JP3414458B2 - 生分解性高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法 - Google Patents
生分解性高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法Info
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Description
維等の従来ポリマーが用いられていた各分野に有用な生
分解性高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法に関する
ものである。
いは水中で微生物の作用を受け崩壊するポリマーは、生
分解性ポリマーとして近年のプラスチック廃棄物問題を
解決する手段の一つとして注目されており、その登場は
強く望まれている。
解するポリマーは、天然物は別にして、ただ脂肪族ポリ
エステルのみ、といっても過言ではない。然し、脂肪族
ポリエステルは熱安定性が十分ではなく、高分子量で有
用なポリマーとはなし難い、というのが一般通念であっ
た。
子量化する方法について研究を重ね、幾つかの知見を開
示した(例えば特開平第4-189822号公報参照)。この方
法は、高分子量の脂肪族ポリエステルに特定量のジイソ
シアナートをさらに反応させ、分子量を実用に耐え得る
高分子領域にまで高める方法である。この方法は有用で
あり、実用性のある物性を示し、生分解性であることも
確認された。
当初予期しなかった実用上のトラブルの発生が見出され
た。例えば、フィルム成形などにおいては、分子量を高
めると同時に分子量分布の幅を拡げること、すなわち数
平均分子量と重量平均分子量との比を大きくすることが
大切であり、重量平均分子量を極力高めることがポイン
トと言える。数平均分子量に比し重量平均分子量を高め
る方法には、多価イソシアナート化合物を増量するか、
あるいはポリエステルの構成成分に多官能のアルコー
ル、酸を併用する、などが有用であることが確認されて
いる。然し、これらの方法は、粘度がバラつき易い欠点
が見いだされた。
に数平均分子量に比べ、重量平均分子量を安定的に増大
させ、粘度のバラつきを押えることのできる生分解性高
分子量脂肪族ポリエステルの製造方法を提供することを
目的とするものである。
結果、上記のような従来の課題を解決することができ
た。すなわち本発明は、 [I](1)使用されるジカルボン酸成分に対し、不飽
和ジカルボン酸(またはその無水物)0.1〜5モル%
および脂肪族飽和ジカルボン酸(またはその無水物)9
5〜99.9モル%からなるジカルボン酸成分と、
(2)脂肪族あるいは環状脂肪族多価アルコールと、を
重縮合して、重量平均分子量30,000以上の不飽和
ポリエステル(A)を得、 [II]該不飽和ポリエステル(A)の末端基1当量に対
して0.01当量以上が不飽和基となるように不飽和イ
ソシアナートを反応させ、 [III]得られた反応生成物に有機過酸化物を加え反応
させることを特徴とする、生分解性高分子量脂肪族ポリ
エステルの製造方法を提供するものである。
を合成する際、合成原料として、脂肪族あるいは環状脂
肪族多価アルコールおよびジカルボン酸(またはその無
水物)成分のほかに、ジエポキシド、3官能以上の多価
アルコール、3官能以上の多価カルボン酸(またはその
無水物)および3官能以上のオキシカルボン酸からなる
群から選ばれた少なくとも一種の多官能化合物を用い
る、前記の方法を提供するものである。
発明は、上記(1)および(2)成分を重縮合して得ら
れる不飽和ポリエステル(A)に、不飽和イソシアナー
トを反応させ、得られたポリエステルの不飽和結合を重
合させることにより、とくに得られるポリエステルの重
量平均分子量を増大することよりなるものである。
る。上記(1)成分における不飽和ジカルボン酸(また
はその無水物)としては、無水マレイン酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸等が挙げら
れ、中でも無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸が好
適である。
ジカルボン酸(またはその無水物)としては、例えば、
次の一般式
れる脂肪族飽和ジカルボン酸またはその無水物が挙げら
れ、具体的には、コハク酸、無水コハク酸、アジピン
酸、無水アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカ
ン二酸等のカルボキシル基間のメチレン基数が偶数のタ
イプが挙げられる。
肪族多価アルコールとしては、例えば、次の一般式
されるグリコール、また、環状脂肪族多価アルコールと
して1,4−シクロヘキサンジメタノールが挙げられ
る。グリコールとしては、具体的にエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオー
ル等のヒドロキシル基間のメチレン基数の偶数のタイプ
が、得られるポリエステルの融点を高くするために望ま
しく、とくに市販といった点からエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノールが好適である。
物)および脂肪族飽和ジカルボン酸(またはその無水
物)の使用割合は、これらジカルボン酸成分全体に対し
て、不飽和ジカルボン酸(またはその無水物)が0.1
〜5モル%、脂肪族飽和ジカルボン酸(またはその無水
物)が95〜99.9モル%である。不飽和ジカルボン
酸(またはその無水物)の使用割合が0.1モル%未満
では、架橋による分子量増大が十分ではなく、逆に5モ
ル%を超えると反応中ゲル化の危険性がある。
環状脂肪族多価アルコールの使用割合は、とくに規定さ
れるものではなく、適宜選択される。
を損なわない範囲内のジエポキシド、3官能以上の多価
アルコール、3官能以上の多価カルボン酸(またはその
無水物)および3官能以上のオキシカルボン酸からなる
群から選ばれた少なくとも1種の多官能化合物を併用す
れば、例えば分枝が導入されてその分子量分布が広が
り、その結果性質の多様化が図れ好ましい。
は、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリット、トリアリルイソシアヌレートエチレンオキシ
ド付加物などが挙げられる。また、脱水した形のモノエ
ポキシ化合物であるグリシドールも使用し得る。
市販品がいずれも利用可能ではあるが、低コストで入手
できるといった点からは、リンゴ酸、酒石酸並びにクエ
ン酸が好適である。
無水物)の例としては、トリメシン酸、プロパントリカ
ルボン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、
ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、シクロペンタ
テトラカルボン酸無水物などが挙げられる。とくに無水
トリメリット酸、無水ピロメリット酸が好適である。ジ
エポキシドの例としては、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル等が
挙げられる。
じて混合して用いることができる。多官能化合物の使用
量は、ジカルボン酸(またはその無水物)成分全体10
0モル%に対して、合計0.1〜5モル%であり、エス
テル化の当初から加えることができる。多官能化合物の
使用量が0.1モル%未満では、添加する意味が乏し
く、5モル%より多い場合は、反応中でのゲル化の危険
性が増大する。
れる不飽和ポリエステル(A)の重量平均分子量を3
0,000以上にすることが必要であるが、そのために
は、上記に示した各原料をエステル化し、続いて5To
rr以下、好ましくは1Torr以下の高減圧下に脱グ
リコール反応を行うことにより達成することができる。
本発明でとくに重量平均分子量を規定した理由は、それ
が成形性、熔融粘度に支配的であるからに他ならない。
なお、エステル化および脱グリコール反応は、従来から
の方法に従って行うことができる。不飽和ポリエステル
(A)の重量平均分子量が30,000未満では、必要
とする物性を有する成形品を得ることができない。
テル(A)の末端基1当量に対し、そのうち0.01当
量以上が不飽和基となるように不飽和イソシアナートを
反応させ、その後該不飽和基を共重合させることによ
り、好適には重量平均分子量を50,000以上に増大
させることを一つの特徴とする。このような方法で重量
平均分子量を増大したポリエステルは、熱安定性が増大
し、分子量分布の幅が拡大し、フィルム成形、ブロー成
形等に有用なものとなる。
アナートは、例えば次の2種類が挙げられる。 (i) 一分子中に1個のイソシアナート基と重合可能
な不飽和基とを有する不飽和イソシアナート。代表的に
はイソシアナートエチルメタクリレートが挙げられ、本
発明の目的には十分である。 (ii) 多価イソシアナート、望ましくはジイソシアナ
ートに不飽和アルコールを反応させ、一分子中にイソシ
アナート基と不飽和基とを共有させた不飽和イソシアナ
ート。 上記(ii)で用いられる多価イソシアナートとしては、
例えば次の種類が挙げられる。2,4−トリレンジイソ
シアナート、2,4−トリレンジイソシアナートと2,
6−トリレンジイソシアナートとの混合のイソシアナー
ト、P,P'−ジフェニルメタンジイソシアナート、1,
5−ナフチレンジイソシアナート、パラフェニレンジイ
ソシアナート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアナート、水素化キシリレンジ
イソシアナートが例示される。
を合成するために用いられる不飽和アルコールとして
は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4
−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルメタクリレート等のアクリロイル基またはメタクリロ
イル基を有するモノアルコール類、アリルアルコール、
アリルセロソルブ、トリメチルプロパンジアリルエーテ
ル等のアリル基を有するモノアルコール類等が挙げられ
る。
飽和基化した他の残留末端基をさらに飽和イソシアナー
トと反応させ、生成するポリエステルの安定性(例えば
熱安定性)を高めることができる。このために利用され
る飽和イソシアナートは、1価のイソシアナートが望ま
しい。例えば、フェニルイソシアナート、ベンジルイソ
シアナートのようなモノイソシアナートも利用可能であ
るが、市販品を用いる実用的な立場からは、前記のジイ
ソシアナートに飽和モノアルコールを反応させたタイプ
が好適である。上記のように飽和イソシアナートを合成
するために、ジイソシアナートと反応させる飽和モノア
ルコールとしては、とくに制限されないが、例えばメタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、sec−ブタノール、イソブタノール、ベンジルア
ルコール、シクロヘキサノール等が挙げられる。
トの使用割合は、目的とする分子量、分子量分布によっ
ても相違するが、ポリエステルのヒドロキシル基1当量
に対して、不飽和イソシアナート中のイソシアナート基
は0.1〜1当量、飽和イソシアナート中のイソシアナ
ート基は0.1〜0.9当量適用することができる。ま
た、必要に応じてのジイソシアナートの併用は差し支え
ない。不飽和ポリエステル(A)とイソシアナートの反
応は、不飽和ポリエステル(A)の融点以上の溶融状態
で行うことが好ましい。
る末端の不飽和結合を共重合させることが必要である
が、そのためには有機過酸化物の如きラジカル発生剤を
使用するのがよい。このために用いる有機過酸化物は、
とくに制限されないが、反応系における添加温度が高い
ことから高温分解型のタイプが望ましく、例えば、t−
ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオ
キサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド等が好適である。
テル(A)の100重量部に対して、0.1〜5重量
部、好ましくは0.5〜3重量部である。有機過酸化物
の使用量が0.1重量部未満では、実際問題として添加
の効果が乏しく、また5重量部を超えて使用してもとく
に効果の向上が望まれない。有機過酸化物の添加は、不
飽和ポリエステル(A)とイソシアナートの反応生成物
の溶融状態で行うことが好ましい。
脂肪族ポリエステルは、フィルム、ブロー成形品、射出
成形品、発泡等の各種成形品の製造に有用であるが、そ
の際、無機あるいは有機のフィラー、補強材、滑剤、安
定剤、着色剤等を必要に応じて併用することが可能なこ
とは勿論である。
た1リットルセパラブルフラスコに、エチレングリコー
ル204g、コハク酸350g、イタコン酸4g、テトラ
イソプロポキシチタネート0.06gを仕込み、窒素ガス
気流下、195〜200℃でエステル化して酸価6.7
とした後、温度を215〜220℃に上昇し、最終的に
は0.5Torrの減圧下8時間脱グリコール反応を行っ
た。得られたポリエステル(A−1)は、淡アイボリー
色を帯びた白色ワックス状、融点104℃、数平均分子
量16,700、重量平均分子量48,400であった。
不飽和ポリエステル(A−1)200gを秤取し、窒素
気流下180℃に溶融して、これに不飽和、飽和の混合
イソシアナートとして、イソホロンジイソシアナート2
22gに2−ヒドロキシエチルアクリレート58g、エタ
ノール23gを反応させたモノイソシアナート7g加え
た。30分間反応後、不飽和ポリエステル(A−1)の
末端基の1/2が不飽和結合となっている末端基処理の
不飽和ポリエステル(B−1)が、淡黄褐色ワックス
状、融点約104℃、数平均分子量20,700、重量
平均分子量66,000で得られた。続いて、温度を1
50℃に下げ、ジクミルパーオキサイド1gを加えた。
約6分後に粘度が上昇し、撹拌困難となったので、ステ
ンレス製バットに注入、固化させた。得られた高分子量
ポリエステル(C−1)は、淡黄褐色ワックス状、融点
約106℃、数平均分子量37,100、重量平均分子
量271,000であった。高分子量ポリエステル(C
−1)を150℃、150kg/cm2の圧力下でプレス成
形し、さらに60℃で3倍に一軸延伸した厚さ45〜5
0μmのフィルムは、透明であり、その引張強さは16.
4kg/mm2と強靭であった。
た1リットルセパラブルフラスコに、1,4−ブタンジ
オール300g、コハク酸350g、フマル酸3g、テト
ライソプロポキシチタネート0.07gを仕込み、窒素ガ
ス気流下、200〜205℃でエステル化して酸価8.
9とした後、温度を215〜220℃に上昇し、最終的
には0.5Torrの減圧下8時間脱グリコール反応を行っ
た。酸価は実質的にゼロとなった。得られたポリエステ
ル(A−2)は、淡アイボリー色のワックス状、融点約
113℃、数平均分子量17,100、重量平均分子量
49,600であった。不飽和ポリエステル(A−2)
200gを秤取し、窒素気流下190℃に溶融して、こ
れにヘキサメチレンジイソシアナート1.2g、イソシア
ナートエチルメタクリレート1.2gの混合イソシアナー
トを添加した。粘度は急速に増大したがゲル化はしなか
った。計算上は、不飽和ポリエステル(A−2)の末端
基は、ほぼ等しい割合で飽和または不飽和(ウレタン
化)になったことになる。得られた末端基処理された不
飽和ポリエステル(B−2)は、淡黄褐色ワックス状、
融点約115℃、数平均分子量35,100、重量平均
分子量105,000で得られた。続いて、温度を16
0℃に下げ、t−ブチルハイドロパーオキサイド1gを
加えた。約5分後には撹拌困難となったので、ステンレ
ス製バットに注入、固化させた。得られた高分子量ポリ
エステル(C−2)は、淡黄褐色ワックス状、融点約1
15〜116℃、数平均分子量39,700、重量平均
分子量302,000であった。高分子量ポリエステル
(C−2)を160℃、150kg/cm2の圧力下でプレ
ス成形し、さらに80℃で4倍に一軸延伸したやや濁り
を帯びた透明の厚さ45〜50μmのフィルムの引張強
さは、14.4kg/mm2と頗る強靭であった。
た1リットルセパラブルフラスコに、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール300g、セバシン酸400g、無
水マレイン酸1g、テトライソプロポキシドチタン0.0
8gを仕込み、窒素ガス気流下、200〜205℃でエ
ステル化して酸価9.4とした後、温度を215〜22
0℃に上昇し、最終的には0.5Torrの減圧下8時間脱
グリコール反応を行った。得られたポリエステル(A−
3)は、淡黄褐色ワックス状、融点約75℃、数平均分
子量15,900、重量平均分子量43,200であっ
た。不飽和ポリエステル(A−3)160gを秤取し、
窒素気流下190℃に溶融して、これにヘキサメチレン
ジイソシアナート167gとアリルアルコール30gの反
応生成物を3g加えた。粘度は急速に増大したがゲル化
はしなかった。得られた末端基処理された不飽和ポリエ
ステル(B−3)(イソシアナート基の約1/4が不飽
和ウレタン化された計算となる)は、淡黄褐色ワックス
状、融点約80℃、数平均分子量33,800、重量平
均分子量92,600で得られた。続いて、温度を16
0℃に下げ、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.8g
を加えた。約5分後には撹拌困難となったので、ステン
レス製バットに注入、固化させた。得られた高分子量ポ
リエステル(C−3)は、黄褐色ワックス状、融点約8
2〜83℃、数平均分子量40,100、重量平均分子
量288,000であった。高分子量ポリエステル(C
−3)を160℃、150kg/cm2の圧力下でプレス成
形し、さらに室温で4倍に一軸延伸したやや濁りを帯び
た透明の厚さ40〜45μmのフィルムの引張強さは、
14.7kg/mm2と強靭であった。
し、さらに数平均分子量に比べ、重量平均分子量を安定
的に増大させ、粘度のバラつきを押えることのできる生
分解性高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法が提供さ
れる。
Claims (2)
- 【請求項1】[I](1)使用されるジカルボン酸成分
に対し、不飽和ジカルボン酸(またはその無水物)0.
1〜5モル%および脂肪族飽和ジカルボン酸(またはそ
の無水物)95〜99.9モル%からなるジカルボン酸
成分と、(2)脂肪族あるいは環状脂肪族多価アルコー
ルと、を重縮合して、重量平均分子量30,000以上
の不飽和ポリエステル(A)を得、 [II]該不飽和ポリエステル(A)の末端基1当量に対
して0.01当量以上が不飽和基となるように不飽和イ
ソシアナートを反応させ、 [III]得られた反応生成物に有機過酸化物を加え反応
させることを特徴とする、生分解性高分子量脂肪族ポリ
エステルの製造方法。 - 【請求項2】 不飽和ポリエステル(A)を合成する
際、合成原料として、脂肪族あるいは環状脂肪族多価ア
ルコールおよびジカルボン酸(またはその無水物)成分
のほかに、ジエポキシド、3官能以上の多価アルコー
ル、3官能以上の多価カルボン酸(またはその無水物)
および3官能以上のオキシカルボン酸からなる群から選
ばれた少なくとも一種の多官能化合物を用いる、請求項
1に記載の方法。
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JP28139293A JP3414458B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 生分解性高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法 |
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