JP3419128B2 - ワイヤーハーネスおよびその製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネスおよびその製造方法

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JP3419128B2
JP3419128B2 JP01707795A JP1707795A JP3419128B2 JP 3419128 B2 JP3419128 B2 JP 3419128B2 JP 01707795 A JP01707795 A JP 01707795A JP 1707795 A JP1707795 A JP 1707795A JP 3419128 B2 JP3419128 B2 JP 3419128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車やOA機器等
の内部配線に使用されるワイヤーハーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤーハーネスは、導線に絶縁
部材が被覆されてなる複数の丸型電線を所定の長さに切
断し、端部の絶縁部材を皮剥ぎして、露出した導線に圧
着端子を取り付けた後、それら丸型電線をワイヤーハー
ネス組立図板上の布線図に沿って分岐状に配設し、丸型
電線をテープやチューブ等の結束部材で結束するととも
に、圧着端子が取り付けられた丸型電線の端部を接続コ
ネクタに挿入して製造されていた。
【0003】そして、この接続コネクタを機器内の被接
続コネクタに挿入することにより、機器内の内部配線が
行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤーハーネスは、丸型電線の端部に圧着端子を取り
付けた後、丸型電線をワイヤーハーネス組立図板上の布
線図に沿って配設してその圧着端子を接続コネクタに挿
入しているために、ワイヤーハーネスの端部が大型化し
機器内の他の諸部品を圧迫したり、その構造や製造行程
が複雑になってコストアップを引き起こすという問題点
があった。
【0005】そこで、この発明は上記の問題点を解決す
るためになされたもので、ワイヤーハーネスの構造およ
び製造行程の簡略化によりコストの削減を図るととも
に、ワイヤーハーネスの小型化を図ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願請求項1記載のワイヤーハーネスは、平角導体
に絶縁部材を被覆してなる平型電線の端部の絶縁部材を
剥離することにより平角導体よりなる露出部を形成し、
前記平型電線を複数本それぞれの中間領域で分岐状に束
ねることにより分岐部とその分岐部から分岐する複数の
枝部とを形成し、前記各枝部の先端の各露出部を揃えて
同一平面状に並列配置するとともに、その一方面側に前
記露出部から前記露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連
結テープを貼り付けることにより端子部を形成したワイ
ヤーハーネスであって、前記各枝部のほぼ全域にわたっ
て前記各平型電線を同一平面状に並列配置するととも
に、その他方面側の絶縁部材に中間連結テープを貼り付
けたものである。
【0007】
【0008】なお、請求項2記載のワイヤーハーネスの
製造方法は、平角導体に絶縁部材を被覆してなる複数の
平型電線の端部の絶縁部材を剥離して平角導体よりなる
露出部を形成し、この露出部に嵌合する第1の保持溝が
複数並設された第1の固定枠を複数配設したワイヤーハ
ーネス組立図板上の布線図に沿って、前記各平型電線を
分岐状に配設して分岐部および前記分岐部から分岐する
複数の枝部を形成するとともに、前記分岐部を結束部材
により束ねる一方、前記各枝部先端の露出部を前記第1
の固定枠に嵌入位置決めすることにより同一平面状に並
列配置した状態で、その一方面側の前記露出部から前記
露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連結テープを貼り付
けて端子部を形成したことを特徴とする。
【0009】さらに、請求項3記載のワイヤーハーネス
の製造方法は、平角導体に絶縁部材を被覆してなる複数
の平型電線の端部の絶縁部材を剥離して平角導体よりな
る露出部を形成し、この露出部に嵌合する第1の保持溝
が複数並設された第1の固定枠を複数配設したワイヤー
ハーネス組立図板上の布線図に沿って、前記各平型電線
を分岐状に配設して分岐部および前記分岐部から分岐す
る複数の枝部を形成するとともに、前記分岐部を結束部
材により束ねる一方、前記各枝部先端の露出部を前記第
1の固定枠に嵌入位置決めすることにより同一平面状に
並列配置した状態で、その一方面側の前記露出部近傍の
絶縁部材に絶縁部材補強テープを貼り付けた後、前記第
1の固定枠から取外してその他方面側の前記露出部から
前記露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連結テープを貼
り付けて端子部を形成したことを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載のように、平角導体に
絶縁部材を被覆してなる複数の平型電線を、その平型電
線に嵌合し得る第2の保持溝が複数並設された第2の固
定枠を複数配設したワイヤーハーネス組立図板上の布線
図に沿って分岐状に配設して分岐部および前記分岐部か
ら分岐する複数の枝部を形成するとともに、前記分岐部
を結束部材により束ねる一方、前記各分岐部先端の各平
型電線を前記第2の固定枠に嵌入固定することにより同
一平面状に並列配置した状態で、その一方面側の絶縁部
材に絶縁部材補強テープを貼り付けた後、前記第2の固
定枠から取外し、前記絶縁部材補強テープが貼り付けら
れた領域よりも先端の絶縁部材を剥離して平角導体より
なる露出部を形成し、その他方面側の前記露出部から前
記露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連結テープを貼り
付けて端子部を形成してもよい。
【0011】
【0012】さらに、請求項5記載のワイヤーハーネス
の製造方法は、平角導体に絶縁部材を被覆してなる複数
の平型電線より複数の平型電線グループを構成し、前記
各平型電線の端部の絶縁部材を剥離することにより平角
導体よりなる露出部を形成し、同じ前記平型電線グルー
プを構成する各平型電線が隣合う状態でそれらの両端を
揃えて同一平面状に並列配置し、その一方端側において
一方面側の前記露出部から前記露出部近傍の絶縁部材に
かけて導体連結テープを貼り付けるとともに、他方面側
の前記露出部近傍の前記絶縁部材に絶縁部材補強テープ
を貼り付けて親端子部を形成する一方、その他方端側に
おいて他方面側の前記露出部近傍の前記絶縁部材に絶縁
部材補強テープを貼り付けて仮子端子部を形成し、前記
仮子端子部の絶縁部材補強テープを各平型電線グループ
間で切断した後、各平型電線グループ毎に一方面側の前
記露出部から前記露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連
結テープを貼り付けて子端子部を形成したことを特徴と
する。
【0013】
【作用】以上のように構成された請求項1記載のワイヤ
ーハーネスは、各枝部の先端の露出部を揃えて同一平面
上に配列するとともに、その一方面側に前記露出部から
前記露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連結テープを貼
り付けることにより端子部を形成し、この端子部を機器
側の被接続コネクタに挿入するように構成しているの
で、従来のように圧着端子を取り付けて、その圧着端子
を接続コネクタに挿入する必要がなく、ワイヤーハーネ
スの構造および製造行程の簡略化を図ることができると
ともに、その小型化も図ることができる。
【0014】また、各枝部の各平型電線を同一平面状に
並列配置するとともに、その他方面側の絶縁部材に中間
連結テープを貼り付けるようにしているので、各枝部が
薄くなる。
【0015】なお、請求項2記載のワイヤーハーネスの
製造方法は、各枝部先端の露出部を嵌入保持する第1の
固定枠をワイヤーハーネス組立図板上に配設し、この第
1の固定枠を用いて端子部を形成することにより、露出
部が正確に揃った端子部を容易に、しかも、簡易な製造
方法で得ることができる。
【0016】さらに、請求項3記載のようにしても上記
と同様の作用を得ることができる。
【0017】また、請求項4記載のように、第2の固定
枠をワイヤーハーネス組立図板上に配設し、各平型電線
先端を第2の固定枠に嵌入保持した状態で、絶縁部材補
強テープを貼り付け、その後各平型電線を第2の固定枠
から取外してその端部の絶縁部材を剥離しても、上記と
同様の作用が得ることができ、さらに、各平型多心電線
の端部の絶縁部材の剥離を個別ではなく、同一平面上に
並列配置した状態で同時に行うので、前記露出部の長さ
が一定に揃う。
【0018】
【0019】さらに、請求項5記載のワイヤーハーネス
の製造方法のように、各平型電線の両端を揃えて同一平
面状に並列配置し、その一方端側に親端子部を形成する
一方、その他方端側では絶縁部材補強テープを貼り付け
て仮子端子部を形成し、この仮子端子部を各平型電線グ
ループ毎に切断して子端子部を形成するので、各平型電
線グループの子端子部毎に絶縁部材補強テープを貼り付
ける必要がなく、容易にワイヤーハーネスを製造するこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明にかかる第1実施例について
図面を参照して説明する。図1にこのワイヤーハーネス
の平面図、図2にワイヤーハーネスの要部斜視図、図3
ないし図12にワイヤーハーネスの製造方法を示す。
【0021】このワイヤーハーネスは、図1または図2
に示されるように、銅箔または錫メッキを施した銅箔か
らなる平角導体10に、押し出し成形によりポリ塩化ビ
ニル(PVC)またはポリエチレン(PE)等の絶縁部
材11を被覆して、平型電線12を成形し、これらの平
型電線12を、図1に示されるように配置してそれらの
中間領域で分岐状に束ねることにより(詳細を後述す
る)、分岐部14と分岐部14から分岐する枝部15と
を構成する。
【0022】分岐部14では各平型電線12に粘着テー
プ16が巻き付けられており、枝部15では各平型電線
12が同一平面状に並列配置され、その一方面側の分岐
部14から枝部15の先端部に至るまでの間の2カ所に
中間連結テープ17が融着されている。
【0023】各枝部15の端部では被覆部材11が剥離
されて平角導体10よりなる露出部19が形成されてい
る。そして、この端部でも露出部19を揃えて同一平面
状に並列配置されており、この一方面側の露出部19か
ら露出部19近傍の絶縁部材11にかけて導体連結テー
プ20が貼り付けられるとともに、他方面側の露出部1
9近傍の絶縁部材11に絶縁部材補強テープ21が貼り
付けられて、端子部22が構成される。
【0024】なお、上記平型電線12の平角導体10の
厚みは0.05mm、幅は0.3mm、絶縁部材11の
被覆の厚みは0.1mm程度が好ましい。
【0025】次に上記ワイヤーハーネスの製造方法につ
いて説明する。
【0026】まず、図3に示されるような、切断・剥離
装置で平型電線12を所定の長さに切断するとともに、
その切断端部において絶縁部材11の剥離を行う。即
ち、ストックリール25から供給された平型電線12が
送りローラ部26により送り出されて、切断・剥離部2
7へ供給される。この切断・剥離部27の測長ローラ2
8により平型電線12が所定の長さ分だけその下流の切
断・剥離刃29、29へ送給されると、従来より周知の
方法で切断・剥離刃29、29を用いて平型電線12が
切断処理されるとともに、その切断端部において絶縁部
材11の剥離処理が行われる。上記切断・剥離刃29、
29は図4に示すように、平角導体10の断面形状に略
一致する凹状刃部31aと、凹状刃部31aの先端より
外側に向かってテーパ状に広がるテーパ刃部31bを備
えた刃先31を有し、これら一対の刃先31が対向する
よう閉開自在に配設されている。そして、切断・剥離刃
29、29を完閉することにより平型電線12が切断さ
れ、少開することにより平角導体10を残して絶縁部材
11のみが切断されてその状態で平型電線12を切断・
剥離刃29から遠ざかる方向に相対的に移動させること
により端部の絶縁部材11が剥離されて、露出部19を
形成するように構成されている。
【0027】上記のようにして、図5に示すような、そ
の端部に露出部19が形成された所定の長さの平型電線
12が形成される。
【0028】次に、図6に示すようなワイヤーハーネス
組立図板35上に上記平型電線12を分岐状に配設す
る。このワイヤーハーネス組立図板35には布線図36
が描かれており、布線経路の終端には金属製の第1の固
定枠37が配設されている。
【0029】上記第1の固定枠37は、図7に示すよう
に、その前部37aに露出部19を嵌入可能な第1の保
持溝38が4本前後方向延びるようにして並設されてお
り、第1の保持溝38の底部38aの高さは第1の固定
枠37の中央部37b上面よりも絶縁部材12の厚み分
高くなっている。さらに、第1の固定枠37の後部37
cは中央部37bよりも一段落ち込んでいてここに両面
粘着テープ39を貼り付けることができるようになって
いる。
【0030】そして図8および図9に示すように、ワイ
ヤーハーネス組立図板35上の各平型電線12の端部を
第1の固定枠37で位置決め保持して、各平型電線12
が枝分かれしている分岐部14とそこから分岐している
枝部15とを構成する。このとき、各平型電線12の各
露出部19は第1の保持溝38に嵌入され、かつ、第1
の固定枠37の後部37c上面に貼り付けられている両
面粘着テープ39に平型電線12の絶縁部材11が粘着
固定されている。この状態で、この上側の露出部19近
傍の絶縁部材11に絶縁部材補強テープ21を加熱によ
り融着する(図9一点破線で示される位置)。上述した
ような絶縁部材補強テープ21の融着を各々の第1の固
定枠37で行う。
【0031】この後、第1の固定枠37から各平型電線
12を取外して、図10に示すように、絶縁部材補強テ
ープ21の貼り付けられている面の他方面側の露出部か
ら露出部19近傍の絶縁部材11にかけて導体連結テー
プ20を貼り付ける(図10の点線で示す箇所)。
【0032】そして、図11に示すような、平型電線1
2を嵌合し得る第3の保持溝42が4本並列形成された
金属製の第3の固定枠41に、前記枝部15の中間領域
の平型電線12を嵌入保持して中間連結テープ17を加
熱により融着する(図12一点破線で示す箇所)。
【0033】以上のようにして、図1に示されるような
ワイヤーハーネスが製造されるが、図13に示すように
して、端子部22を形成してもよい。
【0034】即ち、図6に示す第1の固定枠37に替え
て、図13に示す第4の固定枠45をワイヤーハーネス
組立図板35上に配設する。この第4の固定枠45に
は、その前部45aの上面側に前記露出部19を嵌入保
持可能な第4の保持溝46が4本並設されており、この
第4の保持溝46の深さは平角導体10の高さよりも浅
く、この第4の保持溝46に露出部19を嵌入すると露
出部19の一部が第4の保持溝46よりも上方に突出し
た状態となり、このようにして露出部19を揃えた状態
で、同一平面上に並列配置された平型電線12の一方面
側(上面側)において、露出部19から露出部19近傍
の絶縁部材11にかけて導体連結テープ20を貼り付け
る。
【0035】さらに、前記端子部22は図14ないし図
17に示すような方法で製造してもよい。
【0036】即ち、上記第1の固定枠37に替えて図1
4に示す第2の固定枠48をワイヤーハーネス組立図板
35上に配設する。この第2の固定枠48の前部48a
から中央部48bにかけて平型電線12を嵌入保持可能
な第2の保持溝49が4本並列されており、その後部4
8cでは保持溝49の底面よりさらに一段低くなってお
り、ここに平型電線12を粘着固定すべく両面粘着テー
プ39が貼り付けられる。
【0037】そして、両端部の絶縁部材11が剥離され
ていない平型電線12をワイヤーハーネス組立図板35
上に配設して、分岐部14および枝部15を構成し、各
枝部15先端の平型電線12を第2の保持溝49に嵌入
することによって、その端部を揃えて同一平面上に並列
配置した状態で、その一方面側(上面側)の端部近傍の
絶縁部材11に絶縁部材補強テープ21を加熱により融
着する(図15に一点破線で示す箇所)。その後、絶縁
部材12を第2の固定枠48から取外すと、図16に示
すような絶縁部材11の剥離前の端子部22’が形成さ
れ、これを図17に示すように、図4の切断・剥離刃2
9が4個並列配置された並列切断・剥離刃29’を用い
て、4本の平型電線12の端部の絶縁部材11を同時に
剥離処理して露出部19を形成することにより端子部2
2を構成する。上記方法によると、4本の平型電線12
を同時に剥離処理できるので、露出部19の露出長さが
一定に揃い、しかも絶縁部材11を個別に剥離しないの
で製造方法が簡略化する。
【0038】上記第1実施例のワイヤーハーネスによる
と、その各枝部15の端部において平型電線12の端部
を剥離して露出部19を形成し、この露出部19を揃え
て同一平面状に並列配置した状態でその一方面側の露出
部19から露出部19近傍の絶縁部材11にかけて導体
連結テープ20を貼り付けて機器側の被接続端子に挿入
される端子部22を構成しているので、従来のように丸
型電線の端部に圧着端子を取り付け、その圧着端子を接
続コネクタに挿入する必要がないので、その構造が簡易
になるとともに、製造方法も簡略化する。さらに、端子
部22は薄型になり狭スペース配線に優れる。
【0039】なお、分岐部14は粘着テープやチューブ
等の結束部材で結束してもよいが、各平型電線12を同
一平面状に配列配置し、中間連結テープ17を融着すれ
ば、薄型になり、狭スペース配線に優れより好ましい。
【0040】また、この製造方法においては、第1の固
定枠37、第2の固定枠48、第3の固定枠41、およ
び、第4の固定枠45をワイヤーハーネス組立図板35
上に配設し、これらを用いて端子部22を構成するの
で、各露出部19が正確に揃った端子部22を簡単に構
成することができる。
【0041】つぎに、この発明の第2実施例について図
18、図19を用いて説明する。即ち、両端部の絶縁部
材11が剥離されて露出部19が形成されている平型電
線12を複数本同一平面上に並列配置するとともに、そ
の両端においてその一方面側の露出部19から露出部1
9近傍の絶縁部材11にかけて導体連結テープ20を貼
り付ける一方、他方面側の露出部19近傍の絶縁部材1
1に絶縁部材補強テープ21を融着して端子部22を形
成し、こうして複数の平型電線グループ51A,51
B,51C、51Dを構成する。そして、各平型電線グ
ループ51A,51B,51C、51Dを図19に示す
ようにワイヤーハーネス組立図板35上に各平型電線グ
ループ51A,51B,51Cの中間領域が交差するよ
うに配設し、上記第1実施例と同様に、交差領域を粘着
テープや結束バンド等の結束部材で結束して分岐部14
を形成するとともに、分岐部14から延びる並列配置さ
れた各平型電線群に融着テープを融着したり、テープ等
の結束部材を用いて結束する。
【0042】この第2実施例によると、第1実施例と同
様の効果を得ることができ、またより簡単に分岐したワ
イヤーハーネスを製造することができる。
【0043】つぎに、この発明の第3実施例について図
20ないし図21を用いて説明する。
【0044】即ち、第3実施例のワイヤーハーネスは図
20に示すように、両端部の絶縁部材11が剥離されて
露出部19が形成された同じ長さの複数の平型電線12
からなる平型電線グループ53aと、この平型電線グル
ープ53aと異なる長さの平型電線グループ53b,お
よび53cを形成し、各平型電線グループ53a、53
b,53cを同一平面状に並列配置する。そして、それ
らの一方端側において各平型電線12の露出部19を揃
えて、その一方面側(下面側)の露出部19から露出部
19近傍の絶縁部材11にかけて導体連結テープ20を
貼り付けるとともに、その他方面側(上面側)の露出部
19近傍の絶縁部材11に絶縁部材補強テープ21を融
着して親端子部を形成する。また、他方端側において
は、各平型電線グループ53a、53b,53c毎に露
出部19を揃え、それらの一方面側(下面側)において
露出部19から露出部19近傍の絶縁部材11にかけて
導体連結テープ20をそれぞれ貼り付けるとともに、そ
れらの他方面側(上面側)の露出部19近傍の絶縁部材
11に絶縁部材補強テープ21をそれぞれ融着して子端
子部56a、56b,56cを形成する。
【0045】上記ワイヤーハーネスの製造は、例えば図
21に示す装置を用いて行われる。
【0046】即ち、図3に示す切断・剥離装置の場合と
同様に、ストックリール25から送り出しローラ部26
を経て供給された平型電線12が各平型電線グループ5
3a、53b,53cの各長さに応じて測長ローラ28
により1本ずつ送給され、切断・剥離部27により平型
電線12の切断および端部の剥離処理がなされる。切
断、剥離処理された各平型電線12は、順次前方に送給
されて並列配置され、それらの両端部において露出部1
9をそれぞれ同列に揃えた状態で溶着部58に固定保持
される。その後、それら両端部においてその一方面側
(上面側)から絶縁部材補強テープ21が加熱により融
着されて導体連結テープ20を貼り付ける前の仮親端子
部と仮子端子部がそれぞれ形成される。そして、仮親端
子部側では、その他方面側(下面側)に前記導体連結テ
ープ20を貼り付けて親端子部55が構成される。一
方、仮子端子部側では、上記絶縁部材補強テープ21が
各平型電線グループ53a、53b,53c毎に切断さ
れた後、他方面側に前記導体連結テープ20を貼り付け
て子端子部56a、56b,56cが形成される。この
ようにして上記ワイヤーハーネスが製造される。
【0047】この第3実施例のワイヤーハーネスでは、
上記第1実施例とほぼ同様の効果を有し、さらに親端子
部55から直接分岐するので分岐部を結束する必要がな
く構成が簡易になる。
【0048】また、この製造方法では、子端子部56
a、56b,56cを個別に形成せず、仮子端子部55
を1度に形成した後絶縁部材補強テープ21を平型電線
グループ53a、53b,53c毎に切断するので、製
造が簡単である。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のワイヤー
ハーネスによれば、各枝部先端の露出部を同一平面状に
揃えた状態で導体連結テープを貼り付けて端子部を形成
し、この端子部を機器側の被接続コネクタに挿入するよ
うに構成しているため、ワイヤーハーネスの構造および
製造行程の簡略化が図れ、コストの削減ができる。ま
た、その小型化も図ることができるために、機器内の他
の部品を圧迫することなく狭スペース配線に優れる。
【0050】また、各枝部の各平型電線を同一平面状に
並列配置して中間連結テープを貼り付けるようにしてい
るため、端子部のみならず枝部も薄型となるため、さら
に狭スペース配線にすぐれる。
【0051】さらに、請求項2または3記載のワイヤー
ハーネスの製造方法によれば、第1の固定枠を用いて端
子部を形成するので、露出部が正確に揃った端子部を備
えたワイヤーハーネスを容易に得ることができる。
【0052】なお、請求項4記載のようにしても露出部
が正確に揃い、しかも、その長さも一定に揃った端子部
を備えたワイヤーハーネスを容易に得ることができる。
【0053】
【0054】さらに、請求項5記載のワイヤーハーネス
の製造方法によると、各平型電線の他方端側では絶縁部
材補強テープを貼り付けて仮子端子部を形成し、この仮
子端子部を各平型電線グループ毎に切断して子端子部を
形成するので、容易にワイヤーハーネスを製造すること
ができ、さらにコスト削減に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1実施例のワイヤーハーネ
スを示す平面図である。
【図2】同上のワイヤーハーネスの要部を示す斜視図で
ある。
【図3】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図で
ある。
【図4】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図で
ある。
【図5】同上のワイヤーハーネスの平型電線を示す斜視
図である。
【図6】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図で
ある。
【図7】第1の固定枠を示す斜視図である。
【図8】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図で
ある。
【図9】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図で
ある。
【図10】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図
である。
【図11】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図
である。
【図12】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図
である。
【図13】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図
である。
【図14】第1実施例の変形例を示す図である。
【図15】同上の変形例を示す図である。
【図16】同上の変形例を示す図である。
【図17】同上の変形例に使用される切断・剥離刃を示
す図である。
【図18】この発明にかかる第2実施例のワイヤーハー
ネスの平型電線グループを示す平面図である。
【図19】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図
である。
【図20】この発明にかかる第3実施例のワイヤーハー
ネスを示す平面図である。
【図21】同上のワイヤーハーネスの製造方法を示す図
である。
【符号の説明】
10 平角導体 11 絶縁部材 12 平型電線 14 分岐部 15 枝部 16 粘着テープ 17 中間連結テープ 19 露出部 20 導体連結テープ 21 絶縁部材補強テープ 22 端子部 35 ワイヤーハーネス組立図板 36 布線図 37 第1の固定枠 38 第1の保持溝 48 第2の固定枠 50 第2の保持溝 53 平型電線グループ 55 親端子部 56 子端子部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−89761(JP,A) 特開 平6−231622(JP,A) 特開 平3−274610(JP,A) 特開 平7−21845(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/00 301 H01B 13/00 513 H05K 13/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平角導体に絶縁部材を被覆してなる平型
    電線の端部の絶縁部材を剥離することにより平角導体よ
    りなる露出部を形成し、前記平型電線を複数本それぞれ
    の中間領域で分岐状に束ねることにより分岐部とその分
    岐部から分岐する複数の枝部とを形成し、前記各枝部の
    先端の各露出部を揃えて同一平面状に並列配置するとと
    もに、その一方面側に前記露出部から前記露出部近傍の
    絶縁部材にかけて導体連結テープを貼り付けることによ
    り端子部を形成したワイヤーハーネスであって、前記各
    枝部のほぼ全域にわたって前記各平型電線を同一平面状
    に並列配置するとともに、その他方面側の絶縁部材に中
    間連結テープを貼り付けたことを特徴とするワイヤーハ
    ーネス。
  2. 【請求項2】 平角導体に絶縁部材を被覆してなる複数
    の平型電線の端部の絶縁部材を剥離して平角導体よりな
    る露出部を形成し、この露出部に嵌合する第1の保持溝
    が複数並設された第1の固定枠を複数配設したワイヤー
    ハーネス組立図板上の布線図に沿って、前記各平型電線
    を分岐状に配設して分岐部および前記分岐部から分岐す
    る複数の枝部を形成するとともに、前記分岐部を結束部
    材により束ねる一方、前記各枝部先端の露出部を前記第
    1の固定枠に嵌入位置決めすることにより同一平面状に
    並列配置した状態で、その一方面側の前記露出部から前
    記露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連結テープを貼り
    付けて端子部を形成したことを特徴とするワイヤーハー
    ネスの製造方法。
  3. 【請求項3】 平角導体に絶縁部材を被覆してなる複数
    の平型電線の端部の絶縁部材を剥離して平角導体よりな
    る露出部を形成し、この露出部に嵌合する第1の保持溝
    が複数並設された第1の固定枠を複数配設したワイヤー
    ハーネス組立図板上の布線図に沿って、前記各平型電線
    を分岐状に配設して分岐部および前記分岐部から分岐す
    る複数の枝部を形成するとともに、前記分岐部を結束部
    材により束ねる一方、前記各枝部先端の露出部を前記第
    1の固定枠に嵌入位置決めすることにより同一平面状に
    並列配置した状態で、その一方面側の前記露出部近傍の
    絶縁部材に絶縁部材補強テープを貼り付けた後、前記第
    1の固定枠から取外してその他方面側の前記露出部から
    前記露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連結テープを貼
    り付けて端子部を形成したことを特徴とするワイヤーハ
    ーネスの製造方法。
  4. 【請求項4】 平角導体に絶縁部材を被覆してなる複数
    の平型電線を、その平型電線に嵌合し得る第2の保持溝
    が複数並設された第2の固定枠を複数配設したワイヤー
    ハーネス組立図板上の布線図に沿って分岐状に配設して
    分岐部および前記分岐部から分岐する複数の枝部を形成
    するとともに、前記分岐部を結束部材により束ねる一
    方、前記各分岐部先端の各平型電線を前記第2の固定枠
    に嵌入固定することにより同一平面状に並列配置した状
    態で、その一方面側の絶縁部材に絶縁部材補強テープを
    貼り付けた後、前記第2の固定枠から取外し、前記絶縁
    部材補強テープが貼り付けられた領域よりも先端の絶縁
    部材を剥離して平角導体よりなる露出部を形成し、その
    他方面側の前記露出部から前記露出部近傍の絶縁部材に
    かけて導体連結テープを貼り付けて端子部を形成したこ
    とを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。
  5. 【請求項5】 平角導体に絶縁部材を被覆してなる複数
    の平型電線より複数の平型電線グループを構成し、前記
    各平型電線の端部の絶縁部材を剥離することにより平角
    導体よりなる露出部を形成し、同じ前記平型電線グルー
    プを構成する各平型電線が隣合う状態でそれらの両端を
    揃えて同一平面状に並列配置し、その一方端側において
    一方面側の前記露出部から前記露出部近傍の絶縁部材に
    かけて導体連結テープを貼り付けるとともに、他方面側
    の前記露出部近傍の前記絶縁部材に絶縁部材補強テープ
    を貼り付けて親端子部を形成する一方、その他方端側に
    おいて他方面側の前記露出部近傍の前記絶縁部材に絶縁
    部材補強テープを貼り付けて仮子端子部を形成し、前記
    仮子端子部の絶縁部材補強テープを各平型電線グループ
    間で切断した後、各平型電線グループ毎に一方面側の前
    記露出部から前記露出部近傍の絶縁部材にかけて導体連
    結テープを貼り付けて子端子部を形成したことを特徴と
    するワイヤーハーネスの製造方法。
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