JP3388960B2 - 床材の継目施工法 - Google Patents

床材の継目施工法

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JP3388960B2 JP27714795A JP27714795A JP3388960B2 JP 3388960 B2 JP3388960 B2 JP 3388960B2 JP 27714795 A JP27714795 A JP 27714795A JP 27714795 A JP27714795 A JP 27714795A JP 3388960 B2 JP3388960 B2 JP 3388960B2
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英男 坂東
文宏 井垣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下地上に接着剤を
介して貼着する合成樹脂製の床材の継目施工法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下地上に接着剤を介して貼着する
合成樹脂製の床材の継目施工法として、下地上に接着剤
を介して床材を貼着した後、貼着した床材の継目内にテ
トラヒドロフランやメチルエチルケトン等の有機溶剤を
主成分とし、必要に応じて、合成樹脂成分を含有するシ
ーム液(本明細書において、単に「シーム液」という場
合がある。)を注入し、隣接する床材同士を溶着する床
材の継目施工法(以下、「シーム工法」という。)が用
いられている。このシーム工法は、同じく下地上に接着
剤を介して貼着する床材の継目施工のために用いられる
溶接による継目施工法と比較して、施工工程が少なく、
施工を簡単に行えるという利点を有するため、熟練した
作業者の手当ができない作業現場等で広く採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このシーム
工法においては、貼着した床材の継目内にシーム液を直
接注入するようにしているため、注入するシーム液の量
が多すぎると、シーム液が床材の表面に溢れ出て床材の
表面を侵すとともに、床材の表面にシーム液の合成樹脂
成分が残留して床材の外観が悪くなり、逆に、注入する
シーム液の量が少なすぎると、隣接する床材同士が十分
に溶着されず所要の接着強度を得ることができないとい
う問題点を有するとともに、ひいては、シーム液の注入
作業を慎重に行う必要があることから、施工に時間を要
するという問題点を有していた。
【0004】また、シーム液から床材の表面を保護する
ために、隣接する床材の両縁に沿ってマスキングテープ
を貼着する方法を採用することも理論的には可能である
が、シーム液を注入する貼着した床材の継目の隙間の大
きさはきわめて狭小であるため、隣接する床材の両縁に
沿って正確にマスキングテープを貼着することは実際に
は困難であり、また、この方法によっても、施工に時間
を要するという問題点は依然として解消できなかった。
【0005】本発明は、上記従来のシーム工法等の床材
の継目施工法の有する問題点を解決し、施工に熟練を要
さず、作業精度及び作業効率を向上することができる床
材の継目施工法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の床材の継目施工法は、下地上に接着剤を介
して床材を貼着し、貼着した床材間に形成された所定幅
の隙間を有する継目の上部を覆うように床材表面に粘着
テープを貼着し、該粘着テープに継目に沿って切れ目を
形成し、該粘着テープの切れ目にシーム液の注入ノズル
を挿入し、該注入ノズルを粘着テープの切れ目に沿って
移動させながら継目内にシーム液を注入し、粘着テープ
を剥離することを特徴とする。この場合において、「貼
着した床材間に形成された所定幅の隙間」とは、通常、
0.05〜0.5mm、好ましくは、0.1〜0.3m
mの隙間をいう。なお、この隙間は、下地上に床材を貼
着する際に予め設けるか、又は下地上に床材を貼着した
後、床材の一部を切除することにより形成することがで
きる。
【0007】これにより、貼着した床材の継目内に注入
するシーム液の量が多すぎても、シーム液は、粘着テー
プの切れ目から粘着テープの表面に溢れ出るだけで、床
材の表面を侵して床材の外観を悪くすることがない。ま
た、シーム液が床材の表面に溢れ出ることを嫌って注入
するシーム液の量を少なくしすぎることがないため、床
材の接着強度等の作業精度を向上することができる。ま
た、粘着テープは、単に貼着した床材の継目の上部を覆
うように床材表面に貼着した後、継目に沿って切れ目を
形成すればよいため、粘着テープの貼着等による作業効
率の著しい低下はなく、逆に、シーム液の注入作業を円
滑に行うことができることにより、作業効率を向上する
ことができる。
【0008】この場合において、粘着テープに透明の粘
着テープを用いることが望ましい。
【0009】これにより、床材の継目に沿って粘着テー
プに正確に切れ目を形成することができ、また、シーム
液の量を確認しながら貼着した床材の継目内にシーム液
を注入することができ、シーム液の注入のしすぎを未然
に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の床材の継目施工法
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】図1及び図2は、本発明の床材の継目施工
法の施工工程の一例を示す。
【0012】下地1上に接着剤3を介して床材2を貼着
する(図2(a))。この場合において、接着剤3の材
質は、下地1及び床材2の材質及び施工場所の環境等に
応じて決定する必要があり、例えば、下地1の材質がコ
ンクリート、床材2の材質が塩化ビニル樹脂の場合に
は、ウレタン樹脂系又はエポキシ樹脂系の接着剤を使用
することが望ましい。
【0013】貼着した床材2,2間に所定幅の隙間C1
を形成する(図2(b))。この隙間C1は、後述の工
程においてシーム液の注入ノズル6aを挿入でき、か
つ、床材2,2の継目4内にシーム液を注入した際、隣
接する床材2,2同士を強固に溶着することができる程
度、具体的には、0.05〜0.5mm、好ましくは、
0.1〜0.3mmに形成する。なお、この隙間C1
は、下地1上に床材2を貼着した後、床材2の一部を切
除することにより形成するほか、下地上に床材を貼着す
る際に予め設けることもできる。
【0014】床材2,2の表面及び継目4内を清掃した
後、床材2,2間に形成した所定幅の隙間C1を有する
継目4の上部を覆うように床材2,2の表面に粘着テー
プ5を貼着する(図2(c))。この場合において、粘
着テープ5は、シーム液によって侵されない性質を有す
る、例えば、ポリオレフィン樹脂系の粘着テープであっ
て、かつ、後述の工程において、床材2,2の継目4に
沿って粘着テープ5に正確に切れ目5aを形成すること
ができるようにするとともに、シーム液の量を確認しな
がら床材2,2の継目4内にシーム液を注入することが
できるようにするため透明の貼着テープを使用すること
が望ましい。また、粘着テープ5は、床材2,2の表面
と粘着テープ5との間にシーム液が入り込むことがない
ように両者を貼着することができ、かつ施工後床材2,
2の表面から容易に剥離できるものを使用する必要があ
る。
【0015】粘着テープ5に床材2,2の継目4に沿っ
てナイフ等により一条の切れ目5aを形成する(図2
(d))。
【0016】粘着テープ5の切れ目5aにシーム液容器
6の注入ノズル6aを挿入し、注入ノズル6aを粘着テ
ープ5の切れ目5a、すなわち、床材2,2の継目4に
沿って移動させながら、継目4内にシーム液を注入する
(図1、図2(e))。この場合において、シーム液の
成分は、床材2の材質等に応じて決定する必要があり、
例えば、床材2の材質が塩化ビニル樹脂の場合には、テ
トラヒドロフランやメチルエチルケトン等の有機溶剤を
使用することができる。また、シーム液には、必要に応
じて、合成樹脂成分を含有したシーム液を使用すること
ができ、特に、床材2,2間に形成した隙間C1の幅が
大きい場合に、この合成樹脂を含有したシーム液を使用
することにより、隣接する床材2,2同士を強固に溶着
することができる。なお、床材2,2の継目4内に注入
するシーム液の量が不足すると、床材2,2同士が十分
に溶着されず所要の接着強度を得ることができないおそ
れがあるため、シーム液は、粘着テープ5の切れ目5a
から粘着テープ5の表面に若干量溢れ出る程度、例え
ば、3〜5mm幅に漏出するように注入することが望まし
い。
【0017】シーム液を注入した後、数分程度の養生を
行い、粘着テープ5を床材2,2の表面から剥離し、必
要に応じて、床材2,2及び継目4の表面仕上げをし、
接着剤3の養生を行う。
【0018】
〔実施例1〕
床材:塩化ビニル床シート(シート破断強度59.0k
gf/50mm) シーム液:テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン
(シーム液A) 隙間:0.05〜0.50mm 〔実施例2〕 床材:塩化ビニル床シート(シート破断強度59.0k
gf/50mm) シーム液:テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、
トルエン、塩化ビニル樹脂(シーム液B) 隙間:0.05〜0.50mm 〔実施例3〕 床材:塩化ビニル床シート(シート破断強度59.0k
gf/50mm) シーム液:テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、
トルエン、塩化ビニル樹脂を主成分とする合成樹脂(シ
ーム液C) 隙間:0.05〜0.50mm
【0019】上記実施例1〜実施例3によって得られた
試料の引張破断強度を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】上記実施例1〜実施例3によって得られた
試料は、溶接による床材の継目施工法の場合(溶接によ
る床材の継目施工法によって得られた試料の引張破断強
度25.4〜38.1kgf/50mm)と比較して遜
色のない引張破断強度を有することが明らかとなった。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、粘着テー
プの貼着やシーム液の注入作業に熟練を要さず、かつ貼
着した床材の継目内に注入するシーム液の量に自由度が
大きいため、作業精度及び作業効率を向上することがで
きる。
【0023】また、請求項2記載の発明によれば、床材
の継目に沿って粘着テープに正確に切れ目を形成するこ
とができ、切れ目を形成する際、床材を傷つけることを
未然に防止することができるとともに、シーム液の量を
確認しながら貼着した床材の継目内にシーム液を注入す
ることができ、シーム液の注入のしすぎを未然に防止す
ることができ、後処理工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床材の継目施工法の説明図である。
【図2】本発明の床材の継目施工法の施工工程の説明図
である。
【符号の説明】
1 下地 2 床材 3 接着剤 4 継目 5 粘着テープ 5a 切れ目 6 シーム液容器 6a 注入ノズル C1 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 平2−23653(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/16 E04F 15/00 601 E04F 15/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に接着剤を介して床材を貼着し、
    貼着した床材間に形成された所定幅の隙間を有する継目
    の上部を覆うように床材表面に粘着テープを貼着し、該
    粘着テープに継目に沿って切れ目を形成し、該粘着テー
    プの切れ目にシーム液の注入ノズルを挿入し、該注入ノ
    ズルを粘着テープの切れ目に沿って移動させながら継目
    内にシーム液を注入し、粘着テープを剥離することを特
    徴とする床材の継目施工法。
  2. 【請求項2】 粘着テープに透明の粘着テープを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の床材の継目施工法。
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JPH0996093A JPH0996093A (ja) 1997-04-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017078332A (ja) * 2015-10-20 2017-04-27 東リ株式会社 継ぎ目処理方法
WO2020135964A1 (en) 2018-12-29 2020-07-02 Tarkett Gdl Decorative wall or floor covering installation method

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JP5990802B2 (ja) * 2013-06-21 2016-09-14 東リ株式会社 床材の継ぎ目接合方法、及び床材の継ぎ目接合用の養生構造

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