JP3138780B2 - 歯車変速機の同期機構 - Google Patents

歯車変速機の同期機構

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スリーブが軸方向移動
可能に係合される第1回転体と、第1回転体と同軸に配
置されるとともに前記スリーブを噛合させ得るトルク伝
達用ドク歯が設けられる第2回転体との間に、前記スリ
ーブを噛合させ得る同期用ドグ歯を有する同期リング
が、第1回転体に対して規制された範囲での周方向相対
移動を可能として配置され、第1回転体の内周および同
期リングの外周間には、第1回転体および同期リングに
その周方向相対移動に伴って摩擦力を与える摩擦部材が
介設される歯車変速機の同期機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる機構は、たとえば実開昭6
2−196952号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
第1回転体としてのハブの内周および同期リングの外周
間に介設される摩擦部材として、ウェーブスプリングが
用いられている。しかるに、ウェーブスプリングは、そ
の半径方向に沿う剛性が比較的小さいために同期リング
への組付け性に問題があり、剛性を増大させるべくウェ
ーブスプリングの肉厚を大きくすると変形し難くなるた
めに却って組付け性が悪化するとともに所定の摩擦力が
得られなくなる。また上記従来のものでは、ウェーブス
プリングを位置決め、収容するための環状凹部が同期リ
ングに設けられており、ウェーブスプリングの同期リン
グへの組付け時にはウェーブスプリングを拡径する作業
が必要であるので、それによっても組付け性が悪化す
る。しかもウェーブスプリングの外面および内面は、ハ
ブの内周および同期リングの外周に対して平行であるの
で、そのことも、同期リングへのウェーブスプリングの
組付け性、ならびに同期リングに組付けられたウェーブ
スプリングのハブ内周への挿入、組付け性が劣る原因と
なっている。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、摩擦部材の組付け性を向上させた歯車変速機
の同期機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、摩擦部材は、同期リ
ングの軸方向に沿う第1回転体側の端面に対向するリン
グ状の連結板部と、その連結板部に連設されて、第1回
転体に周方向の摩擦抵抗を付与するように該第1回転体
の内周に弾発的に常時接触する摩擦力作用部と、同じく
連結板部に連設されて、摩擦部材を同期リングと一体的
に回動させるように該リング外面に係止される係止爪と
を備える。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】図1ないし図6は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は歯車変速機の部分縦断面図、図2は
図1の2−2線拡大断面図、図3は同期機構を分解して
周方向に展開した展開図、図4は摩擦部材の正面図、図
5は図4の5−5線拡大断面図、図6は図4の6−6線
拡大断面図である。
【0008】先ず図1において、第1速歯車列G1 は、
メインシャフト10に固設される駆動歯車12と、該駆
動歯車12に噛合されるとともにカウンタシャフト11
に軸受16を介して相対回転自在に支承される被動歯車
13とから成り、第2速歯車列G2 は、メインシャフト
10に固設される駆動歯車14と、該駆動歯車14に噛
合されるとともにカウンタシャフト11に軸受17を介
して相対回転自在に支承される被動歯車15とから成
る。また被動歯車13,15間でカウンタシャフト11
にはハブ19がスプライン18を介して結合される。
【0009】第1および第2速歯車列G1 ,G2 の被動
歯車13,15は、カウンタシャフト11に択一的に係
合可能なものであり、第1回転体としてのハブ19と第
2回転体としての被動歯車13との間には第1速用同期
機構201 が、また第1回転体としてのハブ19と第2
回転体としての被動歯車15との間には第2速用同期機
構202 が設けられる。
【0010】第1速用同期機構201 は、スリーブ21
が軸方向移動可能に係合されるハブ19と、スリーブ2
1を噛合させ得るトルク伝達用ドク歯13aが設けられ
る被動歯車13との間に、スリーブ21を噛合させ得る
同期用ドグ歯25aを有する同期リング25がハブ19
に対して規制された範囲での周方向相対移動を可能とし
て配置され、ハブ19の内周および同期リング25の外
周間には摩擦部材26が介設され、同期リング25を囲
繞してシンクロナイザスプリング27が配置されて成る
ものである。
【0011】また第2速用同期機構202 は、スリーブ
21が軸方向移動可能に係合されるハブ19と、スリー
ブ21を噛合させ得るトルク伝達用ドク歯15aが設け
られる被動歯車15との間に、スリーブ21を噛合させ
得る同期用ドグ歯25aを有する同期リング25がハブ
19に対して規制された範囲での周方向相対移動を可能
として配置され、ハブ19の内周および同期リング25
の外周間には摩擦部材26が介設され、同期リング25
を囲繞してシンクロナイザスプリング27が配置されて
成るものである。
【0012】ところで、第1および第2速用同期機構2
1 ,202 は、基本的に同一の構成を有するものであ
るので、以下、第2速用同期機構202 についてのみ詳
細に説明する。
【0013】ハブ19は、カウンタシャフト11と同軸
にして軸方向両側に延びる円筒部19aを外周端に備え
るものであり、この円筒部19aにスリーブ21が摺動
可能にスプライン結合される。しかもスリーブ21の外
周には、図示しないフォークを係合するための環状の係
合溝28が設けられるとともに被動歯車29が設けられ
る。而して被動歯車29と、メインシャフト10に設け
られる駆動歯車30と、被動歯車29および駆動歯車3
0に噛合する位置ならびにその噛合を解除する位置間で
移動可能なアイドル歯車(図示せず)とで後進段歯車列
R が構成される。
【0014】図2および図3を併せて参照して、同期リ
ング25は基本的に円筒状に形成されるものであり、こ
の同期リング25の被動歯車15側端部に半径方向外方
に張出すようにして同期用ドグ歯25aが設けられる。
また同期リング25の内周および被動歯車15の外周に
は、同期リング25が被動歯車15側に押圧されたとき
に相互に圧接して摩擦トルクを発生すべくテーパ面25
b,15bが設けられる。
【0015】ハブ19における円筒部19aの同期リン
グ25側端部には、その周方向に間隔をあけた複数個所
たとえば3個所に、規制用切欠き32がそれぞれ設けら
れており、同期リング25には、それらの規制用切欠き
32内にそれぞれ配置される複数の係止突部33が突設
される。而して係止突部33が規制用切欠き32の周方
向両端で周方向に沿う相対移動を規制されることによ
り、ハブ19に対する同期リング25の周方向相対移動
が規制されることになる。また各係止突部33の両側で
同期リング25の外面には凹部34,34がそれぞれ設
けられる。
【0016】図4を併せて参照して、摩擦部材26は、
ハブ19および同期リング25にその周方向相対移動に
伴って摩擦力を与えるためのものであり、同期リング2
5の軸方向に沿うハブ19側の端面に対向してリング状
に形成される連結板部35と、ハブ19の内周および同
期リング25の外周に弾発的に接触して前記連結板部3
5に連設される複数の摩擦力作用部としての摩擦力作用
爪36…と、同期リング25の係止突部33を両側から
挟むようにして凹部34,34に嵌合されるべく係止突
部33に対応する位置で対をなして連結板部35に連設
される複数組の係止爪37,37…とを備える。
【0017】同期リング25におけるハブ19側端面の
内周縁にはハブ19側に突出したリング状の位置決め
突起38が突設されており、この位置決め突起38は、
摩擦部材26における連結板部35の内周に嵌合され
る。すなわち摩擦部材26は、同期リング25に対する
半径方向相対移動を前記位置決め突起38により阻止さ
れることになる。
【0018】図5を併せて参照して、摩擦力作用爪36
…は、周方向に間隔をあけた位置で連結板部35に連設
されるものであり、同期リング25における同期用ドグ
歯25a側を細狭まりとした三角形状に形成され、各摩
擦力作用爪36…の先端は円弧状に形成されている。し
かも摩擦部材26が外力を加えない自然な状態にあると
きに、各摩擦力作用爪36…は、その先端側に向かうに
つれて半径方向外方に傾斜するように傾斜角αを有して
連結板部35に連設されている。したがってハブ19に
おける円筒部19aの内周に対向する各摩擦力作用爪3
6…の外面36aは、ハブ19側に向かうにつれてハブ
19の半径方向内方側に傾斜した傾斜面に形成され、同
期リング25の外周に対向する各摩擦力作用爪36…の
内面36bは、同期リング25側に向かうにつれて同期
リング25の半径方向外方側に傾斜した傾斜面に形成さ
れることになる。
【0019】図6を併せて参照して、係止爪37…は、
略四角形状に形成されて連結板部35に連設されるもの
である。しかも摩擦部材26が外力を加えない自然な状
態にあるときに、各係止爪37…は、その先端側に向か
うにつれて半径方向外方に傾斜するように傾斜角βを有
して連結板部35に連設されており、前記傾斜角βは各
摩擦力作用爪36…の傾斜角αよりも小さく設定されて
いる。
【0020】而して摩擦部材26が、ハブ19における
円筒部19aの内周および同期リング25の外周間に介
設された状態で、各摩擦力作用爪36…は、その先端が
同期リング25の外周に近接するように撓むことにな
り、それにより、各摩擦力作用爪36…が円筒部19a
の内周および同期リング25の外周に弾発的に接触し、
ハブ19に対して同期リング25が周方向に相対移動す
るときに、該同期リング25とともに移動する摩擦力作
用爪36…と前記円筒部19aの内周との間で発生する
摩擦力により、同期リング25のハブ19に対する周方
向移動に抵抗が与えられることになる。
【0021】次にこの実施例の作用について説明する
と、第2速歯車列G2 を確立するために、スリーブ21
を図1の右側に移動せしめると、スリーブ21の移動に
よりシンクロナイザスプリング27を介して同期リング
25が押圧され、同期リング25のテーパ面25bが被
動歯車15のテーパ面15bに押付けられる。
【0022】スリーブ21がシンクロナイザスプリング
27を乗り越えてさらに移動して、スリーブ21が同期
用ドグ歯25aに当接すると、同期リング25はスリー
ブ21に対して規制された範囲で周方向に相対移動しな
がら被動歯車15側にさらに押圧され、両テーパ面25
b,15b間に強い摩擦係合力が発生し、メインシャフ
ト10が慣性力で回転していたとしても停止される。
【0023】その後、同期用ドグ歯25aとの位相が合
った状態でスリーブ21がさらに移動すると、静止状態
にある被動歯車15のトルク伝達用ドグ歯15aにスリ
ーブ21が係合する。この際、同期リング25にはその
テーパ面25bをテーパ面15bに押付ける押圧力は作
用しておらず、同期リング25は回転自在となってい
る。これによりハブ19および被動歯車15が相互に連
結され、第2速歯車列G2 が確立される。
【0024】この第2速歯車列G2 が確立した状態で、
同期リング25は回転自在となっており、エンジンの回
転変動に伴って同期リング25の係止突部33がハブ1
9における規制用切欠き32の周方向両端に衝撃的に当
たって打音が生じるおそれがある。しかるにハブ19お
よび同期リング25間に摩擦部材26が介設されてお
り、同期リング25のハブ19に対する周方向相対移動
には前記摩擦部材26とハブ19との間の摩擦力による
抵抗が生じ、同期リング25が規制用切欠き32の周方
向両端に衝撃的に当たることが回避され、打音の発生が
防止されることになる。
【0025】ところで、摩擦部材26は、同期リング2
5のハブ19側端面に対向してリング状に形成される連
結板部35を備えるものであるので半径方向に沿う剛性
が比較的大きくなり、したがって摩擦部材26の同期リ
ング25の外周への装着時に、摩擦部材26の全体をリ
ング状に保ったままでの組付けが可能であり、装着作業
が容易となる。
【0026】また摩擦部材26は、ハブ19の内周およ
び同期リング25の外周に弾発的に接触する複数の摩擦
力作用爪36…を備えるものであり、同期リング25の
外周に対向する該摩擦力作用爪36…の内面36bは、
摩擦部材26を自由状態とした状態では、同期リング2
5側に向かうにつれて同期リング25の半径方向外方側
に傾斜した傾斜面に形成されている。したがって同期リ
ング25を覆うようにして摩擦部材26を同期リング2
5に装着することが容易となる。また第2速歯車列G2
の確立を解除すべくスリーブ21をハブ19側に戻す際
に、同期リング25もテーパ面25b,15bの係合摩
擦を解除する方向に移動するが、この際、摩擦力作用爪
36…の内面36bが同期リング25側に向かうにつれ
て同期リング25の半径方向外方側に傾斜した傾斜面に
形成されていることにより、摩擦力作用爪36…の先端
が同期リング25に接触することがなく、したがって同
期リング25が摩擦力作用爪36…によって半径方向内
方に押されることがなく、それによりテーパ面25b,
15bの摩擦係合状態が円滑に解除され、テーパ面25
b,15bの摩耗軽減にも寄与することができる。
【0027】さらに上記摩擦力作用爪36…の外面36
aは、同期リング25に装着して外力を加えない自然な
状態では、ハブ19側に向かうにつれてハブ19の半径
方向内方側に傾斜した傾斜面に形成されているので、同
期リング25に装着されている摩擦部材26をハブ19
の円筒部19a内に挿入するようにして組付けることが
容易となる。この際、各摩擦力作用爪36…は、三角形
状に形成されており、上記円筒部19aの内面との摺接
面積が比較的小さいので、比較的小さい力で各摩擦力作
用爪36…を円筒部19a内に押し込むことができ、そ
れによっても組付けが容易となる。
【0028】しかも円筒部19a内に各摩擦力作用爪3
6…を押し込む際に、摩擦部材26は位置決め突起38
により同期リング25との半径方向相対移動が阻止され
ているので、各摩擦力作用爪36…には、その先端を同
期リング25側に撓ませる方向の外力がほぼ均等に作用
し、一部の摩擦力作用爪36が他の摩擦力作用爪36と
は異なる形状に変形してしまうことはない。
【0029】ところで、円筒部19aから各摩擦力作用
爪36…に半径方向内方に撓ませる外力が作用すること
により、図3の鎖線で示すように、対をなす係止爪3
7,37はその先端を係止突部33に係合させる方向に
変形することになり、それにより同期リング25に対す
る摩擦部材26の係合力が増加する。
【0030】摩擦部材26をハブ19から取外す際に
は、各摩擦力作用爪36…の先端が円弧状に形成されて
いることに起因して、ハブ19における円筒部19aの
内面への摩擦力作用爪36の先端の引っ掛かりを極力回
避することができ、それにより取外し作業を容易とする
とともに摩擦力作用爪36…の変形も防止することがで
きる。
【0031】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0032】
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、摩擦部材
は、同期リングの軸方向に沿う第1回転体側の端面に対
向するリング状の連結板部と、その連結板部に連設され
て、第1回転体に周方向の摩擦抵抗を付与するように該
第1回転体の内周に弾発的に常時接触する摩擦力作用部
と、同じく連結板部に連設されて、摩擦部材を同期リン
グと一体的に回動させるように該リング外面に係止され
る係止爪とを備えるので、該係止爪を介して同期リング
に回り止めされた摩擦部材は、その摩擦作用部が第1回
転体に及ぼす摩擦力により、エンジンの回転トルク変動
等に起因した同期リングの第1回転体に対する周方向相
対移動(周方向の踊り)に対して十分な移動抵抗を与え
ることができ、そのリングの踊りに起因した異音発生を
効果的に防止することができる。しかも上記摩擦部材
は、同期リングの第1回転体側端面に対向してリング状
に形成される連結板部を備えるため,半径方向に沿う剛
比較的大きくなり、したがって摩擦部材の同期リン
外周への装着時に、摩擦部材の全体をリング状に保っ
たままでの組付けが可能であり、装着作業が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯車変速機の部分縦断面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】同期機構を分解して周方向に展開した展開図で
ある。
【図4】摩擦部材の正面図である。
【図5】図4の5−5線拡大断面図である。
【図6】図4の6−6線拡大断面図である。
【符号の説明】 13,15 第2回転体としての被動歯車 13a,15a トルク伝達用ドグ歯 19 第1回転体としてのハブ 201 ,202 同期機構 21 スリーブ 25 同期リング 25a 同期用ドグ歯 26 摩擦部材 35 連結板部 36 摩擦力作用部としての摩擦力作用爪
フロントページの続き (72)発明者 石原 淳 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭61−82130(JP,U) 実開 昭50−12176(JP,U) 実開 昭62−196952(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 23/06 F16H 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ(21)が軸方向移動可能に係
    合される第1回転体(19)と、第1回転体(19)と
    同軸に配置されるとともに前記スリーブ(21)を噛合
    させ得るトルク伝達用ドク歯(13a,15a)が設け
    られる第2回転体(13,15)との間に、前記スリー
    ブ(21)を噛合させ得る同期用ドグ歯(25a)を有
    する同期リング(25)が、第1回転体(19)に対し
    て規制された範囲での周方向相対移動を可能として配置
    され、第1回転体(19)の内周および同期リング(2
    5)の外周間には、第1回転体(19)および同期リン
    グ(25)にその周方向相対移動に伴って摩擦力を与え
    る摩擦部材(26)が介設される歯車変速機の同期機構
    において、 摩擦部材(26)は、同期リング(25)の軸方向に沿
    う第1回転体(19)側の端面に対向するリング状の連
    結板部(35)と、その連結板部(35)に連設され
    て、第1回転体(19)に周方向の摩擦抵抗を付与する
    ように該第1回転体(19)の内周に弾発的に常時接触
    する摩擦力作用部(36)と、同じく連結板部(35)
    に連設されて、摩擦部材(26)を同期リング(25)
    と一体的に回動させるように該リング(25)外面に係
    止される係止爪(37)とを備えることを特徴とする、
    歯車変速機の同期機構。
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