JP3402903B2 - 自動車用燃料タンクの支持装置 - Google Patents

自動車用燃料タンクの支持装置

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JP3402903B2
JP3402903B2 JP3870196A JP3870196A JP3402903B2 JP 3402903 B2 JP3402903 B2 JP 3402903B2 JP 3870196 A JP3870196 A JP 3870196A JP 3870196 A JP3870196 A JP 3870196A JP 3402903 B2 JP3402903 B2 JP 3402903B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車体の下面側にほ
ぼU字形状のバンドにより燃料タンクを支持させるため
の自動車用燃料タンクの支持装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】上記自動車用燃料タンクの支持装置に
は、従来、実開平1‐145824号公報の特に第5
図、第6図で示されたものがある。 【0003】これによれば、車体の下面側に燃料タンク
が配設され、この燃料タンクの正面視で、この燃料タン
クにその下方側から外嵌するほぼU字形状のバンドが設
けられている。このバンドの長手方向の一端部に軸心が
前後方向に延びる係止ピンが取り付けられ、上記燃料タ
ンクの一側方近傍で上記車体の下面側に取り付けられて
上記係止ピンを係脱自在に係止させる係止ブラケットが
設けられている。また、上記バンドの他端部を上記燃料
タンクの他側方近傍で上記車体の下面側に締結させる締
結具が設けられている。 【0004】そして、上記支持装置により、燃料タンク
を車体の下面側に支持させようとするときには、まず、
上記燃料タンクを車体の下面側の所定位置に位置させる
と共に、上記バンドの一端部を係止ピンと共に上記係止
ブラケットに向うよう移動させて、上記係止ピンを上記
係止ブラケットに係止させる。 【0005】次に、上記バンドの他端部を上記燃料タン
クの他側方で、上記車体の下面側に向うよう上昇させ、
このとき、上記バンドを上記燃料タンクの下部に外嵌さ
せる。 【0006】上記状態から、上記バンドの他端部を車体
の下面側に締結具によって締結させる。 【0007】すると、上記バンドが上記燃料タンクを上
記車体の下面側に対し固着させ、これにより、上記車体
の下面側に対する燃料タンクの支持が完了する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車で
は、その車体の地上高の関係等により、車体の下面側の
車体空間は限られた狭い空間となっており、しかも、こ
れとは逆に、上記燃料タンクは所定容量を確保する上
で、大きい形状をなしている。 【0009】このため、上記係止ブラケットに対し係止
ピンを係止させるための作業空間は、上記燃料タンクや
他の車両構成部品に挟まれて狭くなりがちであり、よっ
て、上記係止ブラケットに対する係止ピンの係止作業が
煩雑になっている。 【0010】そこで、狭い作業空間でも、上記係止作業
が容易となるよう、上記係止ブラケットへの係止ピンの
係止の構造を簡単にすることが考えられる。しかし、単
に、このようにすると、係止作業が容易にできる反面、
その離脱が容易に生じて、次のような問題が生じるおそ
れがある。 【0011】即ち、車体の下面側へ燃料タンクを支持さ
せようとして、係止ブラケットに係止ピンを係止させた
後、バンドの他端部を車体の下面側に締結させようとす
るとき、この作業中に上記バンドに負荷される外力で、
このバンドの一端部と共に係止ピンが係止ブラケットに
対し相対的に動き、これにより、上記係止ブラケットか
ら係止ピンが不意に離脱するおそれがある。 【0012】このため、上記バンドの他端部を締結させ
る作業中には、上記係止ブラケットに係止ピンを係止さ
せたままに保っておくという別の作業が求められ、この
ため、燃料タンクを支持させる作業は十分には容易には
ならないという問題がある。 【0013】また、上記したように、係止ブラケットか
らの係止ピンの離脱が容易であるとすると、車体の下面
側に燃料タンクを支持させた状態で、自動車が走行して
いるとき、仮に、車輪が路面の溝に落ち込んで、上記燃
料タンクと共にバンドが路面側から突き上げられたとき
には、このバンドの一端部と共に係止ピンが係止ブラケ
ットに対し相対的に動き、これにより、この係止ブラケ
ットから係止ピンが不意に離脱するおそれがあり、よっ
て、燃料タンクの確実な支持が得られないおそれがあ
る。 【0014】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車体の下面側に対し燃料タンクを支持さ
せるための作業が容易にできるようにし、かつ、このよ
うにした場合でも、車体の下面側に対する燃料タンクの
確実な支持が得られるようにすることを課題とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の自動車用燃料タンクの支持装置は、係止ブラ
ケット31を車体2の下面側19に固着されるブラケッ
ト本体41と、このブラケット本体41の上、下部から
燃料タンク24とは反対側の外側方に向ってそれぞれ突
出する上、下突出部42,43とで構成し、これら上、
下突出部42,43間にバンド26の一端部27に取り
付けられた係止ピン28の移動を許容する係止ピン通路
45を形成し、上記下突出部43の基部の上縁から下方
に向って延び上記係止ピン通路45側から上記係止ピン
28を係脱自在に係合させる係止切り欠き46を形成
し、上記下突出部43の上端縁に案内面47を形成し、
この案内面47を上記下突出部43の突出端側から上記
係止切り欠き46の上端に向うに従い漸次下方に向うよ
う傾斜させ、上記下突出部43の突出端側の上記案内面
47の端部48を、上記上突出部42の突出端よりも、
上記燃料タンク24からみて、より外側方に位置させ、
一方、上記上突出部42の基部の下縁から上方に向って
延び上記係止切り欠き46側から上記係止ピン28を係
脱自在に係止させる他の係止切り欠き51を形成したも
のである。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。 【0017】図2、3において、符号1はワンボックス
タイプの自動車で、矢印Frはこの自動車1の前方を示
し、下記する左右とは上記前方に向っての車幅方向をい
うものとする。 【0018】上記自動車1は板金製車体2を有し、この
車体2は、路面3上に左右一対の前車輪4と、左右一対
の後車輪5とで支持されている。上記車体2の左右各側
板7の前後方向の中途部にそれぞれドア開口8が形成さ
れ、このドア開口8を開閉自在とするドア9が設けられ
ている。 【0019】上記ドア開口8の上、下部開口縁の外面に
は前後方向に延びる上、下部レール11,12が取り付
けられ、上記ドア開口8の上下方向の中途部の後方にお
ける上記側板7の外面には前後方向に延びるセンタレー
ル13が取り付けられている。上記各レール11〜13
に上記ドア9に支持されたローラ14が前後に移動自在
に支承され、これにより、上記各レール11〜13に対
しドア9が前後に移動自在に支承されている。 【0020】そして、上記ドア9を前方移動させれば、
実線図示のように、ドア開口8が閉じられ、後方移動さ
せれば、仮想線図示のように、ドア開口8が開かれるよ
うになっている。このようにドア開口8を開ければ、こ
のドア開口8を通し、車外から車体2内部の車室16に
出入り可能とされている。 【0021】図2、4において、上記下部レール12
は、上記ドア開口8の下部開口縁である上記側板7の下
端部17に一体的に形成され、また、同上下端部17
に、上記出入り時に乗員が足を載せるステップ18が一
体的に成形されている。このステップ18は、上下方向
で上記ドア開口8と下部レール12との間に配設されて
いる。 【0022】図1、4〜6において、上記車体2の下面
側19は、車室16の下部を形成するフロアパネル20
と、前後方向に延びてこのフロアパネル20の左右各側
部の下面に取り付けられるサイドメンバ21と、これら
左右サイドメンバ21に架設されて同上フロアパネル2
0の下面に取り付けられるクロスメンバ22とを備えて
いる。 【0023】図2〜4において、上記車体2の下面側1
9の下方に板金製の燃料タンク24が配設され、この燃
料タンク24内にはエンジン用の燃料が溜められてい
る。上記燃料タンク24を上記車体2の下面側19に支
持させる支持装置25が設けられている。この支持装置
25につき説明する。 【0024】図1、4において、上記燃料タンク24を
水平方向の一方向からみて(以下、これを「燃料タンク
24の正面視」といい、これは図1、4では、自動車1
の背面視に相当する)、この燃料タンク24にその下方
側から嵌脱自在に外嵌するほぼU字形状の板金製のバン
ド26が設けられている。このバンド26の長手方向の
右端部である一端部27には、上記「燃料タンク24の
正面視」で、軸心が前後方向(図例では、車体2の前後
方向)に延びる断面円形の係止ピン28が取り付けられ
ている。この場合、係止ピン28の軸方向の各端部は上
記バンド26の一端部27からそれぞれ突出し、これら
各突出部の基部にはそれぞれ係止周溝29が形成されて
いる。 【0025】上記燃料タンク24の一側方(右側方)の
近傍で、上記車体2の下面側19のサイドメンバ21に
板金製の係止ブラケット31が取り付けられている。こ
の係止ブラケット31には上記係止ピン28が係脱自在
に係止されている。 【0026】図4において、上記バンド26の長手方向
の左端部である他端部32を上記燃料タンク24の他側
方(左側方)の近傍で、上記車体2の下面側19のクロ
スメンバ22に締結させる締結具34が設けられてい
る。この締結具34は上記クロスメンバ22に取り付け
られたブラケット35と、このブラケット35に対し、
上記バンド26の他端部32を着脱自在に締結させるボ
ルト36とナット37とで構成されている。 【0027】上記車体2の下面側19のクロスメンバ2
2と、燃料タンク24の上面との間にはゴム製の板状の
緩衝体38が介設され、上記燃料タンク24は上記緩衝
体38に弾性的に圧接した状態で上記支持装置25によ
り、上記車体2の下面側19に着脱自在に支持され、上
記緩衝体38により、燃料タンク24にがたつきの生じ
ることが防止されている。 【0028】上記下部レール12、側板7の下端部1
7、およびステップ18は車両の構成部品であって、こ
れと、サイドメンバ21および燃料タンク24の右側部
との間には上下方向に延びる幅の狭い空間40が形成さ
れている。 【0029】図1、4〜6において、上記係止ブラケッ
ト31は上記空間40の上部でサイドメンバ21の外側
面に取り付けられている。上記係止ブラケット31は、
サイドメンバ21の外側面に固着され上下に長く延びる
ブラケット本体41と、このブラケット本体41の上、
下部から上記燃料タンク24とは反対側の外側方(右側
方)に向ってそれぞれ一体的に突出する上、下突出部4
2,43とで構成されている。上記上、下突出部42,
43の間には、軸心が前後方向に延びている上記係止ピ
ン28の平行移動を許容する係止ピン通路45が形成さ
れている。 【0030】上記下突出部43の基部の上縁から下方に
向って延びる係止切り欠き46が上記下突出部43に形
成されている。上記係止ピン28の係止周溝29は上記
係止ピン通路45側から上記係止切り欠き46に係脱自
在に係合させられている。この係合は密嵌状になされて
おり、これにより、上記係止ピン28は上記係止ブラケ
ット31に対し、前後、左右の各水平方向および下方へ
の相対的な移動が規制されている。 【0031】上記下突出部43の上端縁には案内面47
が形成されている。この案内面47は上記下突出部43
の突出端側から上記係止切り欠き46の上端に向うに従
い漸次下方に向うようほぼ直線的に傾斜させられてい
る。また、上記下突出部43の突出端側の上記案内面4
7の端部48側は、上記上突出部42の突出端よりも上
記燃料タンク24からみて、より外側方に位置させられ
ている。 【0032】上記上突出部42の上端縁には他の案内面
50が形成されている。この他の案内面50は、上記上
突出部42の基部側からその突出端側に向うに従い漸次
下方に向うようほぼ直線的に傾斜させられている。 【0033】前記「燃料タンク24の正面視」で、上記
上突出部42の基部の下縁から上方に向って延びる他の
係止切り欠き51が形成され、上記係止切り欠き46の
上端と、他の係止切り欠き51の下端とは上下方向で対
向しており、これにより、上記係止ピン28の係止周溝
29は上記係止切り欠き46側から上記係止ピン通路4
5を通し上記他の係止切り欠き51に係脱自在とされて
いる。 【0034】上記の場合、同上「燃料タンク24の正面
視」で、係止切り欠き46の上端は、他の係止切り欠き
51の下端のうち、ブラケット本体41側(燃料タンク
24側)の部分に向って開口している。 【0035】上記係止ブラケット31は係止ピン28の
軸心に沿った前後方向で一対設けられ、これら両係止ブ
ラケット31,31は一枚の金属板を平面視でほぼコの
字状に折り曲げて形成されている。上記両係止ブラケッ
ト31,31の間の空間52に、上記バンド26の一端
部27が嵌脱自在に嵌入し、これらバンド26の一端部
27と、空間52との嵌合で、上記係止ブラケット3
1,31に対し、バンド26の一端部27と係止ピン2
8とが前後方向で位置決めされるようになっている。 【0036】図1、4において、上記支持装置25によ
り、燃料タンク24を車体2の下面側19に支持させる
ときの手順を説明する。 【0037】図1において、まず、上記燃料タンク24
を車体2の下面側19の所定位置に位置させると共に、
上記バンド26の一端部27を上記係止ピン28と共に
空間40に挿入して、上記係止ブラケット31の上方に
向うよう移動させる(図1中矢印A)。 【0038】次に、上記バンド26の一端部27を両係
止ブラケット31,31間の空間52に嵌入させる。す
ると、上記係止ピン28は両係止ブラケット31,31
に対し前後方向の位置決めが自動的になされる。次に、
上記係止ピン28を上記案内面47の端部48側の上方
に位置させる(図1中矢印B)。 【0039】次に、上記バンド26の一端部27と共に
上記係止ピン28を下げれば、上記係止ピン28の各係
止周溝29が、上記各係止ブラケット31の各案内面4
7にそれぞれ自動的に嵌合して当接する(図1中矢印
C)。 【0040】更に、上記バンド26の一端部27と共に
係止ピン28を下げれば、この係止ピン28は上記案内
面47に沿って傾斜した下方に摺動する(図1中矢印
D)。すると、上記係止ピン28は上記係止切り欠き4
6の上端に自動的に案内される。そこで、更に、上記バ
ンド26の他端部32と共に係止ピン28を下げると
(図1中矢印D)、この係止ピン28は上記係止切り欠
き46に係合し、係止ブラケット31への係止が完了す
る(図1中実線図示)。 【0041】上記の場合、案内面47の端部48側は、
上記上突出部42の突出端よりも、上記燃料タンク24
からみて、より外側方に位置させてあり、このため、上
記案内面47の端部48側の上方に位置させた係止ピン
28は、その位置からほぼ真直ぐ下方に下げるだけで、
上記上突出部42に邪魔されることなく、上記案内面4
7に当接させることができる。 【0042】なお、上記したように、係止ピン28を案
内面47の端部48側の上方に位置させること(図1中
矢印B)に代えて、係止ピン28を他の案内面50の上
方に位置させた場合には、この後、上記バンド26の一
端部27と共に上記係止ピン28を下げると、上記係止
ピン28の各係止周溝29が、上記各係止ブラケット3
1の各他の案内面50にそれぞれ自動的に嵌合して当接
する。 【0043】更に、上記バンド26の一端部27と共に
係止ピン28を下げると、上記係止ピン28は上記他の
案内面50に沿って傾斜した下方に摺動する。上記係止
ピン28が上記上突出部42の突出端に達すると、上記
係止ピン28は上記案内面47の端部48側の上方に位
置することとなる。 【0044】この後は、前記したように、上記バンド2
6の一端部27と共に上記係止ピン28を更に、下げれ
ば、上記係止ピン28の各係止周溝29が上記各係止ブ
ラケット31の各案内面47にそれぞれ嵌合して当接
し、前記したと同じように、係止ピン28が係止切り欠
き46に係合されて各係止ブラケット31への係止が完
了する。 【0045】よって、上記したように、係止ピン28を
係止切り欠き46に係合させることと、これに先立っ
て、案内面47に上記係止ピン28を当接させることと
は、バンド26の一端部27と共に係止ピン28をほぼ
真直ぐ下方に下げるという単純な作業で、できることか
ら、車体2の下面側19の車体空間が狭くても、上記係
止ブラケット31に係止ピン28を係止させる作業は容
易にできる。 【0046】また、前記したように、バンド26の一端
部27は両係止ブラケット31,31間の空間52に嵌
合して、係止ピン28が位置決めされるため、上記係止
ピン28の各係止周溝29を案内面47や他の係止切り
欠き51に嵌合させて当接させることは、より容易とな
り、これによっても、係止ブラケット31に係止ピン2
8を係止させる作業が容易にできる。 【0047】また、前記したように、上記上突出部42
の基部の下縁から上方に向って延び、上記係止切り欠き
46側から上記係止ピン28を係脱自在に係止させる他
の係止切り欠き51を形成されている。 【0048】このため、上記係止ブラケット31への係
止ピン28の係止状態から、何らかの理由で、係止ピン
28が上昇して、上記係止切り欠き46から係止ピン2
8が離脱したとしても、この後、この係止ピン28は直
ちに上記した他の係止切り欠き51に係合して(図1中
矢印E)、係止ブラケット31への係止状態が維持され
る。 【0049】しかも、前記したように、係止切り欠き4
6の上端は、他の係止切り欠き51の下端のうち、ブラ
ケット本体41側(燃料タンク24側)の部分に向って
開口しており、このため、上記係止切り欠き46側から
他の係止切り欠き51への係止ピン28の係合はより確
実に達成され、つまり、係止ブラケット31への係止ピ
ン28への係止状態がより確実に維持される。 【0050】そして、上記係止ブラケット31に係止ピ
ン28を係止させた状態で、上記バンド26の他端部3
2を締結具34により車体2の下面側19に締結させれ
ば、この車体2の下面側19に対する燃料タンク24の
支持が完了する。 【0051】なお、以上は図示の例によるが、「燃料タ
ンク24の正面視」は、車体2の側面視に相当してもよ
く、この場合、車体2の側面視で、上記バンド26は、
上記燃料タンク24にその下方側から外嵌するほぼU字
形状となる。 【0052】 【発明の効果】本発明は、係止ブラケットを車体の下面
側に固着されるブラケット本体と、このブラケット本体
の上、下部から燃料タンクとは反対側の外側方に向って
それぞれ突出する上、下突出部とで構成し、これら上、
下突出部間にバンドの一端部に取り付けられた係止ピン
の移動を許容する係止ピン通路を形成し、上記下突出部
の基部の上縁から下方に向って延び上記係止ピン通路側
から上記係止ピンを係脱自在に係合させる係止切り欠き
を形成し、上記下突出部の上端縁に案内面を形成し、こ
の案内面を上記下突出部の突出端側から上記係止切り欠
きの上端に向うに従い漸次下方に向うよう傾斜させ、上
記下突出部の突出端側の上記案内面の端部を、上記上突
出部の突出端よりも、上記燃料タンクからみて、より外
側方に位置させてある。 【0053】このため、車体の下面側に燃料タンクを支
持させようとするときには、まず、バンドの一端部と共
に係止ピンを移動させて、この係止ピンを上記案内面の
端部側の上方に位置させ、次に、上記バンドの一端部と
共に係止ピンを下げれば、この係止ピンは上記案内面に
当接する。 【0054】更に、上記バンドの一端部と共に係止ピン
を下げれば、この係止ピンは上記案内面に沿って傾斜し
た下方に摺動する。すると、上記係止ピンは上記係止切
り欠きの上端に自動的に案内される。そこで、更に、上
記バンドの他端部と共に係止ピンを下げると、この係止
ピンは上記係止切り欠きに係合されて、係止ブラケット
への係止が完了する。 【0055】上記の場合、案内面の端部側は、上突出部
の突出端よりも燃料タンクからみて、より外側方に位置
させてあり、このため、上記案内面の端部側の上方に位
置させた係止ピンは、その位置からほぼ真直ぐ下方に下
げるだけで、上記上突出部に邪魔されることなく、上記
案内面に当接させることができる。 【0056】よって、上記したように、係止ピンを係止
切り欠きに係合させることと、これに先立って、案内面
に上記係止ピンを当接させることとは、バンドの一端部
と共に係止ピンをほぼ真直ぐ下方に下げるという単純な
作業で、できることから、車体の下面側の車体空間が狭
くても、上記係止ブラケットに係止ピンを係止させる作
業は容易にでき、つまり、車体の下面側に燃料タンクを
支持させる作業が容易となる。 【0057】そして、次に、係止ブラケットに係止ピン
を係止させた状態で、バンドの他端部を締結具により車
体の下面側に締結させれば、上記燃料タンクの支持が完
了する。 【0058】ところで、上記したように、係止ブラケッ
トに係止ピンを係止させた状態で、バンドの他端部を締
結させようとする場合に、係止ブラケットに対し係止ピ
ンが上昇することがあるが、この場合、上記係止状態が
解除されて、上記係止ブラケットから係止ピンが容易に
離脱するおそれがある。 【0059】そこで、上記上突出部の基部の下縁から上
方に向って延び上記係止切り欠き側から上記係止ピンを
係脱自在に係止させる他の係止切り欠きを形成してあ
る。 【0060】このため、上記係止ブラケットへの係止ピ
ンの係止状態から、係止切り欠き内を係止ピンが上昇し
て、上記係止切り欠きから係止ピンが離脱したとして
も、この後、この係止ピンは直ちに上記した他の係止切
り欠きに係合して、係止ブラケットへの係止状態が維持
される。 【0061】よって、車体の下面側に燃料タンクを支持
させようとして、まず、係止ブラケットに係止ピンを係
止させ、次に、バンドの他端部を車体の下面側に締結さ
せるとき、上記係止ブラケットから係止ピンが不意に離
脱することについてはあまり留意しないで済み、その
分、上記燃料タンクを支持させるための作業が容易とな
る。 【0062】また、車体の下面側に燃料タンクを支持さ
せた状態で、自動車が走行しているとき、仮に、車輪が
路面の溝に落ち込んで、上記燃料タンクと共にバンドが
路面側から突き上げられ、これによって、バンドの一端
部と共に係止ピンが係止ブラケットに対し上昇したとし
ても、上記したように、係止ピンが他の係止切り欠きに
係合することによって、係止ブラケットへの係止状態が
維持される。 【0063】よって、前記したように、車体の下面側に
対し燃料タンクを容易に支持させることができるもので
ありながら、この燃料タンクの確実な支持が得られるこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図4の部分拡大作用説明図である。 【図2】自動車の全体側面図である。 【図3】自動車の全体平面図である。 【図4】図2の4‐4線矢視断面図である。 【図5】図4の5‐5線矢視部分断面図である。 【図6】支持装置の展開斜視図である。 【符号の説明】 1 自動車 2 車体 19 下面側 24 燃料タンク 25 支持装置 26 バンド 27 一端部 28 係止ピン 29 係止周溝 31 係止ブラケット 32 他端部 34 締結具 40 空間 41 ブラケット本体 42 上突出部 43 下突出部 45 係止ピン通路 46 係止切り欠き 47 案内面 48 端部 50 他の案内面 51 他の係止切り欠き 52 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−169325(JP,A) 特開 平4−90928(JP,A) 実開 昭63−110212(JP,U) 実開 平1−145824(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/00 - 15/077

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体の下面側に燃料タンクを配設し、こ
    の燃料タンクの正面視で、この燃料タンクにその下方側
    から外嵌するほぼU字形状のバンドを設け、このバンド
    の長手方向の一端部に軸心が前後方向に延びる係止ピン
    を取り付け、上記燃料タンクの一側方近傍で上記車体の
    下面側に取り付けられて上記係止ピンを係脱自在に係止
    させる係止ブラケットを設け、上記バンドの他端部を上
    記燃料タンクの他側方近傍で上記車体の下面側に締結さ
    せる締結具を設けた自動車用燃料タンクの支持装置にお
    いて、 上記係止ブラケットを上記車体の下面側に固着されるブ
    ラケット本体と、このブラケット本体の上、下部から上
    記燃料タンクとは反対側の外側方に向ってそれぞれ突出
    する上、下突出部とで構成し、これら上、下突出部間に
    上記係止ピンの移動を許容する係止ピン通路を形成し、
    上記下突出部の基部の上縁から下方に向って延び上記係
    止ピン通路側から上記係止ピンを係脱自在に係合させる
    係止切り欠きを形成し、上記下突出部の上端縁に案内面
    を形成し、この案内面を上記下突出部の突出端側から上
    記係止切り欠きの上端に向うに従い漸次下方に向うよう
    傾斜させ、上記下突出部の突出端側の上記案内面の端部
    を、上記上突出部の突出端よりも、上記燃料タンクから
    みて、より外側方に位置させ、一方、上記上突出部の基
    部の下縁から上方に向って延び上記係止切り欠き側から
    上記係止ピンを係脱自在に係止させる他の係止切り欠き
    を形成した自動車用燃料タンクの支持装置。
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