JP3420125B2 - 多目的クレーン - Google Patents

多目的クレーン

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JP3420125B2
JP3420125B2 JP22211499A JP22211499A JP3420125B2 JP 3420125 B2 JP3420125 B2 JP 3420125B2 JP 22211499 A JP22211499 A JP 22211499A JP 22211499 A JP22211499 A JP 22211499A JP 3420125 B2 JP3420125 B2 JP 3420125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多目的クレーンに
関する。さらに詳しくは、港湾等で使用される橋形クレ
ーンであって、コンテナ荷役にもバラ物荷役にも使用で
きる多目的クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】港湾等で船から陸揚げされる積荷はコン
テナの場合もあればバラ物の場合もあり、これに対応し
て橋形クレーンもコンテナ荷役用専用機あるいはバラ物
荷役用専用機が存在する。コンテナ荷役専用の橋形クレ
ーンは、図7のロープ巻き掛け経路図に示すように、ト
ロリー101 からスプレッダー102 を吊下げ、スプレッダ
ー102 でコンテナcを搬送するようになっている。そし
て、トロリー101 の横行は横行ドラム103の正逆転で行
い、スプレッダー102 の昇降は巻上ドラム104 の正逆転
で行うようになっている。このコンテナ専用クレーンで
は、トロリー101 が横行しても、スプレッダー102 が上
下動しないのであるが、巻上ロープ105 の途中がスプレ
ッダー102 のシーブ106 を経由するように巻き掛けられ
ており、ロープ端末を吊具に連結できないので、グラブ
バケットを開閉させるような動作はできない。
【0003】バラ物荷役専用の橋形クレーンは、図8の
ロープ巻き掛け経路図に示すように、主トロリー201 と
副トロリー207 を用い、主トロリー201 と副トロリー20
7 は横行ドラム203 を正逆転させることで横行させ、主
トロリー201 からグラブバケット202 を吊下げている。
巻上・開閉ドラム204 からは2本の支持ロープと2本の
開閉ロープ205 (但し、1本しか図示していない)が副
トロリー207 と主トロリー201 を経由して延ばされ、グ
ラブバケット202 に連結されている。このバラ物専用ク
レーンでは、開閉ロープ205 をグラブバケット202 に連
結できることから、グラブバケット202 の開閉が可能で
ある。上記のようにコンテナ専用クレーンとバラ物専用
クレーンでは、基本的な構成が異なり、両方の兼用はで
きなかった。
【0004】ところで、大形港湾では上記のような専用
機を用いるのが効率的であるが、中小港湾ではコンテナ
荷役にもバラ物荷役にも使える兼用機の方が使い勝手が
よい。かかる兼用タイプの多目的クレーンとして、特開
平9−249380号公報に記載された従来例Iがあ
る。この従来例Iでは、主トロリーと補トロリーを用
い、スプレッダーの外にグラブバケットも吊下げ、かつ
吊具の上下動が生じないようにしており、さらに、スプ
レッダー用とグラブバケット用に別々のドラムとロープ
を装備するようにしている。
【0005】しかるに、上記従来例Iでは、つぎのよう
な問題がある。 (1) 主トロリーと補トロリーの二つのトロリーを用いる
ので、機械的構造が大形化し、複雑である。 (2) 主トロリーと補トロリーを用いたクレーンでは、負
荷の大小により、トロリーの横行位置が変り、コンテナ
荷役時の位置合せが困難である。 (3) バラ物荷役用とコンテナ荷役用のドラムとロープが
別々に設けられているので、ロープ巻き掛け経路がかな
り複雑であり、製造コストも高いものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、構造
が簡単で、負荷による横行位置の変化がなく、バラ物荷
役とコンテナ荷役間での交換作業が簡単に行え、両方の
荷役作業が同一の巻装置とロープで行える多目的クレー
ンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の多目的クレー
ンは、海脚と陸脚からなるクレーン本体の陸側にガーダ
が取付けられ、海側にブームが取付けられ、前記ガーダ
およびブーム上をトロリーが横行し、吊具としてスプレ
ッダーまたはグラブバケットのいずれかを選択して使用
する多目的クレーンにおいて、機械室に設置された支持
ロープ巻上ドラムおよび開閉ロープ巻上ドラムと、ブー
ムの海側先端部に取付けられた2枚のガイドシーブおよ
び2個のロープ端末固定金具と、ガーダの陸側後端部に
取付けられた2枚のガイドシーブおよび2個のロープ端
末固定金具と、トロリーに取付けられた海側4枚のガイ
ドシーブおよび陸側4枚のガイドシーブと、前記支持ロ
ープ巻上ドラムに、一端同士が互いに同方向に巻き付け
られ、他端同士が連結金具で着脱自在であり、かつ前記
ロープ端末固定金具に着脱自在な2本の支持ロープと、
前記開閉ロープ巻上ドラムに、一端同士が互いに同方向
に巻き付けられ、他端同士が連結金具で着脱自在であ
り、かつ前記ロープ端末固定金具に着脱自在な2本の開
閉ロープとからなることを特徴とする。
【0008】請求項2の多目的クレーンは、請求項1記
載の発明において、前記スプレッダーが、その上面の四
隅に、前記トロリーから降ろしたロープを巻き掛ける転
向シーブを有していることを特徴とする。請求項3の多
目的クレーンは、請求項1記載の発明において、前記グ
ラブバケットが、上部シーブボックスと下部シーブボッ
クスを備えており、前記上部シーブボックスに吊持用シ
ーブと開閉用シーブを軸支し、前記下部シーブボックス
に開閉用シーブを軸支していることを特徴とする。請求
項4の多目的クレーンは、請求項1記載の発明におい
て、前記2本の支持ロープの他端に、索端止金具が取付
けられ、前記2本の開閉ロープの他端に、索端止金具が
取付けられており、前記連結金具が、前記2本の支持ロ
ープの索端止金具同士を着脱自在に連結するシャックル
と、前記2本の開閉ロープの索端止金具同士を着脱自在
に連結するシャックルとからなり、前記ロープ端末固定
金具が、ブームの海側先端に取付けられた2個の固定シ
ャックルと、ガーダの陸側後端に取付けられた2個の固
定シャックルとからなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図6は本発明の一実施形態に係る多
目的クレーンの側面図である。同図において、Wは岸
壁、Sは船、CRは本実施形態のクレーン、Rはクレー
ンCRの走行レールである。
【0010】本発明の多目的クレーンCRは、形状とし
ては従来からある橋形クレーンと同様の形態である。つ
まり、陸脚2と海脚3からなるクレーン本体1を有し、
走行レールR上を走行する。そして、海脚3と陸脚2に
固定し、かつ陸側に延設してガーダ5が取付けられ、該
ガーダ5の海脚3側にブーム4が海側に向けて起伏自在
に取付けられている。また、前記ブーム4およびガーダ
5に沿ってトロリー6が横行するようになつている。さ
らに、トロリー6からは吊具としてスプレッダ8か、ま
たは後述するグラブバケットが択一的に吊り下げられる
ようになっている。なお、cはコンテナである。
【0011】前記ガーダ5上には機械室9が設置され、
ブーム4を起伏させる起伏ドラム11、トロリー6を横
行させる横行ドラム12、支持ロープ巻上ドラム13お
よび開閉ロープ巻上ドラム14からなる巻上ドラム15
が設けられている。また、16は海脚3の上端近傍に回
転自在に取付けた2枚のガイドシーブ、17は海脚3の
ガーダ5との連結点近傍に回転自在に取付けた2枚のガ
イドシーブである。18はブーム4の海側先端に支持さ
れた2枚のガイドシーブ、19はガーダ5の陸側後端に
支持された2枚のガイドシーブ、21はブーム4の海側
先端に支持された2枚のガイドシーブ、22はガーダ5
の陸側後端に支持された2枚のガイドシーブである。
【0012】図2に示すように、前記トロリー6には、
中央部分の海側に2枚のガイドシーブ31,32が軸支
され、中央部分の陸側に2枚のガイドシーブ33,34
が軸支されている。さらに、手前側の海側と陸側にガイ
ドシーブ35,36が軸支され、奥側の海側と陸側にガ
イドシーブ37,38が軸支されている。さらに、図2
に示すように、前記スプレッダー8の上面4隅には、転
向シーブ81,82,83,84が軸支されている。8
1は手前海側、82は奥海側、83は手前陸側、84は
奥陸側の転向シーブである。
【0013】図4はグラブバケット7内のロープの巻き
掛け経路を示している。71は上部シーブボックスであ
り、中央の吊持用シーブ72とその両側の開閉シーブ7
3,74が軸支されている。75は下部シーブボックス
であり、3枚の開閉シーブ76,77,78が軸支され
ている。上部シーブボックス71はグラブバケット全体
を保持しており、下部シーブボックス75は自重で下が
るとグラブのバケットを開らき、上昇させられるとバケ
ットを閉じるようになっている。
【0014】図5には、各ロープの索端止金具と連結金
具が示されている。(A) 図および(B) 図において、10
は各ロープの索端止金具であり、端末にシャックル等を
通すU字鐶等が付いた金具である。(A) 図に示す51
は、シャックルであり、2本のロープの索端止金具10
同士を連結したり離したりする連結金具である。(B) 図
に示す52は、ブームやガータに固定された固定シャッ
クルであり、各ロープの索端上金具10を自在に連結す
る連結金具である。この固定シャックル52は図2に示
すように、ブームの先端2ヵ所とガーダの後端2ヵ所に
取付けられている。なお、上記連結金具としては前記シ
ャックル51,52のほか、ロープの元付けやロープ同
士の連結ができればどのような金具を用いてもよい。
【0015】つぎに、図3に基づき前記トロリー6の横
行させる横行ロープR3,R4の巻き掛け経路を説明し
ておく。横行ドラム12には海側の横行ロープR3と陸
側の横行ロープR4が、それぞれ逆向きに巻付けられて
固定されている。前記海側の2本の横行ロープR3のう
ち一方は、ブーム先端側に延ばして前記ブーム先端に回
転自在に取付けたガイドシーブ18に巻き掛け、そこか
らトロリー6方向に延ばしてトロリー6上の2個の水平
ガイドシーブ23に巻き掛け、再度ブーム先端側に延ば
してガイドシーブ18に巻き掛けて折り返し、再び横行
ドラム12に他端を固定している。また、前記陸側の2
本の横行ロープR4のうち一方は、ガーダ後端側に延ば
して前記ガーダ後端に回転自在に取付けたガイドシーブ
19に巻き掛け、そこからトロリー6方向に延ばしてト
ロリー6上の2個の水平ガイドシーブ24に巻き掛け、
再度ガーダ後端側に延ばしてガイドシーブ19に巻き掛
けて折り返し、再び横行ドラム12に他端を固定してい
る。このようにして2本の横行ロープR3,R4が巻き
掛けられており、横行ドラム12によって、2本の横行
ロープR3,R4を同時に繰り出したり巻き戻すことに
より、トロリー6を横行させることができる。すなわ
ち、上記の横行ドラム12を一方向に回転させるとトロ
リー6が海側に移動し、また横行ドラム12を反対方向
に回転させると主トロリー6が陸側に移動する。このよ
うにして、トロリー6はブーム4およびガーダ5に沿っ
て自在に横行することができるようになっている。
【0016】つぎに、上記多目的クレーンCRにおける
ロープの巻き掛け経路を説明する。図1はバラ物荷役時
における支持ロープR1と開閉ロープR2の巻き掛け経
路説明図、図2はコンテナ荷役時における支持ロープR
1と開閉ロープR2の巻き掛け経路説明図である。ま
ず、図1に基づき、グラブバケット7を吊具として用い
る場合のロープ巻き掛け経路を説明する。前記支持ロー
プ巻上ドラム13(以下、支持ドラム13という)には
2本の支持ロープR11 ,R12 の一端が、いずれも同方向
に巻き付けられて固定されている。このうち1本の支持
ロープR11 は、前記海脚3のガイドシーブ16を経てブ
ーム先端のガイドシーブ21に巻き掛けて折り返され、
トロリー6の奥海側のガイドシーブ32に巻き掛けられ
て下方に導かれ、グラブバケット7内に通されている。
このグラブバケット7内のロープ経路は後述するが、再
びロープR11 は上方に導かれ、トロリー6の手前陸側の
ガイドシーブ33に巻き掛けられてガーダ5の後方に導
かれている。このロープR11 の他端は前記シャックル5
1で、もう一本の支持ロープR12 の他端と連結されてい
る。この他方の支持ロープR12 は支持ドラム13から陸
側に巻き出され、ガーダ5の陸側後端のガイドシーブ2
2に巻き掛けられて折り返され、前記シャックル51で
前記支持ロープR11 の他端と連結されている。
【0017】また、前記開閉ロープ巻上ドラム14(以
下、開閉ドラム14という)には2本の開閉ロープR21
,R22 の一端が、いずれも同方向に巻き付けられて固
定されている。このうち1本の開閉ロープR21 は、前記
海脚3のガイドシーブ16を経てブーム先端のガイドシ
ーブ21に巻き掛けて折り返され、トロリー6上の手前
海側のガイドシーブ31に巻き掛けられて下方に導か
れ、グラブバケット7内に通されている。このグラブバ
ケット7内のロープ巻き掛け経路は後述するが、ロープ
R21 は再び上方に導かれ、トロリー6の奥陸側のガイド
シーブ34に巻き掛けられてガーダー5の後端に導かれ
ている。このロープ21の他端は、別のシャックル51
で、もう一本の開閉ロープR22 の他端と連結されてい
る。この他方の開閉ロープR22 は、開閉ドラム14から
陸側に巻き出され、ガーダー5の陸側後端のガイドシー
ブ22に巻き掛けられて折り返され、前記シャックル5
1で前記開閉ロープR21 の他端と連結されている。
【0018】前記グラブバケット7内のロープ巻き掛け
経路を図4に基づき説明する。支持ロープR11 はトロリ
ー6から降ろされ上部シーブボックス71の吊持用シー
ブ72に巻き掛けられて、上方へ導かれトロリー6に至
っている。この支持ローブR11 によって、グラブバケッ
ト7は支持昇降させられる。開閉ロープR21 はトロリー
6から降ろされ、上部シーブボックス71の2枚の開閉
シーブ73,74と下部シーブボックス75の3枚の開
閉シーブ76,77,78に順に巻き掛けられて、上方
に導かれ、トロリー6に至っている。このシーブ76〜
78に巻き掛けられた開閉ロープR21 を繰り出すと下部
シーブボックス75が自重で下りバケットが開らく。反
対に開閉ロープR21 を巻き取ると下部シーブボックス7
5が引き上げられ、バケットが閉じられる。このように
して、開閉ロープR21 の繰り出し巻き取りにより、グラ
ブバケット7は開閉動作させられる。
【0019】つぎに、本実施形態に係る多目的クレーン
の使用方法を説明する。 (1) グラブバケット7を用いたバラ物荷役 グラブバケット7を用いる場合のロープ巻き掛経路は、
図1および図4に基づき記述したとおりである。よっ
て、支持ドラム13を時計方向(a方向)に回転させる
と支持ロープR11 ,R12 は共に巻き取られて、グラブバ
ケット7が上昇し、反時計方向(b方向)に回転させる
と支持ロープR11 ,R12 が共に繰り出されてグラブバケ
ット7が下降する。そして、開閉ドラム14を時計方向
(a方向)に回転させるとバケットが閉じ、反時計方向
(b方向)に回転させると開くことができる。トロリー
6の横行、ひいてはグラブバケット7の横行は図3に示
す横行ドラム12の時計方向(a方向)回転により陸側
に移動、反時計方向(b方向)回転により海側へ移動す
る。そして、このように横行した際、支持ロープR11お
よび開閉ロープ21はグラブバケット7の上部シーブブ
ロック71のシーブ72およびシーブ73〜74,76
〜78を通過していくだけであるので、グラブバケット
7が上下動することがない。 (2) スプレッダー6を用いたコンテナ荷役 つぎに前記グラブバケット7を用いた荷役からスプレッ
ダー6を用いた荷役に変更する際のロープ巻き掛け経路
変更要領を説明する。まず、図1に示す2個のジャック
ル51を分離する。そして、支持ロープR11と開閉ロー
プR21 をグラブバケット7から抜き取る。そして、図2
に示すように、つなぎ変える。すなわち、支持ロープR1
1 を、トロリー6の中央海側のシーブ32→スプレッダ
ー8の奥海側のシーブ82→トロリー6の奥海側のシー
ブ37を経てガーダ5陸側後端の固定シャックル52に
止める。支持ロープR12 を、トロリー6の中央陸側のシ
ーブ33→スプレッダー8の手前陸側のシーブ83→ト
ロリー6の手前陸側のシーブ36を経てブーム4海側先
端の固定シャックル52に止める。開閉ロープR21 を、
トロリー6の中央海側のシーブ31→スプレッダー8の
手前海側のシーブ81→トロリー6の手前陸側のシーブ
33を経てガーダ5陸側後端の固定シャックル52に止
める。開閉ロープR22 を、トロリー6の奥陸側のシーブ
34→スプレッダー8の奥陸側のシーブ84→トロリー
6の奥陸側のシーブ38を経てブーム4海側先端の固定
シャックル52に止める。
【0020】上記のロープ巻き掛け構成によると、4本
のロープR11 ,R12 ,R21 ,R22 がスプレッダー8の四
隅を吊り上げるので、スプレッダー8を水平に保った状
態で、吊り上げることができる。よって、支持ドラム1
3と開閉ドラム14を同期運転させれば、スプレッダー
8の昇降が可能であり、かつ横行ドラム12の運転によ
って、スプレッダー8を横行させることができ、これら
の動きを組み合わせることによって、コンテナ荷役する
ことができる。
【0021】以上のように、本実施形態の多目的クレー
ンによると、スプレッダ荷役もグラブバケット荷役が可
能である。
【0022】以上の本実施形態によれば、つぎの効果を
奏する。 (1) 1台のトロリー6のみ用いた構成でありながらグラ
ブバケット7を吊具として用いるバラ物荷役を行える。 (2) トロリー6の横行動作を行っても、支持ロープR1
はグラブバケット7内の吊持用シーブ72に巻き付きな
がら通過するだけであり、開閉ロープR21 もグラブバケ
ット7内の開閉シーブ73〜78に巻き付きながら通過
するだけであって、グラブバケット7を昇降させる力は
生じないので、グラブバケット7は上下動しない。 (3) グラブバケット7とスプレッダー8との間のロープ
の掛け換えが容易に行える。 (4) グラブバケット荷役もスプレッダー荷役も同じ巻上
ドラム13、14を用いて行える。 (5) スプレッダー8を用いた荷役時に、スプレッダー8
を吊持する支持ロープR1と開閉ロープR2は、それら
のみで荷重負担しており、横行ロープR3、R4には影
響しない。すなわち、トロリー6の横行は横行ドラム1
2によって横行ロープR3、R4を巻き取り縛り出しし
たときのみ行われるので、負荷の大きさによるトロリー
6の位置ズレが発生しない。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、連結金具で、
2本の支持ロープの他端同士を結合し、かつ2本の開閉
ロープの他端同士を結合すれば、支持ロープの途中をグ
ラブバケットの支持用シーブに巻き掛け、開閉ロープの
途中を開閉用シーブに巻き掛けて、グラブバケットを吊
持することができ、連結金具を外して、2本の支持ロー
プおよび2本の開閉ロープの他端をブームの海側先端部
およびガーダの陸側後端部に結合すれば、各ロープの途
中をスプレッダーの4隅の転向シーブに巻き掛けて、ス
プレッダーを吊持することができる。このように、支持
ロープと開閉ロープの掛け替えだけで、バラ物荷役とコ
ンテナ荷役の両方に使えることができ、しかも、つぎの
効果を奏する。 (1) 1台のトロリーのみでグラブバケットを吊具として
用いるバラ物荷役を行える。 (2) トロリーの横行動作を行ってもグラブバケットは上
下動しない。 (3) グラブバケットとスプレッダーとの間のロープの掛
け換えが容易に行える。 (4) グラブバケット荷役もスプレッダー荷役も同じ巻上
ドラムを用いて行える。 (5) スプレッダーを用いた荷役時に、負荷の大きさによ
るトロリーの位置ズレが発生しない。 請求項2の発明によれば、スプレッダーの四隅の転向シ
ーブにより、トロリーから降ろしたロープでスプレッダ
ーを吊り下げることができるので、グラブバケットと兼
用のロープを使用してコンテナ荷役ができる。請求項3
の発明によれば、吊持用シーブにロープを巻き掛けてグ
ラブバケットを吊下げ、上下部シーブボックスの開閉シ
ーブにロープを巻き掛けてグラブバケットの開閉ができ
るので、スプレッダー荷役と兼用のロープの用いてバラ
物荷役ができる。請求項4の発明によれば、ロープの端
末同士の結合も、ブーム端やガーダ端への結合も、シャ
ックルの連結解除により簡単に行えるので、ロープの掛
け替えが容易に行え、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】バラ物荷役時における支持ロープR1と開閉ロ
ープR2の巻き掛け経路説明図である。
【図2】コンテナ荷役時における支持ロープR1と開閉
ロープR2の巻き掛け経路説明図である。
【図3】横行ロープR3、R4の巻き掛け経路説明図で
ある。
【図4】グラブバケット7内のロープの巻き掛け経路で
ある。
【図5】(A) 図は元付け用連結金具51の説明図、(B)
図はロープ同士を連結する連結金具の説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る多目的クレーンの側
面図である。
【図7】コンテナ荷役専用の橋形クレーンのロープ巻き
掛け経路図である。
【図8】バラ物荷役専用の橋形クレーンのロープ巻き掛
け経路図である。
【符号の説明】
1 クレーン本体 2 陸脚 3 海脚 4 ブーム 5 ガーダ 6 トロリー 7 グラブバケット 12 横行ドラム 13 支持ドラム 14 開閉ドラム R3、R4 横行ロープ R11、R12 支持ロープ R21、R22 開閉ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 11/00 - 19/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海脚と陸脚からなるクレーン本体の陸側に
    ガーダが取付けられ、海側にブームが取付けられ、前記
    ガーダおよびブーム上をトロリーが横行し、吊具として
    スプレッダーまたはグラブバケットのいずれかを選択し
    て使用する多目的クレーンにおいて、機械室に設置され
    た支持ロープ巻上ドラムおよび開閉ロープ巻上ドラム
    と、ブームの海側先端部に取付けられた2枚のガイドシ
    ーブおよび2個のロープ端末固定金具と、ガーダの陸側
    後端部に取付けられた2枚のガイドシーブおよび2個の
    ロープ端末固定金具と、トロリーに取付けられた海側4
    枚のガイドシーブおよび陸側4枚のガイドシーブと、前
    記支持ロープ巻上ドラムに、一端同士が互いに同方向に
    巻き付けられ、他端同士が連結金具で着脱自在であり、
    かつ前記ロープ端末固定金具に着脱自在な2本の支持ロ
    ープと、前記開閉ロープ巻上ドラムに、一端同士が互い
    に同方向に巻き付けられ、他端同士が連結金具で着脱自
    在であり、かつ前記ロープ端末固定金具に着脱自在な2
    本の開閉ロープとからなることを特徴とする多目的クレ
    ーン。
  2. 【請求項2】前記スプレッダーが、その上面の四隅に、
    前記トロリーから降ろしたロープを巻き掛ける転向シー
    ブを有していることを特徴とする請求項1記載の多目的
    クレーン。
  3. 【請求項3】前記グラブバケットが、上部シーブボック
    スと下部シーブボックスを備えており、前記上部シーブ
    ボックスに吊持用シーブと開閉用シーブを軸支し、前記
    下部シーブボックスに開閉用シーブを軸支していること
    を特徴とする請求項1記載の多目的クレーン。
  4. 【請求項4】前記2本の支持ロープの他端に、索端止金
    具が取付けられ、前記2本の開閉ロープの他端に、索端
    止金具が取付けられており、前記連結金具が、前記2本
    の支持ロープの索端止金具同士を着脱自在に連結するシ
    ャックルと、前記2本の開閉ロープの索端止金具同士を
    着脱自在に連結するシャックルとからなり、前記ロープ
    端末固定金具が、ブームの海側先端に取付けられた2個
    の固定シャックルと、ガーダの陸側後端に取付けられた
    2個の固定シャックルとからなることを特徴とする請求
    項1記載の多目的クレーン。
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