JP3393760B2 - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

配線基板及びその製造方法

Info

Publication number
JP3393760B2
JP3393760B2 JP20048796A JP20048796A JP3393760B2 JP 3393760 B2 JP3393760 B2 JP 3393760B2 JP 20048796 A JP20048796 A JP 20048796A JP 20048796 A JP20048796 A JP 20048796A JP 3393760 B2 JP3393760 B2 JP 3393760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
wiring conductor
wiring
thermosetting resin
semi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20048796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1050890A (ja
Inventor
智 梶田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP20048796A priority Critical patent/JP3393760B2/ja
Publication of JPH1050890A publication Critical patent/JPH1050890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3393760B2 publication Critical patent/JP3393760B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/151Die mounting substrate
    • H01L2924/1515Shape
    • H01L2924/15153Shape the die mounting substrate comprising a recess for hosting the device
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16195Flat cap [not enclosing an internal cavity]

Landscapes

  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子を収容
するための半導体素子収納用パッケージや混成集積回路
基板等に用いられる配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、配線基板、例えば半導体素子を収
容する半導体素子収納用パッケージに使用される配線基
板は、酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックスより
成り、その上面中央部に半導体素子を収容する凹部を有
する絶縁基体と、前記絶縁基体の凹部周辺から下面にか
けて導出されたタングステン、モリブデン等の高融点金
属メタライズから成る配線導体とから構成されており、
前記絶縁基体の凹部底面に半導体素子をガラス、樹脂、
ロウ材等の接着剤を介して接着固定するとともに該半導
体素子の各電極を例えばボンディングワイヤ等の電気的
接続手段を介して配線導体に電気的に接続し、しかる
後、前記絶縁基体の上面に、金属やセラミックス等から
成る蓋体を絶縁基体の凹部を塞ぐようにしてガラス、樹
脂、ロウ材等の封止材を介して接合させ、絶縁基体の凹
部内に半導体素子を気密に収容することによって製品と
しての半導体装置となり、配線導体の絶縁基体凹部底面
に導出した部位を外部電気回路基板の配線導体に接続す
ることによって半導体素子の各電極が外部電気回路基板
に電気的に接続されることとなる。
【0003】この従来の配線基板は、セラミックグリー
ンシート積層法によって製作され、具体的には、酸化ア
ルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシ
ウム等のセラミック原料粉末に適当な有機バインダー、
溶剤等を添加混合して泥漿状となすとともにこれを従来
周知のドクターブレード法を採用してシート状とするこ
とによって複数のセラミックグリーンシートを得、しか
る後、前記セラミックグリーンシートに適当な打ち抜き
加工を施すとともに配線導体となる金属ペーストを所定
パターンに印刷塗布し、最後に前記セラミックグリーン
シートを所定の順に上下に積層して生セラミック成形体
となすとともに該生セラミック成形体を還元雰囲気中約
1600℃の高温で焼成することによって製作される。
【0004】しかしながら、この従来の配線基板は、絶
縁基体を構成する酸化アルミニウム質焼結体等のセラミ
ックスが硬くて脆い性質を有するため、搬送工程や半導
体装置製作の自動ライン等において配線基板同士が、あ
るいは配線基板と半導体装置製作自動ラインの一部とが
激しく衝突すると絶縁基体に欠けや割れ、クラック等が
発生し、その結果、半導体素子を気密に収容することが
できず、半導体素子を長期間にわたり正常、且つ安定に
作動させることができなくなるという欠点を有してい
た。
【0005】また、前記配線基板の製造方法によれば、
生セラミック成形体を焼成する際、生セラミック成形体
に不均一な焼成収縮が発生し、得られる配線基板に反り
等の変形や寸法のばらつきが発生し、その結果、半導体
素子の各電極と配線導体とを、あるいは配線導体と外部
電気回路基板の配線導体とを正確、且つ確実に電気的に
接続することが困難であるという欠点を有していた。
【0006】そこで、配線基板の絶縁基体を従来のセラ
ミックスに代えて無機絶縁物粉末を熱硬化性樹脂で結合
した材料で形成するとともに配線導体を従来の高融点金
属メタライズに代えて金属粉末を熱硬化性樹脂で結合し
た材料で形成した配線基板が提案されている。
【0007】この無機絶縁物粉末を熱硬化性樹脂で結合
して成る絶縁基体と金属粉末を熱硬化性樹脂で結合して
成る配線導体とから成る配線基板は、熱硬化性樹脂と無
機絶縁物粉末とを混合して成る半硬化状態の前駆体シー
トを準備するとともに該前駆体シートに適当な打ち抜き
加工を施し、次にこれに熱硬化性樹脂と金属粉末とを混
合して成る金属ペーストを所定パターンに印刷塗布し、
最後に前記金属ペーストが印刷塗布された前駆体シート
を必要に応じて積層するとともにこれを約100〜30
0℃の温度で熱硬化させることによって製作される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この無
機絶縁物粉末を熱硬化性樹脂で結合して成る絶縁基体と
金属粉末を熱硬化性樹脂で結合して成る配線導体とから
成る配線基板は、該配線導体となる金属ペーストに含有
される熱硬化性樹脂の粘性が乏しく、このため金属ペー
ストの印刷性が劣り、該金属ペーストを絶縁基体と成る
前駆体シートに印刷塗布する際に所定のパターンに正確
に印刷塗布することが困難であり、配線が微細で高密度
な配線基板を得ることが困難であった。
【0009】尚、前記配線導体となる金属ペーストに含
有される熱硬化性樹脂の含有量を例えば約30重量%を
こえる多量にすると金属ペーストの印刷性を改善するこ
とができるものの配線導体の電気抵抗が大きくなってし
まい、やはり配線が微細で高密度な配線基板を得ること
ができない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の配線基板は、6
0乃至95重量%の無機絶縁物粉末と5乃至40重量%
の熱硬化性樹脂とから成り、前記無機絶縁物粉末を前記
熱硬化性樹脂により結合して成る前駆体シートを半硬化
させてその複数枚を積層して熱硬化させた、前記無機絶
縁物粉末を前記熱硬化性樹脂により結合した複数枚の絶
縁基板を積層して成る絶縁基体の前記絶縁基板に、半硬
化の前記前駆体シートとともに熱硬化させた、金属粉末
を熱硬化樹脂及び熱可塑性樹脂ならびに低融点金属
より結合した配線導体を被着させて成り、前記配線導体
に含有される熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との合計量が
配線導体の全量に対し5乃至30重量%であるととも
に、前記配線導体に含有される熱硬化性樹脂と熱可塑性
樹脂との合計量に対する熱可塑性樹脂の配合量が5乃至
90重量%の範囲であることを特徴とするものであり、
絶縁基体が無機絶縁物粉末を靭性に優れる熱硬化樹脂
で結合することによって形成されていることから配線基
板同士あるいは配線基板と半導体装置製作自動ラインの
一部とが激しく衝突しても絶縁基体に欠けや割れ、クラ
ック等が発生することはなく、また配線導体中に多量の
樹脂を含有させる必要がなく、配線導体の電気抵抗を極
めて小さいものとすることができる。
【0011】また、本発明の配線基板の製造方法は、熱
硬化性樹脂と無機絶縁物粉末とを混合して成る前駆体シ
ートを準備する工程と、前記前駆体シートを半硬化させ
る工程と、前記前駆体シートに熱硬性樹脂と熱可塑性
樹脂と金属粉末と低融点金属粉末を混合して成る金属ペ
ーストを所定パターンに印刷するとともに半硬化させる
工程と、半硬化した前記金属ペーストが被着された半硬
化の前記前駆体シートを複数枚上下に積層するとともに
前記前駆体シート及び前記金属ペーストを完全に熱硬化
させる工程と、から成ることを特徴とするものであり、
熱硬化性樹脂と無機絶縁物粉末とを混合して成る前駆体
シート、及び熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂と金属粉末と
を混合して成る金属ペーストを熱硬化させることによっ
て製作され、焼成工程がないことから不均一な焼成収縮
による変形や寸法のばらつきが発生することはなく、ま
た前駆体シートに印刷塗布される金属ペーストが熱可塑
性樹脂を含有することから適度な粘性を有し、これを前
駆体シートに印刷塗布する際に正確に印刷塗布すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は、本発明の配線基板を半導体素
子を収容する半導体素子収納用パッケージに適用した場
合の一実施例を示し、1は絶縁基体、2は配線導体であ
る。
【0013】前記絶縁基体1は、三枚の絶縁基板1a、
1b、1cを積層することによって形成されており、そ
の上面中央部に半導体素子を収容するための凹部1dを
有し、該凹部1d底面には半導体素子3が樹脂等の接着
剤を介して接着固定される。
【0014】前記絶縁基体1を構成する絶縁基板1a、
1b、1cは、例えば酸化珪素、酸化アルミニウム、窒
化アルミニウム、炭化珪素、チタン酸バリウム、チタン
酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、酸化チタン、
ゼオライト等の無機絶縁物粉末をエポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性ポリフェニレンエ
ーテル樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ビスマレイミドト
リアジン樹脂等の熱硬化性樹脂により結合することによ
って形成されており、絶縁基体1を構成する三枚の絶縁
基板1a、1b、1cはその各々が無機絶縁物粉末を靭
性に優れるエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で結合するこ
とによって形成されていることから絶縁基体1に外力が
印加されても該外力によって絶縁基体1に欠けや割れ、
クラック等が発生することはない。
【0015】尚、前記無機絶縁物粉末を熱硬化性樹脂で
結合して成る絶縁基体1を構成する三枚の絶縁基板1
a、1b、1cは、これに含有される無機絶縁物粉末の
含有量が60重量%未満であると絶縁基体1の熱膨張係
数が半導体素子3の熱膨張係数に対して大きく相違し、
半導体素子3が作動時に熱を発し、該熱が半導体素子3
と絶縁基体1の両者に印可されると、両者間に両者の熱
膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生し、この
大きな熱応力によって半導体素子3が絶縁基体1から剥
離したり、半導体素子3に割れや欠けが発生してしま
う。従って、前記絶縁基体1を構成する絶縁基板1a、
1b、1cは、その各々の内部に含有される無機絶縁物
粉末の量が60乃至95重量%の範囲に特定される。
【0016】また前記絶縁基体1は、その凹部1d周辺
から下面にかけて例えば銅、銀、金等の金属粉末をエポ
キシ樹脂等の熱硬化樹脂及びアクリル系樹脂等の熱可
塑性樹脂により結合した配線導体2が被着形成されてい
る。
【0017】前記配線導体2は、半導体素子3の各電極
を外部電気回路に電気的に接続する作用を為し、絶縁基
体1の凹部1d周辺に位置する部位には半導体素子3の
各電極がボンディングワイヤ4を介して電気的に接続さ
れ、また絶縁基体1の下面に導出された部位は外部電気
回路に電気的に接続される。
【0018】前記配線導体2に含有される金属粉末は、
配線導体2に導電性を付与する作用を為し、配線導体2
における含有量が70重量%未満では配線導体2の電気
抵抗が高いものとなり、また95重量%をえると金属
粉末を熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂で強固に結合して
所定の配線導体2を形成することが困難となる傾向にあ
る。従って、前記配線導体2は、その内部に含有される
金属粉末の量を70乃至95重量%の範囲としておくこ
とが好ましい。
【0019】また、前記配線導体2に含有される熱硬化
性樹脂及び熱可塑性樹脂は、配線導体2に含有される金
属粉末を結合するとともに配線導体2を絶縁基体1に被
着させる作用を為し、配線導体2における含有量が5重
量%未満では、金属粉末同士を強固に結合して配線導体
2を形成することが困難となる傾向にあり、また30重
量%をえると配線導体2の電気抵抗が大きなものとな
る傾向にある。従って、前記配線導体2に含有される熱
硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂の含有量は5乃至30重量
%の範囲が好ましい。
【0020】更に、前記配線導体2に含有される熱硬化
性樹脂及び熱可塑性樹脂は、熱硬化性樹脂が配線導体2
に耐熱性を付与するとともに熱可塑性樹脂が後述する配
線導体2となる金属ペーストに良好な印刷性を付与する
作用を為し、前記熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との合計
量に対する熱可塑性樹脂の配合量が5重量%未満であれ
ば、配線導体2と成る金属ペーストの印刷性が劣るもの
となり、該金属ペーストを絶縁基1a、1b、1cと
成る前駆体シートに所定パターンに印刷塗布する際に正
確に印刷することが困難となる傾向にあり、また前記配
合量が90重量%をえると、配線導体2の耐熱性が低
いものとなり配線基板に熱が印加された際に配線導体2
に変形や断線を引き起こしやすいものとなる。従って、
前記配線導体2に含有される熱硬化性樹脂及び熱可塑性
樹脂は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との合計量に対す
る熱可塑性樹脂の配合量が5乃至90重量%の範囲が好
ましい。
【0021】前記配線導体2は、またその露出する表面
にニッケル、金等の耐食性に優れ、且つ良導電性の金属
をメッキ法により1.0乃至20.0μmの厚みに層着
させておくと配線導体2の酸化腐食を有効に防止するこ
とができるとともに配線導体2とボンディングワイヤ4
とを強固に電気的に接続させることができる。従って前
記配線導体2は、その露出する表面にニッケルや金等の
耐食性に優れ、且つ良導電性の金属をメッキ法により
1.0乃至20.0μmの厚みに層着させておくことが
好ましい。
【0022】かくして本発明の配線基板によれば、絶縁
基体1の凹部1d底面に半導体素子3を樹脂等の接着剤
を介して接着固定するとともに半導体素子3の各電極を
ボンディングワイヤ4を介して配線導体2に電気的に接
続し、最後に前記絶縁基体1の上面に蓋体5を樹脂等か
ら成る封止材を介して接合させ、絶縁基体1と蓋体5と
から成る容器内部に半導体素子3を気密に収容すること
により製品としての半導体装置が完成する。
【0023】次に前記半導体素子収納用パッケージに使
用される配線基板の製造方法について説明する。
【0024】先ず、図2(a)に示すように無機絶縁物
粉末を熱硬化樹脂で結合して成る三枚の前駆体シート1
1a、11b、11cを準備するとともにこれらに熱を
印加して半硬化させる。
【0025】前記三枚の前駆体シート11a、11b、
11cは、無機絶縁物粉末を熱硬化性樹脂で結合するこ
とによって形成されており、例えば粒径が0.1〜10
0μm程度の酸化珪素粉末にエポキシ樹脂及びイミダゾ
ール系硬化剤を添加混合して得たペーストをドクターブ
レード法等のシート成形法を採用してシート状となすこ
とによって製作される。
【0026】尚、前記半硬化された前駆体シート11
a、11b、11cは、その硬度がJIS7215,6
301のタイプA測定に規定の硬度で40乃至90とな
るように半硬化させておくと、後述するように三枚の前
駆体シート11a、11b、11cに、打ち抜き加工を
施したり配線導体2となる金属ペーストを印刷塗布する
際等に前駆体シート11a、11b、11cに変形やク
ラックを発生させることなく正確、且つ確実に打ち抜き
加工や金属ペーストの印刷を行うことができ、その結
果、所望の配線基板を正確、且つ確実に製作することが
できる。従って、前記半硬化された前駆体シート11
a、11b、11cはその硬度をJISK7215,6
301のタイプA測定に規定の硬度で40乃至90の範
囲としておくことが好ましい。
【0027】次に図2(b)に示すように前記半硬化さ
れた三枚の前駆体シート11a、11b、11cのうち
二枚の前駆体シート11a、11bに凹部1dとなる開
口A、A’を、二枚の前駆体シート11b、11cに配
線導体2を引き回すための貫通孔B、B’を各々形成す
る。
【0028】前記開口A、A’及び貫通孔B、B’は、
前駆体シート11a、11b、11cに従来周知のパン
チング加工法を施し、前駆体シート11a、11b、1
1cの各々に所定形状の孔を穿孔することによって形成
される。
【0029】次に図2(c)に示すように、前記半硬化
された前駆体シート11b、11cの上下面及び貫通孔
B、B’内に配線導体2となる金属ペースト12を従来
周知のスクリーン印刷法及び充填法を採用して所定パタ
ーンに印刷塗布するとともにこれを約25〜100℃の
温度で1〜60分間加熱し半硬化させる。
【0030】前記配線導体2となる金属ペースト12と
しては、例えば粒径が0.1〜20μm程度の銅等粉末
にビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポ
キシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂等のエポ
キシ樹脂及びアミン系硬化剤、イミダゾール系硬化剤、
酸無水物系硬化剤等の硬化剤等の熱硬化性樹脂にアクリ
ル系樹脂やポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂を添加
混合しペースト状となしたものが使用される。
【0031】前記配線導体2となる金属ペースト12
は、熱可塑性樹脂を含有していることから適度な粘性を
有しており、これを絶縁基板1a、1b、1cとなる前
駆体シート11a、11b、11cに所定パターンに印
刷塗布する際、正確に印刷塗布することができ、そのた
め配線の微細な高密度の配線基板を製作することができ
る。
【0032】尚、前記配線導体2となる金属ペースト1
2は、これに含有される熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂
の含有量が30重量%をえると、該金属ペースト12
を硬化させて配線導体2となした際に、配線導体2の電
気抵抗が高いものとなり、また5重量%未満では、金属
ペースト12にペーストとしての流動性を十分に付与す
ることができずに金属ペースト12を絶縁基板1a、1
b、1cとなる前駆体シート11a、11b、11cに
正確に印刷塗布することが困難となる傾向にある。従っ
て、前記金属ペースト12は、これに含有される熱硬化
性樹脂及び熱可塑性樹脂の含有量が5乃至30重量%の
範囲が好ましい。
【0033】更に、前記配線導体2となる金属ペースト
12は、これに含有される熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂
との合計量に対する熱可塑性樹脂の配合量が5重量%未
満であれば、金属ペースト12の粘性が小さいものとな
り、金属ペースト12を絶縁基板1a、1b、1cとな
る前駆体シート11a、11b、11cに正確に印刷塗
布することが困難となる傾向にあり、また90重量%を
えると、該金属ペースト12を硬化させて配線導体2
となした際に、配線導体2の耐熱性が低いものとなり、
配線基板に熱が印加された際に配線導体2に断線や変形
が発生しやすいものとなる。従って、前記金属ペースト
12は、これに含有される熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂
との合計量に対する熱可塑性樹脂の配合量が5乃至90
重量%の範囲が好ましい。
【0034】そして最後に前記三枚の半硬化された前駆
体シート11a、11b、11cを上下に積層するとと
もにこれを約80〜300℃の温度で約10秒〜24時
間加熱し前記前駆体シート11a、11b、11c及び
前駆体シート11b、11cに所定パターンに印刷塗布
された金属ペースト12を完全に熱硬化させることによ
って図1に示すような絶縁基体1に配線導体2を被着さ
せた配線基板が完成する。この場合、前記前駆体シート
11a、11b、11c及び金属ペースト12は、熱硬
化時に収縮することは殆どなく、従って、得られる配線
基板に変形や寸法のばらつきが発生することは皆無であ
り、半導体素子と配線導体とを正確に接続することが可
能となる。
【0035】尚、本発明は、上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であ
れば、種々の変更は可能であり、例えば上述の実施例で
は、本発明の配線基板を半導体素子を収容する半導体素
子収納用パッケージに適用した場合を例に採って説明し
たが、例えば混成集積回路等他の用途に使用される配線
基板に適用してもよい。
【0036】また、上述の実施の形態では、三枚の前駆
体シートを積層することによって配線基板を製作した
が、一枚や二枚、あるいは四枚以上の前駆体シートを使
用して配線基板を製作してもよい。
【0037】更に、上述の実施例では、絶縁基体は、無
機絶縁物粉末と熱硬化性樹脂とから成っていたが、これ
らに更にガラス繊維やカーボン繊維、アラミド繊維、ア
ルミナ繊維、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アル
ミニウムウィスカー等の短繊維を配合させてもよい。
【0038】また更に上述の実施例では、配線導体は、
金属粉末を熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂により結合す
ることにより形成されていたが、配線導体に更に低融点
金属を配合させるとともに該低融点金属により金属粉末
同士を結合することにより形成されてもよく、この場
合、配線導体となる金属ペースト中に低融点金属として
例えば錫−鉛半田等から成る低融点金属粉末を配合させ
るとともにれを絶縁基体となる前駆体シートに印刷塗
布した後、これに熱を印加し低融点金属粉末を溶融させ
該溶融した低融点金属により金属粉末を結合する方法が
採用される。
【0039】
【発明の効果】本発明の配線基板によれば、絶縁基体が
無機絶縁物粉末を靱性に優れる熱硬化性樹脂で結合する
ことにより形成されていることから、配線基板同士ある
いは配線基板と半導体装置の一部とが激しく衝突しても
絶縁基体に欠けや割れ、クラック等が発生することはな
く、更に配線導体中に粘性に優れた熱可塑性樹脂を含有
させたことから、配線導体中に多量の樹脂を含有させる
必要がなく、配線導体の電気抵抗を極めて小さいものと
することができる。
【0040】また本発明の配線基板の製造方法によれ
ば、熱硬化性樹脂と無機絶縁物粉末とを混合して成る前
駆体シート及び熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂と金属粉末
とを混合して成る金属ペーストを熱硬化させることによ
って製作され、前記前駆体シート及び金属ペーストは殆
ど収縮しないことから、収縮に起因する変形や寸法のば
らつきは発生せず、半導体素子を配線導体に正確に電気
的接続するこたができる。
【0041】更に本発明の配線基板の製造方法によれ
ば、前駆体シートに印刷塗布される金属ペーストが熱可
塑性樹脂を含有することから適度な粘性を有し、これを
前駆体シートに印刷塗布する際に正確に印刷塗布するこ
とができ、配線が微細で高密度な配線基板を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板を半導体素子収納用パッケー
ジに適用した場合の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の配線基板の製造方法を説明するための
工程毎の断面図である。
【符号の説明】
1・・・絶縁基体 2・・・配線導体 11・・・前駆体シート 12・・・金属ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 1/02 H05K 1/03 H05K 1/09 H05K 3/12 H05K 3/46 H01L 23/12 - 23/15 H01B 1/00 - 1/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】60乃至95重量%の無機絶縁物粉末と5
    乃至40重量%の熱硬化性樹脂とから成り、前記無機絶
    縁物粉末を前記熱硬化性樹脂により結合して成る前駆体
    シートを半硬化させてその複数枚を積層して熱硬化させ
    た、前記無機絶縁物粉末を前記熱硬化性樹脂により結合
    した複数枚の絶縁基板を積層して成る絶縁基体の前記絶
    縁基板に、半硬化の前記前駆体シートとともに熱硬化さ
    せた、金属粉末を熱硬化樹脂及び熱可塑性樹脂ならび
    に低融点金属により結合した配線導体を被着させて成
    り、前記配線導体に含有される熱硬化性樹脂と熱可塑性
    樹脂との合計量が配線導体の全量に対し5乃至30重量
    %であるとともに、前記配線導体に含有される熱硬化性
    樹脂と熱可塑性樹脂との合計量に対する熱可塑性樹脂の
    配合量が5乃至90重量%の範囲であることを特徴とす
    る配線基板。
  2. 【請求項2】熱硬化性樹脂と無機絶縁物粉末とを混合し
    て成る前駆体シートを準備する工程と、前記前駆体シー
    トを半硬化させる工程と、前記前駆体シートに熱硬化性
    樹脂と熱可塑性樹脂と金属粉末と低融点金属粉末とを混
    合して成る金属ペーストを所定パターンに印刷するとと
    もに半硬化させる工程と、半硬化した前記金属ペースト
    が被着された半硬化の前記前駆体シートを複数枚上下に
    積層するとともに前記前駆体シート及び前記金属ペース
    トを完全に熱硬化させる工程と、から成ることを特徴と
    する配線基板の製造方法。
JP20048796A 1996-07-30 1996-07-30 配線基板及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3393760B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20048796A JP3393760B2 (ja) 1996-07-30 1996-07-30 配線基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20048796A JP3393760B2 (ja) 1996-07-30 1996-07-30 配線基板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1050890A JPH1050890A (ja) 1998-02-20
JP3393760B2 true JP3393760B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=16425141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20048796A Expired - Fee Related JP3393760B2 (ja) 1996-07-30 1996-07-30 配線基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3393760B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3398291B2 (ja) * 1996-11-28 2003-04-21 京セラ株式会社 配線基板

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1050890A (ja) 1998-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3393760B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JPH1074858A (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3152852B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3292644B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3292623B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3398316B2 (ja) 配線基板およびその製造方法
JP3301907B2 (ja) 配線基板の製造方法
JP3292645B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3145621B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3292646B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3292624B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3605235B2 (ja) 配線基板の製造方法
JP3297574B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3297576B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3301908B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3398290B2 (ja) 配線基板の製造方法
JP3297573B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3297575B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3145619B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3266508B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3393747B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JPH10335764A (ja) 配線基板
JPH08288596A (ja) 配線基板及びその製造方法
JPH09167886A (ja) 配線基板の製造方法
JPH1050889A (ja) 配線基板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees