JP3412655B2 - 同期噛合装置 - Google Patents
同期噛合装置Info
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- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2023/0656—Details of the tooth structure; Arrangements of teeth
- F16D2023/0662—Details relating to special geometry of arrangements of teeth
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は車両などの変速機におけ
る同期噛合装置、特にハブスリーブのスプライン歯（以
下、ここではスプライン歯を単に歯と呼ぶことにする）
が、回転制限される同期環の歯、調整環の歯、変速歯車
と一体のドグ歯車の歯と順に噛み合うようにし、同期環
に引きずりトルクが生じても円滑な同期動作を実現する
同期噛合装置に関するものである。
る同期噛合装置、特にハブスリーブのスプライン歯（以
下、ここではスプライン歯を単に歯と呼ぶことにする）
が、回転制限される同期環の歯、調整環の歯、変速歯車
と一体のドグ歯車の歯と順に噛み合うようにし、同期環
に引きずりトルクが生じても円滑な同期動作を実現する
同期噛合装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の同期噛合装置では、ハブスリーブ
の歯が同期環の歯を通過すると、同期環と円錐軸部との
摩擦トルクが解放されるために、ハブスリーブの歯がド
グ歯車の歯に噛み合うまでの間に、引きずりトルクによ
りハブスリーブとドグ歯車の歯並びが変化し、両者の円
滑な噛合いが妨げられることがある。
の歯が同期環の歯を通過すると、同期環と円錐軸部との
摩擦トルクが解放されるために、ハブスリーブの歯がド
グ歯車の歯に噛み合うまでの間に、引きずりトルクによ
りハブスリーブとドグ歯車の歯並びが変化し、両者の円
滑な噛合いが妨げられることがある。
【０００３】上述の問題を解決する技術として、特開平
5-118346号公報には同期環とドグ歯車との間のボス部
に、ドグ歯車と同様の中間歯車を僅かに遊転可能にスプ
ライン支持し、周方向の間隙にゴムなどの弾性体を介装
している。
5-118346号公報には同期環とドグ歯車との間のボス部
に、ドグ歯車と同様の中間歯車を僅かに遊転可能にスプ
ライン支持し、周方向の間隙にゴムなどの弾性体を介装
している。
【０００４】上述の同期噛合装置によれば、中間歯車の
歯が弾性体によりドグ歯車の歯よりも１／４ピツチほど
偏倚されており、ハブスリーブの歯が中間歯車の歯に接
すると、弾性体が撓んでドグ歯車の歯と並ぶ位置へ回転
変位し、ハブスリーブの円滑な同期動作を助ける。しか
し、上述の同期噛合装置では、中間歯車の歯がドグ歯車
の歯と並ぶ位置を超えないように、弾性体の撓み量を規
制するものはないから、引きずりトルクが大きいと、ハ
ブスリーブの歯がドグ歯車の歯に衝突する恐れがある。
また、中間歯車を配設すると、ボス部の軸長が増加し、
変速機が長大になる。
歯が弾性体によりドグ歯車の歯よりも１／４ピツチほど
偏倚されており、ハブスリーブの歯が中間歯車の歯に接
すると、弾性体が撓んでドグ歯車の歯と並ぶ位置へ回転
変位し、ハブスリーブの円滑な同期動作を助ける。しか
し、上述の同期噛合装置では、中間歯車の歯がドグ歯車
の歯と並ぶ位置を超えないように、弾性体の撓み量を規
制するものはないから、引きずりトルクが大きいと、ハ
ブスリーブの歯がドグ歯車の歯に衝突する恐れがある。
また、中間歯車を配設すると、ボス部の軸長が増加し、
変速機が長大になる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、ボス部の軸長を増加しないで、ハブスリー
ブと同期環の噛合い完了後に、同期環に引きずりトルク
が働いても、ハブスリーブとドグ歯車の歯並びに大きな
ずれが生じず、両者が円滑に噛み合うようにした、同期
噛合装置を提供することにある。
問題に鑑み、ボス部の軸長を増加しないで、ハブスリー
ブと同期環の噛合い完了後に、同期環に引きずりトルク
が働いても、ハブスリーブとドグ歯車の歯並びに大きな
ずれが生じず、両者が円滑に噛み合うようにした、同期
噛合装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は内外周面にスプラインの内歯と外歯
を備えたハブスリーブを回転軸に嵌合し、ハブスリーブ
に軸方向移動可能のキーを弾性係合し、回転軸に遊転可
能に支持した変速歯車の端壁に円筒部を、ボス部に円錐
軸部とドグ歯車をそれぞれ形成し、前記円筒部の内周面
に前記外歯に嵌合可能の調整環を、円錐軸部に前記内歯
に嵌合可能の同期環をそれぞれ遊転可能に嵌合し、ハブ
スリーブの端壁と調整環の端壁と間に環状の弾性摩擦板
を挟み、調整環の端壁に設けた切欠に前記円筒部の内端
壁から突出する突起を周方向間隙を存して係合し、同期
環の端壁に設けた切欠に前記キーを周方向間隙を存して
係合したものである。
に、本発明の構成は内外周面にスプラインの内歯と外歯
を備えたハブスリーブを回転軸に嵌合し、ハブスリーブ
に軸方向移動可能のキーを弾性係合し、回転軸に遊転可
能に支持した変速歯車の端壁に円筒部を、ボス部に円錐
軸部とドグ歯車をそれぞれ形成し、前記円筒部の内周面
に前記外歯に嵌合可能の調整環を、円錐軸部に前記内歯
に嵌合可能の同期環をそれぞれ遊転可能に嵌合し、ハブ
スリーブの端壁と調整環の端壁と間に環状の弾性摩擦板
を挟み、調整環の端壁に設けた切欠に前記円筒部の内端
壁から突出する突起を周方向間隙を存して係合し、同期
環の端壁に設けた切欠に前記キーを周方向間隙を存して
係合したものである。
【０００７】
【作用】ハブスリーブが同期環に噛み合う場合に、ハブ
スリーブの内歯の端部斜面が、同期環の歯の端部斜面に
面接触すると、やや遅れてハブスリーブの回転が弾性摩
擦板により調整環へ伝達され、調整環の切欠が変速歯車
の突起に当たる。
スリーブの内歯の端部斜面が、同期環の歯の端部斜面に
面接触すると、やや遅れてハブスリーブの回転が弾性摩
擦板により調整環へ伝達され、調整環の切欠が変速歯車
の突起に当たる。
【０００８】同期環が変速歯車の円錐軸部に滑り摩擦係
合し、ハブスリーブが同期環に噛み合う。この時、同期
環と変速歯車の円錐軸部との摩擦係合力が解除され、同
期環に引きずりトルクが働いても、調整環の切欠と変速
歯車の突起の係合が、ハブスリーブと同期環の歯並びの
ずれを制限する。
合し、ハブスリーブが同期環に噛み合う。この時、同期
環と変速歯車の円錐軸部との摩擦係合力が解除され、同
期環に引きずりトルクが働いても、調整環の切欠と変速
歯車の突起の係合が、ハブスリーブと同期環の歯並びの
ずれを制限する。
【０００９】ハブスリーブと同期環の噛合いが完了する
までに、ハブスリーブの外歯の端部斜面が、調整環の歯
の端部斜面に面接触する。ハブスリーブと調整環の噛合
いが始まると、ハブスリーブの内歯の端部斜面が、ドグ
歯車の歯の端部斜面に面接触する。
までに、ハブスリーブの外歯の端部斜面が、調整環の歯
の端部斜面に面接触する。ハブスリーブと調整環の噛合
いが始まると、ハブスリーブの内歯の端部斜面が、ドグ
歯車の歯の端部斜面に面接触する。
【００１０】ハブスリーブが調整環に完全に噛み合う
と、調整環が僅かに相対逆転し、ハブスリーブがドグ歯
車に直接噛み合うように誘導し、両者の円滑な噛合いを
実現する。
と、調整環が僅かに相対逆転し、ハブスリーブがドグ歯
車に直接噛み合うように誘導し、両者の円滑な噛合いを
実現する。
【００１１】
【実施例】図１は本発明による同期噛合装置の要部を示
す正面断面図、図２は同要部の展開平面図である。同期
噛合装置は回転軸４４に結合した公知のスプラインハブ
（図示せず）に、スプラインの外歯２ｂと内歯２ａを有
するハブスリーブ２が嵌合される一方、回転軸４４に軸
受４５により遊転可能に支持した変速歯車４３のボス部
４３ａに、円錐軸部４２とドグ歯車３１とが一体に形成
され、変速歯車４３の端壁に円筒部４１が形成される。
す正面断面図、図２は同要部の展開平面図である。同期
噛合装置は回転軸４４に結合した公知のスプラインハブ
（図示せず）に、スプラインの外歯２ｂと内歯２ａを有
するハブスリーブ２が嵌合される一方、回転軸４４に軸
受４５により遊転可能に支持した変速歯車４３のボス部
４３ａに、円錐軸部４２とドグ歯車３１とが一体に形成
され、変速歯車４３の端壁に円筒部４１が形成される。
【００１２】円錐軸部４２に円錐孔１４を有する同期環
１２が遊転可能に支持される。ハブスリーブ２の内歯２
ａと噛合い可能の歯１２ａが同期環１２に、ハブスリー
ブ２の内歯２ａと噛合い可能の歯３１ａがドグ歯車３１
にそれぞれ形成される。フランジないし端壁２４を有す
る調整環２１が円筒部４１に遊転可能に、かつ止め輪２
３により外れないように支持される。ハブスリーブ２の
外歯２ｂと噛合い可能の歯２１ｂが調整環２１に形成さ
れる。
１２が遊転可能に支持される。ハブスリーブ２の内歯２
ａと噛合い可能の歯１２ａが同期環１２に、ハブスリー
ブ２の内歯２ａと噛合い可能の歯３１ａがドグ歯車３１
にそれぞれ形成される。フランジないし端壁２４を有す
る調整環２１が円筒部４１に遊転可能に、かつ止め輪２
３により外れないように支持される。ハブスリーブ２の
外歯２ｂと噛合い可能の歯２１ｂが調整環２１に形成さ
れる。
【００１３】ハブスリーブ２の内歯２ａおよび外歯２ｂ
と、同期環１２の歯１２ａと、調整環２１の歯２１ｂ
と、ドグ歯車３１の歯３１ａは、各端部に公知の楔状の
斜面（チヤンハ）を形成される。図１に示すハブスリー
ブ２の中立位置において、ハブスリーブ２の外歯２ｂと
調整環２１の歯２１ｂとの軸方向遊隙は、ハブスリーブ
２の内歯２ａと同期環１２の歯１２ａとの軸方向遊隙よ
りも大きくされる。
と、同期環１２の歯１２ａと、調整環２１の歯２１ｂ
と、ドグ歯車３１の歯３１ａは、各端部に公知の楔状の
斜面（チヤンハ）を形成される。図１に示すハブスリー
ブ２の中立位置において、ハブスリーブ２の外歯２ｂと
調整環２１の歯２１ｂとの軸方向遊隙は、ハブスリーブ
２の内歯２ａと同期環１２の歯１２ａとの軸方向遊隙よ
りも大きくされる。
【００１４】図示してないクラツチハブのキー溝に、キ
ー４が軸方向摺動可能に支持され、キー４の中央部の突
起が、ハブスリーブ２の内歯２ａの左右中央部に形成し
た溝３に弾性係合される。内歯２ａの溝３とキー４の突
起との係合は、切り欠かれた左右１対の環状の線ばね５
の拡開力により維持される。キー４の端部は同期環１２
の端壁に形成した切欠１３に係合され、キー４と切欠１
３との間には適当な周方向の間隙s1（図２）が備えられ
る。
ー４が軸方向摺動可能に支持され、キー４の中央部の突
起が、ハブスリーブ２の内歯２ａの左右中央部に形成し
た溝３に弾性係合される。内歯２ａの溝３とキー４の突
起との係合は、切り欠かれた左右１対の環状の線ばね５
の拡開力により維持される。キー４の端部は同期環１２
の端壁に形成した切欠１３に係合され、キー４と切欠１
３との間には適当な周方向の間隙s1（図２）が備えられ
る。
【００１５】ハブスリーブ２の端壁と調整環２１の端壁
２４との間に、波形に湾曲された環状の板ばねからなる
弾性摩擦板１６が介装され、ハブスリーブ２が右方へ押
されると、弾性摩擦板１６はハブスリーブ２の回転を調
整環２１へ伝達する。調整環２１の端壁に形成した切欠
２２に、変速歯車４３の円筒部４１の端壁から突出する
突起３２（図２）が係合される。突起３２と切欠２２と
の間には、適当な周方向の間隙s2が備えられる。
２４との間に、波形に湾曲された環状の板ばねからなる
弾性摩擦板１６が介装され、ハブスリーブ２が右方へ押
されると、弾性摩擦板１６はハブスリーブ２の回転を調
整環２１へ伝達する。調整環２１の端壁に形成した切欠
２２に、変速歯車４３の円筒部４１の端壁から突出する
突起３２（図２）が係合される。突起３２と切欠２２と
の間には、適当な周方向の間隙s2が備えられる。
【００１６】次に、本発明による同期噛合装置の作動に
ついて説明する。ハブスリーブ２が図１に示す中立位置
にある時、ハブスリーブ２は回転軸４４と一体的に回転
し、キー４は同期環１２の切欠１３の側壁１３ａ（図
２）に係合し、同期環１２を同方向へ回転する。
ついて説明する。ハブスリーブ２が図１に示す中立位置
にある時、ハブスリーブ２は回転軸４４と一体的に回転
し、キー４は同期環１２の切欠１３の側壁１３ａ（図
２）に係合し、同期環１２を同方向へ回転する。
【００１７】回転軸４４の回転を変速歯車４３へ伝達す
るために、ハブスリーブ２を右方へ押し続けると、次の
ような動作経過を経てハブスリーブ２がドグ歯車３１に
噛み合う。図２に示すように、まず、キー４により同期
環１２が右方へ押され、矢印ｘ方向へ回転するハブスリ
ーブ２の内歯２ａが同期環１２の歯１２ａと並び、内歯
２ａの端部斜面が歯１２ａの端部斜面（図２の下側の端
部斜面）に全面的に接触する。引き続き、ハブスリーブ
２により同期環１２が右方へ押され、同期環１２の円錐
孔１４が円錐軸部４２に滑り摩擦係合すると、ハブスリ
ーブ２と同期環１２との間に相対回転が生じる。
るために、ハブスリーブ２を右方へ押し続けると、次の
ような動作経過を経てハブスリーブ２がドグ歯車３１に
噛み合う。図２に示すように、まず、キー４により同期
環１２が右方へ押され、矢印ｘ方向へ回転するハブスリ
ーブ２の内歯２ａが同期環１２の歯１２ａと並び、内歯
２ａの端部斜面が歯１２ａの端部斜面（図２の下側の端
部斜面）に全面的に接触する。引き続き、ハブスリーブ
２により同期環１２が右方へ押され、同期環１２の円錐
孔１４が円錐軸部４２に滑り摩擦係合すると、ハブスリ
ーブ２と同期環１２との間に相対回転が生じる。
【００１８】同期環１２が円錐軸部４２に摩擦係合する
と、キー４は同期環１２により右方移動を阻止され、キ
ー４は環状の線ばね５の力に抗して、ハブスリーブ２の
溝３から径内方へ引退し、以後、ハブスリーブ２はキー
４の突起を乗り越えて右方へ進む。
と、キー４は同期環１２により右方移動を阻止され、キ
ー４は環状の線ばね５の力に抗して、ハブスリーブ２の
溝３から径内方へ引退し、以後、ハブスリーブ２はキー
４の突起を乗り越えて右方へ進む。
【００１９】この時、ハブスリーブ２が弾性摩擦板１６
を直接右方へ押し、調整環２１に摩擦トルクを及ぼす。
図３に示すように、弾性摩擦板１６の摩擦トルクにより
調整環２１が矢印ｘ方向へ回転されると、調整環２１の
切欠２２の側壁２２ａが変速歯車４３の突起３２に当
る。同期環１２と円錐軸部４２の滑り摩擦係合により、
ハブスリーブ２と同期環１２との相対回転が間隙ｓ1 の
範囲で生じる間に、ハブスリーブ２の内歯２ａが、同期
環１２の歯１２ａに噛み合う。
を直接右方へ押し、調整環２１に摩擦トルクを及ぼす。
図３に示すように、弾性摩擦板１６の摩擦トルクにより
調整環２１が矢印ｘ方向へ回転されると、調整環２１の
切欠２２の側壁２２ａが変速歯車４３の突起３２に当
る。同期環１２と円錐軸部４２の滑り摩擦係合により、
ハブスリーブ２と同期環１２との相対回転が間隙ｓ1 の
範囲で生じる間に、ハブスリーブ２の内歯２ａが、同期
環１２の歯１２ａに噛み合う。
【００２０】続いて、ハブスリーブ２の外歯２ｂの端部
斜面が、調整環２１の歯２１ｂの端部斜面に面接触す
る。ハブスリーブ２の外歯２ｂの端部斜面が、調整環２
１の歯２１ｂの端部斜面に面接触した時、調整環２１は
切欠２２と突起３２の間隙s2だけ相対回転できるので、
ハブスリーブ２が進行を阻止されることはない。
斜面が、調整環２１の歯２１ｂの端部斜面に面接触す
る。ハブスリーブ２の外歯２ｂの端部斜面が、調整環２
１の歯２１ｂの端部斜面に面接触した時、調整環２１は
切欠２２と突起３２の間隙s2だけ相対回転できるので、
ハブスリーブ２が進行を阻止されることはない。
【００２１】ハブスリーブ２が同期環１２と完全に噛み
合うと、同期環１２の円錐孔１４と変速歯車４３の円錐
軸部４２との摩擦係合力が解除される。この時、同期環
１２に引きずりトルクが働いても、調整環２１の切欠２
２と変速歯車４３の突起３２の係合が、同期環１２とド
グ歯車３１の歯並びのずれを制限する。
合うと、同期環１２の円錐孔１４と変速歯車４３の円錐
軸部４２との摩擦係合力が解除される。この時、同期環
１２に引きずりトルクが働いても、調整環２１の切欠２
２と変速歯車４３の突起３２の係合が、同期環１２とド
グ歯車３１の歯並びのずれを制限する。
【００２２】図４に示すように、ハブスリーブ２が調整
環２１と噛み合うと、ハブスリーブ２の内歯２ａの端部
斜面が、ドグ歯車３１の歯３１ａの端部斜面に面接触す
るように誘導される。ハブスリーブ２の右方移動と、ド
グ歯車３１と一体の変速歯車４３に対する調整環２１の
相対逆転とに伴い、ハブスリーブ２の内歯２ａの端部斜
面が、ドグ歯車３１の歯３１ａの端部斜面に沿つて滑
り、やがてハブスリーブ２がドグ歯車３１に直接噛み合
い、回転軸４４の回転がハブスリーブ２を経て変速歯車
４３へ伝達される。
環２１と噛み合うと、ハブスリーブ２の内歯２ａの端部
斜面が、ドグ歯車３１の歯３１ａの端部斜面に面接触す
るように誘導される。ハブスリーブ２の右方移動と、ド
グ歯車３１と一体の変速歯車４３に対する調整環２１の
相対逆転とに伴い、ハブスリーブ２の内歯２ａの端部斜
面が、ドグ歯車３１の歯３１ａの端部斜面に沿つて滑
り、やがてハブスリーブ２がドグ歯車３１に直接噛み合
い、回転軸４４の回転がハブスリーブ２を経て変速歯車
４３へ伝達される。
【００２３】
【発明の効果】本発明は上述のように、内外周面にスプ
ラインの内歯と外歯を備えたハブスリーブを回転軸に嵌
合し、ハブスリーブに軸方向移動可能のキーを弾性係合
し、回転軸に遊転可能に支持した変速歯車の端壁に円筒
部を、ボス部に円錐軸部とドグ歯車をそれぞれ形成し、
前記円筒部の内周面に前記外歯に嵌合可能の調整環を、
円錐軸部に前記内歯に嵌合可能の同期環をそれぞれ遊転
可能に嵌合し、ハブスリーブの端壁と調整環の端壁と間
に環状の弾性摩擦板を挟み、調整環の端壁に設けた切欠
に前記円筒部の内端壁から突出する突起を周方向間隙を
存して係合し、同期環の端壁に設けた切欠に前記キーを
周方向間隙を存して係合したものであり、ハブスリーブ
が同期環に噛み合つた時、同期環と円錐軸部の摩擦係合
力が解放され、引きずりトルクを受けても、ハブスリー
ブの回転が弾性摩擦板を介して調整環へ伝達され、調整
環の切欠と変速歯車の突起との係合により、同期環とド
グ歯車の歯並びのずれが制限されれるので、ハブスリー
ブの内歯がドグ歯車に無理なく噛み合うことになり、衝
撃が少ない円滑な同期動作が得られる。
ラインの内歯と外歯を備えたハブスリーブを回転軸に嵌
合し、ハブスリーブに軸方向移動可能のキーを弾性係合
し、回転軸に遊転可能に支持した変速歯車の端壁に円筒
部を、ボス部に円錐軸部とドグ歯車をそれぞれ形成し、
前記円筒部の内周面に前記外歯に嵌合可能の調整環を、
円錐軸部に前記内歯に嵌合可能の同期環をそれぞれ遊転
可能に嵌合し、ハブスリーブの端壁と調整環の端壁と間
に環状の弾性摩擦板を挟み、調整環の端壁に設けた切欠
に前記円筒部の内端壁から突出する突起を周方向間隙を
存して係合し、同期環の端壁に設けた切欠に前記キーを
周方向間隙を存して係合したものであり、ハブスリーブ
が同期環に噛み合つた時、同期環と円錐軸部の摩擦係合
力が解放され、引きずりトルクを受けても、ハブスリー
ブの回転が弾性摩擦板を介して調整環へ伝達され、調整
環の切欠と変速歯車の突起との係合により、同期環とド
グ歯車の歯並びのずれが制限されれるので、ハブスリー
ブの内歯がドグ歯車に無理なく噛み合うことになり、衝
撃が少ない円滑な同期動作が得られる。
【００２４】同期環と調整環が並列的に配設されるの
で、変速歯車のボス部が長大にならず、同期動作のスト
ロークも長くならない。
で、変速歯車のボス部が長大にならず、同期動作のスト
ロークも長くならない。
【図１】本発明に係る同期噛合装置の正面断面図であ
る。
る。
【図２】同期噛合装置の動作を表す展開平面図である。
【図３】同期噛合装置の動作を表す展開平面図である。
【図４】同期噛合装置の動作を表す展開平面図である。
２：ハブスリーブ ２ａ：歯 ３：溝 ４：キー ５：
線ばね １２：同期環１２ａ：歯 １３：切欠 １４：
円錐孔 １６：弾性摩擦板 ２１：調整環 ２１ｂ：歯
２２：切欠 ３１：ドグ歯車 ３１ａ：歯 ３２：突
起 ４２：円錐軸部 ４３：変速歯車 ４４：回転軸
線ばね １２：同期環１２ａ：歯 １３：切欠 １４：
円錐孔 １６：弾性摩擦板 ２１：調整環 ２１ｂ：歯
２２：切欠 ３１：ドグ歯車 ３１ａ：歯 ３２：突
起 ４２：円錐軸部 ４３：変速歯車 ４４：回転軸
Claims (2)
- 【請求項１】内外周面にスプラインの内歯と外歯を備え
たハブスリーブを回転軸に嵌合し、ハブスリーブに軸方
向移動可能のキーを弾性係合し、回転軸に遊転可能に支
持した変速歯車の端壁に円筒部を、ボス部に円錐軸部と
ドグ歯車をそれぞれ形成し、前記円筒部の内周面に前記
外歯に嵌合可能の調整環を、円錐軸部に前記内歯に嵌合
可能の同期環をそれぞれ遊転可能に嵌合し、ハブスリー
ブの端壁と調整環の端壁と間に環状の弾性摩擦板を挟
み、調整環の端壁に設けた切欠に前記円筒部の内端壁か
ら突出する突起を周方向間隙を存して係合し、同期環の
端壁に設けた切欠に前記キーを周方向間隙を存して係合
したことを特徴とする同期噛合装置。 - 【請求項２】前記調整環の内周面にハブスリーブの外歯
と噛み合う歯を備え、同期環とドグ歯車にハブスリーブ
の内歯と噛み合う歯をそれぞれ備え、各歯の端部に斜面
を形成し、ハブスリーブが同期環と噛合い完了しない内
に、調整環がハブスリーブにより弾性摩擦板を介して回
動され、調整環の切欠が円筒部の突起に当るようにし、
ハブスリーブの外歯の端部斜面が調整環の歯の端部斜面
に部分的に面接触する時、ハブスリーブの内歯の端部斜
面がドグ歯車の歯の端部斜面に面接触するように誘導す
る、請求項１に記載の同期噛合装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16267694A JP3412655B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 同期噛合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16267694A JP3412655B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 同期噛合装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH084784A JPH084784A (ja) | 1996-01-09 |
| JP3412655B2 true JP3412655B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=15759180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16267694A Expired - Fee Related JP3412655B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 同期噛合装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3412655B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4875302B2 (ja) * | 2005-01-25 | 2012-02-15 | 本田技研工業株式会社 | ドグクラッチ |
| DE102011119575B4 (de) * | 2011-11-23 | 2013-10-10 | Getrag Getriebe- Und Zahnradfabrik Hermann Hagenmeyer Gmbh & Cie Kg | Verfahren zum Herstellen einer Losradanordnung |
| JP6233713B2 (ja) * | 2014-09-16 | 2017-11-22 | 本田技研工業株式会社 | トランスミッションのシンクロ装置 |
| CN107091283A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-08-25 | 天津天海同步科技有限公司 | 一种变速器同步装置的传扭滑动型花键*** |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP16267694A patent/JP3412655B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH084784A (ja) | 1996-01-09 |
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Legal Events
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