JP3388143B2 - D/a変換回路 - Google Patents

D/a変換回路

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JP3388143B2
JP3388143B2 JP20241397A JP20241397A JP3388143B2 JP 3388143 B2 JP3388143 B2 JP 3388143B2 JP 20241397 A JP20241397 A JP 20241397A JP 20241397 A JP20241397 A JP 20241397A JP 3388143 B2 JP3388143 B2 JP 3388143B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はD/A変換回路に係
り、とくに、例えば、ΔΣ変調方式A/D変換装置にお
けるΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路などから出力さ
れる多値ディジタルデータをPWM変調回路を用いてア
ナログ信号へ変換する場合などに用いて好適なD/A変
換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、CDプレーヤ、DATなどの
ディジタルオーディオソース機器のD/A変換段には無
調整で高分解能、高精度の得られるΔΣ変調方式A/D
変換装置が用いられている。図11に従来のΔΣ変調方
式A/D変換装置の一例を示す。16ビット、サンプリ
ング周波数fS のディジタルオーディオデータD1 はオ
ーバサンプリング回路1で4fS にオーバーサンプリン
グされたあと、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2に
より、オーディオ帯域内の量子化雑音が大幅に低減され
る。ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2はサンプリン
グ周波数FS =32fS で、n=(2k+1)値{−
k,−(k−1),−(k−2),・・,−2,−1,
0,+1,+2,・・,+(k−2),+(k−1),
+k}のディジタルデータYを出力する。
【0003】ディジタルデータYは、a,b,・・・,
Mのm系統の出力端子を有するPWM変調回路3によ
り、ディジタルデータYの値と各系統の出力パルス幅を
m系統分加算した値とが比例するようにPWM変調して
出力される。PWM変調回路3は周波数が32fS のn
倍のクロックCK0 に従い、図12のRi のタイミング
でΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2から出力された
ディジタルデータYを読み取り(入力し)、1T遅れで
Yに対応するPWM変調信号を出力する。PWM変調回
路3の出力は系統別にm個のバッファアンプ41
2 ,・・・,4m に個別に通されて大きな電流を出力
可能とされたあと、加算用の抵抗R1,R2 ,・・・,
m と、オペアンプ5と、フィードバック用の抵抗
f1,Rf2を有する加算回路6で加算される。抵抗
1 ,R2 ,・・,Rm ,Rf1,Rf2は全て同じ抵抗値
である。そして、加算回路6の出力はアナログローパス
フィルタ7に入力されてfS /2以下の低域成分(オー
ディオ帯域成分)が抽出され、アナログオーディオ信号
として出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PWM変調回路3は例
えば、ディジタルデータYがn=5値(−2,−1,
0,+1,+2)、出力系統数mがa,bの2系統の場
合、図12の線図に示す如く動作をし、ディジタルデー
タYの値によって、各出力系統からは、図12の下部に
示す組み合わせパターンのPWM変調信号を出力するよ
うになっている。具体的には、1/32fS を周期Tと
すると、Y=−2のときaとbのパルス幅はともに零
(Aパターン)、Y=−1のときaのパルス幅は零,b
のパルス幅はT/2(Bパターン)、Y=0のときaと
bのパルス幅はともにT/2(Cパターン)、Y=+1
のときaのパルス幅はT/2,bのパルス幅はT(Dパ
ターン)、Y=+2のときaとbのパルス幅はともにT
である(Eパターン)。
【0005】一方、バッファアンプ41 の出力はaがH
のときV1 (H) 、LのときV1 (L)、バッファアンプ4
2 の出力はaがHのときV2 (H) 、LのときV2 (L) で
あり(但し、V1 (H) >V1 (L) 、V2 (H) >V2 (L)
)、理想的にはV1 (H) =V2 (H) 、V1 (L) =V
2 (L) である。しかし、バッファアンプ41 と42 の回
路定数、回路特性、電源電圧のバラツキのため、例え
ば、V1 (H) とV2 (H) の間にΔV(H) だけ差が生じ、
1 (L) とV2 (L) の間にΔV(L) だけ差が生じて、 V1 (H) =V2 (H) +ΔV(H) ・・(1) V1 (L) =V2 (L) +ΔV(L) ・・(2) となることがある。
【0006】具体例として、V1 (H) =5(V)、V2
(H) =4(V)、ΔV(H) =1(V)、V1 (L) =0.
5(V)、V2 (L) =1(V)、ΔV(L) =−0.5
(V)とすると、Yと、加算回路6の出力点で見た周期
Tの間の平均電圧Eの関係(Y,E)は、図13に示す
如く、P1 (−2,0.75)、P2 (−1,1.
5)、P3 (0,2.625)、P4 (+1,3.37
5)、P5 (+2,4.5)となり、P1 ,P3 , 5
が直線Lに乗るだけで、完全な直線関係にならず、D/
A変換精度が悪くなってしまう。D/A変換精度を良好
にするには、バッファアンプ41 と42 の間の出力誤差
ΔV(H) とΔV(L) を零にするための調整をしなければ
ならず、手間が掛かる。
【0007】本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、
バッファアンプの出力電圧にバラツキがあっても、精度
良くD/A変換できるD/A変換回路を提供すること
を、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
D/A変換回路では、m個の出力系統を有し、n個の値
を取るサンプリング周波数FS の多値ディジタルデータ
を入力して、該多値ディジタルデータの値と各系統の出
力パルス幅をm系統分加算した値とが比例するようにP
WM変調して出力するPWM変調回路と、PWM変調回
路のm系統の出力を個別に入力するm個のバッファアン
プと、m個のバッファアンプの出力を加算する加算回路
と、加算回路の出力の低域成分を取り出すカットオフ周
波数fCがFS /2より小さいアナログローパスフィル
タと、を含むD/A変換回路において、PWM変調回路
のm系統の出力とm個のバッファアンプとの1対1の接
続の組み合わせを、アナログローパスフィルタのカット
オフ周波数fC より高い固定または可変の切り換え速度
で切り換える切り換え回路を設けたこと、を特徴として
いる。
【0009】アナログローパスフィルタは、m個のバッ
ファアンプから出力されるPWM変調信号を現時点から
過去に遡って平均化する機能を有する。バッファアンプ
の回路定数、回路特性、電源電圧等のバラツキによりバ
ッファアンプ間に出力電圧値のバラツキがあっても、P
WM変調回路のm系統の出力とm個のバッファアンプと
の1対1の接続の組み合わせが1/fC より短い時間間
隔で切り換えられることで、各バッファアンプ間の出力
電圧値のバラツキが相殺されて、D/A変換動作中の各
バッファアンプの出力の加算値の平均電圧が、各バッフ
ァアンプの出力電圧値にバラツキの無い状態で動作させ
た時と近い値となり、アナログローパスフィルタからD
/A変換精度の高い出力を得ることができる。
【0010】本発明の請求項3記載のD/A変換回路で
は、m個の出力系統を有し、n個の値を取るサンプリン
グ周波数FS の多値ディジタルデータを入力して、該多
値ディジタルデータの値と各系統の出力パルス幅をm系
統分加算した値とが比例するようにPWM変調して出力
するPWM変調回路と、PWM変調回路のm系統の出力
を個別に入力するm個のバッファアンプと、m個のバッ
ファアンプの出力を加算する加算回路と、加算回路の出
力の低域成分を取り出すカットオフ周波数fCがFS
2より小さいアナログローパスフィルタと、を含むD/
A変換回路において、PWM変調回路のm系統の出力と
m個のバッファアンプとの1対1の接続の組み合わせを
切り換える切り換え回路を設け、該切り換え回路は、P
WM変調回路の各系統の出力が全て同じパルス幅となる
値以外の多値ディジタルデータがPWM変調回路に入力
される度に、PWM変調回路のm系統の出力とm個のバ
ッファアンプとの1対1の接続の組み合わせを、切り換
えるようにしたこと、を特徴としている。
【0011】これにより、D/A変換動作中の各バッフ
ァアンプの出力の加算値の平均電圧が、各バッファアン
プの出力電圧値にバラツキの無い状態で動作させた時と
ほぼ同じ値となり、アナログローパスフィルタから、よ
りD/A変換精度の高い出力を得ることができる。
【0012】請求項1、3記載のD/A変換回路におい
て、切り換え回路は例えば、PWM変調回路のm系統の
出力とm個のバッファアンプとの1対1の接続の組み合
わせを、規則的(巡回的など)に切り換えたり、ランダ
ムに切り換えたりして、PWM変調回路の各系統の出力
が全て同じパルス幅となる値以外の或る多値ディジタル
データがPWM変調出力されるときを累積して見た場合
に、PWM変調回路のいずれの系統の出力も、全てのバ
ッファアンプにほぼ等しい確率で入力されるように切り
換えると良い。
【0013】本発明の請求項2、請求項4記載のD/A
変換回路では、多値ディジタルデータは、ディジタルデ
ータをオーバーサンプリング回路でオーバーサンプリン
グしたあと、ΔΣ変調ノイズシェーピング回路に通して
ΔΣ変調方式でノイズシェーパしたデータとしたことを
特徴としている。これにより、ディジタルデータを高精
度でD/A変換することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の態様】次に、図1を参照して本発明の第
1の実施の態様を説明する。図1は本発明に係るD/A
変換装置の回路図であり、図11と同一の構成部分には
同一の符号が付してある。1は16ビット、サンプリン
グ周波数fS の入力ディジタルオーディオデータD1
4倍オーバーサンプリングし、17ビット、サンプリン
グ周波数4fS のディジタルデータD2 を出力するディ
ジタルフィルタ、2はディジタルデータD2 に対しΔΣ
変調方式ノイズシェーパを行い、−2,−1,0,+
1,+2の5値を取るサンプリング周波数FS =32f
S の多値ディジタルデータYを出力するΔΣ変調ノイズ
・シェーピング回路、3Aはa,bの2系統の出力端子
を有し、多値ディジタルデータYを、Yの値と各系統の
出力パルス幅を2系統分加算した値とが比例するように
PWM変調して出力するPWM変調回路であり、具体的
には、図12のA〜Eのパターンの如く出力を行う。
【0015】図2に示す如く、PWM変調回路3Aは図
示しないタイミング制御回路から入力する周期が32f
S ・nのクロックCK1 に従って多値ディジタルデータ
Yの読み取りとPWM変調出力を行う。PWM変調回路
3AはCK1 の内、図2におけるRi のタイミングで多
値ディジタルデータYを取り込み(入力し)、サンプリ
ング周期T(=1/32fS )遅れでYに対応するPW
M変調信号を出力する。41 と42 は各々、系統別にP
WM変調信号が通されるバッファアンプ、6Aは加算用
の抵抗R1 ,R2 と、フィードバック系を成すRf1,R
f2と、オペアンプ5から成る加算回路であり、バッファ
アンプ41 と42 の出力電圧を加算する。7は加算回路
6Aの出力に対しfS /2より低いカットオフ周波数f
C で低域成分を取り出し、アナログオーディオ信号を出
力するアナログローパスフィルタである。ここでは、ア
ナログローパスフィルタ7の32fS での減衰量は−9
0dB程度に設定されているものとする(なお、アナロ
グローパスフィルタ7はu・fS での減衰量を−90d
B程度に設定しても良い。但し、uは1,2,4,8,
16,24など、1〜32の範囲の或る1つの実数
値)。
【0016】10はPWM変調回路3Aとバッファアン
プ41 ,42 との間に設けられた切り換え回路であり、
PWM変調回路3Aが多値ディジタルデータYのPWM
変調出力を1データ分終える度(PWM変調回路3Aが
多値ディジタルデータYを1データ分入力する度)に、
PWM変調回路3Aの出力端子a,bとバッファアンプ
1 ,42 との1対1の接続の組み合わせの切り換え
を行う。切り換え回路10の内、SW1 は2入力(e端
子とf端子)、1出力のアナログスイッチであり、入力
側はe端子がPWM変調回路3Aの出力端子a,f端子
が出力端子bと接続されており、出力側がバッファアン
プ41 の入力側と接続されている。SW2 も2入力(e
端子とf端子)、1出力のアナログスイッチであり、入
力側はe端子がPWM変調回路3Aの出力端子b,f端
子が出力端子aと接続されており、出力側がバッファア
ンプ42 の入力側と接続されている。20は切り換え制
御回路であり、PWM変調回路3AのPWM変調動作に
同期した周期1/32fS のクロックCK1 に従い、P
WM変調回路3Aが多値ディジタルデータYのPWM変
調出力を1データ分終える度に(PWM変調回路3Aに
多値ディジタルデータYが入力される度に)、アナログ
スイッチSW1 ,SW2 をe側とf側に切り換える。
【0017】次に図2、図3を参照して上記した実施の
態様の動作を説明する。図2はPWM変調回路3A、切
り換え制御回路20、切り換え回路10の動作を示すタ
イムチャート、図3は多値ディジタルデータYの値と、
加算回路6Aの出力点で見た多値ディジタルデータYの
サンプリング周期T(=1/32fS )の間の平均電圧
Eとの関係を示す線図である。Hレベルが入力されたと
きのバッファアンプ41 ,42 の出力電圧を各々、V1
(H) ,V2 (H) 、Lレベルが入力されたときのバッファ
アンプ41 ,42 の出力電圧を各々、V1 (L) ,V
2 (L) とする。バッファアンプ41 ,42 の回路定数、
回路特性、電源電圧等のバラツキのため、V1 (H) とV
2 (H) の間にΔV(H) だけ差が生じ、V1 (L) とV
2 (L) の間にΔV(L) だけ差が生じて、 V1 (H) =V2 (H) +ΔV(H) ・・(3) V1 (L) =V2 (L) +ΔV(L) ・・(4) となっているものとする。ここでは、一例として、V1
(H) =5(V)、V2 (H) =4(V)、ΔV(H)=1
(V)、V1 (L) =0.5(V)、V2 (L) =1
(V)、ΔV(L) =−0.5(V)とする。
【0018】電源オンで装置がD/A変換動作を開始す
ると、外部から入力された16ビット、サンプリング周
波数fS のディジタルオーディオデータD1 は、ディジ
タルフィルタ1により4倍オーバーサンプリングされ、
17ビット、サンプリング周波数4fS のディジタルデ
ータD2 として出力される。ディジタルデータD2 はΔ
Σ変調ノイズ・シェーピング回路2により、fS /2以
下の量子化雑音が大幅に低減するようにΔΣ変調方式の
ノイズシェーパがなされ、サンプリング周波数32fS
の5値(−2,−1,0,+1,+2)のディジタルデ
ータYが出力される。
【0019】ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2から
出力された多値ディジタルデータYは、図2に示す如
く、PWM変調回路3AによりクロックCK1 に従い、
1データずつRi のタイミングで読み取られ(入力さ
れ)、PWM変調されたのち、出力端子a,bより、多
値ディジタルデータYの値とa,bのパルス幅との関係
が図12の如くなるPWM変調信号が読み取りタイミン
グより1T遅れて出力される。切り換え制御回路20は
PWM変調回路3AのPWM変調動作に同期した周期1
/32fS のクロックCK1 に従い、PWM変調回路3
Aが多値ディジタルデータYのPWM変調出力を1デー
タ分終える度(PWM変調回路3Aが多値ディジタルデ
ータYを1データ分入力する度)に、アナログスイッチ
SW1 ,SW2をe側とf側の間で交互に切り換える。
【0020】この結果、PWM変調回路3Aに1データ
分の多値ディジタルデータYが入力される度に、PWM
変調回路3Aの出力端子aがバッファアンプ41 の入力
側と接続されて、バッファアンプ41 から出力端子aか
ら入力したPWM変調信号が出力され、bがバッファア
ンプ42 の入力側と接続されて、バッファアンプ42
ら出力端子bから入力したPWM変調信号が出力された
り、反対に、PWM変調回路3Aの出力端子aがバッフ
ァアンプ42 の入力側と接続されて、バッファアンプ4
2 から出力端子aから入力したPWM変調信号が出力さ
れ、bがバッファアンプ41 の入力側と接続されて、バ
ッファアンプ41 から出力端子aから入力したPWM変
調信号が出力されるように切り換えられる。
【0021】仮に、切り換え回路10のアナログスイッ
チSW1 、SW2 がともにe側に固定された状態にある
としたときの多値ディジタルデータYの値と、加算器6
の出力点で見たYに対応するPWM変調信号のサンプリ
ング周期T(1/32fS )の間での平均電圧E(V)
の関係(Y,E)は、図3のAに示す如く、P1 (−
2,0.75)、P2 (−1,1.5)、P3 (0,
2.625)、P4 (+1,3.375)、P5 (+
2,4.5)となり、P1 ,P3 ,P5 は直線Lに乗る
が、P2 とP4 は直線LからEのマイナス側へ0.18
75(V)だけ外れる。Tよりはるかに長い或る期間、
例えば、図2の10Tの間にPWM変調出力した元の多
値ディジタルデータYが時系列で−2,−2,−1,−
1,0,0,+1,+1,+2,+1と変化していたと
き、加算回路6Aの出力点で見た10Tの間での平均電
圧E´は、2.4375(V)となり、理想値より0.
09375(V)だけ小さくなる。
【0022】反対に、仮に、アナログスイッチSW1
SW2 がともにf側に固定された状態にあるとしたと
き、多値ディジタルデータYの値と、加算回路6Aの出
力点で見たYに対応するPWM変調信号のサンプリング
周期Tの間での平均電圧Eの関係(Y,E)は、図3の
Bに示す如く、Q1 (−2,0.75)、Q2 (−1,
1.875)、Q3 (0,2.625)、Q4 (+1,
3.75)、Q5 (+2,4.5)となり、Q1
3 ,Q5 はそれぞれP1 ,P2 ,P3 と同一で直線L
に乗るが、Q2 とQ4 は直線LからEのプラス側に0.
1875(V)だけ外れる。図2の10Tの間にPWM
変調出力した元の多値ディジタルデータYが時系列で−
2,−2,−1,−1,0,0,+1,+1,+2,+
1と変化していたとき、加算回路6Aの出力点で見た1
0Tの間での平均電圧E´は、2.625(V)とな
り、理想値より0.09375(V)だけ大きくなる。
【0023】ところが、この実施の態様では、多値ディ
ジタルデータYが1データ分、PWM変調回路3Aに入
力される度に、PWM変調回路3Aの出力端子a,bと
バッファアンプ41 ,42 との接続の組み合わせが切り
換えられるので、多値ディジタルデータYが1データ
分、PWM変調回路3Aに入力される度に、多値ディジ
タルデータYの値は図3のAに従い平均電圧Eに変換さ
れたり、図3のBに従い平均電圧Eに変換される。
【0024】よって、図2の10Tの間にPWM変調出
力した元の多値ディジタルデータYが時系列で−2,−
2,−1,−1,0,0,+1,+1,+2,+1と変
化しており、図2に示す如く、アナログスイッチSW1
とSW2 が、最初の−2に対応するPWM変調出力がさ
れている間e、2番目の−2に対応するPWM変調出力
がされている間f、最初の−1に対応するPWM変調出
力がされている間e、2番目の−1に対応するPWM変
調出力がされている間f、最初の0に対応するPWM変
調出力がされている間e、2番目の0に対応するPWM
変調出力がされている間f、最初の+1に対応するPW
M変調出力がされている間e、2番目の+1に対応する
PWM変調出力がされている間f、+2に対応するPW
M変調出力がされている間e、最後の+1に対応するP
WM変調出力がされている間e、最後の+1に対応する
PWM変調出力がされている間fと切り換えられたと
き、加算回路6Aの出力点で見た10Tの間での平均電
圧E´は、2.55(V)となり、理想値2.5312
5(V)より0.01875(V)小さいだけとなり、
切り換え回路10が無い場合より、理想値に近くなる。
10Tより更に長い期間で平均化した電圧は更に理想値
に近くなる。
【0025】加算回路6Aの出力はアナログローパスフ
ィルタ7により、fS /2より少し低いカットオフ周波
数fC 以下の成分だけ取り出されて、アナログオーディ
オ信号として出力される。アナログローパスフィルタ7
の出力は、2個のバッファアンプ41 ,42 から出力さ
れたPWM変調信号の加算値を現時点から過去に遡っ
て、多値ディジタルデータのサンプリング周期T(=1
/32fS )に比べてはるかに長い期間に渡り平均化し
たのと等価である。よって、HレベルまたはLレベルが
入力されたときのバッファアンプ41 と42 の出力電圧
に、(3)または(4)式に示す差があっても、PWM
変調回路3Aの出力端子a,bとバッファアンプ41
2 との接続の組み合わせが周期Tで切り換えられるこ
とで、アナログローパスフィルタ7の出力は、Hレベル
またはLレベルが入力されたときのバッファアンプ41
と42 の出力電圧に差が無いときとほぼ同じ理想に近い
値となり、D/A変換精度が向上する。
【0026】この実施の態様によれば、PWM変調回路
3Aの出力端子a,bとバッファアンプ41 ,42 との
間に、PWM変調回路3Aの2系統の出力と2個のバッ
ファアンプ41 ,42 との1対1の接続の組み合わせを
切り換え可能な切り換え回路10を設け、切り換え制御
回路20により、PWM変調回路3AのPWM変調動作
に同期した周期1/32fS のクロックCK1 に従い、
PWM変調回路3Aが多値ディジタルデータYのPWM
変調出力を1データ分終える度(PWM変調回路3Aが
多値ディジタルデータYを1データ分入力する度)に、
PWM変調回路3Aの2系統の出力と2個のバッファア
ンプ41 ,42 との1対1の接続の組み合わせをfC
りはるかに高い切り換え速度で切り換える。
【0027】アナログローパスフィルタ7は加算回路6
Aの出力を平均化する機能を有するので、バッファアン
プ41 ,42 の回路定数、回路特性、電源電圧等のバラ
ツキによりバッファアンプ41 ,42 の間に出力電圧値
のバラツキがあっても、PWM変調回路3Aの2系統の
出力と2個のバッファアンプ41 ,42 との1対1の接
続の組み合わせをfC よりはるかに高い切り換え速度で
切り換えることで、各バッファアンプ41 ,42 の間の
出力電圧値のバラツキが相殺されて、D/A変換動作中
の各バッファアンプ41 ,42 の出力の加算値の平均電
圧が、各バッファアンプの出力電圧値にバラツキの無い
状態で動作させた時と近い値となり、アナログローパス
フィルタ7からD/A変換精度の高い出力を得ることが
でき、ΔΣ変調ノイズ・シェーパ方式のD/A変換装置
の能力を高めることができる。
【0028】なお、上記した実施の態様では、切り換え
制御回路20はPWM変調回路3Aが多値ディジタルデ
ータYを1データ分入力する度に切り換え回路10の切
り換えを行わせるようにしたが、2〜8程度で固定のデ
ータ数分入力する度に切り換えるようにしたり、1〜8
程度で可変のデータ数分入力する度に切り換えるように
しても良く、また、アロナグローパスフィルタ7のカッ
トオフ周波数fC も、32fS /2以下であればfS
2より高く設定することもできる(この場合、アナログ
ローパスフィルタ7の減衰量は、例えば、2fC で−9
0dB程度となるように設定したり、32fS /2〜3
2fS の範囲内の或る周波数で−90dB程度となるよ
うに設定しても良い)。要は、アナログローパスフィル
タ7のカットオフ周波数fC を32fS /2より小さく
設定しておき、PWM変調回路3Aの2系統の出力と2
個のバッファアンプ41 ,42 との1対1の接続の組み
合わせを、アナログローパスフィルタ7のカットオフ周
波数fC より高い固定または可変の切り換え速度で切り
換えて、PWM変調回路3Aの各系統の出力が全て同じ
パルス幅となる値以外の或る多値ディジタルデータがP
WM変調出力されるときを累積して見た場合(Y=−1
がPWM変調出力されるときを累積して見た場合または
Y=+1がPWM変調出力されるときを累積して見た場
合)に、PWM変調回路3Aのいずれの系統の出力も、
バッファアンプ41 と42 にほぼ等しい確率で入力され
るように切り換えれば良い。
【0029】図4は本発明の第2の実施の態様に係るD
/A変換装置の回路図であり、図1と同一の構成部分に
は同一の符号が付してある。図1の実施の態様では、切
り換え制御回路20はPWM変調回路3Aが多値ディジ
タルデータYを入力する度に切り換え回路10のアナロ
グスイッチSW1 ,SW2 の切り換えを行うようにした
が、図4では、PWM変調回路3Aが多値ディジタルデ
ータYの内、−1と+1を入力する度に切り換え回路1
0のアナログスイッチSW1 ,SW2 の切り換えを行う
ようにしてある。
【0030】図4において、20AはPWM変調回路3
Aが多値ディジタルデータYの内、−1と+1を入力す
る度に切り換え回路10のアナログスイッチSW1 ,S
2の切り換えを行う切り換え制御回路である。切り換
え制御回路20Aの内、21は奇数判別回路であり、周
波数32fS のクロックCK1 に従い、PWM変調回路
3Aが多値ディジタルデータYを読み取った時点(入力
した時点)で多値ディジタルデータYが奇数か判別し、
奇数であればHレベルを出力し、偶数であればLレベル
を出力する。22はD−フリップフロップであり、反転
出力端子がD端子と接続され、奇数判別回路21の出力
端子がイネーブル端子Eと接続されている。また、クロ
ックCK1 がクロック端子CKに入力されている。この
D−フリップフロップ22は、イネーブル端子の入力が
Lレベルの間は状態が変化せず、イネーブル端子の入力
がHレベルになると、動作可能となり、クロックCK1
の立ち上がりタイミングでD端子の入力を反転したレベ
ルを反転出力端子から出力する。D−フリップフロップ
22は反転出力端子から切り換え制御信号を切り換え回
路10のアナログスイッチSW1 ,SW2 へ出力する。
アナログスイッチSW1 ,SW2 は切り換え制御信号が
Hレベルのときe側、Lレベルのときf側に切り換わ
る。図4のその他の構成部分は図1と全く同様に構成さ
れている。
【0031】次に、図5を参照して上記した実施の態様
の動作を説明する。図5はPWM変調回路3A、切り換
え制御回路20A、切り換え回路10の動作を示すタイ
ムチャートである。なお、Hレベルが入力されたときの
バッファアンプ41 ,42 の出力電圧V1(H) とV2 (H)
の間と、Lレベルが入力されたときのバッファアンプ
1 ,42の出力電圧V1 (L) とV2 (L) の間には、バ
ッファアンプ41 ,42 の回路定数、回路特性、電源電
圧等のバラツキのため、ΔV(H) 、ΔV(L) だけ差が生
じて前述した(3),(4)の関係となっているものと
する。ここでは、一例として、V1 (H) =5(V)、V
2 (H) =4(V)、ΔV(H)=1(V)、V1 (L) =
0.5(V)、V2 (L) =1(V)、ΔV(L) =−0.
5(V)とする。
【0032】電源オンで装置がD/A変換動作を開始し
たあと、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2から出力
された多値ディジタルデータYは、図5に示す如く、P
WM変調回路3AによりクロックCK1 に従い、1デー
タずつRi のタイミングで読み取られ(入力され)、P
WM変調されたのち、出力端子a,bより、多値ディジ
タルデータYの値とa,bのパルス幅との関係が図12
のA〜Eのパターンの如くなるPWM変調信号が読み取
りタイミングより1T遅れて出力される。ここでは、1
2Tの間でのPWM変調出力の元の多値ディジタルデー
タYが時系列で−1,−2,−2,−1,0,+1,+
2,+1,0,−1,−2,−1となったとする。
【0033】切り換え制御回路20Aの奇数判別回路2
1は、クロックCK1 に従いPWM変調回路3Aが多値
ディジタルデータYを入力するタイミングで奇数判別
し、奇数のときはHレベル、偶数のときはLレベルをD
−フリップフロップ22のイネーブル端子Eに出力す
る。PWM変調回路3Aの入力する多値ディジタルデー
タYが時系列で−1,−2,−2,−1,0,+1,+
2,+1,0,−1,−2,−1と変化するとき、奇数
判別回路21の出力は、H,L,L,H,L,H,L,
H,L,H,L,Hと変化する。
【0034】一方、D−フリップフロップ22は電源オ
ン直後、パワーオンリセット回路(図示せず)から入力
したHレベルのリセット信号により、一定時間強制的に
リセットされるようになっており、D−フリップフロッ
プ22の反転出力端子はHレベルに初期化されて、D端
子入力がHレベルとなっている。ここでは、ΔΣ変調ノ
イズ・シェーピング回路2が最初の−2を出力し始めた
ところでリセット信号がLレベルに落ちたとする。
【0035】このあと、PWM変調回路3Aが多値ディ
ジタルデータYの最初の−2を入力するR1 のタイミン
グでクロックCK1 が入力されると、その直前の奇数判
別結果が奇数(−1)であり、イネーブル端子Eの入力
がHレベルでD−フリップフロップ22が動作可能とな
っているので反転出力端子が反転してLレベルとなり、
PWM変調回路3Aが最初のY=−1に対応するPWM
変調出力を行っている間、Lレベルの切り換え制御信号
をアナログスイッチSW1 ,SW2 に出力してf側に切
り換えさせる。
【0036】次に、PWM変調回路3Aが2番目の−2
を入力するR2 のタイミングでクロックCK1 が入力さ
れると、直前の奇数判別結果が偶数(−2)であり、イ
ネーブル端子Eの入力がLレベルなので反転出力端子は
Lレベルのままとなり、PWM変調回路3Aが最初のY
=−2に対応するPWM変調出力を行っている間、アナ
ログスイッチSW1 ,SW2 をf側のままとする。PW
M変調回路3Aが2番目の−1を入力するR3 のタイミ
ングでクロックCK1 が入力されると、直前の奇数判別
結果が偶数(−2)であり、イネーブル端子Eの入力が
Lレベルなので反転出力端子はLレベルのままとなり、
PWM変調回路3Aが2番目のY=−2に対応するPW
M変調出力を行っている間、アナログスイッチSW1
SW2 をf側のままとする。
【0037】次に、PWM変調回路3Aが最初の0を入
力するR4 のタイミングでクロックCK1 が入力される
と、直前の奇数判別結果が奇数(−1)であり、イネー
ブル端子EがHなので反転出力端子が反転してHレベル
となり、PWM変調回路3Aが2番目のY=−1に対応
するPWM変調出力を行っている間、アナログスイッチ
SW1 ,SW2 をe側に切り換える。次に、PWM変調
回路3Aが最初の+1を入力するR5 のタイミングでク
ロックCK1 が入力されると、直前の奇数判別結果が偶
数(0)であり、イネーブル端子Eの入力がLレベルな
ので反転出力端子はHレベルのままとなり、PWM変調
回路3Aが最初の0に対応するPWM変調出力を行って
いる間、アナログスイッチSW1 ,SW2 をe側のまま
とする。
【0038】以下、同様に、PWM変調回路3Aが最初
の+1に対応するPWM変調出力を行っている間、直前
の奇数判別結果が奇数(+1)なのでアナログスイッチ
SW1 ,SW2 をf側に切り換え、次に、PWM変調回
路3Aが最初の+2に対応するPWM変調出力を行って
いる間、直前の奇数判別結果が偶数(+2)なのでアナ
ログスイッチSW1 ,SW2 をf側のままとするという
具合にして、次のY=+1と0に対応するPWM変調出
力を行っている間、アナログスイッチSW1 ,SW2
e側に切り換え、次のY=−1と−2に対応するPWM
変調出力を行っている間、アナログスイッチSW1 ,S
2 をf側に切り換える。
【0039】このように、切り換え制御回路20Aは、
それまで例えばアナログスイッチSW1 とSW2 がe側
に切り換えられており、PWM変調回路3Aのa端子出
力がバッファアンプ41 に入力され、b端子出力がバッ
ファアンプ42 に入力された状態のときに、PWM変調
回路3Aに奇数の−1または+1の値のYが入力される
と1T遅れでアナログスイッチSW1 ,SW2 をf側に
切り換え、PWM変調回路3Aのa端子出力をバッファ
アンプ42 に入力させ、b端子出力をバッファアンプ4
1 に入力させる。その後、再びPWM変調回路3Aに奇
数の−1または+1の値のYが入力されると1T遅れで
アナログスイッチSW1 ,SW2 をe側に戻し、PWM
変調回路3Aのa端子出力をバッファアンプ41 に入力
させ、b端子出力をバッファアンプ42 に入力させる。
【0040】この結果、多値ディジタルデータYに出現
した奇数−1または+1に対するPWM変調回路3Aの
PWM変調出力は、前回、アナログスイッチSW1 ,S
2をe側に切り換えた状態でバッファアンプ41 ,4
2 に入力されていたときは、今回、アナログスイッチS
1 ,SW2 をf側に切り換えた状態でバッファアンプ
1 ,42 に入力され、逆に、前回、アナログスイッチ
SW1 ,SW2 をf側に切り換えた状態でバッファアン
プ41 ,42 に入力されていたときは、今回、アナログ
スイッチSW1 ,SW2 をe側に切り換えた状態でバッ
ファアンプ41,42 に入力されるという具合にして、
PWM変調回路3Aのa端子及びb端子と、バッファア
ンプ41 及び42 との間の接続の組み合わせが毎回、巡
回的に切り換えられる。
【0041】図12から明らかな如く、多値ディジタル
データYが奇数の−1と+1のときは、PWM変調回路
3AがYをPWM変調したときのa端子出力とb端子出
力のパルス幅が異なっており、アナログスイッチS
1 ,SW2 がe側に切り換えられているときは、加算
回路6Aの出力点で見たPWM変調出力のサンプリング
周期T(=1/32fS )での平均電圧Eが図3の直線
Lからマイナス側に外れてP2 またはP4 となり、アナ
ログスイッチSW1 ,SW2 がf側に切り換えられてい
るときは、平均電圧Eが図3の直線Lからプラス側に外
れてQ2 またはQ4となる。ここでは、多値ディジタル
データYに出現した奇数−1または+1に対する加算回
路6Aの出力点で見たPWM変調出力のサンプリング周
期T(=1/32f S )での平均電圧Eは、図3のP2
またはP4 と、Q2 またはQ4 に交互に切り換わるの
で、バッファアンプ41 ,42 の出力電圧誤差が逐次相
殺されることになる。一方、多値ディジタルデータYが
−2,0,+2のときは、PWM変調回路3AがPWM
変調したときのa端子出力とb端子出力のパルス幅は同
じであり、アナログスイッチSW1 ,SW2 の切り換え
ポジションに関わらず、PWM変調出力のサンプリング
周期T(=1/32fS )での平均電圧Eは図3の直線
Lの上に乗っており、誤差はない。
【0042】図5のjに示す如く、10Tの間にPWM
変調出力した元の多値ディジタルデータYが時系列で−
1,−2,−2,−1,0,+1,+2,+1,0,−
1,と変化しており、奇数値が奇数回出現していたと
き、加算回路6Aの出力点で見た10Tの間での平均電
圧E´は、2.3625(V)となり、理想値より0.
01875(V)大きいだけである。また、図5のkに
示す如く、10Tの間にPWM変調出力した元の多値デ
ィジタルデータYが時系列で−2,−2,−1,0,+
1,+2,+1,0,−1,−2と変化しており、奇数
値が偶数回出現していたとき、加算回路6Aの出力点で
見た10Tの間での平均電圧E´は、2.25(V)と
なり、理想値2.25(V)と一致する。
【0043】アナログローパスフィルタ7の出力は、2
個のバッファアンプ41 ,42 から出力されたPWM変
調信号の加算値を現時点から過去に遡って、多値ディジ
タルデータのサンプリング周期T(=1/32fS )に
比べてはるかに長い期間に渡り平均化したものと等価で
ある。よって、HレベルまたはLレベルが入力されたと
きのバッファアンプ41 と42 の出力電圧に、(3)ま
たは(4)式に示す差があっても、PWM変調回路3A
が多値ディジタルデータYの内、奇数の−1,+1を入
力する度にPWM変調回路3Aの出力端子a,bとバッ
ファアンプ41,42 との接続の組み合わせが切り換え
られることで、アナログローパスフィルタ7の出力は、
HレベルまたはLレベルが入力されたときのバッファア
ンプ41と42 の出力電圧に差が無いときとほぼ同じ理
想値となり、D/A変換精度が格段に向上する。
【0044】この実施の態様によれば、PWM変調回路
3Aの各系統の出力が全て同じパルス幅となる値−2,
0,+2以外の多値ディジタルデータYがPWM変調回
路3Aに入力される度に、PWM変調回路3Aの2系統
の出力と2個のバッファアンプ41 ,42 との1対1の
接続の組み合わせを、巡回的に切り換えるようにしたこ
とにより、アナログローパスフィルタ7は加算回路6A
の出力を平均化する機能を有するので、バッファアンプ
1 ,42 の回路定数、回路特性、電源電圧等のバラツ
キによりバッファアンプ41 ,42 の間に出力電圧値の
バラツキがあっても、PWM変調回路3Aの2系統の出
力と2個のバッファアンプ41 ,42 との1対1の接続
の組み合わせをfC よりはるかに高い切り換え速度で切
り換えることで、各バッファアンプ41 ,42 の間の出
力電圧値のバラツキが相殺されて、D/A変換動作中の
各バッファアンプ41 ,42 の出力の加算値の平均電圧
が、各バッファアンプの出力電圧値にバラツキの無い状
態で動作させた時とほぼ同じ値となり、アナログローパ
スフィルタ7からD/A変換精度の極めて高い出力を得
ることができ、ΔΣ変調ノイズ・シェーパ方式のD/A
変換装置の能力を一層高めることができる。
【0045】また、図1の実施の態様では、切り換え制
御回路20はPWM変調回路3Aが多値ディジタルデー
タYを1データ分入力する度に、切り換え回路10の切
り換えを行うので、多値ディジタルデータYの時系列が
たまたま、−2,−1,0,+1,+2,+1,0,−
1,−2,−1という具合に変化し、奇数と偶数が交互
に出現する場合、この内、奇数値の−1と+1について
PWM変調回路3AがPWM変調出力するときは、アナ
ログスイッチSW1 ,SW2 が常にe側(またはf側)
に切り換えられることになり、バッファアンプ41 ,4
2 の出力電圧誤差が相殺されなくなる。しかし、図4の
実施の態様によれば、多値ディジタルデータYの時系列
が−2,−1,0,+1,+2,+1,0,−1,−
2,−1であっても、PWM変調回路3Aが奇数値のY
に対応するPWM変調出力をする度に、アナログスイッ
チSW1 ,SW2 がe側とf側の間で交互に切り換えら
れて、バッファアンプ41,42 の出力電圧誤差が相殺
されるので、常に、高いD/A変換精度を実現すること
ができる。
【0046】なお、図4の実施の態様では、PWM変調
回路3Aの各系統の出力が全て同じパルス幅となる値−
2,0,+2以外の多値ディジタルデータYがPWM変
調回路3Aに入力される度に、PWM変調回路3Aの2
系統の出力と2個のバッファアンプ41 ,42 との1対
1の接続の組み合わせを、巡回的に切り換えるようにし
たが(アナログスイッチSW1 ,SW2 がe→f→e→
f→・・と切り換えられる)、ランダムに切り換えるよ
うにしても良い(アナログスイッチSW1 ,SW2 がe
→f→f→e→f→e→e→f→・・と切り換えれ
る)。また、アロナグローパスフィルタ7のカットオフ
周波数fC も、32fS /2以下であればfS /2より
高く設定してもよい(この場合、アナログローパスフィ
ルタ7の減衰量は、例えば、2fC で−90dB程度と
なるように設定したり、32fS /2〜32fS の範囲
内の或る周波数で−90dB程度となるように設定して
も良い)。要は、アナログローパスフィルタ7のカット
オフ周波数fC を32fS /2より小さく設定してお
き、PWM変調回路3Aの各系統の出力が全て同じパル
ス幅となる値以外の或る多値ディジタルデータがPWM
変調出力されるときを累積して見た場合(Y=−1がP
WM変調出力されるときを累積して見た場合またはY=
+1がPWM変調出力されるときを累積して見た場合)
に、PWM変調回路3Aのいずれの系統の出力も、バッ
ファアンプ41 と42 にほぼ等しい確率で入力されるよ
うに切り換えれば良い。
【0047】次に、図6を参照して本発明の第3の実施
の態様を説明する。図6は本発明に係るD/A変換装置
の回路図であり、図1と同一の構成部分には同一の符号
が付してある。1は16ビット、サンプリング周波数f
S の入力ディジタルオーディオデータD1 を4倍オーバ
ーサンプリングし、17ビット、サンプリング周波数4
S のディジタルデータD2 を出力するディジタルフィ
ルタ、2BはディジタルデータD2 に対しΔΣ変調方式
ノイズシェーパを行い、−3,−2,−1,0,+1,
+2,+3の7値を取るサンプリング周波数FS =32
S の多値ディジタルデータYを出力するΔΣ変調ノイ
ズ・シェーピング回路、3Bはa,b,cの3系統の出
力端子を有し、多値ディジタルデータYを、Yの値と各
系統の出力パルス幅を2系統分加算した値とが比例する
ようにPWM変調して出力するPWM変調回路である。
【0048】具体的には、PWM変調回路3Bは、ディ
ジタルデータYの値によって、各出力系統から図7の一
番左のI欄に示す組み合わせパターンのPWM変調信号
を出力するようになっている。1/32fS を周期Tと
して、Y=−3のときaとbとcのパルス幅はともに零
(Fパターン)、Y=−2のときaのパルス幅はT/
2,bとcのパルス幅はともに零(Gパターン)、Y=
−1のときaとbのパルス幅はT/2,cのパルス幅は
零(Hパターン)、Y=0のときaとbとcのパルス幅
はともにT/2(Iパターン)、Y=+1のときaのパ
ルス幅はT,bとcのパルス幅はともにT/2(Jパタ
ーン)、Y=+2のときaとbのパルス幅はT,cのパ
ルス幅はT/2(Kパターン)、Y=+3のときaとb
とcのパルス幅はともにTである(Lパターン)。
【0049】図9に示す如く、PWM変調回路3Bは図
示しないタイミング制御回路から入力する周期が32f
S ・nのクロックCK0 に従って多値ディジタルデータ
Yの読み取りとPWM変調出力を行う。PWM変調回路
3BはCK0 の内、図9におけるRi のタイミングで多
値ディジタルデータYを取り込み(入力し)、サンプリ
ング周期T(=1/32fS )遅れでYに対応するPW
M変調信号を出力する。41 〜43 は各々、系統別にP
WM変調信号が通されるバッファアンプ、6Bは加算用
の抵抗R1 〜R3 と、フィードバック系を成すRf1,R
f2と、オペアンプ5から成る加算回路であり、バッファ
アンプ41 〜43 の出力電圧を加算する。7は加算回路
6Bの出力に対しfS /2より低いカットオフ周波数f
C で低域成分を取り出し、アナログオーディオ信号を出
力するアナログローパスフィルタである。アナログロー
パスフィルタ7は32fS での減衰量が例えば−90d
B程度となるように設定されている(なお、アナログロ
ーパスフィルタ7は、u・fS での減衰量を−90dB
程度となるように設定しても良い。但し、uは1,2,
4,8,16,24など、1〜32の範囲の或る1つの
実数値)。
【0050】10BはPWM変調回路3Bとバッファア
ンプ41 〜43 との間に設けられた切り換え回路であ
り、PWM変調回路3Bの各系統の出力が全て同じパル
ス幅となる値以外の−2,−1,+1,+2の値の多値
ディジタルデータYがPWM変調回路3Bに入力される
度に、PWM変調回路3Bの3系統の出力と3個のバッ
ファアンプ41 〜43 との1対1の接続の組み合わせを
切り換える。切り換え回路10Bの内、SW10は3入力
(e,f,g端子)、1出力のアナログスイッチであ
り、入力側はe端子がPWM変調回路3Bの出力端子
a,f端子が出力端子b,g端子が出力端子cと接続さ
れており、出力側がバッファアンプ41 の入力側と接続
されている。SW20も3入力(e,f,g端子)、1出
力のアナログスイッチであり、入力側はe端子がPWM
変調回路3Bの出力端子b,f端子が出力端子c,g端
子が出力端子aと接続されており、出力側がバッファア
ンプ42 の入力側と接続されている。SW30も3入力
(e,f,g端子)、1出力のアナログスイッチであ
り、入力側はe端子がPWM変調回路3Bの出力端子
c,f端子が出力端子a,g端子が出力端子bと接続さ
れており、出力側がバッファアンプ43 の入力側と接続
されている。
【0051】20Bは切り換え制御回路であり、PWM
変調回路3BのPWM変調動作に同期した周期1/32
S のクロックCK1 に従い、PWM変調回路3Bに−
2,−1,+1,+2の値の多値ディジタルデータYが
入力される度に、アナログスイッチSW10〜SW30を連
動してほぼランダムに切り換え、PWM変調回路3Bの
各系統の出力が全て同じパルス幅となる値以外の或る多
値ディジタルデータがPWM変調出力されるときを累積
して見た場合(Y=−2がPWM変調出力されるときを
累積して見た場合、またはY=−1がPWM変調出力さ
れるときを累積して見た場合、またはY=+1がPWM
変調出力されるときを累積して見た場合、またはY=+
2がPWM変調出力されるときを累積して見た場合)
に、PWM変調回路3Bのいずれの系統の出力も、バッ
ファアンプ41 〜43 にほぼ等しい確率で入力されるよ
うに切り換えて、バッファアンプ41 〜43 の出力電圧
誤差を相殺させる。
【0052】切り換え制御回路20Bの内、30は加算
器であり、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2Bから
出力された多値ディジタルデータYと後述するラッチ回
路の出力を加算する。31は加算器30の出力xを3で
割った余り(mod3)を計算して出力する演算器、3
2はラッチストローブ端子RSにクロックCK1 が入力
されたタイミングで演算器31の出力zをラッチするラ
ッチ回路、33はデコーダであり、ΔΣ変調ノイズ・シ
ェーピング回路2Bから出力された多値ディジタルデー
タYとラッチ回路32の出力yをクロックCK1 の入力
されたタイミングで読み取り、(Y,y)の組み合わせ
に応じて、図8に示す如く2ビットで「LL」、「L
H」、「HH」のいずれかの値を取る制御信号CDに変
換し、切り換え回路10Bに出力してアナログスイッチ
SW10〜SW30の切り換え制御をする。
【0053】デコーダ33はYが−3,0,+3のと
き、yの値に関わらず、制御信号CDとして「LL」を
出力し、アナログスイッチSW10〜SW30をeポジショ
ンに切り換えて、PWM変調回路3Bの出力端子a〜c
からの出力をそれぞれバッファアンプ41 〜43 に入力
させる(図7のII欄参照)。また、Yが−2,−1,
+1,+2のとき、yが0であれば、アナログスイッチ
SW10〜SW30をeポジションに切り換えるが、yが1
であればfポジションに切り換えてPWM変調回路3B
の出力端子a〜cからの出力をそれぞれバッファアンプ
2 ,43 ,41に入力させ(図7のIII欄)、yが
2であればgポジションに切り換えてPWM変調回路3
Bの出力端子a〜cからの出力をそれぞれバッファアン
プ43 ,41 ,42 に入力させる(図7のIV欄)。そ
の他の構成部分は、図1と全く同様に構成されている。
【0054】次に図9、図10を参照して上記した実施
の態様の動作を説明する。図9はPWM変調回路3B、
切り換え制御回路20B、切り換え回路10Bの動作を
示すタイムチャート、図10は多値ディジタルデータY
の値と、加算回路6Bの出力点で見た多値ディジタルデ
ータYのサンプリング周期T(=1/32fS )の間の
平均電圧Eとの関係を示す線図である。
【0055】Hレベルが入力されたときのバッファアン
プ41 〜43 の出力電圧を各々、V1 (H) 〜V3 (H) 、
Lレベルが入力されたときのバッファアンプ41 〜43
の出力電圧を各々、V1 (L) 〜V3 (L) とする。バッフ
ァアンプ41 〜43 の回路定数、回路特性、電源電圧等
のバラツキのため、V1 (H) とV2 (H) の間にΔV
12(H) だけ差が生じ、V1 (H) とV3 (H) の間にΔV13
(H) だけ差が生じ、V1(L) とV2 (L) の間にΔV12(L)
だけ差が生じ、V1 (L) とV3 (L) の間にΔV13(L)
だけ差が生じ、 V1 (H) =V2 (H) +ΔV12(H) ・・(5) V1 (H) =V3 (H) +ΔV13(H) ・・(6) V1 (L) =V2 (L) +ΔV12(L) ・・(7) V1 (L) =V3 (L) +ΔV13(L) ・・(8) となっているものとする。ここでは、一例として、V1
(H) =5(V)、V2 (H) =4.5(V)、V3(H) =
4(V)、ΔV12(H) =0.5(V)、ΔV13(H) =
0.5(V)、V1(L) =0.5(V)、V2 (L) =1
(V)、V3 (L) =1.5(V)、ΔV12(L) =−0.
5(V)、ΔV13(L) =−1(V)とする。
【0056】電源オンで装置がD/A変換動作を開始し
たあと、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2Bから出
力された多値ディジタルデータYは、図9に示す如く、
PWM変調回路3BによりクロックCK1 に従い、1デ
ータずつRi のタイミングで読み取られ(入力され)、
PWM変調されたのち、出力端子a,b,cより、多値
ディジタルデータYの値とa,b,cのパルス幅との関
係が図7のI欄の如くなるPWM変調信号が読み取りタ
イミングより1T遅れて出力される。ここでは、12T
の間のPWM変調出力の元の多値ディジタルデータYが
時系列で−3,−3,−2,−2,−1,−1,−1,
0,+1,+2,+2,+2となったとする。
【0057】ラッチ回路32は電源オン直後、パワーオ
ンリセット回路(図示せず)から入力したHレベルのリ
セット信号により、一定時間強制的にリセットされるよ
うになっており、ラッチ回路32の出力はLレベルに初
期化される。ここでは、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング
回路2Bが最初の−3を出力し始めたところでリセット
信号がLレベルに落ちたとする。このとき、加算器30
の出力xは−3、演算器31の出力zは0となってい
る。PWM変調回路3Bが多値ディジタルデータYの最
初の−3を入力するR0 のタイミングで切り換え制御回
路20BにクロックCK1 が入力されると、デコーダ3
3はその時点で入力した(Y,y)の組み合わせが(−
3,0)なので、「LL」の制御信号CDを出力し、切
り換え回路10BのアナログスイッチSW10〜SW30
e側に切り換えさせる。一方、ラッチ回路32は演算器
31から出力されていた0をラッチして出力する。
【0058】次に、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路
2Bが2番目の−3を出力したときx=−3、z=0の
ままで、PWM変調回路3Bが2番目の−3を入力する
1のタイミングでクロックCK1 が入力されると、デ
コーダ33はその時点で入力した(Y,y)が再び(−
3,0)なので、アナログスイッチSW10〜SW30をe
側のままとし、一方、ラッチ回路32はz=0をラッチ
して出力する。ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2B
が最初の−2を出力したときx=−2、z=+1とな
り、PWM変調回路3Bが最初の−2を入力するR2
タイミングでクロックCK1 が入力されると、デコーダ
33はその時点で入力した(Y,y)が(−2,0)な
ので、アナログスイッチSW10〜SW30をe側のままと
し、一方、ラッチ回路32は+1を出力する。
【0059】次に、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路
2Bが2番目の−2を出力したときx=−1、z=+2
で、PWM変調回路3Bが2番目の−2を入力するR3
のタイミングでクロックCK1 が入力されると、デコー
ダ33はその時点で入力した(Y,y)が(−2,+
1)なので、アナログスイッチSW10〜SW30をf側に
切り換え、ラッチ回路32は+2を出力する。ΔΣ変調
ノイズ・シェーピング回路2Bが最初の−1を出力した
ときx=+1、z=+1となり、PWM変調回路3Bが
最初の−1を入力するR4 のタイミングでクロックCK
1 が入力されると、デコーダ33はその時点で入力した
(Y,y)が(−1,+2)なので、「HH」の制御信
号CDを出力してアナログスイッチSW10〜SW30をg
側に切り換え、ラッチ回路32は1を出力する。
【0060】次に、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路
2Bが2番目の−1を出力したときx=0、z=0とな
り、PWM変調回路3Bが2番目の−1を入力するR5
のタイミングでクロックCK1 が入力されると、デコー
ダ33はその時点で入力した(Y,y)が(−1,+
1)なので、「HL」の制御信号CDを出力してアナロ
グスイッチSW10〜SW30をf側に切り換え、ラッチ回
路32は0を出力する。ΔΣ変調ノイズ・シェーピング
回路2Bが3番目の−1を出力したときx=−1、z=
+2となり、PWM変調回路3Bが3番目の−1を入力
するR6 のタイミングでクロックCK1 が入力される
と、デコーダ33はその時点で入力した(Y,y)が
(−1,0)なので、アナログスイッチSW10〜SW30
をe側に切り換え、ラッチ回路32は2を出力する。
【0061】次に、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路
2Bが0を出力したときx=+2、z=+2となり、P
WM変調回路3Bが0を入力するR7 のタイミングでク
ロックCK1 が入力されると、デコーダ33はその時点
で入力した(Y,y)が(0,+2)なので、アナログ
スイッチSW10〜SW30をe側のままとし、ラッチ回路
32は+2を出力する。ΔΣ変調ノイズ・シェーピング
回路2Bが最初の+1を出力したときx=+3、z=0
となり、PWM変調回路3Bが最初の+1を入力するR
8 のタイミングでクロックCK1 が入力されると、デコ
ーダ33はその時点で入力した(Y,y)が(+1,+
2)なので、アナログスイッチSW10〜SW30をg側に
切り換え、ラッチ回路32は0を出力する。
【0062】次に、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路
2Bが最初の+2を出力したときx=+2、z=+2と
なり、PWM変調回路3Bが最初の+2を入力するR9
のタイミングでクロックCK1 が入力されると、デコー
ダ33はその時点で入力した(Y,y)が(+2,0)
なので、アナログスイッチSW10〜SW30をe側に切り
換え、ラッチ回路32は2を出力する。ΔΣ変調ノイズ
・シェーピング回路2Bが2番目の+1を出力したとき
x=+4、z=+1となり、PWM変調回路3Bが2番
目の+1を入力するR10のタイミングでクロックCK1
が入力されると、デコーダ33はその時点で入力した
(Y,y)が(+2,+2)なので、アナログスイッチ
SW10〜SW30をg側に切り換え、ラッチ回路32は+
1を出力する。
【0063】次に、ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路
2Bが3番目の+2を出力したときx=+3、z=0と
なり、PWM変調回路3Bが3番目の+2を入力するR
11のタイミングでクロックCK1 が入力されると、デコ
ーダ33はその時点で入力した(Y,y)が(+2,+
1)なので、アナログスイッチSW10〜SW30をf側に
切り換え、ラッチ回路32は0を出力する。
【0064】このように、切り換え制御回路20Bは、
PWM変調回路3Bが−3,0,+3のいずれかの値の
多値ディジタルデータYを入力するとき、アナログスイ
ッチSW10〜SW30をeのポジションとし、PWM変調
回路3Bのa,b,c端子から出力されたYに対応する
PWM変調信号を、系統別にバッファアンプ41
2 ,43 に入力させる。一方、PWM変調回路3Bが
−2,−1,+1,+2のいずれかの値の多値ディジタ
ルデータYを入力するとき、アナログスイッチSW10
SW30を連動してランダムにe,f,gの1つのポジシ
ョンに切り換え、f側に切り換えたときは、PWM変調
回路3Bのa,b,c端子から出力されたYに対応する
PWM変調信号を、系統別にバッファアンプ42
3 ,41 に入力させ、g側に切り換えたときは、PW
M変調回路3Bのa,b,c端子から出力されたYに対
応するPWM変調信号を、系統別にバッファアンプ
3 ,41 ,42 に入力させる。
【0065】仮に、切り換え回路10Bのアナログスイ
ッチSW10〜SW30が全てe側に固定された状態にある
としたときの多値ディジタルデータYの値と、加算器回
路6Bの出力点で見たYに対応するPWM変調信号のサ
ンプリング周期T(1/32fS )の間の平均電圧E
(V)の関係(Y,E)は、図10のAに示す如く、P
1 (−3,1)、P2 (−2,1.75)、P3 (−
1,2.33)、P4 (0,2.75)、P5 (+1,
3.5)、P6 (+2,4.08)、P7 (+3,4.
5)となり、P1 ,P4 ,P7 は直線Lに乗るが、
2 ,P3 ,P5 ,P6 は直線LからEのプラス側へ
0.167(V)だけ外れる。Tよりはるかに長い或る
期間、例えば、図9のhの10Tの間にPWM変調出力
した元の多値ディジタルデータYが時系列で−3,−
2,−2,−1,−1,−1,0,+1,+2,+2と
変化していたとき、加算器回路6Bの出力点で見た10
Tの間での平均電圧E´は、2.59(V)となり、理
想値より0.131(V)だけ大きくなる。
【0066】また、仮に、切り換え回路10Bのアナロ
グスイッチSW10〜SW30が全てf側に固定された状態
にあるとしたときの多値ディジタルデータYの値と、加
算回路6Bの出力点で見たYに対応するPWM変調信号
のサンプリング周期T(1/32fS )の間での平均電
圧E(V)の関係(Y,E)は、図10のBに示す如
く、Q1 (−3,1)、Q2 (−2,1.58)、Q3
(−1,2)、Q4 (0,2.75)、Q5 (+1,
3.33)、Q6 (+2,3.75)、Q7 (+3,
4.5)となり、Q1 ,Q2 ,Q4 ,Q5 ,Q7 は直線
Lに乗るが、Q3 ,Q6 は直線LからEのマイナス側へ
0.17(V)だけ外れる。Tより かに長い或る期
間、例えば、図9のhの10Tの間にPWM変調出力し
た元の多値ディジタルデータYが時系列で−3,−2,
−2,−1,−1,−1,0,+1,+2,+2と変化
していたとき、加算回路6Bの出力点で見た10Tの間
での平均電圧E´は、2.374(V)となり、理想値
より0.085(V)だけ小さくなる。
【0067】また、仮に、切り換え回路10Bのアナロ
グスイッチSW10〜SW30が全てg側に固定された状態
にあるとしたときの多値ディジタルデータYの値と、加
算回路6Bの出力点で見たYに対応するPWM変調信号
のサンプリング周期T(1/32fS )の間の平均電圧
E(V)の関係(Y,E)は、図10のCに示す如く、
1 (−3,1)、S2 (−2,1.42)、S3 (−
1,2.17)、S4(0,2.75)、S5 (+1,
3.17)、S6 (+2,3.92)、S7 (+3,
4.5)となり、S1 ,S3 ,S4 ,S6 ,S7 は直線
Lに乗るが、S2,S5 は直線LからEのマイナス側へ
0.16(V)だけ外れる。Tよりはるかに長い或る期
間、例えば、図9のhの10Tの間にPWM変調出力し
た元の多値ディジタルデータYが時系列で−3,−2,
−2,−1,−1,−1,0,+1,+2,+2と変化
していたとき、加算回路6の出力点で見た10Tの間で
の平均電圧E´は、2.411(V)となり、理想値よ
り0.048(V)だけ小さくなる。
【0068】ところが、この実施の態様では、切り換え
制御回路20Bは、PWM変調回路3Bが−3,0,+
3のいずれかの値の多値ディジタルデータYを入力する
とき、アナログスイッチSW10〜SW30をeのポジショ
ンとするが、PWM変調回路3Bが−2,−1,+1,
+2のいずれかの値の多値ディジタルデータYを入力す
るとき、アナログスイッチSW10〜SW30を連動してラ
ンダムにe,f,gの1つのポジションに切り換えるの
で、多値ディジタルデータYが1データ分、PWM変調
回路3Bに入力される度に、多値ディジタルデータYの
値は図10のAに従い平均電圧Eに変換されたり、図1
0のBに従い平均電圧Eに変換されたり、図10のCに
従い平均電圧Eに変換されたりする。
【0069】よって、図9のhに示す10Tの間にPW
M変調出力した元の多値ディジタルデータYが時系列で
−3,−2,−2,−1,−1,−1,0,+1,+
2,+2と変化していたとき、加算回路6Bの出力点で
見た10Tの間での平均電圧E´は、2.458(V)
となり、理想値2.459(V)より0.001(V)
小さいだけとなり、切り換え回路10Bが無い場合よ
り、理想値に近くなる。10Tより更に長い期間で平均
化した電圧は更に理想値に近くなる。
【0070】加算回路6Aの出力はアナログローパスフ
ィルタ7により、fS /2より少し低いカットオフ周波
数fC 以下の成分だけ取り出されて、アナログオーディ
オ信号として出力される。アナログローパスフィルタ7
の出力は、3個のバッファアンプ41 〜43 から出力さ
れたPWM変調信号の加算値を現時点から過去に遡っ
て、多値ディジタルデータのサンプリング周期T(=1
/32fS )に比べてはかに長い期間に渡り平均化した
ものである。よって、HレベルまたはLレベルが入力さ
れたときのバッファアンプ41 〜43 の出力電圧に、
(5)〜(8)式に示す差があっても、PWM変調回路
3Bの出力端子a〜cとバッファアンプ41〜43 との
接続の組み合わせが随時切り換えられることで、アナロ
グローパスフィルタ7の出力は、HレベルまたはLレベ
ルが入力されたときのバッファアンプ41 〜43 の出力
電圧に差が無いときとほぼ同じ理想に近い値となり、D
/A変換精度が向上する。
【0071】この実施の態様によれば、PWM変調回路
3Bの出力端子a〜cとバッファアンプ41 〜43 との
間に、PWM変調回路3Bの3系統の出力と3個のバッ
ファアンプ41 〜43 との1対1の接続の組み合わせを
切り換え可能な切り換え回路10Bを設け、切り換え制
御回路20Bにより、PWM変調回路3BのPWM変調
動作に同期した周期1/32fS のクロックCK1 に従
い、PWM変調回路3Bの各系統の出力が全て同じパル
ス幅となる値−3,0,+3以外の多値ディジタルデー
タYがPWM変調回路3Bに入力される度に、PWM変
調回路3Bの3系統の出力a〜cと3個のバッファアン
プ41 〜43 との1対1の接続の組み合わせをランダム
に切り換えるようにした。
【0072】アナログローパスフィルタ7は加算回路6
Bの出力を平均化する機能を有するので、バッファアン
プ41 〜43 の回路定数、回路特性、電源電圧等のバラ
ツキによりバッファアンプ41 〜43 の間に出力電圧値
のバラツキがあっても、D/A変換動作中の各バッファ
アンプ41 〜43 の出力の加算値の平均電圧が、各バッ
ファアンプの出力電圧値にバラツキの無い状態で動作さ
せた時と近い値となり、アナログローパスフィルタ7か
らD/A変換精度の極めて高い出力を得ることができ、
ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路2Bが7値を出力す
るD/A変換装置の能力を格段に高めることができる。
【0073】なお、図6の実施の態様では、PWM変調
回路3Bの各系統の出力が全て同じパルス幅となる値−
3,0,+3以外の多値ディジタルデータYがPWM変
調回路3Bに入力される度に、PWM変調回路3Bの3
系統の出力a〜cと3個のバッファアンプ41 〜43
の1対1の接続の組み合わせをランダムに切り換えるよ
うにしたが、スイッチポジションをe→f→g→e→f
→g→e→・・と切り換えることで、PWM変調回路3
Bの3系統の出力a〜cと3個のバッファアンプ41
3 との1対1の接続の組み合わせを巡回的に切り換え
るようにしたり、スイッチポジションをe→g→f→e
→g→f→e→・・と切り換えることで、PWM変調回
路3Bの3系統の出力a〜cと3個のバッファアンプ4
1 〜43との1対1の接続の組み合わせを飛び飛びに切
り換えるようにしても良い。また、アロナグローパスフ
ィルタ7のカットオフ周波数fC も、32fS /2以下
であればfS /2より高く設定してもよい(この場合、
アナログローパスフィルタ7の減衰量は、例えば、2f
C で−90dB程度となるように設定したり、32fS
/2〜32fS の範囲内の或る周波数で−90dB程度
となるように設定すれば良い)。
【0074】要は、アナログローパスフィルタ7のカッ
トオフ周波数fC を32fS /2より小さく設定してお
き、PWM変調回路3Bの各系統の出力が全て同じパル
ス幅となる値以外の或る多値ディジタルデータがPWM
変調出力されるときを累積して見た場合(Y=−2がP
WM変調出力されるときを累積して見た場合、またはY
=−1がPWM変調出力されるときを累積して見た場
合、またはY=+1がPWM変調出力されるときを累積
して見た場合、またはY=+2がPWM変調出力される
ときを累積して見た場合)に、PWM変調回路3Bのい
ずれの系統の出力も、バッファアンプ 41 〜43 にほ
ぼ等しい確率で入力されるように切り換えれば良い。
【0075】また、PWM変調回路3Bの各系統の出力
が全て同じパルス幅となる値{−3,0,+3}の多値
ディジタルデータYがPWM変調回路3Bに入力される
とき、切り換え回路10Bの各アナログスイッチSW10
〜SW30を常にeポジションに切り換えるようにした
が、fまたはgポジションに切り換えるようにしても良
く、また、直前のポジションのままとしても良い。
【0076】また、PWM変調回路が4系統以上のm系
統の出力を有し、バッファアンプがm個以上存在する場
合でも、同様にして、各々、入力端子をm個有するm個
のアナログスイッチを介装して、スイッチポジションに
よりPWM変調回路のm系統の出力とm個のバッファア
ンプとの1対1の接続の組み合わせを切り換え可能とし
ておき、PWM変調回路の各系統の出力が全て同じパル
ス幅となる値以外の多値ディジタルデータがPWM変調
回路に入力される度に、PWM変調回路のm系統の出力
とm個のバッファアンプとの1対1の接続の組み合わせ
を、ランダムまたは巡回的に切り換えるようにしても良
い。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、PWM変調回路のm系
統の出力とm個のバッファアンプとの1対1の接続の組
み合わせを切り換えることで、各バッファアンプ間の出
力電圧値のバラツキを相殺し、D/A変換動作中の各バ
ッファアンプの出力の加算値の平均電圧が、各バッファ
アンプの出力電圧値にバラツキの無い状態で動作させた
時と近い値とでき、アナログローパスフィルタからD/
A変換精度の高い出力を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様に係るD/A変換装
置の回路図である。
【図2】図1のPWM変調回路、切り換え回路、切り換
え制御回路の動作を説明するタイムチャートである。
【図3】図1の切り換え回路の動作を説明する線図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の態様に係るD/A変換装
置の回路図である。
【図5】図4のPWM変調回路、切り換え回路、切り換
え制御回路の動作を説明するタイムチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の態様に係るD/A変換装
置の回路図である。
【図7】図6の切り換え回路の動作を説明する線図であ
る。
【図8】図6の切り換え制御回路の動作を説明する説明
図である。
【図9】図6のPWM変調回路、切り換え回路、切り換
え制御回路の動作を説明するタイムチャートである。
【図10】図6の切り換え回路の動作を説明する線図で
ある。
【図11】従来のD/A変換装置の回路図である。
【図12】図11の動作を説明するタイムチャートであ
る。
【図13】図11の動作を説明する線図である。
【符号の説明】
1 オーバーサンプリング回路 2、2B ΔΣ変調ノイズ・シェーピング回路 3A、3B PWM変調回路 41 〜43 バッファアンプ 6A、6B 加算回路 7 アナログローパスフィルタ 10、10B 切り換え回路 20、20A、20B 切り換え制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−21215(JP,A) 特開 平3−104420(JP,A) 特開 平5−327512(JP,A) 特開 平5−335963(JP,A) 特開 平8−154058(JP,A) 特開 平9−186601(JP,A) 特開 平10−308671(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 3/02 H03M 1/08 H03M 1/82

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m個の出力系統を有し、n個の値を取る
    サンプリング周波数FS の多値ディジタルデータを入力
    して、該多値ディジタルデータの値と各系統の出力パル
    ス幅をm系統分加算した値とが比例するようにPWM変
    調して出力するPWM変調回路と、PWM変調回路のm
    系統の出力を個別に入力するm個のバッファアンプと、
    m個のバッファアンプの出力を加算する加算回路と、加
    算回路の出力の低域成分を取り出すカットオフ周波数f
    C がFS /2より小さいアナログローパスフィルタと、
    を含むD/A変換回路において、 PWM変調回路のm系統の出力とm個のバッファアンプ
    との1対1の接続の組み合わせを、アナログローパスフ
    ィルタのカットオフ周波数fC より高い固定または可変
    の切り換え速度で切り換える切り換え回路を設けたこ
    と、 を特徴とするD/A変換回路。
  2. 【請求項2】 多値ディジタルデータは、ディジタルデ
    ータをオーバーサンプリング回路でオーバーサンプリン
    グしたあと、ΔΣ変調ノイズシェーピング回路に通して
    ΔΣ変調方式でノイズシェーパしたデータであること、 を特徴とする請求項1記載のD/A変換回路。
  3. 【請求項3】 m個の出力系統を有し、n個の値を取る
    サンプリング周波数FS の多値ディジタルデータを入力
    して、該多値ディジタルデータの値と各系統の出力パル
    ス幅をm系統分加算した値とが比例するようにPWM変
    調して出力するPWM変調回路と、PWM変調回路のm
    系統の出力を個別に入力するm個のバッファアンプと、
    m個のバッファアンプの出力を加算する加算回路と、加
    算回路の出力の低域成分を取り出すカットオフ周波数f
    C がFS /2より小さいアナログローパスフィルタと、
    を含むD/A変換回路において、 PWM変調回路のm系統の出力とm個のバッファアンプ
    との1対1の接続の組み合わせを切り換える切り換え回
    路を設け、 該切り換え回路は、PWM変調回路の各系統の出力が全
    て同じパルス幅となる値以外の多値ディジタルデータが
    PWM変調回路に入力される度に、PWM変調回路のm
    系統の出力とm個のバッファアンプとの1対1の接続の
    組み合わせを切り換えるようにしたこと、 を特徴とするD/A変換回路。
  4. 【請求項4】 多値ディジタルデータは、ディジタルデ
    ータをオーバーサンプリング回路でオーバーサンプリン
    グしたあと、ΔΣ変調ノイズシェーピング回路に通して
    ΔΣ変調方式でノイズシェーパしたデータであること、 を特徴とする請求項3記載のD/A変換回路。
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