JP3615332B2 - 補強工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、コンクリート構造体の外側にボルト、ビス、ピン等の固定部材を使用して補強パネルを固定し、構造体との間でパネルの周囲にシールを施した後パネルに穿設した穴から接着剤を注入してパネルを構造体に接着一体化させる補強方法に関するもので、床版、柱、壁等を補強する場合に使用されている。
【0002】
【従来技術とその問題点】
この種の補強方法としては、特公平1−11763号公報に記載のものが知られている。
この補強方法は、コンクリート床版の下面に補強パネルである鋼板を接着固定させる補強方法であって、ボルトで鋼板を床版に固定した後鋼板と床版との間に接着剤を注入充填し、コンクリート床版に鋼板を一体的に固定するようにしている。
この公知技術では、鋼板を固定するボルトの頭が突出しているため、ボルトの頭にパテを充填させたキャップを被せ、ボルトと鋼板との隙間をシールすることによって接着剤の漏洩を防止するようにしている。注入した接着剤が硬化した後にボルトの頭の外側のパテを除去する作業は極めて困難であるため、キヤップをそのまま残した状態で塗装等の仕上げが行われており、外観は極めて悪いものとなっており、仮にパテをきれいに除去できたとしても、ボルトの頭が突出したままとなるため外観はきれいにならない不都合がある。
【0003】
近時は、補強後の外観を考慮して補強パネルを固定するボルト、ビス、ピン等の固定部材の頭をパネルの肉厚内に位置させるために、パネルに予め凹部を形成しておいたり、更には、パネルに固定部材用に穿設した透孔の外側開口部をテーパー壁で構成すると共に皿頭の固定部材を使用して固定部材の皿頭をテーパー壁と密着させてシール効果を狙ったりしている。
しかしながら、パネルに穿設される孔の加工精度やコンクリート構造体側に穿設されるアンカー用の穴とパネルの孔との位置精度等が不完全であるため、いずれの場合でもシールを十分に行うためにその外側に多量のパテを付着させているのが現状である。
そのため、パネルを接着させた後に多量のパテを除去しなければならないし、その作業に多大の労力が必要となる不都合もある。
【0004】
【技術的課題】
本発明は、コンクリート構造体の外側にボルト、ビス、ピン等の固定部材を使用して補強パネルを固定し、構造体との間でパネルの周囲にシールを施した後パネルに穿設した穴から接着剤を注入してパネルを構造体に接着一体化させる補強方法において、パネルと固定部材との隙間を少量のパテを使用して膜状にシールできるようにすることを課題としたものである。
【0005】
【技術的手段】
この技術的課題を解決するための技術的手段は、(イ)固定部材の頭をパネルの肉厚内に位置させ、(ロ)パテを乗せた板体をパテを内側にして固定部材の頭に押しつけ、(ハ)板体とパネルとを接触させて固定部材とパネルとの隙間をシールし、(ニ)注入した接着剤の硬化後に板体を除去すること、である。
【0006】
固定部材の頭はパネルの肉厚内に位置させられているために、パネルをコンクリート構造体に固定した状態では、パネルの外側面には突出物が存在することはない。
板体にパテを乗せ、パテを内側にして固定部材を頭に押しつけると、パテは十分な力でもって固定部材とパネルとで形成されている隙間に押しつけられ、そのまま隙間に進入してこれをシールすることになる。
更に押圧して板体をパネルに接触させると、板体とパネルの表面の間にあるパテが膜状になると共に余分なパテが板体からはみ出すため、余分なパテを容易に除去し回収することができる。
従って、パネルと固定部材との隙間を少量のパテを使用して膜状にシールできることになる。
注入した接着剤が硬化した段階でタガネ等を使用して板体を除去すると、板体とパネルとの間ではパテ材が膜状となっているために、板体を容易に除去できると共に、パネル上にはパテが塊状で残留しないことになる。
【0007】
パネルとしては、一般に補強材として使用されている鋼板及び鉄筋や繊維等の補強材を入れたコンクリート板を好適に使用することができる。
また、パネルの固定部材としては、ボルト、ビス、ピン等を使用し、先端部をコンクリート構造体に固定させてパネルを固定する。
パテは、一般のパテをそのまま使用することができるが、接着剤の注入圧に耐えられるようにエポキシ樹脂等の接着性樹脂を配合して接着効果を高めておくことが望ましい。またパテはそれが乾燥すると接着効果が弱まって剥がし易くなる性質のものであれば一層好ましい。
板体はどのような材質のものであっても良いが、ポリエチレンやポリプロピレン等パテとの接着性が弱いものを使用すると、板体を剥がす際の作業が極めて容易となる。この場合板体の一部を外方へ折曲しておくと、パネルと板体との間へタガネ等の先端部を容易に臨ませることができるため、作業性を高めることができる。
【0008】
パネルの肉厚内に固定部材の頭を位置させる場合には、固定部材の頭の外側面をパネルの外側壁面より内方に位置させた状態でパネルを固定させることが望ましい。パテを押しつける際に透孔の開口部に十分な力が与えられると共にパテに十分な肉厚を形成でき、固定部材とパネルとの隙間に対するシール効果を高めることができるからである(請求項2)。
【0009】
第二番目の発明は上記補強方法に使用する板体に関するもので、その技術的手段はパネルに押しつける際にパテをはみ出させる透孔を板体に設けること、である(請求項3)。
パテを乗せた板体をパネルに押しつけると、同時にパテは圧迫されてはみ出そうとするが、板体に透孔が形成されているためにパテはこの透孔から板体の外側へ脱出しようとする。はみ出したパテは透孔の外側で内圧が開放されるから、放射方向に膨出して塊状となって透孔の開口部を覆うことになる。従って、板体ははみ出したパテによって外側から支持されることになり、接着剤注入中に板体をしっかりとパネル側に引きつけておくことができる。
従って、パネルと固定部材との隙間を少量のパテを使用して膜状にシールすると共に、板体自体を確実にパネルに接着させておくことができることになる。
この透孔は、とりわけ前記したパテとの接着性の弱い材質の板を使用する場合に設けておくことが望ましい。また、この透孔によって板体の保持機能を高めるためには、板体が固定部材と対面させられるべき位置からずらして複数穿設しておくことが望ましい。
【0010】
【発明の効果】
パネルと固定部材との隙間を少量のパテを使用して膜状にシールできる結果、パテの無駄がなく、注入される接着剤の漏洩を防止して作業現場の汚損を防止できる利点がある。
また、パネルの表面に残留するパテが僅かであるために、コテを使用したり、簡単なサンダーがけをしたりして残留パテを除去できるためパテの除去作業も極めて簡単となる利点もある。
【0011】
【実施の形態】
図1は、コンクリート構造体としての橋脚1の外周壁に、補強パネルとしての鋼板5を固定して補強する場合の断面を示している。
橋脚1にはドリルを用いて孔2を穿設し、鋼板5には固定部材としての皿ビス3を挿通させるための孔6を穿設してあって、鋼板5を適宜の隙間4を設けて橋脚1の外側に配置し、ビス3の先端を孔2内に係止させて鋼板1を支持させている。挿通孔6の外側開口縁はテーパー壁7で構成してあって、ビス3の頭がテーパー嵌合できるようになっており、ビス3の頭の外側面はは鋼板1の外側面より約1mm程度内方に位置させている。
鋼板1を支持させた後、ポリエチレン樹脂からなる板11上にパテ15を乗せ、そのままビス3の頭に押しつけると、パテ15は作業者の押圧力によってビス3の頭と孔6で形成される隙間に進入し、残りのパテ15は板11の周部側へ移行させられることになる。この板11は円板形のものであって、その中央に摘み12を突出させると共に、周囲に多数の透孔13、13(図面では二つだけが見えている)を穿設した形態となっている。
板11を鋼板5に当接した段階ではパテは膜状となって挟まれ、はみ出そうとするパテは透孔13から外側へ移行してダンゴ状の塊16、16を形成する。
この状態で、図示しない接着剤注入口から隙間4内に接着剤が注入充填され、接着剤が硬化した後では、図示しないタガネを板体11の周部に設けた折曲部と鋼板5との間に叩き入れて板体11を除去するのである。
【0012】
上記の実施形態では、ビス3を物理的に構造体の孔2内に係止させているが、ケミカルアンカーを使用してビスやボルト等を固定させるようにしても良い。
橋脚1と鋼板5とで形成される隙間4に接着剤を注入するに際しては、鋼板5の周囲にシールを施し、必要に応じて接着剤注入器に適合する注入パイプを鋼板5に取りつけて行うのは、冒頭に示した従来と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】橋脚の補強箇所における断面図
【符号の説明】
1橋脚、 2ビス支持用孔、 3ビス、 4鋼板と橋脚との隙間、 5鋼板、
6鋼板のビス挿通用孔、 11板体、 13パテはみ出し用透孔、 15パテ

Claims (3)

  1. コンクリート構造体の外側にボルト、ビス、ピン等の固定部材を使用して補強パネルを固定し、構造体との間でパネルの周囲にシールを施した後パネルに穿設した穴から接着剤を注入してパネルを構造体に接着一体化させる補強方法において、固定部材の頭をパネルの肉厚内に位置させ、パテを乗せた板体をパテを内側にして固定部材の頭に押しつけると共に板体とパネルとを接触させて固定部材とパネルとの隙間をシールし、注入した接着剤の硬化後に板体を除去する補強方法。
  2. 固定部材の頭の外側面をパネルの外側壁面より内側に位置させてパネルを固定する請求項1に記載の補強方法。
  3. 請求項1又は2に記載の補強方法に使用する板体であって、パネルに押しつける際にパテをはみ出させるための透孔を設けた板体。
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