JP3394007B2 - 合成樹脂製中空体の製造方法およびその装置 - Google Patents

合成樹脂製中空体の製造方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一対の合成樹脂
製半割体を互いに衝合させ、この衝合部で両半割体どう
しを接合することによって合成樹脂製中空体を製造する
製造方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製中空体の製造方法とし
て、例えば特開平7−217755号公報に示されるよ
うに、一方の金型に半割体を成形する一組の雄型成形部
と雌型成形部とを設け、他方の金型にこれらの成形部に
対向する雌型成形部と雄型成形部とが設けられた一対の
金型装置を用い、各半割体を同時に成形(一次射出)し
た後、一方の金型を他方に対しスライドさせて各雌型成
形部に残された半割体どうしを衝合させ、その後型締め
し、この衝合部の周縁に溶融樹脂を射出(二次射出)し
て両者を接合するようにした、スライド式の射出成形法
(所謂、ダイスライド・インジェクション(DSI)成
形法)を利用した方法は公知である。このDSI法を利
用した方法によれば、半割体の成形と衝合・接合とを全
く別工程で行っていた従来に比べて、大幅に生産性を高
めることができ、しかも、従来の接着や熱溶融によって
半割体どうしを接合していた場合に比べて、接合強度や
衝合部の密封性をより安定して確保することができる。
【0003】上記DSI法は、通常、各金型について相
対的なスライド方向に一組の雄型成形部と雌型成形部と
を設け、金型の2回の相対的なスライド動作ごとに1個
の中空体を得ることができるのであるが、かかるDSI
法においてより一層生産性を高めることができるものと
して、例えば、特開平4−331117号公報あるいは
特開平4−331123号公報には、各金型に上記のよ
うな雄型および雌型の成形部の組を並列に(つまり、金
型スライド方向と直交する方向へ複列に)設けるように
した、所謂、ダブルDSI法が開示されている。この複
列式の(ダブル)DSI法によれば、1回の金型スライ
ド動作ごとに1個の中空体を得ることができ、より一層
の生産性の向上を図ることができる。また、各射出(シ
ョット)毎の溶融樹脂の射出量が一定になるので、上述
の単式(シングル)タイプのDSI法のように1ショッ
ト毎に(交互に)射出量を変える必要が無く、成形時に
おける樹脂射出量の制御を簡素化することができる。従
って、このような射出条件(樹脂射出量など)の制御が
行なえる特別な成形機は必要とせず、汎用の成形機を採
用することが可能となる。
【0004】また、高い生産効率で合成樹脂製中空体を
製造し得る他の方法として、例えば特公平7−4830
号公報に示されるように、互いに開閉可能に組み合わさ
れる成形金型であって、一方の金型が他方に対して所定
角度回転可能とされ、各金型にこの所定角度毎の回転方
向に雄/雌/雌の繰り返し順序で、少なくとも1つの雄
型成形部と2つの雌型成形部から成る成形部を設けた回
転式の射出成形用金型を用い、両金型の相対的な回転動
作(例えば正逆反転動作)毎に、各半割体の成形と衝合
された一対の半割体どうしの接合とを行ない、金型の各
回転動作毎に完成品が得られるようにした回転式射出成
形法(所謂、ダイロータリ・インジェクション(DR
I)法)が知られている。尚、このDRI法において
も、上述のダブルDSI法における場合と同じく、各射
出(ショット)毎の溶融樹脂の射出量が一定になるの
で、成形時における樹脂射出量の制御を簡素化すること
ができ、汎用の成形機を採用することが可能である。
【0005】ところが、上記ダブルDSI法やDRI法
では、射出成形時に射出圧力が作用する金型の受圧部分
(つまり、金型の樹脂通路部分を除いて概略的には、半
割体用の成形キャビティ及び半割体どうしの衝合部周縁
の接合樹脂用の通路部分)の型締め方向における投影面
積が大きくなるので、これに応じて両成形型を閉じ合わ
せて型締めする際の所要型締め力も大きくなる。このた
め、成形装置が大型化するという問題が生じ、特に、成
形品のサイズが大きい場合などにはとりわけ不利になり
適用が困難になる。
【0006】かかる問題に関して、例えば、特開昭63
−237917号公報あるいは特開平10−58487
号公報には、開閉自在な一対の成形型(固定型と可動
型)の間に進退動自在な中金型を設け、両成形型に雌型
成形部をそれぞれ形成するとともに上記中金型に雄型成
形部を設けておき、中金型を両成形型間に進出・介装さ
せた状態で型締めして射出成形することにより一対の半
割体を成形し、次いで、中金型を退避させて両成形型を
型締めして成形することにより、各成形型の雌型成形部
に保持された半割体どうしを衝合させて接合する成形方
法が開示されている。
【0007】この成形法によれば、一対の半割体は成形
型の型締め力の作用する方向において直列な位置で同時
に成形されるので、射出成形時に射出圧力が作用する金
型の受圧部分の型締め方向における投影面積が特に大き
くなることはなく、成形装置の大型化を回避することが
できる。すなわち、この成形法の場合には、1つの半割
体用の成形キャビティの型締め方向における投影面積を
Sとすれば、射出成形時に射出圧力が作用する金型の受
圧部分の型締め方向における投影面積の最大値はSであ
る。これに対して、例えばDRI法の場合には、一対の
半割体は成形型の型締め力の作用する方向に直交する同
一型面内で離間した2箇所で同時に成形されるので、半
割体どうしの衝合部周縁の接合樹脂充填用の環状の通路
部分の投影面積を半割体用の成形キャビティの投影面積
の約10%として、上記最大値は約2.1Sとなる。つ
まり、同じサイズの成形品を射出成形するのに、最大所
要型締め力がDRI法に比べて半分以下で済むことにな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の成形法では、確かに、上述のダブルDSI法やDR
I法に比して成形装置のサイズは小さくできるものの、
1個の完成品を得るのにそれぞれ2回の射出と型の開閉
動作とを行なう必要があるので、生産効率は大幅に低下
することとなる。このように、従来では、成形装置の大
型化の回避と生産効率の確保とを両立して実現すること
は困難であった。
【0009】そこで、この発明は、合成樹脂製中空体を
製造するに際して、1回の型開き毎に完成品を得ること
により高い生産効率を維持した上で、成形装置の大型化
を抑制することができる製造方法及びその装置を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本願請求項1
の発明(以下、第1の発明という)に係る製造方法は、一
対の合成樹脂製半割体を互いに衝合させ、この衝合部で
両半割体どうしを接合することによって合成樹脂製中空
体を製造する製造方法であって、互いに対向する雌型成
形部を備えた一対の金型をそれぞれ有する2組の成形型
のいずれか一方の成形型の雌型成形部間に、背中合わせ
に配設された一対の雄型成形部を備えた中間型を位置さ
せ、且つ他方の成形型の各雌型成形部に前サイクルで成
形された一対の半割体をそれぞれ保持させた状態で、両
成形型を閉じ合わせて型締めする型締め工程と、上記型
締め工程の後に上記各成形型で形成されたキャビティ内
に溶融樹脂を射出して上記一方の成形型においては雄型
成形部と雌型成形部との組み合わせで当該サイクル用の
一対の半割体を成形するとともに、上記他方の成形型に
おいては雌型成形部どうしの組み合わせで前サイクルの
半割体どうしの衝合部に溶融樹脂を射出して両者を接合
する射出工程と、上記射出工程の後に上記両成形型を型
開きする型開き工程と、上記型開き工程の後に上記他方
の成形型から上記前サイクルの半割体どうしを接合させ
てなる中空体を取り出す製品取り出し工程と、上記型開
き工程の後に上記中間型の雄型成形部が他方の成形型の
雌型成形部間に位置するように中間型と成形型の相対位
置を変更する型移動工程とが行われる。そして、以上の
工程を繰り返して行うことにより、上記両成形型の1回
の開閉動作ごとに、一対の半割体どうしが接合されてな
る中空体を得ることを特徴としたものである。また、本
願請求項2の発明(以下、第2の発明という) に係る製
造方法は、一対の合成樹脂製半割体を互いに衝合させ、
この衝合部で両半割体どうしを接合することによって合
成樹脂製中空体を製造する製造方法であって、互いに対
向する雌型成形部を備えた一対の金型をそれぞれ有する
2組の成形型のいずれか一方の成形型の雌型成形部間に
雄型成形部を備えた中間型を位置させ、且つ他方の成形
型の背面に型厚調整板が位置し、且つ他方の成形型の各
雌型成形部に前サイクルで成形された一対の半割体をそ
れぞれ保持させた状態で、両成形型を閉じ合わせて型締
めする型締め工程と、上記型締め工程の後に、上記各成
形型で形成されたキャビティ内に溶融樹脂を射出して、
上記一方の成形型においては雄型成形部と雌型成形部と
の組み合わせで当該サイクル用の一対の半割体を成形す
るとともに、上記他方の成形型においては雌型成形部ど
うしの組み合わせで前サイクルの半割体どうしの衝合部
に溶融樹脂を射出して両者を接合する射出工程と、上記
射出工程の後に、上記両成形型を型開きする型開き工程
と、上記型開き工程の後に、上記他方の成形型から上記
前サイクルの半割体どうしを接合させてなる中空体を取
り出す製品取り出し工程と、上記型開き工程の後に、上
記中間型の雄型成形部が他方の成形型の雌型成形部間に
位置し、且つ一方の成形型の背面に型厚調整板が位置す
るように、中間型と成形型の相対位置を変更する型移動
工程とが行われる。そして、以上の工程を繰り返して行
うことにより、上記両成形型の1回の開閉動作ごとに、
一対の半割体どうしが接合されてなる中空体を得ること
を特徴としたものである。
【0011】更に、本願請求項3の発明(以下、第3の
発明という)に係る製造装置は、一対の合成樹脂製半割
体を互いに衝合させ、この衝合部で両半割体どうしを接
合することによって合成樹脂製中空体を製造する製造装
置であって、互いに対向する一対の雌型成形部を備えた
一対の金型をそれぞれ有し型開き方向が同方向で且つ並
列に配設された第1および第2の2組の成形型と、上記
第1および第2の成形型をそれぞれ開閉させる成形型開
閉手段と、上記雌型成形部と組み合わされる背中合わせ
に配設された一対の雄型成形部を備え該雄型成形部を上
記第1成形型の雌型成形部間または第2成形型の雌型成
形部間に位置させる中間型と、上記第1および第2の成
形型の1回の開閉動作ごとに、上記雄型成形部が上記第
1成形型の雌型成形部間と第2成形型の雌型成形部間に
交互に位置するように中間型と成形型とを相対的に移動
させる型移動手段と、上記第1および第2の成形型をそ
れぞれ閉じ合わせて形成された各キャビティティ内に溶
融樹脂を射出する射出手段と、該射出手段と上記成形型
開閉手段と型移動手段の作動を制御する制御手段とを備
えている。そして、上記第1および第2の成形型の1回
の開閉動作ごとに、雄型成形部と雌型成形部との組み合
わせで当該サイクル用の一対の半割体を成形するととも
に、雌型成形部どうしの組み合わせで前サイクルの半割
体どうしの衝合部に溶融樹脂を射出して両者を接合する
射出成形が行われ、上記両成形型の1回の開閉動作ごと
に、一対の半割体どうしが接合されてなる中空体を得る
ことを特徴としたものである。また更に、本願請求項4
の発明(以下、第4の発明という)に係る製造装置は、一
対の合成樹脂製半割体を互いに衝合させ、この衝合部で
両半割体どうしを接合することによって合成樹脂製中空
体を製造する製造装置であって、互いに対向する一対の
雌型成形部を備えた一対の金型をそれぞれ有し、型開き
方向が同方向で且つ並列に配設された第1および第2の
2組の成形型と、上記第1および第2の成形型をそれぞ
れ開閉させる成形型開閉手段と、上記雌型成形部と組み
合わされる雄型成形部を備え、該雄型成形部を上記第1
成形型の雌型成形部間または第2成形型の雌型成形部間
に位置させる中間型と、該中間型が上記第1および第2
の成形型の一方と組み合わされた状態で、他方の成形型
の背面に位置する型厚調整板と、上記第1および第2の
成形型の1回の開閉動作ごとに、上記雄型成形部が上記
第1成形型の雌型成形部間と第2成形型の雌型成形部間
に交互に位置するように、中間型と成形型とを相対的に
移動させる型移動手段と、上記第1および第2の成形型
をそれぞれ閉じ合わせて形成された各キャビティティ内
に溶融樹脂を射出する射出手段と、該射出手段と上記成
形型開閉手段と型移動手段の作動を制御する制御手段と
を備えている。そして、上記第1および第2の成形型の
1回の開閉動作ごとに、雄型成形部と雌型成形部との組
み合わせで当該サイクル用の一対の半割体を成形すると
ともに、雌型成形部どうしの組み合わせで前サイクルの
半割体どうしの衝合部に溶融樹脂を射出して両者を接合
する射出成形が行われ、上記両成形型の1回の開閉動作
ごとに、一対の半割体どうしが接合されてなる中空体を
得ることを特徴としたものである。
【0012】また更に、本願の請求項5に係る発明(以
下、第5の発明という)は、上記第3又は第4の発明に
おいて、上記型移動手段は、上記両成形型の開閉方向と
直交する方向において、中間型と成形型とを相対的にス
ライド移動させることを特徴としたものである。
【0013】また更に、本願の請求項6に係る発明(以
下、第6の発明という)は、上記第3又は第4の発明に
おいて、上記型移動手段は上記両成形型の開閉方向と直
交する面に沿って、上記中間型と成形型とを相対的に回
転移動させることを特徴としたものである。
【0014】また更に、本願の請求項7に係る発明(以
下、第7の発明という)は、上記第6の発明において、
上記型移動手段は上記中間型を駆動して成形型に対して
回転移動させることを特徴としたものである。
【0015】また更に、本願の請求項8に係る発明(以
下、第8の発明という)は、上記第6の発明において、
上記型移動手段は上記成形型を駆動して中間型に対して
回転移動させることを特徴としたものである。
【0016】また更に、本願の請求項9に係る発明(以
下、第9の発明という)は、上記第4〜第8のいずれか
一の発明において、上記中間型は背中合わせに配設され
た一対の雄型成形部を備えていることを特徴としたもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明の第1
の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形
態に係る成形装置の構造を型開き状態において概略的に
示す縦断面説明図、図2並びに図3はそれぞれ上記成形
装置の固定側型機構および中間型機構ならびに可動側型
機構の構造を概略的に示す斜視図、図4は上記成形装置
の固定側型機構を概略的に示す説明図で図1のY4−Y
4矢印方向から見て示した矢視図、また、図5は上記成
形装置の固定側型機構および中間型機構を概略的に示す
説明図で図1のY5−Y5矢印方向から見て示した矢視
図である。
【0018】これらの図に示すように、本実施の形態に
係る成形装置1は、基本的な構成要素として、射出成形
機(不図示)に対して固定された固定側型機構10と、
該固定側型機構10に対して開閉可能に配設された可動
側型機構30と、これら両型機構10,30間に位置す
る中間型機構50とを備えている。尚、以下の各実施の
形態では、例えば、上記図1〜図5に示されているよう
に、可動側型機構と固定側型機構および中間型機構とは
水平(左右)方向に対向配置されているが、実際に成形
機(不図示)に取り付けられた状態でのこれら型機構の
配置構造としては、水平(左右)配置に限定されるもの
ではなく、例えば上下方向に対向配置しても良い。
【0019】上記固定側型機構10は、型開き方向が同
方向で且つ並列に配置(本実施の形態では、型開き方向
が水平方向で且つ上下に並列に配置)された第1および
第2の2個の固定型11及び12と、これら両固定型1
1,12間に配置された樹脂供給型部13とをその略中
央に備えている。上記固定型11及び12の型合わせ面
にはそれぞれ凹状の雌型成形部F1R及びF2Rが設け
られている。また、上記樹脂供給型部13は、成形機の
射出ヘッド(不図示)と連結され、その中心部に射出ヘ
ッドのノズル孔(不図示)と連通するスプルー部Hsを
備えている。尚、このようにスプルー部Hsを樹脂供給
型部13と一体に設ける代わりに、スプルー部を有する
スプルーブッシュを樹脂供給型部とは別体に設け、この
スプルーブッシュを樹脂供給型部内に組み込むようにし
ても良い。
【0020】上記両固定型11,12及び樹脂供給型部
13は片側(固定型11及び12の型合わせ面側)が開
口した筒状のハウジング体14(型ハウジング)内に収
納され、該型ハウジング14の他側(固定型11及び1
2の背面側)を閉じる背面縦壁14wは、固定型機構1
0のベース盤15(固定ベース盤)に一体的に固定され
ている。上記樹脂供給型部13は、その基端部がこの固
定ベース盤15に固定され、その先端側が上記型ハウジ
ング14の背面縦壁14wを挿通して両固定型11,1
2の間に位置している。第1,第2の固定型11,12及
び両者間に介装された樹脂供給型部13は、上記型ハウ
ジング14内に収納された状態で固定型組立体9(固定
型アッセンブリ)を構成している。
【0021】上記固定ベース盤15の上下端部には、該
固定ベース盤15と略同幅で上下方向にそれぞれ延びる
縦プレート16,16の基端部が固定され、各縦プレー
ト16の端末側には、前方(型閉じ方向)に突出して延
びる水平プレート17の基端部がそれぞれ固定されてい
る。また、この上下一対の水平プレート17の各端末部
の前方には、中間型機構50のフレームベース51が位
置している。この上下一対のフレームベース51は、縦
断面形状が四角形の棒状に形成され、左右一対のロッド
部材53により、上下の水平プレート17の前方におい
て、それぞれ前後スライド自在に支持されている。すな
わち、上記中間型機構50は固定側型機構10に支持さ
れて、該固定側型機構10と可動側型機構30の間に位
置している。尚、上記中間型機構50を、固定側型機構
10と可動側型機構30の両方から独立して支持するよ
うにしても良い。
【0022】図2及び図5から良く分かるように、上下
のフレームベース51の左右端部の近傍には、一対のガ
イドロッド55(中間型ガイドロッド)の上下の端部が
固定されている。これらガイドロッド55,55は、上
記型ハウジング14の前方に位置し、中間型60の端部
近傍をそれぞれ挿通して上下方向に伸長している。上記
中間型60の左右両側にはL字形のブラケット59(シ
リンダブラケット)がそれぞれ一体的に固定され、各シ
リンダブラケット59に中間型60を駆動するための中
間型駆動シリンダ57がそれぞれ固定されている。これ
ら各中間型駆動シリンダ57のピストンロッド57pの
先端は、下側フレームベース51の左右側面にそれぞれ
突設された突片51aに固定されている。
【0023】そして、中間型駆動シリンダ57が駆動さ
れて伸縮動作を行なう(つまり、そのピストンロッド5
7pがシリンダ本体に対して前進/後退動作を行なう)
ことにより、中間型60が、上記シリンダブラケット5
9,59を介して、上記ガイドロッド55,55にガイド
されつつ上下に移動するようになっている。本実施の形
態では、上記中間型駆動シリンダ57,57、シリンダ
ブラケット59,59及び中間型ガイドロッド55,55
が、本願請求項に記載した「型移動手段」に相当してい
る。
【0024】また、図2及び図4から良く分かるよう
に、上記固定側型機構10の水平プレート17には一対
のガイドロッド19(調整板ガイドロッド)の上下の端
部が固定されている。これら調整板ガイドロッド19,
19は、上記型ハウジング14の上下の開口部および上
下の型厚調整板21,22の端部近傍をそれぞれ挿通し
て上下方向に伸長している。
【0025】上記中間型60を第1および第2固定型1
1及び12のいずれか一方に対応する上下位置に位置さ
せた状態で、可動側型機構30を固定側型機構10に対
し閉じ合わせて型締めを行う場合、そのままでは中間型
60を介装した側(図1〜図5の例では下側)の型締め
厚さ(つまり、固定型の背面と可動型の背面との間で型
締め力を作用させるべき部分の厚さ)が、中間型60を
介装しない側(図1〜図5の例では上側)の型締め厚さ
よりも厚くなってしまう。上記型厚調整板21,22
は、この中間型60の介装による上側と下側との型締め
厚さの不同を調整するためのものであり、中間型60の
上下の基部(後述する)と等しい厚さに設定されてい
る。
【0026】上記各型厚調整板21及び22は、調整板
ガイドロッド19,19にガイドされることにより、型
ハウジング14の背面縦壁14wに沿って上下にスライ
ド可能で、第1型厚調整板21は上記縦壁14wと第1
固定型11の背面との間に、また、第2型厚調整板22
は上記縦壁14wと第2固定型12の背面との間に、そ
れぞれ進退動できるようになっている。すなわち、上側
水平プレート17並びに第1及び第2型厚調整板21及
び22の左右の側面には、各一対の突片17a,21
a,22aがそれぞれ突設されており、上側水平プレー
ト17の各突片17aには、型厚調整板21及び22を
駆動するための調整板駆動シリンダ23がそれぞれ固定
されている(図2および図4参照)。
【0027】各調整板駆動シリンダ23のピストンロッ
ド23pの先端部は、下側の第2型厚調整板22の側面
に固定された突片22aに固定され、また、上記ピスト
ンロッド23pの途中部に、上側の第1型厚調整板21
の側面に突設された突片21aが結合されている。そし
て、調整板駆動シリンダ23が駆動されて伸縮動作(そ
のピストンロッド23pがシリンダ本体に対して前進/
後退動作)を行なうことにより、第1型厚調整板21及
び第2型厚調整板22が上下に移動するようになってい
る。
【0028】この調整板駆動シリンダ23および上記中
間型駆動シリンダ57は、ともに成形装置1に付設され
た制御盤(不図示)に備えられたコントローラ(不図
示)に信号授受可能に接続されており、該コントローラ
からの命令信号によりその作動が制御される。そして、
第1,第2の固定型11,12のうち中間型60と組み合
わされるものと反対側の固定型の背面と上記型ハウジン
グ14の縦壁14wとの間に、第1,第2の型厚調整板
21,22のいずれかが位置するように、上記両駆動シ
リンダ23,57が制御される。
【0029】すなわち、具体的に説明すれば、上記中間
型60が第1固定型11と組み合わされる場合には、第
2型厚調整板22が型ハウジング14の縦壁14wと第
2固定型12の背面との間に位置して(このとき、第1
型厚調整板21は型ハウジング14よりも上方に位置す
る)第2固定型12と組み合わされ、また、上記中間型
60が第2固定型12と組み合わされる場合には、第1
型厚調整板21が型ハウジング14の縦壁14wと第1
固定型11の背面との間に位置して(このとき、第2型
厚調整板22は型ハウジング14よりも下方に位置す
る)第1固定型11と組み合わされるように、上記調整
板駆動シリンダ23および中間型駆動シリンダ57が制
御されるようになっている。
【0030】一方、上記可動側型機構30は、型開き方
向が同方向で且つ並列に配置(本実施の形態では、型開
き方向が水平方向で且つ上下に並列)された第1および
第2の2個の可動型31及び32を備えている。これら
可動型31及び32の型合わせ面には、上記第1および
第2固定型11及び12の雌型成形部F1R及びF2R
にそれぞれ対向するように位置設定された凹状の雌型成
形部F1L及びF2Lが設けられている。
【0031】また、これら両可動型31,32の間(つ
まり、上記樹脂供給型部13に対向した位置)には、両
者を所定間隔に保つとともに樹脂通路(ランナ)を備え
た型部33(ランナ型部)が位置している。第1,第2
の可動型31,32及び両者間に位置するランナ型部3
3は、一体構造で可動型組立体29(可動型アッセンブ
リ)を形成している。尚、本実施の形態では、固定型と
可動型の組合せが一定で、第1固定型11と第1可動型
31の組み合わせ及び第2固定型12と第2可動型32
の組み合わせが、本願請求項に記載した「第1および第
2の2組の成形型」に相当している。
【0032】図3から良く分かるように、このランナ型
部33の型合わせ面には、樹脂供給型部13のスプルー
部Hsに対応した凹状の樹脂受け部JHと、該樹脂受け
部JHから各可動型31及び32の雌型成形部F1L及
びF2Lにそれぞれ至る溝状の第1および第2のランナ
J1及びJ2が形成されている。尚、これら第1及び第
2可動型31,32並びにランナ型部33は、本実施の
形態におけるように一体物として構成しても良く、或い
はそれぞれを別体に形成しても良い。別体とした場合に
は、各型31,32及び33の製作が容易になるが、一
体物とした方が、上記各型31,32及び33の駆動機
構等を含めて可動側型機構の構成をより簡略化すること
ができる。
【0033】上記第1,第2の可動型31,32及びラン
ナ型部33は、前後両側が開口した筒状のケース体34
(型ケース)内に収納され、該型ケース34はその背面
側が四辺形のフレーム体35(ベースフレーム)に固定
されている。このベースフレーム35の背面側は、可動
側型機構30全体を固定側型機構10に対して水平方向
に開閉駆動させる駆動装置(不図示)に連結される取付
ベース盤36に固定されている。
【0034】上記駆動装置(不図示)は、例えば油圧式
のもので成形装置1の制御盤(不図示)に備えられたコ
ントローラ(不図示)に信号授受可能に接続されてお
り、該コントローラからの命令信号によりその作動が制
御される。そして、該コントローラ(不図示)からの制
御信号に応じて、可動側型機構30が所定のタイミング
で固定側型機構10に対して平行状態を維持しつつ開閉
動作を行えるようになっている。尚、上記可動側型機構
30全体を開閉駆動させる駆動装置は、従来から良く知
られているものと同じものであるので、その構造の図示
および詳細な説明は省略する。
【0035】上記ベースフレーム35の上辺部および下
辺部には上下方向に延びる略同幅の縦プレート37の基
端部がそれぞれ固定され、各縦プレート37の端末部の
前方(可動側型機構30の固定側型機構10に対する型
閉じ方向)には、棒状のマウントバー39がそれぞれ位
置している。図3から良く分かるように、この上下一対
のマウントバー39は、縦断面形状が四角形の棒状に形
成され、その両端部の近傍には、各縦プレート37の端
末部の近傍にそれぞれ突設された左右一対のピン部材3
8(ガイドピン)が前後スライド自在に挿通している。
すなわち、各マウントバー39は、左右のガイドピン3
8により、上下の縦プレート37の端末部の前方におい
てそれぞれ前後スライド可能に支持されている。
【0036】上記第1,第2の可動型31,32及びラン
ナ型部33の背面と上記取付ベース盤36との間には、
可動側型機構30のエジェクタ装置70の主要な構成部
品が配置されている。すなわち、図6に詳しく示すよう
に、取付ベース盤36に近い側から順番に、主エジェク
タ板Bm、固定板72、スライド板73、上下方向に配
列された第1,第2,第3のエジェクタ板74(74A,
74B,74C)、及びこれらエジェクタ板74(74
A,74B,74C)に対応して上下方向に配列された第
1,第2,第3のガイド板75(75A,75B,75C)
が配設されている。
【0037】上記固定板72は型ケース34の後端側に
おいてベースフレーム35の前面に固定されており、主
エジェクタ板Bmは、この固定板72と上記取付ベース
盤36との間に形成された空間内に前後方向(可動側型
機構30の固定側型機構10に対する開閉方向)へ移動
可能に配置され、その前面側には上記固定板72を挿通
して前方に伸びる第1,第2,第3のピン部材Pt(Pt
A,PtB,PtC:突出ピン)が上下方向に3列に並べ
て突設されている。これら第1,第2,第3の各突出ピン
Pt(PtA,PtB,PtC)は、より好ましくは、左
右方向についてもそれぞれ複数本数が設けられている。
一方、上記主エジェクタ板Bmの背面側には、駆動シャ
フトSdを介して、エジェクタ装置70の主駆動源であ
るエジェクタ駆動シリンダのピストンロッド(共に不図
示)の先端側が結合されている。
【0038】上記固定板72の前面と上記第1,第2の
可動型31,32及びランナ型部33の背面との間に形
成された空間内には、上下方向にスライドするスライド
板73と、第1,第2,第3のエジェクタピンPe(Pe
A,PeB,PeC)の後端側をそれぞれ支持する第1,
第2,第3のエジェクタ板74(74A,74B,74
C)と、上記第1,第2,第3のエジェクタピンPe(P
eA,PeB,PeC)の軸方向動作をそれぞれ案内する
第1,第2,第3のガイド板75(75A,75B,75
C)が、それぞれ前後方向へ移動可能に配設されてい
る。これらの構成要素の前後方向への移動動作は上記突
出ピンPt(PtA,PtB,PtC)の固定板72から
の突出状態と、スライド板73の上下方向におけるスラ
イド位置とによって制御される。
【0039】上記第1,第2,第3のエジェクタピンPe
A,78B,78Cは、それぞれ第1,第2,第3のガイド
板75A,75B,75Cを挿通した上で、第1可動型3
1,第2可動型32,ランナ型部33を背面側から挿通
し、それぞれ対応する雌型成形部F1L,F2L,樹脂受
け部JHの表面に対して出没できるように配置されてい
る。尚、第1,第2,第3のエジェクタピンPeA,Pe
B,PeCは、上下方向において3列に並んでいるが、
より好ましくは、左右方向についてもそれぞれ複数本数
が設けられている。上記第1,第2,第3のエジェクタ板
74A,74B,74Cの後方には、それぞれ対応する位
置に上記第1,第2,第3の突出ピンPtA,PtB,Pt
Cが位置しており、上記スライド板73は、これら突出
ピンPt(PtA,PtB,PtC)の先端(つまり、主
エジェクタ板Bmが後退位置にある場合における固定板
72の前面)とエジェクタ板74(74A,74B,74
C)の背面との間を上下にスライドするようになってい
る。
【0040】このスライド板73に上下方向へのスライ
ド動作を行なわせる駆動機構について説明する。尚、エ
ジェクタ板74(74A,74B,74C)、ガイド板7
5(75A,75B,75C)、突出ピンPt(PtA,
PtB,PtC)及びエジェクタピンPe(PeA,Pe
B,PeC)の各々について、末尾に付した大文字のア
ルファベット符号A,B及びCは、第1可動型31,第2
可動型32及びランナ型部33に各々対応する第1
(A),第2(B)及び第3(C)のものであることを
それぞれ示しているが、以下の説明では、これら3者を
特に区別する必要がない場合には、説明の簡略化のため
に、適宜、アルファベット符号A,B及びCを末尾に付
することなく表示することとする。
【0041】図3から良く分かるように、上記マウント
バー39の端部近傍には、一対のガイドロッド81(ス
ライド板ガイドロッド)の上下の端部がそれぞれ固定さ
れている。これらスライド板ガイドロッド81,81
は、上記型ケース34の上下の開口部およびスライド板
73の左右端部の近傍をそれぞれ挿通して上下方向に伸
長している。上記スライド板73は、スライド板ガイド
ロッド81,81にガイドされることにより、固定板7
2とエジェクタ板74(74A,74B,74C)との間
で上下にスライド可能で、上方位置にあるときには第1
および第3エジェクタ板74A及び74Cの背面側に、
また、下方位置にあるときには第2および第3エジェク
タ板74B及び74Cの背面側に、それぞれ位置するよ
うになっている。
【0042】上側のマウントバー39には、上記スライ
ド板73を上下スライド駆動するための左右一対のスラ
イド板駆動シリンダ82がそれぞれ固定されており、各
スライド板駆動シリンダ82のピストンロッド82p
は、型ケース34の上側開口部を挿通した上で、その先
端部がスライド板73の上端側に固定されている。そし
て、スライド板駆動シリンダ82が駆動されて伸縮動作
(そのピストンロッド82pがシリンダ本体に対して前
進/後退動作)を行なうことにより、上記スライド板7
3が上下にスライド駆動されるようになっている。
【0043】上記スライド板駆動シリンダ82,前述の
エジェクタ駆動シリンダ(不図示)及び可動側型機構3
0全体の駆動装置(不図示)は、いずれも成形装置1に
付設された前述の制御盤(不図示)に備えられたコント
ローラ(不図示)に信号授受可能に接続されており、該
コントローラからの命令信号によりその作動が制御され
るようになっている。
【0044】上記エジェクタ装置70は、図1および図
6に示されるように、スライド板73が上方位置に設定
された状態で、主エジェクタ板Bmが前方(可動側型機
構30の型閉じ方向)へ駆動されることにより、上側お
よび中間の2種類の突出ピンPtA及びPtCが前方へ
突き出され、これら突出ピンPtA及びPtCが上記ス
ライド板73を前方に押し出す。これにより、上側およ
び中間のエジェクタ板74A及び74Cが前方に押し出
され、これらエジェクタ板74A及び74Cに支持され
たエジェクタピンPeA及びPeCがそれぞれ突き出さ
れる。すなわち、エジェクタピンPeAが第1可動型3
1の雌型成形部F1Lの表面から突き出され、エジェク
タピンPeCがランナ型部33の樹脂受け部JHの表面
から突き出される。
【0045】一方、スライド板73が下方位置に設定さ
れた状態では、上記の場合とは逆に、主エジェクタ板B
mが前進させられることにより、下側および中間の2種
類の突出ピンPtB及びPtCが前方へ突き出され、こ
れら突出ピンPtB及びPtCが上記スライド板73を
前方に押し出す。これにより、下側および中間のエジェ
クタ板74B及び74Cが前方に押し出され、これらエ
ジェクタ板74B及び74Cに支持された下側および中
間のエジェクタピンPeB及びPeCがそれぞれ突き出
される。すなわち、エジェクタピンPeBが第2可動型
32の雌型成形部F2Lの表面から突き出され、エジェ
クタピンPeCがランナ型部33の樹脂受け部JHの表
面から突き出されるようになっている。尚、上記エジェ
クタ装置70には、具体的には図示しなかったが、突き
出されたエジェクタ板74やエジェクタピンPeを元の
位置に復帰させるために、リターンスプリングやリター
ンピン等を備えたリターン機構が設けられている。
【0046】次に、中間型60の構造および作用につい
て説明する。図7に詳しく示すように、中間型60は、
第1,第2の固定型11,12の雌型成形部F1R,F2
Rのいずれかと組み合わされる固定側の雄型成形部МR
と、第1,第2の可動型31,32の雌型成形部F1L,
F2Lのいずれかと組み合わされる可動側の雄型成形部
МLとを備えている。また、これら雄型成形部МR,М
Lの近傍には、後述するように、成形品の半割体の衝合
面の外周縁部に環状溝部を形成するために、環状の突起
部МRg,МLgがそれぞれ設けられている。上記両雄
型成形部МR,МLおよび環状の突起部МRg,МLg
は、中間型60の上下方向における略中央部において互
いに背中合わせに設けらている。
【0047】また、上記雄型成形部МR,МLの環状突
起部МRg,МLgよりも上側および下側の各基部60
U及び60Lには、中間型60を貫通する1組(2本)
の樹脂通路Ks及びKnがそれぞれ設けられている。こ
れら樹脂通路のうち外側のもの(水平樹脂通路Ks)は
略水平方向に中間型60を貫通し、内側のもの(斜め樹
脂通路Kn)は斜め方向に中間型60を貫通している。
前述の第1及び第2の型厚調整板21及び22の厚さ
は、それぞれこの中間型60の上下の基部60U及び6
0Lの厚さに等しく設定されている。
【0048】図10は、本実施の形態に係る合成樹脂製
中空体W(以下、適宜、ワークあるいは成形品と称す
る)を示している。該ワークWは、図11に示すよう
に、一対の半割体(左側半割体Wbと右側半割体Wa)
を組み合わせて中空状に形成されており、後述するよう
に、一つの成形装置1にて、左右の半割体Wb,Waの
成形と両半割体Wb,Waの衝合・接合とを行なうこと
によって、全体形状が略楕円筒状の中空体として得られ
るものである。
【0049】また、図11から良く分かるように、各半
割体Wa,Wbの衝合面の外周縁部には環状の溝部Wg
1,Wg2が設けられており、両者Wa,Wbを衝合させ
ることにより、その衝合面の外周に沿って、半割体W
a,Wbの壁部で形成された断面コ字状の溝部Wgが形
成される。この溝部Wgは、成形時には成形型の型面で
開口部が塞がれて閉断面状の樹脂通路(接合用樹脂通
路)が形成される。このように、成形型内で半割体W
a,Wbどうしを互いに衝合させて接合用樹脂通路に溶
融樹脂を充填することにより、両半割体Wa,Wbどう
しが互いに接合されるようになっている。
【0050】そして、図8に示すように、中間型60が
下方(第2位置)に位置した状態で、可動側型機構30
が固定側型機構10に対して閉じ合わされ型締めされた
場合には、上記中間型60は第2固定型12と第2可動
型32との間に挟まれる。このとき、調整板駆動シリン
ダ23のピストンロッド23pは下方に伸長した前進位
置にあり、上側の第1型厚調整板21が第1固定型11
の背面と型ハウジング14の背面縦壁14wとの間に位
置している。上述のように、型厚調整板21及び22の
厚さは、中間型60の上下の基部60U及び60Lの厚
さに等しく設定されているので、中間型60の上下位置
と逆の上下位置に型厚調整板21又は22を位置させる
ことにより、上側と下側とで型締め厚さが等しくなるよ
うにすることができるのである。
【0051】上記の型締めにより、第1固定型11の雌
型成形部F1Rと第1可動型31の雌型成形部F1Lと
で、左右の半割体Wb,Waを衝合状態で保持し得る第
1キャビティS1が形成され、また、第2固定型12の
雌型成形部F2Rと中間型60の固定側(右側)雄型成
形部МRとで、右側半割体Waを成形する固定側(右
側)第2キャビティS2aが、第2可動型32の雌型成
形部F2Lと中間型60の可動側(左側)雄型成形部М
Lとで、右側半割体Wbを成形する可動側(左側)第2
キャビティS2bが、それぞれ形成される。
【0052】また、この場合には、上側の水平樹脂通路
Ksが樹脂供給型部13のスプルー部Hsとランナ型部
33の樹脂受け部JHとを連通させ、上側の斜め樹脂通
路Knがランナ型部33の第2樹脂通路J2と上記固定
側(右側)第2キャビティS2aとを連通させる。そし
て、成形機の射出ヘッド(不図示)から射出された溶融
樹脂は、上記スプルー部Hsから中間型60の上側の水
平樹脂通路Ksを通ってランナ型部33の樹脂受け部J
Hに供給される。この射出供給された溶融樹脂は、ラン
ナ型部33の樹脂受け部JHから第1ランナJ1を介し
て上記第1キャビティS1に供給されるとともに、ラン
ナ型部33の第2ランナJ2を介して可動側(左側)第
2キャビティS2bに供給され、更に、上記第2ランナ
J2及び中間型60の上側の斜め樹脂通路Knを順次介
して固定側(右側)第2キャビティS2aに供給され
る。
【0053】これにより、第1キャビティS1では、左
右の半割体Wb,Waの衝合部の外周に沿った溝部Wg
が成形型の型面で開口部を塞がれてなる樹脂通路(接合
用樹脂通路)に溶融樹脂が充填されることにより、両半
割体Wb,Waどうしが互いに接合されて中空の成形品
Wが得られる。また、可動側(左側)第2キャビティS
2bで左側半割体Wbが成形され、固定側(右側)第2
キャビティS2aでは右側半割体Waが成形される。
【0054】一方、図9に示すように、中間型60が上
方(第1位置)に位置した状態で、可動側型機構30が
固定側型機構10に対して閉じ合わされ型締めされた場
合には、上記中間型60は第1固定型11と第1可動型
31との間に挟まれる。このとき、調整板駆動シリンダ
23のピストンロッド23pは上方に後退した位置にあ
り、下側の第2型厚調整板22が第2固定型12の背面
と型ハウジング14の背面縦壁14wとの間に位置して
いる。
【0055】上記の型締めにより、第2固定型12の雌
型成形部F2Rと第2可動型32の雌型成形部F2Lと
で、左右の半割体Wb,Waを衝合状態で保持し得る第
2キャビティS2が形成され、また、第1固定型11の
雌型成形部F1Rと中間型60の固定側(右側)雄型成
形部МRとで、右側半割体Waを成形する固定側(右
側)第1キャビティS1aが、第1可動型31の雌型成
形部F1Lと中間型60の可動側(左側)雄型成形部М
Lとで、右側半割体Wbを成形する可動側(左側)第1
キャビティS1bが、それぞれ形成される。
【0056】また、この場合には、下側の水平樹脂通路
Ksが樹脂供給型部13のスプルー部Hsとランナ型部
33の樹脂受け部JHとを連通させ、下側の斜め樹脂通
路Knがランナ型部33の第1ランナJ1と上記固定側
(右側)第1キャビティS1aとを連通させる。そし
て、上記スプルー部Hsから射出された溶融樹脂は、中
間型60の下側の水平樹脂通路Ksを通ってランナ型部
33の樹脂受け部JHに供給される。この射出供給され
た溶融樹脂は、ランナ型部33の樹脂受け部JHから第
2ランナJ2を介して上記第2キャビティS2に供給さ
れるとともに、ランナ型部33の第1ランナJ1を介し
て可動側(左側)第1キャビティS1bに供給され、更
に、上記第1ランナJ1及び中間型60の下側の斜め樹
脂通路Knを順次介して固定側(右側)第1キャビティ
S1aに供給される。
【0057】これにより、第2キャビティS1では、左
右の半割体Wb,Waの衝合部の外周に沿った溝部Wg
が成形型の型面で開口部を塞がれてなる樹脂通路(接合
用樹脂通路)に溶融樹脂が充填されることにより、両半
割体Wb,Waどうしが互いに接合されて中空の成形品
Wが得られる。また、可動側(左側)第1キャビティS
1bで左側半割体Wbが成形され、固定側(右側)第1
キャビティS1aでは右側半割体Waが成形されるよう
になっている。
【0058】次に、以上のように構成された成形装置1
を用いて行なわれる中空体ワークWの成形プロセスにつ
いて説明する。まず、初期状態として、図1に示される
ように、中間型60の左右の雄型成形部МL及び61
が、第2可動型32の雌型成形部F2Lと第2固定型1
2の雌型成形部F2Rとの間に位置する下方位置(第2
位置)にある状態で、可動側型機構30が固定側型機構
10に対して閉じ合わされ型締めが行われる(型締め工
程)。このとき、第1型厚調整板21が第1固定型11
の背面側に位置するように、調整板駆動シリンダ23の
作動が制御されるようになっている。
【0059】これにより、第1固定型11の雌型成形部
F1Rと第1可動型31の雌型成形部F1Lとで第1キ
ャビティS1が形成され、中間型60の雄型成形部МR
及びМLの右側及び左側に第2キャビティS2a及びS
2bがそれぞれ形成される(図8参照)が、このとき、
上記第1キャビティS1には、前回サイクルで成形され
た左右の半割体Wb,Waが衝合状態で保持されている
(図12参照)。尚、生産の立ち上がり時、1番最初の
生産サイクルの場合には、前回サイクルの成形物が存在
しないので、左右の半割体Wb,Waを衝合させたもの
と同一の形状を有するダミーが、第1キャビティS1内
にセットされる。
【0060】また、このとき、図1および図6に示され
るように、エジェクタ装置70のスライド板73は上方
位置(第1及び第3エジェクタ板74A及び74Cの背
面に対応する位置)に位置するように、スライド板駆動
シリンダ82の作動が制御される。従って、この状態
で、主エジェクタ板Bmが前進駆動させられた場合に
は、上記第1可動型31の雌型成形部F1Lに対応する
第1エジェクタピンPeA及びランナ型部33の樹脂受
け部JHに対応する第3エジェクタピンPeCが前進動
することになる。
【0061】以上の型締め状態(図12参照)で、成形
機の射出ヘッド(不図示)からスプルーブッシュ13内
に溶融樹脂が射出される(射出工程)。この射出された
溶融樹脂は、樹脂供給型部13のスプルー部Hsから中
間型60の上側水平樹脂通路Ksを介して、ランナ型部
33の樹脂受け部JHに供給され、そこから、第1ラン
ナJ1を介して第1キャビティS1に、また、第2ラン
ナJ2を介して可動側(左側)第2キャビティS2b
に、更に、上記第2ランナJ2及び中間型60の上側の
斜め樹脂通路Knを順次介して固定側(右側)第2キャ
ビティS2aに、それぞれ供給される。
【0062】これにより、図13に示すように、第1キ
ャビティS1では、左右の半割体Wb,Waの衝合部の
外周に沿った溝部Wgが成形型の型面で開口部を塞がれ
てなる樹脂通路(接合用樹脂通路)に溶融樹脂が充填さ
れることにより、両半割体Wb,Waどうしが互いに接
合されて中空の成形品Wが得られる。また、可動側(左
側)第2キャビティS2bで左側半割体Wbが、固定側
(右側)第2キャビティS2aでは右側半割体Waが、
それぞれ成形される。
【0063】上記の射出工程が終了すると、図14に示
すように、可動側型機構30を駆動して型開きが行なわ
れる(型開き工程)。このとき、第1キャビティS1で
成形されたワークWは、射出充填時の各樹脂経路(中間
型60の上側水平樹脂通路Ks及び上側斜め樹脂通路K
n、並びにランナ型部33の樹脂受け部JH及び第1,
第2のランナJ1,J2)に対応する余剰樹脂部分(所
謂「だ肉」部分)Wdと共に、可動型(第1可動型3
1)側に保持される。
【0064】そして、エジェクタ装置70を駆動して主
エジェクタ板Bmを前進させて、上記第1可動型31の
雌型成形部F1Lに対応する第1エジェクタピンPeA
及びランナ型部33の樹脂受け部JHに対応する第3エ
ジェクタピンPeCを突き出させる。これにより、上記
だ肉部分Wdが連結されたままの成形品Wが、第1可動
型31の雌型成形部F1Lから離型し、該型から取り出
される(製品取り出し工程)。この後、取り出された成
形品Wから上記だ肉部分Wdが切断除去され、当該成形
品Wの最終的な外形形状が得られる。
【0065】次に、中間型駆動シリンダ57を作動させ
て中間型60を上方に移動させ、中間型60の左右の雄
型成形部МL及びМRが、第1可動型31の雌型成形部
F1Lと第1固定型11の雌型成形部F1Rとの間に位
置する上方位置(第2位置)に設定する(中間型移動工
程)。尚、この中間型移動工程が、本願請求項に記載し
た「型移動工程」に相当している。そして、この中間型
60の位置設定状態で、可動側型機構30が固定側型機
構10に対して閉じ合わされ型締めが行われる(型締め
工程)。このとき、第2型厚調整板22が第2固定型1
2の背面側に位置するように、調整板駆動シリンダ23
の作動が制御される。
【0066】これにより、第2固定型12の雌型成形部
F2Rと第2可動型32の雌型成形部F2Lとで第2キ
ャビティS2が形成され、中間型60の雄型成形部MR
及びMLの右側及び左側に第1キャビティS1a及びS
1bがそれぞれ形成される(図9参照)が、このとき、
上記第2キャビティS2には、上述の射出工程で成形さ
れた左右の半割体Wb,Waが衝合状態で保持されてい
る(図15参照)。
【0067】また、このとき、エジェクタ装置70のス
ライド板73は下方位置(第2及び第3エジェクタ板7
4B及び74Cの背面に対応する位置)に位置するよう
に、スライド板駆動シリンダ82の作動が制御される。
すなわち、主エジェクタ板Bmが前進駆動させられた場
合には、上記第2可動型32の雌型成形部F2Lに対応
する第2エジェクタピンPeB及びランナ型部33の樹
脂受け部JHに対応する第3エジェクタピンPeCが前
進動することになる。
【0068】この型締め状態(図13参照)で、成形機
の射出ヘッド(不図示)から樹脂供給型部13内に溶融
樹脂が射出される(射出工程)。これにより、第2キャ
ビティS2では、左右の半割体Wb,Waの衝合部の外
周に沿った溝部Wgが成形型の型面で開口部を塞がれて
なる樹脂通路(接合用樹脂通路)に溶融樹脂が充填され
ることにより、両半割体Wa,Wbどうしが互いに接合
されて中空の成形品Wが得られる。また、可動側(左
側)第1キャビティS1で左側半割体Wbが、固定側
(右側)第1キャビティS1aでは右側半割体Waが、
それぞれ成形されることになる。
【0069】以上のように、本実施の形態によれば、上
述の型締め工程と射出工程と型開き工程と製品取り出し
工程と中間型移動工程とを、この順で繰り返して行なう
ことにより、可動側型機構30の固定側型機構10に対
する1回の開閉動作毎に、一対の半割体Wa,Wbどう
しが互いに接合されて中空の成形品Wが得られるのであ
る。すなわち、一対の半割体Wa,Wbどうしが接合さ
れてなる合成樹脂製中空体Wを製造するに際して、2組
の成形型11,31及び12,32の1回の開閉動作毎に
完成品W(中空体)が得られるので、非常に高い生産効
率を確保できる。
【0070】この場合において、1組の成形型11,3
1又は12,32間に中間型60を位置させこれら型の
組み合わせで一対の半割体Wa,Wbを成形し、他の組
の成形型12,32又は11,31で前サイクルで成形さ
れた半割体Wa,Wbどうしの衝合部に溶融樹脂を射出
して両者Wa,Wbを接合するので、DRI法やダブル
DSI法に比べて、射出成形時に射出圧力が作用する金
型の受圧部分の型締め方向における投影面積の最大値を
(従って、所要型締め力の最大値を)大幅に小さくする
ことができ、適用する成形機のサイズも小さくて済むよ
うになる。すなわち、1回の型開き毎に完成品Wを得る
ことにより高い生産効率を維持した上で、成形装置の大
型化を抑制することができるのである。
【0071】特に、上記中間型60は背中合わせに配設
された一対の雄型成形部МR,МLを備えているので、
この一対の雄型成形部МR,МLが第1または第2のい
ずれか一方の成形型11,31又は12,32の雌型成形
部F1R,F1L又はF2R,F2L間に位置することに
より、上記中間型60の両側で直列に1組の半割体W
a,Wbを成形することができる。つまり、射出成形時
に射出圧力が作用する金型の受圧部分の型締め方向にお
ける投影面積を最小にでき、所要型締め力をより一層小
さくすることができる。
【0072】更に、本実施の形態では、中間型60を成
形型11,31及び12,32に対して相対的に移動させ
る移動手段は、上記第1および第2の両成形型11,3
1及び12,32の開閉方向と直交する方向(上下方
向)において、中間型60と成形型11,31及び12,
32とを相対的にスライド移動させるので、このスライ
ド動作により、第1および第2の成形型11,31及び
12,32の1回の開閉動作ごとの中間型60と成形型
11,31及び12,32との相対的な移動を確実に行な
わせることができる。この結果、上記両成形型11,3
1及び12,32の1回の開閉動作ごとに、一対の半割
体Wa,Wbの成形と半割体Wa,Wbどうしの接合と
を、支障無く確実に行なうことができるのである。尚、
上記第1および第2の両成形型11,31及び12,32
の開閉方向と直交する方向(上下方向)において、中間
型60と成形型11,31及び12,32とを相対的にス
ライド移動させる場合、上記第1の実施の形態のよう
に、両成形型11,31及び12,32を静止させた状態
で中間型60のみをスライド移動させても良く、この逆
に、中間型60を静止させた状態で成形型11,31及
び12,32の方をスライド移動させても良い。或い
は、中間型60と成形型11,31及び12,32の両方
を、適宜、スライド移動させるようにしても良い。
【0073】上記第1の実施の形態では、中間型60の
移動は、可動側型機構30の固定側型機構10に対する
開閉方向と直交する方向において、中間型60と成形型
(固定型11,12及び可動型31,32)とを相対的に
スライド移動させることによって行なうようにしたもの
であったが、この代わりに、中間型と成形型とを相対的
に回転させて、中間型と成形型の相対的な位置関係を変
更させるようにすることもできる。
【0074】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図16〜図19を参照しながら説明する。この第2
の実施の形態は、固定側型機構と可動側型機構との間
で、中間型を180度回転させて中間型の移動を行なう
ものである。尚、以下の説明において、第1の実施の形
態における場合と同様の基本構成を有し同様の作用をな
すものには同一の符号を付し、それ以上の説明は省略す
る。
【0075】図16は第2の実施の形態にかかる成形装
置の構造を型開き状態において概略的に示す縦断面説明
図、図17は図16の型開き状態から中間型を回転させ
た後に型締めした状態を示す上記成形装置の縦断面説明
図、図18は図17の型締め状態から射出成形後に型開
きした状態を示す上記成形装置の縦断面説明図、また、
図19は上記成形装置の固定側型機構および中間型機構
を概略的に示す説明図で図16のY19−Y19矢印方
向から見て示した矢視図である。
【0076】これらの図に示すように、上記成形装置1
01の固定側型機構110では、図19に示されるよう
に、第1固定型111,樹脂供給型部113及び第2固
定型112の組立体109(固定型組立体)が全体とし
て正面視で円形をなすように構成され、その円形の中心
部に、樹脂供給型部113のスプルー部Hsが位置して
いる。この第2の実施の形態に係る樹脂供給型部113
では、該型部113とは別体のスプルーブッシュ113
Sが設けられ、このスプルーブッシュ113Sは、スプ
ルー部Hsを先端に有する内筒(ホットチップ)113
Aと、これに対して回転自在かつ軸方向へスライド可能
な外筒(ブッシュ本体)113Bとを備えており、この
外筒113Bの先端部は中間型160の片側の基部16
0Uに結合されている。
【0077】上記第1固定型111,樹脂供給型部11
3及び第2固定型112の組立体109(固定型組立
体)を保持するハウジング体114(型ハウジング)
は、該固定型組立体109の外周部に摺動自在に嵌合す
る内周部を有する円筒部114Aと、該円筒部114A
の背面側において上下方向に延びる板状のベース部11
4Bとを備え、該ベース部114Bと第1固定型111
の背面との間に型厚調整板120が配置されている。こ
の型厚調整板120は、第1の実施の形態における場合
と同じく、中間型160の介装による上側と下側との型
締め厚さの不同を調整するためのもので、中間型160
の基部と等しい厚さに設定されている。但し、本実施の
形態では、この型厚調整板120は、1枚のみが設けら
れ、かつ、この位置(第1固定型111の背面)に固定
して保持されている。
【0078】上記型ハウジング114のベース部114
Bの背面に位置する固定盤115には、型ハウジング1
14を回転駆動するためのモータ116(ハウジング駆
動モータ)が固定され、型ハウジング114のベース部
114Bには、ハウジング回転時に上記駆動モータ11
6の本体との相対的な摺動回転動作を許容する円弧状の
溝部114jが形成されている。尚、上記固定盤115
には、第1および第2の固定型111及び112を背面
側に位置する第1及び第2の背面シリンダ118及び1
19が配設されている。また、上記型ハウジング114
の円筒部114Aにはその外周部に沿って歯部114g
(従動ギヤ)が形成されており、該従動ギヤ114gは
上記ハウジング駆動モータ116で回転駆動されるギヤ
117(ハウジング駆動ギヤ)と噛み合っている。
【0079】更に、上記型ハウジング114のベース部
114Bの一端部(図16及び図19においては下端
部)には水平方向に伸びるロッド部材152(水平ロッ
ド)が突設され、該水平ロッド152の先端には、ブロ
ック体154を介して上下方向に伸びるロッド部材15
6(支持ロッド)の下端部が結合されており、該支持ロ
ッド156の上端部は、中間型160の外側基部160
Lを結合支持している。該中間型160の内側基部16
0Uは、前述のようにスプルーブッシュ113Sの外筒
113Bの先端部で結合支持されている。従って、上記
ハウジング駆動モータ116を作動させてハウジング駆
動ギヤ117を回転させることにより、これと噛み合う
従動ギヤ114gを介して型ハウジング114が回転さ
せられ、これに伴なって、中間型160が、スプルーブ
ッシュ外筒113Bの軸線を中心にして回転することに
なる。
【0080】尚、上記中間型160と、これを支持する
水平ロッド152,ブロック体154及び支持ロッド1
56とで、中間型機構150が構成されている。また、
この第2の実施の形態では、上記ハウジング駆動モータ
116,ハウジング駆動ギヤ117,従動ギヤ114g,
型ハウジング114, 水平ロッド152,ブロック体1
54及び支持ロッド156が、本願請求項に記載した
「型移動手段」を構成している。
【0081】上記中間型160では、第1の実施の形態
における中間型60と類似した構造を有しているが、第
1の実施の形態における場合と違って、片方の基部(外
側基部160L)には水平樹脂通路は設けられておら
ず、スプルーブッシュ外筒113Bに支持されたもう一
方の基部(内側基部160U)のみに水平樹脂通路Ks
が設けられている。そして、より好ましくは、この水平
樹脂通路Ksの中心線がスプルーブッシュ外筒113B
の軸線と一致しており、中間型160は、スプルーブッ
シュ外筒113Bと共に、上記水平樹脂通路Ksの中心
線回りに回転することになる。従って、成形機の射出ヘ
ッド(不図示)からの溶融樹脂は、スプルーブッシュ1
13Sのスプルー部Hsを通り、常にこの水平樹脂通路
Ksを経て供給される。
【0082】一方、可動側型機構130では、具体的に
は図示しなかったが、第1可動型131,ランナ型部1
33及び第2可動型132が、固定型組立体109と同
様に全体として正面視で円形をなすように構成され、そ
の円形の中心部に、ランナ型部133の樹脂受け部JH
が位置している。上記第1可動型131,ランナ型部1
33及び第2可動型132を保持するケース体134
(型ケース)は、その基本形状が円筒状に形成されてい
る。上記第1,第2の可動型131,132及び両者間に
位置するランナ型部133は、第1の実施の形態におけ
る場合と同じく、一体構造で可動型組立体129(可動
型アッセンブリ)を形成している。尚、本実施の形態に
おいても、固定型と可動型の組合せが一定で、第1固定
型111と第1可動型131の組み合わせ及び第2固定
型112と第2可動型132の組み合わせが、本願請求
項に記載した「第1および第2の2組の成形型」に相当
している。
【0083】また、上記可動側型機構130のエジェク
タ装置170では、固定板172とエジェクタ板174
との間に、エジェクタ装置170の水平方向の中心軸回
りに回転可能な回転板173が配設されており、可動側
型機構130のケース体134(型ケース)の上部には
開口部134jが形成されている。また、上記型ケース
134の背面側に位置する取付ベース盤136に、上記
回転板173を回転駆動するためのモータ137(回転
板駆動モータ)が固定されている。
【0084】上記回転板173にはその外周部に沿って
歯部173g(従動ギヤ)が形成されており、該従動ギ
ヤ173gは上記回転板駆動モータ137で回転駆動さ
れるギヤ138(回転板駆動ギヤ)と噛み合っている。
これら回転板駆動モータ137及び回転板駆動ギヤ13
8は共に、上記型ケース134の開口部134j内に位
置している。また、この回転板173には、上中下の3
枚のエジェクタ板74のうち、同一サイズに設定された
上下のエジェクタ板174に対応する大きさの開口部1
73Hが設けられており、該開口部173Hは回転板1
73の回転位置に応じて上下のエジェクタ板174のい
ずれか一方の背面側に位置するようになっている。
【0085】この開口部173Hが背面側に位置するエ
ジェクタ板174については、エジェクタ装置170が
作動させられて駆動シャフトSdが突き出され、これに
伴なって主エジェクタ板Bmおよび突出ピンPtが前進
動した場合でも、回転板173を介して前進させられる
ことはなく、従って、エジェクタピンPeが突き出され
ることはない。つまり、回転板173の実体部分(開口
部173Hでない部分)に対応するエジェクタ板174
のみが前進動させられ、これに対応するエジェクタピン
Peのみが突き出されることになる。
【0086】次に、以上のように構成された成形装置1
01を用いて行なわれる中空体ワークWの成形プロセス
について説明する。例えば図16の型開き状態からのス
テップを順に説明する。図16に示される型開き状態に
おいては、前回サイクルの射出工程で得られた成形ワー
クWが第1可動型131の雌型成形部F1Lに、左側半
割体Wbが第2可動型132の雌型成形部F2Lに、ま
た、右側半割体Waが第2固定型112の雌型成形部F
2Rに、それぞれ保持されている。尚、成形ワークW
は、第1の実施の形態における場合と同様に、射出充填
時の各樹脂経路(中間型160の水平樹脂通路Ks及び
内側斜め樹脂通路Kn、並びにランナ型部133の樹脂
受け部JH及び第1,第2ランナJ1,J2)に対応する
余剰樹脂部分(所謂「だ肉」部分)Wdと共に、可動型
(第1可動型131)側に保持されている。
【0087】この型開き状態においては、中間型160
の背中合わせに設けられた左右の雄型成形部МL及びМ
Rが、第2可動型132の雌型成形部F2Lと第2固定
型112の雌型成形部F2Rとの間に位置する下方位置
(第2位置)にある。また、エジェクタ装置170の回
転板173は、その開口部173Hが下側のエジェクタ
板174の背面側に位置している。従って、エジェクタ
装置170が駆動された場合には、上側および中央のエ
ジェクタ板174のみが前進させられ、上側および中央
のエジェクタピンPeのみが突き出される。
【0088】この型開き状態で、製品取り出し工程が行
なわれる。すなわち、エジェクタ装置170が駆動され
て上側および中央のエジェクタ板174が前進させら
れ、上側および中央のエジェクタピンPeが突き出され
る。これにより、上記だ肉部分Wdが連結されたままの
成形品Wが、第1可動型131の雌型成形部F1Lから
離型し、該型131から取り出される。この後、取り出
された成形品Wから上記だ肉部分Wd1が切断除去さ
れ、当該成形品Wの最終的な外形形状が得られる。
【0089】次に、ハウジング駆動モータ116を作動
させることにより、ギヤ機構117,114gを介して
型ハウジング114を回転駆動する。これにより、スプ
ルーブッシュ外筒113Bの軸線を中心にして中間型1
60を180度回転させ、中間型160の左右の雄型成
形部МL及びМRが、第1可動型131の雌型成形部F
1Lと第1固定型111の雌型成形部F1Rとの間に位
置する上方位置(第1位置)に設定する(型移動工
程)。また、回転板駆動モータ137を作動させること
により、ギヤ機構138,173gを介して回転板17
3を回転駆動する。これにより、回転板173を180
度回転させて、該回転板173の開口部173Hを上側
のエジェクタ板174の背面側に位置させる。
【0090】この状態で、可動側型機構130が固定側
型機構110に対して閉じ合わされ型締めが行われる
(型締め工程)。これにより、図17に示すように、第
2固定型112の雌型成形部F2Rと第2可動型132
の雌型成形部F2Lとで第2キャビティS2が形成さ
れ、中間型160の雄型成形部МR及びМLの右側及び
左側に第1キャビティS1a及びS1bがそれぞれ形成
されるが、このとき、上記第2キャビティS2には、前
回サイクルの射出工程で成形された左右の半割体Wb,
Waが衝合状態で保持されている。尚、生産の立ち上が
り時に左右の半割体Wb,Waを衝合させたものと同一
の形状を有するダミーが用いられることは、第1の実施
の形態における場合と同様である。
【0091】以上の型締め状態(図17参照)で、成形
機の射出ヘッド(不図示)からスプルーブッシュ113
S内に溶融樹脂が射出される(射出工程)。この射出さ
れた溶融樹脂は、スプルーブッシュ113Sのスプルー
部Hsから中間型160の水平樹脂通路Ksを介して、
ランナ型部133の樹脂受け部JHに供給され、そこか
ら、第2ランナJ2を介して第2キャビティS2に、ま
た、第1ランナJ1を介して可動側(左側)第1キャビ
ティS1bに、更に、上記第1ランナJ1及び中間型1
60の内側の斜め樹脂通路Knを順次介して固定側(右
側)第1キャビティS1aに、それぞれ供給される。こ
れにより、第2キャビティS2では、左右の半割体W
b,Waどうしが互いに接合されて中空の成形品Wが得
られる。また、可動側(左側)第1キャビティS1bで
左側半割体Wbが、固定側(右側)第1キャビティS1
aでは右側半割体Waが、それぞれ成形される。
【0092】上記の射出工程が終了すると、図18に示
すように、可動側型機構30を駆動して型開きが行なわ
れる(型開き工程)。このとき、第2キャビティS2で
成形されたワークWは、余剰樹脂部分(所謂「だ肉」部
分)Wd1と共に、可動型(第2可動型32)側に保持
される。そして、エジェクタ装置170を駆動して、上
記第2可動型132の雌型成形部F2Lに対応する下側
のエジェクタピンPe及びランナ型部133の樹脂受け
部JHに対応する中央のエジェクタピンPeを突き出さ
せる。これにより、上記だ肉部分Wdが連結されたまま
の成形品Wが、第2可動型132の雌型成形部F2Lか
ら離型し、該型132から取り出される(製品取り出し
工程)。この後、取り出された成形品Wから上記だ肉部
分Wdが切断除去され、当該成形品Wの最終的な外形形
状が得られるようになっている。
【0093】以上のように、上述の型締め工程と射出工
程と型開き工程と製品取り出し工程と中間型移動工程と
を、この順で繰り返して行なうことにより、可動側型機
構130の固定側型機構110に対する1回の開閉動作
毎に、一対の半割体Wa,Wbどうしが互いに接合され
て中空の成形品Wが得られる。すなわち、第1の実施の
形態における場合と同様に、1回の型開き毎に完成品W
を得ることにより高い生産効率を維持した上で、成形装
置の大型化を抑制することができるのである。
【0094】特に、本実施の形態では、中間型160を
成形型111,131及び112,132に対して相対的
に移動させる型移動手段は、上記第1および第2の両成
形型11,31及び12,32の開閉方向と直交する面に
沿って、中間型160と成形型111,131及び11
2,132とを相対的に回転移動させるので、この回転
動作により、第1および第2の成形型111,131及
び112,132の1回の開閉動作ごとの中間型160
と成形型111,131及び112,132との相対的な
移動を確実に行なわせることができる。この結果、上記
両成形型111,131及び112,132の1回の開閉
動作ごとに、一対の半割体Wa,Wbの成形と半割体W
a,Wbどうしの接合とを、支障無く確実に行なうこと
ができるのである。
【0095】また、特に、本実施の形態では、中間型1
60を駆動して成形型111,131及び112,132
に対して回転移動させるので、型自体の移動に関して
は、中間型160のみに駆動機構を設ければ良く、上記
両成形型111,131及び112,132を移動させる
場合に比べて型の駆動機構が少なくて済む。
【0096】また、特に、本実施の形態では、型厚調整
板120は、1枚のみで固定型組立体109に対して位
置関係が固定されているので、第1の実施の形態におけ
る場合のように型厚調整板を2枚設けてその駆動機構を
備える必要が無く、固定型機構110の構造を簡素化す
ることができる。
【0097】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。この第3の実施の形態は、固定側型機構と可
動側型機構との間で中間型を静止させたままで、固定型
および可動型をそれぞれ180度回転させることによ
り、成形型と中間型との相対的な移動を行なうものであ
る。図20は第3の実施の形態にかかる成形装置の構造
を型開き状態において概略的に示す縦断面説明図、図2
1は図20の型開き状態から製品を取り出して固定型お
よび可動型を回転させた状態を示す上記成形装置の縦断
面説明図、図22は図21の成形型回転状態から型締め
を行なった状態を示す上記成形装置の縦断面説明図、ま
た、図23は上記成形装置の固定側型機構および中間型
機構を概略的に示す説明図で図20のY23−Y23矢
印方向から見て示した矢視図である。
【0098】これらの図に示すように、上記成形装置2
01の固定側型機構210では、図23に示されるよう
に、第1固定型211及び第2固定型212の組立体2
09(固定型組立体)が全体として正面視で円形をなす
ように構成され、その円形の中心部に、スプルー部Hs
を有するスプルーブッシュ213Sが位置している。上
記固定型組立体209を保持するハウジング体214
(型ハウジング)は、固定型組立体209の外周部に摺
動自在に嵌合する内周部を有する側壁部214Aと、上
記固定型組立体209の背面側に位置する板状のベース
部214Bとを備え、該ベース部214Bと第1固定型
211の背面との間に型厚調整板220が配置されてい
る。この型厚調整板220は、第1の実施の形態におけ
る場合と同じく、中間型260の介装による上側と下側
との型締め厚さの不同を調整するためのもので、中間型
260の基部260U,260Lと等しい厚さに設定さ
れている。但し、本実施の形態では、この型厚調整板2
20は、1枚のみが設けられ、かつ、この位置(第1固
定型211の背面)に固定して保持されている。
【0099】上記型ハウジング214のベース部214
Bには、固定型組立体209を回転駆動するためのモー
タ218(固定型駆動モータ)が固定されている。ま
た、上記固定型組立体209にはその外周部に沿って歯
部209g(従動ギヤ)が形成されており、該従動ギヤ
209gは上記固定型駆動モータ218で回転駆動され
るギヤ219(固定型駆動ギヤ)と噛み合っている。従
って、上記固定型駆動モータ218を作動させて固定型
駆動ギヤ219を回転させることにより、これと噛み合
う従動ギヤ209gを介して固定型組立体209が回転
させられることになる。
【0100】上記型ハウジング214のベース部214
Bの背面には固定ベース盤215が位置しており、上記
スプルーブッシュ213Sは、その基端部が固定ベース
盤215に固定され、その先端側が上記型ハウジング2
14のベース部214Bを挿通して両固定型211,2
12の間に位置している。上記固定ベース盤215の上
下端部には、第1の実施の形態における場合と同様に、
該固定ベース盤215と略同幅で上下方向にそれぞれ延
びる縦プレート216,216の基端部が固定され、各
縦プレート216の端末側には、前方(型閉じ方向)に
突出して延びる水平プレート217の基端部がそれぞれ
固定されている。
【0101】また、この上下一対の水平プレート217
の各端末部の前方には、中間型機構250のフレームベ
ース251がそれぞれ位置している。この上下一対のフ
レームベース251は、縦断面形状が四角形の棒状に形
成され、左右一対のロッド部材253により、上下の水
平プレート217の前方においてそれぞれ前後スライド
自在に支持されている。すなわち、上記中間型機構25
0は固定側型機構210に支持されて、該固定側型機構
210と可動側型機構230の間に位置している。
【0102】図23から良く分かるように、上下のフレ
ームベース251の左右端部の近傍には、一対のタイロ
ッド255の上下の端部が固定されている。これらタイ
ロッド255,255は、上記型ハウジング214の前
方に位置し、中間型260の端部近傍をそれぞれ挿通し
て上下方向に伸長している。中間型260は、背中合わ
せに配置された左右の雄型成形部МL及びМRが、図2
0において第2可動型232の雌型成形部F2Lと第2
固定型212の雌型成形部F2Rとの間に位置する第2
位置(図20における下方位置)にその上下位置を設定
した上で、このタイロッド255,255の途中部に固
定されている。
【0103】上記中間型260は、第1の実施の形態に
おける中間型60と類似した構造を有しているが、第1
の実施の形態における場合と違って、上下方向に移動す
ることはない。固定型組立体209が回転することによ
り、固定型211,212と中間型260とが相対的に
移動するのである。従って、水平樹脂通路Ksも中間型
260の上下の基部260U,260Lのうちの片側(上
側基部260U)にのみ設けられている。そして、成形
機の射出ヘッド(不図示)からの溶融樹脂は、スプルー
ブッシュ213Sのスプルー部Hsを通り、上記水平樹
脂通路Ksを経て供給される。
【0104】一方、可動側型機構230では、具体的に
は図示しなかったが、第1可動型231,ランナ型部2
33及び第2可動型232の組立体229(可動型組立
体)が、固定型組立体209と同様に全体として正面視
で円形をなすように構成され、その円形の中心部に、ラ
ンナ型部233の樹脂受け部JHが位置している。上記
第1,第2の可動型131,132及び両者間に位置する
ランナ型部133は、第1の実施の形態における場合と
同じく一体構造である。また、上記可動型組立体229
を保持するケース体234(型ケース)は、可動型組立
体229の外周部に摺動自在に嵌合する内周部を有して
いる。
【0105】上記型ケース234には、可動型組立体2
29を回転駆動するためのモータ238(可動型駆動モ
ータ)が固定されている。また、上記可動型組立体22
9にはその外周部に沿って歯部229g(従動ギヤ)が
形成されており、該従動ギヤ229gは上記可動型駆動
モータ238で回転駆動されるギヤ239(可動型駆動
ギヤ)と噛み合っている。従って、上記可動型駆動モー
タ238を作動させて可動型駆動ギヤ239を回転させ
ることにより、これと噛み合う従動ギヤ229gを介し
て可動型組立体229並びに全エジェクタピンPe,全
ガイド板275及び全エジェクタ板274が一体的に回
転させられることになる。
【0106】この第3の実施の形態では、上記固定型駆
動モータ218,固定型駆動ギヤ219,固定型組立体2
09の従動ギヤ209g及び可動型駆動モータ238,
可動型駆動ギヤ239,可動型組立体229の従動ギヤ
229gが、本願請求項に記載した「型移動手段」を構
成している。尚、本実施の形態では、固定型組立体20
9及び可動型組立体229が共に回転するが、固定型と
可動型の組合せ自体はやはり一定で、第1固定型111
と第1可動型131の組み合わせ及び第2固定型112
と第2可動型132の組み合わせが、本願請求項に記載
した「第1および第2の2組の成形型」に相当してい
る。
【0107】また、上記可動側型機構230のエジェク
タ装置270では、固定板272とエジェクタ板274
との間において、図20における第1可動型231及び
ランナ型部233の背面に対応するサイズの中間プレー
ト273が設けられている。該中間プレート273は、
上記固定板272に対して固定して設けられ、エジェク
タ板274は、この中間プレート273に対し、図20
における紙面に垂直な面内でスライド回転可能に当接し
ている。
【0108】上中下の3枚のエジェクタ板274のう
ち、この中間プレート273が背面側に位置していない
エジェクタ板274については、エジェクタ装置270
が作動させられて駆動シャフトSdが突き出され、これ
に伴なって主エジェクタ板Bmおよび突出ピンPtが前
進動しても、当該エジェクタ板274が前進することは
なく、従って、エジェクタピンPeが突き出されること
がない。つまり、中間プレート273に対応するエジェ
クタ板174のみが前進動させられ、これに対応するエ
ジェクタピンPeのみが突き出されることになる。
【0109】次に、以上のように構成された成形装置2
01を用いて行なわれる中空体ワークWの成形プロセス
について説明する。例えば図20の型開き状態からのス
テップを順に説明する。図20に示される型開き状態に
おいては、前回サイクルの射出工程で得られた成形ワー
クWが第1可動型231の雌型成形部F1Lに、左側半
割体Wbが第2可動型232の雌型成形部F2Lに、ま
た、右側半割体Waが第2固定型212の雌型成形部F
2Rに、それぞれ保持されている。
【0110】この型開き状態においては、中間型260
の左右の雄型成形部МL及びМRが、第2可動型232
の雌型成形部F2Lと第2固定型212の雌型成形部F
2Rとの間(第2位置)に位置している。また、エジェ
クタ装置270の中間プレート273は、第1可動型2
31及びランナ型部233に対応するエジェクタ板27
4(図20における上側および中央のエジェクタ板)の
背面側に位置している。従って、エジェクタ装置270
が駆動された場合には、図20における上側および中央
のエジェクタ板274のみが前進させられ、これらに対
応した上側および中央のエジェクタピンPeのみが突き
出される。
【0111】この型開き状態で、製品取り出し工程が行
なわれる。すなわち、エジェクタ装置270が駆動され
て、図20における上側および中央のエジェクタ板27
4のみが前進させられ、これらに対応した上側および中
央のエジェクタピンPeのみが突き出される。これによ
り、上記だ肉部分Wdが連結されたままの成形品Wが、
第1可動型231の雌型成形部F1Lから離型し、該型
231から取り出される。この後、取り出された成形品
Wから上記だ肉部分Wdが切断除去され、当該成形品W
の最終的な外形形状が得られる。
【0112】次に、固定型駆動モータ218を作動させ
ることにより、ギヤ機構219,209gを介して固定
型組立体209を回転駆動する。これにより、スプルー
ブッシュ213Sの軸線を中心にして固定型組立体20
9を中間型260に対して相対的に180度回転させ
る。また、一方で、可動型駆動モータ238を作動させ
ることにより、ギヤ機構239,229gを介して可動
型組立体229を回転駆動する。これにより、可動型組
立体229を中間型260に対して相対的に180度回
転させる。
【0113】この結果、図21に示すように、中間型2
60の左右の雄型成形部МL及びМRが、第1可動型2
31の雌型成形部F1Lと第1固定型211の雌型成形
部F1Rとの間(第1位置)に位置することになる(型
移動工程)。また、上記可動型組立体229の回転に伴
なってエジェクタ板274,ガイド板275及びエジェ
クタピンPeも180度回転し、上記中間プレート27
3が、図21における下側および中央のエジェクタ板2
74の背面側に位置するようになる。
【0114】この状態で、可動側型機構230が固定側
型機構210に対して閉じ合わされ型締めが行われる
(型締め工程)。これにより、図22に示すように、第
2固定型212の雌型成形部F2Rと第2可動型232
の雌型成形部F2Lとで第2キャビティS2が形成さ
れ、中間型260の雄型成形部МR及びМLの右側及び
左側に可動側第1キャビティS1a及び固定側第1キャ
ビティS1bがそれぞれ形成されるが、このとき、上記
第2キャビティS2には、前回サイクルの射出工程で成
形された左右の半割体Wb,Waが衝合状態で保持され
ている。尚、生産の立ち上がり時に、左右の半割体W
b,Waを衝合させたものと同一の形状を有するダミー
が用いられることは、第1の実施の形態における場合と
同様である。
【0115】以上の型締め状態(図22参照)で、成形
機の射出ヘッド(不図示)からスプルーブッシュ213
S内に溶融樹脂が射出される(射出工程)。この射出さ
れた溶融樹脂は、スプルーブッシュ213Sのスプルー
部Hsから中間型260の水平樹脂通路Ksを介して、
ランナ型部233の樹脂受け部JHに供給され、そこか
ら、第1ランナJ1を介して第2キャビティS2に、ま
た、第2ランナJ2を介して可動側(左側)第1キャビ
ティS1bに、更に、上記第2ランナJ2及び中間型2
60の内側の斜め樹脂通路Knを順次介して固定側(右
側)第1キャビティS1aに、それぞれ供給される。
【0116】これにより、第2キャビティS2では、左
右の半割体Wb,Waどうしが互いに接合されて中空の
成形品Wが得られる。また、可動側(左側)第1キャビ
ティS1bで左側半割体Wbが、固定側(右側)第1キ
ャビティS1aでは右側半割体Waが、それぞれ成形さ
れる。本実施の形態の場合、完成品Wは常に上下の同じ
側(図20〜図23の例では常に上側)で成形されるこ
とになる。
【0117】上記の射出工程が終了すると、可動側型機
構230を駆動して型開きが行なわれる(型開き工
程)。このとき、第2キャビティS2で成形されたワー
クWは、余剰樹脂部分(所謂「だ肉」部分)Wdと共
に、可動型(第2可動型232)側に保持される。そし
て、エジェクタ装置270を駆動して、上記第2可動型
232の雌型成形部F2Lに対応するエジェクタピンP
e及びランナ型部233の樹脂受け部JHに対応するエ
ジェクタピンPeを突き出させる。これにより、上記だ
肉部分Wdが連結されたままの成形品Wが、第2可動型
232の雌型成形部F2Lから離型し、該型232から
取り出される(製品取り出し工程)。この後、取り出さ
れた成形品Wから上記だ肉部分Wdが切断除去され、当
該成形品Wの最終的な外形形状が得られる。
【0118】以上のように、上述の型締め工程と射出工
程と型開き工程と製品取り出し工程と中間型移動工程と
を、この順で繰り返して行なうことにより、可動側型機
構230の固定側型機構210に対する1回の開閉動作
毎に、一対の半割体Wa,Wbどうしが互いに接合され
て中空の成形品Wが得られる。すなわち、第1および第
2の実施の形態における場合と同様に、1回の型開き毎
に完成品Wを得ることにより高い生産効率を維持した上
で、成形装置の大型化を抑制することができるのであ
る。
【0119】特に、本実施の形態では、中間型160を
成形型111,131及び112,132に対して相対的
に移動させる移動手段は、上記第1および第2の両成形
型11,31及び12,32の開閉方向と直交する面に沿
って、中間型160と成形型111,131及び112,
132とを相対的に回転移動させるので、この回転動作
により、第1および第2の成形型111,131及び1
12,132の1回の開閉動作ごとの中間型160と成
形型111,131及び112,132との相対的な移動
を確実に行なわせることができる。この結果、上記両成
形型111,131及び112,132の1回の開閉動作
ごとに、一対の半割体Wa,Wbの成形と半割体Wa,W
bどうしの接合とを、支障無く確実に行なうことができ
るのである。
【0120】また、特に、本実施の形態では、上記成形
型211,231及び212,232を駆動して中間型2
60に対して回転移動させるので、中間型260および
その支持機構を静止させたままで、相対的な型移動を行
なうことができ、その支持機構を含めて中間型260を
回転移動させる場合に比べて、型の駆動機構をコンパク
トにすることができる。
【0121】また、特に、本実施の形態では、型厚調整
板220は、1枚のみで固定型組立体209に対して位
置関係が固定されているので、第1の実施の形態におけ
る場合のように型厚調整板を2枚設けてその駆動機構を
備える必要が無く、固定型機構210の構造を簡素化す
ることができる。更に、本実施の形態では、完成品Wは
常に上下の同じ側(図20〜図23の例では常に上側)
で成形されるので、成形された製品Wを取り出す際の製
品取り出し装置の作動および構成を簡略化することが可
能になる。
【0122】また、更に、本実施の形態では、突き出し
動作させるべきエジェクタピンPeを切り換える中間プ
レート273はエジェクタ機構270の固定板272に
対して固定され、上記可動型組立体229の回転に伴な
ってエジェクタ板274,ガイド板275及びエジェク
タピンPeが180度回転されて上記中間プレート27
3との位置関係が切り換えられるので、中間プレート2
73を駆動するための専用の機構は不要で、エジェクタ
機構270の構造を簡略化することができる。
【0123】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0124】
【発明の効果】本願の第1,第2の発明に係る製造方法
よれば、一対の半割体どうしが接合されてなる合成樹脂
製中空体を製造するに際して、2組の成形型の1回の開
閉動作毎に完成品(中空体)が得られるので、非常に高
い生産効率を確保できる。この場合において、1組の成
形型間に中間金型を位置させこれら型の組み合わせで一
対の半割体を成形し、他の組の成形型で前サイクルで成
形された半割体どうしの衝合部に溶融樹脂を射出して両
者を接合するので、DRI法やダブルDSI法に比べ
て、射出成形時に射出圧力が作用する金型の受圧部分の
型締め方向における投影面積の最大値を(従って、所要
型締め力の最大値を)大幅に小さくすることができ、適
用する成形機のサイズも小さくて済むようになる。すな
わち、1回の型開き毎に完成品を得ることにより高い生
産効率を維持した上で、成形装置の大型化を抑制するこ
とができる。特に、第1の発明に係る製造方法の場合、
上記中間型は背中合わせに配設された一対の雄型成形部
を備えているので、この一対の雄型成形部が第1または
第2のいずれか一方の成形型の雌型成形部間に位置する
ことにより、上記中間型の両側で直列に1組の半割体を
成形することができる。つまり、射出成形時に射出圧力
が作用する金型の受圧部分の型締め方向における投影面
積を最小にでき、所要型締め力をより一層小さくするこ
とができる。
【0125】また、本願の第3,第4の発明に係る製造
装置によれば、一対の半割体どうしが接合されてなる合
成樹脂製中空体を製造するに際して、2組の成形型の1
回の開閉動作毎に完成品(中空体)が得られるので、非
常に高い生産効率を確保できる。この場合において、1
組の成形型間に中間型を位置させこれら型の組み合わせ
で一対の半割体を成形し、他の組の成形型で前サイクル
で成形された半割体どうしの衝合部に溶融樹脂を射出し
て両者を接合するので、DRI法やダブルDSI法に比
べて、射出成形時に射出圧力が作用する金型の受圧部分
の型締め方向における投影面積の最大値を(従って、所
要型締め力の最大値を)大幅に小さくすることができ、
適用する成形機のサイズも小さくて済むようになる。す
なわち、1回の型開き毎に完成品を得ることにより高い
生産効率を維持した上で、成形装置の大型化を抑制する
ことができる。特に、第3の発明に係る製造装置の場
合、上記中間型は背中合わせに配設された一対の雄型成
形部を備えているので、この一対の雄型成形部が第1ま
たは第2のいずれか一方の成形型の雌型成形部間に位置
することにより、上記中間型の両側で直列に1組の半割
体を成形することができる。つまり、射出成形時に射出
圧力が作用する金型の受圧部分の型締め方向における投
影面積を最小にでき、所要型締め力をより一層小さくす
ることができる。
【0126】更に、本願の第5の発明によれば、基本的
には、上記第3又は第4の発明と同様の効果を奏するこ
とができる。特に、型移動手段は、上記第1および第2
の両成形型の開閉方向と直交する方向において、中間型
と成形型とを相対的にスライド移動させるので、このス
ライド動作により、第1および第2の成形型の1回の開
閉動作ごとの中間型と成形型との相対的な移動を確実に
行なわせることができる。この結果、上記両成形型の1
回の開閉動作ごとに、一対の半割体の成形と半割体どう
しの接合とを、支障無く確実に行なうことができる。
【0127】また更に、本願の第6の発明によれば、基
本的には、上記第3又は第4の発明と同様の効果を奏す
ることができる。特に、型移動手段は、上記第1および
第2の両成形型の開閉方向と直交する面に沿って、上記
中間型と成形型とを相対的に回転移動させるので、この
回転動作により、第1および第2の成形型の1回の開閉
動作ごとの中間型と成形型との相対的な移動を確実に行
なわせることができる。この結果、上記両成形型の1回
の開閉動作ごとに、一対の半割体の成形と半割体どうし
の接合とを、支障無く確実に行なうことができる。
【0128】また更に、本願の第7の発明によれば、基
本的には、上記第6の発明と同様の効果を奏することが
できる。特に、上記型移動手段は中間型を駆動して成形
型に対して回転移動させるので、型自体の移動に関して
は、中間型のみに駆動機構を設ければ良く、上記成形型
を回転移動させる場合に比べて型の駆動機構が少なくて
済む。
【0129】また更に、本願の第8の発明によれば、基
本的には、上記第6の発明と同様の効果を奏することが
できる。特に、上記成形型を駆動して中間型に対して回
転移動させるので、中間型およびその支持機構を静止さ
せたままで、相対的な型移動を行なうことができ、その
支持機構を含めて中間型を回転移動させる場合に比べ
て、型の駆動機構をコンパクトにすることができる。
【0130】また更に、本願の第9の発明によれば、基
本的には、上記第4〜第8の発明のいずれか一と同様の
効果を奏することができる。特に、上記中間型は背中合
わせに配設された一対の雄型成形部を備えているので、
この一対の雄型成形部が第1または第2のいずれか一方
の成形型の雌型成形部間に位置することにより、上記中
間型の両側で直列に1組の半割体を成形することができ
る。つまり、射出成形時に射出圧力が作用する金型の受
圧部分の型締め方向における投影面積を最小にでき、所
要型締め力をより一層小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る成形装置の
構造を型開き状態において概略的に示す縦断面説明図で
ある。
【図2】 上記成形装置の固定側型機構および中間型機
構の構造を概略的に示す斜視図である。
【図3】 上記成形装置の可動側型機構の構造を概略的
に示す斜視図である。
【図4】 上記成形装置の固定側型機構を概略的に示す
説明図で、図1におけるY4−Y4矢印方向からの矢視
図である。
【図5】 上記成形装置の固定側型機構および中間型機
構を概略的に示す説明図で、図1におけるY5−Y5矢
印方向からの矢視図である。
【図6】 上記成形装置に付設されたエジェクタ装置の
主要部を拡大して示す縦断面説明図である。
【図7】 上記成形装置の中間型を拡大して示す縦断面
説明図である。
【図8】 上記中間型が下側位置にある場合における型
締め状態を拡大して示す縦断面説明図である。
【図9】 上記中間型が上側位置にある場合における型
締め状態を拡大して示す縦断面説明図である。
【図10】 第1の実施の形態に係る成形品の縦断面説
明図である。
【図11】 上記成形品を構成する一対の半割体の縦断
面説明図である。
【図12】 第1の実施の形態に係る成形プロセスにお
ける型締め工程を説明するための拡大縦断面説明図であ
る。
【図13】 第1の実施の形態に係る成形プロセスにお
ける射出工程を説明するための拡大縦断面説明図であ
る。
【図14】 第1の実施の形態に係る成形プロセスにお
ける型開き工程および製品取り出し工程を説明するため
の拡大縦断面説明図である。
【図15】 第1の実施の形態に係る成形プロセスにお
ける型移動工程後の型締め状態を示す拡大縦断面説明図
である。
【図16】 本発明の第2の実施の形態に係る成形装置
の構造を型開き状態において概略的に示す縦断面説明図
である。
【図17】 図16の型開き状態から中間型を回転させ
た後に型締めした状態を示す上記第2の実施の形態に係
る成形装置の縦断面説明図である。
【図18】 図17の型締め状態から射出成形後に型開
きした状態を示す上記第2の実施の形態に係る成形装置
の縦断面説明図である。
【図19】 上記第2の実施の形態に係る成形装置の固
定側型機構および中間型機構を概略的に示す説明図で、
図16のY19−Y19矢印方向から見て示した矢視図
である。
【図20】 本発明の第3の実施の形態に係る成形装置
の構造を型開き状態において概略的に示す縦断面説明図
である。
【図21】 図20の型開き状態から固定型および可動
型を回転させた状態を示す上記第3の実施の形態に係る
成形装置の縦断面説明図である。
【図22】 図21の型開き状態から可動型を固定型に
対して型締めした状態を示す上記第3の実施の形態に係
る成形装置の縦断面説明図である。
【図23】 上記第3の実施の形態に係る成形装置の固
定側型機構および中間型機構を概略的に示す説明図で、
図20のY23−Y23矢印方向から見て示した矢視図
である。
【符号の説明】
1,101,201…成形装置 10,110,210…固定側型機構 11,111,211…第1固定型 12,112,212…第2固定型 30,130,230…可動側型機構 31,131,231…第1可動型 32,132,232…第2可動型 50,150,250…中間型機構 55…中間型ガイドロッド 57…中間型駆動シリンダ 57p…中間型駆動シリンダのピストンロッド 59…シリンダブラケット 60,160,260…中間型 F1L,F2L…可動型の雌型成形部 F1R,F2R…固定型の雌型成形部 ML,MR…中間型の雄型成形部 S1,S2, S1a,S1b,S2a,S2b…成形キャビ
ティ W…ワーク(合成樹脂製中空体) Wa,Wb…半割体

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の合成樹脂製半割体を互いに衝合さ
    せ、この衝合部で両半割体どうしを接合することによっ
    て合成樹脂製中空体を製造する製造方法であって、 互いに対向する雌型成形部を備えた一対の金型をそれぞ
    れ有する2組の成形型のいずれか一方の成形型の雌型成
    形部間に、背中合わせに配設された一対の雄型成形部を
    備えた中間型を位置させ、且つ他方の成形型の各雌型成
    形部に前サイクルで成形された一対の半割体をそれぞれ
    保持させた状態で、両成形型を閉じ合わせて型締めする
    型締め工程と、 上記型締め工程の後に、上記各成形型で形成されたキャ
    ビティ内に溶融樹脂を射出して、上記一方の成形型にお
    いては雄型成形部と雌型成形部との組み合わせで当該サ
    イクル用の一対の半割体を成形するとともに、上記他方
    の成形型においては雌型成形部どうしの組み合わせで前
    サイクルの半割体どうしの衝合部に溶融樹脂を射出して
    両者を接合する射出工程と、 上記射出工程の後に、上記両成形型を型開きする型開き
    工程と、 上記型開き工程の後に、上記他方の成形型から上記前サ
    イクルの半割体どうしを接合させてなる中空体を取り出
    す製品取り出し工程と、 上記型開き工程の後に、上記中間型の雄型成形部が他方
    の成形型の雌型成形部間に位置するように、中間型と成
    形型の相対位置を変更する型移動工程と、 を繰り返して行うことにより、上記両成形型の1回の開
    閉動作ごとに、一対の半割体どうしが接合されてなる中
    空体を得ることを特徴とする合成樹脂製中空体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 一対の合成樹脂製半割体を互いに衝合さ
    せ、この衝合部で両半割体どうしを接合することによっ
    て合成樹脂製中空体を製造する製造方法であって、 互いに対向する雌型成形部を備えた一対の金型をそれぞ
    れ有する2組の成形型のいずれか一方の成形型の雌型成
    形部間に雄型成形部を備えた中間型を位置させ、且つ他
    方の成形型の背面に型厚調整板が位置し、且つ他方の成
    形型の各雌型成形部に前サイクルで成形された一対の半
    割体をそれぞれ保持させた状態で、両成形型を閉じ合わ
    せて型締めする型締め工程と、 上記型締め工程の後に、上記各成形型で形成されたキャ
    ビティ内に溶融樹脂を射出して、上記一方の成形型にお
    いては雄型成形部と雌型成形部との組み合わせで当該サ
    イクル用の一対の半割体を成形するとともに、上記他方
    の成形型においては雌型成形部どうしの組み合わせで前
    サイクルの半割体どうしの衝合部に溶融樹脂を射出して
    両者を接合する射出工程と、 上記射出工程の後に、上記両成形型を型開きする型開き
    工程と、 上記型開き工程の後に、上記他方の成形型から上記前サ
    イクルの半割体どうしを接合させてなる中空体を取り出
    す製品取り出し工程と、 上記型開き工程の後に、上記中間型の雄型成形部が他方
    の成形型の雌型成形部間に位置し、且つ一方の成形型の
    背面に型厚調整板が位置するように、中間型と成形型の
    相対位置を変更する型移動工程と、 を繰り返して行うことにより、上記両成形型の1回の開
    閉動作ごとに、一対の半割体どうしが接合されてなる中
    空体を得ることを特徴とする合成樹脂製中空体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 一対の合成樹脂製半割体を互いに衝合さ
    せ、この衝合部で両半割体どうしを接合することによっ
    て合成樹脂製中空体を製造する製造装置であって、 互いに対向する一対の雌型成形部を備えた一対の金型を
    それぞれ有し、型開き方向が同方向で且つ並列に配設さ
    れた第1および第2の2組の成形型と、 上記第1および第2の成形型をそれぞれ開閉させる成形
    型開閉手段と、 上記雌型成形部と組み合わされる背中合わせに配設され
    た一対の雄型成形部を備え、該雄型成形部を上記第1成
    形型の雌型成形部間または第2成形型の雌型成形部間に
    位置させる中間型と、 上記第1および第2の成形型の1回の開閉動作ごとに、
    上記雄型成形部が上記第1成形型の雌型成形部間と第2
    成形型の雌型成形部間に交互に位置するように、中間型
    と成形型とを相対的に移動させる型移動手段と、 上記第1および第2の成形型をそれぞれ閉じ合わせて形
    成された各キャビティティ内に溶融樹脂を射出する射出
    手段と、 該射出手段と上記成形型開閉手段と型移動手段の作動を
    制御する制御手段とを備え、 上記第1および第2の成形型の1回の開閉動作ごとに、
    雄型成形部と雌型成形部との組み合わせで当該サイクル
    用の一対の半割体を成形するとともに、雌型成形部どう
    しの組み合わせで前サイクルの半割体どうしの衝合部に
    溶融樹脂を射出して両者を接合する射出成形が行われ、
    上記両成形型の1回の開閉動作ごとに、一対の半割体ど
    うしが接合されてなる中空体を得ることを特徴とする合
    成樹脂製中空体の製造装置。
  4. 【請求項4】 一対の合成樹脂製半割体を互いに衝合さ
    せ、この衝合部で両半割体どうしを接合することによっ
    て合成樹脂製中空体を製造する製造装置であって、 互いに対向する一対の雌型成形部を備えた一対の金型を
    それぞれ有し、型開き方向が同方向で且つ並列に配設さ
    れた第1および第2の2組の成形型と、 上記第1および第2の成形型をそれぞれ開閉させる成形
    型開閉手段と、 上記雌型成形部と組み合わされる雄型成形部を備え、該
    雄型成形部を上記第1成形型の雌型成形部間または第2
    成形型の雌型成形部間に位置させる中間型と、 該中間型が上記第1および第2の成形型の一方と組み合
    わされた状態で、他方の成形型の背面に位置する型厚調
    整板と、 上記第1および第2の成形型の1回の開閉動作ごとに、
    上記雄型成形部が上記第1成形型の雌型成形部間と第2
    成形型の雌型成形部間に交互に位置するように、中間型
    と成形型とを相対的に移動させる型移動手段と、 上記第1および第2の成形型をそれぞれ閉じ合わせて形
    成された各キャビティティ内に溶融樹脂を射出する射出
    手段と、 該射出手段と上記成形型開閉手段と型移動手段の作動を
    制御する制御手段とを備え、 上記第1および第2の成形型の1回の開閉動作ごとに、
    雄型成形部と雌型成形部との組み合わせで当該サイクル
    用の一対の半割体を成形するとともに、雌型成形部どう
    しの組み合わせで前サイクルの半割体どうしの衝合部に
    溶融樹脂を射出して両者を接合する射出成形が行われ、
    上記両成形型の1回の開閉動作ごとに、一対の半割体ど
    うしが接合されてなる中空体を得ることを特徴とする合
    成樹脂製中空体の製造装置。
  5. 【請求項5】 上記型移動手段は、上記両成形型の開閉
    方向と直交する方向において、中間型と成形型とを相対
    的にスライド移動させることを特徴とする請求項3又は
    4に記載の合成樹脂製中空体の製造装置。
  6. 【請求項6】 上記型移動手段は、上記両成形型の開閉
    方向と直交する面に沿って、上記中間型と成形型とを相
    対的に回転移動させることを特徴とする請求項3又は4
    に記載の合成樹脂製中空体の製造装置。
  7. 【請求項7】 上記型移動手段は、上記中間型を駆動し
    て成形型に対して回転移動させることを特徴とする請求
    項6記載の合成樹脂製中空体の製造装置。
  8. 【請求項8】 上記型移動手段は、上記成形型を駆動し
    て中間型に対して回転移動させることを特徴とする請求
    項6記載の合成樹脂製中空体の製造装置。
  9. 【請求項9】 上記中間型は、背中合わせに配設された
    一対の雄型成形部を備えていることを特徴とする請求項
    4〜請求項8のいずれか一に記載の合成樹脂製中空体の
    製造装置。
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