JP3409838B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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JP3409838B2 JP23287198A JP23287198A JP3409838B2 JP 3409838 B2 JP3409838 B2 JP 3409838B2 JP 23287198 A JP23287198 A JP 23287198A JP 23287198 A JP23287198 A JP 23287198A JP 3409838 B2 JP3409838 B2 JP 3409838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵ハンドルの操
舵に応じて転舵輪を転舵させる車両用操舵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、操舵ハンドルの操舵角に対す
る転舵輪の転舵角の伝達比を変化させる伝達比可変機構
を備えた車両用操舵装置が知られている。この伝達比可
変機構は、操舵ハンドル側に連結された入力軸とラック
軸側に連結された出力軸とを、所定のギヤ機構で連結
し、このギヤ機構をアクチュエータで駆動することで、
入力軸−出力軸間の回転量の伝達比が変更可能な機構と
なっている。
【0003】また、特開昭62−23869号に開示さ
れた操舵装置では、このような伝達比可変機構が故障し
た場合に備え、伝達比可変機構のアクチュエータが停止
した状態における入力軸−出力軸間の伝達比となるベー
ス伝達比を伝達比可変幅の中間値に設定している。この
ように設定することで、伝達比を変化させるアクチュエ
ータが停止した場合にも、正常時に比べて伝達比が大き
く変化する事態を回避し、運転者が受ける違和感を低減
させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、伝達比可変機
構で設定される伝達比は、通常、車速等の走行状態に応
じて設定され、低車速域では大きく、高車速域では小さ
くなるように設定される。これに対し、伝達比可変機構
の故障時には、車両の走行状態が変化しても、伝達比可
変機構の設定伝達比が前述したベース伝達比に維持され
る状況となり、故障発生の前後において、運転者の操舵
感が変化してしまう。
【0005】本発明は、このような課題を解決すべくな
されたものであり、その目的は、伝達比可変機構が故障
した場合にも、運転者に与える操舵違和感を低減するこ
とができる車両用操舵装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1にかかる
車両用操舵装置は、操舵ハンドルの操舵に応じて転舵輪
を転舵させる車両用操舵装置であって、操舵ハンドルの
操舵角に対する転舵輪の転舵角の伝達比を、車両の走行
状態に応じて変化させる伝達比可変手段と、操舵ハンド
ルの操作に対する抵抗力となる、操舵反力を発生する反
力発生手段と、伝達比可変手段の故障時に、故障前後の
伝達比の偏差に応じて、反力発生手段で発生させる操舵
反力の大きさを制御する制御手段とを備えて構成する。
【0007】伝達比可変手段の正常時には、設定される
伝達比は車両の走行状態に応じて変化するが、故障の際
には、車両の走行状態が変化した場合にも、前述したよ
うに所定のベース伝達比に維持される。その結果、操舵
ハンドルを所定量操舵した場合にも、思いの外、転舵輪
の転舵角が大きかったり、或いは小さかったりして、運
転者に操舵違和感を与える。
【0008】これに対し、通常、運転者は一定の操舵力
で操舵ハンドルを操作しており、操舵反力が減少する
と、ハンドル操作が軽くなって回転操舵量が増加する傾
向となる。反対に、操舵反力が増加すると、ハンドル操
作が重くなって回転操舵量が抑制される傾向となる。こ
の作用を、伝達比可変機構の故障時に利用し、例えば、
故障時に設定される伝達比が、車両の走行状態に応じて
設定される正常時の伝達比に比べて小さな値(スロー)
となる状況下では、反力発生手段で発生させる操舵反力
を減少して、操舵ハンドルの回転操作量を増加させる。
これにより、転舵輪の転舵角も増加されるため、運転者
が感じる操舵違和感が低減される。反対に、故障時の伝
達比が正常時に比べて大きな値(クイック)となる状況
下では、発生させる操舵反力を増加させて操舵ハンドル
の回転操作量を抑制して、転舵輪の転舵角を抑制する。
【0009】請求項2にかかる車両用操舵装置は、請求
項1における車両用操舵装置において、反力発生手段
は、操舵の際の補助力を発生する補助力発生手段であ
り、制御手段では、伝達比可変手段の故障時に設定され
る伝達比が正常時に比べて減少する場合には、正常時に
発生すべき操舵補助力に対して増加させ、故障時に設定
される伝達比が正常時に比べて増加する場合には、正常
時に発生すべき操舵補助力に対して減少させるように、
操舵補助力の大きさを制御する。
【0010】前述したように、故障時に設定される伝達
比が、車両の走行状態に応じて設定される正常時の値に
比べて減少するような状況下では、操舵補助力を正常時
に発生すべき大きさに対して増加させることで、操舵ハ
ンドルの回転操作量が増加され、転舵輪の転舵角も増加
する。この作用により、故障による伝達比変更に伴って
生じる転舵輪の転舵角の不足分を補うことができる。ま
た、故障時に設定される伝達比が、車両の走行状態に応
じて設定される正常時の値に比べて増加するような状況
下では、操舵補助力を正常時に発生すべき大きさに対し
て減少させることで、操舵ハンドルの回転操作量が抑制
され、転舵輪の転舵角も減少する。この作用により、故
障による伝達比変更に伴って生じる転舵輪の転舵角の増
加分を補うことができ、伝達比の変更に伴う操舵違和感
が低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる各実施形態
につき、添付図面を参照して説明する。
【0012】図1に実施形態にかかる操舵装置を示す。
【0013】入力軸20と出力軸40とは伝達比可変機
構30を介して連結されており、入力軸20には操舵ハ
ンドル10が連結されている。出力軸40は、ラックア
ンドピニオン式のギヤ装置50を介してラック軸51に
連結されており、ラック軸51の両側には車輪FWが連
結されている。
【0014】入力軸20には操舵ハンドル10の操舵位
置を検出する入力角センサ21を設け、出力軸40には
出力軸40の回転位置を検出する出力角センサ41と、
操舵トルクTを検出するトルクセンサ42とを設けてい
る。この出力軸40の回転角はラック軸51のストロー
ク位置に対応し、さらにラック軸51のストローク位置
は車輪FWの転舵角に対応するため、出力角センサ41
によって出力軸40の回転角を検出することで、車輪F
Wの転舵角を検出している。
【0015】伝達比可変機構30は、操舵ハンドル10
の操舵角と車輪FWの転舵角との間の伝達比G(G=転
舵角/操舵角)を変化させる機構部であり、入力軸20
と出力軸40とをギヤ機構で連結し、このギヤ機構を構
成する所定のギヤをアクチュエータ31で回転駆動する
ことで、入力軸20−出力軸40間で伝達される回転量
が変更可能な機構となっている。
【0016】また、ラック軸51には、電動式のパワー
ステアリング装置を構成するアクチュエータ60を設け
ており、アクチュエータ60によってラック軸51を軸
方向に沿って変位駆動することで操舵補助力が付与さ
れ、運転者が操舵ハンドル10を操作する操舵力を軽減
している。
【0017】これら伝達比可変機構30のアクチュエー
タ31とパワーステアリング装置のアクチュエータ60
の駆動制御は、制御装置70によって実施される。操舵
制御装置70には、入力角センサ21、出力角センサ4
1、操舵トルクセンサ42の他、車速Vを検出する車速
センサ44の各検出信号が与えられ、これらの信号をも
とにアクチュエータ31及びアクチュエータ60の駆動
制御を実施している。
【0018】ここで、制御装置70で実施される各制御
処理のうち、まず、アクチュエータ31の駆動制御につ
いて、図2のフローチャートに沿って説明する。
【0019】このフローチャートは、イグニションスイ
ッチのオン操作によって起動する。まず、ステップ(以
下、ステップを「S」と記す)102に進んで、入力角
センサ21で検出された入力角θh、出力角センサ41
で検出された出力角θp及び車速センサ44で検出され
た車速Vの値をそれぞれ読み込む。
【0020】続くS104では、伝達比可変機構30が
正常に機能しているか否かを判定する。例えば、入力角
θhが検出されない或いは異常値を示す、後述する制御
信号I1に対する出力角θpが一致しない、アクチュエ
ータ31に過電流が流れる等の場合には、伝達比可変機
構30に故障が発生したものと判定し(S104で「N
o」)、S116に進んで、伝達比可変機構30に故障
が発生したことを示すフェイルフラグFを1にセットす
る。なお、このフェイルフラグFは、イグニションスイ
ッチのOFF操作時にリセットされる。
【0021】一方、S104で伝達比可変機構30が正
常であると判定された場合には(S104で「Ye
s」)、S106に進み、図4に示す車速Vと伝達比G
との関係を示すマップから、S102で読み込んだ車速
Vをもとにマップ検索し、車速Vに応じた伝達比Gを設
定する。
【0022】続くS108では、S106で設定された
伝達比GとS102で読み込まれた入力角θhとをもと
にθpm=G・θhを演算し、出力角目標値θpmを設
定する。
【0023】続くS110では、S108で設定された
出力角目標値θpmと、出力角センサ41で検出された
出力角θpとの偏差eを、e=θpm−θpとして演算
する。
【0024】続くS112では、オーバーシュートする
ことなく偏差eを0にするように、アクチュエータ31
を制御する制御信号I1を決定する。この処理の一例と
しては、I1=C(s)・eの演算式に基づいて、PI
D制御のパラメータを適切に設定することにより制御信
号I1を決定することができる。なお、式中の「s」は
ラプラス演算子である。
【0025】続くS114では、S112で決定された
制御信号I1をアクチュエータ31に出力し、制御信号
1に応じてアクチュエータ31を駆動する。
【0026】そしてこのS114或いは先に説明したS
116を経た後、S118に進み、イグニションスイッ
チ(IG)がオフ操作されたかを判断し、「No」の場
合にはS102に戻り、S118で「Yes」と判断さ
れるまで、前述したS102以降の処理が繰り返し実行
される。
【0027】このような処理を繰り返すことで、車速V
に応じて伝達比Gを設定し、設定した伝達比Gをもとに
入力角θhに応じた車輪FWの転舵制御を実施してい
る。
【0028】次に、制御装置70で実施される、パワー
ステアリング装置を構成するアクチュエータ60の駆動
制御につき、図3のフローチャートに沿って説明する。
【0029】このフローチャートは、イグニションスイ
ッチのオン操作によって起動する。まず、S202に進
んで、伝達比可変機構30の故障を示すフェイルフラグ
Fが1にセットされているかを判定する。
【0030】S202でフェイルフラグFがリセットさ
れている場合(F=0の場合)には、S204に進み、
補正係数kの値を1に設定する。なお、補正係数kにつ
いては後に説明する。
【0031】続くS206では、トルクセンサ42で検
出される操舵トルクTを読み込み、続くS208では、
図5に示す操舵トルクTと制御量iとの関係を示すマッ
プから、S206で読み込んだ操舵トルクTをもとにマ
ップ検索し、操舵トルクTに応じた制御量iを設定す
る。
【0032】続くS210では、I=k*iを演算し、
アクチュエータ60を制御する制御量Iを設定する。こ
のように「k」は、S208で設定された制御量iを補
正するための補正係数であり、先のS202で「No」
と判定された場合には、S204においてK=1に設定
され、実質的に補正処理は成されず、制御量iの値がそ
のまま制御量Iとして設定される。
【0033】続くS212では、I2=C(s)・Iの
演算式に基づいて、アクチュエータ60を制御する制御
信号I2を決定する。なお、式中の「s」はラプラス演
算子である。
【0034】続くS214では、S212で決定された
制御信号I2をアクチュエータ60に出力し、制御信号
2に応じてアクチュエータ60を駆動する。
【0035】そしてS214を経た後、S216に進
み、イグニションスイッチ(IG)がオフ操作されたか
を判断し、「No」の場合にはS202に戻り、S21
6で「Yes」と判断されるまで、前述したS202以
降の処理が繰り返し実行される。
【0036】このように伝達比可変機構30が正常に動
作している間は、上述したようにアクチュエータ60の
駆動制御が実行され、操舵トルクTに応じた操舵補助力
が発生される。
【0037】これに対し、伝達比可変機構30に故障が
発生している場合には、図2のフローチャートで示した
ように、アクチュエータ31の駆動制御は行われず、ア
クチュエータ31は停止状態となる。アクチュエータ3
1が停止すると、伝達比可変機構30で設定される伝達
比Gは、伝達比可変機構30を構成するギヤ機構が持つ
固有の伝達比(以下、ベース伝達比と称す)となり、以
下では、図4に点線で示すように、このベース伝達比が
伝達比可変幅の中間値に設定された場合を例に説明す
る。
【0038】伝達比可変機構30に故障が発生している
場合には、先のS202で「Yes」と判定されてS2
18に進む。
【0039】S218では、車速センサ44で検出され
る車速Vを読み込み、続くS220では、図6に示す車
速Vと補正係数kとの関係を示すマップから、S218
で読み込んだ車速Vをもとにマップ検索し、車速Vに応
じた補正係数kを設定する。この補正係数kは、故障前
後の伝達比の変化をもとに設定される。図4を参照する
と、低車速域では、伝達比可変機構30の故障時におけ
るベース伝達比は、正常時の伝達比Gに比べてよりスロ
ー側に設定されることとなり、正常時と同じように車輪
FWを転舵させるには、操舵ハンドル10を正常時に比
べてより多く操舵する必要がある。一方、高車速域の場
合では、故障時に設定されるベース伝達比は、正常時の
伝達比Gに比べてよりクイック側に設定されることとな
り、正常時と同じように車輪FWを転舵させるには、操
舵ハンドルを正常時に比べてより少なく操舵する必要が
ある。
【0040】そこで、図4における低車速域のように、
正常時(故障前)に設定されるべき車速Vに応じた伝達
比Gに比べ、故障時におけるベース伝達比がよりスロー
側に設定される場合には、補正係数kの値をその偏差の
大きさに応じて1よりも大きくするように設定する(図
6の低車速域)。これにより、S210の処理におい
て、パワーステアリング装置のアクチュエータ60に対
する制御量Iが正常時に比べて増加するため、操舵の際
のアシスト力(操舵補助力)が増加して運転者が感じる
操舵反力は減少する(図7の低車速域)。このため、ハ
ンドル操作が正常時に比べて軽くなり、一定の操舵力で
操舵する運転者にとっては、無意識のうちに操舵量が増
加する傾向となり、車輪FWの転舵量も増加する。
【0041】反対に、図4における高車速域のように、
故障時におけるベース伝達比がよりクイック側に設定さ
れる場合には、補正係数kの値をその偏差の大きさに応
じて1よりも小さくするように設定する(図6の高車速
域)。これにより、S210の処理において、パワース
テアリング装置のアクチュエータ60に対する制御量I
が正常時に比べて減少するため、操舵の際のアシスト力
(操舵補助力)が減少して運転者が感じる操舵反力は増
加する(図7の高車速域)。このため、ハンドル操作が
正常時に比べて重くなり、一定の操舵力で操舵する運転
者にとっては、無意識のうちに操舵量が減少する傾向と
なり、車輪FWの転舵量も減少する。
【0042】このようにして、伝達比可変機構30の故
障により正常時に比べて設定伝達比が変更になった場合
にも、操舵補助力の大きさを変化させることで、設定伝
達比の変更に伴う操舵違和感を低減することができる。
【0043】また、図8に示すように、ベース伝達比が
伝達比可変領域に対してスロー側に設定されているタイ
プの伝達比可変機構30では、低車速域において伝達比
の変更による影響をより強く受ける。この場合にも、正
常時に設定されるべき車速Vに応じた伝達比Gとベース
伝達比との偏差をもとに、図9に示すように車速Vに応
じた補正係数kを設定することにより、運転者が感じる
操舵反力は、図10に示すように、低車速ほどより多く
減少することとなり、運転者にとっては無意識のうちに
操舵量が増加する傾向となって同様の効果が発揮され
る。
【0044】さらに、図11に示すように、ベース伝達
比が伝達比可変領域に対してクイック側に設定されてい
るタイプの伝達比可変機構30では、高車速域において
伝達比の変更による影響をより強く受ける。この場合に
も、正常時に設定されるべき車速Vに応じた伝達比Gと
ベース伝達比との偏差をもとに、図12に示すように車
速Vに応じた補正係数kを設定することにより、運転者
が感じる操舵反力は、図13に示すように、高車速ほど
多く増加することとなり、運転者にとっては無意識のう
ちに操舵量が減少する傾向となって同様の効果が発揮さ
れる。
【0045】以上説明した実施形態では、伝達比可変機
構30の故障時に、パワーステアリング装置のアクチュ
エータ60に対する制御量iを全速度域で補正する場合
を例示したが、例えばベース伝達比が伝達比可変領域内
に設定された図4の場合では、正常時の伝達比Gとベー
ス伝達比とが一致する車速Vm以上の車速域で、アクチ
ュエータ60による操舵力アシストを停止させても良
い。これにより、伝達比可変機構30の故障中、高車速
域では操舵反力が大となって、ハンドル操作が重くなっ
て高車速域での走行安定性が確保される。
【0046】また、このような操舵補助力を付与する機
構として電動式のパワーステアリング装置を例示した
が、油圧式のパワーステアリング装置に対しても同様に
適用することができる。
【0047】また、操舵反力を変化させる機構として
は、ラック軸51を変位駆動するパワーステアリング装
置に限定するものではなく、操舵ハンドル10の回転操
作に対する抵抗力を変化させ得る機構であれば、適用す
ることができる。例えば、吐出されるフルードの流量を
ポンプモータにより制御する可変流量タイプの油圧ポン
プを用い、油圧により操舵反力を制御する反力可変シス
テムに適用することも可能であり、この場合、故障後に
伝達比がよりスロー側に設定される場合には、故障前後
の伝達比の偏差の大きさに応じて、正常時のフルード流
量に対して減少するように補正して操舵反力を低減し、
故障後の伝達比がよりクイック側に設定される場合に
は、故障前後の伝達比の偏差の大きさに応じて、正常時
のフルード流量に対して増加するように補正して操舵反
力を増加させるように制御すればよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、各請求項にかかる
車両用操舵装置によれば、伝達比可変手段の故障前後に
おける伝達比の変化に応じて、反力発生手段で発生させ
る操舵反力の大きさを制御する制御手段を備えるので、
故障時に操舵反力を制御することで、操舵ハンドルを操
作する運転者にとっては無意識のうちに操舵量が調整さ
れて、故障時の伝達比変化による影響が抑制されるた
め、伝達比可変機構が故障した場合にも、運転者に与え
る操舵違和感を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる車両用操舵装置の構成を示す
構成図である。
【図2】伝達比可変機構の制御処理を示すフローチャー
トである。
【図3】パワーステアリング装置の制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】車速と伝達比との関係を規定したマップであ
る。
【図5】操舵トルクと制御量との関係を規定したマップ
である。
【図6】車速と補正係数との関係を規定したマップであ
る。
【図7】伝達比可変機構の正常時と故障時における、車
速と操舵反力との関係を示すグラフである。
【図8】車速と伝達比との関係を規定したマップであ
る。
【図9】車速と補正係数との関係を規定したマップであ
る。
【図10】伝達比可変機構の正常時と故障時における、
車速と操舵反力との関係を示すグラフである。
【図11】車速と伝達比との関係を規定したマップであ
る。
【図12】車速と補正係数との関係を規定したマップで
ある。
【図13】伝達比可変機構の正常時と故障時における、
車速と操舵反力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…操舵ハンドル、20…入力軸、21…入力角セン
サ、30…伝達比可変機構、31…アクチュエータ、4
0…出力軸、41…出力角センサ、42…トルクセン
サ、60…アクチュエータ、70…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵ハンドルの操舵に応じて転舵輪を転
    舵させる車両用操舵装置であって、 操舵ハンドルの操舵角に対する転舵輪の転舵角の伝達比
    を、車両の走行状態に応じて変化させる伝達比可変手段
    と、 操舵ハンドルの操作に対する抵抗力となる、操舵反力を
    発生する反力発生手段と、 前記伝達比可変手段の故障時に、故障前後の前記伝達比
    の偏差に応じて、前記反力発生手段で発生させる操舵反
    力の大きさを制御する制御手段とを備える車両用操舵装
    置。
  2. 【請求項2】 前記反力発生手段は、操舵の際の補助力
    を発生する補助力発生手段であり、 前記制御手段では、前記伝達比可変手段の故障時に設定
    される伝達比が正常時に比べて減少する場合には、正常
    時に発生すべき操舵補助力に対して増加させ、故障時に
    設定される伝達比が正常時に比べて増加する場合には、
    正常時に発生すべき操舵補助力に対して減少させるよう
    に、操舵補助力の大きさを制御する請求項1記載の車両
    用操舵装置。
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