JP3405478B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP3405478B2
JP3405478B2 JP11001094A JP11001094A JP3405478B2 JP 3405478 B2 JP3405478 B2 JP 3405478B2 JP 11001094 A JP11001094 A JP 11001094A JP 11001094 A JP11001094 A JP 11001094A JP 3405478 B2 JP3405478 B2 JP 3405478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、耐衝撃性、耐
薬品性、寸法安定性および成形性が均衡して優れた熱可
塑性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、特定の割合
で不飽和ジカルボン酸無水物単量体残基および不飽和ジ
カルボン酸イミド単量体残基を含有する共重合体、特定
のグラフト共重合体、ポリアミド樹脂、並びに特定の割
合で不飽和ジカルボン酸および/またはその無水物基を
有するエチレン−α−オレフィン系エラストマーを必須
成分とする熱可塑性樹脂組成物に関する。本発明の熱可
塑性樹脂組成物は自動車部品、電気・電子部品、事務用
機器部品、熱器具、食器、冷蔵庫部品、浴槽部品、シャ
ワー部品、浄水器部品、便座等に好ましく用いることが
出来る。
【0002】
【従来の技術】従来から、不飽和ジカルボン酸イミド誘
導体残基を有する共重合体の製造方法は知られている
(米国特許第3840499号明細書、米国特許第39
9907号明細書)。しかし、不飽和ジカルボン酸イミ
ド誘導体残基を有する共重合体は耐熱性、寸法安定性は
優れているが、耐衝撃性、耐薬品性、成形性が劣る問題
点があった。
【0003】そこで、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体
残基を有する共重合体にABS樹脂をブレンドして、耐
衝撃性を改良した樹脂組成物も知られている(米国特許
第3642949号明細書、米国特許3652726号
明細書、特開昭57−98536号公報、特開昭57−
125241号公報)。しかし、これらのABS樹脂を
ブレンドした樹脂組成物は、耐衝撃性は改良されるもの
の、耐薬品性が充分でないという欠点があった。
【0004】また、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残
基を有する共重合体の耐薬品性を改良する目的で、この
共重合体にポリアミド樹脂をブレンドした樹脂組成物も
提案されている(特開昭58−71952号公報、特開
昭63−17949号公報、特開平3−277648号
公報、特開平1−215843号公報)。ポリアミド樹
脂をブレンドすることにより、耐薬品性を向上させるこ
とは出来るが、種々の問題点が生じている。
【0005】例えば、特開昭58−71952号公報で
は、この樹脂組成物は耐薬品性は優れているものの、ブ
レンドした樹脂間の相溶性が充分ではなく、成形品に剥
離が生じる欠点がある。また、ポリアミド樹脂量が20
重量%を超える時は耐衝撃性が向上するが、20重量%
以下になると極端に耐衝撃性、耐薬品性が低下してしま
う。また、実施例中にABS樹脂を添加して耐衝撃性を
向上させる例が記載されているが、これはポリアミド樹
脂量が20重量%を超えた場合であり、20重量%以下
の場合はABS樹脂を添加しても、耐衝撃性は低く、全
く実用に適さない。
【0006】また、特開昭63−17949号公報で
は、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基を有する共重
合体、ポリアミド樹脂、およびグラフト共重合体よりな
る樹脂組成物が提案されている。この樹脂組成物はポリ
アミド樹脂の配合量が多いと、耐衝撃性は向上するが寸
法安定性が低下し、ポリアミド樹脂の配合量が少ない
と、寸法安定性が向上するが、耐衝撃性と耐薬品性は低
下する欠点がある。
【0007】さらに、特開平3−277648号公報で
は、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基を有する共重
合体とポリアミド樹脂の樹脂組成物の相溶性を改良する
ために、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基を有する
重合体に不飽和ジカルボン酸無水物単量体残基を有する
共重合体とし、この共重合体とポリアミド樹脂との樹脂
組成物が提案されている。この樹脂組成物は相溶性は大
幅に改良されるものの、ポリアミド樹脂配合量は30重
量%以上であるので、寸法安定性が劣る欠点がある。ま
た、この樹脂組成物はポリアミド樹脂量を30重量%未
満にすると、耐衝撃性が大幅に低下してしまう。
【0008】さらに、特開平1−215843号公報に
は、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基を有する共重
合体、ポリアミド樹脂、並びに不飽和ジカルボン酸およ
び/またはその無水物を有するエチレン−α−オレフィ
ン系エラストマー共重合体からなる樹脂組成物が提案さ
れている。この樹脂組成物は耐衝撃性、耐熱性、耐薬品
性が非常に優れているが、ポリアミド樹脂が30重量%
以上であることから、寸法安定性が劣る欠点がある。ま
た、この樹脂組成物のポリアミド樹脂量を30重量%未
満にすると、耐衝撃性が大幅に低下し、実際に使用する
ことは難しい。
【0009】また、一般にポリアミド樹脂およびポリア
ミド樹脂を含む樹脂組成物の耐薬品性は優れていること
は知られていたが、樹脂組成物中のポリアミド樹脂の量
が多いと、吸水により寸法安定性が低下して、成形品の
組立時に勘合不良、そり、変形が起こり易く、ポリアミ
ド樹脂の量が少ないと、吸湿による寸法安定性は改良さ
れるものの、耐薬品性が低く、かつ耐衝撃性が低下する
欠点がある。ポリアミド樹脂の量が少ない場合、耐衝撃
性を向上させるために、SBRやMBSなどのゴム状重
合体を添加する事も考えられるが、実際には耐衝撃性向
上効果は乏しいものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記で述べ
たように、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基を有す
る共重合体を使用した樹脂組成物において、高耐熱、高
耐衝撃でかつ耐薬品性と寸法安定性に優れた樹脂組成物
はいまだ得られておらず、これらの性能を兼備した高性
能な樹脂組成物の開発が強く望まれているのが現状であ
る。そこでこれらの高性能を有する樹脂組成物を提供す
ることを目的に鋭意研究した結果到達したものである。
【0011】
【問題を解決するための手段】本発明の発明者らは、高
耐熱、高耐衝撃でかつ耐薬品性と寸法安定性に優れた樹
脂の開発を目的に鋭意検討した結果、特定の割合の不飽
和ジカルボン酸無水物単量体残基および不飽和ジカルボ
ン酸イミド単量体残基を有する共重合体、グラフト共重
合体、ポリアミド樹脂、並びに特定の割合で不飽和ジカ
ルボン酸および/またはその無水物基を有するエチレン
−α−オレフィン系エラストマー共重合体を必須成分と
し、特定の割合で配合した場合に上記目的を達成できる
ことを見いだし、本発明の熱可塑性樹脂組成物に達した
ものである。
【0012】すなわち、本発明は(A)成分:芳香族ビ
ニル単量体残基40〜80重量%、不飽和ジカルボン酸
無水物単量体残基20重量%以下(ただし、0は含ま
ず)、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基10重量%
以上60重量%未満、およびこれらと共重合可能なビニ
ル単量体残基0〜20重量%からなるマレイミド系共重
合体5〜50重量%、 (B)成分:芳香族ビニル単量体残基60〜80重量
%、シアン化ビニル単量体残基20〜40重量%、およ
びこれらと共重合可能なビニル単量体残基0〜20重量
%からなるビニル系共重合体0〜50重量%、 (C)成分:ゴム状重合体35〜65重量部に、芳香族
ビニル単量体50〜80重量%、シアン化ビニル単量体
20〜40重量%、およびこれらと共重合可能なビニル
単量体0〜30重量%からなる単量体混合物35〜65
重量部をグラフト重合させたグラフト共重合体10〜5
0重量%、 (D)成分:ポリアミド樹脂3〜20重量%と、 (E)成分:不飽和ジカルボン酸および/またはその無
水物5重量%以下(ただし、0は含まず)を有するエチ
レン−α−オレフィン系エラストマー共重合体2〜12
重量%とからなり、かつ(D)成分と(E)成分の重量
比率が(E)/(D)=30/70〜60/40からな
熱可塑性樹脂組成物である。
【0013】本発明の熱可塑性樹脂組成物の最大の特長
は、ポリアミド樹脂が20重量%以下でありながら、耐
薬品性、耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性および成形性が
非常に優れている点である。
【0014】まず、本発明の熱可塑性樹脂組成物に含ま
れる(A)成分のマレイミド系共重合体について説明す
る。(A)成分を構成する芳香族ビニル単量体として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
t−ブチルスチレン、クロルスチレン等のスチレン系単
量体が挙げられ、これらの中でスチレンが特に好まし
い。
【0015】不飽和ジカルボン酸イミド誘導体としては
マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイ
ミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマ
レイミド、N−ナフチルマレイミド、グルタルイミド等
が挙げられる。
【0016】不飽和ジカルボン酸無水物としては、マレ
イン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニット酸等の
無水物が挙げられ、マレイン酸無水物が特に好ましい。
【0017】これらと共重合可能なビニル単量体として
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン
化ビニル単量体、メチルアクリル酸エステル、エチルア
クリル酸エステル、ブチルアクリル酸エステル等のアク
リル酸エステル単量体,メチルメタクリル酸エステル、
エチルメタクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル
単量体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン
酸単量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、お
よびN−ビニルカルバゾール等が挙げられる。これらの
中でアクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸等の単量体が
特に好ましい。
【0018】(A)成分を製造するにあたって、第1の
製法としては、芳香族ビニル単量体、不飽和ジカルボン
酸イミド誘導体、不飽和ジカルボン酸無水物単量体およ
びこれらと共重合可能なビニル単量体混合物を共重合さ
せる方法、第2の製法としては、芳香族ビニル単量体、
不飽和ジカルボン酸無水物単量体およびこれらと共重合
可能なビニル単量体混合物を共重合させた後、この共重
合体中の不飽和ジカルボン酸無水物基をアンモニア、お
よび/または第1級アミンと反応させてイミド基に変換
させる方法が挙げられ、いずれの方法によってもマレイ
ミド系共重合体を得ることができる。
【0019】第1の製法の場合は、塊状−懸濁重合、溶
液重合、塊状重合を、第2の製法の場合は、懸濁重合、
乳化重合、溶液重合、塊状重合等公知の重合方法を用い
ることができる。
【0020】第2の製法で、マレイミド系共重合体を得
るためのイミド化反応に用いるアンモニアや第1級アミ
ンは無水または水溶液のいずれの状態でもあってよい。
また、第1級アミンの例としてメチルアミン、エチルア
ミン、シクロヘキシルアミン等のアルキルアミンおよび
アニリン、トルイジン、ナフチルアミン等の芳香族アミ
ンが挙げられる。
【0021】イミド化反応は溶液状態または懸濁状態で
行う場合は通常の反応容器、例えばオートクレーブ等を
用いるのが好ましく、塊状溶融状態で行う場合には、脱
揮装置の付いた押出機を用いてもよい。
【0022】イミド化反応の温度は約80〜350℃で
あり、好ましくは100〜300℃である。80℃未満
の場合には反応速度が遅く、反応に長時間を要して実用
的でない。一方350℃を越える場合には重合体の熱分
解による物性低下をきたす。イミド化反応時に触媒を用
いてもよく、その場合は第3級アミン、例えばトリエチ
ルアミン等が好ましく用いられる。
【0023】(A)成分に用いられる芳香族ビニル単量
体残基は40〜80重量%であり、好ましくは43〜7
0重量%が好適である。40重量%未満では成形性が低
下し、80重量%を越えると耐熱性が低下してしまう。
不飽和ジカルボン酸無水物単量体残基は20重量%(た
だし、0は含まず)以下であり、特に0.5〜15重量
%が好ましい。0重量%では(A)成分とポリアミド樹
脂との相溶性が低下し、樹脂組成物の成形品の層剥離の
原因となるばかりでなく、衝撃強度、耐薬品性が低下す
る。20重量%を超えると、ポリアミド樹脂中の末端ア
ミノ基との反応が過剰となり、表面外観が損なわれるの
みならず、耐衝撃性、成形性も低下する。また、不飽和
ジカルボン酸イミド誘導体残基は10重量%以上60重
量%未満であり、25〜55重量%が特に好適である。
10重量%未満では耐熱性の向上は充分でなく、60重
量%以上だと組成物の耐衝撃性が大幅に低下する。ま
た、これらと共重合可能なビニル単量体残基は0〜20
重量%であり、20重量%を越えると耐衝撃性が低下す
る。
【0024】次に、(B)成分のビニル系共重合体につ
いて説明する。本発明の(B)成分に用いられる芳香族
ビニル単量体としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロルスチ
レン等のスチレン系単量体が挙げられ、特にスチレンが
好ましい。シアン化ビニル単量体としては、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニト
リル等が挙げられ、特にアクリロニトリルが好ましい。
【0025】また、これらと共重合可能なビニル単量体
としては、メチルアクリル酸エステル、エチルアクリル
酸エステル、ブチルアクリル酸エステル等のアクリル酸
エステル単量体、メチルメタクリル酸エステル、エチル
メタクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル単量
体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単
量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、および
N−ビニルカルバゾール等が挙げられる。これらの中で
メタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸等の
単量体が特に好ましい。
【0026】(B)成分も通常の重合方法で製造でき、
例えば懸濁重合、溶液重合、乳化重合等の重合方法が採
用できる。
【0027】(B)成分中の芳香族ビニル単量体残基は
60〜80重量%であり、好ましくは68〜78重量%
である。60重量%未満では成形性が低下し、80重量
%を越えると耐熱性が低下してしまう。また、シアン化
ビニル単量体残基は20〜40重量%であり、特に22
〜32重量%が望ましい。20重量%未満か40重量%
を越えると熱可塑性樹脂組成物としての(A)成分との
相溶性が低下し、組成物の層剥離や衝撃強度低下の原因
となる。
【0028】次に、本発明の(C)成分のグラフト共重
合体について説明する。(C)成分に使用されるゴム状
重合体はブタジエン重合体、ブタジエンと共重合可能な
ビニル単量体との共重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、および
アクリル酸エステル重合体、アクリル酸エステルと共重
合可能なビニル単量体との共重合体等が挙げられる。
【0029】また、(C)成分に用いられる芳香族ビニ
ル単量体にはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、t−ブチルスチレン、クロルスチレン等のスチ
レン系単量体が挙げられ、特にスチレンが好ましい。シ
アン化ビニル単量体としては、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、α−クロルアクリロニトリル等があ
り、特にアクリロニトリルが好ましい。
【0030】また、これらと共重合可能なビニル単量体
としては、メチルアクリル酸エステル、エチルアクリル
酸エステル、ブチルアクリル酸エステル等のアクリル酸
エステル単量体、メチルメタクリル酸エステル、エチル
メタクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル単量
体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単
量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、および
N−ビニルカルバゾール等が挙げられ、これらの中でア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル
酸、メタクリル酸等の単量体が特に好ましい。
【0031】このグラフト重合体の製造に当たっては公
知のいずれの重合技術も採用可能であって、例えば懸濁
重合、乳化重合の如き水性不均一重合、塊状重合、溶液
重合および生成重合体の貧溶媒中での沈殿不均一重合
等、並びにこれらの組合せが挙げられる。
【0032】グラフト共重合体のゴム粒径は0.1〜
0.6μmの範囲が、耐衝撃性の面から好ましい。ま
た、グラフト率は20〜80%で、未グラフトコポリマ
ーの重量平均分子量は5〜20万の範囲であると、耐衝
撃性と成形性のバランスが良好である。
【0033】(C)成分は、ゴム状重合体35〜65重
量部存在下に、芳香族ビニル単量体50〜80重量%、
シアン化ビニル単量体20〜40重量%、およびこれら
と共重合可能なビニル単量体0〜30重量%からなる単
量体混合物35〜65重量部をグラフト重合させたもの
である。特に芳香族ビニル単量体65〜70重量%、シ
アン化ビニル単量体22〜32重量%およびこれらと共
重合可能なビニル単量体3〜13重量%が好ましい。芳
香族ビニル単量体が50重量%未満では成形性が低下
し、80重量%を越えると耐熱性が低下してしまう。ま
た、シアン化ビニル単量体は20重量%未満か40重量
%を超えると熱可塑性樹脂組成物としての(A)成分と
の相溶性が低下し、熱可塑性樹脂組成物の層剥離や衝撃
強度低下の原因となる。また、ゴム状重合体が35重量
部未満では耐衝撃性が低下し、65重量部を越えると耐
熱性および成形性が低下する。
【0034】なお、グラフト重合においては、通常単量
体全量がゴム状重合体上にグラフトすることは困難であ
り、未グラフト共重合体が副生産される。本発明におい
ては未グラフト共重合体を積極的に分離、除去した真の
グラフト共重合体はもちろんのこと、未グラフト共重合
体を含有したままのグラフト重合でもよく、いずれもグ
ラフト共重合体として取り扱うことができる。
【0035】次に、本発明の(D)成分ポリアミド樹脂
について説明する。(D)成分のポリアミド樹脂として
は、例えばナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン
−4,6、ナイロン−6,10、ナイロン−12、ナイ
ロン−11等が挙げられ、これらを単独または混合して
用いることもできる。
【0036】次に、本発明の(E)成分のエチレン−α
−オレフィン系エラストマーについて説明する。(E)
成分の不飽和ジカルボン酸および/またはその無水物を
有するエチレン−α−オレフィン系エラストマーとして
は、数平均分子量が10,000〜1,000,000
の範囲にあり、エチレン含有量が50〜80モル%のも
のが好ましい。また、α−オレフィンとしては、プロピ
レン、1−ブテン、1−ペンテンを用いることができ、
特に、プロピレンが好ましい。
【0037】また、(E)成分の官能基として変性に用
いる不飽和ジカルボン酸および/またはその無水物とし
ては、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニ
ット酸およびこれらの酸無水物があり、特に無水マレイ
ン酸が好適である。
【0038】不飽和ジカルボン酸および/またはその無
水物の含有量としては5重量%以下(ただし、0は含ま
ず)、好ましくは0.5〜5重量%であり、5重量%を
超えると熱可塑性樹脂組成物にゲル等が発生する。また
0.5重量%未満では、この熱可塑性樹脂組成物中の樹
脂間の相溶性が不充分で層剥離の原因となり、また耐薬
品性や衝撃強度が向上しない。この変性されたエチレン
−α−オレフィン系エラストマーは特公昭58−445
号公報に開示されている実施例1の製造方法等を用いる
ことにより得ることが出来る。
【0039】本発明の熱可塑性樹脂組成物における
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分およ
び(E)成分の配合比は、(A)成分5〜50重量%、
(B)成分0〜50重量%、(C)成分10〜50重量
%、(D)成分3〜20重量%、および(E)成分2〜
12重量%である。好ましくは、(A)成分10〜40
重量%、(B)成分10〜40重量%、(C)成分20
〜45重量%、(D)成分5〜15重量%、および
(E)成分5〜10重量%である。(A)成分が5重量
%未満では、耐熱性が充分でなく、50重量%を超える
と組成物の耐衝撃性および成形性が大幅に低下する。ま
た、(B)成分は50重量%を超えると耐熱性が低下す
る問題点がある。(C)成分が10重量%未満では耐衝
撃性が低下し、50重量%を超えると耐熱性および成形
性が低下する。(D)成分は3重量%未満では耐薬品性
が充分でなく、20重量%を超えると、寸法安定性が低
下する。(E)成分は2重量%未満では、耐衝撃性が充
分ではなく、12重量%を超えると、成形性および耐熱
性が低下する。
【0040】本発明の熱可塑性樹脂組成物を得るために
(A)〜(E)成分を混合する方法には特に制限がな
く、公知の手段を使用する事が出来る。その手段として
例えばバンバリーミキサー、タンブラーミキサー、混合
ロール、1軸または2軸押出機等があげられる。混合形
態としては通常の溶融混合、マスターペレット等を用い
る多段階溶融混合、溶液中でのブレンドより組成物を得
る方法がある。特に(D)成分と(E)成分を予め溶融
混合してマスターペレットとしてから、残りの(A)〜
(C)成分と混合すると、耐薬品性、耐衝撃性、成形性
がさらに良好となる。これは、(D)成分中に(E)成
分が島状に取り込まれ、かつ、この(D)成分と(E)
成分からなる海−島粒子が(A)、(B)、(C)成分
のマトリックス樹脂中に、より分散し易くなることによ
るものと推測される。
【0041】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、更
に酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、可塑剤、滑剤、
着色剤、およびタルク、シリカ、クレー、マイカ、炭酸
カルシウム等の無機充填剤、ガラス繊維、カーボン繊維
等の繊維補強剤等を添加することも可能である。
【0042】本発明の熱可塑性樹脂組成物は耐熱性、耐
衝撃性、耐薬品性、寸法安定性および成形性を要求され
る用途に使用される。例えば自動車部品であるドア芯
材、インパネコア、スポイラー、ピラーサンルーフフレ
ーム、デフロスターグリル、ランプハウジング等や、電
気・電子機器部品、食器、熱器具、電気冷蔵庫部品、便
座、電子レンジ部品、OA機器部品、工業用機械部品等
に好適に使用出来る。
【0043】以下、本発明を更に実施例により説明する
が、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。なお、実施例および比較例中
の部、%はいずれも特にことわらない限り重量基準であ
る。
【0044】
【実施例】
実験例1 (A)成分の製造−1 攪拌機を備えたオートクレーブ中にスチレン60部、メ
チルエチルケトン100部を仕込み、系内を窒素ガスで
置換した後温度を85℃に昇温し、無水マレイン酸40
部とベンゾイルパーオキサイド0.15部をメチルエチ
ルケトン200部に溶解した溶液を8時間で連続的に添
加した。添加後更に3時間温度を85℃に保った。ここ
で得られた共重合体溶液にアニリン38部、トリエチル
アミン0.6部を加え140℃で7時間反応させた。反
応液をベント付き2軸押出機に供給し、脱揮してマレイ
ミド系共重合体を得た。C−13NMR分析より酸無水
物基のイミド基への転化率は92モル%であった。この
マレイミド系共重合体は不飽和ジカルボン酸イミド誘導
体としてのN−フェニルマレイミド単位を52%含む共
重合体でありこれを共重合体A−1とした。他のマレイ
ミド系共重合体A−2およびA−3もアニリンの添加量
を調整することにより、無水マレイン酸基のイミド基へ
の転化率を調整したこと以外はA−1と同様な方法で作
成した。
【0045】実験例2 (A)成分の製造−2 攪拌機を備えたオートクレーブ中にスチレン60部、メ
チルエチルケトン100部を仕込み、系内を窒素ガスで
置換した後温度を100℃に昇温し、温度を保ちながら
充分攪拌を行った。この中にメチルエチルケトン150
部に溶解したN−フェニルマレイミド40部とベンゾイ
ルパーオキサイド0.25部を8時間で連続的に添加し
ながら、重合を行った。重合終了後、反応液をベント付
き2軸押出機に供給し、脱揮、乾燥し、マレイミド系共
重合体を得た。C−13NMR分析よりこの共重合体は
不飽和ジカルボン酸イミド誘導体としてのN−フェニル
マレイミド単位を42%含む共重合であった。これを共
重合体A−4とした。なお、表−1にA−1〜A−4の
組成分析結果および重量平均分子量を示す。表−1中の
重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフ
イーを用い、標準分子量としてポリスチレンを用いた検
量線を作製して求めた。
【0046】
【表1】
【0047】実験例3 (B)成分の製造 攪拌機を備えた反応缶中にスチレン70部、アクリロニ
トリル30部、第三リン酸カルシウム2.5部、t−ド
デシルメルカブタン0.5部、ベンゾイルパーオキサイ
ド0.2部および水250部を仕込み、70℃に昇温し
重合を開始した。重合開始から7時間後に温度を75℃
に昇温して3時間保ち重合を完結させた。重合率は97
%に達した。得られた反応液を塩酸にて中和し、脱水、
乾燥後白色ビーズ状の共重合体を得た。これを共重合体
B−1とした。
【0048】実験例4 (C)成分の製造 攪拌機を備えた反応缶中にポリブタジェンラテックス1
43部(固形分35%重量平均粒径0.25μm、ゲル
含率90%)、ステアリン酸ソーダ1部、ソジウムホル
ムアルデヒドスルホキシレート0.1部、テトラソジウ
ムエチレンジアミンテトラアセチックアシッド0.03
部、硫酸第一鉄0.003部、および純水150部を仕
込み、50℃に昇温し、これにスチレン70%およびア
クリロニトリル30%よりなる単量体混合物50部、t
−ドデシルメルカブタン0.2部、キユメンハイドロパ
ーオキサイド0.15部を6時間で連続添加し、添加後
さらに65℃に昇温し2時間重合した。重合率は97%
に達した。得られたラテックスに酸化防止剤を添加した
後、塩化カルシウムで凝固、水洗、乾燥後白色粉末状の
グラフト共重合体を得た。これを共重合体C−1とし
た。
【0049】次に、C−1のグラフト率と未グラフトコ
ポリマーの分子量を測定する為に、C−1をメチルエチ
ルケトン溶液に膨潤させて、遠心分離した上澄み溶液中
のグラフトされていないスチレン−アクリロニトリル共
重合体の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーにて測定したところ、重量平均分子量は8.2万で
あった。また、遠心分離で沈降したゲル分(グラフトコ
ポリマーとポリブタジエンゴム)の組成をケルダール窒
素定量分析と熱分解ガスクロマトグラフィーにより分析
し、スチレンとアクリロニトリル量からグラフトコポリ
マーの重量%を測定した。また臭素付加法によりポリブ
タジエンゴムを分析し、ポリブタジエンゴムの重量を決
定した。このように求められたグラフトコポリマーの重
量%とポリブタジエンゴムの重量から以下の式1よりグ
ラフト率を求めたところグラフト率は33%であった。
【0050】
【数1】
【0051】実験例5 (E)成分の変性エチレン−α−オレフィン系エラスト
マー共重合体 特開昭52−49289号公報に示される製法(実施例
に準じ)にて、数平均分子量50万のエチレン−プロピ
レンエラストマー共重合体に無水マレイン酸を2%グラ
フトして得た。これをE−1とした。また、無水マレイ
ン酸で変性する前の数平均分子量50万のエチレン−プ
ロピレンエラストマー共重合体をE−2とした。
【0052】実施例1〜6および比較例1〜7 (A)成分のマレイミド系共重合体としてA−1〜A−
4、(B)成分のビニル系共重合体としてB−1、
(C)成分のグラフト共重合体としてC−1、(D)成
分のポリアミド樹脂としてD−1および(E)成分の酸
変性エチレン−α−オレフィン系エラストマーとしてE
−1および未変性エチレン−α−オレフィン系エラスト
マーとしてE−2を表−2および表−3に示す量比でブ
レンドし、このブレンド物を35m/m脱揮装置付き同
方向回転2軸押出機を使用し、温度250℃で押出し、
ペレット化した。このペレットを使用し射出成形機によ
り、成形温度250℃で物性測定用の試験片を作成し、
各種物性を測定した。その結果を表−2および表−3に
示す。
【0053】なお、(D)成分のポリアミド樹脂として
は、ε−カプロラクタムを縮合重合して得られた相対粘
度2.65(溶媒に濃硫酸、濃度は0.5g/100ミ
リリットル、温度は25℃で測定した値)のナイロン−
6を用いた。このナイロン−6をD−1とした。
【0054】また、実施例6では(D)成分60部と
(E)成分40部を、35m/m脱揮装置付き同方向回
転2軸押出機を用い250℃で押出し、マスターペレッ
トを作成し、このペレット15部を残りの(A)成分2
0部、(B)成分30部、(C)成分35部にブレンド
して更に2軸押出機にて温度250℃で押出し、ペレッ
ト化した。
【0055】実施例のモルフォロジーを透過型電子顕微
鏡(ルテニウム染色、15000倍)で観察したとこ
ろ、エチレン−プロピレン共重合体を内部に取り込んだ
ナイロン樹脂相が分散相として分散していた。
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】物性測定試験方法 (1)熱変形温度(HDT):ASTM D−648に
準じ、1/4インチ厚み試験片を用い、荷重4.6kg/c
m2で測定した。 (2)アイゾット衝撃強度:ASTM−D 256に準
じ、1/4インチ厚みのノッチ付試験片を用いて測定し
た。 (3)メルトフローレート(MFR):ASTM D−
6874に準じ、温度265℃、荷重10kgfで測定
した。 (4)耐薬品性(臨界歪み):試験片は成形歪みの影響
を排除するため、270℃でペレットをプレス成形した
試験片形状330×20×2mmを用い、長半径248m
m、短半径148mmの1/4楕円法により、薬品とし
てサラダ油を用い温度23℃、24時間後の臨界歪み量
を測定した。なお、臨界歪み量が0.6%以上の場合耐
薬品性が良好であると判断できる。 (5)寸法安定性:ASTM D−638の1号ダンベ
ルを80℃の温水に24時間浸し、浸す前後のダンベル
の長手方向の寸法変化を測定した。寸法変化率が0.5
%以下の場合を○とし、0.5%を超える場合を×とし
た。
【0059】表−2に示す結果から明らかなように、実
施例1〜6の組成物は薬品に対する臨界歪みが大きく、
耐薬品性に優れており、しかも優れた耐熱性、耐衝撃
性、成形性および寸法安定性を有している。
【0060】これに対して、表−3に示すように、比較
例1の組成物はマレイミド系共重合体を含まないため、
耐衝撃性に劣り、また、耐熱性、耐薬品性も劣る。
【0061】比較例2の組成物は、無水マレイン酸変性
エチレン−プロピレン共重合体を含まないため、耐衝撃
性に劣り、耐薬品性も劣る。
【0062】比較例3の組成物は、ナイロン−6の量が
多く、耐薬品性は十分なものの、寸法安定性に劣る。
【0063】比較例4の組成物は、マレイミド系共重合
体の組成が本発明の範囲外(マレイミド系共重合体中の
無水マレイン酸残基が多い)であり、成形性(MFR)
が極端に劣る。
【0064】比較例5の組成物は、マレイミド系共重合
体の組成が本発明の範囲外(マレイミド系共重合体中に
不飽和ジカルボン酸無水物残基量を有しない)であり、
耐衝撃性と耐薬品性に劣る。
【0065】比較例6の組成物は、マレイミド系共重合
体の配合量が本発明の範囲外であり、耐衝撃性と成形性
(MFR)に劣る。
【0066】比較例7の組成物は、(E)成分の変性エ
チレン−α−オレフィン系エラストマー共重合体の代わ
りに未変性エチレン−プロピレンエラストマー共重合体
を用いたものであり、耐衝撃性に劣る。
【0067】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、特定の
マレイミド系共重合体、特定のグラフト共重合体、ビニ
ル系共重合体、ポリアミド樹脂、および変性されたエチ
レン−α−オレフィン系共重合体からなり、かつこの熱
可塑性樹脂組成物は、耐薬品性に優れ、しかも耐衝撃
性、耐熱性、成形性、寸法安定性の物性バランスにも優
れている。本発明の組成物は、これらの性能が要求され
る自動車部品、電気・電子部品、事務用機器部品、熱器
具、食器、冷蔵庫部品、浴槽部品、シャワー部品、浄水
機部品、便座等の材料として特に有効に適用できるもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−22844(JP,A) 特開 平1−318060(JP,A) 特開 平2−311545(JP,A) 特開 昭62−179546(JP,A) 特開 昭62−59647(JP,A) 特開 平2−132140(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 35/06 C08L 25/08 C08L 51/04 C08L 77/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)成分:芳香族ビニル単量体残基4
    0〜80重量%、不飽和ジカルボン酸無水物単量体残基
    20重量%以下(ただし、0は含まず)、不飽和ジカル
    ボン酸イミド誘導体残基10重量%以上60重量%未
    満、およびこれらと共重合可能なビニル単量体残基0〜
    20重量%からなるマレイミド系共重合体5〜50重量
    %、 (B)成分:芳香族ビニル単量体残基60〜80重量
    %、シアン化ビニル単量体残基20〜40重量%、およ
    びこれらと共重合可能なビニル単量体残基0〜20重量
    %からなるビニル系共重合体0〜50重量%、 (C)成分:ゴム状重合体35〜65重量部に、芳香族
    ビニル単量体50〜80重量%、シアン化ビニル単量体
    20〜40重量%、およびこれらと共重合可能なビニル
    単量体0〜30重量%からなる単量体混合物35〜65
    重量部をグラフト重合させたグラフト共重合体10〜5
    0重量%、 (D)成分:ポリアミド樹脂3〜20重量%と、 (E)成分:不飽和ジカルボン酸および/またはその無
    水物5重量%以下(ただし、0は含まず)を有するエチ
    レン−α−オレフィン系エラストマー共重合体2〜12
    重量%とからなり、かつ(D)成分と(E)成分の重量
    比率が(E)/(D)=30/70〜60/40である
    ことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(D)成分と(E)成分とからなる樹脂組
    成物をあらかじめ溶融混合し、更に(A)成分、(B)
    成分および(C)成分を混合する請求項1記載の熱可塑
    性樹脂組成物。
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