JP3398435B2 - 宅配受け付きドア - Google Patents

宅配受け付きドア

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JP3398435B2
JP3398435B2 JP28013393A JP28013393A JP3398435B2 JP 3398435 B2 JP3398435 B2 JP 3398435B2 JP 28013393 A JP28013393 A JP 28013393A JP 28013393 A JP28013393 A JP 28013393A JP 3398435 B2 JP3398435 B2 JP 3398435B2
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富昌 安達
保志 本山
清一 築山
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東洋シヤッター株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、玄関ドア等の建物の入
り口に設けられるドア、特に、宅配便を受け付けること
ができる宅配受け付きドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】宅配便は、通常は配達された際に手渡し
で受け取るのが普通である。家人が留守の場合には、宅
配便を受け取ることができないため、再度の配達を待つ
か、あるいは、留守のため配達ができなかったというメ
モなどをみて、家人が受け取りに出向いていた。
【0003】宅配便が増加しつつある現在、家人が留守
の場合でも、宅配便を受け取ることができることが望ま
れている。この要望に応えるため、宅配受けのボックス
が開発されている。これは、荷物の出し入れが可能な出
入口を備えたボックスであり、暗証番号や鍵を利用し
て、荷物の出入口の扉を開けて、宅配された荷物を納め
て、ロックする方式のものである。このボックスを建物
の入り口の近くに設置したり、あるいは、新築時に壁面
に埋め込んだりして、宅配便を受け取ることができるも
のである。
【0004】2回の配達を受け取ることができるものも
ある。これは、縦長のボックスを上下に分割して、2つ
の独立した収納部を設けて、それぞれに別の扉を設け、
別々に宅配便を受け取ることができるものである。一方
の収納部において、宅配便を受け取った場合には、それ
が表示されるようにしている。したがって、配達人は、
空いている方の収納部に、宅配の荷物を配達することが
できるのである。
【0005】このような従来のボックス方式のものは、
設置スペースが問題であり、特に、玄関等の入り口の近
くに大きいボックスを設置しておくことは、好ましいこ
とではない。壁面に埋め込むには、新築時とはいえ、間
取りに制約を与えることにもなり、問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、特別のスペース
も必要とすることもなく、また、既設の家屋にも適用す
ることができる宅配受け付きドアを提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、宅配受け付きドアにおいて、ドアの一部に設けられ
た開口部と、該開口部を開閉する小扉と、前記開口部に
対応して前記ドアの内側に取り付けられ伸縮可能に形成
された収納部と、バネ部材によって前記小扉に係合する
位置に向けて付勢されたロック部材と、前記収納部の伸
縮によって移動し前記収納部が縮められた状態において
前記ロック部材を前記バネ部材に抗して前記小扉に係合
しない位置にロックするロックピンを有し、前記収納部
が伸ばされたとき前記ロックピンが前記ロック部材のロ
ックを解除して、前記ロック部材が前記バネ部材の付勢
力によって前記小扉に係合する位置に移動して、前記小
扉が閉鎖されたとき前記ロック部材が前記小扉をロック
することを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、ドアの一部に設
けられた開口部と、該開口部を開閉する小扉と、前記開
口部に対応して前記ドアの内側に取り付けられ前記開口
部の下方の位置まで形成されかつ伸縮可能に形成された
収納部と、該収納部が伸ばされた状態において該収納部
の下方部分を閉鎖可能に設けられた内蓋と、該内蓋を閉
鎖位置においてロックする第1のロック機構と、前記小
扉の開閉回数をカウントするカウント機構と、前記小扉
をロックする第2のロック機構を有し、1回目の宅配便
の受け付けがあった場合に、前記内蓋が閉鎖位置に閉鎖
されることにより、前記第1のロック機構により前記内
蓋がロックされ、2回目の宅配便の受け付けがあった場
合に、前記カウント機構が2回の開閉回数をカウントし
たとき、前記第2のロック機構により前記小扉がロック
されることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、宅配受付機構がドアに設けら
れているから、特別の設置スペースを必要としない。ま
た、収納部が伸縮可能に形成されていることにより、宅
配便の受付状態となっていない場合は、収納部を縮めて
おけば、出入に邪魔となることはない。また、所定回数
の小扉の開閉後に小扉がロックされるようにすることに
よって、所定回数の宅配を受け付けることができる。
【0010】
【実施例】図1乃至図3は、本発明の宅配受け付きドア
の第1の実施例の概略図であり、図1は正面図、図2
(A)は収納部を縮めた状態で小扉を開けた状態におけ
るドアの下方部分の側面図、図2(B)は収納部を伸ば
した状態におけるドアの下方部分の側面図、図3は背面
図である。図中、1はドア、2は小扉、3は取っ手、4
はドアノブ、5はチェーン、6は収納部、6a,6b,
6cは箱部材、7はスライド機構、8は被係止部材、9
は係止部材、18はロック解除レバーである。
【0011】小扉2は、ドア1に設けられた開口部に設
けられている。この実施例では、小扉2は、下部に蝶番
で取り付けた縦開きに構成されており、取っ手3を引く
ことによって、前側に倒れるようにして開けることがで
きるようにした。チェーン5は、開けた小扉2の補強の
ために設けられたものである。蝶番を小扉2の左側部ま
たは右側部に設けて、左側または右側に小扉2を横開き
で開けるようにすることもできる。その場合には、取っ
手3は、開閉方向に応じた位置に設けられる。
【0012】小扉2に対応したドア1の背面側に収納部
6が取り付けられている。この実施例では、収納部6
は、板状体で形成された3つの箱部材6a,6b,6c
で構成され、スライド機構7によって伸縮可能に構成さ
れている。箱部材6a,6bは筒状に形成され、箱部材
6aがドア1に固定されている。最後部の箱部材6cに
は、底板が設けられており、小扉2を開けたときに室内
が透視できないように、また、小扉2を開けて、収納部
6から賊等が室内側に侵入できないように考慮されてい
る。被係止部材8は、箱部材6cに取り付けられ、収納
部6を縮めた状態で係止部材9により係止される。この
実施例では、被係止部材8としてマグネットを、係止部
材9として磁性板を用いた。ロック解除レバー18は、
後述するロック機構において、ロックされた小扉2のロ
ックを解除するために設けられたものである。
【0013】図4,図5は、上記実施例の小扉ロック機
構を説明するためのであり、図4(A)は上方から見た
概略構成図、図4(B)は背面図である。、図5
(A),(B),(C)は動作の説明図である。図中、
1はドア、2は小扉、6は収納部、6a,6b,6cは
箱部材、10は感知プレート、11はコロ、12はガイ
ドレール、13はロックアーム、14はロックカム、1
5はロックピン保持部、16はロックピン、17はロッ
ク部材、17aは係止ピン、17bはカム孔、17cは
斜面部、17dは切り欠き部、18はロック解除レバ
ー、19はバネ部材、20はカムバー、20a,20b
はカムピン、21はカム板、21aはカム孔、22はロ
ックバー、22a,22bは係止ピン、23はバネ部
材、24,25はロックバー支持部材、26は板バネ、
27は係合板である。
【0014】まず、図4により、ロック機構の全体構成
を説明する。小扉2を取り付けたドア1に小扉ロック機
構が内蔵されている。箱部材6a,6b,6cからなる
収納部6は、ドア1に取り付けられ、その内側に感知プ
レート10が設けられている。感知プレート10の後部
端には、コロ11が取り付けられ、収納部6の最後部の
箱部材6cに設けられたガイドレール12に係合してい
る。箱部材6cには、ロックアーム13が固定され、小
扉2の閉鎖時にロックカム14によってロックされる。
箱部材6cには、さらに、ロックピン16を保持するロ
ックピン保持部15が取り付けられ、収納部6が縮めら
れた状態において、ロックピン16がカムバー20を図
示の状態に保持するようにしている。
【0015】ロック部材17は、バネ部材19によっ
て、常時図の右方向に付勢されている。ロック解除レバ
ー18は、ロック部材17に取り付けられ、ロック部材
17を図の左方に移動させて解除することができる。カ
ムバー20は、両端にカムピン20a,20b(図5)
が設けられ、ロック部材17のカム孔17b(図5)と
カム板21のカム孔21aに係合している。後述するよ
うに、ロック部材17が図の右方に移動すると、その先
端が小扉2の左上端に係合して、小扉2をロックするこ
とができる。この場合、小扉2を開けることはできない
が、反対側の右上端もロックする方が、より強固なロッ
クが可能となる。ロックバー22は、そのために設けら
れたもので、小扉2に内蔵され、その長さは、小扉2の
幅にほぼ等しい。ロックバー22は、常時は、係止ピン
22aと支持部材25の間に配置されたバネ部材23に
よって、図の左方に付勢され、係止ピン22bによって
位置決めされて、その両端が小扉2のほぼ両端に位置し
ており、小扉2の端面から突出することはない。なお、
バネ部材23のバネ力は、バネ部材19のバネ力より小
さくしておく。
【0016】ロックバー22を設けたことによって、後
述するように、ロック部材17がロック状態となって、
小扉2内に押し込まれたとき、ロック部材17の先端は
ロックバー22に左端を押す。それによって、ロックバ
ー22の右端は、小扉2の右端から突出して、隣接する
ドア1の図示しない係合孔に係合して、小扉2をロック
する。小扉2は、両端部がロックされるから、強固なロ
ック可能となる。なお、小扉2を横開き構造とした場合
には、小扉の高さが小さくできるから、そのような場合
には、小扉内にロックバーを設けずに、1箇所でロック
すれば足りる。
【0017】図5によりロック機構の動作を説明する。
図5(A)は、収納部が縮められた状態である。宅配便
の受付可能状態は、この状態をとる。すなわち、収納部
が縮められたことによって、ロックピン保持部15のロ
ックピン16がカムバー20のカムピン20bに衝合し
た状態である。カムバー20のもう一方のカムピン20
aがロック部材17のカム孔17bに係合しているか
ら、バネ部材19によって右方に付勢されているロック
部材17は、移動できない。したがって、ロック部材1
7の先端は、図示しない小扉に係合していない。
【0018】宅配便の配達人が小扉を開けて、収納部を
伸ばすと図5(A)に示したロックピン保持部15が後
退し、図5(B)に示すように、図示されない位置とな
り、ロックピンによるカムピン20bの係合が行なわれ
なくなって、バネ部材19の付勢力を受けて、ロック部
材17は、係止ピン17aで決められた位置まで右方へ
移動する。この状態では、ロック部材17の先端部は小
扉に係合する位置まで、ドア1から突出する。
【0019】配達人が、荷物を図示しない収納部に収納
した後、小扉を閉めようとすると、小扉は、ロック部材
17の先端部の斜面部17cに突き当たって、ロック部
材17をバネ部材19に抗して左方に移動させながら小
扉を閉めることができる。小扉が閉まった状態では、ロ
ック部材17が再び右方に移動して、小扉に係合し、小
扉をロックする。この状態においては、図4(A)のロ
ックバー22がロック部材17によって押され、小扉の
右端をロックすることは上述したとおりである。
【0020】この実施例では、収納部に受け取った荷物
の取り出しは、小扉から行なうようにした。勿論、収納
部の最後部の箱部材の底板(垂直面となった板)に取出
口を設けるようにしてもよい。しかし、収納部の重量を
可能な限り少なくするという観点からは、収納部に取出
口を設けない方が望ましい。
【0021】小扉から荷物を取り出すためには、小扉の
ロックを解除する必要がある。図5(C)は、解除状態
を示している。図5(B)の状態で、ロック解除レバー
18を左方に移動させると、ロック部材17が左方に移
動する。ロック部材17は、板バネ26によって下方に
付勢されているから、切り欠き部17dが係合板27に
位置したときに、ロック部材17が下方に押されて、切
り欠き部17dが係合板27に係合して係止される。そ
れによって、小扉の開閉が可能となる。
【0022】荷物を取り出した後、収納部を縮めて小扉
を閉めると、図5(A)の状態に復帰し、宅配便の受付
状態となる。
【0023】図6は、収納部のスライド機構の断面図で
ある。図中、図4と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。28,29はスライド部材、30はマグ
ネットである。スライド部材28,29は、収納部6の
両側に1対ずつ配置され、スライド部材28は箱部材6
aと6bとの間をスライド可能に支持し、スライド部材
29は箱部材6bと6cとの間をスライド可能に支持し
ている。したがって、最後部の箱部材6cが後部に引き
出されると、各箱部材間がスライド部材にょってスライ
ドしながら移動して、収納部6を伸ばすことができる。
【0024】図7は、一部を破断した収納部の側面図で
ある。図中、図4と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。31はフランス落としである。上述した
説明では、小扉2が閉められ、収納部6が縮んだ状態で
は、ロック機構は、図5(A)の状態となるから、宅配
便の受付状態となる。したがって、家人が室内にいて、
留守でないにもかかわらず、宅配便の受付状態となり、
配達人は、小扉2を開けて、収納部6を伸ばし、荷物を
収納部6においてしまうことが可能となる。これを回避
して、留守でない場合は、小扉2を開かないようにする
機構を付加した。フランス落とし31がそれである。フ
ランス落とし31は、ロックピン保持部15に設けら
れ、図に示す「OPEN」状態では、ロックピン16が
ロックピン保持部15から突出しており、上述した動作
を行なう。フランス落とし31を起こして図の反対側に
倒して「CLOSE」状態にすると、ロックピン16が
ロックピン保持部15内に引き込まれ、図5(B)の状
態となり、小扉をロック状態とするから、配達人は、小
扉を開けることができず、宅配便が自動受付されること
を避けることができる。
【0025】図8,図9により、縮んだ収納部を伸ばす
のに適した構造を説明する。図中、図4と同様な部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。32は感知プレー
ト用レバー、32aは支持軸、33,34は蝶番であ
る。
【0026】図8は、収納部6が縮んだ状態である。感
知プレート10に取り付けられたコロ11がガイドレー
ル12に案内されて、最も高い位置にあり、感知プレー
ト10は、立ち上げられた位置をとっている。小扉2は
閉められ、宅配便の受付状態である。ドア1に取り付け
られたロックカム14は、小扉2に押されて、その鈎部
14aが、ロックアーム13の係止部13aを係止す
る。ロックアーム13は、最後部の箱部材6cに固定さ
れているから、小扉2が閉鎖されている限り、収納部6
が伸ばされることはない。したがって、振動等により収
納部6が伸ばされることはない。
【0027】宅配便の配達の際は、まず、小扉2が開け
られる。ロックカム14は、自重で回動し、図の点線の
位置をとり、ロックアーム13の係止を解除する。配達
人が感知プレート10を押すと、箱部材6cが押されて
後退し、コロ11がガイドレール12に沿って降下す
る。コロ11の降下につれて、箱部材6c,6bが後退
して収納部6が伸ばされる。
【0028】感知プレート10がほぼ水平の位置まで下
げられた状態を図9に示す。感知プレート10は、実線
の位置をとり、箱部材6a,6b,6cが図6で説明し
たスライド部材に支持されて、伸ばされた状態である。
感知プレート用レバー32もほぼ水平位置となる。配達
人は、感知プレートの上に、荷物を置き、図示しない印
字機構によって受取印を押して小扉2を閉めて、配達を
完了する。閉めた小扉2がロックされ、図5(C)で説
明したように、ロックを解除しない限り小扉2を開ける
ことはできない。
【0029】帰宅した家人が、小扉2のロックを解除
し、荷物を取り出した後、収納部6を縮めるには、感知
プレート用レバー32を起こして、図9の点線の位置ま
で上げると、コロ11は、ガイドレール12に係合す
る。感知プレート用レバー32を引くか、あるいは、箱
部材6cを押すなどによって、収納部6を縮めて、図8
の状態とすることができる。
【0030】上述した実施例では、宅配便を1回だけ受
け付けることができる。配達が完了した状態では、小扉
がロックされ、解除をしない限り、小扉を開けることは
できない。したがって、小扉に鍵や暗証番号等を設けて
おく必要もなく、防犯上も安全である。
【0031】図10は、本発明の宅配受け付きドアの第
2の実施例を説明するためのものであり、図10(A)
は受付状態の側面図、図10(B)は収納部を縮めた状
態の側面図である。図中、図1,図2と同様な部分には
同じ符号を付して説明を省略する。39は開口部、40
は内蓋、41は収納部開閉用アームである。この実施例
においては、2回の宅配便の受け付けができるようにし
た。また、小扉2の開閉回数を2回に制限したことによ
り、第1の実施例と同様に、鍵や暗証番号等を利用する
必要はない。
【0032】各部の機構を説明する前に、使用方法を説
明する。図10(B)に示す縮めた状態において、第1
回の配達があった場合は、配達人が小扉2を開けると、
小扉2に固定された収納部開閉用アーム41が収納部6
の最後部の箱部材6cの背板を押し、収納部6が伸ばさ
れる。配達人が箱部材6cの背板を押して収納部を図1
0(A)に示すようなセット状態にする。この状態で
は、内蓋40は上方へ上げられ、その上端が箱部材6c
の背板に取り付けた板バネ等で保持されている。配達人
は、荷物を収納部6に入れ、内蓋40を閉める。内蓋4
0は、自動ロックされ、もはや開けることはできない。
配達人は、図示しない印字機構によって受取印を押して
小扉2を閉め、第1回の受け取りが完了する。小扉2の
開閉回数は、1としてカウントされる。
【0033】第2回の配達も、小扉2を開けることによ
って受け付けることができる。内蓋40はロックされて
いるから、開けることはできない。荷物は、内蓋40の
上に置かれる。配達人が図示しない印字機構によって受
取印を押し、小扉2を閉めて、第2回の受け取りが完了
する。小扉2の開閉回数がカウントされ2となる。カウ
ントが2となると、以後は小扉2を開けることができな
いように、自動ロックする機構を設けておく。したがっ
て、以後の宅配便の受け付けはできないこととなるが、
配達人でない第三者も小扉2を開けることができないか
ら、防犯上は安全である。
【0034】帰宅した家人は、箱部材6cの背板に設け
られた扉を開けて荷物を取り出し、内蓋40のロックを
解除し、カウンタをリセットして、小扉2のロックを解
除し、収納部6を縮めて図10(B)の状態に戻す。
【0035】各部の機構を説明する。収納部6の構造
は、第1の実施例と同様であり、伸縮できるものである
が、この実施例では、内蓋40と収納部開閉用アーム4
1が付加されている。内蓋40は、収納部6を2つに仕
切るように箱部材6cの背板に回動自在に取り付けられ
ている。収納部開閉用アーム41は、小扉2に固定さ
れ、折り畳み状態の収納部6を小扉2を開けることによ
って、広げる作用をするものである。
【0036】図11は、収納部開閉用アーム41の説明
図である。図中、図10と同様な部分には同じ符号を付
して説明を省略する。図11(A)は小扉2を開ける途
中の側面図である。図10(B)で示した縮小状態か
ら、小扉2を開けると、小扉2に固定された収納部開閉
用アーム41が、箱部材6cの背板を押しながら回動
し、収納部6を伸ばすことができる。小扉2を開けきっ
たとき、収納部開閉用アーム41は、図11(B)に示
すように、ほぼ水平状態となる。なお、図11(B)
は、収納部を除外して、ドア1の内側から図示したもの
である。図10(A)から分かるように、この実施例で
は、内蓋40が開口部39の下側の位置に閉められるか
ら、収納部開閉用アーム41が、内蓋40に当たらない
ように、内蓋40と箱部材6a,6b,6cの側部との
間に収納部開閉用アーム41が挿入できる隙間が形成さ
れるように、内蓋40が箱部材6a,6b,6cの側部
から後退して形成され、また、収納部開閉用アーム41
は、箱部材6a,6b,6cの側部側に接近するように
配置されている。
【0037】図12は、内蓋のロック機構の一実施例の
機構図である。図中、1はドア、1aは係止部、2は小
扉、40は内蓋、40aはロック受け、40bは被係止
部、42は蝶番、43は当たりレバー、44は回動板、
44a,44bはピン軸、45はスプリング、46は駆
動アーム、46aは駆動ピン、47はロックアーム、4
7aはピン軸、47bはカム溝、47cはロック部、4
7dは溝、48はストッパー、48aは突起部、49は
スプリングである。小扉2は、蝶番42によってドア1
に回動可能に取り付けられている。当たりレバー43
は、スプリング45によって時計方向に付勢された回動
板44に、ピン軸44aによって取り付けられている。
駆動アーム46も、回動板44にピン軸44bによって
取り付けられている。したがって、当たりレバー43の
上下動によって、回転板44が回動し、駆動アーム46
が左右方向に移動される。ロックアーム47は、ピン軸
47aによって回動可能に固定部に支持されており、そ
のカム溝47bは、逆L字状に形成され、駆動アーム4
6の端部に固定された駆動ピン46aと係合している。
【0038】図12(A)は、初期状態である。小扉2
が閉められており、当たりレバー43が押し込まれ、駆
動アーム46が右方向に移動されている。駆動アーム4
6の駆動ピン46aは、ロックアーム47のカム溝47
bの上辺の右端に位置されている。したがって、ロック
アーム47のロック部47cは、内蓋40のロック受け
40aとは係合する位置ではない。
【0039】図12(B)は、第1回の配達の際に小扉
2が開けられた状態である。回動板44がスプリングの
付勢力によって時計方向に回動され、当たりレバー43
を上方に移動させ、駆動アーム46を左方に移動させ
る。駆動アーム46の駆動ピン46aは、ロックアーム
47のカム溝47bの上辺を左方に移動して、図に示す
ように、カム溝47bの左端の下方に落ち込む。
【0040】第1回の配達において、荷物が収納部の底
板の上に置かれ、内蓋40が閉められると、内蓋40に
固定された被係止部40bが、ドア1に固定された係止
部1aに衝合し、内蓋40のロック受け40aは、ロッ
クアーム47のロック部47cに対向する位置となって
いる。この状態で、小扉2が閉められると、当たりレバ
ー43が押し込まれて下方に移動し、回動板44を反時
計方向に回動させる。それにより、駆動アーム46が右
方向に移動するが、駆動ピン46aがカム溝47bの左
端の下方に落ち込んだままであるから、駆動ピン46a
によって、ロックアーム47はそのピン軸47aを回転
軸として時計方向に回動させられる。ロックアーム47
の回動によって、ロック部47cは、内蓋40のロック
受け40aに係合する。ロックアーム47の下方の溝4
7dに、スプリング49で反時計方向に付勢されたスト
ッパー48の突起部48aが入り込み、ロックアーム4
7は戻ることはなく、内蓋40のロックが確保される。
したがって、その後の小扉2の開閉によって、内蓋40
のロックが解除されることはない。このロック機構は、
内蓋を閉めた状態では、手が届かない位置に設けられ
る。
【0041】上述した内蓋40のロック機構は、小扉2
の開閉と連動させたから、第1回の配達で小扉2が閉め
られるまでは、内蓋40がロックされることはない。内
蓋40を一度閉めたら開かないようにするだけでもよい
から、それに適した通常のロック機構を用いてもよい。
【0042】図13は、小扉の開閉回数のカウント機構
と小扉のロック機構の一実施例の機構図である。図中、
2は小扉、2aはロック孔、50は応動アーム、51は
応動杆、52はカウントアーム、53はロック杆、53
aはリセットレバー、54は保持筒、55aは第1カウ
ント片、55bは第2カウント片、56はドアの内側パ
ネルに設けられた開口である。これらカウント機構とロ
ック機構は、ドア内に取り付けられており、応動杆51
は、図示しないバネにより、反矢印方向に付勢されてい
る。応動アーム50は、応動杆51に固定されており、
小扉2が閉められると、応動アーム50は、矢印方向に
回動され、小扉2が開けられると、応動アーム50はバ
ネの付勢力によって、矢印と反対方向に回動する。応動
アーム50の回動により応動杆51が回動し、これに固
定されたカウントアーム52が回動される。小扉2が開
閉され、応動アーム50が反矢印方向および矢印方向に
1往復の回動が行なわれると、カウントアーム52も反
矢印方向および矢印方向に1往復回動する。カウントア
ーム52の第1回の1往復の回動によって、ロック杆5
3は1段下がる。第2回の小扉2の開閉によるカウント
アーム52の1往復の回動によって、第2カウント片5
5bがカウントアーム52を抜け出す位置に下がり、ロ
ック杆53の下端は小扉2のロック孔2aに嵌入する。
それにより、小扉がロックされる。したがって、この実
施例によれば、小扉2の開閉は2回に制限され、第2回
目の配達によって、内蓋40の上に荷物を入れて、小扉
2を閉めた後は、小扉を開けることはできなくなり、防
犯上も有利である。
【0043】図14により、図13のカウント機構をよ
り詳細に説明する。図中、図13と同様な部分には同じ
符号を付して説明を省略する。初期状態においては、カ
ウントアーム52は、図14(A)の側面図、図14
(B)の正面図に示すように、第1カウント片55aの
下に位置している。なお、保持筒54は、図14(C)
に示すように、一部に溝54aが軸方向に平行に切られ
ており、中心孔にロック杆53が嵌入している。また、
図13からも分かるように、第1カウント片55aおよ
び第2カウント片55bが、ロック杆53を貫通するよ
うに設けられた溝内に回動自在に取り付けられている。
小扉が開けられ、カウントアーム52が後退して図14
(D)の位置となった場合、ロック杆53は自重により
僅かに下がるが、第1カウント片55aの先端部(カウ
ントアーム52に向かう側の先端)が保持筒54の上に
乗り、ロック杆53の下降は阻止されている。
【0044】小扉が閉められ、カウントアーム52が前
進すると、第1カウント片55aの先端部が押されて、
図14(E)に示すように、第1カウント片55aの先
端部が保持筒54の上端面から外れる位置に回動され
る。それにより、ロック杆53は自重により下降し、図
14(F)の位置をとる。この位置では、カウントアー
ム52が、第2カウント片55bの下に位置しているか
ら、保持筒54は、1段階だけ下降して、それ以上のロ
ック杆53の下降は阻止さる。
【0045】小扉の第2回の開閉により、上述した過程
と同様の経緯によって、第2カウント片55bが、保持
筒54の上端面から外れて図14(G)に示すように、
ロック杆53が下降し、図13で説明したように、ロッ
ク杆53の先端が小扉2のロック孔2aに嵌入して、小
扉をロックすることができる。
【0046】なお、第1カウント片55aおよび第2カ
ウント片55bの先端部の反対側が伸びており、保持筒
54の溝54aに入り込むようになっているが、これ
は、これらカウント片が、自重によって、図14(A)
に示す位置をとるようにしたためであって、バネ等の付
勢手段を利用すれば、カウント片の先端部の反対側を伸
ばす必要はなく、また、保持筒54に溝54aを設ける
必要もない。
【0047】第1回の受け付け、または、第2回の受け
付けが完了した状態で、上述したロック機構を解除して
リセットするには、駆動アーム46の駆動ピン46a側
を持ち上げながらストッパー48を下げ、ロックアーム
47をロック受け40aから外す。また、カウント機構
とロック機構に関しては、図13のリセットレバー53
aを上方に引き上げて、図14(A)の状態とすればよ
い。
【0048】上述したカウント機構とロック機構は、カ
ウント片の数によって、扉の開閉回数を決定できるか
ら、図1で説明した実施例において、小扉の開閉回数を
1回に制限する場合には、カウント片を1つとしたカウ
ント機構とロック機構を設けるようにもできる。
【0049】もちろん、小扉の開閉を光電的スイッチや
マイクロスイッチなどの応動機構によって、電気信号に
変換すれば、電気的なカウンタと、電磁ロック機構等を
利用することもできる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、ドアに宅配の受付機構を設けたことにより、従
来のように、宅配受け付けのための別個のスペースを必
要とすることもなく、また、既設の建物にも設置するこ
とができるという効果がある。収納部を伸縮可能に構成
したことによって、宅配便を受け取らない状態ではコン
パクトになり、収納部が邪魔にならないという効果もあ
る。さらに、小扉に鍵や暗証番号等を設けておく必要も
なく、防犯上も安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の宅配受け付きドアの第1の実施例の正
面図である。
【図2】収納部の伸縮動作の説明図である。
【図3】本発明の宅配受け付きドアの第1の実施例の背
面図である。
【図4】第1の実施例における小扉ロック機構の概略構
成図である。
【図5】図4の小扉ロック機構の動作の説明図である。
【図6】収納部のスライド機構の断面図である。
【図7】一部を破断した収納部の側面図である。
【図8】収納部の伸縮動作の説明図である。
【図9】収納部の伸縮動作の説明図である。
【図10】本発明の宅配受け付きドアの第2の実施例の
説明図である。
【図11】図10の収納部開閉用アームの説明図であ
る。
【図12】図10の内蓋のロック機構の一実施例の機構
図である。
【図13】小扉の開閉回数のカウント機構とロック機構
の一実施例の機構図である。
【図14】図13のカウント機構の説明図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 小扉 6 収納部 6a,6b,6c 箱部材 7 スライド機構 10 感知プレート 11 コロ 12 ガイドレール 13 ロックアーム 14 ロックカム 16 ロックピン 17 ロック部材 18 ロック解除レバー 22 ロックバー 40 内蓋 41 収納部開閉用アーム 43 当たりレバー 47 ロックアーム 2a ロック孔 50 応動アーム 51 応動杆 52 カウントアーム 53 ロック杆 54 保持筒 55a 第1カウント片 55b 第2カウント片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 築山 清一 大阪府大阪市中央区常盤町1丁目3番8 号 日本生命谷町ビル 東洋シヤッター 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−258489(JP,A) 特開 平6−272459(JP,A) 実開 平6−24190(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/28 - 7/34 A47G 29/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの一部に設けられた開口部と、該開
    口部を開閉する小扉と、前記開口部に対応して前記ドア
    の内側に取り付けられ伸縮可能に形成された収納部と、
    バネ部材によって前記小扉に係合する位置に向けて付勢
    されたロック部材と、前記収納部の伸縮によって移動し
    前記収納部が縮められた状態において前記ロック部材を
    前記バネ部材に抗して前記小扉に係合しない位置にロッ
    クするロックピンを有し、前記収納部が伸ばされたとき
    前記ロックピンが前記ロック部材のロックを解除して、
    前記ロック部材が前記バネ部材の付勢力によって前記小
    扉に係合する位置に移動して、前記小扉が閉鎖されたと
    き前記ロック部材が前記小扉をロックすることを特徴と
    する宅配受け付きドア。
  2. 【請求項2】 ドアの一部に設けられた開口部と、該開
    口部を開閉する小扉と、前記開口部に対応して前記ドア
    の内側に取り付けられ前記開口部の下方の位置まで形成
    されかつ伸縮可能に形成された収納部と、該収納部が伸
    ばされた状態において該収納部の下方部分を閉鎖可能に
    設けられた内蓋と、該内蓋を閉鎖位置においてロックす
    る第1のロック機構と、前記小扉の開閉回数をカウント
    するカウント機構と、前記小扉をロックする第2のロッ
    ク機構を有し、1回目の宅配便の受け付けがあった場合
    に、前記内蓋が閉鎖位置に閉鎖されることにより、前記
    第1のロック機構により前記内蓋がロックされ、2回目
    の宅配便の受け付けがあった場合に、前記カウント機構
    が2回の開閉回数をカウントしたとき、前記第2のロッ
    ク機構により前記小扉がロックされることを特徴とする
    宅配受け付きドア。
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