、ベルト移動が停
    止した際に前記ストッパーを部品停止位置から離れた位
    置に変位させるストッパー開放機構とから成る、 ことを特徴とする請求項2記載のチップ部品供給装置。
  4. 【請求項4】 先頭のチップ部品の停止位置を微調整す
    るためのねじをストッパーに設けた、 ことを特徴とする請求項3記載のチップ部品供給装置。
  5. 【請求項5】 先頭のチップ部品をストッパーに吸着さ
    せる手段が、ストッパーに設けられた永久磁石である、 ことを特徴とする請求項3記載のチップ部品供給装置。
  6. 【請求項6】 先頭のチップ部品をストッパーに吸着さ
    せる手段が、ストッパーに設けられたエア吸引孔であ
    る、 ことを特徴とする請求項3記載のチップ部品供給装置。
  7. 【請求項7】 先頭のチップ部品をストッパーに吸着さ
    せる手段が、ねじの端部に設けられた永久磁石である、 ことを特徴とする請求項4記載のチップ部品供給装置。
  8. 【請求項8】 先頭のチップ部品をストッパーに吸着さ
    せる手段が、磁力を有するねじである、 ことを特徴とする請求項4記載のチップ部品供給装置。
  9. 【請求項9】 ばらばらの状態にあるチップ部品を収納
    するホッパーと、ホッパー内のチップ部品を所定向きで
    取り込み可能な内形を有する排出通路と、排出通路の下
    側に配置された無端状のベルトと、ベルトを所定方向に
    移動させるベルト送り機構と、ベルト上のチップ部品を
    整列する部品ガイドとを具備し、排出通路の下端からベ
    ルト上に排出されたチップ部品をベルトを用いて所定向
    きで一列に整列して供給するチップ部品供給装置におい
    て、 前記ベルトが、前記排出通路からベルト上に排出される
    チップ部品を横転させる手段を兼用している、 ことを特徴とするチップ部品供給装置。
  10. 【請求項10】 排出通路とベルトとの間に、ベルト上
    に排出されるチップ部品の搬送側上部に当接可能な横転
    補助手段を設けた、 ことを特徴とする請求項9記載のチップ部品供給装置。
  11. 【請求項11】 排出通路とベルトとの間に、ベルト上
    に排出されるチップ部品の姿勢を横転方向に変化させる
    傾斜面を設けた、 ことを特徴とする請求項9または10記載のチップ部品
    供給装置。
  12. 【請求項12】 排出通路内に取り込まれたチップ部品
    をその移動を妨げない力で排出通路内壁の所定位置に引
    き寄せる手段を設けた、 ことを特徴とする請求項9,10または11記載のチッ
    プ部品供給装置。
  13. 【請求項13】 チップ部品を排出通路内壁に引き寄せ
    る手段が、排出通路に付設された永久磁石である、 ことを特徴とする請求項12記載のチップ部品供給装
    置。
  14. 【請求項14】 チップ部品を排出通路内壁に引き寄せ
    る手段が、排出通路に形成されたエア吸引孔である、 ことを特徴とする請求項12記載のチップ部品供給装
    置。
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