JP3414327B2 - 積層型バルントランス - Google Patents

積層型バルントランス

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、積層型バルントラ
ンス、特に、無線通信機器用ICの平衡−不平衡信号変
換器ないし位相変換器等として用いられる積層型バルン
トランスに関する。 【0002】 【従来の技術】バルントランスとは、例えば、平衡伝送
線路(バランス伝送線路)の平衡信号及び不平衡伝送線
路(アンバランス伝送線路)の不平衡信号を相互に変換
するためのものであり、バルンとはバランス−アンバラ
ンスの略称である。平衡伝送線路は、対をなす二つの信
号線路を備え、信号(平衡信号)が二つの信号線路間の
電位差として伝搬するものをいう。平衡伝送線路では、
外来ノイズが2つの信号線路に等しく影響するため、外
来ノイズが相殺されて、外来ノイズの影響を受けにくい
という利点がある。また、アナログICの内部の回路は
差動増幅器で構成されるため、アナログICの信号用の
入出力端子も、信号を二つの端子間の電位差として入力
あるいは出力するバランス型であることが多い。これに
対して、不平衡伝送線路は、信号(不平衡信号)がグラ
ンド電位(ゼロ電位)に対する一本の伝送線路の電位と
して伝搬するものをいい、例えば同軸線路や基板上のマ
イクロストリップラインがこれに相当する。 【0003】従来、高周波回路における伝送線路の平衡
−不平衡変換器として、フェライト等の磁性体コアに巻
線をバイファイラ巻した構造のバルントランスが用いら
れていた。しかしながら、この構造のバルントランス
は、例えばUHF帯以上の高周波帯域では変換損失が大
きく、また、小型化にも限界があった。 【0004】このような周波数帯域に対しては、図6に
示した同軸構造のバルントランス51が用いられてい
た。このバルントランス51は、中心電極55を有し、
中心電極55の一端には、入出力端子52aが接続され
ている。中心電極55の他端は開放されている。中心電
極55の周囲には、2つの内部電極56a,56bが中
心電極55と電磁結合するように設けられている。2つ
の内部電極56a,56bの対向する内側の端部は、引
出線57a,57bを介して、他の2つの入出力端子5
2b,52cにそれぞれ接続されている。さらに、2つ
の内部電極56a,56bの周囲には、誘電体を挟ん
で、グランド電極58が設けられている。グランド電極
58の両端は、内部電極56a,56bの外側の端部に
接続されている。 【0005】また、これとは別に、図7に示す積層型バ
ルントランス60も提案されている。このバルントラン
ス60は、引出し電極62を表面に設けた誘電体層61
bと、1/2波長ストリップライン63を表面に設けた
誘電体層61cと、1/4波長ストリップライン64,
65を表面に設けた誘電体層61dと、グランド電極6
6,67をそれぞれ表面に設けた誘電体層61a,61
e等で構成されている。ストリップライン64,65
は、それぞれストリップライン63の左側部63a,右
側部63bと電磁結合している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
バルントランス51にあっては、同軸構造を有している
ため小型化が困難であり、例えば移動無線機等のように
小型のバルントランスが要求される機器には不適当なも
のであった。 【0007】また、後者のバルントランス60にあって
は、同軸構造のバルントランス51と比較して確かに小
型化されているが、同一誘電体層61c上に1/2波長
ストリップライン63を引き回しているので、このバル
ントランス60をプリント基板等に実装した場合、プリ
ント基板上に占める面積が大きいという問題があった。 【0008】また、バルントランス60の電気的特性を
調整する場合、誘電体層の層厚やストリップラインのラ
イン幅を変えてストリップライン間の電磁結合を調整す
る。しかし、例えばストリップライン64−ストリップ
ライン63の左側部63a間の電磁結合を、ストリップ
ライン65−ストリップライン63の右側部63b間の
電磁結合に対して独立して調整するには、ストリップラ
イン64あるいはストリップライン63の左側部63a
のライン幅を変えて調整するしかなかった。なぜなら、
ストリップライン64,65とストリップライン63に
挟まれた誘電体層61cの厚さを変えると、ストリップ
ライン65−ストリップライン63の右側部63b間の
電磁結合にも影響を及ぼすからである。このライン幅に
よる調整だけではわずかな調整しか行なうことができ
ず、ストリップライン間の電磁結合の調整は容易でなか
った。 【0009】そこで、本発明の目的は、ストリップライ
ン間の電磁結合を容易に調整することができ、かつ、小
型化を図ることができる積層型バルントランスを提供す
ることにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る積層型バルントランスは、誘電体層を
介して電磁結合しかつ電磁結合している部分で対向して
いる一組の第1及び第2のストリップラインと、誘電体
層を介して電磁結合しかつ電磁結合している部分で対向
している一組の第3及び第4のストリップラインとを少
なくとも有し、この二組のストリップラインが誘電体層
を介して積み重ねられると共に、前記二組のストリップ
ラインの間、前記二組のストリップラインの上側及び前
記二組のストリップラインの下側の少なくともいずれか
の位置に、前記ストリップラインと対向するグランド電
極が誘電体層を介して積み重ねられ、前記第1のストリ
ップラインの一端と前記第4のストリップラインの一端
が電気的に接続され、前記第1のストリップラインの他
端が入出力外部電極に電気的に接続され、前記第4のス
トリップラインの他端が開放され、前記第2のストリッ
プラインの一端が入出力外部電極に電気的に接続される
と共に他端が前記グランド電極に電気的に接続され、前
記第3のストリップラインの一端が入出力外部電極に電
気的に接続されると共に他端が前記グランド電極に電気
的に接続されている。 【0011】 【作用】以上の構成により、各ストリップラインが同一
誘電体層上に並置されることなく、誘電体層を介して積
み重ねられることになり、狭面積のバルントランスとな
る。さらに、電磁結合する一対のストリップライン間に
挟まれた誘電体層の厚さも、他の一対のストリップライ
ン間に挟まれた誘電体層とは独立して調整される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型バルン
トランスの実施形態について添付図面を参照して説明す
る。各実施形態において、同一部品及び同一部分には同
じ符号を付した。 【0013】[第1実施形態、図1〜図3]図1に示す
ように、積層型バルントランスは、引出し電極3を表面
に設けた誘電体シート2bと、1/4波長ストリップラ
イン4,5,8,9をそれぞれ設けた誘電体シート2
c,2d,2f,2gと、グランド電極12,13,1
4をそれぞれ表面に設けた誘電体シート2a,2e,2
h等で構成されている。 【0014】誘電体シート2a〜2hの材料としては、
エポキシ等の樹脂あるいはセラミック誘電体等が用いら
れる。第1実施形態では、誘電体シート2a〜2hの材
料として、誘電体セラミック粉末を結合剤等と共に混練
したものをシート状にしたものを用いた。 【0015】引出し電極3は、一方の端部3aがシート
2bの奥側の辺の中央部右寄りの位置に露出し、他方の
端部3bがシート2bの中央部に位置している。1/4
波長ストリップライン4は渦巻状の形状をしており、一
方の端部4aがシート2cの手前側の辺の右側に露出
し、他方の端部4bがシート2cの中央部に位置してい
る。ストリップライン4の他方の端部4bは、シート2
bに設けたビアホール20aを介して、引出し電極3の
他方の端部3bに電気的に接続される。1/4波長スト
リップライン5は渦巻状の形状をしており、一方の端部
5aがシート2dの手前側の辺の中央部右よりに露出
し、他方の端部5bがシート2dの中央部に位置してい
る。このストリップライン5はシート2cを挟んでスト
リップライン4に対向するように形成されている。従っ
て、ストリップライン4と5は電磁結合して結合器を構
成する。 【0016】1/4波長ストリップライン8は渦巻状の
形状をしており、一方の端部8aがシート2fの手前側
の辺の中央部左寄りに露出し、他方の端部8bがシート
2fの中央部に位置している。1/4波長のストリップ
ライン9は渦巻状の形状をしており、一方の端部9aが
シート2gの手前側の辺の右側に露出し、他方の端部9
bはシート2gの中央部に位置して開放されている。こ
のストリップライン9はシート2fを挟んでストリップ
ライン8に対向するように形成されている。従って、ス
トリップライン8と9は電磁結合して結合器を構成す
る。 【0017】グランド電極12はシート2aの略全面に
設けられ、その引出し部12aはシート2aの手前側の
辺の左側に露出し、引出し部12b,12cはそれぞれ
シート2aの奥側の辺の左側及び右側に露出している。
グランド電極13はシート2eの略全面に設けられ、そ
の引出し部13aはシート2eの手前側の辺の左側に露
出し、引出し部13b,13cはそれぞれシート2eの
奥側の辺の左側及び右側に露出している。グランド電極
13は、シート2dに設けたビアホール20bを介して
ストリップライン5の端部5bに電気的に接続され、か
つ、シート2eに設けたビアホール20cを介してスト
リップライン8の端部8bに電気的に接続される。グラ
ンド電極14はシート2hの略全面に設けられ、その引
出し部14aはシート2hの手前側の辺の左側に露出
し、引出し部14b,14cはそれぞれシート2hの奥
側の辺の左側及び右側に露出している。 【0018】これらのグランド電極12〜14はバルン
トランス1の特性を考慮して、ストリップライン4,
5,8,9から所定の距離だけ離れた位置に配置される
ことが好ましい。引出し電極3、ストリップライン4,
5,8,9及びグランド電極12〜14は、スパッタリ
ング法、蒸着法、印刷法等の方法により形成され、Ag
−Pd,Ag,Pd,Cu等の材料からなる。 【0019】各シート2a〜2hは積み重ねられ、一体
的に焼成されることにより、図2に示すように積層体2
0とされる。積層体20の手前側の側面には外部電極2
5,26,27,28が形成され、奥側の側面には外部
電極29,30,31,32が形成されている。外部電
極25〜32はスパッタリング法、蒸着法、印刷法等の
方法によって形成され、Ag−Pd,Ag,Pd,Cu
等の材料からなる。 【0020】グランド用外部電極25はグランド電極1
2〜14の引出し部12a〜14aに電気的に接続さ
れ、入出力用外部電極26はストリップライン8の端部
8aに電気的に接続され、入出力用外部電極27はスト
リップライン5の端部5aに電気的に接続され、中継用
外部電極28はストリップライン4,9の端部4a,9
aに電気的に接続され、グランド用外部電極29はグラ
ンド電極12〜14の引出し部12b〜14bに電気的
に接続され、入出力用外部電極31は引出し電極3の端
部3aに電気的に接続され、グランド用外部電極32は
グランド電極12〜14の引出し部12c〜14cに電
気的に接続されている。図3はバルントランス1の電気
等価回路図である。 【0021】以上の構成からなるバルントランス1は、
各ストリップライン4,5,8,9の長さを、適用中心
周波数の波長の1/4に設定しているので、大きな面積
の誘電体シートを必要としない。この結果、このバルン
トランス1は、小型化を実現することができる。具体的
には、バルントランス1は、図7に示した従来の積層型
バルントランス60と比較して、プリント基板等に占め
る面積を約1/2に抑えることができる。 【0022】また、バルントランス1の電気的特性を調
整する場合、誘電体シート2c,2fの厚みやストリッ
プライン4,5,8,9のライン幅を変えることによ
り、ストリップライン4と5の間の電磁結合、あるいは
ストリップライン8と9の間の電磁結合を調整する。特
に、各ストリップライン4,5,8,9は同一誘電体シ
ート上に設けられておらず、ストリップライン4と5は
誘電体シート2cを介して電磁結合しており、ストリッ
プライン8と9は誘電体シート2fを介して電磁結合し
ている。従って、誘電体シート2c,2fの厚みをそれ
ぞれ個別に変えることにより、例えばストリップライン
4と5の間の電磁結合を、ストリップライン8と9の間
の電磁結合とは独立して調整することができる。この結
果、ストリップライン間の電磁結合を容易に調整するこ
とができるバルントランス1が得られる。 【0023】また、バルントランス1は、上面にグラン
ド電極12が形成されているのでシールド効果を有す
る。なお、グランド電極12が上面に露出しているが、
このグランド電極12を他の誘電体シートで一体的に覆
うようにしてもよいことは言うまでもない。 【0024】さらに、このバルントランス1を平衡−不
平衡信号変換器として用いた場合を説明する。不平衡伝
送線路の不平衡信号および平衡伝送線路の平衡信号を相
互に変換するためには、外部電極31に不平衡伝送線路
が接続され、外部電極26,27に平衡伝送線路がそれ
ぞれ接続される。そして、不平衡伝送線路を伝搬してき
た不平衡信号は、外部電極31−引出し電極3−ストリ
ップライン4−外部電極28−ストリップライン9と伝
搬する。そして、ストリップライン4においてはストリ
ップライン5と電磁結合し、ストリップライン9におい
てはストリップライン8と電磁結合することによって、
不平衡信号は平衡信号に変換され、この平衡信号は外部
電極26,27を介して平衡伝送線路の二つの信号線路
間に取り出される。一方、平衡伝送線路の二つの信号線
路間の平衡信号は、外部電極26,27を介してバルン
トランス1に入り、前述の作用を逆に行うことにより、
平衡信号は不平衡信号に変換され、この不平衡信号は外
部電極31を介して不平衡伝送路に取り出される。 【0025】[第2実施形態、図4及び図5]第2実施
形態のバルントランスは、第1実施形態のバルントラン
ス1において、二つのストリップライン4と9を電気的
に接続するために、外部電極の替わりにビアホールを利
用したものと同様のものである。 【0026】誘電体シート2cの表面に設けた1/4波
長ストリップライン36は渦巻状の形状をしており、一
方の端部36aはシート2cの手前側の辺の右側に位置
し、他方の端部36bがシート2cの中央部に位置して
いる。誘電体シート2gの表面に設けた1/4波長スト
リップライン39は渦巻状の形状をしており、一方の端
部39aはシート2gの手前側の辺の右側に位置し、他
方の端部39bがシート2gの中央部に位置している。 【0027】誘電体シート2c,2d,2e,2fには
それぞれビアホール41a,41b,41c,41dが
設けられており、ストリップライン36の端部36aと
ストリップライン39の端部39aがこれらのビアホー
ル41a〜41dを介して電気的に接続される。 【0028】そして、グランド電極12,13,14
は、引出し部12a〜14cに加え、更に引出し部12
d,13d,14dをシート2a,2e,2hの手前側
の辺の右側にそれぞれ露出するように設けている。 【0029】各シート2a〜2hは積み重ねられ、一体
的に焼成されることにより、図5に示すように積層体4
2とされる。積層体42の手前側の側面には外部電極4
3,44,45,46が形成され、奥側の側面には外部
電極47,48,49,50が形成されている。 【0030】グランド用外部電極43はグランド電極1
2〜14の引出し部12a〜14aに電気的に接続さ
れ、入出力用外部電極44はストリップライン8の端部
8aに電気的に接続され、入出力用外部電極45はスト
リップライン5の端部5aに電気的に接続され、グラン
ド用外部電極46はグランド電極12〜14の引出し部
12d〜14dに電気的に接続され、グランド用外部電
極47はグランド電極12〜14の引出し部12b〜1
4bに電気的に接続され、入出力用外部電極49は引出
し電極3の端部3aに電気的に接続され、グランド用外
部電極50はグランド電極12〜14の引出し部12c
〜14cに電気的に接続されている。以上の構成からな
るバルントランス35は前記第1実施形態のバルントラ
ンス1と同様の作用効果を奏する。 【0031】[他の実施形態]なお、本発明に係る積層
型バルントランスは前記実施形態に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。 【0032】ストリップラインの形状は任意であり、渦
巻状の他に、蛇行状であってもよい。また、ストリップ
ラインは、必ずしも1/4波長の長さに設定する必要は
なく、ライン幅も全てのストリップラインが等しい寸法
に設定される必要もない。 【0033】また、前記実施形態は個産品の場合を例に
して説明したが、量産時の場合には複数個分のバルント
ランスを備えたマザー基板を製作し、所望のサイズに切
り出して製品とすることができる。 【0034】前記実施形態は、導体が形成された誘電体
シートを積み重ねた後、一体的に焼成するものである
が、必ずしもこれに限定されない。シートは予め焼成さ
れたものを用いてもよい。また、以下に説明する製法に
よってバルントランスを製作してもよい。印刷等の手段
によりペースト状の誘電体材料を塗布して誘電体層を形
成した後、その誘電体層の表面にペースト状の導電体材
料を塗布して任意の導体を形成する。次に、ペースト状
の誘電体材料を前記導体の上から塗布する。こうして順
に重ね塗りすることによって積層構造を有するバルント
ランスが得られる。 【0035】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、誘電体層を介して電磁結合しかつ電磁結合して
いる部分で対向している一対のストリップラインを少な
くとも二組有し、この二組のストリップラインが誘電体
層を介して積み重ねられているので、各ストリップライ
ンが同一誘電体層上に並置されることなく、誘電体層を
介して積層されることになり、狭面積のバルントランス
となる。さらに、電磁結合する一対のストリップ間に挟
まれた誘電体層の厚さを他の一対のストリップライン間
に挟まれた誘電体層とは独立して調整することができ、
ストリップライン間の電磁結合を容易に調整することが
できる積層型バルントランスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る積層型バルントランスの第1実施
形態を示す分解斜視図。 【図2】図1に示したバルントランスの外観を示す斜視
図。 【図3】図2に示したバルントランスの電気等価回路
図。 【図4】本発明に係る積層型バルントランスの第2実施
形態を示す分解斜視図。 【図5】図4に示したバルントランスの外観を示す斜視
図。 【図6】従来のバルントランスを示す一部切欠き斜視
図。 【図7】従来の別のバルントランスを示す分解斜視図。 【符号の説明】 1…積層型バルントランス 2a〜2h…誘電体シート 4,5,8,9…ストリップライン 20…積層体 28…中継用外部電極 35…積層型バルントランス 36,39…ストリップライン 41a〜41d…ビアホール 42…積層体

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 誘電体層を介して電磁結合しかつ電磁結
    合している部分で対向している一組の第1及び第2のス
    トリップラインと、誘電体層を介して電磁結合しかつ電
    磁結合している部分で対向している一組の第3及び第4
    のストリップラインとを少なくとも有し、この二組のス
    トリップラインが誘電体層を介して積み重ねられると共
    に、前記二組のストリップラインの間、前記二組のスト
    リップラインの上側及び前記二組のストリップラインの
    下側の少なくともいずれかの位置に、前記ストリップラ
    インと対向するグランド電極が誘電体層を介して積み重
    ねられ、前記第1のストリップラインの一端と前記第4
    のストリップラインの一端が電気的に接続され、前記第
    1のストリップラインの他端が入出力外部電極に電気的
    に接続され、前記第4のストリップラインの他端が開放
    され、前記第2のストリップラインの一端が入出力外部
    電極に電気的に接続されると共に他端が前記グランド電
    極に電気的に接続され、前記第3のストリップラインの
    一端が入出力外部電極に電気的に接続されると共に他端
    が前記グランド電極に電気的に接続されていることを特
    徴とする積層型バルントランス。
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