JP3403814B2 - 自己試験機能組込み型回路 - Google Patents

自己試験機能組込み型回路

Info

Publication number
JP3403814B2
JP3403814B2 JP15197694A JP15197694A JP3403814B2 JP 3403814 B2 JP3403814 B2 JP 3403814B2 JP 15197694 A JP15197694 A JP 15197694A JP 15197694 A JP15197694 A JP 15197694A JP 3403814 B2 JP3403814 B2 JP 3403814B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scan
data
pin
pattern
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15197694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0815382A (ja
Inventor
貴久 平出
敏彦 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP15197694A priority Critical patent/JP3403814B2/ja
Publication of JPH0815382A publication Critical patent/JPH0815382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3403814B2 publication Critical patent/JP3403814B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図17,図18) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図3) 作用(図1〜図3) 実施例(図4〜図16) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、自己試験機能を予め組
み込まれたLSI,プリント回路基板等の自己試験機能
組込み型回路に関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、LSI等の回路の製造不良を検
出するためには、被テスト回路にテスト・パターンを印
加し、その出力を期待値(正常動作の出力:論理/故障
シミュレーションの結果)と比較するのが一般的である
が、LSIについては、近年、その大規模化に伴いテス
ト・パターンの作成が困難となり、テスト・パターンの
作成時間がLSI設計時間の大きな割合を占めるように
なっている。
【0004】例えば、図17は、複数(図中3本)のス
キャンパスを有する一般的なスキャン回路(LSI)を
示すもので、この図17において、100はスキャン回
路、101は所定機能を果たす内部回路を構成すべくス
キャン回路100上に配置される回路構成要素で例えば
フリップ・フロップ(FF)である。また、102A〜
102Cはスキャン・パスで、各スキャン・パス102
A〜102Cは、スキャン回路100上に予め複数(図
中3本)形成され、複数のフリップ・フロップ101を
チェーン状に接続するものである。
【0005】そして、スキャン回路100には、各スキ
ャン・パス102A〜102Cへテスト用のデータ(テ
スト・パターン)を与えるためのスキャン・イン・ピン
(SIピン)103A〜103Cと、各スキャン・パス
102A〜102Cからの出力データを取り出すための
スキャン・アウト・ピン(SOピン)104A〜104
Cと、スキャン回路100を動作させるためのクロック
信号を入力するスキャン・クロック・ピン(SCKピ
ン)105とが外部入力ピンとして設けられている。
【0006】各スキャン・パス102A〜102Cの両
端は、それぞれ、SIピン103A〜103C、およ
び、SOピン104A〜104Cに接続されている。ま
た、SCKピン105から入力されるクロック信号は、
スキャン回路100上の全てのフリップ・フロップ10
1のクロック端子に入力されるようになっている。スキ
ャン動作時には、各スキャン・パス102A〜102C
上のフリップ・フロップ101はシフトレジスタとして
動作し、SCKピン105からクロック信号を与えるこ
とにより、各SIピン103A〜103Cに与えられた
値が、順次、各スキャン・パス102A〜102C上の
次のフリップ・フロップ101へシフト・インされてい
く。また同時に、各SOピン104A〜104Cには、
各スキャン・パス102A〜102C上のフリップ・フ
ロップ101の値が、順次、スキャン・アウトされてい
く。
【0007】このようにして被テスト回路(LSI)の
外部からテスト・パターンを印加する試験手段に加え、
近年、BIST(Built In Self Test)と呼ばれる組込み
自己試験が各回路で行なわれるようになっている。この
BISTタイプの回路では、例えばLSIの内部にパタ
ーン発生器〔LFSR(Linear Feedback Shift Registe
r)やカウンタ,ROM格納パターン等〕,データ分析器
〔MISR(Multiple-Input Signature Register) やコ
ンパレータ,ROM格納データ等〕およびこれらを制御
するための制御回路を組み込む必要がある。
【0008】BISTを用いた試験では、パターン発生
器で発生されるテスト・パターンが被テスト回路(LS
I)の内部回路に印加され、その出力結果がデータ分析
器で検証される。データ分析器としては、MISRが使
用される場合が多く、出力結果をシグネチャ(Signatur
e)としてMISRに圧縮して格納するので、データ分析
器をデータ圧縮器と呼んでいる。本発明においても、デ
ータ分析器としてMISRが使用されることを前提とし
ているので、以後、データ分析器の代わりにデータ圧縮
器を用いる。
【0009】図18は、複数(図中3本)のスキャンパ
スを有する一般的なBISTタイプの回路(LSI)を
示すもので、この図18において、110はBISTタ
イプの回路で、図17に示したものと同様に、その回路
110上には、所定機能を果たす内部回路を構成する回
路構成要素としてのフリップ・フロップ(FF)101
や、複数のフリップ・フロップ101をチェーン状に接
続するように予め形成された複数(3本)のスキャン・
パス102A〜102Cが配置されている。
【0010】また、111は各スキャン・パス102A
〜102Cに入力するテスト・パターンを発生するLF
SR(パターン発生器)、112は各スキャン・パス1
02A〜102Cからの出力データを圧縮して格納する
MISR(データ圧縮器)である。ここで、LFSR1
11およびMISR112は、いずれも排他的論理和ゲ
ートを介したフィードバック付きのシフトレジスタで構
成されている(後述の図5〜図7参照)。
【0011】なお、各シフトレジスタはSCKピン10
5からのクロック信号によりシフト動作するようになっ
ている。また、図18中、103はLFSR111に接
続されるスキャン・イン・ピン(SIピン)、104は
MISR112に接続されるスキャン・アウト・ピン
(SOピン)である。さらに、図17に示したスキャン
回路100と同様に、各フリップ・フロップ101のク
ロック端子には、SCKピン105からのクロック信号
が入力されるようになっている。
【0012】そして、自己試験動作時には、LFSR1
11が疑似乱数を発生し、各スキャン・パス102A〜
102C上のフリップ・フロップ101に与えられ、各
スキャン・パス102A〜102C上のフリップ・フロ
ップ101はシフトレジスタとして動作し、SCKピン
105からクロック信号を与えることにより、各スキャ
ン・パス102A〜102Cに与えられた値が、順次、
次のフリップ・フロップ101へシフト・インされてい
く。
【0013】また同時に、各スキャン・パス102A〜
102C上のフリップ・フロップ101の値が、順次、
シフト・アウトされて、MISR112に圧縮されて格
納されていく。最後に、MISR112に圧縮・格納さ
れたデータをスキャン・アウト・ピンSOから読み出す
ことにより、回路(LSI)110の不良判定を行なっ
ている。
【0014】以上のようなBISTタイプの回路110
における自己試験動作は、回路110にクロック信号を
与えることにより、内部に組み込まれた自己試験回路
(LFSR111,MISR112等)で行なわれ、最
小限の情報(MISR112に蓄積されたデータ)のみ
を外部に読み出せばよい。このBISTタイプの回路で
は、以下のような利点がある。
【0015】パターン発生器としてLFSRやカウン
タを用いた場合、外部から与えるテスト・パターンを作
成する必要がないため、LSIの設計工数を削減するこ
とができる。 テスト・パターンは組み込まれたパターン発生器から
印加され、データ圧縮器に取り込んだ結果を読み出すこ
とができればよいので、高価なテスト装置を必要としな
い。
【0016】大規模LSIには、図17に示すようなス
キャン設計が常識であるが、近年、上述のような利点が
得られることから、図18に示すようなBIST回路を
使用するLSIが増えている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、BIS
Tでは、その試験の信頼性を簡単には算定できないとい
う欠点がある。通常、LSIの試験の信頼性は、診断率
(%)として〔検出故障数〕/〔総故障数〕×100で
算定される。故障検出の判定には被テストLSIのモデ
ルとテスト・パターンとを用いて故障シミュレーション
を行なう必要がある。一方、BISTのパターン発生器
にはLFSRなどの疑似乱数発生器が使用され、充分な
診断率を得るためにはかなりの長大なパターンが必要と
なる。一般的に故障シミュレーションには非常に時間が
かかり、BISTで印加するような長大パターンを評価
するには大変な工数が必要となる。
【0018】また、BISTのデータ圧縮器には一般的
にMISRが用いられるが、MISRは排他的論理和ゲ
ートを介したフィードバック付きのシフトレジスタで構
成されるため(後述の図5参照)、一度でも不定状態の
データが、このようなMISR等のデータ圧縮器に取り
込まれると、このMISR内の圧縮された全てのデータ
(シフトレジスタ)が不定状態になってしまい、MIS
Rに圧縮されたデータを読み出すことは意味のないこと
になってしまう。
【0019】一般に、LSIの内部記憶素子は電源投入
時には不定状態であるので、BISTを行なう前に必ず
内部記憶素子の状態をリセットしたりスキャンすること
により、不定状態ではない明確な値に設定しなければな
らない。しかし、内部記憶素子の中には単純な手順では
初期化できないものもあり、このようなLSIに対して
BISTを適用するには特別な注意が必要となる。
【0020】また、データ圧縮器、特にMISRなどの
データ圧縮器では、クロック信号を1回印加する毎にそ
の内容を更新しており、内部記憶素子の初期化パターン
印加中であってもこの更新は行なわれるため、MISR
の内容が破壊され、テスト・パターン発生プログラムは
MISRの内容をモニタする必要があり、処理が煩雑に
なる。
【0021】さらに、一般的なテスト・データは、複数
の外部入力ピンに印加する値のリストがパターン数分記
述される。従って、大規模なLSIに対するテスト・デ
ータは非常に膨大なものになる(例えば後述の図9,図
13参照)。これに対して、BISTを用いたテスト・
データはBISTを動作させるためのクロック信号の印
加回数のみが記述されるだけなので(例えば後述の図1
0,図14参照)、計算機資源の面やテスタ装置へのテ
スト・データのロード時間の面でも非常に有利である。
しかし、前述した通り、BISTのみを用いたテスト・
データは汎用性に欠け、満足な診断率を得るためには長
大なパターンを必要としたり、さらに内部記憶素子を初
期化するための付加回路やテスト・パターンが必要にな
る。
【0022】また、LSI等の被テスト回路上の特定の
回路によっては、印加・設定する値を固定したい場合が
あるが、現状のBISTでは、パターン発生器で発生さ
れた疑似乱数が印加されるだけであるので、特定の回路
における値を任意に印加・設定することはできず、上述
のような値の固定を行なうことは不可能であるなどの課
題もある。
【0023】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、データ圧縮器に不定状態のデータが取り込ま
れたり初期化中にデータ圧縮器の内容が破壊されたりす
るのを防止して確実かつ容易に自己試験を行なえるよう
にするほか、スキャン動作とBIST動作とを組み合わ
せることにより、コンパクトで効率的なテスト・データ
の作成を可能にして、自己試験の効率化や、LSI等の
回路設計時の計算機資源および設計工数の削減をはかっ
た自己試験機能組込み型回路を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図で、この図1において、1は所定機能を果た
す内部回路で、この内部回路1を自己試験すべく、内部
回路1上には、複数のスキャン・パス2が予め形成され
るとともに、各スキャン・パス2からの出力データを圧
縮して格納するデータ圧縮器4が組み込まれている。
【0025】また、5は各スキャン・パス2へデータを
与えうるスキャン・イン・ピン、6はスキャン・パス2
毎にそなえられた論理ゲート6で、各論理ゲート6は、
各スキャン・パス2からの出力データと、各スキャン・
パス2に対応するスキャン・イン・ピン5からの入力デ
ータとの論理演算を行なうものである。そして、第1の
発明では、スキャン・パス2上の不定状態のデータが論
理ゲート6を介してデータ圧縮器4へ読み出される際に
は、そのスキャン・パス2に対応するスキャン・イン・
ピン5から論理ゲート6への入力データが、その不定状
態のデータを論理ゲート6においてマスクする値に設定
される(請求項1)。
【0026】なお、各スキャン・パス2からのデータ読
出に際して、各スキャン・イン・ピン5からの入力デー
タを含むデータ読出パターンを、同形のパターンで連続
する場合には、そのパターンと連続数とを用いて記述し
てもよい(請求項2)。また、スキャン・パス2に対す
るスキャン動作とデータ圧縮器4を用いた自己試験動作
との切換を行なうべく切換信号を入力する外部入力ピン
7をそなえ、この外部入力ピン7からの切換信号を論理
ゲート6に与え、内部回路1の初期化中、外部入力ピン
7からの切換信号をスキャン動作側に切り換えることに
より、各スキャン・パス2からデータ圧縮器4への出力
データを論理ゲート6においてマスクしてもよいし(請
求項3)、内部回路1の初期化中にデータ圧縮器4への
クロック信号の入力を禁止する禁止手段をそなえてもよ
い(請求項4)。
【0027】図2は第2の発明の原理ブロック図で、こ
の図2において、前述と同様、1は内部回路、2はスキ
ャン・パスであり、3は内部回路1上に組み込まれたパ
ターン発生器で、このパターン発生器3は、各スキャン
・パス2に与えるテスト・パターンを発生するものであ
る。また、各スキャン・パス2に対するスキャン動作と
パターン発生器3を用いた自己試験動作との切換を行な
うべく切換信号を入力する外部入力ピン7がそなえられ
るほか、各スキャン・パス2毎に、スキャン・イン・ピ
ン5およびセレクタ8がそなえられている。
【0028】ここで、スキャン・イン・ピン5は、各ス
キャン・パス2へデータを与えうるものであり、セレク
タ8は、外部入力ピン7からの切換信号に応じて、各ス
キャン・イン・ピン5からの入力データと、パターン発
生器3からのテスト・パターンとのいずれか一方を切り
換えて各スキャン・パス2へ出力するものである。そし
て、第2の発明では、通常の自己試験動作時には、外部
入力ピン7からの切換信号によりセレクタ8をパターン
発生器3側に切り換え、パターン発生器3から各スキャ
ン・パス2へ与えられるテスト・パターンの一部を任意
の値に修正する際には、外部入力ピン7からの切換信号
によりセレクタ8をスキャン・イン・ピン5側に切り換
え、スキャン・イン・ピン5から任意の値に設定したデ
ータを各スキャン・パス2へ与えて書き込む(請求項
5)。
【0029】なお、各スキャン・パス2へのデータ書込
に際して、各スキャン・イン・ピン5からの入力データ
および外部入力ピン7への切換信号を含むデータ書込パ
ターンを、同形のパターンで連続する場合には、そのパ
ターンと連続数とを用いて記述してもよい(請求項
6)。図3は第3の発明の原理ブロック図で、この図3
に示すように、この第3の発明は前述した第1の発明と
第2の発明とを組み合わせたものになっている。つま
り、前述と同様、1は内部回路、2はスキャン・パス、
3はパターン発生器、4はデータ圧縮器、5はスキャン
・イン・ピン、6は論理ゲート、7は外部入力ピン、8
はセレクタである。
【0030】そして、通常の自己試験動作時には、外部
入力ピン7からの切換信号によりセレクタ8をパターン
発生器3側に切り換える。また、パターン発生器3から
各スキャン・パス2へ与えられるテスト・パターンの一
部を任意の値に修正する際には、外部入力ピン7からの
切換信号によりセレクタ8をスキャン・イン・ピン5側
に切り換え、スキャン・イン・ピン5から任意の値に設
定したデータを各スキャン・パス2へ与えて書き込む。
【0031】一方、スキャン・パス2上の不定状態のデ
ータが論理ゲート6を介してデータ圧縮器4へ読み出さ
れる際には、そのスキャン・パス2に対応するスキャン
・イン・ピン5から論理ゲート6への入力データが、そ
の不定状態のデータを論理ゲート6においてマスクする
値に設定される。さらに、内部回路1の初期化中、外部
入力ピン7からの切換信号をスキャン動作側に切り換え
ることにより、各スキャン・パス2からデータ圧縮器4
への出力データを論理ゲート6においてマスクする(請
求項7)。
【0032】なお、各スキャン・パス2からのデータ読
出に際して、各スキャン・イン・ピン5からの入力デー
タを含むデータ読出パターンを、同形のパターンで連続
する場合には、そのパターンと連続数とを用いて記述し
てもよいし(請求項8)、各スキャン・パス2へのデー
タ書込に際して、各スキャン・イン・ピン5からの入力
データおよび外部入力ピン7への切換信号を含むデータ
書込パターンが、同形のパターンで連続する場合には、
そのパターンと連続数とを用いて記述してもよい(請求
項9)。
【0033】また、内部回路1の初期化中にデータ圧縮
器4へのクロック信号の入力を禁止する禁止手段をそな
えてもよい(請求項10)。さらに、パターン発生器3
およびデータ圧縮器4からなるスキャン・チェーンをバ
ウンダリ・スキャン内の1チェーンとして構成し、その
スキャン・チェーンのシフト・イン/シフト・アウト動
作および自己試験動作をそれぞれ指示するための命令コ
ードを、命令レジスタの動作コードとして予め割り当て
るように構成することもできる(請求項11)。
【0034】
【作用】上述した第1の発明の自己試験機能組込み型回
路では、外部入力ピン7の状態値を適宜設定することに
より、スキャン・パス2から不定状態のデータが読み出
される場合に、その不定状態のデータを論理ゲート6で
マスクすることができ、データ圧縮器4における圧縮デ
ータが不定値になるのを防止できる(請求項1)。
【0035】なお、各スキャン・パス2からのデータ読
出のためのパターンを、同形のパターンで連続する場合
に、そのパターンと連続数とを用いることにより、コン
パクトに記述できる(請求項2)。また、外部入力ピン
7からの切換信号を論理ゲート6に与え、内部回路1に
おける内部記憶素子等の初期化中、外部入力ピン7から
の切換信号をスキャン動作側に切り換えることにより、
各スキャン・パス2からデータ圧縮器4への出力データ
が論理ゲート6においてマスクされ、データ圧縮器4の
初期値を保持することが可能になり、内部回路1の初期
化中にデータ圧縮器4の内容が破壊されるのを防止でき
る(請求項3)。
【0036】さらに、内部回路1の初期化中に、禁止手
段によりデータ圧縮器4へのクロック信号の入力を禁止
してデータ圧縮器4へのクロック信号の印加を停止する
ことによっても、データ圧縮器4の内容を保持でき、内
部回路1の初期化中にデータ圧縮器4の内容が破壊され
るのを防止できる(請求項4)。上述した第2の発明の
自己試験機能組込み型回路では、外部入力ピン7からの
切換信号によりセレクタ8をパターン発生器3側に切り
換えておくことにより、自己試験動作が実行されるが、
この自己試験動作中に、外部入力ピン7からの切換信号
によりセレクタ8をスキャン・イン・ピン5側に切り換
え、スキャン・イン・ピン5から任意の値に設定したデ
ータを各スキャン・パス2へ与えて書き込むことによっ
て、パターン発生器3から各スキャン・パス2へ与えら
れるテスト・パターンの一部を任意の値に修正すること
ができる(請求項5)。
【0037】なお、各スキャン・パス2へのデータ書込
のためのパターンを、同形のパターンで連続する場合
に、そのパターンと連続数とを用いることにより、コン
パクトに記述できる(請求項6)。上述した第3の発明
の自己試験機能組込み型回路では、外部入力ピン7から
の切換信号によりセレクタ8をパターン発生器3側に切
り換えておくことにより、自己試験動作が実行される
が、この自己試験動作中に、外部入力ピン7からの切換
信号によりセレクタ8をスキャン・イン・ピン5側に切
り換え、スキャン・イン・ピン5から任意の値に設定し
たデータを各スキャン・パス2へ与えて書き込むことに
よって、パターン発生器3から各スキャン・パス2へ与
えられるテスト・パターンの一部を任意の値に修正する
ことができる。
【0038】一方、自己試験動作中、スキャン・イン・
ピン5の状態値を適宜設定することにより、スキャン・
パス2から不定状態のデータが読み出される場合に、そ
の不定状態のデータを論理ゲート6でマスクすることが
でき、データ圧縮器4における圧縮データが不定値にな
るのを防止できる。さらに、内部回路1における内部記
憶素子等の初期化中、外部入力ピン7からの切換信号を
スキャン動作側に切り換えることにより、各スキャン・
パス2からデータ圧縮器4への出力データが論理ゲート
6においてマスクされ、データ圧縮器4の初期値を保持
することが可能になり、内部回路1の初期化中にデータ
圧縮器4の内容が破壊されるのを防止できる(請求項
7)。
【0039】なお、各スキャン・パス2からのデータ読
出のためのパターンや各スキャン・パス2へのデータ書
込のためのパターンを、同形のパターンで連続する場合
に、そのパターンと連続数とを用いることにより、コン
パクトに記述できる(請求項8,9)。また、内部回路
1の初期化中に、禁止手段によりデータ圧縮器4へのク
ロック信号の入力を禁止してデータ圧縮器4へのクロッ
ク信号の印加を停止することによっても、データ圧縮器
4の内容を保持でき、内部回路1の初期化中にデータ圧
縮器4の内容が破壊されるのを防止できる(請求項1
0)。
【0040】さらに、パターン発生器3およびデータ圧
縮器4からなるスキャン・チェーンをバウンダリ・スキ
ャン内の1チェーンとし、そのスキャン・チェーンのシ
フト・イン/シフト・アウト動作および自己試験動作を
それぞれ指示するための命令コードを、命令レジスタの
動作コードとして予め割り当てるように構成することに
より、本発明を、バウンダリ・スキャン方式を採用する
回路にも適用することができる(請求項11)。
【0041】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図4は本発明の一実施例としての自己試験機能組
込み型回路の構成を示すブロック図であり、この図4に
おいて、10は本実施例の回路(例えばLSI)、11
はこの回路10上において所定機能を果たす内部回路で
あり、この内部回路11は、多数の回路構成要素、例え
ばフリップ・フロップ(FF)により構成されている。
【0042】そして、この内部回路11を自己試験すべ
く、回路10上には、複数(図中では3本)のスキャン
・パス12A〜12Cが予め形成され、各スキャン・パ
ス12A〜12Cは、複数(図中では5個)のフリップ
・フロップ101をチェーン状に接続するものである。
また、回路10には、各スキャン・パス12A〜12C
へテスト用のデータ(テスト・パターン)を与えるため
のスキャン・イン・ピン(SIピン)15A〜15B
と、各スキャン・パス12A〜12Cからの出力データ
を取り出すためのスキャン・アウト・ピン(SOピン)
19A〜19Cと、回路10を動作させるためのクロッ
ク信号を入力するスキャン・クロック・ピン(SCKピ
ン)20とが外部入力ピンとして設けられるほか、各ス
キャン・パス12A〜12Cに対するスキャン動作と自
己試験(BIST)動作との切換を行なうべく切換信号
を入力するBE(BIST Enable)ピン17が外部入力ピン
として設けられている。なお、SCKピン20から入力
されるクロック信号は、回路10上の全てのフリップ・
フロップ101のクロック端子に入力されるようになっ
ている。
【0043】さらに、13は回路10上に組み込まれ各
スキャン・パス12A〜12Cに入力するテスト・パタ
ーンを発生するLFSR(パターン発生器)、14は回
路10上に組み込まれ各スキャン・パス12A〜12C
からの出力データを圧縮して格納するMISR(データ
圧縮器)である。ここで、LFSR13およびMISR
14は、それぞれ図6,図5に示すように、複数の排他
的論理和(XOR)ゲート21を介したフィードバック
付きの複数のシフトレジスタ22で構成されている。そ
して、各シフトレジスタ22はSCKピン20からのク
ロック信号によりシフト動作するようになっている。ま
た、図4に示すように、LFSR13にはスキャン・イ
ン・ピン(SIピン)15が接続されるとともに、MI
SR14にはスキャン・アウト・ピン(SOピン)19
が接続されている。
【0044】ところで、図4,図5に示すように、各ス
キャン・パス12A〜12Cの出力側のラインは、SO
ピン19A〜19Cに接続されるとともに、それぞれA
NDゲート(論理ゲート)16A〜16Cを介してMI
SR14における各XORゲート21に接続されてい
る。各ANDゲート16A〜16Cは、各スキャン・パ
ス12A〜12Cからの出力データと、各スキャン・パ
ス12A〜12Cに対応するSIピン15A〜15Cか
らの入力データと、BEピン17からの切換信号〔スキ
ャン動作時にオフ“0”となりBIST動作時にオン
“1”となる信号〕とを入力され、これらの論理積を算
出してMISR14における各XORゲート21へ出力
するものである。
【0045】また、図4,図6に示すように、各スキャ
ン・パス12A〜12Cの入力側のラインは、それぞれ
セレクタ18A〜18Cを介してSIピン15A〜15
CとLFSR13とに接続されている。各セレクタ18
A〜18Cは、BEピン17からの切換信号に応じて、
各SIピン15A〜15Cからの入力データと、LFS
R13からのテスト・パターンとのいずれか一方を切り
換えて各スキャン・パス12A〜12Cへ出力するもの
である。つまり、各セレクタ18A〜18Cは、BEピ
ン17からの切換信号によりスキャン動作が選択されて
いる場合には各SIピン15A〜15Cからの入力デー
タを各スキャン・パス12A〜12Cへ出力する一方、
BEピン17からの切換信号によりBIST動作が選択
されている場合にはLFSR13からのテスト・パター
ンを各スキャン・パス12A〜12Cへ出力するもので
ある。
【0046】上述の構成により、本実施例の自己試験機
能組込み型回路では、BEピン17への切換信号をオフ
“0”とすることにより、各セレクタ18A〜18Cは
各SIピン15A〜15C側に切り換えられるととも
に、各ANDゲート16A〜16CからMISR14へ
の出力は“0”に固定され、回路10の各スキャン・パ
ス12A〜12Cではスキャン動作が行なわれることに
なる。
【0047】つまり、スキャン動作時には、各スキャン
・パス12A〜12C上のフリップ・フロップ101は
シフトレジスタとして動作し、SCKピン20からクロ
ック信号を与えることにより、各SIピン15A〜15
Cに与えられた値が、各セレクタ18A〜18Cを介し
て、順次、各スキャン・パス12A〜12C上の次のフ
リップ・フロップ101へシフト・インされていく。ま
た同時に、各SOピン19A〜19Cには、各スキャン
・パス12A〜12C上のフリップ・フロップ101の
値が、順次、スキャン・アウトされていく。
【0048】一方、BEピン17への切換信号をオン
“1”とすることにより、各セレクタ18A〜18Cは
LFSR13側に切り換えられるとともに、各ANDゲ
ート16A〜16CからMISR14への出力は、各ス
キャン・パス12A〜12Cからの出力データと、各ス
キャン・パス12A〜12Cに対応するSIピン15A
〜15Cからの入力データとの論理積となり、回路10
の各スキャン・パス12A〜12CではBIST動作が
行なわれることになる。
【0049】つまり、BIST動作時には、LFSR1
3が疑似乱数を発生し、各スキャン・パス12A〜12
C上のフリップ・フロップ101に与えられ、各スキャ
ン・パス12A〜12C上のフリップ・フロップ101
はシフトレジスタとして動作し、SCKピン20からク
ロック信号を与えることにより、各スキャン・パス12
A〜12Cに与えられた値が、各セレクタ18A〜18
Cを介して順次、次のフリップ・フロップ101へシフ
ト・インされていく。
【0050】また同時に、各スキャン・パス12A〜1
2C上のフリップ・フロップ101の値(出力データ)
が、順次、シフト・アウトされて、各ANDゲート16
A〜16Cにより各スキャン・パス12A〜12Cに対
応するSIピン15A〜15Cからの入力データとの論
理積を算出された後、その論理関が、MISR14に圧
縮されて格納されていく。最後に、MISR14に圧縮
・格納されたデータをSOピン19から読み出すことに
より、回路(LSI)10の不良判定が行なわれるよう
になっている。
【0051】このとき、通常のATPG(Automatic Te
st Pattern Generation:自動テストパターン生成)で
は、全ての内部記憶を初期化する必要はないため、各ス
キャン・パス12A〜12Cからの出力データに不定状
態が現れる場合がある。MISR14は、図5に示すよ
うに、フィードバック付きのシフトレジスタ22で構成
され、各スキャン・パス12A〜12Cからの出力デー
タをXORゲート21を通してMISR14内のシフト
レジスタ22に圧縮してゆくが、上述のように各スキャ
ン・パス12A〜12Cからの出力データに不定状態が
現れた場合、XOゲート21が使用されるため、不定状
態はそのままシフトレジスタ22に取り込まれ、さら
に、フィードバック・ループがあるため、一つのシフト
レジスタ22が不定状態になると、全てのシフトレジス
タ22が不定状態になってしまう。
【0052】そこで、本実施例では、BIST動作時
に、図4,図5に示すように、各スキャン・パス12A
〜12Cからの出力データをそのままMISR14に入
力せずに、各ANDゲート16A〜16Cにより、各ス
キャン・パス12A〜12Cからの出力データと、各ス
キャン・パス12A〜12Cに対応するSIピン15A
〜15Cからの入力データとの論理積を算出して、MI
SR14に対して出力している。
【0053】即ち、本実施例では、スキャン・パス12
A〜12Cからの出力データが不定状態になる場合に
は、対応するスキャン・パス12A〜12CのSIピン
15A〜15Cからの値(入力データ)を“0”に設定
することにより、対応するANDゲート16A〜16C
からMISR14への出力値を“0”にして、スキャン
・パス12A〜12CからMISR14への不定状態の
データがANDゲート16A〜16Cでマスクされる。
【0054】このように、SIピン15A〜15Cの状
態値を適宜設定することにより、スキャン・パス12A
〜12Cから不定状態のデータが読み出される場合に、
その不定状態のデータをANDゲート16A〜16Cで
マスクすることができ、MISR14における圧縮デー
タが不定値になるのを確実に防止できる。ここで、具体
的な例として、図8に示すようなスキャン・アウト・デ
ータが得られる場合、本実施例による、不定状態のデー
タ(図8中の“U(Unknown)”)がMISR14に取り
込まれることのないテスト・パターンの作成例について
説明する。
【0055】なお、図9〜図11は、それぞれ、図8に
示すスキャン・アウト・データに対する、図17に示す
スキャン回路,図18に示すBIST回路,図4(図
5)に示す本実施例の回路によるデータ読出パターン
(テスト・データ)の記述例を示している。図9〜図1
1において、“N”はSCKピンから入力されネガティ
ブ・パルスのクロック信号を示し、SOピンから出力さ
れる出力データの“X”は、“0”または“1”の不定
状態でない値が出力されることを示している。
【0056】図9に示すように、スキャン回路では、ス
キャンすべきフリップ・フロップ数分のパターン記述が
必要となるので、図8に示すスキャン・アウト・データ
に対しては12行でテスト・データが記述される。大規
模なLSIでは、一つのスキャン・パス上のフリップ・
フロップ数は極めて多くなるので、そのテスト・データ
は非常に膨大なものになる。
【0057】図10に示すように、BIST回路では、
繰り返し記述子〔REPEAT(繰り返し開始)/REPEND(繰
り返し終了)〕を用いることにより、図8に示すスキャ
ン・アウト・データに対しては3行でテスト・データを
記述することができる。なお、繰り返し記述子“REPEA
T”と“REPEND”とで囲まれたパターンは、繰り返し記
述子“REPEAT”の後に指定された回数だけ繰り返され
る。ただし、前述したように、このようなデータ記述に
より、図8に示すスキャン・アウト・データを処理した
場合、MISR14には不定値“U”が取り込まれるこ
とになるので、テスト・データとして使用することはで
きない。
【0058】これに対し、本実施例の回路では、図11
に示すように、前記繰り返し記述子を使用することによ
り、図8に示すスキャン・アウト・データに対して、図
9に示したスキャン回路の場合よりも少ない7行でテス
ト・データの記述が可能になる。実際には、MISR1
4から圧縮されたデータを外部に読み出すためのパター
ンも必要であるが、スキャン・アウト・パターン(フリ
ップ・フロップ数〜数千)に比べれば無視することがで
きる。
【0059】図8に示すスキャン・アウト・データで
は、5番目に不定値“U”がスキャン・パス12A〜1
2Cから出力されるので、5番目のパターンで対応する
SIピン15A〜15Cの状態値を“0”に設定し、A
NDゲート16A〜16CからMISR14への値を
“0”にして、スキャン・パス12A〜12Cからの不
定値“U”が対応するANDゲート16A〜16Cでマ
スクされる。5番目以外は不定値ではないので、各SI
ピン15A〜15Cの状態値を“1”に設定し、スキャ
ン・パス12A〜12Cからの出力データをMISR1
4に入力する。このとき、図11に示すように、同じパ
ターン(1〜4番目と6〜12番目)は繰り返し記述子
を用いてまとめることができる。
【0060】さて、図6により前述した通り、LFSR
13もフィードバック付きのシフトレジスタ22で構成
され、その出力(テスト・パターン)と、外部の各SI
ピン15A〜15Cからの入力データとが各セレクタ1
8A〜18Cを通して各スキャン・パス12A〜12C
に入力される。BEピン17がオフ“0”の時、各SI
ピン15A〜15Cの値が各セレクタ18A〜18Cに
より選択されて各スキャン・パス12A〜12Cにシフ
ト・インされ、BEピン17がオン“1”の時、LFS
R13の出力が各セレクタ18A〜18Cにより選択さ
れて各スキャン・パス12A〜12Cにシフト・インさ
れる。
【0061】通常はBEピン17をオン“1”として、
LFSR13からの出力をシフト・インしていくが、各
スキャン・パス12A〜12C上の特定のフリップ・フ
ロップ101をクリップしたり、そのフリップ・フロッ
プ101に特別な値を設定したい場合、BEピン17を
オフ“0”にして、各SIピン15A〜15Cから所望
のデータをシフト・インすることができる。
【0062】ATPGでは、LSI内部回路のある一つ
の故障を対象として、それを検出するためのテスト・パ
ターンを作成する。実際に故障を検出するために設定し
なければならない外部入力やスキャン対象のフリップ・
フロップの数は少なく、その他にはBIST回路から発
生される疑似乱数を設定しても問題ない。図4,図6に
示す回路を用いて、スキャン動作とBIST動作とを適
宜に切り換えることにより、そのようなテスト・パター
ンを作成することができる。また、前述した繰り返し記
述子を用いることにで、BIST動作時のテスト・デー
タ記述は少なくて済むので、全体のテスト・データ量も
大幅に削減することができる。
【0063】ここで、具体的な例として、図12に示す
ようなスキャン・イン・データをスキャン・パス上の各
フリップ・フロップに設定する場合についてのテスト・
パターンの作成例について説明する。なお、図12中、
“D0”,“D1”はATPGにより決定された値で
“0”または“1”のいずれか一方に特定されるもので
あるが、その他の“0”や“1”で示す部分は乱数で置
き換えても問題ない。
【0064】また、図13〜図15は、それぞれ、図1
2に示すスキャン・イン・データに対する、図17に示
すスキャン回路,図18に示すBIST回路,図4(図
6)に示す本実施例の回路によるデータ書込パターン
(テスト・データ)の記述例を示している。図13に示
すように、スキャン回路では、スキャンすべきフリップ
・フロップ数分のパターン記述が必要となるので、図1
2に示すスキャン・イン・データに対しては12行でテ
スト・データが記述される。この場合、順次、データを
書き込むことにより、特定のフリップ・フロップに対し
て特定の値“D0(0)”,“D1(1)”を設定する
ことはできるが、大規模なLSIでは、一つのスキャン
・パス上のフリップ・フロップ数は極めて多くなるの
で、そのテスト・データは非常に膨大なものになる。
【0065】図14に示すように、BIST回路では、
繰り返し記述子〔REPEAT/REPEND〕を用いることによ
り、図12に示すスキャン・イン・データに対しては3
行でテスト・データを記述することができる。なお、繰
り返し記述子“REPEAT”,“REPEND”の機能は図10に
より前述した通りである。ただし、このようなデータ記
述では、図12に示すように、特定のフリップ・フロッ
プに対して特定の値“D0(0)”,“D1(1)”を
設定することができず、LFSR13により発生された
疑似乱数が設定されるため、対象とした故障を検出でき
るとは限らない。
【0066】これに対し、本実施例の回路では、図15
に示すように、前記繰り返し記述子を使用することによ
り、図12に示すスキャン・イン・データに対して、図
13に示したスキャン回路の場合よりも少ない8行でテ
スト・データの記述が可能になる。図12に示すスキャ
ン・イン・データでは、強制的に4番目に“0”,5番
目に“1”を設定しなければならないので、4番目およ
び5番目のデータをシフト・インする際には、BEピン
17をオフ“0”に設定し、セレクタ18A〜18Cを
SIピン15A〜15C側に切り換え、このSIピン1
5A〜15Cから設定された値“0”もしくは“1”を
各スキャン・パス12A〜12Cへ順次シフト・インす
る。
【0067】その他の部分では、乱数値がシフト・イン
されれば良いので、BEピン17を常時オン“1”に設
定し、セレクタ18A〜18CをLFSR13側に切り
換え、このLFSR13からの出力値(疑似乱数)を各
スキャン・パス12A〜12Cへシフト・インしてい
る。このとき、図15に示すように、同じパターン(1
〜3番目と6〜12番目)は繰り返し記述子を用いてま
とめることができる。
【0068】このようにして、BIST動作中に、BE
ピン17からの切換信号により各セレクタ18A〜18
Cを各SIピン15A〜15C側に切り換え、各SIピ
ン15A〜15Cから任意の値に設定したデータを各ス
キャン・パス12A〜12Cへ与えて書き込むことによ
って、LFSR13から各スキャン・パス12A〜12
Cへ与えられるテスト・パターンの一部を任意の値に修
正することができる。
【0069】一方、回路(LSI)10の内部回路11
中における内部記憶素子LSIの内部記憶素子は電源投
入時には不定状態であるので、BISTを行なう前に内
部記憶素子の状態の初期化を行なうが、このとき、MI
SR14では、クロック信号を1回印加する毎にシフト
レジスタ22がシフト動作してその内容が更新され、内
部記憶素子の初期化パターン印加中であっても更新が行
なわれる。これに対処すべく、前述したように、ATP
GプログラムはMISR14の内容をモニタする必要が
あり、処理が煩雑になる。
【0070】そこで、本実施例では、図4,図5に示す
ように、BEピン17を各SIピン15A〜15Cと各
スキャン・パス12A〜12Cからの出力データととも
に各ANDゲート16A〜16Cに入力し、これらの論
理積をMISR14の各シフトレジスタ22へ出力して
いる。これにより、MISR14のシフトレジスタ22
を全て“0”に初期化しておけば、BEピン17への切
換信号をオフ“0”にするか、SIピン15A〜15C
への入力データを全て“0”するかで、MISR14内
の全てのシフトレジスタ22の内容を“0”に保持する
ことができる。
【0071】通常の回路10としてのシステム動作、も
しくは、スキャン動作の場合には、BEピン17に入力
される切換信号はオフ“0”になっているので、MIS
R14内の各シフトレジスタ22の内容は“0”に保持
される。また、BIST動作時にも、BIST動作には
関係ない各SIピン15A〜15Cへの入力データを全
て“0”にすることで、MISR14内の各シフトレジ
スタ22の内容を“0”に保持できる。
【0072】さらに、BIST動作に先立つ初期化中に
は、BEピン17への切換信号をオフ“0”に保持する
ことで、MISR14内の各シフトレジスタ22の内容
を“0”に保持する。従って、特に、BIST動作前の
初期化中において、各スキャン・パス12A〜12Cか
らMISR14への出力データが各ANDゲート16A
〜16Cにおいてマスクされ、MISR14の初期値を
保持することが可能になり、MISR14の内容が破壊
されるのを確実に防止できる。
【0073】なお、内部回路11(内部記憶素子)の初
期化中にMISR14内の各シフトレジスタ22の内容
を保持するための他の手段としては、例えば、図7に示
すものもある。図4,図5では、各ANDゲート16A
〜16CにBEピン17からの切換信号を入力していた
が、図7においては、クロック信号停止部(禁止手段)
25をそなえることにより、初期化中におけるMISR
14内の各シフトレジスタ22の内容保持を実現してい
る。
【0074】つまり、図7に示すクロック信号停止部2
5は、インヒビット・ピン(IHピン)23およびOR
ゲート24から構成されている。IHピン23は、回路
10に外部入力ピンとして設けられるもので、SCKピ
ン20からのクロック信号がMISR14内の各シフト
レジスタ22に印加されるのを停止する際に、このIH
ピン23に入力されるクロック停止信号がオフ“0”か
らオン“1”に設定されるようになっている。
【0075】また、ORゲート24は、SCKピン20
からのクロック信号(ネガティブ・パルスで与えられる
もの)とIHピン23からのクロック停止信号との論理
和を算出してMISR14内の各シフトレジスタ22に
印加するものである。これにより、MISR14内の各
シフトレジスタ22の内容にかかわらず、IHピン23
へのクロック停止信号をオン“1”に設定することで、
MISR14内の各シフトレジスタ22にはSCKピン
20からのクロック信号が印加されなくなる。
【0076】従って、各シフトレジスタ22における更
新(シフト動作)も行なわれず、全てのシフトレジスタ
22の値をそのまま保持でき、この図7に示すような構
成によっても、BIST動作前の初期化中、MISR1
4の内容が破壊されるのを確実に防止できる。ただし、
図7に示す回路構成では、図4,図5に示すようにBE
ピン17からの切換信号を各ANDゲート16A〜16
Cに入力する場合に比べて、外部入力ピン(IHピン2
3)が1本多く必要となるが、任意のMISR14の値
を指定して保持できる利点がある。
【0077】ところで、図4〜図15により上述した例
では、本発明を一般スキャン方式に適用した場合につい
て説明したが、本発明は、図16に示すように、バウン
ダリ・スキャン方式にも適用される。バウンダリ・スキ
ャン方式では、回路上の外部入力ピンと内部回路との間
にバウンダリ・スキャン・セルが配置されており、それ
らの全てを連結してテスト・データ・イン・ピン(TD
Iピン)からテスト・データ・アウト・ピン(TDOピ
ン)に到るバウンダリ・スキャン・チェーンを構成し、
このバウンダリ・スキャン・チェーンにおける各バウン
ダリ・スキャン・セルを可制御かつ可観測にしている。
【0078】図16において、30はバウンダリ・スキ
ャンLSIであり、このバウンダリ・スキャンLSI3
0上に、前述のバウンダリ・スキャン・チェーン31A
と2つの内部スキャン・チェーン31B,31Cとが形
成されている。そして、図16に示すように、バウンダ
リ・スキャンLSI30で、これらのスキャン・チェー
ン(スキャン・パス)31A〜31Cが、図4〜図7に
示したスキャン・パス12A〜12Cに代えて配置され
ている。ただし、図16に示すバウンダリ・スキャンL
SI30では、SIピン15Aに代えてTDIピン32
が設けられるとともに、SOピン19Aに代えてTDO
ピン33が設けられている。なお、図16中、LFSR
13,MISR14,ANDゲート16A〜16C,B
Eピン17,セレクタ18A〜18Cは図4〜図7によ
り前述したものと全く同様に機能するものである。
【0079】また、図16において、34はバウンダリ
・スキャンのためのテスト・クロック信号を入力するテ
スト・クロック・ピン(TCKピン)、35はバウンダ
リ・スキャンによるテスト・モードを選択するための選
択信号を入力するテスト・モード・セレクト・ピン(T
MSピン)、36はTMSピン35からの選択信号に応
じてTCKピン34からのテスト・クロック信号に同期
して動作するテスト・アクセス・ポート(TAP)回路
で、このTAP回路36は、バウンダリ・スキャンLS
I30上の各テスト機構に対してアクセスし、バウンダ
リ・スキャン動作の制御を行なうためのものである。
【0080】さらに、37はTDIピン32からTDO
ピン33までの間のバウンダリ・スキャン・チェーン3
1Aをバイパスするためのバイパス・レジスタ、38は
TAP回路からの各種制御信号に応じた命令コードを保
持する命令レジスタ、39はマルチプレクサで、このマ
ルチプレクサ39は、命令レジスタ38からの命令コー
ドに応じて動作し、バウンダリ・スキャン・チェーン3
1A,MISR14からのスキャン・アウト・データお
よびバイパス・レジスタ37からのデータを多重化して
TDOピン33へ出力するものである。
【0081】なお、上述したバウンダリ・スキャン・チ
ェーン31A,TDIピン32,TDOピン33,TC
Kピン34,TMSピン35,TAP回路36,バイパ
ス・レジスタ37,命令レジスタ38,マルチプレクサ
39といった構成部分は、バウンダリ・スキャン方式と
して一般的なものである。バウンダリ・スキャン方式で
は、各種の試験モードを命令レジスタ38の動作コード
に割り当てる必要があり、BIST動作を指示するため
の命令コードが、命令レジスタ38の唯一の動作コード
として予め割り当てられ、その動作コードの際に、TC
Kピン34からのテスト・クロック信号を印加すること
で、BIST回路(LFSR13,MISR14等)が
動作するように構成されている。
【0082】また、LFSR13およびMISR14か
らなるスキャン・チェーンをバウンダリ・スキャン内の
1チェーンとして扱い、そのスキャン・チェーンのシフ
ト・イン/シフト・アウト動作を指示するための命令コ
ードが、命令レジスタ38の唯一の動作コードとして予
め割り当てられている。上述のような構成のバウンダリ
・スキャンLSI30におけるテスト・データの構成を
以下に示す。
【0083】TAP回路36の初期化。 LFSR13/MISR14の選択(命令コードの設
定)。 LFSR13/MISR14の初期化。 BIST回路の選択(命令コードの設定)。 BIST回路の動作(LFSR13からのバウンダリ
・スキャン・チェーン31A/内部スキャン・チェーン
31B,31Cへのシフト・イン)。
【0084】システム・クロック(テスト・クロッ
ク)信号の印加。 BIST回路の動作(バウンダリ・スキャン・チェー
ン31A/内部スキャン・チェーン31B,31Cから
MISR14へのデータ圧縮)。 LFSR13/MISR14の選択(命令コードの設
定)。 MISR14からのデータ読出。
【0085】なお、上述のBIST回路の動作を行なう
項目およびにおけるテスト・データは、図11,図
15に示したものと同様の記述となる。上述のようにし
て、本発明をバウンダリ・スキャン方式を採用する回路
(LSI30)に対しても、一般スキャンを用いたLS
Iと同様に、少ないテスト・データ記述で効率の良いテ
スト・パターンを作成することができる。
【0086】このように、本発明の一実施例によれば、
MISR14に不定状態のデータが取り込まれたり初期
化中にMISR14の内容が破壊されたりするのを防止
して確実かつ容易にBISTを行なうことができる。ま
た、スキャン動作とBIST動作とを組み合わせること
により、わずかなゲート(ANDゲート16A〜16C
等)の追加で、非常にコンパクトで効率的かつ汎用的な
テスト・データの作成が可能で、BISTの効率化や、
LSI等の回路設計時の計算機資源および設計工数を大
幅に削減できる利点がある。
【0087】従来、LFSR13の出力するパターンは
無加工で内部回路に印加されていたが、本実施例では、
上述のようにスキャン動作とBIST動作とを組み合わ
せ、LFSR13の出力とSIピン15A〜15C等か
らの入力データとをセレクタ18A〜18Cで切り換え
ることで、内部回路11内の特定の回路に印加される値
を任意に変更することが可能になるのである。
【0088】なお、上述した実施例では、BIST(組
込み自己試験)でのLSI(回路10,30)の出力期
待値の解析に際し、データ圧縮器としてのMISR14
を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものでなく、MISRを用いた解析法以外にも、
例えば、遷移カウント法(Transition Count:出力が
“0”から“1”へ遷移した回数と“1”から“0”へ
遷移した回数とを解析する方法) ,シンドローム法
(1's counting:出力に現れた“1”の回数を解析する
方法)などにも適用することができる。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自己試験
機能組込み型回路によれば、データ圧縮器に不定状態の
データが取り込まれ、データ圧縮器における圧縮データ
が不定値になるのを確実に防止でき、確実に自己試験を
行なうことができる(請求項1,7)。
【0090】また、内部回路の初期化中、データ圧縮器
内のデータを保持することが可能になり、データ圧縮器
の内容が破壊されるのを確実に防止でき、データ圧縮器
の内容をモニタするなどの煩雑な処理が不要になり、容
易に自己試験を行なうことができる(請求項3,4,
7,10)。さらに、スキャン動作と自己試験動作とを
組み合わせることにより、パターン発生器から各スキャ
ン・パスへ与えられるテスト・パターンの一部を任意の
値に修正することができるほか(請求項5,7)、コン
パクトで効率的かつ汎用的なテスト・データの作成が可
能になり(請求項2,6,8,9)、自己試験の効率化
や、LSI等の回路設計時の計算機資源および設計工数
を大幅に削減することができる。
【0091】またさらに、バウンダリ・スキャン方式を
採用する回路にも適用することが可能で、この場合にも
上述したものと同様の効果を得ることができる(請求項
11)。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例としての自己試験機能組込み
型回路の構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例のデータ圧縮器にかかる部分を抽出し
て示すブロック図である。
【図6】本実施例のパターン発生器にかかる部分を抽出
して示すブロック図である。
【図7】本実施例のデータ圧縮器のクロック停止回路
(禁止手段)の一例とそのクロック停止回路にかかる部
分を抽出して示すブロック図である。
【図8】スキャン・アウト・データの一例を示す図であ
る。
【図9】従来のスキャン回路によるデータ読出パターン
の一例を示す図である。
【図10】従来のBISTタイプの回路によるデータ読
出パターンの一例を示す図である。
【図11】本実施例のデータ読出パターンの一例を示す
図である。
【図12】スキャン・イン・データの一例を示す図であ
る。
【図13】従来のスキャン回路によるデータ書込パター
ンの一例を示す図である。
【図14】従来のBISTタイプの回路によるデータ書
込パターンの一例を示す図である。
【図15】本実施例のデータ書込パターンの一例を示す
図である。
【図16】本発明をバウンダリ・スキャン方式のLSI
に適用した場合の構成例を示すブロック図である。
【図17】従来のスキャン回路の構成例を示すブロック
図である。
【図18】従来のBISTタイプの回路の構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 内部回路 2 スキャン・パス 3 パターン発生器 4 データ圧縮器 5 スキャン・イン・ピン 6 論理ゲート 7 外部入力ピン 8 セレクタ 10 回路 11 内部回路 12A〜12C スキャン・パス 13 LFSR(パターン発生器) 14 MISR(データ圧縮器) 15,15A〜15C スキャン・イン・ピン(SIピ
ン) 16A〜16C ANDゲート(論理ゲート) 17 BEピン(外部入力ピン) 18A〜18C セレクタ 19,19A〜19C スキャン・アウト・ピン(SO
ピン) 20 スキャン・クロック・ピン(SCKピン) 21 排他的論理和(XOR)ゲート 22 シフトレジスタ 23 インヒビット・ピン(IHピン) 24 ORゲート 25 クロック信号停止部(禁止手段) 30 バウンダリ・スキャンLSI 31A バウンダリ・スキャン・チェーン(スキャン・
パス) 31B,31C 内部スキャン・チェーン(スキャンパ
ス) 32 テスト・データ・イン・ピン(TDIピン) 33 テスト・データ・アウト・ピン(TDOピン) 34 テスト・クロック・ピン(TCKピン) 35 テスト・モード・セレクト・ピン(TMSピン) 36 テスト・アクセス・ポート(TAP)回路 37 バイパス・レジスタ 38 命令レジスタ 39 マルチプレクサ 101 フリップ・フロップ(回路構成要素)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/3193 G06F 11/22,11/360

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定機能を果たす内部回路をそなえると
    ともに、 該内部回路を自己試験すべく、該内部回路上に予め形成
    されている複数のスキャン・パスそれぞれからの出力デ
    ータを圧縮して格納するデータ圧縮器を組み込んだ自己
    試験機能組込み型回路であって、 各スキャン・パスへデータを与えうるスキャン・イン・
    ピンをスキャン・パス毎にそなえるとともに、 各スキャン・パスからの出力データと、各スキャン・パ
    スに対応する該スキャン・イン・ピンからの入力データ
    との論理演算を行なう論理ゲートをスキャン・パス毎に
    そなえ、 スキャン・パス上の不定状態のデータが該論理ゲートを
    介して該データ圧縮器へ読み出される際には、当該スキ
    ャン・パスに対応するスキャン・イン・ピンから該論理
    ゲートへの入力データが、当該不定状態のデータを該論
    理ゲートにおいてマスクする値に設定されることを特徴
    とする、自己試験機能組込み型回路。
  2. 【請求項2】 各スキャン・パスからのデータ読出に際
    して、各スキャン・イン・ピンからの入力データを含む
    データ読出パターンが、同形のパターンで連続する場合
    には、そのパターンと連続数とを用いて記述されること
    を特徴とする、請求項1記載の自己試験機能組込み型回
    路。
  3. 【請求項3】 該スキャン・パスに対するスキャン動作
    と該データ圧縮器を用いた自己試験動作との切換を行な
    うべく切換信号を入力する外部入力ピンをそなえるとと
    もに、該外部入力ピンからの切換信号を該論理ゲートに
    与え、 該内部回路の初期化中、該外部入力ピンからの切換信号
    をスキャン動作側に切り換えることにより、各スキャン
    ・パスから該データ圧縮器への出力データを該論理ゲー
    トにおいてマスクすることを特徴とする、請求項1また
    は請求項2に記載の自己試験機能組込み型回路。
  4. 【請求項4】 該内部回路の初期化中に該データ圧縮器
    へのクロック信号の入力を禁止する禁止手段をそなえた
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自
    己試験機能組込み型回路。
  5. 【請求項5】 所定機能を果たす内部回路をそなえると
    ともに、 該内部回路を自己試験すべく、該内部回路上に予め形成
    されている複数のスキャン・パスのそれぞれに与えるテ
    スト・パターンを発生するパターン発生器を組み込んだ
    自己試験機能組込み型回路であって、 各スキャン・パスに対するスキャン動作と該パターン発
    生器を用いた自己試験動作との切換を行なうべく切換信
    号を入力する外部入力ピンをそなえるとともに、 各スキャン・パスへデータを与えうるスキャン・イン・
    ピンと、 該外部入力ピンからの切換信号に応じて、各スキャン・
    イン・ピンからの入力データと、該パターン発生器から
    のテスト・パターンとのいずれか一方を切り換えて各ス
    キャン・パスへ出力するセレクタとをスキャン・パス毎
    にそなえ、 通常の自己試験動作時には、該外部入力ピンからの切換
    信号により該セレクタを該パターン発生器側に切り換
    え、 該パターン発生器から各スキャン・パスへ与えられるテ
    スト・パターンの一部を任意の値に修正する際には、該
    外部入力ピンからの切換信号により該セレクタを該スキ
    ャン・イン・ピン側に切り換え、該スキャン・イン・ピ
    ンから任意の値に設定したデータを各スキャン・パスへ
    与えて書き込むことを特徴とする、自己試験機能組込み
    型回路。
  6. 【請求項6】 各スキャン・パスへのデータ書込に際し
    て、各スキャン・イン・ピンからの入力データおよび該
    外部入力ピンへの切換信号を含むデータ書込パターン
    が、同形のパターンで連続する場合には、そのパターン
    と連続数とを用いて記述されることを特徴とする、請求
    項5記載の自己試験機能組込み型回路。
  7. 【請求項7】 所定機能を果たす内部回路をそなえると
    ともに、 該内部回路を自己試験すべく、該内部回路上に予め形成
    されている複数のスキャン・パスのそれぞれに与えるテ
    スト・パターンを発生するパターン発生器と、該内部回
    路上に予め形成されている複数のスキャン・パスそれぞ
    れからの出力データを圧縮して格納するデータ圧縮器と
    を組み込んだ自己試験機能組込み型回路であって、 各スキャン・パスに対するスキャン動作と該パターン発
    生器および該データ圧縮器を用いた自己試験動作との切
    換を行なうべく切換信号を入力する外部入力ピンをそな
    えるとともに、 各スキャン・パスへデータを与えうるスキャン・イン・
    ピンと、 各スキャン・パスからの出力データと、各スキャン・パ
    スに対応する該スキャン・イン・ピンからの入力データ
    と、該外部入力ピンからの切換信号との論理演算を行な
    う論理ゲートと、 該外部入力ピンからの切換信号に応じて、各スキャン・
    イン・ピンからの入力データと、該パターン発生器から
    のテスト・パターンとのいずれか一方を切り換えて各ス
    キャン・パスへ出力するセレクタとをスキャン・パス毎
    にそなえ、 通常の自己試験動作時には、該外部入力ピンからの切換
    信号により該セレクタを該パターン発生器側に切り換
    え、 該パターン発生器から各スキャン・パスへ与えられるテ
    スト・パターンの一部を任意の値に修正する際には、該
    外部入力ピンからの切換信号により該セレクタを該スキ
    ャン・イン・ピン側に切り換え、該スキャン・イン・ピ
    ンから任意の値に設定したデータを各スキャン・パスへ
    与えて書き込む一方、 スキャン・パス上の不定状態のデータが該論理ゲートを
    介して該データ圧縮器へ読み出される際には、当該スキ
    ャン・パスに対応するスキャン・イン・ピンから該論理
    ゲートへの入力データが、当該不定状態のデータを該論
    理ゲートにおいてマスクする値に設定され、 該内部回路の初期化中、該外部入力ピンからの切換信号
    をスキャン動作側に切り換えることにより、各スキャン
    ・パスから該データ圧縮器への出力データを該論理ゲー
    トにおいてマスクすることを特徴とする、自己試験機能
    組込み型回路。
  8. 【請求項8】 各スキャン・パスからのデータ読出に際
    して、各スキャン・イン・ピンからの入力データを含む
    データ読出パターンが、同形のパターンで連続する場合
    には、そのパターンと連続数とを用いて記述されること
    を特徴とする、請求項7記載の自己試験機能組込み型回
    路。
  9. 【請求項9】 各スキャン・パスへのデータ書込に際し
    て、各スキャン・イン・ピンからの入力データおよび該
    外部入力ピンへの切換信号を含むデータ書込パターン
    が、同形のパターンで連続する場合には、そのパターン
    と連続数とを用いて記述されることを特徴とする、請求
    項7または請求項8に記載の自己試験機能組込み型回
    路。
  10. 【請求項10】 該内部回路の初期化中に該データ圧縮
    器へのクロック信号の入力を禁止する禁止手段をそなえ
    たことを特徴とする、請求項7〜9のいずれかに記載の
    自己試験機能組込み型回路。
  11. 【請求項11】 該パターン発生器および該データ圧縮
    器からなるスキャン・チェーンをバウンダリ・スキャン
    内の1チェーンとして構成し、当該スキャン・チェーン
    のシフト・イン/シフト・アウト動作および自己試験動
    作をそれぞれ指示するための命令コードが、命令レジス
    タの動作コードとして予め割り当てられていることを特
    徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載の自己試験
    機能組込み型回路。
JP15197694A 1994-07-04 1994-07-04 自己試験機能組込み型回路 Expired - Fee Related JP3403814B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15197694A JP3403814B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 自己試験機能組込み型回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15197694A JP3403814B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 自己試験機能組込み型回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0815382A JPH0815382A (ja) 1996-01-19
JP3403814B2 true JP3403814B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=15530347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15197694A Expired - Fee Related JP3403814B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 自己試験機能組込み型回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3403814B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9664739B2 (en) 1999-11-23 2017-05-30 Mentor Graphics Corporation Continuous application and decompression of test patterns and selective compaction of test responses
DE60108993T2 (de) * 2000-03-09 2005-07-21 Texas Instruments Inc., Dallas Anpassung von "Scan-BIST"-Architekturen für einen Betrieb mit niedrigem Verbrauch
JP4228061B2 (ja) 2000-12-07 2009-02-25 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 集積回路の試験装置および試験方法
JP4039853B2 (ja) 2001-12-26 2008-01-30 株式会社リコー テスト容易化設計システム
JP3795822B2 (ja) 2002-04-03 2006-07-12 Necエレクトロニクス株式会社 組込み自己テスト回路及び設計検証方法
JP4097461B2 (ja) 2002-05-15 2008-06-11 株式会社リコー テスト容易化設計システム、テスト容易化設計方法、プログラムおよび記録媒体
JP4031954B2 (ja) 2002-06-11 2008-01-09 富士通株式会社 集積回路の診断装置および診断方法
US7437640B2 (en) 2003-02-13 2008-10-14 Janusz Rajski Fault diagnosis of compressed test responses having one or more unknown states
US7509550B2 (en) 2003-02-13 2009-03-24 Janusz Rajski Fault diagnosis of compressed test responses
EP1595211B1 (en) 2003-02-13 2008-07-09 Mentor Graphics Corporation Compressing test responses using a compactor
US7302624B2 (en) 2003-02-13 2007-11-27 Janusz Rajski Adaptive fault diagnosis of compressed test responses
JP4733935B2 (ja) * 2004-06-29 2011-07-27 富士通セミコンダクター株式会社 試験パターン生成装置、テスト回路試験装置、試験パターン生成方法、テスト回路試験方法、試験パターン生成プログラム、テスト回路試験プログラム、および記録媒体
JP4774278B2 (ja) * 2005-11-09 2011-09-14 保線機器整備株式会社 軌条のジャッキアップ装置
EP2677328B1 (en) 2006-02-17 2015-07-29 Mentor Graphics Corporation Multi-stage test response compactors
JP2010019792A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Nec Corp 半導体集積回路、スキャンパス初期化方法、テストパターン生成システム、及びプログラム
JP7147372B2 (ja) * 2018-08-27 2022-10-05 富士通株式会社 半導体装置及び半導体装置の試験方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0815382A (ja) 1996-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3403814B2 (ja) 自己試験機能組込み型回路
EP1722246B1 (en) Method and apparatus for selectively compacting test responses
US5701308A (en) Fast bist architecture with flexible standard interface
US7058869B2 (en) Method and apparatus for debug, diagnosis, and yield improvement of scan-based integrated circuits
US5570375A (en) IEEE Std. 1149.1 boundary scan circuit capable of built-in self-testing
US20030070118A1 (en) Semiconductor integrated circuit with built-in test function
KR100217535B1 (ko) 이벤트 한정 검사 아키텍춰
US9003250B2 (en) Compressor inputs from scan register output and input through flip-flop
US6173428B1 (en) Apparatus and method for testing using clocked test access port controller for level sensitive scan designs
Lala An introduction to logic circuit testing
KR100274178B1 (ko) 레지스터전송레벨회로용의저비용검사방법
Maka et al. ATPG for scan chain latches and flip-flops
Lubaszewski et al. On the design of self-checking boundary scannable boards
Mitra et al. Design for testability and testing of IEEE 1149.1 TAP controller
JPH08220192A (ja) 組み込み型自己テスト論理回路
JP2869314B2 (ja) バウンダリースキャンセル回路,バウンダリースキャンテスト回路及びその使用方法
JPH06201782A (ja) 半導体集積回路
KR100319711B1 (ko) 디버깅기능을갖는내장자기테스트회로
Girard et al. A scan-BIST structure to test delay faults in sequential circuits
Jiang Enhanced Design for Testability Circuitry for Test
JP2005017067A (ja) 自己テスト回路内蔵の半導体集積回路およびその故障診断方法
KR20030027989A (ko) 칩 테스트 장치
JPH09264926A (ja) 半導体集積論理回路
JP2002340988A (ja) 半導体集積回路及びそのテスト方法
AC167 IEEE Standard 1149.1 (JTAG) in the 3200DX Family

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080229

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees