JP2003346579A - コネクタ付き伝送ケーブルの製造方法およびコネクタ付き伝送ケーブル - Google Patents

コネクタ付き伝送ケーブルの製造方法およびコネクタ付き伝送ケーブル

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JP2003346579A JP2002157009A JP2002157009A JP2003346579A JP 2003346579 A JP2003346579 A JP 2003346579A JP 2002157009 A JP2002157009 A JP 2002157009A JP 2002157009 A JP2002157009 A JP 2002157009A JP 2003346579 A JP2003346579 A JP 2003346579A
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ゆう子 橘
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知明 安部
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茂 芦田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送ケーブルの端末加工における心線の長さ
方向のずれによるスキューの問題を解決すること。 【解決手段】 先端揃えの整線状態で、複数の絶縁被覆
線11の全てに、粘着テープ60を貼り付け、粘着テー
プ60によって複数の絶縁被覆線11の全てを互いに連
結固定し、これより以降、各絶縁被覆線11の心線をコ
ネクタ配線基板に導通接続するための全ての工程を粘着
テープ貼り付け状態で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コネクタ付き伝
送ケーブルの製造方法およびコネクタ付き伝送ケーブル
に関し、特に、コンピュータのインタフェースケーブル
等に用いられる高速伝送用のコネクタ付き伝送ケーブル
の製造方法およびコネクタ付き伝送ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータと周辺機器をつなぐ
インターフェースケーブルとして、心線(導線)を心線
絶縁被覆体によって被覆された複数の絶縁被覆線を外側
絶縁被覆体によって結束した集合ケーブルが使用されて
いる。
【0003】前記インターフェースケーブルは、通常、
伝送ケーブルの端末にコネクタを導通接続されたコネク
タ付き伝送ケーブルとして製造される。このコネクタ付
き伝送ケーブルは、コネクタ筐体内に収容されるコネク
タ配線基板を含み、複数の絶縁被覆線の心線の端末(先
端)がコネクタ配線基板に各心線毎に設けられた接続端
子部に半田付け等によって導通接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンピュータの
インタフェースケーブルでは、伝送速度の高速化、伝送
量の大容量化がめざましい。特に、高速データ伝送を行
うLVDS対応のインタフェースケーブル等では、各信
号の伝搬遅延時間の差であるスキューが問題になる。こ
こに、心線(信号線)相互の長さ(物理長)の相違は、
スキューに大きく影響する為、高速伝送ケーブルでは、
各心線を等長に保持したままコネクタ配線基板に接続す
る必要が生じる。
【0005】これに関して、従来のコネクタ付き伝送ケ
ーブルの製造過程は、一心ずつの加工であるため、各心
線の長さのばらつきが大きく、スキューが発生すると云
う問題があった。
【0006】また、治具を用いた伝送ケーブルの端末加
工方法でも、整線ガイドを取り外した後、心線の長さ方
向、ピッチ方向のずれが生じる。心線のピッチ方向のず
れは、当該心線を、コネクタ配線基板上の接続端子部へ
接続する半田付け工程において障害になる。
【0007】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、伝送ケーブルの端末加工におけ
る心線の長さ方向のずれによるスキューの問題、ピッチ
ずれの問題を解決するコネクタ付き伝送ケーブルの製造
方法、およびその製造方法の実施で使用される伝送ケー
ブル用整線治具、コネクタ付き伝送ケーブルを提供する
ことを目的とする。
【0008】またこの発明のコネクタ付き伝送ケーブル
の製造方法は、一括作業により作業性を向上する事がで
きる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの製造
方法は、各々心線を心線絶縁被覆体によって被覆された
複数の絶縁被覆線を外側絶縁被覆体によって結束した伝
送ケーブルの端末にコネクタを導通接続されたコネクタ
付き伝送ケーブルの製造方法であって、前記伝送ケーブ
ルの端末部分の外側絶縁被覆体の除去により露出した複
数の絶縁被覆線の端末部先端を揃えて当該複数の絶縁被
覆線の整線を行い、先端揃えの整線状態で、複数の絶縁
被覆線の全てに、粘着テープを貼り付け、あるいは接着
剤を塗布して接着剤を硬化させ、あるいは、絶縁被覆線
全てを樹脂モールドし、粘着テープ、硬化した接着剤、
あるいは樹脂モールドによって前記複数の絶縁被覆線の
全てを互いに連結固定し、これより以降、各絶縁被覆線
の心線をコネクタ配線基板に導通接続するための全ての
工程を粘着テープ貼り付け状態、接着剤塗布・硬化状
態、樹脂モールド状態で行う。
【0010】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブル
の製造方法によれば、先端揃えの整線状態で、絶縁被覆
線に貼り付けられた粘着テープ、絶縁被覆線に塗布・硬
化された接着剤、あるいは絶縁被覆線に樹脂モールドさ
れた樹脂モールドによって複数の絶縁被覆線の全てが互
いに連結固定されるから、これより以降の加工工程にお
いて、各絶縁被覆線に、心線の長さ方向のずれやピッチ
方向のずれが生じることがなく、先端揃えによる心線の
等長性や整線ピッチが崩れることがない。これにより、
スキューの問題、ピッチずれの問題が全て解決され、併
せて一括作業による作業性が向上する。
【0011】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブル
の製造方法は、好ましくは、前記伝送ケーブルの端末の
前記外側絶縁被覆体を除去する工程と、前記外側絶縁被
覆体の除去により露出した複数の絶縁被覆線の端末部先
端を揃えた状態で当該複数の絶縁被覆線を一つの配置平
面上に互いに平行に整線する工程と、先端揃え状態で整
線された複数の絶縁被覆線の全てに粘着テープを貼り付
け、当該粘着テープによって前記複数の絶縁被覆線の全
てを互いに連結固定する工程と、粘着テープ貼り付け状
態で、前記複数の絶縁被覆線の各々の端末部の心線絶縁
被覆体を除去する工程と、前記心線絶縁被覆体の除去に
より露出した各絶縁被覆線の心線を、粘着テープ貼り付
け状態で、コネクタ配線基板に導通接続する工程とを有
する。
【0012】また、この発明によるコネクタ付き伝送ケ
ーブルの製造方法は、好ましくは、前記伝送ケーブルの
端末の前記外側絶縁被覆体を除去する工程と、前記外側
絶縁被覆体の除去により露出した複数の絶縁被覆線の端
末部先端を揃えた状態で当該複数の絶縁被覆線を一つの
配置平面上に互いに平行に整線する工程と、先端揃え状
態で整線された複数の絶縁被覆線の全てに接着剤を塗布
して当該接着剤を硬化させ、硬化した接着剤によって前
記複数の絶縁被覆線の全てを互いに連結固定する工程
と、接着剤による連結固定態で、前記複数の絶縁被覆線
の各々の端末部の心線絶縁被覆体を除去する工程と、前
記心線絶縁被覆体の除去により露出した各絶縁被覆線の
心線を、接着剤による連結固定態で、コネクタ配線基板
に導通接続する工程とを有する。
【0013】また、この発明によるコネクタ付き伝送ケ
ーブルの製造方法は、好ましくは、前記伝送ケーブルの
端末の前記外側絶縁被覆体を除去する工程と、前記外側
絶縁被覆体の除去により露出した複数の絶縁被覆線の端
末部先端を揃えた状態で当該複数の絶縁被覆線を一つの
配置平面上に互いに平行に整線する工程と、先端揃え状
態で整線された複数の絶縁被覆線全てを樹脂モールド
し、当該樹脂モールドによって前記複数の絶縁被覆線の
全てを互いに連結固定する工程と、樹脂モールドによる
連結固定状態で、前記複数の絶縁被覆線の各々の端末部
の心線絶縁被覆体を除去する工程と、前記心線絶縁被覆
体の除去により露出した各絶縁被覆線の心線を、樹脂モ
ールドによる連結固定状態で、コネクタ配線基板に導通
接続する工程とを有する。
【0014】また、この発明によるコネクタ付き伝送ケ
ーブルの製造方法は、前記複数の絶縁被覆線の整線を整
線治具を用いて行い、当該整線治具に突き当てストッパ
部材が設けられ、前記複数の絶縁被覆線の端末部先端を
前記突き当てストッパ部材に突き当て、絶縁被覆線の先
端揃えを行う。
【0015】この発明の他の側面は、コネクタ付き伝送
ケーブルの製造方法にして、それぞれ所定長さを有し、
且つ、一つの平面内に位置する複数の溝を有するワイヤ
リング工具を準備するステップと、前記複数の溝に対し
てケーブルの複数の各端末部をそれぞれセットするステ
ップにして、各端末部は各ガイドに沿ってセットされる
ことにより、それぞれ一つの平面内に位置する所定長さ
の直線部を有するステップと、前記各直線部が、前記平
面内において前後左右方向に相互に動かないように、少
なくとも前記各直線部の基端部又はこれに隣接する基端
隣接部であって前記平面内に位置するケーブル部分を、
前記工具から自由な固定部材により相互に固定するステ
ップにして、を有する製造方法である。
【0016】好ましくは、前記固定部材は、接着テープ
(接着剤を付着したテープ)又は硬化材料(接着剤又は
樹脂モールド)からなる。
【0017】好ましくは、前記加工方法は、前記セット
ステップと固定ステップとの間に、各端末部の先端を突
き当て部へ突き当てることにより、各端末先端の端末長
手方向の位置を揃えるステップを有する。
【0018】好ましくは、前記固定部材は、前記直線部
長手方向において、2mm〜20mmの幅を有する。
【0019】好ましくは、前記方法は、前記固定ステッ
プの後に、各端末部から工具の一部を取り外すステップ
と、各端末部を加工するステップと、ケーブルを工具か
ら取り外すステップと、各端末部を基板へ接続するステ
ップと、を有する。
【0020】好ましくは、前記端末加工ステップは、被
覆を除去するステップ及び、被覆が除去されたケーブル
露出部を加圧圧縮するステップ及び、加圧圧縮されたケ
ーブル露出部を切断するステップの少なくとも一つを有
する。
【0021】好ましくは、前記基板への接続ステップ
は、基板へ端末部を半田付けするステップを有する。
【0022】この発明による伝送ケーブル用整線治具
は、伝送ケーブルの端末部分の外側絶縁被覆体の除去に
より露出した複数の絶縁被覆線の端末部の整線を行う伝
送ケーブル用整線治具であって、前記複数の絶縁被覆線
の端末部先端が突き当てられ、当該複数の絶縁被覆線の
先端揃えを行う突き当てストッパ部材を有する。
【0023】この発明は、上述した何れかの製造方法に
よって製造されたコネクタ付き伝送ケーブルを含む。
【0024】この発明はまた、コネクタ付き伝送ケーブ
ルにして、複数の接続端子を具備するコネクタ配線基板
と、前記基板に接続される複数のケーブルを有する集合
ケーブルにして、各ケーブルは、それぞれ直線部を有し
且つこの直線部がフラットに整線された状態でそれぞれ
前記基板に接続される集合ケーブルと、前記各直線部
が、前記平面内において前後左右方向に相互に動かない
ように、前記各直線部の基端部又はこれに隣接する基端
隣接部であって前記平面内に位置するケーブル部分を相
互に固定する固定部材にして、前記基板の外側位置に設
けた固定部材と、を有する伝送ケーブルを含む。
【0025】好ましくは、前記固定部材は、接着テープ
(接着剤を付着したテープ)又は硬化材料(接着剤又は
樹脂モールド)からなる好ましくは、前記ケーブルはそ
れぞれ少なくとも一本の芯線を有し、この芯線の露出部
が前記各接続端子にそれぞれ接続される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】図1,図2は、上記実施形態によるコネク
タ付き高速データ伝送ケーブルで用いられる伝送ケーブ
ルの構造を示す。
【0028】より詳細には、図1は伝送ケーブル全体の
横断面を模式的に示し、図2は伝送ケーブルの各絶縁被
覆線の横断面を示す。
【0029】図1に示すように、伝送ケーブル10は、
集合ケーブル、高速伝送ケーブル(又はインフィニバン
ド)と呼ばれる多心ケーブルであり、複数の絶縁被覆線
11と、この複数の絶縁被覆線11を束ねた外側絶縁被
覆体12とにより構成されている。外側被覆層12は、
内側より、アルミニウム箔等によるバインドテープ12
A、錫メッキ線等による編組シールド12B、ゴム等に
よるジャケット12Cからなる。
【0030】図2に示すように、絶縁被覆線11は、信
号線である2本の心線(単線導体)13と、心線13を
各々絶縁被覆する心線絶縁被覆体14と、裸線によるド
レインワイヤ15と、これらを束ねて被覆するアルミニ
ウムマイラーテープ16とにより構成されている。
【0031】図3は、この実施形態によるコネクタ付き
伝送ケーブルで用いられるコネクタ30を示す。
【0032】同図に示すように、コネクタ30は、コネ
クタ配線基板31と、コネクタ配線基板31を収容する
コネクタ筐体32とを含む。
【0033】コネクタ配線基板31は、絶縁基板33に
銅箔等による導体パターン34を形成された小型のプリ
ント配線基板であり、コネクタ接続側に複数個の接続端
子(コネクタ端子)35を整列配置した接続端子部品3
6を有する。コネクタ配線基板31のケーブル接続側の
縁部には導体パターン34によるケーブル接続用端子3
7が所定ピッチで整列配置されている。ケーブル接続用
端子37は、各絶縁被覆線11の心線13及びドレイン
ワイヤ15を接続する為に少なくともそれらの数に等し
い数だけ形成され、各々に対応する心線13、ドレイン
ワイヤ15の端末(先端部)が半田付けされる。
【0034】図4は、この実施形態によるコネクタ付き
伝送ケーブルの製造方法を示すフローチャートである。
【0035】同図に示すように、このコネクタ付き高速
データ伝送ケーブルの製造方法は、一般的には、それぞ
れ所定長さを有し、且つ、一つの平面内に位置する複数
の直線状溝(ワイヤ用溝)54を有するワイヤリング工
具50を準備するステップ(S100)と、前記複数の
ワイヤ用溝54に対してケーブルの複数の各端末部をそ
れぞれセットするステップにして、各端末部は各溝52
に沿ってセットされることにより、それぞれ一つの平面
内に位置する所定長さの直線部を有するステップ(S1
03)と、各端末部の先端を突き当て部53へ突き当て
ることにより、各端末先端の端末長手方向の位置を揃え
るステップ(S103)と、前記各直線部が、前記平面
内において前後左右方向に相互に動かないように、少な
くとも前記各直線部の基端部201又はこれに隣接する
基端隣接部203であって前記平面内に位置するケーブ
ル部分201,203を、前記工具から自由な(或いは
それに連結されない或いはそれの制約を受けない)固定
手段60、61,62により相互に固定するステップに
して、前記固定手段60、61,62は、接着テープ
(接着剤を付着したテープ)60又は硬化材料(接着剤
又は樹脂モールド)61、62からなるステップ(S1
04)と、を有する。より詳細には、以下の通りであ
る。
【0036】(準備工程)ステップS100で、それぞ
れ所定長さを有し、且つ、一つの平面内に位置する複数
の直線状溝(ワイヤ用溝)54を有するワイヤリング工
具50(図5)を準備する。
【0037】(工程1)ステップS101で、伝送ケー
ブル10を所定の長さに切断する。この切断により、伝
送ケーブル10の複数の絶縁被覆線11について、各心
線13(及びドレイン線15)の全長が互いに等しくな
る。
【0038】(工程2)ステップS102で、伝送ケー
ブル10の端末部において、外側被覆層12としてのバ
インドテープ12A、編組シールド12B、ジャケット
12Cを、(余長を含む)所定の長さだけ除去する。こ
れにより、図5に示すように、伝送ケーブル10端部の
複数の絶縁被覆線11が外部に露出する。
【0039】(工程3)ステップS103で、外部に露
出した複数の絶縁被覆線11の端末部先端を揃えて絶縁
被覆線1の整線を行う。
【0040】図5は、前記整線に於いて使用される整線
治具50を示す。
【0041】より詳細には、前記整線治具50は、枠体
51と、枠体51に取り付けられた整線ガイド部材52
および突き当てストッパ部材53とを有する。前記整線
ガイド部材52は、一つの整列平面上に互いに平行に配
置された、整線する絶縁被覆線11の本数分の直線状の
凹溝54を有する。また突き当てストッパ部材53は、
凹溝54に嵌め込まれる絶縁被覆線11の先端側に固定
配置されている。より詳細には、突き当てストッパ部材
53は、櫛歯状に形成された、絶縁被覆線11の本数分
の凹部55を有する。
【0042】上記構成により、前記凹溝54の各々に絶
縁被覆線11の端末部11Aを嵌め込むことにより、図
6に示すように、複数の絶縁被覆線11が一つの配置平
面(整列平面;図6においてXY平面)上に互いに平行
に整線される。換言すれば、各端末部11Aは各溝52
に沿ってセットされることにより、それぞれ一つの平面
内に位置する所定長さの直線部11Aを有する。
【0043】また、突き当てストッパ部材53の凹部5
5に、前記端末部11Aの先端11Bを突き当てること
により、端末部先端11Bが端末長手方向(図5に於い
てY軸方向)において同一位置に揃えられる。
【0044】(工程4)ステップ104で、図6に示す
ように、前記各直線部11Aが、前記平面内において前
後左右方向(図6においてX軸方向及びY軸方向)に相
互に動かないように、少なくとも前記各直線部の基端部
201又はこれに隣接する基端隣接部203であって前
記平面内に位置するケーブル部分201,203を、前
記工具50から自由な固定手段60により相互に固定す
る。換言すれば、前記先端揃え状態で整線された複数の
絶縁被覆線11の全てに粘着テープ60を貼り付け、粘
着テープ60によって複数の絶縁被覆線11の全てを互
いに連結固定する。この粘着テープ60の貼り付けは、
絶縁被覆線11を整線治具50にセットした状態、すな
わち、工程3の完了状態で行うことが重要である。
【0045】粘着テープ60は、ポリプロピレンテープ
等の一方の面に粘着剤による粘着層を有する。
【0046】図6に示すように、複数の絶縁被覆線11
を、先端揃えの等長で、一つの配置平面上に互いに平行
に整線すると、中央側の絶縁被覆線11には配置平面に
対して上下方向(図6に於いてXY平面に直交する方
向)へ突出或いは湾曲する余長部11Cが形成される。
即ちこの部分はフラット面を形成しない。このため、粘
着テープ60は、(Y軸方向に於いて)余長部11Cが
できる部分より整線ガイド部材52の側のフラット部1
1D(前記各直線部の基端部201又はこれに隣接する
基端隣接部203)に、全ての絶縁被覆線11を横切る
方向(図6においてX軸方向)に貼り付ける。
【0047】なお、粘着テープ60は、各絶縁被覆線1
1間をしっかりと接着し、絶縁被覆線11(特に前記直
線部11A)が相互に前後左右に動かないように貼り付
けるのが望ましいが、粘着テープ60による固定力は、
粘着テープ60の幅寸法に依存する。これらに鑑み、現
状のコネクタ形状では、テープ幅は2mm〜20mm程
度に設定されるのが望ましい。
【0048】また、前記粘着テープ60は、以下の各工
程5〜12に於いてフラット部11Dに保持され、特
に、前記被覆線11がコネクタ筐体32へ収容されるま
で保持される。
【0049】(工程5)ステップS105で、図7に示
すように、ガイド部材52及びストッパ部材53を整線
治具50から取り外す。そして、カット線C1に沿って
各絶縁被覆線11のアルミニウムマイラーテープ16に
スリットを入れる。
【0050】(工程6)ステップS106で、スリット
より端末側の各絶縁被覆線11のアルミニウムマイラー
テープ16を一括除去する。これにより、図8に示すよ
うに、各絶縁被覆線11の心線絶縁被覆体14とドレイ
ンワイヤ(図示省略)が外部に露出する。
【0051】(工程7)ステップS107で、図8に示
すように、カット線C2に沿って各絶縁被覆線11の心
線絶縁被覆体14にスリットを入れる。
【0052】(工程8)ステップS108で、スリット
より端末側の各絶縁被覆線11の心線絶縁被覆体14を
一括除去する。これにより、図9に示すように、各絶縁
被覆線11の心線13及びドレインワイヤ15が外部に
露出する。
【0053】(工程9)ステップS109で、各絶縁被
覆線11の心線13、ドレインワイヤ15の整形を行
う。より詳細には、図10に示すように、ドレインワイ
ヤ15を鈎形15aに折曲し、心線13及びドレインワ
イヤ15を、コネクタ配線基板31のケーブル接続用端
子37の配置ピッチと同ピッチで整列させる。なお、前
記整列操作の際、ドレインワイヤ15を、心線13と短
絡することなく当該心線13と交差させる。
【0054】また、例えば破線301に沿って、前記心
線13及びドレインワイヤ15をプレス等により押しつ
ぶす。
【0055】(工程10)ステップS110で、図10
に示すように、前記押しつぶされた領域301内に位置
するカット線C3に沿って、各絶縁被覆線11の心線1
3、ドレインワイヤ15の余長部を切断する。図11は
切断後のケーブル端部11等の状態を示す。
【0056】(工程11)ステップS111で、ケーブ
ル10から治具50を取り外す。そして図12に示すよ
うに、各絶縁被覆線11の心線13及びドレインワイヤ
15の先端部を、コネクタ配線基板31の対応するケー
ブル接続用端子37に各々半田付けする。これにより、
伝送ケーブル10とコネクタ配線基板31とが導通接続
される。
【0057】なお、半田付けによって絶縁被覆線11の
心線13及びドレインワイヤ15がケーブル接続用端子
37に接続された後、粘着テープ60は被覆線11から
剥がすことも出来る。
【0058】(工程12)ステップS112で、伝送ケ
ーブル10の端末部を接続されたコネクタ配線基板31
をコネクタ筐体32内に収容し(図12参照)、コネク
タ筐体32を閉じる。これによりコネクタ付き伝送ケー
ブルの製造が完了する。
【0059】以上説明したように、この実施形態の伝送
ケーブルの製造方法によれば、工程5〜12の作業中、
先端揃えの整線状態で絶縁被覆線11に貼り付けられた
粘着テープ60により、複数の絶縁被覆線11の全てが
互いに連結固定される。従って、工程5〜12におい
て、各絶縁被覆線11は、心線13の長さ方向のずれや
ピッチ方向のずれを生じることがない。
【0060】またこれにより、各絶縁被覆線11の心線
13の等長性や整線ピッチが終始保たれ、スキューの問
題、ピッチずれの問題を生じることがない。
【0061】更に一括作業による作業性が向上する。
【0062】更にまた、コネクタの小型化により、各工
程に合わせた治具の作製が困難になっても、粘着テープ
60による固定があれば、各絶縁被覆線11の心線13
の等長性を維持して端末加工を行うことができる。
【0063】上記製造方法により製造されるこの発明の
コネクタ付き伝送ケーブルの実施形態は、複数の接続端
子を具備するコネクタ配線基板33と、前記基板に接続
される複数のケーブルを有する集合ケーブル10にし
て、各ケーブル11は、それぞれ直線部13,15を有
し且つこの直線部がフラットに整線された状態でそれぞ
れ前記基板に接続される集合ケーブルと、前記各直線部
13,15が、前記平面内において前後左右方向に相互
に動かないように、前記各直線部の基端部201又はこ
れに隣接する基端隣接部203であって前記平面内に位
置するケーブル部分(絶縁被覆体14,16に覆われた
ケーブル部分11)を相互に固定する固定部材60にし
て、前記固定部材は、前記基板の外側位置(例えば基板
から離れた位置)に設けた固定部材と、を有する。
【0064】次に、図13を参照して、絶縁被覆線11
相互を連結固定する固定部材として、硬化剤としての接
着剤を使用するこの発明の製造方法の第2実施形態を説
明する。
【0065】この第2実施形態は、第1実施形態(図
4)と同様の予備工程及び工程S101から103及
び、工程105から112を有する。
【0066】一方、第2実施形態の工程S104におい
ては、図13に示すように、整線治具50にセットさ
れ、先端揃え状態で整線された複数の絶縁被覆線11の
全てに接着剤61が塗布される。そして、硬化した接着
剤61により複数の絶縁被覆線11の全てが互いに連結
固定される。
【0067】これにより、粘着テープ60による場合と
同様に、絶縁被覆線11が長さ方向にずれ動いたり、ピ
ッチ方向にずれたりすることがなく、各絶縁被覆線11
の心線13の等長性や整線ピッチが保たれる。
【0068】接着剤61としては、エポキシ樹脂接着
剤、UV樹脂接着剤、ホットメルト接着剤等、絶縁被覆
線11のアルミニウムマイラーテープ16との接着性が
よい各種接着剤を使用することができる。
【0069】接着剤61の塗布領域は、粘着テープ60
の貼り付け部分と同じ部分(フラット部11D)でよ
い。なお必要に応じて、仮想線303で示すように、余
長部11Cにも接着剤61を塗布してこれを硬化させ、
余長部11Cも接着剤61により固定することも出来
る。
【0070】次に、図14を参照して、絶縁被覆線11
相互を連結固定する固定部材として、硬化剤としての樹
脂モールドを使用するこの発明の製造方法の第3実施形
態を説明する。
【0071】この第3実施形態は、第1実施形態(図
4)と同様の予備工程及び工程S101から103及
び、工程105から112を有する。
【0072】一方、この第3実施形態の工程S104に
おいては、図13に示すように、整線治具50に樹脂モ
ールド用金型56を取り付け、型締めされた樹脂モール
ド用金型56のキャビティ57に、ホットメルト系の樹
脂をガンによって充填する。そして、前記絶縁被覆線1
1のフラット部11D及び余長部11Cを樹脂モールド
62を形成する。
【0073】これにより、樹脂モールド部62によって
複数の絶縁被覆線11の全てが互いに連結固定され、粘
着テープ60による場合と同様に、絶縁被覆線11が長
さ方向にずれ動いたり、ピッチ方向にずれたりすること
がなく、各絶縁被覆線11の心線13の等長性や整線ピ
ッチが保たれる。
【0074】なお前記樹脂は、ポリアミド(PA)、ポ
リプロピレン(PP)、エチレン酢酸ビニル共重合体
(EVA)等から成る。
【0075】また、樹脂モールド部62の形状は、コネ
クタ30の形状に合った形状にすることにより、最終形
状として樹脂モールド部62が、そのままコネクタ筐体
32内に係合収容されることが出来る。この場合、樹脂
モールド部62が、コネクタ30に対する伝送ケーブル
10の引張り強度を増す部材としても機能する。
【0076】次に、図15を参照して、この発明の伝送
ケーブル製造方法の第4実施形態を説明する。
【0077】この第4実施形態は、ケーブル状態のスキ
ュー値が分かっている場合に使用される。
【0078】この第4実施形態は、第1実施形態(図
4)と同様の予備工程及び工程S101から102及
び、工程104から112を有する。
【0079】一方、この第3実施形態の工程S103に
おいては、図15に示すように、各絶縁被覆線11毎に
スキューを補償する最適長を与えるべく、凹部55の深
さが各絶縁被覆線11毎に個別に設定された突き当てス
トッパ部材53が使用される。従って工程S103にお
いて、各端部11Bをストッパ部材53へ突き当てるこ
とにより、各絶縁被覆線11毎のスキューが補償された
コネクタ付き高速データ伝送ケーブルを製造することが
出来る。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明によるコネクタ付き伝送ケーブルの製造方法によれ
ば、伝送ケーブルの端末加工における心線の長さ方向の
ずれによるスキューの問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブル製造
方法の実施形態で用いられる伝送ケーブルの全体を模式
的に示す横断面図である。
【図2】この前記コネクタ付き伝送ケーブルで用いられ
る伝送ケーブルの絶縁被覆線の横断面図である。
【図3】図3は、この実施形態によるコネクタ付き伝送
ケーブルで用いられるコネクタを示す。
【図4】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの製
造方法の1実施形態を示すフローチャートである。
【図5】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの製
造方法の1実施形態の工程3を示す平面図である。
【図6】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの製
造方法の1実施形態の工程3、4を示す平面図である。
【図7】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの製
造方法の1実施形態の工程5を示す平面図である。
【図8】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの製
造方法の1実施形態の工程6、7を示す平面図である。
【図9】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの製
造方法の1実施形態の工程8を示す平面図である。
【図10】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの
製造方法の1実施形態の工程9、10を示す平面図であ
る。
【図11】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの
製造方法の1実施形態の工程10を示す平面図である。
【図12】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの
製造方法の1実施形態の工程11、12を示す平面図で
ある。
【図13】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの
製造方法の他の実施形態を示す平面図である。
【図14】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの
製造方法の他の実施形態を示す平面図である。
【図15】この発明によるコネクタ付き伝送ケーブルの
製造方法の他の実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 伝送ケーブル 11 絶縁被覆線 12 外側絶縁被覆体 13 心線 14 心線絶縁被覆体 15 アルミニウムマイラーテープ 16 ドレインワイヤ 30 コネクタ 31 コネクタ配線基板 32 コネクタ筐体 33 絶縁基板 34 導体パターン 35 接続端子 36 接続端子部品 37 ケーブル接続用端子 50 整線治具 51 枠体 52 整線ガイド部材 53 突き当てストッパ部材 54 凹溝 55 凹部 60 粘着テープ 61 接着剤 62 樹脂モールド部
フロントページの続き (72)発明者 芦田 茂 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 Fターム(参考) 5E063 HA01 HA10 HB13 HB20 5G309 FA05 LA26 LA27 5G319 CA02 CB10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタ付き伝送ケーブルの製造方法に
    して、 それぞれ所定長さを有し、且つ、一つの平面内に位置す
    る複数の溝を有するワイヤリング工具を準備するステッ
    プと、 前記複数の溝に対してケーブルの複数の各端末部をそれ
    ぞれセットするステップにして、各端末部は各ガイドに
    沿ってセットされることにより、それぞれ一つの平面内
    に位置する所定長さの直線部を有するステップと、 前記各直線部が、前記平面内において前後左右方向に相
    互に動かないように、少なくとも前記各直線部の基端部
    又はこれに隣接する基端隣接部であって前記平面内に位
    置するケーブル部分を、前記工具から自由な固定部材に
    より相互に固定するステップと、 を有する製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のコネクタ付き伝送ケーブルの
    製造方法にして、前記固定部材は、接着テープ又は硬化
    材料からなる方法。
  3. 【請求項3】 請求項1のコネクタ付き伝送ケーブルの
    製造方法にして、前記セットステップと固定ステップと
    の間に、ワイヤリング工具に取り付けた突き当て部へ各
    端末部の先端を突き当てることにより、各端末先端の端
    末長手方向の位置を揃えるステップを有する方法。
  4. 【請求項4】 各々心線を心線絶縁被覆体によって被覆
    された複数の絶縁被覆線を外側絶縁被覆体によって結束
    した伝送ケーブルの端末にコネクタを導通接続されたコ
    ネクタ付き伝送ケーブルの製造方法であって、 前記伝送ケーブルの端末部分の外側絶縁被覆体の除去に
    より露出した複数の絶縁被覆線の端末部先端を揃えて当
    該複数の絶縁被覆線の整線を行い、 先端揃えの整線状態で、複数の絶縁被覆線の全てに粘着
    テープを貼り付け、当該粘着テープによって前記複数の
    絶縁被覆線の全てを互いに連結固定し、 これより以降、各絶縁被覆線の心線をコネクタ配線基板
    に導通接続するための全ての工程を粘着テープ貼り付け
    状態で行うコネクタ付き伝送ケーブルの製造方法。
  5. 【請求項5】 各々心線を心線絶縁被覆体によって被覆
    された複数の絶縁被覆線を外側絶縁被覆体によって結束
    した伝送ケーブルの端末にコネクタを導通接続されたコ
    ネクタ付き伝送ケーブルの製造方法であって、 前記伝送ケーブルの端末の前記外側絶縁被覆体を除去す
    る工程と、 前記外側絶縁被覆体の除去により露出した複数の絶縁被
    覆線の端末部先端を揃えた状態で当該複数の絶縁被覆線
    を一つの配置平面上に互いに平行に整線する工程と、 先端揃え状態で整線された複数の絶縁被覆線の全てに粘
    着テープを貼り付け、当該粘着テープによって前記複数
    の絶縁被覆線の全てを互いに連結固定する工程と、 粘着テープ貼り付け状態で、前記複数の絶縁被覆線の各
    々の端末部の心線絶縁被覆体を除去する工程と、 前記心線絶縁被覆体の除去により露出した各絶縁被覆線
    の心線を、粘着テープ貼り付け状態で、コネクタ配線基
    板に導通接続する工程と、 を有する製造方法。
  6. 【請求項6】 各々心線を心線絶縁被覆体によって被覆
    された複数の絶縁被覆線を外側絶縁被覆体によって結束
    した伝送ケーブルの端末にコネクタを導通接続されたコ
    ネクタ付き伝送ケーブルの製造方法であって、 前記伝送ケーブルの端末部分の外側絶縁被覆体の除去に
    より露出した複数の絶縁被覆線の端末部先端を揃えて当
    該複数の絶縁被覆線の整線を行い、 先端揃えの整線状態で、複数の絶縁被覆線の全てに接着
    剤を塗布して接着剤を硬化させ、硬化した接着剤によっ
    て前記複数の絶縁被覆線の全てを互いに連結固定し、 これより以降、各絶縁被覆線の心線をコネクタ配線基板
    に導通接続するための全ての工程を前記接着剤による連
    結固定状態で行うコネクタ付き伝送ケーブルの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 各々心線を心線絶縁被覆体によって被覆
    された複数の絶縁被覆線を外側絶縁被覆体によって結束
    した伝送ケーブルの端末にコネクタを導通接続されたコ
    ネクタ付き伝送ケーブルの製造方法であって、 前記伝送ケーブルの端末の前記外側絶縁被覆体を除去す
    る工程と、 前記外側絶縁被覆体の除去により露出した複数の絶縁被
    覆線の端末部先端を揃えた状態で当該複数の絶縁被覆線
    を一つの配置平面上に互いに平行に整線する工程と、 先端揃え状態で整線された複数の絶縁被覆線の全てに接
    着剤を塗布して当該接着剤を硬化させ、硬化した接着剤
    によって前記複数の絶縁被覆線の全てを互いに連結固定
    する工程と、 接着剤による連結固定態で、前記複数の絶縁被覆線の各
    々の端末部の心線絶縁被覆体を除去する工程と、 前記心線絶縁被覆体の除去により露出した各絶縁被覆線
    の心線を、接着剤による連結固定態で、コネクタ配線基
    板に導通接続する工程と、 を有する製造方法。
  8. 【請求項8】 各々心線を心線絶縁被覆体によって被覆
    された複数の絶縁被覆線を外側絶縁被覆体によって結束
    した伝送ケーブルの端末にコネクタを導通接続されたコ
    ネクタ付き伝送ケーブルの製造方法であって、 前記伝送ケーブルの端末部分の外側絶縁被覆体の除去に
    より露出した複数の絶縁被覆線の端末部先端を揃えて当
    該複数の絶縁被覆線の整線を行い、 先端揃えの整線状態で、複数の絶縁被覆線全てを樹脂モ
    ールドによって互いに連結固定し、 これより以降、各絶縁被覆線の心線をコネクタ配線基板
    に導通接続するための全ての工程を前記樹脂モールドに
    よる連結固定状態で行うコネクタ付き伝送ケーブルの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 各々心線を心線絶縁被覆体によって被覆
    された複数の絶縁被覆線を外側絶縁被覆体によって結束
    した伝送ケーブルの端末にコネクタを導通接続されたコ
    ネクタ付き伝送ケーブルの製造方法であって、 前記伝送ケーブルの端末の前記外側絶縁被覆体を除去す
    る工程と、 前記外側絶縁被覆体の除去により露出した複数の絶縁被
    覆線の端末部先端を揃えた状態で当該複数の絶縁被覆線
    を一つの配置平面上に互いに平行に整線する工程と、 先端揃え状態で整線された複数の絶縁被覆線全てを樹脂
    モールドし、当該樹脂モールドによって前記複数の絶縁
    被覆線の全てを互いに連結固定する工程と、 樹脂モールドによる連結固定状態で、前記複数の絶縁被
    覆線の各々の端末部の心線絶縁被覆体を除去する工程
    と、 前記心線絶縁被覆体の除去により露出した各絶縁被覆線
    の心線を、樹脂モールドによる連結固定状態で、コネク
    タ配線基板に導通接続する工程と、 を有する製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項4〜9の何れかに記載のコネク
    タ付き伝送ケーブルの製造方法において、 前記複数の絶縁被覆線の整線を整線治具を用いて行い、
    当該整線治具に突き当てストッパ部材が設けられ、前記
    複数の絶縁被覆線の端末部先端を前記突き当てストッパ
    部材に突き当て、絶縁被覆線の先端揃えを行うコネクタ
    付き伝送ケーブルの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項4〜10の何れかに記載のコネ
    クタ付き伝送ケーブルの製造方法により製造されたコネ
    クタ付き伝送ケーブル。
  12. 【請求項12】 伝送ケーブルの端末部分の外側絶縁被
    覆体の除去により露出した複数の絶縁被覆線の端末部の
    整線を行う伝送ケーブル用整線治具であって、 前記複数の絶縁被覆線の端末部先端を突き当てられ、当
    該複数の絶縁被覆線の先端揃えを行う突き当てストッパ
    部材が設けられている伝送ケーブル用整線治具。
  13. 【請求項13】 コネクタ付き伝送ケーブルにして、 複数の接続端子を具備するコネクタ配線基板と、 前記基板に接続される複数のケーブルを有する集合ケー
    ブルにして、各ケーブルは、それぞれ直線部を有し且つ
    この直線部がフラットに整線された状態でそれぞれ前記
    基板に接続される集合ケーブルと、 前記各直線部が、前記平面内において前後左右方向に相
    互に動かないように、前記各直線部の基端部又はこれに
    隣接する基端隣接部であって前記平面内に位置するケー
    ブル部分を相互に固定する固定部材にして、前記固定部
    材は、前記基板の外側位置に設けた固定部材と、を有す
    る伝送ケーブル。
  14. 【請求項14】 請求項13のコネクタ付き伝送ケーブ
    ルにして、前記固定部材は、接着テープ又は硬化材料か
    らなるケーブル。
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